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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-08
(54)【発明の名称】ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04C 5/00 20060101AFI20240426BHJP
   F04C 15/00 20060101ALI20240426BHJP
【FI】
F04C5/00 311E
F04C15/00 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570007
(86)(22)【出願日】2022-05-12
(85)【翻訳文提出日】2024-01-05
(86)【国際出願番号】 EP2022062978
(87)【国際公開番号】W WO2022238548
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】2106742.6
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517408070
【氏名又は名称】ペー・エス・ゲー ジャーマニー ゲー・エム・ベー・ハー
【氏名又は名称原語表記】PSG Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ヘイズ-パンクハースト, リチャード ポール
(72)【発明者】
【氏名】フォード, ジョナサン エドワード
【テーマコード(参考)】
3H044
【Fターム(参考)】
3H044CC04
3H044DD03
3H044DD05
3H044DD12
3H044DD13
(57)【要約】
回転ポンプ(200)は、第1の流体ポート(210)および第2の流体ポート(215)と、ロータ(225)が位置する空洞を画定する、内面(220)を有する、筐体(205)であって、ロータは、筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する、筐体係合表面エリア(235)と、ロータの回転に応じて、第1の流体ポートから第2の流体ポートに流体を運搬する、流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、表面陥凹(250)とを備える、筐体(205)と、筐体の内面の一部を提供する、複数の弾力的に変形可能なダイヤフラム(255)であって、各ダイヤフラムは、ロータ係合表面(257)と、後面(260)とを備え、ロータ係合表面は、後面に対して作用する加圧手段(265)の作用によって、ロータと接触するように押勢される、複数の弾力的に変形可能なダイヤフラム(255)とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプであって、
第1の流体ポートおよび第2の流体ポートと、
ロータが位置する空洞を画定する内面を有する筐体と、
ロータであって、前記ロータは、前記筐体内に回転可能に搭載され、縦方向回転軸を有し、筐体係合表面エリアであって、前記筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する筐体係合表面エリアと、表面陥凹であって、前記ロータの回転に応じて、前記第1の流体ポートから前記第2の流体ポートに流体を運搬する流体運搬チャンバを前記筐体の前記内面とともに形成する表面陥凹とを備える、ロータと、
複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムであって、前記複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムは、それぞれが前記筐体の内面の一部を提供し、各ダイヤフラムは、ロータ係合表面と、前記ロータ係合表面と反対の後面とを備え、各ダイヤフラムの前記ロータ係合表面は、前記ダイヤフラムの後面に対して作用する加圧手段の作用によって、前記ロータと接触するように押勢され、弾力的に変形可能なダイヤフラムの数は、前記ロータ上の表面陥凹の数を超える、複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムと
を備え、
前記ロータは、伸長本体と、駆動シャフトとを備え、その本体は、略中空であり、別個の第1および第2のロータ空洞を備え、前記第1のロータ空洞は、前記ロータの第1の端部における開口部を有し、前記第2のロータ空洞は、前記ロータの第2の端部における開口部を有し、前記ロータ本体はさらに、前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の第1の開口部と、前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備え、
前記ポンプは、前記ロータ本体が前記筐体空洞内に位置するとき、前記第1の流体ポートが、前記ロータの第1の端部における前記開口部を介して前記第1のロータ空洞と流体流動連通し、前記第2の流体ポートが、前記ロータの第2の端部における前記開口部を介して前記第2のロータ空洞と流体流動連通するように配列され、
前記ポンプは、前記ロータが回転する際、前記弾力的に変形可能なダイヤフラムのうちの少なくとも1つが、ロータ表面陥凹上の前記第1の開口部および前記第2の開口部を常に二分するように配列される、ポンプ。
【請求項2】
対応する数の流体運搬チャンバを前記筐体の内面とともに形成する複数の表面陥凹を備える、請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
前記ロータは、前記ロータの第1の端部および第2の端部が、少なくとも10度、または少なくとも15度、または20度以下だけ相互に対して回転してオフセットされるように、その縦方向回転軸を中心として捻転される、請求項1または2に記載のポンプ。
【請求項4】
前記筐体は、3つの弾力的に変形可能なダイヤフラムを備え、前記ロータは、前記筐体の内面とともに2つの流体運搬チャンバを形成する2つの表面陥凹を備える、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項5】
複数の表面陥凹を備え、各表面陥凹は、前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の第1の開口部と、前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備える、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項6】
前記複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムのそれぞれは、前記ダイヤフラムの後面に対して作用する別個の加圧手段によって、前記ロータと接触するように押勢される、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項7】
前記複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムのそれぞれは、前記ダイヤフラムの全ての後面に対して作用する共通の加圧手段によって、前記ロータと接触するように押勢される、請求項1-5のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項8】
前記加圧手段は、ばね、弾力性部材、および/または前記ダイヤフラムの後面に対して作用する流体を備える、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項9】
前記ダイヤフラムの後面に対して作用する前記流体は、圧送流体である、請求項8に記載のポンプ。
【請求項10】
1つのまたは各弾力的に変形可能なダイヤフラムは、前記ダイヤフラムの後面の長さに沿って縦方向に延在する線形肋材を備える、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項11】
線形肋材が、前記ダイヤフラムの長さに沿って縦方向に延在する1つのまたは各弾力的に変形可能なダイヤフラムの前記後面に対して作用する、請求項1-9のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項12】
前記肋材は、少なくとも10度、または少なくとも15度、または少なくとも20度前記ロータの縦方向回転軸に対して角度付けられる、請求項10または11に記載のポンプ。
【請求項13】
前記ロータの第1の端部および第2の端部が、少なくとも10度相互に対して回転してオフセットされるように、その縦方向回転軸を中心として捻転されるロータを備え、前記ロータは、前記弾力的に変形可能なダイヤフラム上の前記角度付けられた肋材と反対方向に捻転される、請求項10-12のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項14】
前記ロータは、1つまたはそれを上回る表面陥凹が形成される略円筒形本体を備え、前記筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する前記筐体係合表面エリアは、前記ロータ上の前記1つまたはそれを上回る表面陥凹を除いて、前記ロータの円筒形表面全体を構成する、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項15】
前記ロータの筐体係合表面エリアは、いかなる表面陥凹も形成されない前記ロータの各端部における円筒形エリアを備え、その円筒形エリアは、隣接する陥凹の縦方向範囲を分離する前記ロータ表面の伸長区分によって接続される、請求項14に記載のポンプ。
【請求項16】
前記第1および第2のロータチャンバは、前記ロータ本体の中空内部内に延在する隔壁によって相互から分離される、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項17】
