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特表2024-518771ユーザデータのディザスタリカバリ方法、装置、ネットワークエレメント機器及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-02
(54)【発明の名称】ユーザデータのディザスタリカバリ方法、装置、ネットワークエレメント機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/30 20090101AFI20240424BHJP
   H04W 24/04 20090101ALI20240424BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20240424BHJP
   H04L 41/04 20220101ALI20240424BHJP
【FI】
H04W8/30
H04W24/04
H04W92/24
H04L41/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565431
(86)(22)【出願日】2022-04-26
(85)【翻訳文提出日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2022089197
(87)【国際公開番号】W WO2022228417
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】202110455937.8
(32)【優先日】2021-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100118256
【弁理士】
【氏名又は名称】小野寺 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100166338
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 正夫
(72)【発明者】
【氏名】宋 月
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA26
5K067DD11
5K067EE16
5K067LL05
(57)【要約】
本開示は、ユーザデータのディザスタリカバリ方法、装置、ネットワークエレメント機器及び記憶媒体を開示する。該方法では、UDRネットワークエレメントが再起動した後、UDRネットワークエレメント第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。UDRネットワークエレメントが障害やダウンタイムなどの状況で再起動した場合、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントが再起動したことをタイムリーに知ることができ、UDRネットワークエレメントと関連するネットワークエレメントとの間のデータ同期フローをできるだけ早くトリガし、5Gコアネットワーク中のユーザデータ機器のディザスタリカバリ性を保証することができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
統一データリポジトリUDRネットワークエレメントに適用するユーザデータのディザスタリカバリ方法であって、
前記方法は、
前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージを統一データ管理UDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、ユーザデータのディザスタリカバリ方法。
【請求項2】
前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1メッセージは、POSTメッセージである
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信する前、前記方法は、さらに、
UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成することを含み、ここで、
前記第1サブスクリプション情報は、対応するUDMネットワークエレメントが前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントをサブスクリプションすることを表す
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1サブスクリプション情報は、少なくとも、対応するUDMネットワークエレメントの識別子を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成する場合、前記方法は、
受信した第1要求又は第2要求に基づいて、対応するUDMネットワークエレメントのために前記第1サブスクリプション情報を作成することを含み、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表し、前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
ネットワーク記憶機能NRFネットワークエレメントに照会することにより、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するための統一リソース識別子符URIを取得すること、
及び/又は、
UDMネットワークエレメントの第1要求又は第2要求から、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得すること、を含む
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、さらに、
UDMネットワークエレメントに対応する第1サブスクリプション情報をバックアップすることを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信した後、前記方法は、さらに、
アクセス及び移動管理機能AMFネットワークエレメント、及び/又は、セッション管理機能SMFネットワークエレメントとデータ同期を行う
請求項1から8いずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
UDMネットワークエレメントに適用するユーザデータのディザスタリカバリ方法であって、
前記方法は、
UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信することを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、ユーザデータのディザスタリカバリ方法。
【請求項11】
前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1メッセージは、POSTメッセージである
請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信する前、前記方法は、さらに、
第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表す
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信した後、前記方法は、さらに、
第2要求を前記UDRネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す
請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記第2要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信した後、前記方法は、さらに、
前記第1メッセージをAMFネットワークエレメント及び/又はSMFネットワークエレメントに送信することを含む
請求項10から16いずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
ユーザデータのディザスタリカバリ装置であって、
前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信するように構成される第1送信ユニットを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、ユーザデータのディザスタリカバリ装置。
【請求項19】
ユーザデータのディザスタリカバリ装置であって、
UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信するように構成される第1受信ユニットを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、ユーザデータのディザスタリカバリ装置。
【請求項20】
第1プロセッサ及び第1通信インターフェースを含むUDRネットワークエレメントであって、
前記第1通信インターフェースは、前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信するように構成され、前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、UDRネットワークエレメント。
【請求項21】
第2プロセッサ及び第2通信インターフェースを含むUDMネットワークエレメントであって、
