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特表2024-518610管状コアを備えたリールを支持するクランプ装置
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  • 特表-管状コアを備えたリールを支持するクランプ装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】管状コアを備えたリールを支持するクランプ装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 75/00 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
B65H75/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571418
(86)(22)【出願日】2022-05-30
(85)【翻訳文提出日】2023-11-16
(86)【国際出願番号】 EP2022064602
(87)【国際公開番号】W WO2022253751
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】21177629.9
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512159605
【氏名又は名称】ボブスト メックス ソシエテ アノニム
【氏名又は名称原語表記】Bobst Mex SA
【住所又は居所原語表記】Route de Faraz 3,CH-1031 MEX(VD),Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】ルシェ クリストフ
【テーマコード(参考)】
3F058
【Fターム(参考)】
3F058AA03
3F058BB19
3F058CA02
3F058CA03
3F058CA04
3F058CA05
3F058DA04
3F058HA09
(57)【要約】
管状コア(12)を備えたリール(10)を支持するクランプ装置が開示される。クランプ装置(18)は、ベース本体(20)を有し、ベース本体(20)は、ベース本体(20)を機械フレーム(16)に固定するための取り付けインターフェース(22)を備える。加うるに、クランプ装置は、リール(10)の管状コア(12)内に配置されるよう構成されたキャリヤ本体(36)を有する。キャリヤ本体(36)は、キャリヤ本体(36)がベース本体(20)に対して回転軸線(38)回りに回転することができるようベース本体(20)上に回転可能に支持される。さらに、複数のクランプ部材(42)が作動機構体(76)に結合され、クランプ部材(42)は、キャリヤ本体(36)の外周から選択的に突出することができたり、キャリヤ本体(36)の外周と少なくとも面一をなすまで選択的に引っ込められたりすることができるようになっている。さらに、ブレーキ機構体(78)がベース本体(20)に対するキャリヤ本体(36)の回転を選択的に減速させまたは制止するためにベース本体(20)とキャリヤ本体(36)との間に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状コア(12)を備えたリール(10)を支持するクランプ装置(18)であって、
ベース本体(20)を有し、前記ベース本体(20)は、前記ベース本体(20)を機械フレーム(16)に固定するための取り付けインターフェース(22)を備え、
前記リール(10)の前記管状コア(12)内に配置されるよう構成されたキャリヤ本体(36)を有し、前記キャリヤ本体(36)は、前記キャリヤ本体(36)が前記ベース本体(20)に対して回転軸線(38)回りに回転することができるよう前記ベース本体(20)上に回転可能に支持され、
作動機構体(76)に結合されている複数のクランプ部材(42)を有し、前記クランプ部材(42)は、前記キャリヤ本体(36)の外周から選択的に突出することができたり、前記キャリヤ本体(36)の前記外周と少なくとも面一をなすまで選択的に引っ込められたりすることができるようになっている、クランプ装置(18)において、
ブレーキ機構体(78)が前記ベース本体(20)に対する前記キャリヤ本体(36)の回転を選択的に減速させまたは制止するために前記ベース本体(20)と前記キャリヤ本体(36)との間に配置され、前記ブレーキ機構体は、前記ブレーキ機構体が前記クランプ装置の機能的かつ構造的ユニットであるように前記クランプ装置中に組み込まれている、クランプ装置(18)。
【請求項2】
前記キャリヤ本体(36)は、少なくとも2つの別々の支承部材(34a,34b)、特に2つの別々のローラ支承部材を介して前記ベース本体(20)上に支持されている、請求項1記載のクランプ装置(18)。