前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の前記第1の開口部および前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の前記第2の開口部は、それぞれが前記ロータ本体内のスロットによって提供される、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項18】
前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の前記第1の開口部は、前記ロータが回転する際、前記陥凹の前縁を形成するであろう前記陥凹の縁に隣接して、好ましくは、それと連続して位置し、前記表面陥凹と前記第2のロータチャンバとの間の前記第2の開口部は、前記ロータが前記方向に回転する際、前記陥凹の後縁を形成するであろう前記陥凹の反対の縁に隣接して、好ましくは、それと連続して位置する、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項19】
前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の前記第1の開口部は、前記第1のロータ空洞に上置する前記表面陥凹の実質的に全軸方向長に沿って延在し、前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の前記第2の開口部は、前記第2のロータ空洞に上置する前記表面陥凹の実質的に全軸方向長に沿って延在する、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項20】
前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の前記第1の開口部は、前記第1のロータ空洞に上置する前記表面陥凹の全軸方向長に沿って延在し、前記ロータの第1の端部を通して続き、および/または前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の前記第2の開口部は、前記第2のロータ空洞に上置する前記表面陥凹の全軸方向長に沿って、前記ロータの第2の端部を通して延在する、請求項19に記載のポンプ。
【請求項21】
前記第1の開口部および/または前記第2の開口部は、テーパ状であり、前記開口部が前記ロータの端部を通して通過するにつれて最も幅広い部分に外向きに開く、請求項20に記載のポンプ。
【請求項22】
前記ロータは、前記表面陥凹の対向する縦方向縁の実質的に全長に沿って延在する前記ロータの表面内の第1の溝と、第2の溝とを備え、前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の前記第1の開口部は、前記第1のロータ空洞に上置する前記第1の溝の一部に沿って延在し、前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の前記第2の開口部は、前記第2のロータ空洞に上置する前記第2の溝の一部に沿って延在する、前記請求項のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項23】
ポンプであって、
第1の流体ポートおよび第2の流体ポートと、
ロータが位置する空洞を画定する内面を有する筐体と、
ロータであって、前記ロータは、前記筐体内に回転可能に搭載され、縦方向回転軸を有し、筐体係合表面エリアであって、前記筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する筐体係合表面エリアと、表面陥凹であって、前記ロータの回転に応じて、前記第1の流体ポートから前記第2の流体ポートに流体を運搬する流体運搬チャンバを前記筐体の前記内面とともに形成する表面陥凹とを備え、前記ロータは、前記ロータの第1の端部および第2の端部が、少なくとも10度相互に対して回転してオフセットされるように、その縦方向回転軸を中心として捻転される、ロータと、
前記筐体の内面の一部を提供する弾力的に変形可能なダイヤフラムであって、前記ダイヤフラムは、ロータ係合表面と、前記ロータ係合表面と反対の後面とを備え、前記ダイヤフラムのロータ係合表面は、前記ダイヤフラムの後面に対して作用する加圧手段の作用によって、前記ロータと接触するように押勢される、弾力的に変形可能なダイヤフラムと
を備え、
前記ロータは、伸長本体と、駆動シャフトとを備え、その本体は、略中空であり、別個の第1および第2のロータ空洞を備え、前記第1のロータ空洞は、前記ロータの第1の端部における開口部を有し、前記第2のロータ空洞は、前記ロータの第2の端部における開口部を有し、前記ロータ本体はさらに、前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の第1の開口部と、前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備え、
前記ポンプは、前記ロータ本体が前記筐体空洞内に位置するとき、前記第1の流体ポートが、前記ロータの第1の端部における前記開口部を介して前記第1のロータ空洞と流体流動連通し、前記第2の流体ポートが、前記ロータの第2の端部における前記開口部を介して前記第2のロータ空洞と流体流動連通するように配列され、
前記ポンプは、前記ロータが回転する際、前記弾力的に変形可能なダイヤフラムが、ロータ表面陥凹上の前記第1の開口部および前記第2の開口部を常に二分するように配列される、ポンプ。
【請求項24】
ポンプであって、
第1の流体ポートおよび第2の流体ポートと、
ロータが位置する空洞を画定する内面を有する筐体と、
ロータであって、前記ロータは、前記筐体内に回転可能に搭載され、縦方向回転軸を有し、筐体係合表面エリアであって、前記筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する筐体係合表面エリアと、表面陥凹であって、前記ロータの回転に応じて、前記第1の流体ポートから前記第2の流体ポートに流体を運搬する流体運搬チャンバを前記筐体の前記内面とともに形成する表面陥凹とを備える、ロータと、
前記筐体の内面の一部を提供する弾力的に変形可能なダイヤフラムであって、前記ダイヤフラムは、ロータ係合表面と、前記ロータ係合表面と反対の後面とを備え、前記ダイヤフラムのロータ係合表面は、前記ダイヤフラムの後面に対して作用する加圧手段の作用によって、前記ロータと接触するように押勢され、線形肋材が、前記弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面から直立するか、または前記ダイヤフラムの後面に対して作用するかのいずれかであり、前記線形肋材は、少なくとも10度前記ロータの縦方向回転軸に対して角度付けられる、弾力的に変形可能なダイヤフラムと
を備え、
前記ロータは、伸長本体と、駆動シャフトとを備え、その本体は、略中空であり、別個の第1および第2のロータ空洞を備え、前記第1のロータ空洞は、前記ロータの第1の端部における開口部を有し、前記第2のロータ空洞は、前記ロータの第2の端部における開口部を有し、前記ロータ本体はさらに、前記第1のロータ空洞と前記表面陥凹との間の第1の開口部と、前記表面陥凹と前記第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備え、
前記ポンプは、前記ロータ本体が前記筐体空洞内に位置するとき、前記第1の流体ポートが、前記ロータの第1の端部における前記開口部を介して前記第1のロータ空洞と流体流動連通し、前記第2の流体ポートが、前記ロータの第2の端部における前記開口部を介して前記第2のロータ空洞と流体流動連通するように配列され、
前記ポンプは、前記ロータが回転する際、前記弾力的に変形可能なダイヤフラムが、ロータ表面陥凹上の前記第1の開口部および前記第2の開口部を常に二分するように配列される、ポンプ。
【請求項25】
前記ロータは、前記ロータの第1の端部および第2の端部が、少なくとも10度相互に対して回転してオフセットされるように、その縦方向回転軸を中心として捻転され、前記ロータは、前記肋材の角度付けと反対方向に捻転される、請求項24に記載のポンプ。
【請求項26】
複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムを備える、請求項23-25のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項27】
対応する数の流体運搬チャンバを前記筐体の内面とともに形成する複数の表面陥凹を有する、ロータを備える、請求項23-26のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項28】
等数の弾力的に変形可能なダイヤフラムおよび前記ロータ上の表面陥凹を備える、請求項23-27のいずれか1項に記載のポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポンプに関し、特に、回転ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
流体のための入口および出口を有し、ロータの回転に応じて、入口から出口に流体を運搬する、チャンバをロータの内面とともに形成する、少なくとも1つの表面陥凹を具備するロータを含有する、筐体によって形成されるポンプを提供することが、公知である。流体が出口から入口に通過しないように防止するために、可撓性ダイヤフラムが、筐体上に、またはその一部として提供され、入口と出口との間に位置する。ダイヤフラムは、加圧手段によってロータと係合するように押勢され、これは、弾力性材料のブロック、材料の弾力性管、ばね、または液圧または空気圧等の多くの形態をとることができる。本一般的な種類のポンプが、国際特許出願第WO2006/027548号に開示されている。
【0003】
そのようなポンプは、入口から出口に流体を運搬する、ロータ表面内の陥凹によって形成される離散的な数のチャンバを備えるため、結果として生じる液体流動は、流動のない周期および高い流動の周期を伴って、パルス化される傾向がある。これは、いくつかの用途において、例えば、パルス化流動が不快であり得る、患者に薬を投与する際に有害であり得る。本発明の目的は、改良された流動プロファイルを伴うポンプを提供することである。
