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特表2024-518467デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号
(51)【国際特許分類】
   H04L 27/26 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
H04L27/26 114
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568707
(86)(22)【出願日】2022-05-03
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 US2022027490
(87)【国際公開番号】W WO2022240618
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】17/319,388
(32)【優先日】2021-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】ギデオン・シュロモ・カッツ
(72)【発明者】
【氏名】アッサーフ・トゥーボール
(72)【発明者】
【氏名】ロネン・シェイキッド
(72)【発明者】
【氏名】エラド・メイア
(72)【発明者】
【氏名】アミット・バー-オア・ティリンガー
(72)【発明者】
【氏名】ヤニヴ・エイステイン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・レヴィツキー
(72)【発明者】
【氏名】シェイ・ランディス
(72)【発明者】
【氏名】タル・オヴド
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための方法、システム及びデバイスが説明される。第1のワイヤレスデバイスは、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定し得る。第1のワイヤレスデバイスは、データリソース要素のセットに基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させてもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスは復調参照信号を含む。第1のワイヤレスデバイスは、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセット及びパイロットリソース要素のセットを送信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットに基づいて、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを復号し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法であって、
1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するステップと、
データリソース要素の前記セットに少なくとも一部基づいて前記1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素の前記セットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるステップであって、パイロットリソース要素の前記セットの前記シーケンスが復調参照信号を含む、ステップと、
前記1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素の前記セットとデータリソース要素の前記セットに関連するパイロットリソース要素の前記セットとを送信するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記第2のワイヤレスデバイスに、パイロットリソース要素の前記セットの第1のサブセットの標示を送信するステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットが、パイロットリソース要素の前記セットの少なくとも1つのパイロットリソース要素を含まず、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットの前記標示を送信することに少なくとも一部基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットの前記標示の前記送信が、
パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信するステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットを特定する前記構成シグナリングを送信するステップが、
パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットを特定する復調参照信号構成を送信するステップを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
パイロットリソース要素の前記セットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素の前記セットの第1のサブセットを特定するステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットを特定することに少なくとも一部基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記シーケンスを発生させるステップが、
シーケンスのセットから前記シーケンスを選択するステップを含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、シーケンスの前記セットから前記シーケンスを選択することに少なくとも一部基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記シーケンスが、前記シーケンスが閾値を満たすことについての尺度に少なくとも一部基づいて、シーケンスの前記セットから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記尺度がパーセンタイルピーク値を含み、
前記閾値を満たすことが、前記パーセンタイルピーク値が前記閾値を上回ることを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
シーケンス候補の前記セットの各シーケンスが、尺度の関連する値を有し、
前記シーケンスが、前記シーケンスの前記尺度の前記関連する値が、シーケンス候補の前記セットの各々の他のシーケンスの前記尺度の前記値と比べて最低の値または最高の値を有することに少なくとも一部基づいて、シーケンスの前記セットから選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
四位相偏移変調を使用してパイロットリソース要素の前記セットの各パイロットリソース要素を変調するステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、前記変調するステップに少なくとも一部基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
パイロットリソース要素の前記セットのパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントのセットを特定するステップと、
コンスタレーションポイントの前記セットの各コンスタレーションポイントのための前記パイロットリソース要素に対する尺度の値を決定するステップと、
前記パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントの前記セットの各コンスタレーションポイントに対する前記尺度の前記値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントの前記セットのうちのコンスタレーションポイントを選択するステップとをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、前記コンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
パイロットリソース要素の前記セットの第2のパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントの第2のセットを特定するステップと、
コンスタレーションポイントの前記第2のセットの各コンスタレーションポイントのための前記第2のパイロットリソース要素に対する前記尺度の第2の値を決定するステップと、
前記第2のパイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントの前記第2のセットの各コンスタレーションポイントに対する前記尺度の前記第2の値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントの前記第2のセットのうちの第2のコンスタレーションポイントを選択するステップとをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、前記第2のコンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
パイロットリソース要素の前記セットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素の前記セットの第1のサブセットを特定するステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットの前記第2のサブセットが、第1のパイロットリソース要素および前記第2のパイロットリソース要素を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
パイロットリソース要素の前記セットの前記第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットの各コンスタレーションポイントに対する前記尺度のそれぞれの値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントの前記それぞれのセットのそれぞれのコンスタレーションポイントを選択するステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、パイロットリソース要素の前記セットの前記第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対する前記それぞれのコンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットの各パイロットリソース要素に対する前記尺度のそれぞれの値を決定するのを控えるステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、前記控えるステップに少なくとも一部基づく、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記尺度がパーセンタイルピークを含み、前記コンスタレーションポイントを選択するステップが、
コンスタレーションポイントの前記セットの各コンスタレーションポイントに対して、第1のパイロットリソース要素と時間的に重複するシンボル期間にわたるパーセンタイルピーク値を決定するステップと、
コンスタレーションポイントの前記セットの第2のコンスタレーションポイントのパーセンタイルピーク値よりも高いパーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントの前記セットのうちの第1のコンスタレーションポイントを選択するステップとを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のコンスタレーションポイントが、コンスタレーションポイントの前記セットの中の各コンスタレーションポイントの最高のパーセンタイルピークと関連付けられる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
データリソース要素の前記セットのデータリソース要素に対して直交振幅変調を実行することに関連するコンスタレーションポイントの数を特定するステップをさらに含み、前記シーケンスを発生させるステップが、コンスタレーションポイントの前記数が閾値を上回ることに少なくとも一部基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記シーケンスを発生させるステップが、
パイロットリソース要素の前記セットの各パイロットリソース要素に対するコンスタレーションポイントのセットを特定するステップと、
コンスタレーションポイントの複数のシーケンスを発生させるステップであって、コンスタレーションポイントの各シーケンスが、パイロットリソース要素の前記セットに対するコンスタレーションポイントの各セットからの1つのコンスタレーションポイントを含む、ステップと、
コンスタレーションポイントの前記複数のシーケンスのコンスタレーションポイントの各シーケンスに対して、尺度の値を決定するステップと、
パイロットリソース要素の前記セットに対して、コンスタレーションポイントの前記セットの各コンスタレーションポイントに対する前記尺度の前記値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントの前記複数のシーケンスからコンスタレーションポイントのシーケンスを選択するステップとを含み、パイロットリソース要素の前記セットを送信するステップが、コンスタレーションポイントの前記シーケンスを選択することに少なくとも一部基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
尺度がパーセンタイルピーク値を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法であって、
1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素の前記セットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信するステップと、
データリソース要素の前記セットと関連付けられる前記復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素の前記セットの第1のサブセットに少なくとも一部基づいて、パイロットリソース要素の前記セットの第2のサブセットを復号するステップと、
前記決定された復調参照信号に少なくとも一部基づいて、データリソース要素の前記受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するステップとを含む、方法。
【請求項22】
パイロットリソース要素の前記セットの各パイロットリソース要素が、四位相偏移変調に従って変調される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記第1のワイヤレスデバイスから、パイロットリソース要素の前記セットの構成の標示を受信するステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットを受信するステップが、パイロットリソース要素の前記セットの前記示される構成に少なくとも一部基づく、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
パイロットリソース要素の前記セットの前記第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットを特定するステップをさらに含み、パイロットリソース要素の前記セットの前記第2のサブセットを復号するステップが、パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットを特定することに少なくとも一部基づく、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
パイロットリソース要素の前記セットを受信するステップが、パイロットリソース要素の前記セットが閾値を満たす尺度と関連付けられることに少なくとも一部基づく、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記尺度がパーセンタイルピーク値を含み、
前記尺度が前記閾値を満たすことが、前記パーセンタイルピーク値が前記閾値を上回ることを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令とを備え、前記命令が、前記装置に、
1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定することと、
データリソース要素の前記セットに少なくとも一部基づいて前記1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素の前記セットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させることであって、パイロットリソース要素の前記セットの前記シーケンスが復調参照信号を含む、発生させることと、
前記1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素の前記セットとデータリソース要素の前記セットに関連するパイロットリソース要素の前記セットとを送信することと
を行わせるように前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【請求項28】
前記命令がさらに、前記装置に、
前記第2のワイヤレスデバイスに、パイロットリソース要素の前記セットの第1のサブセットの標示を送信させるように前記プロセッサによって実行可能であり、パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットが、パイロットリソース要素の前記セットの少なくとも1つのパイロットリソース要素を含まず、パイロットリソース要素の前記セットを送信することが、パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットの前記標示を送信することに少なくとも一部基づく、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットの前記標示を送信するための前記命令が、前記装置に、
パイロットリソース要素の前記セットの前記第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信させるように前記プロセッサによって実行可能である、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
プロセッサと、
前記プロセッサと結合されたメモリと、
前記メモリに記憶された命令とを備え、前記命令が、前記装置に、
1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素の前記セットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信させ、
データリソース要素の前記セットと関連付けられる前記復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素の前記セットの第1のサブセットに少なくとも一部基づいて、パイロットリソース要素の前記セットの第2のサブセットを復号させ、
前記決定された復調参照信号に少なくとも一部基づいて、データリソース要素の前記受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行させる
ように前記プロセッサによって実行可能である、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
相互参照
本特許出願は、2021年5月13日に出願され本出願の譲受人に譲渡された、KUTZらによる「ENHANCED DEMODULATION REFERENCE SIGNAL FOR DIGITAL POST DISTORTION ASSIST」と題する米国特許出願第17/319,388号の利益を主張する。
【0002】
以下は、デジタルポストディストーション支援のための高度化された復調参照信号を含む、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの、様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例には、Long Term Evolution(LTE)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(4G)システム、およびNew Radio(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(5G)システムがある。これらのシステムは、符号分割多元接続(code division multiple access:CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access:TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access:FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA:OFDMA)、または離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(discrete Fourier transform spread orthogonal frequency division multiplexing:DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によっては、ユーザ機器(user equipment: UE)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つまたは複数の基地局または1つまたは複数のネットワークアクセスノードを含み得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
説明される技法は、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする、改良された方法、システム、デバイス、および装置に関する。一般に、説明される技法は、第1のワイヤレスデバイス(たとえば、基地局またはユーザ機器(UE))が、リソース要素のセット(たとえば、シンボル期間内のリソース要素のセット)に関連するピーク対平均電力比を調整する(たとえば、閾値を満たすように最小限にする、または低減する)ことを可能にする。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、復調参照信号を含むリソース要素またはリソース要素のセットにマッピングされ得るコンスタレーションポイントのセットを特定し得る。第1のワイヤレスデバイスは、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに関連する1パーセンタイルのピーク値を決定してもよく、その1パーセンタイルピーク値が閾値を満たす(たとえば、下回る、上回る)、または最低もしくは最高の1パーセンタイルピーク値を有するセットから、コンスタレーションポイントを選択してもよい。第1のワイヤレスデバイスは、選択されたコンスタレーションポイントに基づいて復調参照信号のためのシーケンスを決定してもよく、決定されたシーケンスに基づいて復調参照信号を第2のワイヤレスデバイスに送信してもよい。
