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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-07
(54)【発明の名称】Qラッチスイベルボールジョイント
(51)【国際特許分類】
   B65D 90/00 20060101AFI20240425BHJP
   E05C 19/00 20060101ALI20240425BHJP
【FI】
B65D90/00 F
E05C19/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561667
(86)(22)【出願日】2022-04-06
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 US2022023681
(87)【国際公開番号】W WO2022216828
(87)【国際公開日】2022-10-13
(31)【優先権主張番号】63/171,908
(32)【優先日】2021-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520244016
【氏名又は名称】クライオポート,インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100163061
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】キャンプ,ロブ
(72)【発明者】
【氏名】ボーリンガー,ブレット
(72)【発明者】
【氏名】オネル,ボビー
(72)【発明者】
【氏名】リー,ベン
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA21
3E170AB10
3E170AB23
3E170VA16
3E170WF01
3E170WF04
3E170WF10
(57)【要約】
一般に、本明細書において説明される主題の一態様はラッチで具現化される。ラッチはボールジョイントを含む。ボールジョイントは、ステムと、ステムの近位端に位置する第1のボールとを含む。ラッチは、ステムと第1のボールとの一部を囲むように構成されるとともにボールジョイントをエンクロージャ内に固定するケーシングを含む。ラッチは、キャッププレートをさらに含む。キャッププレートは、リセスまたはカップであって、ボールジョイントの第1のボールを受け入れ、第1のボールがリセスまたはカップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステムと、前記ステムの近位端に位置する第1のボールとを含むボールジョイントと、
前記ステムと前記第1のボールとの一部を囲むとともに前記ボールジョイントをエンクロージャ内に固定するように構成されたケーシングと、
リセスまたはカップであって、前記ボールジョイントの前記第1のボールを受け入れ、前記第1のボールが前記リセスまたは前記カップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有する、キャッププレートと、を備えるラッチ。
【請求項2】
前記ラッチは、前記ケーシングの内周と前記ボールジョイントの前記ステムの外周との間にスペースを含む、請求項1に記載のラッチ。
【請求項3】
前記ケーシングは、コンテナのねじ付き面と噛合するように構成されるねじ付き外側面を有する、請求項1に記載のラッチ。
【請求項4】
前記ケーシングは、前記キャッププレートのねじ付き外面と相互接続または噛合して前記キャッププレートを前記ケーシング内に締結または噛合するねじ付き内側面を有する、請求項1に記載のラッチ。
【請求項5】
前記ボールジョイントは、前記第1のボールに対向する、前記ステムの遠位端に位置する第2のボールをさらに含む、請求項1に記載のラッチ。
【請求項6】
ステムと、前記ステムの近位端に位置する第1のボールとを含むボールジョイントを有するラッチと、
前記ステムと前記第1のボールとの一部を囲むとともに前記ボールジョイントをエンクロージャ内に固定するように構成されたケーシングと、
リセスまたはカップであって、前記ボールジョイントの前記第1のボールを受け入れ、前記第1のボールが前記リセスまたは前記カップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有する、キャッププレートと、
受け入れ部であって、前記ボールジョイントを保持および受け入れるように構成された筒状部材と、前記ボールジョイントを前記受け入れ部の内側に固定するように構成されたロックピンとを有する、受け入れ部と、を備えるロック装置。
【請求項7】
前記ボールジョイントは、前記第1のボールに対向する、前記ステムの遠位端に位置する第2のボールをさらに含む、請求項6に記載のロック装置。
【請求項8】
前記筒状部材は円筒形であり、前記ボールジョイントの前記第2のボールを前記受け入れ部の内側に保持する、請求項7に記載のロック装置。
【請求項9】
前記ボールジョイントおよび前記受け入れ部は位置ずれする、請求項8に記載のロック装置。
【請求項10】
前記受け入れ部の前記ロックピンは、前記ボールジョイントの前記第2のボールと接触する、請求項9に記載のロック装置。
【請求項11】
前記ロックピンは、前記ボールジョイントの前記第2のボールを前記受け入れ部から出すように制御可能である、請求項10に記載のロック装置。
【請求項12】
第1のロック装置を備えるコンテナであって、前記第1のロック装置は、
