(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-08
(54)【発明の名称】洗濯機の制御方法と装置、洗濯機及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
D06F 33/34 20200101AFI20240426BHJP
D06F 33/54 20200101ALI20240426BHJP
【FI】
D06F33/34
D06F33/54
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572636
(86)(22)【出願日】2021-07-30
(85)【翻訳文提出日】2023-11-22
(86)【国際出願番号】 CN2021109875
(87)【国際公開番号】W WO2022252385
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】202110605121.9
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519385445
【氏名又は名称】▲無▼▲錫▼小天鵝電器有限公司
【氏名又は名称原語表記】WUXI LITTLE SWAN ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.18,SOUTH CHANGJIANG ROAD,NEW DISTRICT,WUXI,JIANGSU 214028,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】▲饒▼ 星
(72)【発明者】
【氏名】▲謝▼ 奇烽
(72)【発明者】
【氏名】王 洋洋
(72)【発明者】
【氏名】邸 ▲頴▼
【テーマコード(参考)】
3B167
【Fターム(参考)】
3B167AA05
3B167AE04
3B167AE05
3B167BA32
3B167BA82
3B167BA83
3B167LC02
3B167LC30
3B167LD12
3B167LE04
3B167LF30
3B167LG20
(57)【要約】
本開示は、洗濯機の制御方法と装置、洗濯機、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、洗濯機は内筒と溢水構造とを備え、溢水構造は、防臭パイプを備え、制御方法は、洗濯機内へ給水することと、防臭パイプへの水封をするために、洗濯機の内筒を予め設定された第1の回転速度で、1つまたは複数の予め設定された洗濯リズム、回転させるように制御することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯機を制御する方法であって、前記洗濯機は、溢水構造と内筒とを備え、前記溢水構造は、防臭パイプを備え、前記方法は、
前記洗濯機内へ給水することと、
前記防臭パイプへの水封をするために、前記内筒を予め設定された第1の回転速度で、1つまたは複数の予め設定された洗濯リズム、回転させるように制御することと、を含む、
洗濯機の制御方法。
【請求項2】
各洗濯リズムは、前記内筒が時計回りに回転することと、反時計回りに回転することとを交互に1回行うことを含む、
請求項1に記載の洗濯機の制御方法。
【請求項3】
各洗濯リズムにおいて、前記内筒が反時計回りに回転する時間は、15±3秒であり、
各洗濯リズムにおいて、前記内筒が反時計回りに回転する時間は、5±2秒である、
請求項2に記載の洗濯機の制御方法。
【請求項4】
前記洗濯機は、給水弁をさらに備え、
前記洗濯機内へ給水することは、
洗濯フローに進んだ後、予め設定された洗濯操作の実行を開始する前に、前記洗濯機内へ第1の給水速度で給水するように前記給水弁の開弁を制御し、給水量が第1の水量に達したか、または給水時間が第1時間に達した場合、前記給水弁の閉弁を制御することを含む、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の洗濯機の制御方法。
【請求項5】
前記第1の給水速度の範囲は、9.2-10L/minである、
請求項4に記載の洗濯機の制御方法。
【請求項6】
前記内筒を予め設定された第1の回転速度で、1つまたは複数の予め設定された洗濯リズム、回転させるように制御するした後に、前記方法は、前記洗濯機内へ給水するように前記給水弁の開弁を再度制御し、前記洗濯操作の実行を開始することをさらに含む、
請求項4に記載の洗濯機の制御方法。
【請求項7】
前記第1の回転速度は、80±5回転/分である、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の洗濯機の制御方法。
【請求項8】
プロセッサと、指令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を備え、
前記指令が前記プロセッサにより実行されると、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の洗濯機の制御方法を実現する、
洗濯機の制御装置。
【請求項9】
内筒と、防臭パイプを備える溢水構造と、請求項8に記載の洗濯機の制御装置と、を備える、