【請求項3】
前記キャリヤ本体(36)は、スリーブ形またはカップ形のものであり、前記ベース本体(20)の一部分は、前記キャリヤ本体(36)の内部中に延びている、請求項1または2記載のクランプ装置(18)。
【請求項4】
前記ブレーキ機構体(78)は、前記ベース本体(20)と前記キャリヤ本体(36)との間で有効であるブレーキトルクを発生させるとともに/あるいは調節するローディング装置(88)を含む、請求項1~3のうちいずれか一に記載のクランプ装置(18)。
【請求項5】
前記ブレーキ機構体(78)は、全体として前記回転軸線(38)に沿って延びるスタック(81)を形成する複数のディスク(82,84)を含み、前記ディスク(82,84)は、前記ベース本体(20)上にまたは前記キャリヤ本体(36)上にそれぞれ交互の仕方で回転可能に固定されている、請求項1~4のうちいずれか一に記載のクランプ装置(18)。
【請求項6】
前記ローディング装置(88)は、ブレーキトルクを生じさせるために前記ディスク(82,84)の前記スタック(81)を圧縮する圧縮部材(90)を含む、請求項4または5記載のクランプ装置(18)。
【請求項7】
前記圧縮部材(90)は、ねじ山(94,98)を介して前記ベース本体(20)と協働するとともに、少なくとも1つのばね要素(96)を介して前記ディスク(82,84)の前記スタック(81)に作用する圧縮リング(92)である、請求項6記載のクランプ装置(18)。
【請求項8】
前記キャリヤ本体(36)の片持ち端部(72)と前記ローディング装置(88)は、互いに反対側に配置されている、請求項5~7のうちいずれか一に記載のクランプ装置(18)。
【請求項9】
前記クランプ要素(42)は、前記第1の端部と反対側に配置されている前記キャリヤ本体(36)の第2の端部よりも前記キャリヤ本体(36)の第1の片持ち端部(72)の方の近くに位置決めされている、請求項1~8のうちいずれか一に記載のクランプ装置(18)。
【請求項10】
前記作動機構体(76)は、プッシュ部材(40)を含み、前記クランプ要素(42)は、前記回転軸線(38)に沿って前記キャリヤ本体(36)と前記プッシュ部材(40)との間に配置され、前記プッシュ部材(40)は、前記キャリヤ本体(36)に対して前記回転軸線(38)に沿って選択的に動くことができる、請求項1~9のうちいずれか一に記載のクランプ装置(18)。
【請求項11】
前記クランプ要素(42)の各々は、それぞれの接触フェース(52,54)を介して前記キャリヤ本体(36)および前記プッシュ部材(40)に当接し、前記接触フェースは、前記回転軸線(38)および対応の半径方向に対して傾けられており、その結果、前記クランプ要素(42)を前記プッシュ部材(40)が前記キャリヤ本体(36)に近づく場合には半径方向外方に押すことができ、前記プッシュ部材(40)が前記キャリヤ本体(36)から離れる場合に引っ込めることができるようになっている、請求項10記載のクランプ装置(18)。
【請求項12】
前記作動機構体(76)は、前記プッシュ部材(40)を選択的に動かすために前記キャリヤ本体(36)と前記プッシュ部材(40)を連結するとともに、全体として前記回転軸線(38)に沿って延びるねじ部材(64)を含む、請求項10または11記載のクランプ装置(18)。
【請求項13】
前記ねじ部材(64)は、前記キャリヤ本体(36)の片持ち端部(72)と反対側に位置する前記クランプ装置(18)の端部から接近可能である、請求項12記載のクランプ装置(18)。
【請求項14】
前記ねじ部材(64)のツールインターフェース(70)が前記回転軸線(38)に沿って、前記ブレーキ機構体(78)の軸方向延長部によって定められている軸方向区分(S)内に配置されている、請求項12または13記載のクランプ装置(18)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管状コアを備えたリールを支持するクランプ装置に関する。クランプ装置は、ベース本体を有し、ベース本体は、ベース本体を機械フレームに固定するための取り付けインターフェースを備え、クランプ装置は、リールの管状コア内に配置されるよう構成されたキャリヤ本体をさらに有する。キャリヤ本体は、キャリヤ本体がベース本体に対して回転軸線回りに回転することができるようベース本体上に回転可能に支持される。さらに、クランプ装置は、作動機構体に結合されている複数のクランプ部材を有し、クランプ部材は、キャリヤ本体の外周から選択的に突出することができたり、キャリヤ本体の外周と少なくとも面一をなすまで選択的に引っ込められたりすることができるようになっている。
【背景技術】
【0002】
