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特表2024-518353垂直に積層されたMEMSデバイスおよびコントローラーデバイス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】垂直に積層されたMEMSデバイスおよびコントローラーデバイス
(51)【国際特許分類】
   B81B 7/02 20060101AFI20240423BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20240423BHJP
   B81C 1/00 20060101ALI20240423BHJP
   H01H 59/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
B81B7/02
H01L25/08 H
H01L25/08 C
B81C1/00
H01H59/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566801
(86)(22)【出願日】2022-04-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-22
(86)【国際出願番号】 US2022026971
(87)【国際公開番号】W WO2022232533
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/182,582
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517216431
【氏名又は名称】コルボ ユーエス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100100479
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 三喜夫
(72)【発明者】
【氏名】ファン カンペン,ロベルトゥス ペトルス
(72)【発明者】
【氏名】ガッディ,ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】カスティユー,ポール
(72)【発明者】
【氏名】バロン,ランス
(72)【発明者】
【氏名】コスタ,フリオ シー
(72)【発明者】
【氏名】ハモンド,ジョナサン ヘイル
(72)【発明者】
【氏名】ルノー,ミカエル
【テーマコード(参考)】
3C081
【Fターム(参考)】
3C081AA01
3C081AA11
3C081AA13
3C081BA03
3C081BA11
3C081BA21
3C081BA22
3C081BA30
3C081BA32
3C081BA33
3C081CA13
3C081CA17
3C081CA20
3C081CA32
3C081CA38
3C081DA03
3C081DA06
3C081DA26
3C081DA27
3C081DA29
3C081EA23
(57)【要約】
垂直積層構造における微小電気機械(MEMS)ダイおよびコントローラーダイの様々な配置が開示される。MEMSダイおよびコントローラーダイの向きは、様々な配置で変化する。一実施形態では、MEMSダイの裏面は、コントローラーダイの前面に動作可能に接続される。別の実施形態では、MEMSダイの裏面は、コントローラーダイの裏面に動作可能に接続される。別の実施形態では、MEMSダイの前面は、コントローラーダイの裏面に動作可能に接続される。さらに別の実施形態では、MEMSダイの前面は、コントローラーダイの前面に動作可能に接続される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直積層構造であって、
第一の電気コネクターを使用してコントローラーダイに動作可能に接続された微小電気機械(MEMS)ダイであって、
前記コントローラーダイが、第一の基材内およびその上に形成される制御回路を備え、前記制御回路が前記第一のコネクターに動作可能に接続され、
前記MEMSダイが、第二の基材内またはその上に形成されるMEMS回路を備え、前記MEMS回路が前記第一の電気コネクターに動作可能に接続され、
前記第一の電気コネクターが、前記制御回路から前記MEMS回路に制御信号を送るように動作可能である、微小電気機械(MEMS)ダイと、
前記MEMS回路に動作可能に接続される第二の電気コネクターであって、前記第二の電気コネクターが、前記MEMS回路から前記垂直積層構造の外に無線周波数(RF)信号を送るように動作可能であり、前記RF信号が、前記コントローラーダイの前記第一の基材を介しても、前記MEMSダイの第二の基材を介してもルーティングされない、第二の電気コネクターと、を備える、垂直積層構造。
【請求項2】
前記MEMS回路が、前記MEMSダイの前面にあり、
前記第一の電気コネクターが前記MEMSダイの裏面に配置され、
前記MEMS回路が、シリコン貫通ビアを介して前記第一のコネクターに動作可能に接続される、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項3】
前記コントローラーダイの裏面、前記コントローラーダイの側面、および前記MEMSダイの底面の露出部の上に形成される封止層をさらに備える、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項4】
前記MEMSダイと前記コントローラーダイとの間の空間の周囲を囲むダム構造であって、前記ダム構造はエアポケット領域を形成する閉領域を形成する、ダム構造と、
前記空間の前記周囲の周りの封止材料と、をさらに備える、請求項3に記載の垂直積層構造。
【請求項5】
前記MEMS回路が、MEMS空洞内に形成されるMEMS RFスイッチを備え、
前記MEMS空洞が誘電体層によって封止されている、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項6】
前記MEMS回路が、前記MEMS RFスイッチに動作可能に接続された導電層を備え、
前記MEMSダイが、前記導電層と前記第二の電気コネクターとの間に動作可能に接続される再配線層を備える、請求項5に記載の垂直積層構造。
【請求項7】
前記制御回路が、
誘電体層内の導電層と、
前記導電層に動作可能に接続される能動素子と、を備え、
前記コントローラーダイが、前記導電層と前記第一の電気コネクターとの間に動作可能に接続される再配線層を備える、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項8】
前記MEMS回路が誘電体層内に導電層を備え、
前記MEMSダイが、
前記導電層と第三の電気コネクターとの間に動作可能に接続される再配線層であって、第三の電気コネクターは電力信号を受信するように動作可能である、再配線層と、
前記導電層を前記第一の電気コネクターに動作可能に接続するシリコン貫通ビアと、を備える、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項9】
前記MEMSダイと前記コントローラーダイとの間の空間内に封止材料をさらに備える、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項10】
前記第二の基材が、高抵抗率シリコン基材または第一の誘電体基材のうちの一つを備え、
前記第一の基材が、低抵抗率シリコン基材、高抵抗率基材、または第二の誘電体基材のうちの一つを備える、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項11】
前記第二の基材が一つまたは複数の誘電体層を備え、前記MEMS回路が前記一つまたは複数の誘電体層内およびその上に配置される、請求項1に記載の垂直積層構造。
【請求項12】
垂直積層構造であって、
微小電気機械(MEMS)ダイと、
コントローラーダイであって、前記MEMSダイの裏面が、第一の電気コネクターを介して前記コントローラーダイの前面に動作可能に接続され、
前記コントローラーダイが、第一の基材およびコントローラー回路を備え、前記制御回路が、前記第一の電気コネクターに動作可能に接続されて、前記制御回路が制御信号を前記第一の電気コネクターに送ることを可能にし、
前記MEMSダイが、第二の基材およびMEMS無線周波数(RF)スイッチを備え、前記MEMS RFスイッチが、前記第一の電気コネクターに動作可能に接続され、前記MEMS RFスイッチが前記制御信号を受信することを可能にする、コントローラーダイと、
前記MEMSダイの前記裏面と前記コントローラーダイの前記前面との間の空間内に存在するエアポケット領域と、
前記MEMS RFスイッチに動作可能に接続される第二の電気コネクターであって、前記第二の電気コネクターが、前記MEMS RFスイッチから前記垂直積層構造の外にRF信号を送るように動作可能であり、前記RF信号が前記MEMSダイの前面に残る、第二の電気コネクターと、を備える、垂直積層構造。
【請求項13】
前記空間を囲むダム構造であって、前記ダム構造は、前記エアポケット領域を形成する閉領域を形成する、ダム構造と、
前記空間を取り囲む封止材料と、をさらに備える、請求項12に記載の垂直積層構造。
【請求項14】
前記ダム構造がポリマー材料で形成される、請求項13に記載の垂直積層構造。
【請求項15】
前記第二の基材が、高抵抗率シリコン基材または第一の誘電体基材のうちの一つを備え、
前記第一の基材が、低抵抗率シリコン基材、高抵抗率基材、または第二の誘電体基材のうちの一つを備える、請求項12に記載の垂直積層構造。
【請求項16】
前記第二の基材が、一つまたは複数の誘電体層を備え、
前記MEMS RFスイッチが、前記一つまたは複数の誘電体層内の少なくとも一つの誘電体層によって封止されるMEMSキャビティ内に配置される、請求項12に記載の垂直積層構造。
【請求項17】
前記MEMSダイが、前記導電層と前記第二の電気コネクターとの間に動作可能に接続される再配線層を備え、
前記MEMS RFスイッチが前記導電層に動作可能に接続される、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記制御回路が、
誘電体層内の導電層と、
前記導電層に動作可能に接続される能動素子と、を備え、
前記コントローラーダイが、前記導電層と前記第一の電気コネクターとの間に動作可能に接続される再配線層を備える、請求項12に記載の垂直積層構造。
【請求項19】
前記垂直積層構造の厚さが、460マイクロメートル未満である、請求項12に記載の垂直積層構造。
【請求項20】
方法であって、
微小電気機械(MEMS)ダイの裏面の上にダム構造を形成することと、
