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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-08
(54)【発明の名称】無人航空機の動作に対する妨害
(51)【国際特許分類】
   F41H 13/00 20060101AFI20240426BHJP
   H04Q 9/00 20060101ALI20240426BHJP
   B64C 13/20 20060101ALN20240426BHJP
   B64U 10/13 20230101ALN20240426BHJP
【FI】
F41H13/00
H04Q9/00 301B
B64C13/20 Z
B64U10/13
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569713
(86)(22)【出願日】2022-02-26
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 IB2022051707
(87)【国際公開番号】W WO2022238765
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】283154
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521031431
【氏名又は名称】ディ-フェンド・ソリューションズ・エイディ・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】D-FEND SOLUTIONS AD LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】モンサ シャーモン、アサフ
(72)【発明者】
【氏名】アリエ、ナダフ
(72)【発明者】
【氏名】ケドミ、ロイ
(72)【発明者】
【氏名】アバルバネル、オハド モシェ
(72)【発明者】
【氏名】ライゼロヴィッチ、ハナン
(72)【発明者】
【氏名】シュパイザー バルゼライ、ヤリブ
(72)【発明者】
【氏名】ベベス、ヤロン
(72)【発明者】
【氏名】メイア、ヨゼフ
【テーマコード(参考)】
5K048
【Fターム(参考)】
5K048AA15
5K048BA45
5K048BA48
(57)【要約】
リモート・コントローラと通信する無人航空機(UAV)の動作に対する妨害を誘発するための方法。方法は、UAVの動作に対する妨害を誘発すると決定すること、及び、1つ又は複数の妨害コマンドをUAVに送信することを含み、1つ又は複数の妨害コマンドは、UAVによって実行されると、UAVのユニットを誤動作させ、誤動作は、UAVの動作に対する妨害を誘発する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモート・コントローラと通信する無人航空機(UAV)の動作に対する妨害を誘発するための方法であって、
前記UAVの前記動作に対する妨害を誘発すると決定すること、及び、
1つ又は複数の妨害コマンドを前記UAVに送信することを含み、前記1つ又は複数の妨害コマンドは、前記UAVによって実行されると、前記UAVのユニットを誤動作させ、前記誤動作は、前記UAVの前記動作に対する前記妨害を誘発する、方法。
【請求項2】
前記UAVの前記ユニットは前記UAVの通信ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ユニットは前記UAVのモデムである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユニットは前記UAVのコントローラである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニットは前記UAVのセンサである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ユニットは前記UAVの電源ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ユニットは前記UAVのテレメトリ・ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ユニットは前記UAVの電池モジュールである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユニットは前記UAVのストレージ・ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ユニットは前記UAVの物体検出ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記誤動作は前記ユニットのリセットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記誤動作は前記ユニットのリスタートを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記誤動作は、前記ユニットの1つ又は複数のステップをスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記誤動作は、1つ又は複数の認証ステップをスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記誤動作は、1つ又は複数の検証ステップをスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記誤動作は、1つ又は複数の構成ステップをスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記誤動作は、1つ又は複数の初期化ステップをスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記誤動作は、暗号化ステップ及び復号化ステップの少なくとも一方をスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記誤動作は、誤り訂正デコーディング・ステップ及び誤り訂正エンコーディング・ステップの少なくとも一方をスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記誤動作は、スクランブリング・ステップ及びデスクランブリング・ステップの少なくとも一方をスキップすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記誤動作は、前記ユニットの1つ又は複数の処理パラメータを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記誤動作は、暗号化パラメータ及び復号化パラメータの少なくとも一方を変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記誤動作は、誤り訂正デコーディング・パラメータ及び誤り訂正エンコーディング・ステップの少なくとも一方を変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記誤動作は、スクランブリング・パラメータ及びデスクランブリング・パラメータの少なくとも一方を変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
前記誤動作は、前記ユニットの1つ又は複数の構成パラメータを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項26】
前記誤動作は、前記ユニットの1つ又は複数の認証パラメータを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項27】
前記誤動作は、前記ユニットの1つ又は複数のデバッギング・パラメータを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
前記誤動作は、前記ユニットの実行経路を変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項29】
前記誤動作は、前記ユニットの動作モードを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項30】
前記誤動作は、前記ユニットの1つ又は複数の非文書化コマンドを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
前記誤動作は、1つ又は複数のデバッギング・コマンドを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項32】
前記誤動作は、前記送信することが起こると、前記UAVの動作モードと異なる動作モードの1つ又は複数のコマンドを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
前記誤動作は、前記ユニットをオフにすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
前記誤動作は、前記ユニットによって実行されるプログラムの実行速度を緩めることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項35】
前記誤動作は、命令の無限ループを実行することを開始することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項36】
前記誤動作は、1つ又は複数の通信パラメータを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項37】
前記誤動作は、周波数チャネル、周波数ホッピング・シーケンス、及びホッピング周波数の開始又は停止の中から少なくとも1つを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項38】
前記誤動作は、プリアンブル・シーケンス、誤り訂正機能、コーディング、ビット・レート、ボー・レート、ガード・インターバル、パイロットのロケーション、スクランブリング・シーケンス、及びヘッダ・ビットの中から(out of)少なくとも1つを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項39】
前記誤動作は、前記UAVの前記リモート・コントローラからの1つ又は複数の送信の受信に対する応答を送信することを回避することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項40】
前記1つ又は複数の妨害コマンドは、前記ユニットの脆弱性を利用するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記1つ又は複数の妨害コマンドは、前記ユニットのサービスの否認をもたらす、請求項1に記載の方法。