【0005】
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。方法は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するステップと、データリソース要素のセットに基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるステップであって、パイロットリソース要素のセットのシーケンスが復調参照信号を含む、ステップと、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するステップとを含み得る。
【0006】
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定することと、データリソース要素のセットに少なくとも一部基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させることであって、パイロットリソース要素のセットのシーケンスが復調参照信号を含む、発生させることと、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットとを送信することとを行わせるように、プロセッサによって実行可能であり得る。
【0007】
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するための手段と、データリソース要素のセットに基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるための手段であって、パイロットリソース要素のセットのシーケンスが復調参照信号を含む、手段と、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットとを送信するための手段とを含み得る。
【0008】
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定することと、データリソース要素のセットに少なくとも一部基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させることであって、パイロットリソース要素のセットのシーケンスが復調参照信号を含む、発生させることと、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットとを送信することとを行うように、プロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0009】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、第2のワイヤレスデバイスに、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットは、パイロットリソース要素のセットの少なくとも1つのパイロットリソース要素を含まず、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信することに基づいてもよい。
【0010】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示の送信は、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0011】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する復調参照信号構成を送信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0012】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに基づいてもよい。
【0013】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、シーケンスを発生させることは、シーケンスのセットからシーケンスを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、シーケンスのセットからシーケンスを選択することに基づいてもよい。
【0014】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、シーケンスは、シーケンスが閾値を満たすことについての尺度に基づいて、シーケンスのセットから選択され得る。
【0015】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、尺度は、パーセンタイルピーク値を含み、閾値を満たすことは、パーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含む。
【0016】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、シーケンス候補のセットの各シーケンスは、尺度の関連する値を有してもよく、シーケンスは、シーケンスの尺度の関連する値が、シーケンス候補のセットの各々の他のシーケンスの尺度の値と比べて最低の値または最高の値を有することに基づいて、シーケンスのセットから選択されてもよい。
【0017】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、四位相偏移変調を使用してパイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素を変調するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、その変調することに基づいてもよい。
【0018】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットのパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントのセットを特定し、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントのためのパイロットリソース要素に対する尺度の値を決定し、パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに基づいてコンスタレーションポイントのセットのうちのコンスタレーションポイントを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、コンスタレーションポイントを選択することに基づいてもよい。
【0019】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットの第2のパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントの第2のセットを特定し、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントのための第2のパイロットリソース要素に対する尺度の第2の値を決定し、第2のパイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の第2の値を決定したことに基づいてコンスタレーションポイントの第2のセットのうちの第2のコンスタレーションポイントを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、第2のコンスタレーションポイントを選択することに基づいてもよい。
【0020】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットは、第1のパイロットリソース要素および第2のパイロットリソース要素を含む。
【0021】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度のそれぞれの値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットのそれぞれのコンスタレーションポイントを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対するそれぞれのコンスタレーションポイントを選択することに基づいてもよい。
【0022】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの各パイロットリソース要素に対する尺度のそれぞれの値を決定するのを控えるための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、その控えることに基づいてもよい。
【0023】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、コンスタレーションポイントを選択することは、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対して、第1のパイロットリソース要素と時間的に重複するシンボル期間にわたるパーセンタイルピーク値を決定し、コンスタレーションポイントのセットの第2のコンスタレーションポイントのパーセンタイルピーク値よりも高いパーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントのセットのうちの第1のコンスタレーションポイントを選択するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0024】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、第1のコンスタレーションポイントは、コンスタレーションポイントのセットの中の各コンスタレーションポイントの最高のパーセンタイルピークと関連付けられ得る。
【0025】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、データリソース要素のセットのうちのデータリソース要素に対して直交振幅変調を実行することに関連するコンスタレーションポイントの数を特定するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、シーケンスを発生させることは、コンスタレーションポイントの数が閾値を上回ることに基づいてもよい。
【0026】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、シーケンスを発生させることは、パイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素に対するコンスタレーションポイントのセットを特定すること、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスのセットを発生させることであって、コンスタレーションポイントの各シーケンスが、パイロットリソース要素のセットに対するコンスタレーションポイントの各セットからの1つのコンスタレーションポイントを含む、発生させること、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスのコンスタレーションポイントの各シーケンスに対して、尺度の値を決定すること、および、パイロットリソース要素のセットに対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスからコンスタレーションポイントのシーケンスを選択することのための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することはコンスタレーションポイントのシーケンスを選択することに基づいてもよい。
【0027】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、尺度はパーセンタイルピーク値を含む。
【0028】
第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法が説明される。方法は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むデータリソース要素のセットおよびパイロットリソース要素のセットを受信するステップと、データリソース要素のセットと関連付けられる復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号するステップと、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するステップとを含み得る。
【0029】
第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置が説明される。装置は、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むデータリソース要素のセットとパイロットリソース要素のセットとを受信させ、データリソース要素のセットと関連付けられる復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号させ、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行させるように、プロセッサによって実行可能であり得る。
【0030】
第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための別の装置が説明される。装置は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むデータリソース要素のセットとパイロットリソース要素のセットとを受信するための手段と、データリソース要素のセットと関連付けられる復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号するための手段と、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するための手段とを含み得る。
【0031】
第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体が説明される。コードは、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むデータリソース要素のセットとパイロットリソース要素のセットとを受信し、データリソース要素のセットと関連付けられる復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号し、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0032】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素は、四位相偏移変調に従って変調され得る。
【0033】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、第1のワイヤレスデバイスから、パイロットリソース要素のセットの構成の標示を受信するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを受信することは、パイロットリソース要素のセットの示される構成に基づいてもよい。
【0034】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するための動作、特徴、手段、または命令を含んでもよく、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに基づいてもよい。
【0035】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例はさらに、パイロットリソース要素のセットが閾値を満たす尺度と関連付けられることに基づいて、パイロットリソース要素のセットを受信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0036】
本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、尺度は、パーセンタイルピーク値を含み、尺度が閾値を満たすことは、パーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含む。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図である。
図2】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す図である。
図3】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする通信ブロック図の例を示す図である。
図4】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするプロセスフローの例を示す図である。
図5】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイスのブロック図である。
図6】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイスのブロック図である。
図7】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする通信マネージャのブロック図である。
図8】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイスを含むシステムの図である。
図9】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイスのブロック図である。
図10】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイスのブロック図である。
図11】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする通信マネージャのブロック図である。
図12】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイスを含むシステムの図である。
図13】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法を示すフローチャートである。
図14】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法を示すフローチャートである。
図15】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法を示すフローチャートである。
図16】本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0038】
送信デバイスは、受信デバイスと通信し得る。たとえば、送信デバイスは、パイロットリソース要素(たとえば、パイロットシンボル)のセットおよびデータリソース要素(たとえば、データシンボル)のセットを含む信号を受信デバイスに送信し得る。パイロットリソース要素のセットは、復調参照信号(demodulation reference signal: DMRS)を含み得る。そのような例では、パイロットリソース要素のセットは、DMRSリソース要素(たとえば、DMRSシンボル)と呼ばれることがある。データリソース要素のセットは、送信デバイスが受信デバイスに伝えているデータを含み得る。
【0039】
いくつかの例では、受信デバイスはデジタルポストディストーション(Digital Post Distortion: DPoD)を実行することがあり、これは、受信デバイスが送信デバイスからの送信を受信するときに送信デバイスの電力増幅器(power amplifier: PA)によって引き起こされる送信の非線形性を受信デバイスが補償することを可能にする技法であり得る。DPoDを実行することは、受信デバイスがDMRSリソース要素のセットを使用して(たとえば、DMRSリソース要素を含む直交周波数分割多重化(orthogonal frequency division multiplexing: OFDM)シンボルを使用して)PA非線形性モデルを推定することと、受信デバイスが推定されたPA非線形性モデルを使用してデータリソース要素および/または位相追跡参照信号(phase tracking reference signal: PTRS)リソース要素のセットに(たとえば、DMRSリソース要素を含まないOFDMシンボルに)モデルを適用することとを含み得る。DMRSリソース要素(たとえば、またはDMRSリソース要素を含むシンボル)のセットに関連する非線形性がデータリソース要素のセットおよび/またはPTRSリソース要素(たとえば、またはDMRSリソース要素を含まないシンボル)のセットに関連する非線形性に近いほど、受信デバイスは、たとえばDPoD手順の一部として、送信の非線形性をより正確に補償することが可能であり得る。
【0040】
本開示は、OFDMシンボルに関連する非線形性が、DMRSリソース要素を含まないOFDMシンボル(たとえば、PTRSリソース要素またはデータリソース要素を含むシンボル)に関連する非線形性により近くなるように、パイロットリソース要素(たとえば、DMRSリソース要素のセット)を含むOFDMシンボルに関連する1パーセンタイルピーク値を送信デバイスが調整することを可能にし得る技法について説明する。たとえば、OFDMシンボル内のパイロットリソース要素のセットのパイロットリソース要素に対して、送信デバイスは、パイロットリソース要素にマッピングされ得るコンスタレーションポイントのセットを特定し得る。送信デバイスは、コンスタレーションポイントの1つまたは複数に従ってDMRSリソース要素を変調することに関連する1パーセンタイルピーク値を決定してもよく、閾値を上回る1パーセンタイルピーク値または1つまたは複数のコンスタレーションポイントに対する最高の(たとえば、最大の)1パーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントを選択してもよい。送信デバイスは、選択されたコンスタレーションポイントに従ってパイロットリソース要素を変調し得る。閾値を上回る1パーセンタイルピークまたはパイロットリソース要素に対する最高の1パーセンタイルピーク値を選択することによって、パイロットリソース要素は、データリソース要素のセットと比較してより高い1パーセンタイルピーク値を有することがあり、DMRSリソース要素を含むOFDMシンボルは、より高い1パーセンタイルピークと関連付けられることがある。したがって、送信デバイスは、パイロットリソース要素を含むOFDMシンボルの1パーセンタイルピーク値を調整することがあり、したがって、送信の非線形性を受信デバイスがより正確に補償することを可能にすることがある。
【0041】