第一の電気コネクターを使用して、前記MEMSダイの前記裏面をコントローラーダイの前面に物理的および動作可能に接続することであって、
前記コントローラーダイが、第一の基材およびコントローラー回路を備え、前記制御回路が、前記第一の電気コネクターに動作可能に接続されて、前記第一の電気コネクターが前記MEMSダイに制御信号を送ることを可能にし、
前記MEMSダイが、第二の基材およびMEMS無線周波数(RF)スイッチを備え、前記MEMS RFスイッチが、前記第一の電気コネクターに動作可能に接続され、前記MEMS RFスイッチが前記第一の電気コネクターから前記制御信号を受信することを可能にし、
前記ダム構造が、前記コントローラーダイの前記前面と前記MEMSダイの前記裏面との間の空間を取り囲み、エアポケット領域を形成する、物理的および動作可能に接続することと、
前記コントローラー層の裏面の上に、および前記MEMSダイの前記裏面の一部の上に封止層を形成することと、
前記コントローラーダイの前記第一の基材を介しても前記MEMSダイの前記第二の基材を介しても前記RF信号をルーティングすることなく、前記第二の電気コネクターが、前記MEMS RFスイッチから、前記垂直積層構造の外へRF信号を送ることを可能にするために、前記MEMS RFスイッチを第二の電気コネクターに動作可能に接続することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年4月30日出願の米国仮特許出願第63/182,582号の優先権を主張し、その開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示の技術は、マイクロエレクトロニクスパッケージおよびその製造方法に関する。より具体的には、本開示の技術は、微小電気機械システム(MEMS)デバイスおよびコントローラーデバイスを含む、垂直に積層された構造を有するマイクロエレクトロニクスパッケージに関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話および無線デバイスの幅広い利用により、無線周波数 (RF) 技術の急速な発展が促進され続けている。RF技術には、一つまたは複数のMEMS RFスイッチを備えるMEMSデバイスが含まれる。一つまたは複数のMEMS RFスイッチは、様々な送受信経路および/または回路構成要素との間でRF信号をルーティングする。コントローラーデバイスは、一つまたは複数のMEMS RFスイッチを開閉させる制御信号をMEMSデバイスに送る。
【0004】
場合によっては、コントローラーデバイスおよびMEMSデバイスは、同じ回路基板上に水平に並んで配置される個別のデバイスであり、制御信号は回路基板を使用してコントローラーデバイスとMEMSデバイスとの間でルーティングする。しかし、この並列配置は回路基板上で大きな面積を使用する可能性がある。さらに、コントローラーデバイスと一つまたは複数のMEMS RFスイッチとの間の信号経路の長さは長くてもよく、これによりコントローラーデバイスおよびMEMSデバイスの性能に悪影響を及ぼす可能性がある。
【発明の概要】
【0005】
本開示の例示的な態様は、MEMSダイおよびコントローラーダイを備える垂直積層構造を提供する。MEMSダイおよびコントローラーダイの様々な配置が開示される。MEMSダイおよびコントローラーダイの向きは、様々な配置で変化する。例えば、一実施形態では、MEMSダイの裏面は、コントローラーダイの前面に動作可能に接続される。別の実施形態では、MEMSダイの裏面は、コントローラーダイの裏面に動作可能に接続される。別の実施形態では、MEMSダイの前面は、コントローラーダイの裏面に動作可能に接続される。さらに別の実施形態では、MEMSダイの前面は、コントローラーダイの前面に動作可能に接続される。
【0006】
配置のうちの一つまたは複数により、RF損失およびMEMSダイとコントローラーダイとの間の結合が低減または最小限に抑えられる。例えば、MEMSダイの裏面をコントローラーダイの前面に物理的かつ動作可能に(例えば、電気的に)接続する配置は、MEMSダイ内のMEMS回路、例えば一つまたは複数のMEMS RFスイッチをコントローラーダイ内の制御回路から、動作可能に分離する(例えば、図1)。この配置により、MEMSダイとコントローラーダイとの間の容量結合が減少する。したがって、この配置により、RF直線性が強化される。
【0007】
配置のうちの一つまたは複数により、コントローラー電圧ブースト回路からRF信号を送る信号線が遮蔽されるか、または信号線が絶縁される。追加的にまたは代替的に、一つまたは複数の配置は、MEMSデバイス内のシリコン基材(例えば、高抵抗率シリコン基材)からRF信号を遮蔽または分離する。例えば、MEMSダイの裏面をコントローラーダイの前面に物理的かつ動作可能に接続する配置は、MEMSデバイス内のシリコン基材からのRF信号を遮蔽する(例えば、図1)。
【0008】
垂直積層構造の様々な配置により、MEMSダイとコントローラーダイを水平に並列配置する場合と比較して、MEMSダイとコントローラーダイの設置面積が削減され、および/または、使用する材料が少なくなる。最終的なパッケージのパッケージサイズは小さくなる。最終的なパッケージは、そのサイズが小さいため、機械的安定性も向上する。
【0009】
追加的にまたは代替的に、配置のうちの一つまたは複数は、RF領域(例えば、高周波数領域)を低周波領域から分離する。低周波領域には、MEMSダイおよびコントローラーダイによって受信される電力信号、コントローラーダイからMEMSダイに送られる制御信号、および/またはコントローラーダイによって受信される入出力(I/O)信号が含まれる。高周波領域の信号とは異なり、低周波領域の信号は、大きな問題なく高抵抗基材を介してルーティングされるまたは送られることができる。配置のうちの一つまたは複数では、RF領域は、垂直積層構造の表面に残る。例えば、図1に示される実施形態では、RF信号はMEMSダイの前面に残る。RF信号は、MEMSダイの基材を介してもコントローラーダイの基材を介しても、ルーティングも送られもされないため、潜在的な損失の増加や直線性の劣化が回避される。
【0010】
一態様では、垂直積層構造は、第一の電気コネクターを使用してコントローラーダイに動作可能に接続されるMEMSダイを備える。コントローラーダイは、第一の基材内およびその上に形成される制御回路を備え、制御回路は第一の電気コネクターに動作可能に接続される。MEMSダイは、第二の基材内またはその上に形成されるMEMS回路を備え、MEMS回路は第一の電気コネクターに動作可能に接続される。第一の電気コネクターが、制御回路からMEMS回路に制御信号を送るように動作可能である。第二の電気コネクターはMEMS回路に動作可能に接続されている。第二の電気コネクターは、RF信号をMEMS回路から垂直積層構造の外へ送るように動作可能であり、RF信号は、コントローラーダイの第一の基材を介しても、MEMSダイの第二の基材を介してもルーティングされない。RF信号はMEMSダイの前面に残る。
【0011】
別の態様では、垂直積層構造は、MEMSダイおよびコントローラーダイを備える。MEMSダイの裏面は、第一の電気コネクターを介してコントローラーダイの前面に動作可能に接続される。コントローラーダイは、第一の基材および制御回路を備える。制御回路は、第一の電気コネクターに動作可能に接続され、制御回路が制御信号を前記第一の電気コネクターに送ることを可能にする。MEMSダイは、第二の基材および一つまたは複数のMEMS RFスイッチを備える。一つまたは複数のMEMS RFスイッチは、第一の電気コネクターに動作可能に接続され、一つまたは複数のMEMS RFスイッチが制御信号を受信できるようにする。ダム構造は、MEMSダイの裏面とコントローラーダイの前面との間の空間の周りに形成される。ダム構造は空間の周囲を取り囲んで、MEMSダイがコントローラーダイに動作可能に接続された場合にエアポケット領域を形成する閉領域を形成する。第二の電気コネクターは一つまたは複数のMEMS RFスイッチに動作可能に接続されている。第二の電気コネクターは、コントローラーダイの第一の基材を介してもMEMSダイの第二の基材を介してもRF信号を送ることなく、RF信号を一つまたは複数のMEMS RFスイッチから垂直積層構造の外へ送るように動作可能である。RF信号はMEMSダイの前面に残る。
【0012】
更に他の態様では、方法は、MEMSダイの裏面上にダム構造を形成することを含み、ダム構造は、封止されない空間(例えば、封止材料が省略された空間)の周囲に延在する。MEMSダイの裏面は、第一の電気コネクターを使用してコントローラーダイの前面に物理的かつ動作可能に接続される。コントローラーダイは、第一の基材および制御回路を備える。制御回路は、第一の電気コネクターに動作可能に接続され、第一の電気コネクターが制御信号をMEMSダイに送ることを可能にする。MEMSダイは、第二の基材および一つまたは複数のMEMS RFスイッチを備える。一つまたは複数のMEMS RFスイッチは、第一の電気コネクターに動作可能に接続され、一つまたは複数のMEMS RFスイッチが第一の電気コネクターから制御信号を受信できるようにする。ダム構造は、コントローラーダイの前面とMEMSダイの裏面との間の空間を取り囲み、エアポケット領域を形成する。封止層はコントローラー層の裏面の上に、およびMEMSダイの裏面の一部の上に形成される。一つまたは複数のMEMS RFスイッチは、コントローラーダイの第一の基材を介してもMEMSダイの第二の基材を介してもRF信号を送ることなく、第二の電気コネクターに動作可能に接続され、第二の電気コネクターが、一つまたは複数のMEMS RFスイッチの少なくとも一つから垂直積層構造の外にRF信号を送ることを可能にする。RF信号はMEMSダイの前面に残る。
【0013】
別の態様では、前述の態様のいずれかを、個別にまたは一緒に、および/または本明細書に記載される様々な別個の態様および特徴を、さらなる利益のために組み合わせてもよい。本明細書に開示する様々な特徴および要素のいずれも、本明細書にこれと反対の指示がない限り、一つ以上の他の開示された特徴および要素と組み合わせることができる。
【0014】
当業者であれば、添付図面に関連して好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、本開示の範囲を理解し、その追加的な態様を悟るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を形成する添付図面は、本開示のいくつかの態様を示し、説明と共に本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0016】
