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特表2024-518351ユーザの心拍数情報に基づく付加装置の制御方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】ユーザの心拍数情報に基づく付加装置の制御方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/50 20200101AFI20240423BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20240423BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20240423BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/60
A24F40/65
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566773
(86)(22)【出願日】2022-11-22
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 KR2022018516
(87)【国際公開番号】W WO2023121008
(87)【国際公開日】2023-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0186215
(32)【優先日】2021-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キ、スン ジョン
(72)【発明者】
【氏名】リー、サン ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】ジェオン、ジャエ-セオン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD23
4B162AD41
(57)【要約】
一実施形態により、電子装置と接続された付加装置を制御するために、電子装置と接続された第1付加装置から第1付加装置のセンサに基づいて生成されたユーザの心拍数情報を受信し、参照心拍数情報に基づいて心拍数情報を評価することによってユーザの状態を決定し、決定された状態に基づいて電子装置と接続された第2付加装置を制御することができる。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置によって実行される、付加装置の制御方法は、
前記電子装置と接続された第1付加装置から、前記第1付加装置の1つ以上のセンサに基づいて生成されたユーザの心拍数情報を受信する動作と、
前記電子装置に予め格納された参照心拍数情報に基づいて前記心拍数情報を評価することによって前記ユーザの状態を決定する動作と、
前記状態に基づいて前記電子装置と接続された第2付加装置を制御する動作と、
を含み、
前記第2付加装置は、エアロゾル生成装置である、
付加装置の制御方法。
【請求項2】
前記ユーザの心拍数情報を受信する動作は、
前記第2付加装置を介して前記ユーザが喫煙を行う場合、前記第1付加装置に心拍数情報の生成要求を送信する動作と、
前記第1付加装置から前記心拍数情報を受信する動作と、
を含む、
請求項1に記載の付加装置の制御方法。
【請求項3】
前記ユーザの心拍数情報は、前記ユーザが喫煙している間に前記第1付加装置によって生成される、請求項1に記載の付加装置の制御方法。
【請求項4】
前記第1付加装置及び前記第2付加装置は、同一の装置である、請求項1に記載の付加装置の制御方法。
【請求項5】
前記電子装置に予め格納された参照心拍数情報に基づいて前記心拍数情報を評価することによって前記ユーザの状態を決定する動作は、
前記参照心拍数情報の許容範囲内に前記心拍数情報の目標心拍数が含まれるか否かを決定する動作と、
前記許容範囲内に前記目標心拍数が含まれない場合、前記ユーザの状態を不安定状態と決定する動作と、
を含み、
前記状態に基づいて前記電子装置と接続された第2付加装置を制御する動作は、
前記ユーザの状態が前記不安定状態と決定された場合、前記第2付加装置のヒーターを非活性化させる動作を含む、
請求項1に記載の付加装置の制御方法。
【請求項6】
前記第2付加装置のヒーターを非活性化させる動作は、予め設定された時間の間、前記第2付加装置の前記ヒーターを非活性化させる動作を含む、請求項5に記載の付加装置の制御方法。
【請求項7】
前記第1付加装置は、ウェアラブル装置である、請求項1に記載の付加装置の制御方法。
【請求項8】
前記心拍数情報を貯蔵する動作と、
前記心拍数情報に基づいて前記ユーザの心拍数に対する履歴をユーザに提供する動作と、
をさらに含む、
請求項1に記載の付加装置の制御方法。
【請求項9】
前記電子装置は、移動通信端末である、請求項1に記載の付加装置の制御方法。
【請求項10】
請求項1に記載の方法を実行させるためのプログラム。
【請求項11】
電子装置は、
付加装置を制御するプログラムが記録されたメモリと、
前記プログラムを行うプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
前記電子装置と接続された第1付加装置から、前記第1付加装置の1つ以上のセンサに基づいて生成されたユーザの心拍数情報を受信し、
前記電子装置に予め格納された参照心拍数情報に基づいて前記心拍数情報を評価することによって前記ユーザの状態を決定し、
前記状態に基づいて前記電子装置と接続された第2付加装置を制御し、
前記第2付加装置は、エアロゾル生成装置である、
電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態は、付加装置を制御する技術に関し、具体的には、ユーザの心拍数情報に基づいて付加装置を制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子タバコに対する需要が徐々に増加している。また、このように電子タバコに対する需要が増加するにつれて、電子タバコに関する機能が持続的に開発されている。特に電子タバコの種類及び特性にともなう関連機能が持続的に開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施形態は、電子装置によって実行されるユーザの心拍数情報に基づいて付加装置を制御する方法を提供することができる。
【0004】
一実施形態は、ユーザの心拍数情報に基づいて付加装置を制御する電子装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、電子装置によって実行される、付加装置の制御方法は、前記電子装置と接続された第1付加装置から、前記第1付加装置の1つ以上のセンサに基づいて生成されたユーザの心拍数情報を受信する動作と、前記電子装置に予め格納された参照心拍数情報に基づいて前記心拍数情報を評価することによって前記ユーザの状態を決定する動作と、前記状態に基づいて前記電子装置と接続された第2付加装置を制御する動作とを含み、前記第2付加装置は、エアロゾル生成装置であり得る。
【0006】
前記ユーザの心拍数情報を受信する動作は、前記第2付加装置を介して前記ユーザが喫煙を行う場合、前記第1付加装置に心拍数情報の生成要求を送信する動作と、前記第1付加装置から前記心拍数情報を受信する動作とを含み得る。
【0007】
前記ユーザの心拍数情報は、前記ユーザが喫煙している間に前記第1付加装置によって生成され得る。
【0008】
前記第1付加装置及び前記第2付加装置は、同一の装置であり得る。
【0009】
前記電子装置に予め格納された参照心拍数情報に基づいて前記心拍数情報を評価することによって前記ユーザの状態を決定する動作は、前記参照心拍数情報の許容範囲内に前記心拍数情報の目標心拍数が含まれるか否かを決定する動作と、前記許容範囲内に前記目標心拍数が含まれない場合、前記ユーザの状態を不安定状態と決定する動作とを含み、前記状態に基づいて前記電子装置と接続された第2付加装置を制御する動作は、前記ユーザの状態が前記不安定状態と決定された場合、前記第2付加装置のヒーターを非活性化させる動作を含み得る。
【0010】
前記第2付加装置のヒーターを非活性化させる動作は、予め設定された時間の間、前記第2付加装置の前記ヒーターを非活性化させる動作を含み得る。
【0011】
前記第1付加装置は、ウェアラブル装置であり得る。
【0012】
前記付加装置の制御方法は、前記心拍数情報を貯蔵する動作と、前記心拍数情報に基づいて前記ユーザの心拍数に対する履歴をユーザに提供する動作とをさらに含み得る。
【0013】
前記電子装置は、移動通信端末であり得る。
【0014】
一実施形態に係る、電子装置は、付加装置を制御するプログラムが記録されたメモリと、前記プログラムを行うプロセッサとを含み、前記プロセッサは、前記電子装置と接続された第1付加装置から、前記第1付加装置の1つ以上のセンサに基づいて生成されたユーザの心拍数情報を受信し、前記電子装置に予め格納された参照心拍数情報に基づいて前記心拍数情報を評価することによって前記ユーザの状態を決定し、前記状態に基づいて前記電子装置と接続された第2付加装置を制御し、前記第2付加装置は、エアロゾル生成装置であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一実施形態に係る、システムを示す。
図2】一例に係る、エアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図3】一例に係る、エアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図4】一例に係る、エアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図5】一例に係る、巻タバコの例を示す図である。
図6】一例に係る、巻タバコの例を示す図である。
図7】他の例に係る、エアロゾル生成装置のブロック図である。
図8】さらに他の例に係る、エアロゾル生成装置のブロック図である。