洗濯機。
【請求項10】
外筒と排水弁をさらに備え、前記排水弁は排水口を備え、前記溢水構造は、溢水口と溢水管路を備え、
前記溢水口は前記外筒の筒壁に設けられ、前記溢水管路の第1端に接続され、
前記溢水管路の第2端は、前記排水口に接続される、
請求項9に記載の洗濯機。
【請求項11】
前記溢水管路は、溢水パイプおよび前記防臭パイプを備え、
前記溢水パイプの第1端は、前記溢水管路の第1端とし、
前記溢水パイプの第2端は、前記防臭パイプの第1端に接続され、
前記防臭パイプの第2端は、前記排水口に接続される、
請求項10に記載の洗濯機。
【請求項12】
前記溢水管路は、ベローズパイプをさらに備え、
前記防臭パイプの第2端は、前記ベローズパイプを介して前記排水口に接続される、
請求項11に記載の洗濯機。
【請求項13】
コンピュータにより実行されると、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の洗濯機の制御方法を実行するコンピュータプログラムを記憶する、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、電気機器の分野に関し、特に洗濯機の制御方法と装置、洗濯機、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
溢水構造は、従来のドラム式洗濯機の製品においてほとんど使われておらず、市販のドラム式洗濯機の溢水構造は複雑で、防臭パイプによる水封の信頼性が低く、蒸発や機械の大幅な振動、及び運搬必要の時、水封が破壊される可能性があり、ユーザーの体験に深刻な影響を与える。
【発明の概要】
【0003】
以下は本文に詳しく説明する主題の概要である。本概要は、請求の範囲の保護範囲を限定するものではない。
【0004】
本開示の実施形態は、洗濯機の制御方法と装置、洗濯機、およびコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0005】
第1態様において、
本開示の実施形態は、洗濯機の制御方法を提供し、前記洗濯機は、溢水構造および内筒を備えることができ、前記溢水構造は、防臭パイプを備えることができ、前記方法は、
洗濯機内へ給水することと、
前記防臭パイプへの水封をするために、前記洗濯機の内筒を予め設定された第1の回転速度で、1つまたは複数の予め設定された洗濯リズム、回転させるように制御することと、を含むことができる。
【0006】
本開示の例示的な実施形態では、各洗濯リズムは、前記内筒が時計回りに回転することと、反時計回りに回転することとを交互に1回行うことを含むことができる。
【0007】
本開示の例示的な実施形態では、各洗濯リズムにおいて、前記内筒が時計方向に回転する時間は、15±3s(秒)を満たすことができ、
各洗濯リズムにおいて、前記内筒が反時計回りに回転する時間は、5±2sを満たすことができる。
【0008】
本開示の例示的な実施形態では、前記洗濯機は、給水弁をさらに備えることができ、前記洗濯機内へ給水することは、
洗濯フローに進んだ後、予め設定された洗濯操作の実行を開始する前に、前記洗濯機内へ第1の給水速度で給水するように前記給水弁の開弁を制御し、給水量が第1の水量に達したか、または給水時間が第1時間に達した場合、前記給水弁の閉弁を制御することを含むことができる。
【0009】
本開示の例示的な実施形態では、前記第1の給水速度は、9.2~10L/min(リットル/分)を満たすことができる。
【0010】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水構造は、前記洗濯機の外筒の側壁に設けられた溢水口を備えることができ、
前記第1の水量は、給水が安定した後の水面の高さが前記溢水口の高さよりも低くなるように満たすことができる。
【0011】
本開示の例示的な実施形態では、前記洗濯機の内筒を予め設定された回転速度で、1つまたは複数の予め設定された洗濯リズム、回転させるように制御した後、前記方法は、前記洗濯機内へ給水するように前記給水弁の開弁を再度制御し、前記洗濯操作の実行を開始することをさらに含むことができる。
【0012】
本開示の例示的な実施形態では、前記第1の回転速度の範囲は、80±5rpm(回転/分)を満たすことができる。
【0013】
第2態様において、
本開示の実施形態は、プロセッサと、指令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を備え得る洗濯機の制御装置を提供し、
前記指令が前記プロセッサにより実行されると、第1態様のいずれか一項に記載の洗濯機の制御方法を実現する。
【0014】
第3態様において、
本発明の実施形態は、内筒と、防臭パイプを備える溢水構造と、上述した洗濯機の制御装置と、を備える洗濯機をさらに提供することができる。
【0015】
本開示の例示的な実施形態では、前記洗濯機は、外筒と排水弁をさらに備えることができ、前記排水弁は排水口を備えることができ、前記溢水構造は、溢水口と溢水管路を備えることができ、
前記溢水口は前記外筒の筒壁に設けられ、前記溢水管路の第1端に接続されることができ、
前記溢水管路の第2端は、前記排水口に接続される。
