(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-02
(54)【発明の名称】ジャンピング運動器具
(51)【国際特許分類】
A63B 5/16 20060101AFI20240424BHJP
A63B 5/08 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
A63B5/16
A63B5/08
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023565236
(86)(22)【出願日】2022-03-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-14
(86)【国際出願番号】 KR2022003347
(87)【国際公開番号】W WO2022225181
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】10-2021-0052724
(32)【優先日】2021-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523399692
【氏名又は名称】オ、ジュ ファン
【氏名又は名称原語表記】OH,Ju Hwan
【住所又は居所原語表記】2-805,11 Tabakgol-ro,Wansan gu,Jeonju-si Jeollabuk-do 55049,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】オ、ジュ ファン
(57)【要約】
ジャンプ運動器具に係り、詳細には、板バネの弾性調節が可能で、コイルバネを利用して使用者のジャンプ運動によって発生する弾発余力を補完するジャンプ運動器具に関する。板バネの下部に弾性力のある弾発余力補完部を備えることにより、使用者のジャンピング運動で発生する弾発余力を補完できるジャンピング運動器具を提供することができる。また、ジャンプ運動時に発生する騒音及び衝撃を最小化することができ、回転可能な踏板の回転を止めることができる固定レバーを備えることにより、ジャンプ運動及び腰を回転させる運動のうち、望む運動を選択的に提供することができる。同時に、踏板弾性部を備えることにより、ジャンピング運動時に発生する衝撃を1次的に緩衝させることができるため、使用者に加えられる衝撃を緩和させることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャンピング運動器具の基部をなす固定板100;
固定板100の上部で上下移動し、使用者が足を踏み入れる踏板200;
一側が固定板100と回動可能に連結され、他側が前記踏板200と回動可能に連結され、前記踏板200を水平に維持させる踏板連結可動部300;
前記固定板100上に備えられ、前記踏板連結可動部300が前記固定板100となす角度の変化に応じて、前記踏板連結可動部300に弾性力を提供する板バネ410を含む弾性部400;及び、
前記踏板連結可動部300と連結され、前記板バネ410の一端に接触して作用点としての役割をする板バネ押し部500を含み、
前記踏板200は前記踏板200と踏板連結可動部300との間に備えられ、弾性力のある踏板弾性部220を含み、
前記踏板弾性部220は踏板連結可動部300に一側が連結された炭素鋼材質のコイルバネと、
前記コイルバネの端部に連結され、前記踏板200の一部と接する高分子プラスチック材質の弾性支持部を含み、
前記弾性部400は前記板バネ410の下部に備えられ、前記板バネ410の長手方向に移動可能な板バネ支え部420;
前記板バネ支え部420上に備えられ、前記板バネ410の一部分と接触し基準点としての役割をし、前記板バネ410が踏板連結可動部300に提供する弾性力を調節し、弾性部材を含んで弾発余力を補完する弾発余力補完部430;及び、
前記板バネ支え部420と連結され、前記板バネ支え部420の位置を調節する弾性調節部440をさらに含み、
前記弾発余力補完部430は、前記板バネ支え部420に一側が連結された炭素鋼材質のコイルバネ431;及び、
前記コイルバネ431の端部に連結され、前記板バネ410の一部分と接触し、上面が円板形の高分子プラスチック材質の弾性支持部432を含む
ことを特徴とするジャンピング運動器具。
【請求項2】
前記板バネ押し部500は、
前記板バネ410の一端に接触し、作用点の役割をする作用部510;及び、
前記板バネ連結可動部300と作用部510を連結し、前記踏板連結可動部300が前記固定板100となす初期角度を調節する基準角度調節部520を含み、
前記作用部510は最外側に位置し、前記板バネ410と接するハウジング511と、前記ハウジング511の内側に形成される外輪512と、前記外輪512の内側に形成される軸受513と、前記軸受513の内側に形成される内輪514と、前記内輪514の内側に形成されるチューブ515と、前記チューブ515の内側に回転の軸で形成される作用軸516で構成される
請求項1に記載のジャンピング運動器具。
【請求項3】
前記基準角度調節部520は、
回動の軸である角度調節軸521と、前記角度調節軸521を回転させるための角度調節ハンドル522と、前記角度調整軸521の選択される部分と結合する軸結合部523と、前記角度調節軸521の下側端部と結合するボルト形態の角度調節部末端524と、前記角度調節部末端 524の下部に結合されるボール軸受525を含む
請求項2に記載のジャンピング運動器具。
【請求項4】
前記弾性部400は、
前記板バネ押し部500が接する接点の反対となる前記板バネ410の他側端部に形成され、前記板バネ410を固定する板バネロック装置460を含む
請求項3に記載のジャンピング運動器具。
【請求項5】
前記板バネ410は、
一側の厚さと他側の厚さが異なるテーパードジンーズ形態で構成される
