(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】複数の医薬品を同時に検出及び測定するための電気化学センサ
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20240423BHJP
G01N 27/30 20060101ALI20240423BHJP
G01N 27/48 20060101ALI20240423BHJP
A61B 5/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
A61B5/1473
G01N27/30 A
G01N27/48 311
A61B5/00 N
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023567130
(86)(22)【出願日】2022-05-03
(85)【翻訳文提出日】2023-12-15
(86)【国際出願番号】 US2022027527
(87)【国際公開番号】W WO2022235711
(87)【国際公開日】2022-11-10
(32)【優先日】2021-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523412795
【氏名又は名称】カリ ヘルス,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】シーニヴァサン,ラジェシュ
(72)【発明者】
【氏名】ウェクワース,マーク
(72)【発明者】
【氏名】フィービッヒ,トルステン
(72)【発明者】
【氏名】シュミドル,パトリック
【テーマコード(参考)】
4C038
4C117
【Fターム(参考)】
4C038KL01
4C038KL09
4C038KY08
4C117XA01
4C117XB04
4C117XB11
4C117XD13
4C117XE04
4C117XH16
4C117XJ03
4C117XJ33
4C117XL08
4C117XP04
(57)【要約】
本明細書では、対象によって使用される薬剤の投与量を測定するためのデバイス及びシステムが提供される。本明細書では更に、投与量調節及び処方コンプライアンスのための方法、システム、及び媒体が提供される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定する方法であって、
マイクロニードルセンサを前記対象の皮膚に取り付けることであって、前記マイクロニードルセンサがマイクロニードルアレイを含む、前記取り付けること、
前記マイクロニードルアレイに掃引電圧を印加すること、
前記マイクロニードルセンサを用いて、前記掃引電圧に応答した電流を測定すること、及び
前記測定された電流を使用して、前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在を判定すること、
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記測定された電流を使用して、前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の濃度を判定することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記体液が、真皮間質液である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記対象の体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在を判定することが、前記少なくとも1種の物質に関する酵素反応を必要としない、請求項1~3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記対象の体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在を判定することが、前記マイクロニードルセンサを較正することを必要としない、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
約1分~約6時間の間隔で、前記印加するステップ、前記測定するステップ、及び前記判定するステップを繰り返すことを更に含む、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記マイクロニードルセンサが、約1日~約30日間、前記皮膚に取り付けられる、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記マイクロニードルセンサが、実質的な生物付着を伴わず、少なくとも約30日間前記皮膚に取り付けられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記掃引電圧が、約-0.7V~約+1.5Vである、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記掃引電圧が、単回の階段状電圧掃引を含む、請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記単回の階段状電圧掃引が、約5秒~約5分間の期間にわたり行われる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記掃引電圧が、複数回の階段状電圧掃引を含む、請求項1~11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記複数回の階段状電圧掃引が、約5秒~約5分間の期間にわたり行われる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記マイクロニードルアレイが、少なくとも1つの作用電極、少なくとも1つの参照電極、少なくとも1つの対電極、及びポテンショスタットを含む、請求項1~13のいずれかに記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの作用電極、前記少なくとも1つの参照電極、及び前記少なくとも1つの対電極が、それぞれ独立して、前記マイクロニードルアレイの少なくとも1つのマイクロニードルを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記マイクロニードルアレイに前記掃引電圧を印加することが、前記少なくとも1つの作用電極と前記少なくとも1つの参照電極との間に前記掃引電圧を印加することを含む、請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記電流を測定することが、少なくとも1つのボルタモグラムを生成することを含む、請求項1~16のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在が、前記少なくとも1つのボルタモグラムを使用して判定される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在が、前記少なくとも1つのボルタモグラムの少なくとも1つの電圧ピークを使用して判定される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質が、前記測定された電流が閾値を上回る場合に存在する、請求項1~19のいずれかに記載の方法。
【請求項21】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在を判定することが、前記少なくとも1種の物質の濃度を判定することを含む、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質が、前記少なくとも1種の物質の濃度が閾値を上回る場合に存在する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在を判定することが、前記測定された電流を使用して、前記対象の前記体液における少なくとも2種の物質の存在または不在を同時に判定することを含む、請求項1~22のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
前記物質の測定された濃度が、時間依存的である、請求項1~23のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも1種の物質が、医薬化合物または前記医薬化合物の代謝物である、請求項1~24のいずれかに記載の方法。
【請求項26】
前記医薬化合物または前記医薬化合物の代謝物が、メサドン、2-エチリデン-1,5-ジメチル-3,3-ジフェニルピロリジン(EDDP)、メサドン-3-グルクロニド、メサドン-6-グルクロニド、ブプレノルフィンまたはブプレノルフィン代謝物は、ブプレノルフィン、ノルブプレノルフィン、ブプレノルフィン-3-グルクロニド、ノルブプレノルフィン-3-グルクロニドから選択される、コデイン、ジヒドロコデイン、フェンタニル、カルフェンタニル、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、メペリジン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルホン、タペンタドール、トラマドール、メトトレキサート、ゲムシタビン、6-メルカプトプリン、フルダラビン、シタラビン、ペメトレキセド、シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル、プレドニゾン、タクロリムス、アザチオプリン、シプロフロキサシン、アモキシシリン、バンコマイシン、ゲンタマイシン、テトラサイクリン系、カンナビジオール、アルプラゾラム、ジアゼパム、ロラゼパム、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、ミダゾラム、クロバザム、ガバペンチン、プレガバリン、オクスカルバゼピン、フェノバルビタール、バルプロ酸、ゾニサミド、レベチラセタム、ラモトリギン、ラコサミド、トピラマート、フルオキセチン、セルトラリン、パロキセチン、エスシタロプラム、シタロプラム、ダイオキシン、ジギトキシン、フレカイニド、リチウム、フェニトイン、リファンピシン、テオフィリン、ワルファリン、ナトリウム、カリウム、鉄、コバルト、銅、マグネシウム、マンガン、ノルエピネフリン、エピネフリン、テストステロン、エストロゲン、プロゲステロン、コルチゾール、アルドステロール(aldosterol)、ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、クレアチニン、尿素、尿酸、グルコース、グルタミン、ラクテート、アミノ酸、アミノ酸代謝物、ビタミン、必須脂肪酸、アンモニア、インスリン、トランスフェリン、インスリン様成長因子I及びII、ヒト血小板由来成長因子I、ヒト血小板由来成長因子II、線維芽細胞成長因子、組織特異的成長因子、アセトアミノフェン、アルフェンタニル、アミオジピン(amiodipine)、アミトリプチリン、アンプレナビル、アトルバスタチン、ベプリジル、ブスピロン、カフェイン、カルバマゼピン、カルベジロール、セレコキシブ、セリバスタチン、クロルプロマジン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コルチコステロイド、シクロベンザプリン、シクロホスファミド、ダプソン、デラビルジン、デシプラミン、デキストロメトルファン、ジクロフェナク、ジルチアゼム、ジソピラミド、ドフェチリド、ドネペジル、ドキソルビシン、エファビレンツ、エリスロマイシン、エチニルエストラジオール、エトポシド、フェロジピン、フィナステリド、フレカイニド、フルルビプロフェン、フルバスタチン、グリメピリド、グレパフロキサシン、ハロペリドール、イブプロフェン、イホスファミド、イミプラミン、インジナビル、イルベサルタン、イスラジピン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ランソプラゾール、ロラタジン、ロサルタン、ロバスタチン、マプロチリン、メトプロロール、メキシレチン、ミルタザピン、モンテルカスト、ナプロキセン、ネファゾドン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ノルトリプチリン、オランザピン、オメプラゾール、パクリタキセル、パロキセチン、ペルフェナジン、ピモジド、ピロキシカム、プロパフェノン、プロプラノロール、プロプラノロール、プロポフォール、クエチアピン、キニジン、キニーネ、リファブチン、レパグリニド、リルゾール、リスペリドン、リトナビル、ロピニロール、サキナビル、セルトラリン、シブタミン(sibutamine)、シルデナフィル、シンバスタチン、シロリムス、スフェンタニル、タクリン、タクロリムス、タモキシフェン、テストステロン、テオフィリン、トリダジン(thoridazine)、チモロール、トルブタミド、トルテロジン、トレミフェン、トルセミド、トラゾドン、トリアゾラム、トロレアンドマイシン、ベンラファキシン、ベラパミル、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ザフィルルカスト、ザレプロン、ジロートン、ゾルピデム、ならびにそれらの組み合わせを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の前記判定された存在もしくは不在、前記測定された電流、またはその両方を使用して生成された信号を、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上に、前記マイクロニードルセンサを用いて送信することを更に含む、請求項1~26のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の判定された濃度を使用して生成された信号を、前記マイクロニードルセンサを用いて送信することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項29】
前記信号が、約1分~約6時間の間隔で定期的に送信される、請求項27または28に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1種の物質の不在が判定された場合、前記信号が前記1つ以上の外部のデバイス、システム、またはネットワークに送信される、請求項27~29のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
前記少なくとも1種の物質の濃度が閾値濃度を下回る場合、前記信号が前記1つ以上の外部のデバイス、システム、またはネットワークに送信される、請求項27~30のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するためのセンサデバイスであって、
前記対象の皮膚に取り付けるように構成されたボディと、
前記ボディに連結されたマイクロニードルアレイと、
前記ボディ内に配置された制御モジュールであって、前記マイクロニードルアレイに連結されたポテンショスタット、前記ポテンショスタットに連結されたプロセッサ、及び前記プロセッサに連結されたメモリを含む、前記制御モジュールと、
を含み、
前記メモリが、前記プロセッサに請求項1~31のいずれかに記載の方法を実施させるための命令を含む、前記センサデバイス。
【請求項33】
対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するためのセンサデバイスであって、
前記対象の皮膚に取り付けるように構成されたボディと、
前記ボディに連結されたマイクロニードルアレイと、
前記ボディ内に配置された制御モジュールであって、前記マイクロニードルアレイに連結されたポテンショスタット、前記ポテンショスタットに連結されたプロセッサ、及び前記プロセッサに連結されたメモリを含む、前記制御モジュールと、
を含み、
前記メモリが、前記プロセッサに、
掃引電圧を前記マイクロニードルアレイに印加すること、
前記掃引電圧を印加することに応答した電流を測定すること、及び
前記測定された電流を使用して、前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の存在または不在を判定すること、
を行わせるための命令を含む、前記センサデバイス。
【請求項34】
前記ボディが、接着剤を含む、請求項33に記載のデバイス。
【請求項35】
前記マイクロニードルアレイの少なくとも1つのマイクロニードルが、金、白金、銀、塩化銀、またはそれらの組み合わせでめっきされる、請求項33または34に記載のデバイス。
【請求項36】
前記マイクロニードルアレイの少なくとも1つのマイクロニードルが、電極コーティングでコーティングされる、請求項33~35のいずれかに記載のデバイス。
【請求項37】
前記電極コーティングが、第四級アンモニウム、スルホン化テトラフルオロエチレン、ポリエチレンイミン機能化カーボンナノチューブ、またはそれらの組み合わせを含む、請求項36に記載のデバイス。
【請求項38】
前記マイクロニードルアレイが、少なくとも1つの作用電極及び少なくとも1つの参照電極を含む、請求項33~37のいずれかに記載のデバイス。
【請求項39】
前記少なくとも1つの作用電極と前記少なくとも1つの参照電極との間に前記掃引電圧が印加される、請求項38に記載のデバイス。
【請求項40】
前記デバイスが、酵素層を含まない、請求項33~39のいずれかに記載のデバイス。
【請求項41】
前記デバイスが、マイクロ流体素子、マイクロ流体チャネル、またはマイクロ流体ポンプを含まない、請求項33~40のいずれかに記載のデバイス。
【請求項42】
前記メモリが、前記測定された電流を使用して、前記プロセッサに前記対象の前記体液における少なくとも2種の物質の存在または不在を同時に判定させるための命令を更に含む、請求項33~41のいずれかに記載のデバイス。
【請求項43】
前記センサが、約1日~約30日間、前記皮膚に取り付けられるように構成されている、請求項33~42のいずれかに記載のデバイス。
【請求項44】
前記センサが、生物付着を伴わずに少なくとも約30日間、前記皮膚に取り付けられるように構成されている、請求項43に記載のデバイス。
【請求項45】
前記プロセッサに連結された受信機を更に含む、請求項33~44のいずれかに記載のデバイス。
【請求項46】
前記プロセッサに連結された送信機を更に含む、請求項33~45のいずれかに記載のデバイス。
【請求項47】
前記送信機が、前記少なくとも1種の物質の前記判定された存在もしくは不在、前記測定された電流、またはその両方に基づく信号を、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上に送信するように構成されている、請求項46に記載のデバイス。
【請求項48】
前記信号が、前記1種の物質の測定された濃度に基づく、請求項47に記載のデバイス。
【請求項49】
前記メモリが、約1分~約6時間の間隔で定期的に前記信号を送信するための命令を更に含む、請求項47または48に記載のデバイス。
【請求項50】
前記外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上が、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ゲーミングコンソール、ワークステーション、ネットワークコンピュータ、またはネットワークサーバのうちの1つ以上を含む、請求項47~49のいずれかに記載のデバイス。
【請求項51】
前記外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上が、前記外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上に、前記センサデバイス用の測定ディスプレイまたはユーザコントロールのうちの1つ以上を含むアプリケーションを作動させるための命令を含むメモリを含む、請求項47~50のいずれかに記載のデバイス。
【請求項52】
前記アプリケーションが、前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の判定された存在または不在に基づいてユーザに警告を提供するように構成されている、請求項51に記載のデバイス。
【請求項53】
前記アプリケーションが、前記対象の前記体液における前記少なくとも1種の物質の判定された存在または不在に基づいてケア提供者に警告を提供するように構成されている、請求項51または52に記載のデバイス。
【請求項54】
前記ケア提供者が、医師、臨床医、薬局、政府執行機関、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項53に記載のデバイス。
【請求項55】
前記デバイスが、前記少なくとも1種の物質の前記判定された存在もしくは不在、前記測定された電流、またはその両方に基づいてユーザへの警告を生成するように構成された警報器を更に含む、請求項33~54のいずれかに記載のデバイス。
【請求項56】
前記デバイスが、前記少なくとも1種の物質の前記判定された存在もしくは不在、前記測定された電流、またはその両方に基づいてケア提供者への警告を生成するように構成された警報器を更に含む、請求項33~55のいずれかに記載のデバイス。
【請求項57】
前記ケア提供者が、医師、臨床医、薬局、政府執行機関、またはそれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項56に記載のデバイス。
【請求項58】
対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するためのシステムであって、
外部のデバイス、システム、またはネットワークと、
請求項33~57のいずれかに記載のデバイスと、
を含み、
前記デバイスが、前記デバイスのプロセッサに連結された送信機を更に含み、前記送信機が、前記少なくとも1種の物質の前記判定された存在もしくは不在、前記測定された電流、またはその両方に基づく信号を、前記外部のデバイス、システム、またはネットワークに送信するように構成されており、
前記外部のデバイス、システム、またはネットワークが、前記外部のデバイス、システム、またはネットワークに前記デバイス用の測定ディスプレイまたはユーザコントロールを含むアプリケーションを作動させるための命令を含むメモリを含む、前記システム。
【請求項59】
複数のマイクロニードルと、
前記複数のマイクロニードルのための金属めっきまたは合金めっきと、
前記金属めっき上に堆積された電気活性ケージ材料であって、
(i)多層カーボンナノチューブとポリエチレンイミンポリマーとを含む電気活性複合材、
(ii)前記電気活性複合材を埋め込みかつ取り囲む安定化ポリマーマトリックス、及び
(iii)前記電気活性ケージ上に設けられたヒドロゲルコーティングを含む、
前記電気活性ケージ材料と、
を含む、マイクロニードルアレイ。
【請求項60】
前記金属めっきが、金、白金、銀、塩化銀、またはそれらの組み合わせを含む、請求項59に記載のアレイ。
【請求項61】
前記安定化ポリマーマトリックスが、アルキルアンモニウム塩及びスルホン化テトラフルオロエチレンポリマーを含む、請求項59または60に記載のアレイ。
【請求項62】
前記ヒドロゲルコーティングが、アガロースヒドロゲルを含む、請求項59~61のいずれかに記載のアレイ。
【請求項63】
