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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】携帯用ブックスタンド
(51)【国際特許分類】
   A47B 23/00 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
A47B23/00 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571132
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-27
(86)【国際出願番号】 KR2022006772
(87)【国際公開番号】W WO2022245041
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】10-2021-0063528
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523430973
【氏名又は名称】キム ミョンヒョン
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ミョンヒョン
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053TA06
3B053TC01
3B053TC04
(57)【要約】
本発明は、携帯用ブックスタンドに関し、特に、折り畳み構造なので携帯が容易であり、本をしっかりと支持し、任意的なページ捲りが発生しないように、本の背部を支える背部支えフレームと、前記背部支えフレームの一側に回動可能に結合され、本の一方側を支持しながらページを固定させる第1ページ固定フレームと、前記背部支えフレームの他側に回動可能に結合され、本の他方側を支持しながらページを固定させる第2ページ固定フレームと、を含み、前記背部支えフレーム、第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームは、ワイヤーが折り曲げられて形成され、前記背部支えフレームは、「X」字状のトラス構造を含み、トラス構造をなす上端が前方を向くように配置された第1ページ固定フレームと第2ページ固定フレームにそれぞれ結合されることを特徴とする、携帯用ブックスタンドに関する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本の背部を支える背部支えフレーム(100)と、前記背部支えフレーム(100)の一側に回動可能に結合され、本の一方側を支持しながらページを固定させる第1ページ固定フレーム(200)と、前記背部支えフレーム(100)の他側に回動可能に結合され、本の他方側を支持しながらページを固定させる第2ページ固定フレーム(300)と、を含み、
前記背部支えフレーム(100)、前記第1ページ固定フレーム(200)及び前記第2ページ固定フレーム(300)は、ワイヤーが折り曲げられて形成され、
前記背部支えフレーム(100)は、「X」字状のトラス構造を含み、前記トラス構造をなす上端が、前方を向いて配置された前記第1ページ固定フレーム(200)及び前記第2ページ固定フレーム(300)にそれぞれ結合されることを特徴とする、携帯用ブックスタンド。
【請求項2】
前記背部支えフレーム(100)は、本の背部を支える支えワイヤー(110)と、前記支えワイヤー(110)の一端から下方に延設され、前記第1ページ固定フレーム(200)が結合される第1結合ワイヤー(120)と、前記支えワイヤー(110)の他端から下方に延設され、前記第2ページ固定フレーム(300)が結合される第2結合ワイヤー(130)と、前記第1結合ワイヤー(120)の下端から前記第2ページ固定フレーム(300)に向かって延設され、上端が前記第2ページ固定フレーム(300)と分離可能に結合される第1支持ワイヤー(140)と、前記第2結合ワイヤー(130)の下端から前記第1ページ固定フレーム(200)に向かって延設され、上端が前記第1ページ固定フレーム(200)と分離可能に結合される第2支持ワイヤー(150)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の携帯用ブックスタンド。
【請求項3】
前記支えワイヤー(110)の両端は、前方に向かって一定の長さだけ突出するように折り曲げられ、
前記第1支持ワイヤー(140)の下端及び前記第2支持ワイヤー(150)の下端は、それぞれ前記第1結合ワイヤー(120)の下端及び前記第2結合ワイヤー(130)の下端から後方に向かって一定の長さだけ突出するように折り曲げられたことを特徴とする、請求項2に記載の携帯用ブックスタンド。
【請求項4】
前記背部支えフレーム(100)、前記第1ページ固定フレーム(200)及び前記第2ページ固定フレーム(300)は、弾性を有するワイヤーで形成され、
