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特表2024-518445ダウンリンクスロットリングシナリオにおけるサウンディング基準信号(SRS)送信
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】ダウンリンクスロットリングシナリオにおけるサウンディング基準信号(SRS)送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240423BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240423BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W24/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568585
(86)(22)【出願日】2021-12-01
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 US2021072663
(87)【国際公開番号】W WO2022240451
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202121021806
(32)【優先日】2021-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ギーキー、ジェームズ・フランシス
(72)【発明者】
【氏名】ゴロホフ、アレクセイ・ユリエビッチ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、チュン-ハオ
(72)【発明者】
【氏名】ゲリチ、マフボッド
(72)【発明者】
【氏名】パラコデティ、シバラム・スリベンカタ
(72)【発明者】
【氏名】ルンタ、プラネイ・スディープ
(72)【発明者】
【氏名】ムッケラ、クリシュナ・チャイタニヤ
(72)【発明者】
【氏名】ジンヌ、アダルシュ・クマー
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
(57)【要約】
本開示は、熱軽減などのためにダウンリンクスロットリングを可能にするためのシステム、方法、及び装置を提供する。例えば、ユーザ機器(UE)は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバック(CSF)を送信し得、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つサウンディング基準信号(SRS)のセットなしで基地局と通信し得る。代替として、UEは、第1のランクに関連付けられた構成を使用して1つ以上のSRSを送信し得る。このようにして、SRSの送信を控えることによって、又は構成、SRSを調整することによって、UEは、基地局にダウンリンクスロットリングをサポートさせる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを出力するための第1のインタフェースと、
前記第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つサウンディング基準信号(SRS)のセットなしで基地局と通信するための前記第1のインタフェース又は第2のインタフェースと
を備える、装置。
【請求項2】
前記第1のインタフェース又は前記第2のインタフェースは、前記基地局と通信するように構成されるとき、前記構成に関連付けられた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソースのセットの許可を前記SRSのセットなしで取得するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のインタフェースが、前記第1のランクの前記報告と共に前記チャネル状態フィードバックを出力することに基づいて前記SRSのセットの出力を控えることになること
を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
チャネル上で前記第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号の測定値を取得するための前記第2のインタフェースと、
前記1つ以上の信号を測定することに基づいて前記第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成するための処理システムと
を更に備える、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
温度閾値が満たされているというインジケーションを取得するための前記第2のインタフェース
を更に備え、前記第1のインタフェースは、前記第1のランクの前記報告と共に前記チャネル状態フィードバックを出力するように構成されるとき、前記温度閾値が満たされているという前記インジケーションを取得することに基づいて前記第1のランクの前記報告と共に前記チャネル状態フィードバックを出力するように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記SRSのセットは、アンテナ切り替えSRS(AS-SRS)のセットである、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを出力するための第1のインタフェースと、
前記第1のランクに関連付けられた構成を使用してサウンディング基準信号(SRS)のセットを送信するための前記第1のインタフェースと
を備える、装置。
【請求項9】
前記第1のランクに関連付けられた前記構成を使用して基地局と通信するための前記第1のインタフェース又は第2のインタフェース
を更に備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記第1のインタフェース又は前記第2のインタフェースは、前記基地局と通信するように構成されるとき、前記構成に関連付けられた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソースのセットの許可を取得するように構成される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記構成は、前記SRSのセットが出力される構成されたSRSリソースの数を含む、請求項8に記載の装置。
【請求項12】
チャネル上で前記第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号の測定値を取得するための前記第1のインタフェース又は第2のインタフェースと、
前記1つ以上の信号を測定することに基づいて前記第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成するための処理システムと
を更に備える、請求項8に記載の装置。
【請求項13】
温度閾値が満たされているというインジケーションを受信するための前記第1のインタフェース又は第2のインタフェース
を更に備え、前記第1のインタフェースは、前記チャネル状態フィードバックを送信するように構成されるとき、前記温度閾値が満たされているという前記インジケーションを受信することに基づいて前記チャネル状態フィードバックを送信するように構成される、請求項8に記載の装置。
【請求項14】
前記温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のインタフェースは、前記SRSのセットを送信するように構成されるとき、前記温度閾値が満たされているという前記インジケーションを受信することに基づいて1つ以上の構成されたSRSリソースを使用して前記SRSのセットを送信するように構成される、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記SRSのセットは、アンテナ切り替えSRS(AS-SRS)のセットである、請求項8に記載の装置。
【請求項17】
ユーザ機器(UE)の装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することと、
前記第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つサウンディング基準信号(SRS)のセットなしで基地局と通信することと
を備える、方法。
【請求項18】
前記基地局と通信することは、前記構成に関連付けられた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソースのセットの許可を前記SRSのセットなしで受信することを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のランクの前記報告と共に前記チャネル状態フィードバックを送信することに基づいて前記SRSのセットの送信を控えること
を更に備える、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
チャネル上で前記第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定することと、
前記1つ以上の信号を測定することに基づいて前記第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することと
を更に備える、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
温度閾値が満たされているというインジケーションを受信すること
を更に備え、前記第1のランクの前記報告と共に前記チャネル状態フィードバックを送信することは、
前記温度閾値が満たされているという前記インジケーションを受信することに基づいて前記第1のランクの前記報告と共に前記チャネル状態フィードバックを送信すること
を備える、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記SRSのセットは、アンテナ切り替えSRS(AS-SRS)のセットである、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)の装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することと、
前記第1のランクに関連付けられた構成を使用してサウンディング基準信号(SRS)のセットを送信することと
を備える、方法。
【請求項25】
前記第1のランクに関連付けられた前記構成を使用して基地局と通信すること
を更に備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記基地局と通信することは、前記構成に関連付けられた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)リソースのセットの許可を受信することを備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記構成は、前記SRSのセットが送信される構成されたSRSリソースの数を含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
チャネル上で前記第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定することと、
前記1つ以上の信号を測定することに基づいて前記第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することと
を更に備える、請求項24に記載の方法。
【請求項29】
温度閾値が満たされているというインジケーションを受信すること
を更に備え、前記チャネル状態フィードバックを送信することは、
前記温度閾値が満たされているという前記インジケーションを受信することに基づいて前記チャネル状態フィードバックを送信すること
を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記SRSのセットは、アンテナ切り替えSRS(AS-SRS)のセットである、請求項24に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] 本特許出願は、2021年5月14日に出願され、SOUNDING REFERENCE SIGNAL (SRS) TRANSMISSION IN DOWNLINK THROTTLING SCENARIOS」と題され、本出願の譲受人に譲渡されたインド特許出願第202121021806号の優先権を主張する。先行出願の開示は、本特許出願の一部とみなされ、参照により本特許出願に援用される。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信(wireless communication)に関し、ダウンリンクスロットリングシナリオ(downlink throttling scenario)におけるサウンディング基準信号(SRS:sounding reference signal)送信のための技法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話通信、ビデオ、データ、メッセージング、及びブロードキャストなどの様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信電力、等)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を用い得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、及びロングタームエボリューション(LTE(登録商標))を含む。LTE/LTE-Advancedは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)のモバイル規格への拡張セットである。
【0004】
[0004] ワイヤレスネットワークは、1つのユーザ機器(UE:user equipment)又は複数のUEのための通信をサポートする1つ以上の基地局(base station)を含み得る。UEは、ダウンリンク通信及びアップリンク通信を介して基地局と通信し得る。「ダウンリンク」(即ち「DL」)は、基地局からUEへの通信リンクを指し、「アップリンク」(即ち「UL」)は、UEから基地局への通信リンクを指す。
【0005】
[0005] これらの多元接続技術は、異なるUEが、都市、国家、地域、又は地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されてきた。5Gとも呼ばれ得る新無線(NR:New Radio)は、3GPPによって公表されたLTEモバイル規格への拡張セットである。NRは、スペクトル効率を改善することと、コストを下げることと、サービスを改善することと、新たなスペクトルを利用することと、ダウンリンク上でサイクリックプレフィックス(CP)を伴う直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用して、アップリンク上でCP-OFDM又はシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)(離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)としても知られる)を使用して、他のオープン規格とより良好に統合することとを行うことによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをより良好にサポートし、並びにビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、及びキャリアアグリゲーションをサポートするように設計される。