本開示の態様は、最初にワイヤレス通信システムの文脈において説明される。本開示の追加の態様が、通信ブロック図およびプロセスフローの文脈において説明される。本開示の態様はさらに、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する、装置図、システム図、およびフローチャートを参照して示され説明される。
【0042】
図1は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするワイヤレス通信システム100の例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つまたは複数の基地局105、1つまたは複数のUE115、およびコアネットワーク130を含み得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、Long Term Evolution(LTE)ネットワーク、LTE-Advanced(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはNew Radio (NR)ネットワークであってもよい。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストで低複雑度のデバイスとの通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0043】
基地局105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散していてもよく、異なる形態の、または異なる能力を有するデバイスであってもよい。基地局105およびUE115は、1つまたは複数の通信リンク125を介してワイヤレスに通信し得る。各基地局105は、UE115および基地局105がその上で1つまたは複数の通信リンク125を確立し得る、カバレッジエリア110を提供し得る。カバレッジエリア110は、基地局105およびUE115がその上で1つまたは複数の無線アクセス技術に従って信号の通信をサポートし得る、地理的エリアの例であり得る。
【0044】
UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレッジエリア110全体にわたって分散していてもよく、各UE115は、異なる時間において固定式または移動式またはその両方であってもよい。UE115は、異なる形態の、または異なる能力を有するデバイスであり得る。いくつかの例示的なUE115が図1に示されている。本明細書で説明されるUE115は、図1に示されているように、他のUE115、基地局105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、中継デバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード、または他のネットワーク機器)などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0045】
基地局105は、コアネットワーク130と、または互いに、またはその両方で通信し得る。たとえば、基地局105は、1つまたは複数のバックホールリンク120を通じて(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク120を通じて(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)、直接(たとえば、基地局105間で直接)、もしくは間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで、またはそれら両方で互いに通信し得る。いくつかの例では、バックホールリンク120は、1つまたは複数のワイヤレスリンクであってもよく、または1つまたは複数のワイヤレスリンクを含んでもよい。
【0046】
本明細書で説明される基地局105の1つまたは複数は、基地トランシーバ局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、NodeB、eNodeB(eNB)、次世代NodeBもしくはgiga-NodeB(そのいずれもがgNBと呼ばれることがある)、Home NodeB、Home eNodeB、または他の適切な用語を含んでもよく、あるいは当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0047】
UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の適切な用語を含むことがあり、あるいはそのように呼ばれることがあり、「デバイス」は、とりわけ、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、もしくはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスを含むことがあり、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの例では、UE115は、とりわけ、アプライアンス、または車両、メータなどの様々な物品において実装され得る、とりわけ、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop: WLL)局、モノのインターネット(Internet of Things: IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(Internet of Everything: IoE)デバイス、もしくはマシンタイプ通信(machine type communications: MTC)デバイスを含んでもよく、またはそのように呼ばれることもある。
【0048】
本明細書で説明されるUE115は、図1に示されるように、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、ならびに、とりわけ、マクロeNBもしくはgNB、スモールセルeNBもしくはgNB、または中継基地局を含む、基地局105およびネットワーク機器などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0049】
UE115および基地局105は、1つまたは複数のキャリア上で1つまたは複数の通信リンク125を介して互いにワイヤレスに通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理層構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つまたは複数の物理層チャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分(たとえば、帯域幅部分(BWP))を含んでもよい。各物理層チャネルは、収集シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアに対する動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作を使用して、UE115との通信をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアで構成され得る。キャリアアグリゲーションは、周波数分割複信(frequency division duplexing:FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(time division duplexing:TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0050】
キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM: DFT-S-OFDM)などのマルチキャリア変調(multi-carrier modulation:MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの時間長)および1つのサブキャリアからなることがあり、ここで、シンボル期間およびサブキャリア間隔は反比例する。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、またはそれら両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のデータレートは高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信に対してデータレートまたはデータ完全性をさらに高め得る。
【0051】
基地局105またはUE115のための時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング期間を指すことがある基本時間単位の倍数で表現されてもよく、ただし、Δfmaxは、サポートされる最大のサブキャリア間隔を表してもよく、Nfは、サポートされる最大の離散フーリエ変換(DFT)サイズを表してもよい。通信リソースの時間間隔は、指定された時間長(たとえば、10ミリ秒(ms))を各々が有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、(たとえば、0から1023に及ぶ)システムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。
【0052】
各フレームは、複数の連続的に番号付けされたサブフレームまたはスロットを含んでもよく、各サブフレームまたはスロットは、同じ時間長を有してもよい。いくつかの例では、フレームは(たとえば、時間領域において)サブフレームに分割されてもよく、各サブフレームはいくつかのスロットにさらに分割されてもよい。代替として、各フレームは可変数のスロットを含んでもよく、スロットの数はサブキャリア間隔に依存してもよい。各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含み得る。いくつかのワイヤレス通信システム100では、スロットは、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割されてもよい。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つまたは複数(たとえば、Nf個)のサンプリング期間を含んでもよい。シンボル期間の時間長は、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に依存し得る。
【0053】
サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間領域における)最小スケジューリング単位であることがあり、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの例では、TTI時間長(たとえば、TTI内のシンボル期間の数)は可変であり得る。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストにおいて)動的に選択され得る。
【0054】
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つまたは複数を使用してダウンリンクキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルのための制御領域(たとえば、制御リソースセット(control resource set: CORESET))は、シンボル期間の数によって定義されてもよく、キャリアのシステム帯域幅またはシステム帯域幅のサブセットにわたって延びてもよい。1つまたは複数の制御領域(たとえば、CORESET)が、UE115のセットのために構成され得る。たとえば、UE115のうちの1つまたは複数は、1つまたは複数のサーチスペースセットに従って制御情報を求めて制御領域を監視または探索してもよく、各サーチスペースセットは、カスケード方式で構成された1つまたは複数のアグリゲーションレベルにおける1つまたは複数の制御チャネル候補を含んでもよい。制御チャネル候補のためのアグリゲーションレベルは、所与のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連する制御チャネルリソース(たとえば、制御チャネル要素(control channel elements:CCE))の数を指し得る。サーチスペースセットは、制御情報を複数のUE115へ送信するために構成された共通サーチスペースセット、および制御情報を特定のUE115へ送信するためのUE固有サーチスペースセットを含み得る。
【0055】
いくつかの例では、基地局105は可動であってもよく、したがって、移動する地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供してもよい。いくつかの例では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレッジエリア110が重複することがあるが、異なる地理的カバレッジエリア110は同じ基地局105によってサポートされてもよい。他の例では、異なる技術に関連する重複する地理的カバレッジエリア110が、異なる基地局105によってサポートされてもよい。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が同じかまたは異なる無線アクセス技術を使用して様々な地理的カバレッジエリア110にカバレッジを提供する、異種ネットワークを含んでもよい。
【0056】
ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信もしくは低レイテンシ通信、またはそれらの様々な組合せをサポートするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼、低レイテンシ、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信またはグループ通信を含んでもよく、ミッションクリティカルプッシュツートーク(mission critical push-to-talk:MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(mission critical video:MCVideo)、またはミッションクリティカルデータ(mission critical data:MCData)などの、1つまたは複数のミッションクリティカルサービスによってサポートされ得る。ミッションクリティカル機能に対するサポートは、サービスの優先度付けを含んでもよく、ミッションクリティカルサービスは、公共安全または一般的な商業用途のために使用されてもよい。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書で互換的に使用され得る。
【0057】
いくつかの例では、UE115はまた、デバイス間(device-to-device:D2D)通信リンク135を介して(たとえば、ピアツーピア(peer-to-peer:P2P)プロトコルまたはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用する1つまたは複数のUE115は、基地局105の地理的カバレッジエリア110内にあってもよい。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレッジエリア110の外にあることがあり、または場合によっては基地局105からの送信を受信できないことがある。いくつかの例では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループの中のあらゆる他のUE115へ送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの例では、基地局105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105が関与することなくUE115間で行われる。
【0058】
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス認可、追跡、インターネットプロトコル(Internet Protocol:IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(evolved packet core:EPC)または5Gコア(5G core:5GC)であってもよく、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity:MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF))、ならびにパケットをルーティングするかまたは外部ネットワークに相互接続する少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(serving gateway:S-GW)、パケットデータネットワーク(Packet Data Network:PDN)ゲートウェイ(PDN gateway:P-GW)、またはユーザプレーン機能(user plane function:UPF))を含んでもよい。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連する基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの非アクセス層(NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る、ユーザプレーンエンティティを通じて転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、1つまたは複数のネットワーク事業者のIPサービス150に接続され得る。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(Multimedia Subsystem:IMS)、またはパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0059】
基地局105などのネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(ANC)の例であってもよいアクセスネットワークエンティティ140などのサブコンポーネントを含み得る。各アクセスネットワークエンティティ140は、ラジオヘッド、スマートラジオヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある1つまたは複数の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通じてUE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つまたは複数のアンテナパネルを含み得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140または基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、ラジオヘッドおよびANC)にわたって分散されてもよく、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)に統合されてもよい。
【0060】
ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲の中の、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(UHF)領域またはデシメートル帯と呼ばれる。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向転換されることがあるが、その波は、屋内に位置するUE115にマクロセルがサービスを提供するのに十分に構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの高周波数(high frequency:HF)または超高周波数(very high frequency:VHF)部分のより低い周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連し得る。
【0061】
ワイヤレス通信システム100は、免許無線周波数スペクトル帯域と免許不要無線周波数スペクトル帯域の両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療(industrial, scientific, and medical: ISM)バンドなどの免許不要帯域の中で、License Assisted Access (LAA)、LTE-Unlicensed (LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。免許不要無線周波数スペクトル帯域の中で動作するとき、基地局105およびUE115などのデバイスは、衝突検出および回避のためにキャリアセンシングを利用し得る。いくつかの例では、免許不要帯域の中での動作は、免許要帯域(たとえば、LAA)の中で動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づき得る。免許不要スペクトルにおける動作は、例の中でも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信を含んでもよい。
【0062】
基地局105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を利用するために使用され得る複数のアンテナを装備し得る。基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作または送信ビームフォーミングもしくは受信ビームフォーミングをサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリの中で併置され得る。いくつかの例では、基地局105に関連するアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的位置に位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得る、アンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る、1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。追加または代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0063】
空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)を成形またはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の配向で伝搬するいくつかの信号が強め合う干渉を受け、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を合成することによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連するアンテナ要素を介して搬送される信号に、振幅オフセット、位相オフセット、またはその両方を適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連する調整は、(たとえば、送信デバイスまたは受信デバイスのアンテナアレイに対する、またはいくつかの他の配向に対する)特定の配向に関連するビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0064】