前記ヒドロゲルコーティングが、塩化カリウムをドープされている、請求項59~62のいずれかに記載のアレイ。
【請求項64】
前記ヒドロゲルコーティングが、分子レドックス副生成物の堆積から前記電気活性ケージ材料を保護するように構成されている、請求項59~63のいずれかに記載のアレイ。
【請求項65】
マイクロニードルアレイを処理する方法であって、
複数のマイクロニードル上に金属または合金としてめっきをすることと、
金属コーティング上に電気活性ケージ材料を堆積させることであって、前記電気活性ケージ材料が、
(i)多層カーボンナノチューブとポリエチレンイミンポリマーとを含む電気活性複合材と、
(ii)前記電気活性複合材に結合された安定化ポリマーマトリックスと、
を含む、前記堆積させることと、
前記複数のマイクロニードル上の前記電気活性ケージ材料上にヒドロゲルコーティングを設けることと、
を含む、前記方法。
【請求項66】
前記金属めっきが、金、白金、銀、塩化銀、及びそれらの組み合わせを含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記電気活性ケージ材料を堆積させる前に、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを前処理することを更に含む、請求項65または66に記載の方法。
【請求項68】
前記金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを前処理することが、以下:
前記金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルに酸を適用すること、
前記金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルと参照電極との間に直線状電位掃引を適用すること、
前記金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを脱イオン水で洗浄すること、及び
前記金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを乾燥させること
のうちの1つ以上を含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記多層カーボンナノチューブを溶液に分散させて分散液を生成し、前記分散液を前記ポリエチレンイミンポリマーを含む水溶液と合わせることにより、前記電気活性ケージを生じさせることを更に含む、請求項65~68のいずれかに記載の方法。
【請求項70】
未結合の多層カーボンナノチューブ及びポリエチレンイミンポリマーを除去することを更に含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記未結合の多層カーボンナノチューブ及びポリエチレンイミンポリマーを除去した後に前記複合材を乾燥させることを更に含む、請求項70に記載の方法。
【請求項72】
前記電気活性複合材と前記安定化ポリマーマトリックスとを合わせ、前記電気活性複合材を前記電気活性ケージ材料へと自己組織化させることを更に含む、請求項65~71のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
前記安定化ポリマーマトリックスが、アルキルアンモニウム塩及びスルホン化テトラフルオロエチレンポリマーを含む、請求項65~72のいずれかに記載の方法。
【請求項74】
前記金属コーティング上に前記電気活性ケージ材料を堆積させることが、前記電気活性ケージ材料をドロップキャストすることを含む、請求項65~73のいずれかに記載の方法。
【請求項75】
前記ヒドロゲルコーティングが、アガロースヒドロゲルを含む、請求項65~74のいずれかに記載の方法。
【請求項76】
前記ヒドロゲルコーティングが、塩化カリウムをドープされている、請求項65~75のいずれかに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本出願は、2021年5月3日に出願された米国仮特許出願第63/183,440号の利益を主張するものであり、この仮特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
連邦政府支援の研究に関する声明文
本発明は、米国国立衛生研究所/米国立薬物乱用研究所より授与された2R44DA044905-02 (FAIN R44DA044905)の下で政府の助成を受けて行われた。政府は、本発明に対して一定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
遠隔薬物治療モニタリング(RMM)は、個別化された医薬及びデジタルヘルスケアに新たな可能性を切り開く。リアルタイムで生体内薬物濃度を測定することで、薬剤摂取を確認することによりコンプライアンスの問題が解決され、各患者の代謝速度を評価することにより適切な個々の用量の用量設定に役立つ。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、概して、分析方法、デバイス、及びシステムに関する。より具体的には、本開示は、人体内の種々の分析物または物質の濃度を判定するための分析方法、デバイス、及びシステムを提供する。
【0005】
一態様では、本開示は、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定する方法を提供する。本方法は、マイクロニードルセンサを対象の皮膚に取り付けるステップを含み得、マイクロニードルセンサはマイクロニードルアレイを含む。本方法は、マイクロニードルアレイに掃引電圧を印加するステップを含み得る。本方法は、マイクロニードルセンサを用いて、掃引電圧に応答した電流を測定するステップを含み得る。本方法は、測定された電流を使用して、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するステップを含み得る。
【0006】
本方法は、測定された電流を使用して、対象の体液における少なくとも1種の物質の濃度を判定するステップを含み得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、体液は、真皮間質液であり得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するステップは、少なくとも1種の物質に関する酵素反応を必要としない場合がある。
【0009】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するステップは、マイクロニードルセンサを較正することを必要としない場合がある。
【0010】
いくつかの実施形態では、本方法は、約1分~約6時間の間隔で、印加するステップ、測定するステップ、及び判定するステップを繰り返すことを含み得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルセンサは、約1日~約30日間、皮膚に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルセンサは、実質的な生物付着を伴わず、少なくとも約30日間皮膚に取り付けられ得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、掃引電圧は、約-0.7V~約+1.5Vであり得る。いくつかの実施形態では、掃引電圧は、単回の階段状電圧掃引を含み得る。いくつかの実施形態では、単回の階段状電圧掃引は、約5秒~約5分間の期間にわたり行われ得る。いくつかの実施形態では、掃引電圧は、複数回の階段状電圧掃引を含み得る。いくつかの実施形態では、複数回の階段状電圧掃引は、約5秒~約5分間の期間にわたり行われ得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、少なくとも1つの作用電極、少なくとも1つの参照電極、少なくとも1つの対電極、及びポテンショスタットを含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの作用電極、少なくとも1つの参照電極、及び少なくとも1つの対電極は、それぞれ独立して、マイクロニードルアレイの少なくとも1つのマイクロニードルを含み得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイに掃引電圧を印加するステップは、少なくとも1つの作用電極と少なくとも1つの参照電極との間に掃引電圧を印加することを含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、電流を測定するステップは、少なくとも1つのボルタモグラムを生成することを含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのボルタモグラムは、少なくとも1つのDPVボルタモグラムであり得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在は、少なくとも1つのボルタモグラムを使用して判定され得る。いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在は、少なくとも1つのDPVボルタモグラムを使用して判定され得る。
【0017】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在は、少なくとも1つのボルタモグラムの少なくとも1つの電圧ピークを使用して判定され得る。いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在は、少なくとも1つのDPVボルタモグラムの少なくとも1つの電圧ピークを使用して判定され得る。
【0018】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質は、測定された電流が閾値を上回る場合に存在し得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するステップは、少なくとも1種の物質の濃度を判定することを含み得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質は、少なくとも1種の物質の濃度が閾値を上回る場合に存在し得る。
【0021】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するステップは、測定された電流を使用して、対象の体液における少なくとも2種の物質の存在または不在を同時に判定することを含み得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、物質の測定された濃度は、時間依存的であり得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の物質は、医薬化合物または医薬化合物の代謝物であり得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、医薬化合物または医薬化合物の代謝物は、メサドン、2-エチリデン-1,5-ジメチル-3,3-ジフェニルピロリジン(EDDP)、メサドン-3-グルクロニド、メサドン-6-グルクロニド、ブプレノルフィンまたはブプレノルフィン代謝物は、ブプレノルフィン、ノルブプレノルフィン、ブプレノルフィン-3-グルクロニド、ノルブプレノルフィン-3-グルクロニドから選択される、コデイン、ジヒドロコデイン、フェンタニル、カルフェンタニル、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、メペリジン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルホン、タペンタドール、トラマドール、メトトレキサート、ゲムシタビン、6-メルカプトプリン、フルダラビン、シタラビン、ペメトレキセド、シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル、プレドニゾン、タクロリムス、アザチオプリン、シプロフロキサシン、アモキシシリン、バンコマイシン、ゲンタマイシン、テトラサイクリン系、カンナビジオール、アルプラゾラム、ジアゼパム、ロラゼパム、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、ミダゾラム、クロバザム、ガバペンチン、プレガバリン、オクスカルバゼピン、フェノバルビタール、バルプロ酸、ゾニサミド、レベチラセタム、ラモトリギン、ラコサミド、トピラマート、フルオキセチン、セルトラリン、パロキセチン、エスシタロプラム、シタロプラム、ダイオキシン、ジギトキシン、フレカイニド、リチウム、フェニトイン、リファンピシン、テオフィリン、ワルファリン、ナトリウム、カリウム、鉄、コバルト、銅、マグネシウム、マンガン、ノルエピネフリン、エピネフリン、テストステロン、エストロゲン、プロゲステロン、コルチゾール、アルドステロール(aldosterol)、ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、クレアチニン、尿素、尿酸、グルコース、グルタミン、ラクテート、アミノ酸、アミノ酸代謝物、ビタミン、必須脂肪酸、アンモニア、インスリン、トランスフェリン、インスリン様成長因子I及びII、ヒト血小板由来成長因子I、ヒト血小板由来成長因子II、線維芽細胞成長因子、組織特異的成長因子、アセトアミノフェン、アルフェンタニル、アミオジピン(amiodipine)、アミトリプチリン、アンプレナビル、アトルバスタチン、ベプリジル、ブスピロン、カフェイン、カルバマゼピン、カルベジロール、セレコキシブ、セリバスタチン、クロルプロマジン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コルチコステロイド、シクロベンザプリン、シクロホスファミド、ダプソン、デラビルジン、デシプラミン、デキストロメトルファン、ジクロフェナク、ジルチアゼム、ジソピラミド、ドフェチリド、ドネペジル、ドキソルビシン、エファビレンツ、エリスロマイシン、エチニルエストラジオール、エトポシド、フェロジピン、フィナステリド、フレカイニド、フルルビプロフェン、フルバスタチン、グリメピリド、グレパフロキサシン、ハロペリドール、イブプロフェン、イホスファミド、イミプラミン、インジナビル、イルベサルタン、イスラジピン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ランソプラゾール、ロラタジン、ロサルタン、ロバスタチン、マプロチリン、メトプロロール、メキシレチン、ミルタザピン、モンテルカスト、ナプロキセン、ネファゾドン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ノルトリプチリン、オランザピン、オメプラゾール、パクリタキセル、パロキセチン、ペルフェナジン、ピモジド、ピロキシカム、プロパフェノン、プロプラノロール、プロプラノロール、プロポフォール、クエチアピン、キニジン、キニーネ、リファブチン、レパグリニド、リルゾール、リスペリドン、リトナビル、ロピニロール、サキナビル、セルトラリン、シブタミン(sibutamine)、シルデナフィル、シンバスタチン、シロリムス、スフェンタニル、タクリン、タクロリムス、タモキシフェン、テストステロン、テオフィリン、トリダジン(thoridazine)、チモロ(timolo)、トルブタミド、トルテロジン、トレミフェン、トルセミド、トラゾドン、トリアゾラム、トロレアンドマイシン、ベンラファキシン、ベラパミル、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ザフィルルカスト、ザレプロン、ジロートン、ゾルピデム、ならびにそれらの組み合わせを含み得る。
【0025】
いくつかの実施形態では、本方法は、対象の体液における少なくとも1種の物質の判定された存在もしくは不在、測定された電流、またはその両方を使用して生成された信号を、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上に、マイクロニードルセンサを用いて送信するステップを更に含み得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、本方法は、対象の体液における少なくとも1種の物質の判定された濃度を使用して生成された信号を、マイクロニードルセンサを用いて送信するステップを更に含み得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、信号は、約1分~約6時間の間隔で定期的に送信され得る。
【0028】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の物質の不在が判定された場合、1つ以上の外部のデバイス、システム、またはネットワークに信号が送信され得る。
【0029】
いくつかの実施形態では、少なくとも1種の物質の濃度が閾値濃度を下回る場合、1つ以上の外部のデバイス、システム、またはネットワークに信号が送信され得る。
【0030】
別の態様では、本開示は、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するためのセンサデバイスを提供する。いくつかの実施形態では、デバイスは、対象の皮膚に取り付けるように構成されたボディを含み得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、ボディに連結されたマイクロニードルアレイを含み得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、ボディ内に配置された制御モジュールを含み得る。いくつかの実施形態では、制御モジュールは、マイクロニードルアレイに連結されたポテンショスタット、ポテンショスタットに連結されたプロセッサ、及びプロセッサに連結されたメモリを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリは、プロセッサに本明細書に記載の方法を実施させるための命令を含み得る。
【0031】
別の態様では、本開示は、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するためのセンサデバイスを提供する。いくつかの実施形態では、デバイスは、対象の皮膚に取り付けるように構成されたボディを含み得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、ボディに連結されたマイクロニードルアレイを含み得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、ボディ内に配置された制御モジュールを含み得る。いくつかの実施形態では、制御モジュールは、マイクロニードルアレイに連結されたポテンショスタット、ポテンショスタットに連結されたプロセッサ、及びプロセッサに連結されたメモリを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリは、プロセッサに、掃引電圧をマイクロニードルアレイに印加すること、掃引電圧の印加に応答した電流を測定すること、及び測定された電流を使用して対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定すること、を行わせるための命令を含み得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、ボディは接着剤を含み得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイの少なくとも1つのマイクロニードルは、金、白金、銀、塩化銀、またはそれらの組み合わせでめっきされ得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイの少なくとも1つのマイクロニードルは、電極コーティングでコーティングされ得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、電極コーティングは、第四級アンモニウム、スルホン化テトラフルオロエチレン、ポリエチレンイミン機能化カーボンナノチューブ、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、少なくとも1つの作用電極及び少なくとも1つの参照電極を含み得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの作用電極と少なくとも1つの参照電極との間に掃引電圧が印加され得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、デバイスは、酵素層を含まない場合がある。
【0039】
いくつかの実施形態では、デバイスは、マイクロ流体素子、マイクロ流体チャネル、またはマイクロ流体ポンプを含まない場合がある。
【0040】
いくつかの実施形態では、メモリは、プロセッサに、測定された電流を使用して対象の体液における少なくとも2種の物質の存在または不在を同時に判定させるための命令を更に含み得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、デバイスは、約1日~約30日間、皮膚に取り付けられるように構成され得る。
【0042】
いくつかの実施形態では、デバイスは、生物付着を伴わずに少なくとも約30日間、皮膚に取り付けられるように構成され得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、デバイスは、プロセッサに連結された受信機を更に含み得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、デバイスは、プロセッサに連結された送信機を更に含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、送信機は、少なくとも1種の物質の判定された存在もしくは不在、測定された電流、またはその両方に基づく信号を、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上に送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、信号は、1種の物質の測定された濃度に基づき得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、メモリは、約1分~約6時間の間隔で定期的に信号を送信するための命令を更に含み得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ゲーミングコンソール、ワークステーション、ネットワークコンピュータ、またはネットワークサーバのうちの1つ以上を含み得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上は、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上に、センサデバイス用の測定ディスプレイまたはユーザコントロールのうちの1つ以上を含むアプリケーションを作動させるための命令を含むメモリを含み得る。いくつかの実施形態では、アプリケーションは、対象の体液における少なくとも1種の物質の判定された存在または不在に基づいてユーザに警告を提供するように構成され得る。いくつかの実施形態では、アプリケーションは、対象の体液における少なくとも1種の物質の判定された存在または不在に基づいてケア提供者に警告を提供するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ケア提供者は、医師、臨床医、薬局、政府執行機関、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、デバイスは、少なくとも1種の物質の判定された存在もしくは不在、測定された電流、またはその両方に基づいてユーザへの警告を生成するように構成された警報器を更に含み得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、少なくとも1種の物質の判定された存在もしくは不在、測定された電流、またはその両方に基づいてケア提供者への警告を生成するように構成された警報器を更に含み得る。いくつかの実施形態では、ケア提供者は、医師、臨床医、薬局、政府執行機関、またはそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0050】
