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特表2024-518339光学イメージングシステムに適用する視野制御装置及び光学イメージングシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】光学イメージングシステムに適用する視野制御装置及び光学イメージングシステム
(51)【国際特許分類】
   G02B 30/56 20200101AFI20240423BHJP
   G02B 5/00 20060101ALI20240423BHJP
   G02F 1/17 20190101ALN20240423BHJP
【FI】
G02B30/56
G02B5/00 Z
G02F1/17
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566588
(86)(22)【出願日】2023-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-10-27
(86)【国際出願番号】 CN2023072840
(87)【国際公開番号】W WO2023160310
(87)【国際公開日】2023-08-31
(31)【優先権主張番号】202210173698.1
(32)【優先日】2022-02-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521009979
【氏名又は名称】安徽省東超科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ANHUI EASPEED TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】Level 1, Building A3, Chuanggu Technology Park, No. 900 Wangjiang West Road, High-Tech District, Hefei, Anhui 230088, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジャン リャンリャン
(72)【発明者】
【氏名】ハン ドンチェン
(72)【発明者】
【氏名】ファン チャオ
【テーマコード(参考)】
2H042
2H199
2K101
【Fターム(参考)】
2H042AA06
2H042AA20
2H042AA26
2H199BA32
2H199BA62
2H199BA67
2H199BB08
2H199BB17
2H199BB29
2H199BB41
2K101AA36
2K101EK03
(57)【要約】
光学イメージングシステム(100)に適用する視野制御装置(3)及び光学イメージングシステム(100)であって、光学イメージングシステム(100)に適用する視野制御装置(3)は、光を透過できる基体(302)と、それぞれ基体(302)に設けられ且つ互いに平行であり、基体(302)の第1の方向に順次に設けられ、且つ少なくとも隣接する2つが間隔をあけて隣接する2つの間に光透過領域を形成する複数の遮光部(303)と、を含む。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学イメージングシステムに適用する視野制御装置であって、
光を透過できる基体と、
いずれも前記基体に設けられて且つ互いに平行であり、前記基体の第1の方向に順次に設けられる複数の遮光部であって、複数の前記遮光部のうち少なくとも隣接する2つの前記遮光部は間隔をあけて、隣接する2つ前記遮光部の間に光透過領域を形成する複数の遮光部と、を含む、光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項2】
前記基体内に前記遮光部を取り付けるための複数の取付部が設けられ、複数の前記遮光部は複数の前記取付部に各々対応する、請求項1に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項3】
前記取付部は取付溝として構成され、前記取付溝は前記基体の厚さ方向に延びる、請求項2に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項4】
前記基体の厚さ方向に、前記遮光部は前記基体に垂直である、請求項2または3に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項5】
前記基体の厚さ方向に、前記遮光部は斜めに延びる、請求項2に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項6】
第1の保護シートと第2の保護シートをさらに含み、前記基体の厚さ方向に前記基体は対向する第1の表面と第2の表面を有し、前記第1の保護シート、前記第2の保護シートはそれぞれ前記第1の表面と前記第2の表面に設けられ、前記第1の保護シートと前記第2の保護シートの両方は光を透過できる、請求項1-5のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項7】
前記遮光部は光不透過構造として構成される、請求項1-6のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項8】
前記遮光部を遮光状態と非遮光状態との間で切り替えるように、前記遮光部を選択的に照射するバックライトをさらに含む、請求項1-7のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項9】
前記バックライトからの光線を前記遮光部にガイドするための導光板をさらに含む、請求項8に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項10】