【0004】
国際特許出願第WO2011/119464号に説明される回転注入ポンプ等のポンプにおける流体流動のパルス化を低減させるための試みが、行われている。本書は、ロータを含有する、筐体を有する、ポンプを開示し、ロータは、筐体とともにチャネルを形成する、表面の第1のリングと、筐体とともにチャネルを形成する、表面の第2のリングとを含む。第1および第2のリングは、ポンプを通した流体の流動のパルス化を減衰させるために、半径方向にオフセットされる。
【0005】
より高い処理能力を伴うより小さいポンプを提供するという所望が、常に存在する。本発明の好ましい実施形態の目的は、所与のサイズに関するより高い処理能力を伴う回転ポンプを提供することである。また、出力効率に対する流量を改良することが、望ましい。
【0006】
さらに、それらが単回使用システムの一部として使用され得るために、多くの用途においてポンプを滅菌することが可能であることが、重要である。本発明の目的は、より容易に滅菌され得るポンプを提供することである。
【0007】
本発明の好ましい実施形態の目的は、本質的に連続的な流動を提供する回転ポンプを提供することである。本明細書に使用されるような連続的流動は、流体流動のない周期が存在しない流動として定義される。連続的流動は、必ずしも一定の流量が存在することを意味するわけではなく、ポンプが動作し、流体を供給される間、常に流体の正の流動が存在するという条件で、流量におけるある変動が、存在し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第2006/027548号
【特許文献2】国際公開第2011/119464号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本明細書に説明される本発明の側面は、単独で、または本明細書に説明される別の側面と組み合わせて有用であり得る。
【0010】
本発明の第1の側面によると、ポンプであって、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートと、ロータが位置する空洞を画定する、内面を有する、筐体と、ロータであって、筐体内に回転可能に搭載され、縦方向回転軸を有し、筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する、筐体係合表面エリアと、ロータの回転に応じて、第1の流体ポートから第2の流体ポートに流体を運搬する、流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、表面陥凹とを備える、ロータと、それぞれ、筐体の内面の一部を提供する、複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムであって、各ダイヤフラムは、ロータ係合表面と、ロータ係合表面と反対の後面とを備え、各ダイヤフラムのロータ係合表面は、ダイヤフラムの後面に対して作用する加圧手段の作用によって、ロータと接触するように押勢され、弾力的に変形可能なダイヤフラムの数は、ロータ上の表面陥凹の数を超える、複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムとを備え、ロータは、伸長本体と、駆動シャフトとを備え、その伸長本体は、略中空であり、別個の第1および第2のロータ空洞を備え、第1のロータ空洞は、ロータの第1の端部における開口部を有し、第2のロータ空洞は、ロータの第2の端部における開口部を有し、ロータ本体はさらに、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部と、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備え、ポンプは、ロータ本体が筐体空洞内に位置するとき、第1の流体ポートが、ロータの第1の端部における開口部を介して第1のロータ空洞と流体流動連通し、第2の流体ポートが、ロータの第2の端部における開口部を介して第2のロータ空洞と流体流動連通するように配列され、ポンプは、ロータが回転する際、弾力的に変形可能なダイヤフラムのうちの少なくとも1つが、ロータ表面陥凹上の第1の開口部および第2の開口部を常に二分するように配列される、ポンプが、提供される。
【0011】
本発明の第2の側面によると、ポンプであって、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートと、ロータが位置する空洞を画定する、内面を有する、筐体と、ロータであって、筐体内に回転可能に搭載され、縦方向回転軸を有し、筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する、筐体係合表面エリアと、ロータの回転に応じて、第1の流体ポートから第2の流体ポートに流体を運搬する、流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、表面陥凹とを備え、ロータは、ロータの第1の端部および第2の端部が、少なくとも10度相互に対して回転してオフセットされるように、その縦方向回転軸を中心として捻転される、ロータと、筐体の内面の一部を提供する、弾力的に変形可能なダイヤフラムであって、ダイヤフラムは、ロータ係合表面と、ロータ係合表面と反対の後面とを備え、ダイヤフラムのロータ係合表面は、ダイヤフラムの後面に対して作用する加圧手段の作用によって、ロータと接触するように押勢される、弾力的に変形可能なダイヤフラムとを備え、ロータは、伸長本体と、駆動シャフトとを備え、その本体は、略中空であり、別個の第1および第2のロータ空洞を備え、第1のロータ空洞は、ロータの第1の端部における開口部を有し、第2のロータ空洞は、ロータの第2の端部における開口部を有し、ロータ本体はさらに、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部と、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備え、ポンプは、ロータ本体が筐体空洞内に位置するとき、第1の流体ポートが、ロータの第1の端部における開口部を介して第1のロータ空洞と流体流動連通し、第2の流体ポートが、ロータの第2の端部における開口部を介して第2のロータ空洞と流体流動連通するように配列され、ポンプは、ロータが回転する際、弾力的に変形可能なダイヤフラムが、ロータ表面陥凹上の第1の開口部および第2の開口部を常に二分するように配列される、ポンプが、提供される。
【0012】
本発明の第3の側面によると、ポンプであって、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートと、ロータが位置する空洞を画定する、内面を有する、筐体と、ロータであって、筐体内に回転可能に搭載され、縦方向回転軸を有し、筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する、筐体係合表面エリアと、ロータの回転に応じて、第1の流体ポートから第2の流体ポートに流体を運搬する、流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、表面陥凹とを備える、ロータと、筐体の内面の一部を提供する、弾力的に変形可能なダイヤフラムであって、ダイヤフラムは、ロータ係合表面と、ロータ係合表面と反対の後面とを備え、ダイヤフラムのロータ係合表面は、ダイヤフラムの後面に対して作用する加圧手段の作用によって、ロータと接触するように押勢され、線形肋材が、弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面から直立するか、またはダイヤフラムの後面に対して作用するかのいずれかであり、線形肋材は、少なくとも10度ロータの縦方向回転軸に対して角度付けられる、弾力的に変形可能なダイヤフラムとを備え、ロータは、伸長本体と、駆動シャフトとを備え、その本体は、略中空であり、別個の第1および第2のロータ空洞を備え、第1のロータ空洞は、ロータの第1の端部における開口部を有し、第2のロータ空洞は、ロータの第2の端部における開口部を有し、ロータ本体はさらに、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部と、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備え、ポンプは、ロータ本体が筐体空洞内に位置するとき、第1の流体ポートが、ロータの第1の端部における開口部を介して第1のロータ空洞と流体流動連通し、第2の流体ポートが、ロータの第2の端部における開口部を介して第2のロータ空洞と流体流動連通するように配列され、ポンプは、ロータが回転する際、弾力的に変形可能なダイヤフラムが、ロータ表面陥凹上の第1の開口部および第2の開口部を常に二分するように配列される、ポンプが、提供される。
【0013】
好適には、本発明の全ての側面では、筐体は、弾力性材料、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、熱可塑性ポリウレタン、またはゴムを含む。第1の流体ポートおよび/または第2の流体ポートは、筐体から延在してもよい。第1の流体ポートおよび/または第2の流体ポートが、筐体から延在する場合、第1および/または第2の流体ポートは、筐体とともに好適に成型される。
【0014】
ロータは、ステンレス鋼、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、高密度ポリエチレン(HDPE)、またはポリカーボネート等のリジッド材料から作製されてもよい。筐体およびロータの材料の選定は、相互依存し、筐体およびロータの接触面の間に低い摩擦係数が存在するように選定されるべきである。
【0015】
本発明の全ての側面によると、筐体は、ロータが位置する空洞を画定する、内面、第1の流体ポートおよび第2の流体ポート、および随意に、1つまたはそれを上回る弾力的に変形可能なダイヤフラムを提供する、単一のユニットを備えてもよい。代替として、筐体は、ロータが位置する空洞を画定する、内面、および随意に、1つまたはそれを上回る弾力的に変形可能なダイヤフラムを提供してもよく、ロータが位置する空洞を閉鎖するために、第1および/または第2の別個の端部キャップと併用されてもよい。本実施形態では、第1および/または第2の流体ポートは、筐体内または別個の端部キャップ内に提供されてもよい。