請求項4に記載のジャンピング運動器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジャンピング運動器具に係り、より詳細には、板バネの弾性調節が可能であり、弾発余力補完部を利用して使用者のジャンピング運動によって発生する弾発余力を補完するジャンピング運動器具に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、トランポリンなどのジャンピング運動器具は、鉄製フレームに複数のコイルバネをぶら下げて作動するため、広い面積が必要で、コイルバネを着脱する方法の他に、弾性調節が不可能な短所がある。
【0003】
また、トランポリンは布製であるため、使用者がバランスを取りがたく、トランポリンの特性上、取っ手の設置も難しいため、使用者が使う際に負傷する恐れがある他、複数のコイルバネを作動させるため激しい摩擦音が発生する問題がある。
【0004】
このような問題点を改善するために、特許文献1:韓国公開特許第10‐2006‐0003127号は、ジャンピングマシンにおいて、ジャンピング装置によって作動する点火装置、緩衝作用をするスプリングが内装された本体12、使用者の体重荷重で圧力を伝達しジャンピング装置を稼動させるように、本体12と連結されて設置される上部踏板14と下部踏板16を含むことを特徴とするジャンピングマシンを開示している。
【0005】
また、特許文献2:韓国公開特許第10‐2013‐0043421号は、座台10中央に垂直に装着された支持管11の内部に挿入された昇降軸20は、第1軸受11bと第1スプリング11aで支持されて昇降し、昇降軸20の上部に固定された台21は第2スプリング22aに弾力支持されて昇降し、台21のボス22に回転軸30が傾斜して取り付けられ、第2軸受22bで支持され、回転軸30の上部には傾斜した踏板31が装着されて踏板31が回転・昇降できるようにしたことを特徴とするジャンピング・回転運動マシーンを開示している。
【0006】
一側、特許文献3:韓国登録特許第10‐1180510号は、取っ手11が備えられた基板10と、一端が基板10上に軸固定される踏板部30と、前記踏板部30に弾性力を付与する弾性部材50とを含むジャンピングマシンにおいて、前記踏板部30は、前記基板10上に軸固定される連結部材310と、前記連結部材310の他端部に左右方向に回転可能に軸固定された踏板330で構成されており、前記踏板330の左右回転角度を測定する回転角度測定部70と、前記踏板330の上下方向の加速度を測定する加速度測定部90とを備え、使用者のジャンピングにより前記踏板部30の連結部材310の下部がぶつかる前記基板10の部分に設けられ、前記踏板部30の圧力を測定するロッドセル40が備えられていることを特徴とする下肢関節及び筋力強化用ジャンピングマシンを開示している。
【0007】
しかし、前記先行技術は、器具の構造的・機械的特性により騒音と摩擦音が酷く、器具使用者を器具踏板から跳ね上がらせた後も弾発余力が高く、固定板を含む全体が揺れ動くなどの問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第10‐2006‐0003127号
【特許文献2】韓国公開特許第10‐2013‐0043421号
【特許文献3】韓国登録特許第10‐1180510号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためのもので、板バネの弾性調節が可能であり、弾発余力補完部を利用して使用者のジャンピング運動によって発生する弾発余力を補完するジャンピング運動器具を提供することにその目的がある。
また、本発明は、使用者が簡単かつ安全に使用することができ、騒音と摩擦音が最小化されたジャンピング運動器具を提供することを目的とする。
同時に、本発明は、弾性支持部の材料を高分子プラスチック材質を使用して、強度、耐衝撃性、耐摩耗性、硬度、耐久性、耐オゾン性、耐腐食性などの特性を向上させることで、ジャンピング運動器具を長期間に安定的に使用することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、本発明は、ジャンプ運動器具の基部を成す固定板100;
前記固定板100の上部で上下移動を行い、使用者が足を踏み入れる踏板200:
一側が前記固定板100と回動可能に連結され、他側が前記踏板200と回動可能に連結されつつ、前記踏板200を水平に保つ踏板連結可動部300;
前記固定板100上に備えられ、前記踏板連結可動部300が前記固定板100と成す角度の変化に応じて前記踏板連結可動部300に弾性力を提供する板バネ410を含む弾性部400;及び、
前記踏板連結可動部300と連結され、前記板バネ410の一端に接触して作用点の役割をする板バネ押し部500を含み、
前記踏板200は、前記踏板200と踏板連結可動部300との間に備えられ、弾性力のある踏板弾性部220を含み、
前記踏板弾性部220は、踏板連結可動部300に一側が連結された炭素鋼材質のコイルバネ;及び前記コイルバネの端部に連結され、前記踏板200の一部と接する高分子プラスチック材質の弾性支持部を含み、
前記弾性部400は、前記板バネ410の下部に備えられ、前記板バネ410の長手方向に移動可能な板バネ支え部420;前記板バネ支え部420上に備えられ、前記板バネ410の一部と接触して基準点としての役割を果たし、前記板バネ410が踏台連結可動部300に提供する弾性力を調節しつつ、弾性部材を含む弾発余力を補完する弾発余力補完部430;及び前記板バネ支え部420と連結され、前記板バネ支え部420の位置を調節する弾性調節部440をさらに含み、
前記弾発余力補完部430は、前記板バネ支え部420に一側が連結された炭素鋼材質のコイルバネ431及び前記コイルバネ431の端部に連結され、前記板バネ410の一部と接触し、上面が円板型である高分子プラスチック材質の弾性支持部432を含むことを特徴とするジャンピング運動器具を提供する。
【0011】
本発明の一実施例において、前記踏板弾性部220の高分子プラスチック材質の弾性支持部及び前記弾発余力補完部430の高分子プラスチック材質の弾性支持部432は、熱可塑性樹脂;熱可塑性ゴム;ガラス繊維;潤滑剤;アクリルエマルジョン;アクリレート基含有シランカップリング剤及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体;及びアクリレート基含有シランカップリング剤、アクリル酸モノマー及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体を含む組成物から製造されることを特徴とする。