かかるクランプ装置は既知である。これらクランプ装置は、例えば、巻取紙またはウェブ材料加工機械に用いられている。かかる機械では、加工されるべきウェブは、管状コアを備えたリール上に用意される。ウェブを加工するため、リールは、ウェブ材料加工機械内で支持される必要がある。これは、例えば、1つまたは2つのクランプ装置を用いることによって行われる。前者の場合、クランプ装置は、リールをその一端部のところで支持する。後者の場合、クランプ装置の各々は、リールの両方の側が支持されるようリールの一方の端部を支持する。
【0003】
ウェブ材料加工機械の一例は、箔押し(hot foil stamping :ホット・ホイル・スタンピング)機械である。かくして、加工されるべきウェブ材料は、ポリマー材料で作られたホイルである。
【0004】
また、ウェブ材料加工機械内において、加工されるべきウェブ材料が既定の仕方で張力調整される必要があることが知られている。これは、ウェブ材料の正確かつ再現可能な加工を可能にするために行われる。この目的のため、既知のクランプ装置は、外部ブレーキ機構体に連結されたインターフェースを有する。かかるインターフェースは、例えば、ブレーキ機構体の歯付きホイールまたはベルトに係合することができるホイールを含む。米国特許第2,405,637号、中国特許第110203771号または米国特許第3,381,912号は、かかる装置の例である。他の装置、例えば中国特許第110203772号は、リールのアクスルの内側に設けられたクランプ装置の頂部のところにクランプ装置内のブレーキを提供する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第2,405,637号明細書
【特許文献2】中国特許第110203771号明細書
【特許文献3】米国特許第3,381,912号明細書
【特許文献4】中国特許第110203772号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明によって解決されるべき課題は、既知のクランプの改良である。特に、コンパクトであるクランプ装置が提供されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、上述した形式のクランプ装置によって解決され、このクランプ装置は、ブレーキ機構体がベース本体に対するキャリヤ本体の回転を選択的に減速させまたは制止するためにベース本体とキャリヤ本体との間に配置される。この文脈において、ベース本体とキャリヤ本体との間に配置されるという表現は、機能的に理解されるべきであり、すなわち、ブレーキ機構体は、ベース本体とキャリヤ本体を結合する。さらに、既知のクランプ装置とは対照的に、ブレーキ機構体は、今や、クランプ装置中に一体化されている。かくして、ブレーキ機構体は、クランプ装置の機能的かつ構造的ユニットである。これにより、クランプ装置は、特にブレーキ機構体を既知のクランプ装置とこれに連結された既知のブレーキ機構体の組み合わせと比較したときにコンパクトである。加うるに、本発明のクランプ装置は、ウェブ材料加工機械内に取り付けるのが容易であり、と言うのは、既知のブレーキ機構体への既知のクランプ装置の連結に関連したあらゆる労力をなくすことができるからである。さらに、本発明のクランプ装置において必要な部品数が少ない。
【0008】
好ましくは、キャリヤ本体は、少なくとも2つの別々の支承部材によってベース本体上に支持される。特に、少なくとも2つの別々の支承部材は、2つの別々のローラ支承部材である。その結果、キャリヤ本体とベース本体は、機械的に安定しかつ信頼性のある仕方で連結される。これにより、クランプ装置の長い耐用年数が得られる。さらに、かかるクランプ装置は、重いリールを支持するのに特に好適である。
【0009】
キャリヤ本体は、スリーブ形またはカップ形のものであるのがよく、ベース本体の一部分は、キャリヤ本体の内部中に延びている。これにより、クランプ装置のコンパクトな設計が得られる。
【0010】
一実施形態によれば、ブレーキ機構体は、全体として上記回転軸線に沿って延びるスタックを形成する複数のディスクを含む。ディスクは、ベース本体上にまたはキャリヤ本体上にそれぞれ交互の仕方で回転可能に固定されている。かくして、ブレーキ機構体は、多重(マルチプル)ディスクブレーキを含む。かかるブレーキは、必要とするスペースを比較的少なくした状態で高い制動トルクを提供することができる。さらに、かかるブレーキ機構体は、作動において信頼性がある。
【0011】
ブレーキ機構体は、ベース本体とキャリヤ本体との間で有効であるブレーキトルクを発生させるとともに/あるいは調節するローディング装置を含むのがよい。クランプ装置がウェブ材料を担持したリールを支持するために用いられる場合、ブレーキトルクを調節することによってウェブ材料の張力を調整することができる。かくして、ローディング装置により、クランプ装置は、加工されるべき多種多様なウェブ材料を担持したリールを支持するのに適したものになる。
【0012】
