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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-02
(54)【発明の名称】カニューレ先端プロテクタ
(51)【国際特許分類】
   A61F 9/007 20060101AFI20240424BHJP
   A61M 5/32 20060101ALI20240424BHJP
【FI】
A61F9/007 130D
A61M5/32 510V
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572564
(86)(22)【出願日】2022-05-25
(85)【翻訳文提出日】2024-01-04
(86)【国際出願番号】 NL2022050288
(87)【国際公開番号】W WO2022250536
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】2028279
(32)【優先日】2021-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518007625
【氏名又は名称】クレア・アイピー・ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】CREA IP B.V.
【住所又は居所原語表記】Seggelant-Noord2, 3237 MG Vierpolders,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダム-ハウスマン、アドリアーンジェ・コリーネ
(72)【発明者】
【氏名】ヒエムストラ、ユップ
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA10
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066FF05
4C066KK08
4C066NN08
(57)【要約】
ルアー型注射器用のカニューレ先端プロテクタアセンブリ(1)は、第1の直径を有する注射針を有するルアーコネクタ(2)と、第1の直径よりも小さい第2の直径を有する針先端(4)と、ここで、針先端(4)は、ルアーコネクタ(2)とは反対側の注射針の端部で注射針に流体連通して取り付けられ、注射針および針先端(4)の上に摺動可能に位置付けられた保護スリーブ(5)と、ルアーコネクタ取り付け部(11)および保護スリーブコネクタ(12)を備えるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)とを備え、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)は、針先端(4)が保護スリーブ(5)によって覆われる第1の位置から、針先端(4)が保護スリーブ(5)の外側に露出される第2の位置まで、保護スリーブ(5)を移動させるように配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ルアー型注射器用のカニューレ先端プロテクタアセンブリ(1)であって、
第1の直径を有する注射針(3)と、前記第1の直径よりも小さい第2の直径を有する針先端(4)とを有するルアーコネクタ(2)と、ここで、前記針先端(4)は、前記ルアーコネクタ(2)とは反対側の前記注射針(3)の端部で前記注射針に流体連通して取り付けられ、
前記注射針(3)および前記針先端(4)の上に摺動可能に位置付けられた保護スリーブ(5)と、
ルアーコネクタ取り付け部(11)および保護スリーブコネクタ(12)を備えるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)とを備え、前記カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)は、前記針先端(4)が前記保護スリーブ(5)によって覆われる第1の位置から、前記針先端(4)が前記保護スリーブ(5)の外側に露出される第2の位置まで前記保護スリーブ(5)を移動させるように配置される、カニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項2】
前記カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)は、前記保護スリーブ(5)を前記第2の位置に保持するためのラッチ機構をさらに備える、請求項1に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項3】
前記第2の位置は、安定位置である、請求項1または2に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項4】
前記カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)は、第1のヒンジ接続部(16)によって前記保護スリーブコネクタ(12)に接続され、第2のヒンジ接続部(17)によって前記ルアーコネクタ取り付け部(11)に接続された細長い弾性アクチュエータ部(15)をさらに備える、請求項3に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項5】