【0016】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水管路は、溢水パイプおよび前記防臭パイプを備えることができ、
前記溢水パイプの第1端は、前記溢水管路の第1端とし、
前記溢水パイプの第2端は、前記防臭パイプの第1端に接続され、
前記防臭パイプの第2端は、前記排水口に接続される。
【0017】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水管路は、ベローズパイプを備えることができ、
前記防臭パイプの第2端は、前記ベローズパイプを介して前記排水口に接続される。
【0018】
第4態様において、
本開示の実施形態は、コンピュータにより実行されると、第1態様のいずれか一項に記載の洗濯機の制御方法を実行するコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0019】
図面及び詳細な説明を読んで理解した後、他の態様を理解することができる。
【0020】
以下、実施形態または先行技術の説明において使用する必要がある図面について簡単に説明するが、以下の説明における図面は、本開示の一部の実施形態にすぎず、当業者にとって、創意工夫を払うことなく、これらの図面に示された構造から他の図面を得ることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】
図1は、本開示の実施形態の洗濯機の制御方法のフローチャートである。
【
図2】
図2は、本開示の実施形態の洗濯機の構成ブロック図である。
【
図3】
図3は、本開示の実施形態の洗濯機の構成模式図である。
【
図4】
図4は、本開示の実施形態の洗濯機の制御装置の構成ブロック図である。
【0022】
本開示の実施形態の目的の達成、機能的特徴、および利点は、実施形態を組み合わせ、添付の図面を参照してさらに説明される。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本開示の実施形態における図面を組合せ、本開示の実施形態における技術案を明確かつ完全に説明するが、説明する実施形態は本開示の実施形態の一部にすぎず、全ての実施形態ではないことは明らかである。本開示の実施形態の実施形態に基づいて、当業者は創意工夫をしないことを前提として、得られたすべての他の実施例はいずれも本発明の範囲に属する。
【0024】
なお、本開示の実施形態における全ての指向性表示(例えば、上、下、左、右、前、後・・・)は、ある特定の姿勢(図に示すように)における複数の部品同士の相対的な位置関係、運動状況などを説明するためのものであり、特定の姿勢が変化した場合、その指向性表示もそれに応じて変化する。
【0025】
また、本開示の実施形態にかかる「第1」、「第2」などの記載は、あくまでも目的を述べるものであり、その相対的な重要性をを示したり暗示したりすること、または示された技術的特徴の数を暗示したりするものと理解できない。よって、「第1」、「第2」と限定された特徴は、少なくとも1つの当該特徴を含むことと明示または暗黙できる。本開示の実施形態の記載において、「複数」とは、特に限定されない限り、少なくとも2つ、例えば、2つ、3つなどを意味する。
【0026】
本開示の実施形態では、特に明確な規定および限定がない限り、用語「接続」、「固定」などは、広義に理解されるべきであり、例えば、「固定」は、固定接続、または取り外し可能な接続、または一体であってもよい、機械的接続、または電気的接続であってもよい、直接的に接続、または中間媒体を介して間接的に接続されていてもよいし、2つの要素の内部の連通または2つの要素の相互作用の関係であってもよい。当業者にとっては、詳細に基づいて上記用語が本開示の実施形態における具体的な意味を理解することができる。
【0027】
また、本開示の実施形態の各実施例の間の解決手段は相互に組み合わせることができるが、当業者が実現できることを基礎としていなければならず、解決手段の組合せに矛盾が生じたり、実現できない場合、このような解決手段の組合せが存在しないとみなされ、本開示の実施形態にかかる保護の範囲にも含まれない。
【0028】
本開示の実施形態は、防臭パイプを備え得る溢水構造と、内筒と、を備えることができる洗濯機の制御方法を提案し、
図1に示すように、前記方法は、
洗濯機内へ給水するステップS101と、
前記防臭パイプへの水封をするために、前記内筒を予め設定された第1の回転速度で、1つまたは複数の予め設定された洗濯リズム、回転させるように制御するステップS102と、を含むことができる。
【0029】
本開示の例示的な実施形態では、洗濯機内へ給水した後、内筒を少なくとも1つの洗濯リズム、回転させるように制御することができることにより、外筒内の水を溢水構造の溢水口を通じて溢水構造の溢水管路に導くことができ、溢水管路における防臭パイプに水が入って水封を形成することができ、下排水ドラム式洗濯機の溢水構造の水封が信頼できない問題を解決することができる。これにより、洗濯機の洗濯時に、防臭パイプの水封の不良によって下水道内の臭気が洗濯機に入って洗濯機内の衣類に汚染を与えることなく、衣類の洗濯時にユーザーの体験を向上させることができる。
【0030】