ステムと、前記ステムの近位端に位置する第1のボールと、前記第1のボールに対向する、前記ステムの遠位端に位置する第2のボールとを含むボールジョイントを有する、ラッチと、前記ステムと前記第1のボールとの一部を囲むとともに前記ボールジョイントをエンクロージャ内に固定するように構成されたケーシングと、リセスまたはカップであって、前記ボールジョイントの前記第1のボールを受け入れ、前記第1のボールが前記リセスまたは前記カップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有する、キャッププレートと、
前記ボールジョイントを保持するように構成された筒状部材を含む受け入れ部と、前記ボールジョイントを前記受け入れ部の内側に固定するように構成されたロックピンと、前記ロックピンの遠位端の近くに位置付けられた第1の押しボタンと、を含む、コンテナ。
【請求項13】
前記コンテナは、第2のロック装置をさらに備え、前記第2のロック装置は、
ステムと、前記ステムの近位端に位置する第1のボールと、前記第1のボールに対向する、前記ステムの遠位端に位置する第2のボールとを含むボールジョイントと、前記ステムと前記第1のボールとの一部を囲むとともに前記ボールジョイントをエンクロージャ内に固定するように構成されたケーシングと、前記ケーシングの内周と前記ボールジョイントの前記ステムの外周との間のスペースと、リセスまたはカップであって、前記ボールジョイントの前記第1のボールを受け入れ、前記第1のボールが前記リセスまたは前記カップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有する、キャッププレートと、を有するラッチと、
前記ボールジョイントを保持するように構成された筒状部材と、前記ボールジョイントを前記受け入れ部の内側に固定するように構成されたロックピンと、前記ロックピンの遠位端の近くに位置付けられた第2の押しボタンと、を有する受け入れ部と、を含む、請求項12に記載のコンテナ。
【請求項14】
前記コンテナは、前記第1のロック装置の前記第1の押しボタンを押圧して前記ロックピンを押して前記ボールジョイントを前記受け入れ部から出すことによって、および、前記第2のロック装置の前記第2の押しボタンを押圧して前記ロックピンを押して前記ボールジョイントを前記受け入れ部から出すことによって開かれる、請求項13に記載のコンテナ。
【請求項15】
ロック装置を動作させる方法であって、
ラッチのボールジョイントの一部を囲むようにケーシングを位置決めすることであって、前記一部は、ステムと前記ステムの近位端に位置する第1のボールとを有する、位置決めすることと、
前記ボールジョイントをエンクロージャ内に固定することと、
リセスまたはカップであって、前記ボールジョイントの前記第1のボールを受け入れ、前記第1のボールが前記リセスまたは前記カップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有するキャッププレートにおいて、前記ボールジョイントの前記第1のボールを受け入れることと、
前記ボールジョイントを保持および受け入れるように構成された筒状部材を有する受け入れ部において、前記ボールジョイントを保持および受け入れることと、
前記ボールジョイントをロックピンにより前記受け入れ部の内側に固定することと、
を含む方法。
【請求項16】
前記ボールジョイントは、前記第1のボールに対向する、前記ステムの遠位端に位置する第2のボールをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、前記ボールジョイントの前記第2のボールを前記受け入れ部の内側に保持することをさらに含み、前記筒状部材は円筒形であり、前記ボールジョイントの前記第2のボールを前記受け入れ部の内側に保持する、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ボールジョイントおよび前記受け入れ部は位置ずれする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記ボールジョイントの前記第2のボールを前記受け入れ部の前記ロックピンと接触させることをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ボールジョイントの前記第2のボールを前記受け入れ部から出すように前記ロックピンを制御することをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
[0001]本出願は、2021年4月7日に出願された「Q-LATCH SWIVEL BALL JOINT」という名称の米国仮特許出願第63/171,908号に基づくとともにそれに対する優先権を主張するものであり、その全体の内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
(1.分野)
[0002]本明細書は、輸送コンテナ用のしっかりした容易にアクセス可能なロック機構を提供するためのシステム、装置および/または方法に関する。
【0003】
( [0003]2.関連技術の説明)
[0004]感温材料の輸送は、特殊な輸送コンテナを必要とする。生体材料によっては、輸送期間中、材料が摂氏-60~-80度の温度範囲に保たれることを保証するためにドライアイスを充填されたコンテナで輸送されるものもある。これらの特殊なコンテナは多くの場合、振動、熱衝撃、圧力差を含むがこれらに限定されない広範囲の外力を輸送中または保管中に受け、取り扱い時に落下し、他の物体と衝突する。コンテナは、あらゆる外部衝撃に耐えるために構造的完全性を有して開発されねばならないだけでなく、内部の商品を保護するとともに、ドライアイスと特に内部の商品が感染性物質である場合には内部の商品とに晒されることから周囲の人間および環境を保護するために輸送中に不慮に開くことを防止せねばならない。輸送コンテナの内部の商品の封じ込めは優先度が高いが、その一方、コンテナの開閉のしやすさも重要である。コンテナの内部に配置された商品は、医療目的のために使用される場合があり、したがって、感温性であるとともに時間的制約がある。開くことおよび特に閉じることのいかなる遅れも、商品損傷の高リスクまたは動的保持時間の減少をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