図9】一実施形態に係る、電子装置の構成図である。
図10】一実施形態に係る、電子装置によって実行される付加装置を制御する方法のフローチャートである。
図11】一例に係る、ユーザの心拍数に対する履歴を提供する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
実施形態に対する特定の構造的又は機能的説明は、例示の目的のためだけに開示されたものであり、様々な形態に変更して実現され得る。従って、実際に実現される形態は、開示された特定の実施形態だけに限定されるものではなく、本明細書の範囲は、実施形態で説明した技術的思想に含まれる変更、均等物、又は代替物を含む。
【0017】
第1又は第2などの用語を様々な構成要素を説明するために使用することができるが、これらの用語は、1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されるべきである。例えば、第1構成要素は、第2構成要素と呼ばれてもよく、同様に第2構成要素は、第1構成要素と呼ばれ得る。
【0018】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いると言及される場合、その他の構成要素に直接的に連結されているか、又は接続されていることもできるが、中間に他の構成要素が存在してもよいことを理解されたい。
【0019】
単数の表現は、文脈上明らかに他の意味がない限り、複数の表現を含む。本明細書で、「含む」又は「有する」などの用語は、記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたのが存在するものとして指定することであり、1つ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解されたい。
【0020】
別の定義がなされない限り、技術的又は科学的な用語を含み、ここで使用される全ての用語は、当技術分野で通常の知識を有する者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。一般に使用される辞書で定義されているような用語は、関連技術の文脈上の意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明確に定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されるべきではない。
【0021】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。添付図面を参照して説明するにあたり、図面符号にかかわらず同一の構成要素には、同一の参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。
【0022】
図1は、一実施形態に係る、システムを示す。
【0023】
一実施形態によれば、システム100は、電子装置110及びエアロゾル生成装置120を含み得る。さらに、実施形態により、システム100は、ウェアラブル装置130をさらに含み得る。
【0024】
例えば、電子装置110は、移動通信端末であってもよい。電子装置100の構成図が図9を参照して詳細に説明される。
【0025】
例えば、エアロゾル生成装置120は、電子タバコ装置又は喫煙スティックと呼ばれ得る。エアロゾル生成装置120について、図2図8を参照しながら以下にて詳細に説明する。
【0026】
例えば、ウェアラブル装置130は、ユーザの体の一部に着用することができる電子装置であってもよい。ウェアラブル装置130は、例えば、スマートウォッチであってもよく、記載された実施形態に限定されない。
【0027】
ユーザは、エアロゾル生成装置120が生成したエアロゾルが提供されることによって、喫煙を行うことができる。例えば、エアロゾル生成装置120は、エアロゾル生成装置120に挿入された巻タバコに熱を加熱することによってエアロゾルを生成してもよい。別の例として、エアロゾル生成装置120は、エアロゾル生成装置120内の液体型カートリッジ又は固体型カートリッジ内の物質を使用してエアロゾルを生成してもよい。エアロゾル生成装置120がエアロゾルを生成する方法は、記載された実施形態に限定されない。
【0028】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置120は、エアロゾル生成装置120に含まれる様々なセンサを使用してエアロゾル生成装置120の状態に関する検出情報を生成することができ、検出情報を電子装置110に送信することができる。例えば、検出情報は、エアロゾル生成装置120を使用するユーザの生体情報、吸気情報及び呼気情報を含んでもよい。電子装置110は、生体情報、吸気情報及び呼気情報を介して、ユーザの心拍数、肺活量、又は空気の吸入に関連する健康データを抽出することができ、それに基づいてユーザにヘルスケアに関するサービスを提供することができる。以下、図10図11を参照して、ユーザの吸入能力の状態について出力する方法について詳細に説明する。
【0029】
一実施形態によれば、ウェアラブル装置130は、ウェアラブル装置130に含まれる様々なセンサを使用してユーザの生体情報及び運動情報を生成することができる。検知された情報を電子装置110に送信することができる。例えば、電子装置110は、ウェアラブル装置130を介して、取得された情報に基づいてエアロゾル生成装置120を制御してもよい。
【0030】
図2図4は、一例に係る、エアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
【0031】
図2を参照すると、エアロゾル生成装置1は、検出部10、バッテリ11、制御部12、及びヒーター13を含む。図3及び図4を参照すると、エアロゾル生成装置1は、蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には、巻タバコ2が挿入され得る。エアロゾル生成装置1は、図1を参照して前述したエアロゾル生成装置120であってもよい。
【0032】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置1は、ディスプレイをさらに含み得る。
【0033】
図2図4に示されたエアロゾル生成装置1には、本実施形態に関する構成要素が示されている。従って、図2図4に示された構成要素の他に異なる汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれ得ることを本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0034】
また、図3及び図4には、エアロゾル生成装置1にヒーター13が含まれているものとして示されているが、必要に応じてヒーター13は省略されてもよい。
【0035】
図2には、検出部10、バッテリ11、制御部12及びヒーター13が一列に配置されたものとして示されている。また、図3には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14、及びヒーター13が一列に配置されたものとして示されている。また、図4には、蒸気化器14及びヒーター13が並列に配置されたものとして示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、図2図4に示されたものに限定されない。言い換えれば、エアロゾル生成装置1の設計に応じて、検出部10、バッテリ11、制御部12、ヒーター13、及び蒸気化器14の配置は変更することができる。
【0036】
巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入されると、エアロゾル生成装置1は、ヒーター13及び/又は蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒーター13及び/又は蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、巻タバコ2を通過してユーザに伝達される。
【0037】
必要に応じて、巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にもエアロゾル生成装置1は、ヒーター13を加熱してもよい。
【0038】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1が動作するために使用される電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒーター13又は蒸気化器14が加熱できるように電力を供給してもよく、制御部12が動作するために必要な電力を供給してもよい。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設置されたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するために必要な電力を供給してもよい。
【0039】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部12は、検出部10、バッテリ11、ヒーター13、及び蒸気化器14だけでなく、エアロゾル生成装置1に含まれている他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認して、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断してもよい。
【0040】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイとして実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行し得るプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、別の形態のハードウェアでも実現され得ることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0041】