【請求項42】
前記1つ又は複数の妨害コマンドは、前記UAVによって使用される通信プロトコルの脆弱性を利用するように構成される、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記誤動作は、バッファ・オーバーフロー誤動作である、請求項1に記載の方法。
【請求項44】
前記誤動作は、前記ユニットのホールティングである、請求項1に記載の方法。
【請求項45】
前記誤動作は、前記ユニットによって実行されるプログラムの実行の例外の発生である、請求項1に記載の方法。
【請求項46】
前記誤動作は、前記UAVの前記リモート・コントローラから送信されるものとして識別されるパケットを拒絶することである、請求項1に記載の方法。
【請求項47】
前記誤動作は、非試験フライト中に前記UAVによって課される送信制約とは反対に、前記UAVから情報を送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項48】
前記誤動作は、前記UAVによって検知される物体を検出することに失敗することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項49】
前記1つ又は複数の妨害コマンドは、切り離しコマンドと異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項50】
前記1つ又は複数の妨害コマンドは、切り離しコマンドと異なり、前記誤動作は、前記UAVを前記UAVの前記リモート・コントローラから切り離すことである、請求項1に記載の方法。
【請求項51】
前記妨害コマンドは、前記UAVによって処理されると、前記UAVの少なくとも1つの更なるユニットを誤動作させるようなものである、請求項1に記載の方法。
【請求項52】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、無認可エンティティと対形成することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項53】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、前記UAVを前記リモート・コントローラから切り離すことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項54】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、前記UAVの安全なプランを実行することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項55】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、前記UAVの基地に戻ることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項56】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、前記UAVの目的地を変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項57】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、前記UAVの目的地に向かう前記UAVの進行を停止することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項58】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、少なくとも予め規定された期間、所定の場所でホバリングすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項59】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、パワーを使い果たすまで所定の場所でホバリングすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項60】
前記1つ又は複数の妨害コマンドはアプリケーション・レイヤ・コマンドである、請求項1に記載の方法。
【請求項61】
前記1つ又は複数の妨害コマンドは、前記ユニット・コマンドのリセット又は前記ユニット・コマンドのリスタートである、請求項1に記載の方法。
【請求項62】
送信パワーで前記1つ又は複数の妨害コマンドを送信することを含み、前記1つ又は複数の妨害コマンドは、前記リモート・コントローラから送信されるコマンドの受信のパワー・レベルを超えるパワー・レベルで前記UAVによって前記1つ又は複数の妨害コマンドが受信されるようにさせる、請求項1に記載の方法。
【請求項63】
前記1つ又は複数の妨害コマンドを前記送信することは、複数の妨害コマンドを送信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項64】
前記1つ又は複数の妨害コマンドを前記送信することは、複数の時点で複数の同一の妨害コマンドを送信すること含む、請求項1に記載の方法。
【請求項65】
前記1つ又は複数の妨害コマンドを前記送信することは、複数の時点で複数の妨害コマンドを送信すること含み、少なくとも1つの妨害コマンドは、少なくとも1つの他の妨害コマンドと異なる、請求項1に記載の方法。
【請求項66】
前記1つ又は複数の妨害コマンドの特定の妨害コマンドを決定することは、1つ又は複数の直前の妨害コマンド送信の結果に基づくことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項67】
少なくとも1つの妨害コマンドの送信の結果を評価することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項68】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、前記リモート・コントローラのネットワーク・アドレスを変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項69】
前記UAVの前記動作に対する前記妨害は、前記リモート・コントローラのネットワーク・アドレスを、前記1つ又は複数の妨害コマンドによって支配されるネットワーク・アドレスに変更することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項70】
前記ユニットの前記誤動作の根本原因の知識に基づいて前記1つ又は複数の妨害コマンドを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項71】
前記ユニットの前記誤動作の根本原因を知ることなく前記1つ又は複数の妨害コマンドを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項72】
前記UAVのロケーションに基づいて前記1つ又は複数の妨害コマンドを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項73】
前記リモート・コントローラのロケーションに基づいて前記1つ又は複数の妨害コマンドを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項74】
前記リモート・コントローラと前記UAVとの間の距離に基づいて前記1つ又は複数の妨害コマンドを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項75】
前記UAVのフライト・パターンに基づいて前記1つ又は複数の妨害コマンドを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項76】
リモート・コントローラと通信する無人航空機(UAV)の動作を妨害するための非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記UAVと前記リモート・コントローラとの間の通信を検出するための命令、及び、前記UAVによって実行されると、前記UAVのユニットを誤動作させる1つ又は複数の妨害コマンドを前記UAVに送信するための命令を記憶し、前記誤動作は前記UAVの前記動作に対する前記妨害を誘発する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項77】
リモート・コントローラと通信する無人航空機(UAV)の動作に対する妨害を誘発するための方法であって、前記UAVが現在動作モードで動作している間に前記UAVの前記動作に対する前記妨害を誘発すると決定すること、前記UAVによって実行されると、前記現在動作モードと異なる前記UAVの動作モードに適合するように前記UAVのユニットが動作するようにさせる1つ又は複数の妨害コマンドを前記UAVに送信することを含む、方法。
【請求項78】
リモート・コントローラと通信する無人航空機(UAV)の動作を妨害するための非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記UAVが現在動作モードで動作している間に前記UAVの前記動作に対する前記妨害を誘発すると決定するための命令、前記UAVによって実行されると、前記現在動作モードと異なる前記UAVの動作モードに適合するように前記UAVのユニットが動作するようにさせる1つ又は複数の妨害コマンドを前記UAVに送信するための命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項79】
無人航空機(UAV)の動作に対する妨害を誘発するための方法であって、前記UAVの前記動作に対する前記妨害を誘発すると決定すること、前記UAVによって処理されると、前記UAVに無認可エンティティと通信させる1つ又は複数の妨害コマンドを前記UAVに送信することを含む、方法。
【請求項80】
前記無認可エンティティとの前記通信は、前記無認可エンティティと対形成することを含む、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
無人航空機(UAV)によって使用される通信リンクを通じた通信を妨害するための方法であって、前記UAVと前記通信リンクの別のユーザとの間の、前記通信リンクを通じた通信を検出すること、及び、前記通信リンクのアクセス制御に関連する複数の余分なメッセージを、前記通信リンクを通じて送信し、それにより、前記通信リンクを通じた前記通信を妨害することを含む、方法。
【請求項82】
前記余分なメッセージは、前記通信リンクに対するアクセスを獲得するために余分な要求を含む、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
前記余分なメッセージは、前記通信リンクに対するアクセスを獲得するために、前記通信リンクのユーザからの、要求の受信の余分な肯定応答を含む、請求項81に記載の方法。