本開示の例示的な実施形態では、本開示の実施形態の制御方法を説明する前に、本開示の実施形態の溢水構造について詳しく説明する。
【0031】
本開示の例示的な実施形態では、洗濯機1は、
図2、
図3に示すように、外筒11および排水弁12を備えることができ、前記排水弁12は、排水口121を備えることができ、溢水構造13は、溢水口131と溢水管路132とを備えることができ、
前記溢水口131は、前記外筒11の筒壁に設けられ、溢水管路132の第1端に接続されることができ、
前記溢水管路132の第2端は、排水口121に接続されることができる。
【0032】
本開示の例示的な実施形態では、排水弁12はモータトラクタであってもよい。
【0033】
関連技術において、洗濯機の電源が切れ給水弁が故障した場合には、この際、もし給水弁が給水状態で洗濯機の外筒11内に給水したら、この際、給水弁が閉じることができず、外筒11内に給水されたままとなり、洗濯機の内筒中の水位も上昇し続くとともに、内筒中の水位は洗濯機のドアが開くまで上昇し続き、このとき、水は弾かれたドアを介してユーザーの自宅に直接的に溢れてしまい、ユーザーに安全などの問題をもたらす。この状況に鑑して、本開示の実施形態の解決案は、溢水防止の処理案、即ち、溢水構造13を設けることを提案し、
図3に示すように、外筒11に溢水管路132を介してモータトラクタの排水口121に接続された溢水口131を設ける。
【0034】
本開示の例示的な実施形態では、洗濯機の電源が切れ給水弁が故障した場合、もし給水弁が給水状態のまま閉じることができないならば、外筒11内の水位は、ある高さ、例えば溢水口131がある高さに達すると、水流は、溢水口131から溢水管路132を介してモータトラクタの排水口121に直接到達し、排水口121を通じて排出されることができることにより、内筒内の液面を安全な高さに安定させ、安全な溢水効果を得ることができる。
【0035】
本開示の例示的な実施形態では、溢れ口131が溢水管路132を介してモータトラクタの排水口121に直接接続されているので、排水管路の長さが大幅に短くなり、排水経路の長さもその分短くなり、溢れの水を速やかに排出させ、排水効率を向上させるできる。
【0036】
本開示の例示的な実施形態では、上記の実施形態の解決案によって、ドラム式洗濯機の水位が高すぎることによる水の溢れ、さらにバケツの破裂などの問題を良好に解決する。
【0037】
本開示の例示的な実施形態では、前記洗濯機1は、排水パイプ16をさらに備えることができ、
前記排水口121は、前記排水パイプ16の第1端に接続されることができ、
前記排水パイプ16の第2端は排水出力端とすることができる。
【0038】
本開示の例示的な実施形態では、排水パイプ16の第2端がユーザーの室内の下水道のポートに接続されることができる。このように、洗濯機の内筒中の水位が高すぎる場合、水が溢水口131、排水口121および排水パイプ16を介して下水道内に直接排出されることになり、洗濯機の突然の電源切れ、給水弁の故障により閉じることができなくなる場合に可能性がある内筒の水が高すぎることによるいろいろな問題を根本的に解決することができる。
【0039】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水管路132は、溢水パイプ1321および防臭パイプ1322を備えることができ、
前記溢水パイプ1321の第1端は、前記溢水管路132の第1端とすることができ、
前記溢水パイプ1321の第2端は、前記防臭パイプ1322の第1端に接続されることができ、
前記防臭パイプ1322の第2端は、前記排水口121に接続されることができる。
【0040】
関連技術では、従来の溢水パイプが排水パイプの遠端に直接接続され、防臭効果がなく、下水道の臭気が排水パイプを通って内筒に入りやすく、洗濯物と接触し、洗濯物の洗浄効果を低下させるとともに、ユーザーが洗濯機のドアを開けたときに臭いを嗅ぎやすく、ユーザーの体験に深刻な影響を与えることが知られている。以上の問題点に基づいて、本開示の実施形態の解決案において、溢水管路132には防臭パイプ1322が設けられている。
【0041】
本開示の例示的な実施形態によれば、防臭パイプ1322を設けることにより、臭気が排水パイプを通って内筒中に侵入するのを遮断することができることで、衣類の洗浄効果を維持することができるとともに、ユーザーが臭気を嗅ぐことなく、ユーザーの使用の体験を向上させることができる。
【0042】
本開示の例示的な実施形態において、防臭パイプ1322の選択、材質、サイズ、色などについて制限がなく、本開示の実施形態の、溢水構造13には、適用される現在の既存の任意の防臭パイプ1322を採用すればよい。
【0043】
本発明の例示的な実施形態では、例えば、防臭パイプ1322は、S形状の防臭パイプを選択することができ、S形状の防臭パイプは、排水パイプを通って内筒中に臭気が侵入するのを遮断するための水封を形成することができ、良好な防臭効果を有し、且つ防臭パイプの増加による洗濯機のコストが大幅に増加することのない低コストをもたらす。
【0044】