ヒーター13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱され得る。例えば、巻タバコがエアロゾル生成装置1に挿入されると、ヒーター13は、巻タバコの外部に配置されてもよい。従って、加熱されたヒーター13は、巻タバコ内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0042】
ヒーター13は、電気抵抗性ヒーターであり得る。例えば、ヒーター13には、導電性トラック(track)を含み、導電性トラックに電流が流れることによりヒーター13が加熱されてもよい。しかし、ヒーター13は、前述した例に限定されず、希望温度まで加熱できるものであれば、制限なく該当し得る。ここで、希望温度は、エアロゾル生成装置1に予め設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。
【0043】
一方、別の例として、ヒーター13は、誘導加熱式ヒーターであってもよい。具体的には、ヒーター13には、巻タバコを誘導加熱方式で加熱するための導電性コイルを含んでもよく、巻タバコは、誘導加熱式ヒーターによって加熱され得るサセプタを含んでもよい。
【0044】
例えば、ヒーター13は、管タイプの加熱要素、板タイプの加熱要素、針タイプの加熱要素、又は棒タイプの加熱要素を含んでもよく、加熱要素の形状に応じて巻タバコ2の内部又は外部を加熱してもよい。
【0045】
また、エアロゾル生成装置1には、ヒーター13が複数配置されてもよい。ここで、複数のヒーター13は、巻タバコ2の内部に挿入されるように配置されてもよく、巻タバコ2の外部に配置されてもよい。また、複数のヒーター13のうち一部は、巻タバコ2の内部に挿入されるように配置され、残りは、巻タバコ2の外部に配置されてもよい。また、ヒーター13の形状は、図2図4に示された形状に限定されることなく、様々な形状に製造されてもよい。
【0046】
蒸気化器14は、液相組成物を加熱してエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、巻タバコ2を通過してユーザに伝達され得る。言い換えれば、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動することができ、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルが巻タバコを通過してユーザに伝達されるように構成することができる。
【0047】
例えば、蒸気化器14は、液体格納部、液体伝達手段、及び加熱要素を含み得るが、これらに限定されない。例えば、液体格納部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立的なモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0048】
液体格納部は、液相組成物を格納し得る。例えば、液相組成物は、揮発性タバコ香り成分を含むタバコ含有物質を含む液体であってもよく、非タバコ物質を含む液体であってもよい。液体格納部は、蒸気化器14から脱着/付着できるように製造されてもよく、蒸気化器14と一体に製造されてもよい。
【0049】
例えば、液相組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又はビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メンソール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種の果実の香り成分などを含んでもよいが、これらに限定されることはない。香味剤は、ユーザに様々な香味又は風味を提供できる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、及びビタミンEのうちの少なくとも1つが混合したものであってもよいが、これらに限定されることはない。また、液相組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールなどのエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0050】
液体伝達手段は、液体格納部の液相組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックなどのウィック(wick)であってもよいが、これらに限定されない。
【0051】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液相組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどが挙げられるが、これらに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線などの伝導性フィラメントで構成されてもよく、液体伝達手段に巻かれる構造に配置されてもよい。加熱要素は、電流供給によって加熱され、加熱要素と接触した液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成され得る。
【0052】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザー(cartomizer)又はアトマイザー(atomizer)のように称されるが、これらに限定されない。
【0053】
一方、エアロゾル生成装置1は、検出部10、バッテリ11、制御部12、ヒーター13、及び蒸気化器14の他に汎用的な構成をさらに含み得る。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力可能なディスプレイ及び/又は触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。
【0054】
一実施形態によれば、検出部10は、1つ以上のバイオセンサを含み得る。例えば、バイオセンサは、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサ、血中酸素飽和度センサのうちの1つ以上を含んでもよい。バイオセンサは、ユーザの生体信号を測定することができるセンサを含んでもよく、記載された実施形態に限定されない。ユーザがエアロゾル生成装置1を握った場合、ユーザの生体信号が測定されてもよい。
【0055】
一実施形態によれば、検出部10は、ユーザの体成分を測定することができるセンサを含み得る。例えば、体成分は、骨格筋量、基礎代謝量、体水分量、体脂肪量を含んでもよい。ユーザがエアロゾル生成装置1を握った場合、ユーザの体成分が測定されてもよい。
【0056】
一実施形態によれば、検出部10は、パフ検出センサ、温度検出センサ、巻タバコ挿入検出センサをさらに含み得る。また、エアロゾル生成装置1は、巻タバコ2が挿入された状態でも外気が流入したり、内部気体が流出したりすることができる構造に製造されてもよい。
【0057】
図2図4には示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に使用してもよい。又は、クレードルとエアロゾル生成装置1が結合された状態でヒーター13が加熱されてもよい。
【0058】
巻タバコ2は、一般的な燃焼型の巻タバコに類似し得る。例えば、巻タバコ2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分に区分してもよい。又は、巻タバコ2の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒又はカプセルの形態で作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0059】
エアロゾル生成装置1の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出し得る。又は、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部のみ挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口にくわえた状態でエアロゾルを吸入することができる。ここで、エアロゾルは、外気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0060】
一例として、外気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入し得る。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさは、ユーザによって調節されてもよい。そのため、煙霧量、喫煙感などがユーザによって調節されてもよい。別の例として、外気は、巻タバコ2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介して巻タバコ2の内部に流入されてもよい。
【0061】
以下、図5及び図6を参照して、巻タバコ2の例を説明する。
【0062】
図5及び図6は、一例に係る、巻タバコの例を示す図である。
【0063】
図5を参照すると、巻タバコ2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。図2図4を参照して前述した第1部分21はタバコロッド21を含み、第2部分22はフィルタロッド22を含む。
【0064】
図5には、フィルタロッド22が単一のセグメントとして示されているが、これらに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成され得る。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0065】
