IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユリウス ブルム ゲー エム ベー ハーの特許一覧

特表2024-518395家具金具および家具金具を固定するための方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】家具金具および家具金具を固定するための方法
(51)【国際特許分類】
   E05D 5/02 20060101AFI20240423BHJP
   F16C 11/04 20060101ALI20240423BHJP
   E05D 7/04 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
E05D5/02
F16C11/04 F
E05D7/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568126
(86)(22)【出願日】2022-04-05
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 AT2022060103
(87)【国際公開番号】W WO2022232852
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】GM50100/2021
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】597140501
【氏名又は名称】ユリウス ブルーム ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】Julius Blum GmbH
【住所又は居所原語表記】Industriestrasse 1, 6973 Hoechst, Austria
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】フローリアン グシュトライン
【テーマコード(参考)】
2E030
3J105
【Fターム(参考)】
2E030AB01
2E030AB02
2E030BB03
2E030EA02
2E030EB05
2E030GA01
2E030GB03
2E030GC03
2E030GC04
3J105AA04
3J105AA12
3J105AB03
3J105AB24
3J105AC06
(57)【要約】
家具キャビネット(2)に家具部分(3)を可動に支持するための家具金具、特に家具ヒンジであって、家具部分(3)または家具キャビネット(4)に少なくとも1つの固定ねじ(17)を介して固定することができる少なくとも1つの組付け体(7)を備え、この組付け体(7)は、少なくとも部分的に第1の材料、好ましくは金属材料、特に好適には鋼から形成されており、組付け体(7)は、少なくとも1つの固定ねじ(17)が支持されているかまたは支持可能である少なくとも1つの収容要素(45)を有し、この少なくとも1つの収容要素(45)は、少なくとも大部分において、第1の材料と異なる第2の材料、好ましくはプラスチックから形成されている、家具金具。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具キャビネット(2)に家具部分(3)を可動に支持するための家具金具、特に家具ヒンジであって、前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも1つの固定ねじ(17)を介して固定することができる少なくとも1つの組付け体(7)を備え、該組付け体(7)は、少なくとも部分的に第1の材料、好ましくは金属材料、特に好適には鋼から形成されている、家具金具において、
前記組付け体(7)は、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)が支持されているかまたは支持可能である少なくとも1つの収容要素(45)を有し、該少なくとも1つの収容要素(45)は、少なくとも大部分において、前記第1の材料と異なる第2の材料、好ましくはプラスチックから形成されていることを特徴とする、家具金具。
【請求項2】
前記組付け体は、固定の際に前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面(49)を有し、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)は、前記組付け体(7)の未固定状態で少なくとも大部分において前記接触面(49)と反対の側に配置されていて、前記固定の際に少なくとも部分的に、前記接触面(49)に設けられた開口(47)を通して可動である、請求項1記載の家具金具。
【請求項3】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、実質的に半径方向の少なくとも1つの切込み(46)を有し、好ましくは、前記組付け体(7)は、固定の際に前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面(49)を有し、前記少なくとも1つの切込み(46)は、前記少なくとも1つの収容要素(45)の、前記接触面(49)と反対の側(51)に配置されている、請求項1または2記載の家具金具。
【請求項4】
前記少なくとも1つの収容要素(45)および/または前記組付け体(7)は少なくとも1つの切欠き(48)を有し、好ましくは、前記組付け体(7)は、固定の際に前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面(49)を有し、前記少なくとも1つの切欠き(48)は、前記少なくとも1つの収容要素(45)の、前記接触面(49)と同じ側(50)に配置されている、請求項1から3までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項5】
前記少なくとも1つの固定ねじ(17)は、固定の際に前記少なくとも1つの収容要素(45)の変形によって該少なくとも1つの収容要素(45)内に少なくとも部分的に沈めることができるねじ頭、好ましくは皿頭(43)を有する、請求項1から4までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項6】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、前記組付け体(7)の少なくとも1つの開口(47)内にプレス嵌め、好ましくは前記少なくとも1つの収容要素(45)の塑性変形によって相対運動不能に支持されている、請求項1から5までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項7】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、プラスチックに対して賦形する方法、好ましくは射出成形法によって前記組付け体(7)に結合かつ/または固着されている、請求項1から6までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項8】
少なくとも1つの収容装置(45)が設けられており、前記家具金具(42)は、前記少なくとも1つの収容装置(28)によって前記組付け体(7)に、好ましくは解除可能に結合されているかまたは結合可能である、請求項1から7までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項9】