前記第1支持ワイヤー(140)の上端及び前記第2支持ワイヤー(150)の上端は、それぞれ前記第2ページ固定フレーム(300)及び前記第1ページ固定フレーム(200)から分離された後、それぞれ前記第2結合ワイヤー(130)及び前記第1結合ワイヤー(120)の後方に位置するようにし、
前記第1ページ固定フレーム(200)及び前記第2ページ固定フレーム(300)は、内側に折り畳まれ、前記第2結合ワイヤー(130)及び前記第1結合ワイヤー(120)のそれぞれに隣接した最外側部分が、それぞれ前記第2結合ワイヤー(130)及び前記第1結合ワイヤー(120)の後方に位置するように挿入されることができることを特徴とする、請求項2に記載の携帯用ブックスタンド。
【請求項5】
前記支えワイヤー(110)は、下方に凹状に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の携帯用ブックスタンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用ブックスタンドに関し、特に、折り畳み構造により携帯が容易であり、本をしっかりと支持することができる携帯用ブックスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ブックスタンドは、本を手で握って読書する不便さをなくすために開発された製品であって、腕に負担をかけずに使用者が楽な状態で読書を行えるように本を所定の角度で支持する。
【0003】
通常、ブックスタンド10は、図1に示すように、本が載置される本載置部1と、本載置部1に載置された本がもたれる本支え板11と、本支え板11の背面に備えられ、本支え板11の角度を調節して支持する傾斜支持手段15と、本支え板11の下側にヒンジ結合され、本支え板11にもたれた本のページを固定する弾性材質のストッパー13とで構成される。
【0004】
このようなブックスタンド10は、本支え板11を、傾斜支持手段15全体と隣接するように折り畳めるが、全体的に大きく重いため持ち運んで使用するには適さない。
【0005】
これにより、図1に示されたブックスタンド10よりも小さく軽くて携帯性が向上した様々な携帯用ブックスタンドが発売されているが、本をしっかりと支持できないため、本と共に倒れてしまう問題や、ページを固定させることができないため、ブックスタンドを使用しているにもかかわらず使用者がページを手で握っていなければならない問題が発生している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、かかる問題点を解決するためのもので、その目的は、折り畳み構造により携帯が容易であり、本をしっかりと支持するうえ、任意的なページ捲りが発生しない携帯用ブックスタンドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するための本発明に係る携帯用ブックスタンドは、本の背部を支える背部支えフレームと、前記背部支えフレームの一側に回動可能に結合され、本の一方側を支持しながらページを固定させる第1ページ固定フレームと、前記背部支えフレームの他側に回動可能に結合され、本の他方側を支持しながらページを固定させる第2ページ固定フレームと、を含み、前記背部支えフレーム、前記第1ページ固定フレーム及び前記第2ページ固定フレームは、ワイヤーが折り曲げられて形成され、前記背部支えフレームは、「X」字状のトラス構造を含み、前記トラス構造をなす上端が前方を向くように配置された前記第1ページ固定フレーム及び前記第2ページ固定フレームにそれぞれ結合される。
【0008】
また、前記背部支えフレームは、本の背部を支える支えワイヤーと、前記支えワイヤーの一端から下方に延設され、前記第1ページ固定フレームが結合される第1結合ワイヤーと、前記支えワイヤーの他端から下方に延設され、前記第2ページ固定フレームが結合される第2結合ワイヤーと、前記第1結合ワイヤーの下端から前記第2ページ固定フレームに向かって延設され、上端が前記第2ページ固定フレームと分離可能に結合される第1支持ワイヤーと、前記第2結合ワイヤーの下端から前記第1ページ固定フレームに向かって延設され、上端が前記第1ページ固定フレームと分離可能に結合される第2支持ワイヤーと、を含むことができる。
【0009】
また、前記支えワイヤーの両端は、前方に向かって一定の長さだけ突出するように折り曲げられ、前記第1支持ワイヤーの下端及び前記第2支持ワイヤーの下端は、それぞれ前記第1結合ワイヤーの下端及び前記第2結合ワイヤーの下端から後方に向かって一定の長さだけ突出するように折り曲げられることができる。
【0010】