別の態様では、本開示は、対象の体液における少なくとも1種の物質の存在または不在を判定するためのシステムを提供する。いくつかの実施形態では、システムは、外部のデバイス、システム、またはネットワークを含み得る。いくつかの実施形態では、システムは、本明細書に記載のデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、デバイスは、デバイスのプロセッサに連結された送信機を更に含み得る。いくつかの実施形態では、送信機は、少なくとも1種の物質の判定された存在もしくは不在、測定された電流、またはその両方に基づく信号を、外部のデバイス、システム、またはネットワークに送信するように構成され得る。いくつかの実施形態では、外部のデバイス、システム、またはネットワークは、外部のデバイス、システム、またはネットワークにデバイス用の測定ディスプレイまたはユーザコントロールを含むアプリケーションを作動させるための命令を含むメモリを含み得る。
【0051】
別の態様では、本開示は、マイクロニードルアレイを提供する。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、複数のマイクロニードルを含み得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、複数のマイクロニードルのための金属めっきまたは合金めっきを含み得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、金属めっき上に堆積された電気活性ケージ(electroactive cage)材料を含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ材料は、電気活性複合材を含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、多層カーボンナノチューブ及びポリエチレンイミンポリマーを含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ材料は、電気活性複合材を埋め込みかつ取り囲む安定化ポリマーマトリックスを含み得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、電気活性ケージ上に設けられたヒドロゲルコーティングを含み得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、金属めっきは、金、白金、銀、塩化銀、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、安定化ポリマーマトリックスは、アルキルアンモニウム塩及びスルホン化テトラフルオロエチレンポリマーを含み得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、アガロースヒドロゲルを含み得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、塩化カリウムをドープされ得る。
【0056】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、分子レドックス副生成物の堆積から電気活性ケージ材料を保護するように構成され得る。
【0057】
別の態様では、本開示は、マイクロニードルアレイを処理する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本方法は、複数のマイクロニードル上に金属または合金としてめっきをすることを含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、金属コーティング上に電気活性ケージ材料を堆積させることを含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ材料は、電気活性複合材を含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、多層カーボンナノチューブ及びポリエチレンイミンポリマーを含み得、いくつかの実施形態では、電気活性ケージ材料は、電気活性複合材に結合された安定化ポリマーマトリックスを含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、複数のマイクロニードル上の電気活性ケージ材料上にヒドロゲルコーティングを設けることを含み得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、金属めっきは、金、白金、銀、塩化銀、及びそれらの組み合わせを含み得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、本方法は、電気活性ケージ材料を堆積させる前に、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを前処理するステップを更に含み得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを前処理するステップは、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルに酸を適用することを含み得る。いくつかの実施形態では、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを前処理するステップは、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルと参照電極との間に直線状の電位掃引を適用することを含み得る。いくつかの実施形態では、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを前処理するステップは、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを脱イオン水で洗浄することを含み得る。いくつかの実施形態では、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを前処理するステップは、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルを乾燥させることを含み得る。
【0061】
いくつかの実施形態では、本方法は、多層カーボンナノチューブを溶液に分散させて分散液を生成し、分散液をポリエチレンイミンポリマーを含む水溶液と合わせることにより、電気活性ケージを生じさせるステップを更に含み得る。
【0062】
いくつかの実施形態では、本方法は、未結合の多層カーボンナノチューブ及びポリエチレンイミンポリマーを除去するステップを更に含み得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、本方法は、未結合の多層カーボンナノチューブ及びポリエチレンイミンポリマーを除去した後に複合材を乾燥させるステップを更に含み得る。
【0064】
いくつかの実施形態では、本方法は、電気活性複合材と安定化ポリマーマトリックスとを合わせ、電気活性複合材を電気活性ケージ材料へと自己組織化させるステップを更に含み得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、安定化ポリマーマトリックスは、アルキルアンモニウム塩及びスルホン化テトラフルオロエチレンポリマーを含み得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、金属コーティング上に電気活性ケージ材料を堆積させるステップは、電気活性ケージ材料をドロップキャストすることを含み得る。
【0067】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、アガロースヒドロゲルを含み得る。
【0068】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、塩化カリウムをドープされ得る。
【0069】
本開示の更なる態様及び利点は、本開示の例示的な実施形態のみが示されかつ説明される、以下の詳細な説明から当業者には容易に明らかになるであろう。理解されるように、本開示は、他の及び異なる実施形態が可能であり、そのいくつかの詳細は、全てが本開示から逸脱することなく、種々の明白な点において変更が可能である。したがって、図面及び説明は、本質的に実例と見なされるべきであり、制限として見なされるべきではない。
【0070】
本開示の新規特徴は、添付の特許請求の範囲に特に記載される。本開示の特徴及び利点のより良い理解は、本開示の原理を利用した例示的な実施形態を記載する以下の詳細な説明及び添付図面を参照することによって得られる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【
図1】いくつかの実施形態による、種々の分析物の検出及び測定のための例示的なシステムを図示するブロック図である。
【
図2】いくつかの実施形態による、例示的なセンサのハードウェアコンポーネントの様式化した表現の分解組立図を図示する。
【
図3】いくつかの実施形態による、複数のニードルを含む接触面を有する例示的なマイクロニードルアレイの断面を示す図解である。
【
図4】コンピューティングデバイスの非限定的な例を示しており、この事例では、1つ以上のプロセッサ、メモリ、記憶装置、及びネットワークインターフェースを備えたデバイスである。
【
図5】ウェブ/モバイルアプリケーション提供システムの非限定的な例を示しており、この事例では、ブラウザベース及び/またはネイティブモバイルのユーザインターフェースを提供するシステムである。
【
図6】クラウドベースのウェブ/モバイルアプリケーション提供システムの非限定的な例を示しており、この事例では、弾性的に負荷を均衡させた自動スケーリングのウェブサーバリソース及びアプリケーションサーバリソース、ならびに同期複製されたデータベースを含むシステムである。
【
図7A】いくつかの実施形態による、対象の体液における分析物を測定するための、センサ、コンピュータシステム、及びクラウドベースアーキテクチャを含む例示的なシステムの図である。
【
図7B】いくつかの実施形態による、例示的なアプリケーション及びユーザインターフェースの図解である。
【
図8】いくつかの実施形態による、マイクロニードルアレイを処理するための方法を図示する。
【
図9】いくつかの実施形態による、複数の分析物を同時に測定するための例示的なシステムの適用を図示するフローチャートである。
【
図10】いくつかの実施形態による、オキシコドンならびにヒトにおけるその2つの主要代謝物、すなわちノルオキシコドン及びオキシモルホンの測定に関する例示的なボルタモグラムグラフのグラフである。
【
図11A】いくつかの実施形態による、ブプレノルフィンの測定に関する例示的なDPVグラフのグラフである。
【
図11B】いくつかの実施形態による、ノルブプレノルフィンの測定に関する例示的なDPVグラフのグラフである。
【
図11C】いくつかの実施形態による、ブプレノルフィン及びノルブプレノルフィンの測定に関する例示的なDPVグラフのグラフである。
【
図12】いくつかの実施形態による、DPV曲線が種々の物質に関してピークを形成する電圧を示すチャートである。
【
図13】いくつかの実施形態による、1.0μg/mLの固定濃度のオキシコドン標準溶液の15日間にわたる日々の測定に関する、2つのセンサの例示的なDPVのグラフである。
【
図14A】いくつかの実施形態による、種々の濃度のメサドン溶液(PBS中)に関するDPVスキャンを示すグラフである。
【
図14B】いくつかの実施形態による、メサドン濃度とピーク高さ(μΑ)との間の直線関係を示すグラフまたは較正曲線である。
【
図15】いくつかの実施形態による、メサドン、メサドンの主要代謝物であるEDDP、及び両方の物質の混合物のDPVスキャン(PBS溶液中)を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0072】
本明細書では、対象の真皮間質液における特定の分析物の存在及び濃度を判定するためのシステム、デバイス、及び方法が提供される。
【0073】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され説明されているが、そのような実施形態は、単なる一例として提供されることが当業者には明白であろう。ここで、当業者には、本発明から逸脱することなく、多数の変形形態、変更形態、及び代用形態が想到されよう。本明細書に記載される本発明の実施形態に対する種々の代替形態が、本発明の実践において用いられ得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内に含まれる方法及び構造、ならびにそれらの等価物が、それにより包含されることが意図される。
【0074】
定義
別段に定義されない限り、本明細書において使用される全ての専門用語、表記、ならびに他の技術的及び科学的用語または学術用語は、特許請求された主題が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有することが意図される。場合によっては、一般に理解される意味を有する用語は、明確性及び/または迅速な参照のために本明細書で定義されており、本明細書におけるそのような定義の包含は、当該技術分野において一般的に理解されているものに対する実質的な相違を表すものと必ずしも解釈されるべきではない。
【0075】
本開示全体を通して、種々の実施形態は様々な形式で提示され得る。範囲形式での説明は、単に便宜上及び簡潔にするためのものであり、本開示の範囲に対する変更不可能な限定と解釈されてはならないことを理解されたい。したがって、範囲の説明は、全ての可能な部分範囲及びその範囲内の個々の数値を具体的に開示していると見なされるべきである。例えば、1~6などの範囲の説明は、部分範囲、例えば、1~3、1~4、1~5、2~4、2~6、3~6など、及びその範囲内の個々の数、例えば、1、2、3、4、5、及び6を具体的に開示していると見なされるべきである。これは、範囲の幅を問わず適用される。
【0076】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される場合、「a」、「an」、及び「the」という単数形は、文脈によりそうでないことが明確に示されない限り、複数の指示対象を含む。例えば、「試料(a sample)」という用語は、複数の試料を、それらの組み合わせを含めて含む。
【0077】
「判定すること」、「測定すること」、「評定すること」、「評価すること」、「アッセイすること」、及び「分析すること」という用語は、本明細書では多くの場合、測定の形式を指すために互換的に使用される。これらの用語には、要素が存在するか否かを判定すること(例えば検出)が含まれる。これらの用語は、定量的、定性的、または定量的かつ定性的な判定を含み得る。評価することは、相対的または絶対的であり得る。「の存在を検出すること」は、文脈に応じて、存在するか不在であるかを判定することに加えて、存在する何らかの量を判定することを含み得る。
【0078】
量または濃度などの測定可能な値に言及する場合に本明細書で使用される「約」または「およそ」という用語は、指定された量の20%、10%、5%、1%、0.5%または更には0.1%の変動を包含することを意味する。例えば「約」は、当該技術分野の慣例に従ってプラスマイナス10%を意味し得る。あるいは「約」は、所与の値のプラスマイナス20%、プラスマイナス10%、プラスマイナス5%、またはプラスマイナス1%の範囲を意味し得る。あるいは、特に生物学的系またはプロセスに関して、この用語は、値の10倍以内、最大5倍、または最大2倍を意味し得る。別段に記載がない限り、本出願及び特許請求の範囲に特定の値が記載され得る場合、「約」という用語は、その特定の値の許容可能な誤差範囲を包含することが想定され得る。また、値の範囲、部分範囲、またはその両方が提供され得る場合、範囲または部分範囲は、範囲または部分範囲の端点を含み得る。
【0079】
値が範囲として記載される場合、そのような開示には、そのような範囲内の全ての可能な部分範囲の開示及びそのような範囲内に入る具体的な数値が、具体的な数値または具体的な部分範囲が明示的に記載されているか否かにかかわらず、含まれることが理解され得る。
【0080】
「含む(comprise)」、「有する(have)」、及び「含む(include)」という用語は、非制限の連結動詞である。これら動詞の1つ以上の任意の形態または時制、例えば、「含む(comprises)」、「含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」、及び「含む(including)」もまた、非制限である。例えば、1つ以上のステップを「含む(comprises)」、「有する(has)」、または「includes(含む)」任意の方法は、それらの1つ以上のステップのみを有することに限定されず、列挙されていない他のステップも包含する。
【0081】
本明細書で使用される場合、「混合物(mixture)」または「混合物(mixtures)」という用語は、材料の単純な組み合わせ及びそれらの組み合わせから得ることができるあらゆる化合物を含むことを意味する。
【0082】
本明細書で使用されるセクションの見出しは、構成目的のみのためであり、記載される主題を限定するものと解釈されるべきではない。
【0083】
遠隔薬物治療モニタリングシステム
いくつかの実施形態では、遠隔薬物治療モニタリング(RMM)システムが本明細書に記載される。
図1は、いくつかの実施形態による遠隔薬物治療モニタリングシステムを図示している。遠隔薬物治療モニタリングシステム100は、センサ200、コンピュータシステム400、及びクラウドネットワークアーキテクチャ600を含み得る。いくつかの実施形態では、RMMは、対象の体液における分析物の存在、不在、または濃度を検出することができる。いくつかの実施形態では、RMMは、モニタシステムによって、患者、患者のケア提供者、患者の臨床医、患者の家族、またはそれらの任意の組み合わせに送信することができる。いくつかの実施形態では、ケア提供者は、医師、臨床医、ナース・プラクティショナー、病院、クリニック、リハビリテーション施設、薬局、指定された家庭内ケア提供者、または法的執行機関もしくは保険医療執行機関から選択され得る。いくつかの実施形態では、物質の測定された濃度は、患者、患者のケア提供者、患者の臨床医、患者の家族、またはそれらの任意の組み合わせのコンピュータシステムによって受信される。いくつかの実施形態では、コンピュータシステムは、スマートフォンであり得る。いくつかの実施形態では、データは、付加的なデータ処理を適用することができるアプリケーションに転送されている。いくつかの実施形態では、アプリケーションは、スマートフォンアプリケーションである。いくつかの実施形態では、物質の測定された濃度は、パターンを判定する、改善を推奨する、またはその両方を行うために分析される。いくつかの実施形態では、RMMによって、生体内で(すなわち、体液を試料採取してこれらを外部で分析する必要なしに)分析物を検出する及び/または定量化することが可能になる。
【0084】
センサ
本明細書に記載のRMMシステムは、センサ200を含み得る。センサ200は、ウェアラブルセンサであり得る。センサ200は、対象の体液における分析物を検出するように構成され得る。
【0085】
図2は、いくつかの実施形態によるセンサ200を図示している。センサ200は、ボディ220と、ボディに連結されたマイクロニードルアレイ210と、ボディ220内に配置され、マイクロニードルアレイ210に作動可能に連結された制御モジュール230(本明細書では「COMモジュール」とも称される)とを含み得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210は、剛性アレイであり得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210は、金属、ケイ素材料、ポリマー材料、及びそれらの組み合わせから選択される材料から作製され得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210は、金、銀、白金、銅、パラジウム、ニッケル、イリジウム、ロジウム、及びコバルトから選択される金属から作製され得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、金、白金、銀、またはそれらの組み合わせから選択される金属から作製され得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210は、銀から作製され得る。
【0087】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210は、導電性ポリマーまたは金属などの導電性材料がめっきされた非導電性ポリマーから作製される。
【0088】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210は、対象の皮膚と接触するように適合された接触面211を含む。いくつかの実施形態では、接触面211は、三角形、正方形、円形、及び多角形(例えば、長方形、六角形、八角形など)から選択される形状を有し得る。
【0089】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210の接触面211の各寸法は、独立して約2mm~約20mmである。いくつかの実施形態では、接触面211の各寸法は、独立して、約2mm~約3mm、約2mm~約5mm、約2mm~約7mm、約2mm~約10mm、約2mm~約12mm、約2mm~約15mm、約2mm~約17mm、約2mm~約20mm、約3mm~約5mm、約3mm~約7mm、約3mm~約10mm、約3mm~約12mm、約3mm~約15mm、約3mm~約17mm、約3mm~約20mm、約5mm~約7mm、約5mm~約10mm、約5mm~約12mm、約5mm~約15mm、約5mm~約17mm、約5mm~約20mm、約7mm~約10mm、約7mm~約12mm、約7mm~約15mm、約7mm~約17mm、約7mm~約20mm、約10mm~約12mm、約10mm~約15mm、約10mm~約17mm、約10mm~約20mm、約12mm~約15mm、約12mm~約17mm、約12mm~約20mm、約15mm~約17mm、約15mm~約20mm、または約17mm~約20mmである。いくつかの実施形態では、接触面211の各寸法は、独立して、約2mm、約3mm、約5mm、約7mm、約10mm、約12mm、約15mm、約17mm、または約20mmである。いくつかの実施形態では、接触面211の各寸法は、独立して、少なくとも約2mm、約3mm、約5mm、約7mm、約10mm、約12mm、約15mm、または約17mmである。いくつかの実施形態では、接触面211の各寸法は、独立して、最大で約3mm、約5mm、約7mm、約10mm、約12mm、約15mm、約17mm、または約20mmである。