前記第2通信インターフェースは、UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信するように構成され、前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、UDMネットワークエレメント。
【請求項22】
UDRネットワークエレメントであって、
第1プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第1メモリと、を含み、
ここで、前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法のステップを実行ように構成される、UDRネットワークエレメント。
【請求項23】
UDMネットワークエレメントであって、
第2プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第2メモリと、を含み、
ここで、前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項10から17のいずれか一項に記載の方法のステップを実行ように構成される、UDMネットワークエレメント。
【請求項24】
コンピュータプログラムが記憶されている記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法のステップを実現し、又は請求項10から17のいずれか一項に記載の方法のステップを実行ように構成される、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、出願番号が202110455937.8、出願日が2021年4月26日である中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願に基づく優先権を主張し、該中国特許出願の全て内容が参照によって本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、特にユーザデータのディザスタリカバリ方法、装置、ネットワークエレメント機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代移動通信技術(5G、5th Generation)ネットワークの実行中に、5Gコアネットワーク内の統一データリポジトリ(UDR、Unified Data Repository)ネットワークエレメントは、関連するネットワークエレメント内のユーザの一時的なデータに対する同期を維持する必要がある。関連技術では、統一データ管理(UDM、Unified Data Management)ネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントの障害やダウンタイムなどの状況をリアルタイムに知ることができず、さらにUDRネットワークエレメントのデータ同期が遅れていることを引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に係る問題を解決するために、本開示の実施例は、ユーザデータのディザスタリカバリ(Disaster Recovery)方法、装置、ネットワークエレメント機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例の技術的解決手段は、以下のように実現される。
【0006】
本開示の実施例は、UDRネットワークエレメントに適用するユーザデータのディザスタリカバリ方法を提供し、前記方法は、
前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0007】
本開示の実施例は、さらに、UDMネットワークエレメントに適用するユーザデータのディザスタリカバリ方法を提供し、前記方法は、
UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信することを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0008】
本開示の実施例は、さらに、ユーザデータのディザスタリカバリ装置を提供し、該装置は、
前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信するように構成される第1送信ユニットを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0009】
本開示の実施例は、さらに、ユーザデータのディザスタリカバリ装置を提供し、該装置は、
UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信するように構成される第1受信ユニットを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0010】
本開示の実施例は、さらに、UDRネットワークエレメントを提供し、該UDRネットワークエレメントは、第1プロセッサ及び第1通信インターフェースを含み、ここで、
前記第1通信インターフェースは、前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信するように構成され、前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0011】
本開示の実施例は、さらに、UDMネットワークエレメントを提供し、該UDMネットワークエレメントは、第2プロセッサ及び第2通信インターフェースを含み、ここで、
前記第2通信インターフェースは、UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信するように構成され、前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0012】
本開示の実施例は、さらに、UDRネットワークエレメントを提供し、該UDRネットワークエレメントは、第1プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第1メモリと、を含み、
ここで、前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、上記UDRネットワークエレメント側のいずれの方法のステップを実行するように構成される。
【0013】
本開示の実施例は、さらに、UDMネットワークエレメントを提供し、該UDMネットワークエレメントは、第2プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第2メモリと、を含み、
ここで、前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、上記UDMネットワークエレメント側のいずれの方法のステップを実行するように構成される。
【0014】
本開示の実施例は、さらに、記憶媒体を提供し、該記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、上記UDRネットワークエレメント側のいずれの方法のステップを実現し、又は上記UDMネットワークエレメント側のいずれの方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0015】
本開示の実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ方法、装置、ネットワークエレメント機器及び記憶媒体によれば、UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDM集合内の各UDMネットワークエレメントに送信して、UDRネットワークエレメントの再起動イベントをUDMネットワークエレメントに通知するために用いられ、このように、UDRネットワークエレメントが障害やダウンタイムなどの状況で再起動した場合、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントが再起動したことをタイムリーに知ることができ、その上で、UDRネットワークエレメントと関連するネットワークエレメントとの間のデータ同期フローをできるだけ早くトリガし、5Gコアネットワーク中のユーザデータ機器のディザスタリカバリ性を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】関連技術における5Gユーザデータに関連するネットワークアーキテクチャ図である。
図2】本開示の実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ方法のフロー概略図である。
図3】本開示の実施例に係るUDRネットワークエレメントが第1メッセージをUDMネットワークエレメントに送信する実施フロー概略図である。
図4】本開示の実施例に係る暗黙的な方法によるサブスクリプションの作成の実施フロー概略図である。
図5】本開示の実施例に係る明示的な方法によるサブスクリプションの作成の実施フロー概略図である。
図6】本開示の実施例に係るデータ同期のトリガのフロー概略図である。
図7】本開示の別の実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ方法のフロー概略図である。
図8】本開示の適用実施例に係るネットワーク構造及びIPv6資産自動発見方法のフロー概略図である。
図9】本開示の実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ装置の構成概略図である。
