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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】透析機械及び対応の方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/16 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
A61M1/16 135
A61M1/16
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571940
(86)(22)【出願日】2022-05-20
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 FR2022050968
(87)【国際公開番号】W WO2022243647
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】2105339
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(31)【優先権主張番号】2105337
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523436986
【氏名又は名称】フィジディア
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】トドロヴァ,ヴェリアナ
(72)【発明者】
【氏名】ヴィンセント,エリック
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077AA05
4C077BB01
4C077DD22
4C077DD27
4C077EE03
4C077EE04
(57)【要約】
【要約】本発明は、透析液補給源(40)を透析液送達システム(51)に接続する為の接続システム(450)を具備する透析機械に関しており、接続システム(450)は、第1区分と第2区分との直列接続を許容する為に、第1透析液補給源への第1接続装置(4511)を一端部に備えるとともに第2接続装置(4512)を他端部に備える導管(4510)を具備する第1区分(451)と、第1区分(451)の第2接続装置(4512)に接続可能な接続装置(4521)を一端部に備える導管(4520)を具備する第2区分(452)とを具備し、第2区分(452)からの第1区分(451)の切断状態において、第2区分(452)の接続装置(4521)が第2透析液補給源に接続可能であるように、第1区分(451)が第2区分(452)から切断可能である。本発明は、対応の方法にも関している。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液又は血漿などの体液を処理する為の透析機械であって、
体液入口(201)と体液出口(202)とを有する体液通過区域(12)と、透析液入口(401)と透析液出口(402)とを有する透析液通過区域(14)と、前記体液通過区域と前記透析液通過区域(14)との間の膜システム(3)とを含む筐体を具備する透析器(100,100’)と、
透析液送達システム(51)と、
透析液補給源(40)を前記透析液送達システム(51)に接続する為の接続システム(450)であって、
第1透析液補給源(40)のコネクタ(415)に接続可能であるとともに前記第1透析液補給源(40)の前記コネクタ(415)から切断可能である第1接続装置(4511)を一端部に備え、かつ第2接続装置(4512)を他端部に備える導管(4510)を具備する第1区分(451)であって、前記導管(4510)は、前記導管(4510)の非圧迫状態で一定断面を持つ可撓性導管である、第1区分(451)と、
透析液送達システム(51)に接続される一端部を有して、前記第1区分(451)を前記第2区分(452)から切断することが可能でありながら、前記第1区分(451)と前記第2区分(452)との直列接続を設ける為に、前記第1区分(451)の前記第2接続装置(4512)に切断可能に接続される接続装置(4521)を対向端部に備える導管(4520)を具備する第2区分(452)であって、この第2区分(452)の前記導管(4520)は前記導管(4520)の非圧迫状態で一定断面を持つ可撓性導管である、第2区分(452)と、
を具備する接続システム(450)と、
を具備し、
そのため、前記第1区分(451)が前記第2区分(452)から切断及び除去された状態で、前記第2区分(452)の前記接続装置(4521)は第2透析液補給源(40’)のコネクタ(415’)に接続可能であるとともに前記第2透析液補給源(40’)の前記コネクタ(415’)から切断可能である、
透析機械。
【請求項2】
前記接続システムは、閉状態において前記第1区分(451)の前記導管(4510)の内側での液体の循環を阻止することを可能にする閉止要素(C451)を具備する、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記閉止要素(C451)が閉止された後に前記導管の再利用を阻止する為に、前記閉状態で前記閉止要素(C451)がロックされる、及び/又は、前記第1区分(451)の前記導管(4510)を損傷するように、前記閉止要素(C451)は不正開封防止タイプのものである、請求項2に記載の機械。
【請求項4】
前記第2区分(452)は、この第2区分(452)の前記導管を介した前記液体の循環の許容又は阻止するのを可能にする作動可能かつ作動停止可能な開閉要素(C452)を具備する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の機械。
【請求項5】
前記第1区分(451)の前記第1接続装置(4511)は、
管形要素(4511a)の内側での液体連通を許容する為に前記第1透析液補給源(40)の対応コネクタ(415)の開口部に係合することが可能である管形要素(4511a)と、
前記第1透析液補給源の前記コネクタの周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に前記管形要素(4511a)の周りに距離を置いて延在する周壁部(4511b)と、
を具備する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の機械。
【請求項6】
前記第2区分(452)の前記接続装置(4521)は、
前記管形要素(4521a)の内側での液体連通を許容する為に前記第1区分(451)の前記第2接続装置(4512)の開口部に係合することが可能であるとともに、前記第1区分(451)の抜出状態において、前記管形部材(4521a)の内側での液体連通を許容する為に前記第2透析液補給源(40’)の前記コネクタ(415’)の開口部に係合することが可能である管形要素(4521a)と、
前記第1区分(4521)の前記第2接続装置(4512)の周壁部の挿入の為の環状空間を画定するか、又は、前記第1区分(451)の抜出状態において、前記第2透析液供給源(40’)の前記コネクタ(415’)の周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に前記管形要素(4521a)の周りに距離を置いて延在する周壁部(4521b)と、
を具備する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の機械。
【請求項7】
前記第1区分(451)の前記第2接続装置(4512)は、前記第2区分(452)の前記接続装置(4521)の前記周壁部(4521b)に形成された内ねじとの協働が可能なねじ(4512a)を備える周壁部を具備する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の機械。
【請求項8】
前記透析器(100)の透析液通過区域(14)の入口(401)に接続可能である透析液供給ライン(52)と、
前記透析器(100)の前記透析液通過区域(14)の出口(402)に接続可能である透析液吐出ライン(62)と、
を具備する機械である、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の機械。
【請求項9】
前記吐出ライン(62)は、排水システム(Egt)及び/又は使用済み透析液回収システムなどの吐出装置への接続の為の導管(6100)を具備する、請求項8に記載の機械。
【請求項10】
透析液を格納することが予定され、かつ前記送達システム(51)の一部を形成する小室バッグと呼ばれる少なくとも一つの可撓性バッグ(50)を具備する機械である、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の機械。
【請求項11】
前記少なくとも一つのバッグは、透析機械に設けられる対応のハウジングに対して挿入可能かつ除去可能であってカセットと呼ばれる装置に含まれる、請求項10に記載の機械。
【請求項12】
フレームを具備する機械であって、カセットと呼ばれる前記装置が機械の前記フレームから除去可能である、請求項11に記載の透析機械。
【請求項13】
請求項1から12のいずれか一つに記載の前記機械の接続システム(450)へ透析液補給源(40,40’)を連続的に接続する為の方法であって、
前記第1区分(451)が前記第2区分(452)に接続された構成で前記接続システム(450)を用意するステップであって、前記第2区分は他端部により前記透析液(5)送達システム(51)に接続されるステップと、
前記接続システム(450)に接続されていないコネクタ(415)を有する第1透析液補給源(40)を用意するステップと、
前記第2区分(452)に接続された前記端部と反対にある前記第1区分(451)の端部をストッパ(4519)が閉止している時に、前記ストッパ(4519)を除去するステップと、
前記第1区分(451)の前記第1接続装置(4511)を前記第1透析液補給源(40)に接続するステップと、
前記第1透析液補給源(40)の使用後に、
例えば前記第1区分のクランプシステム(C451)の閉止により、好ましくは前記第1区分(451)を閉止するステップと、
好ましくは前記第1透析液補給源(40)を除去し、ストッパ(4519)の補助により前記第1区分(451)の前記接続装置(4511)を閉止するステップと、
前記第2区分(452)が自由接続装置(4521)を有するように、前記装置の前記第2区分(452)から前記第1区分(451)を除去するステップと、
前記接続システム(450)に接続されていないコネクタ(415’)を有する第2透析液補給源(40’)を用意するステップと、
前記第2透析液補給源(40’)の前記コネクタ(415’)を前記第2区分の前記自由接続装置(4521)に接続するステップと、