【0090】
いくつかの実施形態では、接触面211は、接触面211に対して垂直に配向され、かつ対象の角質層、表皮、真皮-表皮(DE)接合部、及び/または真皮を貫通するように適合された、複数のニードル212を含み得る。いくつかの実施形態では、複数のニードル212は、表皮を貫通し、表層真皮中へと、ニードルの長さよりも約50μm~約100μm浅い深さまで下降するように適合され得る。いくつかの実施形態では、複数のニードル212は、真皮間質(液体で満たされた皮膚細胞間の空間)への物理的アクセスをもたらすように適合され得る。
【0091】
いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルは、それぞれ独立して、正方錐形、円錐形、及び多角形(例えば、テーパ壁または直線壁の三角形、長方形、六角形、八角形など)から選択される断面形状を有し得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、接触面211上の複数のニードル212の各ニードルの長さは、独立して、約600μm~約1000μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの長さは、独立して、約600μm~約620μm、約600μm~約640μm、約600μm~約660μm、約600μm~約680μm、約600μm~約700μm、約600μm~約720μm、約600μm~約740μm、約600μm~約760μm、約600μm~約780μm、約600μm~約800μm、約600μm~約820μm、約620μm~約640μm、約620μm~約660μm、約620μm~約680μm、約620μm~約700μm、約620μm~約720μm、約620μm~約740μm、約620μm~約760μm、約620μm~約780μm、約620μm~約800μm、約620μm~約820μm、約640μm~約660μm、約640μm~約680μm、約640μm~約700μm、約640μm~約720μm、約640μm~約740μm、約640μm~約760μm、約640μm~約780μm、約640μm~約800μm、約640μm~約820μm、約660μm~約680μm、約660μm~約700μm、約660μm~約720μm、約660μm~約740μm、約660μm~約760μm、約660μm~約780μm、約660μm~約800μm、約660μm~約820μm、約680μm~約700μm、約680μm~約720μm、約680μm~約740μm、約680μm~約760μm、約680μm~約780μm、約680μm~約800μm、約680μm~約820μm、約700μm~約720μm、約700μm~約740μm、約700μm~約760μm、約700μm~約780μm、約700μm~約800μm、約700μm~約820μm、約720μm~約740μm、約720μm~約760μm、約720μm~約780μm、約720μm~約800μm、約720μm~約820μm、約740μm~約760μm、約740μm~約780μm、約740μm~約800μm、約740μm~約820μm、約760μm~約780μm、約760μm~約800μm、約760μm~約820μm、約780μm~約800μm、約800μm~約840μm、約820μm~約860μm、約840μm~約880μm、約860μm~約900μm、約880μm~約920μm、約900μm~約940μm、約920~約960μm、約940μm~約980μm、または約960μm~約1000μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの長さは、独立して、約600μm、約620μm、約640μm、約660μm、約680μm、約700μm、約720μm、約740μm、約760μm、約780μm、約800μm、約820μm、約840μm、約860μm、約880μm、約900μm、約920μm、約940μm、約960μm、約980μm、または約1000μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの長さは、独立して、少なくとも約600μm、約620μm、約640μm、約660μm、約680μm、約700μm、約720μm、約740μm、約760μm、約780μm、約800μm、約820μm、約840μm、約860μm、約880μm、約900μm、約920μm、約940μm、約960μm、約980μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの長さは、独立して、最大で約620μm、約640μm、約660μm、約680μm、約700μm、約720μm、約740μm、約760μm、約780μm、約800μm、約820μm、約840μm、約860μm、約880μm、約900μm、約920μm、約940μm、約960μm、約980μm、または約1000μmである。
【0093】
いくつかの実施形態では、接触面211上の複数のニードル212の各ニードルは、独立して、直線壁またはテーパ壁のいずれかを有し得る。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルは、その底部における幅または直径によって特徴付けることができる。
【0094】
いくつかの実施形態では、接触面211上の複数のニードル212の各ニードルの底部における幅または直径は、独立して、約50μm~約300μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの底部における幅または直径は、独立して、約50μm~約75μm、約50μm~約100μm、約50μm~約120μm、約50μm~約140μm、約50μm~約160μm、約50μm~約180μm、約50μm~約200μm、約50μm~約220μm、約50μm~約240μm、約50μm~約250μm、約50μm~約300μm、約75μm~約100μm、約75μm~約120μm、約75μm~約140μm、約75μm~約160μm、約75μm~約180μm、約75μm~約200μm、約75μm~約220μm、約75μm~約240μm、約75μm~約250μm、約75μm~約300μm、約100μm~約120μm、約100μm~約140μm、約100μm~約160μm、約100μm~約180μm、約100μm~約200μm、約100μm~約220μm、約100μm~約240μm、約100μm~約250μm、約100μm~約300μm、約120μm~約140μm、約120μm~約160μm、約120μm~約180μm、約120μm~約200μm、約120μm~約220μm、約120μm~約240μm、約120μm~約250μm、約120μm~約300μm、約140μm~約160μm、約140μm~約180μm、約140μm~約200μm、約140μm~約220μm、約140μm~約240μm、約140μm~約250μm、約140μm~約300μm、約160μm~約180μm、約160μm~約200μm、約160μm~約220μm、約160μm~約240μm、約160μm~約250μm、約160μm~約300μm、約180μm~約200μm、約180μm~約220μm、約180μm~約240μm、約180μm~約250μm、約180μm~約300μm、約200μm~約220μm、約200μm~約240μm、約200μm~約250μm、約200μm~約300μm、約220μm~約240μm、約220μm~約250μm、約220μm~約300μm、約240μm~約250μm、約240μm~約300μm、または約250μm~約300μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの底部における幅または直径は、独立して、約50μm、約75μm、約100μm、約120μm、約140μm、約160μm、約180μm、約200μm、約220μm、約240μm、約250μm、または約300μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの底部における幅または直径は、独立して、少なくとも約50μm、約75μm、約100μm、約120μm、約140μm、約160μm、約180μm、約200μm、約220μm、約240μm、または約250μmである。いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードルの底部における幅または直径は、独立して、最大で約75μm、約100μm、約120μm、約140μm、約160μm、約180μm、約200μm、約220μm、約240μm、約250μm、または約300μmである。
【0095】
いくつかの実施形態では、アレイのピッチは、接触面211上の複数のニードル212の隣接するニードル間の距離を表し得る。いくつかの実施形態では、複数のニードル212は均等に離間している。いくつかの実施形態では、複数のニードル212は、不均等に離間している。
【0096】
いくつかの実施形態では、アレイのピッチは、約0.5mm~約5mmである。いくつかの実施形態では、アレイのピッチは、約0.5mm~約1mm、約0.5mm~約1.5mm、約0.5mm~約2mm、約0.5mm~約2.5mm、約0.5mm~約3mm、約0.5mm~約3.5mm、約0.5mm~約4mm、約0.5mm~約4.5mm、約0.5mm~約5mm、約1mm~約1.5mm、約1mm~約2mm、約1mm~約2.5mm、約1mm~約3mm、約1mm~約3.5mm、約1mm~約4mm、約1mm~約4.5mm、約1mm~約5mm、約1.5mm~約2mm、約1.5mm~約2.5mm、約1.5mm~約3mm、約1.5mm~約3.5mm、約1.5mm~約4mm、約1.5mm~約4.5mm、約1.5mm~約5mm、約2mm~約2.5mm、約2mm~約3mm、約2mm~約3.5mm、約2mm~約4mm、約2mm~約4.5mm、約2mm~約5mm、約2.5mm~約3mm、約2.5mm~約3.5mm、約2.5mm~約4mm、約2.5mm~約4.5mm、約2.5mm~約5mm、約3mm~約3.5mm、約3mm~約4mm、約3mm~約4.5mm、約3mm~約5mm、約3.5mm~約4mm、約3.5mm~約4.5mm、約3.5mm~約5mm、約4mm~約4.5mm、約4mm~約5mm、または約4.5mm~約5mmである。いくつかの実施形態では、アレイのピッチは、約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約3.5mm、約4mm、約4.5mm、または約5mmである。いくつかの実施形態では、アレイのピッチは、少なくとも約0.5mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約3.5mm、約4mm、または約4.5mmである。いくつかの実施形態では、アレイのピッチは、最大で約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約3.5mm、約4mm、約4.5mm、または約5mmである。
【0097】
図3は、複数のニードル212を含む接触面211を有するマイクロニードルアレイ210の断面を示す図解である。
【0098】
いくつかの実施形態では、接触面211上の複数のニードル212の各ニードルは、金属めっき310を含み得る。いくつかの実施形態では、金属めっき310は、金、白金、銀、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、金属めっき310は、塩化銀であり得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードル上の金属めっき310の総厚は、約5μm~約25μmである。いくつかの実施形態では、金属めっき310の総厚は、約5μm~約7μm、約5μm~約9μm、約5μm~約11μm、約5μm~約13μm、約5μm~約15μm、約5μm~約17μm、約5μm~約19μm、約5μm~約21μm、約5μm~約23μm、約5μm~約25μm、約7μm~約9μm、約7μm~約11μm、約7μm~約13μm、約7μm~約15μm、約7μm~約17μm、約7μm~約19μm、約7μm~約21μm、約7μm~約23μm、約7μm~約25μm、約9μm~約11μm、約9μm~約13μm、約9μm~約15μm、約9μm~約17μm、約9μm~約19μm、約9μm~約21μm、約9μm~約23μm、約9μm~約25μm、約11μm~約13μm、約11μm~約15μm、約11μm~約17μm、約11μm~約19μm、約11μm~約21μm、約11μm~約23μm、約11μm~約25μm、約13μm~約15μm、約13μm~約17μm、約13μm~約19μm、約13μm~約21μm、約13μm~約23μm、約13μm~約25μm、約15μm~約17μm、約15μm~約19μm、約15μm~約21μm、約15μm~約23μm、約15μm~約25μm、約17μm~約19μm、約17μm~約21μm、約17μm~約23μm、約17μm~約25μm、約19μm~約21μm、約19μm~約23μm、約19μm~約25μm、約21μm~約23μm、約21μm~約25μm、または約23μm~約25μmである。いくつかの実施形態では、金属めっき310の総厚は、約5μm、約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、約23μm、または約25μmである。いくつかの実施形態では、金属めっき310の総厚は、少なくとも約5μm、約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、または約23μmである。いくつかの実施形態では、金属めっき310の総厚は、最大で約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、約23μm、または約25μmである。
【0100】
いくつかの実施形態では、接触面211上の複数のニードル212の各ニードルは、電極コーティング(すなわち、電気活性ケージ320)を更に含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、ポリマーコーティングであり得る。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、複数のコーティング層を含み得る。例えば、複数のニードル212の各ニードルは、独立して、電気活性ケージ320を形成する1層以上のポリマーコーティング層でコーティングされ得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードル上の電気活性ケージ320の総厚は、約5μm~約25μmである。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320の総厚は、約5μm~約7μm、約5μm~約9μm、約5μm~約11μm、約5μm~約13μm、約5μm~約15μm、約5μm~約17μm、約5μm~約19μm、約5μm~約21μm、約5μm~約23μm、約5μm~約25μm、約7μm~約9μm、約7μm~約11μm、約7μm~約13μm、約7μm~約15μm、約7μm~約17μm、約7μm~約19μm、約7μm~約21μm、約7μm~約23μm、約7μm~約25μm、約9μm~約11μm、約9μm~約13μm、約9μm~約15μm、約9μm~約17μm、約9μm~約19μm、約9μm~約21μm、約9μm~約23μm、約9μm~約25μm、約11μm~約13μm、約11μm~約15μm、約11μm~約17μm、約11μm~約19μm、約11μm~約21μm、約11μm~約23μm、約11μm~約25μm、約13μm~約15μm、約13μm~約17μm、約13μm~約19μm、約13μm~約21μm、約13μm~約23μm、約13μm~約25μm、約15μm~約17μm、約15μm~約19μm、約15μm~約21μm、約15μm~約23μm、約15μm~約25μm、約17μm~約19μm、約17μm~約21μm、約17μm~約23μm、約17μm~約25μm、約19μm~約21μm、約19μm~約23μm、約19μm~約25μm、約21μm~約23μm、約21μm~約25μm、または約23μm~約25μmである。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320の総厚は、約5μm、約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、約23μm、または約25μmである。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320の総厚は、少なくとも約5μm、約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、または約23μmである。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320の総厚は、最大で約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、約23μm、または約25μmである。
【0102】
いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、電気活性複合材及び安定化ポリマーマトリックスの両方を含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性複合材及び安定化ポリマーマトリックスは、自己組織化して電気活性ケージ320を形成し得る。
【0103】
いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリエチレン(PE)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはそれらの組み合わせから選択されるポリマーを含む。
【0104】
いくつかの実施形態では、安定化ポリマーマトリックスは、アルキルアンモニウム塩及びスルホン化テトラフルオロエチレンポリマーを含み得る。
【0105】
いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約5kD~約1,000kDの平均重量を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約5kD~約10kD、約5kD~約15kD、約5kD~約20kD、約5kD~約25kD、約5kD~約30kD、約5kD~約50kD、約5kD~約100kD、約5kD~約200kD、約5kD~約500kD、約5kD~約1,000kD、約10kD~約15kD、約10kD~約20kD、約10kD~約25kD、約10kD~約30kD、約10kD~約50kD、約10kD~約100kD、約10kD~約200kD、約10kD~約500kD、約10kD~約1,000kD、約15kD~約20kD、約15kD~約25kD、約15kD~約30kD、約15kD~約50kD、約15kD~約100kD、約15kD~約200kD、約15kD~約500kD、約15kD~約1,000kD、約20kD~約25kD、約20kD~約30kD、約20kD~約50kD、約20kD~約100kD、約20kD~約200kD、約20kD~約500kD、約20kD~約1,000kD、約25kD~約30kD、約25kD~約50kD、約25kD~約100kD、約25kD~約200kD、約25kD~約500kD、約25kD~約1,000kD、約30kD~約50kD、約30kD~約100kD、約30kD~約200kD、約30kD~約500kD、約30kD~約1,000kD、約50kD~約100kD、約50kD~約200kD、約50kD~約500kD、約50kD~約1,000kD、約100kD~約200kD、約100kD~約500kD、約100kD~約1,000kD、約200kD~約500kD、約200kD~約1,000kD、または約500kD~約1,000kDの平均重量を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約5kD、約10kD、約15kD、約20kD、約25kD、約30kD、約50kD、約100kD、約200kD、約500kD、または約1,000kDの平均重量を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約5kD、約10kD、約15kD、約20kD、約25kD、約30kD、約50kD、約100kD、約200kD、または約500kDの平均重量を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、最大で約10kD、約15kD、約20kD、約25kD、約30kD、約50kD、約100kD、約200kD、約500kD、または約1,000kDの平均重量を有するポリマーを含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約1~約5の多分散性を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約1~約1.2、約1~約1.5、約1~約1.7、約1~約2、約1~約2.2、約1~約2.5、約1~約3、約1~約3.5、約1~約4、約1~約4.5、約1~約5、約1.2~約1.5、約1.2~約1.7、約1.2~約2、約1.2~約2.2、約1.2~約2.5、約1.2~約3、約1.2~約3.5、約1.2~約4、約1.2~約4.5、約1.2~約5、約1.5~約1.7、約1.5~約2、約1.5~約2.2、約1.5~約2.5、約1.5~約3、約1.5~約3.5、約1.5~約4、約1.5~約4.5、約1.5~約5、約1.7~約2、約1.7~約2.2、約1.7~約2.5、約1.7~約3、約1.7~約3.5、約1.7~約4、約1.7~約4.5、約1.7~約5、約2~約2.2、約2~約2.5、約2~約3、約2~約3.5、約2~約4、約2~約4.5、約2~約5、約2.2~約2.5、約2.2~約3、約2.2~約3.5、約2.2~約4、約2.2~約4.5、約2.2~約5、約2.5~約3、約2.5~約3.5、約2.5~約4、約2.5~約4.5、約2.5~約5、約3~約3.5、約3~約4、約3~約4.5、約3~約5、約3.5~約4、約3.5~約4.5、約3.5~約5、約4~約4.5、約4~約5、または約4.5~約5の多分散性を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約1、約1.2、約1.5、約1.7、約2、約2.2、約2.5、約3、約3.5、約4、約4.5、または約5の多分散性を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、約1、約1.2、約1.5、約1.7、約2、約2.2、約2.5、約3、約3.5、約4、または約4.5の多分散性を有するポリマーを含む。