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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】物品キャリアおよびそのブランク
(51)【国際特許分類】
   B65D 71/42 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
B65D71/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569997
(86)(22)【出願日】2022-05-13
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 US2022029126
(87)【国際公開番号】W WO2022241179
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】63/188,159
(32)【優先日】2021-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジュリアン・メルゾー
(72)【発明者】
【氏名】ガブリエル・エフ・パイン
(72)【発明者】
【氏名】マシュー・イー・ザカリー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァンサン・ファーナー
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA03
3E067AA21
3E067AB26
3E067BA04B
3E067BA12B
3E067BA15C
3E067BB01C
3E067BB08B
3E067BB11B
3E067BB14B
3E067BC04C
3E067CA24
3E067EA17
3E067EE12
3E067FC06
(57)【要約】
本開示の態様は、パッケージを形成するための物品キャリア(90)および物品キャリア(90)を形成するためのブランク(10、110、210、310、410、510)に関する。ブランク(10、110、210、310、410、510)は、少なくとも1つの物品係合構造(RT1、RT2)を有する少なくとも1つのパネル(12)を備えている。少なくとも1つの物品係合構造(RT1、RT2)は、物品受容アパーチャ(AP)と、物品受容アパーチャ(AP)の周囲に形成された環状の一連タブ(14A、14B、14C、14D)とを備えている。環状の一連タブ(14A、14B、14C、14D)は、複数の半径方向のカットライン(15A、15B)によって少なくとも部分的に画定される。環状の一連タブ(14A、14B、14C、14D)は、複数の円周カットライン(9A、9B、11)によって少なくとも部分的に画定される。環状の一連タブ(14A、14B、14C、14D)は、第1の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第1のタブ(14A)と、第2の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第2のタブ(14B、14C、14D)とを備え、第2の折り畳み抵抗は第1の折り畳み抵抗よりも低い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアであって、当該物品キャリアは、少なくとも1つの物品を受容するための開口部を有するメインパネルを備え、前記開口部は、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連タブとを備え、前記環状の一連タブは、第1の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第1のタブと、第2の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第2のタブとを備え、前記第2の折り畳み抵抗は、前記第1の折り畳み抵抗よりも低いことを特徴とする、物品キャリア。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第1のタブと前記少なくとも1つの第2のタブとは、それぞれ、ある角度幅を備え、第1のタブの角度幅は第2のタブの角度幅に等しく、前記少なくとも1つの第2のタブは、前記少なくとも1つの第1のタブと前記メインパネルとの間のヒンジ接続よりも多くの弱化要素を有する、前記メインパネルとのヒンジ接続を備えている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1のタブは、少なくとも1つの第1の接続ブリッジを有するメインパネルとの第1のヒンジ接続を備え、前記少なくとも1つの第1の接続ブリッジは、第1の全長を有し、前記少なくとも1つの第2のタブは、少なくとも1つの第2の接続ブリッジを有する前記メインパネルとの第2のヒンジ接続を備え、前記少なくとも1つの第2の接続ブリッジは、第2の全長を有し、前記第2の全長は前記第1の全長より短い、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項4】
前記メインパネルとの前記第2のヒンジ接続は複数の第2の接続ブリッジを備え、前記複数の第2の接続ブリッジは結合された第2の長さを有し、前記結合された第2の長さは前記第1の全長よりも短い、請求項3に記載の物品キャリア。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第1のタブは、前記物品受容アパーチャの内部領域の周囲に配置された内歯である、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第2のタブは、前記物品受容アパーチャの外側領域の周囲に配置された外歯である、請求項5に記載の物品キャリア。
【請求項7】
前記外歯は前記内歯と正反対にある、請求項6に記載の物品キャリア。
【請求項8】
前記内歯は、前記外歯よりも、隣接して配置された開口部の第2の物品受容アパーチャ または物品係合構造に近接して配置されている、請求項7に記載の物品キャリア。
【請求項9】
前記外歯は、概念的な線が前記開口部の中心を通過し、前記メインパネルの隣接する側縁および端縁によって規定される頂点が前記外歯の側縁と同一直線上にあるように、配置され得る、請求項6に記載の物品キャリア。
【請求項10】
前記メインパネルは、前記メインパネルにヒンジ結合された少なくとも1つのハンドルフラップによって少なくとも部分的に画定されるハンドル開口部を備え、前記少なくとも1つのハンドルフラップは、前記少なくとも1つの第1のタブに向かって折り畳まれるように構成されている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項11】
前記少なくとも1つのハンドルフラップは、それぞれのヒンジ接続によって前記メインパネルにヒンジ接続された第1のハンドルフラップと第2のハンドルフラップとを備え、前記第1のハンドルフラップは、前記メインパネルの第1の開口部の少なくとも1つの第1のタブに向かって折り畳まれ、前記第2のハンドルフラップは、前記メインパネルの第2の開口部の少なくとも1つの第1のタブに向かって折り畳まれる、請求項10に記載の物品キャリア。
【請求項12】
少なくとも1つの前記物品受容アパーチャはコーナーアパーチャであり、少なくとも1つの前記第1のタブおよび前記第2のタブは半径方向カットラインによって画定され、前記半径方向カットラインは、コーナーアパーチャから前記メインパネルのコーナーに向かって延在するように、前記第2のタブの半径方向カットラインが、前記メインパネルのそれぞれのコーナーを横切って配置されている、請求項1に記載の物品キャリア。
【請求項13】
少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアであって、当該物品キャリアは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備え、前記少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備え、前記環状の一連歯は、一対の第2の歯の間に配置された第1の歯を備え、前記環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定され、前記Tカットは、半径方向カットラインと第1の円周カットラインとによって画定され、前記第1の歯は、隣接する一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを含むことを特徴とする、物品キャリア。
【請求項14】
少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアであって、当該物品キャリアは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備え、前記少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備え、前記環状の一連歯は、一対の第1の歯の間に配置された第2の歯を備え、前記環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定され、前記Tカットは、半径方向カットラインと第1の円周カットラインとによって画定され、前記一対の第1の歯はそれぞれ、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを含むことを特徴とする、物品キャリア。
【請求項15】
少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアであって、当該物品キャリアは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に配置された環状の一連歯とを備え、前記環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に一対のTカットによって画定され、前記Tカットは半径方向カットラインと第1の円周カットラインとによって画定され、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の環状の一連歯は、前記少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備え、前記第1の物品係合構造および第2の物品係合構造のそれぞれの第1の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の第1の歯は、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通る概念的な線によって二分され、前記概念的な線は、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通り、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の第1の歯を二分していることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項16】
少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアであって、当該物品キャリアは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備え、各歯は、一対のTカットによって少なくとも部分的に画定され、前記Tカットは、半径方向カットラインと第1の円周カットラインとを含み、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の構造の環状の一連歯は、第1のTカットによって分離された一対の第1の歯を備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯を備え、前記少なくとも1つの第2の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備え、前記第2の歯の第2の円周カットラインは、前記第1の歯の対を分離する第1のTカットの反対側に配置されていることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項17】
前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心、および、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通過する概念的な線は、前記第2の歯とそのそれぞれの第2の円周カットラインとを二分し、前記概念的な線は、第1のTカットの半径方向部分と同一線上にあり、前記第1のTカットの第1の円周カットラインを二分している、請求項16に記載の物品キャリア。
【請求項18】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、当該ブランクは、少なくとも1つの物品を受容するための開口部を有するメインパネルを備え、前記開口部は、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連タブとを備え、前記環状の一連タブは、第1の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第1のタブと、第2の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第2のタブとを備え、前記第2の折り畳み抵抗は、前記第1の折り畳み抵抗よりも低いことを特徴とする、物品キャリア。
【請求項19】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、当該ブランクは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備え、前記少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備え、前記環状の一連歯は、一対の第2の歯の間に配置された第1の歯を備え、前記環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定され、前記Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインとによって画定され、前記第1の歯は、隣接する一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えていることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項20】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、当該ブランクは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備え、前記少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備え、前記環状の一連歯は、一対の第1の歯の間に配置された第2の歯を備え、前記環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定され、前記Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインとによって画定され、前記一対の第1の歯はそれぞれ、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えていることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項21】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、当該ブランクは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを含み、前記少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に配置された環状の一連歯とを備え、前記環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定され、前記Tカットは、半径方向カットラインと第1の円周カットラインとによって画定され、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備え、前記第1の物品係合構造および第2の物品係合構造のそれぞれの第1の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の第1の歯は、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通る概念的な線によって二分され、前記概念的な線は、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通り、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の第1の歯を二分していることを特徴とする、物品キャリア。
【請求項22】