前記少なくとも1つの収容装置(28)は、前記組付け体(7)を前記家具金具(42)の金具部分(5,6)に、特に解除可能にロックすることができるロック装置(18)を有する、請求項8記載の家具金具。
【請求項10】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、前記組付け体(7)の少なくとも1つの開口(47)、好ましくは孔内に配置されている、請求項1から9までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項11】
前記第2の材料は、前記第1の材料と比較して、より低い硬さおよび/またはより低い強さおよび/またはより低い弾性率および/またはより高い延性を有する、請求項1から10までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項12】
前記組付け体(7)に結合可能なまたは結合された金具体および/または家具ヒンジ(4)および/または金具部分(5,6)が、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)および/または前記少なくとも1つの収容要素(45)の領域に少なくとも1つの自由位置(52)を有し、これによって、前記収容要素(45)内に支持されたかまたは支持可能な前記少なくとも1つの固定ねじ(17)および/または前記少なくとも1つの収容要素(45)への接近が操作者にとって可能である、請求項1から11までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項13】
前記家具金具(42)は、1つ、好ましくは正確に1つの枢動軸を介して互いに結合された2つの金具部分(5,6)を備えた家具ヒンジ(4)として形成されている、請求項1から12までの少なくとも1項記載の家具金具。
【請求項14】
請求項1から13までの少なくとも1項記載の少なくとも1つの家具金具(42)を備えた家具。
【請求項15】
家具金具、特に請求項1から13までのいずれか1項記載の家具金具を固定するための方法であって、前記家具金具(42)の組付け体(7)が、少なくとも部分的に第1の材料、好ましくは金属材料、特に好適には鋼から形成されており、前記組付け体(7)は、少なくとも1つの固定ねじ(17)がねじ尖端(44)でもって支持されている少なくとも1つの収容要素(45)を有し、該少なくとも1つの収容要素(45)は、少なくとも大部分において、前記第1の材料と異なる第2の材料、好ましくはプラスチックから形成されており、
- 前記家具金具(42)を接触面(49)でもって家具部分(3)または家具キャビネット(4)に接触させ、
- 次いで、前記家具金具(42)を固定するために、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)を前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)にねじ締結し、好ましくは、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)をねじ締結の際に少なくとも部分的に、前記接触面(49)に設けられた開口(47)を通して運動させる、
方法。
【請求項16】
- 前記少なくとも1つの固定ねじ(17)を前記家具金具(42)の未固定状態で事前に組み付け、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)を未固定状態で少なくとも大部分において前記接触面(49)と反対の側に配置して、前記少なくとも1つの収容要素(45)によって保持し、
- 次いで、前記家具金具(42)を前記接触面(49)でもって家具部分(3)または家具キャビネット(4)に接触させる、
請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの固定ねじ(17)の前記ねじ締結中に前記少なくとも1つの収容要素(45)を変形させ、逃げ出したかつ/または変形させられた第2の材料を、前記少なくとも1つの収容要素(45)および/または前記組付け体(7)に設けられた少なくとも1つの切欠き(48)内に集める、請求項15または16記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの固定ねじ(17)の前記ねじ締結中に前記収容要素(45)内への前記少なくとも1つの固定ねじ(17)のねじ込みによって少なくとも1つの切屑を形成し、該少なくとも1つの切屑を、前記少なくとも1つの収容要素(45)に設けられた少なくとも1つの切込み(46)によって破断する、請求項15から17までの少なくとも1項記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部の特徴を有する家具金具、特に家具ヒンジ、このような家具金具を備えた家具ならびに家具金具を固定するための方法に関する。
【0002】
相応の家具金具、特に家具ヒンジは、家具キャビネットに家具部分を可動に支持するように構成されている。このような家具金具は、少なくとも1つの固定ねじを介して家具部分または家具キャビネットに固定することができる少なくとも1つの組付け体を備えている。
【0003】
家具金具の組付け体は、たいてい金属材料、例えば鋼から製造されている。固定ねじは、組付け体に設けられた孔または開口を介して家具キャビネットまたは家具部分内にねじ込むことができ、次いで、組付け体を家具キャビネットまたは家具部分に保持する。
【0004】
さらに、例えばオーストリア国実用新案第008773号明細書によって示されているように、家具部分または家具キャビネットへの家具金具の固定を容易にするために、固定ねじを組付け体にすでに事前に組み付けることが公知である。したがって、組付け体には、固定ねじのねじ山の外径に対応する孔が予め製作される(たいてい、孔は、ねじ山の外径よりも幾分小さな直径を有して製作されている)。次いで、最初のねじ山条が組付け体の孔に係合するまで、固定ねじが孔内にねじ込まれる。
【0005】
最初のねじ山条が組付け体に係合すると、固定ねじが事前に組み付けられていて、固定ねじの小さな部分(尖端)だけが、家具金具を家具部分および/または家具キャビネットに当て付けることができる接触面を越えて張り出している。
【0006】
使用者が、家具金具を家具部分または家具キャビネットにおける予め規定の箇所に当て付ける際には、小さな力作用によって、(接触面を越えて張り出している)固定ねじの尖端が、家具部分または家具キャビネットの表面内に押し込まれるかまたは家具部分もしくは家具キャビネットに予め製作された孔内に導入される。次いで、操作者が固定ねじを(固定のために)ねじ込むことができる。
【0007】
これによって、操作者は、家具部分または家具キャビネットへの家具金具の当付け時に家具金具を保持しさえすればよく、事前に組み付けられたねじを直接ねじ込むことができるという顕著な利点が得られる。したがって、操作者は、家具金具を家具部分または家具キャビネットに位置決めしている間、もはや固定ねじを別個に(他方の空いた手によって)家具金具の開口内に接近させる(かもしくは当て付ける)必要がなくなる。
【0008】
しかしながら、このことには、事前組付けのために、固定ねじが、全周において係合するまで、組付け体の孔または開口内にねじり込まれなければならないという欠点がある。この場合には、すでに固定ねじの一部(ねじの尖端)が接触面を越えて突出している。
【0009】
更なる欠点は、固定ねじが、硬質の金属製の組付け体に設けられた孔または開口内の周面に係合するかもしくは擦れてしまい、これによって、固定ねじのねじ山尖端が挿入前に損傷を受け、もはや十分な「鋭さ」で家具部分または家具キャビネット内に挿入されなくなってしまうということにある。
