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特表2024-518320先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ
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  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図1
  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図2A
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  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図3
  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図4
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  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図6A
  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図6B
  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図7
  • 特表-先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ 図8
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】先端保護カプセル封入を備えた医療用光ファイバ
(51)【国際特許分類】
   A61B 18/22 20060101AFI20240423BHJP
   G02B 6/02 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
A61B18/22
G02B6/02 Z
G02B6/02 421
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565500
(86)(22)【出願日】2022-04-22
(85)【翻訳文提出日】2023-10-25
(86)【国際出願番号】 IB2022053791
(87)【国際公開番号】W WO2022229812
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/179,487
(32)【優先日】2021-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
(71)【出願人】
【識別番号】502272398
【氏名又は名称】ルメニス・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(72)【発明者】
【氏名】ハチャトゥーロフ アルカディ
【テーマコード(参考)】
2H250
4C026
【Fターム(参考)】
2H250AH07
2H250AH31
4C026AA01
4C026BB00
4C026FF21
(57)【要約】
本開示は、体内器官の医療用レーザベースの治療と共に使用するための保護先端を有する医療用光ファイバを提供する。医療用光ファイバは、保護先端とジャケットとの間の接着性を高めるために、医療用光ファイバのジャケットに開口部を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用光ファイバの製造方法であって、
医療用光ファイバを準備するステップであって、前記医療用光ファイバは、光ファイバコアと、前記光ファイバコアを囲むジャケットとを備え、前記光ファイバコアの端面は、前記医療用光ファイバの遠位端部で露出されている、ステップと、
前記ジャケットに少なくとも1つの開口部を形成するステップと、
前記医療用光ファイバの遠位端部に保護先端を取り付けるステップであって、前記保護先端が少なくとも1つの開口部に重なり、前記光ファイバコアの端面を覆う、ステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記保護先端が、前記少なくとも1つの開口部の内面に実質的に接触して、前記保護先端と前記ジャケットとの間の接着性を高める、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記医療用光ファイバが、前記光ファイバコアと前記ジャケットとの間に配置されたクラッド層を備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの開口部が、前記ジャケットの幅よりも大きいか等しい深さを有する、請求項1~3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つの開口部が、前記ジャケットの周囲の周方向リングを含む、請求項1~4の何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの開口部が、前記ジャケットの長手方向に形成された溝を含む、請求項1~4の何れか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記溝が、前記医療用光ファイバの遠位端部から延びている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