前記細長い弾性アクチュエータ部(15)は、前記第2の位置において、前記保護スリーブコネクタ(12)と前記ルアーコネクタ取り付け部(11)との間の距離よりも大きい長さを有する、請求項4に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項6】
前記ルアーコネクタ取り付け部(11)は、ルアー接続リング(18)と、前記注射針から離れる方向に伸長する作動面(19)とを備え、前記第2のヒンジ接続部(17)は、前記ルアー接続リング(18)から離れた前記作動面(19)の端部に位置付けられる、請求項4または5に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の位置および前記第2の位置の両方が安定位置である、請求項1または2に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項8】
前記カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)は、第1のヒンジ接続部(16)によって前記保護スリーブコネクタ(12)に接続され、第2のヒンジ接続部(17)によって前記ルアーコネクタ取り付け部(11)に接続された関節式アクチュエータ部アセンブリ(20、21)をさらに備える、請求項7に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項9】
前記関節式アクチュエータ部アセンブリ(20、21)は、第3のヒンジ接続部(24)によって相互接続された第1の直線アーム(21)および第2の直線アーム(20)を備え、前記第1の直線アーム(21)は、前記第1のヒンジ接続部(16)によって前記保護スリーブコネクタ(12)に接続され、前記第2の直線アーム(20)は、前記第2のヒンジ接続部(17)によって前記ルアーコネクタ取り付け部(11)に接続される、請求項8に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項10】
前記ラッチ機構は、前記ルアーコネクタ取り付け部(11)上および前記第2の直線アーム(20)上に協働ラッチ要素(25、26)を備える、請求項2を引用する、請求項8または9に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項11】
前記針先端(4)は、1から10mmの長さを有する、請求項1から10のいずれか一項に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項12】
前記注射針は、1から5cmの長さを有する、請求項1から11のいずれか1項に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項13】
前記保護スリーブ(5)は、23G以下、例えば25Gまたは27Gの直径を有する、請求項1から12のいずれか1項に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項14】
前記針先端(4)は、25G以下、例えば29G、または41Gの直径を有する、請求項1から13のいずれか一項に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項15】
前記針先端(4)は、プラスチック材料、例えばPTFEを備える、請求項1から14のいずれか1項に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【請求項16】
前記カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット(10)は、単一の構成要素、例えば射出成形要素である、請求項1から15のいずれか1項に記載のカニューレ先端プロテクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の直径を有する注射針と、第1の直径よりも小さい第2の直径を有する針先端とを有するルアーコネクタ(a Luer connector)と、ここで、針先端は、ルアーコネクタとは反対の注射針の端部において注射針に流体連通して取り付けられ、注射針および針先端の上に摺動可能に位置付けられた保護スリーブとを備えるルアー型注射器(a Luer type syringe)のためのカニューレ先端プロテクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許出願公開第2014/0128896号は、支持デバイスを有する小ゲージ手術器具を開示している。支持デバイスは、器具の可撓性先端部に沿った、または器具の可撓性先端部の予め定められた部分に沿った様々な位置で支持を提供するために、器具のハンドルから出入りするようにシフトされることができるスリーブである。
【0003】