【0010】
本発明の課題は、家具金具および家具金具を固定するための方法を改良して、先行技術の前述した欠点が少なくとも部分的に改善され、かつ/または好ましくは固定する際の家具金具のより良好な取扱い可能性が達成されるようにすることである。
【0011】
このことは、本発明によれば、請求項1の特徴を有する家具金具、このような家具金具を備えた家具ならびに請求項15の特徴を有する、家具金具を固定するための方法によって解決される。
【0012】
本発明によれば、家具キャビネットに家具部分を可動に支持するための家具金具、特に家具ヒンジは、家具部分または家具キャビネットに少なくとも1つの固定ねじを介して固定することができる少なくとも1つの組付け体を備え、この組付け体は、少なくとも部分的に第1の材料、好ましくは金属材料、特に好適には鋼から形成されており、組付け体は、少なくとも1つの固定ねじが支持されているかまたは支持可能である少なくとも1つの収容要素を有し、この少なくとも1つの収容要素は、少なくとも大部分において、第1の材料と異なる第2の材料、好ましくはプラスチックから形成されている、家具金具が特定されている。
【0013】
したがって、少なくとも1つの固定ねじによって家具金具を家具部分または家具キャビネットに固定するために、家具金具の組付け体を収容要素と共に用いることができる。固定ねじは、組付け体に設けられた材料であって、この組付け体の残りの部分の材料と異なる材料に作用する。
【0014】
例えば、収容要素のために、良好に変形可能な軟質の弾性的な材料を選択することができる。この場合、固定ねじを収容要素に突き通すことができる。その際、(収容要素が、例えばプラスチックから成っていると、)固定ねじの損傷は生じない。
【0015】
また、固定ねじの単に尖端の押込み後、固定ねじを収容要素によって予め保持することもできる。なぜならば、固定ねじが収容要素を貫通するかもしくは押し退けることができるため、開口または孔を固定ねじの周面に適合させることがもはや必ずしも必要ないからである。
【0016】
少なくとも1つの収容要素のためにゴム弾性的な材料を例示的に使用する場合には、理論上、収容要素に開口を設けることは決して必要ない。なぜならば、固定ねじを当付け後にゴム弾性的な材料に自ずと突き通すことができ、ひいては、少なくとも1つの収容要素内に固定ねじをねじ込むことによって、少なくとも1つの固定ねじ用の開口が形成されるからである。ゴム弾性的な材料によって、少なくとも1つの固定ねじに対して常に保持が提供される。なぜならば、ゴム弾性的な材料が、少なくとも1つの固定ねじの外径および/またはジオメトリに適合させられるからである。
【0017】
本発明に係る家具金具または本発明に係る方法は、例えば明細書冒頭で述べたような先行技術のすでに公知の実施形態にも使用することができ、追補的に適用することができる。
【0018】
本発明の有利な実施形態は、従属請求項に基づき規定してある。
【0019】
組付け体が、固定の際に家具部分または家具キャビネットに少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面を有し、少なくとも1つの固定ねじが、組付け体の未固定状態で少なくとも大部分において接触面と反対の側に配置されていて、固定の際に少なくとも部分的に、接触面に設けられた開口を通して可動であることが特定されていてよい。
【0020】
好ましくは、少なくとも1つの収容要素が、実質的に半径方向の少なくとも1つの切込みを有することが特定されている。
【0021】
組付け体は、固定の際に家具部分または家具キャビネットに少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面を有してよく、例えば、少なくとも1つの切込みは、少なくとも1つの収容要素の、接触面と反対の側に配置されている。
【0022】
この実質的に半径方向の切込みは、少なくとも1つの固定ねじのねじ込みにより生じる、(少なくとも1つの収容要素を製造する)第2の材料から形成された切屑を破断するために設けられていてよい。切屑のこのような破断は、家具部分または家具キャビネットへの家具金具の組付けまたは固定時に妨げとなる恐れがあるかまたは障害を招いてしまうことがある連続切屑の発生のリスクを阻止する。切屑を破断することによって、組付け箇所から容易に導出することができるより小さな切屑、いわゆる切屑破断片または不連続切屑しか発生させられない。
【0023】
少なくとも1つの収容要素および/または組付け体が少なくとも1つの切欠きを有し、好ましくは、組付け体が、固定の際に家具部分または家具キャビネットに少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面を有し、例えば、少なくとも1つの切欠きが、少なくとも1つの収容要素の、接触面と同じ側に配置されていることが特定されていてよい。
【0024】
切欠きを設けることによって、少なくとも1つの収容要素内への少なくとも1つの固定ねじのねじ込みにより形成された切屑が固定中に家具部分または家具キャビネットからの組付け体の望ましくない持上りを生じさせることなしに、この切屑を堆積させることができる領域が、好ましくは接触面にまたは接触面と少なくとも1つの収容要素との間に提供されることが特定されていてよい。
【0025】
さらに、少なくとも1つの切欠きは、少なくとも1つの収容要素の、塑性変形または弾性変形した(第2の)材料を集めることができるように設けられていてよい。この場合にも、この塑性変形または弾性変形した(第2の)材料によって、組付け体が組付けまたは固定中に家具部分または家具キャビネットから持ち上げられるリスクが減じられる。
【0026】
好ましくは、少なくとも1つの固定ねじが、固定の際に少なくとも1つの収容要素の変形によってこの少なくとも1つの収容要素内に部分的に沈めることができるねじ頭、好ましくは皿頭を有することが特定されている。
【0027】
少なくとも1つの固定ねじのねじ頭を部分的にまたは完全に沈めることによって、少なくとも1つの固定ねじが完全に組付け体内に沈み込むことが特定されていてよい。これによって、視覚的にきれいな見栄えを作り出すことができ、かつ/または隣接した、場合により運動させられる構成部材用のスペースが提供される。
【0028】
少なくとも1つの収容要素が、組付け体の少なくとも1つの開口内にプレス嵌め、好ましくは少なくとも1つの収容要素の塑性変形によって相対運動不能に支持されていることが特定されていてよい。
【0029】
好ましくは、少なくとも1つの収容要素が、プラスチックに対して賦形する方法、好ましくは射出成形法によって組付け体に結合かつ/または固着されていることが特定されている。
【0030】
少なくとも1つの収容装置が設けられており、家具金具が、少なくとも1つの収容装置によって組付け体に、好ましくは解除可能に結合されているかまたは結合可能であることが特定されていてよい。
【0031】
少なくとも1つの収容装置は、組付け体を家具金具の金具部分に、特に解離可能に結合することができるロック装置を有してよい。
【0032】
少なくとも1つの収容要素が、組付け体の少なくとも1つの開口、好ましくは孔内に配置されていることが特定されていてよい。
【0033】
好ましくは、第2の材料が、第1の材料と比較して、より低い硬さおよび/またはより低い強さおよび/またはより低い弾性率および/またはより高い延性を有することが特定されている。
【0034】
