(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】シーリングアセンブリ及びその使用方法
(51)【国際特許分類】
F16J 15/10 20060101AFI20240423BHJP
F16L 55/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
F16J15/10 B
F16J15/10 C
F16J15/10 T
F16L55/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023567158
(86)(22)【出願日】2022-05-02
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 US2022027302
(87)【国際公開番号】W WO2022235573
(87)【国際公開日】2022-11-10
(32)【優先日】2021-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520346918
【氏名又は名称】リニュー ヘルス リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】タリー,ウィリアム,エヌ.
(72)【発明者】
【氏名】リーズベック,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】デュピュイ,ジェフリー
【テーマコード(参考)】
3J040
【Fターム(参考)】
3J040AA01
3J040AA13
3J040BA02
3J040CA04
3J040EA01
3J040EA15
3J040EA17
3J040EA41
3J040FA06
(57)【要約】
シーリングデバイスであって、本体部分を備え、当該本体部分が壁であって、当該壁が、第1の表面及び第2の表面を有し、当該壁が、第1の端面及び第2の端面を有する、壁と、当該本体が、当該本体部分の高さを通して延在する管腔を囲み、当該壁の当該第1の表面から水平に延在する少なくとも3つの隆起部と、当該少なくとも3つの隆起部の配置によって形成された少なくとも2つの溝と、を備え、当該少なくとも2つの溝が、略平行であり、当該本体の周りに水平に延在している、シーリングデバイス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのエンドキャップと、
少なくとも1つのシーリングデバイスであって、
前記少なくとも1つのシーリングデバイスが、
本体を備え、
前記本体部分が、
壁であって、
前記壁が、第1の表面及び第2の表面を有し、
前記壁が、第1の端面及び第2の端面を有し、
前記壁は、前記本体の高さを通して延在する管腔を画定する、壁と、
前記壁の前記第1の表面から水平に延在する少なくとも3つの隆起部と、
前記少なくとも3つの隆起部の配置によって形成された少なくとも2つの溝と、を備える、少なくとも1つのシーリングデバイスと、
前記少なくとも2つの溝の各々に嵌め込まれた1つのシーリングリングと、を備え、
前記シーリングリングのうちの少なくとも1つが、前記少なくともエンドキャップ上の表面と係合する、シーリングアセンブリ。
【請求項2】
2つのエンドキャップを備える、請求項1に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項3】
2つのコネクタエンドキャップを備える、請求項2に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項4】
コネクタエンドキャップ及び二重エンドキャップを備える、請求項2に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項5】
前記2つのエンドキャップの構造が異なる、請求項2に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項6】
少なくとも1つのフィルタ中心コネクタを更に備える、請求項1に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項7】
前記少なくとも1つのシーリングデバイスが、締まり嵌めを使用して前記フィルタ中心コネクタ内に取り付けられている、請求項6に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項8】