送信デバイス(たとえば、UE115、基地局105)は、受信デバイス(たとえば、UE115、基地局105)と通信し得る。たとえば、送信デバイスは、パイロットリソース要素(たとえば、パイロットシンボル)のセットおよびデータリソース要素(たとえば、データシンボル)のセットを含む信号を受信デバイスに送信し得る。パイロットリソース要素のセットは、復調参照信号(DMRS)を含み得る。そのような例では、パイロットリソース要素のセットは、DMRSリソース要素(たとえば、DMRSシンボル)と呼ばれることがある。データリソース要素のセットは、送信デバイスが受信デバイスに伝えているデータを含み得る。受信デバイスは、通信の間に生じる位相雑音を追跡して考慮するためにPTRSを使用し得る。
【0065】
いくつかの例では、受信デバイスはDPoDを実行することがあり、これは、受信デバイスが送信デバイスからの送信を受信するときに送信デバイスのPAによって引き起こされる送信の非線形性を受信デバイスが補償することを可能にする技法であり得る。DPoDを実行することは、受信デバイスがDMRSリソース要素のセットを使用して(たとえば、DMRSリソース要素を含むOFDMシンボルを使用して)PA非線形性モデルを推定することと、受信デバイスが推定されたPA非線形性モデルを使用してデータリソース要素および/またはPTRSリソース要素のセットに(たとえば、DMRSリソース要素を含まないOFDMシンボルに)モデルを適用することとを含み得る。DMRSリソース要素(たとえば、またはDMRSリソース要素を含むシンボル)のセットに関連する非線形性がデータリソース要素のセットおよび/またはPTRSリソース要素(たとえば、またはDMRSリソース要素を含まないシンボル)のセットに関連する非線形性に近いほど、受信デバイスは、たとえばDPoD手順の一部として、送信の非線形性をより正確に補償することが可能であり得る。
【0066】
本開示は、OFDMシンボルに関連する非線形性が、DMRSリソース要素を含まないOFDMシンボル(たとえば、PTRSリソース要素またはデータリソース要素を含むシンボル)に関連する非線形性により近くなるように、パイロットリソース要素(たとえば、DMRSリソース要素のセット)を含むOFDMシンボルに関連する1パーセンタイルピーク値を送信デバイスが調整することを可能にし得る技法について説明する。たとえば、OFDMシンボル内のパイロットリソース要素のセットのパイロットリソース要素に対して、送信デバイスは、パイロットリソース要素にマッピングされ得るコンスタレーションポイントのセットを特定し得る。送信デバイスは、コンスタレーションポイントの1つまたは複数に従ってDMRSリソース要素を変調することに関連する1パーセンタイルピーク値を決定してもよく、閾値を上回る1パーセンタイルピーク値または1つまたは複数のコンスタレーションポイントに対する最高の(たとえば、最大の)1パーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントを選択してもよい。送信デバイスは、選択されたコンスタレーションポイントに従ってパイロットリソース要素を変調し得る。閾値を上回る1パーセンタイルピークまたはパイロットリソース要素に対する最高の1パーセンタイルピーク値を選択することによって、パイロットリソース要素は、データリソース要素のセットと比較してより高い1パーセンタイルピーク値を有することがあり、DMRSリソース要素を含むOFDMシンボルは、より高い1パーセンタイルピークと関連付けられることがある。したがって、送信デバイスは、パイロットリソース要素を含むOFDMシンボルの1パーセンタイルピーク値を調整することがあり、したがって、送信の非線形性を送信デバイスがより正確に補償することを可能にすることがある。
【0067】
図2は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするワイヤレス通信システム200の例を示す。たとえば、第1のデバイス205および第2のデバイス210は各々、図1を参照して説明されたようなUE115または基地局105の例であり得る。第1のデバイス205(たとえば、送信デバイスと呼ばれ得る第1のワイヤレスデバイス)は、第2のデバイス210(たとえば、受信デバイスと呼ばれ得る第1のワイヤレスデバイス)と通信し得る。たとえば、第1のデバイス205は、チャネル220を介して送信215を第2のデバイス210に送信し得る。いくつかの例では、第2のデバイス210は、第1のデバイス205の地理的カバレッジエリア110内にあり得る。
【0068】
いくつかの例では、送信215はデータ送信の例であり得る。送信デバイスは、データ送信のためのリソースを確保し得る。データ送信のために確保されるリソースは、1つまたは複数のリソース要素222を含み得る。各リソース要素は、時間単位225(たとえば、シンボル期間、OFDMシンボル)および周波数単位230(たとえば、サブキャリア)にわたり得る。リソース要素の第1のセットはデータリソース要素(たとえば、データリソース要素)であってもよく、リソース要素の第2のセットはDMRSリソース要素235であってもよい。いくつかの例では、DMRSリソース要素235はDMRSを含み得る。他のリソース要素240は、データリソース要素および/または位相追跡参照信号(PTRS)リソース要素に対応し得る。
【0069】
DMRSリソース要素235はDMRSを含み得る。いくつかの例では、DMRSは改良されたDMRS(enhanced DMRS: eDMRS)であることがあり、またはそのように呼ばれることがある。eDMRSは、複数の可能な波形のうちの1つを有し得る(たとえば、eDMRSはあらかじめ定義された固有のシーケンスではなくてもよい)。eDMRSのために選択される波形は、1つまたは複数の基準の最高または最低の値を有し得る。第1のデバイス205がeDMRSを第2のデバイス210に(たとえば、DMRSリソース要素235のセットの1つまたは複数を介して)送信する場合、第2のデバイス210は、eDMRSパターンを復号(たとえば、ブラインド復号)してもよく、それに埋め込まれた情報を抽出してもよい。第2のデバイス210が復号を実行した後、第2のデバイス210はeDMRSシーケンスを特定し得る。したがって、第2のデバイス210はチャネル推定のためにeDMRSを使用し得る。
【0070】
いくつかの例では、第2のデバイス210はDPoDを実行し得る。DPoDは、第1のデバイス205のためのPAの圧縮ポイントの近くで(たとえば、そこから閾値以内で)第1のデバイス205が送信することを可能にする、および/または、第2のデバイス210が第1のデバイス205から送信を受信するときに第2のデバイス210のPAによって引き起こされる送信の非線形性を第2のデバイス210が補償することを可能にし得る、技法であり得る。DPoDを実行することは、第1のデバイス205がより高い電力で送信することを可能にすることがあり、他の技法と比較して信号対雑音比(signal to noise ratio: SNR)および/または容量を改善することがある。DPoDを実行することはまた、直交振幅変調(quadrature amplitude modulation: QAM)(たとえば、1024QAMおよびそれ以上のQAMを含み得るsuperQAM)または他の技法よりも大きいコンステレーションサイズ(たとえば、1024点よりも大きい)を有する他の変調技法を実行するとき、第1のデバイス205がより低いエラーベクトル振幅(error vector magnitude: EVM)で送信することを可能にし得る。より低いEVMは、第1のデバイス205がより小さいPAバックオフを使用することを可能にすることがあり、通信の範囲を大きくすることがある。したがって、DPoDを実行することは、通信効率の向上を可能にし得る。
【0071】
DPoD技法は、非線形性の欠陥を加法信号としてモデル化し、非線形性の欠陥を推定し、受信された信号から(たとえば、反復プロセスを通じて)非線形性の欠陥を差し引くことを含み得る。たとえば、DPoDは2つの段階を含み得る。第1の段階は、PA非線形性モデルを推定することを含んでもよく、これはDMRSリソース要素235のセット(たとえば、またはDMRSリソース要素を含むOFDMシンボルのセット)に対して実行され得る。第2の位相は、推定されるPA非線形性モデル(たとえば、またはDMRSリソース要素を含まない、および/もしくはデータリソース要素を含むOFDMシンボル)を使用して他のリソース要素240の各データリソース要素から非線形性の欠陥を取り除くことを含み得る。いくつかの例では、非線形性はデータ依存であってもよく、データリソース要素ごとに変化してもよい。いくつかの例では、非線形性は、シンボル時間領域信号ピークの分布、および全体的な信号ピーク対平均電力比(peak to average power ratio: PAPR)に基づき得る。たとえば、より低い信号1パーセンタイルピーク値(たとえば、より高い振幅を有するサンプルの少なくとも1%)は、非線形性を下げることがあり、より高い1パーセンタイルピーク値は、非線形性を上げることがある。
【0072】
いくつかの例では、1パーセンタイルピーク値は、DMRSリソース要素235とデータリソース要素との間で、および/または、DMRSリソース要素235を含むOFDMシンボルとDMRSリソース要素を含まないOFDMシンボルとの間で異なっていても(たとえば、変化しても)よい。1パーセンタイルピーク値が異なることにより、データリソース要素(たとえば、またはDMRSリソース要素235を含まない、および/もしくはデータリソース要素を含むOFDMシンボル)は、DMRSリソース要素235(たとえば、またはDMRSリソース要素235を含むOFDMシンボル)よりも高い非線形性を呈することがある。したがって、PAモデルの不一致が、DMRSリソース要素235(たとえば、またはDMRSリソース要素235を含むOFDMシンボル)を使用してPAモデルを推定することと、PAモデルをデータリソース要素(たとえば、またはDMRSリソース要素235を含まない、および/もしくはデータリソース要素を含むOFDMシンボル)に適用することとの間で起こることがある。したがって、DPoDの実行はエラーフロアの挙動を示すことがある。
【0073】
本開示は、DMRSリソース要素235の(たとえば、またはDMRSリソース要素235を含むOFDMシンボルの)非線形性がそれによってeDMRSを使用して増大し得る方法に関し得る。たとえば、DMRSリソース要素235の1パーセンタイルピーク値が、(たとえば、EVMに影響しない方式で、またはEVMに対する影響が小さい、たとえば影響が閾値よりも小さい方式で)増大し得る。このように1パーセンタイルピーク値を大きくすることによって、モデルの不一致が減らされることがあり、たとえば、閾値のレベル未満に減らされ、またはなくされることがあり、DPoDの性能が改善することがある。追加または代替として、モデルの不一致の確率は、下がることがあり、rate-over-rangeを改善することがある。
【0074】
いくつかの例では、DMRSリソース要素235を含むOFDMシンボルの1パーセンタイルピーク値は、いくつかのまたは各々のDMRSリソース要素235において四位相偏移変調(QPSK)信号を送信することによって増大し得る。いくつかの例では、第1のデバイス205は、QPSKコンスタレーションポイント(たとえば、(00)、(01)、(10)、および(11))のセットを特定してもよく、各コンスタレーションポイントに関連する1パーセンタイルピーク値を決定してもよい。たとえば、特定のDMRSリソース要素235の現在の例では、第1のデバイス205は、コンスタレーションポイント(01)がOFDMシンボルに対する最低の1パーセンタイルピーク値と関連付けられ、コンスタレーションポイント(11)がOFDMシンボルに対する次に低い1パーセンタイルピーク値と関連付けられ、コンスタレーションポイント(10)がOFDMシンボルに対する次に低い1パーセンタイルピーク値と関連付けられ、コンスタレーションポイント(00)がOFDMシンボルに対する最高の1パーセンタイルピーク値と関連付けられると決定し得る。各コンスタレーションポイントに関連するPAPRを決定した後、第1のデバイス205は、閾値を上回る1パーセンタイルピーク値と関連付けられるコンスタレーションポイント、またはOFDMシンボルに対する最高の1パーセンタイルピーク値をもつコンスタレーションポイントを選択し得る。この例では、第1のデバイス205は、コンスタレーションポイント(00)が最高の1パーセンタイルピーク値を有する場合、コンスタレーションポイント(00)を選択し得る。コンスタレーションポイントを選択した後、第1のデバイス205は、選択されたコンスタレーションポイントに従ってDMRSリソース要素235を変調し得る。
【0075】
いくつかの例では、第1のデバイス205は、逐次貪欲法(sequential greedy method)を使用してコンスタレーションポイントを決定し得る。たとえば、一例では、OFDMシンボルは、1からNの番号を付けられてもよいN個のDMRSリソース要素235を含んでもよい。逐次貪欲法の最初の反復において、1パーセンタイルピーク値は、他のN-1個のDMRSリソース要素235の各々が0の値を有する(たとえば、信号を搬送しない)と仮定することによって、最初のDMRSリソース要素235に対して計算され得る。第1のデバイス205は、コンスタレーションポイントのセットの各々の可能なコンスタレーションポイント値に従って最初のDMRSリソース要素235を変調することによって取得される各仮説(たとえば、4つの仮説)の1パーセンタイルピーク値を計算し得る。第1のデバイス205は、最良の1パーセンタイルピーク値(たとえば、最高のPAPR)を選択してもよく、DMRSリソース要素235の値を最良のDMRS値に対応するコンスタレーションポイントに設定(たとえば固定)してもよい。方法のm番目の反復において、1パーセンタイルピーク値は、前のDMRSリソース要素235の各々(たとえば、1からm-1)が以前に選択されたコンスタレーションポイントに従って変調され、後続のDMRSリソース要素235の各々(たとえば、m+1からN)が0の値を有する(たとえば、信号を搬送しない)と仮定することによって、m番目のDMRSリソース要素235に対して計算され得る。最初のDMRSリソース要素235のように、第1のデバイス205は、コンスタレーションポイントのセットの各々の可能なコンスタレーションポイント値に従ってm番目のDMRSリソース要素235を変調することによって取得される各仮説の1パーセンタイルピーク値を計算し得る。第1のデバイス205は、最良の1パーセンタイルピーク値(たとえば、最高の1パーセンタイルピーク値)を選択してもよく、DMRSリソース要素235の値を最良の1パーセンタイルピーク値に対応するコンスタレーションポイントに設定(たとえば固定)してもよい。いくつかの例では、第1のデバイス205は、いくつかのまたは各々の他のDMRSリソース要素235に対してこの方法を繰り返し得る。このようにして、第1のデバイス205は、DMRSリソース要素235に関連する1つまたは複数のeDMRSのためのシーケンスを決定し得る。いくつかの例では、逐次貪欲法はオフラインで実行されてもよく、これは第1のデバイス205における複雑さ(たとえば、計算の複雑さ)を減らすことがある。
【0076】
いくつかの例では、DMRSリソース要素235のある百分率x%(たとえば、25%)が、eDMRSの残りの検出のために推定される最初のチャネルを有効にするために一定に保たれ得る。ピークの1パーセンタイルを上げるために、残りの百分率(100%-x%)が使用され得る。いくつかの例では、確保されたトーンの中のeDMRSリソース要素は、QPSK変調のために使用されるように制約されてもよく、これは、信号のより信頼性のある検出を可能にすることがあり、チャネル推定のためにeDMRSシーケンスの使用を可能にすることがある。追加または代替として、QPSKシンボルを決定するプロセスはあらかじめ定義されていてもよく(たとえば、オフラインで実行されてもよく)、これは第1のデバイス205または第2のデバイス210に対する複雑さ(たとえば、計算の複雑さ)を下げることがある。そのような選択肢では、第2のデバイス210によって事前にDMRSを復号することは起きないことがある。しかしながら、第1のデバイス205は、使用されるDMRS(たとえば、使用されるDMRSシーケンス)について第2のデバイス210に知らせるシグナリングを第2のデバイス210に送信し得る。
【0077】
この方法は1パーセンタイルピーク値を上げることについて説明するが、この方法が1パーセンタイルピーク値を下げるために使用され得るような例であり得る。たとえば、DMRSリソース要素235に関連する非線形性(たとえば、またはDMRSリソース要素235を含むOFDMシンボル)が関連するデータリソース要素(たとえば、またはデータリソース要素を含むOFDMシンボル)よりも高い場合、この方法は代わりに、DMRSリソース要素235に関連する(たとえば、DMRSリソース要素235を含むOFDMシンボルに関連する)1パーセンタイルピーク値を下げるために使用されてもよい。追加または代替として、本明細書では1パーセンタイルピーク値に関して例が説明されるが、この方法は、1パーセンタイルピーク値の代わりに、またはそれとともに、ピーク対平均電力比(PAPR)を使用し得るような例があり得ることに留意されたい。たとえば、選択されるコンスタレーションポイントは、DMRSリソース要素235を含むOFDMシンボルに関連する最低または最高のPAPR値をもつコンスタレーションポイントであり得る。
【0078】
いくつかの例では、本明細書で説明されるような方法は、1つまたは複数の利点と関連付けられ得る。たとえば、DMRSリソース要素235の1パーセンタイルピーク値を調整することは、PAの不一致が起こり得る確率を下げることがある。いくつかの例では、第1のデバイス205は、より小さいPAバックオフを使用することがあり、および/または通信の範囲を大きくすることがある。
【0079】
図3は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする通信ブロック図300の例を示す。いくつかの例では、通信ブロック図300は、ワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の態様を実装し得る。たとえば、第1のデバイス205-aは、図2を参照して説明されたような第1のデバイス205の例であってもよく、第2のデバイス210-aは、図2を参照して説明されたような第2のデバイス210の例であってもよい。追加または代替として、第1のデバイス205-aおよび第2のデバイス210-aの各々は、基地局105またはUE115の例であり得る。いくつかの例では、本明細書で説明される方法の各々または一部は、コントローラ(たとえば、本明細書で説明されるようなコントローラ310またはコントローラ340)によって実行され得る。
【0080】
最初に、第1のデバイス205-aは、第1のデバイス205-aが第2のデバイス210-aに送信すべきデータを有すると決定し得る。第1のデバイス205-aは、QPSK変調に従って(たとえば、DMRS QPSK変調器305を使用して)DMRS(たとえば、eDMRS)を変調し得る。DMRSを変調することは、最高の1パーセンタイルピーク値またはDMRSリソース要素のセットの各々に対する閾値未満の1パーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントを決定し、各々の決定されたコンスタレーションポイントに従ってQPSK変調を実行する、DMRS QPSK変調器305および/またはコントローラ310を含み得る。データエンコーダ315はデータを符号化してもよく、データ変調器320はデータを変調してもよい。
【0081】
データおよびDMRSのための変調を実行した後、リソースマッパ325は、変調されたDMRSをそれぞれのDMRSリソース要素にマッピングし、データを1つまたは複数のデータリソース要素にマッピングし得る。リソースマッパ325がマッピングを実行した後、第1のデバイス205-aは、変調されたDMRSおよびデータを含む信号を第2のデバイス210-aに送信し得る。
【0082】
第2のデバイス210-aは、信号を受信してもよく、信号に対してデマッピングを実行してもよい。たとえば、リソースデマッパ330は、変調されたDMRS(たとえば、DMRSリソース要素)およびデータ(たとえば、データリソース要素)に対応するリソースを特定してもよく、リソースをデマッピングしてもよい。DMRS QPSK復調器335は、変調されたDMRSを復調し得る。いくつかの例では、コントローラ340は復調を実行し得る。
【0083】
第2のデバイス210-aはまた、データ復調器345を介してデータを復調してもよく、データデコーダ350を介してデータを復号してもよい。いくつかの例では、データ復調器345は、データ復調のための復調されたDMRSを使用し得る。たとえば、第2のデバイス210-aは、復調されたDMRSを使用して位相雑音を推定してもよく、データ復調器345は、推定された位相雑音を使用してデータ復調を実行してもよい。
【0084】
図4は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするプロセスフロー400の例を示す。プロセスフロー400は、ワイヤレス通信システム100および/または200の1つまたは複数の態様によって実施され得る。たとえば、第1のデバイス205-bは、図2を参照して説明されたような第1のデバイス205の例であってもよく、第2のデバイス210-bは、図2を参照して説明されたような第2のデバイス210の例であってもよい。追加または代替として、第1のデバイス205-bおよび第2のデバイス210-bの各々は、基地局105またはUE115の例であり得る。
【0085】
405において、第1のデバイス205-bが、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのリソース要素のセットを特定し得る。
【0086】
410において、第1のデバイス205-bが、データリソース要素のセットに基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させてもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスはDMRSを含む。いくつかの例では、シーケンスを発生させることは、シーケンス候補のセットからシーケンスを選択することを含み得る。いくつかの例では、シーケンスは、1つまたは複数のシンボル期間のパイロットリソース要素のセットおよび/または閾値を満たすデータリソース要素のセットの尺度に基づいて、シーケンス候補のセットから選択される。尺度はパーセンタイルピーク値を含んでもよく、閾値を満たすことはパーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含んでもよい。追加または代替として、尺度は、シーケンス候補のセットの各シーケンスに対する値を含む値のセットを有し得る。そのような例では、シーケンスは、シーケンスに関連する尺度が値のセットの最低の値または最高の値を有することに基づいて、シーケンス候補のセットから選択され得る。