物品キャリアを形成するためのブランクであって、当該ブランクは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、前記物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備え、各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定され、前記Tカットは半径方向カットラインと第1の円周カットラインとを備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の環状の一連歯は、第1のTカットによって分離された一対の第1の歯を備え、前記少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯を備え、前記少なくとも1つの第2の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備え、第2の歯の第2の円周カットラインは、一対の第1の歯を分離するTカットの反対側に配置されていることを特徴とする、物品キャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージ、物品キャリア、およびそれらを形成するためのブランクに関する。より具体的には、限定するものではないが、本発明は、物品を受容するための1つ以上のアパーチャを含むメインパネルを有するキャリアを備えるパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
梱包の分野では、複数の物品を運ぶためのカートンを提供することが知られている。カートンは当技術分野でよく知られており、消費者が消費のために一群の物品を輸送し、保管し、アクセスできるようにするのに有用である。コストと環境とを考慮すると、そのようなカートンやキャリアはできる限り少ない材料で形成され、形成される材料の無駄ができる限り少なくなる必要がある。さらに考慮すべき点は、カートンの強度と、グループ化された商品の重量を保持および輸送するためのカートンの適合性である。カートンの内容物がカートンによってしっかりと保持され、カートンまたはキャリアが消費者にとって掴みやすく持ち運びやすいことが望ましい。
【0003】
本開示の目的は、最小限の外観を有し、物品の保持力が向上し、および/または、変形が低減された、実質的に円筒形の物品用の物品キャリアを提供することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、典型的には板紙などから形成されるカートンの分野における改良を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品を受容するための開口部を備えたメインパネルを備えている。開口部は、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連タブとを備えている。環状の一連タブは、第1の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第1のタブと、第2の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第2のタブとを備えている。第2の折り畳み抵抗は、第1の折り畳み抵抗よりも低い。
【0006】
有利には、メインパネルの選択された領域においてより高い相対的な折り抵抗を有するタブを提供すること(例えば、これに限定されないが、メインパネルの内部領域または中央領域において、外側または周縁領域の周囲に位置するタブよりもより高い折り抵抗を有するタブを提供する)は、外側タブの折り畳みを改善または容易にし、メインパネルの所定の領域(例えば、メインパネルの外側または周縁領域などであるが、これに限定されない)の望ましくないまたは見苦しい変形を軽減し得る。
【0007】
任意選択で、少なくとも1つの第1のタブと少なくとも1つの第2のタブとはそれぞれある角度幅を備え、第1のタブの角度幅は第2のタブの角度幅に等しく、第2のタブは、少なくとも1つの第1のタブとメインパネルとの間のヒンジ接続よりも多くの弱化要素を有するメインパネルとのヒンジ接続を備えている。
【0008】
任意選択で、少なくとも1つの第1のタブは、少なくとも1つの接続ブリッジを有するメインパネルとの第1のヒンジ接続を備え、少なくとも1つの第1の接続ブリッジは第1の全長を有し、少なくとも1つの第2のタブは、少なくとも1つの第2の接続ブリッジを有するメインパネルとの第2のヒンジ接続を備え、少なくとも1つの第2の接続ブリッジは第2の全長を有し、第2の全長または組み合わせた長さは、第1の全長または組み合わせた長さよりも小さい。
【0009】
任意選択で、メインパネルとの第2のヒンジ接続は複数の第2の接続ブリッジを備え、複数の第2の接続ブリッジは結合された第2の長さを有し、結合された第2の長さは第1の全長よりも短い。
【0010】
任意選択で、少なくとも1つの第1のタブは、物品受容アパーチャの内部領域の周囲に配置された内歯である。
【0011】
任意選択で、少なくとも1つの第2のタブは、物品受容アパーチャの外側領域の周囲に配置された外歯である。
【0012】
任意選択で、外歯は内歯と正反対に対向する。
【0013】
任意選択で、内歯は、外歯よりも、隣接して配置された開口部の第2の物品受容アパーチャまたは物品係合構造に近接して配置される。
【0014】
任意選択で、外歯は、概念的な線が開口部の中心を通過し、メインパネルの隣接する側縁および端縁によって規定される頂点が外歯の側縁と同一直線上にあるように配置され得る。
【0015】
任意選択で、メインパネルは、メインパネルにヒンジ結合された少なくとも1つのハンドルフラップによって少なくとも部分的に画定されるハンドル開口部を備え、少なくとも1つのハンドルフラップは、少なくとも1つの第1のタブに向かって折り畳まれるように構成されている。
【0016】
任意選択で、少なくとも1つのハンドルフラップは、それぞれのヒンジ接続によってメインパネルにヒンジ接続された第1のハンドルフラップおよび第2のハンドルフラップを備え、第1のハンドルフラップは、メインパネルの第1の開口部の少なくとも1つの第1のタブに向かって折り畳まれ、第2のハンドルフラップは、メインパネルの第2の開口部の少なくとも1つの第1のタブに向かって折り畳まれる。
【0017】
任意選択で、少なくとも1つの物品受容アパーチャはコーナーアパーチャであり、少なくとも1つの第1および第2のタブは半径方向カットラインによって画定され、半径方向カットラインは、コーナーアパーチャからメインパネルのコーナーに向かって延在するように、第2のタブの半径方向カットラインは、メインパネルのそれぞれのコーナーを横切って配置されている。
【0018】
本発明の第2の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備えている。環状の一連歯は、一対の第2の歯の間に配置された第1の歯を含む。環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインによって画定される。第1の歯は、隣接する一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えている。
【0019】
本発明の第3の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備えている。環状の一連歯は、一対の第1の歯の間に配置された第2の歯を含む。環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインとによって画定される。一対の第1の歯はそれぞれ、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えている。
【0020】
本発明の第4の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に配置された環状の一連歯とを備えている。環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインとによって画定される。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備えている。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備えている。第1および第2の物品係合構造のそれぞれの第1の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えている。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の第1の歯は、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通る概念的な線によって二分される。概念的な線は、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通り、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の第1の歯を二分する。
【0021】
本発明の第5の態様は、少なくとも1つの物品を梱包するための上部係合タイプの物品キャリアを提供する。物品キャリアは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備えている。それぞれの歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向カットラインと第1の円周カットラインとを含む。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の構造の環状の一連歯は、第1のTカットによって分離された一対の第1の歯を備えている。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯を備えている。少なくとも1つの第2の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを含む。第2の歯の第2の円周カットラインは、一対の第1の歯を分離するTカットの反対側に配置される。
【0022】
任意選択で、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心と、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心とを通る概念的な線が、前記第2の歯を二分し、概念的な線は、第1のTカットの半径方向部分と同一直線上にあり、第1のTカットの第1の円周カットラインを二分する。
【0023】
本発明の第6の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品を受容するための開口部を備えたメインパネルを備えている。開口部は、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連タブとを備えている。環状の一連のタブは、第1の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第1のタブと、第2の折り畳み抵抗を有する少なくとも1つの第2のタブとを備えている。第2の折り畳み抵抗は、第1の折り畳み抵抗よりも低い。
【0024】
本発明の第7の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備えている。環状の一連歯は、一対の第2の歯の間に配置された第1の歯を含む。環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインとによって画定される。第1の歯は、隣接する一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えている。
【0025】
本発明の第8の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも1つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも1つの物品係合構造は、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備えている。環状の一連歯は、一対の第1の歯の間に配置された第2の歯を含む。環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインとによって画定される。一対の第1の歯はそれぞれ、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えている。
【0026】
本発明の第9の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に配置された環状の一連歯とを備えている。環状の一連歯の各歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向のカットラインと第1の円周カットラインとによって画定される。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備えている。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯に隣接して配置された第1の歯を備えている。第1および第2の物品係合構造のそれぞれの第1の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを備えている。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の第1の歯は、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通る概念的な線によって二分される。概念的な線は、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の物品受容アパーチャの中心を通り、少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の第1の歯を二分する。
【0027】
本発明の第10の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、少なくとも2つの物品係合構造を有する係合パネルを備えている。少なくとも2つの物品係合構造のそれぞれは、物品受容アパーチャと、物品受容アパーチャの周囲に形成された環状の一連歯とを備えている。それぞれの歯は、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向カットラインと第1の円周カットラインとを含む。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第1の構造の環状の一連歯は、第1のTカットによって分離された一対の第1の歯を備えている。少なくとも2つの物品係合構造のうちの第2の物品係合構造の環状の一連歯は、少なくとも1つの第2の歯を備えている。少なくとも1つの第2の歯は、一対の第1の円周カットラインの間に配置された第2の円周カットラインを含む。第2の歯の第2の円周カットラインは、一対の第1の歯を分離するTカットの反対側に配置されている。
【0028】
本出願の範囲内で、前述した段落、特許請求の範囲、および/または以下の説明および図面に記載された様々な態様、実施形態、実施例、特徴および代替案は、独立して、或いは、それらの任意の組み合わせで、考慮または考慮され得ることが想定または意図されている。
【0029】
一実施形態に関連して説明される特徴または要素は、特徴に互換性がない限り、すべての実施形態に適用可能である。一実施形態の1つ以上の特徴または要素は、本明細書に開示される他の実施形態のいずれかに組み込むか、または組み合わせることができ、一実施形態から抽出された特徴または要素は、他の実施形態の1つまたは複数の特徴または要素に加えて、若しくは、その代わりに含まれてもよい。
【0030】
本明細書に開示される実施形態の特徴、または特徴の組み合わせは、その実施形態の他の特徴から分離して抽出され得る。或いは、ある実施形態の特徴、または特徴の組み合わせが、その実施形態から省略されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
次に、本発明の例示的な実施形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0032】
図1】第1の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
図2図1のブランクから形成された物品キャリアを上から見た斜視図である。
図3】第2の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクの上からの平面図である。
図4】第3の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクを上から見た平面図である。
図5】第4の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクを上から見た平面図である。