欧州特許公開EP-A-1 955 684は、眼に位置付けられたトロカールカニューレと共に使用することができる、格納式補強スリーブを有する手術プローブを開示している。プローブがトロカールカニューレを通して眼に挿入されるとき、トロカールカニューレはスリーブの遠位端に取り外し可能に取り付けられ、したがって補強デバイスとして作用する。プローブ先端が眼の中に前進させられるにつれて、スリーブは、プローブハンドルの中に摺動して戻る。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、ルアー型注射器用の改良されたカニューレ先端プロテクタアセンブリを提供することを目的とする。
【0005】
本発明によれば、上記で定義されたカニューレ先端プロテクタアセンブリが提供され、ルアーコネクタ取り付け部および保護スリーブコネクタを備えるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニットをさらに備え、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニットは、針先端が保護スリーブによって覆われる第1の位置から、針先端が保護スリーブの外側に露出される第2の位置まで、保護スリーブを移動させるように配置される。これらの特徴は、例えば網膜下注入処置を安全かつ正確に行うための針先端の保護の改善を提供することができる。
【0006】
本発明を、添付の図面を参照して、以下により詳細に議論する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1A図1Aは、本発明の一実施形態によるカニューレ先端プロテクタアセンブリの斜視図を示す。
図1B図1Bは、本発明の一実施形態によるカニューレ先端プロテクタアセンブリの斜視図を示す。
図2A図2Aは、本発明のさらなる実施形態によるカニューレ先端プロテクタアセンブリの側面図を示す。
図2B図2Bは、本発明のさらなる実施形態によるカニューレ先端プロテクタアセンブリの側面図を示す。
図3A図3Aは、本発明の3つの例示的な実施形態による、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニットの側面を示す。
図3B図3Bは、本発明の3つの例示的な実施形態による、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニットの側面を示す。
図3C図3Cは、本発明の3つの例示的な実施形態による、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニットの側面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
網膜下注入は、例えば薬物または他の物質の送達目的のために、眼の後部、一般に網膜組織内またはその後ろの注射部位に流体を送達する処置である。このような処置では、細い先端を有する針を有する注射器(または注射器)が、眼球、例えば後眼房に(通常はトロカールを介して)挿入され、それによって組織のいくつかの層が貫通される。流体は、例えば従来の注射器構成を使用して、針の先端を通して注射部位に送達される。
【0009】
このような網膜下注入処置は、眼球を正確に貫通し、脆弱な針および先端を操作して網膜の背後のエリアにアクセスするために、安定した取り扱いを必要とする。しかしながら、流体を正確かつ安全に送達するために、針先端は、非常に小さい直径を有することができ、その脆弱性に起因して、例えば、屈曲または破損を受けやすい。
【0010】
したがって、流体を送達するために、ユーザが針を眼球に正確に挿入して貫通することを可能にし、さらに、その十分な保護を提供し、それによって、ユーザが、安全な(および人間工学的な)方法で網膜下注入処置を行うために、注射器を素晴らしいやり方で取り扱うことを可能にする、改善された器具を提供することが望ましい。
【0011】
本発明の実施形態は、例えば網膜下注入処置を行うための針の保護を改善する、ルアー型注射器用のカニューレ先端プロテクタアセンブリを提供する。
【0012】
図1Aから図1Bは、本発明の一実施形態による、ルアー型注射器用のカニューレ先端プロテクタアセンブリ1の側面図を示す。示された実施形態において、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1は、第1の直径を有する注射針3を有するルアーコネクタ2と、第1の直径よりも小さい第2の直径を有する針先端4とを備え、ここで、針先端4は、ルアーコネクタ2の反対側の注射針において注射針3に流体連通して取り付けられる。すなわち、当業者に知られているように、針先端4の少なくとも一部は、注射針内に配置されてもよく、ここで、注射針は、流体を針先端4に送達するためにルアー型注射器と流体連通している。ルアーコネクタ2は、ルアー型注射器の端部に接続するように配置される。
【0013】
図1Aから図1Bに示される実施形態では、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1は、注射針および針先端4の上に摺動可能に位置付けられた保護スリーブ5をさらに備える。
保護スリーブ5は、注射針3の少なくとも一部および針先端4の少なくとも一部を覆うことができ、すなわち、外部環境への(直接)露出からその外面エリアを覆うことができる。
【0014】