【発明の概要】
【0006】
[0006] 本開示のシステム、方法及びデバイスは各々、いくつかの革新的な態様を有し、それらのどれ1つとして、本明細書で開示される望ましい属性を単独で担うわけではない。
【0007】
[0007] 本開示で説明される主題のある革新的な態様は、ユーザ機器(UE)の装置によって実行されるワイヤレス通信の方法で実装されることができる。本方法は、チャネル状態(channel condition)に関連付けられた第2のランク(second rank)よりも低い第1のランク(first rank)の報告(report)と共にチャネル状態フィードバック(channel state feedback)を送信することと、第1のランクに関連付けられた構成(configuration)を使用して、且つサウンディング基準信号(SRS)のセットなしで基地局と通信することとを含み得る。
【0008】
[0008] いくつかの態様では、基地局と通信することは、構成に関連付けられた物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)リソース(resource)のセットの許可(grant)をSRSのセットなしで受信することを含む。いくつかの態様では、本方法は、第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することに基づいてSRSのセットの送信を控えることを含み得る。いくつかの態様では、本方法は、チャネル(channel)上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号(signal)を測定することと、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することとを含み得る。いくつかの態様では、本方法は、温度閾値(temperature threshold)が満たされているというインジケーション(indication)を受信することを含み得、第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいて第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することを含み得る。いくつかの態様では、温度閾値は、ジャンクション温度(junction temperature)又はスキン温度(skin temperature)に関連付けられる。いくつかの態様では、SRSのセットは、アンテナ切り替えSRS(AS-SRS:antenna-switching SRS)のセットである。
【0009】
[0009] 本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、ワイヤレス通信のためのUEの装置で実装されることができる。本装置は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを出力するための第1のインタフェース(first interface)を含み得る。本装置は、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信するための第1のインタフェース又は第2のインタフェース(second interface)を含み得る。
【0010】
[0010] 本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer-readable medium)で実装されることができる。本非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つ以上の命令を記憶し得る。1つ以上の命令は、UEの1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信させ、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信させ得る。
【0011】
[0011] 本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、ワイヤレス通信のための装置で実装されることができる。本装置は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信するための手段と、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信するための手段とを含み得る。
【0012】
[0012] いくつかの態様では、他の例の中でもとりわけ、装置の処理システム(processing system)又は装置の1つ以上のインタフェースなど、UEの装置は、装置によって実行されるワイヤレス通信の方法の1つ以上の動作を実行するように構成され得る。
【0013】
[0013] 本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、UEの装置によって実行されるワイヤレス通信の方法で実装されることができる。本方法は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することと、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信することとを含み得る。
【0014】
[0014] いくつかの態様では、本方法は、第1のランクに関連付けられた構成を使用して基地局と通信することを含み得る。いくつかの態様では、基地局と通信することは、構成に関連付けられたPDSCHリソースのセットの許可を受信することを含む。いくつかの態様では、構成は、SRSのセットが送信される構成されたSRSリソースの数量を含む。
【0015】
[0015] いくつかの態様では、本方法は、チャネル上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定することと、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することとを含み得る。いくつかの態様では、本方法は、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することを含み得、チャネル状態フィードバックを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいてチャネル状態フィードバックを送信することを含み得る。いくつかの態様では、温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる。いくつかの態様では、SRSのセットを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいて1つ以上の構成されたSRSリソースを使用してSRSのセットを送信することを含む。いくつかの態様では、SRSのセットは、AS-SRSのセットである。
【0016】
[0016] 本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、ワイヤレス通信のための基地局の装置で実装されることができる。本装置は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを出力するための第1のインタフェースを含み得る。本装置は、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信するための第1のインタフェースを含み得る。
【0017】
[0017] 本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、非一時的コンピュータ可読媒体で実装されることができる。本非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のための1つ以上の命令を記憶し得る。1つ以上の命令は、基地局の1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信させ、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信させ得る。
【0018】
[0018] 本開示で説明される主題の別の革新的な態様は、ワイヤレス通信のための装置で実装されることができる。本装置は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信するための手段のための手段と、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信するための手段とを含み得る。
【0019】
[0019] いくつかの態様では、他の例の中でもとりわけ、装置の処理システム又は装置の1つ以上のインタフェースなど、UEの装置は、装置によって実行されるワイヤレス通信の方法の1つ以上の動作を実行するように構成され得る。
【0020】
[0020] 本開示で説明される主題の1つ以上の実装形態の詳細は、添付の図面及び説明に記載されている。他の特徴、態様、及び利点は、説明、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。以下の図の相対的な寸法は、原寸通りに描かれていない場合があることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】[0021] ワイヤレスネットワークの例を例示する図である。
図2】[0022] ワイヤレスネットワーク中のユーザ機器(UE)と通信する基地局の例を例示する図である。
図3】[0023] サウンディング基準信号(SRS)リソースセットの例を例示する図である。
図4】[0024] ダウンリンクスロットリングシナリオにおけるSRS送信に関連する例を例示する図である。
図5】ダウンリンクスロットリングシナリオにおけるSRS送信に関連する例を例示する図である。
図6】[0025] 例えばUEによって実行される実例的なプロセスを例示する図である。
図7】例えばUEによって実行される実例的なプロセスを例示する図である。
図8】[0026] ワイヤレス通信のための実例的な装置のブロック図である。 [0027] 様々な図面における同様の参照番号及び指定は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[0028] 以下の説明は、本開示の革新的な態様を説明することを目的として、ある特定の実装形態を対象としている。しかしながら、当業者は、本明細書での教示が数多くの異なる方法で適用されることができることを容易に認識するであろう。本開示における例のうちのいくつかは、米国電気電子学会(IEEE)802.11ワイヤレス規格、IEEE802.3イーサネット(登録商標)規格、及びIEEE1901電力線通信(PLC)規格に従うワイヤレス及びワイヤードローカルエリアネットワーク(LAN)通信に基づく。しかしながら、説明される実装形態は、例えばIEEE802.11規格のうちの任意のもの、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、エンハンストデータGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、ワイドバンドCDMA(W-CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO Rev A、EV-DO Rev B、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、AMPSを含むワイヤレス通信規格のうちの任意のものに従う無線周波数信号、又は3G技術、4G技術、5G技術、若しくはそれらの更なる実装形態を利用するシステムなど、ワイヤレス、セルラ、又はモノのインターネット(IOT)ネットワーク内で通信するために使用される他の知られている信号を送信及び受信することが可能な任意のデバイス、システム、又はネットワークで実装され得る。
【0023】
[0029] ユーザ機器(UE)による電力消費は、熱管理問題をもたらし得る。UEが、閾値時間持続時間以上にわたって閾値電力レベル以上で動作するなど、比較的高い量の電力を使用しているとき、UEに関連する温度は、安全動作温度を超え得る。例えば、410MHzから7.125GHzに及び得る第1の周波数範囲(FR1)中で動作するとき、UEは、摂氏95度(℃)を超えるような過剰なジャンクション温度(Tj)、又は43℃を超えるような過剰なスキン温度(Tskin)を経験し得る。過剰なジャンクション温度は、性能の低減又は部品故障の可能性の増加など、モデムベースバンド又は無線周波数(RF)トランシーバへの悪影響をもたらし得る。同様に、過剰なスキン温度は、UEの動作を危険なものにし得るか、又はUEへの損傷の可能性の増加をもたらし得る。
【0024】
[0030] 熱管理問題を回避するために、基地局及びUEは、ダウンリンクスロットリングプロシージャを使用し得る。ダウンリンクをスロットリングすることによって、UEは、UEのモデムベースバンド又はアプリケーションプロセッサにおける電力消費を低減し得、それによって、ジャンクション温度又はスキン温度などのUEの温度を低減し得る。ダウンリンクスループットは、ランク又はチャネル品質インジケータ(CQI)のUE報告に基づき得る。ダウンリンクスロットリング(downlink throttling)のための1つの技法は、CQIを調整することである。例えば、UEは、チャネル状態に関連付けられた第1のCQIを識別し得るが、UEは、チャネル状態に関連付けられず、チャネル状態よりも悪いチャネル品質を示す第2のCQIを報告し得る。この場合、基地局は、第2のCQIと、チャネル状態よりも悪いチャネル品質とに基づいて、変調及びコーディングスキーム(MCS)を選択し得る。第2のCQIに基づいてMCSを選択する結果は、選択されたMCSがダウンリンク通信をスロットリングし得るということである。
【0025】
[0031] ダウンリンクスロットリングを可能にするための別の技法として、UEは、測定されたより高い第2のランクとは異なる(より低い)第1のランクを基地局に報告し得る。このようにして、UEは、基地局にダウンリンク送信のための第1のランクを選択させ、それによってダウンリンクをスロットリングする。例えば、UEは、ランクtwoC2)(第2の、より高いランク)を測定し得るが、ランクone(1)(第1の、より低いランク)を基地局に報告して、基地局に、ダウンリンク送信のために、ランク2ではなくランク1に対応する構成を選択させ得る。ランクは、UEが報告において通信のために使用することを要求するアンテナ構成に対応し得る。例えば、UEが2つのアンテナを有するとき、UEは、2つのアンテナ上で信号対干渉及び雑音比(SINR)を測定し、片方のアンテナ上で良好な(閾値以上の)SINRを示すためにランクone(1)を報告し、両方のアンテナ上で良好なSINRを示すためにランクtwo(2)を報告し得る。同様に、UEが他の数のアンテナ(例えば、four(4)又はeight(8))を有するとき、UEは、良好なSINRを有するアンテナの数を示すために追加のランクを報告することができる。