巻タバコ2の直径は5mm~9mmの範囲以内で、長さは約48mmであってもよいが、これらに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルタロッド22の第1セグメントの長さは約10mm、フィルタロッド22の第2セグメントの長さは約14mm、フィルタロッド22の第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これらに限定されない。
【0066】
巻タバコ2は、少なくとも1つのラッパー24によって包装され得る。ラッパー24には、外気が流入したり内部気体が流出したりする少なくとも1つの孔(hole)が形成され得る。一例として、巻タバコ2は、1つのラッパー24によって包装され得る。別の例として、巻タバコ2は、2つ以上のラッパー24によって重複的に包装されてもよい。例えば、第1ラッパー24aによってタバコロッド21が包装され、ラッパー24b,24c,24dによってフィルタロッド22が包装されてもよい。そして、単一ラッパー24eによって巻タバコ2の全体が再包装されてもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されている場合、それぞれのセグメントがラッパー24b,24c,24dによって包装され得る。
【0067】
第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、一般的なフィルタ巻紙で製造され得る。例えば、第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。また、第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウム合紙包装材で製造されてもよい。
【0068】
第3ラッパー24cは、ハード巻紙で製造され得る。例えば、第3ラッパー24cの坪量は、88g/m~96g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第3ラッパー24cの厚さは、120um~130umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125umであってもよい。
【0069】
第4ラッパー24dは、耐油性ハード巻紙で製造され得る。例えば、第4ラッパー24dの坪量は、88g/m~96g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第4ラッパー24dの厚さは、120um~130umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125umであってもよい。
【0070】
第5ラッパー24eは、滅菌紙(MFW)で製造され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般の紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー24eの坪量は、57g/m~63g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー24eの厚さは、64um~70umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67umであってもよい。
【0071】
第5ラッパー24eは、所定の物質が内添され得る。ここで、所定の物質の例としては、シリコンが該当し得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、前述した特性を有する物質であれば、制限なく第5ラッパー24eに塗布(又は、コーティング)され得る。
【0072】
第5ラッパー24eは、巻タバコ2が燃焼する現像を防止することができる。例えば、タバコロッド21がヒーター13によって加熱されると、巻タバコ2が燃焼する可能性がある。具体的には、タバコロッド21に含まれた物質のうちのいずれか1つの発火点以上に温度が上昇する場合、巻タバコ2が燃焼し得る。このような場合にも、第5ラッパー24eは、不燃性物質を含んでいるため、巻タバコ2が燃焼する現像が防止され得る。
【0073】
また、第5ラッパー24eは、巻タバコ2で生成される物質によってホルダが汚染されるのを防止することができる。ユーザのパフによって、巻タバコ2内で液体物質が生成され得る。例えば、巻タバコ2で生成されたエアロゾルが外気によって冷却されることによって、液体物質(例えば、水分など)が生成されてもよい。第5ラッパー24eが巻タバコ2を包装することにより、巻タバコ2内で生成された液体物質が巻タバコ2の外部に漏れるのを防止することができる。
【0074】
タバコロッド21は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤、及び/又は有機酸(organic acid)などの他の添加物質を含有してもよい。また、タバコロッド21には、メンソール又は保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることによって添加されてもよい。
【0075】
タバコロッド21は、多様に製造され得る。例えば、タバコロッド21は、シート(sheet)で製造されてもよく、ストランド(strand)で製造されてもよい。また、タバコロッド21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコで製造されてもよい。また、タバコロッド21は、熱伝導物質によって囲まれてもよい。例えば、熱伝導物質は、アルミホイルのような金属ホイルであってもよいが、これらに限定されない。一例として、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を均等に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、これによりタバコの味を向上させることができる。また、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとして機能することができる。ここで、図面に示されていないが、タバコロッド21は、外部を囲む熱伝導物質以外にも追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0076】
フィルタロッド22は、セルロースアセテートフィルタであり得る。一方、フィルタロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱型(type)ロッドであってもよく、内部に中空を含むチューブ型(type)ロッドであってもよい。また、フィルタロッド22は、リセス型(type)ロッドであってもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されている場合、複数のセグメントのうちの少なくとも1つが異なる形状に製造されてもよい。
【0077】
フィルタロッド22の第1セグメントは、セルロースアセテートフィルタであり得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメントによってヒーター13が挿入される場合、タバコロッド21の内部物質が後ろにずれる現像を防止することもでき、エアロゾルの冷却効果も発生し得る。第1セグメントに含まれた中空の直径は、2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径が採用されるが、これらに限定されない。
【0078】
第1セグメントの長さは、4mm~30mmの範囲内で適切な長さが採用されるが、これらに限定されない。好ましくは、第1セグメントの長さは、10mmになり得るが、これに限定されない。
【0079】
第1セグメントの製造時に可塑剤の含量を調節することによって第1セグメントの硬度が調整され得る。また、第1セグメントは、内部(例えば、中空)に同一あるいは離型の材質のフィルム、チューブなどの構造物を挿入して製造されてもよい。
【0080】
フィルタロッド22の第2セグメントは、ヒーター13がタバコロッド21を加熱することによって生成されたエアロゾルを冷却させる。従って、ユーザは、適切な温度に冷却されたエアロゾルを吸入することができる。
【0081】
第2セグメントの長さ又は直径は、巻タバコ2の形態に応じて多様に決定され得る。例えば、第2セグメントの長さは、7mm~20mmの範囲内で適切に採用されてもよい。好ましくは、第2セグメントの長さは約14mmになり得るが、これに限定されない。
【0082】
第2セグメントは、ポリマー繊維を製織して製造され得る。この場合、ポリマーで製造された繊維に加香液を塗布してもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維とポリマーで製造された繊維を共に製織して第2セグメントを製造してもよい。又は、第2セグメントは、カールされたポリマーシートによって形成されてもよい。
【0083】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、セルロースアセテート(CA)、及びアルミホイルからなる群から選択された材料で製造されてもよい。
【0084】
第2セグメントが製織されたポリマー繊維又はカールされたポリマーシートによって形成されることで、第2セグメントは、縦方向に延びる単数又は複数のチャネルを含んでもよい。ここで、チャネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味する。
【0085】
例えば、カールされたポリマーシートからなる第2セグメントは約5μmと約300μmとの間、例えば、約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成されてもよい。また、第2セグメントの総表面積は約300mm/mmと約1000mm/mmとの間であってもよい。また、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成されてもよい。