図6】第5の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクを上から見た平面図である。
図7】第6の実施形態による物品キャリアを形成するためのブランクを上から見た平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
パッケージ、ブランク、およびキャリアの特定の実施形態の詳細な説明が本明細書に開示される。開示された実施形態は、本発明の特定の態様を実施できる方法の単なる例であり、本発明を実施できるすべての方法の網羅的なリストを表すものではないことが理解されよう。本明細書で使用される「例示的な」という言葉は、図、見本、モデル、またはパターンとして機能する実施形態を指すために広範に使用される。実際、本明細書に記載のパッケージ、ブランク、およびキャリアは、さまざまな代替形態で具体化できることが理解されるであろう。図は必ずしも縮尺どおりではなく、特定のコンポーネントの詳細を示すために一部の特徴が誇張または最小化されている場合がある。本開示を不明瞭にすることを避けるために、周知の構成要素、材料、または方法は必ずしも詳細に説明されていない。本明細書に開示される特定の構造的および機能的詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の根拠として、また当業者に本発明を様々に使用することを教示するための代表的な根拠として解釈されるべきである。
【0034】
図1を参照すると、図2に示すようなカートンまたはキャリア90を形成することができるブランク10の平面図が示されている。キャリア90は、以下では物品Bと称するが、ボトルまたは缶などに限定されない、そのような一次製品の一群を収容および搬送するのに適している。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品容器Bを梱包する二次パッケージ90を形成する。代替ブランク110;210;310;410;510は、代替カートンまたはキャリア(図示せず)を形成するためにそれぞれ図3から図7に示されている。
【0035】
本明細書に詳述される実施形態において、「カートン」および「キャリア」という用語は、本発明の様々な特徴を説明するという非限定的な目的で、一次製品容器(物品B)などの、物品を係合させて運ぶための容器を指す。本発明の教示は、先細りおよび/または円筒形であってもなくてもよい様々な製品容器に適用できることが企図される。例示的な容器としては、ボトル(例えば、金属製、ガラス製、またはプラスチック製のボトル)、缶(例えば、アルミニウム缶)、TIN缶、パウチ、パケットなどが挙げられる。
【0036】
ブランク10;110;210;310;410;510は、適切な基板のシートから形成される。本明細書で使用される「適切な基材」という用語には、板紙、段ボール、ボール紙、プラスチック、それらの組み合わせなどのあらゆる種類の折り畳み可能なシート材料が含まれることを理解されたい。例えば、以下で、より詳細に説明するキャリア構造90を提供するために、適切な場合には、1つまたは他の個数のブランクが使用され得ることを認識されたい。
【0037】
本明細書に記載の梱包構造またはカートン90は、板紙などのシート材料から形成することができ、強度を高めるための材料で作製またはコーティングされ得る。このようなシート材料の一例は、WESTROCK COMPANY製の耐引裂き性NATRALOCK(登録商標)板紙である。パッケージの耐引裂き性を向上させるために、引裂き抵抗性材料が複数の層で設けられ得ることに留意されたい。一般に、シート材料の一方の表面は、他方の表面とは異なる特性を有し得る。例えば、完成したパッケージの外側に面するシート材料の表面は特に平滑であり、良好な印刷適性を提供するために粘土コーティング(clay coating)または他の表面処理などのコーティングを有し得る。一方、シート材料の内側に面する表面には、コーティング、層、処理が施されるか、若しくは、例えば、引裂き抵抗性、良好な接着性、ヒートシール性、または他の所望の機能特性のうちの1つまたは複数を提供するために別の方法で準備され得る。
【0038】
図示された実施形態では、ブランク10;110;210;310;410;510は、例示的な物品Bの例示的な配置を梱包(パッキング)するためのカートンまたはキャリア90を形成するように構成される。図示された実施形態では、配置は4×2のマトリクスまたはアレイである。図示された実施形態では、2つの物品の4列が設けられ、物品Bは飲料缶である。或いは、ブランク10;110;210;310;410;510は、他のタイプ、個数およびサイズの物品を梱包するため、さらに/若しくは、異なる配置または構成で物品を梱包するためのキャリアを形成するように構成され得る。
【0039】
図1は、第1の実施形態を示し、図2に示される物品キャリア90を形成するためのブランク10を示す。キャリア90は、上部把持クリップの形態をとる。物品キャリア90は、物品Bを受容するように構成された開口部を備えている。開口部は、物品Bの本体および/または肩部(shoulders)の上に、物品Bの首部(neck)または上部(upper portion)を収容するように構成される。
【0040】
ブランク10は、メインパネルまたは係合パネル12を備えている。ブランク10のメインパネル12は、少なくとも1つの物品保持構造RT1、RT2を含む。メインパネル12は、複数の物品保持構造RT1、RT2、具体的には、2×4のマトリクスまたはアレイに配置された8つの物品保持構造RT1、RT2を備えている。物品保持構造RT1、RT2のそれぞれは、複数の歯(teeth)またはタブ14A、14B、14C、14Dが周囲に配置され得る物品受容アパーチャAPを備えている。歯14A、14B、14C、14Dのそれぞれは、係合パネル12から打ち出され、それにヒンジ式に接続されている。それぞれの歯14A、14B、14C、14Dは、部分的に、一対のカットライン15A、15Bによって画定され得る。カットライン15A、15Bは、物品受容アパーチャAPの中心からほぼ半径方向外側に延在している。歯またはタブ14A、14B、14C、14Dは、物品受容アパーチャAPの周囲に一連の環状に配置され、物品受容アパーチャの一部を形成する。
【0041】
複数の歯14A、14B、14C、14Dは、メインパネル12によって提供される。歯14A、14B、14C、14Dのそれぞれは、ヒンジ接続によってメインパネル12にヒンジ接続される。ヒンジ接続は、複数のカットライン9A、9B、11によって画定され得る。複数のカットライン9A、9B、11は、物品受容アパーチャAPの周りの環状の一連の切断として配置され得る。
【0042】
複数のカットライン9A、9B、11は、円の一部を画定するか、または円の一部に近似し得る。
【0043】
ブランク10は、4つの最端物品保持構造RT1を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。ブランク10は、4つの中間または中間物品保持構造RT2を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。
【0044】
最端物品保持構造RT1は、メインパネル12内に画定される、またはメインパネル12から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0045】
中間物品保持構造RT2は、メインパネル12内に画定される、またはメインパネル12から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0046】
物品保持構造RT1、RT2には、折り畳み抵抗が異なる歯14A、14B、14C、14Dを設けることが望ましい。物品受容アパーチャAPの内側領域(メインパネル12の内側に配置された物品受容アパーチャAPの部分)の周囲に歯14A、14B、14C、14Dを設けて、折り畳み抵抗が増加したヒンジ接続を行うと、物品受容アパーチャAP(メインパネル12の側縁または端縁に近い物品受容アパーチャAPの部分)の外側領域の周囲での歯14A、14B、14C、14Dの折り畳みが容易になることが判明した。歯14A、14B、14C、14Dのこの配置は、物品Bが物品受容アパーチャ内に挿入されるときに、メインパネル12(本明細書では外歯ともいう)の側縁または端縁に近接する歯14A、14B、14C、14Dに応力(stress)または力(forces)が集中または注力し得ると考えられる。
【0047】
物品保持構造RT1、RT2は、様々な折り畳み抵抗を有する環状の一連歯を備え、ブランク10の外周に近い1つ以上の歯の折り畳み抵抗は、ブランク10の外周から遠くに位置する1つ以上の歯の折り畳み抵抗よりも小さい。
【0048】
最端物品保持構造RT1は、図1に最もよく示されるように、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第1の複数の歯またはタブ14A、14B、14C、14Dを備えている。第1の複数の歯14A、14B、14C、14Dのそれぞれは、ヒンジ付きエッジ(縁部)に対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。各係合エッジは、多角形の一部を画定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯14A、14B、14C、14Dを備えている。最端物品保持構造RT1は、6つの第1の歯14A、4つの第2の歯14B、2つの第3の歯14C、および、4つの第4の歯14Dを備えている。第1、第2、第3、および第4の歯14A、14B、14C、14Dのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部分を占め得る。各歯14A、14B、14C、14Dは、一対の側縁(side edges)を備えており、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点から、すなわち、六角形の部分を画定するカットラインの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から、半径方向外側に延在するカットライン15A、15Bによって画定される。カットライン15A、15Bは、互いに対して発散的に配置され、それらの間に角度を画定し、その角度は約22.5°であり得る。物品受容アパーチャAPの周囲に配置された各歯14A、14B、14C、14Dは、他の歯14A、14B、14C、14Dと同じ角度幅を有し、歯14A、14B、14C、14Dの係合エッジは等しい長さである。
【0049】
最端物品保持構造RT1は、複数の第1の円周カットライン9Aを備えている。複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれは、第1の半径方向カットライン15Aのうちの1つまたはその概念的な延長線が複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれを二分するように、第1の半径方向カットライン15Aの1つと位置合わせされる。
【0050】
それぞれの半径方向カットライン15Aは、複数の第1の円周カットライン9Aのうちの対応する1つから間隔をあけて配置されている。それぞれの第1の半径方向カットライン15Aは、複数の第1の円周カットライン9Aのいずれかに対して、第1の円周カットライン9Aを二分するように配置されている。このようにして、共通の第1の半径方向カットライン15Aを共有する、隣接して配置された一対の歯14A、14B、14Cの間に、接続ニック(nick)部またはブリッジ(bridge)部が設けられる。第1の半径方向カットライン15Aおよび第1の円周カットライン9Aは、途切れたT字状のカットを画定する。
【0051】
複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれは、直線状であり得る。
【0052】
複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれは、実質的に同じ長さであり、すなわち、物品受容アパーチャの周囲の等しい部分を占める。
【0053】
最端物品保持構造RT1は、複数の第2の円周カットライン9Bを備えている。複数の第2の円周カットライン9Bのそれぞれは、第2の半径方向カットライン15Bの1つが複数の第2の円周カットライン9Bのそれぞれを二分するように、第2の半径方向カットライン15Bの1つと位置合わせされる。第2の半径方向カットライン15Aおよび第2の円周カットライン9Bは、接続されたT字状のカットを形成している。共通の第2半径方向カットライン15Bを共有して隣り合う一対の歯14C、14Dは互いに離間している。
【0054】
複数の第2の円周カットライン9Bのそれぞれは、直線状であり得る。
【0055】
複数の第2の円周カットライン9Bのそれぞれは、実質的に同じ長さであり、すなわち、物品受容アパーチャの周囲の等しい部分を占める。
【0056】
第2の円周カットライン9Bは、第1の円周カットライン9Aと実質的に同じ長さであってもよく、すなわち、物品受容アパーチャの周囲の等しい部分を占め得る。
【0057】
最端物品保持構造RT1は、複数の第3の円周カットライン11を備えている。複数の第3の円周カットライン11のそれぞれは、一対の第1または第2の円周カットライン9A、9Bの間に離間して配置され、それぞれの第2、第3、第4の歯14B、14C、14Dとメインパネル12との間に一対の接続ニック部またはブリッジ部を画定する。一対の接続ニック部またはブリッジ部は、第2、第3および第4の歯14B、14C、14Dのそれぞれとメインパネル12との間にヒンジ式または折り畳み式の接続を提供する。
【0058】
複数の第3の円周カットライン11のそれぞれは、直線状であり得る。
【0059】
第3の円周カットライン11は、第2の歯14Bをメインパネル12に接続する、一対の第1または第2の円周カットライン9A、9Bの間に配置された、途切れていない、または途切れることのない材料の長さを短縮する効果を有する。第1の歯14Aは、第2の歯14B、第3の歯14C、および第4の歯14Dをメインパネル12に接続する接続ブリッジ部またはニック部の合計または累積長さよりも長い接続ブリッジ部によってメインパネル12に接続されている。
【0060】
第2の歯14Bをメインパネル12に接続する基板材料が少ないため、第2の歯は折り畳みに対する抵抗が小さくなり、すなわち、第2の歯14Bを折り畳むのに必要な力は、第1の歯14Aを折り畳むのに必要な力よりも小さい。
【0061】
代替実施形態では、複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれは、円弧状または曲線状であり得る。いくつかの実施形態では、複数の第2の円周カットライン9Bのそれぞれは、円弧状または曲線状であり得る。様々な実施形態において、複数の第3の円周カットライン11のそれぞれは、円弧状または湾曲され得る。
【0062】
最端物品保持構造RT1は、第1の円弧の周りに延在する、または第1の円弧を占める複数の第1の歯14Aを備えている。第1の円弧は、第1の角度θを規定するセクターを画定する。第1の角度θは、約135°、または6つの歯14A、14B、14C、14Dに相当するものとされ得る。それぞれの第1の歯14Aは、一対の第1の半径方向カットライン15Aと、一対の第1の円周カットライン9Aとを備えるか、若しくは、それらによって画定される。第1のセクターは、第1の概念的な線N1と第2の概念的な線N2との間で画定され、第1の概念的な線N1および第2の概念的な線N2のいずれも、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPを通過しない。すなわち、第1の概念的な線N1は、隣接して配置された最端物品保持構造RT1の物品受容アパーチャAPを通過または交差しない。第2の概念的な線N2は、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の物品受容アパーチャAPを通過したり、交差したりしない。
【0063】
最端物品保持構造RT1は、第2の円弧の周りに延在する、または第2の円弧を占める複数の第4の歯14Dを備えている。第2の円弧は、第2の角度ωの範囲を規定するセクターを画定する。第2の角度ωは、約90°、または4つの歯14A、14B、14C、14Dと同等であってもよい。それぞれの第4の歯14Dは、一対の第2の半径方向カットライン15B、一対の第2の円周カットライン9B、および少なくとも1つの第3の円周カットライン11を備えるか、またはそれらによって画定される。図示された実施形態では、それぞれの第4の歯14Dは、単一の第3の円周カットライン11を備えるか、または単一の第3の円周カットライン11によって画定される。代替実施形態では、2つ以上の第3の円周カットライン11が、第4の歯14Dとメインパネル12との間のヒンジ接続を画定し得る。第2のセクターは、それぞれの物品保持構造のアパーチャAPの中心をそれぞれ通過する第3の概念的な線N3と第4の概念的な線N4との間によって画定される。第3の概念的な線N3は、メインパネル12の端縁を通り、当該端縁と直交する。第4の概念的な線N4は、メインパネル12の側縁を通り、当該側縁と直交する。
【0064】