【0026】
[0032] 報告されたランクに基づいて、基地局は、UEが良好なSINRを報告する数のアンテナ上でのダウンリンクをスケジューリングし得る。より多くの数のアンテナを使用することは、一般に、より大きな電力消費及びより大きな熱発生をもたらし(例えば、より大きな熱放散の必要性をもたらす)、このことから、UEは、基地局に、より少ないアンテナ上でのダウンリンク送信(例えば、より少ない多入力多出力(MIMO)レイヤを使用する送信)をスケジューリングさせ、電力消費及び熱放散を低減させるために、ランクを(例えば、測定されたランク2から調整されたランク1に)人工的に低減し得る。送信アンテナ及び関連するMIMOレイヤの数を低減することは、MCS調整のみで達成されるよりも更なる低減を電力消費及び熱放散に提供し得る。代替として、UE及び基地局は、CQI及びMCSを人工的に調整することなく、送信アンテナ及び関連するMIMOレイヤの数を低減し得る。
【0027】
[0033] しかしながら、アンテナ切り替え(AS)サウンディング基準信号(SRS)(SRS-AS)送信が可能にされると、基地局は、例えば、1つ以上のSRS-AS送信からランク及び関連するチャネル状態を導出することができる。いくつかの基地局は、他の例の中でもとりわけ、CQI、ランクインジケータ(RI)、又はプリコーディング行列インジケータ(MI)を含み得るチャネル状態フィードバック(CSF)においてUEによって報告されたランクからではなく、1つ以上のSRS-AS送信からランク及び関連するチャネル状態を導出することに基づいて、ランクを選択し、例えば、選択された数量のアンテナ上でのダウンリンク送信をスケジューリングし得る。例えば、UEは、ダウンリンクスロットリング中にチャネル状態フィードバックを使用して、(UEが良好なSINRを有する3つ又は4つのアンテナを有するにもかかわらず、良好なSINRを有する2つのアンテナを示すために)調整されたランク2を報告し得、4つのアンテナでSRS-AS送信を送信し得る(一度に1つのアンテナ上で、又は一度に2つのアンテナ上で送信する)。この場合、基地局は、例えば、チャネル状態フィードバックに基づく1又は2レイヤ物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)許可ではなく、SRS-AS送信(及び3つ又は4つのアンテナが良好なSINRを有するという基地局決定)に基づく3又は4レイヤPDSCH許可を用いてUEをスケジューリングし得る。PDSCH許可のレイヤの数は、基地局が通信のために使用する送信アンテナの数(及び、UEが使用する受信アンテナの対応する数)に対応し得る。UEは、熱軽減(thermal mitigation)のためのダウンリンクスロットリング(downlink throttling)を引き起こすためにより低い調整されたランクを報告するが、基地局は、より低いランク(1又は2レイヤPDSCH許可)に対応する送信構成を選択しない場合があり、代わりに、SRS-AS送信に基づいてより高いランク(3又は4レイヤPDSCH許可)に対応する構成を選択し得る。
【0028】
[0034] 本明細書で説明されるいくつかの態様は、UEがSRS-AS送信のために構成されたときに、熱軽減などのためのダウンリンクスロットリングを可能にする。例えば、UEは、チャネル状態(channel condition)に対応する測定されたランクよりも低い調整されたランクを識別するCSF報告を送信し得、(UEがSRS-AS送信のために構成されるが)1つ以上のSRS-AS送信を送信することを控え得る。このようにして、1つ以上のSRS-AS送信を送信することを控えることに基づいて、UEは、基地局に、調整されたランクを含むCSF報告に基づいて構成を決定させる。代替として、UEは、測定されたランクに基づいて選択されたSRSリソースの数ではなく、調整されたランクに基づいて選択されたSRSリソースの数を使用して1つ以上のSRS-ASを送信し得る。この場合、基地局がSRS-AS送信のために使用されるSRSリソースの数(SRS-ASが送信されるアンテナの数)に基づいて構成を選択する場合、基地局は、CSF報告に基づいて選択されるであろうものと同じ構成を選択することができる。このようにして、SRS-AS送信のために使用されるSRSリソースの数を調整することによって、UEは、基地局に、ダウンリンクスロットリングをサポートさせる。
【0029】
[0035] 本開示で説明される主題の特定の実装形態は、以下の潜在的な利点のうちの1つ以上を実現するように実装されることができる。例えば、基地局が調整されたランクに対応する構成を選択することを確実にすることによって、UEは、基地局が1つ以上のSRS-AS送信の測定に基づいて構成を選択するように構成されているときでも、ダウンリンクスロットリングが可能にされ得ることを確実にする。このようにして、UEは、温度制限を超える可能性を低減し、それによって、UEへの損傷又はUEによる性能低減の可能性を低減する。加えて又は代替として、電力消費を低減するためにダウンリンクスロットリングを使用することによって、UEは、(UEのバッテリが閾値充電量未満を有するときなど)改善されたバッテリ寿命を可能にし得る。更に、UE及び基地局は、CQI調整のみで達成されることができるよりも大きなダウンリンクスロットリング及び関連する電力消費低減を達成するために、CQI調整と組み合わせてランク低減を使用し得る。代替として、UE及び基地局は、CQI調整なしにランク低減を使用し得、それによって、MCSを人工的に変更することなく、ダウンリンクスロットリング及び関連する電力消費低減(power consumption reduction)を可能にする。MCSを人工的に変更することを回避することによって、UEは、実際のチャネル状態に適したMCSの使用を可能にし得、それによって、CQI調整技法を使用してMCSを人工的に変更することに比べて通信性能(communication performance)を改善し得る。
【0030】
[0036] 図1は、ワイヤレスネットワーク100の例を例示する図である。ワイヤレスネットワーク100は、他の例の中でもとりわけ、5G(例えばNR)ネットワーク又は4G(例えばLTE)ネットワークの要素であり得るか、又はそれらを含み得る。ワイヤレスネットワーク100は、1つ以上の基地局110(BS110a、BS110b、BS110c、及びBS110dとして示される)、1つのUE120若しくは複数のUE120(UE120a、UE120b、UE120c、UE120d、及びUE120eとして示される)、又は他のネットワークエンティティを含み得る。基地局110は、UE120と通信するエンティティである。基地局110(BSと呼ばれることもある)は、例えば、NR基地局、LTE基地局、ノードB、eNB(例えば、4Gにおける)、gNB(例えば、5Gにおける)、アクセスポイント、又は送受信ポイント(TRP)を含み得る。各基地局110は、特定の地理的エリアに対して通信カバレッジを提供し得る。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)では、「セル」という用語は、この用語が使用される文脈に応じて、基地局110のカバレッジエリア又はこのカバレッジエリアにサービスする基地局サブシステムを指すことができる。
【0031】
[0037] 基地局110は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、又は別のタイプのセルに通信カバレッジを提供し得る。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(例えば、半径数キロメートル)をカバーし得、サービスに加入しているUE120による無制限のアクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーし得、サービスに加入しているUE120による無制限のアクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(例えば、自宅)をカバーし得、フェムトセルとのアソシエーションを有するUE120(例えば、限定加入者グループ(CSG:closed subscriber group)中のUE120)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのための基地局110は、マクロ基地局と呼ばれ得る。ピコセルのための基地局110は、ピコ基地局と呼ばれ得る。フェムトセルのための基地局110は、フェムト基地局又は自宅内基地局と呼ばれ得る。図1に示される例では、BS110aは、マクロセル102aのためのマクロ基地局であり得、BS110bは、ピコセル102bのためのピコ基地局であり得、BS110cは、フェムトセル102cのためのフェムト基地局であり得る。基地局は、1つ以上の(例えば3つの)セルをサポートし得る。
【0032】
[0038] いくつかの例では、セルは、必ずしも固定式ではない場合があり、セルの地理的エリアは、移動式である基地局110(例えば、移動式基地局)のロケーションに従って移動し得る。いくつかの例では、基地局110は、任意の適したトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続又は仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインタフェースを通じて、ワイヤレスネットワーク100中で互いに又は1つ以上の他の基地局110若しくはネットワークノード(図示せず)に相互接続され得る。
【0033】
[0039] ワイヤレスネットワーク100はまた、1つ以上の中継局を含み得る。中継局は、上流局(例えば、基地局110又はUE120)からのデータの送信を受信し、下流局(例えば、UE120又は基地局110)へのデータの送信を送ることができるエンティティである。中継局はまた、他のUE120のための送信を中継することができるUE120であり得る。図1に示す例では、BS110d(例えば、中継基地局)は、BS110a(例えば、マクロ基地局)とUE120dとの間の通信を容易にするために、BS110a及びUE120dと通信し得る。通信を中継する基地局110は、中継局、中継基地局、又は中継器と呼ばれ得る。
【0034】
[0040] ワイヤレスネットワーク100は、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、又は中継基地局など、異なるタイプの基地局110を含む異種ネットワークであり得る。これらの異なるタイプの基地局110は、ワイヤレスネットワーク100中で、異なる送信電力レベル、異なるカバレッジエリア、又は干渉に対する異なる影響を有し得る。例えば、マクロ基地局が、高い送信電力レベル(例えば、5~40ワット)を有し得るのに対して、ピコ基地局、フェムト基地局、及び中継基地局は、より低い送信電力レベル(例えば、0.1~2ワット)を有し得る。
【0035】
[0041] ネットワークコントローラ130は、基地局110のセットに結合し得るか、又はそれらと通信し得、これらの基地局110に協調及び制御を提供し得る。ネットワークコントローラ130は、バックホール通信リンクを介して基地局110と通信し得る。基地局110は、ワイヤレス又はワイヤラインバックホール通信リンクを介して間接的に又は直接互いに通信し得る。
【0036】
[0042] UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体を通じて分散され得、各UE120は、固定式又は移動式であり得る。UE120は、例えば、アクセス端末、端末、移動局、又は加入者ユニットを含み得る。UE120は、セルラ電話(例えば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレス電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲーミングデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス、生体デバイス、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマート衣料、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリ(例えば、スマートリング、スマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(例えば、音楽デバイス、ビデオデバイス、又は衛星ラジオ)、ビークル構成要素若しくはセンサ、スマートメータ/センサ、工業製造機器、全地球測位システムデバイス、又はワイヤレス若しくはワイヤード媒体を介して通信するように構成された任意の他の適したデバイスであり得る。
【0037】
[0043] いくつかのUE120は、マシンタイプ通信(MTC)又は発展型若しくは拡張型マシンタイプ通信(eMTC)UEとみなされ得る。MTC UE及びeMTC UEは、例えば、基地局、別のデバイス(例えばリモートデバイス)、又は何らかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メータ、モニタ、又はロケーションタグを含み得る。いくつかのUE120は、モノのインターネット(IoT)デバイスとみなされ得るか、又はNB-IoT(ナローバンドIoT)デバイスとして実装され得る。いくつかのUE120は、顧客構内機器(Customer Premises Equipment)とみなされ得る。UE120は、プロセッサ構成要素又はメモリ構成要素など、UE120の構成要素を収容するハウジングの内側に含まれ得る。いくつかの例では、プロセッサ構成要素及びメモリ構成要素は、共に結合され得る。例えば、プロセッサ構成要素(例えば、1つ以上のプロセッサ)及びメモリ構成要素(例えば、メモリ)は、動作可能に結合、通信可能に結合、電子的に結合、又は電気的に結合され得る。
【0038】
[0044] 一般に、任意の数のワイヤレスネットワーク100が、所与の地理的エリア中に展開され得る。各ワイヤレスネットワーク100は、特定のRATをサポートし得、1つ以上の周波数上で動作し得る。RATは、無線技術又はエアインタフェースと呼ばれ得る。周波数は、キャリア又は周波数チャネルと呼ばれ得る。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために、所与の地理的エリア中で単一のRATをサポートし得る。場合によっては、NR又は5G RATネットワークが展開され得る。
【0039】
