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特表2024-518518スライス固有RACHリソースプールにアクセスするための方法およびUE
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】スライス固有RACHリソースプールにアクセスするための方法およびUE
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/0833 20240101AFI20240423BHJP
   H04W 76/27 20180101ALI20240423BHJP
   H04W 28/084 20230101ALI20240423BHJP
【FI】
H04W74/0833
H04W76/27
H04W28/084
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569979
(86)(22)【出願日】2022-05-05
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 EP2022062129
(87)【国際公開番号】W WO2022238226
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】21173021.3
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
3.ブルートゥース
4.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100167911
【弁理士】
【氏名又は名称】豊島 匠二
(72)【発明者】
【氏名】ウォン スン ファン
(72)【発明者】
【氏名】トマラ マルゴジャータ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
ユーザ機器でのネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネルリソースプールにアクセスするための方法およびシステムが提示される。ユーザ機器は、非アクティブ状態を有する接続モードにあり、無線リソース制御接続の再開のために、ランダムアクセス手順を起動する。従って、非アクセス階層レイヤからアクセス階層レイヤに、少なくとも1つのスライス識別子が提供され、提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、無線リソース制御接続のために用いるために、少なくとも1つのネットワークスライスが決定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器、UEでのネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、リソースプールにアクセスする方法であって、前記UEは、非アクティブ状態を有する接続モードにあり、無線リソース制御、RRC、接続の再開のために、ランダムアクセス、RA、手順を起動し、
非アクセス階層、NAS、レイヤから、アクセス階層、AS、レイヤに、少なくとも1つのスライス識別子を提供することと、
前記ASレイヤによって、前記提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、前記RRC接続のために用いるために、少なくとも1つのネットワークスライスを決定することと
を含む方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのスライス識別子を提供することは、1つまたは複数のプロトコルデータユニット、PDU、セッションの少なくとも1つのアップリンクユーザデータパケットにより起動されたRA手順に応答して行われ、前記少なくとも1つのスライス識別子は、前記PDUセッションに関連付けられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのスライス識別子を提供することは、さらに、前記RA手順が、UE始動の5Gモビリティ管理、5GMM、手順であることと、前記5GMM手順が、1つまたは複数の5Gセッション管理、5GSM、メッセージを届けるための、UE始動のNAS移送手順により起動されることとに応答して行われ、前記少なくとも1つのスライス識別子は、前記5GSMメッセージに関連付けられる、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのスライス識別子は、標準化されたスライス/サービスタイプ、SSTを備えた、単一ネットワークスライス選択支援情報、S-NSSAIに対応する、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記S-NSSAIは、ネットワークスライスに対応する、事業者定義のアクセスカテゴリーをさらに備える、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記RA手順選択およびプリアンブル送信に対して、前記少なくとも1つの決定されたネットワークスライスに対応するRACH構成パラメータを適用すること
をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
スライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、リソースプールにアクセスするための、ユーザ機器、UEであって、前記UEは、非アクティブ状態を有する接続モードにあり、無線リソース制御、RRC、接続の再開のために、ランダムアクセス、RA、手順を起動し、
非アクセス階層、NAS、レイヤから、アクセス階層、AS、レイヤに、少なくとも1つのスライス識別子を提供することと、
前記ASレイヤによって、前記提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、前記RRC接続のために用いるために、少なくとも1つのネットワークスライスを決定することと
を行うように構成されるUE。
【請求項8】
前記UEは、前記RA手順が、UE始動の5Gモビリティ管理、5GMM、手順により起動され、および前記5GMM手順が、1つまたは複数の5Gセッション管理、5GSM、メッセージを届けるための、UE始動の非アクセス階層、NAS、移送手順であることに応答して、少なくとも1つのスライス識別子を提供するように構成され、前記少なくとも1つのスライス識別子は、前記5GSMメッセージに関連付けられる、請求項7に記載のUE。
【請求項9】
前記UEは、前記RA手順が、UE始動の5Gモビリティ管理、5GMM、手順により起動され、および前記5GMM手順が、1つまたは複数の5Gセッション管理、5GSM、メッセージを届けるための、UE始動の非アクセス階層、NAS、移送手順であることに応答して、少なくとも1つのスライス識別子を提供するようにさらに構成され、前記少なくとも1つのスライス識別子は、前記5GSMメッセージに関連付けられる、請求項7または8に記載のUE。
【請求項10】
前記少なくとも1つのスライス識別子は、標準化されたスライス/サービスタイプ、SSTを備えた、単一ネットワークスライス選択支援情報、S-NSSAIに対応する、請求項7~9のいずれか1項に記載のUE。
【請求項11】
前記S-NSSAIは、ネットワークスライスに対応する、事業者定義のアクセスカテゴリーをさらに備える、請求項10に記載のUE。
【請求項12】
前記UEは、
前記RA手順選択およびプリアンブル送信に対して、前記少なくとも1つの決定されたネットワークスライスに対応するRACH構成パラメータを適用する
ようにさらに構成される、請求項11に記載のUE。
【請求項13】
請求項7~12のいずれか1項に記載のユーザ機器、UEとの、無線リソース制御、RRC、接続の再開のための、基地局、BSであって、