【0016】
本発明の第2または第3の側面によるポンプは、1つの弾力的に変形可能なダイヤフラムを備えてもよい。
【0017】
代替として、本発明の第2または第3の側面によるポンプは、複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムを備えてもよい。本発明の任意の側面によるポンプは、任意の好適な数の弾力的に変形可能なダイヤフラムを備えてもよい。本発明の任意の側面の好ましい実施形態では、ポンプは、2つの弾力的に変形可能なダイヤフラムを備える。本発明の任意の側面の代替の好ましい実施形態では、ポンプは、3つの弾力的に変形可能なダイヤフラムを備える。ポンプが、複数の弾力的に変形可能なダイヤフラムを備える場合、それらは、好ましくは、ロータの円周を中心として等距離に配列される。
【0018】
本発明の全ての側面では、弾力的に変形可能なダイヤフラムのうちの1つまたは全ては、好適には、要求される変形可能な弾力性を有するために十分に小さい厚さに製造された筐体の区分によって提供される。例えば、弾力的に変形可能なダイヤフラムは、1mm以下、好適には、0.5mm以下、いくつかの実施形態では、0.1mm未満の厚さである筐体の区分によって提供される。本実施形態では、筐体は、好ましくは、弾力性熱可塑性または熱硬化性材料から作製され、各弾力的に変形可能なダイヤフラムは、筐体と一体的である。
【0019】
代替として、本発明の全ての側面では、弾力的に変形可能なダイヤフラムのうちの1つまたは全ては、密封して筐体に取り付けられる、またはそれと共成型される、弾力的に変形可能なエラストマ材料の区分を備えてもよい。別個のダイヤフラムは、筐体の内面として密封した連続的ロータ係合表面を生成するように、筐体に取り付けられるべきであり、好適には、熱可塑性エラストマ(TPE)または熱可塑性ポリウレタン(TPU)等のエラストマ材料を含む。ダイヤフラムが、別個の弾力的に変形可能なエラストマ材料によって提供される場合、筐体は、弾力性材料、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、熱可塑性ポリウレタン、またはゴムを含んでもよい、または筐体は、リジッド材料から作製され得る。
【0020】
使用時、本発明の全ての側面によると、各ダイヤフラムは、ダイヤフラムのロータ係合表面とロータ表面との間に液密接触を形成する。さらに、各ダイヤフラムの弾力的に変形可能な性質は、使用時、各ダイヤフラムが、ロータが回転するにつれて、流体運搬チャンバから流体を変位させるように動作可能であるように、各ダイヤフラムが、ロータの輪郭形成された表面に共形化することを意味する。
【0021】
本発明の第1および第2の側面の実施形態では、弾力的に変形可能なダイヤフラムのうちの1つまたはそのそれぞれは、その後面から突出する、線形肋材を備えてもよい。代替として、肋材が、使用時、これが、ダイヤフラムのうちの1つまたはそのそれぞれの後面に対して作用するように配列される、加圧手段を提供するばね手段上に提供されてもよい。本発明の第1または第2の側面の実施形態では、肋材は、ロータの縦方向回転軸に平行な方向において、ダイヤフラムの全長に沿って延在する。代替として、本発明の第1または第2の側面の実施形態では、線形肋材は、ダイヤフラムの全長に沿って延在し、少なくとも10度ロータの縦方向回転軸に対して角度付けられる。
【0022】
本発明の全ての側面では、任意の好適な加圧手段が、ロータと接触するように各ダイヤフラムのロータ係合表面を押勢するために使用されてもよい。加圧手段は、1つの、または各弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面に対して作用する、ばね手段を備えてもよい。例えば、加圧手段は、それに圧力が印加され、1つの、または各弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面に対してばね手段を押勢し得る、弾力性材料のブロックまたは管を備えてもよい。好適なばね部材の実施例が、国際特許出願第WO2013/117486号に開示されている。代替として、または加えて、加圧手段は、1つの、または各弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面に適用される流体を備えてもよい。弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面に適用される流体を備えるポンプの実施例が、国際特許出願第WO2010/122299号および第WO2014/135563号に開示されている。
【0023】
本発明の全ての側面の実施形態では、本発明によるポンプは、弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面を囲繞する、ダイヤフラムチャンバを備えてもよい。
【0024】
本発明の全ての側面では、ダイヤフラムチャンバは、筐体から延在する壁によって提供されてもよく、好適には、チャンバを閉鎖するための別個のキャップを備える。代替として、ダイヤフラムチャンバは、筐体に取り付けられる、別個のユニットを備えてもよい。ダイヤフラムチャンバは、好適には、ロータに対して弾力的に変形可能なダイヤフラムを押勢するように配列される、加圧手段を格納する。各ダイヤフラムチャンバは、加圧手段を配置するための開放チャンバまたは閉鎖チャンバのいずれかを備えてもよい。閉鎖チャンバは、密封してシールされてもよい。
【0025】
本発明の全ての側面の実施形態では、ダイヤフラムチャンバは、ポンプを通して流動する流体が、加圧手段を提供するように、ポンプを通して流動する流体に通路によって接続される、閉鎖チャンバであってもよい。ダイヤフラムチャンバに流体を提供する通路は、一方向弁を備え、流体が、ダイヤフラムチャンバの中に流動することを可能にするが、その外に流動することを可能にし得ない。本一方向弁配列は、ポンプの流動の方向が逆転される場合であっても、いったんダイヤフラムチャンバが流体を装填されると、ダイヤフラムに対する持続される圧力を可能にする。
【0026】
代替として、本発明の全ての側面の実施形態では、ダイヤフラムチャンバは、別個の流体源に通路によって接続される、閉鎖チャンバであってもよく、その別個の流体源は、加圧手段を提供する。
【0027】
本発明の全ての側面の実施形態では、第2の流体ポートは、ダイヤフラムチャンバから延在してもよい。さらに、ダイヤフラムチャンバが、チャンバを閉鎖するための別個のキャップを備える場合、第2の流体ポートは、キャップから延在してもよい。
【0028】
本発明の全ての側面の実施形態では、ダイヤフラムチャンバが、1つのみの弾力的に変形可能なダイヤフラムを囲繞する。代替として、個々のダイヤフラムチャンバが、弾力的に変形可能なダイヤフラムのそれぞれの後面を囲繞してもよい。
【0029】
本発明の全ての側面の代替実施形態では、各弾力的に変形可能なダイヤフラムは、別個のダイヤフラムチャンバによって囲繞され、複数のダイヤフラムチャンバが、相互接続され、それによって、単一のダイヤフラムチャンバを効果的に生産する。複数のダイヤフラムチャンバは、チャンバの間に流体チャネルを提供することによって相互接続されてもよい。これは、特に、ポンプの第2の流体ポートが、ダイヤフラムチャンバから延在する場合、および/または第2のロータ空洞からの流体が、加圧手段を提供する場合に有用である。
【0030】
本発明の全ての側面では、ロータは、略円筒形であり、流体運搬チャンバを筐体の内面とともに形成する、少なくとも1つの陥凹を備える。本発明の全ての側面では、表面陥凹は、ロータ表面の凹状エリアによって提供される。本発明の全ての側面では、表面陥凹は、好ましくは、ロータの軸方向長の大部分に沿って縦方向に延在する。好ましい実施形態では、表面陥凹は、ロータの軸方向長全体に沿って延在しないが、好ましくは、実質的にロータの軸方向長の全体に沿って縦方向に延在する。ロータが複数の陥凹を備える実施形態では、複数の陥凹は、別個であり、交差しない。
【0031】
本発明の全ての側面の実施形態では、ロータは、ロータの回転に応じて、第1の流体ポートから第2の流体ポートに流体を運搬する、対応する複数の流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、複数の表面陥凹を有してもよい。例えば、ロータは、2つの流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、2つの表面陥凹を有してもよい。本発明の全ての側面の代替実施形態では、ロータは、3つの流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、3つの表面陥凹を有する。ロータは、4つの流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、4つの表面陥凹を有してもよい。さらに、ロータは、5つの流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、5つの表面陥凹を有してもよい。本発明の全ての側面のロータは、対応する数の流体運搬チャンバを提供する、任意の数の陥凹を備え得るが、チャンバが多いほど、所与のロータ直径および長さに関する各チャンバ内で運搬され得る流体の体積は、小さくなる。
【0032】
好ましくは、本発明の任意の側面によるポンプが、複数の表面陥凹を備える場合、複数の表面陥凹は、ロータを中心として円周方向に配列される。好ましくは、複数の表面陥凹は、ロータの円周を中心として等距離に離間される。本発明の全ての側面では、複数の陥凹は、ロータの軸方向長に沿って縦方向に配列されない。
【0033】
本発明の全ての側面の実施形態では、ロータは、2つの陥凹と、各端部における円形断面および中心における楕円形断面を伴う略円筒形形状とを有してもよい。
【0034】