【0087】
いくつかの例では、シーケンスを発生させることは、シーケンスのセットからシーケンスを選択することを含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、シーケンスのセットからシーケンスを選択することに基づく。いくつかの例では、シーケンスは、シーケンスが閾値を満たすことについての尺度に基づいて、シーケンスのセットから選択され得る。いくつかの例では、尺度はパーセンタイルピーク値を含んでもよく、閾値を満たすことはパーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含んでもよい。いくつかの例では、シーケンス候補のセットの各シーケンスは、尺度の関連する値を有してもよく、シーケンスは、シーケンスの尺度の関連する値が、シーケンス候補のセットの各々の他のシーケンスの尺度の値と比べて最低の値または最高の値を有することに基づいて、シーケンスのセットから選択されてもよい。
【0088】
いくつかの例では、シーケンスを発生させることは、パイロットリソース要素のセットのパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントのセットを特定することと、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントのためのパイロットリソース要素に対する尺度の値を決定することと、パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに基づいてコンスタレーションポイントのセットのうちのコンスタレーションポイントを選択することとを含み得る。いくつかの例では、シーケンスを発生させることは、パイロットリソース要素のセットの第2のパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントのセットを特定することと、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントのための第2のパイロットリソース要素に対する尺度の第2の値を決定することと、第2のパイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の第2の値を決定したことに基づいてコンスタレーションポイントの第2のセットのうちの第2のコンスタレーションポイントを選択することとを含む。
【0089】
いくつかの例では、第1のデバイス205-bは、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定してもよく、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットは、第1のパイロットリソース要素および第2のパイロットリソース要素を含む。いくつかの例では、第1のデバイス205-bは、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度のそれぞれの値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットのそれぞれのコンスタレーションポイントを選択してもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対するそれぞれのコンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく。いくつかの例では、第1のデバイス205-bは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの各パイロットリソース要素に対する尺度のそれぞれの値を決定するのを控えてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、この控えることに少なくとも一部基づく。いくつかの例では、尺度はパーセンタイルピークを含んでもよく、コンスタレーションポイントを選択することは、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対して、第1のパイロットリソース要素と時間的に重複するシンボル期間にわたるパーセンタイルピーク値を決定することと、コンスタレーションポイントのセットの第2のコンスタレーションポイントのパーセンタイルピーク値よりも高いパーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントのセットのうちの第1のコンスタレーションポイントを選択することとを含む。いくつかの例では、第1のコンスタレーションポイントは、コンスタレーションポイントのセットの中の各コンスタレーションポイントの最高のパーセンタイルピークと関連付けられ得る。
【0090】
いくつかの例では、シーケンスを発生させることは、パイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素に対するコンスタレーションポイントのセットを特定することと、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスを発生させることであって、コンスタレーションポイントの各シーケンスが、パイロットリソース要素のセットに対するコンスタレーションポイントの各セットからの1つのコンスタレーションポイントを含む、発生させることと、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスのコンスタレーションポイントの各シーケンスに対して、尺度の値を決定することと、パイロットリソース要素のセットに対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスからコンスタレーションポイントのシーケンスを選択することとを含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することはコンスタレーションポイントのシーケンスを選択することに基づく。
【0091】
いくつかの例では、第1のデバイス205-bは、パイロットリソース要素のセットのパイロットリソース要素に対して直交振幅変調(QAM)を実行することに関連するコンスタレーションポイントの数を特定してもよく、シーケンスを発生させることは、コンスタレーションポイントの数が閾値を上回ることに少なくとも一部基づく。たとえば、1024QAM未満では、第1のデバイス205-bは、パイロットシンボルのセットの各パイロットシンボルに対する1パーセンタイルピーク値を決定したことに基づいて、シーケンスを生成させなくてもよい。しかしながら、1024QAM以上では、第1のデバイス205-bは、パイロットシンボルのセットの各パイロットシンボルに対する1パーセンタイルピーク値を決定したことに基づいて、シーケンスを生成させてもよい。
【0092】
415において、第1のデバイス205-bが、1つまたは複数のシンボルの中の第2のデバイス210-bに、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信し得る。420において、第1のデバイス205-bが、1つまたは複数のシンボルの中の第2のデバイス210-bに、データリソース要素のセットを送信し得る。いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットを送信することは、シーケンス候補のセットからシーケンスを選択することに基づく。いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットを送信することは、コンスタレーションポイントを選択することおよび/または第2のコンスタレーションポイントを選択することに基づき得る。
【0093】
いくつかの例では、第1のデバイス205-bは、第2のデバイス210-bに、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信してもよく、リソース要素のセットの第1のサブセットは、パイロットリソース要素のセットの少なくとも1つのパイロットリソース要素を含まない。いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信することに基づき得る。いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信することを含む。いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するDMRSを送信することを含む。いくつかの例では、第1のデバイス205-bは、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定してもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに基づく。いくつかの例では、第1のデバイス205-bは、QPSKを使用して各パイロットリソース要素を変調してもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、この変調することに基づく。
【0094】
425において、第2のデバイス210-bが、データリソース要素のセットに関連するDMRSを決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに基づいて、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号し得る。いくつかの例では、第2のデバイス210-bは、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定してもよく、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに基づく。いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットを受信することは、値のセットに対する尺度の最低または最高の値を有するシーケンスに基づく。
【0095】
430において、第2のデバイス210-bが、決定されたDMRSに基づいてデータリソース要素の受信されたセットに対するDPoD手順を実行し得る。
【0096】
図5は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイス505のブロック図500を示す。デバイス505は、本明細書で説明されるようなUE115、基地局105、または第1のデバイス205の態様の例であり得る。デバイス505は、受信機510、送信機515、および通信マネージャ520を含み得る。デバイス505は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0097】
受信機510は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス505の他のコンポーネントに受け渡され得る。受信機510は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0098】
送信機515は、デバイス505の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機515は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機515は、トランシーバモジュールの中で受信機510と併置され得る。送信機515は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0099】
通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらのコンポーネントは、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0100】
いくつかの例では、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、(たとえば、通信管理回路において)ハードウェアで実装され得る。ハードウェアは、プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本開示において説明される機能を実行するための手段として構成されもしくは別様にそれをサポートするそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとは、(たとえば、プロセッサによって、メモリに記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明される機能の1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0101】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、プロセッサによって実行されるコードで(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとして)実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ520、受信機510、送信機515、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントの機能は、汎用プロセッサ、DSP、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、FPGA、またはこれらの任意の組合せもしくは他のプログラマブル論理デバイス(たとえば、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成され、または別様にそれをサポートする)によって実行され得る。
【0102】
いくつかの例では、通信マネージャ520は、受信機510、送信機515、またはその両方を使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ520は、受信機510から情報を受信し、送信機515に情報を送信し、または受信機510、送信機515、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明される様々な他の動作を実行し得る。
【0103】
通信マネージャ520は、本明細書で開示される例に従って、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ520は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ520は、データリソース要素のセットに少なくとも一部基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスは復調参照信号を含む。通信マネージャ520は、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0104】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ520を含めるかまたは構成することによって、デバイス505(たとえば、受信機510、送信機515、通信マネージャ520、もしくはそれらの組合せを制御するか、または場合によってはそれらに結合されるプロセッサ)は、データリソース要素のセットおよびパイロットリソース要素のセットを受信するデバイスのPAによって引き起こされる送信の非線形性をデバイス505が補償するための技法をサポートし得る。追加または代替として、本明細書で説明される技法は、PAの不一致が起こる可能性のある確率を低くすることがあり、デバイス505がより小さいPAバックオフを使用することを可能にすることがあり、通信の範囲を大きくすることがあり、またはこれらの任意の組合せを行うことがある。
【0105】
図6は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイス605のブロック図600を示す。デバイス605は、本明細書で説明されるようなデバイス505、UE115、基地局105、または第1のデバイス205の態様の例であり得る。デバイス605は、受信機610、送信機615、および通信マネージャ620を含み得る。デバイス605は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0106】
受信機610は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス605の他のコンポーネントに受け渡され得る。受信機610は、単一のアンテナを、または複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0107】
送信機615は、デバイス605の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機615は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機615は、トランシーバモジュールの中で受信機610と併置され得る。送信機615は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0108】
デバイス605、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ620は、データ識別機625、シーケンス発生器630、リソース要素送信機635、またはこれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ620は、本明細書で説明されるような通信マネージャ520の態様の例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ620またはその様々なコンポーネントは、受信機610、送信機615、またはその両方を使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ620は、受信機610から情報を受信してもよく、送信機615に情報を送信してもよく、または、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明されるような様々な他の動作を実行するために、受信機610、送信機615、もしくはその両方と組み合わせて統合されてもよい。
【0109】
通信マネージャ620は、本明細書で開示される例に従って、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。データ識別機625は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。シーケンス発生器630は、データリソース要素のセットに基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスは復調参照信号を含む。リソース要素送信機635は、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0110】
図7は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする通信マネージャ720のブロック図700を示す。通信マネージャ720は、本明細書で説明されるような通信マネージャ520、通信マネージャ620、またはその両方の態様の例であり得る。通信マネージャ720またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ720は、データ識別機725、シーケンス発生器730、リソース要素送信機735、リソース要素標示送信機740、パイロットリソース要素識別機745、変調コンポーネント750、コンスタレーションポイント識別機755、尺度値決定器760、コンスタレーションポイント選択コンポーネント765、構成シグナリング送信機770、またはこれらの任意の組合せを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接または間接的に通信していることがある。
【0111】
通信マネージャ720は、本明細書で開示される例に従って、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。データ識別機725は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。シーケンス発生器730は、データリソース要素のセットに基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスは復調参照信号を含む。リソース要素送信機735は、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0112】
いくつかの例では、リソース要素標示送信機740は、第2のワイヤレスデバイスに、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットは、パイロットリソース要素のセットの少なくとも1つのパイロットリソース要素を含まず、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信することに基づく。
【0113】
いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信することをサポートするために、構成シグナリング送信機770は、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0114】
いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信することをサポートするために、構成シグナリング送信機770は、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する復調参照信号構成を送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0115】
いくつかの例では、パイロットリソース要素識別機745は、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに基づく。
【0116】
いくつかの例では、シーケンスを決定することをサポートするために、シーケンス発生器730は、シーケンスのセットからシーケンスを選択するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、シーケンスのセットからシーケンスを選択することに基づく。
【0117】
いくつかの例では、シーケンスは、シーケンスが閾値を満たすことについての尺度に基づいて、シーケンスのセットから選択される。
【0118】
いくつかの例では、尺度はパーセンタイルピーク値を含む。いくつかの例では、閾値を満たすことは、パーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含む。
【0119】
いくつかの例では、シーケンス候補のセットの各シーケンスは、尺度の関連する値を有し、シーケンスは、シーケンスの尺度の関連する値が、シーケンス候補のセットの各々の他のシーケンスの尺度の値と比べて最低の値または最高の値を有することに少なくとも一部基づいて、シーケンスのセットから選択される。