第1の深さにおける前記少なくとも1つの開口部の幅が、第2の深さにおける前記少なくとも1つの開口部の幅とは異なる、請求項1~7の何れか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの開口部が幾何学的形状を有する、請求項1~7の何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの開口部が、第1の開口部と第2の開口部を含む、請求項1~7の何れか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の開口部が第1の容積を有し、前記第2の開口部が第2の容積を有し、前記第1の容積が前記第2の容積とは異なる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの開口部をエッチング又は切断して、前記少なくとも1つの開口部を形成するステップを含む、請求項1~11の何れか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記保護先端を前記医療用光ファイバに接着するステップを含む、請求項1~12の何れか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記保護先端を前記医療用光ファイバの遠位端部を覆って形成するステップを含む、請求項1~12の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
請求項1~14の何れか1項に記載の方法に従って製造された医療用光ファイバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願に対する相互参照)
本出願は、名称が「Medical Optical Fiber with Protective Tip Encapsulation」である、2021年4月25日に出願された米国仮出願シリアル番号63/179,487の利益を主張するものであり、当該仮出願は、引用によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
医療用光ファイバは、典型的には、光ファイバと光ファイバを囲むジャケットとを含む。光ファイバは、最も内側の光コアと、任意選択的に光コアを囲むクラッド層とを備えることができる。一部の光ファイバは、クラッド層を囲む機械的支持層を任意選択的に含むことができる。更に、医療用光ファイバは、多くの場合、ジャケット(又は保護層)を含み、その多くは、遠位端部で剥離されたジャケットの一部を有することができる。例えば、電線のように、光ファイバは、遠位端部で光ファイバのコアを露出させるために剥離することができる。医療用光ファイバの直径は、数十ミクロンから数百ミクロンの範囲である。この直径が小さいことに起因して、医療用光ファイバの遠位セクションは、鋭利又は尖端にすることができる。
【0003】
一部の医療用光ファイバは、内視鏡を通過させるのを補助するために遠位端部上に配置された滑らかな先端を含む。このような先端の追加は、光ファイバコアを露出させるためにレーザパルスが作動されたときに、破砕、断片化、溶融、又は他の方法で破壊されるように設計されている。一部の先端は、医療用光ファイバに機械的強度を提供する。しかしながら、先端とジャケットとの接着により、製造から使用の間に先端が緩み、又は脱落する可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、長手方向に沿って配置された光ファイバを含む医療用光ファイバを提供する。医療用光ファイバは更に、医療用光ファイバの遠位端部に配置された光ファイバ先端を含み、医療用光ファイバの遠位端部は、長手方向軸を横切る光ファイバ端面を有する光ファイバ先端を備える。更に、光ファイバは、光ファイバ端面の中心に光コア端面を有する最内光コアを含む。医療用光ファイバは更に、光ファイバを囲むジャケットを含み、ジャケットは、長手方向軸を横切る遠位ジャケット端面部を有し、ジャケットは、少なくとも1つの開口部又はアパーチャを含む。
【0005】
本明細書において更に提供されるのは、光ファイバ端面及びジャケット端面をカプセル封入する保護先端であり、この保護先端は複数の開口部と重なり合う。幾つかの実施形態では、保護先端は、医療用光ファイバに対する保護先端の高い接着性を提供するために、複数の開口部の内面に実質的に接触する。
【0006】
幾つかの実施形態では、所定数の開口部は、ジャケットの全深さまでの任意の深さであり、ジャケットの全深さを含む。医療用光ファイバの開口部は、任意の幾何学的形状又は容積とすることができる。所定数の医療用光ファイバの開口部は、開口部側壁を含むことができ、開口部側壁は、任意の幾何学的形状とすることができる。更に、所定数の医療用光ファイバの開口部は、任意の幾何学的容積の容積を含むことができる。
【0007】