図10】本開示の実施例に係る別のユーザデータのディザスタリカバリ装置の構成概略図である。
図11】本開示の実施例に係るUDRネットワークエレメントの構造概略図である。
図12】本開示の実施例に係るURMネットワークエレメントの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
5Gコアネットワークのユーザデータ機器は、5Gユーザの関連する持続性データと一時性データを格納するために使用され、ここで、持続性データは、ユーザ移動性管理契約データ、セッション管理契約データ及びポリシーデータなどを含む。一般的に、ユーザデータ機器は、UDMネットワークエレメントとUDRネットワークエレメントの2種の機器形態を含む。ここで、UDRネットワークエレメントは、5Gユーザの関連持続性データと一時的なデータを実際に記憶するために用いられ、バックグラウンドデータベースに相当するものである。UDMネットワークエレメントは、5Gコアネットワーク中の他のユーザデータにアクセスするインターフェースであって、ユーザデータのアクセスに関連するサービス論理を実現し、フロントグラウンドアクセスインターフェースに相当するものである。図1に関連技術における5Gユーザデータに関連するネットワークアーキテクチャを示す。
【0018】
5Gネットワークの運用中、UDRネットワークエレメントに障害やダウンタイムなどの状況が発生することは避けられない。実際の応用時、UDRネットワークエレメントは、一般的に、格納されたデータを定期的にバックアップデータベースにバックアップする。UDRネットワークエレメントに障害が発生して再起動すると、バックアップデータベースからデータを回復することができる。しかしながら、UDRネットワークエレメントによる再起動とデータ回復の過程では、AMFネットワークエレメント内の移動性管理一時的なデータなどのユーザの一時的なデータが変化すると、AMFネットワークエレメントとUDRネットワークエレメントとのデータが一致しない問題が発生するため、UDRネットワークエレメントに障害が発生して再起動すると、関連するネットワークエレメントを通知してデータの再同期フローをトリガする必要がある。しかしながら、関連技術では、UDMネットワークエレメントがUDRネットワークエレメントの障害やダウンタイムなどの状況をリアルタイムに知ることができないため、さらに、UDRネットワークエレメントのデータ同期が遅れていることを引き起こし、5Gコアネットワークのユーザデータ機器のディザスタリカバリ性が悪くなる。
【0019】
これに基づき、本開示の実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ方法、装置、ネットワークエレメント機器及び記憶媒体によれば、UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDM集合内の各UDMネットワークエレメントに送信して、UDRネットワークエレメントの再起動イベントをUDMネットワークエレメントに通知するために用いられ、このように、UDRネットワークエレメントが障害やダウンタイムなどの状況で再起動した場合、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントが再起動したことをタイムリーに知ることができ、その上で、UDRネットワークエレメントと関連するネットワークエレメントとの間のデータ同期フローをできるだけ早くトリガし、5Gコアネットワーク中のユーザデータ機器のディザスタリカバリ性を保証することができる。
【0020】
以下、図面及び実施例を参照しながら本開示についてさらに詳細に説明する。
【0021】
本開示の実施例は、UDRネットワークエレメントに適用するユーザデータのディザスタリカバリ方法を提供し、図2に示すように、該方法は、ステップ201を含む。
【0022】
ステップ201では、前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信する。
【0023】
ここで、前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0024】
実際の応用時、UDRネットワークエレメントに障害が発生して再起動した後、UDRネットワークエレメントは、5Gサービス化インターフェースプロトコルフレームで定義された通知フローを採用して、第1メッセージを関連するUDMネットワークエレメントに送信することにより、UDRネットワークエレメントに再起動イベントが発生したことをUDMネットワークエレメントに通知することができる。ここで、UDRネットワークエレメントは、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信し、UDMネットワークエレメント集合に1つ又は複数のUDMネットワークエレメントが含まれる。
【0025】
図3にUDRネットワークエレメントが第1メッセージをUDMネットワークエレメントに送信する実施フロー例を示す。ここで、UDRネットワークエレメントは、再起動した後にPOSTメッセージをUDMネットワークエレメントに送信し、UDRネットワークエレメントに再起動イベントが発生したことをUDMネットワークエレメントに通知し、UDMネットワークエレメントは、POSTメッセージを受信すると、200 OKメッセージをUDRネットワークエレメントに返す。
【0026】
一実施例では、前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間(Restart time)と、
影響を受ける番号範囲(impacted number range)と、のうちの少なくとも1つを付帯する。
【0027】
一実施例では、前記第1メッセージは、POSTメッセージである。
【0028】
実際の応用時、UDRネットワークエレメントは、1つ又は複数のUDMネットワークエレメントのためにUDRネットワークエレメント再起動イベントに関するサブスクリプションを作成し、これら再起動イベントをサブスクリプションしたUDMネットワークエレメントは、UDMネットワークエレメント集合に入れられ、このように、UDRネットワークエレメントは、再起動が発生した後、第1メッセージを、UDRネットワークエレメント再起動イベントをサブスクリプションしたUDMネットワークエレメントに送信することができる。
【0029】
これに基づき、一実施例では、前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信する前、前記方法は、さらに、
UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成することを含み、ここで、
前記第1サブスクリプション情報は、対応するUDMネットワークエレメントが前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントをサブスクリプションすることを表す。
【0030】
一実施例では、前記第1サブスクリプション情報は、少なくとも、対応するUDMネットワークエレメントの識別子を含む。
【0031】
ここで、作成された第1サブスクリプション情報は、UDMネットワークエレメントによるUDRネットワークエレメントの再起動イベントのサブスクリプションを表すことができるほか、第1サブスクリプション情報には、さらに、再起動イベントをサブスクリプションしたUDMネットワークエレメントをマークするための対応するUDMネットワークエレメントの識別子を含み得る。このように、UDRネットワークエレメントは、再起動が発生する中で、UDMネットワークエレメントの識別子に基づいて、第1メッセージを、再起動イベントをサブスクリプションした関連するUDMネットワークエレメントに送信することができる。
【0032】
実際の応用時、暗黙的な方法又は明示的な方法で第1サブスクリプション情報の作成を完了することができる。これに基づき、一実施例では、前記UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成する場合、前記方法は、
受信した第1要求又は第2要求に基づいて、対応するUDMネットワークエレメントのために前記第1サブスクリプション情報を作成することを含む。
【0033】
ここで、前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表し、前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す。
【0034】
ここで、暗黙的な方法で第1サブスクリプション情報を作成する方式に対応するように、図4の例に示すように、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントに第1要求を送信してUDRネットワークエレメント内のデータに対するアクセスを要求し、UDRネットワークエレメントは、第1要求を受信すると、第1要求に関する応答をUDMネットワークエレメントに返し、続いて、デフォルトで該UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成し、このようにして、該UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメント再起動イベントに対するサブスクリプションを完了する。
【0035】