[0045] いくつかの例では、(例えば、UE120a及びUE120eとして示される)2つ以上のUE120は、(例えば、互いに通信するための媒介として基地局110を使用せずに)1つ以上のサイドリンクチャネルを使用して直接通信し得る。例えば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイスツーデバイス(D2D)通信、ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル(例えば、それは、ビークルツービークル(V2V)プロトコル、ビークルツーインフラストラクチャ(V2I)プロトコル、又はビークルツーペデストリアン(V2P)プロトコルを含み得る)、又はメッシュネットワークを使用して通信し得る。そのような例では、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、又は基地局110によって実行されるものとして本明細書の他の箇所で説明される他の動作を実行し得る。
【0040】
[0046] ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、周波数又は波長によって様々なクラス、帯域、チャネルに再分割され得る電磁スペクトルを使用して通信し得る。例えば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、1つ以上の動作帯域を使用して通信し得る。5G NRでは、2つの初期動作帯域が、周波数範囲指定FR1(410MHz~7.125GHz)及びFR2(24.25GHz~52.6GHz)として識別されている。FR1の一部分は6GHzよりも大きいが、FR1は、様々な文書及び論文において「サブ6GHz」帯域と(交換可能に)呼ばれることが多いことを理解されたい。同様の命名(nomenclature)の問題は、FR2に関して生じることがあり、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域として識別されるミリ波(EHF:extremely high frequency)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、文書及び条項において「ミリメートル波」帯域と(交換可能に)呼ばれることが多い。
【0041】
[0047] FR1とFR2との間の周波数は、ミッドバンド周波数と呼ばれることが多い。最近の5G NR研究は、これらのミッドバンド周波数の動作帯域を周波数範囲指定FR3(7.125GHz~24.25GHz)として識別している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性又はFR2特性を継承し得、このことから、FR1又はFR2の特徴をミッドバンド周波数に効果的に拡張し得る。加えて、5G NR動作を52.6GHzを超えて拡張するために、より高い周波数帯域が現在調査されている。例えば、3つのより高い動作帯域は、周波数範囲指定FR4a又はFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、及びFR5(114.25GHz~300GHz)として識別されている。これらのより高い周波数帯域の各々は、EHF帯域内に入る。
【0042】
[0048] これらの例を念頭において、別段に明記しない限り、「サブ6GHz」という用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得る周波数、FR1内にあり得る周波数、又はミッドバンド周波数を含み得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。更に、別段に明記しない限り、「ミリメートル波」という用語は、本明細書で使用される場合、ミッドバンド周波数を含み得る周波数を広く表し得、FR2、FR4、FR4-a若しくはFR4-1、又はFR5内にあり得るか、又はEHF帯域内にあり得ることを理解されたい。これらの動作帯域(例えば、FR1、FR2、FR3、FR4、FR4-a、FR4-1、又はFR5)中に含まれる周波数は修正され得、本明細書で説明される技法は、それらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0043】
[0049] いくつかの態様では、UE120は、通信マネージャ140を含み得る。本明細書の他の箇所でより詳細に説明されるように、通信マネージャ140は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することと、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信することとを行い得る。加えて又は代替として、通信マネージャ140は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することと、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信することとを行い得る。加えて又は代替として、通信マネージャ140は、本明細書で説明される1つ以上の他の動作を実行し得る。
【0044】
[0050] 図2は、ワイヤレスネットワーク100中でUE120と通信する基地局110の例200を例示する図である。基地局110は、T個のアンテナ(T≧1)など、アンテナ234a~234tのセットを装備され得る。UE120は、R個のアンテナ(R≧1)など、アンテナ252a~252rのセットを装備され得る。
【0045】
[0051] 基地局110において、送信プロセッサ220は、UE120(又はUE120のセット)に向けられるデータをデータソース212から受信し得る。送信プロセッサ220は、そのUE120から受信された1つ以上のCQIを使用して、UE120のための1つ以上のMCSを選択し得る。基地局110は、UE120のために選択されたMCS(複数可)を使用してUE120のためのデータを処理(例えば、符号化及び変調)し得、UE120のためのデータシンボルを提供し得る。送信プロセッサ220は、(例えば、半静的リソース区分情報(SRPI:semi-static resource partitioning information)のための)システム情報及び制御情報(例えば、CQI要求、許可、又は上位レイヤシグナリング)を処理し、オーバーヘッドシンボル及び制御シンボルを提供し得る。送信プロセッサ220は、基準信号(例えば、セル固有基準信号(CRS)又は復調基準信号(DMRS))及び同期信号(例えば、プライマリ同期信号(PSS)又はセカンダリ同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成し得る。送信(TX)MIMOプロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、又は基準シンボルに対して空間処理(例えば、プリコーディング)を実行し得、モデム232a~232tとして示されているモデム232の対応するセット(例えば、T個のモデム)に出力シンボルストリームのセット(例えば、T個の出力シンボルストリーム)を提供し得る。例えば、各出力シンボルストリームは、モデム232の変調器構成要素(MODとして示される)に提供され得る。各モデム232は、それぞれの変調器構成要素を使用して、(例えば、OFDMのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得し得る。各変調器232は、それぞれの変調器構成要素を更に使用して、出力サンプルストリームを処理(例えば、アナログに変換、増幅、フィルタリング、又はアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得し得る。モデム232a~232tは、アンテナ234a~234tとして示されるアンテナ234(例えば、T個のアンテナ)の対応するセットを介してダウンリンク信号(例えば、T個のダウンリンク信号)のセットを送信し得る。
【0046】
[0052] UE120において、アンテナ252のセット(アンテナ252a~252rとして示される)は、基地局110又は他の基地局110からダウンリンク信号を受信し得、モデム254a~254rとして示されるモデム254のセット(例えば、R個のモデム)に受信された信号のセット(例えば、R個の受信された信号)を提供し得る。例えば、各受信された信号は、モデム254の復調器構成要素(DEMODとして示される)に提供され得る。各モデム254は、それぞれの復調器構成要素を使用して、受信された信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート、又はデジタル化)して、入力サンプルを取得し得る。各復調器254は、復調器構成要素を使用して、(例えば、OFDMのために)入力サンプルを更に処理して、受信されたシンボルを取得し得る。MIMO検出器256は、モデム254から、受信されたシンボルを取得し得、適用可能な場合には受信されたシンボルに対してMIMO検出を実行し得、検出されたシンボルを提供し得る。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(例えば、復調及び復号)し得、UE120のための復号されたデータをデータシンク260に提供し得、復号された制御情報及びシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供し得る。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つ以上のコントローラ、1つ以上のプロセッサ、又はそれらの組み合わせを指し得る。チャネルプロセッサは、他の例の中でもとりわけ、基準信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、基準信号受信品質(RSRQ)パラメータ、又はCQIパラメータを決定し得る。いくつかの例では、UE120の1つ以上の構成要素は、ハウジング中に含まれ得る。
【0047】
[0053] ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294と、コントローラ/プロセッサ290と、メモリ292とを含み得る。ネットワークコントローラ130は、例えば、コアネットワーク中の1つ以上のデバイスを含み得る。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信し得る。
【0048】
[0054] 1つ以上のアンテナ(例えば、アンテナ234a~234t又はアンテナ252a~252r)は、他の例の中でもとりわけ、1つ以上のアンテナパネル、1つ以上のアンテナグループ、1つ以上のアンテナ素子のセット、又は1つ以上のアンテナアレイを含み得るか、又はそれら内に含まれ得る。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ素子のセット、又はアンテナアレイは、(単一のハウジング又は複数のハウジング内の)1つ以上のアンテナ素子、同一平面アンテナ素子のセット、非同一平面アンテナ素子のセット、又は図2の1つ以上の構成要素などの1つ以上の送信若しくは受信構成要素に結合された1つ以上のアンテナ素子を含み得る。
【0049】
[0055] アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータと、コントローラ/プロセッサ280からの(例えば、RSRP、RSSI、RSRQ、又はCQIを含む報告のための)制御情報とを受信し、処理し得る。送信プロセッサ264は、1つ以上の基準信号のための基準シンボルを生成し得る。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合にTX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされ、(例えば、DFT-s-OFDM又はCP-OFDMのために)モデム254によって更に処理され、基地局110に送信され得る。いくつかの例では、UE120のモデム254は、変調器及び復調器を含み得る。いくつかの態様では、UE120は、トランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ(複数可)252、モデム(複数可)254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、又はTX MIMOプロセッサ266の任意の組み合わせを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明されるプロセスのうちの任意のものの態様を実行するために、プロセッサ(例えば、コントローラ/プロセッサ280)及びメモリ282によって使用され得る。
【0050】
[0056] 基地局110において、UE120及び他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、モデム232(例えば、モデム232の、DEMODとして示される復調器構成要素)によって処理され、適用可能な場合にMIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によって更に処理されて、UE120によって送られた復号されたデータ及び制御情報が取得され得る。受信プロセッサ238は、データシンク239に復号されたデータを提供し、コントローラ/プロセッサ240に復号された制御情報を提供し得る。基地局110は、通信ユニット244を含み得、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130に通信し得る。基地局110は、ダウンリンク又はアップリンク通信のために1つ以上のUE120をスケジューリングするためのスケジューラ246を含み得る。いくつかの例では、基地局110のモデム232は、変調器及び復調器を含み得る。いくつかの態様では、基地局110は、トランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ(複数可)234、モデム(複数可)232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、又はTX MIMOプロセッサ230の任意の組み合わせを含み得る。トランシーバは、本明細書で説明されるプロセスのうちの任意のものの態様を実行するために、プロセッサ(例えば、コントローラ/プロセッサ240)及びメモリ242によって使用され得る。
【0051】
[0057] いくつかの態様では、コントローラ/プロセッサ280は、処理システムの構成要素であり得る。処理システムは、一般に、入力を受信し、入力を処理して、(例えば、UE120の他のシステム又は構成要素に受け渡され得る)出力のセットを生成するシステム又は一連の機械若しくは構成要素であり得る。例えば、UE120の処理システムは、UE120の様々な他の構成要素又は副構成要素を含むシステムであり得る。
【0052】