【請求項84】
前記通信の前記妨害は、それに続いて、前記UAVを前記UAVのリモート・コントローラから切り離すことを含み、前記UAVの前記リモート・コントローラは、前記UAVと通信するために前記通信リンクを使用する、請求項81に記載の方法。
【請求項85】
前記余分なメッセージは、(a)前記通信リンクに対するアクセスを獲得するために1つ又は複数の余分な要求を、及び、(b)前記通信リンクに対するアクセスを獲得するために、前記通信リンクのユーザからの、要求の受信の1つ又は複数の余分な肯定応答を含む、請求項81に記載の方法。
【請求項86】
前記余分なメッセージは、送信要求(RTS)メッセージを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項87】
前記余分なメッセージは、送信許可(CTS)メッセージを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項88】
前記通信リンクは時分割通信リンクである、請求項81に記載の方法。
【請求項89】
前記通信リンクは時分割通信リンクである、請求項81に記載の方法。
【請求項90】
無人航空機(UAV)によって使用される通信リンクを通じた通信を妨害するための非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記UAVと前記通信リンクの別のユーザの間の、前記通信リンクを通じた通信を検出するための命令、及び、
前記通信リンクのアクセス制御に関連する複数の余分なメッセージを、前記通信リンクを通じて送信し、それにより、前記通信リンクを通じた前記通信を妨害するための命令を記憶する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項91】
認可エンティティと通信するように構成される無人航空機(UAV)の動作に対する妨害を誘発するための方法であって、
前記UAVの前記動作に対する前記妨害を誘発すると決定すること、及び、
前記UAV及び前記認可エンティティの中から選択された受信者に、前記受信者によって実行されると、前記受信者のユニットを誤動作させる1つ又は複数の妨害コマンドを送信することを含む、方法。
【請求項92】
前記認可エンティティは、前記UAVのリモート・コントローラである、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記認可エンティティは、前記UAVのリモート・コントローラと異なる、請求項91に記載の方法。
【請求項94】
前記認可エンティティは、別のUAVである、請求項91に記載の方法。
【請求項95】
前記UAVの別の受信者に及び前記認可エンティティに、前記別の受信者によって実行されると、前記別の受信者のユニットを誤動作させる前記1つ又は複数の妨害コマンドを送信することを含み、前記誤動作は、前記UAVの前記動作に対する前記妨害も誘発する、請求項91に記載の方法。
【請求項96】
認可エンティティと通信する無人航空機(UAV)の動作に対する妨害を誘発するための非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記UAVと前記UAVと通信することを認可された前記認可エンティティとの間の通信を検出するための命令、及び、前記UAV及び前記認可エンティティの中から選択された受信者に、受信者によって実行されると、前記受信者のユニットを誤動作させる1つ又は複数の妨害コマンドを送信するための命令を記憶し、前記誤動作は前記UAVの前記動作に対する前記妨害を誘発する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
商用の無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)の普及が急速に進んでいる。2020年までに、一億を超える数のUAVが、使用中であると予想される。数年前まで、UAVは、純粋に軍用機であった。今日、商用のUAVは、広く入手可能で、比較的安価で、特徴が最高のミリタリグレードの能力である。
【0002】
ほとんどのUAVは、合法的且つ建設的な目的のために使用されるが、多くのUAVは、無責任に又は悪意を持って使用され-空港内の航空機を危険にさらす、薬物及び武器を刑務所に密輸する、有力な政治家を攻撃するか又は困らせる、そして、テロ行為を実行する。
【0003】
レーダ検出、狭ビームRFジャミング、又は運動論的緩和(kinetic mitigation)(ミサイル、破壊レーザ・ビーム)に通常基づく、ミリタリ・カウンタUAV技術は、オフショア・ミリタリ設置及び農村環境において成功裏に展開されてきた。
【0004】
しかしながら、種々のシナリオにおいて(ミリタリ・シナリオにおいてさえも)、これらの技術は適切でない。例えば-これらの技術は、巻き添え被害を含むがそれに限定されない種々のリスクのせいで、都市環境又は空港に適さないとすることができる。
【0005】
UAVの動作を妨害するための効率的な方法を提供するという需要が高まっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に示す、システム、方法、及びコンピュータ可読媒体が提供され得る。
【0007】
UAVの動作に対する妨害のための方法が提供され得る。
【0008】
本開示の実施例は、以下の詳細な説明を図面と併せて読むことによってより完全に理解され認識される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】方法の実例を示す図である。
図2】方法の実例を示す図である。
図3】方法の実例を示す図である。
図4】方法の実例を示す図である。
図5】方法の実例を示す図である。
図6】妨害システム、UAV、及びリモート・コントローラの実例を示す図である。
図7】妨害システム、UAV、及びリモート・コントローラの実例を示す図である。
図8】通信リンク又はネットワークのユーザの実例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明において、本発明の完全な理解を可能にするために、多数の特定の詳細が述べられる。しかしながら、本発明が、これらの特定の詳細なしで実施され得ることが当業者によって理解されるであろう。他の例において、よく知られている方法、手順、及びコンポーネントは、本発明を曖昧にしないために詳細に説明されていない。
【0011】
本発明と見なされる主題は、本明細書の結論部分において特に指摘され、明確に特許請求される。しかしながら、本発明は、組織及び動作方法の両方に関して、本発明の目的、特徴、及び利点と共に、添付図面と共に読まれると、以下の詳細な説明を参照して最もよく理解され得る。
【0012】
例証の簡潔さ及び明確さのために、図に示す要素が、必ずしも一定比例尺に従って描かれていないことが認識されるであろう。例えば、要素のうちの一部の要素の寸法は、明確さのために、他の要素に対して誇張され得る。さらに、適切であると考えられる場合、対応するか又は類似の要素を示すために、参照数字が図の間で繰り返され得る。
【0013】
本発明の示す実施例は、ほとんどの部分について、当業者によって知られる電子コンポーネント及び回路を使用して実装され得るため、本発明の基礎の概念の理解及び認識のために、また、本発明の教示を難読化させないように又は本発明の教示から注意をそらさせないように、上記で示すように必要であると考えられる範囲より広い範囲で説明されない。
【0014】
方法に対する本明細書における任意の参照は、方法を実行することが可能なデバイス又はシステムに、及び/或いは、方法を実行するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に、変更すべきところは変更して適用されるべきである。
【0015】
システム又はデバイスに対する本明細書における任意の参照は、システムによって実行され得る方法に、変更すべきところは変更して適用されるべきである、及び/又は、システムによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体に、変更すべきところは変更して適用されるべきである。
【0016】
非一時的コンピュータ可読媒体に対する本明細書における任意の参照は、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶された命令を実行することが可能なデバイス又はシステムに、変更すべきところは変更して適用されるべきである、及び/或いは、命令を実行するための方法に、変更すべきところは変更して適用されるべきである。
【0017】
図のうちの任意の図に記載される任意のモジュール又はユニット、本明細書の任意の部分、及び/或いは任意のクレームの任意の組み合わせが提供され得る。
【0018】
本明細書及び/又は図面は、プロセッサを参照することができる。プロセッサは、処理回路部とすることができる。処理回路部は、中央処理ユニット(CPU)、及び/或いは、1つ又は複数の他の集積回路、例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、フルカスタム・集積回路等、又はそのような集積回路の組み合わせとして実装され得る。
【0019】
本明細書及び/又は図面に示す任意の方法の任意のステップの任意の組み合わせが提供され得る。
【0020】
クレームの任意のクレームの任意の主題の任意の組み合わせが提供され得る。
【0021】
本明細書及び/又は図面に示すシステム、ユニット、コンポーネント、プロセッサ、センサの任意の組み合わせが提供され得る。
【0022】
方法、システム、及びコンピュータ可読媒体が提供され得る。
【0023】
UAVは、タスク及び/又はミッションを達成するようにプログラムされ得る及び/又はその他の方法で構成され得る。これは、目的地に到達すること及び/又は目的地に到達するときに動作を実施することを含むことができる。UAVは、同様に、目的地がUAVの到達範囲内にあるときに、目的地に到達するものと見なされ得る。目的地は、UAVが、目的地に関連するタスクを達成することを可能にするロケーションに位置決めされるときに、UAVの到達範囲内にある。
【0024】
動作は、目的地に関連するターゲットを探索すること、ペイロード(損傷を与えるペイロードとすることができるか又はそうでないとすることができる)をターゲットに送出すること、電子対抗手段を実施すること、ターゲットに関する情報を取得すること、正確な弾薬をターゲットに向けること等を含むことができる。
【0025】
UAVが、複数のミッションを実施する及び/又は複数の目的地に達する及び/又は1つ又は複数のターゲットに関連する複数の動作を実施する及び/又は任意の所望の飛行パターンを実施する及び/又はリモート・コントローラ若しくは他の制御デバイスの制御下で飛行する及び/又は予め規定されたターゲット若しくはゴールなしで飛行するようにプログラムされ得ることが留意されるべきである。説明の簡潔さのために、以下のテキストは、目的地に位置するターゲット、及び、ターゲットに関する動作を実施することを含むミッションを割り当てられたUAVを参照することになる。