【0120】
いくつかの例では、変調コンポーネント750は、四位相偏移変調を使用してパイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素を変調するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、この変調することに基づく。
【0121】
いくつかの例では、コンスタレーションポイント識別機755は、パイロットリソース要素のセットのパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントのセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、尺度値決定器760は、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントのためのパイロットリソース要素に対する尺度の値を決定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、コンスタレーションポイント選択コンポーネント765は、パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントのセットのうちのコンスタレーションポイントを選択するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、コンスタレーションポイントを選択することに基づく。
【0122】
いくつかの例では、コンスタレーションポイント識別機755は、パイロットリソース要素のセットの第2のパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントの第2のセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、尺度値決定器760は、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントのための第2のパイロットリソース要素に対する尺度の第2の値を決定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、コンスタレーションポイント選択コンポーネント765は、第2のパイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の第2の値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントの第2のセットのうちの第2のコンスタレーションポイントを選択するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、第2のコンスタレーションポイントを選択することに基づく。
【0123】
いくつかの例では、パイロットリソース要素識別機745は、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットは、第1のパイロットリソース要素および第2のパイロットリソース要素を含む。いくつかの例では、シーケンス発生器730は、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度のそれぞれの値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットのそれぞれのコンスタレーションポイントを選択するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対するそれぞれのコンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく。いくつかの例では、シーケンス発生器730は、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの各パイロットリソース要素に対する尺度のそれぞれの値を決定するのを控えるための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、この控えることに少なくとも一部基づく。
【0124】
いくつかの例では、尺度はパーセンタイルピークを含んでもよく、コンスタレーションポイントを選択することは、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対して、第1のパイロットリソース要素と時間的に重複するシンボル期間にわたるパーセンタイルピーク値を決定することと、コンスタレーションポイントのセットの第2のコンスタレーションポイントのパーセンタイルピーク値よりも高いパーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントのセットのうちの第1のコンスタレーションポイントを選択することとを含み得る。いくつかの例では、第1のコンスタレーションポイントは、コンスタレーションポイントのセットの中の各コンスタレーションポイントの最高のパーセンタイルピークと関連付けられ得る。
【0125】
いくつかの例では、コンスタレーションポイント識別機755は、パイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素に対するコンスタレーションポイントのセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、シーケンス発生器730は、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスを発生させるための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、コンスタレーションポイントの各シーケンスは、パイロットリソース要素のセットに対するコンスタレーションポイントの各セットからの1つのコンスタレーションポイントを含む。いくつかの例では、尺度値決定器760は、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスのコンスタレーションポイントの各シーケンスに対して、尺度の値を決定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。いくつかの例では、コンスタレーションポイント選択コンポーネント765は、パイロットリソース要素のセットに対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに基づいて、コンスタレーションポイントのセットのうちのコンスタレーションポイントを選択するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、コンスタレーションポイントのシーケンスを選択することに基づく。
【0126】
いくつかの例では、シーケンス発生器730は、データリソース要素のセットのデータリソース要素に対して直交振幅変調を実行することに関連するコンスタレーションポイントの数を特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、シーケンスを発生させることは、コンスタレーションポイントの数が閾値を上回ることに少なくとも一部基づく。
【0127】
いくつかの例では、リソース要素送信機735は、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素の第2のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットは、その平均がパイロットリソース要素の第2のセットに関連する尺度の値の第2のセットよりも高い、尺度の値の第1のセットと関連付けられる。
【0128】
いくつかの例では、尺度はパーセンタイルピーク値を含む。
【0129】
図8は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイス805を含むシステム800の図を示す。デバイス805は、本明細書で説明されるようなデバイス505、デバイス605、UE115、基地局105、もしくは第1のデバイス205の例であってもよく、またはそのコンポーネントを含んでもよい。デバイス805は、1つまたは複数の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレスに通信し得る。デバイス805は、通信マネージャ820、入力/出力(I/O)コントローラ810、トランシーバ815、アンテナ825、メモリ830、コード835、およびプロセッサ840などの、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含んでもよい。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のバス(たとえば、バス845)を介して電子的に通信していてもよく、または別様に(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0130】
I/Oコントローラ810は、デバイス805のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ810はまた、デバイス805に統合されていない周辺装置を管理し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ810は、外部周辺装置への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの場合、I/Oコントローラ810は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用し得る。追加または代替として、I/Oコントローラ810は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、もしくは類似のデバイスを表してもよく、またはそれらと相互作用してもよい。いくつかの場合、I/Oコントローラ810は、プロセッサ840などの、プロセッサの一部として実装され得る。いくつか場合、ユーザは、I/Oコントローラ810を介して、またはI/Oコントローラ810によって制御されるハードウェアコンポーネントを介して、デバイス805と対話し得る。
【0131】
いくつかの場合、デバイス805は単一のアンテナ825を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス805は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ825を有し得る。トランシーバ815は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のアンテナ825、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ815は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信することがある。トランシーバ815はまた、パケットを変調して変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ825に提供するための、かつ1つまたは複数のアンテナ825から受信されたパケットを復調するための、モデムを含み得る。トランシーバ815、またはトランシーバ815および1つまたは複数のアンテナ825は、本明細書で説明されるように、送信機515、送信機615、受信機510、受信機610、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらのコンポーネントの例であり得る。
【0132】
メモリ830は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含み得る。メモリ830は、プロセッサ840によって実行されると、デバイス805に本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード835を記憶し得る。コード835は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合、コード835は、プロセッサ840によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明される機能をコンピュータに実行させることがある。いくつかの場合、メモリ830は、とりわけ、周辺コンポーネントまたは周辺デバイスとの対話などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(basic I/O system: BIOS)を含み得る。
【0133】
プロセッサ840は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理コンポーネント、個別ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、プロセッサ840は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ840に統合され得る。プロセッサ840は、様々な機能(たとえば、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする機能またはタスク)をデバイス805に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ830)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス805またはデバイス805のコンポーネントは、プロセッサ840と、プロセッサ840に結合されたメモリ830とを含んでもよく、プロセッサ840およびメモリ830は、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成される。
【0134】
通信マネージャ820は、本明細書で開示される例に従って、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ820は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ820は、データリソース要素のセットに少なくとも一部基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスは復調参照信号を含む。通信マネージャ820は、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0135】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ820を含めるかまたは構成することによって、デバイス805は、データリソース要素のセットおよびパイロットリソース要素のセットを受信するデバイスのPAによって引き起こされる送信の非線形性をデバイス805が補償するための技法をサポートし得る。追加または代替として、本明細書で説明される技法は、PAの不一致が起こる可能性のある確率を低くすることがあり、デバイス805がより小さいPAバックオフを使用することを可能にすることがあり、通信の範囲を大きくすることがあり、またはこれらの任意の組合せを行うことがある。
【0136】
いくつかの例では、通信マネージャ820は、トランシーバ815、1つまたは複数のアンテナ825、もしくはそれらの任意の組合せを使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。通信マネージャ820は、別個のコンポーネントとして示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ820に関連して説明される1つまたは複数の機能は、プロセッサ840、メモリ830、コード835、もしくはそれらの任意の組合せによってサポートされ、または実行され得る。たとえば、コード835は、本明細書で説明されるようなデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様をデバイス805に実行させるように、プロセッサ840によって実行可能な命令を含んでもよく、またはプロセッサ840およびメモリ830は別様に、そのような動作を実行もしくはサポートするように構成されてもよい。
【0137】
図9は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイス905のブロック図900を示す。デバイス905は、本明細書で説明されるような基地局105、UE115、または第2のデバイス210の態様の例であり得る。デバイス905は、受信機910、送信機915、および通信マネージャ920を含み得る。デバイス905は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0138】
受信機910は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス905の他のコンポーネントに受け渡され得る。受信機910は、単一のアンテナを、または複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0139】
送信機915は、デバイス905の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機915は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機915は、トランシーバモジュールの中で受信機910と併置され得る。送信機915は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0140】
通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらの様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくはそれらのコンポーネントは、本明細書で説明される機能のうちの1つまたは複数を実行するための方法をサポートし得る。
【0141】
いくつかの例では、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、(たとえば、通信管理回路において)ハードウェアで実装され得る。ハードウェアは、プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本開示において説明される機能を実行するための手段として構成され、もしくは別様にそれをサポートする、それらの任意の組合せを含み得る。いくつかの例では、プロセッサ、およびプロセッサに結合されたメモリは、(たとえば、プロセッサによって、メモリに記憶された命令を実行することによって)本明細書で説明される機能の1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0142】
追加または代替として、いくつかの例では、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントは、プロセッサによって実行されるコードで(たとえば、通信管理ソフトウェアまたはファームウェアとして)実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ920、受信機910、送信機915、またはそれらの様々な組合せもしくはコンポーネントの機能は、汎用プロセッサ、DSP、CPU、ASIC、FPGA、またはこれらの任意の組合せもしくは他のプログラマブル論理デバイス(たとえば、本開示で説明される機能を実行するための手段として構成され、または別様にそれをサポートする)によって実行され得る。
【0143】
いくつかの例では、通信マネージャ920は、受信機910、送信機915、またはその両方を使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ920は、受信機910から情報を受信し、送信機915に情報を送信し、または受信機910、送信機915、もしくはその両方と組み合わせて統合されて、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明される様々な他の動作を実行し得る。
【0144】
通信マネージャ920は、本明細書で開示される例に従って、第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ920は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ920は、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを復号するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ920は、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0145】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ920を含めるかまたは構成することによって、デバイス905(たとえば、受信機910、送信機915、通信マネージャ920、もしくはそれらの組合せを制御するか、または場合によってはそれらに結合されるプロセッサ)は、パイロットリソース要素のセットおよび/またはデータリソース要素のセットがそれから受信されるワイヤレスデバイスとの通信の範囲をデバイス905が大きくするための技法をサポートし得る。加えて、DMRSを決定するために第2のサブセットに基づいて第1のサブセットを復号することは、データリソース要素のセットまたはPTRSリソース要素のセットの非線形性に近い非線形性をパイロットリソース要素のセットが有することを可能にすることがあり、これはDPoDの効率性を高めることがある。
【0146】
図10は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイス1005のブロック図1000を示す。デバイス1005は、本明細書で説明されるようなデバイス905または基地局105の態様の例であり得る。デバイス1005は、受信機1010、送信機1015、および通信マネージャ1020を含み得る。デバイス1005は、プロセッサも含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いに通信していてもよい。
【0147】
受信機1010は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を受信するための手段を提供し得る。情報は、デバイス1005の他のコンポーネントに受け渡され得る。受信機1010は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0148】
送信機1015は、デバイス1005の他のコンポーネントによって生成される信号を送信するための手段を提供し得る。たとえば、送信機1015は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号に関する情報チャネル)に関連するパケット、ユーザデータ、制御情報、またはそれらの任意の組合せなどの情報を送信し得る。いくつかの例では、送信機1015は、トランシーバモジュールの中で受信機1010と併置され得る。送信機1015は、単一のアンテナまたは複数のアンテナのセットを利用し得る。