少なくとも1つの前記遮光部は、第1の遮光部と第2の遮光部を含み、前記第1の遮光部と前記第2の遮光部は前記基体の厚さ方向に積層して設けられ、前記バックライトは第1のバックライトと第2のバックライトを含み、前記第1のバックライトは前記第1の遮光部を選択的に照射するために使用され、前記第2のバックライトは前記第2の遮光部を選択的に照射するために使用される、請求項8に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項11】
前記バックライトからの光線をそれに対応する前記遮光部にガイドするための導光板をさらに含み、前記第1のバックライトと前記第2のバックライトは前記導光板の径方向外側に設けられる、請求項10に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項12】
光学イメージングシステムであって、
平板レンズと、
前記平板レンズに向けて光線を出射するためのディスプレイと、
視野制御装置であって、前記平板レンズ及び/または前記ディスプレイに前記視野制御装置が設けられ、且つ前記ディスプレイが前記平板レンズに向けて出射した光線は前記視野制御装置を通過し、前記視野制御装置は請求項1-11のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置である視野制御装置と、を含む光学イメージングシステム。
【請求項13】
前記視野制御装置は前記平板レンズの前記ディスプレイから遠い及び/または近い表面に設けられる、請求項12に記載の光学イメージングシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は光学製造分野に関し、特に光学イメージングシステムに適用する視野制御装置及び光学イメージングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
平板レンズの正式名称は等価負屈折率平板レンズであり、周期的に分布する2層のアレイ光導波路が互いに直交することにより、光線を2層のアレイ光導波路でそれぞれ1回ずつ全反射させ、互いに直交する矩形構造であるため、1回目の全反射時の入射角と2回目の全反射時の出射角が同じになる。光源の光線発散角内の全ての光線は、平板レンズを通過した後、それに応じて平板レンズを面対称とする三次元空間に収束し、1:1のフローティング実像が得られる。現在、市場に出回っている像源として使用されているディスプレイの視野角は大きく、180度近く可視化されている。この場合、平板レンズイメージングの特徴は、観察者がフローティング実像を観察すると同時に、実像の両側に斜めの残像が見えることであり、人間の目の位置が正視位置からずれ、ずれ角度が徐々に大きくなると、フローティング実像はますますぼやけ、実像の左右両側の残像の一方はより明らかになり、他方がぼやけ、残像の出現はフローティング実像へのユーザの観察に大きく影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、従来の技術に存在する技術的問題の一つを少なくとも解決することを主旨とする。このため、本願の一つの目的は、光学イメージングシステムの視野角の大きさを小さくすることができ、これにより、光学イメージングシステムにおけるフローティング実像の両側の残像の発生が抑制され、ユーザの視聴体験を向上させることができる光学イメージングシステムに適用する視野制御装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は光学イメージングシステムをさらに提案する。
【0005】
本願による光学イメージングシステムに適用する視野制御装置は、光を透過できる基体と、いずれも前記基体に設けられて且つ互いに平行であり、前記基体の第1の方向に順次に設けられる複数の遮光部であって、且つ複数の前記遮光部のうち少なくとも隣接する2つの前記遮光部は間隔をあけて、隣接する2つ前記遮光部の間に光透過領域を形成する複数の遮光部と、を備える。
【0006】
本願による光学イメージングシステムに適用する視野制御装置は、基体と複数の遮光部の合わせにより、光学イメージングシステムの視野角の大きさを小さくすることができ、これにより、光学イメージングシステムにおけるフローティング実像の両側の残像の発生が抑制され、ユーザの視聴体験を向上させることができる。
【0007】
本願の追加の態様及び利点について、以下の説明では部分的に示されるか、部分的に以下の説明から明らかになるか、または本願の実践を通して理解される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本願の実施例による平面レンズの全体構成図である。
図2図1における箇所Kの側面視での部分拡大図である。
図3】本願の実施例による平面レンズの分解図である。
図4】本願の実施例による平面レンズの2層の直交する光導波路アレイのZ方向に沿った構造模式図である。
図5】本願の実施例による平面レンズの2層の直交する光導波路アレイのイメージング模式図である。
図6】本願の実施例による平面レンズの光源像を単層光導波路アレイを通過した場合のX方向のイメージング模式図である。
図7図6に示す光源像を単層光導波路アレイを通過した場合の立体方向のイメージング模式図である。
図8】本願の実施例による平面レンズの光源像を2層の直交する光導波路アレイを通過する場合のイメージング光路原理図である。
図9a】光線が平面レンズの反射面に正入射及び斜めに入射した場合の光線方向経路模式図である。
図9b】光線が平面レンズの反射面に正入射した場合の光線方向経路模式図である。
図10】光線が平面レンズの反射面に斜めに入射した場合の光線方向経路模式図である。