また、前記背部支えフレーム、第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームは、弾性を有するワイヤーで形成され、前記第1支持ワイヤーの上端及び前記第2支持ワイヤーの上端は、それぞれ前記第2ページ固定フレーム及び前記第1ページ固定フレームから分離された後、それぞれ前記第2結合ワイヤー及び前記第1結合ワイヤーの後方に位置するようにし、前記第1ページ固定フレーム及び前記第2ページ固定フレームは、内側に折り畳まれ、前記第2結合ワイヤー及び前記第1結合ワイヤーのそれぞれに隣接した最外側部分がそれぞれ前記第2結合ワイヤー及び前記第1結合ワイヤーの後方に位置するように挿入されることができる。
【0011】
また、前記支えワイヤーは、下方に凹状に形成されることができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ワイヤーが折り曲げられて背部支えフレーム、第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームを形成するので、従来のブックスタンドに比べて重さが著しく軽く、第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームが、背部支えフレーム内に位置するように折り畳まれて、小さいサイズを有するので、本発明を本の間に入れたり、ブックポーチに本と共に入れたりして所持することができて携帯が容易である。
【0013】
また、本発明を使用する際に、第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームが前方を向くようにした状態で背部支えフレームの「X」字状のトラス構造が本をしっかりと支持するとともに、第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームがページの任意的な捲りが発生しないようにするので、安定して本が据え置かれた状態で使用者が読書を行えるようにする。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】従来のブックスタンドの構造を示す斜視図である。
図2】本発明の携帯用ブックスタンドを示す正面斜視図である。
図3】本発明の携帯用ブックスタンドを示す背面斜視図である。
図4】本発明の携帯用ブックスタンドに本が据え置かれた状態を正面から示す例示図である。
図5】本発明の携帯用ブックスタンドに本が据え置かれた状態を背面から示す例示図である。
図6】本発明の携帯用ブックスタンドが展開された状態を示す斜視図である。
図7】本発明の携帯用ブックスタンドに適用された第1支持ワイヤーの上端と第2支持ワイヤーの上端がそれぞれ第2結合ワイヤーと第1結合ワイヤーの後方に位置することを示す例示図である。
図8】本発明の携帯用ブックスタンドに適用された第1ページ固定フレームと第2ページ固定フレームが内側に折り畳まれて互いに交差していることを示す例示図である。
図9】本発明の携帯用ブックスタンドに適用された第1ページ固定フレームと第2ページ固定フレームが内側に折り畳まれ、それぞれの最外側部分が第2結合ワイヤー及び第1結合ワイヤーの後方に位置して固定されることを示す例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明では、折り畳み構造なので携帯が容易であり、本をしっかりと支持するうえ、任意的なページ捲りが発生しないように、本の背部を支える背部支えフレームと、前記背部支えフレームの一側に回動可能に結合され、本の一方側を支持しながらページを固定させる第1ページ固定フレームと、前記背部支えフレームの他側に回動可能に結合され、本の他方側を支持しながらページを固定させる第2ページ固定フレームと、を含み、前記背部支えフレーム、第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームは、ワイヤーが折り曲げられて形成され、前記背部支えフレームは、「X」字状のトラス構造を含み、トラス構造をなす上端が前方を向くように配置された第1ページ固定フレーム及び第2ページ固定フレームにそれぞれ結合されることを特徴とする、携帯用ブックスタンドを提案する。
【0016】
本発明の権利範囲は、以下で説明する実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的要旨を逸脱することなく、当該技術分野における通常の知識を有する者によって種々に変形実施できる。
【0017】
本発明に係る携帯用ブックスタンドは、図2図6に示すように、本を本立てに差し込んだときに見える側面である本の背部を支える背部支えフレーム100と、開かれた本を支持しながらページを固定させる第1ページ固定フレーム200と、第2ページ固定フレーム300とを含む。
【0018】