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、最大で約1.2、約1.5、約1.7、約2、約2.2、約2.5、約3、約3.5、約4、約4.5、または約5の多分散性を有するポリマーを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、ポリマー及び多層カーボンナノチューブ(MWCNT)を更に含む。いくつかの実施形態では、MWCNTは、電気活性複合材のポリマー上に配置され得るかまたはポリマー内に埋め込まれ得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、MWCNTの平均内径は、約0.5nm~約100nmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均内径は、約0.5nm~約2nm、約0.5nm~約3nm、約0.5nm~約5nm、約0.5nm~約7nm、約0.5nm~約10nm、約0.5nm~約15nm、約0.5nm~約20nm、約0.5nm~約25nm、約0.5nm~約30nm、約0.5nm~約35nm、約0.5nm~約40nm、約0.5nm~約100nm、約2nm~約3nm、約2nm~約5nm、約2nm~約7nm、約2nm~約10nm、約2nm~約15nm、約2nm~約20nm、約2nm~約25nm、約2nm~約30nm、約2nm~約35nm、約2nm~約40nm、約2nm~約100nm、約3nm~約5nm、約3nm~約7nm、約3nm~約10nm、約3nm~約15nm、約3nm~約20nm、約3nm~約25nm、約3nm~約30nm、約3nm~約35nm、約3nm~約40nm、約3nm~約100nm、約5nm~約7nm、約5nm~約10nm、約5nm~約15nm、約5nm~約20nm、約5nm~約25nm、約5nm~約30nm、約5nm~約35nm、約5nm~約40nm、約5nm~約100nm、約7nm~約10nm、約7nm~約15nm、約7nm~約20nm、約7nm~約25nm、約7nm~約30nm、約7nm~約35nm、約7nm~約40nm、約7nm~約100nm、約10nm~約15nm、約10nm~約20nm、約10nm~約25nm、約10nm~約30nm、約10nm~約35nm、約10nm~約40nm、約10nm~約100nm、約15nm~約20nm、約15nm~約25nm、約15nm~約30nm、約15nm~約35nm、約15nm~約40nm、約15nm~約100nm、約20nm~約25nm、約20nm~約30nm、約20nm~約35nm、約20nm~約40nm、約20nm~約100nm、約25nm~約30nm、約25nm~約35nm、約25nm~約40nm、約25nm~約100nm、約30nm~約35nm、約30nm~約40nm、約30nm~約100nm、約35nm~約40nm、約35nm~約100nm、または約40nm~約100nmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均内径は、約0.5nm、約2nm、約3nm、約5nm、約7nm、約10nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約35nm、約40nm、または約100nmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均内径は、少なくとも約0.5nm、約2nm、約3nm、約5nm、約7nm、約10nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約35nm、または約40nmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均内径は、最大で約2nm、約3nm、約5nm、約7nm、約10nm、約15nm、約20nm、約25nm、約30nm、約35nm、約40nm、または約100nmである。
【0109】
いくつかの実施形態では、MWCNTの平均長は、約5μm~約100μmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均長は、約5μm~約7μm、約5μm~約10μm、約5μm~約12μm、約5μm~約15μm、約5μm~約20μm、約5μm~約25μm、約5μm~約30μm、約5μm~約40μm、約5μm~約50μm、約5μm~約75μm、約5μm~約100μm、約7μm~約10μm、約7μm~約12μm、約7μm~約15μm、約7μm~約20μm、約7μm~約25μm、約7μm~約30μm、約7μm~約40μm、約7μm~約50μm、約7μm~約75μm、約7μm~約100μm、約10μm~約12μm、約10μm~約15μm、約10μm~約20μm、約10μm~約25μm、約10μm~約30μm、約10μm~約40μm、約10μm~約50μm、約10μm~約75μm、約10μm~約100μm、約12μm~約15μm、約12μm~約20μm、約12μm~約25μm、約12μm~約30μm、約12μm~約40μm、約12μm~約50μm、約12μm~約75μm、約12μm~約100μm、約15μm~約20μm、約15μm~約25μm、約15μm~約30μm、約15μm~約40μm、約15μm~約50μm、約15μm~約75μm、約15μm~約100μm、約20μm~約25μm、約20μm~約30μm、約20μm~約40μm、約20μm~約50μm、約20μm~約75μm、約20μm~約100μm、約25μm~約30μm、約25μm~約40μm、約25μm~約50μm、約25μm~約75μm、約25μm~約100μm、約30μm~約40μm、約30μm~約50μm、約30μm~約75μm、約30μm~約100μm、約40μm~約50μm、約40μm~約75μm、約40μm~約100μm、約50μm~約75μm、約50μm~約100μm、または約75μm~約100μmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均長は、約5μm、約7μm、約10μm、約12μm、約15μm、約20μm、約25μm、約30μm、約40μm、約50μm、約75μm、または約100μmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均長は、少なくとも約5μm、約7μm、約10μm、約12μm、約15μm、約20μm、約25μm、約30μm、約40μm、約50μm、または約75μmである。いくつかの実施形態では、MWCNTの平均長は、最大で約7μm、約10μm、約12μm、約15μm、約20μm、約25μm、約30μm、約40μm、約50μm、約75μm、または約100μmである。
【0110】
いくつかの実施形態では、接触面211上の複数のニードル212の各ニードルは、ヒドロゲルコーティング330を更に含み得る。いくつかの実施形態では、複数のニードルのうちの全てのニードルは、ヒドロゲルコーティング330を含み得る。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティング330は、分子レドックス副生成物の堆積から電気活性ケージ320を保護するように構成される。
【0111】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティング330は、アガロース系ヒドロゲルであり得る。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティング330は、ヒドロゲルの電気伝導率を上昇させるために、電解質または電解質含有溶液をドープされ得る。いくつかの実施形態では、電解質は、金属塩化物、金属硫酸塩、金属硝酸塩、金属亜硝酸塩、またはそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、電解質は、LiCl、NaCl、KCl、CaCl2、MgCl2、またはそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、電解質は、アルキルアンモニウム塩であり得る。
【0112】
いくつかの実施形態では、複数のニードル212の各ニードル上のヒドロゲルコーティング330の総厚は、約5μm~約25μmである。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティング330の総厚は、約5μm~約7μm、約5μm~約9μm、約5μm~約11μm、約5μm~約13μm、約5μm~約15μm、約5μm~約17μm、約5μm~約19μm、約5μm~約21μm、約5μm~約23μm、約5μm~約25μm、約7μm~約9μm、約7μm~約11μm、約7μm~約13μm、約7μm~約15μm、約7μm~約17μm、約7μm~約19μm、約7μm~約21μm、約7μm~約23μm、約7μm~約25μm、約9μm~約11μm、約9μm~約13μm、約9μm~約15μm、約9μm~約17μm、約9μm~約19μm、約9μm~約21μm、約9μm~約23μm、約9μm~約25μm、約11μm~約13μm、約11μm~約15μm、約11μm~約17μm、約11μm~約19μm、約11μm~約21μm、約11μm~約23μm、約11μm~約25μm、約13μm~約15μm、約13μm~約17μm、約13μm~約19μm、約13μm~約21μm、約13μm~約23μm、約13μm~約25μm、約15μm~約17μm、約15μm~約19μm、約15μm~約21μm、約15μm~約23μm、約15μm~約25μm、約17μm~約19μm、約17μm~約21μm、約17μm~約23μm、約17μm~約25μm、約19μm~約21μm、約19μm~約23μm、約19μm~約25μm、約21μm~約23μm、約21μm~約25μm、または約23μm~約25μmである。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティング330の総厚は、約5μm、約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、約23μm、または約25μmである。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティング330の総厚は、少なくとも約5μm、約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、または約23μmである。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティング330の総厚は、最大で約7μm、約9μm、約11μm、約13μm、約15μm、約17μm、約19μm、約21μm、約23μm、または約25μmである。
【0113】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ220は、複数の電気的に絶縁されたドメインを更に含み得る。
図3は、3つの電気的に絶縁されたドメインを有する実施形態を図示している。いくつかの実施形態では、複数の電気的に絶縁されたドメインは、複数の電極であり得る。いくつかの実施形態では、複数の電極は、それぞれ独立して、作用電極301、参照電極302、及び対電極303から選択され得る。いくつかの実施形態では、複数の電気的に絶縁されたドメインは、作用電極301と、組み合わされた参照電極及び対電極とを含む2つのドメインであり得る。いくつかの実施形態では、作用電極301、参照電極302、及び対電極303のうちの少なくとも1つは、金、炭素、白金、またはそれらの組み合わせを含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、作用電極301、参照電極302、及び対電極303のうちの少なくとも1つは、電極コーティングでコーティングされている。いくつかの実施形態では、電極コーティングは、第四級アンモニウム塩、スルホン化テトラフルオロエチレンポリマー、MWCNTで機能化されたポリエチレンイミンポリマー、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、電極コーティングは、より正確及び/または精密な測定のために伝導率を改善するか、電極の強度及び/または耐久性を上昇させるか、あるいはその両方である。
【0115】
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210上の複数のニードル212の各ニードルは、電気化学的センシングプロセスのための作用電極301、参照電極302、または対電極303のいずれかとして機能することができ、これにより、人体内の分析物を直接検出することが可能になる。
【0116】
いくつかの実施形態では、作用電極301として機能する複数のニードル212の各ニードルは、金または白金の金属めっき310及び電気活性ケージ320を含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性ケージ320は、第四級アンモニウム塩、スルホン化テトラフルオロエチレンポリマー、MWCNTで機能化されたポリエチレンイミンポリマー、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0117】
いくつかの実施形態では、参照電極302として機能する複数のニードル212の各ニードルは、銀、塩化銀、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、対電極303として機能する複数のニードル212の各ニードルは、金、白金、炭素、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0118】
いくつかの実施形態では、作用電極301、参照電極302、対電極303、またはそれらの組み合わせのいずれかとして機能する複数のニードル212の各ニードルは、ヒドロゲルコーティング330によってコーティングされ得る。
【0119】
マイクロニードルアレイ210の接触面211上の複数のニードル212が不均等に離間している場合、アレイのピッチは、作用電極301上の複数のニードル212のニードルと対電極303上のニードルとの間、作用電極301上の複数のニードル212のニードルと参照電極302上のニードルとの間、または参照電極302上の複数のニードル212のニードルと対電極303上のニードルとの間の距離のいずれかで表され得る。
【0120】
いくつかの実施形態では、センサ200のマイクロニードルアレイ210は、ボディ220に作動可能に連結されている。いくつかの実施形態では、センサ200のボディ220は、対象の皮膚に取り付けられるように構成されている。いくつかの実施形態では、ボディ220は、接着剤を使用して対象の皮膚に取り付けられている。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイ210の接触面211上のマイクロニードルアレイの各ニードル212は、センサ200が取り付けられると、対象の皮膚を貫通し得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、センサ220は、約1日~約30日間、対象の皮膚に取り付けられるように構成されている。
【0122】
いくつかの実施形態では、センサ220は、実質的な生物付着(すなわち、センサの機能性または精度の実質的な損失)を伴わず、少なくとも約30日間、対象の皮膚に取り付けられるように構成されている。
【0123】
いくつかの実施形態では、センサ200は、マイクロニードルアレイ210に作動可能に連結されたCOMモジュール230を含む。COMモジュール230は、ポテンショスタット、ポテンショスタットに連結されたプロセッサ、及びプロセッサに連結されたメモリを含み得る。
【0124】
いくつかの実施形態では、COMモジュール230のポテンショスタットは、マイクロニードルアレイ210の作用電極301と参照電極302との間の掃引電圧の電位を提供する。いくつかの実施形態では、ポテンショスタットは更に、作用電極301と対電極303との間を流れる電流を測定する。
【0125】
いくつかの実施形態では、COMモジュール230のプロセッサは、ポテンショスタットを使用して実施される電気化学測定を駆動及び/または制御するように構成され得る。いくつかの実施形態では、プロセッサは、ポテンショスタットからのデータを分析する。
【0126】
COMモジュール230のメモリは、プロセッサに、ポテンショスタットに掃引電圧を印加させるため、掃引電圧の印加に応答した電流を測定させるため、及び測定された電流を使用して分析物の存在、不在、または濃度を判定させるための命令を含み得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、COMモジュール230は、センサデータをメモリ上に一時的に格納する。いくつかの実施形態では、COMモジュール230は、プロセッサに連結されかつセンサ200と外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上との間でデータを転送するように構成された、受信機及び/または送信機を更に含み得る。いくつかの実施形態では、送信機は、少なくとも1種の分析物の存在もしくは不在、測定された電流、またはその両方に基づく信号を、外部のデバイス、システム、またはネットワークのうちの1つ以上に送信するように構成されている。いくつかの実施形態では、送信機によって送信される信号は、少なくとも1種の分析物の測定された濃度に基づく。
【0128】
いくつかの実施形態では、メモリは、約1分~約6時間の間隔で定期的に信号を送信するための命令を更に含む。いくつかの実施形態では、メモリは、約5秒から約30秒まで、約60秒まで、約2分まで、約5分まで、約10分まで、約20分まで、約30分まで、約45分まで、約60分まで、約2時間まで、約3時間まで、約4時間まで、約5時間まで、または約6時間までの期間にわたり信号を送信するための命令を含む。メモリは、約6時間以下、約5時間以下、約4時間以下、約3時間以下、約2時間以下、約1時間以下、約45分以下、約30分以下、約20分以下、約10分以下、約5分以下、約2分以下、約1分以下、約30秒以下の期間にわたり信号を送信するための命令を含む。
【0129】
コンピューティングシステム
いくつかの実施形態では、センサ200は、コンピュータシステム400に作動可能に連結されている。
【0130】
図4を参照すると、コンピュータシステム400(例えば、処理システムまたはコンピューティングシステム)を含む例示的なマシンを示すブロック図が示されており、このシステム内では、デバイスに本開示の静的コードスケジューリングの態様及び/または手法のうちのいずれか1つ以上を実施または実行させるために、一連の命令が実行され得る。
図4のコンポーネントは例に過ぎず、いかなるハードウェア、ソフトウェア、組み込みロジックコンポーネント、または特定の実施形態を実装する2つ以上のそのようなコンポーネントの組み合わせの使用または機能性の範囲を制限するものではない。
【0131】
コンピュータシステム400は、1つ以上のプロセッサ401、メモリ403、及び記憶装置408を含み得、これらはバス440を介して、互いに及び他のコンポーネントと通信する。バス440はまた、ディスプレイ432、1つ以上の入力デバイス433(これは例えば、キーパッド、キーボード、マウス、スタイラスなどを含み得る)、1つ以上の出力デバイス434、1つ以上の記憶デバイス435、及び種々の有形記憶媒体436をリンクすることができる。全ての要素は、直接または1つ以上のインターフェースまたはアダプタを介して、バス440とインターフェースすることができる。例えば、種々の有形記憶媒体436は、記憶媒体インターフェース426を介してバス440とインターフェースすることができる。コンピュータシステム400は、1つ以上の集積回路(IC)、プリント回路基板(PCB)、モバイルハンドヘルドデバイス(携帯電話もしくはPDAなど)、ラップトップコンピュータもしくはノートブックコンピュータ、分散コンピュータシステム、コンピューティンググリッド、またはサーバを含むがこれらに限定されない、任意の好適な物理的形態を有し得る。
【0132】
コンピュータシステム400は、機能を実行する1つ以上のプロセッサ(複数可)401(例えば、中央処理ユニット(CPU)または汎用グラフィックスプロセッシングユニット(GPGPU))を含む。プロセッサ(複数可)401は、命令、データ、またはコンピュータアドレスの一時的なローカル記憶用のキャッシュメモリユニット402を任意選択的に含む。プロセッサ(複数可)401は、コンピュータ可読命令の実行を支援するように構成されている。コンピュータシステム400は、1つ以上の有形コンピュータ可読記憶媒体、例えば、メモリ403、記憶装置408、記憶デバイス435、及び/または記憶媒体436中に具現化された非一時的なプロセッサ実行可能命令をプロセッサ(複数可)401が実行する結果として、
図4に示すコンポーネントに機能性を提供することができる。コンピュータ可読媒体は、特定の実施形態を実装するソフトウェアを格納することができ、プロセッサ(複数可)401は、ソフトウェアを実行することができる。メモリ403は、1つ以上の他のコンピュータ可読媒体(大容量記憶デバイス(複数可)435、436など)から、またはネットワークインターフェース420などの好適なインターフェースを介して1つ以上の他のソースから、ソフトウェアを読み取ることができる。ソフトウェアは、本明細書に記載または図示されている1つ以上のプロセスまたは1つ以上のプロセスのうちの1つ以上のステップを、プロセッサ(複数可)401に実行させることができる。そのようなプロセスまたはステップを実行することは、メモリ403に格納されたデータ構造を定義すること、及びソフトウェアによる指示の通りにデータ構造を変更することを含み得る。
【0133】
メモリ403は、ランダムアクセスメモリコンポーネント(例えば、RAM404)(例えば、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、強誘電体ランダムアクセスメモリ(FRAM)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)など)、読み取り専用メモリコンポーネント(例えば、ROM405)、及びそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない、種々のコンポーネント(例えば、マシン可読媒体)を含み得る。ROM405は、データ及び命令をプロセッサ(複数可)401と一方向に通信するように動作することができ、RAM404は、データ及び命令をプロセッサ(複数可)401と双方向に通信するように動作することができる。ROM405及びRAM404は、以下に記載される任意の好適な有形コンピュータ可読媒体を含み得る。一例では、起動時などにコンピュータシステム400内の要素間で情報を転送するのを補助する基本的なルーチンを含む、基本入力/出力システム406(BIOS)が、メモリ403に格納され得る。