第3の概念的な線N3は、接続されたTカット15B/9Bの半径方向カット15Bと一致または同一線上にあり得る。第4の概念的な線N4は、接続されたTカット15B/9Bの半径方向カット15Bと一致または同一線上にあり得る。
【0065】
最端物品保持構造RT1は、それぞれが第3および第4の円弧の周りに延在するか、またはそれらを占める2つの別個のグループに配置された複数の第2の歯14Bを備えている。第3および第4の円弧は、第3の角度を規定するそれぞれのセクターを画定する。第3の角度は、約45°、または2つの歯14A、14B、14C、14Dと同等であり得る。それぞれの第2の歯14Bは、一対の第1の半径方向カットライン15Aと、一対の第1の円周カットライン9Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。図示された実施形態では、第1の円弧またはセクターは、第3および第4の円弧またはセクターの間に配置されている。
【0066】
最端物品保持構造RT1は、それぞれが第5および第6の円弧の周りに延在するか、またはそれらを占める2つの別個のグループに配置された複数の第3の歯14Cを備えている。第5および第6の円弧は、第4の角度を規定するそれぞれのセクターを画定する。第4の角度は、約22.5°、または1つの歯14A、14B、14C、14Dと同等であり得る。それぞれの第3の歯14Cは、第1の半径方向カットライン15A、第1の円周カットライン9A、第2の半径方向カットライン15B、および第2の円周カットライン9Bと、少なくとも1つの第3の円周カットライン11とを備えるか、またはそれらによって画定される。図示された実施形態では、それぞれの第3の歯14Cは、単一の第3の円周カットライン11を含むか、または単一の第3の円周カットライン11によって画定される。代替の実施形態では、2つ以上の第3の円周カットライン11が、第3の歯14Cとメインパネル12との間のヒンジ接続を画定し得る。図示された実施形態では、第2の円弧またはセクターは、第5および第6の円弧またはセクターの間に配置されている。
【0067】
第5および第6の円弧またはセクターのそれぞれは、第2の円弧またはセクターと、第3および第4の円弧またはセクターの1つとの間に配置される。
【0068】
中間物品保持構造RT2は、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第2の複数の歯またはタブ14A、14Bを備えている。第2の複数の歯14A、14Bのそれぞれは、ヒンジ付きエッジに対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。それぞれの係合エッジは、多角形の一部を画定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯14A、14Bを備えている。中間物品保持構造RT2は、8つの第1の歯14Aと8つの第2の歯14Bを備えている。第1および第2の歯14A、14Bのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部を占有し得る。各歯14A、14Bは、一対の側縁を備え、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点、すなわち、六角形の部分を画定するカットの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外側に延在するカット15Aによって画定される。カット15Aは、互いに対して発散的に構成され、それらの間に角度を規定し、その角度は約22.5°であり得る。
【0069】
中間物品保持構造RT2は、複数の第1の円周カットライン9Aを備えている。複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれは、第1の半径方向カットライン15Aのうちの1つ、またはその概念的な延長線が、複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれ1つを二分するように、第1の半径方向カットライン15Aの1つと位置合わせされる。
【0070】
それぞれの半径方向カットライン15Aは、複数の第1の円周カットライン9Aのうちの対応する1つから間隔をあけて配置されている。それぞれの第1の半径方向カットライン15Aは、複数の第1の円周カットライン9Aのいずれかに対して、第1の円周カットライン9Aを二分するように配置されている。このようにして、共通の第1の半径方向カットライン15Aを共有する一対の隣接して配置された歯14A、14Bの間に接続ニック部またはブリッジ部が設けられる。第1の半径方向カットライン15Aおよび第1の円周カットライン9Aは、途切れたT字状のカットを画定する。
【0071】
複数の第1の円周カットライン9Aのそれぞれは、直線状であり得る。
【0072】
中間物品保持構造RT2は、複数の第3の円周カットライン11を備えている。複数の第3の円周カットライン11のそれぞれは、一対の第1の円周カットライン9Aの間に配置され、そして、各第2の歯14Bとメインパネル12との間に一対の接続ニック部またはブリッジ部を画定するように、そこから間隔を置いて配置されている。一対の接続ニック部またはブリッジ部は、各第2の歯14Bとメインパネル12との間にヒンジ式または折り畳み可能な接続を提供する。
【0073】
複数の第3の円周カットライン11のそれぞれは、直線状であり得る。
【0074】
図示された実施形態では、中間物品保持構造RT2は接続されたTカットを備えていないが、代替実施形態では、中間物品保持構造RT2は接続されたTカットを備え得る。
【0075】
中間物品保持構造RT2は、それぞれ第1および第2の円弧の周りに延在する、またはそれぞれを占める2つの別個のグループに配置された複数の第1の歯14Aを備えている。第1および第2の円弧は、第1の角度を規定するそれぞれのセクターを画定する。第1の角度は、約90°、または4つの歯14Aと同等であってもよい。各第1の歯14Aは、一対の第1の半径方向カットライン15Aと、一対の第1の円周カットライン9Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。
【0076】
中間物品保持構造RT2は、それぞれ第3および第4の円弧の周りに延在するか、またはそれらを占める2つの別個のグループに配置された複数の第2の歯14Bを備えている。第3および第4の円弧は、それぞれ第2および第3の角度をそれぞれ規定するセクターを画定する。第2の角度は、約157.5°、または7つの歯14Bと同等であり得る。第3の角度は、約22.5°、または1つの歯14Bと同等であり得る。それぞれの第2の歯14Bは、一対の第1の半径方向カットライン15A、一対の第1の円周カットライン9A、および少なくとも1つの第3の円周カットライン11を備えるか、またはそれらによって画定される。
【0077】
図示された実施形態では、第3および第4の円弧は、物品受容アパーチャAPの実質的に反対側に配置されている。第3および第4の円弧を二分する概念的な線N4は、メインパネル12の側縁に対して実質的に垂直であり、すなわち横方向に配向されている。
【0078】
図示された実施形態では、第3の円弧またはセクターは、第1の円弧またはセクターと第2の円弧またはセクターとの間に配置され、実質的にメインパネル12の側端に面している。
【0079】
図1は、第5および第6の概念的な線N5、N6を示しており、第5および第6の概念的な線N5、N6は、物品受容アパーチャAPの中心から、第3の円弧またはセクターを画定するそれぞれの最も外側の第2の歯14Bの中心を通って半径方向に延在する。第5および第6の概念的な線N5、N6はいずれも、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPを通過せず交差もしない。このようにして、第3の円弧の周囲に配置された各第2の歯14Bの少なくとも半分は、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPから実質的に離れて面している。
【0080】
第3の円弧の周りに配置された第2の歯14Bのそれぞれは、実質的にメインパネル12の近位自由側端に面していると考えられ得る。
【0081】
図示された実施形態では、第4の円弧またはセクターは、第1の円弧またはセクターと第2の円弧またはセクターとの間に配置され、隣接して配置された中間物品保持構造RT2またはメインパネル12の中央部分に実質的に面している。
【0082】
中間物品保持構造RT2の歯14A、14Bの配置、半径方向カットライン15Aの切断パターンは、歯14A、14B、14C、14Bの配置に関して、または最も端の物品保持構造RT1の物品受容アパーチャAPの周囲の半径方向カットライン15A、15Bの切断パターンに関して、物品受容アパーチャAPの中心の周りで回転されている。最端物品保持構造RT1は、中間物品保持構造RT2に対して角βだけ回転される。回転角βは、約11.25°、または歯14A、14B、14C、14Bの半分に相当し得る。
【0083】
最端物品保持構造RT1は、ブランク10の長手方向に延在する概念的な線N3上に位置する第1の半径方向カットライン15Aを備えている。概念的な線N3は、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の第1の歯14Aの中心を通過する。
【0084】
最端物品保持構造RT1は、ブランク10の横方向に延在する概念的な線N4上に位置する第2の第1の半径方向カットライン15Aを備え、前記概念的な線N4は、隣接して配置された最端物品保持構造RT1の第1の歯14Aの第1の半径方向カットライン15Aと一致するかまたは同一直線上にある。
【0085】
第2の半径方向カットライン15Bの1つは、物品受容アパーチャAPの中心Cを通り、係合パネル12の実際のまたは概念的なコーナーを通る概念的な線N8上にあり、実際のまたは概念的なコーナーは、メインパネル12の端縁および側縁のそれぞれと同一線上にある一対の概念的な線の交点によって画定される。
【0086】
最端物品保持構造RT1は、ブランク10の長手方向に延在する概念的な線N3上に位置する第1の第2の半径方向カットライン15Bを備え、前記第1の第2の半径方向カットライン15Bは、係合パネル12の端縁に対して垂直に配向され、係合パネル12の長手方向軸に平行である。
【0087】
最端物品保持構造RT1は、ブランク10の横方向に延在する概念的な線N4上に位置する第2の第2の半径方向カットライン15Bを備え、前記第2の第2の半径方向カットライン15Bは、係合パネル12の側縁に対して垂直に配向され、係合パネル12の長手方向軸に対して垂直である。
【0088】
中間物品保持構造RT2は、ブランク10の長手方向に延在する概念的な線N3上に位置する第1の歯14Aを備え、概念的な長手方向線N3は、第1の歯14Aを二分し、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の第1の歯14Aを二分する。
【0089】
中間物品保持構造RT2は、第4の円弧またはセクターを画定し、ブランク10の横方向に延在する概念的な線N4上に位置する第2の歯14Bを備え、概念的な横断線N4は、第2の歯14B(および任意選択でその第3の円周カットライン11)を二分し、また、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の第2の歯14B(および任意選択でそのそれぞれの第3の円周カットライン11)も二分する。
【0090】
このようにして、長手方向に隣接する一対の中間物品保持構造RT2は、互いに最も近接した一対の第1の歯14Aを備え、一方、横方向に隣接する一対の中間物品保持構造RT2は、互いに最も近接した一対の第2の歯14Bを備えている。第1の歯14Aは、第2の歯14Bをメインパネル12にヒンジ結合するヒンジ結合よりも大きな折り畳み抵抗を有するヒンジ結合によってメインパネル12にヒンジ結合されている。少なくとも1つの第3のカットライン11は、折り畳み抵抗を低減する効果を有し得る。接続されたTカット15B/9Bを採用することにより、折り畳み抵抗を低減する効果も得られ得る。
【0091】
第2の歯14Bを有する一対の隣接する中間物品保持構造RT2を互いに最も近接して設けると、物品保持構造RT2内での物品Bの保持が向上することが判明した。
【0092】
図示された実施形態では、折り畳み抵抗は、少なくとも1つの第3のカットライン11の有無、および/または、接続されたTカット15B/9B若しくは非接続のTカット15A/9Aの選択によって増減される。代替実施形態では、折り畳み抵抗は、限定するものではないが、カットライン、または少なくとも1つの第3のカットライン11の長さの調整などの代替デバイスを使用することによって制御され得、第3のカットライン11を短くすると、歯14A、14B、14C、14D間の接続ブリッジ部またはニック部の長さが増加し、したがって折り畳み抵抗が増加する。
【0093】
ブランク10はハンドル構造を備えていてもよい。ハンドル構造は、互いに離間した1つ、2つ、3つまたはそれ以上のハンドルまたはフィンガー開口部を備えている。
【0094】
ハンドルまたはフィンガー開口部は、係合パネル12を二分する長手方向軸上に配置される。
【0095】
第1の開口部Ha1は、4つの物品保持構造RT1、RT2の第1のグループの間に設けられる。4つの物品保持構造RT1、RT2からなる第1のグループは、係合パネル12の第1の端部に隣接して設けられる。第1の開口部Ha1は、第1列の最端物品保持構造RT1と第2列の中間物品保持構造RT2との間に配置されている。第1の開口部Ha1は、4つの物品保持構造RT1、RT2の第1のグループの中心に位置する。
【0096】
第2の開口部Ha2は、4つの物品保持構造RT2の第2のグループの間に設けられる。4つの物品保持構造RT2からなる第2のグループは、係合パネル12の中央に設けられる。第2の開口部Ha2は、第2列の中間物品保持構造RT2と第3列の中間物品保持構造RT2との間に配置されている。第2の開口部Ha2は、4つの物品保持構造RT2の第2のグループの中心Cに位置する。
【0097】
第3の開口部Ha3は、4つの物品保持構造RT1、RT2の第3のグループの間に設けられる。4つの物品保持構造RT1、RT2からなる第3のグループは、係合パネル12の第2の端部に隣接して設けられる。第3の開口部Ha3は、第3列の中間物品保持構造RT2と第4列の最端物品保持構造RT1との間に配置されている。第3の開口部Ha3は、4つの物品保持構造RT1、RT2からなる第3のグループの中心に位置する。
【0098】
第1の開口部Ha1、第2の開口部Ha2、第3の開口部Ha3は、物品保持構造RT1、RT2の第1列と物品保持構造RT1、RT2の第2列との間に少なくとも部分的に位置する。
【0099】
第1の開口部Ha1、第2の開口部Ha2、第3の開口部Ha3は、一般に、物品保持構造RT1、RT2の第1の歯14Aを取り囲むか、またはそれに最も近接して配置され、これは、ユーザーがハンドル構造を使用する場合に、メインパネル12の強度、弾性、または完全性を高めるのに有利であり得る。
【0100】
ハンドル開口部Ha1、Ha2、Ha3のそれぞれは、複数のタブ60、62、64、66、70、72によって画定される。第1のハンドル開口部Ha1および第3のハンドル開口部Ha3は、それらの鏡像ではあるものの、実質的に構造が互いに類似している。
【0101】
第1のハンドル開口部Ha1および第3のハンドルHa3は、2つのタブ70、72を備えている。各タブ70、72は、折り線73、75形態のヒンジ接続によって係合パネル12にヒンジで取り付けられる。第1のタブ70は、第1のカットラインまたは切断可能線81によって第2のタブ72から分離される。第1および第2のタブ70、72のそれぞれは、折り線を含み、折り線は、部分的に切り込みによって画定され得る。切り込みは、第1および第2のタブ70、72を係合パネル12にヒンジ結合するそれぞれの折り線73、75から離間するように配置され、任意選択でそれに平行にされ得る。第1および第2のタブ70、72のそれぞれは、略V字形のカットライン77、79によって部分的に画定され得る。
【0102】
第1および第3のハンドル開口部Ha1、Ha3のそれぞれの第1および第2のタブ70、72は、メインパネル12のほぼ中央に向かって折り畳まれるように配置される。第1のタブ70は、第1列の中間物品保持構造RT2の1つに向かって折り畳まれ、第2のタブ72は、第2列の中間物品保持構造RT2の1つに向かって折り畳まれる。
【0103】
ハンドル開口部Ha1、Ha2、Ha3のそれぞれは、実質的に菱形またはダイヤモンド形であり、他の実施形態では、正方形に限定されないが、正方形等の他の形状を使用することもできる。
【0104】
第2のハンドル開口部Ha2は、4つのタブ60、62、64、66を備えている。各タブ60、62、64、66は、折り線61、63、65、67形態のヒンジ接続によって係合パネル12にヒンジで取り付けられる。ハンドル開口部Ha2のコーナーまたは頂点を画定するために、一対の折り線61、63、65、67の間に円弧状または曲線状のカットラインが設けられてもよい。第2のハンドル開口部Ha2は、一対の主タブ60、62と、一対の副タブ64、66とを備えている。
【0105】