[0058] UE120の処理システムは、UE120の1つ以上の他の構成要素とインタフェースし得、(入力又は信号などの)1つ以上の他の構成要素から受信された情報を処理し得るか、又は1つ以上の他の構成要素に情報を出力し得る。例えば、UE120のチップ又はモデムは、処理システムと、情報を受信又は取得するための第1のインタフェースと、情報を出力、送信、又は提供するための第2のインタフェースとを含み得る。いくつかの例では、第1のインタフェースは、UE120が情報又は信号入力を受信し得、情報が処理システムに受け渡され得るような、チップ又はモデムの処理システムと受信機との間のインタフェースであり得る。いくつかの例では、第2のインタフェースは、UE120がチップ又はモデムから出力された情報を送信し得るような、チップ又はモデムの処理システムと送信機との間のインタフェースであり得る。当業者は、第2のインタフェースも情報又は信号入力を取得又は受信し得、第1のインタフェースも情報を出力、送信、又は提供し得ることを容易に認識するであろう。
【0053】
[0059] 基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、又は図2の任意の他の構成要素(複数可)は、本明細書の他の箇所でより詳細に説明されるように、ダウンリンクスロットリングシナリオにおけるSRS送信に関連する1つ以上の技法を実行し得る。例えば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、又は図2の任意の他の構成要素(複数可)(又は構成要素の組み合わせ)は、例えば、図6のプロセス600、図7のプロセス700、又は本明細書で説明されるような他のプロセスの動作を実行又は指示し得る。メモリ242及び282は、基地局110及びUE120のためのデータ及びプログラムコードをそれぞれ記憶し得る。いくつかの例では、メモリ242及びメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つ以上の命令(例えば、コード又はプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含み得る。例えば、1つ以上の命令は、基地局110又はUE120の1つ以上のプロセッサによって(例えば、直接、又はコンパイル、変換、若しくは解釈した後に)実行されると、1つ以上のプロセッサ、UE120、又は基地局110に、例えば、図6のプロセス600、図7のプロセス700、又は本明細書で説明されるような他のプロセスの動作を実行又は指示させ得る。いくつかの例では、命令を実行することは、命令を実行すること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、又は命令を解釈することを含み得る。
【0054】
[0060] いくつかの態様では、UEは、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信するための手段、又は第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信するための手段、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの態様では、UEは、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信するための手段、又は第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信するための手段、又はそれらの組み合わせを含む。本明細書で説明される動作をUEが実行するための手段は、例えば、通信マネージャ140、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、又はメモリ282のうちの1つ以上を含み得る。
【0055】
[0061] 図2におけるブロックは異なる構成要素として例示されているが、ブロックに関して説明された機能は、単一のハードウェア、ソフトウェア、若しくは組み合わせ構成要素で、又は構成要素の様々な組み合わせで実装され得る。例えば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、TX MIMOプロセッサ266、又は別のプロセッサに関して説明された機能は、コントローラ/プロセッサ280によって、又はその制御下で実行され得る。
【0056】
[0062] 図3は、SRSリソースセットの例300を例示する図である。
【0057】
[0063] 基地局110(図1及び2に図示され、それらに関連して説明される基地局110など)は、UE120(図1及び2に図示され、それらに関連して説明されるUE120など)によるSRS送信のためのリソースを割り振るために、1つ以上のSRSリソースセットを用いてUE120を構成し得る。例えば、SRSリソースセットのための構成は、無線リソース制御(RRC)構成メッセージ又はRRC再構成メッセージなどのRRCメッセージ中で示され得る。参照番号305によって示されるように、SRSリソースセットは、スロット、シンボル、リソースブロック、又は時間リソースのための周期性などの、時間リソースまたは周波数リソースを含み得る、1つ以上のリソース(SRSリソースとして示される)を含み得る。
【0058】
[0064] 参照番号310によって示されるように、SRSリソースは、SRSが時間-周波数リソースにおいて送信されるべきUE120の1つ以上のアンテナポートを含み得る。このことから、SRSリソースセットのための構成は、SRSが送信されるべき1つ以上の時間-周波数リソースを示し得、SRSがそれらの時間-周波数リソースにおいて送信されるべき1つ以上のアンテナポートを示し得る。SRSリソースセットのための構成は、SRSリソースセットのための、SRS-SetUse情報要素などにおける使用事例を示し得る。例えば、SRSリソースセットは、アンテナ切り替え、コードブック、非コードブック、又はビーム管理の使用事例を有し得る。アンテナ切り替え使用事例では、SRS送信は、SRS-AS送信であり得る。
【0059】
[0065] アンテナ切り替えSRSリソースセットは、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間の相反性(reciprocity)を有するダウンリンクチャネル状態情報(CSI)を示すために使用され得る。例えば、アップリンクチャネルとダウンリンクチャネルとの間に相反性がある場合、基地局110は、ダウンリンクCSIを取得するために(UE120と通信するために使用されるダウンリンクプリコーダを決定するために)、アンテナ切り替えSRS(アンテナ切り替えSRSリソースセットのリソースを使用して送信されるSRS)を使用し得る。基地局110は、アンテナ切り替えSRSの送信のために使用されるSRSリソースの数に基づいて、ダウンリンクプリコーダのためのランクを決定し得る。コードブックSRSリソースセットは、基地局110がUE120にアップリンクプリコーダを示すときに、アップリンクCSIを示すために使用され得る。非コードブックSRSリソースセットは、UE120がアップリンクプリコーダを選択するときに、アップリンクCSIを示すために使用され得る。ビーム管理SRSリソースセットは、ミリメートル波通信のためのCSIを示すために使用され得る。
【0060】
[0066] SRSリソースは、周期的、半永続的(半永続的スケジューリング(SPS)と呼ばれることもある)、又は非周期的として構成されることができる。周期的SRSリソースは、SRSリソースの周期性(SRSリソースがY個のスロット毎に生じる、スロットレベル周期性)及びスロットオフセットを示す構成メッセージを介して構成され得る。半永続的SRSリソースは、半永続的SRSリソースのための周期性及びスロットオフセットを示す構成メッセージを介して構成され得る。半永続的SRSは、ダウンリンク制御情報(DCI)又は媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)(MAC-CE)を使用して動的にアクティブ化され得る。非周期的SRSリソースは、DCI(UE固有DCI又はグループ共通DCI)又はMAC-CEなどを介して動的にトリガリングされ得る。
【0061】
[0067] いくつかの態様では、UE120は、SRSポート(SRS通信のために使用される又は使用されるべきポート)と対応するSRSリソースとの間のマッピングを用いて構成され得る。UE120は、構成において示されるSRSポートを使用して特定のSRSリソース上でSRSを送信し得る。いくつかの態様では、SRSリソースは、スロット内のN個の隣接するシンボルに及び得る(ここで、Nは、1、2、又は4に等しい)。UE120は、X個のSRSポートで構成され得る(ここで、X≦4)。いくつかの態様では、X個のSRSポートの各々は、SRSリソースの対応するシンボルにマッピングされ、そのシンボル中のSRSの送信のために使用され得る。
【0062】
[0068] 図3に示されるように、いくつかの態様では、(異なる使用事例を有する)UE120に示された異なるSRSリソースセットは、(同じスロット中など、時間又は周波数において)重複し得る。例えば、参照番号315によって示されるように、第1のSRSリソースセット(SRSリソースセット1として示される)は、アンテナ切り替え使用事例を有するものとして示される。示されるように、この実例的なアンテナ切り替えSRSリソースセットは、第1のSRSリソース(SRSリソースAとして示される)と、第2のSRSリソース(SRSリソースBとして示される)とを含む。このことから、アンテナ切り替えSRSは、アンテナポート0及びアンテナポート1を使用してSRSリソースA(第1の時間-周波数リソース)において送信され得、アンテナポート2及びアンテナポート3を使用してSRSリソースB(第2の時間-周波数リソース)において送信され得る。基地局110は、アンテナ切り替えSRSを送信するために使用されるSRSリソースの数に基づいて、後続の通信のためのランクを導出し得る。
【0063】
[0069] 参照番号320によって示されるように、第2のSRSリソースセット(SRSリソースセット2として示される)は、コードブック使用事例であり得る。示されるように、この実例的なコードブックSRSリソースセットは、第1のSRSリソース(SRSリソースAとして示される)のみを含む。このことから、コードブックSRSは、アンテナポート0及びアンテナポート1を使用してSRSリソースA(第1の時間-周波数リソース)において送信され得る。この場合、UE120は、アンテナポート2及びアンテナポート3を使用してSRSリソースB(第2の時間-周波数リソース)においてコードブックSRSを送信しない場合がある。
【0064】
[0070] 図4は、ダウンリンクスロットリングシナリオにおけるSRS送信に関連する例400を例示する図である。図4に示されるように、例400は、基地局110(図1~3に関連して図示又は説明された基地局110など)とUE120(図1~3に関連して図示又は説明されたUE120など)との間の通信を含む。いくつかの態様では、基地局110及びUE120は、ワイヤレスネットワーク100などのワイヤレスネットワーク中に含まれ得る。基地局110及びUE120は、アップリンクリンク及びダウンリンクリンクを含み得るワイヤレスアクセスリンクを介して通信し得る。
【0065】
[0071] 図4に参照番号410によって更に示されるように、UE120は、信号のセットを受信し、1つ以上のチャネル測定を実行し得る。例えば、UE120は、チャネル輻輳レベル、RSRP、RSRQ、又はCQIを測定し得る。1つ以上のチャネル測定を実行することに基づいて、UE120は、チャネルのためのランクを決定、識別、又は割り当て得る。例えば、UE120は、他の例の中でもとりわけ、ランク1、ランク2、又はランク3など、報告すべき測定されたランクを決定し得る。UE120がチャネル状態フィードバックにおいて報告するように構成され得る測定されたランクは、測定に基づいて決定されたチャネルのためのランクであり得る。UEは、チャネル測定に基づいて、又はチャネル測定の結果を識別する受信された信号に基づいて、測定されたランクを決定し得る。
【0066】
[0072] 図4に参照番号420によって更に示されるように、UE120は、調整されたチャネル状態フィードバックを送信し、SRS-ASなどのSRSを送信することを控え得る。例えば、UE120は、(測定されたランクよりも低い)調整されたランクを生成するために、測定されたランクを変更し得、調整されたランクを識別するチャネル状態フィードバックを送信し得る。この場合、チャネル状態フィードバックにおいて報告される調整されたランクは、1つ以上のチャネル測定に基づいて決定される測定されたランクよりも低い。チャネル状態フィードバックは、(測定されたランクを識別するランクインジケータではなく)調整されたランクを識別するランクインジケータを含み得る。調整されたランクに基づく基地局110構成決定と、SRS送信(例えば、SRS-AS送信)を監視することに基づく基地局110構成決定との間の不一致を回避するために、UE120は、SRS送信を送信することを控える。例えば、調整されたランクは、PDSCH送信(スロットリングされたダウンリンク送信シナリオ)のためのレイヤの第1の数に対応し得、SRS送信(例えば、SRS-AS送信)を監視する結果は、PDSCH送信(スロットリングされていないダウンリンク送信シナリオ)のためのレイヤの第2のより高い数に対応し得る。この場合、基地局110がスロットリングされたダウンリンク送信シナリオを構成することを確実にするために、UE120は、基地局110が、例えば、PDSCH送信のための第2のより高い数のレイヤを構成することを防止するために、SRS送信を送信することを控える。
【0067】
[0073] いくつかの態様では、UE120は、SRS送信なしに、調整されたランクに基づく構成を使用して基地局110と通信する。例えば、UE120が1つ以上のSRS送信(例えば、1つ以上のSRS-AS送信)を送信することを控えるとき、UE120は、PDSCHに関連付けられた許可を受信し得、チャネル状態フィードバックの送信と許可又はPDSCHを受信することとの間に生じるSRS送信(例えば、SRS-AS送信)なしにPDSCHを受信し得る。
【0068】
[0074] 調整されたランクに基づいて、(介在する)SRS送信なしに通信することは、UEがチャネル状態フィードバックを送信することと、基地局110がスロットリングされたダウンリンク送信シナリオを構成する期間との間で、UE120がSRS送信(例えば、介在するSRS送信)を送信していない状態で通信することを含み得る。言い換えれば、UE120が特定のSRS送信を送信したであろうときに、基地局110がスロットリングされたダウンリンクシナリオを構成し、基地局110がチャネル状態フィードバックに基づいて、及び(送信されなかった)特定のSRS送信に基づかずにスロットリングされたダウンリンクシナリオを構成することを確実にするために、UE120が特定のSRS送信を送信することを控えるとき、UE120は、調整されたランクに基づく構成を使用して、SRS(を送信しること)なしに基地局110と通信している場合がある。
【0069】