図11】本願の実施例による視野制御装置模式図である。
図12】本願の実施例による視野制御装置の遮光部が光を透過しない場合の模式図である。
図13】本願の実施例による視野制御装置の遮光部が光を透過しない場合の模式図である。
図14】本願の他の実施例による視野制御装置の模式図である。
図15】本願の他の実施例による視野制御装置の遮光部が光を透過しない場合の模式図である。
図16】本願の他の実施例による視野制御装置の遮光部が光を透過しない場合の模式図である。
図17】本願の実施例による視野制御装置の第1の保護シート、基体、遮光部及び第2の保護シートの組立模式図である。
図18】本願の実施例による視野制御装置の遮光部の断面が台形である場合の模式図である。
図19】本願の実施例による光学イメージングシステムの平板レンズとディスプレイの模式図である。
図20】本願の実施例による光学イメージングシステムの模式図である。
図21】本願の他の実施例による光学イメージングシステムの模式図である。
図22】本願の他の実施例による光学イメージングシステムの模式図である。
図23】本願の実施例による光学イメージングシステムの平板レンズとディスプレイの異なる置き位置の模式図である。
図24】本願の他の実施例による光学イメージングシステムの模式図である。
図25】本願の他の実施例による光学イメージングシステムの模式図である。
図26】本願の他の実施例による光学イメージングシステムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例を図面に示し、最初から最終まで同様または類似の符号は同様または類似の素子または同様または類似の機能を有する素子を示す。以下、図面を参照して説明した実施例は例示なものであり、本願を解釈するために使用され、本願を制限するものとして理解されるべきではない。
【0010】
以下、図1図26を参照して本願の実施例による光学イメージングシステム100に適用する視野制御装置3を説明する。
【0011】
図19図26に示すように、本願の実施例による光学イメージングシステム100は、平板レンズ1、ディスプレイ2及び視野制御装置を備える。ディスプレイ2は平板レンズ1に向けて光線を出射するためのものであり、ディスプレイ2から平板レンズ1に向けて出射した光線は視野制御装置3を通過する。ここで、視野制御装置3は平板レンズ1の入光側に設けられてもよいし、ディスプレイ2の出光側に設けられてもよく、或いは平板レンズ1の入光側とディスプレイ2の入光側の両方に視野制御装置3が設けられる。例えば、視野制御装置3が平板レンズ1の入光側に設けられる場合、ディスプレイ2は平板レンズ1に向けて光を出射した後、光線が視野制御装置3を通過してから平板レンズ1を通過し、視野制御装置3を制御することによって光学イメージングシステム100の視野角の大きさを調整することができる。
【0012】
さらに、図1図10は、平板レンズ1の基本構造とイメージング原理を示す。
【0013】
平板レンズ1の中心法線L1で、平板レンズ1の相対両側はそれぞれ像源側と観賞側であり、即ち画像P1の光源は像源側にあり、画像P1は該平板レンズ1を通過し、観賞側にフローティング実像P2を形成することができ、フローティング実像P2は空中に浮遊する実像である。ここで、図1図3に示すように、平板レンズ1は、周期的に分布する2層の互いに直交する光導波路アレイ10を利用して、光を2層の光導波路アレイ10の中で1回ずつ全反射する光学構造である。2層の光導波路アレイ10は互いに直交する矩形構造であるため、1回目の全反射時の入射角と2回目の全反射時の出射角が同じになる。光源光線の発散角内の光線は平板レンズ1を通過した後、それに応じて観賞側に収束し、1:1のフローティング実像P2が得られる。
【0014】
図1図3を参照すると、平板レンズ1は2組の光導波路アレイ10を備える。各組の光導波路アレイ10はいずれも単列の複数行のサブ導波路101から構成され、各サブ導波路101の横断面は矩形である。ここで、サブ導波路101の横断面とは、サブ導波路101の長手方向に垂直な方向における断面を指す。
【0015】
図2図4を参照すると、2組の光導波路アレイ10は、第1の光導波路アレイ11と第2の光導波路アレイ12を含み、第1の光導波路アレイ11のサブ導波路101はX方向に沿って延び且つY方向に沿って複数行形成され、第2の光導波路アレイ12のサブ導波路101はY方向に沿って延び且つX方向に沿って複数行形成され、第1の光導波路アレイ11と第2の光導波路アレイ12はZ方向に沿って配布され、X方向、Y方向、Z方向は2ずつ垂直である。ここで、サブ導波路101の延伸方向は該サブ導波路101の長手方向であり、第1の光導波路アレイ11の単一のサブ導波路101の長手方向はX方向であり、第1の光導波路アレイ11の複数のサブ導波路101はY方向に沿って密着して重ね合わせるように配布され、単一のサブ導波路101の幅方向はY方向であり、第2の光導波路アレイ12の単一のサブ導波路101の長手方向はY方向であり、第2の光導波路アレイ12の複数のサブ導波路101はX方向に沿って密着して重ね合わせるように配布され、単一のサブ導波路101の幅方向はX方向である。2組の光導波路アレイ10はそれぞれ平板状であり、第1の光導波路アレイ11から第2の光導波路アレイ12までの配布方向はZ方向であり、Z方向は平板レンズ1の厚さ方向でもある。
【0016】
各サブ導波路101は幅方向において2つの側面にそれぞれ光線を全反射するための反射膜が設けられる。例えば、第1の光導波路アレイ11のサブ導波路101について、そのY方向において2つの側面にそれぞれ反射膜が設けられ、第1の光導波路アレイ11は複数のサブ導波路101を含むため、Y方向に沿って複数の反射膜が配布される。第2の光導波路アレイ12のサブ導波路101について、そのX方向において2つの側面にそれぞれ反射膜が設けられ、第2の光導波路アレイ12は複数のサブ導波路101を含むため、X方向に沿って複数の反射膜が配布される。