前記本体が円筒形である、請求項1に記載のシーリングデバイス。
【請求項9】
前記本体が樽形である、請求項1に記載のシーリングデバイス。
【請求項10】
前記シーリングデバイスが食品グレードの材料から形成されている、請求項1に記載のシーリングデバイス。
【請求項11】
前記シーリングデバイスが5つの隆起部を有し、4つの溝を形成し、
前記4つの溝の各々に1つのシーリングリングが嵌め込まれている、請求項1に記載のシーリングデバイス。
【請求項12】
前記シーリングアセンブリが、少なくとも1つの水濾過ユニットと流体接続されている、請求項6に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項13】
前記シーリングリングが、前記シーリングデバイスの前記本体上にオーバーモールドされている、請求項1に記載のシーリングアセンブリ。
【請求項14】
本体部分を備え、
前記本体部分が、壁であって、
前記壁が、第1の表面及び第2の表面を有し、
前記壁が、第1の端面及び第2の端面を有する、壁と、
前記本体が、前記本体部分の高さを通して延在する管腔を囲み、
前記壁の前記第1の表面から水平に延在する少なくとも3つの隆起部と、
前記少なくとも3つの隆起部の配置によって形成された少なくとも2つの溝と、を備え、
前記少なくとも2つの溝が、略平行であり、前記本体の周りに水平に延在している、シーリングデバイス。
【請求項15】
前記本体が円筒形である、請求項14に記載のシーリングデバイス。
【請求項16】
前記本体が樽形である、請求項14に記載のシーリングデバイス。
【請求項17】
前記本体が円筒形である、請求項14に記載のシーリングデバイス。
【請求項18】
前記シーリングデバイスが食品グレードの材料から形成されている、請求項14に記載のシーリングデバイス。
【請求項19】
前記シーリングデバイスが5つの隆起部を有し、4つの溝を形成し、
前記4つの溝の各々に1つのシーリングリングが嵌め込まれている、請求項14に記載のシーリングデバイス。
【請求項20】
Oリングが、前記シーリングデバイスの前記本体上にオーバーモールドされている、請求項14に記載のシーリングアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
多くの状況において、流体の流れは、デバイス構成要素上に圧力をもたらし、これは、特に構成要素間の接続部において、流体漏出をもたらし得る。例えば、水処理システムは、1つ以上の濾過ユニットを含む場合があり、水が濾過ユニットに流入する箇所又は濾過ユニットから流出する箇所で水が漏出する場合がある。流体の漏出は、例えば、流体損失及びメンテナンスの必要性の両方に起因して、システムの全体的な効率を低下させる。本開示は、流体漏出を低減し、より少ない廃棄物及びより効率的な流体含有システムをもたらすデバイス及び方法に関する。
【発明の概要】
【0002】
本開示は、流体漏出を低減するためのデバイス及び方法に関する。デバイス及び方法は、例えば、水処理システムにおいて使用してもよい。概して、シーリングアセンブリが開示され、シーリングアセンブリは、少なくとも1つのシーリングデバイスと、少なくとも1つのエンドキャップとを含む。シーリングアセンブリはまた、少なくとも1つのフィルタ中心コネクタを含んでもよい。
【0003】
シーリングデバイスは、異なる形状をとり得るが、一般に、流体の流れのための導管として機能する中心管腔を有する壁を含む。シーリングデバイスの外面は少なくとも2つの隆起部を有し、隆起部の配置によってシーリングデバイスに溝が形成される。溝にはOリングが嵌め込まれている。一般に、シーリングデバイスはエンドキャップのオリフィス内に嵌め込まれ、Oリングがエンドキャップオリフィスの内面に係合して、シーリングデバイスの外面とエンドキャップのオリフィスの内面との間に水密封止を形成する。シーリングデバイスは、流体の流れが生じる様々なシステムにおいて使用されてもよく、漏出を低減する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】本開示によるシーリングデバイスの斜視図を示す。
【
図2】側面から見たシーリングデバイスの図を示す。
【
図3】本開示によるシーリングデバイスの断面図を示す。
【
図4a】本開示によるシーリングデバイスの別の例の斜視図を示す。
【
図4b】中央オリフィスを示す、上から見たシーリングデバイスの図を示す。
【