幾つかの実施形態では、医療用光ファイバは、複数の開口部を含み、開口部の各々は、ジャケット内の異なる深さ及び/又は異なる幾何学的形状である。幾つかの実施形態では、複数の開口部内で開口部は、長手方向軸と同方向である。医療用光ファイバの開口部は、ジャケット端面から延びることができる。他の実施形態では、医療用光ファイバの開口部は、長手方向軸を横切る。
【0008】
幾つかの実施形態では、保護先端は、レーザエネルギを吸収し、断片化又は溶融の1又は2以上を行う材料で作られており、医療用光ファイバを介したレーザエネルギの送出時に、光コア端面を介した体内器官へのレーザエネルギの送出を可能にするために、光ファイバ端面の前方の前端保護先端表面の少なくとも一部が断片化又は溶融する。
【0009】
何れかの要素又は動作に関する議論を容易に識別するために、参照番号の最上位の1又は複数の数字は、その要素が最初に導入された図面番号を指す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】少なくとも1つの実施形態による医療用光ファイバを示す図である。
図2A】少なくとも1つの実施形態による別の医療用光ファイバを示す図である。
図2B図2Aの医療用光ファイバの代替の図である。
図3】少なくとも1つの実施形態による別の医療用光ファイバを示す図である。
図4】少なくとも1つの実施形態による別の医療用光ファイバを示す図である。
図5】少なくとも1つの実施形態による別の医療用光ファイバを示す図である。
図6A】少なくとも1つの実施形態による別の医療用光ファイバを示す図である。
図6B】少なくとも1つの実施形態による別の医療用光ファイバを示す図である。
図7】医療用光ファイバを示す。
図8】少なくとも1つの実施形態による製造方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、光ファイバ102及びジャケット104を有する医療用光ファイバ100を示す。各々が医療用光ファイバ100の遠位端部106において、光ファイバ102は端面108を有し、ジャケット104は端面110を有する。医療用光ファイバ100は更に、医療用光ファイバ100の遠位端部106に配置された後縁保護先端面114を有する保護先端112を含む。幾つかの実施形態では、保護先端112は、遠位端部106でジャケット104の一部と重なっている。特に、保護先端112は、ジャケット104及び端面110をカバーし、端面を保護するためにジャケット104の一部と重なる。
【0012】
ジャケット104の端面110は、長手方向軸116に沿って光ファイバ102のジャケット104から長さL1 118だけ離間している。幾つかの実施形態では、長さL1 118は約400~500マイクロメートル(μm)の間である。一般に、保護先端112は、その構造又は動作を妨げることのない任意の様々な従来の製造技術を用いて、医療用光ファイバ100上に製造及び/又は設けることができる。このような従来の製造技術は、限定ではないが、接着、硬化及び同様のものを含む。
【0013】
ジャケット104は開口部又はアパーチャ120を含む。開口部120は、様々な形状及び方向で形成することができる。幾つかの実施形態では、開口部120は、遠位端部106から見たときに、長手方向軸を横切る、或いはむしろ医療用光ファイバ100の周囲を周方向に延びる1又は2以上の溝を含む。幾つかの例では、ジャケット104は複数の開口部120を含むことができる。複数の開口部120は、同じ又は異なる形状又は容積とすることができる。更に、開口部120は、ジャケット104内に様々な深さで形成することができる。
【0014】
幾つかの実施形態では、ジャケット104内の開口部又は孔120は、限定ではないが、化学エッチング、レーザエッチング、物理的剥離、又はこれらの何れかの組み合わせを含むステップによって調製することができる。幾つかの実施形態では、ジャケット104の周辺表面は、より高い接着能力を有する表面を呈するように調整される(例えば、スクラッチ、サンディング、又は同様のもの)。幾つかのジャケット材料、例えばテフロンは、低い接着能力を有する。
【0015】
幾つかの実施形態では、医療用光ファイバ100は更に、クラッド層124及び機械的支持層122を備える。幾つかの実施形態では、保護先端112は、少なくとも1つの開口部120を介して医療用光ファイバ100に取り付けられる。すなわち、保護先端112は、開口部120を介して機械的支持層122に取り付けて接触する。幾つかの実施形態では、開口部120は、クラッド層124が露出するように機械的支持層122を通して作ることができる。このような実施形態では、保護先端112は、開口部120を介してクラッド層124に取り付けて接触する。機械的支持層122及び/又はクラッド層124上の保護先端材料の接触は、ジャケット104のみへの接触よりも大きな接着強度を有することができる。
【0016】
図2A及び図2Bは、図1に描かれた医療用光ファイバ100の要素と同様の要素を含むことができる医療用光ファイバ200を示す。しかしながら、医療用光ファイバ200は、ジャケット104に形成された溝202を医療用光ファイバ200が含む点で医療用光ファイバ100とは異なる。溝202は、遠位端部106から長手方向軸116に沿って延びている。溝202は、機械的支持層122及び/又は機械的支持クラッド層124を露出するように配置することができる。幾つかの例では、単一の溝202が設けられる。他の例では、複数の溝202が設けられる。
【0017】