【0017】
図1及び図3に示すように、平板レンズ1は、光導波路アレイ10を支持及び保護するための保護板カバー30を含んでもよい。保護板カバー30は平板レンズ1の一側に設けられてもよいし、平板レンズ1の両側にいずれも保護板カバー30が設けられてもよい。具体的に、保護板カバー30は透明板カバーであり、選択可能に、保護板カバー30はガラス板である。
【0018】
図4に示すように、成形された光導波路アレイ10の外輪郭形状は矩形であり、各サブ導波路101の延伸方向と光導波路アレイ10の外輪郭の少なくとも2つの辺との間の角度はθである。選択可能に、θは30°≦θ≦60°を満たし、好ましくは、θ=45°であり、この角度で、フローティング実像P2が鮮明であり、残像が明らかではない。
【0019】
具体的なイメージング原理は以下の通りであり、ここで2つの光導波路アレイ10を分解する。図6及び図7に示すように、第1の光導波路アレイ11を例とする。単層光導波路アレイ10では、像源側の単一点光線は片側の光導波路アレイ10を通過した後、各行のサブ導波路101で分割されてミラー変調を行い、次に、X方向に平行な一直線P1’に収束され、ポイントツーラインの一次元イメージング効果を形成する。図6には、像源側の単一点光線があるサブ導波路101を通過する入射角はδであり、サブ導波路101によって反射された後、その出射角がδ’であり、入射角δが出射角δ’と同等である。
【0020】
図8に示すように、2つの方向(X方向、Y方向)を1点で交差するようにするために、2層のサブ導波路101の配布方向が互いに垂直にするように、2組の光導波路アレイ10を併用する必要があり、目的の光源像P1をポイントツーポイント変調することができる。このため、この互いに直交する2層の光導波路アレイ10を通過する任意の方向の光線は、光導波路アレイ10の対称位置でフローティング実像P2に再収束することを実現することができる。フローティング実像P2のイメージング距離m2は原像までの距離m1と同じであり、等距離イメージングであり、且つフローティング実像P2の位置は空中にあり、画面投影などのキャリアを必要とせず、直接実像を空気中に表示することができる。
【0021】
したがって、このような平板レンズ1は、二次元または三次元の光源を空気中で実像化することができ、且つ真のホログラム像を実現することができる。大視野、大孔径、高解像度、歪みなし、無分散を実現しながら、裸眼三次元立体表示特性を実現する。
【0022】
図9aは、光線が平板レンズ1に正入射及び斜めに入射した場合の模式図であり、正入射する際に光線経路は図9bに示され、斜めに入射する場合に光線経路は図10に示される。図9bに示すように、視野角が0°である場合、光線は正入射し、残像は、光線が平板レンズ1で奇数回反射されたためであり、図9bにおける実線は、2回反射してフローティング実像P2を生成する光線であり、図10は破線が1回反射して残像を生成する光線である。
【0023】
図11に示すように、本願の実施例による光学イメージングシステム100に適用する視野制御装置3は基体302と複数の遮光部303を備え、遮光部303は光不透過構造として構成され、基体302は光透過性を持ち、複数の遮光部303はいずれも基体302内に設けられることができ且つ複数の遮光部303が互いに平行である。さらに、複数の遮光部303は基体302の第1の方向に沿って順次に設けられることができ、第1の方向は図11における左右方向であり、複数の遮光部303における少なくとも隣接する2つの遮光部303の間は隣接する2つの遮光部303の間に光透過領域を形成するように間隔をあける。ここで、視野制御装置3は、アクティブデバイスまたはパッシブデバイスとして設けられることができ、基体302の材料は、例えば光学石英ガラス、紫外線透過性黒色ガラス、ソーダライムシリコン短波紫外線ガラス、ソーダライム紫外線ガラス、光透過プラスチックなどの光透過材料であってもよいが、本願はこれらに限定されず、基体302の光透過性を確保すればよい。遮光部303は光線を遮断する役割を果たすことができ、遮光部303は不透明な材料であってもよく、具体的に、遮光部303は光線を吸収する黒色吸光材料であってもよいし、光線に対して高散乱性である高霧価材料であってもよいが、本願はこれに限定されず、遮光部303の製造材料はその良好な遮光性を確保すればよい。
【0024】
さらに、遮光部303の形状は使用ニーズに応じて設計でき、例えば、遮光部303の縦断面は矩形、台形、三角形などの様々な多角形として設定されることができる。縦断面が台形の遮光部303は、縦断面が矩形の遮光部303よりも、光学イメージングシステム100の視野角の大きさをより大きく制限することができる。複数の遮光部303における少なくとも隣接する2つの遮光部303は間隔をあけて隣接する2つの遮光部303間に光透過領域を形成し、好ましくは、複数の遮光部303はいずれも順次間隔をあけて、且つ複数の遮光部303の間隔距離が同じである。本願の他の幾つかの実施例において、複数の遮光部303は複数組に分けられることができ、2つまたは3つの遮光部303を1組とし、複数組の遮光部303は間隔をあけて隣接する2組の遮光部303間に光透過領域を形成し、且つ複数組の遮光部303の間隔距離が同じである。光線が視野制御装置3に入射した場合、視野制御装置3に入射した光線は所定の経路から一定の角度以上ずれる場合、ずれた光線は遮光部303によって吸収または散乱され、これにより、光学イメージングシステム100の視野角の大きさを小さくすることができる。視野角の大きさを複数の遮光部303または複数組の遮光部303の間隔のサイズと遮光部303の厚みを調整することによって制御することができる。例えば、複数の遮光部303または複数組の遮光部303の間隔のサイズが小さいほど、遮断した光線が多くなり、光線の射出角度が小さくなり、光学イメージングシステム100の視野角が小さくなり、遮光部303の厚みが大きくなり、遮断した光線が多くなり、光線の射出角度が小さくなり、光学イメージングシステム100の視野角が小さくなる。