組付け体に結合可能なまたは結合された金具体および/または家具ヒンジおよび/または金具部分が、少なくとも1つの固定ねじおよび/または少なくとも1つの収容要素の領域に少なくとも1つの自由位置を有し、これによって、収容要素内に支持されたかまたは支持可能な少なくとも1つの固定ねじおよび/または少なくとも1つの収容要素への接近が操作者にとって可能であることが特定されていてよい。
【0035】
家具金具が、1つ、好ましくは正確に1つの枢動軸を介して互いに結合された2つの金具部分を備えた家具ヒンジとして形成されていることが特定されていてよい。
【0036】
さらに、家具金具を固定するための方法であって、家具金具の組付け体が、少なくとも部分的に第1の材料、好ましくは金属材料、特に好適には鋼から形成されており、組付け体が、少なくとも1つの固定ねじがねじ尖端でもって支持されている少なくとも1つの収容要素を有し、この少なくとも1つの収容要素が、少なくとも大部分において、第1の材料と異なる第2の材料、好ましくはプラスチックから形成されており、
- 家具金具を接触面でもって家具部分または家具キャビネットに接触させ、
- 次いで、家具金具を固定するために、少なくとも1つの固定ねじを家具部分または家具キャビネットにねじ締結し、好ましくは、少なくとも1つの固定ねじをねじ締結の際に少なくとも部分的に、接触面に設けられた開口を通して運動させる、
方法に対して保護が求められる。
【0037】
好ましくは、
- 少なくとも1つの固定ねじを家具金具の未固定状態で事前に組み付け、少なくとも1つの固定ねじを未固定状態で少なくとも大部分において接触面と反対の側に配置して、少なくとも1つの収容要素によって保持し、
- 次いで、家具金具を接触面でもって家具部分または家具キャビネットに接触させる
ことが特定されている。
【0038】
少なくとも1つの固定ねじのねじ締結中に少なくとも1つの収容要素を変形させ、逃げ出したかつ/または変形させられた第2の材料を、少なくとも1つの収容要素および/または組付け体に設けられた少なくとも1つの切欠き内に集めることが特定されていてよい。
【0039】
好ましくは、少なくとも1つの固定ねじのねじ締結中に収容要素内への少なくとも1つの固定ねじのねじ込みによって少なくとも1つの切屑を形成し、この少なくとも1つの切屑を、少なくとも1つの収容要素に設けられた少なくとも1つの切込みによって破断することが特定されている。
【0040】
対象を成す本発明の更なる詳細および利点は、以下の図面の説明から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
図1a】家具キャビネットと、この家具キャビネットに対して相対的に可動に支持された家具部分とを備えた家具の斜視図である。
図1b】家具部分を可動に支持するための家具ヒンジの斜視図である。
図2】組付け体に固定することができる家具ヒンジの分解図である。
図3】家具ヒンジの別の実施例の分解図である。
図4a】組付け体への第1の金具部分の組付けフローの横断面図である。
図4b】組付け体への第1の金具部分の組付けフローの横断面図である。
図4c】組付け体への第1の金具部分の組付けフローの横断面図である。
図4d】組付け体への第1の金具部分の組付けフローの横断面図である。
図5a】組付け体と保持部材との間のロックを解除するための付加的なロック解除レバーを備えた別の実施形態を示す図である。
図5b】組付け体と保持部材との間のロックを解除するための付加的なロック解除レバーを備えた別の実施形態を示す図である。
図5c】組付け体と保持部材との間のロックを解除するための付加的なロック解除レバーを備えた別の実施形態を示す図である。
図6】家具金具を固定するための組付け体の分解図である。
図7a】組付け体の断面図である。
図7b】組付け体の断面図である。
図8a】固定ねじを伴った組付け体の事前組付け状態の断面図である。
図8b】固定ねじを伴った組付け体の事前組付け状態の断面図である。
図9a】組付け体の組付け状態の断面図である。
図9b】組付け体の組付け状態の断面図である。
図10a図7に示した実施形態の斜視図である。
図10b図8に示した実施形態の斜視図である。
図10c図9に示した実施形態の斜視図である。
図11a】固定ねじを伴った家具金具の事前組付け状態の斜視図である。
図11b】固定ねじを伴った家具金具の事前組付け状態の斜視図である。
【0042】
図1aには、家具キャビネット2と、この家具キャビネット2に対して相対的に2つ以上の家具金具42、より正確に言うと、家具ヒンジ4により旋回可能に支持された家具部分3とを備えた家具1の斜視図が示してある。
【0043】
家具ヒンジ4は、互いに枢動自在に結合された2つの金具部分5,6を有している。家具ヒンジ4の第1の金具部分5は家具キャビネット2に固定することができ、家具ヒンジ4の第2の金具部分6は可動の家具部分3に固定することができる。
【0044】
図示の実施例では、家具ヒンジ4が、いわゆるフレームヒンジとして形成されている。家具ヒンジ4の第1の金具部分5は、折り曲げられたヒンジアーム5a(図1b)として形成されてよい。このヒンジアーム5aは家具キャビネット2のフレーム2aに固定することができる。
【0045】
図1bには、家具ヒンジ4が、家具キャビネット2のフレーム2aへの組付け状態で示してある。ヒンジアーム5aの形態の第1の金具部分5は実質的にL字形に形成されている。L字形のヒンジアーム5aの第1の脚部は、フレーム2aの狭幅面8aに当付け可能であり、L字形のヒンジアーム5aの第2の脚部は、フレーム2aの側面8bに当付け可能である。
【0046】
ヒンジアーム5aの形態の第1の金具部分5は、組付け体7を介して家具キャビネット2に固定することができる。この場合、組付け体7は最初の組付けステップで家具キャビネット2、好ましくはフレーム2aに固定することができる。後続の組付けステップでは、第1の金具部分5が、家具キャビネット2に事前に組み付けられた組付け体7に工具なしにロック可能となり、また、工具なしにロック解除可能となる。
【0047】
少なくとも1つ以上の調整装置9a,9b,9cによって、家具部分3の位置が、家具キャビネット2への組付け状態で調整可能となる。好ましくは、家具キャビネット2に対して相対的な家具部分3の三次元の調整を実現することができる3つの調整装置9a,9b,9cが設けられていることが特定されている。第1の調整装置9aによって、可動の家具部分3の奥行き調整を行うことができ、第2の調整装置9bによって、可動の家具部分3の高さ調整を行うことができ、第3の調整装置9cによって、可動の家具部分3の側方調整を行うことができる。少なくとも1つ、好ましくは全ての調整装置9a,9b,9cは、回動可能に支持された調整ホイール(例えば偏心体、スパイラルディスクまたは調整ねじ)を有している。
【0048】
家具ヒンジ4の第2の金具部分6はヒンジポット6aとして形成されていてよい。このヒンジポット6aは、少なくとも1つの枢動軸14(図2)、好ましくは正確に1つの枢動軸14を介して第1の金具部分5に旋回可能に結合されている。ヒンジポット6aは中空室6bを有している。この中空室6b内には、家具ヒンジ4の両方の金具部分5,6相互の相対運動を減衰するための減衰装置10が配置されている。この減衰装置10は少なくとも1つの、好ましくは液圧式のピストンシリンダユニットを備えていてよい。このピストンシリンダユニットには、金具部分5,6相互の予め設定された相対位置において、家具ヒンジ4の旋回可能な枢動レバー12によって負荷をかけることができる。少なくとも2つの切換位置を有する可動に支持されたスイッチ11によって、減衰装置10の減衰性能が制限可能となるかまたは停止可能となる。
【0049】
