(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-08
(54)【発明の名称】運行維持方法、装置、システム、サーバ、電子機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 24/02 20090101AFI20240426BHJP
【FI】
H04W24/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568713
(86)(22)【出願日】2022-04-14
(85)【翻訳文提出日】2023-11-08
(86)【国際出願番号】 CN2022086797
(87)【国際公開番号】W WO2022237447
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】202110504224.6
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】曾剛
(72)【発明者】
【氏名】黄林
(72)【発明者】
【氏名】仇勘
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE16
(57)【要約】
【課題】本願は、運行維持方法、装置、システム、サーバ、電子機器及び媒体を開示する。
【解決手段】
該方法は、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定する。ここで、サービスエージェント装置は、コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供し、運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置がコンテナの運行維持データに基づいて決定するサービス能力である、ステップと、サービスエージェント装置に対して、それに対応する運行維持指令を送信して、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行するステップと、を含む。本開示の技術案は、運行維持管理方法を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である問題を解決し、業務データの伝送効率と安定性を高める。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定し、ここで、前記サービスエージェント装置は、コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供し、前記運行維持サービス能力は、前記サービスエージェント装置が前記コンテナの運行維持データに基づいて決定するサービス能力である、ステップと、
前記サービスエージェント装置に対して、それに対応する前記運行維持指令を送信して、前記サービスエージェント装置が前記運行維持指令を実行するステップと、を含む
運行維持方法。
【請求項2】
運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定する前記ステップは、
前記運行維持要求に基づいて、前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を照会して、前記運行維持要求を実行する前記サービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持任務を決定するステップと、
前記サービスエージェント装置に対応する運行維持任務に基づいて、前記サービスエージェント装置に対応する運行維持指令を決定するステップと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記運行維持要求に基づいて、前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を照会して、前記運行維持要求を実行する前記サービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持任務を決定する前記ステップは、
前記運行維持サービス能力要件に基づいて、前記サービスエージェント装置に対応するサービス能力インタフェースを照会して、前記運行維持要求を実行する前記サービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持任務を決定するステップを含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定する前記ステップの前に、
前記サービスエージェント装置が送信した、前記サービスエージェント装置に対応するサービス能力インタフェースを含む登録情報を受信するステップと、
前記サービスエージェント装置の登録情報を保存するステップと、をさらに含む
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定する前記ステップの前に、
前記サービスエージェント装置が送信した運行維持データを受信して保存するステップと、
前記運行維持データに基づいて、前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を決定するステップと、をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記運行維持データは、前記コンテナの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記サービスエージェント装置に対して、それに対応する前記運行維持指令を送信して、前記サービスエージェント装置が前記運行維持指令を実行する前記ステップの後に、
前記サービスエージェント装置から返された運行維持指令実行後のフィードバック情報を受信するステップをさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項8】
コンテナ内に設置され運行維持サービスを提供するサービスエージェント装置に適用される運行維持方法であって、
運行維持装置が運行維持要求に基づいて、前記サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置に対応する指令である運行維持指令を受信するステップと、
前記運行維持指令に従って、運行維持サービスを実行するステップと、を含む
運行維持方法。
【請求項9】
運行維持指令を受信する前記ステップの前に、
前記運行維持装置に対して、前記サービスエージェント装置のサービス能力インタフェースを含む登録情報を送信するステップをさらに含む
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記運行維持装置に対して、登録情報を送信する前記ステップの後、且つ運行維持指令を受信する前記ステップの前に、
運行維持データを取得するステップと、
前記運行維持装置に対して、前記運行維持データを送信して、前記運行維持装置が前記運行維持データに基づいて、前記エージェントサービスモジュールの運行維持サービス能力を決定するステップと、をさらに含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記運行維持データは、前記コンテナ内業務モジュールの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供するサービスエージェント装置が提供する、前記サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である運行維持サービス能力を管理するように構成されたサービス管理モジュールと、
ユーザーが提出した要求である運行維持要求と、前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力とに基づいて、前記サービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定するように構成されたサービス制御モジュールと、
前記運行維持指令を受信するとともに前記運行維持指令を前記サービスエージェント装置に送信して、前記サービスエージェント装置が前記運行維持指令を実行するように構成されたサービス能力インタフェースと、を含む
運行維持装置。
【請求項13】
前記サービス管理モジュールは、
前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を維持するように構成されたサービス能力維持手段と、
前記サービスエージェント装置及び対応する運行維持サービス能力を記憶するように構成されたサービス能力記憶手段と、を含む
請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記サービス管理モジュールは、
前記サービスエージェント装置の登録情報を取得するとともに前記サービスエージェント装置を登録するように構成されたサービス能力登録手段をさらに含む
請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記サービス能力維持手段は、周期的に運行維持データを取得し、前記運行維持データに基づいて、前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を更新する
請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記サービス管理モジュールは、
前記サービス能力インタフェースを標準化して定義するように構成されたインタフェース標準手段をさらに含む
請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記標準化定義は、前記運行維持指令のタイプ、実行時間、実行スクリプト、実行結果における1種又は多種を含む
請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記サービス制御モジュールは、
前記運行維持要求に基づいて、前記運行維持サービス能力を照会して、前記運行維持要求を実行する前記サービスエージェント装置を取得するように構成された照会手段と、
前記運行維持要求と前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力に基づいて、運行維持指令を生成するように構成された指令生成手段と、