【0012】
本発明の実施例において、前記踏板連結可動部300は、前記固定板100と踏板200を連結する主リンクアーム310と、前記主リンクアーム310の下方向に前記主リンクアーム310と水平になるように前記固定板100と踏板200を連結する補助リンクアームを含むことを特徴とする。
【0013】
本発明の一実施例において、前記弾性部400は前記板バネ支え部420と連結され、外部から観察可能であるため、前記板バネ支え部420の位置確認が可能な基準点位置確認部450を含むことを特徴とする。
【0014】
本発明の一実施例において、前記弾性部400は、前記板バネ押し部500が接する接点の反対になる板バネ410の他側端部に形成され、前記板バネ410を固定する板バネロック装置460を含むことを特徴とする。本発明の一実施例において、前記板バネ押し部500は、前記板バネ410の一端に接触し、作用点の役割をする作用部510;及び前記踏板連結可動部300と作用部510とを連結し、前記前記踏板連結可動部300が前記固定板100となす初期角度を調節する基準角度調節部520を含み、
前記作用部510は、最外側に位置して前記板バネ410と接するハウジング511と、前記ハウジング511の内側に形成される外輪512と、前記外輪512の内側に形成される軸受513と、前記軸受513の内側に形成される内輪514と、前記内輪514の内側に形成されるチューブ515と、前記チューブ515の内側に回転の軸で形成される作用軸516で構成されることを特徴とする。
【0015】
本発明の一実施例において、基準角度調節部520は、回動の軸である角度調節軸521と、前記角度調節軸521を回転させるための角度調節ハンドル522と、角度調節軸521の選択される部分と結合する軸結合部523と、前記角度調節軸521の下側端部と結合するボルト状の角度調節部末端524と、前記角度調節部末端524の下部に結合されるボール軸受525を含むことを特徴とする。
【0016】
発明の一実施例において、前記板バネ410は、一側の厚さと他側の厚さが異なるテーパードジーンズ形態で構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、板バネの下部に弾性力のある弾発余力補完部を備えることにより、使用者のジャンピング運動で発生する弾発余力を補完できるジャンピング運動器具を提供することができる。
【0018】
また、本発明は、ジャンピング運動時に発生する騒音や衝撃を最小化することができ、回転可能な踏板の回転を止めることができる固定レバーを備えることで、ジャンピング運動や腰を回転させる運動のうち、所望の運動を選択的に提供することができる。
【0019】
また、本発明は、踏板弾性部を備えることにより、ジャンピング運動時に発生する衝撃を1次的に緩衝させることができるため、使用者に加えられる衝撃を緩和させることができる。
【0020】
また、本発明は、弾性支持部の材料として高分子プラスチック材質を使用し、耐衝撃性、耐摩耗性、硬度、耐久性、耐オゾン性、耐腐食性などの特性を向上させることで、ジャンピング運動器具を長期間に安定的に使用することができる。
【0021】
また、本発明は、主リンクアームと補助リンクアームが踏板と成す角度を常に一定に保つことで運動の安定性を確保する効果があり、コイルバネと弾性支持部を別途に設置することで板バネに発生する弾発余力を減少させると同時に、板バネの作用点に該当する部分を移動させやすい効果がある。
【0022】
また、基準点位置確認部を備えることによって、板バネの作用点に該当する部分の位置がどこなのか直観的に確認できる効果があり、作用部と基準角度調節部を別途設置し、作用点に該当する部分をローリング軸受で形成することで板バネの耐久性を高められる効果がある。
【0023】
また、本発明は、踏板が形成された柱を備えることで、ジャンピング運動をするために前記踏板に安全に乗ることをサポートする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の実施例によるジャンピング運動器具の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明する。本発明に使用された用語や実施例などは、本発明をより具体的に説明し、通常の技術者の理解を助けるために例示されたものに過ぎず、本発明の権利範囲などがこれに限定されて解釈されない。
本発明に使用される技術用語及び科学用語は、他の定義がなければ、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が通常理解している意味を示す。
【0026】
【0027】
本発明の一実施例によるジャンピング運動器具は、使用者が乗ってジャンピング運動することができ、空間を取らず運動時に発生する騒音や衝撃を最小化して室内でも使用可能な運動器具である。
【0028】
図1ないし
図3で示すように、本発明の実施例によるジャンピング運動器具は、ジャンピング運動器具に固定板100、踏板200、踏板連結可動部300、弾性部400及び板バネ押し部500を含み、前記弾性部400は板バネ410、板バネ支え部420、弾発余力補完部430及び弾性調節部440が含まれる。
【0029】
前記固定板100はジャンピング運動器具の基部を成すものであって、前記固定板100は本発明の一実施例によるジャンピング運動器具が地面に触れる部分で、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具を支えるベースの役割をする。
【0030】
ここで、前記固定板100は「板」という用語を使用したが、前記固定板100を板の形状に限定するためのものではなく、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具の基礎を成す部分で、多様な形状に具現可能であることは無論である。
【0031】
踏板200は、前記固定板100の上部で上下移動し、使用者が足で踏む部分である。