[0005]したがって、輸送コンテナ用のしっかりした容易にアクセス可能なロック機構を提供するためのシステム、装置および/または方法の必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[0006]一般に、本明細書において説明される主題の一態様はラッチで具現化される。様々な例示的な実施形態では、ラッチはボールジョイントを含む。ボールジョイントは、ステムと、ステムの近位端に位置する第1のボールとを含む。ラッチは、ステムと第1のボールとの一部を囲むように構成されるとともにボールジョイントをエンクロージャ内に固定するケーシングを含む。ラッチは、キャッププレートをさらに含むことができる。キャッププレートは、リセスまたはカップであって、ボールジョイントの第1のボールを受け入れ、第1のボールがリセスまたはカップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有する。
【0006】
[0007]これらのおよび他の実施形態は任意選択で1つまたは複数の他の特徴を含んでもよい。ラッチは、ケーシングの内周とボールジョイントのステムの外周との間にスペースを含むことができる。ケーシングは、コンテナのねじ付き面と噛合するように構成されるねじ付き外側面を含むことができる。ケーシングは、キャッププレートのねじ付き外面と相互接続または噛合してキャッププレートをケーシング内に締結または噛合するねじ付き内側面を含むことができる。ボールジョイントは、第1のボールに対向する、ステムの遠位端に位置する第2のボールを含むことができる。
【0007】
[0008]別の例示的な実施形態では、本発明は、ロック装置で具現化され得る。ロック装置は、ラッチおよび受け入れ部を含む。ラッチは、ステムと、ステムの近位端に位置する第1のボールとを有するボールジョイントを含む。ラッチは、ステムと第1のボールとの一部を囲むとともにボールジョイントをエンクロージャ内に固定するように構成されたケーシングと、リセスまたはカップであって、ボールジョイントの第1のボールを受け入れ、第1のボールがリセスまたはカップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有するキャッププレートとをさらに含む。受け入れ部は、ボールジョイントを保持および受け入れるように構成された筒状部材と、ボールジョイントを受け入れ部の内側に固定するように構成されたロックピンとを含む。
【0008】
[0009]ボールジョイントは、第1のボールに対向する、ステムの遠位端に位置する第2のボールをさらに含むことができる。筒状部材は円筒形とすることができ、ボールジョイントの第2のボールを受け入れ部の内側に保持することができる。ボールジョイントおよび受け入れ部は位置ずれする(misaligned)ことがある。受け入れ部のロックピンは、ボールジョイントの第2のボールと接触することができる。ロックピンは、ボールジョイントの第2のボールを受け入れ部から出す(eject)ように制御可能であり得る。
【0009】
[0010]別の例示的な実施形態では、主題は、コンテナで具現化され得る。コンテナは、ラッチおよび受け入れ部を有する第1のロック装置を含む。ラッチは、ステムと、ステムの近位端に位置する第1のボールと、第1のボールに対向する、ステムの遠位端に位置する第2のボールとを有するボールジョイントを含む。ラッチは、ステムと第1のボールとの一部を囲むとともにボールジョイントをエンクロージャ内に固定するように構成されたケーシングと、リセスまたはカップであって、ボールジョイントの第1のボールを受け入れ、第1のボールがリセスまたはカップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有するキャッププレートとをさらに含む。受け入れ部は、ボールジョイントを保持するように構成された筒状部材と、ボールジョイントを受け入れ部の内側に固定するように構成されたロックピンと、ロックピンの遠位端の近くに位置付けられた第1の押しボタンとを含む。
【0010】
[0011]コンテナは、ラッチおよび受け入れ部を有する第2のロック装置をさらに含むことができる。第2のロック装置のラッチは、ステムと、ステムの近位端に位置する第1のボールと、第1のボールに対向する、ステムの遠位端に位置する第2のボールとを有するボールジョイントを含む。第2のロック装置のラッチは、ステムと第1のボールとの一部を囲むとともにボールジョイントをエンクロージャ内に固定するように構成されたケーシングと、ケーシングの内周とボールジョイントのステムの外周との間のスペースと、リセスまたはカップであって、ボールジョイントの第1のボールを受け入れ、第1のボールがリセスまたはカップ内で回転することを可能にするリセスまたはカップを有するキャッププレートとをさらに含む。第2のロック装置の受け入れ部は、ボールジョイントを保持するように構成された筒状部材と、ボールジョイントを受け入れ部の内側に固定するように構成されたロックピンと、ロックピンの遠位端の近くに位置付けられた第2の押しボタンとを含む。コンテナは、第1のロック装置の第1の押しボタンを押圧してロックピンを押してボールポイントを受け入れ部から出すことによって、および、第2のロック装置の第2の押しボタンを押圧してロックピンを押してボールジョイントを受け入れ部から出すことによって開かれ得る。
【0011】