保護スリーブ5は、注射針3および針先端4を保護するように配置された長さを有し、ここで、上述のように、注射針3および特に針先端4は、それらの脆弱性および小さい直径のために、たとえば破損または屈曲を受けやすい。したがって、保護スリーブ5は、注射針3および針先端4の適切な保護を提供し、さらに、眼球または眼球上に存在するトロカールに挿入し、貫通するのに十分に強い。保護スリーブ5は、当業者に知られている任意の適切な材料、例えば、金属(例えば、ステンレス(外科用)鋼またはチタン)、または(強い)プラスチック材料を含むことができる。
【0015】
さらに、この実施形態では(図1Aから図1Bに示すように)、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1は、ルアーコネクタ取り付け部11および保護スリーブコネクタ12を備えるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10をさらに備え、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10は、針先端4が保護スリーブ5によって覆われる第1の位置から、針先端4が保護スリーブ5の外側に露出される第2の位置まで保護スリーブ5を移動させるように配置され、第1の位置は図1Aに示され、第2の位置は図1Bに示される。ルアーコネクタ取り付け部11は、ルアーコネクタ2の一部に取り付けられ、保護スリーブコネクタ12は、保護スリーブ5の一部に取り付けられてもよい。第1の位置では、針先端4は保護スリーブ5によって完全に覆われることに留意されたい。
【0016】
保護スリーブコネクタ12は、保護スリーブ5の一部に、いくつかの方法で接続されてもよい。例えば、保護スリーブ12は、保護スリーブ5に対して、その強固な接続のために、溶融され、および/または接着されてもよい。あるいは、保護スリーブ12は、例えば、リング状の要素を備え、(例えば、その確実な接続のために摩擦を使用して)保護スリーブ5にきつく通されてもよい。
【0017】
ルアーコネクタ取り付け部11をルアーコネクタ2上の所定位置に固定したままにし、保護スリーブコネクタ12をルアーコネクタ2に向かう方向に(例えば、それを引き戻すことによって)移動させることによって、保護スリーブ5は、図1Aから図1Bの実施形態に示すように、第1の位置から第2の位置にタンデムに移動する。したがって、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10を使用することによって、ユーザは、保護スリーブ5をルアーコネクタ2から離れるように移動させることによって針先端4を覆うこと(すなわち、第1の位置)を選択するか、または保護スリーブ5がルアーコネクタ2に向かって移動することを可能にすることによって針先端4を露出させること(すなわち、第2の位置)を選択することができる。この観点から、針先端4は、ユーザによって望まれるように、保護スリーブ5によって保護され、または露出されてもよい。
【0018】
より一般的には、本発明の実施形態は、本明細書に記載されるように、第1の直径を有する注射針3を有するルアーコネクタと、第1の直径よりも小さい第2の直径を有する針先端4とを備えるルアー型注射器用のカニューレ先端プロテクタアセンブリ1に関し、ここで、針先端4は、ルアーコネクタ2とは反対側の注射針の端部で注射針に流体連通して取り付けられる。カニューレ先端プロテクタアセンブリ1は、注射針および針先端4の上に摺動可能に位置付けられた保護スリーブ5と、ルアーコネクタ取り付け部11および保護スリーブコネクタ12を備えるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10とをさらに備え、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10は、針先端4が保護スリーブ5によって覆われる第1の位置から、針先端4が保護スリーブ5の外側に露出される第2の位置まで、保護スリーブ5を移動させるように配置される。これは、例えば網膜下注入処置を安全かつ正確に行うための針先端4の改良された保護を提供する、ルアー型注射器のための改良されたカニューレ先端プロテクタアセンブリ1を提供できる。
【0019】
本発明の実施形態のさらなる可能な利点は、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1が、異なるサイズの広範囲のルアー注射器、例えば、標準的な5ccのルアー注射器と容易に適合する(および容易に取り付けることができる)ことである。同様に、さらなる利点は、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1が、様々な直径の注射針3および針先端とも適合することである。
【0020】
さらなる利点は、針先端4の可視化の改善である。より大きい直径のおかげで、ユーザは、処置中に保護スリーブ5を(たとえばカメラを介して)より容易に見ることができ、それによって、流体注射のために針先端4を露出させる前に注射部位に対して保護スリーブ5を正確に位置付けることが可能になる。
【0021】
本明細書に記載される本発明の実施形態に関連してカニューレ先端プロテクタアセンブリ1の有利な特徴を詳述するために、以下の非限定的な例が提示される。カニューレ先端プロテクタアセンブリ1は、ルアーコネクタ2を介してルアー型注射器に取り付けられ、ここで、ルアー型注射器には、例えばフットペダルを使用して、その作動時にルアー型注射器内に保持された流体を注入する(すなわち、出力する)ための制御デバイスが設けられる。