すなわち、前記踏板200は使用者が乗ってジャンピング運動する足場の役割をする。そのため、前記の踏板200は上下移動ができる。
踏板連結可動部300は、一側が前記固定板100と回動可能に連結され、他側が前記踏板200と回動可能に連結され、前記踏板200を水平に維持させる。
【0032】
すなわち、前記踏板連結可動部300が前記固定板100と連結された地点を中心に往復(一定角度の範囲内で回転)運動することになり、前記踏板連結可動部300に連結された踏板200は、前記踏板連結可動部300が前記固定板100となす角度によって上下移動する。ここで、上下移動は正確な垂直移動を意味するのではなく、円弧に沿って往復運動することができる。
【0033】
この時、前記踏板連結可動部300の一側は前記固定板100と回動可能に軸固定され、前記踏板連結可動部300の他側は前記踏板200と回動可能に軸固定される。ここで、軸固定はヒンジ結合ですることができる。
【0034】
弾性部400は、前記固定板100の上に備えられるもので、弾性部400は前記踏板連結可動部300に弾性力を伝達する役割をし、その基準を前記固定板100にするために前記弾性部400を前記固定板100に設置する。
板バネ410は、前記の踏板連結可動部300が前記固定板100となす角度の変化に応じて、前記踏板連結可動部300に弾性力を提供する。
前記板バネ410は一側を固定させ、固定された部分が力点に該当する。
板バネ支え部420は、前記板バネ410の下部に備えられ、前記板バネ410の長手方向に移動可能である。
【0035】
弾発余力補完部430は、前記板バネ支え部420の上に備えられ、前記板バネ410の一部分と接触して基準点としての役割をし、前記板バネ410が踏板連結可動部300に提供する弾性力を調節する。
【0036】
すなわち、前記板バネ支え部420を移動すると、前記弾発余力補完部430が前記板バネ410に接する位置を変更することができ、これは前記板バネ410の基準点に該当する位置を変えることによって作用点に該当する部分の弾性力を調節することができる。
この時、前記弾発余力補完部430は弾性部材を含めて弾発余力を補完する。
弾性調節部440は、前記板バネ支え部420と連結され、前記板バネ支え部420の位置を調節する。
【0037】
すなわち、前記弾性調節部440は前記板バネ支え部420の位置を移動させ、前記弾発余力補完部430が前記板バネ410に触れる部分(基準点に該当する位置)を調節する。
【0038】
この時、前記弾性調節部440の操作に必要なハンドルなどが位置した部分に、弾性力を調節するためにどのように作動(どの方向に回転など)させるべきかを表示(強、弱など)することができる。
【0039】
図3、
図4、
図7及び
図8で示すように、板バネ押し部500は、前記踏板連結可動部300と連結され、前記板バネ400の一端に接触して作用点の役割をする。
すなわち、前記板バネ押し部500は、前記踏板連結可動部300に弾性力を伝達する作用点の役割をする。
【0040】
前記板バネ押し部500は、前記板バネ410の一端に接触し、作用点の役割をする作用部510;及び前記板バネ連結可動部300と作用部510を連結し、前記板バネ連結可動部300が前記固定板100となす初期角度が調節する基準角度調節部520を含むことができる。
【0041】
前記作用部510は、最外側に位置して板バネ410と接するハウジング511と、ハウジング511の内側に形成される外輪512と、前記外輪512の内側に形成される軸受513と、前記軸受513の内側に形成される内輪と、前記内輪514の内側に形成されるチューブ515と、前記チューブ515の内側に回転の軸で形成される作用軸516で構成される。
【0042】
すなわち、
図7で示すように、器具の特性上、テコ圧縮の最大点でテコ作用を瞬間的に解除する場合、圧縮と解除が同時に瞬間的に行われ、屈折されていた前記板バネ410の直線化作用により、軸受の転がる方向が瞬間的に反対に変わらなければならない。
【0043】
しかし、既存の構造では、軸受の瞬間的な方向転換が難しく、加えられる負荷によって締結構造の緩み現象が発生し、耐久性が低下するだけでなく騒音が発生する問題があった。
【0044】
本発明は、ハウジング511、外輪512、軸受513、内輪514、チューブ515及び作用軸516からなる作用部510を使用することにより、軸受の瞬間的な方向転換が可能で、締結構造の緩み現象が防止され、耐久性が向上し、騒音が発生する問題を防止することができる。
【0045】
すなわち、作用軸、円筒形チューブ、内輪、円筒形軸受及び外輪を混用した構造で構成することで、器具の作用と反作用による軸受の瞬間的方向転換にも駆動方向を自在に切り替えることができ、摩擦と負荷がないように作動することができる。
【0046】
このとき、前記基準角度調節部520は、回動の軸である角度調節軸521と、前記角度調節軸521を回転させるための角度調節ハンドル522と、前記角度調節軸521の選択される部分と結合する軸結合部523と、前記角度調節軸521の下側端部と結合するボルト形態の角度調節部末端524と、前記角度調節部末端524の下部に結合されるボール軸受525を含むことができる。
【0047】
前記角度調節ハンドル522の回転を通じて前記角度調節軸521が回転し、前記踏板連結可動部300と前記弾性部400がなす角度が調節される。この時、前記軸結合部523は角度調節軸521の揺れを固定して器具を使用する時に発生する衝撃でも前記角度調節軸521が離脱しないように固定することができる。
【0048】
前記ボール軸受525は、前記角度調節軸521の垂直方向の衝撃を分散させて従来の器具に衝撃が加えられ破損しやすかった前記基準角度調節部520の衝撃を分散させて耐久性を向上させることができる。
【0049】
図3で示すように、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具の踏板200は回転可能であることを特徴とし、前記の踏板200が回転しないように固定させる固定レバー210をさらに含むことができる。
前記踏板200の回転のために前記踏板200の下部にボール軸受を設置することができる(
図6参照)。