ネットワークスライスまたはネットワークスライスグループごとに、ネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、構成を構成することであって、前記RACH構成は、スライス識別子に関連付けられる、前記構成することと、
前記RACH構成を、前記UEに送信することと、
前記送信されたRACH構成に対応する、RACH構成パラメータを備えた、前記UEのプリアンブル送信を受信することと
を行うように構成されたBS。
【請求項14】
請求項13に記載の基地局、BSと、請求項7~12のいずれか1項に記載のユーザ機器、UEとを備えたワイヤレス通信システムであって、
前記BSにおいて、ネットワークスライスまたはネットワークスライスグループごとに、ネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、構成を構成することであって、前記RACH構成は、スライス識別子に関連付けられる、前記構成することと、
前記RACH構成を、前記BSから前記UEに送信することと、
少なくとも1つのスライス識別子を、前記UEの非アクセス階層、NAS、レイヤから、前記UEのアクセス階層、AS、レイヤに提供することと、
前記UEの前記ASレイヤによって、前記提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、前記RRC接続のために用いるように、ネットワークスライスまたはネットワークスライスのグループを決定することと、
前記決定されたRACH構成に対応する、RACH構成パラメータを備えたプリアンブルを、前記UEから前記BSに送信することと
を行うように構成されたシステム。
【請求項15】
コンピュータによって実行されたとき、少なくとも1つのコンピュータに、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を行わせる、コンピュータプログラムコードを備えたコンピュータプログラム。
【請求項16】
コンピュータ可読媒体に記憶されたプログラム命令を備えたコンピュータプログラム製品であって、前記プログラムがコンピュータ上で実行されたとき、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法を実行する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般に、5G通信ネットワークなどの移動体通信ネットワークに関し、より具体的にはランダムアクセスチャネル(RACH)構成選択に関する。
【背景技術】
【0002】
ブロードバンドセルラネットワークに対する第5世代技術標準(5G)は、多様なユースケースおよび産業を目標とする。多様な無線アクセスネットワーク(RAN)配備の組合せによる、より分散されたコアは、一般に、実行可能な5Gシステムにおいて、さらなる柔軟性、カスタム化、およびサービス重視管理のためのフレームワークとして、見られている。ネットワークトラフィック管理の展望から、5Gはまた、異なるサービスの協調、およびモバイルネットワーク性能を強化するための準備を可能にする。
【0003】
主な5Gデータ駆動型ユースケースは以下に関する。ユーザが、通常の無線動作で、良好な無線カバレージにおいて、基地局と無線で通信するとき、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)は、広い無線カバレージ領域にわたって、高いデータレートを必要とする。しかし、異なる必要性(URLLC、V2X、IoT)による、別のユースケースおよびトラフィックタイプが存在する。標準化された方法は、専用の処置、および最終的には所望の目標を、容易にするように、様々なトラフィック特性を差別化する。3GPP技術仕様23.501は、サービスごとに最適化されたシグナリングをサービスし、5G QoS特性およびプロファイルを反映することを可能にする、5Gにおいて頻繁に用いられると想定されるサービスのために5Gサービス品質(QoS)識別子(5QI)を規定する。
【0004】
各顧客要求に応じた、差別化された処置を可能にするために、5Gはまた、ネットワークスライシング概念をサポートする。ネットワークスライシングを用いることにより、移動体通信事業者(MNO)は、各テナントがサービスレベルアグリーメント(SLA)および加入に基づいて使用できるスライスタイプを管理する異なるサービス要件を有する、異なるテナントタイプに属する顧客とみなすことが可能である。ネットワークスライシングのサポートは、異なるスライスに対するトラフィックは異なるプロトコルデータユニット(PDU)セッションによって取り扱われるという原則に依存する。ネットワークは、スケジューリングによって、およびまた異なる構成を提供することによって、異なるネットワークスライスを実現することができる。
【発明の概要】
【0005】
UEのアクセス階層(ストラタム)(AS)レイヤ(層)は、RACHランダムアクセス手順を行い、NASレイヤは、ネットワークスライスの情報を取り扱うので、UE内のNASレイヤは、要求されたネットワークスライスについての情報を、ASレイヤに提供する。現在、TS 24.501は、UEがアイドルモードにあり、初期NASメッセージを送るとき、NASからASレイヤへのスライス識別子の提供をサポートする(例えば、TS 24.501、V16.8.0、条項4.6.2.3を参照)。しかし、UEは、要求されたネットワークスライスに基づいて、複数の利用可能なRACHアクセス手順の間で選択することが、将来において可能にされ得る。従って、接続されているが、非アクティブモードにあるUEに対する手順を定義する必要がある。
【0006】
この関連において、スライス固有RACHリソースプール(slice-specific RACH resources pools)にアクセスするための、方法、システム、およびコンピュータプログラムが提示される。
【0007】
第1の態様によれば、ユーザ機器、UEでのネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、リソースプールにアクセスする方法が提示される。UEは、非アクティブ状態を有する接続モードにあり、無線リソース制御、RRC、接続の再開のために、ランダムアクセス、RA、手順を起動する。方法は、非アクセス階層、NAS、レイヤから、アクセス階層、AS、レイヤに、少なくとも1つのスライス識別子を提供することと、ASレイヤによって、提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、RRC接続のために用いるために、少なくとも1つのネットワークスライスを決定することとを含む。
【0008】
実施形態では、少なくとも1つのスライス識別子を提供することは、1つまたは複数のプロトコルデータユニット、PDU、セッションの少なくとも1つのアップリンクユーザデータパケットにより起動されたRA手順に応答して行われ、少なくとも1つのスライス識別子は、PDUセッションに関連付けられる。
【0009】
さらなる実施形態では、少なくとも1つのスライス識別子を提供することは、RA手順が、UE始動の5Gモビリティ管理、5GMM、手順であることと、5GMM手順が、1つまたは複数の5Gセッション管理、5GSM、メッセージを届けるための、UE始動のNAS移送手順により起動されることとに応答して行われ、少なくとも1つのスライス識別子は、5GSMメッセージに関連付けられる。
【0010】
実施形態では、少なくとも1つのスライス識別子は、標準化されたスライス/サービスタイプ、SSTを備えた、単一ネットワークスライス選択支援情報、S-NSSAIに対応する。さらに、S-NSSAIは、ネットワークスライスに対応する、事業者定義のアクセスカテゴリーを備え得る。
【0011】
実施形態では、方法は、RA手順選択およびプリアンブル送信に対して、少なくとも1つの決定されたネットワークスライスに対応するRACH構成パラメータを適用することをさらに含む。
【0012】