明示的な方法で第1サブスクリプション情報を作成する方式に対応するように、図5の例に示すように、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントに第1要求を送信し、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントから返された第1要求に関する応答を受信した後、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントに第2要求を送信してUDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプションを要求し、UDRネットワークエレメントは、第2要求を受信すると、第2要求に関する応答をUDMネットワークエレメントに返し、続いて、デフォルトで該UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成し、このようにして、該UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメント再起動イベントに対するサブスクリプションを完了する。
【0036】
障害やダウンタイムなどの状況でUDRネットワークエレメントが再起動した場合、UDRネットワークエレメントに格納されている情報が失われることを考慮すると、UDMネットワークエレメントのために作成する第1サブスクリプション情報も失われることになるため、再起動後にUDRネットワークエレメントがUDMネットワークエレメントに通知メッセージを正確かつタイムリーに送信することを保証するために、一実施例では、前記方法は、さらに、
UDMネットワークエレメントに対応する第1サブスクリプション情報をバックアップすることを含む。
【0037】
ここで、UDRネットワークエレメントは、定期的にユーザデータをバックアップデータベースにバックアップするとともに、第1サブスクリプション情報も同時にバックアップデータベースにバックアップすることができる。このように、UDRネットワークエレメントが故障して再起動した後、バックアップデータベースからユーザデータ及び第1サブスクリプション情報を回復することができ、それによって、後続に障害やダウンタイムなどが発生する状況で再起動した後、依然として、再起動イベントをサブスクリプションしたUDMネットワークエレメント送信に通知メッセージを正確かつタイムリーに送信することを保証することができる。
【0038】
実際の応用時、UDRネットワークエレメントは、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIに基づいて、第1メッセージをUDMネットワークエレメントに送信するため、UDRネットワークエレメントは、第1メッセージを送信する前、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを得る必要がある。これに基づき、一実施例では、前記方法は、さらに、
ネットワーク機能記憶機能(NRF、Network Repository Function)に照会することにより、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するための統一リソース識別子符(URI、Uniform Resource Identifier)を取得すること、
及び/又は、
UDMネットワークエレメントの第1要求又は第2要求から、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得すること、を含む。
【0039】
ここで、上記における明示的な方法で再起動イベントサブスクリプションを行う状況に対応するように、UDMネットワークエレメントは、再起動イベントをサブスクリプションするための第2要求をUDRネットワークエレメントに送信する時、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを第2要求に付帯させ、このように、UDRネットワークエレメントは、受信した第2要求から対応するURIを取得することができる。
【0040】
上記における暗黙的な方法で再起動イベントサブスクリプションを行う状況に対応するように、UDRネットワークエレメントは、以下の方式1から2のうちの少なくとも1つの方式によりUDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得することができる。
【0041】
方式1では、UDRネットワークエレメントは、NRFネットワークエレメントに照会することにより、対応するUDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得する。
【0042】
方式2では、UDMネットワークエレメントは、データアクセスを要求するための第1要求をUDRネットワークエレメントに送信する時、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを第1要求に追加して付帯させ、このように、UDRネットワークエレメントは、受信した第1要求から対応するURIを取得することができる。
【0043】
一実施例では、前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信した後、前記方法は、さらに、
アクセス及び移動管理機能(AMF、Access and Mobility Management Function)ネットワークエレメント、及び/又は、セッション管理機能(SMF、Session Management Function)ネットワークエレメントとデータ同期を行うことを含む。
【0044】
図6の例に示すように、UDRネットワークエレメントは、再起動後、第1メッセージを通じてUDMネットワークエレメントに対応する再起動イベントを通知し、UDMネットワークエレメントは、第1メッセージに基づいて対応するAMF及び/又はSMFネットワークエレメントに対応する再起動イベントを通知し、続いて、対応するデータ同期フローがトリガされ、AMF及び/又はSMFネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントとの間にデータ同期フローを起動する。
【0045】
それに対応し、本開示の実施例は、さらに、UDMネットワークエレメントに適用するデータディザスタリカバリ方法を提供し、図7に示すように、該方法は、以下のステップ701を含む。
【0046】
ステップ701では、UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信する。
【0047】
ここで、前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0048】
ここで、第1メッセージは、UDRネットワークエレメントが再起動した後にUDMネットワークエレメントに送信される。実際の応用時、UDRネットワークエレメントに障害が発生して再起動した後、UDRネットワークエレメントは、5Gサービス化インターフェースプロトコルフレームで定義された通知フローを採用して、第1メッセージを関連するUDMネットワークエレメントに送信することにより、UDRネットワークエレメントに再起動イベントが発生したことをUDMネットワークエレメントに通知することができる。
【0049】
一実施例では、前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する。
【0050】
一実施例では、前記第1メッセージは、POSTメッセージである。
【0051】
一実施例では、前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信する前、前記方法は、さらに、
第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表す。
【0052】
一実施例では、前記第1要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている。
【0053】
ここで、暗黙的な方法で第1サブスクリプション情報を作成する方式に対応するように、図4の例に示すように、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントに第1要求を送信してUDRネットワークエレメント内のデータに対するアクセスを要求し、UDRネットワークエレメントは、第1要求を受信すると、第1要求に関する応答をUDMネットワークエレメントに返し、続いて、デフォルトで該UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成し、このようにして、該UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメント再起動イベントに対するサブスクリプションを完了する。
【0054】
暗黙的な方法で再起動イベントサブスクリプションを行う状況に対応するように、UDRネットワークエレメントは、以下の方式1から2のうちの少なくとも1つの方式によりUDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得することができる。
【0055】
方式1では、UDRネットワークエレメントは、NRFネットワークエレメントに照会することにより、対応するUDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得する。
【0056】
方式2では、UDMネットワークエレメントは、データアクセスを要求するための第1要求をUDRネットワークエレメントに送信する時、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを第1要求に追加して付帯させ、このように、UDRネットワークエレメントは、受信した第1要求から対応するURIを取得することができる。