図1図1は、本開示の実施形態による、コントローラーダイおよびMEMSダイを備える第一の垂直積層構造の縦断面を例示する。
【0017】
図2図2は、本開示の実施形態による例示的なコントローラーウェーハの縦断面を例示する。
【0018】
図3図3は、本開示の実施形態による第一および第二のポリマー層および第一の再分配層(RDL)が追加されている、図2に示すコントローラーウェーハの縦断面を例示する。
【0019】
図4図4は、本開示の実施形態による第一のRDL上に形成される第一の電気コネクターが追加されている、図3に示すコントローラーウェーハの縦断面を例示する。
【0020】
図5図5は、本開示の実施形態による例示的なMEMSウェーハの縦断面を例示する。
【0021】
図6図6は、本開示の実施形態による第三のポリマー層を追加されている、図5に示すMEMSウェーハの縦断面を例示する。
【0022】
図7図7は、本開示の実施形態による第二のRDLが追加されている、図6に示すMEMSウェーハの縦断面を例示する。
【0023】
図8図8は、本開示の実施形態による第四のポリマー層が追加されている、図7に示すMEMSウェーハの縦断面を例示する。
【0024】
図9図9は、本開示の実施形態による第一のアンダーバンプメタライゼーション(UBM)層が追加されている、図8に示すMEMSウェーハの縦断面を例示する。
【0025】
図10図10は、本開示の実施形態によるフィルムおよびキャリアウェーハが追加されている、図9に示すMEMSウェーハの縦断面を例示する。
【0026】
図11図11は、本開示の実施形態による、MEMSウェーハの第二の基材を薄化した後の、図10に示す構造の縦断面を例示する。
【0027】
図12図12は、本開示の実施形態による、第四の誘電体層が追加されている、図11に示す構造の縦断面を例示する。
【0028】
図13図13は、本開示の実施形態によるMEMSウェーハの第四の誘電体層および第二の基材に形成されるシリコン貫通ビア(TSV)が追加されている、図12に示す構造の縦断面を例示する。
【0029】
図14図14は、本開示の実施形態による、第五の誘電体層が追加されている、図13に示す構造の縦断面を例示する。
【0030】
図15図15は、本開示の実施形態による、第三のRDLが追加されている、図14に示す構造の縦断面を例示する。
【0031】
図16図16は、本開示の実施形態による、第五のポリマー層が追加されている、図15に示す構造の縦断面を例示する。
【0032】
図17図17は、本開示の実施形態による、第二のUBM層が追加されている、図16に示す構造の縦断面を例示する。
【0033】
図18A図18Aは、図17に示す構造の縦断面を例示し、この図には、本開示の実施形態による、ダム構造が追加されている。
【0034】
図18B図18Bは、本開示の実施形態による、図18Aに示すダム構造のトップ面を例示する。
【0035】
図19図19は、本開示の実施形態による、図18に示す構造に取り付けられる図4に示す構造の縦断面である。
【0036】
図20図20は、本開示の実施形態による封止が追加されている、図18に示す構造に動作可能に接続される図4に示すコントローラーウェーハの縦断面図を例示する。
【0037】
図21図21は、本開示の実施形態による、図20に示すフィルムおよびキャリアウェーハが除去された後の垂直積層構造の縦断面を例示する。
【0038】
図22図22は、本開示の実施形態による第二の電気コネクターが追加されている、図21に示す垂直積層構造の縦断面を例示する。
【0039】
図23図23は、本発明の実施形態による、図22に示す第一の垂直積層構造の第一のバージョンにおける例示的なセクションを例示する。
【0040】
図24図24は、本開示の実施形態による、図17に示す構造に取り付けられる図4に示すコントローラーウェーハの縦断面を例示する。
【0041】
図25図25は、本開示の実施形態による、封止層が追加されている、図24に示す構造に動作可能に取り付けられる構造の縦断面図を例示する。
【0042】
図26図26は、本開示の実施形態による、図25に示すフィルムおよびキャリアウェーハが除去された後の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0043】
図27図27は、本開示の実施形態による、第二の電気コネクターが追加されている、図1に示す第一の垂直積層構造の第二のバージョンの縦断面図を例示する。
【0044】
図28図28は、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよびMEMSダイを備える第二の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0045】
図29A図29Aは、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよびMEMSダイを備える第三の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0046】
図29B図29Bは、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよびMEMSダイを備える第四の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0047】
図30A図30Aは、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよびMEMSダイを備える第五の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0048】
図30B図30Bは、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよびMEMSダイを備える第六の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0049】
図31A図31Aは、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよびMEMSダイを備える第七の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0050】
図31B図31Bは、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよびMEMSダイを備える第八の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0051】
図32図32は、本開示の実施形態による、図1に示すコントローラーダイおよび代替のMEMSダイを備える第九の垂直積層構造の縦断面図を例示する。
【0052】
図33図33は、本開示の実施形態による、図32に示す代替のMEMSダイの一例の縦断面図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以下に記載される実施形態は、当業者が実施形態を実践することを可能にするために必要な情報を表し、実施形態を実践する最善モードを例示する。添付の図面に照らして以下の説明を読んだ後、当業者は、本開示の概念を理解し、本明細書に特に記載されていないこれらの概念の適用を認識するであろう。当然のことながら、これらの概念および適用は、本開示の範囲および付随する特許請求の範囲に含まれる。
【0054】
本明細書では、用語、第一、第二、等を使用して様々な要素を説明することができるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、一つの要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第一の要素を第二の要素と呼ぶことができ、同様に、第二の要素を第一の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される「および/または」という用語は、関連する列挙された項目のうちの一つ以上のあらゆるすべての組み合わせを含む。
【0055】
層、領域、または基板などの要素が、別の要素の「上に」ある、または「上へ」延在すると言及される場合、別の要素の直接上にある、または直接上へ延在する、または介在する要素も存在し得ることが理解されよう。対照的に、要素が別の要素の「直接上に」ある、または「直接上へ」延在すると言及される場合、介在する要素は存在しない。同様に、層、領域、または基板などの要素が、別の要素の「上に」ある、または「上に」延在すると言及される場合、別の要素の直接上にある、または直接上に延在する、または介在する要素も存在し得ることが理解されよう。対照的に、要素が別の要素の「直接上に」ある、または「直接上に」延在すると言及される場合、介在する要素は存在しない。また、要素が別の要素に「接続」「動作可能に接続」または「結合」「動作可能に結合」と呼ばれる場合、他の要素に直接接続もしくは結合する、または介在要素が存在することも理解されよう。対照的に、ある要素が別の要素に「直接接続している」または「直接結合している」と呼ばれる場合、介在要素は存在しない。
【0056】
相対的用語、例えば「~より下」もしくは「~より上」、または「上の」もしくは「下の」、または「水平の」もしくは「垂直の」は、本明細書では、例示するように、一つの要素、層、または領域と、別の要素、層、または領域との関係を説明するために使用されることができる。これらの用語および上述したものは、図に描写された配向に加えて、装置の異なる配向を包含することが意図されていることが理解される。
【0057】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記述する目的のみに使用され、本開示を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈によって別途明確に示されない限り、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される場合、「備える」、「備えている」、「含む」、および/または「含んでいる」は、記載された特徴、整数、工程、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、一つまたは複数の他の特徴、整数、工程、動作、要素、および/またはそのグループの存在または追加を妨げないことがさらに理解されるであろう。
【0058】