【0134】
固定記憶装置408は、プロセッサ(複数可)401に双方向に接続されており、任意選択的に記憶装置制御ユニット407を介して接続される。固定記憶装置408は、追加のデータ記憶容量を提供し、本明細書に記載される任意の好適な有形コンピュータ可読媒体も含み得る。記憶装置408は、オペレーティングシステム409、実行可能物(複数可)410、データ411、アプリケーション412(アプリケーションプログラム)などを格納するために使用され得る。記憶装置408はまた、光ディスクドライブ、ソリッドステートメモリデバイス(例えば、フラッシュベースのシステム)、または上記のいずれかの組み合わせを含み得る。記憶装置408内の情報は、適切な場合には、仮想メモリとしてメモリ403に組み込まれ得る。
【0135】
一例では、記憶デバイス(複数可)435は、記憶デバイスインターフェース425を介して、コンピュータシステム400と(例えば外部ポートコネクタ(図示せず)を介して)取り外し可能にインターフェースされ得る。特に、記憶デバイス(複数可)435及び関連するマシン可読媒体は、マシン可読命令、データ構造、プログラムモジュール、及び/またはコンピュータシステム400のための他のデータの不揮発性及び/または揮発性記憶装置を提供することができる。一例では、ソフトウェアは、完全にまたは部分的に、記憶デバイス(複数可)435上のマシン可読媒体内に常駐し得る。別の例では、ソフトウェアは、完全にまたは部分的に、プロセッサ(複数可)401内に常駐し得る。
【0136】
バス440は、多種多様なサブシステムを接続している。本明細書では、バスへの言及は、必要に応じて、共通の機能を果たす1つ以上のデジタル信号ラインを包含し得る。バス440は、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用した、メモリバス、メモリコントローラ、周辺バス、ローカルバス、及びそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない、いくつかのタイプのバス構造のうちのいずれかであり得る。一例として、また限定するものではないが、そのようなアーキテクチャとしては、インダストリスタンダードアーキテクチャ(ISA)バス、拡張ISA(EISA)バス、マイクロチャネルアーキテクチャ(MCA)バス、ビデオエレクトロニクススタンダーズアソシエーションローカルバス(VLB)、ペリフェラルコンポーネントインターコネクト(PCI)バス、PCI-エクスプレス(PCI-X)バス、アクセラレーテッドグラフィックスポート(AGP)バス、ハイパートランスポート(HTX)バス、シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(SATA)バス、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0137】
コンピュータシステム400は、入力デバイス433も含み得る。一例では、コンピュータシステム400のユーザは、コマンド及び/または他の情報を、入力デバイス(複数可)433を介してコンピュータシステム400に入力することができる。入力デバイス(複数可)433の例としては、英数字入力デバイス(例えば、キーボード)、ポインティングデバイス(例えば、マウスまたはタッチパッド)、タッチパッド、タッチスクリーン、マルチタッチスクリーン、ジョイスティック、スタイラス、ゲームパッド、音声入力デバイス(例えば、マイクロフォン、音声応答システムなど)、光学スキャナ、ビデオまたは静止画キャプチャデバイス(例えば、カメラ)、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、入力デバイスは、Kinect、Leap Motionなどである。入力デバイス(複数可)433は、シリアル、パラレル、ゲームポート、USB、FIREWIRE、THUNDERBOLT、または上記の任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない多様な入力インターフェース423(例えば、入力インターフェース423)のいずれかを介して、バス440とインターフェースされ得る。
【0138】
特定の実施形態では、コンピュータシステム400がネットワーク430に接続されている場合、コンピュータシステム400は、ネットワーク430に接続されている他のデバイス、具体的には、モバイルデバイス及びエンタープライズシステム、分散コンピューティングシステム、クラウドストレージシステム、クラウドコンピューティングシステムなどと通信することができる。コンピュータシステム400への通信及びコンピュータシステム400からの通信は、ネットワークインターフェース420を介して送信され得る。例えば、ネットワークインターフェース420は、ネットワーク430から1つ以上のパケット(インターネットプロトコル(IP)パケットなど)の形態で着信する通信(他のデバイスからの要求または応答など)を受信することができ、コンピュータシステム400は、着信する通信を処理のためにメモリ403に格納することができる。コンピュータシステム400は、同様に、発信する通信(他のデバイスへの要求または応答など)を1つ以上のパケットの形態でメモリ403に格納し、ネットワークインターフェース420からネットワーク430と通信することができる。プロセッサ(複数可)401は、処理のために、メモリ403に格納されているこれらの通信パケットにアクセスすることができる。
【0139】
ネットワークインターフェース420の例としては、ネットワークインターフェースカード、モデム、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。ネットワーク430、またはネットワークセグメント430の例としては、分散コンピューティングシステム、クラウドコンピューティングシステム、ワイドエリアネットワーク(WAN)(例えば、インターネット、エンタープライズネットワーク)、ローカルエリアネットワーク(LAN)(例えば、事務所、建物、大学構内、または他の比較的小さな地理的空間に関連するネットワーク)、電話ネットワーク、2つのコンピューティングデバイス間の直接接続、ピアツーピアネットワーク、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。ネットワーク430などのネットワークは、有線及び/または無線の通信モードを用いることができる。一般的には、任意のネットワークトポロジが使用され得る。
【0140】
情報及びデータは、ディスプレイ432を介して表示され得る。ディスプレイ432の例としては、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT-LCD)、有機液晶ディスプレイ(OLED)、例えばパッシブマトリックスOLED(PMOLED)またはアクティブマトリックスOLED(AMOLED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。ディスプレイ432は、プロセッサ(複数可)401、メモリ403、及び固定記憶装置408、ならびに他のデバイス、例えば入力デバイス(複数可)433に、バス440を介してインターフェースすることができる。ディスプレイ432は、ビデオインターフェース422を介してバス440にリンクされており、ディスプレイ432とバス440との間のデータ伝送は、グラフィックス制御421を介して制御され得る。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、ビデオプロジェクタである。いくつかの実施形態では、ディスプレイは、VRヘッドセットなどのヘッドマウントディスプレイ(HMD)である。更なる実施形態では、好適なVRヘッドセットは、非限定的な例として、HTC Vive、Oculus Rift、Samsung Gear VR、Microsoft HoloLens、Razer OSVR、FOVE VR、Zeiss VR One、Avegant Glyph、Freefly VRヘッドセットなどを含む。なお更なる実施形態では、ディスプレイは、本明細書に開示されるものなどのデバイスの組み合わせである。
【0141】
ディスプレイ432に加えて、コンピュータシステム400は、オーディオスピーカ、プリンタ、記憶デバイス、及びそれらの任意の組み合わせを含むがこれらに限定されない、1つ以上の他の周辺出力デバイス434を含み得る。そのような周辺出力デバイスは、出力インターフェース424を介してバス440に接続され得る。出力インターフェース424の例としては、シリアルポート、パラレル接続、USBポート、FIREWIREポート、THUNDERBOLTポート、及びそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0142】
加えて、または代替として、コンピュータシステム400は、回路にハードワイヤードされたまたは他の方法で回路に具現化されたロジックの結果として機能性を提供することができ、これは、ソフトウェアの代わりにまたはソフトウェアとともに、本明細書に記載または図示されている1つ以上のプロセスまたは1つ以上のプロセスのうちの1つ以上のステップを実行するように作動することができる。本開示におけるソフトウェアへの言及はロジックを包含し得、ロジックへの言及はソフトウェアを包含し得る。更に、コンピュータ可読媒体への言及は、実行のためのソフトウェアを格納する回路(ICなど)、実行のためのロジックを具現化する回路、または適切な場合にはその両方を包含し得る。本開示は、ハードウェア、ソフトウェア、またはその両方の任意の好適な組み合わせを包含する。
【0143】
当業者は、本明細書に開示される実施形態に関連して記載される種々の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせとして実装され得ることを理解するであろう。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、種々の例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップは、概してその機能性の点において上記で説明されている。
【0144】
本明細書に開示される実施形態に関連して記載される種々の例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブルロジックデバイス、離散ゲートもしくはトランジスタロジック、離散ハードウェアコンポーネント、または本明細書に記載される機能を実施することを目的としたその任意の組み合わせによって実装または実施され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替ではプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。また、プロセッサは、例えば、DSPと、マイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成との組み合わせなど、コンピューティングデバイスの組み合わせとしても実装され得る。
【0145】
本明細書に開示される実施形態と関連して記載される方法またはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、1つ以上のプロセッサ(複数可)によって実行されるソフトウェアモジュール、またはこれら2つの組み合わせに、直接的に具現化され得る。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当該技術分野で公知である任意の他の形態の記憶媒体に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取りかつ記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに連結されている。代替では、記憶媒体は、プロセッサと一体であり得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICに常駐し得る。ASICは、ユーザ端末に常駐し得る。代替では、プロセッサ及び記憶媒体は、ユーザ端末内の別個のコンポーネントとして常駐し得る。
【0146】
本明細書の記載によれば、好適なコンピューティングデバイスは、非限定的な例として、サーバコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノートブックコンピュータ、サブノートブックコンピュータ、ネットブックコンピュータ、ネットパッドコンピュータ、セットトップコンピュータ、メディアストリーミングデバイス、ハンドヘルドコンピュータ、インターネットアプライアンス、モバイルスマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナルデジタルアシスタント、ビデオゲームコンソール、及び車両を含む。また、当業者は、任意選択的なコンピュータネットワーク接続性を備えた選択されたテレビ、ビデオプレーヤ、及びデジタル音楽プレーヤが、本明細書に記載のシステムでの使用に好適であることも認識するであろう。種々の実施形態では、好適なタブレットコンピュータは、当業者に公知のブックレット、スレート、及びコンバーチブル構成を備えたものを含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、実行可能命令を実施するように構成されたオペレーティングシステムを含む。オペレーティングシステムは、例えば、プログラム及びデータを含むソフトウェアであり、デバイスのハードウェアを管理し、アプリケーションの実行のためのサービスを提供する。当業者は、好適なサーバオペレーティングシステムは、非限定的な例として、FreeBSD、OpenBSD、NetBSD(登録商標)、Linux、Apple(登録商標)Mac OS X Server(登録商標)、Oracle(登録商標)Solaris(登録商標)、Windows Server(登録商標)、及びNovell(登録商標)NetWare(登録商標)を含むことを認識するであろう。当業者は、好適なパーソナルコンピュータオペレーティングシステムは、非限定的な例として、Microsoft(登録商標)Windows(登録商標)、Apple(登録商標)Mac OS X(登録商標)、UNIX(登録商標)、及びUNIX系オペレーティングシステム、例えばGNU/Linux(登録商標)を含むことを認識するであろう。いくつかの実施形態では、オペレーティングシステムは、クラウドコンピューティングによって提供される。また、当業者は、好適なモバイルスマートフォンオペレーティングシステムは、非限定的な例として、Nokia(登録商標)Symbian(登録商標)OS、Apple(登録商標)iOS(登録商標)、Research In Motion(登録商標)BlackBerry OS(登録商標)、Google(登録商標)Android(登録商標)、Microsoft(登録商標)Windows Phone(登録商標)OS、Microsoft(登録商標)Windows Mobile(登録商標)OS、Linux(登録商標)、及びPalm(登録商標)WebOS(登録商標)を含むことを認識するであろう。また、当業者は、好適なメディアストリーミングデバイスオペレーティングシステムは、非限定的な例として、Apple TV(登録商標)、Roku(登録商標)、Boxee(登録商標)、Google TV(登録商標)、Google Chromecast(登録商標)、Amazon Fire(登録商標)、及びSamsung(登録商標)HomeSync(登録商標)を含むことを認識するであろう。また、当業者は、好適なビデオゲームコンソールオペレーティングシステムは、非限定的な例として、Sony(登録商標)PS3(登録商標)、Sony(登録商標)PS4(登録商標)、Microsoft(登録商標)Xbox 360(登録商標)、Microsoft Xbox One、Nintendo(登録商標)Wii(登録商標)、Nintendo(登録商標)Wii U(登録商標)、及びOuya(登録商標)を含むことを認識するであろう。
【0148】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるプラットフォーム、システム、媒体、及び方法は、任意選択的にネットワーク化されたコンピューティングデバイスのオペレーティングシステムによって実行可能な命令を含むプログラムによって符号化された、1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。更なる実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、コンピューティングデバイスの有形コンポーネントである。なお更なる実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、任意選択で、コンピューティングデバイスから取り外し可能である。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体は、非限定的な例として、CD-ROM、DVD、フラッシュメモリデバイス、ソリッドステートメモリ、磁気ディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、分散コンピューティングシステム(クラウドコンピューティングシステム及びサービスを含む)などを含む。場合によっては、プログラム及び命令は、永続的に、実質的に永続的に、半永続的に、または非一時的に媒体上に符号化される。
【0149】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるプラットフォーム、システム、媒体、及び方法は、少なくとも1つのコンピュータプログラムまたはそれらの使用を含む。コンピュータプログラムは、コンピューティングデバイスのCPUの1つ以上のプロセッサ(複数可)によって実行可能で、指定されたタスクを実施するように記述された、命令シーケンスを含む。コンピュータ可読命令は、特定のタスクを実施するかまたは特定の抽象データ型を実装するプログラムモジュール(例えば、関数、オブジェクト、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、コンピューティングデータ構造など)として実装され得る。本明細書で提供される開示に照らして、コンピュータプログラムが種々の言語の種々のバージョンで記述され得ることを当業者は認識するであろう。
【0150】
コンピュータ可読命令の機能性は、種々の環境において所望により組み合わせられ得るか、または分散され得る。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、1つの命令シーケンスを含む。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、複数の命令シーケンスを含む。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、1つのロケーションから提供される。他の実施形態では、コンピュータプログラムは、複数のロケーションから提供される。種々の実施形態では、コンピュータプログラムは、1つ以上のソフトウェアモジュールを含む。種々の実施形態では、コンピュータプログラムは、部分的または全体的に、1つ以上のウェブアプリケーション、1つ以上のモバイルアプリケーション、1つ以上のスタンドアロンアプリケーション、1つ以上のウェブブラウザプラグイン、拡張機能、アドイン、もしくはアドオン、またはそれらの組み合わせを含む。
【0151】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、ウェブアプリケーションを含む。本明細書で提供される開示に照らして、当業者は、ウェブアプリケーションが、種々の実施形態では、1つ以上のソフトウェアフレームワーク及び1つ以上のデータベースシステムを利用することを認識するであろう。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、Microsoft(登録商標).NETまたはRuby on Rails(RoR)などのソフトウェアフレームワーク上に作成される。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、非限定的な例として、リレーショナルデータベースシステム、非リレーショナルデータベースシステム、オブジェクト指向データベースシステム、連想データベースシステム、及びXMLデータベースシステムを含む、1つ以上のデータベースシステムを利用する。更なる実施形態では、好適なリレーショナルデータベースシステムは、非限定的な例として、Microsoft(登録商標)SQL Server、mySQL(商標)、及びOracle(登録商標)を含む。当業者は、種々の実施形態では、ウェブアプリケーションが1つ以上の言語の1つ以上のバージョンで記述されることも認識するであろう。ウェブアプリケーションは、1つ以上のマークアップ言語、プレゼンテーション定義言語、クライアント側スクリプト言語、サーバ側コード言語、データベースクエリ言語、またはそれらの組み合わせで記述され得る。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、ハイパーテキストマークアップ言語(HTML)、拡張可能ハイパーテキストマークアップ言語(XHTML)、または拡張可能マークアップ言語(XML)などのマークアップ言語で、ある程度記述される。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、カスケーディングスタイルシート(CSS)などのプレゼンテーション定義言語で、ある程度記述される。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、非同期JavaScript及びXML(AJAX)、Flash(登録商標)Actionscript、JavaScript、またはSilverlight(登録商標)などのクライアント側スクリプト言語で、ある程度記述される。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、Active Server Pages(ASP)、ColdFusion(登録商標)、Perl、Java(商標)、JavaServer Pages(JSP)、ハイパーテキストプリプロセッサ(PHP)、Python(商標)、Ruby、Tcl、Smalltalk、WebDNA(登録商標)、またはGroovyなどのサーバ側コード言語で、ある程度記述される。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、構造化クエリ言語(SQL)などのデータベースクエリ言語で、ある程度記述される。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、IBM(登録商標)Lotus Domino(登録商標)などのエンタープライズサーバ製品を統合する。いくつかの実施形態では、ウェブアプリケーションは、メディアプレーヤ要素を含む。種々の更なる実施形態では、メディアプレーヤ要素は、非限定的な例としてAdobe(登録商標)Flash(登録商標)、HTML 5、Apple(登録商標)QuickTime(登録商標)、Microsoft(登録商標)Silverlight(登録商標)、Java(商標)、及びUnity(登録商標)を含む、多くの好適なマルチメディア技術のうちの1つ以上を利用する。