一構成例によれば、ローディング装置は、ディスク内の渦電流によって生じるブレーキトルクを生じさせる1つまたは数個の磁石を含む。その結果、磁石とディスクとの間の距離を設定することによって明確に定められるブレーキトルクを生じさせることができる。
【0013】
一構成例によれば、ローディング装置は、ブレーキトルクを生じさせるためにディスクのスタックを圧縮する圧縮部材を含む。その結果、ディスクのスタックを既定の仕方で圧縮することによって、明確に定められるブレーキトルクを生じさせることができる。このようにする際、ブレーキトルクもまた、正確かつ信頼性のある仕方で調節することができる。
【0014】
圧縮部材は、ねじ山を介してベース本体と協働するとともに、少なくとも1つのばね要素を介してディスクのスタックに作用する圧縮リングであるのがよい。圧縮リングの中間軸線は、好ましくは、キャリヤ本体の回転軸線に一致する。その結果、クランプ装置は、設計が単純かつコンパクトである。ねじ山およびばね要素の使用により、ブレーキトルクの正確な調節が楽である。圧縮リングを手によるかツールによるかいずれかで作動させることができる。後者の場合、好ましくは、標準型ツールである。
【0015】
一変形例では、キャリヤ本体の片持ち端部とローディング装置は、互いに反対側に配置されている。この関係で、キャリヤ本体の片持ち端部は、クランプ装置が使用中の場合にリールの管状コア中に突き出るよう構成された端部である。かくして、作動中、ローディング装置はまた、リールと反対側のクランプ装置の端部のところに配置される。その結果、ローディング装置は、例えばブレーキトルクを調節しまたは再調整する上で容易に接近できる。
【0016】
一実施例では、クランプ要素は、第1の端部と反対側に配置されているキャリヤ本体の第2の端部よりもキャリヤ本体の第1の片持ち端部の方の近くに位置決めされている。この場合もまた、キャリヤ本体の片持ち端部は、クランプ装置の使用時にリールの管状コア中に突き出るよう構成された端部である。その結果、クランプ要素は、クランプ装置によって支持されるべきリールの管状コアのリムからある特定の距離を置いたところに配置されるよう構成されている。かくして、クランプ要素は、管状コアにある特定の軸方向深さのところで係合する。これは、特に、本発明のクランプ装置と既知のクランプ装置を比較したときにそうであり、クランプ要素は、これらクランプ要素がクランプ装置上に支持されたリールの管状コアのリムに密接して常時位置するよう配置される。本発明のクランプ装置は、リールを高信頼度で支持するよう構成されている。
【0017】
好ましくは、作動機構体は、プッシュ部材を含み、クランプ要素は、上記回転軸線に沿ってキャリヤ本体とプッシュ部材との間に配置されている。プッシュ部材は、キャリヤ本体に対して上記回転軸線に沿って選択的に動くことができる。かくして、クランプ要素は、プッシュ部材をキャリヤ本体の方へ動かすことによってこれらクランプ要素がキャリヤ本体の外周から突き出る状態に選択的に移されるのがよい。さらに、クランプ要素は、ばね押しされるのがよく、その結果、これらクランプ要素は、プッシュ部材がキャリヤ本体から離されたときにこれらクランプ要素がキャリヤ本体の外周と少なくとも面一をなす位置に引っ込められるようになっている。
【0018】
好ましくは、プッシュ部材は、全体としてプレートの形をしている。かくして、プッシュ部材は、コンパクトであり、製造するのが容易である。
【0019】
クランプ要素の各々は、それぞれの接触フェースを介してキャリヤ本体およびプッシュ部材に当接し、接触フェースは、上記回転軸線および対応の半径方向に対して傾けられており、その結果、クランプ要素をプッシュ部材がキャリヤ本体に近づく場合には半径方向外方に押すことができ、プッシュ部材がキャリヤ本体から離れる場合に引っ込めることができるようになっている。傾けられた接触フェースを用いるのは、プッシュ部材の軸方向運動をクランプ要素の半径方向運動に変換する簡単かつ信頼性のある仕方である。
【0020】
もう1つの実施形態では、クランプ要素は、管状リング(空気チャンバ)であるのがよく、この場合、圧力を加えることによりリングがインフレートし、このリングは、リールを制止するようリールの管状コア中に突き出る。変形例として、何らかの圧力を空気チャンバ中に加えるのではなく、空気チャンバは、先の実施形態の場合と同様にプッシュ部材によって突き出るようになっていてもよい。変形例として、プッシュ部材を用いる場合、空気チャンバに代えて、変形によってリールを阻止することができる変形可能なリング、例えばゴムリングを用いてもよい。
【0021】
作動機構体は、プッシュ部材を選択的に動かすためにキャリヤ本体とプッシュ部材を連結するとともに、全体として上記回転軸線に沿って延びるねじ部材を含む。かくして、プッシュ部材は、ねじ部材を回すことによって動かされる。その結果、プッシュ部材を正確かつ簡単な仕方で動かすことができる。
【0022】