【0026】
「リモート・コントローラ(remote controller)」を参照するとき、これは、リモート・コントローラ・デバイス以外に、地上局、VRゴーグル、スマートフォン又はタブレット、制御スティック、テレメトリ・モジュール、2次リモート・コントローラ(例えば、ジンバル・コントローラ)等のような任意の他の制御デバイスを含む。
【0027】
UAVの動作に対する妨害を誘発するための方法が提供され得る。妨害は、UAVがミッションを成功裏に達成することを防止することができる。
【0028】
UAVの動作に対する妨害は、
・無認可エンティティと対形成すること、
・リモート・コントローラからUAVを切り離すこと、
・UAVの安全なプラン(又は緊急プラン)を実行すること、
・基地局又は離陸ロケーション又はUAVの任意の他のデフォルト・ロケーションに戻ること、
・UAVの目的地を変更すること、
・UAVの飛行パターンを変更すること、
・対抗手段及び/又は攻撃に対するUAVの可視性を増加させること、
・UAVの任意のステルス動作又はステルス・モードを非アクティブ化すること又は妨げること、
・UAVの任意の隠蔽手段を非アクティブ化すること又は妨げること、
・UAVの目的地に向かうUAVの進行を停止させること、
・少なくとも予め規定された期間、所定の場所でホバリングすること、
・パワーを使い果たすまで所定の場所でホバリングすること、
・UAVを強行着陸させる(Crash landing)こと、
・UAVを所定の場所に着陸させること、
・UAVが、指定されたゾーン(飛行禁止空域「no fly zone」)内に飛行することを、一時的に(例えば、隊列の通過)、又は永久的に(制限された構造)防止すること、
・UAVが離陸することを防止すること、
・UAVが或る高度より上方に上昇すること又は或る高度より下方に下降することを防止すること、
・無許可エンティティに取って代わられること、
・対形成されなくてもコマンドを実行すること、
・情報(検知情報、ステータス情報、デバッギング情報等)を送信すること-特に、検知情報が送信されるべきでないシナリオにおいて、又は、検知情報が近い時間枠内に送信されなかったであろうシナリオにおいて、
・UAVのモジュールのうちの任意のモジュールを、それがパイロットによって始動されることなく、アクティブ化する又は動作させる又はディセーブルすること-例えば、パイロットによって計画されたのと異なるロケーションにおいてUAVのペイロードを放出すること又はパイロットがペイロードを放出することを防止すること又はドローンが画像を記録するのを防止すること等
・[UAVによって運ばれる別個のデバイスをその他の方法で妨害すること]
の中からの少なくとも1つを含むことができる。
【0029】
上記で示すように、動作の2つ以上の妨害が起こることができる。例えば、UAVは、最初に、情報を送信するように仕向けられ、その後、墜落するように仕向けられ得る。
【0030】
図1は、リモート・コントローラと通信するUAVの動作に対する妨害を誘発するための方法100を示す。
【0031】
方法100は、UAVの動作に対する妨害を誘発すると決定するステップ110によって開始することができる。
【0032】
ステップ110は、UAVとリモート・コントローラとの間の通信の検出によってトリガされ得る。
【0033】
ステップ110は、UAVの検出によってトリガされ得る。検出は、任意のセンサ又はユニット-レーダ、RF検知ユニット、音響センサ、熱センサ、光センサ、視覚センサ等-によって行われ得る。センサは、アクティブ・センサ及び/又はパッシブ・センサとすることができる。
【0034】
ステップ110は、(a)UAVの検出及び(b)UAVとリモート・コントローラとの間の通信の検出の中からの少なくとも1つによらず(少なくとも1つがない状態でも)、トリガされ得る。
【0035】
例えば、ステップ110は、ランダムに、擬似ランダムに、及び/又は、予め規定された時間スケジュール等の1つ又は複数のルールに従ってトリガされ得る、或いは、事象に応答してトリガされ得るなどである。事象は、方法100を実行するシステムをジャミングする試みを検出することを含むことができる。
【0036】
検出は、任意のセンサ又はユニット-レーダ、RF検知ユニット、音響センサ、熱センサ、光センサ、視覚センサ等-によって行われ得る。センサは、アクティブ・センサ及び/又はパッシブ・センサとすることができる。
【0037】
方法100は、1つ又は複数の妨害コマンドを決定することを含むことができる。これは、方法100のステップ110に、ステップ120に、又は方法100の別のステップに含まれ得る。
【0038】
ステップ110には、UAVによって実行されると、UAVの1つ又は複数のユニットを誤動作させる1つ又は複数の妨害コマンドを、UAVに送信するステップ120が続くことができ、誤動作は、UAVの動作に対する妨害を誘発する。ドローンによる実行は、ドローンの少なくとも1つのユニットによる実行を含むことができる。1つ又は複数の妨害コマンドを実行したユニットは、誤動作する及び/又は別のユニットを誤動作させることができる。
【0039】
UAVの1つ又は複数のユニットは、UAVの通信ユニット、UAVの1つ又は複数のモデム、UAVのコントローラ、UAVのセンサ、UAVの電源ユニット、UAVのテレメトリ・ユニット、UAVの電池モジュール、UAVのストレージ・ユニット、UAVの物体検出ユニット、UAVのプロセッサ、又はUAVの任意の他のユニットのうちの少なくとも1つとすることができる。
【0040】
誤動作は、以下:
・ユニットのリセット、
・ユニットのリスタート、
・ユニットの1つ又は複数のステップをスキップすること、
・1つ又は複数の認証ステップをスキップすること、
・1つ又は複数の検証ステップをスキップすること
・1つ又は複数の構成ステップをスキップすること
・1つ又は複数の初期化ステップをスキップすること
・暗号化ステップ及び復号化ステップの少なくとも一方をスキップすること、
・誤り訂正デコーディング・ステップ及び誤り訂正エンコーディング・ステップの少なくとも一方をスキップすること、
・スクランブリング・ステップ及びデスクランブリング・ステップの少なくとも一方をスキップすること、
・ユニットの1つ又は複数の処理パラメータを変更すること、
・暗号化パラメータ及び復号化パラメータの少なくとも一方を変更すること、例えば、パスワード、暗号化キー、補助キー、ハンドシェーク・キー、チャレンジ・キー、暗号化プロトコルなどを変更すること、
・誤り訂正デコーディング・パラメータ及び誤り訂正エンコーディング・パラメータの少なくとも一方を変更すること、
・スクランブリング・パラメータ及びデスクランブリング・パラメータの少なくとも一方を変更すること、
・ユニットの1つ又は複数の構成パラメータを変更すること、
・ユニットの1つ又は複数の認証パラメータを変更すること、
・ユニットの1つ又は複数のデバッギング・パラメータを変更すること、
・ユニットの実行経路を変更すること、
・ユニットの動作モードを変更すること、
・ユニットの1つ又は複数の非文書化コマンドを実行すること、
・1つ又は複数のデバッギング・コマンドを実行すること、
・送信することが起こると、UAVの動作モードと異なる動作モードの1つ又は複数のコマンドを実行すること、
・ユニットをオフにすること、
・ユニットによって実行されるプログラムの実行速度を減速すること、
・命令の無限ループを実行することを開始すること、
・1つ又は複数の通信パラメータを変更すること、
・少なくとも1つの周波数チャネルを変更すること、
・限定はしないが、ホッピング周波数の開始又は停止等の少なくとも1つの周波数ホッピング・シーケンス・パラメータを変更すること、
・使用される周波数帯を変更すること、
・プリアンブル・シーケンスを変更すること、
・誤り訂正機能を変更すること、
・コーディングを変更すること、
・ビット・レートを変更すること、
・ボー・レートを変更すること、
・送信のパワーを変更すること、
・ガード・インターバルを変更すること、
・スクランブリング・シーケンスを変更すること、
・ヘッダ・ビットを変更すること、
・UAVのリモート・コントローラからの1つ又は複数の送信の受信に対する応答を送信することを回避すること、
・リモート・コントローラのネットワーク・アドレス(UAVによって見られる)を変更すること、
・GPSユニットをオフすること、
・GPSユニットに間違ったGPSロケーションを決定させること、
・ADS-Bをオフすること、
・ADS-Bユニットに航空機の間違った検出又はロケーションを決定させること、
・UAVの電池又は任意の他のユニットを短絡させること、
・リモート・コントロール・モデムをオフすること、
・テレメトリ・モデムをオフすること、
・ジャイロ、モーター等の、フライトのために必要とされるきわめて重要な特徴部をオフすること、
・障害物の誤検出を引き起こすこと、
・センサのターゲットの誤検出を引き起こすこと又はそうでなければ、センサに誤検知をトリガさせること、
・UAVの電池メータに、誤電池レベルを判定させること、例えば、電池が空であると判定させること、それは、緊急プランのアクティブ化をトリガすることができる、
・UAVに、UAVによって獲得された情報を送信させること、
・UAV又はそのストレージ・モジュールに、UAVカメラによって取り込まれた画像又はビデオ記録物を削除させること、
・UAV又はそのストレージ・モジュールに、フライト・レコード又はフライト履歴を削除させること、
・UAV又はそのストレージ・モジュールに、そのストレージ・ユニット又は着脱可能なストレージに記憶される任意のファイル又はレコードを削除させること、
・UAVに、そのストレージ・ユニット又は着脱可能なストレージに記憶される任意のファイル又はレコードを送信させること、又はそうでなければ、それにアクセスさせること
のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0041】
1つ又は複数の妨害コマンドは、以下:
・ユニットの脆弱性を利用するように構成されること、
・ユニットのサービスの否認をもたらすことができること、
・UAVによって使用される通信プロトコルの脆弱性を利用するように構成され得ること、
・バッファ・オーバーフロー誤動作を引き起こすことができること、
・ユニットのホールティングを引き起こすことができること、
・ユニットによって実行されるプログラムの実行の例外の発生を引き起こすことができること、
・UAVのリモート・コントローラから送信されるものとして識別され得るパケットをUAVに拒絶させることができること、
・UAVにUAVから情報を送信させることができること-非試験フライト中にUAVによって課される送信制約とは反対に、
・UAVによって検知される物体を検出することをUAVに失敗させることができること、