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての用語(技術用語および学術用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。さらに、本明細書で使用される用語は、本明細書および関連技術の文脈においてその意味と一致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書に明示的に定義されない限り、理想化されたまたは過度に形式的な意味で解釈されないことが理解されるであろう。
【0059】
本明細書では、本開示の実施形態の概略図を参照して実施形態を説明する。したがって、層および要素の実際の寸法は異なる可能性があり、例えば製造技術および/または公差の結果として、図の形状とは異なることが予想される。例えば、正方形または長方形として例示または説明されている領域は、丸いまたは湾曲した形体であることができ、直線として示されている領域には、多少の凹凸がある可能性がある。したがって、図に例示される領域は概略的なものであり、その形状はデバイスの領域の正確な形状を例示することを意図したものでもなく、本開示の範囲を限定することを意図したものでもない。さらに、構造または領域のサイズは、説明の目的で他の構造または領域と比較して誇張される場合があり、したがって、本主題の一般的な構造を説明するために提供されており、縮尺通りに描かれている場合もいない場合もある。図面間の共通の要素は、ここでは共通の要素番号で示されており、後で再度説明することはない。
【0060】
図1は、本開示の実施形態によるコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第一の垂直積層構造100を例示する。コントローラーダイ102は、第一の基材108内および/またはその上に形成された制御回路106を備える。制御回路106は、任意の好適な種類の回路、例えばn型トランジスタ、p型トランジスタ、抵抗器、コンデンサ、相互接続を形成する導電層(例えば、金属層)、ビア、コンタクトパッド、および誘電体層を備える。一実施形態では、制御回路106は、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)製造プロセスを用いて作製される。第一の基材108は、シリコン基材(例えば、低抵抗率または高抵抗率のシリコン基材)および誘電体基材(例えば、窒化ケイ素基材)を含むが、これらに限定されない任意の好適な種類の基材であってもよい。
【0061】
MEMSダイ104は、第二の基材112内および/またはその上に形成されたMEMS回路110を備える。MEMS回路110は、一つまたは複数のMEMS RFスイッチ、抵抗器、ならびに信号線およびコンタクトパッドを形成する導電層(例えば、金属層)を備える、任意の好適な種類の回路を備える。第二の基材112は、シリコン基材(例えば、高抵抗率のシリコン基材)、高抵抗率基材、および誘電体基材(例えば、窒化ケイ素基材)を含むが、これらに限定されない任意の適切な種類の基板であってよい。
【0062】
コントローラーダイ102の前面130は、コネクター層118を使用してMEMSダイ104の裏面116に動作可能に接続される。コネクター層118は、コントローラーダイ102をMEMSダイ104に動作可能に(例えば、電気的に)接続する一つまたは複数の電気コネクターを備える。電気コネクターの例としては、はんだボールおよび銅ピラーが含まれるが、これらに限定されない。
【0063】
第一のシリコン貫通ビア(TSV)120Aおよび第二のTSV120Bが、第二の基材112を貫通して形成される。図1は二つのTSV120A、120Bを示すが、MEMSダイ104は任意の数のTSVを備えることができる。第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bは、コントローラーダイ102およびMEMSダイ104へ、ならびにそれらの間で信号を送るように動作可能である。一実施形態では、第一のTSV120Aは、電力信号、例えば電圧および接地信号をMEMSダイ104からコントローラーダイ102に送るように動作可能である。第二のTSV120Bは、MEMSダイ104およびコントローラーダイ102へ、ならびにそれらの間で制御信号およびI/O信号を送るように動作可能である。例えば、第二のTSV120Bは、制御信号を制御回路106からMEMS回路110内の一つまたは複数のMEMS RFスイッチに送り、一つまたは複数のMEMS RFスイッチを開閉することができる。
【0064】
RF信号は、第一の電気コネクター122Aおよび第一のコンタクトパッド124Aを使用して、MEMS回路110から別の電子部品、例えばアンテナに入出力される。I/O信号は、第二の電気コネクター122Bおよび第二のコンタクトパッド124Bを使用して、MEMS回路110および/または制御回路106に入出力される。図1では、第一および第二の電気コネクター122A、122Bははんだボールとして示されているが、他の実施形態では異なる種類の電気コネクターを使用することができる。
【0065】
封止層126は、コントローラーダイ102およびMEMSダイ104の上に形成される。一実施形態では、封止層126は、オーバーモールドプロセスを使用して形成される。封止層126は、コントローラーダイ102の裏面130、コントローラーダイ102の側端132A、132B、およびMEMSダイ104の裏面116の露出部128A、128Bに接触することができる。封止層126は、コントローラーダイ102およびMEMSダイ104の裏面116の露出部128A、128Bを物理的損傷、腐食、および動作環境(例えば、ほこり、湿気、汚れ、溶剤)から保護する。
【0066】
図1に示される第一の垂直積層構造100を製造するために、様々な製造プロセスが使用されることができる。図2~22は、第一の垂直積層構造100を製造する方法の一例を示す。図2は、本開示の実施形態による例示的なコントローラーウェーハ200を例示する。例示的なコントローラーウェーハ200は、第一の基材108内および/またはその上に形成された制御回路106を備える。制御回路106は、一つまたは複数の第一の誘電体層202内に形成される四つの導電層(例えば、金属層)M1、M2、M3、M4を備える。導電層M1、M2、M3、M4は、制御回路106内の構成要素(例えば、抵抗器、トランジスタ、ダイオード、コンデンサ)間で信号を送るために、および制御回路106の内外へ信号を送るために使用されることができる。他の実施形態は、任意の数の導電層を備えることができる。
【0067】
導電性ビア(例えば、金属ビア)204は、選択された導電層M1、M2、M3、M4を他の導電層M1、M2、M3、M4に動作可能に(例えば電気的に)接続する。例えば、導電性ビア204Aは、導電層M3Aを導電層M4Aに動作可能に接続する。同様に、導電性ビア204Bは、導電層M1Aを導電層M2Aに動作可能に接続する。例示的な実施形態では、導電層M4Bは導電性コンタクトを形成する。他の実施形態は、任意の数の導電層を備えてもよい。
【0068】
制御回路106は、トランジスタ206をさらに備える。トランジスタ206は、第一の基材108内に形成されるウェル領域208内に形成される。ウェル領域208は、第一の導電型(例えば、p型導電性)の領域であり、第二の導電型(例えば、n型導電性)のソース/ドレイン領域(210、212)を備える。したがって、トランジスタ206は、n型トランジスタまたはp型トランジスタであってもよい。ゲートコンタクト214は、ソース/ドレイン領域(210、212)の間に配置される導電性要素として形成される。端子コンタクト210および端子コンタクト212は、ソース/ドレイン領域へ電気接続し、コンタクト213は、トランジスタ206のウェル領域へ電気接続する。図2にはトランジスタ206が一つだけ示されているが、制御回路106は、任意の数のトランジスタを備えることができる。
【0069】
制御回路106は、導電性要素216を備える。一実施形態では、導電性要素216は抵抗器として機能する。導電性要素216は、任意の好適な材料、例えばポリシリコンで作られることができる。図2には導電性要素216が一つだけ示されているが、制御回路106は、任意の機能に使用できる任意の数の導電性要素を備えることができる。
【0070】
コントローラーウェーハ200の他の実施形態は、より少ない、より多い、または異なる種類の制御回路106を備えることができる。例えば、コントローラーウェーハ200は、一つもしくは複数のコンデンサ、一つもしくは複数のインダクタ、一つもしくは複数のダイオード、ならびに/または他の種類の能動および受動デバイスを備えてもよい。
【0071】
図3は、本開示の実施形態による、第一のポリマー層302、第一の再配線層(RDL)304A、304B、および第二のポリマー層306が追加されている、図2に示すコントローラーウェーハ200を例示する。一実施形態では、第一および第二のポリマー層302、306はポリイミド層であり、第一のRDL304A、304Bは導電性材料、例えば金属で作られている。
【0072】
第一のポリマー層302は、コントローラーウェーハ200の上に形成される。非限定的で非排他的な実施例では、第一のポリマー層302は、コントローラーウェーハ200の上に成膜されてもよく、または第一のポリマー層302は、コントローラーウェーハ200の上に積層されたラミネートフィルムであってもよい。次に、第一のポリマー層302がパターン形成されて、導電層M4Bの一部を露出させる開口部308が形成される。第一のポリマー層302をパターン形成するために、フォトレジストマスキング層(図示せず)は、第一のポリマー層302の上に形成され、そして現像液にさらされて、第一のポリマー層302の開口部308が形成されるフォトレジストマスキング層内の開口部(図示せず)が形成されることができる。フォトレジストマスキング層の開口部内で露出された第一のポリマー層302の部分が除去されて、第一のポリマー層302に開口部308が形成される。次にフォトレジストマスキング層が除去される。いくつかの実施形態では、第一のポリマー層302が感光性であるため、フォトレジストマスキング層は使用されない。第一のポリマー層302の一部はマスクを通して露光され、その後現像されて開口部308が形成される。
【0073】
第一のRDL304Aは、第一のポリマー層302の一部の上に形成され、第一のRDL304Bは、開口部308内および第一のポリマー層302の一部の上に形成される。非限定的で非排他的な実施例では、第一のRDL304A、304Bは金属(例えば、銅)で作られる。第一のRDL304A、304Bを形成するために、第一のポリマー層302上および導電層M4Bの露出部上にシード層を形成し、別のRDL材料でめっきして第一のRDL304A、304Bを生成することができる。
【0074】