一実施形態では、ねじ部材は、キャリヤ本体の片持ち端部と反対側に位置するクランプ装置の端部から接近可能である。もう一度述べると、キャリヤ本体の片持ち端部は、クランプ装置が使用中の場合にリールの管状コア中に突き出るよう構成された端部である。かくして、リールがクランプ装置上に支持される場合、ねじ部材は、リールと反対側のクランプ装置の端部から依然として接近可能である。換言すると、クランプ装置上で支持されたリールは、スクリュー部材への接近を妨害しない。その結果、リールは、快適にクランプされたりクランプ解除されたりすることができる。
【0023】
ねじ部材のツールインターフェースが上記回転軸線に沿って、ブレーキ機構体の軸方向延長部によって定められている軸方向区分内に配置されている。かくして、ツールインターフェースが提供される軸方向区分は、ブレーキ機構体の第1の軸方向端部からブレーキ機構体の第2の軸方向端部までの範囲にわたり、第1の端部と第2の端部は、互いに軸方向に反対側に位置する。好ましくは、ツールインターフェースは、ブレーキ機構体内に半径方向に配置される。かくして、ツールインターフェースは、相対的に見て、リールの管状コア中に突き出るよう構成された端部と反対側に位置するクランプ装置の軸方向端部の近くの位置に提供される。かくして、ツールインターフェースは、クランプ装置の作動中、容易に接近可能である。
【0024】
好ましい実施例では、ツールインターフェースは、ローディング機構体が設けられるのと同一の軸方向側部から接近可能である。
【0025】
次に、添付の図面に示されている実施形態に示されている図面について説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明に従って、管状コアを有するとともに、ウェブ材料を支持したリールを示す図であり、リールが2つのクランプ装置上に支持されている状態を示す図である。
図2図1のクランプ装置のうちの例示の1つの斜視図である。
図3】クランプ要素が引っ込められた状態の図2のクランプ装置の断面図である。
図4】クランプ要素が突出した状態の図3のクランプ装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、ウェブ材料14が巻き付けられている管状コア12を備えたリール10を示している。この実施例では、ウェブ材料は、ポリマーホイルである。
【0028】
リール10は、ウェブ材料加工機械の機械フレーム16上に2つのクランプ装置18を介して支持されている。この文脈では、フレーム16は、概略的な仕方で示されているに過ぎない。
【0029】
両方のクランプ装置18は、互いに同一である。
【0030】
したがって、図2および図3を参照して1つの例示のクランプ装置18についてのみ説明する。かかる説明は、明らかに、図1に示す両方のクランプ装置18に当てはまる。
【0031】
例示のクランプ装置18は、ベース本体20を有する。
【0032】
ベース本体20を機械フレーム16に固定するための取り付けインターフェース22がベース本体20に設けられている。
【0033】
図示の実施例では、取り付けインターフェース22は、取り付けアーム24を含む。
【0034】
機械フレーム16に連結されるべき取り付けアーム24の端部のところには、2つの取り付けスロット26a,26bが設けられている。
【0035】
ベース本体20は、実質的にリング状の部材28をさらに有し、このリング状部材28は、取り付けアーム24に固定的に連結されている。
【0036】
さらに、ベース本体20は、管状支持部材30を有し、この管状支持部材30は、リング状部材28に動かないように取り付けられている。
【0037】
管状支持部材30は、リング状部材28の内部を貫通してリング状部材28から突き出ている。
【0038】
管状支持部材30の突出部分には、2つの支承部材34a,34bが設けられ、キャリヤ本体36が、これら支承部材34a,34bを介して管状支持部材30上に回転可能に支持されている。
【0039】
この実施例では、支承部材34a,34bは、ローラ支承部材であり、これらローラ支承部材は、これらローラ支承部材相互間にある特定の距離が設けられるよう位置決めされている。
【0040】
その結果、キャリヤ本体36は、ベース本体20に対して回転軸線38回りに回転することができる。
【0041】
換言すると、キャリヤ本体36は、ベース本体20上に回転可能に支持されている。
【0042】
キャリヤ本体36は、実質的にカップの形をしており、このカップの開口端は、ベース本体20のリング状部材28の方へ差し向けられており、その結果、支持本体20の管状支持部材30の一部分がキャリヤ本体36の内部に受け入れられるようになっている。
【0043】
カップ状キャリヤ本体36の閉鎖端部のところには、全体としてプレート状のプッシュ部材40が設けられている。
【0044】
複数のクランプ要素42が回転軸線38に沿って、すなわち、軸方向に、キャリヤ本体36とプッシュ部材40との間に配置されている。