前記運行維持指令を前記運行維持指令に対応する前記サービスエージェント装置に送信して、前記サービスエージェント装置が前記運行維持指令を実行するように構成された送信手段と、を含む
請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記サービス制御モジュールは、
前記サービスエージェント装置が送信した運行維持データを受信するように構成された受信手段と、
前記サービスエージェント装置の運行維持データに基づいて、その運行維持サービス能力を決定するように構成されたサービス能力決定手段と、をさらに含む
請求項18に記載の装置。
【請求項20】
運行維持要求を受信し、運行維持サービスの実行結果を返すように構成された信号伝送インタフェースをさらに含む
請求項12~19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
コンテナ内に設置されたサービスエージェント装置であって、
運行維持装置が運行維持要求に基づいて、前記サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置を決定し及びそれに対応する指令である運行維持指令を受信するように構成された受信モジュールと、
前記運行維持指令に従って、運行維持サービスを実行するように構成された実行モジュールと、を含む
サービスエージェント装置。
【請求項22】
前記コンテナの運行維持データを収集するように構成されたデータ収集手段と、
前記運行維持装置に対して、運行維持データを送信するように構成された送信モジュールと、をさらに含む
請求項21に記載のサービスエージェント装置。
【請求項23】
前記運行維持データは、前記コンテナ内業務モジュールの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む
請求項22に記載のサービスエージェント装置。
【請求項24】
前記送信手段は、前記運行維持装置に対して、前記サービスエージェント装置のサービス能力インタフェースを含む登録情報を送信するようにさらに構成される
請求項22に記載のサービスエージェント装置。
【請求項25】
信号接続された運行維持装置とサービスエージェント装置を含む運行維持管理システムであって、
前記運行維持装置は、請求項12~20のいずれか1項に記載の運行維持装置を採用し、
前記サービスエージェント装置は、請求項21~24のいずれか1項に記載のサービスエージェント装置を採用する
運行維持管理システム。
【請求項26】
仮想的なコンテナを含むサーバであって、
運行維持管理システムをさらに含み、
前記運行維持管理システムは、請求項25に記載の運行維持管理システムを採用し、サービスエージェント装置は、前記コンテナ内に設置された
サーバ。
【請求項27】
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行される際に、前記1つまたは複数のプロセッサによって請求項1~7又は8~11のいずれか1項に記載の方法が実現されるメモリと、
前記プロセッサとメモリとの間に接続され、前記プロセッサとメモリとの情報対話が実現されるように構成された1つまたは複数のI/Oインタフェースと、を含む
電子機器。
【請求項28】
プロセッサによって実行される際に請求項1~7又は8~11のいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶された
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本開示は、2021年5月10日に国家知識産権局へ提出され、出願番号を202110504224.6とし、発明名称を「運行維持方法、装置、システム、サーバ、電子機器及び媒体」とする中国特許出願の優先権を主張し、その出願の全ての内容は引用をもって本開示に併せられる。
【技術分野】
【0002】
本開示の実施形態は、コンピュータおよび通信技術の分野に関するが、これらに限定されず、特に、運行維持方法、装置、システム、サーバ、電子機器及び媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
第5世代(5th-Generation、5G)ネットワーク技術の改善に伴い、5Gネットワークは徐々に仮想化とコンテナ化へと発展している。その中で、仮想化技術はハードウェアとソフトウェアの間の疎結合問題を解決し、コンテナ化技術はサービス向けの応用シーンに技術サポートを提供した。
【0004】
大量の端末アクセスに直面した状況で、5Gネットワークの容量はますます大きくなり、コンテナの数は倍に増えている。コンテナは外部から隔離されており、コンテナ内の業務プロセスも外部資源から隔離されているため、運行維持管理システムはコンテナとTCP/IP接続を確立して、運行維持指令を出し、コンテナの運行状態を監視でき、これは5Gネットワークの運行維持管理に一定の難度をもたらしている。また、運行維持データと業務データが同じネットワーク下で伝送されるため、業務データの伝送効率が阻害される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示実施形態の主な目的は、運行維持管理の難度を簡略化し、業務メッセージの伝送効率を高めることを目的として、運行維持方法、装置、システム、サーバ、電子機器及び媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様において、本開示実施形態は、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定し、ここで、前記サービスエージェント装置は、コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供し、前記運行維持サービス能力は、前記サービスエージェント装置が前記コンテナの運行維持データに基づいて決定するサービス能力である、ステップと、
前記サービスエージェント装置に対して、それに対応する前記運行維持指令を送信して、前記サービスエージェント装置が前記運行維持指令を実行するステップと、を含む運行維持方法を提供する。
【0007】
第2態様において、本開示実施形態は、コンテナ内に設置され、運行維持サービスを提供するサービスエージェント装置に適用される運行維持方法であって、
運行維持装置が運行維持要求に基づいて、前記サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置に対応する指令である運行維持指令を受信するステップと、
前記運行維持指令に従って、運行維持サービスを実行するステップと、を含む運行維持方法を提供する。
【0008】
第3態様において、本開示実施形態は、
コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供するサービスエージェント装置が提供する、前記サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である運行維持サービス能力を管理することに用いられるサービス管理モジュールと、
ユーザーが提出した要求である運行維持要求と、前記サービスエージェント装置の運行維持サービス能力とに基づいて、前記サービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定することに用いられるサービス制御モジュールと、
前記運行維持指令を受信するとともに前記運行維持指令を前記サービスエージェント装置に送信して、前記サービスエージェント装置が前記運行維持指令を実行することに用いられるサービス能力インタフェースと、を含む
運行維持装置を提供する。
【0009】
第4態様において、本開示実施形態は、コンテナ内に設置されたサービスエージェント装置であって、
運行維持装置が運行維持要求に基づいて、前記サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置を決定し及びそれに対応する指令である運行維持指令を受信することに用いられる受信モジュールと、
前記運行維持指令に従って、運行維持サービスを実行することに用いられる実行モジュールと、を含むサービスエージェント装置を提供する。
【0010】
第5態様において、本開示実施形態は、信号接続された運行維持装置とサービスエージェント装置を含み、
前記運行維持装置は、本開示で提供するいずれか1項に記載の運行維持装置を採用し、
前記サービスエージェント装置は、本開示で提供するいずれか1つのサービスエージェント装置を採用する運行維持管理システムを提供する。
【0011】
第6態様において、本開示実施形態は、仮想的なコンテナを含み、運行維持管理システムをさらに含み、前記運行維持管理システムは、本開示実施形態で提供される運行維持管理システムを採用し、サービスエージェント装置は、前記コンテナ内に設置されたサーバを提供する。
【0012】
第7態様において、本開示実施形態は、
1つまたは複数のプロセッサと、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、前記1つまたは複数のプログラムが前記1つまたは複数のプロセッサによって実行される際に、前記1つまたは複数のプロセッサによって本開示実施形態で提供されるいずれか1項に記載の方法が実現されるメモリと、
前記プロセッサとメモリとの間に接続され、前記プロセッサとメモリとの情報対話が実現されるように構成された1つまたは複数のI/Oインタフェースと、を含む電子機器を提供する。
【0013】
第8態様において、本開示実施形態は、プロセッサによって実行される際に本開示実施形態で提供されるいずれか1項に記載の方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本開示実施形態で提供される運行維持方法は、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定し、サービスエージェント装置に対して、それに対応する運行維持指令を送信して、サービスエージェント装置が相応の運行維持指令を実行し、運行維持サービス能力は、前記サービスエージェント装置が前記コンテナの運行維持データに基づいて決定するサービス能力であり、サービスエージェント装置により運行維持任務を実行するため、運行維持管理方式を簡略化し、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行してコンテナの大きさの影響を受けず、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置は、コンテナの業務データと異なるネットワーク伝送を採用できるため、運行維持管理の業務データ伝送に対する影響を避け、業務データの伝送効率と安定性を高める。