図6】シーリングデバイスが取り外されたシーリングアセンブリの分解図を示す。
【
図7】シーリングアセンブリの位置が円で囲まれた水濾過カートリッジの断面図を示す。
【
図8】水濾過カートリッジ内に配置されたシーリングアセンブリの拡大断面図を示す。
【
図9】水濾過カートリッジ内に配置された別のシーリングアセンブリの拡大断面図を示す。
【
図10a】本開示によるエンドキャップの斜視図を示す。
【
図13】本開示によるエンドキャップの更なる例の上面図を示す。
【0005】
説明
本明細書で説明されるシステム、デバイス、及び方法は、それらの用途において、説明に記載されるか又は図面に示される構成要素の構成及び配置の詳細に限定されない。また、本明細書で使用される語法及び用語は、説明を目的とするものであって、限定とみなされるべきではない。本明細書における「含む(including)」、「備える(comprising)」、「有する(having)」、「含む(containing)」、「含む(involving)」及びそれらの変形の使用は、その後に記載される項目、それらの同等物、及び追加の項目、並びにその後に独占的に列挙された項目からなる代替の実施形態を包含することを意図している。
【0006】
本開示は、流体含有システムにおける漏出を低減するためのシステム、デバイス、及び方法に関し、好ましい例では、本開示は、水の漏出を低減するためのデバイス及び方法に関する。例えば、本開示のデバイス及び方法は、水処理又は浄水システムにおいて使用されてもよい。本明細書に開示されるデバイス及び方法は、流体漏出を低減し、それによって、デバイスの寿命を増加させ、メンテナンス費用を低減させ、又は水処理の効率を増加させ、或いはこれらの効果の組み合わせをもたらす。本開示によれば、既存のシステムは、デバイス及び方法を組み込むように容易に適合され得る。
【0007】
好ましい例では、シーリングアセンブリは、少なくとも1つのシーリングデバイスと少なくとも1つのエンドキャップとを含む。アセンブリはまた、少なくとも1つのフィルタ中心コネクタを含んでもよい。シーリングアセンブリにおいて、少なくとも1つのシーリングデバイスが少なくとも1つのエンドキャップと係合して水密封止を形成する。シーリングアセンブリは、シーリングアセンブリが他の構成要素と流体接続されるように、他の構成要素と組み立てられてもよく、又は一体化されてもよい。例えば、アセンブリは、水が1つの濾過ユニットからシーリングアセンブリを通って第2の濾過ユニットに流れるように、1つの水濾過ユニットが第2の水濾過ユニットに流体接続される点に配置されてもよい。シーリングアセンブリは、シーリングデバイス若しくはエンドキャップ、又はシーリングデバイス及びエンドキャップの両方の構造を適合させることによって、特定の状況に適合させてもよい。
【0008】
一般に、本開示のデバイスは、流体への長期曝露に適合する材料から構成され得る。好ましい例では、デバイスは、飲料水などの水に対する特定の要件に適合する材料から構成される。好ましい例において、この材料は食品グレードの品質である。本開示のデバイスは、機械的応力に耐える材料から構成される。例えば、デバイスはプラスチックから構成されてもよい。例えば、アクリロニトリルブタジエンスチレン、デルリン(Delrin)又はナイロンを単独で又は組み合わせて使用してもよい。一般に、シーリングデバイスは単一部品として製造される。Oリングなどのシーリングリングは、Oリングが食品グレード材料から形成される場合、シーリングデバイス上に取り付け、挿入、又は配置されてもよい。
【0009】
図1~
図3は、本開示によるシーリングデバイスの一例の3つの図を示す。これらの図では、シーリングデバイスは略円筒形として示されている。すなわち、壁は円筒形に形成され、シーリングデバイスを通って延在している管腔は円筒形である。他の例では、シーリングデバイスは、必要に応じて、樽形、直方体、又は形状の組み合わせなどの他の形状をとり得る。例えば、シーリングデバイスの外部は樽形であってもよいが、管腔は円筒形であってもよい。樽形は、デバイスの幅又は断面積が、デバイスのいずれかの端部よりもデバイスの高さの中間点において大きい形状を含む。シーリングデバイスの高さ、直径、深さ又は幅、並びに隆起部、溝、オリフィス、管腔又は壁の寸法は、特定の使用のための要件に応じて変化し得る。
【0010】