保護先端112は、医療用光ファイバ200の遠位端部106上に配置されて、ジャケット104の一部に重なり合い、保護先端112が溝202に重なるか又は覆うようになる。例えば、図2Bは、切断線204に沿って遠位端部106から見た切り欠き図を示している。図で分かるように、保護先端112は、溝202を介して機械的支持層122に接触して、保護先端112のジャケット104への接続を提供する。
【0018】
図3は、光ファイバ102、クラッド層124及びジャケット104を備えた医療用光ファイバ300を示す。医療用光ファイバ300は更に、ジャケット104に沿って異なる位置に形成された複数の開口部120を含む。上述したように、開口部120は、医療用光ファイバ300の周囲に周方向に形成することができる。更に、開口部120は、異なる深さを有することができる。例えば、異なる深さD1 302及び深さD2 304が示されている。幾つかの実施形態では、複数の開口部120は同じ深さを有することができるが、別の開口部120又は他の開口部120は異なる深さを有することができる。幾つかの実施形態では、開口部120の1又は2以上は、クラッド層124に到達又は接触するのに深さD1 302まで形成され、1又は2以上の他の開口部120は、クラッド層124に到達又は接触しない深さD2 304に形成される。
【0019】
幾つかの実施形態では、開口部120は、異なる形状又は構成の側壁を有することができる。例えば、図4は、光ファイバ102、クラッド層124、ジャケット104、及びジャケット104に形成された開口部120を備えた医療用光ファイバ400を示す。開口部120は、様々な形状を有することができる側壁402を有する。具体的な例として、側壁402は湾曲させることができる。別の例として、側壁402は、開口部120が開口部120の上部よりも開口部120の下部でより幅広になるようにアンダーカットすることができる。
【0020】
図5は、光ファイバ102を取り囲むジャケット104を示す医療用光ファイバ500を示す。医療用光ファイバ500は、ジャケット104に形成された複数の開口部120を更に含む。この例では、開口部120は、異なる幾何学的形状を有するように形成される。この図には具体的に描かれていないが、開口部120は異なる深さ又は容積を有することができる。更に、開口部120の各々は異なる幾何学的形状として示されているが、開口部120は、同じ幾何学的形状を有するか、又は同じ幾何学的形状と異なる幾何学的形状の何らかの組み合わせを有することができる。
【0021】
図6A及び図6Bは、それぞれ医療用光ファイバ600a及び医療用光ファイバ600bを示している。医療用光ファイバ600a及び医療用光ファイバ600bは、異なる細長い球形状を有する保護先端112と共に描かれている。一般に、保護先端112は、様々な長さの何れかを有するように形成することができる。例えば、図6Aに描かれている医療用光ファイバ600aは、長さL2 602を有する保護先端112を示しているが、図6Bに描かれている医療用光ファイバ600bは、長さL2 602よりも長い長さL3 604を有する保護先端112を示している。
【0022】
幾つかの実施例では、保護先端112の長さは、保護先端112が遠位端部106から近位端部に向かって、ジャケット104の開口部120を覆うか又は重なり合うのに十分に延びるように配置することができる。
【0023】
図7は、医療用光ファイバ700を示す。医療用光ファイバ700は、医療用光ファイバ700の遠位端部106に形成された保護先端112を含む。更に、保護先端112は、鈍い遠位部分702を含む。幾つかの実施形態では、保護先端112の遠位端部106は、平坦化又は先端を鈍くして、鈍い遠位部分702を形成することができる。幾つかの具体的な実施形態では、鈍い遠位部分702は、光ファイバ102の端面108から100~150マイクロメートル離れるように平坦化される。鈍い遠位部分702の利点は、光ファイバ102の端面108からのレーザ放射の出力の予測可能性が増大することである。例えば、本明細書で論じた他の実施形態では、レーザ放射の第1の幾つかのパルスが保護先端112を貫通する通路を開口又は形成するのに対し、鈍い遠位部分702を用いると、短時間で通路が開口され、通路を開口するのに必要なレーザ放射が少なくなる。
【0024】
図8は、医療用光ファイバを製造する方法800を示す。方法800は、本明細書に示される、医療用光ファイバ100、医療用光ファイバ200、医療用光ファイバ300、医療用光ファイバ400、医療用光ファイバ500、医療用光ファイバ600a、及び医療用光ファイバ600bのような医療用光ファイバを製造するために実施することができる。方法800は、ブロック802から開始することができる。ブロック802の「医療用光ファイバを提供する」において、医療用光ファイバを提供することができる。幾つかの例では、準備された医療用光ファイバは、ジャケット104によって囲まれた又は包囲された光ファイバ102を有することができる。提供される医療用光ファイバは更に、機械的支持層122、及び/又はクラッド層124を有することができる。光ファイバ102及びジャケット104は、提供された医療用光ファイバの遠位端部106に形成された端面(例えば、それぞれ端面108及び端面110)を有する。
【0025】