【0025】
これにより、基体302と複数の遮光部303の合わせにより、光学イメージングシステム100の視野角の大きさを小さくすることができ、光学イメージングシステム100におけるフローティング実像の両側の残像の発生が抑制され、ユーザの視聴体験を向上させることができる。
【0026】
本願の幾つかの実施例において、図11図18に示すように、基体302内に遮光部303を取り付けるための複数の取付部が設けられることができ、複数の遮光部303は複数の取付部に各々対応して設けられる。複数の遮光部303は複数の取付部によって基体302内に設けられ、1つの取付部に1つの遮光部303が取り付けられ、遮光部303と取付部は接着によって接続されることができ、例えば遮光部303と取付部を接着剤で接着するが、本願はこれに限定されず、遮光部303と取付部は嵌込接続によって接続することもできるように解釈されてもよい。例えば遮光部303に係合突起を設け、取付部に係合溝を設け、遮光部303と取付部は係合突起によって係合溝に合わせて嵌込接続される。このような設置により、基体302と遮光部303との接続安定性を向上させることができる。
【0027】
本願の幾つかの実施例において、図11図18に示すように、取付部は取付溝として構成されることができ、取付溝は基体302の厚さ方向(図13における上下方向)に延びて設けられ、さらに、取付溝が基体302の厚さ方向に基体302を貫通することができる。なお、複数の遮光部303は複数の取付溝内に設けられ、取付溝の形状は遮光部303の形状に対応する。このような設置により、基体302と遮光部303との接続安定性を向上させることができる。
【0028】
本願の幾つかの実施例において、図11図18に示すように、基体302の厚さ方向に、遮光部303は基体302に垂直にすることができる。遮光部303を基体302に垂直に設定することにより、光線の射出角度をより小さく、光学イメージングシステム100の視野角をより小さく、光学イメージングシステム100におけるフローティング実像の両側の残像の発生を抑制し、ユーザの視聴体験を向上させることができる。
【0029】
本願の幾つかの実施例において、基体302の厚さ方向に、遮光部303を斜めに延びるように設定することができる。なお、複数の遮光部303の斜め延びる方向は同じであり、例えば、複数の遮光部303はいずれも基体302の左上に延び、またはいずれも基体302の右上に延びる。このような設置により、遮光部303が異なる方向の光線を遮断することができ、視野制御装置3の適用範囲を広げることができる。
【0030】
本願の幾つかの実施例において、図11図18に示すように、視野制御装置3は第1の保護シート301と第2の保護シート304を含んでもよく、基体302の厚さ方向に基体302は対向する第1の表面と第2の表面を有し、第1の保護シート301、第2の保護シート304はそれぞれ第1の表面と第2の表面に設けられてもよく、ここで、第1の保護シート301と第2の保護シート304はいずれも光透過性を有する。なお、第1の保護シート301と第2の保護シート304は基体302と遮光部303に保護の役割を果たすことができ、第1の保護シート301と第2の保護シート304は接着によって基体302に接続してもよいし、螺合によって基体302に接続してもよく、第1の保護シート301、第2の保護シート304と基体302との取り外し可能な接続を実現するようにする。このような設置により、第1の保護シート301と第2の保護シート304によって基体302と遮光部303を保護することができ、また、視野制御装置3の全体構造の安定性を向上させることができ、基体302と遮光部303の相対位置が変化しないようにする。
【0031】
本願の他の幾つかの実施例において、図11図13に示すように、視野制御装置3は、バックライト306を含んでもよく、バックライト306は、遮光部303を遮光状態と非遮光状態との間で切り替えるように、遮光部303を選択的に照射してもよい。このとき、遮光部303の材料はフォトクロミック材料と透明物質の混合物であってもよく、透明物質は樹脂であってもよく、バックライト306が光線を出射する波長は光学イメージングシステム100におけるディスプレイ2の出射した光線の波長と異なり、バックライト306から出射した光線は400nm以下の短波長光線にしてもよい。遮光部303がバックライト306によって照射される場合、フォトクロミック材料は透明状態から不透明状態に変化することができ、このとき、遮光部303が遮光状態にあり、光学イメージングシステム100の視野角が最も小さく、光学イメージングシステム100が狭視野角モードにある。フォトクロミック材料の状態変化は可逆反応であり、バックライト306が照射を停止した後、フォトクロミック材料はまた不透明状態から透明状態に変わり、このとき、遮光部303が非遮光状態にあり、光学イメージングシステム100の視野角が最も大きく、光学イメージングシステム100は広視野角モードにある。或いは、遮光部303がバックライト306によって照射された場合、フォトクロミック材料は不透明状態から透明状態に変化することができ、バックライト306は照射を停止した後、フォトクロミック材料はまた透明状態から不透明状態に変わり、遮光部303を遮光状態と非遮光状態との間で切り替えることができる。このような設置により、遮光部303の遮光状態を変えることによって光学イメージングシステム100の視野角の大きさを調整することができ、視野制御装置3の実用性を向上させることができる。