第2の態様によれば、スライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、リソースプールにアクセスするための、ユーザ機器、UEが提供される。UEは、従って、非アクティブ状態を有する接続モードにあり、無線リソース制御、RRC、接続の再開のために、ランダムアクセス、RA、手順を起動する。UEは、非アクセス階層、NAS、レイヤから、アクセス階層、AS、レイヤに、少なくとも1つのスライス識別子を提供することと、ASレイヤによって、提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、RRC接続のために用いるために、少なくとも1つのネットワークスライスを決定することとを、行うように構成される。
【0013】
第3の態様によれば、本発明によるユーザ機器、UEとの、無線リソース制御、RRC、接続の再開のための、基地局、BSが提供される。BSは、ネットワークスライスまたはネットワークスライスグループごとに、ネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、構成を構成することであって、RACH構成は、スライス識別子に関連付けられる、構成することと、RACH構成を、UEに送信することと、送信されたRACH構成に対応する、RACH構成パラメータを備えた、UEのプリアンブル送信を受信することとを、行うように構成される。
【0014】
第4の態様によれば、本発明による基地局、BSと、ユーザ機器、UEとを備えた、ワイヤレス通信システムが提供される。システムは、BSにおいて、ネットワークスライスまたはネットワークスライスグループごとに、ネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル、RACH、構成を構成することであって、RACH構成は、スライス識別子に関連付けられる、構成することと、RACH構成を、BSからUEに送信することと、少なくとも1つのスライス識別子を、UEの非アクセス階層、NAS、レイヤから、UEのアクセス階層、AS、レイヤに提供することと、UEのASレイヤによって、提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、RRC接続のために用いるように、ネットワークスライスまたはネットワークスライスのグループを決定することと、決定されたRACH構成に対応する、RACH構成パラメータを備えたプリアンブルを、UEからBSに送信することとを、行うように構成される。
【0015】
第5の態様によれば、コンピュータによって実行されたとき、少なくとも1つのコンピュータに、本明細書で述べられる方法を行わせる、コンピュータプログラムコードを備えたコンピュータプログラムが提供される。
【0016】
第6の態様によれば、本明細書で述べられる方法を実行するために、コンピュータ可読媒体に記憶されたプログラム命令を備えたコンピュータプログラム製品が提供される。
【0017】
本明細書で述べられる本主題のより良い理解は、様々な実施形態の以下の詳細な説明が、以下の図面と共に考察されたときに得られ得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】いくつかの実施形態による、簡略化されたワイヤレス通信システムを示す図である。
図2】いくつかの実施形態による、ユーザ機器(UE)と通信する基地局(BS)を示す図である。
図3】いくつかの実施形態による、UEの簡略化されたブロック図を示す図である。
図4】ユーザ機器(UE)でのネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル(RACH)リソースプールにアクセスするための基本手順を視覚化した図である。
図5】いくつかの実施形態による、基地局とUEとの間の通信のために、NASによって提供されるネットワークスライスのグループを用いるための手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、いくつかの実施形態による、簡略化されたワイヤレス通信システム100を示す。図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、本明細書で述べられる本主題の特徴は、様々なシステムの任意のものにおいて実施され得ることが留意される。
【0020】
示されるように、ワイヤレス通信システム100は、送信媒体を通して1つまたは複数のユーザ装置120と通信する、基地局110-1を含む。図1では、限定されることなく、1つの基地局110-1のみ、および3つのユーザ装置120-1、120-2、および120-3のみが示される。ユーザ装置120-1、120-2、および120-3のそれぞれは、本明細書では「ユーザ機器」(UE)と呼ばれ得る。従って、ユーザ装置120は、UEまたはUE装置と呼ばれる。
【0021】
本明細書で用いられる「ユーザ機器」という用語は、モバイルまたはポータブルであり、ワイヤレス通信を行う、様々なタイプのコンピュータシステム装置の任意のものを指し得る。UEの例は、携帯電話またはスマートフォン、ポータブルゲームデバイス、ラップトップ、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、携帯情報端末(PDA)、ポータブルインターネットデバイス、音楽プレーヤ、データ記憶装置、または他の携帯端末などを含む。一般に、「UE」または「UE装置」という用語は、ユーザによって容易に移送され、ワイヤレス通信の能力を有する、任意の電子、コンピューティング、および/または電気通信デバイス(またはデバイスの組合せ)を包含するように広く定義され得る。
【0022】
基地局(BS)110-1は、基地トランシーバ局(BTS)またはセルサイト(「セルラ基地局」)とすることができ、UE120とのワイヤレス通信を可能にするハードウェアを含み得る。
【0023】
本明細書で用いられる「基地局」という用語は、その通常の意味の全範囲を有し、固定位置に据え付けられたワイヤレス通信局を少なくとも含み、ワイヤレス電話システムおよび無線システムの一部として通信するために用いられる。
【0024】
基地局110の通信領域(またはカバレージ領域)は、「セル」と呼ばれ得る。基地局110およびUE120は、GSM、UMTS(例えば、WCDMAまたはTD-SCDMAエアインターフェースに関連付けられる)、LTE、LTEアドバンスト(LTE-A)、5G新無線(5G NR)、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)など、ワイヤレス通信技術、または電気通信標準とも呼ばれる、様々な無線アクセス技術(RAT)のいずれかを用いて、送信媒体を通して通信するように構成され得る。基地局110-1が、LTEの関連において実施された場合、これは代わりに「eノードB」または「eNB」と呼ばれ得る。基地局110-1が、5G NRの関連において実施された場合、これは代わりに「gノードB」または「gNB」と呼ばれ得る。
【0025】
示されるように、基地局110-1はまた、ネットワーク130(例えば、様々な可能性の中でも、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(PSTN)などの電気通信ネットワーク、および/またはインターネット)と通信するように装備され得る。従って、基地局110-1は、ユーザ装置120の間の、および/またはユーザ装置120とネットワーク130との間の、通信を容易にし得る。特に、セルラ基地局110-1は、UE120に、音声、SMS、および/またはデータサービスなどの、様々な電気通信能力を提供し得る。
【0026】
基地局110-1、および同じまたは異なるセルラ通信標準に従って動作する他の同様な基地局(基地局110-2および110-3など)は、従って、セルのネットワークとして提供されることができ、これは1つまたは複数のセルラ通信標準を通じて地理的領域にわたって、重複したまたはほぼ重複したサービスを、UE120および同様なデバイスに提供し得る。
【0027】