図2には、図1bに示した家具ヒンジ4が示してある。この家具ヒンジ4は、家具キャビネット2に固定することができる組付け体7に解除可能にロック可能である。家具ヒンジ4の第2の金具部分6はヒンジポット6aとして形成されていてよい。このヒンジポット6aは可動の家具部分3の孔内に格納することができる。この場合、ヒンジポット6aは少なくとも1つの固定手段13(例えばねじまたは少なくとも1つの拡開部材)によって、可動の家具部分3に固定することができる。
【0050】
ヒンジポット6aの中空室6b内には、家具ヒンジ4の運動を減衰するための減衰装置10が配置されている。第2の金具部分6は、少なくとも1つ、好ましくは正確に1つの枢動軸14を介して第1の金具部分5に旋回可能に結合されている。
【0051】
家具ヒンジ4はばね装置15を有している。このばね装置15によって、第2の金具部分6が、閉鎖された終端位置および/または開放された終端位置へと第1の金具部分5に対して相対的に可動となる。図示の実施例では、ばね装置15はねじりコイルばねとして形成されている。このねじりコイルばねの両方の端部は、それぞれ1つのプラスチック被覆体16を有している。このプラスチック被覆体16は、家具ヒンジ4の組立て状態でそれぞれ第1の金具部分5の制御カム32a,32bに接触している。これによって、摩擦が減じられていて、金具部分5,6が互いに相対的に容易にかつ実用において騒音発生なしに可動となる。
【0052】
組付け体7は、少なくとも1つの固定ねじ17を介して家具キャビネット2、好ましくはフレーム2aに固定することができる。組付け体7は少なくとも2つの突出部34a,34bを有している。これらの突出部34a,34bは、組付け体7の事前位置決めを改善するために、フレーム2aの互いに反対側の面に当付け可能である。
【0053】
組付け体7は、さらに、固定ねじ17を収容する収容要素41を有している。この収容要素41は、見やすさの理由から同図では明らかでない(図6図9を参照されたい)。
【0054】
第1の金具部分5は、組付け体7にロック装置18によって解除可能にロック可能である。このロック装置18は、好ましくは円筒形の外側輪郭部19aを有する少なくとも1つの保持部材19と、この保持部材19aに対応するロック輪郭部20とを備えている。このロック輪郭部20は、不動に形成された少なくとも1つの第1の部分20aと、この第1の部分20aに対して相対的に可動、好ましくは旋回可能な少なくとも1つの第2の部分20bとを有している。少なくとも1つの保持部材19は、ロック位置でロック輪郭部20の両方の部分20a,20bの間に収容されている。
【0055】
少なくとも1つの保持部材19は単純に円筒形のピンとして形成されていてよい。ロックすべき金具部分5は、互いに離間させられた少なくとも2つの側方ウェブ21a,21bを有していてよく、これらの側方ウェブの間に円筒形のピンが配置されている。
【0056】
ロック輪郭部20の可動の第2の部分20bには、ばね要素25、好ましくはねじりコイルばねまたは板ばねによって予荷重が加えられている。このばね要素25は、ロック輪郭部20の第2の部分20bにロック位置の方向で力を加えている。ロック輪郭部20の可動の第2の部分20bは、このロック輪郭部20の可動の第2の部分20b用の回動軸24を成すピン30を中心として回動可能に支持されている。
【0057】
家具ヒンジ4の両方の金具部分5,6は、これら両方の金具部分5,6と別体の少なくとも1つの枢動レバー12を介して互いに結合されていてよい。調整装置9cによって、組付け体7にロックすべき金具部分5,6に対して相対的な(この事例ではヒンジアーム5aに対して相対的な)少なくとも1つの枢動レバー12の位置が調整可能となる。この目的のために、第1の金具部分5は、枢動レバー12を調整可能に支持するための少なくとも1つのリニアガイド31a,31bを有していてよい。
【0058】
家具ヒンジ4の、組付け体7にロックすべき金具部分5は、互いに重なり合うように配置された少なくとも2つ、好ましくは正確に3つのプレート29a,29b,29cを有していてよい。これら少なくとも2つのプレート29a,29b,29cは、少なくとも1つの調整装置9a,9b,9cによって互いに相対的に移動可能かつ/または互いに相対的に旋回可能である。プレート29a,29b,29cを互いに線形に調整するために、少なくとも2つのピン状の保持部材19,27,33が設けられていてよく、これらの保持部材19,27,33に沿って、少なくとも2つのプレート29a,29b,29cは互いに相対的に線形に移動可能となる。
【0059】
図示の実施例では、調整装置9a,9b,9cが、それぞれ1つの偏心体を有している。第1の調整装置9aの偏心体は、支持箇所40aを介して第2のプレート29bに回動可能に結合されていて(好ましくは揺動圧造されていて)、その偏心的な制御輪郭部でもって第3のプレート29cに支持されている。
【0060】
第2の調整装置9bの偏心体は、支持箇所40bを介して第1のプレート29aに回動可能に結合されていて(好ましくは揺動圧造されていて)、その偏心的な制御輪郭部でもって第2のプレート29bに支持されている。
【0061】
第3の調整装置9cの偏心体は、支持箇所40cを介して第1のプレート29aに回動可能に結合されていて(好ましくは揺動圧造されていて)、その偏心的な制御輪郭部でもって枢動レバー12に支持されている。
【0062】
当然ながら、調整装置9a,9b,9cは、偏心体の代わりに、調整すべき構成部材の互いに離間させられた突出部と協働するウォーム伝動機構または回動可能なスパイラルディスクを有することも可能である。
【0063】
図3には、僅かに変更された家具ヒンジ4が分解図で示してある。図2に示した家具ヒンジ4と異なり、枢動レバー12が第1の金具部分5の第3のプレート29cに一体に結合されている。好ましくは実質的に方形の蓋35によって、調整装置9a,9b,9cの少なくとも1つの調整ホイール、好ましくは少なくとも2つの調整ホイールを覆うことができる。
【0064】
ロック装置18は少なくとも1つの別の保持部材27を備えていてよい。ロック装置18の両方の保持部材19,27は、互いに少なくとも1つの枢動軸14に対して横方向に離間させられている。好ましくは、
- ロック装置18の両方の保持部材19,27が、それぞれ長手方向L1,L2を有しており、両方の保持部材19,27の長手方向L1,L2が、互いに実質的に平行に延在しており、かつ/または
- 少なくとも1つの別の保持部材27が円筒形のピンとして形成されており、好ましくは、家具ヒンジ4のロックすべき金具部分5,6が、互いに離間させられた少なくとも2つの側方ウェブ21a,21bを有しており、これらの側方ウェブ21a,21bの間に円筒形のピンが配置されている
ことが特定されている。
【0065】
ロック輪郭部20の少なくとも1つの不動の第1の部分20aはフック要素22に形成されていてよい。好ましくは、ロック輪郭部20の第1の部分20aが、ロックすべき金具部分5に少なくとも1つの枢動軸14を介して結合された金具部分6の方向で開放されていることが特定されている。認めることができるように、ロック輪郭部20の少なくとも1つの不動の第1の部分20aは、横断面で見て凹状、好ましくはほぼ半円形の区分を有している。
【0066】
図示の実施例では、ロック輪郭部20は、少なくとも1つの枢動軸14に対して平行な方向で互いに離間させられた少なくとも2つの不動の第1の部分20aを有している。ロック輪郭部20の少なくとも1つの第2の部分20bは、ロック輪郭部20の少なくとも2つの不動の第1の部分20aの間に配置されている。
【0067】
ロック輪郭部20の少なくとも1つの第2の部分20bはレバー23に形成されていてよい。好ましくは、
- レバー23が一方の端部において回動軸24を中心として回動可能に支持されており、かつ/または