【0015】
本開示の上記実施形態及び他の態様及びその実現形態に関して、図面の説明、具体的な実施形態及び特許請求の範囲においてより多くの説明を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示実施形態によって提供される技術案の応用シーン図である。
【
図2】本開示実施形態によって提供される運行維持方法のフローチャートである。
【
図3】本開示実施形態によって提供される別の運行維持方法のフローチャートである。
【
図4】本開示実施形態によって提供される更なる運行維持方法のフローチャートである。
【
図5】本開示実施形態によって提供される運行維持装置の構造概念図である。
【
図6】本開示実施形態によって提供されるサービス管理モジュールの構造概念図である。
【
図7】本開示実施形態によって提供されるサービス制御モジュールの構造概念図である。
【
図8】本開示実施形態によって提供されるサービスエージェント装置の構造概念図である。
【
図9】本開示実施形態によって提供される別のサービスエージェント装置の構造概念図である。
【
図10】本開示実施形態によって提供される運行維持の応用シーン図である。
【
図11】本開示実施形態によって提供される運行維持管理システムの起動フローチャートである。
【
図12】本開示実施形態によって提供される運行維持管理システムのサービスフローチャートである。
【
図13】本開示実施形態によって提供される別の運行維持の応用シーン図である。
【
図14】本開示実施形態によって提供される電子機器の構造概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の技術案を当業者によりよく理解させるために、以下では図面を組合せて本開示が提供するサーバに関して詳細に説明する。
【0018】
以下では、図面を参照して例示的な実施形態をより十分に説明するが、前記例示的な実施形態は、異なる形態で具現化されてもよく、且つ本文に説明された実施形態に限定されると解釈されるべきではない。逆に、これらの実施形態を提供する目的は、本開示を透徹かつ完全にし、当業者に本開示の範囲を十分に理解させることにある。
本文で使用されるように、用語「および/または」は、関連する列挙された1つまたは複数のエントリの任意および全ての組合せを含む。
【0019】
本文で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためにのみ使用され、本開示を限定することを意図するものではない。本文で使用されるように、単数形「1つ」および「該」は、文脈で特に明確に示されない限り、複数形を含むことも意図される。また、本文で「含む」および/または「~からなる」という用語を使用する場合、そのような特徴、全体、ステップ、操作、素子および/または構成部品の存在を指定するが、1つ又は複数の他の特徴、全体、ステップ、操作、素子、構成部品、および/またはそれらのグループの存在または追加を除外しないことも理解されるであろう。
【0020】
本文で説明する実施形態は、本開示の理想的な概念図を用いて平面図および/または断面図を参照して説明することができる。よって、製造技術および/またはマージンに基づいて例示的な図面を修正することができる。よって、実施形態は図面に示す実施形態に限定されるものではなく、製造プロセスに基づいて形成された構成の変更を含む。したがって、図面に例示された領域は概略的な属性を有し、図面に示された領域の形状は素子の領域の具体的な形状を例示しているが、限定的なものではない。
【0021】
特に限定されない限り、本文で使用される全ての用語(技術および科学用語を含む)の意味は、当業者が通常理解しているものと同じである。また、一般的な辞書に定義されているような用語は、本文で明示されていない限り、関連する技術および本開示の背景における意味と一致する意味を有すると解釈され、理想的または過度な形式上の意味を有すると解釈されないことも理解されるであろう。
【0022】
本開示実施形態が提供する技術案は、第5世代(5th generation、5 G)ネットワークのような通信ネットワークにも適用することができ、コンテナ化インターネットのような他のコンテナ化ネットワークにも適用することもできる。
【0023】
本開示実施形態を理解しやすくするために、
図1と組合せて、本開示実施形態に適用される適用シーンを詳細に説明する。
図1は、本開示実施形態によって提供される技術案の応用シーン図である。
図1に示すように、本開示実施形態が提供する技術案は、運行維持管理システム1及びコンテナ2に関し、ここで、コンテナ2は仮想化されたネットワーク要素であり、異なるコンテナ2は、同じまたは異なる機能を実装することができる。運行維持管理システム1は、コンテナ2の運行パラメータを取得し、メンテナンスと運行管理を行うために使用される。ユーザーは、運行維持管理システム1に対して運行維持要求を送信し、運行維持管理システム1は運行維持要求に基づいて相応の操作を実行する。
【0024】
運行維持管理システム1は、サービスエージェント装置11及び運行維持装置12を含み、ここで、サービスエージェント装置11は、ユーザーの運行維持要求を受信することに用いられ、運行維持要求に基づいて、業務を実行するサービスエージェント装置11を決定し、サービスエージェント装置11はコンテナ内に配置され、運行維持装置12の実行指令を受信した後に対応する操作を実行する。
【0025】
第1態様において、本開示実施形態は運行維持方法を提供し、該運行維持方法は、サービスベースアーキテクチャ(Service Based Architecture,SBA)に基づいて提出される運行維持方法であり、運行維持装置に応用できる。
【0026】
図2は、本開示実施形態によって提供される運行維持方法のフローチャートである。
図2に示すように、運行維持方法は、以下のステップを含む。
【0027】
ステップS201、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定する。
【0028】
ここで、サービスエージェント装置は、コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供し、運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置が運行維持サービスに基づいて決定される能力である。
【0029】
いくつかの実施形態において、運行維持要求は、ユーザーによって手動で起動されてもよく、ユーザーによって使用される端末によって自動的に起動されてもよい。サービスエージェント装置は、コンテナ内業務モジュールの運行維持データを収集することができ、運行維持データを運行維持装置に送信して、運行維持装置が運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を選択する。
【0030】
なお、運行維持装置は、1つのサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することができ、複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することもできる。運行維持要求に必要なサービス能力が1つのサービスエージェント装置のサービス能力を超える場合、運行維持装置は、複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することができ、即ち、運行維持装置は、運行維持要求及びサービスエージェント装置のサービス能力に基づいて、複数のサービスエージェント装置を選択し、運行維持要求を複数の運行維持任務に分割し、複数のサービスエージェント装置に割当て完成し、各サービスエージェント装置は1つの運行維持任務を実行する。そして、複数のサービスエージェント装置は、それぞれの運行維持任務を同時に実行することも、予め設定された順序で実行することもできる。
【0031】
いくつかの実施形態において、運行維持装置が複数のサービスエージェント装置を選択する場合、サービスエージェント装置のサービス能力を根拠に、各サービスエージェント装置が実行する必要がある運行維持任務を決定する。運行維持装置が決定するサービスエージェント装置によって、生成される運行維持指令も異なる。
【0032】
運行維持装置が生成する運行維持指令には、運行維持任務が含まれ、即ち、サービスエージェント装置が実行する必要があるトラフィック量は、運行維持装置がサービスエージェント装置を容易に識別するために、サービスエージェント装置の標識を含むこともできる。
【0033】
ステップS202、サービスエージェント装置に対して、それに対応する運行維持指令を送信して、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行する。
【0034】
ここで、運行維持指令は、サービスエージェント装置からサービスエージェント装置に送信される指令であり、サービスエージェント装置は、運行維持指令を根拠に相応の運行維持任務を実行する。サービスエージェント装置は運行維持指令を受信した後、運行維持指令に従って運行維持任務を実行する。
【0035】
本実施形態で提供される運行維持方法は、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定し、サービスエージェント装置に対して、それに対応する運行維持指令を送信して、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行し、運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置がコンテナの運行維持データに基づいて決定するサービス能力であり、サービスエージェント装置により運行維持任務を実行するため、運行維持管理方式を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置は、コンテナの業務データと異なるネットワーク伝送を採用できるため、運行維持管理の業務データに対する影響を避け、業務データの伝送効率を高める。
【0036】
いくつかの実施形態において、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定するステップは、運行維持要求に基づいてサービスエージェント装置を照会する運行維持サービス能力は、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持任務を決定するステップと、サービスエージェント装置に対応する運行維持任務に基づいて、サービスエージェント装置に対応する運行維持指令を決定するステップと、を含む。