を包含する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して、特に血液透析の為の透析機械に、また透析機械の為の装置とこのような機械の全て又は一部の使用(作業及び操作)に関する。
【背景技術】
【0002】
透析機械は、特に特許文献1に記載されているような先行技術から周知である。
【0003】
特許文献1の例では、そして本出願の図1に示されているように、接続システム450Eにより透析液補給源を透析液送達システムに接続することが可能である。
【0004】
接続システム450EはY形状チューブの形態であり、その第1分岐路451Eは第1透析セッションの為の透析液補給源への接続を可能にし、その第2分岐路452Eは第2透析セッションの為の新しい透析液補給源への接続を可能にする。分岐路451E及び452Eは、Yの脚部を形成して透析液送達システムとの流体連通状態にある導管455Eで合流する。
【0005】
この接続システムは、既に使用された分岐路を再使用する必要なく、一つの分岐路が第1セッションに使用されて別の分岐路が第2セッションに使用され得ることにより汚染リスクを制限することを可能にする。
【0006】
しかしながら、第1透析セッションの後で透析液補給源を第1分岐路から切断したオペレータが、まだ使用されていない第2分岐路に接続する代わりに既に使用された第1分岐路に新しい透析液補給源を不注意で接続するリスクがある。加えて、まだ使用されていない第2分岐路は第1セッション中にストッパにより閉止されると推定されるが、このストッパが不注意で取り外されて閉止されず垂れ下がっているこの第2分岐路が汚染されるリスクがある。
【0007】
したがって、特に、2回の透析セッションの間に透析液補給源を変更する時には、ユーザ又は第三者により機械で実施される作業中には透析機械での汚染リスクを更に低下することが可能であることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2019/150058号
【特許文献2】国際公開第2013/050689号
【特許文献3】国際公開第2014/001680号
【特許文献4】仏国特許出願第2001604号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、上で概説した問題の全て又は幾つかの克服を可能にする新規の透析機械と対応の新規方法とを利用可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
その為に、本発明は血液又は血漿などの体液を処理する為の透析機械に関しており、透析機械は、
体液入口及び体液出口を有する体液通過区域と、透析液入口及び透析液出口を有する透析液通過区域とを含む筐体と、体液通過区域と透析液通過区域との間の膜システムとを具備する透析器と、
透析液送達システムと、
透析液補給源を透析液送達システムに接続する為の接続システムであって、
第1透析液補給源のコネクタに接続可能であって第1透析液補給源のコネクタから切断可能である第1接続装置を一端部に備え、かつ第2接続装置を他端部に備える導管を具備して、導管は、導管の非圧迫状態で一定断面積を持つ可撓性導管である、第1区分と、
透析液送達システムに接続される一端部を有して、第1区分が第2区分から切断することが可能でありながら、第1区分と第2区分(452)との直列接続を提供する為に、第1区分の第2接続装置に切断可能に接続される接続装置を他端部に備える導管を具備して、第2区分の導管は、導管(4520)の非圧迫状態で一定断面を持つ可撓性導管である、第2区分(452)と、
を具備する接続システム(450)と、
を具備し、
そのため、第1区分が第2区分(452)から切断及び除去された状態で、第2区分の接続装置は第2透析液補給源のコネクタに接続可能であるとともに第2透析液補給源のコネクタから切断可能である。
【0011】
したがって、続いて別の透析セッションに使用される可能性のある他の区分の各々は、先行技術のY形状解決法のように使用の為に自由待機状態に置かれるのでなく、代わりに、透析液補給源と、他の区分又は他の区分の各々を通過する透析液送達システムとの間での流体連通を可能にする為に補給源に接続されている区分と直列接続されたままにされる。
【0012】
第2区分は最初、第1区分と透析液送達システムとの間に配設される。
【0013】
互いに直列接続された二つ(あるいは直列接続された幾つかの区分で第2区分が構成される時には二以上)の区分の形態での接続システムの設計は、引きずられて汚染され得る自由状態の端部を第2区分が有していないので、汚染リスクの制限を可能にする。事実、接続システムの各区分の両端部は、別の区分に、あるいは(補給源に最も近い区分については)補給源に、あるいは(送達システムに最も近い区分については)送達システムに各々が接続される。
【0014】
特に、二つの区分が設けられる事例では、第2区分の両端部が第1区分と送達システムとに接続される。Y形状接続システムを備える先行技術と対照的に、第1透析セッションの後に、ユーザが既に使用された第1区分に補給源を接続するリスクは、この第1区分の除去が予定されるので、制限される。
【0015】
加えて、新しい補給源を次の区分に接続可能にする為に前に使用された区分の除去が予定されるので、後続の透析セッションの為の接続システムは前の透析セッションの為のものより短くなければならないことを、オペレータは理解して視覚的に確認する。したがって、前の透析セッション中に使用された区分の除去を忘れて、続く透析セッションの為に新しい透析液補給源をこの区分に接続するというリスクが低下する。
【0016】
機械は、技術的に許容可能な組合せで採用される以下の特徴のうち一以上も有し得る。
【0017】
一実施形態によれば、透析液供給システムは、供給ラインに接続される透析液送達システムを具備し、送達システムは、透析液を格納することが予定されて小室バッグと呼ばれる少なくとも一つの可撓性バッグと、小室バッグを加圧する為の手段とを具備する。
【0018】
任意の特徴によれば、装置は、閉状態で、第1区分の導管の内側での液体の循環を阻止することを可能にする閉止要素を具備する。
【0019】
任意の特徴によれば、閉状態では、閉止要素が閉止された後に導管の再使用を阻止する為に、閉止要素がロックされる、及び/又は、第1区分の導管を損傷するように、閉止要素は不正開封防止タイプのものである。
【0020】
任意の特徴によれば、第2区分は、第2区分の導管における液体の循環の許容又は阻止を可能にする作動可能かつ作動停止可能な開閉要素を具備する。
【0021】
任意の特徴によれば、第1区分の第1接続装置は、
管形要素の内側での液体連通を許容する為に第1透析液補給源の対応コネクタの開口部に係合することが可能な管形要素と、
第1透析液補給源のコネクタの周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に管形要素の周りに距離を置いて延在する周壁部と、
を具備する。
【0022】
特定の態様によれば、バッグと、導管と、第1区分の第1接続装置が接続及び切断される為のコネクタとを具備する第1補給源は、第1補給源のバッグにコネクタを接続する第1補給源の導管にはんだ付けされる。言い換えると、第1補給源のコネクタは、第1補給源の導管又はバッグから除去可能でない。
【0023】
任意の特徴によれば、第2区分の接続装置は、
管形要素の内側での液体連通を許容する為に第1区分の第2接続装置の開口部に係合することが可能であるとともに、第1区分の抜出状態で、管形要素の内側での液体連通を許容する為に第2透析液補給源のコネクタの開口部に係合することが可能である管形要素と、
第1区分の第2接続装置の周壁部の挿入の為の環状空間を画定するか、又は、第1区分の抜出状態で、第2透析液補給源のコネクタの周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に、管形要素の周りに距離を置いて延在する周壁部と
を具備する。
【0024】
任意の特徴によれば、第1区分の第2接続装置は、第2区分の接続装置の周壁部に形成された内ねじとの協働が可能なねじを備える周壁部を具備する。
【0025】
任意の特徴によれば、機械は、
透析器の透析液通過区域の入口に接続可能である透析液供給ラインと、
透析器の透析液通過区域の出口に接続可能である透析液吐出ラインと、
を具備する。
【0026】
任意の特徴によれば、吐出ラインは、排水システム及び/又は使用済み透析液回収システムなどの吐出装置への接続の為の導管を具備する。
【0027】
任意の特徴によれば、機械は、透析液を格納して送達システムの一部を形成する、小室バッグと呼ばれる少なくとも一つの可撓性バッグを具備する。
【0028】
任意の特徴によれば、透析機械に設けられた対応のハウジングに対して挿入可能かつ除去可能である、カセットと呼ばれる装置に、少なくとも一つのバッグが含まれる。
【0029】
任意の特徴によれば、機械はフレームを具備し、カセットと呼ばれる装置が機械のフレームから除去可能である。
【0030】
本発明は、上に提示された実施形態のいずれか一つによる機械の接続システムに透析液補給源を連続的に接続する為の方法にも関しており、この方法は以下のステップ、すなわち、
第1区分が第2区分に接続される構成で接続システムを用意して、第2区分が他端部により透析液送達システムに接続されるステップと、
接続システムに接続されていないコネクタを有する第1透析液補給源を用意するステップと、
第2区分に接続される端部と反対にある第1区分の端部をストッパが閉止する時に、ストッパを除去するステップと、
第1区分の第1接続装置を第1透析液補給源に接続するステップと、
第1透析液補給源の使用後に、
例えば第1区分のクランプシステムの閉止により、好ましくは第1区分を閉鎖するステップと、
好ましくは第1透析液補給源を除去して、ストッパの補助により第1区分の接続装置を閉止するステップと、
第2区分が自由接続装置を有するように装置の第2区分から第1区分を除去するステップと、
接続システムに接続されていないコネクタを有する第2透析液補給源を用意するステップと、
第2透析液補給源のコネクタを第2区分の自由接続装置に接続するステップと、
を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本発明の他の特徴及び利点は、純粋に例示的かつ非限定的であり、添付図面を参照して解釈されるべきである以下の記載から、より明白になるだろう。
図1】先行技術から周知の実施形態による透析機械の一部の図である。
図2】第1透析セッションの為に構成された本発明の実施形態による透析機械の概略図である。
図3】透析液供給及び吐出ラインと一体的な接続装置に接続されることが予定される新しい接続装置による透析器接続装置の交換中の、そして前に使用された透析液補給源と透析液送達システムへの接続システムの対応区分との除去状態における、図2による透析機械の一部の概略図である。