【0032】
本願の幾つかの実施例において、図11図13に示すように、視野制御装置3は導光板305を含んでよく、導光板305はバックライト306からの光線を遮光部303にガイドするために使用できる。なお、バックライト306は導光板305の径方向外側に設けられてもよく、バックライト306が光線を出射した場合、導光板305はバックライト306からの光線を遮光部303にガイドすることにより、遮光部303の遮光状態を変化させ、このような設置により、バックライト306が光学イメージングシステム100から出射した光線を遮断することに起因してフローティング実像が不完全である状況の発生を回避することができる。
【0033】
本願の幾つかの実施例において、図14図16に示すように、少なくとも1つの遮光部303は、第1の遮光部308と第2の遮光部309を含み、第1の遮光部308と第2の遮光部309は基体302の厚さ方向に沿って積層して設けられることができる。さらに、各遮光部303はいずれも第1の遮光部308と第2の遮光部309を含み、バックライト306は第1のバックライト3061と第2のバックライト3062を含んでよく、第1のバックライト3061は、第1の遮光部308を選択的に照射するために使用でき、第2のバックライト3062は、第2の遮光部309を選択的に照射するために使用できる。なお、第1の遮光部308と第2の遮光部309はいずれも矩形とすることができる。第1の遮光部308の材料は第1のフォトクロミック材料を含んでもよく、第1のフォトクロミック材料が第1のバックライト3061によって照射された場合、第1のフォトクロミック材料は透明状態から不透明状態に変化することができ、第1のバックライト3061が照射を停止した後、第1のフォトクロミック材料がまた不透明状態から透明状態に変わる。第2の遮光部309の材料は第2のフォトクロミック材料を含んでもよく、第2のフォトクロミック材料が第2のバックライト3062によって照射された場合、第2のフォトクロミック材料は透明状態から不透明状態に変化することができ、第2のバックライト3062が照射を停止した後、第2のフォトクロミック材料がまた不透明状態から透明状態に変わる。
【0034】
さらに、第1のバックライト3061から出射した光線は波長が400nm以下の短波長の光線であってもよく、第2のバックライト3062から出射した光線の波長は第1のバックライト3061から出射した光線の波長より小さい。図16に示すように、第1のバックライト3061と第2のバックライト3062はいずれも消灯状態にある場合、第1の遮光部308と第2の遮光部309はいずれも非遮光状態にあり、このとき、光学イメージングシステム100の視野角が最も大きく、光学イメージングシステム100が広視野角モードにある。図17に示すように、第1のバックライト3061が消灯し、第2のバックライト3062が点灯する場合、第1の遮光部308は非遮光状態にあり、第2の遮光部309は遮光状態にあり、このとき、光学イメージングシステム100の視野角が適度であり、光学イメージングシステム100は中視野角モードにある。図18に示すように、第1のバックライト3061と第2のバックライト3062はいずれも点灯状態にある場合、第1の遮光部308と第2の遮光部309はいずれも遮光状態にあり、このとき、光学イメージングシステム100の視野角が最も小さく、光学イメージングシステム100が狭視野角モードにある。このように、第1のバックライト3061と第2のバックライト3062の点灯または消灯を制御することにより光学イメージングシステム100の視野角の大きさを自由に選択することができ、上記の3種の視野角モードの自由な切り替えを実現することができる。
【0035】
本願の他の幾つかの実施例において、第1のフォトクロミック材料が第1のバックライト3061によって照射された場合、第1のフォトクロミック材料は透明状態から不透明状態に変化することができ、第1のバックライト3061が照射を停止した後、第1のフォトクロミック材料がまた不透明状態から透明状態に変わる。第2のバックライト3062によって第2のフォトクロミック材料が照射された場合、第2のフォトクロミック材料は不透明状態から透明状態に変化することができ、第2のバックライト3062が照射を停止した後、第2のフォトクロミック材料がまた透明状態から不透明状態に変わる。さらに、第1のバックライト3061から出射した光線は波長が400nm以下の短波長の光線であってもよく、第2のバックライト3062から出射した光線の波長は第1のバックライト3061から出射した光線の波長より小さい。
【0036】
第1のバックライト3061と第2のバックライト3062はいずれも消灯状態にある場合、第1の遮光部308は非遮光状態にあり、第2の遮光部309は遮光状態にあり、或いは、第1のバックライト3061と第2のバックライト3062はいずれも点灯状態にある場合、第1の遮光部308は遮光状態にあり、第2の遮光部309は非遮光状態にあり、このとき、光学イメージングシステム100の視野角が適度であり、光学イメージングシステム100が中視野角モードにある。第1のバックライト3061が消灯し、第2のバックライト3062が点灯する場合、第1の遮光部308と第2の遮光部309はいずれも非遮光状態にあり、このとき、光学イメージングシステム100の視野角が最も大きく、光学イメージングシステム100が広視野角モードにある。第1のバックライト3061が点灯し、第2のバックライト3062が消灯する場合、第1の遮光部308と第2の遮光部309はいずれも遮光状態にあり、このとき、光学イメージングシステム100の視野角が最も小さく、光学イメージングシステム100が狭視野角モードにある。このように、第1のバックライト3061と第2のバックライト3062の点灯または消灯を制御することにより光学イメージングシステム100の視野角の大きさを自由に選択することができ、上記の3種の視野角モードの自由な切り替えを実現することができる。