【0152】
図5を参照すると、特定の実施形態では、アプリケーション提供システムは、データベース管理システム(DBMS)によってアクセスされる1つ以上のデータベース510を含む。いくつかの実施形態では、DBMSは、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)520であり得る。好適なRDBMSとしては、Firebird、MySQL、PostgreSQL、SQLite、Oracle Database、Microsoft SQL Server、IBM DB2、IBM Informix、SAP Sybase、SAP Sybase、Teradataなどが挙げられる。本実施形態では、アプリケーション提供システムは、1つ以上のアプリケーションサーバ530(例えば、Javaサーバ、.NETサーバ、PHPサーバなど)及び1つ以上のウェブサーバ540(例えば、Apache、IIS、GWSなど)を更に含む。ウェブサーバ(複数可)は、任意選択的に、アプリのアプリケーションプログラミングインターフェース(API)550を介して1つ以上のウェブサービスを公開する。インターネットなどのネットワークを介して、このシステムは、ブラウザベース及び/またはモバイルネイティブのユーザインターフェースを提供する。
【0153】
クラウドネットワークアーキテクチャ
図6を参照すると、特定の実施形態では、アプリケーション提供システムは、代替的に、分散クラウドベースアーキテクチャ610を有し、弾性的に負荷を均衡させた自動スケーリングのウェブサーバリソース620及びアプリケーションサーバリソース630、ならびに同期複製されたデータベース640を含む。
【0154】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、モバイルコンピューティングデバイスに提供されたモバイルアプリケーションを含む。いくつかの実施形態では、モバイルアプリケーションは、製造された時点でモバイルコンピューティングデバイスに提供される。他の実施形態では、モバイルアプリケーションは、本明細書に記載のコンピュータネットワークを介してモバイルコンピューティングデバイスに提供される。
【0155】
本明細書で提供される開示を考慮すると、モバイルアプリケーションは、当該技術分野で公知のハードウェア、言語、及び開発環境を使用して当業者に公知の技法によって作成される。当業者は、モバイルアプリケーションがいくつかの言語で記述されることを認識するであろう。好適なプログラミング言語には、非限定的な例として、C、C++、C#、Objective-C、Java(商標)、Javascript、Pascal、Object Pascal、Python(商標)、Ruby、VB.NET、WML、及びXHTML/HTML(CSSを含むかもしくは含まない)、またはそれらの組み合わせが含まれる。
【0156】
好適なモバイルアプリケーション開発環境は、いくつかの供給源から入手可能である。市販の開発環境には、非限定的な例として、AirplaySDK、alcheMo、Appcelerator(登録商標)、Celsius、Bedrock、Flash Lite、.NET Compact Framework、Rhomobile、及びWorkLight Mobile Platformが含まれる。非限定的な例としてLazarus、MobiFlex、MoSync、及びPhonegapを含む、他の開発環境を無償で入手可能である。また、モバイルデバイスの製造業者は、非限定的な例としてiPhone及びiPad(iOS)SDK、Android(商標)SDK、BlackBerry(登録商標)SDK、BREW SDK、Palm(登録商標)OS SDK、Symbian SDK、webOS SDK、及びWindows(登録商標)Mobile SDKを含む、ソフトウェア開発者キットを配布している。
【0157】
当業者は、非限定的な例としてApple(登録商標)App Store、Google(登録商標)Play、Chrome WebStore、BlackBerry(登録商標)App World、App Store for Palm devices、App Catalog for webOS、Windows(登録商標)Marketplace for Mobile、Ovi Store for Nokia(登録商標)devices、Samsung(登録商標)Apps、及びNintendo(登録商標)DSi Shopを含むいくつかの市販のフォーラムが、モバイルアプリケーションの配布に利用可能であることを認識するであろう。
【0158】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、既存プロセスへのアドオンではなく(例えばプラグインではなく)独立したコンピュータプロセスとして実行されるプログラムである、スタンドアロンアプリケーションを含む。当業者は、スタンドアロンアプリケーションが多くの場合にコンパイルされることを認識するであろう。コンパイラは、プログラミング言語で記述されたソースコードを、アセンブリ言語または機械コードなどのバイナリオブジェクトコードに変換するコンピュータプログラム(複数可)である。好適なコンパイルされたプログラミング言語には、非限定的な例として、C、C++、Objective-C、COBOL、Delphi、Eiffel、Java(商標)、Lisp、Python(商標)、Visual Basic、及びVB.NET、またはそれらの組み合わせが含まれる。コンパイルは、少なくとも部分的には、実行可能プログラムを作成するために実施されることが多い。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、1つ以上の実行可能なコンパイルされたアプリケーションを含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、コンピュータプログラムは、ウェブブラウザプラグイン(例えば、拡張機能など)を含む。コンピューティングにおいて、プラグインは、より大きなソフトウェアアプリケーションに特定の機能性を追加する1つ以上のソフトウェアコンポーネントである。ソフトウェアアプリケーションのメーカーは、サードパーティ開発者がアプリケーションを拡張する能力を創出すること、新機能の容易な追加をサポートすること、及びアプリケーションのサイズを削減することが可能になるようにプラグインをサポートする。サポートされている場合、プラグインによってソフトウェアアプリケーションの機能性をカスタマイズすることが可能になる。例えば、プラグインは、ビデオの再生、インタラクティブ性の生成、ウィルスのスキャン、及び特定のファイルタイプの表示のために、ウェブブラウザで一般的に使用されている。当業者は、Adobe(登録商標)Flash(登録商標)Player、Microsoft(登録商標)Silverlight(登録商標)、及びApple(登録商標)QuickTime(登録商標)を含むいくつかのウェブブラウザプラグインに精通しているであろう。いくつかの実施形態では、ツールバーは、1つ以上のウェブブラウザ拡張機能、アドイン、またはアドオンを含む。いくつかの実施形態では、ツールバーは、1つ以上のエクスプローラバー、ツールバンド、またはデスクバンドを含む。
【0160】
本明細書で提供される開示を考慮すると、当業者は、非限定的な例としてC++、Delphi、Java(商標)、PHP、Python(商標)、及びVB.NET、またはそれらの組み合わせを含む、種々のプログラミング言語でのプラグインの開発を可能にするいくつかのプラグインフレームワークが利用可能であることを認識するであろう。
【0161】
ウェブブラウザ(インターネットブラウザとも呼ばれる)は、ワールドワイドウェブ上の情報リソースを取得、表示、及び横断するために、ネットワーク接続されたコンピューティングデバイスとともに使用されるように設計されたソフトウェアアプリケーションである。好適なウェブブラウザには、非限定的な例として、Microsoft(登録商標)Internet Explorer(登録商標)、Mozilla(登録商標)Firefox(登録商標)、Google(登録商標)Chrome、Apple(登録商標)Safari(登録商標)、Opera Software(登録商標)Opera(登録商標)、及びKDE Konquerorが含まれる。いくつかの実施形態では、ウェブブラウザは、モバイルウェブブラウザである。モバイルウェブブラウザ(マイクロブラウザ、ミニブラウザ、及びワイヤレスブラウザとも呼ばれる)は、非限定的な例としてハンドヘルドコンピュータ、タブレットコンピュータ、ネットブックコンピュータ、サブノートブックコンピュータ、スマートフォン、音楽プレーヤ、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、及びハンドヘルドビデオゲームシステムを含む、モバイルコンピューティングデバイス上での使用のために設計されている。好適なモバイルウェブブラウザには、非限定的な例として、Google(登録商標)Android(登録商標)ブラウザ、RIM BlackBerry(登録商標)Browser、Apple(登録商標)Safari(登録商標)、Palm(登録商標)Blazer、Palm(登録商標)WebOS(登録商標)Browser、Mozilla(登録商標)Firefox(登録商標)for mobile、Microsoft(登録商標)Internet Explorer(登録商標)Mobile、Amazon(登録商標)Kindle(登録商標)Basic Web、Nokia(登録商標)Browser、Opera Software(登録商標)Opera(登録商標)Mobile、及びSony(登録商標)PSP(商標)ブラウザが含まれる。
【0162】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるプラットフォーム、システム、媒体、及び方法は、ソフトウェアモジュール、サーバモジュール、及び/またはデータベースモジュール、またはそれらの使用を含む。本明細書で提供される開示を考慮すると、ソフトウェアモジュールは、当業者に公知の技法によって、当該技術分野で公知のマシン、ソフトウェア、及び言語を使用して作成される。本明細書で開示されるソフトウェアモジュールは、数多くの方法で実装される。種々の実施形態では、ソフトウェアモジュールは、ファイル、コードのセクション、プログラミングオブジェクト、プログラミング構造、またはそれらの組み合わせを含む。更なる種々の実施形態では、ソフトウェアモジュールは、複数のファイル、複数のコードのセクション、複数のプログラミングオブジェクト、複数のプログラミング構造、またはそれらの組み合わせを含む。種々の実施形態では、1つ以上のソフトウェアモジュールは、非限定的な例として、ウェブアプリケーション、モバイルアプリケーション、及びスタンドアロンアプリケーションを含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェアモジュールは、1つのコンピュータプログラムまたはアプリケーション内にある。他の実施形態では、ソフトウェアモジュールは、2つ以上のコンピュータプログラムまたはアプリケーション内にある。いくつかの実施形態では、ソフトウェアモジュールは、1つのマシン上でホストされる。他の実施形態では、ソフトウェアモジュールは、2つ以上のマシン上でホストされる。更なる実施形態では、ソフトウェアモジュールは、クラウドコンピューティングプラットフォームなどの分散コンピューティングプラットフォーム上でホストされる。いくつかの実施形態では、ソフトウェアモジュールは、1つのロケーションにおける1つ以上のマシン上でホストされる。他の実施形態では、ソフトウェアモジュールは、2つ以上のロケーションにおける1つ以上のマシン上でホストされる。
【0163】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるプラットフォーム、システム、媒体、及び方法は、1つ以上のデータベース、またはそれらの使用を含む。本明細書で提供される開示を考慮すると、多くのデータベースが医療情報または物質情報の記憶及び取得に好適であることが当業者には認識されるであろう。種々の実施形態では、好適なデータベースには、非限定的な例として、リレーショナルデータベース、非リレーショナルデータベース、オブジェクト指向データベース、オブジェクトデータベース、エンティティ関係モデルデータベース、連想データベース、及びXMLデータベースが含まれる。更なる非限定的な例には、SQL、PostgreSQL、MySQL、Oracle、DB2、及びSybaseが含まれる。いくつかの実施形態では、データベースは、インターネットベースである。更なる実施形態では、データベースは、ウェブベースである。なお更なる実施形態では、データベースは、クラウドコンピューティングベースである。特定の実施形態では、データベースは、分散データベースである。他の実施形態では、データベースは、1つ以上のローカルコンピュータ記憶デバイスをベースとしたものである。
【0164】
図7Aは、いくつかの実施形態による、対象の体液における分析物を測定するための、センサ200、コンピュータシステム400、及びクラウドベースアーキテクチャ600を含む例示的なシステムの図である。いくつかの実施形態では、電流の測定または分析物の存在、不在、もしくは濃度の判定、またはその両方に応答してセンサ200によって生成された信号が、センサ200によってコンピュータシステム400(すなわち、携帯電話またはスマートウォッチ)及びクラウドベースアーキテクチャ600に送信される。いくつかの実施形態では、信号は、クラウドベースアーキテクチャ600から、対象、対象の家族、及び/または対象のケア提供者に更に送信され得る。いくつかの実施形態では、分析物の存在、不在、もしくは濃度、測定された電流、またはその両方は、センサ200、コンピュータシステム400、クラウドベースアーキテクチャ600、またはそれらの任意の組み合わせによって判定され得る。いくつかの実施形態では、対象の家族、対象のケア提供者、またはその両方は、クラウドベースアーキテクチャ600、コンピュータシステム400、またはその両方を介して対象と連絡を取ることができる。いくつかの実施形態では、対象の家族、対象のケア提供者、またはその両方は、励まし、処方の更新、測定確認、またはそれらの任意の組み合わせを提供するために、クラウドベースアーキテクチャ600、コンピュータシステム400、またはその両方を介して患者と連絡を取ることができる。
【0165】
いくつかの実施形態では、物質の濃度が対象固有の真皮間質液物質濃度からの設定閾値よりも大きいかまたは小さい場合、分析物の存在、不在、もしくは濃度、測定された電流、またはその両方が送信され得る。いくつかの実施形態では、信号は定期的に送信され得る。いくつかの実施形態では、信号は、コンピュータシステム400及び/またはクラウドベースアーキテクチャ600によって受信され得、そこで信号は、対象、対象のケア提供者、対象の臨床医、対象の家族、またはそれらの任意の組み合わせのいずれかによってアクセスされ得る。いくつかの実施形態では、信号は、付加的なデータ処理を適用することができるスマートフォンアプリケーションに送信される。いくつかの実施形態では、物質の存在、不在もしくは濃度、測定された電流、またはその両方を分析して、パターンを判定するか、治療法の改善を推奨するか、またはその両方を行うことができる。
図7Aは、いくつかの実施形態による例示的なアプリケーション及びユーザインターフェースの図解である。
【0166】
マイクロニードルアレイの処理
いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイを処理するための方法が提供される。
図8は、いくつかの実施形態によるマイクロニードルアレイを処理するための方法を図示している。ステップ801で、マイクロニードルアレイ210の接触面211上の複数のニードル212の各ニードルは、金属または合金でめっきされる。いくつかの実施形態では、金属めっきは、電気めっき、気相堆積、原子層堆積、及びそれらの組み合わせによって実現される。
【0167】
いくつかの実施形態では、複数のニードル212は、金、白金、銀、またはそれらの組み合わせでめっきされ得る。いくつかの実施形態では、複数のニードル212は、塩化銀でめっきされ得る。
【0168】
ステップ802で、マイクロニードルアレイの複数のニードルの各金属めっきニードル上に、ポリマーコーティング(すなわち、電気活性ケージ320)が配置される。いくつかの実施形態では、ポリマーコーティングは、電着、スピンキャスティング、単純浸漬、ドロップキャスティング、及びそれらの組み合わせを使用して、金属めっきされた複数のニードル上に堆積され得る。
【0169】
いくつかの実施形態では、ポリマーコーティングは、電気活性複合材及び安定化ポリマーマトリックスを含み得る。いくつかの実施形態では、電気活性コーティング及び安定化ポリマーマトリックスは、電気活性ケージへと自己組織化し得る。
【0170】
いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリエチレン(PE)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはそれらの組み合わせから選択されるポリマーを含む。
【0171】
いくつかの実施形態では、安定化ポリマーマトリックスは、アルキルアンモニウム塩及びスルホン化テトラフルオロエチレンポリマーを含み得る。
【0172】
いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、安定化ポリマーマトリックスを配置する前に、複数のニードルの金属めっきニードルの各々の上に配置され得る。いくつかの実施形態では、安定化ポリマーマトリックスは、電気活性複合材を配置する前に、複数のニードルの金属めっきニードルの各々の上に配置され得る。いくつかの実施形態では、電気活性複合材及び安定化ポリマーマトリックスは、複数のニードルの金属めっきニードルの各々の上に同時に配置される。いくつかの実施形態では、電気活性複合材または安定化ポリマーマトリックスのいずれかの配置は、複数のポリマーコーティング層を形成するために、またはポリマーコーティングの所望の厚さを達成するために、複数回実施され得る。いくつかの実施形態では、電気活性コーティング及び安定化ポリマーマトリックスは、ポリマーコーティングの堆積前に合わせられ得る。
【0173】
いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、MWCNTを更に含む。いくつかの実施形態では、電気活性複合材は、MWCNTを溶液に分散させて分散液を生成し、次いで分散液をポリマーを含む水溶液と合わせることにより調製される。いくつかの実施形態では、MWCNTを分散させるために使用される溶媒は、アルコール、水、非極性有機溶媒(例えば、ヘキサン)、またはそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、そのような溶媒中でのアルコール対水の比は、100:1もしくは1:100またはこれらの間の任意の比、いくつか例を挙げれば、例えば100:1、75:1、50:1、25:1、20:1、15:1、10:1、9:1、8:1、7:1、6:1、5:1、4:1、3:1、2:1、1:1、1:2、1:3、1:4、1:5、1:6、1:7、1:8、1:9、1:10、1:15、1:20、1:25、1:50、1:75、及び1:100である。
【0174】
いくつかの実施形態では、本方法は、電気活性複合材を堆積させた後に、各ニードルから未結合のMWCNTまたはポリマーを除去することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、未結合のMWCNTまたはポリマーの除去は、マイクロニードルアレイを溶媒ですすぐことにより実現され得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイをすすぐために使用される溶媒は、アルコール、水、非極性有機溶媒(例えば、ヘキサン)、またはそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、本方法は、マイクロニードルアレイを溶媒ですすいだ後にマイクロニードルアレイを乾燥させることを更に含み得る。
【0175】
ステップ803で、マイクロニードルアレイのポリマーコーティングニードル上に、ヒドロゲルコーティングが配置される。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、アガロース系ヒドロゲルであり得る。いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、ヒドロゲルの電気伝導率を上昇させるために、電解質または電解質含有溶液をドープされ得る。いくつかの実施形態では、電解質は、金属塩化物、金属硫酸塩、金属硝酸塩、金属亜硝酸塩、またはそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、電解質は、LiCl、NaCl、KCl、CaCl2、MgCl2、またはそれらの組み合わせであり得る。いくつかの実施形態では、電解質は、アルキルアンモニウム塩であり得る。
【0176】
いくつかの実施形態では、ヒドロゲルコーティングは、電着、スピンキャスティング、単純浸漬、ドロップキャスティング、及びそれらの組み合わせを使用して、金属めっきされた複数のニードル上に堆積され得る。
【0177】
いくつかの実施形態では、本方法は、ポリマーコーティングを堆積させる前に、金属めっきまたは合金めっきされた複数のマイクロニードルアレイを前処理することを更に含み得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイを前処理することは、金属めっきまたは合金めっきされたマイクロニードルアレイに酸を適用することを含む。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイを前処理することは、金属めっきまたは合金めっきされたマイクロニードルアレイと参照電極との間に直線状の電位を印加することを含む。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイを前処理することは、金属めっきまたは合金めっきされたマイクロニードルアレイを脱イオン水で洗浄し、続いて金属めっきまたは合金めっきされたマイクロニードルアレイを乾燥させることを含む。
【0178】
分析物の検出及び測定
図9は、複数の分析物を同時に測定するための例示的なシステムの適用を図示するフローチャートである。ある適用では、本明細書に記載のシステムは、生理学的障害の治療に使用することができ、この治療には、対象を生理学的障害を有すると診断するステップ901、生理学的障害の治療のための治療レジメンを処方するステップ902、及び本明細書に記載のシステム及びデバイスを使用して治療レジメンをモニタリングするステップ903が含まれる。いくつかの実施形態では、生理学的障害は、物質依存状態、精神医学的病態、臓器疾患、またはそれらの組み合わせであり得る。