図4】本発明の実施形態による図2及び3の透析機械の要素を取り入れた透析機械の概略図であり、機械は第2透析セッションの為に構成され、透析器は、新しい接続装置の補助により透析液供給及び吐出ラインに接続される新しい透析器と交換されており、新しい透析液補給源は送達システムへの接続システムの残りの区分に接続されている。
図5】限外濾過ステップ中の本発明の実施形態による透析機械の透析器の概略図である。
図6】逆濾過ステップ中の本発明の実施形態による透析機械の透析器の概略図である。
図7】第1接続装置への第2接続装置の結合状態において、そして第2接続装置のストッパの閉状態において、透析液供給及び吐出ラインを透析器に接続する為の各システムを示すとともに、第1透析セッションの為の透析液送達システムに透析液補給源を接続する為の接続システムを示す、カセットと呼ばれる本発明の実施形態による図2の透析機械の一部の斜視図である。
図8】各接続システムの第2接続装置の第2コネクタのストッパの開状態における図7の各透析器接続システムの図である。
図9】第1透析セッションの為に構成された透析液補給源の接続システムの図である。
図10】各接続システムの第1接続装置から第2接続装置が切断された状態での図8の各透析器接続システムの図である。
図11】新しい透析液補給源が第2透析セッションの為のシステムの第2区分の自由端部に接続される為のシステムの第1区分の切断状態における透析液補給源の接続システムの図である。
図12】対応の供給又は吐出ラインに固定されたままである図8の各接続システムの第1接続装置と、除去された第2接続装置と同一である新しい第2接続装置とを示し、第1接続装置に接続可能である第1コネクタが、開状態で示されているストッパを備える図である。
図13】第1接続装置と新しい第2接続装置との各接続システムの接続状態における、そして各接続システムの第2接続装置の第2コネクタのストッパの開状態における、図12の透析器接続システムの図である。
図14】第2透析セッションの為の接続システムの残る第2区分に新しい透析液補給源が接続された状態における透析液補給源の接続システムの図である。
図15】本発明の実施形態による、支持構造に収容されて透析機械のカセットに接続可能である透析液補給源の斜視図である。
図16】本発明の実施形態による、透析器と透析液補給源とを交換する為の方法の幾つかのステップを示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
発明概念の実施形態が示されている添付図面を参照して、発明概念が以下でより完全に記載される。図面において、要素のサイズ及び相対的な大きさは明瞭化の為に誇張され得る。類似の数字は図面の全てにわたって類似の要素を指している。しかしながら、この発明概念は多様な形態で実行され、ここに挙げられる実施形態に限定されると解釈されるべきではない。代わりに、この記載が完全であって発明概念の範囲を当業者に伝えるように、これらの実施形態が提示されている。
【0033】
明細書全体において、「実施形態」についての言及は、実施形態に関連して記載される機能、構造、又は特定の特徴が本発明の少なくとも一つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、「実施形態において」という表現が明細書全体の様々な箇所で現れても、これは必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。さらに、機能、構造、又は特定の特徴は一以上の実施形態において適切な形で組み合わされ得る。
【0034】
態様の概説
上に挙げられているように、本発明は、ユーザ又は第三者であり得るオペレータが機械で作業しなければならない時、特に(以下に提示される)透析器を二つの透析セッションの間で変更する時、及び/又は、(以下に提示される)透析液補給源を二つの透析セッションの間で変更する時に汚染リスクを低下させる、透析機械の為の装置と対応の透析機械と血液又は血漿などの体液の処理を可能にする対応の使用方法とに関する。
【0035】
「体液」なる用語は、血液又は血漿など人間又は動物の身体に存在するタイプの流体を意味すると理解されている。
【0036】
透析機械は、血液又は血漿などの体液を処理するのに使用される。「体液」なる用語は、血液又は血漿など、人間又は動物の身体に存在するタイプの流体を意味すると理解されている。残りの記載では、当該の体液は血液であるが、言うまでもなくこれは血漿など別の体液であってもよい。
【0037】
一実施形態によれば、透析機械は、特許文献2又は特許文献1に記載されている要素を取り入れ得る。しかしながら、本発明による透析機械は、少なくとも、以下に説明されるように透析液補給源を透析液送達システムに接続する為のシステムという点で、好ましくは透析液供給ラインを透析器入口に接続する為のシステムという点で、及び/又は、以下に説明されるように、透析液吐出ラインを透析器出口に接続する為のシステムという点で、特許文献2及び特許文献1に記載されているものと異なっている。
【0038】
透析器
機械は透析器100を具備する。透析器は通常、透析器フィルタとも呼ばれる。図2,5,6に示されているように、透析器100は、体液の為の入口201と体液の為の出口202とを有して、血液区画と呼ばれる体液通過区域12を含む筐体の形態である。室は、透析液入口401と透析液出口402とを有する透析液区画とも呼ばれる透析液通過区域も含む。
【0039】
透析液入口401と透析液出口402とは、接続システム800,900(以下に提示)により透析液供給ライン52と透析液吐出ライン62とにそれぞれ接続されることが予定されている(図7参照)。
【0040】
透析液は、当業者によく知られた液体であり、その組成は生理食塩水に近い。透析液は、充分な無機物及び細菌学的な品質の水を含む。無機塩類の粉末の形態、あるいは原液の形態の濃縮物に、この水が追加されて、必要とされる透析液が得られる。
【0041】
生理食塩水は通常、水と塩化ナトリウムとの混合物から成る。透析液は概して、患者の必要性に従って、グルコースと、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのイオンと、任意で乳酸塩及び/又は重炭酸塩が追加される生理食塩水から成る。
【0042】
好適な態様によれば、使用される透析液は非発熱性の無菌透析液である。透析液は、例えばオートクレーブで滅菌されている。この透析液は精製水と塩とから構成され得る。
【0043】
透析液は、概ね血液区画12での血液循環とは反対の方向に透析液区画14で循環する。透析液は概ね開回路で循環する。毒素を含有する透析液からの清潔な透析液の部分再生の為のループを設けることも可能である。
【0044】

図5及び6に示されているように、筐体は、体液通過区域12に存在する体液と透析液通過区域14に存在する透析液との間での元素(物質、分子)の交換を可能にする膜システム3も含む。
【0045】
機能の観点から見ると、透析器100は、体液通過区域12に対応する血液区画と透析液通過区域14に対応する透析液区画とに室を分離する透析膜3を収納する筐体の形態で図式化され得る。
【0046】
半透過性の透析膜システム3は、血液区画12での局所圧力と透析液区画14での局所圧力との間の差が所与の値より大きい時に血液量の一画分を通過させるように設計されている。この圧力差は膜間圧と呼ばれる。特に、膜システムは、最小の分子、すなわち、水、無機塩類、そして小分子量から中間分子量までの分子のみが膜システムの孔又は細孔を通過できるように設計される。
【0047】
より具体的には、膜システム3は、血液区画12の側で膜の少なくとも一部分に加えられる圧力と透析液区画14の側で膜のこの部分に加えられる圧力との差が所与の閾値より大きい時に、限外濾過と呼ばれる対流現象に従って、膜のこの部分により血液の水性画分が透析液区画14へ通過できるように設計された膜を具備し得る。逆に、膜3は、透析液区画14の側で膜3のこの部分に加えられる圧力と血液区画12の側で膜のこの部分に加えられる圧力との差が所与の閾値より大きい時に、逆濾過と呼ばれる現象に従って、膜のこの部分により透析液が血液区画12へ通過するように設計されている。
【0048】
透析膜システムは、血液が繊維の内側で、透析液が外側で循環する毛管繊維の形態であり得る。
【0049】
血液入口201は動脈ラインL1に接続され、その一端部は、透析セッションを行なう為に、治療対象の患者の身体から血液を抽出できるように患者の瘻孔に接続される。加えて、血液出口202は静脈ラインL2に接続され、その一端部は、治療後に患者の身体へ血液を再導入する為に患者の静脈に接続される。「ライン」なる用語は、おそらくは幾つかの分岐路又は部分を具備して液体が循環できるチューブを意味すると理解されている。特定の態様によれば、これらのラインは、他のラインが無ければ一つのラインが除去されないように互いに連結され得る。
【0050】
図2に示されている例で、動脈ラインL1は血液ポンプPsgを備えるとともに、動脈圧センサとしても知られる圧力センサPaも備える。静脈ラインL2は、静脈圧センサとも呼ばれる圧力センサPvと気泡トラップPBと空気検出器DAとを具備する。圧力センサPvは気泡トラップPBに接続されると有利である。好ましくは、この静脈ラインL2は、ヘパリンポンプPHなどの抗凝固剤注入システムも具備する。
【0051】
動脈ラインL1と静脈ラインL2と血液区画12とは、機械の血液回路を形成する。
【0052】
透析液回路
図2に示されているように、機械は、透析液区画14の入口401に接続される透析液供給ライン52を具備する透析液供給システム5と、透析液区画14の出口402に接続される吐出ライン62を具備する透析液吐出システム6も具備する。
【0053】
透析液供給システム5と透析液区画14と透析液吐出システム6とは、透析液回路を形成する。
【0054】
上に提示されたように、透析液供給ライン52は、接続システム800により透析液通過区域14の入口401に接続される。
【0055】
供給ライン接続システム
図8により詳しく示されているように、接続システム800は、例えば接着剤により供給ライン52に固定される第1接続装置810と、第1接続装置810に接続可能な第2接続装置820とを具備して、第1接続装置と第2接続装置とを通した流体連通を可能にする。第2接続装置820は第1接続装置810から切断され得る。
【0056】
したがって、図3,4,12,13に示されているように、第1接続装置810に接続された第2接続装置820は、第1透析セッションの為に透析器100の透析液入口401に接続され、そして第2接続装置820を新しい第2接続装置820’と交換することが可能であるように、例えば透析器が抜出されるのと同時に(あるいはそれとは別に)、供給ラインに固定されたままである第1接続装置810から切断され得る。