【0050】
これはジャンピング運動及び腰を回転させる運動のうち、望む運動を選択的にさせるようにするためであり、ジャンプ運動をする時、踏板200が回転されると運動する人が危険になることがあるので、ジャンピング運動をしようとする場合、前記踏板200の回転ができないようにする固定レバー210を備えることが好ましい。
【0051】
図3で示すように、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具の踏板200は、前記踏板200と踏板連結可動部300との間に備えられ、弾性力のある踏板弾性部220をさらに含むことができる。
【0052】
前記踏板弾性部220は、前記踏板200の下部に備えられ、ジャンピング運動時に発生する衝撃を1次的に緩衝させる役割をする。すなわち、使用者の足に加えられる衝撃を減らす役割をする。これはソフトなジャンピング運動ができるようにサポートしてくれる(
図6参照)。
【0053】
前記踏板弾性部220は、踏板連結可動部300に一側が連結されたコイルバネと前記コイルバネの端部に連結され、前記踏板200の一部分と接する弾性支持部を含むことができる。
前記コイルバネは炭素鋼材質で形成されることができ、前記弾性支持部は高分子プラスチック材質で形成されることができる。
【0054】
図3で示すように、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具の踏板連結可動部300は、前記固定板100と踏板200を連結する主リンクアーム310と前記主リンクアーム210の下方向に前記主リンクアーム210と水平になるように前記固定板100と踏板200を連結する補助リンクアーム320を含むことができる。
【0055】
この時、前記主リンクアーム310の固定板100と連結された連結軸と踏板200と連結された連結軸間の距離と、前記補助リンクアーム320の固定板100と連結された連結軸と踏板200と連結された連結軸間の距離が同一であることが好ましい。
【0056】
これは、前記主リンクアーム310の固定板100と連結された連結軸と前記補助リンクアーム320の固定板100と連結された連結軸を延長した延長線が、前記主リンクアーム310の踏板200と連結された連結軸と前記補助リンクアーム320の踏板200と連結された連結軸を延長した延長線と平行であれば、前記踏板と地面の角度が常に一定に維持されるためである(平行四辺形を参考)。
【0057】
図3及び
図5で示すように、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具の弾発余力補完部430は、前記板バネ支え部420に一側が連結されたコイルバネ431と、前記コイルバネ431の端部に連結され、前記板バネ410の一部分と接触して基準点としての役割をする弾性支持部432を含むことができる。
【0058】
前記弾発余力補完部430は、前記板バネ410で発生する弾発余力を補完(減少)させるために、前記板バネ410と接する部分に弾性力も伝達しなければならず、前記板バネ410と接する部分を移動させるために、前記板バネ410と接する部分の摩擦力も減らさなければならない。
このために、前記コイルバネ431は炭素鋼材質で形成されることができ、前記弾性支持部432は高分子プラスチック材質で形成されることができる。
【0059】
また、
図5で示すように、前記弾性部400は、前記板バネ押し部500が接する接点の反対になる前記板バネ410の他側端部に形成され、前記板バネ410を固定する板バネロック装置460を含んで構成することができる。
【0060】
前記板バネ410を前記板バネロック装置460を通じて前記弾性部400に固く固定することによって、器具の使用によって発生する衝撃または揺れによって発生する板バネ410の緩みを防止し、前記板バネ410が固く固定されて耐久性を向上させることができ、前記板バネ410の固定が解除された場合に発生し得る使用者の負傷を予め防止することができる。この時、前記板バネロック装置460はボルトとナットで構成されることができる。
【0061】
前記踏板弾性部220の高分子プラスチック材質の弾性支持部及び前記弾発余力補完部430の高分子プラスチック材質の弾性支持部432は、熱可塑性樹脂、熱可塑性ゴム、ガラス繊維、潤滑剤、アクリルエマルジョン、アクリレート基含有シランカップリング剤及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体、及びアクリレート基含有シランカップリング剤、アクリル酸モノマー及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体を含む組成物から製造することができる。
【0062】
前記弾性支持部の材料を高分子プラスチック材質にして強度、耐衝撃性、耐摩耗性、硬度、耐久性、耐オゾン性、耐腐食性などの特性を向上させることで、ジャンピング運動器具を長期間に安定的に使用することができる。
【0063】
前記組成物は、熱可塑性樹脂100重量部に対して熱可塑性ゴム10~20重量部、ガラス繊維1~10重量部、潤滑剤1~10重量部、アクリルエマルジョン1~10重量部、アクリレート基含有シランカップリング剤及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体1~10重量部及びアクリレート基含有シランカップリング剤、アクリル酸モノマー及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体1~10重量部を含むことができる。
【0064】
熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、アクリル樹脂、ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合体)、ポリカーボネート、アセタール樹脂などが制限されずに使用することができる。
【0065】
前記熱可塑性ゴムは、弾性、耐候性及び耐オゾン性を付与するために使用され、スチレン系熱可塑性ゴム、オレフィン系熱可塑性ゴム、ウレタン系熱可塑性ゴム、アミド系熱可塑性ゴム、エステル系熱可塑性ゴムなどが制限されずに使用することができる。