・切り離しコマンドと異なるとすることができること、切り離しコマンドと異なるとすることができるが、UAVのリモート・コントローラからUAVを切り離すことができる誤動作を誘発することができること、
・UAVの少なくとも1つの更なるユニットを誤動作させることができること、
・UAVによって使用される任意のプロトコル・レイヤに適合しているとすることができること、
・アプリケーション・レイヤ・コマンドとすることができること、
・ユニット・コマンドのリセット又はユニット・コマンドのリスタートとすることができること、
・UAVにとってリモート・コントローラのネットワーク・アドレスであると思われるものを、UAVに変更させることができること、
・UAVにとってリモート・コントローラのネットワーク・アドレスであると思われるものを1つ又は複数の妨害コマンドによって支配されるネットワーク・アドレスに、UAVに変更させることができること、
・1つ又は複数の直前の妨害コマンド送信の結果に基づいて決定され得ること、
・1つ又は複数の直前の妨害の試みの結果に関するフィードバックに基づいて決定され得ること、
・少なくとも1つの妨害コマンドの送信の結果の評価に基づいて決定され得ること、
・ユニットの誤動作の根本原因の知識に基づいて決定され得ること、
・ユニットの誤動作の根本原因を知ることなく決定され得ること、
・UAVのロケーションに基づいて決定され得ること、
・リモート・コントローラのロケーションに基づいて決定され得ること、
・UAV、送信機、及び基地局の中からの2つ以上のものの間の1つ又は複数の空間的関係に基づいて決定され得ること、
・UAVによる基地局信号の予想される受信に基づいて決定され得ること、
・リモート・コントローラとUAVとの間の距離に基づくとすることができること、
・UAVのフライト・パターンに基づくとすることができること、
・UAVとリモート・コントローラとの間の通信の全スペクトルにわたって分散され得ること、
・上記スペクトルの一部にわたって分散することができること、
・周波数ホッピングを含むことができること、
・スペクトル又はスペクトルの一部分を走査することを含むことができること、
・UAV及びリモート・コントローラによって使用される特定の周波数及び特定の周波数の送信時間に従うことができること、
・UAV及びリモート・コントローラによって使用される周波数帯及び周波数帯内の周波数の送信時間に従うことができること、
・1つ又は複数の期間中に連続して送信され得ること、
・経時的に変化することができること-例えば、ステップ120が実行される1つ又は複数の時間窓内で、
・任意の方法で決定され得ること、
・UAVとリモート・コントローラとの間の通信の直前の調査に基づいて決定され得ること、
・UAVの任意のユニットの脆弱性及び/又は誤り又は任意の他の態様に基づいて決定され得ること、
・UAVとリモート・コントローラとの間の通信の臨機応変の学習に基づいて決定され得ること、
・妨害コマンドの成功に基づいて時間外で適合され得る予め規定された妨害コマンドの組み合わせに基づいて決定され得ること、
・任意のタイプのパケット、フレーム等に、カプセル化され得る及び/又はフォーマットされ得る及び/又は含まれ得ること
のうちの少なくとも1つを遂行することができる。
【0042】
方法100は、UAV及びリモート・コントローラの少なくとも一方をモニタするステップ140を含むことができる。
【0043】
ステップ140は、ステップ110の実行前に、ステップ110の実行と並列に、ステップ110の実行後に、ステップ120の実行前に、ステップ120の実行と並列に、ステップ120の実行後になどで実行され得る。
【0044】
例えば、任意の妨害コマンドの送信は、UAVのロケーション及び/又は移動を検出することに続くことができる。
【0045】
モニタすることは、UAVとリモート・コントローラとの間の通信を捜すこと、及び/又は、UAVを検出すること(視覚センサによって又は任意の他のタイプのセンサによって)等を含むことができる。
【0046】
ステップ140は、例えば、1つ又は複数の妨害コマンドの送信に対するUAV及びリモート・コントローラの少なくとも一方の応答をモニタすることを含むことができる。
【0047】
ステップ140は、UAVの動作が妨害されたか否かをチェックすることを含むことができる。ステップ140は、任意の他の項目を捜すこと-例えば、妨害をもたらすことができる応答-例えば、UAVの再接続の試み、一時的な切り離し期間等-を捜すこと-を含むことができる。
【0048】
ステップ140は、モニタすることに対して応答するステップ150に続くことができる。
【0049】
ステップ150は、ステップ120にジャンプすること、ステップ120における変更を提案すること及び/又は指示すること、方法100を終了させること、モニタリング結果について及び/又はステップ120中に送信された妨害コマンドについて1つ又は複数の他のシステムに通知することなどを含むことができる。
【0050】
ステップ120における変更は、少なくとも1つの妨害コマンドを決定すること、少なくとも1つの妨害コマンドを変更すること、少なくとも1つの妨害コマンドを除去すること、及び/又は、少なくとも1つの妨害コマンドの送信方法を変更することを含むことができる。
【0051】
ステップ220中に送信された妨害コマンドが、経時的に-例えば、事象が発生すると、予め規定されたスケジュールに基づいて、擬似ランダム・スケジュールに基づいて、ランダム・プロセスに基づいて等で-変化することができることが留意されるべきである。
【0052】
ステップ220は、UAVを種々の方法で攻撃しようと試みることができる-特に、妨害コマンドの受信に対するUAVの応答が未知であるか又は予測するのが難しいとき。
【0053】
方法100は、UAVとリモート・コントローラとの間の通信を示し、UAVのユニットを誤動作させる妨害コマンドを送信することも示す。
【0054】
UAVが、リモート・コントローラと異なるとすることができる認可エンティティと通信することができることが留意されるべきである。付加的に又は代替的に、妨害コマンドは、認可エンティティを目標とする(そして、UAVを目標としない)ことができる、又は、認可エンティティ及びUAVを目標とすることができる。認可エンティティのユニットは、誤動作するように仕向けられ得る-UAVのユニットに加えて又はUAVのユニットの代わりに。
【0055】
図2は、UAVの動作に対する妨害を誘発するための方法200を示す。UAVは認可エンティティと通信する。
【0056】
認可エンティティは、認可エンティティが、(少なくとも)UAVと通信することを許可される、及び/又は、UAVの動作の態様を制御することができる、及び/又は、任意の他の方法でUAVの動作に影響を及ぼすことができる、という意味で認可される。認可はミッションの一部とすることができる。認可は、ミッションの実行前に及び/又はミッション中に許され得る。認可は、種々の方法で許され得る-例えば、UAVをプログラムすることによって、対形成プロセスに従うことによってなどで。
【0057】
認可エンティティは、UAVのリモート・コントローラとすることができる、UAVのリモート・コントローラと異なるとすることができる、別のUAVとすることができるなどである。
【0058】
方法200は、UAVの動作に対する妨害を誘発すると決定するステップ210によって開始することができる。ステップ110の任意のトリガは、ステップ210に変更すべきところは変更して適用され得る。
【0059】
例えば、ステップ210は、UAVと認可エンティティとの間の通信の検出によってトリガされ得る。認可エンティティは、UAVと通信するために認可されている。
【0060】
ステップ210は、UAV及び認可エンティティの中から選択された受信者に、受信者によって実行されると、受信者のユニットを誤動作させる1つ又は複数の妨害コマンドを送信するステップ220に続くことができる。誤動作は、UAVの動作に対する妨害を誘発する。
【0061】
上記で述べた任意の誤動作及び/又は妨害(例えば、方法100に関連する)は、ステップ220に変更すべきところは変更して適用され得る。例えば、ステップ220にて、誤動作は、認可エンティティのユニットの誤動作とすることができる。
【0062】
認可エンティティのユニットの誤動作は、任意の方法でUAVを妨害することができる-例えば、認可エンティティをUAVと通信しないようにさせる、誤ったメッセージをUAVに送信するなど。
【0063】
受信者はUAVとすることができる。受信者は認可エンティティとすることができる。
【0064】
UAV及び認可エンティティは共に、1つ又は複数の妨害コマンドの意図される受信者とすることができ、誤動作は、UAVの、認可エンティティの、又は、UAVと認可エンティティの両方の1つ又は複数のユニットに起こるとすることができる。
【0065】
したがって、ステップ220は、UAVの別の受信者に及び認可エンティティに、他の受信者によって実行されると、他の受信者のユニットを誤動作させる1つ又は複数の妨害コマンドを送信することを含み、誤動作は、同様に、UAVの動作に対する妨害を誘発する。そのため、UAVが受信者である場合、認可エンティティは他の受信者である、そして、その逆も同様である。
【0066】
ステップ220は、1つ又は複数の第1の妨害コマンドをUAVに送信し、1つ又は複数の第2の妨害コマンドを認可エンティティに送信するステップ222を含むことができる。
【0067】
少なくとも1つの第1の妨害コマンドは、少なくとも1つの第2の妨害コマンドと異なるとすることができる。少なくとも1つの第1の妨害コマンドは、少なくとも1つの第2の妨害コマンドに等しいとすることができる。1つの、幾つかの、又は全ての第1の妨害コマンドは、1つの、幾つかの、又は全ての対応する第2の妨害コマンドに等しいか又はそれと異なるとすることができる。
【0068】
少なくとも1つの第1の妨害コマンドは、少なくとも1つの第2の妨害コマンドの送信と同時に、少なくとも1回送信され得る。少なくとも1つの第1の妨害コマンドは、任意の第2の妨害コマンドの送信に関連して非オーバーラップで少なくとも1回送信され得る。
【0069】
第1の妨害コマンド及び第2の妨害コマンドは、同じ方法で、又は、少なくとも部分的に異なる方法で送信され得る。送信方法は、送信経路、送信経路の任意の部分、任意の送信パラメータ(強度、極性、周波数、変調、波整形など)を含むことができる。
【0070】
方法200は、UAV及び認可エンティティの少なくとも一方をモニタすることを含むことができる、並びに/又は、モニタすることに対して応答することを含むことができる。方法100のステップ140の任意のモニタリング手段は、方法200のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。方法100のステップ150のモニタリング・ステップに対する任意の応答は、方法200のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。
【0071】
図3は、UAVの動作に対する妨害を誘発するための方法300を示す。
【0072】