従って、基地局110-1は、図1に示されるようにUE120のための「サービングセル」として機能することができ、各UE120はまた、(基地局110および/または任意の他の基地局によって提供され得る)1つまたは複数の他のセルからの(および場合によってはその通信範囲内の)信号を、受信する能力を有することができ、これは「隣接セル」とも呼ばれ得る。このようなセルはまた、ユーザ装置120の間、および/またはユーザ装置120とネットワーク130との間の、通信を容易にする能力を有し得る。このようなセルは、「マクロ」セル、「マイクロ」セル、「ピコ」セル、および/またはサービス領域サイズの様々な他の細分性の任意のものを提供するセルを含み得る。例えば、図1に示される基地局110-1および110-2は、マクロセルとすることができ、一方、基地局110-3はマイクロセルとすることができる。他の構成も可能である。
【0028】
いくつかの実施形態では、基地局110-1は、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、または「gNB」とすることができる。いくつかの実施形態では、gNBは、レガシーの進化型パケットコア(EPC)ネットワークおよび/またはNRコア(NRC)ネットワークに接続され得る。加えて、gNBセルは、1つまたは複数の遷移および受信ポイント(TRP)を含み得る。加えて、5G NRに従って動作する能力を有するUEは、1つまたは複数のgNB内の、1つまたは複数のTRPに接続され得る。
【0029】
UE120は、複数のワイヤレス通信標準を用いて通信する能力を有し得る。例えば、UE120は、少なくとも1つのセルラ通信プロトコル(例えば、GSM、UMTS(例えば、WCDMAまたはTD-SCDMAエアインターフェースに関連付けられた)、LTE、LTE-A、5G NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)など)に加えて、ワイヤレスネットワーク化(例えば、Wi-Fi)および/またはピアツーピアワイヤレス通信プロトコル(例えば、ブルートゥース、Wi-Fiピアツーピアなど)を、用いて通信するように構成され得る。UE120はさらに、または代わりに、1つまたは複数のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS、例えば、GPSまたはGLONASS)、1つまたは複数のモバイルテレビジョン放送標準(例えば、ATSC-M/HまたはDVB-H)、および/または必要に応じて任意の他のワイヤレス通信プロトコルを用いて、通信するように構成され得る。ワイヤレス通信標準の他の組合せ(2つより多いワイヤレス通信標準を含む)も可能である。
【0030】
図2は、いくつかの実施形態による、基地局110と通信するユーザ機器120(例えば、装置120-1、120-2、および120-3の1つ)を示す。UE120は、携帯電話、携帯端末、コンピュータもしくはタブレット、または実質上任意のタイプのワイヤレスデバイスなどの、セルラ通信能力を有するデバイスとすることができる。
【0031】
UE120は、メモリに記憶されたプログラム命令を実行するように構成された、プロセッサを含み得る。UE120は、このような記憶された命令を実行することによって、本明細書で述べられる方法実施形態のいずれかを行い得る。代わりに、または加えて、UE120は、本明細書で述べられる方法実施形態のいずれか、または本明細書で述べられる方法実施形態のいずれかの任意の部分を、行うように構成されたフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの、プログラマブルハードウェア要素を含み得る。
【0032】
UE120は、1つまたは複数のワイヤレス通信プロトコルまたは技術を用いた通信のために、1つまたは複数のアンテナを含み得る。いくつかの実施形態では、UE120は、例えば、CDMA2000(1xRTT/1xEV-DO/HRPD/eHRPD)を用いて、または単一の共有無線を用いたLTE、および/または単一の共有無線を用いたGSMまたはLTEを用いて、通信するように構成され得る。ワイヤレス通信を行うために、共有無線機は、単一のアンテナに結合することができ、または複数のアンテナに(例えば、MIMOのために)結合することができる。一般に無線機は、ベースバンドプロセッサ、アナログRF信号処理回路(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)、またはデジタル処理回路(例えば、デジタル変調、および他のデジタル処理のため)の、任意の組合せを含み得る。同様に、無線機は、上述のハードウェアを用いた、1つまたは複数の受信および送信チェーンを実施し得る。例えば、UE120は、上記で論じられたものなど、複数のワイヤレス通信技術の間で、受信および/または送信チェーンの1つまたは複数の部分を共有することができる。
【0033】
いくつかの実施形態では、UE120は、それと通信するように構成される、各ワイヤレス通信プロトコルのための、別個の送信および/または受信チェーン(例えば、別個のアンテナおよび他の無線構成要素を含む)を含み得る。さらなる可能性として、UE120は、複数のワイヤレス通信プロトコルの間で共有される1つまたは複数の無線機と、専ら単一のワイヤレス通信プロトコルによって用いられる1つまたは複数の無線機とを含み得る。例えば、UE120は、LTEまたは5G NR(またはLTEもしくは1xRTT、またはLTEもしくはGSM)のいずれかを用いた通信のために共有無線機、およびWi-Fiおよびブルートゥースのそれぞれを用いた通信のために別個の無線機を含み得る。他の構成も可能である。
【0034】
図3は、いくつかの実施形態による、UE120の簡略化されたブロック図を示す。図3のUE120のブロック図は、可能なユーザ装置の単なる一例であることが留意される。実施形態によれば、UE120は、他のデバイスの中でも、ユーザ装置、モバイルデバイスまたはモバイル局、ワイヤレスデバイスまたはワイヤレス局、デスクトップコンピュータまたはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、ノートブック、またはポータブルコンピューティングデバイス)、タブレットおよび/またはデバイスの組合せとすることができる。
【0035】
示されるように、UE120は、コア機能を行うように構成された構成要素のセットを含み得る。例えば、この構成要素のセットは、システムオンチップ(SOC)として実施されることができ、これは様々な目的のための部分を含み得る。代わりに、この構成要素のセットは、様々な目的のための、別個の構成要素、または構成要素のグループとして実施することができる。構成要素のセットは、UE120の様々な他の回路に、(例えば、通信可能に、直接または間接に)結合され得る。
【0036】
UE120は、送信機314および受信機316と通信する少なくとも1つのアンテナ312を含み得る。代わりに、送信および受信アンテナは別個とすることができる。UE120はまた、それぞれ送信機314に信号を提供し、受信機316から信号を受信するように、およびUE120の機能を制御するように、構成されたプロセッサ320を含み得る。プロセッサ320は、送信機314および受信機316への電気リードを通じて、制御シグナリングを生じさせることによって、送信機314および受信機316の機能を制御するように構成され得る。同様に、プロセッサ320は、プロセッサ320をディスプレイまたはメモリなどの他の要素に接続する電気リードを通じて、制御シグナリングを生じさせることによって、UE120の他の要素を制御するように構成され得る。プロセッサ320は、例えば、回路、少なくとも1つの処理コア、付随するデジタル信号プロセッサを有する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、付随するデジタル信号プロセッサをもたない1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数のコプロセッサ、1つまたは複数のマルチコアプロセッサ、1つまたは複数のコントローラ、処理回路、1つまたは複数のコンピュータ、集積回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、および/または同類のもの)を含んだ様々な他の処理要素、またはそれらのいくつかの組合せを含む、多様な方法で具体化され得る。従って、図3には単一のプロセッサとして示されるが、いくつかの例示の実施形態では、プロセッサ320は、複数のプロセッサまたは処理コアを備え得る。