【0086】
一方、第2セグメントには、揮発性の香味成分を含有するスレッド(thread)を含み得る。ここで、揮発性の香味成分は、メンソールであってもよいが、これに限定されることはない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメンソールを第2セグメントに提供するために、十分な量のメンソールが充填されてもよい。
【0087】
フィルタロッド22の第3セグメントは、セルロースアセテートフィルタであり得る。第3セグメントの長さは、4mm~20mmの範囲内で適切に採用され得る。例えば、第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これに限定されない。
【0088】
第3セグメントを製造する過程において、第3セグメントに加香液を噴射することによって香味が発生するように製造してもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維を第3セグメントの内部に挿入してもよい。タバコロッド21で生成されたエアロゾルは、フィルタロッド22の第2セグメントを通過することにより冷却され、冷却されたエアロゾルが第3セグメントを介してユーザに伝達される。従って、第3セグメントに加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進されるという効果が発生し得る。
【0089】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれ得る。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を行う事もでき、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包んだ構造であってもよい。カプセル23は、球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これらに限定されることはない。
【0090】
図6を参照すると、巻タバコ3は、剪断プラグ33をさらに含み得る。剪断プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に配置され得る。剪断プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱するのを防止することができ、喫煙中にタバコロッド31から液相化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(例えば、図2図4のエアロゾル生成装置1)に流れ込むのを防止することができる。
【0091】
フィルタロッド32は、第1セグメント32a及び第2セグメント32bを含み得る。ここで、第1セグメント32aは、図5のフィルタロッド22の第1セグメントに対応することができ、第2セグメント32bは、図5のフィルタロッド22の第3セグメントに対応することができる。
【0092】
巻タバコ3の直径及び全長は、図5の巻タバコ2の直径及び全長に対応し得る。例えば、剪断プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1セグメント32aの長さは約12mm、第2セグメント32bの長さは約14mmであってもよいが、これらに限定されない。
【0093】
巻タバコ3は、少なくとも1つのラッパー35によって包装され得る。ラッパー35には、外気が流入したり内部気体が流出したりする少なくとも1つの孔(hole)が形成され得る。例えば、第1ラッパー35aによって剪断プラグ33が包装され、第2ラッパー35bによってタバコロッド31が包装され、第3ラッパー35cによって第1セグメント32aが包装され、第4ラッパー35dによって第2セグメント32bが包装されてもよい。そして、第5ラッパー35eによって巻タバコ3全体が再包装されてもよい。
【0094】
また、第5ラッパー35eには、少なくとも1つの穿孔36が形成され得る。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を囲む領域に形成されるが、これに限定されることはない。穿孔36は、図3及び図4に示されたヒーター13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を果たすことができる。
【0095】
また、第2セグメント32bには、少なくとも1つのカプセル34が含まれ得る。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を行う事もでき、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で包んだ構造であってもよい。カプセル34は、球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これらに限定されることはない。
【0096】
第1ラッパー35aは、一般的なフィルタ巻紙にアルミホイルのような金属ホイルが結合されたものであり得る。例えば、第1ラッパー35aの全体の厚さは、45um~55umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは50.3umであってもよい。また、第1ラッパー35aの金属ホイルの厚さは、6um~7umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは6.3umであってもよい。また、第1ラッパー35aの坪量は、50g/m~55g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは53g/mであってもよい。
【0097】
第2ラッパー35b及び第3ラッパー35cは、一般的なフィルタ巻紙で製造され得る。例えば、第2ラッパー35b及び第3ラッパー35cは、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。
【0098】
例えば、第2ラッパー35bの多孔度は、35000CUであってもよいが、これに限定されることはない。また、第2ラッパー35bの厚さは、70um~80umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは78umであってもよい。また、第2ラッパー35bの坪量は、20g/m~25g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは23.5g/mであってもよい。
【0099】
例えば、第3ラッパー35cの多孔度は、24000CUであってもよいが、これに限定されることはない。また、第3ラッパー35cの厚さは、60um~70umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは68umであってもよい。また、第3ラッパー35cの坪量は、20g/m~25g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは21g/mであってもよい。
【0100】
第4ラッパー35dは、PLA合紙で製造され得る。ここで、PLA合紙は、紙層、PLA層、及び紙層を含む3重の紙を意味する。例えば、第4ラッパー35dの厚さは、100um~120umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは110umであってもよい。また、第4ラッパー35dの坪量は、80g/m~100g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは88g/mであってもよい。
【0101】
第5ラッパー35eは、滅菌紙(MFW)で製造され得る。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般の紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー35eの坪量は、57g/m~63g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー35eの厚さは、64um~70umの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67umであってもよい。
【0102】
第5ラッパー35eは、所定の物質が内添され得る。ここで、所定の物質の例としては、シリコンが該当し得るが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、前述した特性を有する物質であれば、制限なく第5ラッパー35eに塗布(又は、コーティング)され得る。
【0103】
剪断プラグ33は、セルロースアセテートで製造され得る。一例として、剪断プラグ33は、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造してもよい。セルロースアセテートトウを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは4.0~6.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のフィラメントのモノデニールは、5.0であってもよい。また、剪断プラグ33を構成するフィラメントの断面は、Y字型であってもよい。剪断プラグ33のトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000~30000の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のトータルデニールは、28000であってもよい。
【0104】
また、必要に応じて、剪断プラグ33は、少なくとも1つのチャネルを含んでもよくチャネルの断面形状は、多様に製造され得る。
【0105】
タバコロッド31は、図5を参照して前述したタバコロッド21と対応し得る。従って、以下ではタバコロッド31に対する具体的な説明は省略する。