方法300は、UAVが現在動作モードで動作している間に、UAVの動作に対する妨害を誘発すると決定するステップ310によって開始することができる。
【0073】
ステップ110に対する任意のトリガは、ステップ310に変更すべきところは変更して適用され得る。
【0074】
ステップ310は、UAVに、UAVによって実行されると、現在動作モードと異なるUAVの動作モードに適合するようにUAVのユニットが動作するようにさせる1つ又は複数の妨害コマンドを送信するステップ320に続くことができる。
【0075】
例えば、現在動作モードはステルス・モードとすることができる、現在動作モードはサイレント・モードとすることができる、現在動作モードはデバッギング・モードと異なるとすることができる、現在動作モードはフライト・モードと異なるとすることができる、現在動作モードは試験モードと異なるとすることができるなどである。
【0076】
ステップ320の目標は、ステルス・モードと異なるとすることができる、サイレント・モードと異なるとすることができる、試験モード及び/又はデバッグ・モードとすることができるターゲット動作モードにUAVを入れることである。ターゲット・モードにおいて、UAVは、情報(例えば、ステータス、センサ情報等)を送信することができる、攻撃を受け易いとすることができる、現在動作モードより安全でないとすることができる、センサにとってより検出可能である方法で飛行することができるなどである。
【0077】
方法300は、UAV及びリモート・コントローラの少なくとも一方をモニタすることを含むことができる、並びに/又は、モニタすることに対して応答することを含むことができる。方法300は、UAV及び認可エンティティの少なくとも一方をモニタすることを含むことができる、並びに/又は、モニタすることに対して応答することを含むことができる。方法100のステップ140の任意のモニタリング手段は、方法300のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。方法100のステップ150のモニタリング・ステップに対する任意の応答は、方法300のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。
【0078】
図4は、UAVの動作に対する妨害を誘発するための方法400を示す。
【0079】
方法400は、UAVの動作に対する妨害を誘発すると決定するステップ410によって開始することができる。
【0080】
ステップ110に対する任意のトリガは、ステップ410に変更すべきところは変更して適用され得る。
【0081】
ステップ410は、UAVに、UAVによって処理されると、UAVを無認可エンティティと通信させる1つ又は複数の妨害コマンドを送信するステップ420に続くことができる。
【0082】
これは、UAVが、無認可エンティティによって制御されるようにさせる、誤情報及び/又は無認可エンティティからの命令を給送されるようにさせるなどを行うことができる。
【0083】
方法400は、UAV及びリモート・コントローラの少なくとも一方をモニタすることを含むことができる、並びに/又は、モニタすることに対して応答することを含むことができる。
【0084】
方法400は、UAV及び認可エンティティの少なくとも一方をモニタすることを含むことができる、並びに/又は、モニタすることに対して応答することを含むことができる。方法100のステップ140の任意のモニタリング手段は、方法400のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。方法100のステップ150のモニタリング・ステップに対する任意の応答は、方法400のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。
【0085】
UAVの通信ネットワーク内に妨害メッセージを積極的に送信することを通して、UAVが、メッセージを送信することを停止する、又は、きわめて重要な(vital)情報を含まないメッセージを送信するようにさせることができる方法が提供され得る。これらの妨害メッセージは、ネットワークを通じてパケットを送信することが明確でない、又は、そのようなパケットを送信することが許可されないとUAVに判定させることができる、或いは、UAVのリソースを、外部に向かう通信をUAVが処理することを可能にしないことになる方法で専有することになる。本明細書で説明する方法は、WiFiネットワークにおいて適用可能であるが、方法は、他のタイプのネットワーク上で、類似するコマンドがこれらのネットワークのプロトコル内に存在する場合に同様に働くことができる。
【0086】
一部のネットワークは、ノードが、特定の手段のためにそのようなリソースを使用する(例えば、時間窓用のチャネルを使用する)ことを欲することを他のノードに通知する要求を送信することによるネットワークのリソースの分割(特に、時分割)に基づく。
【0087】
一部のネットワークにおいて、他のノードは、そのような要求に、それに肯定応答することによって応答する。一部のネットワークにおいて、最初に要求を受信することなくそのような肯定応答を受信するノードは、その肯定応答に従うことになる。これは、ネットワーク内の1つのノード(又は、ネットワーク内の多くのノード)が、リソースの欠如のために、いずれの情報も送出することを防止され得るように操作され得る。
【0088】
妨害は、ネットワークを通して情報のパケットを送信するために要求を送信するノード(ネットワーク・メンバ)の意図に関してネットワーク(又はむしろネットワークのユーザ)に通知する送信要求(RTS:request to send)メッセージを(例えば、連続して)送信することを含むことができる。ノードがそのようなメッセージを連続して送信する場合、他のノードは、これらの要求に次々に肯定応答することによって応答することになり、したがって、同じネットワークを通して何かを送信することをやめることになる。そのようなメッセージを連続して送信することは、ノードが、或る期間、送信することを防止することができる。UAVが、或る期間にわたってパケットを送信することを防止される、又は、リモート・コントローラが、或る期間にわたってパケットを送信することを同様に防止される場合、それは、UAVとリモート・コントローラとの間の切り離しを引き起こすことになる。
【0089】
送信許可(CTS:Clear To Send)メッセージを送信すること(例えば、連続して送信すること)は、受信されたRTSに肯定応答することであるため、RTSを送信したノードは、そのメッセージを送信するためにノードが要求した時間リソースをノードが実際に使用することができると判定することになる。ネットワーク内のノードがそのようなCTSメッセージを受信する場合、ノードがオリジナルのRTSメッセージを受信しなくても、ノードは、そのようなRTSメッセージが実際に送信されたと判定することができ、CTS肯定応答を受け入れ、それに従うことになり、肯定応答された期間の間、送信することをやめることになる。こうして、CTSメッセージを連続して送信することは、ノードが、或る期間、送信することを防止することができる。UAVが、或る期間にわたってパケットを送信することを防止される、又は、リモート・コントローラが、或る期間にわたってパケットを送信することを同様に防止される場合、それは、UAVとリモート・コントローラとの間の切り離しを引き起こすことになる。
【0090】
図5は、UAVと1つ又は複数の他のユーザによって共有され、UAVによって使用される、1つ又は複数の通信リンクを通じた通信を妨害するための方法500を示し、1つ又は複数の他のユーザは、アクセスできる及び/又は利用するために認可される等の手段を使用した。
【0091】
方法500は、通信リンクを通じた通信を妨害するステップ510を含むことができる。ステップ110に対する任意のトリガは、ステップ510に変更すべきところは変更して適用され得る。
【0092】
ステップ510は、UAVと通信リンクの別のユーザとの間の、通信リンクを通じた通信を検出することによってトリガされ得る。
【0093】
ステップ510は、通信リンクのアクセス制御に関連する複数の余分なメッセージを、通信リンクを通じて送信し、それにより、通信リンクを通じた通信を妨害するステップ520に続くことができる。
【0094】
方法500は、UAV及びリモート・コントローラの少なくとも一方をモニタすることを含むことができる、並びに/又は、モニタすることに対して応答することを含むことができる。
【0095】
方法500は、UAV及び認可エンティティの少なくとも一方をモニタすることを含むことができる、並びに/又は、モニタすることに対して応答することを含むことができる。方法100のステップ140の任意のモニタリング手段は、方法500のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。方法100のステップ150のモニタリング・ステップに対する任意の応答は、方法500のモニタリングに変更すべきところは変更して適用され得る。
【0096】
方法100、200、300、400、及び500の任意の方法に関連して、実行されるとユニットの誤動作を引き起こす妨害コマンドの送信に対するいずれの言及も、処理されると、ユニットの誤動作を引き起こす任意の他のコンテンツ(例えば、情報)に変更すべきところは変更して適用され得る。
【0097】
図6~8は、方法100、200、300、400、及び500の1つの、幾つかの、又は全ての方法を実行することができる妨害システム131の異なる実例を示す。
【0098】
図6は、妨害システム131、UAV121、及びリモート・コントローラ111の実例である。
【0099】
UAV121及びリモート・コントローラ111は、双方向リンク又は任意の他のリンク-例えば、2つの一方向リンク-を通じて通信することができる。
【0100】
UAVは、第1の複数の(Nd個の)ユニット121(1)~121(Nd)を含むことができる。リモート・コントローラ111は、第2の複数の(Nr個の)ユニット121(1)~121(Nr)を含むことができる。
【0101】
UAVのユニットの1つ又は複数は、攻撃され得る、誤動作させられ得る、別のユニットを攻撃するのを支援することができるなどである。UAVのユニットの実例は、本出願の種々の部分で論じられる。リモート・コントローラのユニットの1つ又は複数は、攻撃され得る、誤動作させられ得る、別のユニットを攻撃するのを支援することができるなどである。
【0102】
図6は、UAVに送信される妨害コマンド140を同様に示す。
【0103】
妨害システム131は、アンテナ132、送信機133、信号発生器134、受信機135、信号解析器136、及びコントローラ/プロセッサ・ユニット137を含むものとして示される。
【0104】