本開示の例示的な実施形態では、防臭パイプ1322がS形状の防臭パイプを選択したと、S形状の防臭パイプはある程度の重量を有するので、S形状の防臭パイプをそのまま吊り下げて設けると、重量が大きすぎて左右に揺れ、特に溢れの水が流れたときに防臭パイプが不安定になる恐れがあると考えられる。S形状の防臭パイプの不安定により防臭パイプと他の管路との接続箇所を間接的に引きずって脱落させ、それによって溢水管路が切断され、溢水現象が生じる時、溢れの水が洗濯機内に直接排入され、洗濯機内の部品が濡れて、洗濯機に安全事故をもたらすことになってしまう。以上のことを考慮して、本開示の実施形態では、S型防臭パイプが固定されている。
【0045】
本開示の例示的な実施形態では、S形状の防臭パイプに対する固定手段としては、バンドル固定(ロープやバンドなどで束ねるにより固定を実現)、溶接固定(溶接手段で固定を実現)、枠固定(設置された固定枠内に置くことにより固定を実現)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0046】
本開示の例示的な実施形態では、採用される固定手段について限定されず、本開示の実施形態に実施可能な任意の固定手段であってもよく、詳しい固定位置、固定位置の数などについても限定されず、必要に応じてカスタマイズすることができる。
本開示の例示的な実施形態では、前記防臭パイプ1322は、予め設定された固定具に結束バンドで固定されることができる。
【0047】
本開示の例示的な実施形態では、上記結束バンドは、タイ・結束バンドを含むことができるが、これに限定されない。
【0048】
本開示の例示的な実施形態では、タイ・結束バンドは市場で購入しやすく、低コスト、操作しやすく、固定効果が高く、腐食しにくいからである。したがって、本開示の実施形態の解決策において、タイ・結束バンドを採用することにより、良好な固定効果を果たすだけでなく、実装効率を向上させ、洗濯機の製造コストを基本的に増加させないことができる。
【0049】
本開示の例示的な実施形態では、上記固定具は、専用の固定具であってもよいし、洗濯機内の(外筒11の外部にある)既存のものであってもよいし、防臭パイプ1322を固定することができる任意の物体を固定具としてもよく、ここで、この固定具の詳細な実現方法については限定されない。
【0050】
本開示の例示的な実施形態では、本開示の実施形態の解決策で採用される任意の種類または任意の動作原理の防臭パイプ1322はいずれも固定され、S形状の防臭パイプを含むことができるが、これに限定されない。
【0051】
本開示の例示的な実施形態では、上記の任意の固定手段はいずれも採用される防臭パイプに適用することができる。
【0052】
本発明の実施形態では、防臭パイプ1322と溢水口131との間に溢水パイプ1321を設けることができ、この溢水パイプ1321は水を通過できる通常の管を用いれば実現できる。
【0053】
本開示の例示的な実施形態では、同様に、溢水パイプ1321の選択、材質、サイズ、色などについて制限がなく、本開示の実施形態の溢水構造13に適用される現在の既存の任意の管を採用すればよい。
【0054】
本開示の実施形態では、前記溢水パイプ1321の第1端は、前記溢水口131に接続されており、採用される接続手段について限定されず、溢水パイプ1321および溢水口131の材質、寸法に応じてカスタマイズすることができ、装着プロセスの難易度、加工コストの大きさなどの1つまたは複数の要素に応じて総合的に考慮してカスタマイズすることができる。
【0055】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水パイプ1321の第1端と前記溢水口131との接続手段は、溶接、ねじ止め、およびクランプなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0056】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水パイプ1321の第1端は、第1のクランプ14を介して前記溢水口131に接続されることができる。
【0057】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水パイプ1321の第2端は、前記防臭パイプ1322の第1端に接続されており、採用される接続手段について限定されないが、溢水パイプ1321および防臭パイプ1322の材質、寸法に応じてカスタマイズすることができ、装着プロセスの難易度、加工コストの大きさなどの1つまたは複数の要素に応じて総合的に考慮してカスタマイズすることができる。
【0058】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水パイプ1321の第2端と前記防臭パイプ1322の第1端との接続手段は、溶接、ねじ止め、およびクランプなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0059】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水パイプ1321の第2端は、第2のクランプ15を介して前記防臭パイプ1322の第1端に接続されることができる。
【0060】
本開示の例示的な実施形態では、前記防臭パイプ1322は、固定物17を介して洗濯機の内部に固定されることができる。
【0061】