本発明の全ての側面の代替実施形態では、ロータは、各端部における円形断面および中心における略三角形断面を伴う3つの陥凹を有してもよい。本発明の全ての側面の代替実施形態では、ロータは、各端部における円形断面および中心における略正方形断面を伴う4つの陥凹を有する。本発明の全ての側面の代替実施形態では、ロータは、各端部における円形断面および中心における略六角形断面を伴う5つの陥凹を有する。
【0035】
好適には、筐体の内面とのシール締まり嵌めを形成する、筐体係合表面エリアは、ロータ上の1つまたはそれを上回る表面陥凹を除いて、ロータの円筒形表面全体を構成する。好ましくは、ロータは、1つまたはそれを上回る表面陥凹が形成される、略円筒形本体を備える。ロータの筐体係合表面エリアは、好適には、いかなる表面陥凹も形成されない、ロータの各端部における円筒形エリアを備え、その円筒形エリアは、隣接する陥凹の縦方向範囲を分離する、ロータ表面の伸長区分によって接続される。ロータの端部における円筒形エリアおよび隣接する陥凹の間の伸長区分は、接続され、ロータの円筒形表面を画定する同一の円筒形平面内にある。隣接する陥凹を分離する、ロータ表面の伸長区分は、ロータ表面上の隣接する陥凹の間にランドを提供する。
【0036】
本発明の第2または第3の側面の実施形態では、ポンプは、等数の弾力的に変形可能なダイヤフラムおよびロータ上の表面陥凹を備えてもよい。例えば、本発明の第2または第3の実施形態によるポンプは、2つの弾力的に変形可能なダイヤフラムと、ロータ上の2つの表面陥凹とを備え、筐体の内面とともに2つの流体運搬チャンバを形成してもよい。
【0037】
本発明の第2または第3の側面の他の実施形態では、弾力的に変形可能なダイヤフラムの数は、ロータ上の表面陥凹の数を超える。例えば、本発明の全ての側面によると、ポンプは、3つの弾力的に変形可能なダイヤフラムと、ロータ上の2つの表面陥凹とを備え、筐体の内部とともに2つの流体運搬チャンバを形成してもよい。
【0038】
複数のダイヤフラムを備えるポンプは、有利なこととして、単一のダイヤフラムを伴うポンプと比較して、より高い処理能力において動作することができる。例えば、2つのダイヤフラムおよび2つの陥凹を伴うロータを伴うポンプは、1回の旋回において、各陥凹が2回空にされるため、1つのダイヤフラムおよび2つの陥凹を伴うロータを伴うポンプの2倍の流動を生産するであろう。
【0039】
本発明の全ての側面では、ロータは、伸長本体を備え、その本体は、略中空であり、第1のロータ空洞と、第2のロータ空洞とを備える。第1および第2のロータ空洞は、ロータの高さに沿って連続して配列されてもよい。代替として、第1および第2のロータ空洞は、ロータの長さに沿って縦方向に延在し、相互に並んで配列されてもよい。好ましくは、第1のロータ空洞および第2のロータ空洞は、隔壁によって相互から分離される。第1および第2のロータ空洞が、ロータの長さに沿って連続して配列される場合、隔壁は、好適には、ロータ本体の内部の全断面を横断して延在する。第1および第2のロータ空洞が、相互に並んで配列される場合、隔壁は、好適には、ロータ本体の内部の全長に沿って延在する。隔壁が、ロータ本体の内部の全長に沿って延在する場合、これは、湾曲する、互い違いにされる、または角度付けられてもよいが、第1および第2のロータ空洞は、隔壁によって分離されたままでなければならない。全ての実施形態では、第1のロータ空洞および第2のロータ空洞は、直接流体連通しない。
【0040】
本発明の全ての側面では、第1のロータ空洞は、直接流体連通するように第1の流体ポートおよび第1のロータ空洞を設置するために、ロータの第1の端部における開口部を有する。好ましい実施形態では、開口部は、第1のロータ空洞の第1の端部の実質的に全体を横断して延在する。
【0041】
本発明の全ての側面では、第2のロータ空洞は、第2の流体ポートと直接流体連通するように第2のロータ空洞を設置するために、ロータの第2の端部における開口部を有する。好ましい実施形態では、開口部は、第2のロータ空洞の第2の端部の実質的に全体を横断して延在する。
【0042】
本発明の全ての側面では、ロータ本体は、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部と、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部とを備える。好ましくは、第1の開口部および第2の開口部は、それぞれ、ロータ本体内のスロットによって提供される。
【0043】
本発明の全ての側面の実施形態では、ロータは、表面陥凹の対向する縦方向縁の実質的に全長に沿って延在する、ロータの表面内の第1の溝と、第2の溝とを備えてもよく、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部は、第1のロータ空洞に上置する第1の溝の一部に沿って延在し、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部は、第2のロータ空洞に上置する第2の溝の一部に沿って延在する。
【0044】
好適には、本発明の全ての側面では、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部は、ロータが回転する際、前縁を形成する陥凹の縁に隣接して、好ましくは、それと連続して位置し、第2のロータ空洞と表面陥凹との間の第2の開口部は、ロータが回転する際、後縁を形成する陥凹の対向する縁に隣接して、好ましくは、それと連続して位置する。
【0045】
本発明の全ての側面のある実施形態では、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部は、第1のロータ空洞に上置する表面陥凹の全軸方向長に沿って延在し、ロータの第1の端部を通して続く。代替として、または加えて、本発明の全ての側面のある実施形態では、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部は、第2のロータ空洞に上置する表面陥凹の全軸方向長に沿って、ロータの第2の端部を通して延在する。これらの実施形態では、第1の開口部および/または第2の開口部は、ロータの端部における筐体係合表面エリアを通して延在するであろう。ロータの端部における筐体係合表面エリアを通して第1および/または第2の開口部を延在させることは、有利なこととして、圧送流体が、ロータの筐体係合表面エリアと筐体の内面との間の潤滑および冷却効果を提供することを意味する。
【0046】
本発明の第1および第3の側面の実施形態では、第1の開口部および第2の開口部は両方とも、ロータの縦方向回転軸に実質的に平行である。
【0047】
本発明の第2の側面では、ロータを捻転させることは、ロータ表面上の陥凹、および第1および第2のロータ空洞および陥凹の間に延在するランドを捻転させる効果を有する。第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部および表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部が、ロータ本体内のスロットによって提供される場合、これらのスロットもまた、ロータが捻転される方向において、ロータの縦方向回転軸に対して角度付けられる。スロットおよび陥凹の間のランドは、好適には、実質的に平行である。
【0048】
本発明の全ての側面では、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部は、第1のロータ空洞に上置する表面陥凹の実質的に全軸方向長に沿って延在し、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部は、第2のロータ空洞に上置する表面陥凹の実質的に全軸方向長に沿って延在する。
【0049】
本発明の全ての側面では、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部および表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部は、任意の好適な形状であってもよく、例えば、開口部は、略線形、直線、長円形、伸長された長円形、またはテーパ状であってもよい。好適には、本発明の全ての側面では、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部は、隣接する陥凹の間のランドに実質的に平行に、陥凹の前縁に沿って延在する。好適には、本発明の全ての側面では、第2のロータ空洞と陥凹との間の第2の開口部は、隣接する陥凹の間のランドに実質的に平行に、陥凹の後縁に沿って延在する。両方の場合では、第1の開口部および第2の開口部は、好ましくは、ランドに隣接する。
【0050】
複数の表面陥凹を備える、本発明の全ての側面の実施形態では、各表面陥凹は、好適には、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部と、第2のロータ空洞と表面陥凹との間の第2の開口部とを備える。
【0051】
本発明の全ての側面では、ロータ駆動シャフトは、好適には、ロータ本体の中空内部から延在する。駆動シャフトは、ロータに固定される別個の構成要素であってもよい、または駆動シャフトは、ロータと一体的であってもよい。駆動シャフトは、好ましくは、第1のロータ空洞および第2のロータ空洞を分離する、ロータ本体の内部内に形成される隔壁から延在する。
【0052】
本発明の全ての側面の実施形態では、ロータは、ロータの第1の端部および第2の端部が、少なくとも10度、または少なくとも15度、または少なくとも20度相互に対してオフセットされるように、その縦方向軸を中心として捻転されてもよい。本発明の全ての側面の実施形態では、ロータは、ロータの第1の端部および第2の端部が、45度以下または40度以下だけ相互に対してオフセットされるように、その縦方向軸を中心として捻転されてもよい。
【0053】
本発明の第3の側面の実施形態では、線形肋材は、少なくとも10度、または少なくとも15度、または少なくとも20度ロータの縦方向回転軸に対して角度付けられてもよい。本発明の第3の側面の実施形態では、線形肋材は、45度以下または40度以下だけロータの縦方向回転軸に対して角度付けられてもよい。