第二のポリマー層306は、第一のポリマー層302および第一のRDL304A、306Bの上に形成される。非限定的で非排他的な実施例では、第二のポリマー層306はポリイミド層である。第二のポリマー層306の形成およびパターニングは、第一のポリマー層302の形成およびパターニングと同様とすることができる。示すように、第二のポリマー層306をパターン形成して、第二のポリマー層306に開口部310A、310Bを生成し、それぞれ第一のRDL304A、304Bの一部を露出させる。
【0075】
図4は、本開示の実施形態による、それぞれ第一のRDL304A、304B上に形成される第一の電気コネクター400A、400Bが追加されている、図3に示すコントローラーウェーハ300を例示する。図4では、第一の電気コネクター400A、400Bははんだボールとして示されている。しかし、第一の電気コネクター400A、400Bは、任意の好適な種類の電気コネクター(例えば、銅ピラー)であってもよい。第一の電気コネクター400A、400Bの形成により、構造402が形成される。
【0076】
いくつかの実施形態では、第一の電気コネクター400A、400Bが形成される前に、アンダーバンプメタライゼーション(UBM)層(図示せず)が第一のRDL304A、304Bの上に形成される。UBM層は、第一の電気コネクター400A、400Bの第一のRDL304A、304Bへの結合強度を向上させることができる。
【0077】
第一の電気コネクター400は、第一の電気コネクター400Bが導電層M4~M1を介してトランジスタ206に動作可能に(例えば電気的に)接続されている第一のRDL304Bに動作可能に(例えば電気的に)接続しているため、電気的にアクティブな電気接続である。第一のRDL304Aは制御回路内のいかなる電気回路にも構成要素にも動作可能に接続されないため、第一のRDL304Aはダミーパッドであり、第一の電気コネクター400Aはダミーコネクターである。
【0078】
図5は、本開示の実施形態による例示的なMEMSウェーハ500を例示する。例示的なMEMSウェーハ500は、第二の基材112内および/またはその上に形成されたMEMS回路110を備える。例示的なMEMS回路110は、一つまたは複数の第二の誘電体層502内に形成される二つの導電層(例えば、金属層)M1、M2を備える。導電層M1、M2は、MEMS回路110内の一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504(例えば、スイッチアレイ)へ、それから、およびそれらの間で信号を送るために、ならびにMEMS回路110内外へ信号を送るために使用されることができる。一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504は、MEMSキャビティ506内に形成される。図5では、導電層M2AおよびM2Bは、導電性コンタクトを形成する。他の実施形態は、任意の数の導電層を備えてもよい。
【0079】
導電性ビア(例えば、金属ビア)508は、選択された導電層M1、M2を他の導電層M1、M2に動作可能に接続する。例えば、導電性ビア508Aは、導電層M1Aを導電層M2Cに動作可能に接続する。
【0080】
MEMS回路110は、導電性要素510を備える。非限定的で非排他的な実施例では、導電性要素510は抵抗器として機能する。導電性要素510は、任意の好適な材料、例えばポリシリコンで作られることができる。図5には導電性要素510が一つだけ示されているが、MEMS回路110は、任意の機能に使用できる任意の数の導電性要素を備えることができる。
【0081】
第三の誘電体層512は、一つまたは複数の第二の誘電体層502の上に形成される。非限定的で非排他的な実施例では、一つまたは複数の第二の誘電体層502は酸化物層であり、第三の誘電体層512は窒化物層、または酸化物層と窒化物層との組み合わせである。図5において、MEMSキャビティ506は、一つまたは複数の第二の誘電体層502および第三の誘電体層512によって封止される。別の実施形態では、MEMSキャビティ506は、一つの誘電体層によって封止されてもよい。
【0082】
一つまたは複数の第二の誘電体層502および第三の誘電体層512は、導電層M2Aの一部を露出させる開口部514Aを形成し、導電層M2Bの一部を露出させる開口部514Bを形成するようにパターン形成される。一つまたは複数の第二の誘電体層502および第三の誘電体層512をパターン形成するために、フォトレジストマスキング層(図示せず)を第三の誘電体層512の上に形成し、現像液にさらして開口部514A、514Bが形成されるフォトレジストマスキング層に開口部(図示せず)を形成することができる。フォトレジストマスキング層の開口部と位置合わせされた一つまたは複数の第二の誘電体層502および第三の誘電体層512の部分が除去され、導電層M2AおよびM2Bの一部をそれぞれ露出させる開口部514A、514Bが形成される。次にフォトレジストマスキング層が除去される。
【0083】
図5では、導電層M2Aは、一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504に動作可能に接続される。つまり、導電層M2Aは、図1に示される完成した第一の垂直積層構造100の外にRF信号を送るために使用される。導電層M2Bは、完成した第一の垂直積層構造100(図1)内の一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504に制御信号を送るために使用される。
【0084】
図6は、本開示の実施形態による、第三のポリマー層602が追加されている、図5に示すMEMSウェーハ500を例示する。非限定的で非排他的な実施例では、第三のポリマー層602はポリイミド層である。第三のポリマー層602の形成およびパターニングは、図3の第一のポリマー層302の形成およびパターニングと同様とすることができる。示すように、第三のポリマー層602をパターン形成して、導電層M2A、M2Bの一部をそれぞれ露出させる開口部604A、604Bを形成する。
【0085】
図7は、本開示の実施形態による、第二のRDL702A、702Bが追加されている、図6に示すMEMSウェーハ600を例示する。第二のRDL702A、702Bは、第三のポリマー層602の一部の上および開口部604A、604B内に形成され、導電層M2A、M2Bに接触する。第二のRDL702A、702Bの形成は、図3の第一のRDL304A、304Bの形成と同様とすることができる。
【0086】
図8は、本開示の実施形態による、第四のポリマー層802が追加されている、図7に示すMEMSウェーハ700を例示する。非限定的で非排他的な実施例では、第四のポリマー層802はポリイミド層である。第四のポリマー層802の形成およびパターニングは、図3の第一のポリマー層302の形成およびパターニングと同様とすることができる。示すように、第四のポリマー層802をパターン形成して、第二のRDL702A、702Bの一部をそれぞれ露出させる開口部804A、804Bを形成する。
【0087】
図9は、本開示の実施形態による、第一のUBM層902A、902Bが追加されている、図8に示すMEMSウェーハ800を例示する。非限定的で非排他的な実施例では、第一のUDM層902A、902Bは金属層である。第一のUBM層902A、902Bは、開口部804A内に露出された第二のRDL702A上および第四のポリマー層802の一部上に第一のUBM層902Aをめっきすることによって、かつ、開口部804B内に露出された第二のRDL702B上および第四のポリマー層802の一部上に第一のUBM層902Bをめっきすることによって、それぞれ第二のRDL702A、702B上に形成されることができる。いくつかの実施形態では、第一のUBM層902A、902Bは省略されてもよい。
【0088】
図10は、本開示の実施形態による、フィルム1000およびキャリアウェーハ1002が追加されている、図9に示すMEMSウェーハ900を例示する。MEMSウェーハ900は、MEMSウェーハ900の前面1004がフィルム1000の第一の表面1006に取り付けられるように、フィルム1000上で裏返される。キャリアウェーハ1002は、フィルム1000の第二の表面1008に取り付けられる。非限定的で非排他的な実施例では、フィルム1000はポリマーベースの接着剤であり、キャリアウェーハ1002はガラス、石英、またはシリコンで作られている。
【0089】
MEMSウェーハ900、フィルム1000、およびキャリアウェーハ1002は、第二の基材112上で薄化プロセスを実行できるようにする構造1010を形成する。フィルム1000およびキャリアウェーハ1002は、薄化プロセス中にMEMSウェーハ900を支持する。
【0090】
図11は、本開示の実施形態による、MEMSウェーハの第二の基材112を薄化した後の、図10に示す構造1010を例示する。非限定的で非排他的な実施例では、第二の基材112は、約750マイクロメートルの初期厚さT1(図10)を有する。第二の基材112は、約25~75マイクロメートルの厚さT2まで薄くされる。例えば、一実施形態では、第二の基材112’の厚さT2は約50マイクロメートルである。任意の好適な薄化プロセスを使用して、第二の基材112を薄化することができる。例えば、第二の基材112を、機械研削プロセスまたは化学機械研磨(CMP)プロセスを使用して薄くすることができる。
【0091】
図12は、本開示の実施形態による、第四の誘電体層1200が追加されている、図11に示す構造1010を例示する。第四の誘電体層1200は、第二の基材112’の裏面1202の上に形成される。非限定的で非排他的な実施例では、第四の誘電体層1200は、低温酸化物プロセスを使用して形成される。
【0092】
図13は、本開示の実施形態による、MEMSウェーハの第四の誘電体層1200および第二の基材112’内に形成されるTSV1300が追加されている、図12に示す構造1204を例示する。TSV1300は、第四の誘電体層1200、第二の基材112’、および一つまたは複数の第二の誘電体層502の一部をエッチングすることによって形成されることができる。TSV1300は、導電層M1Bの一部を露出させるように形成される。
【0093】
図14は、本開示の実施形態による、第五の誘電体層1400が追加されている、図13に示す構造1302を例示する。非限定的で非排他的な実施例では、第五の誘電体層1400は、第四の誘電体層1200、TSV1300の側壁1402、および導電層M1Bの露出部の上に酸化物をスパッタリングすることによって形成される。酸化物は、第四の誘電体層1200の厚さを増加させ、側壁1402および導電層M1Bの露出部の上に酸化物コーティングを形成する。次に、エッチングプロセスを実行して、第四の誘電体層1200を薄くし、導電層M1Bの露出部から酸化物コーティングを除去する。TSV1300の側壁1402は垂直面であるため、第五の誘電体層1400(例えば、側壁1402上の酸化物コーティング)は、エッチングプロセスによって実質的に薄くならない。