【0149】
デバイス1005、またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1020は、リソース要素受信機1025、復号コンポーネント1030、DPoDコンポーネント1035、またはこれらの任意の組合せを含み得る。通信マネージャ1020は、本明細書で説明されるような通信マネージャ920の態様の例であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ1020またはその様々なコンポーネントは、受信機1010、送信機1015、またはその両方を使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信すること、監視すること、送信すること)を実行するように構成され得る。たとえば、通信マネージャ1020は、受信機1010から情報を受信し、送信機1015へ情報を送信し、または、情報を受信し、情報を送信し、もしくは本明細書で説明されるような様々な他の動作を実行するために、受信機1010、送信機1015、またはその両方と組み合わせて統合され得る。
【0150】
通信マネージャ1020は、本明細書で開示される例に従って、第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。リソース要素受信機1025は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。復号コンポーネント1030は、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを復号するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。DPoDコンポーネント1035は、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0151】
図11は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする通信マネージャ1120のブロック図1100を示す。通信マネージャ1120は、本明細書で説明される通信マネージャ920、通信マネージャ1020、またはその両方の態様の例であり得る。通信マネージャ1120またはその様々なコンポーネントは、本明細書で説明されるようなデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様を実行するための手段の例であり得る。たとえば、通信マネージャ1120は、リソース要素受信機1125、復号コンポーネント1130、DPoDコンポーネント1135、リソース要素標示受信機1140、リソース要素識別コンポーネント1145、またはこれらの任意の組合せを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接または間接的に通信していることがある。
【0152】
通信マネージャ1120は、本明細書で開示される例に従って、第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。リソース要素受信機1125は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。復号コンポーネント1130は、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを復号するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。DPoDコンポーネント1135は、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0153】
いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素は、四位相偏移変調に従って変調される。
【0154】
いくつかの例では、リソース要素標示受信機1140は、第1のワイヤレスデバイスから、パイロットリソース要素のセットの構成の標示を受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットを受信することは、パイロットリソース要素のセットの示される構成に基づく。
【0155】
いくつかの例では、リソース要素識別コンポーネント1145は、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよく、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに基づく。
【0156】
いくつかの例では、パイロットリソース要素のセットを受信することは、パイロットリソース要素のセットが閾値を満たす尺度と関連付けられることに基づく。
【0157】
いくつかの例では、尺度はパーセンタイルピーク値を含む。いくつかの例では、尺度が閾値を満たすことは、パーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含む。
【0158】
図12は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートするデバイス1205を含むシステム1200の図を示す。デバイス1205は、本明細書で説明されるようなデバイス905、デバイス1005、基地局105、UE115、もしくは第2のデバイス210の例であってもよく、またはそのコンポーネントを含んでもよい。デバイス1205は、1つまたは複数の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組合せとワイヤレスに通信し得る。デバイス1205は、通信マネージャ1220、ネットワーク通信マネージャ1210、トランシーバ1215、アンテナ1225、メモリ1230、コード1235、プロセッサ1240、および局間通信マネージャ1245などの、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、1つまたは複数のバス(たとえば、バス1250)を介して電子的に通信していてもよく、または別様に(たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に)結合されてもよい。
【0159】
ネットワーク通信マネージャ1210は、(たとえば、1つまたは複数の有線バックホールリンクを介した)コアネットワーク130との通信を管理し得る。たとえば、ネットワーク通信マネージャ1210は、1つまたは複数のUE115などのクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理し得る。
【0160】
いくつかの場合、デバイス1205は単一のアンテナ1225を含み得る。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス1205は、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ1225を有し得る。トランシーバ1215は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のアンテナ1225、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ1215は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ1215はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のために1つまたは複数のアンテナ1225に提供し、かつ1つまたは複数のアンテナ1225から受信されたパケットを復調するためのモデムを含み得る。トランシーバ1215、またはトランシーバ1215および1つまたは複数のアンテナ1225は、本明細書で説明されるように、送信機915、送信機1015、受信機910、受信機1010、またはそれらの任意の組合せもしくはそれらのコンポーネントの例であり得る。
【0161】
メモリ1230は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ1230は、プロセッサ1240によって実行されると、デバイス1205に本明細書で説明される様々な機能を実行させる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード1235を記憶し得る。コード1235は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶され得る。いくつかの場合、コード1235は、プロセッサ1240によって直接実行可能ではないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されると)本明細書で説明される機能をコンピュータに実行させることがある。いくつかの場合、メモリ1230は、特に、周辺コンポーネントまたは周辺デバイスとの相互作用などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含み得る。
【0162】
プロセッサ1240は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理コンポーネント、個別ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。いくつかの場合、プロセッサ1240は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の場合には、メモリコントローラは、プロセッサ1240に統合され得る。プロセッサ1240は、様々な機能(たとえば、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする機能またはタスク)をデバイス1205に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ1230)に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス1205またはデバイス1205のコンポーネントは、プロセッサ1240と、プロセッサ1240に結合されたメモリ1230とを含んでもよく、プロセッサ1240およびメモリ1230は、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成される。
【0163】
局間通信マネージャ1245は、他の基地局105との通信を管理してもよく、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含んでもよい。たとえば、局間通信マネージャ1245は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のために、UE115への送信のためのスケジューリングを調整し得る。いくつかの例では、局間通信マネージャ1245は、基地局105の間で通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0164】
通信マネージャ1220は、本明細書で開示される例に従って、第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ1220は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1220は、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットに基づいてパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを復号するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。通信マネージャ1220は、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するための手段として構成されてもよく、または別様にそれをサポートしてもよい。
【0165】
本明細書で説明される例に従って通信マネージャ1220を含めるかまたは構成することによって、デバイス1205は、パイロットリソース要素のセットおよび/またはデータリソース要素のセットがそれから受信されるワイヤレスデバイスとの通信の範囲をデバイス1205が大きくするための技法をサポートし得る。加えて、DMRSを決定するために第2のサブセットに基づいて第1のサブセットを復号することは、データリソース要素のセットまたはPTRSリソース要素のセットの非線形性に近い非線形性をパイロットリソース要素のセットが有することを可能にすることがあり、これはDPoDの効率性を高めることがある。
【0166】
いくつかの例では、通信マネージャ1220は、トランシーバ1215、1つまたは複数のアンテナ1225、もしくはそれらの任意の組合せを使用して、または別様にそれらと協働して、様々な動作(たとえば、受信、監視、送信)を実行するように構成され得る。通信マネージャ1220は、別個のコンポーネントとして示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ1220に関連して説明される1つまたは複数の機能は、プロセッサ1240、メモリ1230、コード1235、もしくはそれらの任意の組合せによってサポートされ、または実行され得る。たとえば、コード1235は、本明細書で説明されるようなデジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号の様々な態様をデバイス1205に実行させるように、プロセッサ1240によって実行可能な命令を含んでもよく、またはプロセッサ1240およびメモリ1230は別様に、そのような動作を実行もしくはサポートするように構成されてもよい。
【0167】
図13は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法1300を示すフローチャートを示す。方法1300の動作は、本明細書で説明されるようなUEまたはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法1300の動作は、図1図8を参照して説明されるようなUE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0168】
1305において、方法は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するステップを含み得る。1305の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1305の動作の態様は、図7を参照して説明されたようなデータ識別機725によって実行され得る。
【0169】
1310において、方法は、データリソース要素のセットに基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるステップを含んでもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスは復調参照信号を含む。1310の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1310の動作の態様は、図7を参照して説明されたようなシーケンス発生器730によって実行され得る。
【0170】
1315において、方法は、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するステップを含み得る。1315の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1315の動作の態様は、図7を参照して説明されたようなリソース要素送信機735によって実行され得る。
【0171】
図14は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法1400を示すフローチャートを示す。方法1400の動作は、本明細書で説明されるようなUEまたはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法1400の動作は、図1図8を参照して説明されたように、UE115によって実行され得る。いくつかの例では、UEは、説明される機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0172】
1405において、方法は、第2のワイヤレスデバイスに、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信するステップを含んでもよく、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットは、パイロットリソース要素のセットの少なくとも1つのパイロットリソース要素を含まない。1405の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1405の動作の態様は、図7を参照して説明されたようなリソース要素標示送信機740によって実行され得る。
【0173】
1410において、方法は、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するステップを含み得る。1410の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1410の動作の態様は、図7を参照して説明されたようなデータ識別機725によって実行され得る。
【0174】
1415において、方法は、データリソース要素のセットに少なくとも一部基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるステップを含んでもよく、パイロットリソース要素のセットのシーケンスは復調参照信号を含む。1415の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1415の動作の態様は、図7を参照して説明されたようなシーケンス発生器730によって実行され得る。
【0175】
1420において、方法は、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するステップを含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを送信することは、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信することに少なくとも一部基づく。1420の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1420の動作の態様は、図7を参照して説明されたようなリソース要素送信機735によって実行され得る。
【0176】
図15は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法1500を示すフローチャートを示す。方法1500の動作は、本明細書で説明される基地局またはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法1500の動作は、図1図4および図9図12を参照して説明されたような基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明される機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0177】
1505において、方法は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信するステップを含み得る。1505の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1505の動作の態様は、図11を参照して説明されたようなリソース要素受信機1125によって実行され得る。
【0178】
1510において、方法は、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに基づいて、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号するステップを含み得る。1510の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1510の動作の態様は、図11を参照して説明されたような復号コンポーネント1130によって実行され得る。
【0179】
1515において、方法は、決定された復調参照信号に基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するステップを含み得る。1515の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1515の動作の態様は、図11を参照して説明されたようなDPoDコンポーネント1135によって実行され得る。
【0180】
図16は、本開示の態様による、デジタルポストディストーション支援のための改良された復調参照信号をサポートする方法1600を示すフローチャートを示す。方法1600の動作は、本明細書で説明される基地局またはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法1600の動作は、図1図4および図9図12を参照して説明されたような基地局105によって実行され得る。いくつかの例では、基地局は、説明される機能を実行するように基地局の機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、基地局は、専用ハードウェアを使用して、説明される機能の態様を実行し得る。
【0181】
1605において、方法は、第1のワイヤレスデバイスから、パイロットリソース要素のセットの構成の標示を受信するステップを含み得る。1605の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1605の動作の態様は、図11を参照して説明されたようなリソース要素標示受信機1140によって実行され得る。
【0182】
1610において、方法は、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信するステップを含んでもよく、パイロットリソース要素のセットを受信することは、パイロットリソース要素のセットの示される構成に少なくとも一部基づく。1610の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1610の動作の態様は、図11を参照して説明されたようなリソース要素受信機1125によって実行され得る。
【0183】
1615において、方法は、データリソース要素のセットに関連する復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに少なくとも一部基づいて、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号するステップを含み得る。1615の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1615の動作の態様は、図11を参照して説明されたような復号コンポーネント1130によって実行され得る。
【0184】