ルアー注射器は流体で満たされ、針先端4が注射針3の端部に取り付けられ、注射針3と流体連通する。処置中、最初に、針先端4は、その保護のために保護スリーブ5によって覆われ(すなわち、第1の位置)、たとえば、眼球の後眼房に挿入され、網膜を貫通する。次いで、保護スリーブ5(の端部)は、(たとえばカメラの使用によって)注射部位に対して正確に位置付けられ、所定の位置に正確に保持される。カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10を使用して、保護スリーブ5は、第1の位置から第2の位置に作動され、それによって、針先端4を注射部位に露出させる。次いで、制御デバイスは、フットペダルを介して作動され、ルアー型注射器に保持された流体は、針先端4を通って注射部位に注入される。針先端4を注射部位から後退させた後、保護スリーブ5は、次いで、第2の位置から第1の位置に作動されて、壊れやすい針先端4を再保護し、眼球から引き抜かれてもよい。
【0022】
この観点から、眼球を通して操作されるとき、壊れやすい針先端4は、第1の位置において保護スリーブ5によって保護される。保護スリーブ5はまた、処置中により容易に視認可能であり、その正確な位置付けを可能にし、第1の位置と第2の位置との間で容易に作動されて、流体を注入するために針先端4を露出させることができる。この点に鑑みて、そのようなカニューレ先端プロテクタアセンブリ1は、様々なルアー注射器および針先端4の直径にも適合し、それによって、使いやすく、費用効果が高く、保護効果の高いカニューレ先端プロテクタアセンブリ1を提供する。
【0023】
一実施形態では、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10は、保護スリーブ5を第2の位置に保持するためのラッチ機構をさらに備える。ラッチ機構は、当業者に知られている任意のラッチ機構を備えてもよく、そのための可能な実施形態は後に説明される。一般に、ラッチ機構は、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10の容易な使用を提供し、ユーザが、例えば網膜下注入処置をより良好でより安全な方法で行うために、保護スリーブ5を第2の位置に安全に保持することを可能にする。
【0024】
このために、さらなる実施形態では、第2の位置は安定位置である。安定位置は、保護スリーブ5が第2の位置にある間、ユーザが、不安定性の大きな懸念なしに、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1とルアー型注射器との組み合わせをしっかりと保持することができるため、その組み合わせの安全な使用を可能にする。例えば、上述の非限定的な例に関して、保護スリーブ5は、保護スリーブ5が不安定になること、および例えば第1の位置に誤って作動することを大きく懸念することなく、流体を注入するために針先端4を露出させるように第2の位置に安定して保持される。
【0025】
図1Aから図1Bに示される例示的な実施形態では、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10は、第1のヒンジ接続部16によって保護スリーブコネクタ12に接続され、第2のヒンジ接続部17によってルアーコネクタ取り付け部11に接続された細長い弾性アクチュエータ部15をさらに備える。第1および第2のヒンジ接続部16、17は、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1の容易な製造を提供するリビングヒンジ接続部を備えてもよい。
【0026】
図1Bに示されるように、細長い弾性アクチュエータ部15は、第2の位置において「静止」した弓形状の形状を備えてもよく、すなわち、静止位置は安定した位置である。「休止」第2の位置にある細長い弾性アクチュエータ部15を、例えばその一部に指を押し当てることによって作動させると、細長い弾性アクチュエータ部15のアーチ状形状の「変形」が生じ(図1A参照)、保護スリーブ5が第2の位置から第1の位置へ作動される。
【0027】
このようにして、細長い弾性アクチュエータ部15は、ルアーコネクタ取り付け部11と保護スリーブコネクタ12との間の単純な接続を提供するだけでなく、第1の位置と第2の位置との間の保護スリーブ5の単純かつ容易な作動も提供する。
【0028】
このことを念頭に置いて、さらなる例示的な実施形態では、細長い弾性アクチュエータ部15は、図1Aから図1Bに示すように、第2の位置における保護スリーブコネクタ12とルアーコネクタ取り付け部11との間の距離よりも大きい長さを有し、この距離は、第2の位置よりも第1の位置において長い。第2の位置における距離よりも長い長さを有することによって、これは、細長い弾性アクチュエータ部15が、第2の位置においてアーチ状の形状を有するのに十分な長さを有し、第1の位置と第2の位置との間で保護スリーブ5の適切な作動を有することを可能にする。
【0029】