【0057】
図4に示されているように、清潔又は無菌であると考えられるこの新しい第2接続装置820’は、一端部により第1接続装置810に、また他端部により新しい透析器100’の透析液入口401に接続され得る。
【0058】
図8に示されている実施形態において、第1接続装置810に着脱式に接続可能である第2接続装置820は、雌型ハンセンコネクタ822と雌型ルアーロックコネクタ821とを具備する。これら二つのコネクタ821,822は、チューブにより互いに接続される。特定の態様によれば、ハンセンコネクタはNF EN ISO 8637規格に対応する。好ましくは、供給ライン52に固定される第1接続装置810は、コネクタ821に接続可能な雄型ルアーロックコネクタ811と、別側でライン52に接続される雌型ルアーロックコネクタ801とを具備する。特定の態様によれば、ルアーロックコネクタはNF EN ISO 594規格に対応する。
【0059】
コネクタ811は、第2接続装置820の第1コネクタ821の開口部との流体連通状態にする為に第2接続装置820の第1コネクタ821の開口部に係合することが可能である管形要素812と、以下に記載の第2接続装置820の第1コネクタ821の周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に管形要素812の周りに距離を置いて延在する周壁部813とを具備する。周壁部の外面の少なくとも一部に形成された第1コネクタのねじ821aと協働する為に、周壁部813には内ねじが形成されていると有利である。
【0060】
第2接続装置820の第1コネクタ821は、コネクタ811の管形要素812を受け入れる為に第2接続装置820の一端部に出現する開口部を画定する好ましくは直線状の管形要素の形態である。したがって、第1接続装置810のコネクタ811の管形要素812と周壁部813との間における第1コネクタ821の周壁部の係合により、第1コネクタ821は第1接続装置810のコネクタ811と協働することができる。
【0061】
第1コネクタ821と反対にある第2接続装置820の第2コネクタ822は、好ましくは第1コネクタ821のものより大きい直径を持つ円形断面の管形要素の形態であり得る。第2コネクタ822は、透析器の透析液入口401に接続可能である。
【0062】
一実施形態によれば、図10に示されているように、第2接続装置820は、第2接続装置820を切断する為にその把持を容易にする側面フィン828を有する。
【0063】
第2接続装置820が第1接続装置810にまだ接続されていない状態において、第2接続装置820の第1コネクタ821の開口部の閉止を可能にする一方で、第2接続装置820の第1コネクタ821の開口部を開封して第2接続装置820を第1接続装置810に接続できるようにする為に除去可能であるストッパが第2接続装置820に嵌着している。このようなストッパは、第2接続装置820’について図12に示されて824’と記されている。
【0064】
ストッパ824’は、第2接続装置820’の第1コネクタ821’の開口部に係合することが可能な植込みボルト824aと、第1コネクタ821’の周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に植込みボルト824aの周りに距離を置いて延在する周壁部824bとを具備する。好ましくは、ねじ821a’と協働する為に周壁部824bには内ねじが形成されている。
【0065】
透析器100の入口401に接続されることが予定される第2接続装置820の第2コネクタ822は、第2コネクタ822の開口部の閉止を可能にする一方で、第2コネクタ822の開口部を開封する為に除去可能であるストッパ829を備える。ストッパの落下又は紛失を防止するように、ワイヤなどの装着要素によりストッパ829が第2コネクタ822に装着されたままであると有利である。
【0066】
図3,4,12,13に示されているように、第2接続装置820が抜出され、抜出されたものと同一の新しい第2接続装置820’と交換され得る。透析器に接続されることが予定される供給ラインの端部の透析器を変更する一方で、開封されたままであるストッパのレベルで汚染されている可能性がある接続システムの一部のみを変更しなければならない時に、これは汚染リスクを制限する。特に、第1及び第2透析セッションの間で機械が使用されていない(あるいは待機している)期間に、新しい第2接続装置820’が接続されてストッパ829の閉位置に置かれるので、第1透析セッションと第2透析セッションとの間で機械が使用されていない(あるいは待機している)期間の細菌学的汚染/増殖のリスクの制限をこのようなシステムは可能にする。
【0067】
供給ラインに残る固定部品と、透析器に接続可能であって固定部品から切断され得る部品とを備える二部品での接続システム800(以下に提示されるシステム900も)の構造により、透析器に接続可能であるとともに汚染の可能性があるこの部品が新しい同一の滅菌部品と交換され、こうして透析器の交換中の汚染リスクを制限する。
【0068】
透析液送達システム51
供給システム5は、供給ライン52に接続される透析液送達システム51も具備する。透析液供給システム5は、供給ライン52を介して透析液区画14へ透析液を送達することを可能にする。
【0069】
一実施形態によれば、送達システム51は、透析液を格納することが予定されて小室バッグと呼ばれる少なくとも一つの可撓性バッグ50を具備する。図に示されている例のように、このシステム51は幾つかのバッグを具備し得る。
【0070】
好ましくは、透析液供給システム5は、小室バッグ50が接続された供給ライン52の部分を迂回するように取り付けられている追加の小室バッグ50’を具備する。
【0071】
残りの記載では、幾つかのバッグ50,50’を具備するシステム51に言及するが、単一のバッグを具備する送達システム51の事例にもこの記載が適用されることが理解されるだろう。システム51の各小室バッグは、透析液を格納することが予定されて供給ライン52に接続される。
【0072】
各小室バッグ50,50’は、圧力下、おそらくは真空下に置かれ得る実質的に密閉状態の筐体500,500’に収容される。したがって各小室バッグ50,50’は、加圧手段70により圧力下に、真空発生器80により真空下に置かれ得る。
【0073】
この加圧手段70は、小室バッグ50,50’が収容されている密閉筐体500,500’への加圧気体の注入が可能な空気圧縮機又は圧縮気体のシリンダなど加圧気体の注入の為の装置を具備する。この筐体は出口を有して、その開口部は、筐体の圧力を低下させる為にソレノイドバルブにより制御可能である。
【0074】
小室バッグ50,50’への圧力の印加と、圧力降下チューブ520で測定された圧力差の補助によるこの印加圧力の調整とは、透析液区画において透析液の一定流量を所与の時間にわたって確実かつ正確なやり方で維持し、こうして逆濾過動作を制御することを可能にする。小室バッグ50,50’に印加される圧力の印加及び調整は、吐出バッグ60,60’に印加される圧力を調節することにより透析液区画で所与の平均圧力を所与の時間にわたって維持し、こうして限外濾過動作の制御も可能にする。
【0075】
二つの小室バッグ50,50’は、互いに独立して圧力/真空下に置くことが可能である。
【0076】
供給ラインの開閉システム
例えば図2に示されているように、各小室バッグ50,50’は、開状態において対応の手段70により小室バッグに印加される圧力の影響下で対応のバッグ50,50’から透析液区画の入口401への透析液の流れを許容するとともに、閉状態で透析液の流れを阻止する供給ラインの為の下流開閉部材C1,C1’も備える。
【0077】
供給ラインの各下流開閉部材C1,C1’は対応のバッグ50,50’と、二つのバッグ50,50’を接続する為の出口ノードNS5との間に所在する。各小室バッグ50,50’は、補給源から小室バッグ50,50’への供給を許容又は阻止する上流開閉部材C2,C2’も備える。補給源40は複数の供給バッグも具備し得る。
【0078】
透析液補給源を透析液吐出システム51に接続する為の接続システム450が、以下に記載される。
【0079】
図2から4に示されている例で、上流C2,C2’又は下流C1,C1’の開閉部材が位置する透析液供給ライン52の各部分は可撓性である。開閉部材C2,C2’,C1,C1’の各々は、一方ではこの部分を閉止するように供給ライン52の可撓性部分の壁部を外側からクランプする為の、そして他方では供給ライン52の可撓性部分を開放しておく為の制御可能クランプにより形成される。
【0080】
二つの小室バッグと、部材C1からC2’により形成される交互クランプシステムとの存在は、補給源40から小室バッグを連続的かつ交互に補充することを可能にする。これは、小室バッグの一つから透析液供給ラインに連続的に供給を行なうことを可能にする。
【0081】
真空発生器80の補助により小室バッグ50又は50’の筐体を真空下に置くと、上流開閉部材C2又はC2’の開状態において、および対応の下流開閉部材C1又はC1’の閉状態において、小室バッグ50又は50’を充填する為に補給源40又は40’に格納される透析液を吸引することが可能である。
【0082】
供給ライン52での透析液の流れを制御する為に、制御ユニット10は、小室バッグ50,50’の一つの下流部材C1又はC1’の開放と、対応の下流部材C2又はC2’の閉止とを制御する。平行に取り付けられた二つの小室バッグの使用は、他方が使用中である間に一方の再補充を可能にする。
【0083】
一実施形態によれば、通過制限部で測定された圧力差に応じて、圧力降下を起こすとともに小室バッグ50又は50’に印加される圧力が調整される為に、透析液供給ライン52は通過制限部520を具備する。特に、ライン52は、通過制限部520の入口と出口との間の圧力差を測定する手段を備える。所定の長さにわたって狭小部を形成する一定断面の校正済みチューブにより、この制限部520の少なくとも一部が形成される。通過制限部520は、バッグ50,50’と透析液区画14の入口401との間に所在する。
【0084】
供給ライン52への送達システム51の接続部NS5は、通過制限部520の上流に所在している。
【0085】
透析液の流れを起こすのに充分である小室バッグ50又は50’の圧力を加圧手段が維持すると有利である。小室バッグ50又は50’に印加される判断済みの圧力についてこのラインでの透析液の流れが実質的に一定の値を有するように、供給ラインが校正される。
【0086】
圧力降下チューブにより、および制限部での圧力差によって形成されるこのようなシステムは、特に、供給ラインで循環して透析液区画へ流入する透析液の流量の判断を可能にする。こうして測定された透析液流量のおかげで、制御ユニット10は、透析液区画へ流入する透析液の所望の流量を得るとともに、この流量を所与の時間にわたって正確かつ確実に所与の値に維持する為に、小室バッグ50又は50’に印加される圧力を調整できる。