【0057】
一実施例では、前記第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信した後、前記方法は、さらに、
第2要求を前記UDRネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す。
【0058】
一実施例では、前記第2要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている。
【0059】
ここで、明示的な方法で第1サブスクリプション情報を作成する方式に対応するように、図5の例に示すように、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントに第1要求を送信し、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントから返された第1要求に関する応答を受信した後、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントに第2要求を送信してUDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプションを要求し、UDRネットワークエレメントは、第2要求を受信すると、第2要求に関する応答をUDMネットワークエレメントに返し、続いて、デフォルトで該UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成し、このようにして、該UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメント再起動イベントに対するサブスクリプションを完了する。
【0060】
明示的な方法で再起動イベントサブスクリプションを行う状況に対応するように、UDMネットワークエレメントは、再起動イベントをサブスクリプションするための第2要求をUDRネットワークエレメントに送信する時、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを第2要求に付帯させ、このように、UDRネットワークエレメントは、受信した第2要求から対応するURIを取得することができる。
【0061】
一実施例では、前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信した後、前記方法は、さらに、
前記第1メッセージをAMFネットワークエレメント及び/又はSMFネットワークエレメントに送信することを含む。
【0062】
図6の例に示すように、UDRネットワークエレメントは、再起動後、第1メッセージを通じてUDMネットワークエレメントに対応する再起動イベントを通知し、UDMネットワークエレメントは、第1メッセージに基づいて対応するAMF及び/又はSMFネットワークエレメントに対応する再起動イベントを通知し、続いて、対応するデータ同期フローがトリガされ、AMF及び/又はSMFネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントとの間にデータ同期フローを起動する。
【0063】
図8に本開示の適用実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ方法の実施フローを示し、以下のステップ1~12を含む。
【0064】
ステップ1では、AMFネットワークエレメントは、UDMネットワークエレメントアクセス要求をUDMネットワークエレメントに送信する。
【0065】
ステップ2では、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントアクセス要求をUDRネットワークエレメントに送信する。
【0066】
ステップ1及びステップ2では、AMFネットワークエレメントがサービス要求をUDMネットワークエレメントに送信することに相当し、それに対応し、UDMネットワークエレメントは、サービス要求をUDRネットワークエレメントに送信する。選択可能に、ステップ2では、UDMネットワークエレメントは、通知メッセージを受信するためのURIを要求に追加して付帯させることができる。
【0067】
ステップ3では、UDRネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントアクセス要求に関する応答をUDMネットワークエレメントに返す。
【0068】
ステップ4では、UDMネットワークエレメントは、UDMネットワークエレメントアクセス要求に関する応答をAMFネットワークエレメントに返す。
【0069】
ここで、UDMネットワークエレメントは、AMFネットワークエレメントとUDRネットワークエレメントとの間のアクセスインターフェースとして、関連するサービス論理を実現する。
【0070】
選択可能に、ステップ5では、UDMネットワークエレメントは、再起動イベントのサブスクリプション要求をUDRネットワークエレメントに送信する。
【0071】
選択可能に、ステップ5では、UDMネットワークエレメントは、通知メッセージを受信するためのURIを要求に付帯させることができる。
【0072】
ステップ5を基に、ステップ6では、UDRネットワークエレメントは、再起動イベントのサブスクリプション要求に対する応答をUDMネットワークエレメントに返す。
【0073】
ステップ7では、UDRネットワークエレメントは、UDMネットワークエレメントに対して再起動イベントに関するサブスクリプションを作成する。
【0074】
ここで、ステップ5と6が実行されている場合、UDRネットワークエレメントは、明示的な方法でサブスクリプションを作成し、ステップ5と6が実行されていない場合、UDRネットワークエレメントは、暗黙的な方法でサブスクリプションを作成する。
【0075】
ステップ8では、UDRネットワークエレメントは、ステップ7で生成されたサブスクリプションデータをバックアップする。
【0076】
ここで、UDRネットワークエレメントは、ローカルのユーザデータをバックアップするとともに、サブスクリプションデータをバックアップする。
【0077】
ステップ9では、UDRネットワークエレメントに障害が発生して再起動し、データを回復する。
【0078】
ここで、回復されるデータには、ユーザデータとサブスクリプションデータが含まれる。
【0079】
選択可能に、ステップ10では、UDRネットワークエレメントは、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIをNRFネットワークエレメントに照会する。
【0080】
ここで、UDRネットワークエレメントは、ステップ2又はステップ5でのUDMネットワークエレメントが送信した要求から対応するURIを取得した場合、ステップ10は実行する必要はない。
【0081】
ステップ10を基に、ステップ11では、NRFネットワークエレメントは、照会結果に関する応答をUDRネットワークエレメントに返す。
【0082】
ステップ12では、UDRネットワークエレメントが第1メッセージをUDMネットワークエレメントに送信し、UDRネットワークエレメントが再起動したことをUDMネットワークエレメントに通知する。
【0083】
本開示の実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ方法によれば、UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDM集合内の各UDMネットワークエレメントに送信して、UDRネットワークエレメントの再起動イベントをUDMネットワークエレメントに通知するために用いられ、このように、UDRネットワークエレメントが障害やダウンタイムなどの状況で再起動した場合、UDMネットワークエレメントは、UDRネットワークエレメントが再起動したことをタイムリーに知ることができ、その上で、UDRネットワークエレメントと関連するネットワークエレメントとの間のデータ同期フローをできるだけ早くトリガし、5Gコアネットワーク中のユーザデータ機器のディザスタリカバリ性を保証することができ、異なるメーカーのUDMネットワークエレメントとUDRネットワークエレメントとのネットワーク化が行われた場合のUDRネットワークエレメントのディザスタリカバリ性をサポートすることができる。
【0084】
本開示の実施例に係るUDRネットワークエレメント側の方法を実現するために、本開示の実施例は、さらに、UDRネットワークエレメントに設けられたユーザデータのディザスタリカバリ装置を提供し、図9に示すように、該装置は、第1送信ユニット901を含む。
【0085】
第1送信ユニット901は、前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信するように構成され、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0086】
ここで、一実施例では、前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する。
【0087】
一実施例では、前記第1メッセージは、POSTメッセージである。
【0088】
一実施例では、前記装置は、さらに、