【0054】
本発明の第1または第2の側面の実施形態では、ポンプはさらに、弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面から直立するか、またはダイヤフラムの後面に対して作用するかのいずれかである、線形肋材を備え、線形肋材は、少なくとも10度、または少なくとも15度、または少なくとも20度ロータの縦方向回転軸に対して角度付けられてもよい。本発明の第1または第2の側面の実施形態では、ポンプは、弾力的に変形可能なダイヤフラムの後面から直立するか、またはダイヤフラムの後面に対して作用するかのいずれかである、線形肋材を備え、線形肋材は、45度以下または40度以下だけロータの縦方向回転軸に対して角度付けられる。
【0055】
ロータが、捻転され、ポンプが、ダイヤフラムの後面から突出するか、またはそれに対して作用するかのいずれかである、線形肋材を備え、その肋材が、ロータの縦方向軸に対して角度付けられる、本発明の実施形態では、ロータは、肋材の角度と反対方向に捻転される。
【0056】
複数の表面陥凹、したがって、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の複数の第1の開口部および第2のロータ空洞と表面陥凹との間の複数の第2の開口部を伴う実施形態では、単一の第1のロータ空洞が、複数の第1の開口部を通して複数の流体運搬空洞に流体を同時に提供することができ、第2のロータ空洞は、第2の開口部を通して流体運搬空洞から流体を同時に受容することができる。
【0057】
好ましくは、本発明の全ての側面によるポンプは、単一のロータのみを備える。
【0058】
第1および第2のロータ空洞、ロータ空洞と表面陥凹との間の第1および第2の開口部、および弾力的に変形可能なダイヤフラムの組み合わせは、提供される流体流量の一貫性を改良し、本発明の全ての側面のいくつかの実施形態では、ポンプが連続的流量を提供するように配列されることを可能にする。ダイヤフラムの数およびロータ上の陥凹の数の異なる組み合わせは、ポンプを通した流体の異なる流動プロファイルを生産するであろう。
【0059】
偶数のダイヤフラムおよび奇数の流体運搬チャンバを備える、本発明の第1の側面によるポンプは、連続的流体流動を提供するであろう。奇数のダイヤフラムおよび偶数の流体運搬チャンバを備える、本発明の第1の側面によるポンプは、連続的流体流動を提供するであろう。
【0060】
捻転されたロータを伴うポンプでは、流体運搬チャンバは、ロータのより大きい回転にわたって空にされ、これは、より平滑な流動プロファイルを送達する。組み合わせられた流動出力が、流量におけるより少ない変動を伴って連続的であるように、各流体運搬チャンバからの個々の流動プロファイルを重複させることが、可能性として考えられる。
【0061】
複数のダイヤフラムを伴う本発明の全ての側面の実施形態では、ダイヤフラムは、好適には、ロータが位置する空洞の円周を中心として等距離に離間される。ロータ上に複数の陥凹を伴う本発明の全ての側面の実施形態では、陥凹は、好適には、ロータの円周を中心として等距離に離間される。
【0062】
本発明の全ての側面の好ましい実施形態では、ポンプは、ロータが位置する空洞の円周を中心として等距離に位置する、3つのダイヤフラムを備え、ロータは、ロータの回転に応じて、第1の流体ポートから第2の流体ポートに流体を運搬する、2つの流体運搬チャンバを筐体の該内面とともに形成する、2つの表面陥凹を有する。
【0063】
ロータが、捻転される場合、ポンプは、等数の弾力的に変形可能なダイヤフラムおよびロータ上の表面陥凹を備えてもよい。本発明の第2または第3の側面によるポンプの好ましい実施形態では、ポンプは、ロータ上の2つの表面陥凹と、2つの弾力的に変形可能なダイヤフラムとを備える。
【0064】
本発明の全ての側面では、ポンプの全ての内面は、酸化エチレンまたは蒸気過酸化水素等のガスを用いて滅菌されることができる。
【0065】
本発明の全ての側面によると、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートは、第1の流体ポートがロータの第1の端部と流体流動連通し、第2の流体ポートがロータの第2の端部と流体流動連通するという条件で、相互に対して種々の場所にあり得る。例えば、第1および第2の流体ポートは両方とも、ロータの縦方向回転軸に対して軸方向に整合されてもよい、または第1および第2の流体ポートは両方とも、ロータの縦方向回転軸に対して半径方向に整合されてもよい、または第1および第2の流体ポートのうちの一方は、ロータの縦方向回転軸に対して軸方向に整合されてもよく、第1および第2の流体ポートのうちの他方は、ロータの縦方向回転軸に対して半径方向に整合されてもよい。
【0066】
本発明の全ての側面の一実施形態では、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートは、ロータの反対の端部にある。本発明の全ての側面の代替実施形態では、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートは、流体が第2のチャンバからダイヤフラムチャンバを通して第2の流体出口に流動するという条件で、ロータの同一の端部の領域内に位置してもよい。本発明の全ての側面の代替実施形態では、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートは、ロータの反対の端部の領域内に位置する。
【0067】
第1の流体ポートおよび第2の流体ポートが両方とも、ロータの縦方向回転軸に対して半径方向に整合されるとき、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートは、ロータの同一の側上に位置してもよく、代替として、第1の流体ポートおよび第2の流体ポートは、ロータの円周の周囲に円周方向に離間されてもよい。
【0068】
本発明の全ての側面の好ましい実施形態では、ロータの回転の方向は、可逆的である。第1の方向において、第1の流体ポートは、流体入口ポートであり、第2の流体ポートは、流体出口ポートである。反対の方向において、第1の流体ポートは、流体出口ポートであり、第2の流体ポートは、流体入口ポートである。
【0069】
本発明の全ての側面によるポンプが、動作中であるとき、流体は、第1の流体ポートを介してポンプの中に流動し、ロータの第1の端部における開口部を通して、第1のロータ空洞の中に流動する。第1のロータ空洞から、流体は、第1のロータ空洞と表面陥凹との間の第1の開口部を通して、流体運搬チャンバの中に通過する。弾力的に変形可能なダイヤフラムは、加圧手段によってロータの表面上に押勢され、流体運搬チャンバから、表面陥凹と第2のロータ空洞との間の第2の開口部を通して、第2のロータ空洞の中に流体を変位させる。
【0070】
第2のロータ空洞から、流体は、第2の流体ポートに流動する。
【図面の簡単な説明】
【0071】
以下は、付随の図面が参照される、実施例としてのみ提供される、本発明の実施形態のより詳細な説明である。
【0072】
図1図1は、本発明の第1または第3の側面のある実施形態による、ロータの概略部分的裁断である。
図2図2は、流体流動を示す、本発明の第1または第3の側面のある実施形態による、ロータである。
図3図3は、図1および2のロータを備える、ポンプの一部を通した概略断面図である。
図4図4は、本発明の第1または第3の側面の第2の実施形態による、ポンプの概略部分的裁断図である。
図5図5は、図4のポンプの断面図である。
図6図6は、本発明の第2の側面のある実施形態による、ロータの概略図である。
図7図7は、本発明の第2の側面の第2の実施形態による、ロータの概略図示である。
図8図8は、本発明の第2の側面の第3の実施形態による、ロータの概略図示である。
図9図9は、本発明の第3の側面のある実施形態による、ポンプの一部の概略部分的裁断図示である。
図10図10は、本発明の第3の側面の代替実施形態による、ポンプの一部の概略部分的裁断図示である。
図11図11は、本発明の第1の側面のある実施形態による、ポンプの概略断面図である。
図12図12は、本発明の第1または第3の側面の代替実施形態による、ロータの概略図である。
図13図13は、図12のロータの概略部分的裁断図である。
【発明を実施するための形態】
【0073】
ロータ10が、略円筒形形状を有することが図1から分かり得る。ロータ10は、ロータの縦方向回転軸15に略平行に、ロータ10の縦方向範囲に沿って延在する、2つの表面陥凹20を有する。表面陥凹20は、ロータの凹状区分によって提供される。ロータは、ロータの各端部において、隣接する表面陥凹20の間に筐体係合表面エリア25を備える。
【0074】
ロータは、中空であり、ロータ10内に連続して配列される、第1のロータ空洞30と、第2のロータ空洞35とを備える。ロータは、ロータ10の中空内部内に延在し、それに取り付けられる、駆動シャフト40を備える。
【0075】
ロータ10の各端部45、50は、それぞれ、第1および第2の流体空洞30、35の中への流体アクセスを提供するように開いている。
【0076】
図1に示される実施形態では、ロータ10はさらに、表面陥凹20の対向する縦方向縁に沿って延在する、第1の溝52と、第2の溝53とを備える。
【0077】
スロット55、60は、それぞれ、第1のロータ空洞30と表面陥凹20との間および第2のロータ空洞35と表面陥凹20との間の開口部を提供する。各スロット55、60は、本質的に線形であり、陥凹20の縦方向縁に沿って延在し、ロータの縦方向回転軸15に本質的に平行である。しかしながら、第1の開口部を提供するスロット55は、第1の溝52内に位置し、第2の開口部を提供するスロット60は、第2の溝53内に位置し、スロット55および60は、平行であるが、陥凹20の間に延在するランド25の反対側に隣接する。図1に示される実施形態における2つの表面陥凹20毎に、第1のロータ空洞30と表面陥凹20との間の第1の開口部を提供するスロット55と、第2のロータ空洞35と表面陥凹20との間の第2の開口部を提供するスロット60とが、存在する。スロット55および60は、陥凹20の反対側および反対の端部上にある。図1に示される図は、各陥凹20の1つのスロット55、60のみを示す。