【0037】
運行維持要求に必要なサービス能力が比較的大きく、且つ、いずれかのサービスエージェント装置のサービス能力を超える場合、運行維持要求は、複数のサービスエージェント装置によって運行維持サービスを提供する。運行維持要求に必要なサービス能力が比較的大きく、サービスエージェント装置のサービス能力を超なくても、運行維持を向上させるため、複数のサービスエージェント装置により運行維持サービスを提供することができる。
いくつかの実施形態において、運行維持装置は、運行維持要求及びサービスエージェント装置の運行維持サービス能力に基づいて、サービスエージェント装置を決定してから、サービスエージェント装置の運行維持指令を再決定する。
【0038】
例示的な実施形態において、運行維持装置は運行維持要求を分析し、運行維持要求に必要なサービス能力を決定し、運行維持要求に必要なサービス能力と、各サービスエージェント装置の運行維持サービス能力に基づいて、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置を選択し、選択したサービスエージェント装置に運行維持任務を決定させてから、運行維持指令を決定する。
【0039】
いくつかの実施形態において、サービス能力インタフェースはサービスエージェント装置に対応し、運行維持装置はサービス能力インタフェースを照会することにより、サービスエージェント装置を決定することができる。サービスエージェント装置は、運行維持装置に登録した後、サービスエージェント装置、サービス能力インタフェース、サービス能力をバインドし、運行維持装置は、サービス能力インタフェースを照会することにより、サービスエージェント装置及びそれに対応するサービス能力を決定することができる。
【0040】
いくつかの実施形態において、サービスエージェント装置は、コンテナ内の各業務モジュールの運行維持データを収集し、運行維持データをサービス能力インタフェースにより運行維持装置に送信し、運行維持装置は、運行維持データを用いてサービスエージェント装置のサービス能力を取得することができる。
【0041】
ここで、運行維持データは、コンテナ内の業務モジュールの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む。運行維持装置は、運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種により、サービス能力装置の運行維持サービス能力を決定することができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、サービスエージェント装置は、実際の需要に応じて、運行維持データを定義することができ、例えば、運行維持データのソース、タイプ、時間、データ内容である。
【0043】
図3は、本開示実施形態によって提供される別の運行維持方法のフローチャートである。
図3に示すように、運行維持方法は、以下のステップを含む。
【0044】
ステップS301、サービスエージェント装置が送信した登録情報を受信する。
サービスエージェント装置は、運行維持装置に対して登録情報を送信し、それに対応するサービス能力インタフェースを運行維持装置で登録する。ここで、サービスエージェント装置は、コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供し、登録情報は、サービスエージェント装置に対応するサービス能力インタフェース情報を含む。運行維持装置は、サービス能力インタフェースにより、サービスエージェント装置のサービス能力を発見することができる。
【0045】
いくつかの実施形態において、サービスエージェント装置は運行維持データを収集し、サービス能力インタフェースを通じて運行維持装置に報告し、運行維持装置は、運行維持データ分析してサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を知ることができる。
【0046】
いくつかの実施形態において、運行維持装置は、サービス能力インタフェースをさらに標準化することができ、例えば、運行維持指令のタイプ、実行時間、実行スクリプト、実行結果等を定義する。サービス能力インタフェースを標準化し、運行維持の操作を統一し、運行維持の人員の技能要求を低下させることができる。
【0047】
ステップS302、サービスエージェント装置の登録情報を保存する。
いくつかの実施形態において、運行維持装置は、サービスエージェント装置によって報告される運行維持データを保存し、照会サービスを提供する。
【0048】
ステップS303、サービスエージェント装置が送信した運行維持データを受信して保存する。
ここで、サービスエージェント装置は、データのソース、タイプ、時間、データ内容などの運行維持データを定義することができる。いくつかの実施形態において、運行維持データは、コンテナの運行環境データ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む。
【0049】
ステップS304、運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を決定する。
運行維持装置は、運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を決定することができる。運行維持装置が複数のサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を取得する場合、運行維持装置は、各サービスエージェント装置の運行維持データに基づいて、それに対応する運行維持サービス能力を決定することができる。ここで、運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である。
【0050】
ステップS305、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定する。
いくつかの実施形態において、運行維持要求は、ユーザーが手動により起動でき、例えば、ユーザーがAPPを介して運行維持要求を起動することができる。運行維持要求は、ユーザーが使用する端末によって自動的に起動させることもできる。
【0051】
サービスエージェント装置は、コンテナ内の業務モジュールの運行維持データを収集することができ、運行維持データを運行維持装置に送信して、運行維持装置が運行維持データに基づいて、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置を選択する。
【0052】
なお、運行維持装置は、1つのサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することができ、複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することもできる。運行維持要求に必要なサービス能力が1つのサービスエージェント装置のサービス能力を超える場合、運行維持装置は、複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することができ、即ち、運行維持装置は、運行維持要求及びサービスエージェント装置のサービス能力に基づいて、複数のサービスエージェント装置を選択してから、運行維持要求を複数の運行維持任務に分割し、複数のサービスエージェント装置に割当て、各サービスエージェント装置は、1つの運行維持任務を実行する。ここで、複数のサービスエージェント装置は、それぞれの運行維持任務を同時に実行することができ、予め設置された順序に沿って実行することもできる。
【0053】
いくつかの実施形態において、運行維持装置が複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を完成させる必要がある場合、サービスエージェント装置のサービス能力を根拠に、各サービスエージェント装置が実行する運行維持任務を決定する。
【0054】
また、運行維持装置が決定するサービスエージェント装置によって、生成される運行維持指令も異なる。運行維持装置が生成する運行維持指令には、サービスエージェント装置が実行する運行維持任務が含まれ、運行維持装置がサービスエージェント装置を容易に識別するために、サービスエージェント装置の標識をさらに含むこともできる。
【0055】
ステップS306、サービスエージェント装置に対して、それに対応する前記運行維持指令を送信して、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行する。
ここで、運行維持指令は、サービスエージェント装置がサービスエージェント装置に送信する指令であり、サービスエージェント装置は、運行維持指令を根拠に対応する運行維持任務を実行する。ここで、運行維持指令には、アップグレード指令、照会プロセス実行状態指令、照会バージョン番号指令などが含まれるが、これらに限定されない。
【0056】
いくつかの実施形態において、ステップS306の後に、サービスエージェント装置から返された運行維持指令実行後のフィードバック情報を受信し、フィードバック情報をユーザーに送信するステップをさらに含む。
【0057】
サービスエージェント装置は、運行維持装置の運行維持指令を受信した後に、運行維持指令を実行し、実行結果を運行維持装置に再び送信する。
【0058】
一例として、サービスエージェント装置は、サービス能力インタフェースを介して運行維持装置から送信されるアップグレード指令を受信した後、コンテナを制御してアップグレード指令を実行し、実行結果を運行維持装置に送信する。
【0059】
本実施形態で提供される運行維持方法は、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会してサービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定し、サービスエージェント装置に対して、それに対応する運行維持指令を送信して、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行する。運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置がコンテナの運行維持データに基づいて、決定されるサービス能力であり、サービスエージェント装置により運行維持任務を実行するため、運行維持管理方式を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置は、コンテナの業務データと異なるネットワーク伝送を採用できるため、運行維持管理の業務データに対する影響を避け、業務データの伝送効率と安定性を高める。