アンテナ132は、UAV121から及び/又はリモート・コントローラ111から送信される信号を受信するために使用され得る。これらの信号は、受信機135に送信され、受信機135は、検出信号を、信号を解析することができる信号解析器136に提供する。解析は、スペクトル解析、タイミング解析、復調、デスクランブリング、誤り訂正、デコーディング等とすることができる。信号発生器134は、アンテナ132を介して送信機133によって送信される妨害信号を生成することができる。
【0105】
妨害システムが、1つ又は複数の受信アンテナと別個の1つ又は複数の送信アンテナを有することができることが留意されるべきである。
【0106】
妨害システム131は、図に示すユニットの一部のみを含むことができる、及び/又は、他のユニットを含むことができる。
【0107】
コントローラ/プロセッサは、コントローラ及び/又はプロセッサとすることができる。コントローラは、妨害システムの動作を制御することができ、プロセッサは、信号解析器136からの受信信号の解析結果を受信し、どの妨害コマンドを送信するか、及び、それらをいつ送信するかを決定することができる。
【0108】
コントローラ/プロセッサは、信号分析器及び/又は信号発生器134の機能を実施することができる。
【0109】
図7は、妨害システム131、UAV121、及びリモート・コントローラ111の実例である。
【0110】
図7は、第1の妨害信号をUAVに、そして、第2の妨害信号142をリモート・コントローラに送信するものとして妨害システム131を示す。
【0111】
図8は、妨害システム131、UAV121、別のUAV122、及びリモート・コントローラ111等のユーザによって共有されるネットワーク又は通信リンク199の実例である。
【0112】
図8において、妨害システム131は、複数のアンテナを含むことができるアンテナのアレイ132を含む。
【0113】
UAVの検出及び緩和のためのシステムが提供され得、一方、システムは、UAV通信を検出することができ、UAVに関連するものとして通信を分類することによって情報を生成し、関連する通信パラメータ及び更なるパラメータを決定することができ、更なるパラメータは、幾つかの場合には、UAVのモデル、UAVが使用しているモデムのタイプ(例えば、どの無線通信コンポーネントが使用されるか)、フライト・コントローラ(コンピュータ、オペレーティング・システム)のタイプ等を含む。
【0114】
上記情報は、情報の少なくとも一部を有する、システムに送信された外部コマンドのような他の手段を通して提供され得る。情報は、データベース又はライブラリに記憶されたUAVモデルの知識を含むことができる。幾つかの場合には、情報は、或る程度の自由度を有する場合もある(例えば、どの通信モジュールが使用されるかはわかっていないが、システムは、扱うことができるコンポーネントのリストの各コンポーネントを仮定しようと試み、もたらされる結果が存在するか否かを確かめるために、それらを1つずつ試すことができる)。
【0115】
システムは、UAVに合わせた種々の緩和技法を使用することができる。これは、UAV固有の情報を使用することを伴うことになり、ロケーション、高度、エンジン負荷、電池負荷、フライト・パターン等のようなUAV固有のパラメータに基づく対抗手段を決定することができる。
【0116】
システムは、UAVのWiFiモデムをリセットさせることができる。WiFiモデムに対するそのようなリセットは、UAVに関連しない一般的な場合には、モデムを、数秒後にオンラインに戻すだけであることになる、又は、モデムに、ネットワークに再接続するのに何らかの問題を持たせる場合がある。WiFiモデムがUAVの通信の手段である場合、そのようなリセットは、UAVを、そのリモート・コントローラから切り離させることができ、それは、UAVの安全なプランをUAVに始動させることになり、それは、通常、リモート・コントローラが再接続することができない状態で、又は、UAVのパイロットが、この安全なプランを、それが終了することを防止するために、手動で停止しなければならない状態で、UAVの安全なプランをそのホーム・ロケーションに送信することになる。
【0117】
システムは、以下のうちの任意のもの(又は任意の組み合わせ)を引き起こすことができる妨害コマンド等の妨害コンテンツを送信することができる。以下とは、
(a)モデムが、リセットする、オフする、通信リンクからクライアント(リモート・コントローラ)を切り離す、又はそうでなければ、誤動作する(例えば、無限ループに入る、停止する、リセットまで動作をホールトするなど)ようにさせる、
(b)どの将来のパケットが通過するかを決定するために、モデムが使用する通信フィルタ(例えば、ホワイト・リスト、ブラック・リスト)の一部をモデムが無視するようにさせる、
(c)モデムがデータ処理ステップをスキップする(例えば、暗号化をディセーブルする、スクランブリングをディセーブルする)ようにさせる、
(d)UAVの主コンピュータ/フライト・コントローラ/リモート・コントローラが、対形成シーケンスを始動する、或いはそうでなければ、UAV又はリモート・コントローラ識別子のような対形成パラメータを修正するようにさせる、
(e)モデム又は主コンピュータが、使用している通信パラメータ(例えば、周波数チャネル、ホッピング・シーケンス、開始/停止ホッピング周波数、プリアンブル・シーケンス、誤り訂正機能、コーディング、ビット・レート、ボー・レート、帯域幅、ガード・インターバル、スクランブリング・シーケンス、ヘッダ・ビット等)の一部又は全てを変更するようにさせる、
(f)UAVの他のコンポーネントが、UAVのパイロットがUAVに対して(on)有する制御を変更することになるように働く、或いは、UAV又はリモート・コントローラに、それらから通常は送信されない情報を送信させるか又は情報が通常に送信される方法で送信させないようにさせる、
(g)UAVが、その緊急プラン、又は代替的に、UAVのパイロットによって設定されたプランと異なる緊急プランをアクティブ化するようにさせる
である。
【0118】
オプション(a)は、アプリケーション・レイヤ・コマンドに埋め込まれた妨害コマンドを送信することによって得られ得る。これは、リセット又は切り離しを引き起こす標準コマンド内にカプセル化された妨害コマンドを送信することを含むことができる。一部のUAVプロトコルにおいて、そのような効果を引き起こすことができるコマンドが存在し、利用可能なタイム・スロット内で、又は、UAVのリモート・コントローラの受信パワーより強いパワーとしての、UAVによって受信されることになるパワーで、コマンドを送信することは、その効果を引き起こすことになる(送信の相対的パワー及びUAVからのリモート・コントローラ及びシステムの距離、リンク・バジットによる)。
【0119】
オプション(a)は、モデムをリセットさせる任意のレイヤにおけるプロトコルの弱さを利用することによって得られ得る(弱さが、計画外であるが既存のバグのせいであっても)。
【0120】
オプション(a)は、モデム又は主コンピュータに特定の通信チャネル/方法をブロック/フィルタリングさせることによって得られ得る。
【0121】
オプション(a)は、モデムをリセットさせる任意のレイヤにおけるプロトコルの実装における脆弱性を利用することによって得られ得(脆弱性が、計画外であるが既存のバグのせいであっても)、ここで、リセットは、リセット、ターン・オフ、又はそうでなければ、誤動作(例えば、無限ループに入る、停止する、リセットまで動作をホールトするなど)を意味することができる。例えば-WiFiベース通信を仮定すると-妨害は、標準的なプロセスの1つのプロセスにおいてバッファ・オーバーフローを引き起こすパケットのセットを使用することができる。一部のWiFiモデムは、データの幾つかのフィールドを含むペイロードを含むメッセージをプロセスに送信することを可能にする。データのフィールドは、パケット内で同様に送信されるフィールド長又は開始アドレスを含む。送信されるパケットが、不正である(例えば、大き過ぎる)フィールド長を含む場合で、且つ、モデムが、不正なフィールド長の事象を適切に管理するようにプログラムされない場合、結果は、モデムが、そのパケットについて割り振られたメモリの外にあるメモリ・アドレスにアクセスし、そのメモリ・アドレスから読み出すか又はそのメモリ・アドレスに書き込もうとするようにさせることができる。これは、コードの動作における例外を引き起こし、したがって、これを克服するために、モデムを、クラッシュさせ、おそらくはそれ自身をリセットさせることができる。これは、UAVとリモート・コントローラとの間の通信リンクを切り離させることになり、そして多くの場合、それらが通信し直すことを防止することになる。UAVは、その後、その緊急プランを始動することができ、緊急プランは、UAVが、その離陸位置に戻るように飛行する、所定の場所に着陸する、所定の場所でホバリングする、予め指定されたロケーションまで飛行するようにさせることができ、全ては、UAVによる攻撃からの保護のための所望の結果と考えられ得る。
【0122】
脆弱性をこうして利用することは、結果が達成されるまで同じパケットが複数回送信される場合、信頼性が高いとすることができる;我々は、そのような攻撃後に結果が達成されたか否かをチェックすることができる、或いは、我々は、結果をチェックすることなく、プリセットされた回数又はプリセットされた期間にわたって、送信することができる、両方とも、そのような攻撃の信頼性を高めることになる。
【0123】
脆弱性を利用することは、通信の任意のレイヤに適用され得る。
【0124】
オプション(b)は、どの将来パケットを通過させるかを決定するために、モデムが使用する通信フィルタ(例えば、ホワイト・リスト、ブラック・リスト)の一部をモデムが無視するようにさせることによって達成され得る。例えば、幾つかの場合には、通信は、ネットワーク・アドレスを有するネットワークとして実装され得、ネットワーク・コマンドは、リモート・コントローラの予想されるネットワーク・アドレスをUAVに変更させるコマンドを含むことができ、したがって、UAVは、リモート・コントローラ・ネットワークIDのオリジナルのネットワーク・アドレスを有する通信を無視することができる。こうして、UAVは、そのリモート・コントローラから受信されるパケットを処理しないことになる。さらに、UAVは、リモート・コントローラの予想される新しいネットワーク・アドレスから送信されるパケットを処理することができ、それは、システムが、制御コマンドをUAVに送信し、したがって、UAV通信を引き継ぐことを可能にすることができる。
【0125】
例えば、通信ID又は対形成IDにより類似する、使用される更なるID、例えば、通信をスクランブルするために使用されることによって、又は、通信の実際のコマンド・フィールドに単に先行することによって、送信されるデータ内で使用されるビットのセットが存在することができる。この通信ID又は対形成IDをUAVに変更させることができるコマンドが存在することができ、そのコマンドは、UAVが、そのオリジナルのリモート・コントローラからの将来の通信を無視するようにさせることになり、システムが、制御コマンドをUAVに送信し、したがって、UAV通信を引き継ぐことを可能にすることができる。