【0037】
第1のバックライト3061と第2のバックライト3062は導光板305の径方向外側に設けられてもよい。さらに、バックライトから光線を出射する光路の経路において、導光板305は基体302の上流側に設けられてもよく、第1のバックライト3061と第2のバックライト3062は導光板305の径方向外側に設けられてもよい。第1のバックライト3061と第2のバックライト3062が光線を出射した場合、導光板305は第1のバックライト3061と第2のバックライト3062からの光線をそれぞれ第1の遮光部308と第2の遮光部309にガイドし、これにより、第1の遮光部308と第2の遮光部309の遮光状態を変化させる。このような設置により、バックライト306が光学イメージングシステム100から出射した光線を遮断することに起因してフローティング実像が不完全である状況の発生を回避することができる。
【0038】
本願の一実施例において、図20に示すように、視野制御装置3はディスプレイ2の平板レンズ1に近い表面に設けられてもよく、ディスプレイ2の平板レンズ1に近い表面がディスプレイ2の出光側であり、視野制御装置3はディスプレイ2に密着される。視野制御装置3は上記視野制御装置3のうちの1つにすることができ、ディスプレイ2が光線を出射する出射角度は視野制御装置3によって制御されてから平板レンズ1に入射し、空中に収束してイメージングし、αはフローティング実像の実際の水平視野角の大きさである。
【0039】
本願の幾つかの実施例において、図21図22に示すように、視野制御装置3は平板レンズ1のディスプレイ2から遠い及び/または近い表面に設けられてもよい。なお、本願の一実施例において、図21に示すように、視野制御装置3は平板レンズ1のディスプレイ2から遠い表面に設けられてもよく、平板レンズ1のディスプレイ2から遠い表面は平板レンズ1の出光側であり、視野制御装置3はディスプレイ2に密着され、視野制御装置3は上記視野制御装置3のうちの1つにすることができ、視野制御装置3の遮光部303の配布方向は図23における左右方向である。ディスプレイ2の光線が平板レンズ1に入射した後、視野制御装置3によって光線の出射角度が制御されることによって、空中に収束してイメージングし、αはフローティング実像の実際の水平視野角の大きさであり、視野制御装置3を加えた後減少する水平視野角の大きさは2βである。
【0040】
本願の他の実施例において、図22に示すように、視野制御装置3は平板レンズ1のディスプレイ2に近い表面に設けられてもよく、平板レンズ1のディスプレイ2に近い表面は平板レンズ1の入光側であり、視野制御装置3はディスプレイ2に密着され、視野制御装置3は上記視野制御装置3のうちの1つにすることができ、視野制御装置3の遮光部303の配布方向は図24における左右方向である。ディスプレイ2の光線は視野制御装置3によって光線の出射角度が制御されることによって、平板レンズ1に入射した後、空中に収束してイメージングし、αはフローティング実像の実際の水平視野角の大きさであり、視野制御装置3を加えた後減少する水平視野角の大きさは2βである。
【0041】
本願の幾つかの実施例において、図23に示すように、ディスプレイ2と平板レンズ1との間に角度が有してもよい。なお、図24に示すように、視野制御装置3はディスプレイ2の平板レンズ1に近い表面に設けられてもよく、視野制御装置3がディスプレイ2に密着され、視野制御装置3は上記視野制御装置3のうちの1つにすることができ、ディスプレイ2に貼り合われ、視野制御装置3とディスプレイ2は平板レンズ1に対して斜め設けられる。ディスプレイ2から光線を出射する出射角度は視野制御装置3によって制御された後平板レンズ1に入射し、空中に収束してイメージングし、γはフローティング実像の実際の垂直視野角の大きさである。
【0042】
本願の他の実施例において、図25に示すように、視野制御装置3は平板レンズ1のディスプレイ2から遠い表面に設けられてもよく、ディスプレイ2の平板レンズ1から遠い表面はディスプレイ2の入光側であり、視野制御装置3が平板レンズ1に密着され、視野制御装置3は上記視野制御装置3のうちの1つにすることができ、ディスプレイ2は視野制御装置3、平板レンズ1に対して斜めに設けられる。ディスプレイ2から出射した光線は平板レンズ1に入射した後、視野制御装置3によって光線の出射角度を制御することにより、空中に収束してイメージングし、γはフローティング実像の実際の垂直視野角の大きさであり、ディスプレイ2が平板レンズ1に垂直に入射する光線を遮断して、覗き見防止効果を達成するために、好ましくは、遮光部303の横断面は平行四辺形として設けられてもよい。同時に、視野制御装置3は平板レンズ1における光導波路によって反射されず、直接透過してきた光線を完全に遮断することができ、観察者はフローティング実像の後側にディスプレイ2を直接観察することによって画像を観察することができず、フローティング実像のみを介して画像を観察することができ、フローティング実像は視野角が小さく、良好な覗き見防止効果が得られる。
【0043】
本願の他の実施例において、図26に示すように、視野制御装置3は平板レンズ1のディスプレイ2に近い表面に設けられてもよく、視野制御装置3が平板レンズ1に密着され、視野制御装置3は上記視野制御装置3のうちの1つにすることができ、ディスプレイ2は視野制御装置3、平板レンズ1に対して斜めに設けられる。ディスプレイ2から出射した光線は平板レンズ1に入射した後、視野制御装置3によって光線の出射角度を制御することにより、空中に収束してイメージングし、γはフローティング実像の実際の垂直視野角の大きさである。好ましくは、遮光部303の横断面は平行四辺形として設けられてもよい。このような設置により、ディスプレイ2が平板レンズ1に垂直に入射した光線を効果的に遮断することができる。