【0087】
供給ライン52の制限部520での圧力差を測定する為の手段は、一方が制限部520の上流、他方が下流でライン52の周壁部に形成された二つの圧力タップオリフィスを具備し得る。各圧力タップオリフィスは、圧力センサ523,524と関連している。各圧力センサ523,524は、ライン52,62で循環する透析液と接触しない為に圧力タップオリフィスから距離を置いてオリフィスのレベルでの供給ライン52の圧力を測定するように、対応の圧力タップオリフィスに対して配置される。
【0088】
圧力センサ523,524は、特許文献2に記載されているように構成され得る。
【0089】
制限部520での圧力測定と同じように動脈ラインL1及び静脈ラインL2での圧力測定が行われるように用意され得る。したがって、圧力センサPaと圧力センサPvとが、対応のラインL1,L2に形成された圧力オリフィスから距離を置いてフレームの一部に固定されるように用意することが可能である。特定の態様によれば、圧力センサPa及びPvは、汚染リスクを伴わずに対応のラインL1,L2の圧力を測定する。
【0090】
透析液吐出システム
透析液吐出システム6は、以下で詳細に提示されるように透析液区画14の出口402に接続される透析液吐出ライン62を具備する。図7及び9により詳しく示されている例で、透析液吐出システム6は、例えば(ストッパ6109により閉止され得る)端部片6101のレベルで回収容器あるいは排水システムEgtに接続されることが予定される導管6100も具備する。
【0091】
接続システム900
図8により詳しく示されているように、そして接続システム800と同様のやり方で、接続システム900は、吐出ライン62に固定された第1接続装置910と、第1接続装置910に接続可能な第2接続装置920とを具備して、第1接続装置と第2接続装置とを通した流体連通を可能にする。第2接続装置920は、第1接続装置910から切断され得る。
【0092】
したがって第1接続装置910に接続される第2接続装置920は、新しい第2接続装置920’によるこの第2接続装置920の交換を可能にする為に、第1透析セッションの為の透析器100の透析液出口402に接続され、そして例えば透析器が抜出されるのと同時に(あるいは別々に)第1接続装置910から切断され得る。
【0093】
そして清潔又は無菌であると考えられるこの新しい第2接続装置920’は、一端部により第1接続装置910に、そして他端部により新しい透析器100’の透析液出口402に接続され得る。
【0094】
図8に示されている実施形態において、第1接続装置910に着脱式に接続可能である第2接続装置920は、雌型ハンセンコネクタ922と雌型ルアーロックコネクタ921とを具備する。これら二つのコネクタ921,922は、チューブにより互いに接続される。特定の態様によれば、ハンセンコネクタはNF EN ISO 8637規格に対応する。好ましくは、吐出ライン62に固定された第1接続装置910は、コネクタ921に接続可能な雄型ルアーロックコネクタ911と、ライン52に接続された他の側の雌型ルアーロックコネクタ901とを具備する。特定の態様によれば、ルアーロックコネクタはNF EN ISO 594規格に対応する。
【0095】
図2から15に示されている例で、接続システム900は、上に提示された接続システム800のものと同一の要素を具備する。
【0096】
コネクタ911は、第2接続装置920の第1コネクタ921の開口部との流体連通状態となる為に、第2接続装置920の第1コネクタ921の開口部に係合することが可能である管形要素912と、以下に記載される第2接続装置920の第1コネクタ921の周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に管形要素912の周りに距離を置いて延在する周壁部913とを具備する。
【0097】
好ましくは、図10に示されているように、第1コネクタ921は、壁部913の内側に形成された内ねじとの協働が可能なねじ921aを周壁部の外面の少なくとも一部に備える。
【0098】
第1コネクタ921は、コネクタ911の管形要素912と周壁部913との間への第1コネクタ921の周壁部の係合により第1接続装置910のコネクタ911と協働することが可能である。
【0099】
第1コネクタ921と反対にある第2接続装置920の第2コネクタ922は、好ましくは第1コネクタ921のものより大きい直径を持つ円形断面の管形要素の形態であり得る。第2コネクタ922は、透析器の透析液出口402に接続可能である。
【0100】
一実施形態によれば、図10に示されているように、第2接続装置920は、第2接続装置920を除去する為にその把持を容易にする側面フィン928を有する。
【0101】
第2接続装置920が第1接続装置910にまだ接続されていない状態で、第2接続装置920は、第2接続装置920の第1コネクタ921の開口部の閉止を可能にするとともに、第2接続装置920の第1コネクタ921の開口部を開封する為に除去可能であるストッパを具備する。このストッパは、第2接続装置920’について図12に示されて924’と記されている。
【0102】
ストッパ924’は、第2接続装置920’の第1コネクタ921’の開口部に係合することが可能である植込みボルト924aと、第1コネクタ921’の周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に植込みボルト924aの周りに距離を置いて延在するとともに、ねじ921aと協働する為に好ましくは内ねじが形成されている周壁部924bとを具備する。
【0103】
第2接続装置920の第2コネクタ922は、第2コネクタ922の開口部の閉止を可能にする一方で、第2コネクタ922の開口部を開封する為に除去可能であるストッパ929を備える。ストッパの落下又は紛失を防止するように、ワイヤなどの装着要素によりストッパ929が第2コネクタ922に装着されると有利である。
【0104】
新しい透析器100’の接続前における二つの透析セッションの間の停止又は待機期間中に、第2接続装置920’のストッパ929’は閉止されたままであり得る。
【0105】
接続システム800と同様に、接続システム900により、第1セッションと第2セッションとの間における対応のライン62の細菌汚染/増殖リスクを制限することが可能である。
【0106】
吐出ラインを開閉する為のシステム
機械は、透析液吐出ライン62を開閉する為の、好ましくはクランプタイプのシステムを具備する。開閉システムは、開状態において、吐出バッグ60又は60’の一つを充填する為の透析液区画14の出口402に存在する透析液の吐出ライン62での循環を許容し、閉状態では、透析液区画の充分な圧力の為に透析液は膜3を通って血液区画へ通過するように、吐出ライン62での透析液の循環を阻止する。
【0107】
図2に示されている例で、透析液吐出システム6は、透析液吐出ライン62に接続される入口と出口とを有する好ましくは可撓性の少なくとも一つの吐出バッグ60を具備する。開閉システムは、透析液区画14の出口402と吐出バッグ60との間に所在する上流開閉部材C5を具備する。開閉部材はライン62にも設けられ得る。
【0108】
透析液吐出システム6は、吐出バッグ60を迂回するように取り付けられる少なくとも一つの他の吐出バッグ60’を具備すると有利である。したがって、吐出バッグ60と吐出バッグ60’とは吐出ライン62の2本の分岐路に所在する。言い換えると、透析液区画14の出口から始めて、吐出ライン62は、吐出バッグ60,60’の上流で、一方が吐出バッグ60の為に他方が吐出バッグ60’の為に設けられる2本の平行分岐路に分離する。以下で詳細に提示されるように、これら2本の分岐路は、バッグ60,60’の下流と断面制限部620の上流で互いに合流する。
【0109】
開閉システムは、他の吐出バッグ60’と吐出バッグ60,60’を接続する為の流入ノードNE6との間に所在する別の上流開閉部材C5’を具備する。
【0110】
上流部材C5,C5’と同様に、各吐出バッグ60,60’は、対応の吐出バッグ60,60’と吐出バッグ60,60’を接続する為の出口ノードNS6との間に所在する下流開閉部材C6,C6’とを備える。
【0111】
上流C5,C5’又は下流C6,C6’の開閉部材が所在する透析液吐出ライン62の各部分は、可撓性である。透析液吐出ライン62を開閉する為の上流C5,C5’又は下流C6,C6’部材の各々は、一方ではこの部分を閉止するように吐出ライン62の可撓性部分の壁部を外側からクランプする為の、そして他方では吐出ライン62の可撓性部分を開放しておく為の制御可能クランプにより形成される。
【0112】
吐出バッグ60,60’と関連する上流C5,C5’及び下流C6,C6’の一組の開閉部材は、上流部材C5あるいはC5’の開状態では、また下流部材C6あるいはC6’の閉状態では、吐出バッグ60あるいは60’を充填し、そして上流部材C5あるいはC5’の開状態では、吐出バッグ60あるいは60’を空にすることを可能にする。
【0113】
一以上の吐出バッグ60,60’により吐出システム6が形成される事例では、このバッグ又はこれらのバッグの一つを充填する為に透析液がラインを流れ得る時に、吐出ライン62は開放されていると考えられる。
【0114】
吐出バッグ60,60’に存在する透析液と液体とを吐出する為の手段は、吐出バッグの構成がこれに適している場合には重力により、及び/又は、好ましくは小室バッグ50,50’を加圧するのに使用されるものに共通する加圧手段70により、形成され得る。後者の事例では、このバッグ60,60’の各々は、加圧手段70による加圧が可能な実質的に密閉状態の筐体600,600’に収容される。筐体は出口を有し、その開口部は、筐体での圧力を低下させる為にソレノイドバルブにより制御可能である。
【0115】
吐出バッグ60,60’を収容する各筐体600,600’が真空発生器80に接続されるように用意され得る。真空発生器80及び/又は加圧手段70は、例えば限外濾過段階中に、透析液区画14での平均圧力を調節するように、吐出バッグ60又は60’に圧力又は真空を印加することを可能にする。この事例では、透析液区画14での平均圧力を調節するのに使用される吐出バッグ60又は60’の下流部材C6又はC6’が閉止され、一方で対応の上流部材C5又はC5’が開放されている。
【0116】
真空発生器80は、透析液供給システム5の筐体を真空下に置く為と、吐出システム6の筐体を真空下に置く為に一般的なものであり得る。
【0117】
この機械は、空である吐出バッグ60又は60’で回収される透析液及び液体の量を判断する為の手段を具備する。
【0118】