【0078】
図1に示される実施形態では、第1のロータ空洞30と表面陥凹20との間の開口部を提供するスロット55は両方とも、流体が、第1のロータ空洞35から各表面陥凹20によって形成されるチャンバの中に流動することを可能にする。同様に、スロット60は両方とも、流体が、各表面陥凹20によって形成されるチャンバから第2のロータ空洞35の中に流動することを可能にするであろう。
【0079】
図2は、スロット55および60を配置するための溝52、53を伴わない、図1のロータの代替実施形態を図示するが、同様の特徴は、同様の参照番号によって参照される。図2はまた、ロータの所与の回転の方向に関して、ロータ10の端部45内の開口部を通した第1のロータ空洞30の中への、および第1のロータ空洞からスロット55を通して外への、表面陥凹20によって形成されるチャンバ(図示せず)の中への流体流動の方向を図示する。図2はまた、隣接する表面陥凹20によって形成される隣接するチャンバ(図示せず)からスロット60の中に流動し、第2のロータ空洞35の中に流動し、ロータ10の開放端50を通して外に流動する流体を示す。本流体流動は、図1および図2の実施形態に等しく適用されるであろう。
【0080】
図3は、筐体100内の図1および2のロータ10に類似するロータ105を示す。図3の断面図は、第1のロータ空洞30および第2のロータ空洞35の配列をより明確に示す。これはまた、第1および第2のロータ空洞30、35を分離する、隔壁70を示す。図3はまた、ロータに取り付けられる、またはそれと一体的である、駆動シャフト40が、中空のロータ10の内部から延在する様子をより明確に図示する。1つのみのスロット60が、本図に示され、これは、第2のロータ空洞35と表面陥凹(図示せず)との間の開口部である。本図は、ロータの各端部における、隣接する表面陥凹(図示せず)の間の筐体係合表面エリア25を図示する。
【0081】
図3はさらに、それぞれ、ダイヤフラム120の後面を囲繞する、2つのダイヤフラムチャンバ150の対を図示する。ダイヤフラムは、加圧手段(図示せず)によってロータ10と接触するように押勢される。
【0082】
図4および5は、筐体205と、流体入口を提供する、第1の流体ポート210と、流体出口を提供する、第2の流体ポート215とを有する、ポンプ200を示す。筐体は、ロータ225が位置する空洞を画定する、内面220を有する。ロータ225は、破線230によって示される、縦方向回転軸を有する。ロータ225は、その各端部における表面235と、その表面上の陥凹の間に延在し、ロータの筐体係合表面エリアをともに提供する、ランドとを有する。図4および5に示されるロータは、第1の端部240および第2の端部245が相互に対してオフセットされるように、縦方向回転軸230を中心として捻転される。ロータ225は、ロータ表面の凹状エリアによって提供される、2つの表面陥凹250を有する。弾力的に変形可能なダイヤフラム255が、ロータ225が位置する空洞を提供する、筐体のより薄い区分によって形成される。弾力的に変形可能なダイヤフラム255は、ロータ係合表面257と、後面260とを有する。ばね265の形態における加圧手段が、ダイヤフラム255の後面260と接触する。ロータ225が、略中空であり、第1のロータ空洞270と、第2のロータ空洞(図示せず)とを備える、伸長本体を備えることが図4および5から分かり得る。第1のロータ空洞270は、ロータの第1の端部240における開口部を有し、第2のロータ空洞(図示せず)は、ロータの第2の端部245における開口部(図示せず)を有する。第1のロータ空洞270および第2のロータ空洞(図示せず)は、中空ロータの全内部を横断して延在する、隔壁280によって相互から分離され、流体がロータの全内部長に沿って流動しないように防止する。駆動シャフト285は、隔壁280から延在する。ロータは、第1のロータ空洞270とロータの表面陥凹250との間に延在する、第1の開口部290を備える。第1の開口部290が、テーパ状形状を有し、第1のロータ空洞270に上置する表面陥凹250の区分の縦方向縁に沿って延在し、ロータの第1の端部240におけるランド235を横断して続き、ロータの第1の端部240におけるランド235によって提供される筐体係合表面内の開口部を作製することが図4から分かり得る。ロータはまた、第2のロータ空洞(図示せず)と表面陥凹250との間に延在する、同様に配列される第2の開口部(図示せず)を備える。第2の開口部は、これが第2のロータ空洞(図示せず)に上置するように、陥凹250の反対の縦方向縁上に、かつロータ225の反対の端部において位置するであろう。加圧手段265が、表面陥凹250と接触するように弾力的に変形可能なダイヤフラム255を押勢し、第2の開口部(図示せず)が、陥凹250の反対の縦方向縁上に位置するため、ダイヤフラム255と表面陥凹250との間の接触線が、第1の開口部290および第2の開口部(図示せず)を二分するように位置することが、特に、図4から分かり得る。
【0083】
ロータの円周を中心として等距離に離間される、3つの弾力的に変形可能なダイヤフラム255(全ては図示せず)が、存在し、加圧手段を提供する、ばね265が、各ダイヤフラムの後面に対して作用する。
【0084】
2つの表面陥凹250はそれぞれ、ロータの反対の端部における、各陥凹250の反対の縦方向縁に沿って延在する、第1の開口部290と、第2の開口部とを有する。
【0085】
ポンプ200の使用時、ロータ225は、駆動シャフト285に接続されるモータの作用によって回転され、流体が、第1の流体ポート210の中に流動し、次いで、ロータ225の開いた第1の端部245を通して第1のロータ空洞270の中に流動する。流体は、第1のロータ空洞270から、各第1の開口部290を通して、表面陥凹250と筐体の内面220との間に提供される流体運搬空洞の中に流動する。弾力的に変形可能なダイヤフラム255は、これがばね265の作用によって回転する際、ロータの表面と接触するように押勢される。ロータ225の表面に対するダイヤフラム255の作用は、ロータが回転するにつれて流体運搬空洞から流体を変位させ、流体は、第2の開口部を通して第2のロータ空洞(図示せず)の中に流動する。そこから、流体は、第2の流体ポート215を通してポンプから外に流動する。
【0086】
図6は、代替ロータ300を示す。ロータは、ロータの対向する端部310、320が、相互に対してオフセットされるように、ロータ300の縦方向回転軸315を中心として捻転される。
【0087】
ロータを捻転させることの結果が、表面陥凹330、335の形状を歪めることであることが分かり得る。第1のロータ空洞350と表面陥凹330との間の開口部を提供する第1のスロット340および第2のロータ空洞355と表面陥凹335との間の開口部を提供する第2のスロット345が、陥凹330、335の対向する縁に沿って延在するため、ロータの捻転はまた、スロット340、345をロータ300の縦方向回転軸315に対して角度付けられた状態にならせる。図4はまた、ロータを捻転させることがまた、隣接する陥凹330、335の間のランド360を角度付け、これが、ロータ300の縦方向回転軸315に対して角度付けられた状態になることを図示する。
【0088】
図7は、図5のロータ300の変形例である、ロータ400を示す。本実施形態では、第1のスロット440は、第1のロータ空洞450と表面陥凹430との間の開口部を提供し、ロータの第1の端部410を通して続く。第2のロータ空洞455と表面陥凹435との間の開口部を提供する、第2のスロット445は、ロータの第2の端部420を通して続く。第1のスロット440および第2のスロット445が、ロータの各端部における筐体係合表面エリア460を通して延在することが分かり得る。
【0089】
破線465は、ロータ400の内部を横断して延在し、第1のロータ空洞450および第2のロータ空洞455を分離する、隔壁の場所を図示する。
【0090】
第1および第2のスロットの本配列は、図4および7に図示されるような捻転されたロータに限定されない。図1および2のロータでは、スロット55、60はまた、それぞれ、第1および第2の端部45、50を通して、かつ表面係合表面エリア25を通して延在し得る。
【0091】
図8は、図6のロータ400の変形例である、ロータ500を示す。本実施形態では、第1のスロット540は、第1のロータ空洞550と表面陥凹530との間の開口部を提供する。スロットは、ロータの第1の端部510において開いている。第2のスロット545は、第2のロータ空洞555と表面陥凹535との間の開口部を提供する。
【0092】
スロットは、ロータの第2の端部520において開いている。第1のスロット540および第2のスロット545が、ロータの各端部における筐体係合表面エリア560を通して延在することが分かり得る。図8の実施形態では、第1のスロット540および第2のスロット545は、それぞれ、最も幅広い部分がロータの第1の端部510および第2の端部520内の開口部を形成する状態でテーパ状である。
【0093】
破線565は、ロータ500の内部を横断して延在し、第1のロータ空洞550および第2のロータ空洞555を分離する、隔壁の場所を図示する。
【0094】
第1および第2のスロットの本配列は、捻転されたロータに限定されない。図1および2のロータでは、スロット55、60はまた、テーパ状であり、それぞれ、第1および第2の端部45、50を通して、かつ表面係合表面エリア25を通して延在し得る。
【0095】
