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特表2024-519168鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-08
(54)【発明の名称】鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
   A01M 21/00 20060101AFI20240426BHJP
   A01G 9/02 20180101ALI20240426BHJP
【FI】
A01M21/00 Z
A01G9/02 101W
A01G9/02 101R
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573090
(86)(22)【出願日】2022-05-26
(85)【翻訳文提出日】2023-11-24
(86)【国際出願番号】 AU2022050508
(87)【国際公開番号】W WO2022246514
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】2021203499
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523444844
【氏名又は名称】ディーウィード・ピーティーワイ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス・デイヴィッド・ランソン
(72)【発明者】
【氏名】リチャード・デイヴィッド・ランソン
(72)【発明者】
【氏名】サイモン・モストン
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス・エンニオ・ランソン
【テーマコード(参考)】
2B121
2B327
【Fターム(参考)】
2B121AA19
2B121BB21
2B121EA28
2B121FA01
2B327ND01
2B327QA02
2B327RB09
2B327RC09
2B327UB02
2B327UB11
2B327VA05
(57)【要約】
鉢(12)内の雑草の生育を抑制するためのデバイス(10)であって、鉢(12)は、開口部の周りにリムを画定する、デバイス(10)。デバイス(10)は、開口部の少なくとも一部分を覆い、リムの周囲に接続するように構成された本体(14)を含む。本体(14)は、鉢(12)内に配置された植物(18)を受容するための中央に配置された隙間(16)を画定しており、隙間(16)を取り囲む凹状上部領域(20)を形成するように成形されている。凹状上部領域(20)は、上部領域(20)で受容された液体を、出口(17)に向かって流れ、かつ出口(17)を通って流れて、鉢に入るように方向付けるように配置されている。少なくとも凹状上部領域(20)は、使用時に鉢(12)の開口部にわたって配置された場合、本体(14)が、開口部を通る光透過を抑制するように、不透明となるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイスであって、前記鉢は、開口部の周りのリムを画定しており、前記デバイスは、
前記開口部の少なくとも一部分を覆い、前記リムの周囲に接続するように構成された本体を含み、
前記本体は、前記鉢内に配置された植物を受容するための中央に配置された隙間を画定しており、前記隙間を取り囲む凹状上部領域を形成するように成形されており、前記凹状上部領域は、前記凹状上部領域上で受容された液体を、出口に向かって流れ、かつ出口を通って流れて、前記鉢に入るように方向付けるように配置されており、
少なくとも前記凹状上部領域は、使用時に前記鉢の前記開口部の前記少なくとも一部分にわたって配置された場合、前記本体が、前記開口部を通る光透過を抑制するように、不透明となるように構成されている、デバイス。
【請求項2】
前記本体は、請求項1に記載の更なるデバイスに隣接する前記リムに接続された場合、使用時に、前記デバイスが前記鉢の前記開口部を覆うように、前記開口部の半分を覆うように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記更なるデバイスの前記本体と相互接続するように構成されたコネクタ構造を含む、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記コネクタ構造は、少なくとも1つのタブを含み、前記少なくとも1つのタブは、前記本体から離れて延在しており、使用時に、前記タブ又は各タブが、前記更なるデバイスの前記本体の下に重なるように配置されている、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記タブ又は各タブは、使用時に、前記タブ又は各タブが、前記更なるデバイスの前記凹状上部領域の下に延在するように配置及び成形されている、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記コネクタ構造は、前記更なるデバイスと解放可能に係合するように構成されている、請求項3~5のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項7】