【0106】
第1セグメント32aは、セルロースアセテートで製造され得る。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメント32aは、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造してもよい。例えば、第1セグメント32aのモノデニール及びトータルデニールは、剪断プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0107】
第2セグメント32bは、セルロースアセテートで製造され得る。第2セグメント32bを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは8.0~10.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、第2セグメント32bのフィラメントのモノデニールは、9.0であってもよい。また、第2セグメント32bのフィラメントの断面は、Y字型であってもよい。第2セグメント32bのトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000であってもよい。
【0108】
図7は、他の例に係る、エアロゾル生成装置のブロック図である。
【0109】
一実施形態に係る、エアロゾル生成装置8は、ハウジング80、検出部81、固体型カートリッジ(又は、液体型カートリッジ)82、コイル83、及びバッテリ84を含み得る。エアロゾル生成装置8は、図2図6を参照して前述したエアロゾル生成装置1とは異なる方式で動作し得る。例えば、コイル83は、バッテリ84からエネルギーが供給されて熱を発生してもよい。コイル83によって発生した熱を使用して、固体型カートリッジ82はエアロゾルを生成してもよい。ユーザは、孔(opening)81(又は、先端部)を介して生成されたエアロゾルを吸入することができる。
【0110】
一実施形態に係る、検出部81に対する説明は、図2図4を参照して前述した検出部10の説明に置き換えることができる。
【0111】
図8は、さらに他の例に係る、エアロゾル生成装置のブロック図である。
【0112】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置9は、制御部91、検出部92、出力部93、バッテリ94、ヒーター95、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部98を含み得る。但し、エアロゾル生成装置9の内部構造は、図8に示されたものに限定されない。即ち、エアロゾル生成装置9の設計に応じて、図8に示された構成うちの一部が省略されたり、新しい構成がさらに追加されたりし得ることを、本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば、理解できるであろう。
【0113】
検出部92は、エアロゾル生成装置9の状態又はエアロゾル生成装置9周辺の状態を検出し、検出された情報を制御部91に伝達し得る。制御部91は、前記検出された情報に基づいて、ヒーター95の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例えば、巻タバコ、カートリッジなど)の挿入の有無判断、通知表示などのような様々な機能が実行されるようにエアロゾル生成装置9を制御し得る。
【0114】
検出部92は、温度センサ92a、挿入検出センサ92b、及びパフセンサ92cのうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されることはない。例えば、検出部92は、図2図8を参照して前述した検出部10又は検出部81のセンサを含んでもよい。
【0115】
温度センサ92aは、ヒーター95(又は、エアロゾル生成物質)が加熱する温度を検出し得る。エアロゾル生成装置9は、ヒーター95の温度を検出する別途の温度センサを含むか、ヒーター95そのものが温度センサの役割を果たすことができる。又は、温度センサ92aは、バッテリ94の温度をモニタリングするようにバッテリ94の周辺に配置されたものであってもよい。
【0116】
挿入検出センサ92bは、エアロゾル生成物品の挿入及び/又は除去を検出し得る。例えば、挿入検出センサ92bは、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ、及び赤外線センサのうちの少なくとも1つを含んでもよく、エアロゾル生成物品が挿入及び/又は除去されることによる信号変化を検出してもよい。
【0117】
パフセンサ92cは、気流通路又は気流チャネルの様々な物理的変化に基づいてユーザのパフを検出し得る。例えば、パフセンサ92cは、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化、及び圧力変化のうちのいずれか1つに基づいてユーザのパフを検出してもよい。
【0118】
検出部92は、前述したセンサ92a~92cの他に、温/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうちの少なくとも1つをさらに含み得る。角度センサの機能は、その名称から当業者が直観的に推論することができるため、具体的な説明は省略し得る。
【0119】
出力部93は、エアロゾル生成装置9の状態に関する情報を出力してユーザに提供し得る。出力部93は、ディスプレイ部93a、ハプティック部93b、及び音響出力部93cのうちの少なくとも1つを含み得るが、これらに限定されることはない。ディスプレイ部93aとタッチパッドが層構造をなしてタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部93aは、出力装置以外に入力装置として使用され得る。
【0120】
ディスプレイ部93aは、エアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに視覚的に提供し得る。例えば、エアロゾル生成装置9に関する情報は、エアロゾル生成装置9のバッテリ94の充/放電状態、ヒーター95の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態又はエアロゾル生成装置9の使用が限定される状態(例えば、異常物品検出)などの様々な情報を意味してもよく、ディスプレイ部93aは、前記情報を外部に出力してもよい。ディスプレイ部93aは、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などであってもよい。また、ディスプレイ部93aは、LED発光素子の形態であってもよい。
【0121】
ハプティック部93bは、電気的信号を機械的な刺激又は電気的な刺激に変換してエアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに触覚的に提供し得る。例えば、ハプティック部93bは、モータ、圧電素子、又は電気刺激装置を含んでもよい。
【0122】
音響出力部93cは、エアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに聴覚的に提供し得る。例えば、音響出力部93cは、電気信号を音響信号に変換して外部に出力してもよい。
【0123】
バッテリ94は、エアロゾル生成装置9が動作するために使用される電力を供給し得る。バッテリ94は、ヒーター95が加熱できるように電力を供給し得る。また、バッテリ94は、エアロゾル生成装置9内に備わった異なる構成(例えば、検出部92、出力部93、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部98)の動作に必要な電力を供給し得る。バッテリ94は、充電が可能なバッテリや使い捨てバッテリであり得る。例えば、バッテリ94は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリであってもよいが、これに限定されることはない。
【0124】
ヒーター95は、バッテリ94から電力を供給されてエアロゾル生成物質を加熱し得る。図8には示されていないが、エアロゾル生成装置9は、バッテリ94の電力を変換してヒーター95に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含んでもよい。また、エアロゾル生成装置9が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置9は、バッテリ94の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含んでもよい。
【0125】
制御部91、検出部92、出力部93、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部91は、バッテリ94から電力を供給されて機能を行うことができる。図8には示されていないが、バッテリ94の電力を変換してそれぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路又は電圧レギュレータ回路をさらに含んでもよい。
【0126】
一実施形態において、ヒーター95は、任意の適切な電気抵抗性物質で形成され得る。例えば、適切な電気抵抗性物質は、タイタニウム、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロミウム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属又は金属合金であってもよいが、これらに限定されることはない。また、ヒーター130は、金属熱線(wire)、導電性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などで実現されるが、これらに限定されることはない。
【0127】