[0012]本発明の他のシステム、方法、特徴、および利点は、以下の図および詳細な説明を検討すれば当業者には明らかであろう。図に示す構成部品は、必ずしも縮尺通りではなく、本発明の重要な態様をよりよく示すために誇張されていることがある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】[0013]本発明の一態様による1つのロック装置が取り付けられたコンテナを示す。
図2】[0014]本発明の一態様による、ラッチおよびラッチ受け入れ部を含むロック装置の一例を示す。
図3】[0015]本発明の一態様によるラッチの断面図を示す。
図4】[0016]本発明の一態様によるラッチ受け入れ部を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0017]本明細書において、輸送コンテナに対するしっかりした容易にアクセス可能なロック装置、デバイスまたは他の機構を提供するためのシステム、デバイスおよび/または方法が開示される。ロック装置は、シッパーの蓋をシッパーのベースに固定する。いくつかの実施態様では、ロック装置は、シッパーの2つの異なる部分を一緒に固定することができる。ロック装置は、文書保管コンテナなどの、異なるサイズを有し得るまたは異なる用途に使用され得る他のコンテナまたはエンクロージャを固定するのに使用され得る。ロック装置は、ラッチまたは他のラッチデバイスおよびラッチ受け入れ部を含むことができる。ラッチは、ラッチ受け入れ部の内側に固定されて閉位置においてコンテナの蓋をコンテナのベースとロックまたは固定するボールジョイントを含むことができる。ラッチは、コンテナの蓋とコンテナのベースとの間に小さな位置ずれがある場合であっても蓋がベースに固定されたままであるようにボールジョイントが自在に回転することを可能にする。したがって、ロック装置は、コンテナの蓋およびベースが外力により僅かに位置ずれしている場合であっても出荷時に不慮に開くことを防止するとともに容易に閉じることを可能にすることができる。
【0014】
[0018]他の利益および利点として、ロック装置を外部露出および外部衝撃から保護するためにロック装置のラッチおよびラッチ受け入れ部の両方がケーシングの内側およびコンテナのチャネルまたはキャビティ内に位置付けられるため、ロック装置が、より長い寿命を有するとともに、その寿命の間、より耐久性があるままであることが挙げられる。さらに、輸送コンテナは、そのようなロック装置が2つ取り付けられてもよい。コンテナは、両方のロック装置が同時にまたは連続してロック解除される場合にのみ、完全に開くことができ、これにより、出荷時にコンテナが不慮に開くことを防止することができる。
【0015】
[0019]図1は、1つまたは複数のロック装置106が取り付けられたコンテナ100を示す。コンテナ100は、蓋102と、ベース104と、1つまたは複数のロック装置106とを含むことができる。コンテナ100は、蓋102およびベース104を一緒に保持することによって閉じられ、蓋102をベース104から解放することによって開かれ得る。コンテナ100は、1つまたは複数のロック装置106が取り付けられているまたは取着されているものとすることができる。ロック装置106は、Qラッチなどのラッチ108およびラッチ受け入れ部110を含むことができる。ラッチ108は、ラッチ受け入れ部110と噛合して、蓋102を閉じるとともにコンテナ100のベース104とロックさせることができる。ラッチ108は、ラッチ受け入れ部110から離脱して、コンテナ100をロック解除するとともに蓋102が開かれることを可能にすることができる。例えば図1に示すように、ラッチ108は、コンテナ100のベース104に取り付けられ得、その一方、ラッチ受け入れ部110は、コンテナ100の蓋102に取り付けられ得る。代替的に、ラッチ108は、コンテナ100の蓋102に取り付けられてもよく、その一方、ラッチ受け入れ部110は、コンテナ100のベース104に取り付けられてもよい。
【0016】
[0020]蓋102の表面は、例えば図1に示すように、1つまたは複数の凹み部134を含むことができる。1つまたは複数の凹み部134は、ラッチ受け入れ部110の近位端138が蓋102内のチャネル(以下、簡単に「蓋チャネル」と呼ばれる)に挿入されると、ラッチ受け入れ部110の露出した遠位端136を外力から保護することができる。1つまたは複数の凹み部134は、蓋102の表面の下に位置する、蓋チャネルに至る開口であって、ラッチ受け入れ部110の近位端138を受け入れる開口を含むことができる。ロック装置106のラッチ受け入れ部110は、蓋チャネルに挿入され得る、および/または蓋チャネルの内側に位置決めされ得る。遠位端136は、ラッチ受け入れ部110がラッチ108と噛合する、ラッチ受け入れ部110の近位端138に対向する。遠位端136は、1つまたは複数の凹み部134の表面に部分的に露出した部分を有して、蓋102の表面の下に、蓋チャネルの内側に位置付けられ得る。ラッチ受け入れ部110は、ラッチ108をラッチ受け入れ部110から離脱させるのに使用される押しボタン112または他の作動機構を含むことができる。押しボタン112または他の作動機構は、ラッチ受け入れ部110の遠位端136にまたはその近くに位置付けられ得る。押しボタン112または他の作動機構は、押しボタン112を外力から保護するために、蓋102の表面の下に、蓋チャネルの内側に位置付けることができ、および/または、1つまたは複数の凹み部134の表面と面一とすることができる。図4を参照しながらラッチ受け入れ部110を以下でさらに説明する。
【0017】