【0045】
クランプ要素42の各々は、全体としてプレートの形をしており、各クランプ部材は、実質的に、回転軸線38に対して軸方向かつ半径方向へ差し向けられている。
【0046】
キャリヤ本体36およびプッシュ部材40の周囲に沿って、クランプ要素42が規則的なパターンをなして配置されている。このことは、隣り合うクランプ要素42がそれぞれ実質的に同一の角距離を有している。
【0047】
クランプ要素42の各々の円周方向外面44は、鋭利な先端部47を有する。好ましくは、クランプ要素42の各々の外面44は、歯付きパターン46を備え、この歯付きパターンは、後述するようにリール10のクランプを容易にする。鋭利な先端部ならびに歯付きパターンは、特に、アクスルを備えたリールに好適であり、アクスルは、このアクスルを突き通して極めて緊密なクランプを提供することによって軟質材料、例えば厚紙で作られる。
【0048】
クランプ要素42の軸方向端部フェース48,50は、半径方向に対してかつ回転軸線38により定められた軸方向に対して傾けられている。
【0049】
キャリヤ本体36の方へ差し向けられている軸方向端部フェース48は、キャリヤ本体36の対応の接触フェース52に当接し、これら接触フェースもまた、回転軸線38に対しかつ対応の半径方向に対して傾けられている。
【0050】
プッシュ部材40の方へ差し向けられた軸方向端部フェース50は、プッシュ部材40に設けられた対応の接触フェース54に当接している。これら接触フェース54は、回転軸線38に対しかつ対応の半径方向に対して傾けられている。
【0051】
上述の傾きは、プッシュ部材40がキャリヤ本体36に近づいた場合にクランプ要素42を半径方向外方に押し、また、プッシュ部材40がキャリヤ本体36から離れる場合、クランプ要素42を回転軸線38に向かって半径方向に引っ込めることができるよう差し向けられている。
【0052】
さらに、各クランプ要素42は、開口部56を有し、2つの保持リング58,60がこの開口部内に配置され、これら保持リングは、クランプ要素42の全ての開口部56を貫通するようになっている。
【0053】
保持リング58,60はまた、クランプ要素42に半径方向内方にあらかじめ負荷をかけ、かくして、クランプ要素42の軸方向端部フェース48,50は、対応の接触フェース52,54と常時当接状態に保たれる。
【0054】
キャリヤ本体36とプッシュ部材40は、ばね要素62によって互いに遠ざかる軸方向に付勢されている。
【0055】
しかしながら、ばね要素62の力に抗して、プッシュ部材40およびキャリヤ本体36は、ねじ部材64によって互いに連結されている。
【0056】
ねじ部材64は、全体として、回転軸線38に沿って延びている。
【0057】
ねじ部材64は、プッシュ部材40に螺合し、このねじ部材は、ねじ部材の頭66がプッシュ部材と反対側に位置するキャリヤ本体36の側部上に位置決めされるようキャリヤ本体36を貫通している。
【0058】
その結果、ねじ部材64を回すことによってプッシュ部材40をキャリヤ本体36に対して選択的に動かすことができる。
【0059】
プッシュ部材40と反対側に位置するキャリヤ本体36の側部には、細長いスリーブ68が設けられ、ねじ部材64は、このスリーブ68を貫通している。
【0060】
かくして、ねじ部材64の頭66は、キャリヤ本体36の底部分からある特定の距離を置いたところに配置され、このある特定の距離は、本質的にスリーブ68の軸方向長さに一致している。
【0061】
これにより、ねじ部材64の頭66および特に頭66上に配置されたツールインターフェース70がキャリヤ本体36の片持ち端部72と反対側に位置するクランプ装置18の端部から接近可能であるような形態が得られる。
【0062】
図示の実施例では、キャリヤ本体36の片持ち端部72は、プッシュ部材40が設けられた端部に該当している。
【0063】
この設計により、ツールインターフェース70は、六角レンチ(アレンレンチまたはアレンキーともいう)により図3に示されたスタンドアロン型ツール74によって接近可能となっている。
【0064】
これとは対照的に、クランプ要素42は、キャリヤ本体36の片持ち端部72に近接して配置されている。
【0065】
プッシュ部材40、ねじ部材64、キャリヤリング58,60および傾斜フェース48,50,52,54は、かくして、クランプ要素42のための作動機構体76を形成する。
【0066】
作動機構体76を用いることにより、クランプ要素42は、キャリヤ本体36の外周から選択的に突き出ることができ、また、クランプ要素42をキャリヤ本体36の外周と少なくとも面一をなすよう選択的に引っ込めることができる。
【0067】
キャリヤ本体36およびプッシュ部材40は、リール10の管状コア12の内部に配置可能に構成されている。この文脈において、キャリヤ本体36およびプッシュ部材40は、好ましくは、クランプ要素42が引っ込められた状態で管状コア12の内部に動かされる。