参考のために、シーリングデバイスの第1の軸は、シーリングデバイスの管腔を通る流体の流れの方向によって画定される。シーリングデバイスの高さは、デバイスの第1の縁部から第2の縁部までの第1の軸に沿った寸法である。管腔の断面積は、第1の軸に垂直な水平面に沿って存在する。円筒形管腔の例では、管腔断面の直径は、1つの点における第2の(内側)表面から円の中点を通って第2の表面の対向する点まで直線で延在している。直径は、管腔断面の面積を決定するために使用されてもよい。
【0011】
シーリングデバイスの内側表面積は、第2の表面の面積によって画定される。外側表面積は、第1の表面によって画定される。デバイスの総表面積は、内側表面積及び外側表面積と、第1の縁部及び第2の縁部の面積との合計である。シーリングデバイスの外周は、第1の表面まで延在し、第1の表面を含む断面の外周として定義されるデバイスの寸法である。シーリングデバイスの内周は、デバイスの寸法であり、第2の表面まで延在し、第2の表面を含む断面の内周として定義される。円筒形のシーリングデバイスの場合、外周は、第1の表面を含む断面の外周である。円筒形のシーリングデバイスの場合、内周は、第2の表面を含む断面の内周である。
【0012】
図1~
図3に示す例では、シーリングデバイス10は、壁13を有する本体11を含む。この例では、壁13は、中心管腔12を有する円筒を形成する。壁13は、壁の外側に面する部分を画定する第1の表面22と、壁の内側に面する部分を画定する第2の表面24とを有する。本体11はまた、第1の端面31及び第2の端面33を含む。この例では、第1の端面31及び第2の端面33は平坦であり、他の例では、第1の端面及び第2の縁面は、必要に応じて、丸みを帯びているなど、異なる形状をとることができる。シーリング面の高さは、第1の軸に沿って第1の縁部から第2の縁部まで延在する。
【0013】
シーリングデバイス10は、中央オリフィス又は管腔12を含む。この例では、壁13の第2の表面24は、管腔12の形状を画定する。この例では、管腔は円筒形である。管腔は、シーリングデバイスの高さ全体を通って延在する。管腔は、シーリングデバイス及びアセンブリが水処理システムなどのシステム内に配置されるとき、流体のための導管として機能する。直径、外周、半径、又は断面積などの管腔形状又は寸法は、水処理システムにおいて出力されるガロン/分などの流体流の要件によって決定されてもよい。
【0014】
図1~
図3に示される例では、隆起部は、壁の第1の表面から水平に延在する。すなわち、隆起部は、第1の軸に垂直な水平面にほぼ沿って壁13の第1の表面22から延在する。各隆起部は、シーリングデバイスの外周又は周囲全体の周りに延在する。隆起部は、この例では略平行である。この例では、シーリングデバイスは、第1の表面から水平に延在し、シーリングデバイスの高さのほぼ中点を中心とする中央隆起部16を有する。
【0015】
この例では、二次隆起部14、18、20、26は、中央隆起部16の上(14、18)及び下(20、26)に見られる。すなわち、隆起部は、シーリングデバイスの高さに沿って対称に配置される。この例では、二次隆起部10、26は、上縁部及び下縁部31、33から延在する。この例では、中央隆起部16の高さ(第1の軸に沿った寸法)は、二次隆起部の高さよりも大きい。この例では、二次隆起部及び中央隆起部の高さは、各隆起部の水平延長部全体に沿ってほぼ均一である。シーリングデバイスの高さに沿って隆起部を配置することにより、隆起部間に配置された溝21、23、25、27が形成される。すなわち、溝は、隣接する隆起部の表面38、39と第2の表面22との間に形成されるか、又はそれらによって画定される空間である。溝は、シーリングデバイスの壁の全周にわたって延在している。
【0016】
表1は、本開示によるシーリングデバイスの寸法の一例を提示する。
【表1】
【0017】
好ましい例では、Oリングなどのシーリングリングを、中央隆起部16の上下に隆起部を配置することによって形成された溝21、23、25、27に嵌め込まれ得る。Oリングは、溝に挿入されると、シーリングデバイスの壁の全周にわたって嵌め込まれる。溝に挿入されると、各Oリングの一部又は表面は、壁13の第1の表面22及び隆起部38、39の隣接する表面に接触する。Oリングの一部は、Oリングの一部が別の第2の構成要素の表面に接触するために利用可能であり、Oリングが変形し、それによってシーリングデバイスと第2の構成要素との間に水密封止を形成するように、各隆起部の最大水平延長部よりも更に水平に延在している。材料及び寸法などのOリングの特性は、Oリングと表面との間の接触応力がシステムによって生成される流体圧力よりも大きくなるように選択される。