【0037】
UE120は、1つまたは複数のエアインターフェース標準、通信プロトコル、変調タイプ、アクセスタイプ、および/または同類のものによって、動作する能力を有し得る。プロセッサ320によって送られおよび受信される信号は、適用可能なセルラシステムのエアインターフェース標準、および/または非限定的に、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11、802.16、802.3、ADSL、DOCSIS、および/または同類のものなど、Wi-Fi、ワイヤレスローカルアクセスネットワーク(WLAN)技法を含む、任意の数の異なる地上通信線またはワイヤレスネットワーク化技法に従った、シグナリング情報を含み得る。加えて、これらの信号は、音声データ、ユーザによる生成データ、ユーザによる要求データ、および/または同類のものを含み得る。
【0038】
例えば、UE120および/またはその中のセルラモデムは、様々な第1世代(1G)通信プロトコル、第2世代(2Gまたは2.5G)通信プロトコル、第3世代(3G)通信プロトコル、第4世代(4G)通信プロトコル、第5世代(5G)通信プロトコル、インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム(IMS)通信プロトコル(例えば、セッション開始プロトコル(SIP))、および/または同類のものに従って、動作する能力を有し得る。例えば、UE120は、2Gワイヤレス通信プロトコルIS-136、時分割多元接続TDMA、移動体通信用グローバルシステム、GSM、IS-95、符号分割多元接続CDMA、および/または同類のものに従って、動作する能力を有し得る。加えて、例えば、UE120は、2.5Gワイヤレス通信プロトコル汎用パケット無線サービス(GPRS)、エンハンストデータGSM環境(Enhanced Data GSM Environment)(EDGE)、および/または同類のものに従って、動作する能力を有し得る。さらに、例えば、UE120は、ユニバーサル移動通信システム(UMTS)、符号分割多元接続2000(CDMA2000)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)、および/または同類のものなど、3Gワイヤレス通信プロトコルに従って動作する能力を有し得る。UE120はさらに、ロングタームエボリューション(LTE)、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、および/または同類のものなど、3.9Gワイヤレス通信プロトコルに従って動作する能力を有し得る。さらに、例えば、UE120は、LTEアドバンストなどの4Gワイヤレス通信プロトコル、5G、および/または同類のもの、ならびに後に開発され得る同様なワイヤレス通信プロトコルに従って、動作する能力を有し得る。
【0039】
プロセッサ320は、UE120のオーディオ/ビデオおよび論理機能を実施するための、回路を含み得ることが理解される。例えば、プロセッサ320は、デジタル信号プロセッサデバイス、マイクロプロセッサデバイス、アナログ・デジタル変換器、デジタル・アナログ変換器、および/または同類のものを備え得る。UE120の制御および信号処理機能は、これらのデバイスの間に、それらのそれぞれの能力に従って割り振られ得る。プロセッサ320はさらに、内部音声符号器(VC)320a、内部データモデム320b、および/または同類のものを含み得る。さらに、プロセッサ320は、メモリに記憶され得る1つまたは複数のソフトウェアプログラムを、動作させる機能を含み得る。一般に、プロセッサ320および記憶されたソフトウェア命令は、UE120に動作を行わせるように構成され得る。例えば、プロセッサ320は、ウェブブラウザなど、接続性プログラムを動作させる能力を有し得る。接続性プログラムは、UE120が、ワイヤレスアプリケーションプロトコル(WAP)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、および/または同類のものなどの、プロトコルに従って、位置に基づくコンテンツなどの、ウェブコンテンツを送信および受信することを可能にし得る。
【0040】
UE120はまた、例えば、イヤホンまたはスピーカ324、リンガー322、マイクロフォン326、ディスプレイ328、ユーザ入力インターフェース、および/または同類のものを含んだ、ユーザインターフェースを備えることができ、これらはプロセッサ320に動作可能に結合され得る。ディスプレイ328は、上記のように、タッチセンシティブディスプレイを含むことができ、ユーザは、選択する、値を入れる、および/または同類のもののための、タッチおよび/またはジェスチャを行い得る。プロセッサ320はまた、スピーカ324、リンガー322、マイクロフォン326、ディスプレイ328、および/または同類のものなど、ユーザインターフェースの1つまたは複数の要素の、少なくともいくつかの機能を制御するように構成された、ユーザインターフェース回路を含み得る。プロセッサ320、および/またはプロセッサ320を備えたユーザインターフェース回路は、プロセッサ320にアクセス可能なメモリ、例えば、揮発性メモリ340、不揮発性メモリ342および/または同様のものに記憶されたコンピュータプログラム命令、例えばソフトウェアおよび/またはファームウェアウェアを通して、ユーザインターフェースの1つまたは複数の要素の、1つまたは複数の機能を制御するように構成され得る。UE120は、モバイル端末に関係する様々な回路、例えば、検知可能な出力として機械的振動を提供する回路に、電力供給するための電池を含み得る。ユーザ入力インターフェースは、キーパッド330(これはディスプレイ328上に提示された仮想キーボード、または外部結合されたキーボード)、および/または他の入力デバイスなど、UE120がデータを受信することを可能にするデバイスを備え得る。
【0041】
図3に示されるように、UE120はまた、データを共有するおよび/または取得するための、1つまたは複数の機構を含み得る。例えば、UE120は、短距離無線周波数(RF)トランシーバおよび/または質問器364を含むことができ、それによりデータは、RF技法に従って、電子デバイスと共有され、および/またはそれから取得され得る。UE120は、赤外線(IR)トランシーバ366、ブルートゥースワイヤレス技術を用いたブルートゥース(BT)トランシーバ368、ワイヤレスユニバーサルシリアルバス(USB)トランシーバ370、ブルートゥース低エネルギートランシーバ、ZigBeeトランシーバ、ANTトランシーバ、セルラデバイスツーデバイストランシーバ、ワイヤレスローカルエリアリンクトランシーバ、および/または任意の他の短距離無線技術など、他の短距離トランシーバを含み得る。UE120、および特に短距離トランシーバは、例えば、10メートル以内など、UEの近傍内の電子デバイスにデータを送信する、および/またはそれらからデータを受信する能力を有し得る。Wi-Fiまたはワイヤレスローカルエリアネットワーク化モデムを含んだUE120はまた、6LoWpan、Wi-Fi、低電力Wi-Fi(Wi-Fi low power)、IEEE802.11技法、IEEE802.15技法、IEEE802.16技法などのWLAN技法、および/または同類のものを含む、様々なワイヤレスネットワーク化技法により、送信するおよび/または電子デバイスからデータを受信する能力を有し得る。
【0042】