【0094】
図15は、本開示の実施形態による、第三のRDL1500A、1500Bが追加されている、図14に示す構造1404を例示する。第三のRDL1500A、1500Bは、第一のRDL304A、304Bを形成するのに使用されるのと同様のプロセスで形成されることができる。第三のRDL1500Aは、第四の誘電体層1200の表面の上に形成される。第三のRDL1500Bは、TSV1300内の第四の誘電体層1200の表面の上および第五の誘電体層1400の上に形成される。第五の誘電体層1400は、第三のRDL1500Bが第二の基材112’に接触するのを防ぐ。第三のRDL1500Bが第二の基材112’に接触すると、第二の基材112’が電気的に活性な基材(例えば、高抵抗率のシリコン基材)である場合、第三のRDL1500Bによって送られる信号は第二の基材112’と電気的に相互作用することができる。第三のRDL1500Bも導電層M1Bの上に形成され、導電層M1Bを第三のRDL1500Bに電気的に接続する。
【0095】
図16は、本開示の実施形態による、第五のポリマー層1600が追加されている、図15に示す構造1502を例示する。第五のポリマー層1600は、構造1502の上に形成される。非限定的で非排他的な実施例では、第五のポリマー層1600はポリイミド層である。第五のポリマー層1600の形成およびパターニングは、図3の第一のポリマー層302の形成およびパターニングと同様とすることができる。示すように、第五のポリマー層1600をパターン形成して、第三のRDL1500A、1500Bの一部をそれぞれ露出させる開口部1602A、1602Bを形成する。
【0096】
図17は、本開示の実施形態による、第二のUBM層1700A、1700Bが追加されている、図16に示す構造1604を例示する。非限定的で非排他的な実施例では、第二のUDM層1700A、1700Bは金属層である。第二のUBM層1700A、1700Bは、開口部1602A内に露出された第三のRDL1500A上および第五のポリマー層1600の一部上に第二のUBM層1700Aをめっきすることによって、ならびに、開口部1602B内に露出した第三のRDL1500B上および第五のポリマー層1600の一部上に第二のUBM層1700Bをめっきすることによって、それぞれ第三のRDL1500A、1500B上に形成されることができる。いくつかの実施形態では、第二のUBM層1700A、1700Bは省略されてもよい。
【0097】
図18は、本開示の実施形態による、ダム構造1800が追加されている、図17に示す構造1702を例示する。ダム構造1800は、第五ポリマー層1600上に封止されない領域の周辺部の周囲に形成される。例えば、ダム構造1800は、アレイ内の一つまたは複数のMEMS RFスイッチの周囲に形成されることができる。図20に関連してより詳細に説明するように、ダム構造1800は、完成した垂直積層構造においてMEMSウェーハとコントローラーウェーハとの間にエアポケット領域を形成するために使用される。
【0098】
非限定的で非排他的な実施例では、ダム構造1800は、ポリマー、例えばポリイミドで形成される。第六のポリマー層(図示せず)が第五のポリマー層1600の上に形成され、パターン形成されてダム構造1800を形成する。第六のポリマー層の形成およびパターニングは、図3に示す第一のポリマー層302の形成およびパターニングと同様とすることができる。
【0099】
図18Bは、本開示の実施形態による、図18Aに示されるダム構造1800の上面図を例示する。ダム構造1800は、閉領域1812を形成する。閉領域1812は、MEMS RFスイッチ1804、MEMS RFスイッチ1806、MEMS RFスイッチ1808、およびMEMS RFスイッチ1810(例えば、MEMS RFスイッチのアレイ)を取り囲む。MEMS RFスイッチ1804、1806、1808、1810が、ダム構造1800の下にあるMEMSキャビティ506(図18A)内に存在するため、MEMS RFスイッチ1804、1806、1808、1810は破線で示されている。ダム構造1800および閉領域1812は、コントローラーダイおよびMEMSダイが垂直に積層される場合、エアポケット領域1814(図19の1904)を形成する。一実施形態では、MEMS RFスイッチ1804、1806、1808、1810は、垂直積層構造のMEMS RFスイッチのすべてを構成する。別の実施形態では、ダム構造は、垂直積層構造のMEMS RFスイッチの複数のアレイの周囲に形成されることができる。図18Bは、四つのMEMS RFスイッチ1804、1806、1808、1810を示しているが、実施形態は任意の数のMEMS RFスイッチを備えることができる。
【0100】
図19は、本開示の実施形態による、図18に示す構造1802に動作可能に接続される図4に示す構造402を例示する。構造402の前面1900は、第一の電気コネクター400A、400Bを使用して構造1802の裏面1902に取り付けられる。特に、第一の電気コネクター400A、400Bは、構造1802の第二のUBM層1700A、1700Bに物理的かつ動作可能に取り付けられる。したがって、第一の電気コネクター400A、400Bは、コントローラーウェーハ300をMEMSウェーハに動作可能に接続する。非限定的で非排他的な実施例では、第一の電気コネクター400A、400Bはリフローされて、コントローラーウェーハを構造1802に動作可能に接続する。他のプロセスを使用して、構造402を構造1802に動作可能に接続することができる。
【0101】
構造402が構造1802に動作可能に接続された後、ダム構造1800は空間1906内にエアポケット領域1904を形成する。図18Bに関連して図示および説明したように、ダム構造1800は、封止されない領域を取り囲んで閉領域1810を形成する。閉領域1810は、構造402の前面1900と、一つまたは複数のMEMS RFスイッチが存在する構造1802の裏面1902との間にエアポケット領域1904を形成する。
【0102】
図20は、本開示の実施形態による、封止層2000が追加されている、図18に示す構造1802に動作可能に取り付けられた図4に示す構造402を例示する。封止層2000は、図1に示される封止層126であってもよい。封止層2000は、構造402および構造1802の裏面1902の一部の上に形成される。例示的な実施形態では、封止層2000は、構造402の裏面2002の上、構造402の垂直側面2004A、2004Bの上、および構造1802の裏面1902の部分2006A、2006Bの上に形成される。
【0103】
非限定的で非排他的な実施例では、封止層2000は、オーバーモールドプロセスを使用して形成される。オーバーモールドプロセスは高圧プロセスとなり得るため、封止材料は、構造402と構造1802との間の空間2008A、2008Bに押し込まれる。ダム構造1800は、封止材料が空間1906内に入るのを防止する。空間1906は空気で満たされたままであり、構造402と構造1802との間にエアポケット領域1904を形成する。
【0104】
エアポケット領域1904は、MEMSデバイスをコントローラーデバイスからさらに電気的に分離する。エアポケット領域1904は、コントローラーデバイスの制御回路内で生成された電場がMEMSデバイスと結合する可能性を低減する。エアポケット領域1904は、コントローラーデバイスとMEMSデバイスとの間の容量結合を低減する。
【0105】
図21は、本開示の実施形態による、図20に示すフィルム1000およびキャリアウェーハ1002が除去された後の垂直積層構造2100を例示する。フィルム1000は、レーザーまたは熱剥離プロセスを用いて除去することができる。フィルム1000の除去により、キャリアウェーハ1002も除去される。
【0106】
図22は、本開示の実施形態による、第二の電気コネクター2200A、2200Bが追加されている、図1に示す第一の垂直積層構造の完成した第一バージョン100Aを例示する。第二の電気コネクター2200A、2200Bは、それぞれ図1に示される第一および第二の電気コネクター122A、122Bである。第二の電気コネクター2200A、2200Bは、MEMSウェーハ(例えば、図8に示すMEMSウェーハ700)の第二のRDL702A、702B上にそれぞれ形成される。次に、第一の垂直積層構造の複数の第一のバージョン100Aを備えるMEMSウェーハおよびコントローラーウェーハをダイシングして、第一の垂直積層構造の個々の第一のバージョン100Aを形成する。
【0107】
第二の電気コネクター2200A、2200Bは、はんだボールとして示されている。しかし、第二の電気コネクター2200A、2200Bは、任意の好適な種類の電気コネクターであってよい。いくつかの実施形態では、第二の電気コネクター2200A、2200Bの第二のRDL702A、702Bへの結合強度を向上させるために、第二の電気コネクター2200A、2200Bが形成される前に、第二のRDL702A、702Bの上にUBM層を形成することができる。
【0108】
第二の電気コネクター2200A、2200Bを使用して、第一の垂直積層構造の第一のバージョン100Aを外部の電気デバイスに動作可能に接続する。図22に示される実施形態では、第二の電気コネクター2200Aは、第二のRDL702Aおよび導電層M2Aを介して一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504(例えば、図5)に動作可能に接続される。したがって、RF信号は、第二の電気コネクター2200Aを使用して、外部電気デバイス(例えば、アンテナ)と一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504との間で送られる。したがって、RF信号は、第二の基材112’内にも、それを介しても送られず、かつ第一の基材108内にも、それを介しても送られない。
【0109】
第二の電気コネクター2200Bを用いて、MEMSダイ(例えば、図1のMEMSダイ104)およびコントローラーダイ(例えば、図1のコントローラーダイ102)へ、ならびにそれらの間で電力およびI/O信号を送る。電力信号は、第二のRDL702Bおよび導電層M2Bを使用してMEMSダイに送られる(例えば、図5)。電力およびI/O信号は、第二のRDL702B、導電層M2B、導電層M1B(例えば、図15)、第三のRDL1500B(例えば、図15)、第二のUBM層1700B(例えば、図17)、第一の電気コネクター400B(例えば、図19)、第一のRDL304B(例えば、図4)、および電気コネクターM4B(例えば、図3)を使用してコントローラーダイに送られる。