第1の主タブ60は、第1のカットラインまたは切断可能線69によって第2の主タブ62から分離される。第1の副タブ64は、第1のカットラインまたは切断可能線69によって第2の副タブ66から分離されている。
【0106】
第1および第2の副タブ64、66は、第2のカットラインまたは切断可能線71によって第1および第2の主タブ60、62から分離されている。
【0107】
第1のカットライン69は、4つの中間物品保持構造RT2のグループの中心Cを通過する概念的な線と同一直線上にある。
【0108】
第1のカットライン69は、形状が直線であってもよく、ハンドル開口部Ha1、Ha2、Ha3の対向する頂点の第1の対の間に延在してもよい。
【0109】
第2のカットライン71は、形状が非直線であってもよく、ハンドル開口部Ha1、Ha2、Ha3の対向する頂点の第2の対の間に延在してもよい。第2のカットライン71は第1のカットライン69と交差し、第2のカットライン71は逆「V」字形の中間部分を含み、「V」字形部分の頂点は、第1のカットライン69と交差する。
【0110】
第1の主タブ60は、第1の折り線61によって係合パネル12にヒンジ結合されている。第2の主タブ62は、第2の折り線63によって係合パネル12にヒンジ結合されている。
【0111】
第1の副タブ64は、第3の折り線65によって係合パネル12にヒンジ結合されている。第2の副タブ66は、第4の折り線67によって係合パネル12にヒンジ結合されている。
【0112】
第1の折り線61は、第2の折り線63に対して発散的に配置されている。
【0113】
第1の折り線61は、第3の折り線65に対して発散的に配置されている。
【0114】
第2の折り線63は、第4の折り線67に対して発散的に配置されている。
【0115】
第3の折り線65は、第4の折り線67に対して発散的に配置されている。
【0116】
第2のハンドル開口部Ha2の第1および第2の主タブ60、62は、物品保持構造RT1、RT2の第2列の中間物品保持構造RT2のうちの1つに向かって折り畳まれるように配置され、第2のハンドル開口部Ha2の第1および第2の副タブ64、66は、物品保持構造RT1、RT2の第3列の中間物品保持構造RT2の一方に向かって折り畳まれるように配置される。
【0117】
任意選択で、ブランク10は、第1の側縁から打ち出された第1の凹部または切り欠きR1を備える(図1を参照)。第1のフィンガー凹部または切り欠きR1は、ブランク10の横方向に延びてブランク10を二分する概念的な線の上に位置する。このようにして、第1のフィンガー凹部または切り欠きR1は、物品保持構造RT2の第2列と第3列との間に位置する。
【0118】
任意選択で、ブランク10は、第2の側縁から打ち出された第2のフィンガー凹部または切り欠きR2を備えている。第2の側縁は、第1の側縁と対向する。第2のフィンガー凹部または切り欠きR2は、ブランク10の横方向に延びてブランク10を二分する概念的な線の上に位置する。このようにして、第2のフィンガー凹部または切り欠きR2は、物品保持構造RT2の第2列と第3列との間に位置する。
【0119】
第2のハンドル開口部Ha2は、第1および第2のフィンガー用凹部R1、R2と同一線上にある。
【0120】
ブランク10はキャリア90を形成し、ブランク10は物品B群に対して下である。保持構造RT1、RT2の各開口部は、群を形成する物品Bの1つを受容する。物品Bの閉鎖端部または上端部が開口部を通過する。タブ14A、14B、14C、14Dは係合パネル12の平面から折り畳まれる。タブ14A、14B、14C、14Dは上方に折り曲げられ、タブ14A、14B、14C、14Dは、物品Bの首部(ネック)から半径方向外側に延在するフランジまたは突起の下で物品Bと係合する。図2に最もよく示されているように、タブ14A、14B、14C、14Dは物品Bを支持し、開口部からの物品Bの移動または引き抜きを阻止する。
【0121】
第2の半径方向カットライン15Bおよび第2の円周カットライン9Bによって提供される接続されたTカット15B/9Bは、メインパネル12のコーナー領域における応力を軽減する。第4の歯14D間に接続部分がないことにより、メインパネル12内で引き裂きが伝播する可能性が低減されることが判明している。
【0122】
第1、第2、および第3の歯14B、14C、14Dの間の接続ニック部は、物品受容構造RT1、RT2内の物品Bの安全性を高め、物品の保持を改善するために、物品Bに対するタブ14B、14C、14Dの付勢を増加させ得る。
【0123】
ここで図3から図7を参照すると、本開示の追加の実施形態が示されている。図示された第2、第3、第4、および第5の実施形態では、可能であれば、接頭語「100」、「200」、「300」、「400」、「500」は、これらの特徴がそれぞれ第2、第3、第4、および第5の実施形態に属することを示す。追加の実施形態は、第1の実施形態と多くの共通の特徴を共有するため、図1および図2に示す実施形態との相違点のみが詳細に説明される。
【0124】
図3は、第2の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク110を示す。
【0125】
ブランク110は、係合パネル112を備えている。ブランク110の係合パネル112は、少なくとも1つの物品保持構造RT1、RT2を含み、各保持構造RT1、RT2は、それぞれの物品を受容するための物品受容アパーチャAPを提供する。係合パネル112は、複数の物品保持構造RT1、RT2、具体的には、2×4のマトリクスまたはアレイに配置された8つの物品保持構造RT1、RT2を備えている。物品保持構造RT1、RT2のそれぞれは、複数の歯またはタブ114A、114B、114C、114Dが配置され得る開口部またはアパーチャAPを備えている。歯114A、114B、114C、114Dのそれぞれは、係合パネル112から打ち出され、それにヒンジ接続されている。それぞれの歯114A、114B、114C、114Dは、部分的に、一対のカットライン115A、115Bによって画定され得る。カットライン115A、115Bは、物品受容アパーチャAP1、AP2の中心から半径方向外側に延在している。歯またはタブ114A、114B、114C、114Dは、物品受容アパーチャAPの周囲に一連の環状に配置され、物品受容アパーチャの一部を形成する。
【0126】
複数の歯114A、114B、114C、114Dは、メインパネル112によって提供される。歯114A、114B、114C、114Dのそれぞれは、ヒンジ接続によってメインパネル112にヒンジ付けされている。ヒンジ接続は、複数のカットライン109A、109B、111によって画定され得る。複数のカットライン109A、109B、111は、物品受容アパーチャAPの周りの環状の一連カットとして配置され得る。
【0127】
複数のカットライン109A、109B、111は、円の一部を画定するか、または円の一部に近似され得る。
【0128】
ブランク110は、4つの最端物品保持構造RT1を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。ブランク110は、それぞれが物品受容アパーチャAPを備える4つの中間または中間物品保持構造RT2を備えている。
【0129】
最端物品保持構造RT1は、メインパネル112内に画定される、またはメインパネル112から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0130】
中間物品保持構造RT2は、メインパネル112内に画定される、またはメインパネル112から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0131】
物品保持構造RT1、RT2は、様々な折り畳み抵抗を有する環状の一連歯を備え、ブランク110の外周に近い1つ以上の歯の折り畳み抵抗は、一般に、ブランク110の外周から遠くに位置する1つ以上の歯の折り畳み抵抗よりも小さい。
【0132】
最端物品保持構造RT1は、前の実施形態で説明した、および/または図1に示した最端物品保持構造RT1と構造が実質的に同じである。
【0133】
中間物品保持構造RT2は、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第2の複数の歯またはタブ114A、114Bを備えている。第2の複数の歯114A、114Bのそれぞれは、ヒンジ付きエッジに対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。それぞれの係合エッジは、多角形の一部を確定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯114A、114Bを備えている。中間物品保持構造RT2は、8つの第1の歯114Aと8つの第2の歯114Bとを備えている。第1および第2の歯114A、114Bのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部を占有し得る。各歯114A、114Bは、一対の側縁を備え、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点、すなわち、六角形の部分を画定するカットの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外側に延在するカット115Aによって画定されている。カット115Aは、互いに対して発散的に配置され、それらの間に角度を画定し、その角度は約22.5°であり得る。
【0134】
中間物品保持構造RT2は、複数の第1の円周カットライン109Aを備えている。複数の第1の円周カットライン109Aのそれぞれは、第1の半径方向カットライン115Aのうちの1つまたはその概念的な延長線が複数の第1の円周カットライン109Aのそれぞれを二分するように、第1の半径方向カットライン115Aの1つと位置合わせされる。
【0135】
それぞれの半径方向カットライン115Aは、複数の第1の円周カットライン109Aのうちの対応する1つから離間している。それぞれの第1の半径方向放射カットライン115Aは、複数の第1の円周カットライン109Aのうちの1つに対して、第1の円周カットライン109Aを二分するように配置されている。このようにして、共通の第1の半径方向カットライン115Aを共有する、隣接して配置された一対の歯114A、114Bの間に、接続ニック部またはブリッジ部が設けられる。第1の半径方向カットライン115Aおよび第1の円周カットライン109Aは、切断されたT字型カットを画定する。
【0136】
複数の第1の円周カットライン109Aのそれぞれは、直線状であり得る。
【0137】
中間物品保持構造RT2は、複数の第3の円周カットライン111を備えている。複数の第3の円周カットライン111のそれぞれは、各第2の歯114Bとメインパネル112との間に一対の接続ニックニックまたはブリッジ部を画定するように、一対の第1の円周カットライン109Aの間に配置され、そこから離間している。一対の接続ニックまたはブリッジ部は、各第2の歯114Bとメインパネル112との間にヒンジ付きまたは折り畳み可能な接続を提供する。
【0138】
複数の第3の円周カットライン111のそれぞれは、直線状であり得る。
【0139】
図示された実施形態では、中間物品保持構造RT2は接続されたTカットを備えていないが、代替実施形態では、中間物品保持構造RT2は接続されたTカットを備え得る。
【0140】
中間物品保持構造RT2は、それぞれ第1、第2、第3、および第4の円弧の周りに延在するか、若しくはそれらを占有する4つの別のグループに配置された複数の第1の歯114Aを備えている。第1および第2の円弧は、第1の角度を規定するそれぞれのセクターを画定する。第1の角度は、約67.5°、または3つの歯114Aに相当するものとされ得る。第3および第4の円弧は、第2の角度を規定するそれぞれのセクターを確定する。第2の角度は、約22.5°、または1つの歯114Aに相当するものとされ得る。それぞれの第1の歯114Aは、一対の第1の半径方向カットライン115Aと一対の第1の円周カットライン109Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。
【0141】
中間物品保持構造RT2は、それぞれ第5、第6、第7、および第8の円弧の周りに延在するか、若しくはそれらを占有する4つの別のグループに配置された複数の第2の歯114Bを備えている。第5の円弧は、第5の角度を規定する第5のセクターを確定する。第5の角度は、約112.5°、または5つの歯114Bに相当するものとされ得る。第6、第7、および第8の円弧は、それぞれが第6の角度を規定するそれぞれのセクターを確定する。第6の角度は、約22.5°、または1つの歯114Bに相当するものとされ得る。それぞれの第2の歯114Bは、一対の第1の半径方向カットライン115A、一対の第1の円周カットライン109A、および少なくとも1つの第3の円周カットライン111を備えるか、またはそれらによって画定される。第6の円弧またはセクターは、第7および第8の円弧またはセクターにほぼ直交し、第5のセクターまたはセクターの反対側に配置され得る。
【0142】
第6、第7、および第8の円弧は、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2に近接して配置された第2の歯114Bを備えている。第5の円弧は、メインパネル112の側縁に最も近接して配置される第2の歯114Bを備えている。
【0143】
第6、第7、および第8の円弧の第2の歯114Bは、第3の円周カットライン111を備えている。第3の円周カットライン111は、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の第3の円周カットライン111、または隣接して配置された最端物品保持構造RT1の第1の円周カットライン109Aと対向するように位置合わせされる。
【0144】
第5および第6の円弧を二分する概念的な線N4は、メインパネル112の側縁に対して実質的に垂直であり、すなわち、横方向に配向されている。第7および第8の円弧を二分する概念的な線N3は、メインパネル112の端縁に対して実質的に垂直であり、すなわち、長手方向に配向されている。
【0145】
中間物品保持構造RT2は、ブランク110の長手方向に延在する概念的な線N3上に位置する第2の歯114Bを備え、概念的な長手方向線N3は第2の歯114Bを二分し、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の第2の歯114Bを二分する。
【0146】
中間物品保持構造RT2は、第6の円弧またはセクターを画定し、ブランク110の横方向に延在する概念的な線N4上に位置する第2の歯114Bを備え、概念的な横断線N4は、第2の歯114B(および任意選択でその第3の円周カットライン111)を二分し、そして、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の第2の歯114B(および任意でそのそれぞれの第3の円周カットライン111)も二分する。
【0147】
図1の実施形態は、物品受容アパーチャAPの周囲の単一の位置でその両側に配置された第1の歯14Aを有する単一の第2の歯14Bを備えている。図3の実施形態は、物品受容アパーチャAPの周囲の複数の位置、具体的には3ヶ所に限定されないが、その両側に配置された第1の歯114Aを有する単一の第2の歯114Bを備えている。第2の歯14B、114Bは、第1の歯14A、114Aよりも折り畳み抵抗が低い。
【0148】
図3の実施形態は、物品受容アパーチャAPの周囲の少なくとも1箇所の両側に配置された第2の歯114Bを有する単一の第1の歯114Aを備えている。図示された実施形態は、物品受容アパーチャAPの周囲の2箇所でその両側に配置された第2の歯114Bを有する単一の第1の歯114Aを備えている。
【0149】
図1および図3の両方の実施形態では、中間物品保持構造RT2は、物品受容アパーチャAPの周囲の内側部分または内向きセクションの周りに少なくとも1つの第2の歯14B、114Bを備えている。内側部分の少なくとも1つの第2の歯14B、114Bは、外側部分、すなわち物品受容アパーチャAPの周囲の外向きセクションの周りの少なくとも1つの第2の歯14B、114Bと対向する。
【0150】
図1および図3の両方の実施形態の中間物品保持構造RT2は、内側部分の周囲に少なくとも1つの第1の歯14A、114A(本明細書では内歯14A、114Aとも呼ばれる)または物品受容アパーチャAPの周囲の内向きセクションを備え、少なくとも1つの第1の歯14A、114Aは、物品受容アパーチャAPの周囲の外側部分、または外向き部分の周りで少なくとも1つの第2の歯14B、114B(本明細書では外歯14B、114Bとも呼ばれる)と対向する。内歯14A、114は、外歯14B、114Bよりも、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2に近接して配置されている。
【0151】
図3は、第5および第6の概念的な線N5、N6を示しており、第5および第6の概念的な線N5、N6は、物品受容アパーチャAPの中心から、第5の円弧またはセクターの周りで最も外側の第2の歯114Bを画定する第1の半径方向カットライン115Aを通って半径方向に延在している。第5および第6の概念的な線N5、N6はいずれも、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPを通過せず、交差もしない。このようにして、第5の円弧の周りに配置された第2の歯114Bは、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPから実質的に離れて面する。