[0021]蓋102の表面は、ロック装置106のラッチ受け入れ部110を収容する蓋チャネル137(以下、「蓋チャネル」)を含むことができる。ラッチ受け入れ部110は、蓋チャネル137に挿入され得る、および/または蓋チャネル137の内側に位置決めされ得る。蓋チャネル137は、ラッチ受け入れ部110を外力から保護することができる。ラッチ受け入れ部110の外面は、ラッチ受け入れ部110を衝撃および/または他の外力から保護するために蓋102の表面と面一とすることができる。蓋チャネル137は、蓋102がベース104と合わさる蓋102の縁122の内面に位置する第1の開口を含むことができる。ラッチ受け入れ部110の近位端138は、ラッチ受け入れ部110がラッチ108と噛合する、蓋チャネル137の第1の開口に挿入および位置決めされ得る。蓋チャネル137は、蓋102の表面における1つまたは複数の凹み部134に位置付けられるまたは位置決めされる第2の開口を含むことができる。ラッチ受け入れ部110の遠位端136は、近位端138が蓋チャネル137に挿入されてラッチ108と噛合すると蓋チャネルの第2の開口に位置付けられ得る。蓋チャネル137は、ねじ付き面128を含むことができる。ねじ付き面128は、蓋チャネルの表面のうち、第1の開口の近くの部分、または、蓋チャネルの表面のすべてにわたることができる。蓋チャネル137のねじ付き面128は、ラッチ受け入れ部110のケーシング114におけるねじ付き面126と相互接続または噛合して、ラッチ受け入れ部110を蓋チャネルの内側に固定することができる。
【0018】
[0022]コンテナ100のベース104の表面は、キャビティ133(以下、「ベースキャビティ133」)を含むことができる。ロック装置106のラッチ108は、ベースキャビティ133に挿入され得る、および/またはベースキャビティ133の内側に位置決めされ得る。ベースキャビティ133は、ラッチ108を外力から保護することができる。ラッチ108の表面は、ラッチ108を保護するためにベース104の表面と面一とすることができる。ベースキャビティ133は、ベース104が蓋102と合わさるベース104の縁124に位置付けられた近位端を含むことができる。ベースキャビティ133は、近位端に対向する遠位端を含むことができる。ベースキャビティの遠位端は閉じていてもよくまたは開いていてもよい。ラッチ108の遠位端は、ラッチ受け入れ部110と噛合するためにベースキャビティ133の近位端に位置決めされ得る。ベースキャビティ133の近位端は、ベース104の縁124の内面に位置する第1の開口を含むことができる。ベースキャビティ133の第1の開口は、ラッチ108をラッチ受け入れ部110と噛合させるために、蓋チャネルの内側に位置決めされたラッチ受け入れ部110内にラッチ108の遠位端が延出し得るまたは位置決めされ得るように蓋102が閉じられると、蓋102の縁122の内面に位置する蓋チャネルの第1の開口と位置合わせされ得る。ベースキャビティ133は、ねじ付き面130を含むことができる。ねじ付き面130は、ベースキャビティ133の表面の一部またはすべてにわたることができる。ねじ付き面130は、ラッチ108のねじ付き面132と相互接続または噛合して、ラッチ108をベースキャビティ133の内側に固定することができる。ねじ付き面132は、ラッチ108のケーシング120に位置付けられ得る。図3を参照しながらラッチ108を以下でさらに説明する。
【0019】
[0023]いくつかの実施態様では、コンテナ100の表面における1つまたは複数の凹み部134、チャネルまたはキャビティの位置決めは、蓋102とベース104との間で入れ替えられてもよい。その結果、ラッチ受け入れ部110が、蓋102ではなくベース104内に位置決めされてもよく、ラッチ108が、ベース104ではなく蓋102内に位置決めされてもよい。チャネルがベース104の表面にある場合(以下、「ベースチャネル」)、ラッチ受け入れ部110は、ベースチャネル内に位置決めされ得る。キャビティが蓋102の表面にある場合(以下、「蓋キャビティ」)、ラッチ108は蓋キャビティ内に位置決めされ得る。ベースチャネルは、上記で説明した蓋チャネルと同じ機能および/または特性を有するまたは共有することができるが、その代わり、ベース104内に位置決めされ得る。蓋キャビティは、上記で説明したベースキャビティと同じ機能および/または特性を有するまたは共有することができるが、その代わり、蓋102内に位置決めされ得る。
【0020】
[0024]ラッチ受け入れ部110は、ラッチ受け入れ部110を外力から保護するためにコンテナ100の表面における蓋チャネルまたはベースチャネルの内側に位置決めされ得る。ラッチ受け入れ部110は、ラッチ受け入れ部110がチャネル内に固定されるようにチャネルの内側に密接にまたはしっかりと位置決めされ得る。ラッチ受け入れ部110は、蓋チャネルまたはベースチャネルのねじ付き面と相互接続または噛合してラッチ受け入れ部110をチャネルの内側に固定することができるねじ付き面を有するケーシング114を含むことができる。例えば、ラッチ受け入れ部110が蓋チャネルの内側に位置決めされると、そのケーシング114は、蓋チャネルのねじ付き面128と相互接続または噛合してラッチ受け入れ部110を蓋102の蓋チャネルに締結することができるねじ付き面126を含むことができる。
【0021】
[0025]ラッチ受け入れ部110は、蓋102およびベース104が相互接続する蓋102の縁122またはベース104の縁124にまたはその近くに位置付けられた近位端を含むことができる。ラッチ受け入れ部110の近位端は、ラッチ108の遠位端を受け入れることができ、ラッチ108をラッチ受け入れ部110の内側に固定してラッチ受け入れ部110をラッチ108と噛合させることができる。ラッチ受け入れ部110は、蓋102またはベース104の表面における1つまたは複数の凹み部134にまたはその近くに位置付けられた遠位端を含むことができる。ラッチ受け入れ部110は、ラッチ受け入れ部110の遠位端にまたはその近くに位置付けられているとともに、ラッチ受け入れ部110をラッチ108から離脱させるのに使用される押しボタン112または他の作動機構を含むことができる。ロック装置106がロックされ、ラッチ受け入れ部110の押しボタン112または他の作動機構が押下されると、押しボタン112または他の作動機構は、ラッチ108の遠位端をラッチ受け入れ部110内から出すとともにラッチ108をラッチ受け入れ部110から離脱させて、コンテナ100をロック解除するまたは開くことができる。