【0018】
図1~
図3の例では、二次隆起部は、第1の軸に沿って同じ距離だけ離間しており、二次隆起部は均一な高さを有し、それによって同じ高さの溝を形成する。他の例では、隆起部は、異なる距離で離間して配置されてもよく、又は異なる隆起部高さを有してもよく、それによって、異なる寸法の溝を形成し、シーリングデバイス上に異なるサイズのOリングの配置を可能にする。
【0019】
隆起部及び溝のサイズ、数、寸法及び分布は、特定のシステムの要件に従って変更されてもよい。例えば、いくつかのシーリングデバイスは、2つの二次隆起部を有してもよく、1つの二次隆起部は中央隆起部の下にあり、1つの二次隆起部は中央隆起部の上にあり、シーリングデバイスに2つの溝を形成する。いくつかの例は、中央隆起部の上に2つより多くの二次隆起部を有してもよく、又は中央隆起部の下に2つより多くの二次隆起部を有してもよく、それによって、シーリングデバイス上に挿入される4つより多くのOリングを有する。隆起部及び溝の数は、中央隆起部の下よりも中央隆起部の上により多くの溝が存在し得るように、非対称であってもよい。
【0020】
図4a及び
図4bには、シーリングデバイスの別の例が示されており、このデバイスは他の例と同様であるが、Oリング115がシーリングデバイス上にオーバーモールドされている。この例では、シーリングデバイス110は、壁121と、シーリングデバイスの第1の表面122(第1の表面はデバイスの外部を画定する)と、デバイスの内部を画定する第2の表面124(この例では、デバイスの第1の端面131)と、第2の端面133とを含む。シーリングデバイス110は、オリフィス又は管腔112を含む。管腔112は、シーリングデバイスが水処理システムなどのシステム内に配置されたときに流体の導管として機能する。
【0021】
図5及び
図6を参照すると、本開示によるシーリングアセンブリの一例が、2つの濾過ユニット60、70の間に配置され、それと流体接続されたときの分解図で示されている。
図6は、
図5と同じ図であるが、シーリングデバイス10及びOリング15が取り外された状態を示す。この例では、シーリングアセンブリは、シーリングデバイス10、第1のコネクタエンドキャップ40、第2のコネクタエンドキャップ50、及びフィルタ中心コネクタ30を含む。
【0022】
フィルタ中心コネクタ30は、この例では略円筒形であり、第1の表面61、第2の表面63、及び高さ64を有する。フィルタ中心コネクタは、中央オリフィス54及び内側オリフィス面52を含む中央リング71を有する。この例では、リング71は円筒形であり、中央オリフィス54は、内側オリフィス面52によって画定されるように円筒形である。この例では、シーリングデバイス10は、オリフィス54内のフィルタ中心コネクタ30に取り付けられる。いくつかの例では、シーリングデバイス10は、締まり嵌めによってフィルタ中心コネクタ30内に保持される。この例では、シーリングデバイス10の中央隆起部16は、フィルタ中心コネクタ30の内側オリフィス面52と係合して締まり嵌めを確立する。好ましい例では、中央隆起部16の高さは、フィルタ中心コネクタのリング71の高さとほぼ同じである。
【0023】
図5及び
図6はまた、第1のコネクタエンドキャップ40及び第2のコネクタエンドキャップ50を示す。この例では、第1のエンドキャップ及び第2のエンドキャップは構造が同一であり、略円筒形であり、それによってフィルタ中心コネクタの一般的な形状に一致する。更に、エンドキャップ40、50の直径は、フィルタ中心コネクタの直径とほぼ同じである。コネクタエンドキャップ40は濾過ユニット60に嵌め込まれ、第2のコネクタエンドキャップ50は濾過ユニット70に嵌め込まれ、両方ともねじ部45を使用する。
【0024】
図10~
図12は、
図5及び
図6に示すコネクタエンドキャップの一例の分離図を示す。
図10Aは、第1の上部オリフィス面43を有する第1の上部オリフィス41を含む第1の上側表面42を示す図である。この図には、側部外面49も示されている。この例では、第1の上部オリフィスは、第1の上側表面43によって画定されるように略円筒形である。
【0025】
図10Bは、内面44、ねじ部45、第2の下部オリフィス内面53を有する第2の下部オリフィス47を示すエンドキャップの逆図を示す。第1のオリフィス及び第2のオリフィスは、内側オリフィス面43及び53によって画定され、略円筒形である。
図11は、真上から見たエンドキャップを示す。