本開示の例示的な実施形態では、前記固定物17は、結束バンド、ロープ、ネジ、クリップ、接着剤などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0062】
本開示の例示的な実施形態では、例えば、固定物17は結束バンドを選択することができ、且つ前記防臭パイプ1322は、予め設定された固定具に結束バンドで固定されることができる。
【0063】
本開示の例示的な実施形態では、前記固定具は、固定バー、固定板、固定枠などを含むことができるが、これらに限定されない。
【0064】
本開示の例示的な実施形態では、前記防臭パイプ1322は、前記第2のクランプ15に結束バンドで固定されることができる。
【0065】
本開示の例示的な実施形態では、前記固定具は、前記第2のクランプ15に配置されてもよいし、前記第2のクランプ15を当該固定具として直接使用してもよい。
【0066】
本開示の例示的な実施形態では、固定具が前記第2のクランプ15に配置されると、この固定具は、クランプに固定された1つまたは複数の固定バー、固定板、固定枠などであってもよく、防臭パイプ1322を上述した固定バー、固定板、固定枠などに結束バンド(タイ結束バンドなど)で固定することができる。
【0067】
本開示の例示的な実施形態では、前記第2のクランプ15を前記固定具として直接使用すると、防臭パイプ1322の1つまたは複数の部分を第2のクランプ15に1つまたは複数の結束バンドで直接束ねて固定することができる。
【0068】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水管路132は、ベローズパイプ1323を備えることができ、
前記防臭パイプ1322の第2端は、前記ベローズパイプ1323を介して前記排水口121に接続されることができる。
【0069】
本開示の例示的な実施形態では、ベローズパイプは作動するときに、ベローズパイプが圧力と一定の関係にある変位を生じるように内圧によって管の長さ方向に伸長する。ベローズパイプの当該動作原理に基づいて、本実施形態の溢水構造13にはベローズパイプ1323を設けたら、溢水量が多い場合、溢水の圧力をベローズパイプ1323によりベローズパイプの変位に変換することができる。これにより、溢水量が大きい場合の溢水管路132の各構成部分への衝撃を緩和することができるので、溢水の水圧が大きすぎることにより複数の構成部分同士の接続箇所が破損して、溢水が洗濯機の内部に直接入り、洗濯機の内部にダメージを与えることを回避することができる。
【0070】
本開示の実施の形態では、大水量の溢水をベローズ部1323により水圧緩和することで、排水口における排水圧力が大きすぎることにならず、排水の衝撃力が大きすぎることにより排水パイプ16の第2端が下水道から飛び出してしまうことがなく、排水が全てユーザーの自宅に流れ込み、ユーザーに迷惑をかけることがないようにすることができる。
【0071】
本開示の例示的な実施形態では、前記防臭パイプ1322の第2端は、前記ベローズパイプ1323の第1端に接続されることができ、
前記ベローズパイプ1323の第2端は、前記溢水管路132の第2端として前記排水口121に接続されることができる。
【0072】
本開示の例示的な実施形態では、防臭パイプ1322とベローズパイプ1323との接続手段について限定されず、既存の実施可能な任意の接続手段で接続することができる。
【0073】
本開示の例示的な実施形態では、ベローズパイプ1323の第2端は、排水口121に直接接続されてもよいし、一部の通常管(溢水パイプと呼ばれる)に接続された後に排水口121に接続されてもよく、ここで、採用される接続手段について限定されない。
【0074】
本開示の例示的な実施形態では、溢水パイプ1321、防臭パイプ1322及びベローズパイプ1323を溢水口131と排水口121との間に接続することにより、溢水管路132の全体を実現することができる。前記溢水管路132は、モータトラクタの排水口121に直接的に接続されるため、溢水パイプが排水パイプ16の遠端に直接的に接続される場合と比較して、排水経路の長さが大幅に短縮され、排水効率が向上させ、かつ、この溢水管路132内に防臭パイプ1322(例えば、防臭パイプ)が設けられることにより、この防臭パイプ1322によって臭気が排水パイプ16を通し内筒中に侵入するのを遮断することができ、衣類の洗浄効果を維持することができるとともに、ユーザーが臭気を嗅ぐことなく、それに応じてユーザーの使用の体験を向上させることができる。また、内筒が可動なものであり、排水パイプ16とモータトラクタが固定されたものであるので、可動部品と固定部品との間に自身動く余裕のある管を接続する必要がある一方、ベローズパイプがそのニーズを満たすことができるため、この溢水管路132内にベローズパイプ1323がさらに設けられている。
【0075】
以上のことから、本開示の例示的な実施形態では、本開示における溢水管路は、溢水を排出しつつ、臭気の遮断、水圧の緩和などのような複数の効果を実現し、溢水現象が存在する場合におけるいろいろな問題を良好に解決し、洗濯機の製品性能を向上させ、それに応じて洗濯機の市場競争力を向上させることができる。
【0076】