【0060】
第2態様において、本実施形態は運行維持方法を提供し、該運行維持方法は、サービスアーキテクチャに基づいて提案された運行維持方法であり、サービスエージェント装置に適用でき、サービスエージェント装置は、コンテナ内に設置され、運行維持サービスを提供する。
【0061】
図4は、本開示実施形態によって提供される更なる運行維持方法のフローチャートである。
図4に示すように、運行維持方法は、以下のステップを含む。
【0062】
ステップS401、運行維持指令を受信する。
ここで、運行維持指令は、運行維持装置が運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置の決定に対応する指令であり、運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である。
【0063】
いくつかの実施形態において、運行維持要求は、ユーザーが手動で起動でき、例えば、ユーザーがAPPを介して運行維持要求を起動することができる。運行維持要求は、ユーザーが使用する端末によって自動的に起動されることもできる。
【0064】
サービスエージェント装置は、コンテナ内の業務モジュールの運行維持データを収集し、運行維持データを運行維持装置に送信して、運行維持装置が運行維持データに基づいて、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置を選択することができる。ここで、運行維持データは、コンテナの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む。サービスエージェント装置は、データのソース、タイプ、時間、データ内容などの運行維持データを定義することができる。
【0065】
いくつかの実施形態において、運行維持装置は、運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を決定する。運行維持装置が複数のサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を取得する場合、運行維持装置は、各サービスエージェント装置の運行維持データに基づいて、それに対応する運行維持サービス能力を決定することができる。
【0066】
なお、運行維持装置は、1つのサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することができ、複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することもできる。運行維持要求に必要なサービス能力が1つのサービスエージェント装置のサービス能力を超える場合、運行維持装置は、複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を実行することができ、即ち、運行維持装置は、運行維持要求及びサービスエージェント装置のサービス能力に基づいて、複数のサービスエージェント装置を選択し、運行維持要求を複数の運行維持任務に再び分割し、複数のサービスエージェント装置に割当て、各サービスエージェント装置は1つの運行維持任務を実行する。ここで、複数のサービスエージェント装置は、それぞれの運行維持任務を同時に実行することができ、予め設定された順序に沿って実行することもできる。
【0067】
いくつかの実施形態において、運行維持装置が複数のサービスエージェント装置を選択して運行維持要求を完成する必要がある場合、サービスエージェント装置のサービス能力を根拠に、各サービスエージェント装置が実行する運行維持任務を決定する。
【0068】
また、運行維持装置が決定するサービスエージェント装置によって、生成される運行維持
指令も異なることができる。運行維持装置が生成する運行維持指令には、サービスエージェント装置が実行する運行維持任務が含まれ、運行維持装置がサービスエージェント装置を容易に識別するために、サービスエージェント装置の標識を含むこともできる。
【0069】
ステップS402、運行維持指令に従って、運行維持サービスを実行する。
運行維持指令は、サービスエージェント装置がサービスエージェント装置に送信する指令であり、サービスエージェント装置は、運行維持指令を根拠に、相応の運行維持任務を実行する。ここで、運行維持指令には、アップグレード指令、照会プロセス実行状態指令、照会バージョン番号指令などが含まれるが、これらに限定されない。
【0070】
いくつかの実施形態において、運行維持指令を受信するステップの前に、運行維持装置に対して、登録情報を送信するステップをさらに含む。
【0071】
ここで、登録情報は、サービスエージェント装置のサービス能力インタフェースを含む。各サービスエージェント装置は、1つのサービス能力インタフェースに対応し、サービス能力インタフェースは、サービスエージェント装置の標識であってもよく、サービスエージェント装置を表すサービス能力であってもよい。又は、複数のサービスエージェント装置は、1つのサービス能力インタフェースを共用し、且つサービス能力インタフェースは、サービスエージェント装置に対して番号付けを行い、サービス能力インタフェースを介しても同様に各サービスエージェント装置のサービス能力を決定できる。
【0072】
いくつかの実施形態において、運行維持装置に対して、登録情報を送信した後、且つ、運行維持指令を受信するステップの前に、運行維持データを取得するステップと、運行維持装置に対して、運行維持データを送信して、運行維持装置が運行維持データに基づいて、エージェントサービスモジュールの運行維持サービス能力を決定するステップと、をさらに含む。
【0073】
サービスエージェント装置は運行維持データを収集し、サービス能力インタフェースを介して運行維持装置を報告して、運行維持装置が運行維持データを分析して、サービスエージェント装置のサービス能力を取得する。ここで、運行維持データは、コンテナ内の業務モジュールの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む。
【0074】
運行維持装置は、運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を決定することができる。運行維持装置が複数のサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を取得する場合、運行維持装置は、各サービスエージェント装置の運行維持データに基づいて、それに対応する運行維持サービス能力を決定することができる。ここで、運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置が運行維持サービスを実行する能力である。
【0075】
本開示実施形態で提供される運行維持方法は、運行維持指令を受信し、運行維持指令に沿って運行維持サービスを実行し、運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置がコンテナの運行維持データに基づいて決定するサービス能力であり、サービスエージェント装置により運行維持任務を実行するため、運行維持管理方式を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置は、コンテナの業務データと異なるネットワーク伝送を採用できるため、運行維持管理の業務データに対する影響を避け、業務データの伝送効率を高める。
【0076】
第3態様において、本実施形態は運行維持装置を提供し、該装置は、運行維持管理方法を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。
【0077】
図5は、本開示実施形態によって提供される運行維持装置の構造概念図である。
図5に示すように、運行維持装置500は、以下を含む。
【0078】
サービス管理モジュール501は、サービスエージェント装置によって提供される運行維持サービス能力を管理するように構成される。
【0079】
ここで、サービス管理モジュール501は、運行維持装置における全てのモジュール及びサービスエージェント装置を管理する。サービスエージェント装置及び運行維持装置における全てのモジュールは、サービス制御モジュールによって発見され、管理されるために、サービス管理モジュール501に登録する必要がある。サービス管理モジュール501は、運行維持サービス能力の可用性を維持するためにも、サービス発見メカニズムを提供するためにも使用される。
【0080】
ここで、サービスエージェント装置はコンテナ内に設置され、コンテナ内の業務プロセスとサービス制御モジュール502との間で相互作用するエージェントとして、運行維持装置に運行維持サービスを提供する。
【0081】
サービス制御モジュール502は、運行維持要求と、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力とに基づいて、サービスエージェント装置及びそれに対応する運行維持指令を決定するように構成される。
【0082】
サービス制御モジュール502は、サービス能力の消費者であり、サービス制御モジュール502が運行維持要求を取得した後、運行維持要求及びサービスエージェント装置の運行維持サービス能力に基づいて、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置を決定し、さらに、各サービスエージェント装置の運行維持任務を決定し、運行維持任務に基づいて運行維持指令を決定する。
【0083】
一例として、運行維持要求がアップグレード要求である場合、サービス制御モジュール502はアップグレード要求に基づいて、3つのサービスエージェント装置がアップグレードする必要があることを決定するため、サービス制御モジュール502は、3つのアップグレード指令を生成し、アップグレード指令を決定された3つのサービスエージェント装置に送信する。
【0084】
サービス能力インタフェース503は、運行維持指令を受信するとともに運行維持指令をサービスエージェント装置に送信して、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行するように構成される。
【0085】