ブロック804「医療用光ファイバのジャケットに開口部又はアパーチャを形成する」に進み、提供された医療用光ファイバのジャケットに開口部が形成される。例えば、開口部120は、端面110又は遠位端部106に近接したジャケット104に形成することができる。開口部又は孔120は、レーザエッチング、酸エッチング、切削、研削等によって形成することができる。
【0026】
ブロック806「保護先端が開口部に重なるように保護先端を医療用光ファイバに取り付ける」に進み、開口部に重なる保護先端を医療用光ファイバに取り付けることができる。例えば、保護先端112が開口部120に重なり合う又は覆うように、保護先端112を医療用光ファイバの遠位端部106に取り付けることができる。幾つかの実施形態では、保護先端112は開口部120を完全に覆い且つ充填する。
【0027】
議論において、特に断らない限り、本開示の実施形態の1又は複数の特徴の条件又は関係特性を修飾する「実質的に」及び「約」等の形容詞は、条件又は特性がそれが意図される用途に対する実施形態の動作に許容される許容範囲内で定義されることを意味すると理解される。別段の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲における「又は」という用語は、排他的な「又は」ではなく包括的な「又は」であると考えられ、少なくとも1つ、又はそれが結合する項目の何れかの組み合わせを示す。
【0028】
提示された概念は、限られた数の実施形態に関して説明されてきたが、本開示の多くの変形、修正、及び他の適用が、添付の請求項の範囲から逸脱することなく実施できることが理解されるであろう。
【符号の説明】
【0029】
100 医療用光ファイバ
102 光ファイバ
104 ジャケット
106 遠位端部
108 端面
110 端面
112 保護先端
114 末端保護先端面
116 長手方向軸
118 長さL1
120 開口部
122 機械的支持層
124 クラッド層
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-10-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用光ファイバの製造方法であって、
医療用光ファイバを準備するステップであって、前記医療用光ファイバは、光ファイバコアと、前記光ファイバコアを囲むジャケットとを備え、前記光ファイバコアの端面は、前記医療用光ファイバの遠位端部で露出されている、ステップと、
前記ジャケットに少なくとも1つのアパーチャを形成するステップと、
前記医療用光ファイバの遠位端部に保護先端を取り付けるステップであって、前記保護先端が少なくとも1つのアパーチャに重なり、前記光ファイバコアの端面を覆う、ステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記保護先端が、前記少なくとも1つのアパーチャの内面に実質的に接触して、前記保護先端と前記ジャケットとの間の接着性を高める、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記医療用光ファイバが、前記光ファイバコアと前記ジャケットとの間に配置されたクラッド層を備える、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのアパーチャが、前記ジャケットの幅よりも大きいか等しい深さを有する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのアパーチャが、前記ジャケットの周囲の周方向リングを含む、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのアパーチャが、前記ジャケットの長手方向に形成された溝を含む、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記溝が、前記医療用光ファイバの遠位端部から延びている、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
第1の深さにおける前記少なくとも1つのアパーチャの幅が、第2の深さにおける前記少なくとも1つのアパーチャの幅とは異なる、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つのアパーチャが幾何学的形状を有する、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのアパーチャが、第1のアパーチャと第2のアパーチャを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のアパーチャが第1の容積を有し、前記第2のアパーチャが第2の容積を有し、前記第1の容積が前記第2の容積とは異なる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのアパーチャをエッチング又は切断して、前記少なくとも1つのアパーチャを形成するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記保護先端を前記医療用光ファイバに接着するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記保護先端を前記医療用光ファイバの遠位端部を覆って形成するステップを含む、請求項に記載の方法。
【請求項15】
請求項に記載の方法に従って製造された医療用光ファイバ。
【国際調査報告】