本実施の例示的な実施形態では、前記溢水口131の設置高さは、前記外筒11の底部から洗濯機のドアまでの高さの1/2~3/4を満たすようにしてもよい。
【0077】
関連技術において、洗濯機の内筒内の水の高さは内筒の底部と洗濯機のドアとの間にしか介在しないので、水位が洗濯機のドアより高くなると、内筒中の水は必ず洗濯機のドアを自動的に弾かせることになり、洗濯機のドアを通ってユーザーの自宅に排出され、ユーザーに安全などの問題をもたらすか、または、洗濯機のドアの高さまで達しても、洗濯機のドアが開かないので、洗濯機のバケツが破裂することになり、洗濯機に安全上のリスクをもたらす。以上の問題に基づいて、本開示の実施形態の解決策は、水位の異なる高さによるリスクに応じて、溢水口131の設置高さを制限することができる。
【0078】
本開示の例示的な実施形態では、洗濯機の内筒において許容可能な最高水位に応じて溢水口131の高さを制限することができる。なお、関連技術では、水位が内筒内で洗濯機のドアの高さまで達すると、洗濯機のドアが自動的に弾かれ、ユーザーの自宅に水が溢れ出てしまう可能性がある。このため、本開示の実施形態の解決策では、溢水口131の設置高さの上限を洗濯機のドアの高さ以下と設置し、すなわち、溢水口131を内筒の底部と洗濯機のドアとの間に設置することができる。
【0079】
本開示の例示的な実施形態では、溢水口131の設置高さについて制限されなく、洗濯機の異なる機種、内筒の異なる寸法、洗濯機のドアのサイズによって異なる設定を行うことができる。
【0080】
本開示の例示的な実施形態では、例えば、溢水口121は、内筒の底部と洗濯機のドアとの間の1/2~3/4の間に設置することができ、例えば、2/3の高さに設置することで、高さが低すぎて内筒中の洗濯用水が不足で、洗濯の効果に影響を与えないようにすることができ、さらに、高さが高すぎて水位が洗濯機のドアに近すぎないようにすることができ、水位が少し振動したときに洗濯機のドアまで達することにより洗濯機のドアが誤って弾いて水が洗濯機のドアを通じて外に飛び散るという事態を回避することができ、ユーザーの洗濯体験を向上させる。
【0081】
本開示の例示的な実施形態では、上記溢水構造13に基づいて、防臭パイプ1322の水封が不良となることにより洗濯物の洗濯効果に影響を与えることを回避するために、本開示の実施形態の解決策に係る洗濯機の制御方法が提案されている。
【0082】
本開示の例示的な実施形態では、前記洗濯機内へ給水することは、
洗濯フローに進んだ後、予め設定された洗濯操作の実行を開始する前に、前記洗濯機内へ第1の給水速度で第1の水量を給水する、または、第1の時間、給水することを含むことができる。
【0083】
本開示の例示的な実施形態では、本開示の実施形態の解決策は、洗濯フローの最初の給水段階に適用することができ、正常の洗濯操作に影響を与えることがない場合、防臭パイプの水封を実現でき、防臭パイプの水封が不良になりやすく、洗浄効果に影響を与えるという問題を解決することができる。
【0084】
本開示の例示的な実施形態では、前記第1の給水速度は、9.2~10L/min(リットル/分)を満たすことができる。
【0085】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水構造13は、前記外筒の側壁に設けられた溢水口131を備えることができ、
前記第1の水量は、給水が安定した後の水面の高さが前記溢水口の高さよりも低くなるように満たすことができる。
【0086】
本開示の例示的な実施形態では、給水の無駄を回避するために、給水時に給水量を制御するこことで、給水量が溢水口131に達しないようにすることができ、すなわち、大量に直接給水して溢水構造13内に注水することで防臭パイプの水封を実現することができない。
【0087】
本開示の例示的な実施形態では、本開示の実施形態の解決策は、洗濯フローにおける最初の給水段階での給水のみを直接的に利用し、設定された回転速度(例えば第1の回転速度)で内筒を回転させるように制御することによって、この段階で給水された水を溢水構造13に導き、衣類の初期湿潤をすると同時に防臭パイプの水封する目的を達成する。
【0088】
本開示の例示的な実施形態では、各洗濯リズムは、内筒が時計回りに回転することと、内筒が反時計回りに回転することとを交互に1回行うことを含むことができる。
【0089】
本開示の例示的な実施形態では、各洗濯リズムにおける時計回りに回転と反時計回りに回転の回転時間や回転回数について限定されず、異なるニーズに応じてカスタマイズすることができる。
【0090】
本開示の例示的な実施形態では、各洗濯リズムにおける時計回りに回転と反時計回りに回転との間に一時休止期間を設定することができるが、前記一時休止期間の時間について詳細には限定されず、異なるニーズに応じてカスタマイズすることができる。
【0091】
本開示の例示的な実施形態では、各洗濯リズムにおいて前記内筒が時計方向に回転する時間は、15±3sを満たすことができ、
各洗濯リズムにおいて前記内筒が反時計回りに回転する時間は、5±2s(秒)を満たすことができる。
【0092】
本開示の例示的な実施形態では、洗濯機の洗濯コースの時間は、(15±3)s:(5±2)sの洗濯リズムで顧客の要求を満たすことができ、この洗濯リズムにより洗濯機の温度上昇を保証することができる。