【0022】
[0026]ラッチ受け入れ部110のケーシング114は、ラッチ受け入れ部110を覆うとともに包囲することができる。ケーシング114は、ラッチ受け入れ部110を外力から保護することができる。いくつかの実施態様では、ラッチ受け入れ部110は、締結具を用いてコンテナ100に取り付けられ得るまたは取着され得る。締結具は、ねじ付き面とともに用いられて、ラッチ受け入れ部110を蓋102またはベース104内に連結することができる。締結具はボルト、ねじ、ヒンジ、またはそれらの異なる形態とすることができる。締結具は、コンテナ100の表面において蓋チャネルまたはベースチャネルに、またはその近くに位置付けられ得る。例えば、ラッチ受け入れ部110が蓋チャネルの内側に位置決めされる場合、締結具は蓋チャネルの縁116に位置付けられ得る。
【0023】
[0027]ラッチ108は、ラッチ108を保護するためにコンテナ100の表面におけるベースキャビティまたは蓋キャビティの内側に位置決めされ得る。ラッチ108は、ラッチ108が固定されるとともに外力によりキャビティから落下するまたは滑り落ちることがないようにキャビティに密接にまたはしっかりと位置決めされ得る。ラッチ108は、ベースキャビティまたは蓋キャビティのねじ付き面と相互接続または噛合してラッチ108をキャビティの内側に固定することができるねじ付き面を有するケーシング120を含むことができる。例えば、図1に示すように、ラッチ108は、ベースキャビティの内側に位置決めされ得、ラッチ108のケーシング120は、ベースキャビティのねじ付き面130と相互接続または噛合することができるねじ付き面132を含むことができる。
【0024】
[0028]ラッチ108は、蓋102とベース104とが合わさるベース104の縁124または蓋102の縁122にまたはその近くに位置付けられた遠位端を含むことができる。ラッチ108の遠位端は、ラッチ108をラッチ受け入れ部110と噛合させるようにラッチ受け入れ部110のエンクロージャの内側に位置決めおよび固定され得る。ラッチ108の遠位端がラッチ受け入れ部110から離脱すると、ラッチ108は、ラッチ受け入れ部110から離脱して、ロック装置106をロック解除することができる。いくつかの実施態様では、ラッチ108は、締結具を用いてコンテナ100に取り付けられ得るまたは取着され得る。締結具は、ねじ付き面とともに用いられて、ベース104または蓋102内にラッチ108を連結することができる。締結具はボルト、ねじ、ヒンジ、またはそれらの異なる形態とすることができる。締結具は、コンテナ100の表面においてベースキャビティまたは蓋キャビティにまたはその近くに位置付けられ得る。例えば、ラッチ108がベースキャビティの内側に位置決めされる場合、締結具はベースキャビティの縁118に位置付けられ得る。
【0025】
[0029]コンテナ100は、1つまたは複数のロック装置106を含むことができる。図2は、ロック装置106を示す。1つまたは複数のロック装置のそれぞれは、ラッチ受け入れ部110およびラッチ108を有することができる。1つまたは複数のロック装置106は、コンテナ100に取り付けられるまたは取着される第1のロック装置および第2のロック装置を含むことができる。コンテナ100は、任意の数のロック装置106を含むことができる。コンテナ100が2つのロック装置を含む場合、コンテナ100は、外力によりコンテナ100が不慮に開くことを回避するために、第1のロック装置および第2のロック装置の両方を同時に、逐次的にまたは連続してロック解除することによって、ロック解除され得る。例えば、2つのロック装置106は、蓋102をベース104からロック解除するには同時に押下される必要があるものとすることができ、そうでなければ、2つのロック装置106のうちのどちらか一方が押下されない場合、対応するラッチ108は、対応するラッチ受け入れ部110と係合および噛合したままとすることができる。
【0026】
[0030]第1のロック装置は、第1の押しボタンを含むことができ、第2のロック装置は、第2の押しボタンを含むことができる。第1の押しボタンが押下されると、第1のロック装置が、対応するラッチ受け入れ部110内に位置決めされた対応するラッチ108を出し、第1のロック装置106をロック解除することができ、第2の押しボタンが押下されると、第2のロック装置が、対応するラッチ108を対応するラッチ受け入れ部110から出し、第2のロック装置をロック解除することができる。いくつかの実施態様では、ラッチ108は、力が蓋102に加えられてベース104の上に蓋102を閉じるとともに対応するラッチ108を対応するラッチ受け入れ部110と再係合させるまで、対応するラッチ受け入れ部110から離脱したままとすることができる。いくつかの実施態様では、蓋102は、対応するラッチ108を対応するラッチ受け入れ部110と再係合させるために、閉じるとともに力を加えるように付勢され得る。第1のロック装置の押しボタンおよび/または第2のロック装置の押しボタンは、押しボタンを外力から保護してコンテナ100が不慮に開くことを回避するために、蓋102の表面またはベース104の表面における1つまたは複数の凹み部134にまたはその近くに位置付けられ得る。
【0027】