【0126】
オプション(c)を参照すると、多くの場合、UAVから又はリモート・コントローラから送信される未処理メッセージ又はデータは、送信される前に、幾つかの処理ステージを通過する。そのようなステージは、或る程度の冗長性を生成することを意図しているため、オリジナルのメッセージは、傍受から隠蔽される(例えば、暗号化を通して)ために、よりバランスされるために、又は他の理由で、通信の他の側で(誤り訂正コーディング又は他の方法を通して)デコードされ得る。処理のこれらのステージの一部をディセーブルすることができる、通常の通信期間で送信又は受信されるはずがない幾つかのシステム・コマンドが存在することができる。それらは、エンジニアリング、デバッギング、又はモニタリングの理由で存在することができる。そのようなパケットは、UAV又はリモート・コントローラに送信される場合、通常フライト中にこれらのステージがディセーブルされた状態で、UAV又はリモート・コントローラに送信させることができる。通常の場合、これは、UAVとリモート・コントローラとの間の通信が、切り離される、又は、通信を引き継ぐ能力に寄与する、又は、他の行為(例えば、帰還、着陸)を実施するようにUAVに命令することができるようにさせることができる。
【0127】
オプション(d)を参照すると、多くの場合、及び、リモート・コントローラが誤ったUAVに影響を及ぼす場合を防止するために、リモート・コントローラは、両者が「対形成された(paired)」後にだけUAVを制御することができることになる。対形成は、リモート・コントローラ及びUAVが、情報を交換し、通常、通信自体に後で影響を及ぼすことになる幾つかの通信パラメータを設定するプロセスである。これは、物理レイヤ(例えば、ホッピング・シーケンス等)、ラッパー・レイヤ(例えば、誤り訂正、スクランブラ等)、ヘッダ内のデータ(例えば、ネットワークID)、メッセージ・ペイロード等に影響を及ぼすことができる。対形成シーケンスは、ユーザが、或るリモート・コントローラを或るUAVと対形成させたいと欲するときに起こる。通常の場合、ユーザは、デバイス上の物理的ボタンを押下することによって、これを始動させるが、時として、それは、ソフトウェア又はアプリケーションによって、或いは、特定のパターンでデバイスを移動させることによって始動される。幾つかの場合には、そのようなシーケンスを始動することになるパケットにパックされ得るメッセージが存在し、そのシーケンスが始動されると、第3者は、介入し、通信チャネルを引き継ぐ、又は、リモート・コントローラがその対形成シーケンスに応答することを防止し、したがって、UAV及びリモート・コントローラを互いから切り離させることができる。
【0128】
オプション(e)を参照すると、UAVをそのリモート・コントローラから切り離す、又は、通信を完全に引き継ぐために使用され得る方法のうちの1つの方法は、UAVに、その通信パラメータの一部を変更させることである。それらの通信パラメータは、ユーザ規定によって或いは対形成又はハンドシェーク・プロセスによってリモート・コントローラとUAVとの間で予め規定されるため、UAV及びリモート・コントローラは、互いがそれらのパラメータに従って送信すると予想する。しかしながら、多くの場合、これらのパラメータを修正する通信コマンドが存在し、これらのコマンドは、システムによってUAVに送信され得る。幾つかの場合には、そのような攻撃に対する保護機構は存在せず、単純な送信は、それらのパラメータを変更するために使用され得、他のときは、送信は、何らかのルール、コーディング、誤り訂正、暗号化、又はルールの他のレイヤに完全に従わなければならない。システムによる送信が、UAVによって受信される場合、それは、それらのパラメータを変更し、したがって、リモート・コントローラが、新しいパラメータに従って送信することを予想することができる。リモート・コントローラは、そのような変更に必ずしも気付いていないため、古いパラメータに従って送信し続けることになり、したがって、その送信は、受信されないことになる、又は、UAVによってフィルタによって除去されることになる。これは、リモート・コントローラとUAVとの間の切り離しを引き起こすことになる。システムは、新しいパラメータに従って制御パケットを送信しない場合、UAVの通信を引き継ぐことができる。上記パラメータの任意のパラメータ及び更なる通信パラメータは、UAVとリモート・コントローラとの間のミスマッチ源とすることができる。
【0129】
幾つかの場合に、これらのコマンドは、リモート・コントローラが送信していないとき送信され得る。他の場合に、オリジナルのリモート・コントローラが受信したよりも大きいパワーで受信されるシステムによる送信が存在すべきである(リンク・バジット)。
【0130】
幾つかの場合に、コマンドのカスケードが存在し、一方、第1のコマンドは、リモート・コントローラとUAVとの間の何らかのミスマッチを引き起こすことができ、後のコマンドは、UAVにフライト(ナビゲーション)コマンドを実施させることができる。
【0131】
オプション(f)を参照すると、オプション(f)は、上記オプションに関連して述べた方法と類似するとすることができる方法において得られ得るが、効果は、UAVが、応答パケット(「ack」)を送信することを停止することであり、リモート・コントローラは、UAVがその送信を受信していないと判定し(応答が存在しないため)、これに続いて、切り離すと決定することができる。この効果を引き起こすことができる多くの修正が存在し、それらの一部は、UAVにおいて利用可能であるとすることができる。
【0132】
本発明の上記の書面による説明は、本発明のベスト・モードであると現在のところ考えられるものを当業者が作り使用することを可能にするが、当業者は、本明細書の特定の実施例、方法、及び実例の変形、組み合わせ、及び等価物の存在を理解し認識するであろう。したがって、本発明は、上記で説明した実施例、方法、及び実例によってではなく、特許請求される本発明の範囲及び趣旨内の全ての実施例及び方法によって限定されるべきである。
【0133】
上記明細書において、本発明は、本発明の実施例の特定の実例を参照して説明された。しかしながら、種々の修正及び変更が、添付クレームに記載される本発明のより広い趣旨及び範囲から逸脱することなく、本発明において行われ得ることが明らかである。
【0134】
論理ブロック間の境界が例証に過ぎないこと、及び、代替の実施例が、論理ブロック又は回路要素を融合する、或いは、種々の論理ブロック又は回路要素に対して機能の代替の分解を課すことができることを当業者は認識するであろう。そのため、本明細書で示すアーキテクチャが例示に過ぎないこと、及び、実際には、同じ機能を達成する多くの他のアーキテクチャが実装され得ることが理解される。
【0135】
同じ機能を達成するためのコンポーネントの任意の配置構成は、所望の機能が達成されるように効果的に「関連付けられる(associated)」。したがって、特定の機能を達成するために、本明細書で組み合わされる任意の2つのコンポーネントは、アーキテクチャ又は中間コンポーネントによらず所望の機能が達成されるように、互いに(「関連付けられる(associated with)」)ものとして見なされ得る。同様に、そのように関連付けられる任意の2つのコンポーネントは、所望の機能を達成するために、互いに「動作可能に接続される(operably connected)」又は「動作可能に結合される(operably coupled)」ものとして、同様に見なされ得る。
【0136】
さらに、上記で説明した動作の間の境界が例証に過ぎないことを当業者は認識するであろう。複数の動作は、単一の動作になるように結合され得る、単一の動作は、更なる動作に分配され得る、そして、複数の動作は、時間的に少なくとも部分的にオーバーラップして実行され得る。さらに、代替の実施例は、特定の動作の複数のインスタンスを含むことができ、動作の順序は、種々の他の実施例において変更され得る。
【0137】
同様に例えば、一実施例において、示す実例は、単一集積回路上に又は同じデバイス内に位置する回路部として実装され得る。代替的に、実例は、適切な方法で互いに相互接続される任意の数の別個の集積回路又は別個のデバイスとして実装され得る。
【0138】
しかしながら、他の修正、変形、及び代替も可能である。したがって、本明細書及び図面は、制限的な意味ではなく、例証的な意味で考えられる。
【0139】
クレームにおいて、括弧の間に置かれる任意の参照符号は、クレームを限定するものと解釈されないものとする。語「備えている(comprising)」は、クレームに挙げられるもの以外の要素又はステップの存在を排除しない。さらに、本明細書で使用される用語「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、1つ又は2つ以上として規定される。同様に、クレームにおける「少なくとも1つ(at least one)」及び「1つ又は複数(one or more)」等の導入句の使用は、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」による別のクレーム要素の導入が、同じクレームが、導入句「1つ又は複数(one or more)」又は「少なくとも1つ(at least one)」及び「1つの(a)」又は「1つの(an)」等の不定冠詞を含むときでも、そのように導入されたクレーム要素を含む任意の特定のクレームを、1つのそのような要素のみを含む発明に限定することを示唆すると解釈されるべきでない。同じことが、定冠詞の使用について当てはまる。別段に述べない限り、「第1(first)」及び「第2(second)」等の用語は、そのような用語が説明する要素を任意に区別するために使用され得る。そのため、これらの用語は、そのような要素の一時的な又は他の優先順位付けを示すことを必ずしも意図されない。特定の手段が、互いに異なるクレームにおいて挙げられるという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用されることができないことを示さない。
【0140】
本発明の特定の特徴が、本明細書で示され説明されたが、多くの修正、置換、変更、及び等価物を、ここで、当業者が思いつくであろう。したがって、添付クレームが、本発明の真の趣旨内に入る全てのそのような修正及び変更をカバーすることを意図されることが理解される。
【0141】
明確にするために別個の実施例の文脈で説明される本開示の実施例の種々の特徴が、単一の実施例における組み合わせで同様に提供され得ることが認識される。逆に、簡潔にするために単一の実施例の文脈で説明される本開示の実施例の種々の特徴は、別々に、又は、任意の適切な部分組み合わせで同様に提供され得る。
【0142】
本開示の実施例が、上記で特に示され説明されたものによって限定されないことが当業者によって認識されるであろう。むしろ、本開示の実施例の範囲は、添付クレーム及びその均等物によって規定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】