一実施形態によれば、吐出バッグ60,60’で回収される透析液及び液体の量を判断する為の手段は、透析液吐出ライン62に形成されて吐出バッグ60,60’の下流に所在する通過制限部620と、通過制限部620での圧力差を測定する為の手段とを具備する。
【0119】
吐出ライン62の制限部620での圧力差を測定する為の手段は、供給ライン52の制限部520と関連するものと類似し得る。
【0120】
したがって、吐出ライン62の制限部620での圧力差を測定する為の手段は、一方は制限部620の上流、他方は下流でライン62の周壁部に形成される二つの圧力タップオリフィスを具備し得る。特定の態様によれば、各圧力タップオリフィスは、オリフィスでのライン62の圧力を測定するように配置される一方で、ライン62で循環する透析液との接触状態とならないようにオリフィスから距離が置かれた圧力センサと関連している。
【0121】
制限部520での圧力差を測定する為の手段と類似したやり方で、空気透過性であるとともに感染性因子及び液体に対して不透過性であるフィルタが、各圧力センサ623,624と対応の圧力タップオリフィスとの間に介在され得る。特に、対応の圧力タップオリフィスに接続される導管621,622に結合されることが予定される中空支持片の補助により機械のフレームの空洞に各圧力センサ623,624が取り付けられる。
【0122】
制限部620と関連する圧力センサ623,624は、制限部620での圧力差、したがって吐出バッグ60,60’から吐出される透析液及び液体の流量との判断を可能にし、こうして対応の流動時間を測定することにより、吐出バッグ60又は60’で回収される透析液及び液体の量を判断することを可能にする。
【0123】
補給源
所与の透析セッションに使用される透析液補給源は、好ましくは、小室バッグ50,50’の容積、例えば150mlより大きい容積、例えば5リットルを持つ一つ又は一組の供給バッグである。
【0124】
一実施形態によれば、図15に示されているように、各補給源40,40’は、供給バッグと呼ばれる複数のバッグ41と、好ましくは急速解除継手、例えばルアーロック継手によって、端部片411のレベルで供給バッグを互いに接続する為の複数の導管を具備して相互接続オクトパスと呼ばれる接続装置49とを具備する。一実施形態によれば、各透析液補給源40,40’はステージを備える支持構造140に収容され得る。ステージを備える支持構造の一例は、特許文献3に記載されている。したがって、図15に示されているように、補給源の各供給バッグ41は、支持構造140のステージに配置される。
【0125】
補給源40は、第1区分451に対して接続及び切断され得るコネクタ(又は継手)415を備える導管414を具備する。補給源40’は、第1区分451の抜出状態で、以下に提示される接続システム450の第2区分452に対して接続及び切断され得るコネクタ415’(好ましくはコネクタ415と同一又は類似)を具備した導管414’を備える。好ましくは、供給バッグが支持構造140に配置された状態で、導管414は最下部の供給バッグ41のレベルに所在する。第1セッションを目的として、補給源40のコネクタ415は第1区分451に接続される。好ましくは、コネクタ415は取外しができない。例えば、補給源40の導管414にはんだ付けされる。第2区分452からの第1区分451の抜出により、補給源40’の(コネクタ415と同じタイプの)コネクタ415’を第2区分452に接続することが可能になる。コネクタ415’はまた第2区分452から切断可能であり、好ましくは取外し不能なやり方で補給源40’の導管414’に固定される。
【0126】
補給源接続システム
機械は、透析液送達システム51のバッグへ透析液を提供する為に、透析液送達システム51の入口511と連通するコネクタ456(図14)のレベルでは特に、透析液補給源40と透析液供給ライン52との間に接続システム450を具備する。図2及び4に示されている例で、第1透析セッションに使用される透析液補給源は40と記され、補給源40とは別個であって第2透析セッションに使用されるものは40’と記されている。
【0127】
所与の透析セッションに使用される透析液補給源は、好ましくは、小室バッグ50,50’の容積、例えば150mlより大きい容積、例えば5リットルを持つ一つ又は一組の供給バッグである。
【0128】
図2から4,7,9,11,14に示されているように、接続システム450は、コネクタ4511,好ましくはルアーロックタイプのコネクタ、例えば雄型コネクタにより、第1透析液補給源40の導管414が設けられた対応のコネクタ415、例えば雌型コネクタに接続することが可能な一端部を有する導管4510を具備する第1区分451を具備する。ルアーロックタイプのコネクタはNF EN ISO 594規格に対応する。
【0129】
コネクタ4511は、
管形要素の内側での液体連通を可能にする為に透析液補給源の対応の継手(コネクタ)の開口部に係合することが可能な管形要素4511aと、
透析液補給源のコネクタの周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に、管形要素4511aの周りに距離を置いて延在する周壁部4511bと、
を具備する。
【0130】
第1区分451の導管4510は、接続システム450の第2区分452のコネクタに接続されるように構成されているコネクタ4512を他端部に具備する。
【0131】
一実施形態によれば、図9に示されているように、第1区分451は、最初は開状態にあって、導管4510を閉止するように作動して、導管4510を損傷する、及び/又は、閉位置にロックされ得るクランプシステムC451を備える。システムC451は不正開封防止用閉止部材とも呼ばれる。このような不正開封防止用閉止部材C451の使用は、第1区分451、特に対応の導管4510が再使用されないとの保証を可能にする。
【0132】
接続システム450は、第2透析液補給源40’への接続が可能な一端部を有する導管4520を具備する第2区分452も具備する。
【0133】
その為に、第2区分452のこの端部は、例えば雄型ルアーロックタイプのコネクタ4521を備える。
【0134】
コネクタ4521は、
管形要素の内側での液体連通を可能にする為に第1区分451の第2コネクタ開口部4512に係合することが可能な管形要素4521aと、
透析液補給源のコネクタの周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に管形要素4521aの周りに距離を置いて延在する周壁部4521bと、
を具備する。
【0135】
好ましくは、送達システム51の入口511との流体連通状態にあるコネクタ456に第2区分452の他端部が接続される。
【0136】
好適な実施形態によれば、第2区分452は、第2区分452を開閉する為のクランプシステムC452を装備する。
【0137】
第1透析セッションの為に、図9に示されているように、透析液補給源40は、第1区分451のコネクタ4511に接続されるのに適応したコネクタを備える導管414により接続システム450の第1区分451に接続される。導管414のコネクタは、好ましくは雌型ルアーロックコネクタ、例えば4512,821,921と記されたタイプのコネクタである。
【0138】
この第1透析セッション中に、補給源から流入する透析液が、供給ライン52に接続された送達システム51に供給される為、クランプシステムC452と同様に、クランプシステムC451が開状態に置かれる。したがって透析液は、第1区分451と第2区分452とを通過することにより、補給源40から送達システム51へ流れ得る。
【0139】
接続システム450の導管4510,4520が、挟持され得るように可撓性チューブの形態であると有利である。導管4510,4520は、非挟持状態(又は非圧迫状態)で全長にわたって一定の(外側又は内側)直径を持つ断面を有する。言い換えると、導管4510,4520は、その両端部の間に(例えば液体の)中間リザーバ又はポケットを有していない。
【0140】
透析液送達システム51の補給入口511は、バッグ50,50’の入口を連結するノードに対応し得る。
【0141】
所与の第1透析セッションの後に、第1区分451を使用不能にする為にオペレータ(ユーザ又は第三者)によりシステムC451が閉止され、第1区分451が処分の為に第2区分452から切断される(コネクタ4521からのコネクタ4512の切断)。
【0142】
そして、所与の第2透析セッションについて、透析液補給源40のものと類似又は同一であり得る特徴を持つ別の透析液補給源40’に第2区分452が接続される。
【0143】
言い換えると、補給源40が接続されていた区分452とともに補給源40が抜出され、接続システム450の後続区分451に補給源40’が接続される。
【0144】
次の透析セッションで後続区分を使用できるように各透析セッション後に使用済みの区分を除去することにより、区分と同数の透析セッションを行なうことを可能にするように、接続システム450が多数の連続区分を有することが理解されるだろう。これを目的として、直列接続された複数の区分(下位区分)で第2区分自体が形成されるように用意され得る。
【0145】
筐体の外側、特にカセット9の外側にある透析液補給源40,40’によってバッグ50,50’が供給を受けることが理解されるだろう。
【0146】
上に提示したように、図15に示されるように、各補給源40又は40’は、供給バッグと呼ばれる複数のバッグ41を具備する。
【0147】
上に提示したように、接続システム450の各区分451又は452はこうして、供給バッグが支持構造140に配置された状態で最下部の供給バッグの導管414に選択的に接続され得る。
【0148】
接続システム450と可撓性バッグを備える透析液送達システム51とのこのような組合せ使用により、接続システムに未使用区分がある限り、透析セッション中ばかりでなく、二つの連続セッションの間にも、筐体500,500’を開ける、したがってカセットにアクセスする必要性が回避される。実際に、補給源40によるセッション中、そして補給源40’による後続セッション中に、カセット、したがって小室バッグは、交換の必要なく機械に残され得る。
【0149】
カセット
図7に示されているように、機械の一部は、本体900を有するカセット9の形態である。カセット9は、機械のフレームから取外し可能なカセットであって、フレームのハウジングへの挿入が予定される。カセット9は特に、単数又は複数のバッグ50,50’と本体900と供給ライン52とを具備する。特定の態様によれば、カセット9は、透析液吐出ライン62と吐出システムの単数又は複数の吐出バッグ60,60’とも具備する。
【0150】
図に示されている例で、カセット9は特に、透析液ライン52,62と各バッグ50,50’,60,60’とを具備する。カセットは、透析液補給源40,40’を吐出システム51に接続する為のシステム450、及び/又は、透析器を接続する為のシステム800,900を具備し得る。