UE120は、加入者識別モジュール(SIM)338、リムーバブルユーザ識別モジュール(R-UIM)、eUICC、UICC、および/または同類のものなど、メモリを備えることができ、これは、移動体加入者に関連した情報要素を記憶し得る。SIMに加えて、UE120は、他のリムーバブルおよび/または固定メモリを含み得る。UE120は、揮発性メモリ340および/または不揮発性メモリ342を含み得る。例えば、揮発性メモリ340は、ダイナミックおよび/またはスタティックRAM、オンチップもしくはオフチップキャッシュメモリ、および/または同類のものを含む、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含み得る。埋め込み型および/またはリムーバブルとすることができる不揮発性メモリ342は、例えば、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、磁気記憶装置、例えばハードディスク、フロッピーディスク装置、磁気テープ、光ディスク装置および/または媒体、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、および/または同類のものを含み得る。揮発性メモリ340と同様に、不揮発性メモリ342は、データの一時的記憶のためのキャッシュ領域を含み得る。揮発性および/または不揮発性メモリの少なくとも一部は、プロセッサ320に埋め込まれ得る。メモリは、本明細書で開示される動作を行うためにUEによって用いられ得る、1つまたは複数のソフトウェアプログラム、命令、いくつかの情報、データ、および/または同類のものを、記憶し得る。
【0043】
メモリは、UE120を一意に識別する能力を有する、国際移動体装置識別番号(IMEI)コードなどの、識別子を備え得る。メモリは、UE120を一意に識別する能力を有する、国際移動体装置識別番号(IMEI)コードなどの、識別子を備え得る。例示の実施形態では、プロセッサ320は、プロセッサ320に、本明細書で開示される動作を行わせるように、メモリ340および/または342に記憶されたコンピュータコードを用いて構成され得る。
【0044】
本明細書で開示される実施形態のいくつかは、ソフトウェア、ハードウェア、アプリケーションロジック、またはソフトウェア、ハードウェア、およびアプリケーションロジックの組合せにおいて、実施され得る。ソフトウェア、アプリケーションロジック、および/またはハードウェアは、例えば、メモリ340、プロセッサ320、または電子構成要素上に存在し得る。いくつかの例示の実施形態では、アプリケーションロジック、ソフトウェア、または命令セットは、様々な通常のコンピュータ可読媒体の任意の1つに保持される。本文書の関連において、「コンピュータ可読媒体」は、図3に示される例で、コンピュータまたはデータプロセッサ回路などの、命令実行システム、UE、またはデバイスによるまたはそれらに関連しての使用のための命令を、含む、記憶する、通信する、伝搬または移送することができる任意の非一時的媒体とすることができ、コンピュータ可読媒体は、コンピュータなどの、命令実行システム、UE、またはデバイスによる、またはそれらに関連しての使用のための命令を、含むまたは記憶することができる非一時的コンピュータ可読記憶媒体を備えることができる。
【0045】
ユーザ機器(UE)120でのネットワークスライス固有ランダムアクセスチャネル(RACH)リソースプールにアクセスする手順400は、図4に視覚化される。UE120は、非アクティブ状態を有する接続モードであるとき、410での手順を開始し、無線リソース制御(RRC)接続の再開のための、ランダムアクセス、RA、手順を起動する。UE120は、非アクセス階層(NAS)レイヤ、およびアクセス階層(AS)レイヤなど、上位および下位レイヤを備える。NASレイヤは、RRC接続の再開を起動し得る。他の実施形態では、再開は、ASまたは任意の他のレイヤによって起動され得る。
【0046】
次いで420で、非アクティブ状態のUE120の非アクセス階層(NAS)レイヤは、少なくとも1つのスライス識別子を、アクセス階層(AS)レイヤに提供する。スライス識別子は、スライシングの目的で識別されたサービスタイプを特性化する、スライス選択支援情報(S-NSSAI)に対応し得る。S-NSSAIはまた、S-NSSAIのリストに含まれ得る。S-NSSAIは、標準化されたスライス/サービスタイプ、SSTを備え得る。さらに、S-NSSAIはまた、ネットワークスライスに対応する、事業者定義のアクセスカテゴリーを備え得る。公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)が、最も一般に用いられるスライス/サービスタイプに対して、より効率的にローミングユースケースをサポートできるように、スライシングのために世界的相互運用性を確立する目的で定義された標準化されたSST値は、以下のようにTS 23.501において定義される。
【0047】
【表1】
【0048】
各SST値に対してこの表に示されるサービスはまた、他のSSTによってサポートされ得る。
【0049】
5Gでのユニファイドアクセスコントロールフレームワークはさらに、任意のアクセス試行のカテゴリー分類を可能にするために、アクセスカテゴリーとアクセス識別情報とを定義する。ユーザUE120が、アクセス試行を始動するとき、UE120は、標準化されたアクセス識別情報のセットから1つまたは複数のアクセス識別情報、および1つのアクセスカテゴリーを決定する。アクセスカテゴリーのセットは、アクセス試行に関連付けられることになる、標準化されたアクセスカテゴリーおよび事業者定義のアクセスカテゴリーを区別する。シグナリングは現在、0~63の範囲のアクセスカテゴリーをサポートする。TS 24.501は、どのようにNASレイヤにおいて、各UEのアクセス試行がカテゴリー分類されるかを規定する。事業者の使用のために予約された32個のアクセスカテゴリーがあり、これらはスライス識別子に関連付けられ得る。アクセスカテゴリーの事業者定義のセットに基づいて、UE120は、所与のスライスに対するアクセス試行が、ブロードキャストされた除外情報に基づいて認可されたるどうかを決定し、これはTS 38.331でさらに定義される。
【0050】
ASレイヤが少なくとも1つのスライス識別子を受信した後、430で、ASレイヤは、提供された少なくとも1つのスライス識別子に基づいて、RRC接続のためにどのネットワークスライスを用いるかを決定する。次いでこの情報に基づいて、UE120は、RA手順を始動する。
【0051】
メッセージMSG1による4ステップRAタイプと、メッセージMSGAによる2ステップRAタイプとの、2つのタイプのRA手順がある。UE120は、ネットワーク構成に基づいて、RA手順の始動において、ランダムアクセスのタイプを選択し、これは、共通または専用シグナリングによって、ネットワークにより前もってUE120に送信される。
【0052】
4ステップRAタイプのMSG1は、物理的RACH(PRACH)上に、プリアンブルを含む。MSG1送信の後、UE120は、構成された時間ウィンドウ内で、ネットワークからの、例えば基地局またはgNBからの応答を監視する。無競合RA(CFRA)に対しては、ネットワークによって、MSG1送信のための専用プリアンブルが割り当てられる。ネットワークからRA応答を受信するとすぐに、UE120はRA手順を終了する。競合ベースのRA(CBRA)に対しては、RA応答を受信するとすぐに、UE120は、応答内にスケジュールされたアップリンク許可を用いてメッセージMSG3を送り、競合解決を監視する。MSG3(再)送信の後に、競合解決が成功しなかった場合、UE120はMSG1送信に戻る。
【0053】
2ステップRAタイプのMSGAは、PRACH上のプリアンブルと、プライマリアップリンク共有チャネル(PUSCH)上のペイロードとを含む。MSGA送信の後、UE120は、構成された時間ウィンドウ内での、ネットワークからの応答を監視する。CFRAに対して、MSGA送信のために、専用プリアンブルとPUSCHリソースとが構成され、ネットワーク応答を受信するとすぐに、UE120はRA手順を終了する。CBRAに対して、ネットワーク応答を受信するとすぐに競合解決が成功した場合、UE120はRA手順を終了する。