【0152】
第5の円弧の周りに配置された第2の歯114Bのそれぞれは、実質的にメインパネル112の近位自由側端に向かって面していると考えられ得る。
【0153】
図4は、第3の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク210を示す。
【0154】
ブランク210は、係合パネル212を備えている。ブランク210の係合パネル212は、少なくとも1つの物品保持構造RT1、RT2を含み、各保持構造RT1、RT2は、それぞれの物品を受容するための物品受容アパーチャAPを提供する。係合パネル212は、複数の物品保持構造RT1、RT2、具体的には、2×4のマトリックスまたはアレイに配置された8つの物品保持構造RT1、RT2を備えている。物品保持構造RT1、RT2のそれぞれは、複数の歯またはタブ214A、214B、214C、214Dが配置され得る開口部またはアパーチャAPを備えている。歯214A、214B、214C、214Dのそれぞれは、係合パネル212から打ち出され、それにヒンジ接続されている。各歯214A、214B、214C、214Dは、部分的に、一対のカットライン215A、215Bによって画定され得る。カットライン215A、215Bは、物品受容アパーチャAP1、AP2の中心から半径方向外側に延在している。歯またはタブ214A、214B、214C、214Dは、物品受容アパーチャAPの周囲に一連の環状に配置され、物品受容アパーチャの一部を形成する。
【0155】
複数の歯214A、214B、214C、214Dは、メインパネル212によって提供される。歯214A、214B、214C、214Dのそれぞれは、ヒンジ接続によってメインパネル212にヒンジで接続される。ヒンジ接続は、複数のカットライン209A、209B、211によって画定され得る。
【0156】
複数のカットライン209A、209B、211は、物品受容アパーチャAPの周囲の環状の一連のカットとして配置され得る。
【0157】
複数のカットライン209A、209B、211は、円の一部を画定するか、または円の一部に近似し得る。
【0158】
ブランク210は、4つの最端物品保持構造RT1を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。ブランク210は、4つの中間または中間の物品保持構造RT2を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。
【0159】
最端物品保持構造RT1は、メインパネル212内に画定される、またはメインパネル212から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0160】
中間物品保持構造RT2は、メインパネル212内に画定される、またはメインパネル212から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0161】
最端物品保持構造RT1は、前の実施形態で説明した、および/または図1および図3に示した最端物品保持構造RT1と構造が実質的に同じである。
【0162】
中間物品保持構造RT2は、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第2の複数の歯またはタブ214A、214Bを備えている。第2の複数の歯214A、214Bのそれぞれは、ヒンジ付きエッジに対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。各係合エッジは、多角形の一部を定義確定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯214A、214Bを備えている。中間物品保持構造RT2は、7つの第1の歯214Aと9つの第2の歯214Bとを備えている。第1および第2の歯214A、214Bのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部を占有し得る。それぞれの歯214A、214Bは、一対の側縁を備え、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点から、すなわち、六角形の部分を画定するカットの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外側に延在するカット215Aによって画定される。カット215Aは、互いに対して発散的に配置され、それらの間に角度を画定し、その角度は約22.5°であり得る。
【0163】
中間物品保持構造RT2は、第1の円弧の周りに延在する、または第1の円弧を占有する複数の第1の歯214Aを備えている。第1の円弧は、第1の角度を規定するそれぞれのセクターを画定する。第1の角度は、約157.5°、または7つの歯214A、214Bに相当するものとされ得る。それぞれの第1の歯214Aは、一対の第1の半径方向カットライン215Aと一対の第1の円周カットライン209Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。
【0164】
中間物品保持構造RT2は、第2の円弧の周りに延在する、または第2の円弧を占有する複数の第2の歯214Bを備えている。第2の円弧は、第2の角度を規定する第2のセクターを確定する。第2の角度は、約202.5°、または9つの歯214A、214Bに相当するものとされ得る。それぞれの第2の歯214Bは、一対の第1の半径方向カットライン215A、一対の第1の円周カットライン209A、および少なくとも1つの第3の円周カットライン211を備えるか、またはそれらによって画定される。メインパネル212の長手方向に延在する概念的な線N3は、複数の第2の歯214Bのうちの最も外側の第2の歯214Bを二分する。最も外側の第2の歯214Bは、それぞれの第1の歯214Bに隣接して配置される。最も外側の第2の歯214Bは、物品保持構造RT1、RT2の同じ列内に隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2に最も近接して配置されている。最も外側の第2の歯214Bの第1の歯は、最も外側の第2の歯214Bの第2の歯と正反対に対向している。
【0165】
図5は、第4の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク310を示す。
【0166】
ブランク310は、係合パネル312を備えている。ブランク310の係合パネル312は、少なくとも1つの物品保持構造RT1、RT2を含み、各保持構造RT1、RT2は、それぞれの物品を受容するための物品受容アパーチャAPを提供する。係合パネル312は、複数の物品保持構造RT1、RT2、具体的には、2×4のマトリクスまたはアレイに配置された8つの物品保持構造RT1、RT2を備えている。物品保持構造RT1、RT2のそれぞれは、複数の歯またはタブ314A、314B、314C、314Dが配置され得る開口部またはアパーチャAPを備えている。歯314A、314B、314C、314Dのそれぞれは、係合パネル312から打ち出され、それにヒンジ接続されている。各歯314A、314B、314C、314Dは、部分的に、一対のカットライン315A、315Bによって画定され得る。カットライン315A、315Bは、物品受容アパーチャAP1、AP2の中心から半径方向外側に延在する。歯またはタブ314A、314B、314C、314Dは、物品受容アパーチャAPの周囲に一連の環状に配置され、物品受容アパーチャの一部を形成する。
【0167】
ブランク310は、4つの最端物品保持構造RT1を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。ブランク310は、それぞれが物品受容アパーチャAPを備える4つの中間または中間物品保持構造RT2を備えている。
【0168】
最端物品保持構造RT1は、メインパネル312内に画定される、またはメインパネル312から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0169】
中間物品保持構造RT2は、メインパネル312内に画定される、またはメインパネル312から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0170】
最端物品保持構造RT1は、前の実施形態で説明された、および/または図1図3、および図4に示された最端物品保持構造RT1と構造が実質的に同じである。
【0171】
中間物品保持構造RT2は、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第2の複数の歯またはタブ314A、314Bを備えている。第2の複数の歯314A、314Bのそれぞれは、ヒンジ付きエッジに対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。それぞれの係合エッジは、多角形の一部を確定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯314A、314Bを備えている。中間物品保持構造RT2は、6つの第1の歯314Aと10個の第2の歯314Bとを備えている。第1および第2の歯314A、314Bのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部を占有し得る。各歯314A、314Bは、一対の側縁を備え、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点、すなわち、六角形の部分を画定するカットの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外側に延在するカット315Aによって画定される。カット315Aは、互いに対して発散的に配置され、それらの間に角度を画定し、その角度は約22.5°であり得る。
【0172】
中間物品保持構造RT2は、第1の円弧の周りに延在する、または第1の円弧を占める複数の第1の歯314Aを備えている。第1の円弧は、第1の角度を規定するセクターを確定する。第1の角度は、約225°、または10個の歯314A、314Bに相当するものとされ得る。それぞれの第1の歯314Aは、一対の第1の半径方向カットライン315Aと一対の第1の円周カットライン309Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。
【0173】
中間物品保持構造RT2は、第2の円弧の周りに延在する、または第2の円弧を占める複数の第2の歯314Bを備えている。第2の円弧は、第2の角度を規定する第2のセクターを確定する。第2の角度は、約135°、または6つの歯314A、314Bに相当するものとされ得る。それぞれの第2の歯314Bは、一対の第1の半径方向カットライン315A、一対の第1の円周カットライン309A、および少なくとも1つの第3の円周カットライン311を備えるか、またはそれらによって画定される。
【0174】
中間物品保持構造RT2は、メインパネル312の長手方向に延在し、最端物品保持構造RT1の半径方向カットライン315A、315Bと一致または同一線上にある概念的な線N3は、中間物品保持構造RT2の半径方向カットライン315Aとも一致または同一線上にあるように、メインパネル312の長手方向に延在する。概念的な線N3は、メインパネル312の側縁にほぼ平行であり、メインパネル312の端縁に垂直である。このようにして、第1の物品保持構造RT1、RT2の第1の円周カットライン309Aは、隣接する第2の物品保持構造RT1、RT2の第1の円周カットライン309Aと位置合わせされ、第1の物品保持構造RT1、RT2と、隣接する第2の物品保持構造RT1、RT2との最も近い位置を規定する。
【0175】
メインパネル312の横方向に延在し、第1列の第1の中間物品保持構造RT1の半径方向カットライン315Aと一致または同一線上にある概念的な線N7は、隣接する第2列の中間物品保持構造RT2の半径方向カットライン315Aとも一致または同一線上であるように、中間物品保持構造RT2は配向されている。概念的な線N7は、メインパネル312の端縁にほぼ平行であり、メインパネル312の側縁に垂直である。このようにして、第1の中間物品保持構造RT1の第1の円周カットライン309Aは、第2の中間物品保持構造RT2の第1の円周カットライン309Aと位置合わせされ、第1の中間物品保持構造RT2の第2の中間物品保持構造RT2への最も近い位置を規定する。
【0176】
図6は、第5の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク410を示す。
【0177】
ブランク410は、係合パネル412を備えている。ブランク410の係合パネル412は、少なくとも1つの物品保持構造RT1、RT2を含み、各保持構造RT1、RT2は、それぞれの物品を受容するための物品受容アパーチャAPを提供する。係合パネル412は、複数の物品保持構造RT1、RT2、具体的には、2×4のマトリックスまたはアレイに配置された8つの物品保持構造RT1、RT2を備えている。物品保持構造RT1、RT2のそれぞれは、複数の歯またはタブ414A、414B、414C、414Dが配置され得る開口部またはアパーチャAPを備えている。歯414A、414B、414C、414Dのそれぞれは、係合パネル412から打ち出され、それにヒンジ接続されている。各歯414A、414B、414C、414Dは、部分的に、一対のカットライン415A、415Bによって画定され得る。カットライン415A、415Bは、物品受容アパーチャAP1、AP2の中心から半径方向外側に延在する。歯またはタブ414A、414B、414C、414Dは、物品受容アパーチャAPの周囲に一連の環状に配置され、物品受容アパーチャの一部を形成する。
【0178】
複数の歯414A、414B、414C、414Dは、メインパネル412によって提供される。歯414A、414B、414C、414Dのそれぞれは、ヒンジ接続によってメインパネル412にヒンジで接続される。ヒンジ接続は、複数のカットライン409A、409B、411によって画定され得る。複数のカットライン409A、409B、411は、物品受容アパーチャAPの周囲に環状の一連カットとして配置され得る。
【0179】
複数のカットライン409A、409B、411は、円の一部を画定するか、または円の一部に近似し得る。
【0180】
ブランク410は、4つの最端物品保持構造RT1を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。ブランク410は、それぞれが物品受容アパーチャAPを備える4つの中間または中間物品保持構造RT2を備えている。
【0181】
最端物品保持構造RT1は、メインパネル412内に画定される、またはメインパネル412から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0182】
中間物品保持構造RT2は、メインパネル412内に画定される、またはメインパネル412から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0183】
最端物品保持構造RT1は、前の実施形態で説明した、および/または図1図3図4、および図5に示された最端物品保持構造RT1と構造が実質的に同じである。
【0184】
中間物品保持構造RT2は、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第2の複数の歯またはタブ414A、414Bを備えている。第2の複数の歯414A、414Bのそれぞれは、ヒンジ付きエッジに対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。それぞれの係合エッジは、多角形の一部を確定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯414A、414Bを備えている。中間物品保持構造RT2は、9つの第1の歯414Aと7つの第2の歯414Bとを備えている。第1および第2の歯414A、414Bのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部を占有し得る。それぞれの歯414A、414Bは、一対の側縁を備え、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点、すなわち、六角形の部分を画定するカットの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外側に延在するカット415Aによって画定される。カット415Aは、互いに対して発散的に配置され、それらの間に角度を画定し、その角度は約22.5°であり得る。
【0185】
中間物品保持構造RT2は、複数の第1の円周カットライン409Aを備えている。複数の第1の円周カットライン409Aのそれぞれは、第1の半径方向カットライン415Aのうちの1つまたはその概念的な延長線が複数の第1の円周カットライン409Aのそれぞれを二分するように、第1の半径方向カットライン415Aのうちの1つと位置合わせされる。