他の実施形態において、ヒーター95は、誘導加熱方式のヒーターであり得る。例えば、ヒーター95は、コイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含んでもよい。
【0128】
一実施形態において、ヒーター95は、複数のヒーターを含み得る。例えば、ヒーター95は、巻タバコを加熱するための第1ヒーター及び液相を加熱するための第2ヒーターを含んでもよい。
【0129】
ユーザ入力部96は、ユーザから入力された情報を受信したり、ユーザに情報を出力したりし得る。例えば、ユーザ入力部96は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線検出方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあり得るが、これらに限定されることはない。また、図8には示されていないが、エアロゾル生成装置9は、USB(universal serial bus)インターフェースなどのような接続インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースなどのような接続インターフェースを介して他の外部装置と接続されて情報を送受信したり、バッテリ94を充電したりし得る。
【0130】
メモリ97は、エアロゾル生成装置9内で処理される各種データを格納するハードウェアとして、制御部91で処理されたデータ及び処理されるデータを格納し得る。メモリ97は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、ラム(RAM、random access memory)SRAM(static random access memory)、ロム(ROM、read-only memory)、EEPROM(electrically erasaBLE programmaBLE read-only memory)、PROM(programmaBLE read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうちの少なくとも1つのタイプの記憶媒体を含み得る。メモリ97は、エアロゾル生成装置9の動作時間、最大パフ回数、現在のパフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに対するデータなどを格納し得る。
【0131】
通信部98は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含み得る。例えば、通信部98は、近距離通信部98a及び無線通信部98bを含んでもよい。
【0132】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)98aは、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(Wi-Fi(登録商標))通信部、ジグビー(登録商標)(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct(登録商標))通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含み得るが、これらに限定されることはない。
【0133】
無線通信部98bは、セルラーネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)通信部などを含み得るが、これらに限定されることはない。無線通信部98bは、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI)を使用して通信ネットワーク内でエアロゾル生成装置9を確認及び認証することもできる。
【0134】
制御部91は、エアロゾル生成装置9の全般的な動作を制御し得る。一実施形態において、制御部91は、少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイとして実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行し得るプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、別の形態のハードウェアでも実現され得ることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0135】
制御部91は、バッテリ94の電力をヒーター95に供給することを制御することによってヒーター95の温度を制御し得る。例えば、制御部91は、バッテリ94とヒーター95との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することで電力供給を制御してもよい。別の例として、制御部91の制御命令に従って、加熱直接回路がヒーター95に対する電力供給を制御することもできる。
【0136】
制御部91は、検出部92によって検出された結果を分析し、その後実行される処理を制御し得る。例えば、制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて、ヒーター95の動作が開始又は終了するようにヒーター95に供給される電力を制御してもよい。他の例では、制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて、ヒーター95が所定の温度まで加熱されるか、又は適切な温度を保持できるようにヒーター95に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御してもよい。
【0137】
制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて、出力部93を制御し得る。例えば、パフセンサ92cを介してカウントされたパフ回数が予め設定された回数に到達すると、制御部91は、ディスプレイ部93a、ハプティック部93b、及び音響出力部93cのうちの少なくとも1つを介してユーザにエアロゾル生成装置9がすぐに終了することを予告してもよい。
【0138】
一実施形態において、制御部91は、検出部92によって検出されたエアロゾル生成物品の状態に応じてヒーター95に対する電力供給時間及び/又は電力供給量を制御し得る。例えば、エアロゾル生成基質が過湿状態である場合、制御部91は、誘導コイルに対する電力供給時間を制御し、エアロゾル生成基質が一般的な状態である場合より予熱時間を増加させることができる。
【0139】
図9は、一実施形態に係る、電子装置の構成図である。
【0140】
電子装置900は、通信部910、プロセッサ920、及びメモリ930を含む。例えば、電子装置900は、図1を参照して前述した電子装置110であってもよい。
【0141】
通信部910は、プロセッサ920及びメモリ930と接続されてデータを送受信する。通信部910は、外部の他の装置と接続されてデータを送受信し得る。以下で「A」を送受信するという表現は、「Aを示す情報(information)又はデータ」を送受信することを示すことができる。
【0142】
通信部910は、電子装置900内の回路網(circuitry)として実現することができる。例えば、通信部910は、内部バス(internal bus)及び外部バス(external bus)を含んでもよい。別の例として、通信部910は、電子装置900と外部の装置を接続する要素であってもよい。通信部910は、インターフェースであり得る。通信部910は、外部の装置からデータを受信して、プロセッサ920及びメモリ930にデータを送信し得る。
【0143】
プロセッサ920は、通信部910が受信したデータ及びメモリ930に格納されたデータを処理する。「プロセッサ」は、所望の動作(desired operations)を実行するための物理的な構造を有する回路を有するハードウェアで実現されたデータ処理装置であり得る。例えば、所望の動作は、プログラムに含まれるコード(code)又は命令(instructions)を含んでもよい。例えば、ハードウェアで実現されたデータ処理装置は、マイクロプロセッサ、中央処理装置(central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチコアプロセッサ(multi-core processor)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field ProgrammaBLE Gate Array)を含んでもよい。
【0144】
プロセッサ920は、メモリ(例えば、メモリ930)に格納されたコンピュータで読み取り可能なコード(例えば、ソフトウェア)及びプロセッサ920によって引き起こされる命令を実行する。
【0145】
メモリ930は、通信部910が受信したデータ及びプロセッサ920が処理したデータを格納する。例えば、メモリ930は、プログラム(又はアプリケーション、ソフトウェア)を格納することができる。格納されるプログラムは、付加装置(例えば、図1のエアロゾル生成装置120又はウェアラブル装置130)を制御できるようにコーディングされ、プロセッサ920によって実行可能なシンタックス(syntax)の集合であり得る。
【0146】
一態様によれば、メモリ930は、1つ以上の揮発性メモリ、非揮発性メモリ及びランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、及び光ディスクドライブを含み得る。
【0147】
メモリ930は、電子装置900を動作させる命令語セット(例えば、ソフトウェア)を格納する。電子装置900を動作させる命令語セットは、プロセッサ920によって実行される。
【0148】
通信部910、プロセッサ920、及びメモリ930に対し、図10図11を参照しながら以下にて詳細に説明する。
【0149】
図10は、一実施形態に係る、電子装置によって実行される付加装置を制御する方法のフローチャートである。
【0150】
以下の動作1010から1030は、図9を参照して前述した電子装置900によって実行され得る。
【0151】