ここで、サービス能力インタフェース503は、サービス管理モジュール501に登録する必要があり、その後に、サービス管理モジュール501により発見され、管理される。
【0086】
サービス能力インタフェース503は、サービスエージェント装置が収集した運行維持データをサービス管理モジュール501に送信し、運行維持装置が送信する運行維持指令を受信し、運行維持指令をサービスエージェント装置に送信することに用いられる。
【0087】
図6は、本開示実施形態によって提供されるサービス管理モジュールの構造概念図である。
図6に示すように、サービス管理モジュール600は、以下を含む。
【0088】
サービス能力維持手段601は、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を維持するように構成される。
【0089】
サービスエージェント装置の運行維持サービス能力は、コンテナ内の業務プロセスの変化に応じて変化するため、サービスエージェント装置は、サービス能力維持手段601に対して、運行維持データを報告して、サービス能力維持手段601が運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を継続的に更新する。
【0090】
いくつかの実施形態において、サービス能力維持手段601は、周期的に運行維持データを取得し、運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を更新する。
【0091】
サービスエージェント装置は、コンテナ内に配置され、コンテナ内の業務プロセスとサービス制御モジュールとの間の相互作用を代行するために使用され、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力は、コンテナ内の業務プロセスの変化に応じて変化するため、サービスエージェント装置は、周期的にサービス管理モジュールに対して運行維持データを報告して、サービス管理モジュールがサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を絶えず更新するために使用される。
【0092】
サービス能力記憶手段602は、サービスエージェント装置及び対応する運行維持サービス能力を記憶するように構成される。
【0093】
本実施形態において、サービスエージェント装置及び対応する運行維持サービス能力を記憶して、後続のサービスエージェント装置の照会、及び運行維持指令の決定を行う。
【0094】
いくつかの実施形態において、サービス管理モジュール600は、以下をさらに含む。
【0095】
サービス能力登録手段603は、サービスエージェント装置の登録情報を取得するとともにサービスエージェント装置を登録するように構成される。
【0096】
サービスエージェント装置は、運行維持装置に対して登録情報を送信して、それに対応するサービス能力インタフェースを運行維持装置に登録する。ここで、サービスエージェント装置は、コンテナ内に設置されるとともに運行維持サービスを提供し、登録情報は、サービスエージェント装置に対応するサービス能力インタフェース情報を含む。運行維持装置は、サービス能力インタフェースを介してサービスエージェント装置のサービス能力を発見することができる。
【0097】
いくつかの実施形態において、サービスエージェント装置は運行維持データを収集し、サービス能力インタフェースを介して運行維持装置に報告し、運行維持装置は、運行維持データを分析してサービスエージェント装置の運行維持サービス能力が得られる。
【0098】
いくつかの実施形態において、サービス管理モジュール600は、以下をさらに含む。
【0099】
インタフェース標準手段604は、サービス能力インタフェースを標準化して定義するように構成される。
【0100】
ここで、標準化定義は、運行維持指令のタイプ、実行時間、実行スクリプト、実行結果における1種又は多種を含む。インタフェース標準手段604は、サービス能力インタフェースを標準化し、運行維持操作を統一し、運行維持人員の技能に対する要求を低減することができる。
【0101】
いくつかの実施形態において、サービス管理モジュール600は、以下をさらに含む。
【0102】
サービス能力発見ユニット605は、サービス制御モジュール502が各サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を照会することを容易にするために、サービス能力インタフェースを発見するように構成される。
【0103】
図7は、本開示実施形態によって提供されるサービス制御モジュールの構造概念図である。
図7に示すように、サービス制御モジュール700は、以下を含む。
【0104】
照会手段701は、運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会して、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置を取得するように構成される。
【0105】
サービス管理モジュールは、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を管理し、運行維持サービス能力の照会機能を有するため、照会手段701は、運行維持要求を受信した後、サービス管理モジュールに対して照会要求を起動し、サービス管理モジュールは使用可能な運行維持サービス能力を照会し、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置を取得する。
【0106】
いくつかの実施形態において、サービスエージェント装置はサービス能力インタフェースにバインドされ、サービス管理モジュールは、サービス能力インタフェースを直接照会してサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を知ることができる。
【0107】
なお、サービス能力インタフェースは、1つ又は複数のサービス能力インタフェースを含み、即ち、少なくとも1つのサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を記憶することができる。また、運行維持要求は、1つのサービスエージェント装置に対してもよく、複数のサービスエージェント装置に対してもよい。運行維持要求に複数のサービスエージェント装置の実行が必要な場合、照会されたサービスエージェント装置の数は1つを超える。
【0108】
指令生成手段702は、運行維持要求とサービスエージェント装置の運行維持サービス能力に基づいて、運行維持指令を生成するように構成される。
【0109】
運行維持要求に複数のサービスエージェント装置の実行が必要な場合、指令生成手段702は、各サービスエージェント装置に対して運行維持指令を生成する。
【0110】
送信手段703は、運行維持指令を運行維持指令に対応するサービスエージェント装置に送信して、サービスエージェント装置が運行維持指令を実行する。
【0111】
いくつかの実施形態において、サービス制御モジュール700は、受信手段及びサービス能力決定手段をさらに含み、ここで、受信手段は、サービスエージェント装置が送信した運行維持データを受信するように構成される。サービス能力決定手段は、サービスエージェント装置の運行維持データに基づいて、その運行維持サービス能力を決定するように構成される。
【0112】
ここで、運行維持データは、コンテナ内業務モジュールの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む。運行維持管理モジュールは、運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を介して、サービス能力装置の運行維持サービス能力を決定することができる。
【0113】
いくつかの実施形態において、運行維持装置は、運行維持要求を受信し、ユーザーに対して運行維持サービスの実行結果を返すための信号伝送インタフェースをさらに含む。
【0114】
ここで、運行維持要求は、ユーザーが起動する要求であり、ユーザーは、手動または自動で運行維持要求を起動することができる。例えば、ユーザーはAPPを介して運行維持要求を手動で起動するか、又は、端末を介して自動的に起動する。端末を介して要求を自動的に起動する場合、ユーザーは端末に予め運行維持要求を起動する条件を設置することができ、設定した条件を満たす場合、端末は運行維持要求を起動する。
【0115】
信号伝送インタフェースは、運行維持要求を受信することを除いて、運行維持サービスの結果をユーザーのAPP又は端末に送信することもできる。例えば、サービスエージェント装置は、運行維持指令を実行した後、実行結果をサービス制御モジュールに送信し、サービス制御モジュールは、実行結果を信号伝送インタフェースを介してユーザーのAPPに再び送信する。
【0116】
本実施形態が提供する運行維持装置は、サービス管理モジュールを介して運行維持サービス能力を取得し、サービス制御モジュールは運行維持要求に基づいてサービス管理モジュールを照会して、運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置を取得し、サービスエージェント装置に対応する運行維持指令を生成し、サービス能力インタフェースは、運行維持指令をサービスエージェント装置に送信して、サービスエージェント装置に運行維持指令を実行させ、運行維持管理方式を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置とコンテナの業務データは、異なるネットワーク伝送を採用可能であるため、運行維持管理の業務データに対する影響を避け、業務データの伝送効率を高める。
【0117】
第4態様において、本実施形態はサービスエージェント装置を提供する。該サービスエージェント装置は、業務プロセスと運行維持装置との間の相互作用を担当するコンテナ内に設置される。
【0118】
図8は、本開示実施形態によって提供されるサービスエージェント装置の構造概念図である。
図8に示すように、サービスエージェント装置800は、以下を含む。
【0119】
受信モジュール801は、運行維持指令を受信するように構成される。
【0120】
ここで、運行維持指令は、運行維持装置が運行維持要求に基づいて運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置を決定し及びこれに対応する指令である。運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である。