【0066】
特に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等のオレフィン系樹脂をEPDM(エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム)、天然ゴム、SBR(スチレン‐ブタジエンゴム)などのゴムと動的架橋したり混合したオレフィン系熱可塑性ゴムが使用されることが好ましい。
【0067】
熱可塑性ゴムは、熱可塑性樹脂100重量部に対して10~20重量部使用されることが好ましく、熱可塑性ゴムの含量が10重量部未満の場合、添加の効果は微々たるものであり、20重量部を超過する場合、弾性支持部の強度及び耐熱性が逆に低下する。
【0068】
前記ガラス繊維は、強度及び耐熱性を付与するために使用され、熱可塑性樹脂100重量部に対して1~10重量部使用されることが好ましい。ガラス繊維の含量が1重量部未満の場合、添加の効果が微々たるもので、10重量部を超過する場合、弾性支持部の界面特性、強度及び耐熱性が逆に低下する。
【0069】
前記潤滑剤は耐摩耗性を向上させる役割をし、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、動植物油、合成油、グリース、グラファイトなどが使用されることができる。
【0070】
潤滑剤の含量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して1~10重量部であることが好ましく、含量が1重量部未満の場合、添加の効果が微々たるもので、10重量部を超過する場合、製造された弾性支持部の機械的特性及び熱的特性が逆に低下する。
【0071】
前記アクリルエマルジョンは接着性及び弾性を付与するために使用され、使用されるアクリル系樹脂としては、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリチルアクリレート、アクリル共重合体などがある。
【0072】
アクリルエマルジョンの含量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して1~10重量部であることが好ましく、含量が1重量部未満の場合、接着性及び弾性が十分発現できず、10重量部を超過する場合、強度が逆に低下する。
【0073】
前記アクリレート基含有シランカップリング剤及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体は、組成物内の成分の接着性を向上させ、耐久性、難燃性、耐熱性などを改善することができる。
【0074】
前記アクリレート基含有シランカップリング剤としては、3‐メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3‐メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3‐メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3‐メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3‐アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシメチルトリエトキシランなどがある。
【0075】
前記アクリレート基含有シランカップリング剤及び2‐ヒドロキシエチルアクリレートの重量比は20~40:60~80であることが好ましく、前記数値範囲で組成物の耐久性、耐熱性などが極大化されることができる。
【0076】
前記共重合体の含量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して1~10重量部であることが好ましく、含量が1重量部未満の場合、添加の効果が微々たるもので、10重量部を超過する場合、強度が低下する。
【0077】
前記アクリレート基含有シランカップリング剤、アクリル酸モノマー及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体は、組成物内の成分の接着性を向上させ、耐久性、難燃性、耐熱性などを改善することができる。
【0078】
前記アクリル酸モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、メチルアクリル酸、エチルアクリル酸、ブチルアクリル酸、2‐エチルヘキシルアクリル酸、デシルアクリル酸、メチルメタクリル酸、エチルメタクリル酸、ブチルメタクリル酸、2‐エチルヘキシルメタクリル酸、デシルメタクリル酸などがある。
【0079】
前記アクリレート基含有シランカップリング剤、アクリル酸モノマー及び2‐ヒドロキシエチルアクリレートの重量比は、2~10:100:20~50であることが好ましく、前記数値範囲で組成物の耐久性、耐熱性などが極大化されることができる。
【0080】
前記共重合体の含量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して1~10重量部であることが好ましく、含量が1重量部未満の場合、添加の効果が微々たるもので、10重量部を超過する場合、強度が低下する。
【0081】
また、前記組成物は、ビスフェノールA(BPA)、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE)、1,6‐ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(HDGE)及びブチルグリシジルエーテル(BGE)を混合して製造されるエポキシ化合物をさらに含むことができる。
【0082】
この時、ビスフェノールAの100重量部に対してトリメチロールプロパントリグリシジルエーテル5~30重量部、1,6‐ヘキサンジオールジグリシジルエーテル5~20重量部及びブチルグリシジルエーテル5~20重量部を含むことができる。
【0083】