前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信する前、UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成するように構成されるサブスクリプションユニットを含み、ここで、
前記第1サブスクリプション情報は、対応するUDMネットワークエレメントが前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントをサブスクリプションすることを表す。
【0089】
一実施例では、前記第1サブスクリプション情報は、少なくとも、対応するUDMネットワークエレメントの識別子を含む。
【0090】
一実施例では、前記サブスクリプションユニットは、
受信した第1要求又は第2要求に基づいて、対応するUDMネットワークエレメントのために前記第1サブスクリプション情報を作成するように構成され、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表し、前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す。
【0091】
一実施例では、前記サブスクリプションユニットは、さらに、
NRFネットワークエレメントに照会することにより、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得すること、及び/又は、
UDMネットワークエレメントの第1要求又は第2要求から、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得すること、を実行するように構成される。
【0092】
一実施例では、前記装置は、さらに、
UDMネットワークエレメントに対応する第1サブスクリプション情報をバックアップするように構成されるバックアップユニットを含む。
【0093】
一実施例では、前記装置は、さらに、
前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信した後、AMFネットワークエレメント及び/又はSMFネットワークエレメントとデータ同期を行うように構成されるデータ同期ユニットを含む。
【0094】
実際の応用時、前記第1送信ユニット901とデータ同期ユニットは、ユーザデータのディザスタリカバリ装置内の通信インターフェースにより実現され、前記サブスクリプションユニットとバックアップユニットは、ユーザデータのディザスタリカバリ装置内のプロセッサにより実現され得る。
【0095】
本開示の実施例によるUDMネットワークエレメント側の方法を実現するために、本開示の実施例は、さらに、UDMネットワークエレメントに設けられたユーザデータのディザスタリカバリ装置を提供し、図10に示すように、該装置は、第1受信ユニット1001を含む。
【0096】
第1受信ユニット1001は、UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信するように構成され、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0097】
ここで、一実施例では、前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する。
【0098】
一実施例では、前記第1メッセージは、POSTメッセージである。
【0099】
一実施例では、前記装置は、さらに、
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信する前、第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信するように構成される第2送信ユニットを含み、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表す。
【0100】
一実施例では、前記第1要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている。
【0101】
一実施例では、前記装置は、さらに、
前記第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信した後、第2要求を前記UDRネットワークエレメントに送信するように構成される第3送信ユニットを含み、ここで、
前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す。
【0102】
一実施例では、前記第2要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている。
【0103】
一実施例では、前記装置は、さらに、
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信した後、前記第1メッセージをAMFネットワークエレメント及び/又はSMFネットワークエレメントに送信するように構成される第4送信ユニットを含む。
【0104】
実際の応用時、前記第1受信ユニット1001、第2送信ユニット、第3送信ユニット及び第4送信ユニットは、ユーザデータのディザスタリカバリ装置内の通信インターフェースにより実現され得る。
【0105】
なお、上記実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ装置は、ユーザデータのディザスタリカバリを行うとき、上記の各プログラムモジュールの区分のみを例として説明したが、実際の応用において、上記処理割り当ては、ニーズに応じて異なるプログラムモジュールによって完了されてもよく、即ち、上記の全部又は一部の処理は、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分けて完了されてもよい。また、上記実施例に係るユーザデータのディザスタリカバリ装置は、ユーザデータのディザスタリカバリ方法の実施例と同じ概念に属し、その具体的な実施過程は、方法の実施例に示すとおりであるため、ここでは説明を省略する。
【0106】
上記プログラムモジュールのハードウェアの実現に基づいて、本開示の実施例に係るUDRネットワークエレメント側の方法を実現するために、本開示の実施例は、さらに、UDRネットワークエレメントを提供し、図11に示すように、UDRネットワークエレメント1100は、第1通信インターフェース1101と第1プロセッサ1102を含む。
【0107】
第1通信インターフェース1101は、他のネットワークノードと情報インタラクションを行うことができ、
第1プロセッサ1102は、前記第1通信インターフェース1101に接続されて他のネットワークノードとの情報インタラクションを実現し、コンピュータプログラムを実行する場合、上記UDRネットワークエレメント側の1つ又は複数の技術的解決手段に係る方法を実行するように構成される。そして、前記コンピュータプログラムは、第1メモリ1103に記憶されている。
【0108】
具体的には、前記第1通信インターフェース1101は、前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信するように構成され、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0109】
ここで、一実施例では、前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する。
【0110】
一実施例では、前記第1メッセージは、POSTメッセージである。
【0111】
一実施例では、前記第1プロセッサ1102は、前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信する前、UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成するように構成され、ここで、
前記第1サブスクリプション情報は、対応するUDMネットワークエレメントが前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントをサブスクリプションすることを表す。
【0112】
一実施例では、前記第1サブスクリプション情報は、少なくとも、対応するUDMネットワークエレメントの識別子を含む。
【0113】
一実施例では、前記第1プロセッサ1102は、
受信した第1要求又は第2要求に基づいて、対応するUDMネットワークエレメントのために前記第1サブスクリプション情報を作成するように構成され、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表し、前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す。
【0114】
一実施例では、前記第1プロセッサ1102は、
NRFネットワークエレメントに照会することにより、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得すること、及び/又は、
UDMネットワークエレメントの第1要求又は第2要求から、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得すること、を実行するように構成される。
【0115】
一実施例では、前記第1プロセッサ1102は、さらに、
UDMネットワークエレメントに対応する第1サブスクリプション情報をバックアップするように構成される。
【0116】
一実施例では、前記第1通信インターフェース1101は、さらに、
前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信した後、AMFネットワークエレメント及び/又はSMFネットワークエレメントとデータ同期を行うように構成される。