【0110】
図23は、本発明の実施形態による、図22に示される第一の垂直積層構造の第一のバージョン100Aにおける例示的なセクションS1~S10を例示する。セクションS1~S10の厚さの非限定的で非排他的な実施例が提供される。セクションS1は、第一の垂直積層構造100Aの裏面2300と構造402の裏面2002との間に配置される封止層2000の上部を備える。セクションS1の厚さは約50マイクロメートルである。
【0111】
セクションS2は、封止層2000の一部、第一の基材108、および一つまたは複数の第一の誘電体層202を備える。セクションS2の厚さは約50マイクロメートルである。
【0112】
セクションS3は、封止層2000の一部、第二のポリマー層306、第一のポリマー層302、第一のRDL304A、304B、および第一の電気コネクター400A、400Bの一部を備える。セクションS3の厚さは約15マイクロメートルである。
【0113】
セクションS4は、封止層2000の一部、第一の電気コネクター400A、400Bの一部、ダム構造1800、エアポケット領域1904、第二のUBM層1700A、1700B、および第五のポリマー層1600の一部を備える。セクションS4の厚さは約50マイクロメートルである。
【0114】
セクションS5は、第五のポリマー層1600の一部、第三のRDL1500Bの一部、および第三のRDL1500Aを備える。セクションS5の厚さは約10マイクロメートルである。
【0115】
セクションS6は、第三のRDL1500Bの一部、第四の誘電体層1200、および第二の基材112’を備える。セクションS6の厚さは約76マイクロメートルである。
【0116】
セクションS7は、一つまたは複数の第二の誘電体層502、第三のRDL1500Bの一部、MEMSキャビティ506、第三のポリマー層602の一部、第二のRDL702A、702Bの一部、および第三の誘電体層512の一部を備える。セクションS7の厚さは約14マイクロメートルである。
【0117】
セクションS8は、第三のポリマー層602の一部、第二のRDL702A、702Bの一部、第三の誘電体層512の一部、および第四のポリマー層802の一部を備える。セクションS8の厚さは約7マイクロメートルである。
【0118】
セクションS9は、第二のRDL702A、702Bの一部、および第四のポリマー層802の一部を備える。セクションS9の厚さは約9マイクロメートルである。
【0119】
セクションS10は、第四のポリマー層802の一部および第二の電気コネクター2200A、2200Bを備える。セクションS10の厚さは約170マイクロメートルであるセクションS1~S10の厚さを加算すると、第一の垂直積層構造の第一のバージョン100Aの総厚さT3は、約451マイクロメートルである。第二の基材112’の厚さが50マイクロメートルの厚さである実施形態では、第一の垂直積層構造の第一のバージョン100Aの総厚さT3は約425マイクロメートルである。別の非限定的な実施例では、総厚さT3は450マイクロメートル以下である。さらに別の非限定的な実施例では、総厚さT3は460マイクロメートル未満である。別の実施形態では、セクションS1~S10のうちの一つまたは複数は、異なる厚さを有することができる。
【0120】
図24~27は、図1に示す第一の垂直積層構造100を製造する別の例示的な方法を示す。方法は図24から始まる。図24は、本開示の実施形態よる、図17に示す構造1702に動作可能に接続される、図4に示す構造402を例示する。図24の前に、図3、4、および6~17に示すプロセスが実行される。図18に示すプロセスが実行されていないので、ダム構造1800は第五のポリマー層1600の上に形成されない。
【0121】
図25は、本開示の実施形態による、封止層2000が追加されている、図24に示す構造1702に動作可能に取り付けられる構造402を例示する。封止層2000は、構造402および構造1702の裏面2500の一部の上に形成される。例示的な実施形態では、封止層2000は、構造402の裏面2002の上、構造402の垂直側面2004A、2004Bの上、および構造1702の裏面2500の一部の上に形成される。
【0122】
構造1702はダム構造1800(図18)を備えないため、封止材料は構造402と構造1702の間の空間2502に押し込まれる。場合によっては、封止材料は空間2502を充填する。したがって、エアポケット領域は形成されず、封止材料は構造402の前面2504と構造1702の裏面2500の両方に接触する。
【0123】
図26は、本開示の実施形態による、図25に示すフィルム1000およびキャリアウェーハ1002が除去された後の垂直積層構造を例示する。フィルム1000は、レーザーまたは熱剥離プロセスを用いて除去することができる。フィルム1000の除去により、キャリアウェーハ1002も除去される。
【0124】
図27は、本開示の実施形態による第二の電気コネクター2200A、2200Bが追加されている、図1に示す第一の垂直積層構造の第二のバージョン100Bを例示する。図22のように、第二の電気コネクター2200A、2200Bは、MEMSウェーハ(例えば、図8に示すMEMSウェーハ700)の第二のRDL702A、702B上にそれぞれ形成される。次に、第一の垂直積層構造の複数の第二のバージョン100Bを備えるMEMSウェーハおよびコントローラーウェーハをダイシングして、第一の垂直積層構造の個々の第二のバージョン100Bを形成する。第二のバージョン100Bの厚さT3は、図23に示される第一のバージョン100Aの厚さT2と等しいか、または実質的に等しくすることができる。
【0125】
第二の電気コネクター2200A、2200Bは、はんだボールとして示されている。しかし、第二の電気コネクター2200A、2200Bは、任意の好適な種類の電気コネクターであってよい。いくつかの実施形態では、第二の電気コネクター2200A、2200Bの第二のRDL702A、702Bへの結合強度を向上させるために、第二の電気コネクター2200A、2200Bが形成される前に、第二のRDL702A、702Bの上にUBM層を形成することができる。
【0126】
第二の電気コネクター2200A、2200Bを使用して、第一の垂直積層構造の第二のバージョン100Bを外部の電気デバイスに動作可能に接続する。図27に示される実施形態では、第二の電気コネクター2200Aは、第二のRDL702Aおよび導電層M2Aを介して一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504(図5)に動作可能に(例えば、電気的に)接続される。したがって、RF信号は、第二の電気コネクター2200Aを使用して、外部電気デバイス(例えば、アンテナ)と一つまたは複数のMEMS RFスイッチ504との間で送られる。
【0127】
第二の電気コネクター2200Bを用いて、MEMSダイ(例えば、図1のMEMSダイ104)およびコントローラーダイ(例えば、図1のコントローラーダイ102)へ、ならびにそれらの間で電力およびI/O信号を送る。電力信号は、第二のRDL702Bおよび導電層M2Bを使用してMEMSダイに送られる(例えば、図5)。電力およびI/O信号は、第二のRDL702B、導電層M2B、導電層M1B(例えば、図15)、第三のRDL1500B(例えば、図15)、第二のUBM層1700B(例えば、図17)、第一の電気コネクター400B(例えば、図19)、第一のRDL304B(例えば、図4)、および電気コネクターM4B(例えば、図3)を使用してコントローラーダイに送られる。
【0128】
別の実施形態では、コントローラーダイおよびMEMSダイを備える垂直積層構造は、異なる配置を有することができる。図28~31Bは、垂直積層構造の異なる配置を例示する。図3および図4に示すプロセスと同様のプロセスを、異なる配置のすべてのコントローラーダイに対して実行することができる。図6~18または図6~17に示すプロセスと同様なプロセスを、異なる配置のすべてのMEMSダイに対して実行することができる。図20図22に示すプロセスと同様のプロセスを実行して、コントローラーダイをMEMSダイに動作可能に接続し、垂直積層構造の形成を完成させることができる。したがって、異なる構成は、ダム構造およびエアポケット領域を備えることも省略することもできる。異なる配置は、MEMSダイとコントローラーダイとを互いに対して異なる向きで示す。
【0129】
図28は、本開示の実施形態による図1に示すコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第二の垂直積層構造2800を例示する。第二の垂直積層構造2800は、第二の垂直積層構造2800の向きが、第一の垂直積層構造100の向きと比較した場合に反転している点を除いて、図1に示す第一の垂直積層構造と同様である。第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bは、第二の垂直積層構造2800のトップ面2802に取り付けられる。図1では、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bは、第一の垂直積層構造100の底面に取り付けられる。
【0130】
封止層126は、MEMSダイ104およびコントローラーダイ102の上に形成される。封止層126は、MEMSダイ104の前面2804、MEMSダイ104の側端2806A、2806B、およびコントローラーダイ102の前面114の露出部2808A、2808Bと接触することができる。
【0131】
図29Aは、本開示の実施形態による図1に示すコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第三の垂直積層構造2900Aを例示する。第三の垂直積層構造2900Aは、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bが第三の垂直積層構造2900Aの底面2902に取り付けられるように向けられる。コントローラーダイ102の前面114は、コネクター層118を使用してMEMSダイ104の前面2804に動作可能に接続される。第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bは、第二の基材112を貫通して形成される。
【0132】