【0068】
管状コアの内側にいったん配置されると、ねじ部材64を回すことによってクランプ要素42を突き出し位置に動かすことができる。その結果、クランプ要素42は、管状コア12に係合することになる。より正確に言えば、歯付きパターン46は、管状コア12の内周に係合し、それによりリール10を保持する。
【0069】
クランプ装置18は、ベース本体20とキャリヤ本体36との間に配置されていてベース本体20に対するキャリヤ本体36の回転を選択的に減速させまたは制止するブレーキ機構体78をさらに有する。
【0070】
ブレーキ機構体78は、スタック81を形成する複数のディスクを備えた多重ディスクブレーキ80を含み、スタック81は、全体として、回転軸線38に沿って延びている。
【0071】
多重ディスクブレーキの動作原理によれば、複数のディスクは、ベース本体20のリング状部材28上に回転可能に固定されたいわゆるアウターディスク82およびキャリヤ本体36上に回転可能に固定されたいわゆるインナーディスク84から成る。この実施例では、インナーディスク84は、キャリヤ本体36の支持部材86に結合されている。
【0072】
インナーディスク84とアウターディスク82は、回転軸線38に沿って交互の順序で配置されている。
【0073】
インナーディスク84とアウターディスク82の両方は、ある程度まで軸方向に動くことができる。
【0074】
ブレーキ機構体78は、ベース本体20とキャリヤ本体36との間で有効であるブレーキトルクを発生させるとともに/あるいは調節するローディング装置88をさらに含む。
【0075】
この目的のため、ローディング装置88は、ブレーキトルクを生じさせるためにインナーディスク84とアウターディスク82のスタック81を圧縮する圧縮部材90を有する。
【0076】
図示の実施例では、圧縮部材90は、ねじ山94によりベース本体20と協働し、そして複数のばね要素96を介してディスク82,84のスタック81に作用する圧縮リング92である。
【0077】
見えやすくする目的で、図3にはばね要素96が1つだけ概略的に示されている。実際には、クランプ装置18は、周囲方向にわたって均等に分布して配置された3~5個のばね要素96を有する。
【0078】
変形例として、ばね要素96に代えて、弾性圧縮可能な要素、例えばピストンを用いてもよい。
【0079】
より正確に言えば、圧縮リング92のねじ山94は、ベース本体20のスリーブ部材100に設けられたねじ山98と噛み合い、このスリーブ部材100は、リング状部材28および管状部材30に固定的に連結されている。
【0080】
かくして、圧縮リング92をスリーブ部材100に対して回すことによって、ばね要素96を圧縮することができ、その結果、インナーディスク84とアウターディスク82のスタック81が圧縮されるようになっている。その結果として、ブレーキトルクが増大する。
【0081】
圧縮リング92を逆方向に回した場合、ばね要素96の圧縮力が除かれる。その結果、ブレーキトルクが減少する。
【0082】
図示の実施例では、キャリヤ本体36の片持ち端部72とローディング装置88は、互いに反対側に配置されている。このことは、ローディング装置88とキャリヤ本体36の片持ち端部72がクランプ装置18の互いに反対側の軸方向端部のところに位置決めされているということを示している。
【0083】
さらに、ばね部材64とブレーキ機構体78のツールインターフェース70は、このツールインターフェース70がブレーキ機構体78の軸方向延長部によって定められるクランプ装置18の軸方向区分Sに位置するよう配置されるのがよく、その結果、ツール74がツールインターフェース中に挿入されると、これらツールは、辺縁部がスタブから突き出るようになっている。この辺縁部は、ツールとスタブとの干渉を回避する一方で、大き過ぎるほどの突き出しを回避する。
【0084】
図示の実施例では、ブレーキ機構体の第1の軸方向端部は、圧縮リング92によって構成され、ブレーキ機構体78の第2の軸方向端部は、圧縮リング92から最も大きな距離を有するインナーブレーキディスク84によって構成される。
【0085】
回転軸線38の方向を考慮すると、ツールインターフェース70は、これら軸方向端部相互間に配置される。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2023-11-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状コア(12)を備えたリール(10)を支持するクランプ装置(18)であって、
ベース本体(20)を有し、前記ベース本体(20)は、前記ベース本体(20)を機械フレーム(16)に固定するための取り付けインターフェース(22)を備え、