【0121】
運行維持装置におけるサービス制御モジュールは、運行維持要求に基づいて、サービス管理モジュールを照会し、使用可能なサービスエージェント装置を取得し、運行維持サービス能力に基づいて、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置及び対応する運行維持指令を決定する。
【0122】
なお、運行維持要求の実行対象は、1つのサービスエージェント装置であってもよく、複数のサービスエージェント装置であってもよく、サービス制御モジュールは、運行維持サービス能力に基づいて決定された運行維持要求を実行するサービスエージェント装置は1つ又は複数であってもよい。サービスエージェント装置が複数であると決定した場合、サービス制御モジュールはさらに、各サービスエージェントモジュールに対応する運行維持指令を決定する。
【0123】
実行モジュール802は、運行維持指令に従って、運行維持サービスを実行するように構成される。
【0124】
図9は、本開示実施形態によって提供される別のサービスエージェント装置の構造概念図である。
図8に示すように、サービスエージェント装置900は、以下を含む。
【0125】
受信モジュール901は、運行維持指令を受信するように構成される。
【0126】
ここで、運行維持指令は、運行維持装置が運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置を決定し及びそれに対応する指令である。運行維持サービス能力は、サービスエージェント装置が運行維持サービスを実施する能力である。ここで、運行維持要求は、ユーザーによって手動で起動でき、例えば、ユーザーはAPPを介して運行維持要求を起動する。運行維持要求は、ユーザーが使用する端末によって自動的に起動されることもできる。
【0127】
運行維持装置におけるサービス制御モジュールは、運行維持要求に基づいてサービス管理モジュールを照会し、使用可能なサービスエージェント装置を取得し、運行維持サービス能力に基づいて、運行維持要求を実行するサービスエージェント装置及び対応する運行維持指令を決定する。
【0128】
なお、運行維持要求の実行対象は、1つのサービスエージェント装置であってもよく、複数のサービスエージェント装置であってもよく、サービス制御モジュールは、運行維持サービス能力に基づいて決定された運行維持要求を実行するサービスエージェント装置は1つ又は複数であってもよい。サービスエージェント装置が複数であると決定された場合、サービス制御モジュールは、各サービスエージェントモジュールに対応する運行維持指令をさらに決定する。
【0129】
実行モジュール902は、運行維持指令に従って、運行維持サービスを実行するように構成される。
【0130】
データ収集モジュール903は、コンテナの運行維持データを収集するように構成される。
【0131】
ここで、運行維持データは、コンテナ内業務モジュールの運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を含む。運行維持装置は、運行環境パラメータ、システム状態、業務のプロセス状態、業務指標における1種又は多種を介して、サービス能力装置の運行維持サービス能力を決定できる。
【0132】
送信モジュール904は、運行維持装置に対して、運行維持データを送信するように構成される。
【0133】
送信モジュール904は、データ収集手段903によって収集されたコンテナの運行維持データを運行維持装置に送信し、例えば、運行維持装置におけるサービス管理モジュールに送信して、サービス管理モジュールが運行維持データに基づいて、サービスエージェント装置の運行維持サービス能力を決定する。
【0134】
いくつかの実施形態において、送信手段904は、運行維持装置に対して登録情報を送信するようにさらに構成され、ここで、登録情報は、サービスエージェント装置のサービス能力インタフェースを含む。
【0135】
いくつかの実施形態において、サービスエージェント装置によって提供されるサービス能力にはさらに、データアップロード能力、データダウンロード能力、メッセージ転送能力、システムインタフェース能力、業務インタフェース能力、基礎機能サポート能力などがある。ここで、データアップロード能力は、データアップロード機能を提供し、指定されたディレクトリにデータを伝達する能力である。データダウンロード能力は、指定されたディレクトリ下のファイルのブラウズおよびダウンロード能力を提供する。メッセージ転送能力は、業務モジュールに運行維持メッセージを転送する能力である。システムインタフェース能力は、コンテナ内のシステムインタフェースの呼び出し機能を提供することである。業務インタフェース能力は、業務モジュールの対話機能を提供するインタフェースである。基礎機能サポート能力は、定義されたさまざまな運行維持能力の登録と状態維持能力を提供するものである。
【0136】
本実施形態が提供するサービスエージェント装置は、受信モジュールが運行維持指令を受信し、実行モジュールが運行維持指令を実行し、運行維持指令は、運行維持装置が運行維持要求に基づいて、運行維持サービス能力を照会するとともに運行維持サービスを実行するサービスエージェント装置及び対応する指令を決定する。該サービスエージェント装置は、運行維持管理方式を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置とコンテナの業務データは、異なるネットワーク伝送を採用可能であるため、運行維持管理の業務データに対する影響を避け、業務データの伝送効率を高める。
【0137】
第5態様において、本開示実施形態は運行維持管理システムを提供し、運行維持装置及びサービスエージェント装置を含み、運行維持装置とサービスエージェント装置が信号接続され、ここで、運行維持装置は、本実施形態によって提供される運行維持装置を採用する。サービスエージェント装置は、本実施形態によって提供されるサービスエージェント装置を採用する。運行維持装置及びサービスエージェント装置の機能モジュールは、対応する実施態を参照でき、ここではこれ以上説明しない。
【0138】
本実施形態が提供する運行維持管理システムは、運行維持装置が運行維持要求とサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を介して、サービスエージェント装置及び運行維持指令を決定し、サービスエージェント装置は相応の運行維持指令を実行し、運行維持管理方式を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置と運行維持装置との間の運行維持データ伝送は、コンテナ内の業務データとは異なるネットワークを用いて伝送することができるため、運行維持管理の業務データに対する影響を避け、業務データの伝送効率を高める。
【0139】
第6態様において、本開示実施形態はサーバを提供し、該サーバは、仮想的なコンテナを含み、運行維持管理システムをさらに含み、運行維持管理システムは、上記実施例の運行維持管理システムを採用し、サービスエージェント装置はコンテナ内に設置され、コンテナ内の各業務モジュールの運行維持データを収集し、対応する運行維持指令を実行するために使用される。
【0140】
本実施形態が提供するサーバは、サービスエージェント装置をコンテナ内に設置し、運行維持装置は、運行維持要求及びサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を介して、サービスエージェント装置及び運行維持指令を決定した後、サービスエージェント装置により相応の運行維持指令を実行し、運行維持管理方式を簡略化し、大容量コンテナの運行維持管理が困難である課題を解決できる。そして、サービスエージェント装置と運行維持装置との間の運行維持データは、コンテナ内の業務データとは異なるネットワークを用いて伝送することができるため、運行維持管理の業務データに対する影響を避け、業務データの伝送効率を高める。
【0141】
本開示の発明意図をよりよく理解するために、以下に5Gネットワークを例に、本開示が提供する運行維持管理システム及び運行維持方法を紹介する。
【0142】
図10は、本開示実施形態によって提供される運行維持システムの応用シーン図である。該応用シーンは、5Gネットワークであり、
図10に示すように、5Gネットワーク要素は以下を含む。
【0143】
認証サーバ機能(Authentication Server Function,AUSF)は、ユーザーの認定と認証を実現するために使用される。
【0144】
アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)は、ユーザーデバイスから接続およびセッションに関する全ての情報を受信し、接続および移動管理タスクのみを処理するために使用される。
【0145】
セッション管理機能(Session Management Function、SMF)は、UPFとANノード間のチャネルメンテナンスなどを含め、セッション確立、修正及びリリースなどのセッション管理に使用される。
【0146】
セッション制御プロトコル(Session Control Protocol、SCP)は、セッションプロトコルを制御するために使用される。
【0147】
ネットワークスライス選択機能(The Network Slice Selection Function、NSSF)は、UEのスライス選択補助情報、契約情報などに基づいて、UEがアクセスを許可するネットワークスライスの例を決定するために使用される。
【0148】
ネットワーク開放機能(Network Exposure Function、NEF)は、対外開放ネットワークデータの管理、ネットワーク能力の収集、分析、再構築、ネットワーク能力の開放を担当する。
【0149】
ネットワークストレージ機能(NF Repository Function、NRF)は、NF登録、管理、状態検出を行うための全てのNFの自動管理を実現するために使用され、各NFが起動する際に、サービスを提供するには、NRFに登録する必要があり、登録情報には、NFタイプ、アドレス、サービスリストなどが含まれる。
【0150】
ポリシー制御機能((Policy Control Function、PCF)は、統合されたポリシーフレームワークに使用され、制御プレーン機能のポリシー規則を提供する。
【0151】
統合データ管理機能(Unified Data Management、UDM)は、3 GPP(登録商標)AKA認証、ユーザー識別、アクセス許可、登録、移動、購読、SMS管理などに使用される。
【0152】