【0093】
本開示の例示的な実施形態では、前記第1の回転速度は、80±5rpm(回転/分)を満たすことができる。
【0094】
本開示の例示的な実施形態では、洗濯機が80±5rpm(回転/分)であると、このときの溢水量は、溢水管路における防臭パイプの水封に必要な高さを満たすことができるだけではなく、溢水量を洗濯水量の1%未満とすることもでき、節水の目的を達成することができる。
【0095】
本開示の例示的な実施形態では、上記の分析に基づいて、本開示の実施形態の解決策では、洗濯フローの最初の給水が終了した後に、内筒を80±5rpm(回転/分)の回転速度範囲内において、(15±3)s:(5±2)sの洗濯リズムで1サイクル運転するように制御することにより、防臭パイプに水封を形成させ、下排水ドラム式洗濯機の溢水構造の水封形成の信頼性が低いという問題を解決し、ユーザーの洗濯の体験を向上させることが分かる。
【0096】
本開示の例示的な実施形態では、前記洗濯機の内筒を予め設定された回転速度で、1つまたは複数の予め設定された洗濯リズム、回転させるように制御した後、前記方法は、洗濯機へ再度給水し、前記洗濯操作の実行を開始することをさらに含むことができる。
【0097】
本開示の例示的な実施形態では、内筒を80±5rpmの回転速度の範囲内において、(15±3)s:(5±2)sの洗濯リズムで1サイクル運転することにより、水封の目的を達成し、内筒中の衣類の初期湿潤を実現した後、例え給水を継続し、予め設定された洗濯操作を実行するなどのような後続の洗濯フローを実行し続けることができる、この洗濯操作は、予め設定された回転速度、予め設定された洗濯リズム、予め設定された洗濯時間などに応じて内筒を回転させるように制御することを含み得り、ただし、この予め設定された洗濯リズムは、上述した水封を行う際の洗濯リズムと同じであってもよく、異なっていてもよいので、ここでは詳細に限定されない。
【0098】
本開示の実施形態は洗濯機の制御装置2をさらに提供し、この洗濯機の制御装置2は、
図4に示すように、プロセッサ21と、指令を記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体22とを備えることができ、
前記指令が前記プロセッサ11により実行されると、上記のいずれか一項に記載の洗濯機の制御方法を実現する。
【0099】
本開示の例示的な実施形態では、上述した洗濯機の制御方法の実施形態はいずれもこの洗濯機制御装置の実施形態に適用することができるので、ここでは説明を省略する。
【0100】
本発明の実施形態は洗濯機1をさらに提供し、この洗濯機1は、
図2及び
図3に示すように、内筒18と、外筒11と、防臭パイプ1322を備え得る溢水構造13と、上述した洗濯機の制御装置2と、を備えることができる。
【0101】
本開示の例示的な実施形態では、前記洗濯機1は、排水弁12をさらに備えることができ、前記排水弁12は、排水口121を備えることができ、前記溢水構造13は、溢水口131と溢水管路132とを備えることができ、
前記溢水口131は、前記外筒11の筒壁に設けられ、前記溢水管路132の第1端に接続され、
前記溢水管路132の第2端は、前記排水口121に接続される。
【0102】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水管路132は、溢水パイプ1321および防臭パイプ1322を備えることができ、
前記溢水パイプ1321の第1端は、前記溢水管路132の第1端とし、
前記溢水パイプ1321の第2端は、前記防臭パイプ1322の第1端に接続され、
前記防臭パイプ1321の第2端は、前記排水口121に接続される。
【0103】
本開示の例示的な実施形態では、前記溢水管路132は、ベローズパイプ1323をさらに備えることができ、
前記防臭パイプ1322の第2端は、前記ベローズパイプ1323を介して前記排水口に接続される。
【0104】
本開示の例示的な実施形態では、上述した洗濯機の制御方法の実施形態はいずれもこの洗濯機の実施形態に適用することができるので、ここでは説明を省略する。
【0105】
本開示の実施形態は、コンピュータにより実行されると、上述したような洗濯機の制御方法を実行するコンピュータプログラムを記憶するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0106】
上記は本開示の好ましい実施形態に過ぎず、本開示の実施形態の特許の範囲を限定するものではなく、本開示の実施例の構想に基づいて、本開示の実施形態の明細書及び図面の内容を利用して行われた等価な構造変換、又は他の関連する技術分野に直接的/間接的に運用されたものは、本開示の実施例の特許範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0107】
1 洗濯機
11 外筒
12 排水弁
13 溢水構造
131 溢水口
132 溢水管路
1321 溢水パイプ
1322 防臭パイプ
1323 ベローズパイプ
14 第1のクランプ
15 第2のクランプ
16 排水パイプ
17 固定物
18 内筒
2 洗濯機の制御装置
21 プロセッサ
22 コンピュータ読み取り可能な記憶媒体
121 排水口
【国際調査報告】