前記エポキシ化合物の含量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して1~10重量部であることが好ましく、含量が1重量部未満の場合は、添加の効果が微々たるもので、10重量部を超過する場合は強度が低下する。
【0084】
図1で示すように、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具の弾性部400は、前記板バネ支え部420と連結され、外部から観察可能であり、前記板バネ支え部420の位置確認が可能な基準点位置確認部450を含むことができる
【0085】
前記基準点位置確認部450は、ジャンピング運動の強度を調節するために必要なもので、現在、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具がどの程度の弾性力でセットされているかを確認できるようにし、これを直観的に確認できるように前記弾発余力補完部430の現在位置を確認できることが好ましい。
【0086】
このために、前記板バネ支え部420で弾発余力補完部430の位置と対応する側面に突起を形成し、前記突起が外部に突出して移動可能なガイド溝を形成し、前記突起が前記ガイド溝の外に突出されるようにすることで、前記突起の位置を確認すると、前記弾発余力補完部430の位置を確認させることができる(
図1参照)。
【0087】
図3で示すように、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具の板バネ押し部500は、前記板バネ410の一端に接触され、作用点の役割をする作用部510と、前記踏板連結可動部300と作用部510を連結し、前記踏板連結可動部300が前記固定板100となす初期角度を調節する基準角度調節部520を含むことができる。
【0088】
前記基準角度調節部520は、前記踏板連結可動部300が前記固定板に連結される部分を中心に前記作用部510の作用点に該当する部分と前記踏板連結可動部300がなす角度を調節するためのものである。
例えば、ハンドルを回すと、前記作用部510の基準となるプレートと前記踏板連結可動部300がなす角度を調節できるように構成することができる。
【0089】
このために、各種ボルト、ナット、連結軸、固定ピン、軸受など多様な機械的な連結部材が使用されることができる。
前記板バネ410は同じ厚さで構成されるか、または一側から他側に行くほど厚さが薄くなる形状で形成されることができる。
【0090】
本発明の運動器具は、板バネの弾性を主な弾性として利用し、コイルバネは緩衝部材としての役割を果たすように構成されている。この時、板バネは断面積によって弾性力が決定され、コイルバネは材質と構造によって弾性力が決定される。したがって、このような2つの力を補強したり緩和したりして弾性力が発揮され、弾性の反応速度を調節できるように構成することができる。
【0091】
前記板バネ410が一側から他側に行くほど厚さが薄くなる形状、すなわち、テーパードジーンズ形態で形成されて弾性強度及び柔軟性を調節して最適化された弾性を提供することができる。
【0092】
図1で示すように、本発明の一実施例によるジャンピング運動器具は、前記固定板100の垂直上部方向に前記固定板100に連結された柱600と、前記柱600と連結され、前記柱600に沿って移動及び固定可能な足場700を含むことができる。
【0093】
前記柱600は運動する人が手で握って安全にジャンピング運動ができるようにするためのもので、前記足場700はジャンピング運動をするために前記踏板200に安全に乗ることをサポートする補助踏板の役割をする。
【0094】
また、本発明のジャンピング運動器具は図示されていないが、前記固定板100の下端に取り付けられる弾性マット及び吸着ゴム製の足をさらに含くめて構成されることができる。
【0095】
前記運動器具は荷重による衝撃及び器具の揺れにより層間騒音が発生して紛争の要因になることがある。本発明のジャンピング運動器具の場合、弾性マットを通じて床と器具との間の緩衝を通じて衝撃による層間騒音を防止し、吸着ゴム製の足を通じて器具を床に固定して、揺れで発生し得る層間騒音を防止することができる。したがって、器具を使った運動をしても層間騒音が発生せず、紛争を予め防止することができる。
【0096】
また、前記固定板100の下端に移動用車輪が装着されるためのボルト装着穴が形成され、普段は車輪を分離して器具を使用し、引越しまたは位置変更のための移動が必要な場合、車輪のボルトをボルト装着穴と結合する動作を通じて車輪を装着して移動をより便利にすることができる。
【0097】
以下、実施例及び比較例を通じて本発明を詳細に説明する。 下記実施例は、本発明の実施のために例示されたものに過ぎず、本発明の内容が下記実施例によって限定されるものではない。
(実施例1)
【0098】
ポリウレタン100重量部、ポリエチレン70重量部と、スチレン‐ブタジエンゴム30重量部をブレンドした熱可塑性ゴム15重量部、ガラス繊維5重量部、パラフィンオイル5重量部、ポリメチルメタクリレートエマルジョン5重量部、3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン及び2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体5重量部及び3-メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、アクリル酸及び2-ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体5重量部を混合した後、押出加工してポリウレタン組成物を製造した。
(実施例2)
【0099】
ビスフェノールA(BPA)、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE)、1,6‐ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(HDGE)及びブチルグリシジルエーテル(BGE)を混合して製造されるエポキシ化合物5重量部をさらに使用したことを除いては、実施例1と同様の方法でポリウレタン組成物を製造した。
(比較例1)
【0100】