[0075] いくつかの態様では、UE120は、ダウンリンクスロットリングに関連付けられた条件を検出することに基づいてチャネル状態フィードバックを調整し得る。例えば、UE120が、ジャンクション温度又はスキン温度などの温度値が閾値(例えば、温度閾値)を超えるか又は満たしたことを検出、識別、又は決定すると、UE120は、更なる又は後続の過剰な温度読み取り(temperature readings)を回避するためにダウンリンクスロットリングを有効にし得る。加えて又は代替として、UE120は、他の例の中でもとりわけ、閾値電力レベルが超えられたこと、又は(例えば、閾値温度値若しくは閾値電力レベルのための)閾値持続時間が超えられたことを検出、識別、又は決定し得る。これらの場合、UE120は、(測定されたランクよりも低い)調整されたランクを生成するために、(1つ以上のチャネル測定に基づいて決定された)測定されたランクを調整し得、UE120は、チャネル状態フィードバックにおいて、それを基地局110に報告し得る。例えば、UE120がチャネルを測定し、測定されたランクthree(3)を決定すると、UE120は、基地局110に、測定されたランク3ではなく調整されたランクtwo(2)に基づいて構成を選択することによってダウンリンクをスロットリングさせるために、調整されたランク2を識別するチャネル状態フィードバックを送信し得る。場合によっては、UE120は、閾値基準(例えば、閾値温度値、閾値電力レベル、又は閾値持続時間)が満たされると、チャネルを測定することを控え得る。例えば、閾値基準が満たされたとUE120が決定すると、UE120は、チャネル測定を実行することを控え得、基地局110にダウンリンクをスロットリングさせるために、基地局110に報告するための調整されたランクとしてデフォルトランクを使用し得る。
【0070】
[0076] いくつかの態様では、UE120は、(測定されたランクではなく)調整されたランクに関連付けられたランクインジケータと共に、及び調整されたCQIと共にチャネル状態フィードバックを送信し得る。例えば、UE120は、基地局110によって使用される送信アンテナ及びMIMOレイヤの数に対する変更を引き起こすための調整されたランクと、基地局110によって使用されるMCSに対する変更を引き起こすための調整されたCQIとを識別するチャネル状態フィードバックを送信し得る。いくつかの態様は、基地局にダウンリンクをスロットリングさせるためにチャネル状態フィードバックにおけるランクを調整することに関して説明されるが、他の可能なパラメータ調整が企図される。いくつかの態様では、UE120は、(測定されたランクではなく)調整されたランクに関連付けられたランクインジケータと共に、且つ調整されたCQIなしでチャネル状態フィードバックを送信し得る。例えば、UE120は、基地局110によって使用される送信アンテナ及びMIMOレイヤの数量への変更を引き起こすための調整されたランクを識別するチャネル状態フィードバックを、基地局110によって使用されるMCSへの変更を回避するための調整されたCQIなしで送信し得る。
【0071】
[0077] 図4に参照番号430によって更に示されるように、基地局110は、ダウンリンク上でUE120に、スロットリングされたダウンリンク送信のセットを送信し得る。例えば、チャネル状態フィードバックにおいて調整されたランクを受信し、いかなるSRS(例えば、1つ以上のSRS-AS)も受信しないことに基づいて、基地局110は、調整されたランクに基づいて構成を決定し得るか、又は別様に選択し得る。この場合、構成は、PDSCH許可のためのレイヤの数であり得る。例えば、基地局110は、測定されたランクに基づいて3レイヤPDSCH許可を構成するのではなく、調整されたランクに基づいて2レイヤPDSCH通信を構成し、2レイヤPDSCH通信を送信し得る。言い換えれば、調整されたランクが測定されたランクよりも低いことに基づいて、調整されたランクに基づく構成を使用するダウンリンク送信は、ダウンリンク送信のための構成が測定されたランクに基づいていた場合に比べてスロットリングされる。いくつかの態様では、基地局110は、調整されたCQIに基づいてMCSを構成し、調整されたCQIに基づいて、調整されたランク及び調整されたMCSに関連付けられたアンテナの数を使用して送信し得る。いくつかの態様では、基地局110は、調整されていないCQIに基づいてMCSを構成し、調整されたランクに関連付けられたアンテナの数を使用して、且つ調整されたMCSなしで送信し得る。
【0072】
[0078] 図5は、ダウンリンクスロットリングシナリオにおけるSRS送信に関連する例500を例示する図である。図5に示されるように、例500は、基地局110(図1~4に図示されるか、又はそれらに関連して説明された基地局110など)とUE120(図1~3に図示されるか、又はそれらに関連して説明されたUE120など)との間の通信を含む。いくつかの態様では、基地局110及びUE120は、ワイヤレスネットワーク100などのワイヤレスネットワーク中に含まれ得る。基地局110及びUE120は、アップリンクリンク及びダウンリンクリンクを含み得るワイヤレスアクセスリンクを介して通信し得る。
【0073】
[0079] 図5に参照番号510によって更に示されるように、UE120は、信号のセットを受信し、1つ以上のチャネル測定を実行し得る。例えば、UE120は、チャネル輻輳レベル、RSRP、RSRQ、又はCQIを測定し得る。1つ以上のチャネル測定を実行することに基づいて、UE120は、チャネルのためのランクを決定し得る。例えば、UE120は、他の例の中でもとりわけ、ランク1、ランク2、又はランク3など、測定されたランクを決定、識別、又はチャネルに割り当て得る。
【0074】
[0080] 図5に参照番号520及び530によって更に示されるように、UE120は、調整されたチャネル状態フィードバック及び調整されたSRS(例えば、SRS-AS)を送信し得る。例えば、UE120は、測定されたランクよりも低い調整されたランクを識別するチャネル状態フィードバックを送信し得る。この場合、チャネル状態フィードバックに関連付けられた基地局110構成決定と、SRS送信を監視することに関連付けられた基地局110構成決定との間の不一致を回避するために、UE120は、SRS送信のために使用されるリソースの数を調整し得る。例えば、測定されたランクに対応するリソースの数を使用してSRS送信を送信するのではなく、UE120は、調整されたランクに対応するリソースの数を使用してSRS送信(例えば、SRS-AS送信)を送信し得る。特定の非限定的な例として、UE120がチャネル状態フィードバックにおいて(測定されたランクfour(4)ではなく)調整されたランクtwo(2)を報告しているときに、UE120は、(4つのアンテナではなく)2つのアンテナを使用してSRSを送信し得る。この場合、基地局110は、2つのアンテナ上で信号を受信し得、ランク2を決定、識別、又はチャネルにて割り当て得る。別の特定の例として、UE120がチャネル状態フィードバックにおいて調整されたランクone(1)を報告しているときに、UE120は、1つのアンテナを使用してSRSを送信し得る。基地局110が1つ以上のSRS送信(例えば、SRS-AS送信)に基づいて構成を選択するとき、基地局110は、(測定されたランクに対応する構成ではなく)調整されたランクに基づく構成と同じ構成を選択するようにされ、それによって、他の例の中でもとりわけ、ダウンリンクスロットリングを達成し、ブロック誤り率(BLER)又は無線リンク障害(RLF)を回避する。
【0075】
[0081] いくつかの態様では、UE120は、ダウンリンクスロットリングに関連付けられた条件を検出することに基づいて、チャネル状態フィードバック及びSRS送信リソースを調整し得る。例えば、UE120が、ジャンクション温度又はスキン温度などの温度値が閾値を超えたことを検出、識別、又は決定すると、UE120は、更なる又は後続の過剰な温度読み取りを回避するためにダウンリンクスロットリングを有効にし得る。この場合、UE120は、測定されたランクを調整して調整されたランクを生成し得、測定されたランクではなく調整されたランクに対応するために使用されるSRSリソースの数を調整し得る。
【0076】
[0082] いくつかの態様では、UE120は、1つ以上の通信を使用して、調整されたチャネル状態フィードバック及び調整されたSRSを送信し得る。例えば、UE120は、連続する第1の通信において調整されたチャネル状態フィードバックを送信し、連続する第2の通信において調整されたSRSを送信し得る。代替として、UE120は、連続する第1の通信において調整されたSRSを送信し、連続する第2の通信において調整されたチャネル状態フィードバックを送信し得る。代替として、UE120は、同時で別個の通信において調整されたチャネル状態フィードバック及び調整されたSRSを送信し得る。代替として、UE120は、単一の通信において調整されたチャネル状態フィードバック及び調整されたSRSを送信し得る。
【0077】
[0083] 図5において参照番号540によって更に示されるように、基地局110は、ダウンリンク上でUE120に、スロットリングされたダウンリンク送信のセットを送信し得る。例えば、基地局110は、チャネル状態フィードバックに基づいて、又はSRSの調整された数(例えば、1つ以上のSRS-AS)に基づいて構成(PDSCH許可のためのレイヤの数)を決定し得、基地局110は、決定された構成を使用して送信し得る。この場合、調整されたランクが測定されたランクよりも低く、調整されたSRSが調整されたランクに対応することに基づいて、決定された構成を使用するダウンリンク送信は、ダウンリンク送信が測定されたランクに対応する構成を使用する場合に比べてスロットリングされる。
【0078】
[0084] 図6は、例えばUEによって実行される実例的なプロセス600を例示する図である。プロセス600は、UE(例えば、UE120)がダウンリンクスロットリングシナリオにおいてSRS送信に関連付けられた動作を実行する例である。
【0079】
[0085] 図6に示すように、いくつかの態様では、プロセス600は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することを含み得る(ブロック610)。例えば、UEは(図8に図示された通信マネージャ140又は送信構成要素804を使用することなどによって)、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信し得る。
【0080】
[0086] 図6に示されるように、いくつかの態様では、プロセス600は、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信することを含み得る(ブロック620)。例えば、UEは(図8に図示される通信マネージャ140又は調整構成要素808を使用することなどによって)、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つ(例えば、図3に関して参照された機構のうちの1つに従って)基地局によって監視するように構成されたSRSリソースセットに関連付けられたSRSのセット(例えば、AS-SRSのセット)を送信することなく、基地局と通信し得る。いくつかの態様では、UEは、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSの介在セット(例えば、AS-SRSの介在セット)(を送信すること)なしに基地局と通信し得る。
【0081】
[0087] プロセス600は、プロセス600に関連して、又は本明細書の他の箇所で説明される1つ以上の他のプロセスに関連して説明される態様のうちの任意の単一の態様又は任意の組み合わせなどの追加の態様を含み得る。
【0082】
[0088] 第1の追加の態様では、プロセス600は、チャネル上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定することと、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することとを含む。
【0083】
[0089] 第2の追加の態様では、単独で又は第1の態様と組み合わせて、プロセス600は、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することを含み、ここで、第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいて第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することを含む。
【0084】
[0090] 第3の追加の態様では、単独で又は第1及び第2の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる。
【0085】
[0091] 第4の追加の態様では、単独で又は第1~第3の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、基地局と通信することは、構成に関連付けられたPDSCHリソースのセットの許可をSRSのセットなしで受信することを含む。
【0086】
[0092] 第5の追加の態様では、単独で又は第1~第4の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、プロセス600は、第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することに基づいてSRSのセットの送信を控えることを含む。
【0087】
[0093] 第6の追加の態様では、単独で又は第1~第5の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、SRSのセットは、AS-SRSのセットである。
【0088】
[0094] 図6は、プロセス600の実例的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス600は、図6に図示されるものと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なって配置されたブロックを含み得る。加えて又は代替として、プロセス600のブロックのうちの2つ以上が並行して実行され得る。
【0089】
[0095] 図7は、例えばUEによって実行される実例的なプロセス700を例示する図である。プロセス700は、UE(例えば、UE120)がダウンリンクスロットリングシナリオにおいてSRS送信に関連付けられた動作を実行する例である。
【0090】
[0096] 図7に示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することを含み得る(ブロック710)。例えば、UEは(図8に図示された通信マネージャ140又は送信構成要素804を使用することなどによって)、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信し得る。
【0091】
[0097] 図7に示されるように、いくつかの態様では、プロセス700は、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信することを含み得る(ブロック720)。例えば、UEは(図8に図示された通信マネージャ140又は送信構成要素804を使用することなどによって)、第1のランクに関連付けられた構成を用いてSRSのセット(例えば、AS-SRSのセット)を送信し得る。
【0092】
[0098] プロセス700は、プロセス700に関連して、又は本明細書の他の箇所で説明される1つ以上の他のプロセスに関連して説明される態様のうちの任意の単一の態様又は任意の組み合わせなどの追加の態様を含み得る。
【0093】