図12は、エンドキャップを断面で示し、更に、第1の上部オリフィス41に配置された隆起部57の位置を示す。
【0026】
図7は、本開示のシーリングデバイスアセンブリを採用する水濾過カートリッジの例を示す。水濾過カートリッジ90は、水濾過ユニット60及び70を含む。
図8は、
図7の第2の円内の領域の拡大図を示す。
図9は、
図9の第1の円内の領域の拡大図を示し、
図7では、水入口83及び水出口81が示されている。
【0027】
図8は、水処理システムにおける
図7のシーリングアセンブリ600の配置の拡大断面図を示す。この例では、シーリングアセンブリは、1つのシーリングデバイス10、コネクタエンドキャップ40、50、及びフィルタ中心コネクタ30を含む。この例では、エンドキャップ40、50は、濾過カートリッジ内に組み立てられたときにそれらのそれぞれの外面42が互いに面するように配置される。
【0028】
シーリングデバイス10は、シーリングデバイスの中央隆起部16とフィルタ中心コネクタの内側オリフィス面52との間の締まり嵌めによって、フィルタ中心コネクタ30に取り付けられて保持される。組み立てられた濾過カートリッジにおいて、フィルタ中心コネクタ面61はエンドキャップ40の外面42に接触し、フィルタ中心コネクタ面63はエンドキャップ50の外面42に接触する。エンドキャップとの接触圧力は、濾過カートリッジ内のフィルタ中心コネクタの位置を保持するのに役立つ。
【0029】
この例によれば、単一のシーリングデバイス10が、各エンドキャップ40、50の第1の上部オリフィス41の各々を通ってそれぞれ延在している。シーリングデバイス10上に配置されたOリング15は、第1のエンドキャップ40及び第2のエンドキャップ50のオリフィス面43に接触して、エンドキャップのオリフィス面43とシーリングデバイス10との間に水密封止を形成する。すなわち、2つのOリングは、第1のエンドキャップ40のシーリングデバイス接触面43の中央隆起部の上に配置され、2つのOリングは、第2のエンドキャップ50の中央隆起部接触面43の下に配置される。この例では、シーリングデバイス10の端面31及び33は、エンドキャップ40、50の隆起部57にそれぞれ接触する。シーリングアセンブリは、流体がシーリングデバイス10の管腔12を通って1つの濾過ユニットから第2の濾過ユニットに流れる濾過ユニット60及び70を流体接続する。更に、シーリングデバイス10の第1の端面31はエンドキャップ40の隆起部57に接触し、第2の端面33はエンドキャップ50の隆起部57に接触し、それによって濾過カートリッジ内のシーリングアセンブリを更に安定させる。
【0030】
図9は、本開示によるシーリングアセンブリ700の別の例を示している。これは、水が水処理カートリッジを出る点、及び水がカートリッジに入る点(
図7の上部円の領域)で使用されるシーリングアセンブリを説明する。シーリングアセンブリは、3つのシーリングデバイス310、410、510、第1のコネクタエンドキャップ100及び二重エンドキャップ200を含む。
図13~
図17は、本開示による二重エンドキャップの異なる図を示す。
【0031】
図9の左側では、2つのシーリングデバイス310、410が直列に流体接続されており、水がシーリングデバイスの管腔を通り、次いで出口83を通って流れる。図の右側では、水は入口81を通って濾過カートリッジに流入し、次にシーリングデバイス510を通って流入する。先の例に見られるように、シーリングデバイス310、410、510は類似しており、Oリング15及び管腔12を含む。シーリングデバイス310、410及び510の各々は、4つのOリングを有するが、明確にするために
図9ではすべてが識別されているわけではない。
【0032】
図9の例では、コネクタエンドキャップ100は、
図5及び
図6に開示されたエンドキャップと同様である。シーリングデバイス310は、先に説明した例と同様にエンドキャップ100と係合する。エンドキャップ100は、ねじ部145を使用して濾過ユニット160に螺合される。この例では、中央隆起部の下に配置されたシーリングデバイス310の2つのOリングが、エンドキャップ100のオリフィス141の143の内側オリフィス面に接触する。エンドキャップ100の隆起部159の表面は、シーリングデバイス310の端面133に接触する。エンドキャップ100は外面149を含む。
【0033】
図9、
図13~
図17はまた、二重エンドキャップ200の図を示す。