アプリケーション機能(Application Function、AF)とは、アプリケーション層の各種サービスを指し、キャリア内部のアプリケーションであってもよく、第三者のAF(例えば、ビデオサーバ、ゲームサーバなど)であってもよい。
【0153】
ユーザー面機能(User plane Function、UPF)は、ユーザーパケットのルーティングと転送、外部データ網とのデータ相互作用、ユーザー平面のサービス品質の処理とフロー制御規則の実施(例えば、ゲート制御、リダイレクト、トラフィックステアリング)などに使用される。
【0154】
データネットワーク(Data Network、DN)は、キャリア・ビジネス、インターネット、またはサードパーティのビジネスにデータネットワークを提供するために使用される。
無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)は、端末にアクセスサービスを提供するために使用される。
【0155】
ユーザーデバイス(User Equipment、UE)は、ブロードキャストページングおよび無線リソース制御接続の処理に使用される。
【0156】
運行維持管理システム(Operation、OP)は、ネットワーク要素に対して運行維持管理するために使用され、その中で、ネットワーク要素は上述の各エンティティであってもよく、またここで紹介していない他の5Gネットワークにおけるエンティティであってもよい。
ここで、サービスエージェント装置は、コンテナミラーに設置され、ネットワーク要素とともに動作し、運行維持装置はサービスエージェント装置とネットワーク接続される。そして、運行維持装置とサービスエージェント装置との接続ネットワークは、5G業務ネットワークとは独立した運行維持ネットワークであってもよく、5G業務ネットワークを共用してもよい。しかし、運行維持サービスが業務データに与える影響を避けるためには、5G業務ネットワークとは独立した運行維持ネットワークを採用することが好ましい。
【0157】
図11は、本開示実施形態によって提供される運行維持管理システムの起動フローチャートである。
図11に示すように、AMFミラーがインスタンス化される時に、ミラーにおけるサービスエージェント装置も起動される。AMFに対応するサービスエージェント装置の起動プロセスは、以下のステップを含む。
【0158】
ステップS1101、AMFミラーがインスタンス化される。
【0159】
AMFミラーがインスタンス化される過程で、AMF内のネットワーク要素トラフィックがプルアップされ、サービスエージェント装置もプルアップされる。
【0160】
ステップS1102、サービスエージェント装置が運行維持装置へ登録する。
【0161】
サービスエージェント装置は、サービス能力インタフェースを介して運行維持装置におけるサービス管理モジュールに登録して、サービス管理モジュールがサービスエージェント装置とサービス能力インタフェースの対応関係が得られる。
【0162】
ステップS1103、サービスエージェント装置は、コンテナ内の運行維持データを運行維持装置に送信する。
【0163】
サービスエージェント装置は、コンテナ内の運行維持データを運行維持装置におけるサービス管理モジュールに送信して、サービス管理モジュールが該サービスエージェント装置の運行維持サービス能力が得られる。
【0164】
ステップS1104、コンテナ内のサービスエージェント装置は、運行維持装置に対して運行維持サービス能力を提供して、運行維持装置におけるサービス制御モジュールを呼び出す。
【0165】
運行維持管理システムが起動すると、ユーザーに運行維持サービスを提供することができる。
図12は、本開示実施形態によって提供される運行維持管理システムのサービスフローチャートである。
図12に示すように、運行維持管理プロセスは、以下のステップを含む。
【0166】
ステップS1201、サービス管理モジュールは、運行維持要求に応答して、全てのサービスエージェント装置の運行維持サービス能力を照会し、その中から運行維持機能に対応する運行維持サービス能力を探出し、運行維持要求サービス能力インタフェースを実行することを決定する。
【0167】
ステップS1202、サービス制御モジュールは、決定されたサービス能力インタフェースを順次に呼び出し、サービス能力インタフェースに対応するサービスエージェント装置に対して、運行維持指令を送信する。
【0168】
ここで、運行維持指令は、データのアップロード、データのダウンロード、コンテナ内の業務モジュールに対してメッセージの転送、システム操作指令(例えば、アップグレード)における1つまたは複数の指令を含む。
【0169】
ステップS1203、サービスエージェント装置は、指定されたサービス機能インタフェース呼び出しを受信した後、運行維持指令を実行し、実行結果を取得する。
【0170】
ステップS1204、サービス能力インタフェースを介して実行結果を運行維持装置に送信する。
【0171】
本実施形態が提供する運行維持方法及び運行維持装置は、5Gネットワークだけでなく、他のコンテナ化された相互接続ネットワークにも応用できる。
【0172】
図13は、本開示実施形態によって提供される別の運行維持の応用シーン図である。
図13に示すように、システムA1301、システムB1302、……、システムX1303は、インターネットを介して接続され、OP1304は、インターネットまたは他の独立したネットワークを介して、システムA1301、システムB1302、……、システムX1303に接続されている。これらのシステムにおける少なくとも1つは、複数のコンテナが連携してビジネス機能を提供するシステムである。本開示が提供するサービスエージェント装置をコンテナに設置し、運行維持装置が管理サービスエージェント装置を統一的に制御し、サービスエージェント装置が運行維持サービスを提供する。
【0173】
第7態様において、
図14を参照して、本開示実施形態は電子機器を提供し、
1つまたは複数のプロセッサ1401と、
1つまたは複数のプログラムが記憶され、1つまたは複数のプログラムが1つまたは複数のプロセッサによって実行される際に、1つまたは複数のプロセッサによって上記いずれか1項に記載の運行維持方法が実現されるメモリ1402と、
プロセッサとメモリとの間に接続され、プロセッサとメモリとの情報対話が実現されるように構成された1つまたは複数のI/Oインタフェース1403と、を含む。
【0174】
ここで、プロセッサ1401は、中央プロセッサ(CPU)などを含むがこれらに限定されないデータ処理能力を有するデバイスである。メモリ1402は、ランダムアクセスメモリ(RAM、より具体的にはSDRAM、DDRなど)、読み取り専用メモリ(ROM)、帯電消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ(FLASH)(登録商標)、およびこれらに限定されないが、データ記憶能力を有するデバイスである。I/Oインタフェース(読み書きインタフェース)1403は、データバス(Bus)などを含むがこれらに限定されず、プロセッサ1401とメモリ1402との間に接続され、プロセッサ1401とメモリ1402との情報相互作用を可能にする。
【0175】
いくつかの実施形態において、プロセッサ1401、メモリ1402、I/Oインタフェース1403は、バスを介して相互に接続され、さらにコンピューティングデバイスの他のコンポーネントと接続される。
【0176】
第8態様において、本開示実施形態は、プロセッサによって実行される際に上記いずれか1つに記載の運行維持方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読媒体を提供する。
【0177】
上文で開示された方法の全てまたはいくつかのステップ、システム、装置における機能モジュール/ユニットは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびそれらの適切な組合わせとして実装できることを当業者は理解するであろう。ハードウェアの実施形態では、上記説明で言及された機能モジュール/ユニット間の区分は、必ずしも物理コンポーネントの区分に対応しておらず、例えば、1つの物理コンポーネントが複数の機能を有していてもよく、或は、1つの機能またはステップが複数の物理コンポーネントによって協働して実行されてもよい。ある物理コンポーネント又は全ての物理コンポーネントは、中央プロセッサ、デジタル信号プロセッサ或はマイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェア、またはハードウェアとして実装されるか、または専用集積回路などの集積回路として実装されることができる。そのようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)と通信媒体(または一時的媒体)とを含むことができるコンピュータ可読媒体上に分散されることができる。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術において実施される揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多機能ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、または所望の情報を記憶するために使用され、コンピュータによってアクセスされ得る他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。また、通信媒体は、一般的にコンピュータ可読指令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波または他の送信メカニズムなどの変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含むことができることが当業者には周知である。
【0178】
本文では、例示的な実施例が開示されており、具体的な用語が用いられているが、それらは一般的な例示的な意味としてのみ使用され解釈されるべきであり、限定を目的としたものではない。いくつかの実施例では、特定の実施例に関連して説明された特徴、特性及び/又は要素は、特に明記しない限り、単独で使用してもよく、又は他の実施例に関連して説明された特徴、特性及び/又は要素を組み合わせて使用してもよいことは、当業者にとって明らかである。よって、添付の特許請求の範囲によって示される本開示の範囲を逸脱しない限り、様々な形態及び詳細な変更が可能であることを当業者であれば理解するであろう。
【国際調査報告】