【0186】
半径方向カットライン415Aのそれぞれは、複数の第1の円周カットライン409Aのうちの対応する1つから離間している。それぞれの第1の半径方向カットライン415Aは、複数の第1の円周カットライン409Aのうちの1つに対して、第1の円周カットライン409Aを二分するように配置されている。このようにして、共通の第1の半径方向カットライン415Aを共有する、隣接して配置された一対の歯414A、414Bの間に接続ニック部またはブリッジ部が設けられる。第1の半径方向カットライン415Aおよび第1の円円周カットライン409Aは、切断されたT字形のカットラインを画定する。
【0187】
中間物品保持構造RT2は、複数の第3の円周カットライン411を備えている。複数の第3の円周カットライン411のそれぞれは、それぞれの第2の歯414Bとメインパネル412との間に一対の接続ニック部またはブリッジ部を画定するように、一対の第1の円周カットライン409Aの間に配置され、そこから離間している。一対の接続ニック部またはブリッジ部は、それぞれの第2の歯414Bとメインパネル412との間にヒンジ接続または折り畳み可能な接続を提供する。
【0188】
中間物品保持構造RT2は、それぞれ第1、第2、および第3の円弧の周りに延在するか、またはそれらを占める3つの別のグループに配置された複数の第1の歯414Aを備えている。第1および第3の円弧は、第1の角度を規定するそれぞれのセクターを画定する。第1の角度は、約22.5°、または1つの歯414A、414Bに相当するものとされ得る。第2の円弧は、第2の角度を規定するセクターを確定する。第2の角度は、約157.5°、または7つの歯414A、414Bに相当するものとされ得る。それぞれの第1の歯414Aは、一対の第1の半径方向カットライン415Aと一対の第1の円周カットライン409Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。第1の円弧と第3の円弧とは互いに対向している。
【0189】
中間物品保持構造RT2は、それぞれ第4、第5、および第6の円弧の周りに延在するか、またはそれらを占める3つの別のグループに配置された複数の第2の歯414Bを備えている。第4の円弧は、第3の角度を規定する第4のセクターを確定する。第3の角度は、約112.5°、または5つの歯414A、414Bに相当するものとされ得る。第5および第6の円弧は、それぞれが第4の角度を規定するそれぞれのセクターを確定する。第4の角度は、約22.5°、または1つの歯414A、414Bに相当するものとされ得る。それぞれの第2の歯414Bは、一対の第1の半径方向カットライン415A、一対の第1の円周カットライン409A、および少なくとも1つの第3の円周カットライン411を備えるか、またはそれらによって画定される。第4の円弧またはセクターは、第5の円弧またはセクターに対してほぼ直角に配置され得る。第6の円弧またはセクターで、第2のセクターまたは円弧の反対側にある。
【0190】
第4の円弧またはセクターは、概念的な線N5、N6によって確定される。概念的な線N5、N6はいずれも、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPを通過せず交差もしない。
【0191】
第5および第6の円弧は、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2に近接して配置された第2の歯414Bを備えている。第4の円弧は、メインパネル412の側縁に最も近接して配置される第2の歯414Bを備えている。
【0192】
第5および第6の円弧の第2の歯414Bは、第3の円周カットライン411を備えている。第3の円周カットライン411は、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の第3の円周カットライン411、または隣接して配置された最端物品保持構造RT1の第1の円周カットライン409Aと対向するように位置合わせされる。
【0193】
図6の実施形態は、物品受容アパーチャAPの周囲の複数の位置、具体的には2箇所に限定されないが、その両側に配置された第1の歯414Aを有する単一の第2の歯414Bを備えている。第2の歯414Bは、第1の歯414Aよりも低い折り畳み抵抗を有する。
【0194】
図6の実施形態は、物品受容アパーチャAPの周囲の少なくとも1箇所の両側に配置された第2の歯414Bを有する単一の第1の歯414Aを備えている。図示された実施形態は、物品受容アパーチャAPの周囲の2箇所でその両側に配置された第2の歯414Bを有する単一の第1の歯414Aを備えている。
【0195】
図7は、第6の実施形態を示し、物品キャリア(図示せず)を形成するためのブランク510を示す。
【0196】
ブランク510は、係合パネル512を備えている。ブランク510の係合パネル512は、少なくとも1つの物品保持構造RT1、RT2を含み、各保持構造RT1、RT2は、それぞれの物品を受容するための物品受容アパーチャAPを提供する。係合パネル512は、複数の物品保持構造RT1、RT2、具体的には、2×4のマトリックスまたはアレイに配置された8つの物品保持構造RT1、RT2を備えている。物品保持構造RT1、RT2のそれぞれは、複数の歯またはタブ514A、514B、514C、514Dが配置され得る開口部またはアパーチャAPを備えている。歯514A、514B、514C、514Dのそれぞれは、係合パネル512から打ち出され、それにヒンジ接続されている。各歯514A、514B、514C、514Dは、部分的に、一対のカットライン515A、515Bによって画定され得る。カットライン515A、515Bは、物品受容アパーチャAP1、AP2の中心から半径方向外側に延在する。歯またはタブ514A、514B、514C、514Dは、物品受容アパーチャAPの周囲に一連の環状に配置され、物品受容アパーチャの一部を形成する。
【0197】
ブランク510は、4つの最端物品保持構造RT1を備え、それぞれが物品受容アパーチャAPを備えている。ブランク510は、それぞれが物品受容アパーチャAPを備える4つの中間または中間物品保持構造RT2を備えている。
【0198】
最端物品保持構造RT1は、メインパネル512内に画定される、またはメインパネル512から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0199】
中間物品保持構造RT2は、メインパネル512内に画定される、またはメインパネル512から打ち出される物品受容アパーチャAPによって部分的に画定される物品受容アパーチャを備えている。
【0200】
最端物品保持構造RT1は、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第1の複数の歯またはタブ514A、514B、514C、514Dを備えている。第1の複数の歯514A、514B、514C、514Dのそれぞれは、ヒンジ付きエッジに対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。それぞれの係合エッジは、多角形の一部を確定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯514A、514B、514C、514Dを備えている。最端物品保持構造RT1は、4つの第1の歯514A、6つの第2の歯514B、2つの第3の歯514C、および4つの第4の歯514Dを備えている。第1、第2、第3、および第4の歯514A、514B、514C、514Dのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部分を占め得る。それぞれの歯514A、514B、514C、514Dは、一対の側縁を備え、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点、すなわち、六角形の部分を画定するカットの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外側に延在するカット515A、515Bによって画定される。カット515A、515Bは、互いに対して発散的に配置され、それらの間に角度を画定し、その角度は約22.5°であり得る。物品受容アパーチャAPの周囲に配置されたそれぞれの歯514A、514B、514C、514Dは、他の歯514A、514B、514C、514Dと同じ角度幅を有し、歯514A、514B、514C、514Dの係合エッジは等しい長さである。
【0201】
最端物品保持構造RT1は、2つの第1の歯514Aを2つの第2の歯514Bに置き換えることによって、前の実施形態で説明したもの、および/または、図1図3図4図5および図6に示したものとは異なり、具体的には、2つの第1の歯514Aは、最端物品保持構造RT1に隣接して配置される物品保持構造RT1、RT2の同じ列内の中間物品保持構造RT2に最も近接して位置する。
【0202】
最端物品保持構造RT1は、概念的な線N1、N2によって画定される第1の円弧の周りに延在する、または第1の円弧を占める複数の第1の歯514Aを備えている。第1の円弧は、第1の角度θを規定するセクターを画定する。第1の角度θは、約90°、または4つの歯514A、514B、514C、514Dに相当するものとされ得る。それぞれの第1の歯514Aは、一対の第1の半径方向カットライン515Aと一対の第1の円周カットライン509Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。第1のセクターは、第1の概念的な線N1と第2の概念的な線N2との間で画定され、第1の概念的な線N1および第2の概念的な線N2のいずれも、隣接して配置された物品保持構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPを通過しない。すなわち、第1の概念的な線N1は、隣接して配置された最端物品保持構造RT1の物品受容アパーチャAPを通過または交差しない。第2の概念的な線N2は、隣接して配置された中間物品保持構造RT2の物品受容アパーチャAPを通過または交差しない。
【0203】
中間物品保持構造RT2は、物品受容アパーチャAPの周囲に配置された第2の複数の歯またはタブ514A、514Bを備えている。第2の複数の歯514A、514Bのそれぞれは、ヒンジ付きエッジに対向する係合エッジを備えている。係合エッジは、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの一部によって画定され、物品受容アパーチャAPを画定するカットラインの前記部分は直線であり得る。それぞれの係合エッジは、多角形の一部を確定し得る。図示された実施形態は、一緒になって六角形の実質的な部分を画定する16個の歯514A、514Bを備えている。中間物品保持構造RT2は、10個の第1の歯514Aと6個の第2の歯514Bとを備えている。第1および第2の歯514A、514Bのそれぞれは、物品受容アパーチャAPの実質的に同じ周方向領域または一部を占有し得る。それぞれの歯514A、514Bは、一対の側縁を備え、側縁は、物品受容アパーチャAPを形成する六角形のそれぞれの頂点、すなわち、六角形の部分を画定するカットの一対の隣接する直線部分の間のそれぞれの頂点から半径方向外側に延在するカット515Aによって画定される。カット515Aは、互いに対して発散的に配置され、それらの間に角度を画定し、その角度は約22.5°であり得る。
【0204】
中間物品保持構造RT2は、第1の円弧の周りに延在する、または第1の円弧を占める複数の第1の歯514Aを備えている。第1の円弧は、第1の角度を規定するセクターを確定する。第1の角度は、約135°、または6つの歯514A、514Bに相当するものとされ得る。それぞれの第1の歯514Aは、一対の第1の半径方向カットライン515Aと一対の第1の円周カットライン509Aとを備えるか、またはそれらによって画定される。
【0205】
中間物品保持構造RT2は、第2の円弧の周りに延在する、または第2の円弧を占める複数の第2の歯514Bを備えている。第2の円弧は、第2の角度を規定する第2のセクターを確定する。第2の角度は、約225°、または10個の歯514A、514Bに相当するものとされ得る。それぞれの第2の歯514Bは、一対の第1の半径方向カットライン515A、一対の第1の円周カットライン509A、および少なくとも1つの第3の円周カットライン511を備えるか、またはそれらによって画定される。
【0206】
メインパネル512の長手方向に延在し、最端物品保持構造RT1の半径方向カットライン515A、515Bと一致または同一線上にある概念的な線N3は、中間の物品保持構造RT2の半径方向カットライン515Aとも一致または同一線上にあるように、中間物品保持構造RT2は方向付けられる。概念的な線N3は、メインパネル512の側縁にほぼ平行であり、メインパネル512の端縁に垂直である。このようにして、第1の物品保持構造RT1、RT2の第1の円周カットライン509Aは、隣接する第2の物品保持構造RT1、RT2の第1の円周カットライン509Aと位置合わせされ、第1の物品保持構造RT1、RT2と、隣接する第2の物品保持構造RT1、RT2との最も近い位置を規定する。
【0207】
本開示は、キャリア90と、少なくとも1つの物品Bを受容するための開口部を備えたメインパネル12;112;212;312;412を有する、キャリア90を形成するためのブランク10;110;210;310;410;510とを提供する。メインパネル12;112;212;312;412;512はハンドル構造を備え得る。開口部は、物品受容アパーチャAPと、物品受容アパーチャAPの周囲に形成された環状の一連タブ14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dとを備えている。環状の一連のタブ14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、第1の折り畳み抵抗を有し、少なくとも1つの第2のタブ14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、第2の折り畳み抵抗を有し、第2の折り畳み抵抗は第1の折り畳み抵抗よりも低い。
【0208】
少なくとも1つの第1のタブ14A;114A;214A;314A;414Aおよび少なくとも1つの第2のタブ14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、それぞれある角度幅を有し、第1のタブ14A;114A;214A;314A;414Aの角度幅は、第2のタブ14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dの角度幅に等しく、第2のタブ14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、第1のタブ14A;114A;214A;314A;414Aとメインパネル12;112;212;312;412;512との間のヒンジ接続よりも多くの数または程度の弱化要素若しくはヒンジ要素9A、9B、11を有するメインパネル12;112;212;312;412;512へのヒンジ接続を備えている。
【0209】
少なくとも1つの第1のタブ14A;114A;214A;314A;414Aは、少なくとも1つの接続ブリッジ部または接続ニック部を有するメインパネル12;112;212;312;412;512への第1のヒンジ接続を備えている。少なくとも1つの接続ブリッジ部または接続ニック部は、第1の全長または組み合わせた長さを有する。少なくとも1つの第2のタブ14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、少なくとも1つの接続ブリッジ部または接続ニック部を有するメインパネル12;112;212;312;412;512への第2のヒンジ接続を備えている。少なくとも1つの接続ブリッジ部または接続ニック部は、第2の全長または組み合わせた長さを有する。第2の全長または組み合わせた長さは、第1の全長または組み合わせた長さよりも短い。第2のヒンジ接続に設けられた接続ブリッジ部または接続ニック部の範囲は、第1のヒンジ接続よりも小さい。
【0210】
少なくとも1つの第1のタブ14A;114A;214A;314A;414Aは、内歯であり得、すなわち、物品受容アパーチャAPの内部領域の周りに配置される。
【0211】
少なくとも1つの第2のタブ14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、外歯であり得、すなわち、物品受容アパーチャAPの外側領域の周りに配置される。
【0212】
外歯は内歯と正反対に対向し得る。
【0213】
内歯は、外歯よりも、隣接して配置された開口部または物品係合構造RT1、RT2の第2の物品受容アパーチャAPに近接して配置され得る。
【0214】
コーナー概念線N8が前記外歯の側縁を通過するかまたはそれを画定するように、外歯は配置され得る(例えば、図1を参照)。コーナー概念線N8はメインパネル12のコーナーを通過し、そのコーナーは現実のものであっても仮想的なものであってもよい。メインパネル12のコーナーは、ブランク10の隣接垂直縁(the adjacent perpendicular edges)の頂点または交点、または丸いコーナーまたはフィレットコーナーを有する実施形態ではその概念的な延長部によって画定され得る。