【0179】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のシステム及びデバイスを使用して治療レジメンをモニタリングすること(903)により、投与量を調節することができ、及び/または生理学的障害の適切な治療を可能にするための処方コンプライアンスを確保することができる。
【0180】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のシステム及びデバイスを使用して治療レジメンをモニタリングすること(903)は、対象の体液における分析物の存在または濃度を判定することによって実現され得る。
【0181】
いくつかの実施形態では、対象の体液における分析物の存在または濃度を判定することは、本明細書に記載のセンサを対象の皮膚に取り付けること、センサのマイクロニードルアレイに掃引電圧を印加すること、印加された掃引電圧に応答した電流を測定すること、及び測定された電流を使用して、対象の体液における少なくとも1種の分析物の存在または不在を判定することを含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、センサは、作用電極、参照電極、対電極、及びポテンショスタットを含み得る。いくつかの実施形態では、センサは、作用電極、組み合わされた参照電極及び対電極、ならびにポテンショスタットを含み得る。いくつかの実施形態では、センサは、本明細書に記載のマイクロニードルアレイを含み得る。いくつかの実施形態では、マイクロニードルアレイは、電気的に絶縁されたドメインを含み得、各ドメインは独立して、作用電極、参照電極、または対電極であり得る。マイクロニードルアレイの作用電極、参照電極、及び対電極は、マイクロニードルアレイの少なくとも1つのニードルを含み得る。
【0183】
いくつかの実施形態では、電圧掃引を適用することは、ポテンショスタットを使用して作用電極と参照電極との間に電圧掃引を適用することを含み得る。いくつかの実施形態では、電流を測定することは、掃引電圧の印加に応答した作用電極と対電極との間の電流を測定することを含み得る。いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の分析物の存在または不在を判定することは、作用電極と対電極との間で測定される電流から判定され得る。
【0184】
いくつかの実施形態では、電圧掃引を適用するステップ、電圧掃引に応答した電流を測定するステップ、及び少なくとも1種の分析物の存在または不在を判定するステップは、約1分~約6時間の間隔で繰り返され得る。いくつかの実施形態では、このステップは、約5秒から約30秒まで、約60秒まで、約2分まで、約5分まで、約10分まで、約20分まで、約30分まで、約45分まで、約60分まで、約2時間まで、約3時間まで、約4時間まで、約5時間まで、または約6時間までの間隔であり得る。いくつかの実施形態では、このステップは、約6時間以下、約5時間以下、約4時間以下、約3時間以下、約2時間以下、約1時間以下、約45分以下、約30分以下、約20分以下、約10分以下、約5分以下、約2分以下、約1分以下、約30秒以下の間隔であり得る。
【0185】
いくつかの実施形態では、作用電極と参照電極との間に掃引電圧が印加される。いくつかの実施形態では、掃引電圧は、約-3.0V~約+3.0Vであり得る。いくつかの実施形態では、掃引電圧は、約-2.75V~約+2.75V、約-2.5V~約+2.5V、約-2.0V~約+2.0V、約-1.75V~約+1.75V、約-1.5V~約+1.5V、約-1.25V~約+1.5V、約-1.0V~約+1.5V、約-0.75V~約+1.5V、約-0.5V~約+1.5V、約-0.5V~約+1.25V、約-0.5V~約+1.0V.約-0.5V~約+0.75V、または約-0.5V~約+0.5Vであり得る。いくつかの実施形態では、掃引電圧は、約-0.7V~約+1.5Vであり得る。
【0186】
いくつかの実施形態では、電圧掃引は、単回の電圧掃引であり得る。いくつかの実施形態では、単回の電圧掃引は、約5秒~約6時間の期間にわたり行われる。いくつかの実施形態では、単回の電圧掃引は、約5秒から約30秒まで、約60秒まで、約2分まで、約5分まで、約10分まで、約20分まで、約30分まで、約45分まで、約60分まで、約2時間まで、約3時間まで、約4時間まで、約5時間まで、または約6時間までの期間にわたり行われる。いくつかの実施形態では、単回の電圧掃引は、約6時間以下、約5時間以下、約4時間以下、約3時間以下、約2時間以下、約1時間以下、約45分以下、約30分以下、約20分以下、約10分以下、約5分以下、約2分以下、約1分以下、約30秒以下の期間にわたり行われる。
【0187】
いくつかの実施形態では、単回の電圧掃引は、単回の直線状電圧掃引または単回の階段状電圧掃引のいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、電圧掃引は、単回の階段状電圧掃引である。
【0188】
いくつかの実施形態では、電圧掃引は、複数回の電圧掃引であり得る。いくつかの実施形態では、複数回の電圧掃引は、約5秒~約6時間の期間にわたり行われ得る。いくつかの実施形態では、複数回の電圧掃引は、約5秒から約30秒まで、約60秒まで、約2分まで、約5分まで、約10分まで、約20分まで、約30分まで、約45分まで、約60分まで、約2時間まで、約3時間まで、約4時間まで、約5時間まで、または約6時間までの期間にわたり行われる。いくつかの実施形態では、複数回の電圧掃引は、約6時間以下、約5時間以下、約4時間以下、約3時間以下、約2時間以下、約1時間以下、約45分以下、約30分以下、約20分以下、約10分以下、約5分以下、約2分以下、約1分以下、約30秒以下の期間にわたり行われる。
【0189】
いくつかの実施形態では、複数回の電圧掃引は、複数回の直線状電圧掃引または複数回の階段状電圧掃引のいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、電圧掃引は、複数回の階段状電圧掃引である。
【0190】
いくつかの実施形態では、本方法は更に、対象における物質の対象固有の真皮間質液物質濃度を判定することを含み、これには、対象に既知用量の物質を投薬すること、及び対象における物質の較正濃度をセンサで判定することが含まれ、対象固有の真皮間質液物質濃度は、物質の既知用量及び較正濃度に基づくものである。いくつかの実施形態では、物質の較正濃度は、時間依存的である。
【0191】
いくつかの実施形態では、対象の体液における少なくとも1種の分析物の存在または不在の判定には、センサの較正は必要とされない。いくつかの実施形態では、センサは、較正データセットを使用して較正され得る。
【0192】
いくつかの実施形態では、作用電極と対電極との間(または対電極と作用電極との間)の電流の大きさを経時的にモニタリングすることにより、経時的濃度変化を判定するための閾値を得ることができる。
【0193】
いくつかの実施形態では、本方法は、測定された電流を使用して対象の体液における分析物の濃度を判定することを更に含み得る。
【0194】
いくつかの実施形態では、本方法は、存在、不在、もしくは濃度のいずれかが判定された場合、または電流が測定された場合、あるいはその両方の場合に、センサからの信号を送信し、生体内薬物濃度をリアルタイムで提供することを更に含む。リアルタイムの生体内薬物濃度により、投与量及び治療の調整の判定に極めて重要となり得る、個々人の独特な代謝速度に関する情報が明らかになる。
【0195】
いくつかの実施形態では、分析物は、医薬品、違法薬物、またはそれらの各代謝物である。いくつかの実施形態では、医薬品は、メサドンまたはメサドン代謝物を含む。いくつかの実施形態では、メサドンまたはメサドン代謝物は、メサドン、2-エチリデン-1,5-ジメチル-3,3-ジフェニルピロリジン(EDDP)、メサドン-3-グルクロニド、メサドン-6-グルクロニド、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0196】
いくつかの実施形態では、医薬品は、ブプレノルフィンまたはブプレノルフィン代謝物を含む。いくつかの実施形態では、ブプレノルフィンまたはブプレノルフィン代謝物は、ブプレノルフィン、ノルブプレノルフィン、ブプレノルフィン-3-グルクロニド、ノルブプレノルフィン-3-グルクロニド、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0197】
いくつかの実施形態では、医薬品は、オピオイドを含む。いくつかの実施形態では、オピオイドは、コデイン、ジヒドロコデイン、フェンタニル、カルフェンタニル、ヒドロモルホン、ヒドロコドン、メペリジン、モルヒネ、オキシコドン、オキシモルホン、タペンタドール、トラマドール、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0198】
いくつかの実施形態では、医薬品は、抗癌薬または代謝拮抗薬を含む。いくつかの実施形態では、抗癌薬または代謝拮抗薬は、メトトレキサート、ゲムシタビン、6-メルカプトプリン、フルダラビン、シタラビン、ペメトレキセド、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0199】
いくつかの実施形態では、医薬品は、免疫抑制薬を含む。いくつかの実施形態では、免疫抑制薬は、シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル、プレドニゾン、タクロリムス、アザチオプリン、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0200】
いくつかの実施形態では、医薬品は、抗生物質を含む。いくつかの実施形態では、抗生物質は、アミノグリコシド系を含む。いくつかの実施形態では、抗生物質は、シプロフロキサシン、アモキシシリン、バンコマイシン、ゲンタマイシン、テトラサイクリン系、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0201】
いくつかの実施形態では、医薬品は、抗不安薬を含む。いくつかの実施形態では、抗不安薬は、カンナビジオール、アルプラゾラム、ジアゼパム、ロラゼパム、クロルジアゼポキシド、クロナゼパム、ミダゾラム、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0202】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、抗痙攣薬である。いくつかの実施形態では、抗痙攣薬は、クロバザム、ガバペンチン、プレガバリン、オクスカルバゼピン、フェノバルビタール、バルプロ酸、ゾニサミド、レベチラセタム、ラモトリギン、ラコサミド、トピラマート、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0203】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)である。いくつかの実施形態では、SSRIは、フルオキセチン、セルトラリン、パロキセチン、エスシタロプラム、シタロプラム、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0204】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、狭い治療指数を有する薬物(NTI)である。いくつかの実施形態では、NTIは、ダイオキシン、ジギトキシン、フレカイニド、リチウム、フェニトイン、リファンピシン、テオフィリン、ワルファリン、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0205】
いくつかの実施形態では、医薬品は、金属を含む。いくつかの実施形態では、金属は、ナトリウム、カリウム、鉄、コバルト、銅、マグネシウム、マンガン、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0206】
いくつかの実施形態では、医薬品は、ホルモンまたは神経伝達物質を含む。いくつかの実施形態では、ホルモンまたは神経伝達物質は、ノルエピネフリン、エピネフリン、テストステロン、エストロゲン、プロゲステロン、コルチゾール、アルドステロール、ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0207】
いくつかの実施形態では、医薬品は、他の代謝物または栄養素である。いくつかの実施形態では、他の代謝物または栄養素は、クレアチニン、尿素、尿酸、グルコース、グルタミン、ラクテート、アミノ酸(すなわち、トリプトファン、チロシン、フェニルアラニンなど)、アミノ酸代謝物(すなわち、4-エチルフェニル硫酸)、ビタミン(すなわち、E、A、C、Dなど)、必須脂肪酸(すなわち、リノール酸)、アンモニア、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0208】
いくつかの実施形態では、医薬品は、血液成分である。いくつかの実施形態では、血液成分は、インスリン、トランスフェリン、インスリン様成長因子I及びII、ヒト血小板由来成長因子I及びII、線維芽細胞成長因子、組織特異的成長因子、及びそれらの組み合わせから選択される。
【0209】
いくつかの実施形態では、医薬品は、アセトアミノフェン、アルフェンタニル、アミオジピン、アミトリプチリン、アンプレナビル、アトルバスタチン、ベプリジル、ブスピロン、カフェイン、カルバマゼピン、カルベジロール、セレコキシブ、セリバスタチン、クロルプロマジン、シサプリド、シタロプラム、クラリスロマイシン、クロミプラミン、クロザピン、コルチコステロイド、シクロベンザプリン、シクロホスファミド、ダプソン、デラビルジン、デシプラミン、デキストロメトルファン、ジクロフェナク、ジルチアゼム、ジソピラミド、ドフェチリド、ドネペジル、ドキソルビシン、エファビレンツ、エリスロマイシン、エチニルエストラジオール、エトポシド、フェロジピン、フィナステリド、フレカイニド、フルルビプロフェン、フルバスタチン、グリメピリド、グレパフロキサシン、ハロペリドール、イブプロフェン、イホスファミド、イミプラミン、インジナビル、イルベサルタン、イスラジピン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ランソプラゾール、ロラタジン、ロサルタン、ロバスタチン、マプロチリン、メトプロロール、メキシレチン、ミルタザピン、モンテルカスト、ナプロキセン、ネファゾドン、ネルフィナビル、ニカルジピン、ニフェジピン、ニモジピン、ノルトリプチリン、オランザピン、オメプラゾール、パクリタキセル、パロキセチン、ペルフェナジン、ピモジド、ピロキシカム、プロパフェノン、プロプラノロール、プロプラノロール、プロポフォール、クエチアピン、キニジン、キニーネ、リファブチン、レパグリニド、リルゾール、リスペリドン、リトナビル、ロピニロール、サキナビル、セルトラリン、シブタミン、シルデナフィル、シンバスタチン、シロリムス、スフェンタニル、タクリン、タクロリムス、タモキシフェン、テストステロン、テオフィリン、トリダジン、チモロール、トルブタミド、トルテロジン、トレミフェン、トルセミド、トラゾドン、トリアゾラム、トロレアンドマイシン、ベンラファキシン、ベラパミル、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ザフィルルカスト、ザレプロン、ジロートン、ゾルピデム、及びそれらの組み合わせから選択される化合物を含む。
【実施例】
【0210】
本発明はここで一般的に説明されるが、単に本発明のある特定の態様及び実施形態の例示目的で含まれかつ本発明を制限することを決して意図しない、以下の実施例を参照することによってより容易に理解されるであろう。
【0211】
実施例1.コーティングされたマイクロニードルアレイの調製
エタノール/水溶媒系に多層カーボンナノチューブ(MWCNT)を分散させて分散液を形成させ、電気活性複合材を調製した。不純物を除去するために分散液を超音波処理及び遠心分離した後に、この分散液をポリエチレンイミン(PEI)水溶液と合わせ、電気活性複合材懸濁液を形成させた。電気活性複合材懸濁液を遠心分離し、未結合のPEIまたはMWCNTを除去し、残存溶媒を排出して、電気活性複合材を風乾させた。
【0212】
アルキルアンモニウム塩及びNAFIONポリマーを含む安定化ポリマーマトリックスを、S.Meredith,S.Xu,M.T.Meredith and S.D.Minteer,JoVE(Journal of Visualized Experiments)2012 Issue 65 Pages e3949による記載に沿った手順を使用して調製した。
【0213】
電気活性複合材及び安定化ポリマーを混合し、次いで、電気活性三次元ケージ様構造(すなわち、電気活性ケージ)へと自己組織化させた。
【0214】
白金または金でコーティングされたマイクロニードルアレイを入手し、これを硫酸水溶液を使用して電気化学的に前処理し、続いて0.05V/ssecの電位掃引ステップで-0.4V~+1.6Vの連続的サイクリックボルタンメトリー掃引を行う。CV掃引後、金属表面を脱イオン水で洗浄し、次いで風乾させた。次いで、電気活性ケージを金属マイクロニードルアレイ上にドロップキャストした。
【0215】
アガロース系ヒドロゲルをKCl溶液で湿潤させることによりヒドロゲルを調製して、ヒドロゲルの電気伝導率を上昇させた。次いで、このドープしたヒドロゲルをマイクロニードルアレイに適用して、レドックス副生成物の表面堆積(生物付着)から電気活性コーティングを機械的かつ化学的に保護する。
【0216】
実施例2.分析物の検出
マイクロニードルセンサアレイを含む本開示によるデバイスを使用して、オキシモルホン、オキシコドン、及びノルオキシコドンの濃度をモニタリングすることができる。
図10は、オキシモルホン、オキシコドン、及びノルオキシコドンに関する、0~1.2Vの印加電圧下での例示的な電流測定の微分パルスボルタンメトリー(DPV)グラフを示す。その中に示すように、オキシモルホンの約0.45Vでの約30μAの電流ピークは、オキシコドンの約0.75Vでの約100μAの電流ピークとは異なっており、これは、ノルオキシコドンの約0.95Vでの約165μAの電流ピークとも異なっている。
【0217】
マイクロニードルセンサアレイを含む本開示によるデバイスを使用して、ブプレノルフィン、ノルブプレノルフィン、及びブプレノルフィンとノルブプレノルフィンの両方の濃度をモニタリングすることができる。
図11A~11Cは、ベースラインの無投薬での電流測定に対する、それぞれ1μg/mlのブプレノルフィン、1μg/mlのノルブプレノルフィン、及び1μg/mlのブプレノルフィンと1μg/mlのノルブプレノルフィンの両方を服用している患者の-0.2~1.0Vの印加電圧下での例示的な電流測定のDPVグラフを示す。
図11Aに示すように、ブプレノルフィン患者は、測定された電流ピークを約0.07Vで呈する。更に、
図11Bによれば、ノルブプレノルフィン患者は、測定された電流ピークを約0.27Vで呈する。患者がブプレノルフィンとノルブプレノルフィンの両方を投与された場合、
図11Cに図示するように、ブプレノルフィンについては0.09V、ノルブプレノルフィンについては0.29Vの電流ピークが維持される。このように、本明細書の方法及びデバイスにより、単回の電圧掃引で複数の物質を定量化することができる。
【0218】
マイクロニードルセンシングアレイを含む本開示によるデバイスを使用して、種々の物質の濃度をモニタリングすることができる。
図12に様々な物質の例示的なピーク電圧をまとめる。
【0219】
実施例3.臨床適用
マイクロニードルセンサアレイを含む本開示によるデバイスは、コンプライアンスを確認する臨床上の必要性がある薬剤(例えば、抗うつ薬及び抗痙攣薬、及び/または治療域が狭いために非常に厳密な用量設定/投与要件を有する薬物、例えば、免疫抑制薬、抗生物質、もしくは抗血栓薬)の濃度をモニタリングするために使用される。
【0220】
医師は、患者をオピオイド依存症を有すると診断することができる。医師は、ブプレノルフィンの処方及び本明細書に記載のマイクロニードルセンサを提供することができる。マイクロニードルセンサが装着され、ブプレノルフィンの用量が開始されると、医師は、物質の測定された濃度を閲覧し、それに応じて患者の投与量を最適化することができる。医師は、コンプライアンスを確実にし、必要に応じて患者の処方を更新するために、患者の真皮間質液濃度をモニタリングし続けることができる。この種のモニタリングに関する例示的なデータを
図13に示す。
【0221】
マイクロニードルセンサアレイを含む本開示によるデバイスを使用して、メサドン治療を受けている対象の真皮間質液中のメサドン及びその一次代謝物である2-エチリデン-1,5-ジメチル-3,3-ジフェニルピロリジン(EDDP)の濃度をモニタリングする。モニタリングした濃度は、デバイスから、このデバイスを患者が処方された用量を服用したことを確認するために使用する治療医へと報告される。この種のモニタリングに関する例示的なデータ及び例示的な較正曲線を、
図14A、14B、及び15に示す。
【0222】
更に、医師は、マイクロニードルセンサアレイによって報告されたデータを使用して、ピーク-トラフ点の特定による治療投与量の決定と、特定の患者に個別化された薬物動態及び薬物動力学とを通知することができる。
【0223】
本発明の好ましい実施形態が本明細書に示され説明されているが、そのような実施形態は、単なる一例として提供されることが当業者には明白であろう。本発明は、本明細書内で提供される特定の例によって限定されることを意図したものではない。本発明は、前述の明細書を参照して説明されているが、本明細書の実施形態の説明及び例示は、限定的な意味で解釈されることを意味するものではない。ここで、当業者には、本発明から逸脱することなく、多数の変形形態、変更形態、及び代用形態が想到されよう。更に、本発明の全ての態様は、様々な条件及び変数に依存する、本明細書に記載された特定の描写、構成、または相対的比率に限定されないことが理解されるべきである。本明細書に記載される本発明の実施形態に対する種々の代替形態が、本発明の実践において用いられ得ることを理解されたい。したがって、本発明は、任意のそのような代替形態、修正形態、変形形態、または等価形態も網羅することが企図される。以下の特許請求の範囲が本発明の範囲を定義し、これらの特許請求の範囲内に含まれる方法及び構造、ならびにそれらの等価物が、それにより包含されることが意図される。
【0224】
上記の開示は、明確化及び理解を目的としてある程度詳細に説明されてきたが、本開示を読むことによって、本開示の真の範囲から逸脱することなく形態及び詳細における種々の変更がなされ得ることが、当業者には明らかであろう。例えば、上記の技法及び機器は全て、種々の組み合わせで使用することができる。本明細書に引用される全ての出版物、特許、及び特許出願及び/または他の文献は、各個別の出版物、特許、特許出願、及び/または他の文献が、あらゆる目的で参照により組み込まれることが個々にかつ別々に示された場合と同程度に、あらゆる目的でその全体が参照により組み込まれる。
【国際調査報告】