前記リール(10)の前記管状コア(12)内に配置されるよう構成されたキャリヤ本体(36)を有し、前記キャリヤ本体(36)は、前記キャリヤ本体(36)が前記ベース本体(20)に対して回転軸線(38)回りに回転することができるよう前記ベース本体(20)上に回転可能に支持され、
作動機構体(76)に結合されている複数のクランプ部材(42)を有し、前記クランプ部材(42)は、前記キャリヤ本体(36)の外周から選択的に突出することができたり、前記キャリヤ本体(36)の前記外周と少なくとも面一をなすまで選択的に引っ込められたりすることができるようになっている、クランプ装置(18)において、
ブレーキ機構体(78)が前記ベース本体(20)に対する前記キャリヤ本体(36)の回転を選択的に減速させまたは制止するために前記ベース本体(20)と前記キャリヤ本体(36)との間に配置され、前記ブレーキ機構体は、前記ブレーキ機構体が前記クランプ装置の機能的かつ構造的ユニットであるように前記クランプ装置中に組み込まれている、クランプ装置(18)。
【請求項2】
前記キャリヤ本体(36)は、少なくとも2つの別々の支承部材(34a,34b)、特に2つの別々のローラ支承部材を介して前記ベース本体(20)上に支持されている、請求項1記載のクランプ装置(18)。
【請求項3】
前記キャリヤ本体(36)は、スリーブ形またはカップ形のものであり、前記ベース本体(20)の一部分は、前記キャリヤ本体(36)の内部中に延びている、請求項1または2記載のクランプ装置(18)。
【請求項4】
前記ブレーキ機構体(78)は、前記ベース本体(20)と前記キャリヤ本体(36)との間で有効であるブレーキトルクを発生させるとともに/あるいは調節するローディング装置(88)を含む、請求項1または2記載のクランプ装置(18)。
【請求項5】
前記ブレーキ機構体(78)は、全体として前記回転軸線(38)に沿って延びるスタック(81)を形成する複数のディスク(82,84)を含み、前記ディスク(82,84)は、前記ベース本体(20)上にまたは前記キャリヤ本体(36)上にそれぞれ交互の仕方で回転可能に固定されている、請求項1または2記載のクランプ装置(18)。
【請求項6】
前記ローディング装置(88)は、ブレーキトルクを生じさせるために前記ディスク(82,84)の前記スタック(81)を圧縮する圧縮部材(90)を含む、請求項4記載のクランプ装置(18)。
【請求項7】
前記圧縮部材(90)は、ねじ山(94,98)を介して前記ベース本体(20)と協働するとともに、少なくとも1つのばね要素(96)を介して前記ディスク(82,84)の前記スタック(81)に作用する圧縮リング(92)である、請求項6記載のクランプ装置(18)。
【請求項8】
前記キャリヤ本体(36)の片持ち端部(72)と前記ローディング装置(88)は、互いに反対側に配置されている、請求項4記載のクランプ装置(18)。
【請求項9】
前記クランプ要素(42)は、前記第1の端部と反対側に配置されている前記キャリヤ本体(36)の第2の端部よりも前記キャリヤ本体(36)の第1の片持ち端部(72)の方の近くに位置決めされている、請求項1または2記載のクランプ装置(18)。
【請求項10】
前記作動機構体(76)は、プッシュ部材(40)を含み、前記クランプ要素(42)は、前記回転軸線(38)に沿って前記キャリヤ本体(36)と前記プッシュ部材(40)との間に配置され、前記プッシュ部材(40)は、前記キャリヤ本体(36)に対して前記回転軸線(38)に沿って選択的に動くことができる、請求項1または2記載のクランプ装置(18)。
【請求項11】
前記クランプ要素(42)の各々は、それぞれの接触フェース(52,54)を介して前記キャリヤ本体(36)および前記プッシュ部材(40)に当接し、前記接触フェースは、前記回転軸線(38)および対応の半径方向に対して傾けられており、その結果、前記クランプ要素(42)を前記プッシュ部材(40)が前記キャリヤ本体(36)に近づく場合には半径方向外方に押すことができ、前記プッシュ部材(40)が前記キャリヤ本体(36)から離れる場合に引っ込めることができるようになっている、請求項10記載のクランプ装置(18)。
【請求項12】
前記作動機構体(76)は、前記プッシュ部材(40)を選択的に動かすために前記キャリヤ本体(36)と前記プッシュ部材(40)を連結するとともに、全体として前記回転軸線(38)に沿って延びるねじ部材(64)を含む、請求項10記載のクランプ装置(18)。
【請求項13】
前記ねじ部材(64)は、前記キャリヤ本体(36)の片持ち端部(72)と反対側に位置する前記クランプ装置(18)の端部から接近可能である、請求項12記載のクランプ装置(18)。
【請求項14】
前記ねじ部材(64)のツールインターフェース(70)が前記回転軸線(38)に沿って、前記ブレーキ機構体(78)の軸方向延長部によって定められている軸方向区分(S)内に配置されている、請求項12記載のクランプ装置(18)。
【国際調査報告】