【0215】
メインパネル12;112;212;312;412;512は、少なくとも1つのハンドルフラップ60、62、64、66、70、72によって少なくとも部分的に画定されるハンドル開口部を備え得る。少なくとも1つのハンドルフラップ60、62、64、66、70、72は、物品受容アパーチャの少なくとも1つの内歯に向かって折り畳まれる。
【0216】
少なくとも1つのハンドルフラップ60、62、64、66、70、72は、第1のハンドルフラップ60、62、64、66、70、72と第2のハンドルフラップ60、62、64、66、70、72とを備え得る。第1のハンドルフラップ60、62、64、66、70、72は、メインパネル12;112;212;312;412;512の第1の開口部の少なくとも1つの内歯に向かって折り畳まれ、第2のハンドルフラップ60、62、64、66、70、72は、メインパネル12;112;212;312;412;512の第2の開口部の少なくとも1つの内歯に向かって折り畳まれる。
【0217】
本開示は、上部係合タイプの物品キャリア90を形成するためのブランク10;110;210;310;410;510も提供する。ブランク10;110;210;310;410;510または物品キャリア90は、少なくとも1つの物品係合構造RT1、RT2を有する少なくとも1つのパネル12;112;212;312;412;512を備えている。少なくとも1つの物品係合構造RT1、RT2は、物品受容アパーチャAPと、物品受容アパーチャAPの周囲に形成された環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dとを備えている。
【0218】
いくつかの実施形態では、環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、一対の第2の歯14A;114A;214A;314A;414Aの間に配置された第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dを備え得る。環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dの各歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向カットライン15A、15Bおよび円周カットライン9A、9Bによって画定される。第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、一対の円周カットライン9A、9Bの間に配置されたさらなる円周カットライン11を備えている。
【0219】
いくつかの実施形態では、環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、一対の第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dの間に配置された第2の歯14A;114A;214A;314A;414Aを備え得る。環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dの各歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向カットライン15A、15Bおよび円周カットライン9A、9Bによって画定される。一対の第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dはそれぞれ、一対の円周カットライン9A、9Bの間に配置されたさらなる円周カットライン11を備えている。
【0220】
本開示は、上部係合タイプの物品キャリア90を形成するためのブランク10;110;210;310;410;510も提供する。ブランク10;110;210;310;410;510または物品キャリア90は、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2を有する少なくとも1つのパネル12;112;212;312;412;512を備えている。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のそれぞれは、物品受容アパーチャAPと、物品受容アパーチャAPの周囲に形成された環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dとを備えている。環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dの各歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向カットライン15A、15Bおよび円周カットライン9A、9Bによって画定される。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第1の環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、少なくとも1つの第2の歯14A;114A;214A;314A;414Aに隣接して配置された第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dを備えている。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第2の環状の一連歯14A、14B、14C、14D;114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;314A、314B、314C、314D;414A、414B、414C、414D;514A、514B、514C、514Dは、少なくとも1つの第2の歯14A;114A;214A;314A;414Aに隣接して配置された第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dを備えている。第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、一対の円周カットライン9A、9Bの間に配置されたさらなる円周カットライン11を備えている。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第1の物品係合構造RT1、RT2の第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dは、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第1の物品係合構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPの中心を通る概念的な線によって二分される。概念的な線は、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第2の物品係合構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPの中心を通過し、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第2の物品係合構造の第1の歯14B、14C、14D;114B、114C、114D;214B、214C、214D;314B、314C、314D;414B、414C、414D;514B、514C、514Dを二分する。
【0221】
係合パネル12;112;212;312;412;512は、少なくとも2つのハンドルフラップ60、62、64、66、70、72によって少なくとも部分的に画定されるハンドル開口部を備え得る。少なくとも2つのハンドルフラップ60、62、64、66、70、72のうちの第1のものは、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第1のものの少なくとも1つの第2の歯14A;114A;214A;314A;414Aに向かって折り畳まれる。少なくとも2つのハンドルフラップ60、62、64、66、70、72のうちの第2のものは、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第2のものの少なくとも1つの第2の歯14A;114A;214A;314A;414Aに向かって折り畳まれる。第1のハンドルフラップは第1の折り線によって係合パネル12;112;212;312;412;512にヒンジ 接続され、第1のハンドルフラップは第2の折り線によって係合パネル12;112;212;312;412;512にヒンジ接続される。第1の折り線は、第2の折り線に対して発散的に配置されている。
【0222】
本開示は、上部係合タイプの物品キャリア90を形成するためのブランク10;110;210;310;410;510も提供する。ブランク10;110;210;310;410;510または物品キャリア90は、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2を有する係合パネル112;212;412を備えている。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のそれぞれは、物品受容アパーチャAPと、物品受容アパーチャAPの周囲に形成された環状の一連歯114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;414A、414B、414C、414Dとを備えている。環状の一連歯114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;414A、414B、414C、414Dの各歯114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;414A、414B、414C、414Dは、少なくとも部分的に、一対のTカットによって画定される。Tカットは、半径方向カットライン115A、115Bおよび円周カットライン109A、109Bを含む。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第1の歯の環状の一連歯114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;414A、414B、414C、414Dは、Tカットによって分離された一対の第1の歯114A;214A;414Aを備えている。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第2の環状の一連歯114A、114B、114C、114D;214A、214B、214C、214D;414A、414B、414C、414Dは、少なくとも1つの第2の歯114B、114C、114D;214B、214C、214D;414B、414C、414Dを備えている。少なくとも1つの第2の歯114B、114C、114D;214B、214C、214D;414B、414C、414Dは、一対の円周カットライン109A、109Bの間に配置されたさらなる円周カットライン111を備えている。さらなる円周カットライン111は、一対の第1の歯114A;214A;414Aを分離するTカットの反対側に配置される。少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第1のものの物品受容アパーチャAPの中心を通過する概念的な線、そして、少なくとも2つの物品係合構造RT1、RT2のうちの第2の物品係合構造RT1、RT2の物品受容アパーチャAPの中心は、少なくとも1つの第2の歯114B、114C、114D;214B、214C、214D;414B、414C、414Dおよび/またはさらなる円周カットライン111を二分する。概念的な線は、Tカットの半径方向部分115Aと一致または同一直線上にあり、Tカットの円周部分109Aを二分し得る。
【0223】
本明細書で使用される場合、「上部」、「底部」、「ベース」、「前方」、「後方」、「端部」、「側面」、「内側」、「外側」、「上方」および「下方」は、必ずしもそれぞれのパネルをそのような向きに限定するものではなく、単にこれらのパネルを互いに区別するために役立つものであり得る。
【0224】
本明細書で使用される「ヒンジ接続」および「折り線」という用語は、ブランクのヒンジ機構を規定し、ブランクの部分を互いに折り畳むことを容易にするあらゆる種類の線を指し、或いは、ブランクの最適なパネル折り畳み位置を示す。「ヒンジ接続」への言及は、必ずしも単一の折り線のみを指すと解釈されるべきではなく、実際、ヒンジ接続は、2つ以上の折り線から形成することができ、2つ以上の折り線のそれぞれは、形状が直線/直線または曲線/曲線のいずれであってもよい。直線状の折り線がヒンジ接続を形成する場合、それらは互いに平行に配置することも、互いに対してわずかに角度を付けて配置することもできる。曲線の折り線がヒンジ接続を形成する場合、曲線の折り線が互いに交差して、曲線の折り線で囲まれた領域内に成形パネルを画定することができる。このようなヒンジ接続の典型的な例は、間に楕円形のパネルを画定するように、2点で交差する一対のアーチ形または弓形の折り線を備え得る。ヒンジ接続は、1つまたは複数の直線折り線および1つまたは複数の曲線折り線から形成され得る。このようなヒンジ接続の典型的な例は、間に半月形のパネルを画定するように2点で交差する直線折り線とアーチ形または円弧形の折り線との組み合わせを含み得る。
【0225】
本明細書で使用される「折り線」という用語は、カットライン、エンボス線、デボス線、ミシン目の線、短いスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、中断されたカットライン、整列したスリットの線、スコアの線、および、前述したオプションの任意の組み合わせの折り線のいずれかを指す。
【0226】
ヒンジ接続および折り線はそれぞれ、ミシン目、ミシン目の線、短いスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、カットライン、断続カットライン、スリット、刻み目、エンボス加工された線、デボス加工された線、それらの任意の組み合わせなどを含むブランクの基材に形成される要素を含み得ることを理解されたい。要素は、必要な機能を提供するように寸法設定および構成される。例えば、折り線および/またはカットラインを画定するために、ミシン目の線の寸法が決定され、脆弱性の程度が設計され得る。ミシン目の線は、折り畳みを容易にしかつ破損しにくくするように、多くの労力で折り畳みを容易に且つ破損を容易にするように、または少ない労力で破損を容易にするように設計され得る。
【0227】
本明細書で使用される「一致する」という表現は、2つの重なり合うパネルのうちの第1のパネルに形成された開口部と、2つの重なり合うパネルの第2のパネルに形成された第2の開口部など、組み立てられたカートン内の2つ以上の要素の位置合わせを指す。互いに位置合わせされたこれらの要素は、重なり合うパネルの厚さの方向に互いに位置合わせされ得る。例えば、第1のパネルの開口部が、第1のパネルと重なって配置された第2のパネルの第2の開口部と「一致している」場合、開口部の縁部は、第2の開口部の縁部の少なくとも一部に沿って延在し、第1および第2のパネルの厚さの方向に第2の開口部と位置合わせされ得る。
【符号の説明】
【0228】
9A、9B、円周カットライン、ヒンジ要素
10 ブランク
11、15A、15B カットライン
12 メインパネル、係合パネル
14A~14D 歯、タブ、一連歯、一連タブ
60、62、64、66、70、72 タブ、ハンドルフラップ
61、63、65、67 折り線
69、71 カットライン、切断可能線
90 カートン、物品キャリア
109A、109B、円周カットライン
110 ブランク
111、115A、115B カットライン
112 メインパネル、係合パネル
114A~114D 歯、タブ、一連歯、一連タブ
209A、209B、円周カットライン
210 ブランク
211、215A、215B カットライン
212 メインパネル、係合パネル
214A~214D 歯、タブ、一連歯、一連タブ
309A、309B、円周カットライン
310 ブランク
311、315A、315B カットライン
312 メインパネル、係合パネル
314A~314D 歯、タブ、一連歯、一連タブ
409A、409B、円周カットライン
410 ブランク
411、415A、415B カットライン
412 メインパネル、係合パネル
414A~414D 歯、タブ、一連歯、一連タブ
509A、509B、円周カットライン
510 ブランク
511、515A、515B カットライン
512 メインパネル、係合パネル
514A~214D 歯、タブ、一連歯、一連タブ
AP 物品受容アパーチャ
B 物品、一次製品容器
C 中心
Ha1~Ha3 開口部
N1~N8 概念的な線
R1、R2 フィンガー用凹部、切り欠き
RT1 第1の物品保持構造
RT2 第2の物品保持構造
β 回転角
θ 第1の角度
ω 第2の角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】