【0054】
RA手順は、手順400の終了440となり得る。この状況において、UE120は、RA手順、および上述のようにこのRA手順内のプリアンブル送信のために、少なくとも1つの決定されたネットワークスライスに対応するRACH構成パラメータを適用する。
【0055】
最初に説明されたように、S-NSSAIは、ASレイヤがRA手順を行うのに従って、NASレイヤからASレイヤに提供され、S-NSSAIはNASレイヤによって取り扱われる。しかし、どのS-NSSAIが、NASレイヤからASレイヤに送信されるかは、複数の要因に応じて異なり得る。
【0056】
例えば、UE120がアイドルモードである場合(これは本開示の焦点ではない)、UE120のNASレイヤは、TS 24.501、Rel-16、V16.8.0の条項4.6.2.3に記述されたプロセスに従って、S-NSSAIのリストをASレイヤに供給する。代わりに、NASレイヤは、RACH特定目的のためにS-NSSAIのリストを提供することができ、すなわち、S-NSSAIは、通常のアクセス試行のために与えられるアクセスカテゴリーおよびアクセス識別情報と、別個の入力と一緒に、または別個に供給される。TS 24.501、Rel-16、V16.8.0の条項4.6.2.3は以下に記載される。
【0057】
引用文の開始
4.6.2.3 5GMMアイドルモードでの下位レイヤへのNSSAIの提供
UE NASレイヤは、UEが、5GMMアイドルモードで初期NASメッセージを送るとき、下位レイヤにNSSAI(要求されたNSSAIまたは許可されたNSSAI)を提供し得る。
AMFは、登録受領メッセージのNSSAIインクルージョンモードIEを通じて、もしあれば、現在PLMNまたはSNPN内の現在アクセスを通して、UEが動作するものとする、NSSAIインクルージョンモードを表示することができ(下位条項5.5.1.2.4および5.5.1.3.4を参照)、NSSAIインクルージョンモードは、表4.6.2.3.1で述べられる以下のNSSAIインクルージョンモードの中から選ばれる。
【0058】
【表2】

UEは、
a)AMFがNSSAIインクルージョンモードIEを登録受領メッセージに含めた場合、AMFによって表示された、または
b)NSSAIインクルージョンモードIEを登録受領メッセージに含めなかった場合、UEによって決定された、
NSSAIインクルージョンモードを、附属書Cに規定されるように、ME内の不揮発性メモリ内の、現在PLMNまたはSNPNの識別情報およびアクセスタイプと一緒に、記憶するものとする。
UEは、現在登録領域内にあれば、現在PLMNおよびその等価PLMN、またはもしあれば現在SNPN内の、現在アクセスを通した登録受領メッセージ内で受信されたNSSAIインクルージョンモードを適用するものとする。
UEが、現在登録領域内のPLMNではないPLMN、またはSNPNに、登録手順を行うとき、UEは、PLMNに対するno NSSAIインクルージョンモード、またはME内の不揮発性メモリに記憶されたSNPNを有する場合、UEは、下位レイヤに以下を提供するものとする:
a)UEが3GPPアクセスを通して登録手順を行っている場合は、no NSSAI、または
b)UEが非3GPPアクセスを通して登録手順を行っている場合は、要求されたNSSAI。
S1モードからN1モードへのシステム間変更の後に、UEが登録手順を行うとき、UEが、ME内の不揮発性メモリに記憶されたPLMNに対するno NSSAIインクルージョンモードを有し、登録手順が3GPPアクセスを通して行われる場合、UEは、下位レイヤに、3GPPアクセスを通して何らのNSSAIも提供しないものとする。
【0059】
引用文の終了
【0060】
いくつかの実施形態では、5GMMアイドルモードにあるUE120が、初期NASメッセージを送るとき、UE NASレイヤは、UE ASレイヤに、TS 24.501、Rel-16、V16.8.0の条項4.6.2.3に従って、S-NSSAIの1つのセット(またはno S-NSSAI)、および加えて、初期NASメッセージが関連するS-NSSAIの別のセットを提供することができる(例えば、S-NSSAIの別のセットは、UE120は、UE120が動作している実際のNSSAIインクルージョンモードに関わらず、NSSAIインクルージョンモードAまたはBにより構成されると想定して、決定され得る)。これは、例えば、UE120がNSSAIインクルージョンモードDで構成された場合、TS 24.501、Rel-16、V16.8.0の条項4.6.2.3に従って、UE NASレイヤは、UE ASレイヤにS-NSSAI送らないようになるので、必要になり得る。
【0061】
上述のように、UE120が、RRC非アクティブ表示による接続モードにある場合(すなわち、非アクティブ状態または非アクティブモード)、非アクティブ状態でのUE120のNASレイヤは、NASレイヤがRRC接続の再開を起動するとき、S-NSSAIのリストをASレイヤに提供する。S-NSSAIのリストに含められることになるS-NSSAIは、どのようにRRC接続の再開が起動されるかに応じて、さらに異なり得る。
【0062】
例えば、RRC接続の再開が、保留中のアップリンクユーザデータ(1つまたは複数のプロトコルデータユニット(PDU)セッションの少なくとも1つのパケットによって送信されることになる)により起動された場合、PDUセッションに関連付けられたS-NSSAIが、ASレイヤに提供される。しかし、RRC接続の再開が、UE始動の5Gモビリティ管理(5GMM)手順により起動された場合は、2つの選択肢がある。5GMM手順が、1つまたは複数の5Gセッション管理(5GSM)メッセージを届けるための、UE始動のNAS移送手順である場合は、5GSMメッセージに関連付けられたS-NSSAIが、ASレイヤに提供される。5GMM手順が、登録手順またはサービス要求手順である場合は、ASレイヤに提供されるS-NSSAIは、TS 24.501の条項4.6.2.3に記述された手順に対応して決定される(特定のNSSAIインクルージョンモードは、UE120が動作している実際のNSSAIインクルージョンモードに関わらないと想定され得る)。
【0063】
述べられたケースのいずれにおいても、ASレイヤは最終的に、RA手順のためにNASレイヤによって提供されたS-NSSAIのリストを用いる。従って、ASレイヤは、NASレイヤから提供されたS-NSSAIに基づいて、BSからブロードキャストされた対応するRACH構成パラメータを選択し得る。これはまた、以下でさらに詳しく述べられる。
【0064】
図5は、基地局510とUE120との間の通信のために、NASによって提供されるネットワークスライスのグループを用いるための手順500を示し、UE120は、ASレイヤ520とNASレイヤ520とを備え、非アクティブ状態を有する接続モードにある。基地局、例えば、および、gNB510は、540で、共通リソースプールとスライス固有リソースプールとの間の、セル内の最適化されたRA制御を起動する必要性を決定する。起動は、専用リソース(専用RAプール)に値するスライスグループに対する受信された表示に基づく、および/またはリソース共有または分割の表示に基づく、gNB510内の内部動作とすることができる。
【0065】
次いで、gNB510は、スライスまたはスライスグループごとに、固有RACH構成を構成する。従って、gNB510は、S-NSSAI、標準化されたSST(のセット)、またはスライスに対応する事業者定義のアクセスカテゴリー(のセット)によって、スライスを決定することによって、どのスライスが優先順位付けを必要とするかを決定する。さらに、gNB510は、どのRAパラメータがスライス固有値を設定する必要があるかを決定する(例えば、バックオフインジケータに対するスケーリングファクタ、電力ランピングステップ、バックオフタイマ、ランダムアクセス機会、PRACH構成インデックス、PRACH構成フレームオフセット、PRACH構成期間スケーリング、MSGAまたはMSG1に対する目標電力、MSGAまたはMSG1に対する目標基準信号受信電力(RSRP)、MSGAまたはMSG1に対するRSRP閾値、最大送信電力、最小送信電力など)。