【0117】
なお、第1プロセッサ1102と第1通信インターフェース1101の具体的な処理過程は、上記方法を参照して理解し得る。
【0118】
もちろん、実際の応用時、UDRネットワークエレメント1100におけるそれぞれのコンポーネントはバスシステム1104を介して結合される。バスシステム1104は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するように構成されることが理解される。バスシステム1104は、データバス以外、電源バス、制御バスと状態信号バスを含む。しかし、説明を明確にするために、図11では様々なバスは、バスシステム1104として表記される。
【0119】
本開示の実施例における第1メモリ1103は、様々なタイプのデータを記憶してUDRネットワークエレメント1100の操作をサポートするように構成される。これらのデータの例は、UDRネットワークエレメント1100において操作されるための任意のコンピュータプログラムを含む。
【0120】
上記本開示の実施例に係る方法は、前記第1プロセッサ1102に応用されてもよく、前記第1プロセッサ1102によって実現されもよい。前記第1プロセッサ1102は信号処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現過程において、上記方法の各スデップは、前記第1プロセッサ1102におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形式の命令により完了されてもよい。上記第1プロセッサ1102は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)であってもよく、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。前記第1プロセッサ1102は、本開示の実施例に係る各方法、スデップ及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサ又はいずれかの従来のプロセッサなどであってもよい。本開示の実施例を参照して開示される方法のスデップは、ハードウェアデコードプロセッサによって実行されて完了され、又はデコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されて完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に位置してもよく、当該記憶媒体は第1メモリ1103に位置し、前記第1プロセッサ1102は第1メモリ1103における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法におけるスデップを完了する。
【0121】
例示的な実施例では、UDRネットワークエレメント1100は、1つの又は複数のアプリケーション専用集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、複雑プログラマブルロジックデバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ(MCU:Micro Controller Unit)、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子要素によって実現され、上記方法を実行するために使用可能である。
【0122】
上記プログラムモジュールのハードウェアの実現に基づいて、本開示の実施例によるUDMネットワークエレメント側の方法を実現するために、本開示の実施例は、さらに、UDMネットワークエレメントを提供し、図12に示すように、該UDMネットワークエレメント1200は、第2通信インターフェース1201と第2プロセッサ1202を含む。
【0123】
第2通信インターフェース1201は、他のネットワークノードと情報インタラクションを行うことができ、
第2プロセッサ1202は、前記第2通信インターフェース1201に接続されて他のネットワークノードとの情報インタラクションを実現し、コンピュータプログラムを実行する場合、上記UDMネットワークエレメント側の1つ又は複数の技術的解決手段に係る方法を実行するように構成される。そして、前記コンピュータプログラムは、第2メモリ1203に記憶されている。
【0124】
具体的には、前記第2通信インターフェース1201は、
UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信するように構成され、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる。
【0125】
ここで、一実施例では、前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する。
【0126】
一実施例では、前記第1メッセージは、POSTメッセージである。
【0127】
一実施例では、前記第2通信インターフェース1201は、さらに、
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信する前、第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信するように構成され、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表す。
【0128】
一実施例では、前記第1要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている。
【0129】
一実施例では、前記第2通信インターフェース1201は、さらに、
前記第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信した後、第2要求を前記UDRネットワークエレメントに送信するように構成され、ここで、
前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表す。
【0130】
一実施例では、前記第2要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている。
【0131】
一実施例では、前記第2通信インターフェース1201は、さらに、
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信した後、前記第1メッセージをAMFネットワークエレメント及び/又はSMFネットワークエレメントに送信するように構成される。
【0132】
なお、第2プロセッサ1202と第2通信インターフェース1201の具体的な処理過程は、上記方法を参照して理解し得る。
【0133】
もちろん、実際の応用時、UDMネットワークエレメント1200におけるにおけるそれぞれのコンポーネントはバスシステム1204を介して結合される。バスシステム1204はこれらのコンポーネントの間の接続通信を実現するように構成されることは理解される。バスシステム1204は、データバス以外、電源バス、制御バス及び状態信号バスをさらに含む。しかし、明らかに説明するために、図13では様々なバスをバスシステム1204として表記される。
【0134】
本開示の実施例における第2メモリ1203は、様々なタイプのデータを記憶してUDMネットワークエレメント1200の操作をサポートするように構成される。これらのデータの例は、UDMネットワークエレメント1200で操作されるための任意のコンピュータプログラムを含む。
【0135】
上記本開示の実施例に係る方法は、前記第2プロセッサ1202に適用され、又は前記第2プロセッサ1202によって実現されてもよい。前記第2プロセッサ1202は、信号処理能力を有する集積回路チップである可能性がある。実現過程において、上記方法における各ステップは前記第2プロセッサ1202におけるハードウェアの集積ロジック回路又はソフトウェア形式の命令により完了されてもよい。上述した前記第2プロセッサ1202は、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネント等であってもよい。前記第2プロセッサ1202は、本開示の実施例では開示される各方法、ステップ及びロジックブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の常套のプロセッサ等であってもよい。本開示の実施例に係る方法におけるステップに参照して、ハードウェアデコードプロセッサによって実行されて完了され、又はデコードプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせを用いて実行され完了されるように直接具現化されてもよい。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に位置してもよく、当該記憶媒体は第2メモリ1203に位置し、前記第2プロセッサ1202は第2メモリ1203における情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて上記方法におけるステップを完了する。
【0136】
例示的な実施例では、UDMネットワークエレメント1200は、1つ又は複数のASIC、DSP、PLD、CPLD、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、Microprocessor、又は他の電子要素によって実現されて上記方法を実行するために使用可能である。