1620において、方法は、決定された復調参照信号に少なくとも一部基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するステップを含み得る。1620の動作は、本明細書で開示されるような例に従って実行され得る。いくつかの例では、1620の動作の態様は、図11を参照して説明されたようなDPoDコンポーネント1135によって実行され得る。
【0185】
以下は、本開示の態様の概要を提供する。
【0186】
態様1: 第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法であって、1つまたは複数のシンボル期間においてデータを送信するためのデータリソース要素のセットを特定するステップと、データリソース要素のセットに少なくとも一部基づいて1つまたは複数のシンボル期間に対して、データリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットのシーケンスを発生させるステップであって、パイロットリソース要素のセットのシーケンスが復調参照信号を含む、ステップと、1つまたは複数のシンボル期間において第2のワイヤレスデバイスに、データリソース要素のセットおよびデータリソース要素のセットに関連するパイロットリソース要素のセットを送信するステップとを含む、方法。
【0187】
態様2: 第2のワイヤレスデバイスに、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信するステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットが、パイロットリソース要素のセットの少なくとも1つのパイロットリソース要素を含まず、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示を送信することに少なくとも一部基づく、態様1の方法。
【0188】
態様3: パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの標示の送信が、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信するステップを含む、態様2の方法。
【0189】
態様4: パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する構成シグナリングを送信するステップが、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定する復調参照信号構成を送信するステップを含む、態様3の方法。
【0190】
態様5: パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに少なくとも一部基づく、態様1から4のいずれかの方法。
【0191】
態様6: シーケンスを発生させるステップが、シーケンスのセットからシーケンスを選択するステップを含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、シーケンスのセットからシーケンスを選択することに少なくとも一部基づく、態様1から5のいずれかの方法。
【0192】
態様7: シーケンスが、シーケンスが閾値を満たすことについての尺度に少なくとも一部基づいて、シーケンスのセットから選択される、態様6の方法。
【0193】
態様8: 尺度がパーセンタイルピーク値を含み、閾値を満たすことが、パーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含む、態様7の方法。
【0194】
態様9: シーケンス候補のセットの各シーケンスが、尺度の関連する値を有し、シーケンスが、シーケンスの尺度の関連する値が、シーケンス候補のセットの各々の他のシーケンスの尺度の値と比べて最低の値または最高の値を有することに少なくとも一部基づいて、シーケンスのセットから選択される、態様6から8のいずれかの方法。
【0195】
態様10: 四位相偏移変調を使用してパイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素を変調するステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、この変調するステップに少なくとも一部基づく、態様1から9のいずれかの方法。
【0196】
態様11: パイロットリソース要素のセットのパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントのセットを特定するステップと、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントのためのパイロットリソース要素に対する尺度の値を決定するステップと、パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントのセットのうちのコンスタレーションポイントを選択するステップとをさらに含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、コンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく、態様1から10のいずれかの方法。
【0197】
態様12: パイロットリソース要素のセットの第2のパイロットリソース要素に関連するコンスタレーションポイントの第2のセットを特定するステップと、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントのための第2のパイロットリソース要素に対する尺度の第2の値を決定するステップと、第2のパイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントの第2のセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の第2の値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントの第2のセットのうちの第2のコンスタレーションポイントを選択するステップとをさらに含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、第2のコンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく、態様11の方法。
【0198】
態様13: パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットが、第1のパイロットリソース要素および第2のパイロットリソース要素を含む、態様12の方法。
【0199】
態様14: パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対して、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度のそれぞれの値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントのそれぞれのセットのそれぞれのコンスタレーションポイントを選択するステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットの各パイロットリソース要素に対するそれぞれのコンスタレーションポイントを選択することに少なくとも一部基づく、態様13の方法。
【0200】
態様15: パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットの各パイロットリソース要素に対する尺度のそれぞれの値を決定するのを控えるステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、この控えるステップに少なくとも一部基づく、態様14の方法。
【0201】
態様16: 尺度がパーセンタイルピークを含み、コンスタレーションポイントを選択するステップが、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対して、第1のパイロットリソース要素と時間的に重複するシンボル期間にわたるパーセンタイルピーク値を決定するステップと、コンスタレーションポイントのセットの第2のコンスタレーションポイントのパーセンタイルピーク値よりも高いパーセンタイルピーク値に関連するコンスタレーションポイントのセットのうちの第1のコンスタレーションポイントを選択するステップとを含む、態様11から15のいずれかの方法。
【0202】
態様17: 第1のコンスタレーションポイントが、コンスタレーションポイントのセットの中の各コンスタレーションポイントの最高のパーセンタイルピークと関連付けられる、態様16の方法。
【0203】
態様18: データリソース要素のセットのデータリソース要素に対して直交振幅変調を実行することに関連するコンスタレーションポイントの数を特定するステップをさらに含み、シーケンスを発生させるステップが、コンスタレーションポイントの数が閾値を上回ることに少なくとも一部基づく、態様1から17のいずれかの方法。
【0204】
態様19: シーケンスを発生させるステップが、パイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素に対するコンスタレーションポイントのセットを特定するステップと、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスを発生させるステップであって、コンスタレーションポイントの各シーケンスが、パイロットリソース要素のセットに対するコンスタレーションポイントの各セットからの1つのコンスタレーションポイントを含む、ステップと、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスのコンスタレーションポイントの各シーケンスに対して、尺度の値を決定するステップと、パイロットリソース要素のセットに対して、コンスタレーションポイントのセットの各コンスタレーションポイントに対する尺度の値を決定したことに少なくとも一部基づいて、コンスタレーションポイントの複数のシーケンスからコンスタレーションポイントのシーケンスを選択するステップとを含み、パイロットリソース要素のセットを送信するステップが、コンスタレーションポイントのシーケンスを選択することに少なくとも一部基づく、態様1から18のいずれかの方法。
【0205】
態様20: 尺度がパーセンタイルピーク値を含む、態様1から19のいずれかの方法。
【0206】
態様21: 第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための方法であって、1つまたは複数のシンボル期間において第1のワイヤレスデバイスから、データリソース要素のセットとデータリソース要素のセットに関連する復調参照信号を含むパイロットリソース要素のセットとを受信するステップと、データリソース要素のセットと関連付けられる復調参照信号を決定するために、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットに少なくとも一部基づいて、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号するステップと、決定された復調参照信号に少なくとも一部基づいて、データリソース要素の受信されたセットに対するデジタルポストディストーション手順を実行するステップとを含む、方法。
【0207】
態様22: パイロットリソース要素のセットの各パイロットリソース要素が、四位相偏移変調に従って変調される、態様21の方法。
【0208】
態様23: 第1のワイヤレスデバイスから、パイロットリソース要素のセットの構成の標示を受信するステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットを受信するステップが、パイロットリソース要素のセットの示される構成に少なくとも一部基づく、態様21から22のいずれかの方法。
【0209】
態様24: パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを含まないパイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定するステップをさらに含み、パイロットリソース要素のセットの第2のサブセットを復号するステップが、パイロットリソース要素のセットの第1のサブセットを特定することに少なくとも一部基づく、態様21から23のいずれかの方法。
【0210】
態様25: パイロットリソース要素のセットを受信するステップが、パイロットリソース要素のセットが閾値を満たす尺度と関連付けられることに少なくとも一部基づく、態様21から24のいずれかの方法。
【0211】
態様26: 尺度がパーセンタイルピーク値を含み、尺度が閾値を満たすことが、パーセンタイルピーク値が閾値を上回ることを含む、態様25の方法。
【0212】
態様27: 第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、態様1から20のいずれかの方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。
【0213】
態様28: 第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様1から20のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0214】
態様29: 第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様1から20のいずれかの方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0215】
態様30: 第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサと結合されたメモリと、メモリに記憶され、態様21から26のいずれかの方法を装置に実行させるようにプロセッサによって実行可能な命令とを備える、装置。
【0216】
態様31: 第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、態様21から26のいずれかの方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える、装置。
【0217】
態様32: 第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードが、態様21から26のいずれかの方法を実行するようにプロセッサによって実行可能な命令を備える、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0218】
本明細書で説明された方法は可能な実装形態について説明するものであり、動作およびステップが再構成されるかまたは別様に修正されてもよいこと、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、これらの方法のうちの2つ以上からの態様が組み合わせられてもよい。
【0219】
LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様が例として説明されることがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明される技法はLTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRネットワーク以外に適用可能である。たとえば、説明された技法は、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの様々な他のワイヤレス通信システム、ならびに本明細書で明示的に述べられない他のシステムおよび無線技術に適用可能であり得る。
【0220】
本明細書で説明された情報および信号は、多種多様な技術および技法のいずれかを使って表され得る。たとえば、説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表されてもよい。
【0221】
本明細書の本開示に関して説明された様々な例示的なブロックおよびコンポーネントは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、CPU、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明された機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)としても実装され得る。
【0222】
本明細書において説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明される機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が異なる物理的位置において実装されるように分散されることを含めて、様々な場所に物理的に配置されてもよい。
【0223】
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM:EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(compact disk:CD)ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータまたは汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line:DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、コンピュータ可読媒体の定義の中に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
【0224】
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用されるとき、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で始まる項目の列挙)において使用されるような「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つという列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような、包括的な列挙を示す。また、本明細書で使用される「に基づいて」という句は、条件の閉集合への言及として解釈されてはならない。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明される例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づいてもよい。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるものとする。
【0225】
添付の図において、類似の構成要素または特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後に、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルだけが本明細書において使用される場合、説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する類似の構成要素のいずれにも適用可能である。
【0226】
添付の図面に関して本明細書に記載される説明は、例示的な構成について説明し、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すとは限らない。本明細書で使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示として働くこと」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。詳細な説明は、説明された技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法は、これらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明された例の概念を不明瞭にすることを回避するために、知られている構造およびデバイスはブロック図の形態で示される。
【0227】
本明細書の説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするために与えられる。本開示の様々な修正が当業者に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明された例および設計に限定されず、本明細書で開示される原理および新規の特徴と一致する最も広い範囲を与えられるべきである。
【符号の説明】
【0228】
100 ワイヤレス通信システム
105 基地局
110 カバレッジエリア
115 UE
120 バックホールリンク
125 通信リンク
130 コアネットワーク
135 D2D通信リンク
140 アクセスネットワークエンティティ
145 アクセスネットワーク送信エンティティ
150 IPサービス
205 第1のデバイス
210 第2のデバイス
215 送信
220 チャネル
225 時間単位
230 周波数単位
235 DMRSリソース要素
240 他のリソース要素
305 DMRS QPSK変調器
310 コントローラ
315 データエンコーダ
320 データ変調器
325 リソースマッパ
330 リソースデマッパ
335 DMRS QPSK復調器
340 コントローラ
345 データ復調器
350 データデコーダ
505 デバイス
510 受信機
515 送信機
520 通信マネージャ
605 デバイス
610 受信機
615 送信機
620 通信マネージャ
625 データ識別機
630 シーケンス発生器
635 リソース要素送信機
720 通信マネージャ
725 データ識別機
730 シーケンス発生器
735 リソース要素送信機
740 リソース要素標示送信機
745 パイロットリソース要素識別機
750 変調コンポーネント
755 コンスタレーションポイント識別機
760 尺度値決定器
765 コンスタレーションポイント選択コンポーネント
770 構成シグナリング送信機
805 デバイス
810 I/Oコントローラ
815 トランシーバ
820 通信マネージャ
825 アンテナ
830 メモリ
835 コード
840 プロセッサ
845 バス
905 デバイス
910 受信機
915 送信機
920 通信マネージャ
1005 デバイス
1010 受信機
1015 送信機
1020 通信マネージャ
1025 リソース要素受信機
1030 復号コンポーネント
1035 DPoDコンポーネント
1120 通信マネージャ
1125 リソース要素受信機
1130 復号コンポーネント
1135 DPoDコンポーネント
1140 リソース要素標示受信機
1145 リソース要素識別コンポーネント
1205 デバイス
1210 ネットワーク通信マネージャ
1215 トランシーバ
1220 通信マネージャ
1225 アンテナ
1230 メモリ
1235 コード
1240 プロセッサ
1245 局間通信マネージャ
1250 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】