本発明における背部支えフレーム100、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300は、ワイヤーが折り曲げられて形成されるので、本発明の携帯用ブックスタンドは、木などを用いて製作される従来のブックスタンドに比べて重さが著しく軽い。背部支えフレーム100、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300のそれぞれは、一つのワイヤーが折り曲げられることにより形成できる。また、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300は、それぞれ1つのワイヤーが折り曲げられて同じ形態を成すように形成できるため、製造費用を節減し且つ製作の便宜性を増大させることができる。従って、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300は、端部に形成されたリング形態が同じ方向に巻かれたものを使用することができる。
【0019】
本発明の背部支えフレーム100、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300を形成するために用いられるワイヤーは、弾性を有するワイヤーを使用することが好ましく、これにより、据え置かれた本の荷重を弾性的に支持することができ、折り畳みの際に最小限の体積を有するようにすることができる。
【0020】
背部支えフレーム100は、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300に結合され、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300となす角度に応じて本を据え置くことができるように床面に立てられた状態をなす。この時、背部支えフレーム100は、床面に対して垂直をなすように立てられてもよいが、下端を基準として上端が前方に向かって約10~20°傾くようにして、据え置かれた本の重さにより本発明が後方に倒れることを防止するとともに本の背部をよりしっかりと支えるようにすることが好ましい。
【0021】
すなわち、背部支えフレーム100は、床面に立てられた状態で、本発明に据え置かれた本の背部を下方から支えるように構成されるので、本発明に据え置かれた本は、図4及び図5に示すように、本の背部の下端が床面に支持され、床面から所定の高さに位置する本の背部の箇所が背部支えフレーム100によって支持される。
【0022】
具体的に、背部支えフレーム100は、図2及び図3に示すように、支えワイヤー110、第1結合ワイヤー120、第2結合ワイヤー130、第1支持ワイヤー140、及び第2支持ワイヤー150を含むことができる。
【0023】
支えワイヤー110は、所定の高さで横方向に配置されて本の背部を支える部分であり、直線状を成すように形成されることができるが、使用者が本を見る過程で開かれた本の一方側と他方側の厚さが異なることにより、両側の重心が異なる本がバランスよく据え置かれながらページが捲られないように本の背部を移動させる必要があるため、支えワイヤー110に沿って容易に本の背部を移動させることができるように下方に凹状に形成されることが好ましい。
【0024】
第1結合ワイヤー120は、支えワイヤー110の一端から下方に延設され、第1ページ固定フレーム200が回動可能に結合される部分である。第1結合ワイヤー120は、直線状を成しながら床面に立てられるように配置され、下端を基準として上端が前方に向かって約10~20°傾くように配置されることができる。
【0025】
第2結合ワイヤー130は、支えワイヤー110の他端から下方に延設され、第2ページ固定フレーム300が回動可能に結合される部分であり、上述した第1結合ワイヤー120と対応するように形成/配置される。従って、第2結合ワイヤー130は、直線状を成しながら床面に立てられるように配置され、下端を基準として上端が前方に向かって約10~20°傾くように配置されることができる。
【0026】
第1支持ワイヤー140は、後述する第2支持ワイヤー150と共に「X」字状のトラス構造をなしながら、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300にもたれた本がしっかりと支持されるようにする部分である。このような第1支持ワイヤー140は、第1結合ワイヤー120の下端から第2ページ固定フレーム300に向かって延設され、上端が第2ページ固定フレーム300と結合される。このとき、第1支持ワイヤー140の上端は、第2ページ固定フレーム300と分離可能に結合されてもよい。一例として、第1支持ワイヤー140の上端は、第2ページ固定フレーム300を構成するワイヤーが出入りできる入口が形成されるように外側から内側に巻かれた形態を成すことができる。これにより、第1支持ワイヤー140の上端を第2ページ固定フレーム300と分離させることができるため、第2ページ固定フレーム300が背部支えフレーム100に向かって回動して本発明のブックスタンドが折り畳まれるようにすることができる。
【0027】