3‐メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン及び2‐ヒドロキシエチルアクリレート(HEA)の共重合体を使用していないことを除いては、実施例1と同様の方法でポリウレタン組成物を製造した。
(比較例2)
【0101】
ポリメチルメタクリレートエマルジョンを使用していないことを除いては、実施例1と同様の方法でポリウレタン組成物を製造した。
前記実施例及び比較例で製造されたポリウレタン組成物の引張強度、耐熱性、摩擦係数及び耐酸性を測定し、その結果を以下の表1に示す。
【0102】
引張強度はASTM D 638に基づいて測定し、耐熱性は100℃に維持される熱風循環式加熱炉で前記組成物を3時間加熱した後、組成物の黄変度を肉眼で観察し、卓越、優秀、普通、不良と表記した。
摩擦係数はroller‐and‐disk試験機を利用して室温で垂直荷重と回転時に発生する接線摩擦力を測定して計算した。
耐酸性は、前記組成物を10重量%の硫酸に室温で5日間浸漬した後、組成物の状態を観察して卓越、優秀、普通、不良と表記した。
【0103】
【0104】
前記表1の結果から、実施例1及び2は引張強度、耐熱性、耐摩耗性及び耐酸性に優れていることが確認できる。
一方、比較例1及び2は前記特性が実施例に比べて劣っていることが分かる。
【符号の説明】
【0105】
100:固定板
200:踏板
210:固定レバー
220:踏板弾性部
300:踏板連結可動部
310:主リンクアーム
320:補助リンクアーム
400:弾性部
410:板バネ
420:板バネ支え部
430:弾発余力補完部
431:コイルバネ
432:弾性支持部
440:弾性調節部
450:基準点位置確認部
460:板バネロック装置
500:板バネ押し部
510:作用部
511:ハウジング
512:外輪
513:軸受
514:内輪
515:チューブ
516:作用軸
520:基準角度調節部
521:角度調節軸
522:角度調節ハンドル
523:軸結合部
524:角度調節部末端
525:ボール軸受
600:柱
700:踏板
【手続補正書】
【提出日】2022-09-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャンピング運動器具の基部をなす固定板100;
固定板100の上部で上下移動し、使用者が足を踏み入れる踏板200;
一側が固定板100と回動可能に連結され、他側が前記踏板200と回動可能に連結され、前記踏板200を水平に維持させる踏板連結可動部300;
前記固定板100上に備えられ、前記踏板連結可動部300が前記固定板100となす角度の変化に応じて、前記踏板連結可動部300に弾性力を提供する板バネ410を含む弾性部400;及び、
前記踏板連結可動部300と連結され、前記板バネ410の一端に接触して作用点としての役割をする板バネ押し部500を含むジャンピング運動器具において、
前記踏板200は、
前記踏板200と踏板連結可動部300との間に備えられ、弾性力のある踏板弾性部220を含み、
前記踏板弾性部220は、
踏板連結可動部300に一側が連結された炭素鋼材質のコイルバネと、
前記コイルバネの端部に連結され、前記踏板200の一部と接する高分子プラスチック材質の弾性支持部を含み、
前記弾性部400は、
前記板バネ410の下部に備えられ、前記板バネ410の長手方向に移動可能な板バネ支え部420;
前記板バネ支え部420上に備えられ、前記板バネ410の一部分と接触して基準点としての役割をし、前記板バネ410が踏板連結可動部300に提供する弾性力を調節し、弾性部材を含んで弾発余力を補完する弾発余力補完部430;
前記板バネ支え部420と連結され、前記板バネ支え部420の位置を調節する弾性調節部440;
前記板バネ支え部420と連結され、外部で観察可能であるため、前記板バネ支え部420の位置確認が可能な基準点位置確認部450;及び、
前記板バネ押し部500が接する接点の反対になる板バネ410の他側端部に形成され、前記板バネ410を固定する板バネロック装置460をさらに含んで構成され、
前記弾発余力補完部430は、
前記板バネ支え部420に一側が連結された炭素鋼材質のコイルバネ431;及び前記コイルバネ431の端部に連結され、前記板バネ410の一部分と接触し、上面が円板形の高分子プラスチック材質の弾性支持部432を含み、
前記板バネ押し部500は、
前記板バネ410の一端に接触し、作用点の役割をする作用部510;及び前記板バネ連結可動部300と作用部510とを連結し、前記踏板連結可動部300が前記固定板100となす初期角度を調節する基準角度調節部520を含み、
前記作用部510は、
最外側に位置して前記板バネ410と接するハウジング511と、前記ハウジング511の内側に形成される外輪512と、前記外輪512の内側に形成される軸受513と、前記軸受513の内側に形成される内輪514と、前記内輪514の内側に形成されるチューブ515と、前記チューブ515の内側に回転の軸で形成される作用軸516で構成され、
前記ハウジング511、外輪512、軸受513、内輪514、チューブ515及び作用軸516からなる作用部510を使用することにより、軸受の瞬間的な方向転換が可能で、締結構造の緩み現象が防止され、耐久性が向上し、騒音が発生する問題を防止し、
前記基準角度調節部520は、
回動の軸である角度調節軸521と、前記角度調節軸521を回転させるための角度調節ハンドル522と、前記角度調節軸521の選択される部分と結合する軸結合部523と、前記角度調節軸521の下側端部と結合するボルト状の角度調節部末端524と、前記角度調節部末端524の下部に結合されるボール軸受525を含み、
前記角度調節ハンドル522の回転を通じて前記角度調節軸521が回転し、前記踏板連結可動部300と前記弾性部400がなす角度が調節され、
前記軸結合部523は、
角度調節軸521の揺れを固定して器具を使用する時に発生する衝撃でも前記角度調節軸521が離脱しないように固定し、
前記ボール軸受525は、前記角度調節軸521の垂直方向の衝撃を分散させて 前記基準角度調節部520の耐久性を向上させる
ことを特徴とするジャンピング運動器具。
【国際調査報告】