- レバー23にロック位置の方向で力を加えるばね要素25、好ましくはねじりコイルばねまたは板ばねが設けられており、かつ/または
- レバー23が、ロック輪郭部20の第2の部分20bが配置された自由端部26を有しており、かつ/または
- レバー23が、ロック装置18を手を使ってロック解除するための操作要素26aが配置された自由端部26を有している
ことが特定されている。
【0068】
第2のプレート29bは、後方から、つまり、方向Xで第3のプレート29cの側方ウェブ21a,21b同士の間に押込み可能である。この場合、第3のプレート29cは、第2のプレート29bの運動を制限するための、好ましくは型押し加工部の形態の、内方に向けられたストッパ36を有している。第1の調整装置9aの偏心体は、支持箇所40aを介して第2のプレート29bに回動可能に結合されていて、その偏心的な制御輪郭部でもって第3のプレート29cに支持されている。第1の調整装置9aの操作によって、第3のプレート29cが第2のプレート29bに対して相対的に方向Xで調整可能となる。
【0069】
第2の調整装置9bの偏心体は、支持箇所40bを介して第1のプレート29aに回動可能に結合されていて、その偏心的な制御輪郭部でもって第2のプレート29bに支持されている。第2の調整装置9bの操作によって、プレート29b,29cが一緒に第1のプレート29aに対して相対的に方向Yで調整可能となる。
【0070】
第3の調整装置9cは、図示の実施例では、下側の端部で第1のプレート29aの支持箇所40cに支持された調整ねじを有している。第3の調整装置9cの調整ねじは、第2のプレート29bの雌ねじ山41と協働する雄ねじ山を備えている。第3の調整装置9cの操作によって、第2のプレート29bが第1のプレート29aに対して相対的にピン状の保持部材19を中心として方向Zで旋回可能となる。
【0071】
ロック輪郭部20の両方の不動の第1の部分20aは、それぞれフック要素22に形成されている。ロック輪郭部20の可動の第2の部分20bは、ロック輪郭部20の両方の第1の部分20aの間に配置されている。可動の第2の部分20bは、この第2の部分20b用の回動軸24を成すピン30を中心として旋回可能に支持されている。好ましくは、少なくとも1つの枢動軸14の方向と回動軸24の方向とが互いに平行に延在していることが特定されている。
【0072】
念のために付言しておくと、組付け体7を家具キャビネット2に固定している固定ねじ17は、家具ヒンジ4の組立て状態および家具キャビネット2への家具ヒンジ4の組付け状態で工具、好ましくはねじ回しによって常に操作することができる。このために、プレート29a,29b,29cには、工具の導入と、家具ヒンジ4のあらゆる動作位置での工具による固定ねじ17のねじり運動とが可能となるように、切欠きを配置することができる。
【0073】
図4a~図4dには、組付け体7への家具ヒンジ4の第1の金具部分5の組付けフローが示してある。組付け体7は、最初の組付けステップにおいて、固定ねじ17を介して家具キャビネット2、特に家具キャビネット2のフレーム2aに固定することができる。突出部34a,34bによって、家具キャビネット2のフレーム2aに対して相対的な組付け体7の事前位置決めの改善が可能となる。
【0074】
図面を見やすくすることに基づき、図4a~図4dには、まず、固定ねじ17が直接(収容要素41なしで)組付け体7内に示してある。この組付け体7の詳細な固定に関しては、図6図11を参照されたい。
【0075】
第1の金具部分5は、図示の実施例では、円筒形の外側輪郭部を有する互いに離間させられた2つの保持部材19,27を備えている。これら両方の保持部材19,27は、互いに少なくとも1つの枢動軸14に対して横方向に離間させられていて、それぞれ互いに実質的に平行に延在する長手方向L1,L2を有している。
【0076】
組付け体7は、両方の不動の第1の部分20aと、可動の第2の部分20bとを有するロック輪郭部20を備えている。第2の部分20bは、両方の不動の部分20aの間で可動に支持されている。組付け体7のロック輪郭部20は、金具部分5の保持部材19に解除可能にロック可能である。組付け体7は、さらに、第1の金具部分5の別の保持部材27を収容するための収容装置28を有している。
【0077】
金具部分5は、図4aに示した位置から出発して組付け体7に載置され、接合運動FBの方向に運動させられる。この接合運動FBの方向への金具部分5の運動によって、ロック輪郭部20の第2の部分20bが、ばね要素25の力に抗して回動軸24を中心として運動させられる(図4b)。
【0078】
両方の保持部材19,27は、1回の共通の、好ましくは並進的な接合運動FBによってロック輪郭部20および少なくとも1つの収容装置28内に配置可能となる(図4c)。接合運動FBの方向への金具部分5の継続的な運動によって、ロック輪郭部20の第2の部分20bがばね要素25の力によってスナップバックし、これによって、保持部材19を力接続的かつ形状接続的にロックする。ロック輪郭部20の両方の部分20a,20bは、横断面で見て一緒に3/4円を形成しており、かつ/または少なくとも1つの枢動軸14に対して平行な方向で互いにずらされて配置されている。
【0079】
組付け体7と金具部分5との間のロックは、ばね要素25の力に抗してロック輪郭部20の第2の部分20bに力を加えることによって再び解除可能となる。ロックを解除する目的で第2の部分20bに力を加えることは、例えば手を使って、つまり、工具の使用なしに行われてよい。代替的には、組付け体7と金具部分5との間のロックを解除する目的で第2の部分20bに力を加えるために、工具が使用されてもよい。
【0080】
図5a~図5cには、組付け体7と金具部分5との間のロック状態が示しめしてある。同図では、ロック装置18が、組付け体7と家具ヒンジ4の金具部分5との間のロックを解除するための付加的なロック解除レバー37を有している。
【0081】
図面を見やすくすることに基づき、図5a~図5cには、まず、固定ねじ17が直接(収容要素41なしで)組付け体7内に示してある。この組付け体7の詳細な固定に関しては、図6図11を参照されたい。
【0082】
ロック装置18は、図示の実施例では、第3のロック輪郭部20cを備えている。この第3のロック輪郭部20cはロック解除レバー37に配置されていて、保持部材19の外側輪郭部19aに少なくとも部分的に適合させられている。図示の実施例では、第3のロック輪郭部20cは実質的に半円形に形成されている。
【0083】
ロック解除レバー37は、ロック輪郭部20の第2の部分20bと別体の構成部材として形成されている。ロック解除レバー37には、手を使った操作または工具により行われる操作のために、直接かつダイレクトに接近が可能である。
【0084】
ロック解除レバー37は、手を使った持上げ運動によって回動軸38を中心として旋回可能である。これによって、ロック輪郭部20の第3の部分20cが保持部材19から係合解除可能となる(図5b)。
【0085】
少なくとも1つのロック解除レバー37とロック輪郭部20の第2の部分20bとが互いに逆向きの回動方向に旋回可能となるように、ロック解除レバー37は、少なくとも1つの連結装置39を介してロック輪郭部20の第2の部分20bに連結されている。
【0086】
連結装置39は、図示の実施例では、ロック解除レバー37に配置された突出部によって形成されている。この突出部は、組付け体7と金具部分5との間のロック位置でロック輪郭部20の第2の部分20bに緩く接触している(図5a)。ロック解除レバー37が回動軸38を中心として運動させられると、連結装置39の突出部がロック輪郭部20の第2の部分20bを押圧し、これによって、この第2の部分20bが、逆向きの回動方向に回動軸24を中心として旋回させられ、ひいては、保持部材19をリリースする。