図9は、筐体605と、流体入口を提供する、第1の流体ポート610と、流体出口を提供する、第2の流体ポート(図示せず)とを有する、ポンプ600の一部を示す。筐体は、ロータ625が位置する空洞を画定する、内面620を有する。ロータ625は、破線630によって示される、縦方向回転軸を有する。ロータ625は、その各端部における、その表面上の陥凹の間のランド635を有し、ロータの筐体係合表面エリアをともに提供する。ロータ625は、ロータ表面の凹状エリアによって提供される、2つの表面陥凹650を有する。弾力的に変形可能なダイヤフラム655が、ロータ625が位置する空洞を提供する、筐体のより薄い区分によって形成される。弾力的に変形可能なダイヤフラム655は、ロータ係合表面657と、後面660とを有する。弾力的に変形可能なダイヤフラム655は、ダイヤフラム655の後面660から突出する、線形肋材665を有する。線形肋材665は、ロータの縦方向回転軸630に対して角度付けられる。ロータ625が、略中空であり、ロータ625の反対の端部において第1のロータ空洞670と、第2のロータ空洞(図示せず)とを備える、伸長本体を備えることが図9から分かり得る。第1のロータ空洞670は、ロータの第1の端部675における開口部を有し、第2のロータ空洞(図示せず)は、ロータの第2の端部(図示せず)における開口部(図示せず)を有する。第1のロータ空洞670および第2のロータ空洞(図示せず)は、中空ロータの全内部を横断して延在する、隔壁(図示せず)によって相互から分離され、流体がロータの全内部長に沿って流動しないように防止する。ロータ625は、第1のロータ空洞670とロータの表面陥凹650との間に延在する、第1の開口部690を備える。第1の開口部690は、線形形状を有し、第1のロータ空洞670に上置する表面陥凹650の区分の縦方向縁に沿って延在する。ロータはまた、第2のロータ空洞(図示せず)と表面陥凹650との間に延在する、同様に配列される第2の開口部(図示せず)を備える。第2の開口部は、これが第2のロータ空洞(図示せず)に上置するように、陥凹650の反対の縦方向縁上に、かつロータ625の反対の端部において位置する。各表面陥凹650は、ロータの反対の端部において、かつ陥凹の反対側上に配列される、第1の開口部690と、第2の開口部とを有する。
【0096】
ポンプ600の使用時、ロータ625は、駆動シャフト685に接続されるモータの作用によって回転され、流体が、第1の流体ポート610の中に流動し、次いで、ロータ625の開いた第1の端部675を通して第1のロータ空洞670の中に流動する。流体は、第1のロータ空洞670から、各第1の開口部690を通して、表面陥凹650と筐体の内面620との間に提供される流体運搬空洞の中に流動する。弾力的に変形可能なダイヤフラム655は、これが加圧手段(図示せず)の作用によって回転する際、ロータの表面と接触するように押勢される。ロータ625の表面に対するダイヤフラム655の作用は、ロータが回転するにつれて流体運搬空洞から流体を変位させ、流体は、第2の開口部(図示せず)を通して第2のロータ空洞(図示せず)の中に流動する。そこから、流体は、第2の流体ポート(図示せず)を通してポンプから外に流動する。
【0097】
図10は、筐体705と、流体入口を提供する、第1の流体ポート710と、流体出口を提供する、第2の流体ポート(図示せず)とを有する、ポンプ700の一部を示す。筐体は、ロータ725が位置する空洞を画定する、内面720を有する。ロータ725は、破線730によって示される、縦方向回転軸を有する。ロータ725は、その各端部における、その表面上の陥凹の間のランド735を有し、ロータの筐体係合表面エリアをともに提供する。ロータ725は、ロータ表面の凹状エリアによって提供される、2つの表面陥凹750を有する。弾力的に変形可能なダイヤフラム755が、ロータ725が位置する空洞を提供する、筐体のより薄い区分によって形成される。弾力的に変形可能なダイヤフラム755は、ロータ係合表面757と、後面760とを有する。弾力的に変形可能なダイヤフラム755は、ダイヤフラム755の後面760から突出する、線形肋材765を有する。線形肋材765は、ロータの縦方向回転軸730に対して角度付けられる。ロータ725が、略中空であり、ロータ725の反対の端部において第1のロータ空洞770と、第2のロータ空洞(図示せず)とを備える、伸長本体を備えることが図10から分かり得る。ロータ725は、ロータ725の反対の端部が、相互に対してオフセットされるように、縦方向回転軸730を中心として捻転される。ロータ725は、肋材765がロータの縦方向回転軸730に対して角度付けられる方向と反対方向に捻転される。第1のロータ空洞770は、ロータの第1の端部775における開口部を有し、第2のロータ空洞(図示せず)は、ロータの第2の端部(図示せず)における開口部(図示せず)を有する。第1のロータ空洞770および第2のロータ空洞(図示せず)は、中空ロータの全内部を横断して延在する、隔壁(図示せず)によって相互から分離され、流体がロータの全内部長に沿って流動しないように防止する。ロータ725は、第1のロータ空洞770とロータの表面陥凹750との間に延在する、第1の開口部790を備える。第1の開口部790は、テーパ状形状を有し、第1のロータ空洞770に上置する表面陥凹750の区分の縦方向縁に沿って延在し、ロータの第1の端部775におけるランド735を横断して続き、ロータの第1の端部775におけるランド735によって提供される筐体係合表面内の開口部を作製する。ロータはまた、第2のロータ空洞(図示せず)と表面陥凹750との間に延在する、同様に配列される第2の開口部(図示せず)を備える。第2の開口部は、これが第2のロータ空洞(図示せず)に上置するように、陥凹750の反対の縦方向縁上に、かつロータ725の反対の端部において位置する。各表面陥凹750は、ロータの反対の端部において、かつ陥凹の反対側上に配列される、第1の開口部と、第2の開口部とを有する。
【0098】
ポンプ700の使用時、ロータ725は、駆動シャフト785に接続されるモータの作用によって回転され、流体が、第1の流体ポート710の中に流動し、次いで、ロータ725の開いた第1の端部775を通して第1のロータ空洞770の中に流動する。流体は、第1のロータ空洞770から、各第1の開口部790を通して、表面陥凹750と筐体の内面720との間に提供される流体運搬空洞の中に流動する。弾力的に変形可能なダイヤフラム755は、これが加圧手段(図示せず)の作用によって回転する際、ロータの表面と接触するように押勢される。ロータ725の表面に対するダイヤフラム755の作用は、ロータが回転するにつれて流体運搬空洞から流体を変位させ、流体は、第2の開口部を通して第2のロータ空洞(図示せず)の中に流動する。そこから、流体は、第2の流体ポート(図示せず)を通してポンプから外に流動する。
【0099】
図11は、本発明のある実施形態による、ポンプの一部を通した断面図を図示する。本図は、複数の陥凹を備えるロータの表面に対する複数のダイヤフラムの作用を図示する。特に、図11は、それぞれ、筐体のより薄い区分によって提供されるように、筐体と一体として形成される、3つの弾力的に変形可能なダイヤフラム920を備える、筐体910を示す。ダイヤフラムを提供する筐体の区分は、ダイヤフラムを弾力的に変形可能にするために十分に薄い。3つのダイヤフラム920は、ロータ930の円周を中心として等距離に離間される。
【0100】
ロータ930は、2つの流体運搬チャンバ950を筐体の内面945とともに形成する、2つの表面陥凹940を備える。
【0101】
各ダイヤフラム920は、ダイヤフラムチャンバ960内に位置するばね手段955によって、ロータ930の表面と接触するように押勢される。ばね手段955は、各弾力的に変形可能なダイヤフラム920が、これが回転し、ロータ930の表面プロファイルが変動する際、ロータ930の表面と接触したままであることを確実にする。図11から分かり得るように、各ばね手段955は、ダイヤフラム920の後面に対して作用する、肋材を備える。
【0102】
図12および13は、伸長本体を備える、ロータ1000の実施例を図示し、その本体は、略中空であり、第1のロータ空洞1010と、第2のロータ空洞1015とを備える。第1および第2のロータ空洞は、ロータの長さに沿って縦方向に延在し、少なくとも部分的に、相互に並んで延在する。第1のロータ空洞1010および第2のロータ空洞1015は、隔壁1020によって相互から分離される。隔壁は、互い違いにされ、第1のロータ空洞1010および第2のロータ空洞1015が直接流体連通しないように、第1および第2のロータ空洞1010、1015を分離する。ロータはさらに、2つの陥凹1025および1030を備える。各陥凹は、第1のロータ空洞1010と陥凹1025、1030との間の第1の開口部1035と、陥凹1025および1030と第2のロータ空洞1015との間の第2の開口部1040とを備える。図13および14では、陥凹1030の第2の開口部1040のみが、図示され、陥凹1025の第1の開口部1035のみが、図示される。ロータ1000内の第1の開口部1035および第2の開口部1040は、各陥凹1025、1030の対向する縦方向縁の主要部分に沿って延在する。しかしながら、第1および第2の開口部1035、1040および隔壁1020の配列は、第1の開口部1035が、第1のロータ空洞1010の中にのみ開いており、第2の開口部1040が、第2のロータ空洞1015の中にのみ開いているようなものである。第1のロータ空洞が、ロータの第1の端部1045においてのみ開いており、第2のロータ空洞1015が、ロータの第2の端部1050においてのみ開いていることが図12および13からさらに分かり得る。
【0103】
矢印は、ロータ1000が本発明の任意の側面によるポンプにおいて使用されているときの回転の1つの方向における流体流動の方向を示す。流体が、第1の端部1045を通して第1のロータ空洞1010の中に流動し、そこから、流体が、第1の開口部1035を通して陥凹1025、1030の中に流動することが図13から分かり得る。ポンプが動作し、ロータが所与の方向に回転するにつれて、陥凹1025、1030内の流体は、加圧手段(図示せず)によって、第2の開口部1040を通して、第2のロータ空洞1015の中に、かつロータ1000の開いた第2の端部1050を通して外に変位される。ロータの回転の方向が、逆転される場合、流体流動の方向も、逆転されるであろう。
図1
図2
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図5
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図8
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図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】