[0099] 第1の追加の態様では、構成は、SRSのセットが送信される構成されたSRSリソースの数を含む。
【0094】
[0100] 第2の追加の態様では、単独で又は第1の態様と組み合わせて、プロセス700は、チャネル上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定することと、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することとを含む。
【0095】
[0101] 第3の追加の態様では、単独で又は第1及び第2の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、プロセス700は、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することを含み、ここで、チャネル状態フィードバックを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいてチャネル状態フィードバックを送信することを含む。
【0096】
[0102] 第4の追加の態様では、単独で又は第1~第3の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる。
【0097】
[0103] 第5の追加の態様では、単独で又は第1~第4の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、SRSのセットを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいて1つ以上の構成されたSRSリソースを使用してSRSのセットを送信することを含む。
【0098】
[0104] 第6の追加の態様では、単独で又は第1~第5の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、プロセス700は、第1のランクに関連付けられた構成を使用して基地局と通信することを含む。
【0099】
[0105] 第7の追加の態様では、単独で又は第1~第6の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、基地局と通信することは、構成に関連付けられたPDSCHリソースのセットの許可を受信することを含む。
【0100】
[0106] 第8の追加の態様では、単独で又は第5~第7の態様のうちの1つ以上と組み合わせて、SRSのセットは、AS-SRSのセットである。
【0101】
[0107] 図7は、プロセス700の実例的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス700は、図7に図示されるものと比べて、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、又は異なって配置されたブロックを含み得る。加えて又は代替として、プロセス700のブロックのうちの2つ以上が並行して実行され得る。
【0102】
[0108] 図8は、ワイヤレス通信のための実例的な装置800のブロック図である。装置800はUEであり得るか、又はUEは装置800を含み得る。いくつかの態様では、装置800は、受信構成要素802及び送信構成要素804を含み、それらは、(例えば、1つ以上のバス又は1つ以上の他の構成要素を介して)互いに通信し得る。示されるように、装置800は、受信構成要素802及び送信構成要素804を使用して別の装置806(UE、基地局、又は別のワイヤレス通信デバイスなど)と通信し得る。更に示されるように、装置800は、通信マネージャ140を含み得る。通信マネージャ140は、他の例の中でもとりわけ、調整構成要素808、決定構成要素810、又は温度測定構成要素812のうちの1つ以上を含み得る。
【0103】
[0109] いくつかの態様では、装置800は、図4~5に関連して本明細書で説明される1つ以上の動作を実行するように構成され得る。加えて又は代替として、装置800は、図6のプロセス600、図7のプロセス700、又はそれらの組み合わせなど、本明細書で説明される1つ以上のプロセスを実行するように構成され得る。いくつかの態様では、図8に示される装置800又は1つ以上の構成要素は、図2に関連して説明されたUEの1つ以上の構成要素を含み得る。加えて又は代替として、図8に示される1つ以上の構成要素は、図2に関連して説明された1つ以上の構成要素内に実装され得る。加えて又は代替として、構成要素のセットのうちの1つ以上の構成要素は、メモリ中に記憶されたソフトウェアとして少なくとも部分的に実装され得る。例えば、構成要素(又は構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体中に記憶され、構成要素の機能又は動作を実行するためにコントローラ又はプロセッサによって実行可能な命令又はコードとして実装され得る。
【0104】
[0110] 受信構成要素802は、装置806から、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組み合わせなどの通信を受信し得る。受信構成要素802は、受信された通信を装置800の1つ以上の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素802は、受信された通信に対して信号処理(他の例の中でもとりわけ、フィルタリング、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、又は復号など)を実行し得、処理された信号を装置806の1つ以上の他の構成要素に提供し得る。いくつかの態様では、受信構成要素802は、図2に関して説明されたUEの、1つ以上のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組み合わせを含み得る。
【0105】
[0111] 送信構成要素804は、基準信号、制御情報、データ通信、又はそれらの組み合わせなどの通信を装置806に送信し得る。いくつかの態様では、装置806の1つ以上の他の構成要素は、通信を生成し得、生成された通信を装置806への送信のために送信構成要素804に提供し得る。いくつかの態様では、送信構成要素804は、生成された通信に対して信号処理(他の例の中でもとりわけ、フィルタリング、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、又は符号化など)を実行し得、処理された信号を装置806に送信し得る。いくつかの態様では、送信構成要素804は、図2に関して説明されたUEの、1つ以上のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、又はそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの態様では、送信構成要素804は、トランシーバ中で受信構成要素802とコロケートされ得る。
【0106】
[0112] いくつかの態様では、受信構成要素802又は送信構成要素804は、処理システムの構成要素であり得る。例えば、装置800の処理システムは、装置800の様々な他の構成要素又は副構成要素を含むシステムを指し得る。
【0107】
[0113] 装置800の処理システムは、装置800の他の構成要素とインタフェースし得、他の構成要素から受信された情報(入力又は信号など)を処理し、他の構成要素に情報を出力すること、等を行い得る。例えば、装置800のチップ又はモデムは、処理システムと、情報を受信又は取得するための受信構成要素802と、情報を出力、送信、又は提供するための送信構成要素804とを含み得る。場合によっては、受信構成要素802は、装置800が情報又は信号入力を受信し得、情報が処理システムに受け渡され得るような、チップ又はモデムの処理システムと受信機との間のインタフェースを指し得る。いくつかの場合には、送信構成要素804は、装置800がチップ又はモデムから出力された情報を送信し得るような、チップ又はモデムの処理システムと送信機との間のインタフェースを指し得る。当業者は、第2のインタフェースも情報又は信号入力を取得又は受信し得、第1のインタフェースも情報を出力、送信、又は提供し得ることを容易に認識するであろう。
【0108】
[0114] 送信構成要素804は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信し得る。送信構成要素804又は受信構成要素802は、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信し得る。調整構成要素808は、送信構成要素804に、送信構成要素804が第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することに基づいてSRSのセットの送信を控えさせ得る。調整構成要素808は、他の例の中でもとりわけ、報告されたランク、報告されたCQI、チャネル状態フィードバック、又はSRS送信のために使用されるリソースの数を調整するか、又は送信構成要素804に調整させ得る。受信構成要素802は、チャネル上で1つ以上の信号を受信し得る。決定構成要素810は、チャネル上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定し得、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成し得る。受信構成要素802は、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信し得る。送信構成要素804又は受信構成要素802は、構成に関連付けられたPDSCHリソースのセットの許可をSRSのセットなしで受信し得る。
【0109】
[0115] 送信構成要素804は、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信し得る。送信構成要素804は、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信し得る。送信構成要素804又は受信構成要素802は、第1のランクに関連付けられた構成を使用して基地局と通信し得る。受信構成要素802は、構成に関連付けられたPDSCHリソースのセットの許可を受信し得る。受信構成要素802は、チャネル上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定し得る。決定構成要素810は、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成し得る。受信構成要素802は、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信し得る。温度測定構成要素812は、(例えば、装置800の)温度を測定し得る。別の例では、電力レベル測定構成要素などの別のタイプの構成要素が、ダウンリンクスロットリングに関連する測定を実行又は取得するために使用され得る。
【0110】
[0116] 以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する:
【0111】
[0117] 態様1:UEの装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することと、第1のランクに関連付けられた構成を使用して、且つSRSのセットなしで基地局と通信することとを含む、方法。
【0112】
[0118] 態様2:基地局と通信することは、構成に関連付けられたPDSCHリソースのセットの許可をSRSのセットなしで受信することを含む、態様1に記載の方法。
【0113】
[0119] 態様3:第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することに基づいてSRSのセットの送信を控えることを更に含む、態様1又は2に記載の方法。
【0114】
[0120] 態様4:チャネル上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定することと、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することとを更に含む、態様1~3のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0115】
[0121] 態様5:温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することを更に含み、ここで、第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいて第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することを含む、態様1~4のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0116】
[0122] 態様6:温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる、態様5に記載の方法。
【0117】
[0123] 態様7:SRSのセットは、AS-SRSのセットである、態様1~6のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0118】
[0124] 態様8:UEの装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、チャネル状態に関連付けられた第2のランクよりも低い第1のランクの報告と共にチャネル状態フィードバックを送信することと、第1のランクに関連付けられた構成を使用してSRSのセットを送信することとを含む、方法。
【0119】
[0125] 態様9:第1のランクに関連付けられた構成を使用して基地局と通信することを更に含む、態様8に記載の方法。
【0120】
[0126] 態様10:基地局と通信することは、構成に関連付けられたPDSCHリソースのセットの許可を受信することを含む、請求項8又は9に記載の方法。
【0121】
[0127] 態様11:構成は、SRSのセットが送信される構成されたSRSリソースの数を含む、請求項8~10のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0122】
[0128] 態様12:チャネル上で第2のランクに関連付けられた1つ以上の信号を測定することと、1つ以上の信号を測定することに基づいて第1のランクを含むチャネル状態フィードバックを生成することとを更に含む、態様8~11のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0123】
[0129] 態様13:温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することを更に含み、ここで、チャネル状態フィードバックを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいてチャネル状態フィードバックを送信することを含む、態様8~12のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0124】