動作1010において、電子装置900は、電子装置900と接続された第1付加装置から第1付加装置のセンサに基づいて生成されたユーザの心拍数情報を受信する。例えば、心拍数情報は、ユーザの心拍数及び心電図のうちの少なくとも1つを含むことができ、記載された実施形態に限定されない。
【0152】
一実施形態によれば、電子装置900は、第1付加装置としてエアロゾル生成装置(例えば、図1のエアロゾル生成装置120)と接続され得る。例えば、ユーザがエアロゾル生成装置を介して喫煙を行う場合、エアロゾル生成装置は、電子装置900に喫煙開始に関する情報を送信してもよい。喫煙が開始されると、電子装置900は、エアロゾル生成装置に心拍数情報の生成要求を送信することができ、エアロゾル生成装置は、電子装置900の要求に基づいてユーザが喫煙している間の心拍数情報を生成し得る。エアロゾル生成装置は、生成された心拍数情報を電子装置900に送信し得る。別の例として、エアロゾル生成装置は、電子装置900の要求がなくてもユーザが喫煙している間の心拍数情報を生成し、生成された心拍数情報を電子装置900に送信してもよい。
【0153】
別の実施形態によれば、電子装置900は、第1付加装置としてウェアラブル装置(例えば、図1のウェアラブル装置130)と接続され、第2付加装置としてエアロゾル生成装置(例えば、図1のエアロゾル生成装置120)と接続され得る。例えば、ユーザがエアロゾル生成装置を介して喫煙を行う場合、電子装置900は、ウェアラブル装置に心拍数情報の生成要求を送信することができ、ウェアラブル装置は、電子装置900の要求に基づいてユーザが喫煙している間の心拍数情報を生成してもよい。ウェアラブル装置は、生成された心拍数情報を電子装置900に送信してもよい。
【0154】
動作1010が実行される前に、電子装置900及び第1付加装置及び/又は第2付加装置は、近距離無線通信(例えば、ブルートゥース(登録商標))を使用してリンクを確率することができ、電子装置900は、生成されたリンクを介して情報を交換し得る。
【0155】
動作1020において、電子装置900は、電子装置900に予め格納された参照心拍数情報に基づいて心拍数情報を評価することによってユーザの状態を決定し得る。
【0156】
一実施形態によれば、電子装置900は、参照心拍数情報の許容範囲内に心拍数情報の目標心拍数が含まれるか否かを決定し得る。例えば、参照心拍数情報は、非喫煙中である時に取得されたユーザの心拍数情報であってもよい。さらに、参照心拍数情報は、強度の高い運動状態における心拍数情報、歩行運動状態における心拍数情報など、ユーザの様々な活動に関する心拍数情報を含んでもよい。参照心拍数情報の許容範囲は、ユーザの活動状態によって異なり得る。例えば、ユーザの非活動状態に対して予め設定された参照心拍数情報の許容範囲は、50~80であってもよい。ユーザが非活動状態であり、取得される目標心拍数が90であり場合、目標心拍数は、参照心拍数情報の許容範囲内に含まれないものとして決定され得る。
【0157】
一実施形態によれば、電子装置900は、許容範囲内に目標心拍数が含まれていない場合、ユーザの状態を不安定状態として決定し得る。反対に、電子装置900は、許容範囲内に目標心拍数が含まれる場合、ユーザの状態を安定状態として決定し得る。
【0158】
一実施形態によれば、電子装置900は、ユーザの喫煙習慣に関する情報を生成し、喫煙習慣に関する情報に基づいてユーザが行った喫煙が過度な喫煙であるか否かを決定し得る。例えば、喫煙習慣に関する情報は、1日の総喫煙回数及び1回の喫煙量などを含んでもよい。喫煙習慣に関する情報は、累積期間に対する喫煙情報に基づいて生成されてもよい。電子装置900は、ユーザが行った喫煙が過度な喫煙であると決定された場合、ユーザの状態を不安定状態として決定し得る。
【0159】
動作1030において、電子装置900は、ユーザの状態に基づいて電子装置900と接続されたエアロゾル生成装置を制御し得る。
【0160】
一実施形態によれば、電子装置900は、ユーザの状態が不安定状態と決定された場合、エアロゾル生成装置のヒーターを非活性化にすることができる。例えば、エアロゾル生成装置のヒーターは、予め設定された時間の間(例えば、一時間又は当日)非活性化にし得る。
【0161】
一実施形態によれば、電子装置900は、ユーザの状態が不安定状態と決定された場合、エアロゾル生成装置を介して予め設定された通知メッセージが出力されるようにエアロゾル生成装置を制御し得る。例えば、通知メッセージは、スピーカを介して出力されてもよい。別の例として、通知メッセージは、ディスプレイを介して出力されてもよい。
【0162】
一実施形態によれば、電子装置900は、エアロゾル生成装置を制御すると同時に、ユーザに電子装置900のスピーカ又はディスプレイを介して予め設定された通知メッセージを出力することができる。
【0163】
例えば、通知メッセージは、「現時点では心拍数の考慮健康状態が懸念されるので、約1時間後に再利用してださい」としてもよい。
【0164】
電子装置900は、ユーザの心拍数を介して現れるユーザの健康状態を考慮してエアロゾル生成装置を制御するか、又は通知メッセージを出力することにより、ユーザの喫煙習慣又はパターンに影響を与えることができる。ユーザは、電子装置900のガイドに従って喫煙習慣を改善することができる。
【0165】
図11は、一例に係る、ユーザの心拍数に対する履歴を提供する方法のフローチャートである。
【0166】
一実施形態によれば、図10を参照して前述した動作1010が実行された後に、下の動作1110及び1120が電子装置900によってさらに実行することができる。動作1110及び1120は、図10の動作1020から1030と独立的で、並列的に実行することができる。
【0167】
動作1210において、電子装置900は、心拍数情報を格納し得る。
【0168】
一実施形態によれば、電子装置900は、心拍数情報だけでなく、第1付加装置から第1付加装置のバイオセンサ(例えば、血圧センサ、心電図センサ、血中酸素飽和度センサなど)によって測定された生体情報を受信して、生体情報を格納し得る。
【0169】
動作1220において、電子装置900は、心拍数情報に基づいてユーザの心拍数に対する履歴を提供し得る。例えば、電子装置900は、時間により変化する心拍数の傾向をグラフに出力してもよい。ユーザは、心拍数が変化する傾向によって健康状態をモニタリングしてもよい。
【0170】
一実施形態によれば、電子装置900は、ユーザの様々な活動のそれぞれについて心拍数が変化する傾向をユーザに提供し得る。
【0171】
一実施形態によれば、電子装置900は、生体情報の履歴を心拍数に対する履歴と共にユーザに提供することができる。ユーザは、様々な情報を介して自身の健康状態を持続的にモニタリングすることができる。
【0172】
実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段によって実行されることができるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ可読媒体に記録することができる。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独で又は組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されたプログラム命令は、実施形態のために特別に設計して構成されたものであるか、又はコンピュータソフトウェアの当業者に知られ使用可能なものであってもよい。コンピュータ可読記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープなどの磁気媒体、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体、フロプティカルディスクなどの磁気光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタープリタなどを使用してコンピュータによって実行することができる高級言語コードを含む。上記のハードウェア装置は、実施形態の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成することができ、その逆も同様である。
【0173】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含むことができ、所望のように動作するように処理装置を構成するか、独立的又は結合的に処理装置に命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈され、処理装置に命令又はデータを提供するためのあらゆる類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ記憶媒体又は装置、又は送信される信号波(signal wave)に永久的に又は一時的に実現することができる。ソフトウェアは、ネットワークに接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されるか、実行されてもよい。ソフトウェア及びデータは、1つ以上のコンピュータ可読記録媒体に格納されてもよい。
【0174】
以上のように実施形態が限定された図面によって説明されたが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記に基づいて様々な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、記載された技術は、説明された方法とは異なる順序で実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合又は組み合わせられる、又は他の構成要素又は均等物によって代替又は置換されても適切な結果が達成され得る。
【0175】
従って、他の具現、他の実施形態、及び特許請求の範囲と均等なものなども後述する特許請求の範囲の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】