図1Aから図1Bに示すさらに別の実施形態では、ルアーコネクタ取り付け部11は、ルアー接続リング18と、注射針から離れる方向に延びる作動面19とを備え、第2のヒンジ接続部17は、ルアー接続リング18から離れた作動面19の端部に位置付けられる。この実施形態では、ルアーコネクタ2は、その容易な取り付けのために、ルアー接続リング18を通して押されてもよいか、またはねじ込まれてもよい。さらに、この実施形態では、細長い弾性アクチュエータ部15(の一端)は、第2のヒンジ接続部17によって作動面19の端部に接続される。
【0030】
図1Aに示すように、第1の位置では、細長い弾性アクチュエータ部15は、ルアー接続リング18の表面と接触し、それによって、針先端4が保護スリーブ5によって覆われ保護されていることをユーザに「知らせる」。図1Bに示されるような第2の位置では、細長い弾性アクチュエータ部15は、「静止」状態で「弓形」状の形状を有し、それによって、針先端4が露出されていることをユーザに「知らせる」。
【0031】
この観点から、ルアー接続リング18および作動面19の存在は、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10の容易な使用を可能にする。ユーザは、適切な作動運動のためにルアー接続リング18と(直接)接触するように、「静止」している細長い弾性アクチュエータ部15の「弓形」状の形状を単に、例えば指で叩くか、または指で押してもよい。
【0032】
この点において、作動面19の長さは、異なるルアー注射器とのカニューレ先端プロテクタアセンブリ1の使用に関連し、例えば、より広いルアー注射器は、適切なルアー接続のためにより短い作動面19を含んでもよく、その逆も同様である。
【0033】
これを考慮すると、さらなる実施形態では、第1の位置と第2の位置の両方が安定位置である。これは、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10の双安定動作を提供し、カニューレ先端プロテクタアセンブリ1の使用中にさらにより良好な安定性を可能にする。また、上述の非限定的な例に関して、保護スリーブ5は、操作および眼球内への貫通のために第1の位置に安定して保持され、その後、露出した針先端4を通して流体を注入するために第2の位置に作動されて安定して保持され、次いで、眼球からの引き抜きのために第1の位置に再作動されて安定して保持されてもよい。これは、安定位置として第1および第2の位置の両方を有することの様々な利点を詳述し、当業者は、例えば網膜下注入処置において慎重かつ注意深い移動を安定して安全に行う際のそのような利点を理解するであろう。
【0034】
図2Aから図2Bは、本発明の一実施形態によるルアー型注射器用のカニューレ先端プロテクタアセンブリ1の側面図を示す。図1Aおよび1Bに示す例示的な実施形態にあるのと同じ機能を有する要素は、同じ参照番号によって示される。
【0035】
図2Aから図2Bに示される実施形態では、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10は、第1のヒンジ接続部16によって保護スリーブコネクタ12に接続され、第2のヒンジ接続部17によってルアーコネクタ取り付け部11に接続された関節式アクチュエータ部アセンブリ20、21をさらに備える。関節式アクチュエータ部アセンブリ20、21は、保護スリーブ5を第1の位置と第2の位置との間で良好な関節式に作動させるための1つ以上のジョイントによって接続された部品を備え、それによって、保護スリーブ5の単純かつ容易な作動が可能になる。
【0036】
さらなる実施形態では、関節式アクチュエータ部アセンブリ20、21は、第3のヒンジ接続部24によって相互接続された第1の直線アーム21および第2の直線アーム20を備え、図2Aから図2Bに示すように、第1の直線アーム21は、第1のリビングヒンジ接続部16によって保護スリーブコネクタ12に接続され、第2の直線アーム20は、第2のヒンジ接続部17によってルアーコネクタ取り付け部品11に接続される。本明細書で既に説明した第1および第2のヒンジ接続部17、18と同様に、第3のヒンジ接続部24もまた、リビングヒンジ接続部を備えることができる。この実施形態では、第1の直線アーム21および第2の直線アーム20の端部は、図2Aから図2Bに示すように、第3のヒンジ接続部24を介して接続される。
【0037】
図2Aに示すように、本実施形態において、第1の直線アーム21および第2の直線アーム20は、保護スリーブ5が第1の位置にある延長された直線アームを形成する。図2Bに示すように、この実施形態では、第1の直線アーム21および第2の直線アーム20は、湾曲状の形状、例えば(実質的に)V字状の湾曲を形成し、ここで、保護スリーブ5は第2の位置にあり、ここで、第3のヒンジ接続部24は湾曲の頂点である。
【0038】
この点に関して、第2の直線アーム20は、保護スリーブ5の補助作動のために配置された指支持面22を備えてもよく、指支持面22は、例えば、第3のヒンジ接続部24とは反対側の第2の直線アーム20の端部に設けられてもよい。
【0039】
さらに、この実施形態では、図2Aから図2Bに示すように、第2の直線アーム20は、接続タブ23を介して第2のヒンジ接続部17によってルアーコネクタ取り付け部11に接続されてもよい。換言すれば、ルアーコネクタ取り付け部11は、第2の直線アーム20との接続のための第2のヒンジ接続部17を備える接続タブ23を備える。