【0087】
図5cには、組付け体7と金具部分5との間のロック解除状態が示してある。図示の実施例では、ロック解除レバー37は金具部分5に可動に配置されている。好ましくは、ロック解除レバー37の回動軸38と家具ヒンジ4の少なくとも1つの枢動軸14とが互いに平行に延在していることが特定されている。
【0088】
図6には、家具金具42を固定するための組付け体7が分解図で示してある。
【0089】
組付け体7は、この組付け体7の開口47内に配置された収容要素54を介して固定ねじ17によって家具部分3または家具キャビネット2に結合される。
【0090】
図示の固定ねじ17は、この実施例では、尖端44と皿頭43とを有している。
【0091】
図7には、組付け体7が側面図で示してある。図7aに示した詳細範囲Aは図7bに示してある。
【0092】
この実施形態では、収容要素45が、組付け体7内へのプレス嵌めを介して組付け体7に相対運動不能に結合されている。代替的には、収容要素45が、射出成形法によって組付け体7の開口47内に固着されていることが特定されていてもよい。
【0093】
この実施例の収容要素45はゴム材料から形成されている。これに対して、組付け体7は鋼によって製造されている。
【0094】
収容要素45は、組付け体7の、孔として形成された開口47内に配置されている。
【0095】
組付け体7は、固定または組付けのために家具部分3または家具キャビネット2に当て付けられてよい接触面49を有している。
【0096】
さらに、収容要素45は、接触面49と反対の側51に半径方向の複数の切込み46を有して形成されている(図6も参照)。これらの切込み46は、収容要素45内への固定ねじ17のねじ込みにより形成される切屑を破断するように構成されている。これによって、発生した連続切屑を切込みによって不連続切屑に変換(もしくは破断)することができる。この不連続切屑は、組付け体7の固定に影響を与えることなく導出することができるかまたは開口47の上側の領域にとどめることができる。
【0097】
さらに、開口47は、より正確に言うと、組付け体7は、接触面49と同じ側50に切欠き48を有している。この切欠き48は、固定ねじ17のねじ込み時に逃げ出したかつ/または変形させられた収容要素45の材料を収容する(これについては図9bも参照)ように構成されており、これによって、この逃げ出した材料が組付け体7を接触面49のところで家具部分3または家具キャビネット2から持ち上げないようになっている。
【0098】
図8aには、固定ねじ17を伴った組付け体7の事前組付け状態が断面図で示してある。同図では、固定ねじ17が尖端44でもって収容要素45内にねじ込まれていて、そこで、この収容要素45によって予め固定ねじ17の尖端44の領域において保持される。
【0099】
これによって、固定ねじ17の最大の直径部分が係合するまで、固定ねじ17を引き続き組付け体7内にねじり込むことが必要となるという利点が得られる。この場合、固定ねじ17の尖端44が予め十分に組付け体7の接触面49を越えて張り出してしまい、場合により、家具キャビネット2または家具部分3への組付け体7の当付けが妨げられてしまうことがある。
【0100】
ここでも、図8aに示した詳細範囲Bが図8bに示してある。
【0101】
固定ねじ17を伴った組付け体7のこの事前組付け状態では、組付け体7を接触面49において家具部分3または家具キャビネット2に当て付けることができる。
【0102】
組付け体7が接触面49において当て付けられた後、固定ねじ17の皿頭43が収容要素45に達するまで、固定ねじ17が組付け体7の開口47を通して家具キャビネット2または家具部分3にねじ込まれることによって、家具キャビネット2または家具部分3への組付け体7の固定を行うことができる。
【0103】
図9aには、組付け体の組付け状態が断面図で示してある。ここでも、図9aに示した詳細範囲Cが図9bに示してある。
【0104】
固定ねじ17の皿頭43は収容要素45内に沈められてよい。これによって、この収容要素45が変形させられる。
【0105】
組付け体7の開口47の切欠き48内には、収容要素45の押し退けられた材料用のスペースがある。これによって、この押し退けられた材料が組付け体7を接触面49のところで家具部分3または家具キャビネット2から持ち上げないことが確保される。
【0106】
図10a~図10cには、図7図9に示した実施形態の斜視図が示してある。図10aは、図7aおよび図7bの実施形態の斜視図であり、図10bは、図8aおよび図8bの実施形態の斜視図であり、図10cは、図9aおよび図9bの実施形態の斜視図である。
【0107】
図11aおよび図11bには、固定ねじ17を伴った家具金具42の事前組付け状態の斜視図が示してある。
【0108】
図11bには、長手方向軸線に沿った図11aの断面が示してある。
【0109】
図11bでは、固定ねじ17が収容要素45内への尖端44のねじ込みによってどのように事前に組み付けられたのかが明らかである。収容要素45は、やはり、組付け体7内にプレス嵌めによって相対運動不能に支持されている。
【0110】
金具部分5は、この実施例では、組付け体7に結合されている。
【0111】
金具部分5は、操作者が固定ねじ17を外側から接近させることができるか、ねじ込むことができるかまたは取り外すことができる自由位置52を有している。
【0112】
この自由位置52は、家具金具42を固定するために、組付け体7への金具部分5の組付けを介して固定ねじ17を配置することができる金具部分5の領域に設けられている。
【符号の説明】
【0113】
1 家具
2 家具キャビネット
2a フレーム
3 家具部分
4 家具ヒンジ
5 金具部分
5a ヒンジアーム
6 金具部分
6a ヒンジポット
6b 中空室
7 組付け体
8a 側面
9a,b,c 調整装置
10 減衰装置
11 スイッチ
12 枢動レバー
13 固定手段
14 枢動軸
15 ばね装置
16 プラスチック被覆体
17 固定ねじ
18 ロック装置
19 保持部材
20 ロック輪郭部
20a 第1の部材
20b 第2の部材
21a,b 側方ウェブ
22 フック要素
23 レバー
24 回動軸
25 ばね要素
26 端部
26a 操作要素
27 保持部材
28 収容装置
29a,b,c プレート
30 ピン
31a,b リニアガイド
32a,b 制御カム
33 保持部材
34a,b 突出部
35 蓋
36 ストッパ
37 ロック解除レバー
38 回動軸
39 連結装置
40a,b,c 支持箇所
41 収容要素
42 家具金具
43 皿頭
44 固定ねじの尖端
45 収容要素
46 切込み
47 開口
48 切欠き
49 接触面
50 と同じ側
51 と反対の側
52 自由位置
図1a
図1b
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図5a
図5b
図5c
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図9a
図9b
図10a
図10b
図10c
図11a
図11b
【手続補正書】
【提出日】2023-12-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