[0130] 態様14:温度閾値は、ジャンクション温度又はスキン温度に関連付けられる、態様13に記載の方法。
【0125】
[0131] 態様15:SRSのセットを送信することは、温度閾値が満たされているというインジケーションを受信することに基づいて1つ以上の構成されたSRSリソースを使用してSRSのセットを送信することを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【0126】
[0132] 態様16:SRSのセットは、AS-SRSのセットである、態様8~15のうちのいずれか1つに記載の方法。
【0127】
[0133] 態様17:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶され、装置に態様1~7のうちの1つ以上に記載の方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを含む、装置。
【0128】
[0134] 態様18:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つ以上のプロセッサとを含み、1つ以上のプロセッサは、態様1~7のうちの1つ以上に記載の方法を実行するように構成される、デバイス。
【0129】
[0135] 態様19:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1~7のうちの1つ以上に記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0130】
[0136] 態様20:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1~7のうちの1つ以上に記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0131】
[0137] 態様21:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、態様1~7のうちのいずれか1つに記載の方法を実行させる1つ以上の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0132】
[0138] 態様22:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリ中に記憶され、装置に態様8~16のうちの1つ以上に記載の方法を実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを含む、装置。
【0133】
[0139] 態様23:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つ以上のプロセッサとを含み、1つ以上のプロセッサは、態様8~16のうちの1つ以上に記載の方法を実行するように構成される、デバイス。
【0134】
[0140] 態様24:ワイヤレス通信のための装置であって、態様8~16のうちの1つ以上に記載の方法を実行するための少なくとも1つの手段を含む、装置。
【0135】
[0141] 態様25:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様8~16のうちの1つ以上に記載の方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0136】
[0142] 態様26:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つ以上のプロセッサによって実行されると、デバイスに、態様8~16のうちのいずれか1つに記載の方法を実行させる1つ以上の命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0137】
[0143] 態様27:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1~7又は8~16のうちのいずれか1つに記載の方法を実行するように構成された手段を備える、装置。
【0138】
[0144] 態様28:コンピュータプログラムであって、プログラムがコンピュータによって実行されると、コンピュータに、態様1~7又は8~16のうちのいずれか1つに記載の方法を実施させるプログラム命令を備える、コンピュータプログラム。
【0139】
[0145] 前述の開示は、例示及び説明を提供するが、網羅的であること、又は開示された厳密な形態に態様を限定することを意図されない。修正形態及び変形形態は、本開示を踏まえて行われ得るか、又は態様の実施から取得され得る。
【0140】
[0146] 本明細書で使用される場合、「構成要素(component)」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして広く解釈されることを意図される。本明細書で使用される場合、プロセッサは、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装される。本明細書で使用される場合、「~に基づく」というフレーズは、「~に少なくとも部分的に基づく」を意味するように広く解釈されることを意図される。本明細書で使用される場合、閾値を満たすことは、文脈に応じて、他の例の中でもとりわけ、値が閾値よりも大きいこと、閾値以上であること、閾値未満であること、閾値以下であること、閾値に等しいこと、又は閾値に等しくないことを指し得る。本明細書で使用される場合、項目のリスト「のうちの少なくとも1つ」を指すフレーズは、単一のメンバを含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。例として、「a、b、又はcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a+b、a+c、b+c、及びa+b+cをカバーすることを意図される。
【0141】
[0147] また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」及び「an」は、1つ以上の項目を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。更に、本明細書で使用される場合、冠詞「the」は、冠詞「the」に関連して参照される1つ以上の項目を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。更に、本明細書で使用される場合、「セット」及び「グループ」という用語は、1つ以上の項目(例えば、関連する項目、関連しない項目、又は関連する項目と関連しない項目との組み合わせ)を含むことを意図され、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つのみ」というフレーズ又は同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有している(having)」という用語、及び類似の用語は、それらが修正する要素を限定しないオープンエンドの用語であることを意図される(例えば、要素Aを「有する(having)」は、Bも有し得る)。更に、本明細書で使用される場合、「又は」という用語は、連続して使用されるときに包括的であることを意図され、別段に明記されていない限り(例えば、「いずれか」又は「のうちの1つのみ」と組み合わせて使用される場合)、「及び/又は」と交換可能に使用され得る。
【0142】
[0148] 本明細書で開示された態様に関連して説明された様々な例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムプロセスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両方の組み合わせとして実装され得る。ハードウェアとソフトウェアとの互換性は、一般に、機能の観点から説明されており、本明細書で説明された様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びプロセスにおいて例示されている。そのような機能がハードウェアで実装されるか、又はソフトウェアで実装されるかは、特定のアプリケーションとシステム全体に課せられた設計制約とに依存する。
【0143】
[0149] 本明細書で開示された態様に関連して説明された様々な例示的なロジック、論理ブロック、モジュール及び回路を実装するために使用されるハードウェア及びデータ処理装置は、汎用シングルチップ若しくはマルチチッププロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)若しくは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート若しくはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア構成要素、又は本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせで実装又は実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、又は任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、若しくはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。いくつかの態様では、特定のプロセス及び方法は、所与の機能に特有である回路によって実行され得る。
【0144】
[0150] 1つ以上の様態では、説明された機能は、本明細書中に開示された構造及びそれらの構造的同等物を含む、ハードウェア、デジタル電子回路、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。本明細書に説明された主題の実装形態はまた、データ処理装置による実行のために又はデータ処理装置の動作を制御するためにコンピュータ記憶媒体上で符号化される1つ以上のコンピュータプログラム(コンピュータプログラムの命令の1つ以上のモジュールなど)として実装されることができる。
【0145】
[0151] ソフトウェアで実装される場合、それら機能は、1つ以上の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、又はコンピュータ可読媒体を通して送信され得る。本明細書で開示された方法又はアルゴリズムのプロセスは、コンピュータ可読媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールで実装され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することを可能にされることができる任意の媒体を含む通信媒体及びコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROM若しくは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態で所望されるプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含み得る。また、任意の接続は、コンピュータ可読媒体と適正に称されることができる。ディスク(disk)及びディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(CD)(disc)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。本明細書で説明された媒体の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。加えて、方法又はアルゴリズムの動作は、機械可読媒体及びコンピュータ可読媒体上にコード及び命令の1つの又は任意の組み合わせ又はセットとして存在し得、それは、コンピュータプログラム製品に組み込まれ得る。
【0146】
[0152] 本開示で説明された態様に対する様々な修正形態は、当業者にとって容易に明らかであり得、本明細書で定義された包括的な原理は、本開示の趣旨又は範囲から逸脱することなく他の態様に適用され得る。このことから、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されることを意図されないが、本明細書で開示された本開示、原理、及び新規の特徴と一致する最も広い範囲が付与されるべきである。
【0147】
[0153] 加えて、当業者は、「上方(upper)」及び「下方(lower)」という用語が、図を説明しやすくするために使用されることがあり、適正に方向付けられた頁上で図の向きに対応する相対位置を示し、実装されたときの任意のデバイスの適正な向きを反映しない場合があることを容易に認識するであろう。
【0148】
[0154] 別個の態様の文脈において本明細書に説明されているある特定の特徴もまた、単一の態様で組み合わせて実装されることができる。反対に、単一の態様の文脈において説明されている様々な特徴もまた、別個に複数の態様で又は任意の適したサブコンビネーション(subcombination)で実装されることができる。その上、特徴は、ある特定の組み合わせとして機能するものとして説明され、そのようなものとして最初に特許請求さえされ得るが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから削除され得、特許請求される組み合わせは、副組み合わせ又は副組み合わせの変形形態を対象とし得る。
【0149】
[0155] 同様に、動作は、図面では特定の順序で図示されているが、これは、所望の結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で若しくは逐次的な順序で実行されること、又は全ての例示される動作が実行されることを必要とすると理解されるべきでない。更に、図面は、フロー図の形態でもう1つの実例的なプロセスを概略的に図示し得る。しかしながら、図示されていない他の動作は、概略的に例示されている実例的なプロセス中に組み込まれることができる。例えば、1つ以上の追加の動作は、例示されている動作のうちのいずれの前でも、後でも、同時でも、又は間でも実行されることができる。ある特定の状況では、マルチタスク及び並列処理が有利であり得る。その上、説明された態様におけるさまざまなシステム構成要素の分離は、全ての態様においてそのような分離を必要とすると理解されるべきでなく、説明されるプログラム構成要素及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品において共に統合されることができるか、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化されることができることを理解されたい。加えて、他の態様は、以下の特許請求の範囲内にある。場合によっては、特許請求の範囲に記載されるアクションは、異なる順序で実行されることができ、それでもなお望ましい結果を達成することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】