【0040】
概して、第1の直線アーム21および第2の直線アーム20を備える関節式アクチュエータ部アセンブリ20、21を有する図2Aから図2Bに示す実施形態は、(機械的)部品のコンパクトで効率的な構成を有し、ここで、部品は、適切なアセンブリを形成するように良好に組み立てられ、また、美的に満足のいく外観を有し、さらに、第1の位置と第2の位置との間で保護スリーブ5の適切な作動を可能にする。
【0041】
図2Aから図2Bに示される特定の実施形態では、上記のラッチ機構について説明された実施形態を参照すると、ラッチ機構は、ルアーコネクタ取り付け部11上および第2の直線アーム20上に協働ラッチ要素25、26を備える。図2Aから図2Bの実施形態に示すように、協働するラッチ要素25、26は、第2の直線アーム20上に、例えば第3のヒンジ接続部24から離れた第2の直線アーム20の端部の近くに設けられた第1のラッチ要素25と、ルアーコネクタ取り付け部11上に設けられた第2のラッチ要素26とを備えることができる。第1および第2のラッチ要素25、26は、図2Aおよび図2Bに示すように、両方ともフック型セグメントを含むことができる。
【0042】
協働ラッチ要素25、26の存在により、ユーザは、適切かつ確実な締結手段を用いて保護スリーブ5を第2の位置に容易に保持することができ、さらに、第3のヒンジ接続部24を単に押すことによって、保護スリーブ5を第2の位置から第1の位置に作動させるために、協働ラッチ要素25、26を容易にラッチ解除することもできる。
【0043】
さらに、図2Aを参照すると、ユーザは、例えば、協働ラッチ要素25、26の要素が互いにラッチ(および結合)して安全に締結されるまで、(第2のヒンジ接続部17の一方の側にトルク状の力をかけるように)第2の直線アーム20の端部に指を容易に押し下げて、保護スリーブ5を第1の位置から第2の位置に作動させることができ、ここで、図2Bに示すように、保護スリーブ5は、ラッチ機構によって第2の位置に保持される。その効果を得るために、第2の直線アーム20は、その長さに沿った点に力が加えられることを可能にするように、設計によって(材料および寸法を適切に選択することによって)剛性である。
【0044】
上記を考慮して、上述の特徴は、ラッチ機構の複数の非限定的な実施形態を説明するために使用されてもよく、いくつかの構造が想定されることができる。
【0045】
したがって、図3Aから図3Cは、本発明の3つの「ラッチ機構」実施形態によるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10の側面図を示す。
【0046】
図3Aは、ラッチ機構の「バネ」状の実施形態を有するカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10の側面図を示す。図3Aに示される「バネ」状の実施形態では、協働するラッチ要素25、26は、第3のヒンジ接続部24とは反対側の第2の直線アーム20の端部である第1のラッチ要素25と、ルアー接続リング18から離れた作動面19の端部に設けられ、フック型セグメントを備える第2のラッチ要素26とを含む。第2の直線アーム20の端部、すなわち第1のラッチ要素25を押し下げることによって、第2のラッチ要素26のフック型セグメントは、第2の直線アーム20の端部にラッチ(および結合)して、その確実な締結を行うことができる。
【0047】
図3Bは、ラッチ機構の「フック・アンド・アイ」状の実施形態によるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10の側面図を示す。図3Bに示される「フック・アンド・アイ」状の実施形態では、協働するラッチ要素25、26は、第2の直線アーム20の一部に設けられた第1のラッチ要素25と、ルアー接続リング18から離れた作動面19の端部に設けられた第2のラッチ要素26とを備え、ここで、第1のラッチ要素25は開口を備え、第2のラッチ要素26はフック型セグメントを備える。第2の直線アーム20の端部を押し下げることによって、第2のラッチ要素26のフック型セグメントは、第1のラッチ要素25の開口を通り抜け、第2の直線アーム20の表面にラッチ(および結合)して、その確実な締結を行うことができる。
【0048】
図3Cは、図2AからBの実施形態と同様の、ラッチ機構の「二重フック」状の実施形態によるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10の側面図を示す。図3Cに示される「二重フック」状の実施形態では、協働するラッチ要素25、26は、第2の直線アーム20の一部に設けられた第1のラッチ要素25と、ルアー接続リング18から離れた作動面19の端部に設けられた第2のラッチ要素26とを備え、ここで、第1のラッチ要素25および第2のラッチ要素26の両方がフック型セグメントを備える。第2の直線アーム20の端部を押し下げることによって、第1および第2のラッチ要素25、26のフック型セグメントは、それらの確実な締結のために互いにラッチ(および結合)できる。
【0049】