家具キャビネット(2)に家具部分(3)を可動に支持するための家具金具、特に家具ヒンジであって、前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも1つの固定ねじ(17)を介して固定することができる少なくとも1つの組付け体(7)を備え、該組付け体(7)は、少なくとも部分的に第1の材料、好ましくは金属材料、特に好適には鋼から形成されている、家具金具において、
前記組付け体(7)は、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)が支持されているかまたは支持可能である少なくとも1つの収容要素(45)を有し、該少なくとも1つの収容要素(45)は、少なくとも大部分において、前記第1の材料と異なる第2の材料、好ましくはプラスチックから形成されていることを特徴とする、家具金具。
【請求項2】
前記組付け体は、固定の際に前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面(49)を有し、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)は、前記組付け体(7)の未固定状態で少なくとも大部分において前記接触面(49)と反対の側に配置されていて、前記固定の際に少なくとも部分的に、前記接触面(49)に設けられた開口(47)を通して可動である、請求項1記載の家具金具。
【請求項3】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、実質的に半径方向の少なくとも1つの切込み(46)を有し、好ましくは、前記組付け体(7)は、固定の際に前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面(49)を有し、前記少なくとも1つの切込み(46)は、前記少なくとも1つの収容要素(45)の、前記接触面(49)と反対の側(51)に配置されている、請求項1記載の家具金具。
【請求項4】
前記少なくとも1つの収容要素(45)および/または前記組付け体(7)は少なくとも1つの切欠き(48)を有し、好ましくは、前記組付け体(7)は、固定の際に前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)に少なくとも部分的に当付け可能な少なくとも1つの接触面(49)を有し、前記少なくとも1つの切欠き(48)は、前記少なくとも1つの収容要素(45)の、前記接触面(49)と同じ側(50)に配置されている、請求項1記載の家具金具。
【請求項5】
前記少なくとも1つの固定ねじ(17)は、固定の際に前記少なくとも1つの収容要素(45)の変形によって該少なくとも1つの収容要素(45)内に少なくとも部分的に沈めることができるねじ頭、好ましくは皿頭(43)を有する、請求項1記載の家具金具。
【請求項6】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、前記組付け体(7)の少なくとも1つの開口(47)内にプレス嵌め、好ましくは前記少なくとも1つの収容要素(45)の塑性変形によって相対運動不能に支持されている、請求項1記載の家具金具。
【請求項7】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、プラスチックに対して賦形する方法、好ましくは射出成形法によって前記組付け体(7)に結合かつ/または固着されている、請求項1記載の家具金具。
【請求項8】
少なくとも1つの収容装置(45)が設けられており、前記家具金具(42)は、前記少なくとも1つの収容装置(28)によって前記組付け体(7)に、好ましくは解除可能に結合されているかまたは結合可能である、請求項1記載の家具金具。
【請求項9】
前記少なくとも1つの収容装置(28)は、前記組付け体(7)を前記家具金具(42)の金具部分(5,6)に、特に解除可能にロックすることができるロック装置(18)を有する、請求項8記載の家具金具。
【請求項10】
前記少なくとも1つの収容要素(45)は、前記組付け体(7)の少なくとも1つの開口(47)、好ましくは孔内に配置されている、請求項1記載の家具金具。
【請求項11】
前記第2の材料は、前記第1の材料と比較して、より低い硬さおよび/またはより低い強さおよび/またはより低い弾性率および/またはより高い延性を有する、請求項1記載の家具金具。
【請求項12】
前記組付け体(7)に結合可能なまたは結合された金具体および/または家具ヒンジ(4)および/または金具部分(5,6)が、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)および/または前記少なくとも1つの収容要素(45)の領域に少なくとも1つの自由位置(52)を有し、これによって、前記収容要素(45)内に支持されたかまたは支持可能な前記少なくとも1つの固定ねじ(17)および/または前記少なくとも1つの収容要素(45)への接近が操作者にとって可能である、請求項1記載の家具金具。
【請求項13】
前記家具金具(42)は、1つ、好ましくは正確に1つの枢動軸を介して互いに結合された2つの金具部分(5,6)を備えた家具ヒンジ(4)として形成されている、請求項1記載の家具金具。
【請求項14】
請求項1から13までの少なくとも1項記載の少なくとも1つの家具金具(42)を備えた家具。
【請求項15】
家具金具、特に請求項1から13までのいずれか1項記載の家具金具を固定するための方法であって、前記家具金具(42)の組付け体(7)が、少なくとも部分的に第1の材料、好ましくは金属材料、特に好適には鋼から形成されており、前記組付け体(7)は、少なくとも1つの固定ねじ(17)がねじ尖端(44)でもって支持されている少なくとも1つの収容要素(45)を有し、該少なくとも1つの収容要素(45)は、少なくとも大部分において、前記第1の材料と異なる第2の材料、好ましくはプラスチックから形成されており、
- 前記家具金具(42)を接触面(49)でもって家具部分(3)または家具キャビネット(4)に接触させ、
- 次いで、前記家具金具(42)を固定するために、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)を前記家具部分(3)または前記家具キャビネット(4)にねじ締結し、好ましくは、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)をねじ締結の際に少なくとも部分的に、前記接触面(49)に設けられた開口(47)を通して運動させる、
方法。
【請求項16】
- 前記少なくとも1つの固定ねじ(17)を前記家具金具(42)の未固定状態で事前に組み付け、前記少なくとも1つの固定ねじ(17)を未固定状態で少なくとも大部分において前記接触面(49)と反対の側に配置して、前記少なくとも1つの収容要素(45)によって保持し、
- 次いで、前記家具金具(42)を前記接触面(49)でもって家具部分(3)または家具キャビネット(4)に接触させる、
請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つの固定ねじ(17)の前記ねじ締結中に前記少なくとも1つの収容要素(45)を変形させ、逃げ出したかつ/または変形させられた第2の材料を、前記少なくとも1つの収容要素(45)および/または前記組付け体(7)に設けられた少なくとも1つの切欠き(48)内に集める、請求項15記載の方法。
【請求項18】
前記少なくとも1つの固定ねじ(17)の前記ねじ締結中に前記収容要素(45)内への前記少なくとも1つの固定ねじ(17)のねじ込みによって少なくとも1つの切屑を形成し、該少なくとも1つの切屑を、前記少なくとも1つの収容要素(45)に設けられた少なくとも1つの切込み(46)によって破断する、請求項15記載の方法。
【国際調査報告】