【0137】
理解されるように、本開示の実施例のメモリ(第1メモリ1103、第2メモリ1203)は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又は読み取り専用光ディスク(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)であってもよい。磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的な説明ではないが、多くの形態のRAMが使用可能である。例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、同期静的ランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)であってもよい。本開示の実施例で説明されるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むことが意図されるが、これらに限定されない。
【0138】
例示的な実施例では、本開示の実施例は、さらに、記憶媒体、即ちコンピュータ記憶媒体を提供し、具体的に、コンピュータ可読記憶媒体であり、例えば、コンピュータプログラムを記憶する第1メモリ1103を含み、上記コンピュータプログラムは、UDRネットワークエレメント1100の第1プロセッサ1102によって実行されて上記UDRネットワークエレメント側方法の前記ステップを完了することができる。また例えば、コンピュータプログラムを記憶する第2メモリ1203を含み、上記コンピュータプログラムは、UDMネットワークエレメント1200の第2プロセッサ1202によって実行されて上記UDMネットワークエレメント側方法の前記ステップを完了することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROMなどのメモリであってもよい。
【0139】
なお、「第1」、「第2」などの用語は、必ず特定の順番又は前後順を説明するために使用されるのではなく、類似する対象を区別するために使用される。
【0140】
本明細書で「及び/又は」という用語は、単に関連オブジェクトを記述する関連関係であり、3つの関係、例えば、A及び/又はBが存在し得ることを意味し、Aが単独で存在し、AとBが同時に存在し、Bが単独で存在することを表すことができる。さらに、本明細書で「少なくとも1つ」という用語は、複数のうちのいずれか1つ又は複数のうちの少なくとも2つの任意の組合せを意味し、例えば、A、B、Cのうちの少なくとも1つを含み、A、B、Cからなる集合から選択される任意の1つ又は複数の要素を含むことができる。
【0141】
また、本開示の実施例に記載の技術的解決手段同士は、衝突しない場合に任意に組み合わせることができる。
【0142】
以上は、本開示の好適な実施例に過ぎず、本開示の保護範囲を限定するものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-10-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
統一データリポジトリUDRネットワークエレメントに適用するユーザデータのディザスタリカバリ方法であって、
前記方法は、
前記UDRネットワークエレメントが再起動した後、第1メッセージを統一データ管理UDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、ユーザデータのディザスタリカバリ方法。
【請求項2】
前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1メッセージは、POSTメッセージである
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信する前、前記方法は、さらに、
UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成することを含み、ここで、
前記第1サブスクリプション情報は、対応するUDMネットワークエレメントが前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントをサブスクリプションすることを表す
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1サブスクリプション情報は、少なくとも、対応するUDMネットワークエレメントの識別子を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記UDMネットワークエレメントのために第1サブスクリプション情報を作成する場合、前記方法は、
受信した第1要求又は第2要求に基づいて、対応するUDMネットワークエレメントのために前記第1サブスクリプション情報を作成することを含み、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表し、前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表し、
前記方法は、さらに、
ネットワーク記憶機能NRFネットワークエレメントに照会することにより、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するための統一リソース識別子符URIを取得すること、
及び/又は、
UDMネットワークエレメントの第1要求又は第2要求から、UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIを取得すること、を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は、さらに、
UDMネットワークエレメントに対応する第1サブスクリプション情報をバックアップすることを含む
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記第1メッセージをUDMネットワークエレメント集合内の各UDMネットワークエレメントに送信した後、前記方法は、さらに、
アクセス及び移動管理機能AMFネットワークエレメント、及び/又は、セッション管理機能SMFネットワークエレメントとデータ同期を行う
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
UDMネットワークエレメントに適用するユーザデータのディザスタリカバリ方法であって、
前記方法は、
UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信することを含み、ここで、
前記第1メッセージは、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントを通知するために用いられる、ユーザデータのディザスタリカバリ方法。
【請求項10】
前記第1メッセージは、
前記UDRネットワークエレメントの再起動時間と、
影響を受ける番号範囲と、のうちの少なくとも1つを付帯する
請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1メッセージは、POSTメッセージである
請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信する前、前記方法は、さらに、
第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第1要求は、前記UDRネットワークエレメントに対するアクセス要求を表す
請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されており、
前記第1要求を前記UDRネットワークエレメントに送信した後、前記方法は、さらに、
第2要求を前記UDRネットワークエレメントに送信することを含み、ここで、
前記第2要求は、前記UDRネットワークエレメントの再起動イベントに対するサブスクリプション要求を表し、
前記第2要求には、前記UDMネットワークエレメント内の通知メッセージを受信するためのURIが付帯されている
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記UDRネットワークエレメントから送信される第1メッセージを受信した後、前記方法は、さらに、
前記第1メッセージをAMFネットワークエレメント及び/又はSMFネットワークエレメントに送信することを含む
請求項に記載の方法。
【請求項15】
UDRネットワークエレメントであって、
第1プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第1メモリと、を含み、
ここで、前記第1プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項1からのいずれか一項に記載の方法のステップを実行ように構成される、UDRネットワークエレメント。
【請求項16】
UDMネットワークエレメントであって、
第2プロセッサと、プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを記憶するように構成される第2メモリと、を含み、
ここで、前記第2プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項から14のいずれか一項に記載の方法のステップを実行ように構成される、UDMネットワークエレメント。
【国際調査報告】