第2支持ワイヤー150は、上述した第1支持ワイヤー140と共に「X」字状のトラス構造をなし、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300にもたれた本がしっかりと支持されるようにする部分である。このような第2支持ワイヤー150は、第2結合ワイヤー130の下端から第1ページ固定フレーム200に向かって延設され、上端が第1ページ固定フレーム200と結合される。このとき、第2支持ワイヤー150の上端は、第1ページ固定フレーム200と分離可能に結合されてもよい。一例として、第2支持ワイヤー150の上端は、第1ページ固定フレーム200を構成するワイヤーが出入りできる入口が形成されるように外側から内側に巻かれた形態を成すことができる。これにより、第2支持ワイヤー150の上端を第1ページ固定フレーム200と分離させることができるため、第1ページ固定フレーム200が背部支えフレーム100に向かって回動して本発明のブックスタンドが折り畳まれるようにすることができる。
【0028】
上述したように、背部支えフレーム100は、第1支持ワイヤー140及び第2支持ワイヤー150がそれぞれ第2ページ固定フレーム300及び第1ページ固定フレーム200に結合されて「X」字状のトラス構造をなす。すなわち、本発明は、図4及び図5に示すように、第1ページ固定フレーム200と第2ページ固定フレーム300が前方を向くようにした状態でトラス構造をなす上端(第1支持ワイヤー140の上端及び第2支持ワイヤー150の上端)が前方を向くように配置された第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300にそれぞれ結合されるので、背部支えフレーム100の「X」字状のトラス構造が本をしっかりと支持する。
【0029】
一方、本発明は、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300が背部支えフレーム100に干渉されずに回動するとともに、背部支えフレーム100に向かって回動した第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300が一定の空間内に位置することができ、折り畳まれるときに最小限の体積を有するように構成できる。
【0030】
このための一例として、図2及び図3に示すように、支えワイヤー110の両端は、前方に向かって一定の長さだけ突出するように折り曲げられ、第1支持ワイヤー140の下端及び第2支持ワイヤー150の下端は、それぞれ第1結合ワイヤー120の下端及び第2結合ワイヤー130の下端から後方に向かって一定の長さだけ突出するように折り曲げられることができる。
【0031】
これにより、第1結合ワイヤー120の上端及び第2結合ワイヤー130の上端は、支えワイヤー110の両端を除いた残りの部分よりも前方に位置し、第1結合ワイヤー120の下端及び第2結合ワイヤー130の下端は、第1支持ワイヤー140が上向きになる箇所と第2支持ワイヤー150が上向きになる箇所よりも前方に位置するので、一定の空間が形成される。
【0032】
したがって、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300は、前記一定の空間よりも前方に位置する第1結合ワイヤー120及び第2結合ワイヤー130に結合されるので、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300が折り畳まれる際に、横方向に配置される支えワイヤー110、第1支持ワイヤー140及び第2支持ワイヤー150の干渉を受けなくなる。
【0033】
そして、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300は、前記一定の空間内に位置するように折り畳まれることができる。具体的な一例として、使用済みの本発明は、第1支持ワイヤー140の上端及び第2支持ワイヤー150の上端をそれぞれ第2ページ固定フレーム300及び第1ページ固定フレーム200から分離させて、図6に示すように展開することができる。このとき、分離された第1支持ワイヤー140の上端及び第2支持ワイヤー150の上端は、他の構成に比べて前方に突出する。
【0034】
その後、図7に示すように、弾性を有するワイヤーからなる本発明は、第1結合ワイヤー120と第2結合ワイヤー130との間を少し広げた後、第1支持ワイヤー140及び第2支持ワイヤー150は、それぞれの上端が第2結合ワイヤー130及び第1結合ワイヤー120の後方に位置するようにして、第1支持ワイヤー140の上端及び第2支持ワイヤー150の上端が他の構成に比べて前方に突出しないように固定させることができる。
【0035】
次に、図8に示すように、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300を内側に折り畳み、互いに交差するように第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300のうち、外側に位置する構成要素を内側に位置する構成要素に挿入して、第1ページ固定フレーム200と第2ページ固定フレーム300が回動せずに前記一定の空間内に位置するように固定させることができる。