[0031]ラッチ108およびラッチ受け入れ部110がそれぞれコンテナ100の蓋102およびベース104にまたはその逆に取り付けられると、ラッチ108は、蓋102および/またはベース104にかかる外力の衝撃によるラッチ108とラッチ受け入れ部110との位置ずれを補正するように、自在に回転する、または自在に動くことを可能にされ得る。ラッチ108およびラッチ受け入れ部110が位置ずれする場合、これは、ラッチ108の遠位端がラッチ受け入れ部110の内側に固定されることを妨げる可能性があるか、または、ラッチ108の遠位端をラッチ受け入れ部110から離脱させる可能性があり、ロック装置106をロック解除させかねない。したがって、ラッチ108が位置ずれを補正および/またはラッチ108をラッチ受け入れ部110と再位置合わせするように、自在に回転する、または自在に動くことができるため、ラッチ108は、コンテナ100が閉じるかまたは閉じたままであるように、ラッチ受け入れ部110と係合および噛合する、および/またはラッチ受け入れ部110との係合を維持することができる。
【0028】
[0032]次に図2および図3を参照すると、ラッチ108は、ボールジョイント302と、ケーシング120と、キャッププレート304とを含むことができる。ボールジョイント302は、近位端306と、遠位端310と、近位端306と遠位端310との間に、近位端306と遠位端310とを接続するステムなどの細長い部材308とを含むことができる。
【0029】
[0033]ボールジョイント302は、ダブルボールジョイントまたはシングルボールジョイントとすることができる。ボールジョイントは、近位端306に第1のボール303、および/または遠位端310に第2のボール305を含むことができる。第1のボール303および/または第2のボール305は、形状が球形または半球形とすることができる。第1のボール303を有する近位端306はキャッププレート304およびケーシング120内に位置決めされ得る。近位端306は、第1のボール303であって、キャッププレート304と接触し、ケーシング120内においてキャッププレート304のリセスまたはカップ内で自在に回転することができる第1のボール33を含むことができる。第2のボール305を有する遠位端310は、第1のボール303を有する近位端306に対向して位置決めされ得る。
【0030】
[0034]図2および図3をなおも参照すると、第2のボール305は、ラッチ108をラッチ受け入れ部110と噛合させるようにラッチ受け入れ部110のエンクロージャ内に固定され得る。第2のボール305がラッチ受け入れ部110から出されると、ラッチ108は、ラッチ受け入れ部110から離脱し、ロック装置106およびコンテナ100をロック解除することができる(例えば、図1を参照)。第1のボール303の直径は、第2のボール305の直径よりも小さくてもよく、第2のボール305の直径に等しくてもよく、または第2のボール305の直径よりも大きくてもよい。細長い部材308の直径は、第1のボール303の直径および/または第2のボール305の直径よりも小さいものとすることができる。細長い部材308は、その全長を通じて同じ直径を有してもよく、またはその長さに沿って種々の直径を有してもよい。
【0031】
[0035]ケーシング120は、ボールジョイント302をケーシング120のエンクロージャ内に固定するようにボールジョイント302の近位端306と細長い部材308の一部とを囲むことができる。ケーシング120は、内側面322および外側面324を有することができる。外側面324は、ねじ付き面132のようなねじ付き部分を有することができる。ねじ付き面132は、コンテナ100のねじ付き面と相互接続または噛合して、ラッチ108をコンテナ100内に固定することができる(例えば、図1を参照)。ラッチ108は、ラッチ108を外力から保護するために、コンテナ100の表面におけるベースキャビティまたは蓋キャビティの内側に位置決めされ得る。ねじ付き面132は、ベースキャビティのねじ付き面130または蓋キャビティのねじ付き面と相互接続または噛合することができる。ケーシング120の内側面322は、ねじが切られているものとすることができる。ねじ付き内側面322は、キャッププレート304のねじ付き外面320と相互接続および噛合して、キャッププレート304をケーシング120の内側に固定することができる。
【0032】
[0036]ケーシング120の直径は、種々の部分において様々とすることができる。例えば、ケーシング120のサイズは、ケーシング120がボールジョイント302の細長い部材308を包囲するいくつかの部分において減少することができる。別の例では、ケーシング120のサイズは、ケーシング120がボールジョイント302の近位端306を包囲するいくつかの部分において増大することができる。ラッチ108は、ケーシング120の内周312と細長い部材308の外周314との間にスペース316を含むことができる。スペース316は、ボールジョイント302の近位端306における第1のボール303がケーシング120の内側で自在に回転すると、細長い部材308がケーシング120のエンクロージャ内で自在に動く、または自在に回転することを可能にすることができる。ラッチ108およびラッチ受け入れ部110が外力により位置ずれすると、ボールジョイント302の第1のボール303は、ボールジョイント302の第2のボール305がラッチ受け入れ部110のエンクロージャと再位置合わせするように、キャッププレート304のカップまたはリセス318の内側でケーシング120内において自在に動く、および/または自在に回転することができる。ラッチ108とラッチ受け入れ部110との再位置合わせは、ロック装置106がロックされている場合、ボールジョイント302の第2のボール305をラッチ受け入れ部110内に固定した状態に保つことができ、または、ロック装置106がロック解除されている場合、ボールジョイント302の第2のボール305がラッチ受け入れ部110のエンクロージャ内に受け入れられてラッチ108をラッチ受け入れ部110と噛合させることを可能にすることができる。
【0033】