【0044】
本明細書の説明では、「一実施例」、「幾つかの実施例」、「模式的な実施例」、「例」、「具体的な例」、または「幾つかの例」などの参考用語の説明は、該実施例または例を組み合わせて説明する具体的な特徴、構造、材料または特点は本願の少なくとも1つの実施例または例に含まれる。本明細書では、上記用語の概略的な叙述は必ずしも同じ実施例または例を意味するものではない。また、説明する具体的な特徴、構造、材料または特性は任意の1つまたは複数の実施例または例に適切な形で結合されることができる。
【0045】
本願の実施例を示して説明したが、当業者は、本願の原理と趣旨から逸脱しない限りこれらの実施例に対して様々な変化、修正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲は、請求項及びその等価物によって限定されることを理解することができる。
【0046】
本願は出願番号が202210173698.1で、出願日が2022年02月24日の中国特許出願に基づいて提案され、上記中国特許出願の優先権を主張し、上記中国特許出願の全部の内容はここで参照として本願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9a
図9b
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
【手続補正書】
【提出日】2023-10-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学イメージングシステムに適用する視野制御装置であって、
光を透過できる基体と、
いずれも前記基体に設けられて且つ互いに平行であり、前記基体の第1の方向に順次に設けられる複数の遮光部であって、複数の前記遮光部のうち少なくとも隣接する2つの前記遮光部は間隔をあけて、隣接する2つ前記遮光部の間に光透過領域を形成する複数の遮光部と、を含む、光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項2】
前記基体内に前記遮光部を取り付けるための複数の取付部が設けられ、複数の前記遮光部は複数の前記取付部に各々対応する、請求項1に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項3】
前記取付部は取付溝として構成され、前記取付溝は前記基体の厚さ方向に延びる、請求項2に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項4】
前記基体の厚さ方向に、前記遮光部は前記基体に垂直である、請求項2または3に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項5】
前記基体の厚さ方向に、前記遮光部は斜めに延びる、請求項2に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項6】
第1の保護シートと第2の保護シートをさらに含み、前記基体の厚さ方向に前記基体は対向する第1の表面と第2の表面を有し、前記第1の保護シート、前記第2の保護シートはそれぞれ前記第1の表面と前記第2の表面に設けられ、前記第1の保護シートと前記第2の保護シートの両方は光を透過できる、請求項1-のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項7】
前記遮光部は光不透過構造として構成される、請求項1-のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項8】
前記遮光部を遮光状態と非遮光状態との間で切り替えるように、前記遮光部を選択的に照射するバックライトをさらに含む、請求項1-のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項9】
前記バックライトからの光線を前記遮光部にガイドするための導光板をさらに含む、請求項8に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項10】
少なくとも1つの前記遮光部は、第1の遮光部と第2の遮光部を含み、前記第1の遮光部と前記第2の遮光部は前記基体の厚さ方向に積層して設けられ、前記バックライトは第1のバックライトと第2のバックライトを含み、前記第1のバックライトは前記第1の遮光部を選択的に照射するために使用され、前記第2のバックライトは前記第2の遮光部を選択的に照射するために使用される、請求項8に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項11】
前記バックライトからの光線をそれに対応する前記遮光部にガイドするための導光板をさらに含み、前記第1のバックライトと前記第2のバックライトは前記導光板の径方向外側に設けられる、請求項10に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置。
【請求項12】
光学イメージングシステムであって、
平板レンズと、
前記平板レンズに向けて光線を出射するためのディスプレイと、
視野制御装置であって、前記平板レンズ及び/または前記ディスプレイに前記視野制御装置が設けられ、且つ前記ディスプレイが前記平板レンズに向けて出射した光線は前記視野制御装置を通過し、前記視野制御装置は請求項1-のいずれか1項に記載の光学イメージングシステムに適用する視野制御装置である視野制御装置と、を含む光学イメージングシステム。
【請求項13】
前記視野制御装置は前記平板レンズの前記ディスプレイから遠い及び/または近い表面に設けられる、請求項12に記載の光学イメージングシステム。
【国際調査報告】