【0036】
または、図9に示すように、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300を内側に折り畳んだ後、第1ページ固定フレーム200における、第2結合ワイヤー130と隣接した最外側部分が第2結合ワイヤー130の後方に位置するように挿入し、第2ページ固定フレーム300における、第1結合ワイヤー120と隣接した最外側部分が第1結合ワイヤー120の後方に位置するように挿入して、第1ページ固定フレーム200及び第2ページ固定フレーム300が回動せずに前記一定の空間内に位置するように固定させることができる。
【0037】
このような折り畳みが可能な構造により、本発明は、軽くて小さい大きさを有するので、本発明を本の間に入れたりブックポーチに本と共に入れたりして所持することができて携帯が容易である。
【0038】
一方、第1ページ固定フレーム200は、据え置かれた本の一方側に位置するページがもたれてページを固定するように構成される。一例として、第1ページ固定フレーム200は、床面に置かれる支持部210と、支持部210から延設され、ページの前方からページを加圧する固定部220と、固定部220から延設されて本が載置され、ページがもたれる据置部230と、を含むように、一つのワイヤーが折り曲げられて形成され得る。
【0039】
具体的に、支持部210は、直線状をなすように形成され、結合される第1結合ワイヤー120に回動可能に一端がリング状に形成され得る。以下、固定部220及び据置部230を説明する際に、第1ページ固定フレーム200が前後方向に配置されて立てられたことを前提として説明する。
【0040】
固定部220は、一端が位置する支持部210の他端から第1箇所まで後方に向かって上方傾斜するように形成され、これから延長されてその後側に前記第1箇所から第2箇所まで前方に向かって下方傾斜するように形成される。このとき、第1箇所から第2箇所に至る固定部220の部分は、残りの部分よりもさらに傾斜した形態を成すように形成され、他端が支持部210の他端から第1箇所に至る固定部220に隣接するように形成されることで、固定部220が堅固さを有するようにすることが好ましい。
【0041】
据置部230は、一端が位置する固定部220の他端から支持部210に隣接した箇所まで後方に下方傾斜するように形成され、その後側に、それから延長されて、後方に向かって上方傾斜するように形成される。このとき、据置部230の他端は、固定部220の第1箇所よりも高く位置するように形成され、結合される第1結合ワイヤー120に回動自在にリング状に形成されてもよい。このような据置部230は、後方に下方傾斜した部分に本が載置され、後方に上方傾斜した部分に載置された本のページがもたれる。
【0042】
上述したような構造を有する第1ページ固定フレーム200は、固定部220における第1箇所から第2箇所に至る部分と、据置部230における後方に上方傾斜した部分とが平行となるように形成され得るが、固定部220によるページ固定力を向上させるように、固定部220における第1箇所から第2箇所に至る部分と、据置部230における後方に上方傾斜した部分との間の幅は、上方に行くほど次第に狭くなるように形成されることが好ましい。
【0043】
第2ページ固定フレーム300は、据え置かれた本の他方側に位置するページがもたれ、ページを固定させるように構成される。一例として、第2ページ固定フレーム300は、床面に置かれる支持部310と、支持部310から延設され、ページの前方からページを加圧する固定部320と、固定部320から延設されて本が載置され、ページがもたれる据置部330とを含むように一つのワイヤーが折り曲げられて形成され得る。
【0044】
第2ページ固定フレーム300を構成する支持部310、固定部320及び据置部330は、第1ページ固定フレーム200を構成する支持部210、固定部220及び据置部230と同じ構造をなすので、詳細な説明は省略する。
【0045】
このような第1ページ固定フレーム200と第2ページ固定フレーム300は、ページの任意的な捲りが発生しないようにするので、本発明を用いて安定的に本が据え置かれた状態で使用者は読書を楽しむことができる。
【符号の説明】
【0046】
100 背部支えフレーム
110 支えワイヤー
120 第1結合ワイヤー
130 第2結合ワイヤー
140 第1支持ワイヤー
150 第2支持ワイヤー
200 第1ページ固定フレーム
210 支持部
220 固定部
230 据置部
300 第2ページ固定フレーム
310 支持部
320 固定部
330 据置部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】