図3Aから図3Cに示されるような)カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10について説明された実施形態は、非限定的な例であり、本明細書に記載された特徴の代替的な実装が可能であることが繰り返される。例えば、異なる協働ラッチ要素25、26(例えば、スライドセグメントおよび/又はピンセグメント)が想定されてもよい。
【0050】
本明細書に記載されるように、作動面19の長さは、異なるルアー型注射器との使用に関連する。この点に関して、図3Aの実施形態に示される作動面19の長さは、図3Bおよび図3Cの実施形態に示されるものよりも長いことに留意されたい。したがって、図3Aの実施形態に示されるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10は、より狭い(より小さい容積の)ルアー型注射器に適していてもよく、図3Bおよび図3Cの実施形態は、より幅の広いルアー型注射器に適している。
【0051】
特定の実施形態では、針先端4は、1から10mmの長さを有し、例えば眼の網膜を貫通するのに十分な長さを提供する。この意味で、第1の位置と第2の位置との間の距離は、例えば、1から10mmであってもよい。
【0052】
さらなる特定の実施形態では、注射針は、1から5cmの長さを有し、例えば、眼の後眼房に到達するのに十分な長さを提供する。この意味で、注射針3は、例えば、針先端4と等しいか、またはそれより長い長さを有してもよい。
【0053】
有利な実施形態では、保護スリーブ5は、23G以下、例えば25G、さらには27Gの直径を有する。これにより、保護スリーブ5は、網膜下注射および他の眼科用途に十分な強度および剛性を有することができ、また、例えば保護スリーブ5を眼球内に挿入するときの力および公差に耐え、その曲げに抵抗することができる。さらに、23G以下(25Gまたは27G)のこのような直径はまた、トロカールとの使用に適切であり、そして現在使用されるより大きいゲージの針/スリーブよりも外傷を引き起こさない。
【0054】
さらなる有利な実施形態では、針先端4は、25G以下、例えば29G、またはさらには41Gの直径を有し、例えば網膜下注入処置に特に適した針先端4を提供し、それによってその使用を改善する。特に、29G未満、例えば41Gの直径は、網膜下注入処置中の針先端4の繊細な操作および誘導に良好な能力を提供する。
【0055】
代替として、一実施形態には、例えば、23Gの直径を有する注射針3に取り付けられたシリコンチューブの形態の、25Gの直径の針先端4が設けられる。さらなる実施形態では、23G、25Gまたは27Gの直径の注射針に、注射針3の端部の内側に嵌合するシリコンチューブの形態の針先4を設けることができる。これらの実施形態は、眼の内部から、また網膜などの繊細な組織に非常に近いところから流体を除去するためのバックフラッシュ用途に特に適している。小さな寸法および柔軟な先端部の設計は、近くの組織の外傷を引き起こす危険性を少なくする。シリコン材料の針先端4は、リスクをさらに低減するために、直線状の管の変形形態、または(当業者に知られているような)「ブラシ」タイプの変形形態であってもよい。
【0056】
このような網膜下注入処置をさらに安全な方法で行うために、さらに有利な実施形態では、針先端4は、プラスチック材料、例えばPTFEを備える。これは、針先端4が十分に小さく、さらに、それを通して流体を送達するために十分に強いことを可能にしてもよい。針先端4は、例えば、ナイロン、シリコン、またはシリコンゴムなどの任意の医療グレードの材料を備えるプラスチック材料を備えることができる。特定の実施形態では、針先端4は、単一の材料を備える含む、すなわち、単一のプラスチック材料から作製されてもよい。
【0057】
一実施形態では、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10は、単一の構成要素、たとえば射出成形要素である。代替的に述べると、本明細書に記載される実施形態のいずれか1つに関して、カニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10(全体)は、単一の構成要素を形成するために射出成形プロセスを使用して形成される。そのような射出成形プロセスは、カニューレ挿入先端プロテクタアクチュエータユニット10を提供する際に効率的であり、高い再現性が可能である(すなわち、製造プロセスを容易にする)だけでなく、その特徴および(機械的)部品が、そのより容易で改善された作動のために、一体型構成要素を形成するように接続されることも可能にする。
【0058】
図1Aから図1B図2Aから図2B、および図3Aから図3Cに示されるものなどの、本明細書に開示されるカニューレ先端プロテクタアクチュエータユニット10のいずれも、別個の構成要素として提供されてもよく、本明細書に開示されるカニューレ先端プロテクタアセンブリ1を利用しなくても、網膜下注入処置を含む任意の適用分野において有用であるかもしれないことに留意されたい。
【0059】
本発明を、図面に示すようないくつかの例示的な実施形態を参照して上記に説明してきた。いくつかの部分又は要素の修正および代替実装が可能であり、添付の特許請求の範囲に定義された保護の範囲に含まれる。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
【国際調査報告】