[0037]キャッププレート304は、ボールジョイント302の第1のボール303およびケーシング120の内側面322と相互接続することができる。キャッププレート304は、リセスまたはカップ318であって、第1のボール303を受け入れ、第1のボール303がリセスまたはカップ318内で回転することを可能にするリセスまたはカップ318を有することができる。キャッププレート304は、ケーシング120のねじ付き内側面322と相互接続または噛合してキャッププレート304をケーシング120内に締結または噛合することができるねじ付き外面320を有することができる。
【0034】
[0038]図4は、ラッチ受け入れ部110を示す。ラッチ受け入れ部110は、Qラッチとすることができる。ラッチ受け入れ部110は、押しボタン112または他の作動機構と、ケーシング114とを含むことができる。ケーシング114は、押しボタン112または他の作動機構を収めるまたは囲む中空の細長い筒状部材402と、ラッチ受け入れ部110を外力から保護することができるヘッド408とを含むことができる。細長い筒状部材402は、第1の端404および第2の端406を含むことができる。筒状部材402は円筒形とすることができ、内部に中空チャネルを有することができる。筒状部材402の第1の端404は開いているものとすることができ、ラッチ108のボールジョイント302の遠位端310(例えば、図3を参照)が中空チャネルに入るとともに中空チャネルの内側に固定されることを可能にする。第2の端406の一部またはすべては、ヘッド408によって覆われ得る。ヘッド408は、第2の端406の直径よりも大きい直径を有することができ、ラッチ受け入れ部110が蓋チャネルまたはベースチャネルに挿入されると、蓋における1つまたは複数の凹み部134(例えば、図1を参照)あるいはベースにおける1つまたは複数の凹み部の表面と面一となり得る。細長い筒状部材402は、ボールジョイント302の遠位端310を中空チャネルの内側に保持および固定することができる(例えば、図1および図3を参照)。
【0035】
[0039]細長い筒状部材402は、ねじ付き外面410を含むことができる。ねじ付き外面410は、細長い筒状部材402の表面の一部またはすべてにわたることができる。ねじ付き外面410は、蓋チャネルのねじ付き面128またはベースチャネルのねじ付き面と相互接続または噛合して、ラッチ受け入れ部110をコンテナ100の蓋チャネルまたはベースチャネル内に固定することができる(例えば、図1を参照)。
【0036】
[0040]ここで図1に戻って参照すると、ラッチ受け入れ部110は、押圧されてラッチ受け入れ部110をラッチ108から離脱させるとともに蓋102をベース104からロック解除することができる押しボタン112または他の作動機構を含むことができる。押しボタン112または他の作動機構は、ロック装置106のロック解除を制御することができる。例えば、押しボタン112を押圧することは、ラッチ108をラッチ受け入れ部110から離脱させ、ロック装置106をロック解除することができる。押しボタン112または他の作動機構は、押しボタン112または他の作動機構を外力から保護するとともに、コンテナ100が不慮に開くことを回避するために、ラッチ受け入れ部110の遠位端において、蓋102の表面における1つまたは複数の凹み部134あるいはベース104の表面における1つまたは複数の凹み部にまたはその近くに位置付けられ得る。押しボタン112または他の作動機構は、蓋102の表面における1つまたは複数の凹み部134あるいはベース104の表面における1つまたは複数の凹み部の表面の下に蓋チャネルまたはベースチャネルの内側に位置付けられてもよい。
【0037】
[0041]ここで図2に戻って参照すると、ラッチ受け入れ部110の押しボタン112または他の作動機構は、ラッチ受け入れ部110の中空チャネルの内側に位置するロックピン140に接続され得る。ロックピン140は、ボールジョイント302と相互接続するようにラッチ受け入れ部110の中空チャネルの内側に位置する遠位端を含むことができる。ロックピン140は、遠位端に対向する近位端を含むことができる。近位端は、押しボタン112または他の作動機構と相互接続し得るかまたは一体形成され得る。ロックピン140は、ラッチ受け入れ部110の中空チャネルに入る、ロックピン140の近位端から、ロックピン140の遠位端にかけて長手方向長さを有することができる。ロックピン140は、ラッチ受け入れ部110の中空チャネルの内側で、ラッチ108のボールジョイント302の、第2のボール305などの遠位端310と相互接続することができる。押しボタン112が押下されると、ロックピン140が押されて、ラッチ108のボールジョイント302の第2のボール305を出すとともにロック装置106および/または蓋102をベース104からロック解除することができる。ボールジョイント302の第2のボール305をラッチ受け入れ部110の中空チャネルに挿入するように力が加えられると、ロックピン140はその近位端へ外側に押圧され得るかまたは押され得、ラッチ受け入れ部110の中空チャネル内に第2のボール305を受け入れることを可能にして、ラッチ108およびラッチ受け入れ部110を噛合させることができる。
【0038】
[0042]方法/システムの例示的な実施形態を説明的な形で開示してきた。したがって、全体を通して用いられる術語は非限定的に読まれるべきである。当業者には本明細書における教示の小さな変更が思いつくであろうが、本明細書で保証される特許の範囲内に制限されることを意図されるものは、本明細書の寄与する当該技術分野の進歩の範囲内に合理的に入るようなすべての実施形態であること、ならびに、その範囲が、添付の特許請求の範囲およびその均等物に照らす以外では、限定されるべきではないことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】