【0151】
一実施形態によれば、図2から4に示されている圧力センサ523,524,623,624は、機械のフレームに固定される。カセット9が機械へ挿入された時に、圧力測定導管は圧力センサとの空気連通状態にある。空気連通は、導管に生じる圧力、それゆえ対応の圧力タップオリフィスが設けられた箇所でラインに生じる圧力をセンサが測定できるようにセンサと対応の圧力測定導管とが配置されることを表す。
【0152】
制御ユニット
上述したように、機械は、プログラマブルロジックコントローラなどの制御ユニット10も具備する。特許文献2又は特許文献1に記載されているように、制御ユニットは透析ステップを実行するように構成され得る。
【0153】
開始及び返送段階に加えて、透析セッションは、逆濾過ステップと交替する複数の限外濾過ステップを包含し得る透析段階も包含する。逆濾過ステップと交替する複数の限外ステップを含む透析セッション中の機械の動作の例は、特許文献2又は特許文献1に記載されている。しかしながら、透析段階は、例えば浸透作用による血液区画と透析液区画との間での交換段階を包含し、逆濾過段階及び/又は限外濾過段階を含まなくてもよいことに留意されるべきである。
【0154】
透析段階の為に、制御ユニット10は、特に、バッグ50,50’を加圧する為の手段と、供給システム5と吐出システム6とを開閉する為のクランプシステムC1,C2;C1’,C2’,C5,C6;C5’,C6’とを制御する。透析セッションで、開始段階は透析器の血液区画への血液の到着に対応する。この開始段階の為に、制御ユニットは血液ポンプPsgを制御する。
【0155】
血液回路(患者の静脈ライン及び動脈ラインと血液区画)に存在する血液が患者に返送される返送段階で、透析セッションは終了する。この返送段階について、制御ユニットは血液ポンプPsgも制御し、空気が導入されるリスクを伴わずに血液が返送され得る為に、生理食塩水のバッグがラインL1に接続される。
【0156】
一実施形態によれば、2020年2月18日に出願されたがまだ公開されていない特許文献4に記載されているように、制御ユニット10はさらに、例えば洗浄及び/又は空気除去ステップを行なうことにより、透析機械の体外回路からの空気を洗浄および排出する為の方法を実行するように構成されている。
【0157】
制御ユニット10は、例えばマイクロプロセッサなどのプロセッサとワーキングメモリとデータメモリとを具備する電子及びコンピュータシステムの形態である。制御ユニットはマイクロコントローラの形態であり得る。
【0158】
言い換えると、記載された機能及びステップは、コンピュータプログラムの形態で、あるいはハードウェアコンポーネント(例えばプログラマブルゲートアレイ)を介して実行され得る。特に、制御ユニットにより、あるいはそのモジュールにより実施される機能及びステップは、プロセッサ又はコントローラによる実行の為にメモリに記憶される命令集合又はコンピュータモジュールにより実施され得るか、専用の電子コンポーネントあるいはFPGA又はASICタイプのコンポーネントにより実施され得る。コンピュータ部品と電子部品とを組み合わせることも可能である。
【0159】
ユニット又は手段又はユニットのモジュールが所与の動作を実施するように構成されていると明記されている時に、これは、ユニットがコンピュータ命令と動作の実施を可能にする対応の実行手段とを包含すること、及び/又は、ユニットが対応の電子コンポーネントを具備することを表す。
【0160】
制御ユニットはデータ入力インタフェースも有する。患者及び/又は機械の消耗品に関するデータの入力をインタフェースが可能にするように用意され得る。
【0161】
他のコンポーネント又は手段
図に示されている例で、透析機械は、処理される体液の確実かつ効率的な処理を保証する従来のコンポーネント、特に吐出ライン62に設けられた漏血検出器FSも備える。制御ユニット10は、流量計が互いに対して校正されるように構成されると有利である。
【0162】
各筐体500,500’は、筐体を加熱又は予熱する為の手段を備える。各筐体500,500’,600,600’は、空気フィルタF1,F2,F3,F4と関連する通気バルブV2,V5,V8,V11と、圧力センサP7,P8,P9,P10も備える。
【0163】
加圧手段70は以下の要素を具備する。圧縮空気タンクR1、タンクR1の為の圧力センサP11、圧縮器Pa1、圧縮空気Ar1の為の逆止バルブ、そして圧縮空気フィルタ及び消音器S。
【0164】
真空発生器80は、空気真空タンクR2、タンクR2の為の圧力センサP12、真空ポンプPa2、空気真空の為の逆止バルブAr2、そして空気真空の為の空気フィルタ及び消音器Si2。
【0165】
供給ライン52は、温度T1,T2,T3を測定する為の手段と関連する、透析液を加熱する為の手段Ch3も備える。吐出ライン62は、温度を測定する為の手段T4,T5をバッグ60,60’の下流に備える。
【0166】
静脈ラインL2は、クランプなどの開閉部材CVも具備すると有利である。機械は、バイパスラインL10と、一以上の関連の開閉部材Vbpとを具備し得る。バイパスラインL10は、透析液回路の開始及び校正を実施し、例えば温度問題による透析液への欠陥透析液の注入の回避を可能にするのに使用され得る。
【0167】
透析液の吐出ラインが回収容器又は排水システムEgtに接続されると、有利である。
【0168】
方法
一実施形態によれば、上に記載された透析機械による透析セッションの実行は以下に記載されるステップを包含する。上述のように、技術的に許容可能である時には、或るステップの順序が逆転されて、方法が、記載された二つのステップの間に他の追加ステップを包含し得る。以下に記載される方法では、同じカセットでの第2透析セッションの実行の為に、第1透析セッションの完了後にカセットの長時間使用が許容され、透析器を変更する為、及び/又は、透析液補給源を変更する為のオペレータの介入中に汚染リスクを低下させる。
【0169】
カセット9の初回使用を目的として、ステップ1600では、カセット9を(例えば図7に見える)対応のハウジングへ挿入する為にユーザが透析機械のドアを開ける。
【0170】
ストッパ829及び929の存在により、初回使用の為にカセットが包装から取り出される時、機械に取り付けられる前、そして透析器への接続前に、コネクタ820及び920の汚染リスクの制限が可能になる。
【0171】
図2及び8に示されているように、ユーザはストッパ829及び929を開けて、接続システム800により透析器100の透析液通過区域14の入口401に供給ライン52を接続し、接続システム900により透析器100の透析液通過区域14の出口402に吐出ライン62を接続する(ステップ1610)。
【0172】
クランプシステムC451,C452は開位置にあるので、導管451,452は挟持されていない。
【0173】
ユーザは、補給源40からの透析液の供給バッグ41を支持構造140に置く。ユーザは相互接続オクトパス49の補助により供給バッグ41を互いに接続する。
【0174】
ユーザは、生理食塩水のバッグをポンプPsgの上流でラインL1に設置及び接続する。
【0175】
ユーザは、体外回路の静脈ラインL2及び動脈ラインL1を透析器100に接続する。
【0176】
第1透析セッションを目的として、図2及び9に示されているように、ユーザは必要に応じて接続システム450の第1区分451を補給源40に接続する(ステップ1620)。好適な実施形態によれば、第1区分451と第2区分452とが既に互いに接続されている構成で接続システム450が用意(納品)され、第2区分452は送達システム51にも接続されている。接続システムの区分451及び452を介して補給源40からの透析液が送達システム51へ補給されるように、第2区分のクランプシステムC452は開いたままである。第1透析セッションが終了しない限りクランプシステムC451も開いたままであることに留意していただきたい。
【0177】
したがって、この第1透析セッションの為に、第1区分451のコネクタ4511は第1透析液補給源40のコネクタ415に接続され、一方で第2区分452はコネクタ4512,4521を介して第1区分451との流体連通状態にある。クランプシステムC451,C452は開位置にある。
【0178】
機械の稼働を開始する為にユーザは機械で切替えを行なう。制御ユニットは、例えばデータインタフェースへの入力により、及び/又は、メモリの読取りにより、透析液補給源、透析器、体外回路、及びカセットを特定するデータなど、消耗品又はそのバッチに関するデータを獲得する。
【0179】
ユーザは、体液から除去される余分な水性画分の量を制御ユニットが判断する為に「ドライ」な実際の重量データの入力を含め、入力インタフェースを使用して設定を実施できる。
【0180】
上で説明されたように、透析セッションを実行する為の条件が満たされた時に、制御ユニットは、開始、透析、返送のシーケンスを包含する第1透析セッションの実行を指示できる。透析液回路、特にカセットで透析液を循環させることにより消耗品を洗浄するステップが、開始シーケンスに先行し得る。平行して、体外回路(血液ライン及び血液区画)を洗浄する為にこの体外回路で生理食塩水が循環する。そして患者はラインL1に接続できる。
【0181】
第1セッションの終わりに、制御ユニットは、送達システム5と吐出システム6とに存在する透析液のパージを制御する。
【0182】
そして機械は、潜在的には間欠的に待機状態となる。
【0183】
第1透析セッションの後に、ユーザは、動脈ラインL1及び静脈ラインL2と透析器など、機械の或る消耗品要素を除去する。カセット9は機械に残ったままであるが、但し、図3,4,12に示されているように、コネクタ820及び920を、それぞれコネクタ810及び910に接続される新しいコネクタ820’及び920’と交換する為、図10に示されているように、透析器100について供給ライン52と吐出ライン62からオペレータがコネクタ820及び920を切断し、ストッパ829’及び929’は最初、閉位置にある。
【0184】
ユーザは第1補給源40も除去できる(ステップ1630)。好ましくは、第1セッションの後、補給源の除去の前又は後に、不正開封防止用クランプシステムC451が閉止される。
【0185】
好ましくは、コネクタ4511により形成される接続システムの端部は、このコネクタ4511に最初から存在するストッパ4519であって、第1透析セッションに進む前に第1補給源40を接続可能にする為に前もって除去されていたストッパにより閉止される。
【0186】
第2透析セッションの実行の為に、ステップ1640では、図11に示されているように接続システム450の第1区分451が除去され、こうして別の補給源40’のコネクタ415’が接続され得るように第2区分452のコネクタ4521は開封状態となる。
【0187】