【0066】
gNB510は、決定されるように、スライスグループごとのRACHパラメータによる、対応するスライス固有RACH構成を生成する。545では、この情報はシステム情報ブロック(SIB)メッセージにおいて、UE120にブロードキャストされる。550では、ASレイヤ520は、スライス固有RACH構成についてのこの情報を取得し、例えば、この情報をメモリに記憶する。
【0067】
RA手順が、RRC非アクティブ状態からアクティブ状態に戻るように起動されたとき、555で、NASレイヤ530は、S-NSSAIのリストをUE ASレイヤ520に送信する。これは例えば、上位レイヤが、例えば、ビデオアップロードまたは送られるべきメッセージのために、データパケットがアップロードされるべきであると決定した場合、UE120が、新たなPDUセッションを確立する(すなわち、5GSMメッセージ「PDUセッション確立要求」を送る)必要がある場合、またはUE120が、現在登録領域の外に移動し、従って登録手順を始動する必要がある場合に、当てはまり得る。次いで、NASレイヤ530は、特定目的に対応するS-NSSAIを、ASレイヤ520に提供するように起動される。示される実施形態では、送信されたリスト内に含まれたS-NSSAIは、ネットワークスライスグループに対応する。ネットワークスライスは、それらの目的、位置、または他の共通の特徴に基づいて、グループ化され得る。目的は、RAリソース分離、または優先順位付けとすることができる。
【0068】
560では、ASレイヤ520は、545でgNB510から、555でNASレイヤ530から、受信された情報を保持する。この情報を用いて、ASレイヤ520は、570で、起動されたRA手順を始動し、580で、受信されたS-NSSAIのリストを用いて、どのRACH構成、およびどのパラメータが適合するかを決定する。最後に、決定されたRA構成のRAパラメータは、MSG1またはMSGA内で、例えば、プリアンブル内で送られる。
【0069】
いくつかの実施形態では、UE120は、1つまたは複数のS-NSSAIと、ネットワークスライスグループ識別情報との間の、マッピングについての情報によって構成され得る。マッピング情報は、UE120において予め構成されることができ、またはネットワークから受信され得る。マッピング情報がNASレイヤ530内に保持される場合、NASレイヤ530は、S-NSSAIのリストを、ネットワークスライスグループ識別情報にマッピングし、ネットワークスライスグループ識別情報を、ASレイヤ520に提供する。一方、マッピング情報がASレイヤ520内に保持される場合、NASレイヤ530は、S-NSSAIのリストを、ASレイヤ520に提供し、ASレイヤ520は、マッピングを行い、マッピングされたネットワークスライスグループ識別情報に基づいて、どのRACH構成が適用されるべきかを決定する。
【0070】
いくつかの実施形態では、一般性を失うことなく、gNB510に適用可能なものは、5GコアネットワークへのアクセスをサポートするeNBに適用され得る。
【0071】
図6は、いくつかの実施形態による、ネットワークノード411の簡略化されたブロック図を示す。ネットワークノード411は、MMEまたはAMFと組み合わされた基地局とすることができる。ネットワークノード411は、無線信号を送信および受信するアンテナ415を有する。アンテナに結合された、無線周波数(RF)トランシーバモジュール414は、アンテナ415からRF信号を受信し、それをベースバンド信号に変換し、それをプロセッサ413に送る。RFトランシーバ414はまた、プロセッサ413からの受信したベースバンド信号を変換し、それをRF信号に変換し、アンテナ415に送出する。プロセッサ413は、受信されたベースバンド信号を処理し、ネットワークノード411において機能を行うために、異なる機能モジュールを呼び出す。メモリ412は、ネットワークノード411の動作を制御するために、プログラム命令およびデータ420を記憶する。図6の例では、ネットワークノード411はまた、上述のモビリティ管理機能を実施する、プロトコルスタック480と、制御機能モジュールのセットおよび回路490とを含む。適切なプロセッサは、例として、専用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、および他のタイプの集積回路(IC)、および/または状態機械を含む。EDNのサーバなどの通信ネットワークの他のノードは、適切に、すなわち同様な内部構成要素によって、装備される。トランシーバモジュール414およびアンテナ415の代わりに、これらのノードには、他のネットワークノードと通信するために、有線通信技術が使用され得る。
【0072】
一般に、実施形態を実施するために実行されるルーチンは、オペレーティングシステムの一部、または特定のアプリケーション、コンポーネント、プログラム、オブジェクト、モジュールもしくは命令のシーケンス、さらにはそれらのサブセットとして実施されるかどうかによらず、本明細書では、「コンピュータプログラムコード」または単に「プログラムコード」と呼ばれ得る。プログラムコードは通常、コンピュータ内の様々なメモリおよび記憶装置に様々な時点で常駐し、コンピュータ内の1つまたは複数のプロセッサによって読み出され、実行されたとき、コンピュータに、動作および/または本発明の実施形態の様々な態様を具体化する要素を実行するために必要な動作を行わせる、コンピュータ可読命令を備える。本発明の実施形態の動作を遂行するためのコンピュータ可読プログラム命令は、例えば、アセンブリ言語、または1つまたは複数のプログラミング言語の任意の組合せで書かれた、ソースコードもしくはオブジェクトコードとすることができる。
【0073】
いくつかの代替実施形態では、フローチャート、シーケンス図、および/またはブロック図において指定された機能および/または動作は、本発明の範囲から逸脱せずに、順序が変更され、連続的に処理され、および/または同時に処理され得る。さらに、フローチャート、シーケンス図、および/またはブロック図のいずれも、本発明の実施形態と一致して、例示されたものより多い、または少ないブロックを含み得る。
【0074】
本明細書で用いられる専門用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、本開示の実施形態を限定するためのものではない。本明細書で用いられるとき、「備える(comprise)」および/または「備える(comprising)」という用語は、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を規定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの、存在を除外しないことが、さらに理解されるであろう。さらに、「含む(includes)」、「有する(having)」、「有する(has)」、「有して(with)」、「からなる(comprised of)」、またはそれらの変形が、「発明を実施するための形態」または「特許請求の範囲」のいずれかで用いられる範囲内において、このような用語は、「備える(comprising)」という用語と同様な形で、包含的であることが意図される。
【0075】
様々な実施形態の説明は、本発明のすべてを例示し、およびこれらの実施形態がかなり詳しく述べられたが、添付の特許請求の範囲をこのような詳細に制限する、またはいかなる形においても限定することは、出願者らの意図するものではない。当業者には、さらなる利点および変形が容易に思い付くであろう。従って、より広い態様において本発明は、特定の詳細、代表的なUEおよび方法、ならびに示されおよび述べられた例示的な例に、限定されない。従って、出願者らの全体的な発明性のある概念の、思想または範囲から逸脱せずに、このような詳細からの発展がなされ得る。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】