封止層126は、コントローラーダイ102およびMEMSダイ104の上に形成される。封止層126は、コントローラーダイ102の裏面130、コントローラーダイ102の側端132A、132B、およびMEMSダイ104の前面2804の露出部2904A、2904Bに接触することができる。
【0133】
図29Bは、本開示の実施形態による図1に示すコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第四の垂直積層構造2900Bを例示する。第四の垂直積層構造2900Bは、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bが第四の垂直積層構造2900Bのトップ面2802に取り付けられるように向けられる。第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bは、第二の基材112を貫通して形成される。
【0134】
封止層126は、MEMSダイ104およびコントローラーダイ102の上に形成される。封止層126は、MEMSダイ104の裏面116、MEMSダイ104の側端2806A、2806B、およびコントローラーダイ102の前面114の露出部2808A、2808Bと接触することができる。
【0135】
図30A~31Bに示される配置は、第二の基材112に形成される第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bに加えて、第一の基材108に形成されるTSVを備える。第一の基材108内にTSVを形成するために用いられるプロセスは、第二の基材112内に第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bを形成するために用いられるプロセスと同様であることができる。
【0136】
図30Aは、本開示の実施形態による図1に示すコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第五の垂直積層構造3000Aを例示する。第五の垂直積層構造3000Aは、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bが第五の垂直積層構造3000Aの底面2902に取り付けられるように向けられる。コントローラーダイ102の裏面130は、コネクター層118を使用してMEMSダイ104の前面2804に動作可能に接続される。第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bは、第二の基材112を貫通して形成される。
【0137】
TSV3002A、3002Bはまた、第一の基材108を貫通して形成される。TSV3002A、3002Bは、コネクター層118ならびに第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bを使用して、制御回路106を第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bに動作可能に接続するために使用される。非限定的で非排他的な実施例では、TSV3002A、3002Bは、導電層M1(例えば、図2)を、第一の電気コネクター400A、400B(例えば、図19)に動作可能に接続されるコントローラーダイ102内のRDL層(図示せず)またはUBM層(図示せず)に動作可能に接続することができる。
【0138】
封止層126は、コントローラーダイ102およびMEMSダイ104の上に形成される。封止層126は、コントローラーダイ102の前面114、コントローラーダイ102の側端132A、132B、およびMEMSダイ104の前面2804の露出部2904A、2904Bに接触することができる。
【0139】
図30Bは、本開示の実施形態による図1に示すコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第六の垂直積層構造3000Bを例示する。第六の垂直積層構造3000Bは、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bが第六の垂直積層構造3000Bのトップ面2802に取り付けられるように向けられる。
【0140】
第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bは、第二の基材112を貫通して形成される。TSV3002A、3002Bは、第一の基材108を貫通して形成される。封止層126は、MEMSダイ104およびコントローラーダイ102の上に形成される。封止層126は、MEMSダイ104の裏面116、MEMSダイ104の側端2806A、2806B、およびコントローラーダイ102の裏面130の露出部3004A、3004Bと接触することができる。
【0141】
図31Aは、本開示の実施形態による図1に示すコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第七の垂直積層構造3100Aを例示する。第七の垂直積層構造3100Aは、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bが第七の垂直積層構造3100Aの底面2902に取り付けられるように向けられる。コントローラーダイ102の裏面130は、コネクター層118を使用してMEMSダイ104の裏面116に動作可能に接続される。
【0142】
第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bは、第二の基材112を貫通して形成される。TSV3002A、3002Bは、第一の基材108を貫通して形成される。封止層126は、コントローラーダイ102およびMEMSダイ104の上に形成される。封止層126は、コントローラーダイ102の前面114、コントローラーダイ102の側端132A、132B、およびMEMSダイ104の裏面116の露出部128A、128Bに接触することができる。
【0143】
図31Bは、本開示の実施形態による図1に示すコントローラーダイ102およびMEMSダイ104を備える第八の垂直積層構造3100Bを例示する。第八の垂直積層構造3100Bは、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bが第八の垂直積層構造3100Bのトップ面2802に取り付けられるように向けられる。
【0144】
第一のTSV120Aおよび第二のTSV120Bは、第二の基材112を貫通して形成される。TSV3002A、3002Bは、第一の基材108を貫通して形成される。封止層126は、MEMSダイ104およびコントローラーダイ102の上に形成される。封止層126は、MEMSダイ104の前面2804、MEMSダイ104の側端2806A、2806B、およびコントローラーダイ102の裏面130の露出部3004A、3004Bと接触することができる。
【0145】
図32は、本開示の実施形態による図1に示されるコントローラーダイ102および代替のMEMSダイ3202を備える第九の垂直積層構造3200を示す。図1のように、コントローラーダイ102は、第一の基材108内および/またはその上に形成された制御回路106を備える。MEMSダイ3202は、一つまたは複数の誘電体層(図33の一つまたは複数の第二の誘電体層502)内および/またはその上に形成されたMEMS回路110を備える。
【0146】
コントローラーダイ102の前面114は、コネクター層118を使用してMEMSダイ3202の裏面116に動作可能に接続される。
【0147】
RF信号は、第一の電気コネクター122Aおよび第一のコンタクトパッド124Aを使用して、MEMS回路110から別の電子デバイス(図示せず)、例えばアンテナに入出力される。電力信号およびI/O信号は、第二の電気コネクター122Bおよび第二のコンタクトパッド124Bを使用して、MEMS回路110および/または制御回路106に入出力される。図32では、第一の電気コネクター122Aおよび第二の電気コネクター122Bははんだボールとして示されているが、他の実施形態では異なる種類の電気コネクターを使用することができる。
【0148】
封止層126は、コントローラーダイ102およびMEMSダイ104の上に形成される。封止層126は、コントローラーダイ102の裏面130、コントローラーダイ102の側端132A、132B、およびMEMSダイ3202の裏面116の露出部3204A、3204Bに接触することができる。
【0149】
図33は、本開示の実施形態による図32に示される代替のMEMSダイ3202の一例を示す。本質的に、MEMSダイ3202は、図17に示されるMEMSウェーハと同じであり、フィルム1000、キャリアウェーハ1002、第四の誘電体層1200、および第二の基材112’のすべてが除去されている。第二の基材112全体を薄くして(例えば、図11)、第二の基材112をすべて除去する。第四の誘電体層1200は、示すようにMEMSダイ3202から省略されてもよく、あるいは第四の誘電体層1200は一つまたは複数の第二の誘電体層502の上に形成されることができる。フィルム1000およびキャリアウェーハ1002は、典型的には、図10のように第二の基材112を薄くする前に、第三のポリマー層602、第二のRDL702A、702B、および第四のポリマー層802がMEMSウェーハの前面に形成された後に、MEMSウェーハの前面に取り付けられる。フィルム1000およびキャリアウェーハ1002は、封止層126(図32)が形成されると除去される。
【0150】
理解されるべきように、図1~33は、例示的な方法およびシステムを説明する目的で記述され、本開示を特定の一連の製造工程にも、垂直積層構造における構成要素の特定の組み合わせにも限定することを意図しない。
【0151】
別の態様では、前述の態様のいずれかを、個別にまたは一緒に、および/または本明細書に記載される様々な別個の態様および特徴を、さらなる利益のために組み合わせてもよい。本明細書に開示する様々な特徴および要素のいずれも、本明細書にこれと反対の指示がない限り、一つ以上の他の開示された特徴および要素と組み合わせることができる。
【0152】
当業者であれば、添付図面に関連して好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後に、本開示の範囲を理解し、その追加的な態様を悟るであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18A
図18B
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29A
図29B
図30A
図30B
図31A
図31B
図32
図33
【国際調査報告】