接続システム450の第2区分452が第2透析液補給源40’に接続される直前に、好ましくは第1区分451が除去される。
【0188】
したがって、第2透析セッションの実行の為に、図14に示されているように、接続システム450の第2区分452が第2透析液補給源40’に接続される(ステップ1650)。一実施形態によれば、補給源40についてと同じように、補給源40’の供給バッグが相互接続オクトパスの補助により相互接続される。第2分岐路452の内側で自由に流体連通させる為に、ユーザは(第1透析セッションの後で前もって閉じられている)クランプシステムC452を開く。
【0189】
新しい静脈ラインL2’及び動脈ラインL1’が新しい透析器100’に接続される。ユーザは生理食塩水の新しいバッグを設置及び接続する。
【0190】
そして、新しい透析器100’の透析液通過区域14の入口401に供給ライン52を、新しい透析器100’の透析液通過区域14の出口402に吐出ライン62を接続する為に、図13に示されているように新しいコネクタ820’,920’のストッパ829’,929’が開けられる。
【0191】
第1セッションのように、ユーザは、入力インタフェースの補助により第2透析セッションの為のパラメータを入力できる。
【0192】
上で説明したように新しい透析セッションを実行する為の条件が満たされた時に、制御ユニット10は、開始、透析、返送のシーケンスを包含する第2透析セッションの実行を指示できる。
【0193】
第2セッションで利用可能な部品820’及び920’のストッパ829’及び929’は、第2セッションの開始前にユニット包装から取り出された時に汚染から部品を保護する。
【0194】
本発明は、図面に示されている実施形態に限定されない。
【0195】
さらに、「具備/包含する(comprising)」なる用語は、他の要素又はステップを除外しない。加えて、上で説明された実施形態の一つに言及して記載された特徴又はステップは、上で説明された他の実施形態の他の特徴又はステップとの組合せでも使用され得る。
【符号の説明】
【0196】
3 膜システム
9 カセット
10 制御ユニット
12 体液通過区域
14 透析液通過区域
40,40’ 透析液補給源
50 可撓性バッグ
51 透析液送達システム
52 透析液供給ライン
62 透析液吐出ライン
100,100’ 透析器
201 体液入口
202 体液出口
401 透析液入口
402 透析液出口
414 導管
415,415’ コネクタ
450 接続システム
451 第1区分
4510 導管
4511 第1接続装置
4511a 管形要素
4511b 周壁部
4512 第2接続装置
4512a ねじ
4519 ストッパ
452 第2区分
4520 導管
4521 接続装置
4521a 管形要素
4521b 周壁部
456 コネクタ
6100 導管
6101 端部片
800 接続システム
801 コネクタ
811 コネクタ
810 第1接続装置
820,820’ 第2接続装置
821 第1コネクタ
822 第2コネクタ
829 ストッパ
900 接続システム
910 第1接続装置
920 第2接続装置
929 ストッパ
C451 閉止要素
C452 閉止要素
Egt 排水システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-01-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血液又は血漿などの体液を処理する為の透析機械であって、
体液入口(201)と体液出口(202)とを有する体液通過区域(12)と、透析液入口(401)と透析液出口(402)とを有する透析液通過区域(14)と、前記体液通過区域と前記透析液通過区域(14)との間の膜システム(3)とを含む筐体を具備する透析器(100,100’)と、
透析液送達システム(51)と、
透析液補給源(40)を前記透析液送達システム(51)に接続する為の接続システム(450)であって、
第1透析液補給源(40)のコネクタ(415)に接続可能であるとともに前記第1透析液補給源(40)の前記コネクタ(415)から切断可能である第1接続装置(4511)を一端部に備え、かつ第2接続装置(4512)を他端部に備える導管(4510)を具備する第1区分(451)であって、前記導管(4510)は、前記導管(4510)の非圧迫状態で一定断面を持つ可撓性導管である、第1区分(451)と、
透析液送達システム(51)に接続される一端部を有して、前記第1区分(451)を前記第2区分(452)から切断することが可能でありながら、前記第1区分(451)と前記第2区分(452)との直列接続を設ける為に、前記第1区分(451)の前記第2接続装置(4512)に切断可能に接続される接続装置(4521)を対向端部に備える導管(4520)を具備する第2区分(452)であって、この第2区分(452)の前記導管(4520)は前記導管(4520)の非圧迫状態で一定断面を持つ可撓性導管である、第2区分(452)と、
を具備する接続システム(450)と、
を具備し、
そのため、前記第1区分(451)が前記第2区分(452)から切断及び除去された状態で、前記第2区分(452)の前記接続装置(4521)は第2透析液補給源(40’)のコネクタ(415’)に接続可能であるとともに前記第2透析液補給源(40’)の前記コネクタ(415’)から切断可能である、
透析機械。
【請求項2】
前記接続システムは、閉状態において前記第1区分(451)の前記導管(4510)の内側での液体の循環を阻止することを可能にする閉止要素(C451)を具備する、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記閉止要素(C451)が閉止された後に前記導管の再利用を阻止する為に、前記閉状態で前記閉止要素(C451)がロックされる、及び/又は、前記第1区分(451)の前記導管(4510)を損傷するように、前記閉止要素(C451)は不正開封防止タイプのものである、請求項2に記載の機械。
【請求項4】
前記第2区分(452)は、この第2区分(452)の前記導管を介した前記液体の循環の許容又は阻止するのを可能にする作動可能かつ作動停止可能な開閉要素(C452)を具備する、請求項1または請求項2に記載の機械。
【請求項5】
前記第1区分(451)の前記第1接続装置(4511)は、
管形要素(4511a)の内側での液体連通を許容する為に前記第1透析液補給源(40)の対応コネクタ(415)の開口部に係合することが可能である管形要素(4511a)と、
前記第1透析液補給源の前記コネクタの周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に前記管形要素(4511a)の周りに距離を置いて延在する周壁部(4511b)と、
を具備する、請求項1または請求項2に記載の機械。
【請求項6】
前記第2区分(452)の前記接続装置(4521)は、
前記管形要素(4521a)の内側での液体連通を許容する為に前記第1区分(451)の前記第2接続装置(4512)の開口部に係合することが可能であるとともに、前記第1区分(451)の抜出状態において、前記管形部材(4521a)の内側での液体連通を許容する為に前記第2透析液補給源(40’)の前記コネクタ(415’)の開口部に係合することが可能である管形要素(4521a)と、
前記第1区分(4521)の前記第2接続装置(4512)の周壁部の挿入の為の環状空間を画定するか、又は、前記第1区分(451)の抜出状態において、前記第2透析液供給源(40’)の前記コネクタ(415’)の周壁部の挿入の為の環状空間を画定する為に前記管形要素(4521a)の周りに距離を置いて延在する周壁部(4521b)と、
を具備する、請求項1または請求項2に記載の機械。
【請求項7】
前記第1区分(451)の前記第2接続装置(4512)は、前記第2区分(452)の前記接続装置(4521)の前記周壁部(4521b)に形成された内ねじとの協働が可能なねじ(4512a)を備える周壁部を具備する、請求項1または請求項2に記載の機械。
【請求項8】
前記透析器(100)の透析液通過区域(14)の入口(401)に接続可能である透析液供給ライン(52)と、
前記透析器(100)の前記透析液通過区域(14)の出口(402)に接続可能である透析液吐出ライン(62)と、
を具備する機械である、請求項1または請求項2に記載の機械。
【請求項9】
前記吐出ライン(62)は、排水システム(Egt)及び/又は使用済み透析液回収システムなどの吐出装置への接続の為の導管(6100)を具備する、請求項8に記載の機械。
【請求項10】
透析液を格納することが予定され、かつ前記送達システム(51)の一部を形成する小室バッグと呼ばれる少なくとも一つの可撓性バッグ(50)を具備する機械である、請求項1または請求項2に記載の機械。
【請求項11】
前記少なくとも一つのバッグは、透析機械に設けられる対応のハウジングに対して挿入可能かつ除去可能であってカセットと呼ばれる装置に含まれる、請求項10に記載の機械。
【請求項12】
フレームを具備する機械であって、カセットと呼ばれる前記装置が機械の前記フレームから除去可能である、請求項11に記載の透析機械。
【請求項13】
請求項1または請求項2に記載の前記機械の接続システム(450)へ透析液補給源(40,40’)を連続的に接続する為の方法であって、
前記第1区分(451)が前記第2区分(452)に接続された構成で前記接続システム(450)を用意するステップであって、前記第2区分は他端部により前記透析液(5)送達システム(51)に接続されるステップと、
前記接続システム(450)に接続されていないコネクタ(415)を有する第1透析液補給源(40)を用意するステップと、
前記第2区分(452)に接続された前記端部と反対にある前記第1区分(451)の端部をストッパ(4519)が閉止している時に、前記ストッパ(4519)を除去するステップと、
前記第1区分(451)の前記第1接続装置(4511)を前記第1透析液補給源(40)に接続するステップと、
前記第1透析液補給源(40)の使用後に、
例えば前記第1区分のクランプシステム(C451)の閉止により、好ましくは前記第1区分(451)を閉止するステップと、
好ましくは前記第1透析液補給源(40)を除去し、ストッパ(4519)の補助により前記第1区分(451)の前記接続装置(4511)を閉止するステップと、
前記第2区分(452)が自由接続装置(4521)を有するように、前記装置の前記第2区分(452)から前記第1区分(451)を除去するステップと、
前記接続システム(450)に接続されていないコネクタ(415’)を有する第2透析液補給源(40’)を用意するステップと、
前記第2透析液補給源(40’)の前記コネクタ(415’)を前記第2区分の前記自由接続装置(4521)に接続するステップと、
を包含する方法。
【国際調査報告】