図9に示すように、このエンドキャップは、組み立てられた水処理システムにおいて、濾過ユニット160とカートリッジエンドキャップ300との間に配置される。カートリッジエンドキャップは、入口81及び出口83を含み、流体は、それぞれ、濾過カートリッジに流入し、濾過カートリッジから流出する。
【0034】
図9及び
図13~
図17に見られるように、二重エンドキャップ200は略円筒形であり、断面形状は円形であり、濾過カートリッジの断面形状に一致する。二重エンドキャップは、カートリッジよりもわずかに小さい断面直径を有し得る。二重エンドキャップは、二重エンドキャップ200の第1の(上側)表面201上でカートリッジエンドキャップ300と接触する。二重エンドキャップ200は、締結具オリフィス207に挿入されるねじ又は他の締結具を使用して、カートリッジエンドキャップ300に固定されてもよい。この例では、二重エンドキャップ200は高さ面209を含む。溝221は、Oリングが溝に挿入され得る高さ面に存在してもよい。溝221内のOリングは、カートリッジの表面と二重エンドキャップとの間に水密封止を形成し得る。
【0035】
図13~
図17は、二重エンドキャップ200の更なる図を示す。
図13及び
図15に見られるように、二重エンドキャップ200は、第1の上側表面201と、第1の上部オリフィス203及び第2の上部オリフィス205とを有し、各々が内側オリフィス面211、217をそれぞれ有する。隆起部257、277は、二重エンドキャップオリフィス203及び205内にそれぞれ存在する。
図14及び
図16は、内側オリフィス面213、218を有する、第2の表面206、第1の下部オリフィス202及び第2の下部オリフィス204を示す二重エンドキャップの逆図を示し、
図17は、エンドキャップ200の断面図を示す。
【0036】
図9に示すように、二重エンドキャップ200は、シーリングデバイス310、410、及び510と係合する。この例では、シーリングデバイス310はまた、第1の下部オリフィス204を通って濾過ユニット160から二重エンドキャップ200まで延在する。シーリングデバイス310の中央隆起部の上方の2つのOリング15は、二重エンドキャップ200の第1の下側オリフィス面213に接触する。シーリングデバイス310の端面331は、二重エンドキャップ200の隆起部267に接触する。その結果、シーリングデバイス310は、濾過カートリッジ160を二重エンドキャップ200に流体接続し、コネクタエンドキャップ100の表面と二重エンドキャップ200の表面との間に水密封止を形成する。
【0037】
使用中、流体は、シーリングデバイス310の管腔12を通ってシーリングデバイス410の管腔に流れる。シーリングデバイス410は、二重エンドキャップ200の第1の上部オリフィス203に挿入される。中央隆起部の下に配置されたシーリングデバイス410の2つのOリングは、オリフィス内面211に接触して、シーリングデバイス410の表面と二重エンドキャップ200との間に封止を形成する。シーリングデバイス410の端面433は、二重エンドキャップ200の隆起部257の表面に接触し、それによって、シーリングデバイス410を安定させる。
【0038】
更に、シーリングデバイス410の中央隆起部の上方の2つのOリングは、カートリッジエンドキャップ300内のチャネルの表面に接触し、それによってカートリッジ出口チャネル87の表面とシーリングデバイス410との間に封止を形成する。この例では、水は、シーリングデバイス410の管腔からカートリッジ出口チャネル87を通って出口83に流れる。
【0039】
シーリングデバイス510も
図9に示されており、シーリングデバイス510は、水が入口81を通って濾過ユニットに入る点で第2の上部オリフィス205に挿入される。Oリング15は、オリフィス内面217に接触し、シーリングデバイス端面533は、隆起部277の表面に接触する。シーリングデバイス410の2つのOリングは、カートリッジエンドキャップ300内のチャネルの表面に接触し、それによってカートリッジエンドキャップ入口チャネル511とシーリングデバイス510との間に封止を形成する。
【0040】
本開示は、例示的な例を提供し、特許請求の範囲を理解するための概要又は枠組みを提供することを意図している。添付の図面は、様々な態様及び例の例示及び更なる理解を提供するために含まれ、本開示に組み込まれ、本開示の一部を構成する。図面は、本明細書と共に、開示された態様及び例を説明するのに役立つ。
【国際調査報告】