前記中央に配置された隙間は、前記出口を備え、前記凹状上部領域は、前記凹状上部領域で受容された液体を、前記中央に配置された隙間に向かって流れ、かつ前記中央に配置された隙間を通って流れるように方向付けるように配置されている、先行請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記出口は、前記中央に配置された隙間の一方の側に配置されており、かつ前記中央に配置された隙間から離隔されており、前記凹状上部領域は、前記凹状上部領域で受容された液体を、前記出口に向かって流れ、かつ前記出口を通って流れるように方向付けるように配置された溝を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記出口は、前記コネクタ構造に隣接するように、前記中央に配置された隙間の一方の側に配置されており、かつ前記中央に配置された隙間から離隔されており、前記凹状上部領域は、前記凹状上部領域で受容された液体を、前記出口に向かって流れ、かつ前記出口を通って流れるように方向付けるように配置された溝を含み、そのため使用時に、前記液体が前記コネクタ構造上を流れ、かつ前記鉢内に流れる、請求項3~6のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項10】
前記本体は、前記出口に隣接する通気凹部を画定しており、前記凹部は、使用時に前記鉢の内部の通気を可能にするように配置されている、請求項8又は9に記載のデバイス。
【請求項11】
ドーム部分であって、前記中央に配置された隙間の周囲に延在しており、前記ドーム部分で受容された液体を、前記中央に配置された隙間から離れて流れ、かつ前記溝に向かって流れるように方向付けるように配置されている、ドーム部分を含む、請求項8~10のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項12】
前記溝は、前記凹状上部領域にわたって、かつ前記中央に配置された隙間の周囲に延在する弧を形成するように成形されている、請求項8~11のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記本体は、前記溝の各端部に出口を画定しており、前記溝は、高い点から各出口に向かって下向きに傾斜するように成形されている、請求項8~12のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項14】
前記本体は、前記凹状上部領域の周囲に連続的に接合されており、前記鉢の前記リムに接続するように構成された外縁領域を含む、先行請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記外縁領域は、前記リムの少なくとも一部分を受容するように成形されたチャネルを画定する、請求項13に記載のデバイス。
【請求項16】
前記チャネルは、前記リムの深さ未満であるように寸法決定された深さを画定する、請求項15に記載のデバイス。
【請求項17】
前記外縁領域の少なくとも一部分は、前記外縁領域を前記リムにクリップ留めすることを可能にする保持構造を画定する、請求項14~16のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項18】
前記外縁領域は、前記鉢の内部を通気することを可能にするために、前記本体を通って空気を運搬するように配置された1つ以上の穿孔を画定する、請求項14~17のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項19】
前記本体は、前記開口部の一部分のみを覆うように構成されており、前記外縁領域は、使用時に、前記鉢の前記リム上に配置された請求項1に記載の別のデバイスの前記外縁領域にクリップ留めするように配置された弾性変形可能なタブを含む、請求項14~18のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項20】
前記凹状上部領域は、前記本体を通って空気を運搬するように成形された1つ以上の通気構造を含む、先行請求項のいずれか一項に記載のデバイス。
【請求項21】
前記通気構造又は各通気構造は、前記凹状上部領域内に画定された少なくとも1つの穴と、前記少なくとも1つの穴の上に延在して、空気が、単一の方向から前記少なくとも1つの穴に流れることを可能にするように配置されたスロットを画定するように配置されたシュラウドと、を含む、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記通気構造又は各通気構造は、前記隙間から半径方向に離れて延在するように配置されている、請求項20又は21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記本体は、前記開口部を完全に覆い、前記リムを受容するように構成されており、前記本体は、外縁と、中央隙間から前記外縁に延在する細長いスリットとを画定する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項24】
鉢内の雑草の生育を抑制するためのアセンブリであって、前記鉢は、開口部の周りにリムを画定しており、前記アセンブリは、請求項1に記載のデバイスの対を含み、前記デバイスの各々は、前記開口部の一部分のみを覆うように構成された本体を有し、そのため、使用時に、前記デバイスを前記鉢の前記リムに、互いに隣接して接続することにより、前記開口部を覆う、アセンブリ。
【請求項25】
各デバイスは、前記開口部の半分を覆うように構成された本体を有する、請求項24に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記デバイスのうちの第1のデバイスは、前記開口部の半分超を覆うように構成された本体を有し、前記デバイスのうちの第2のデバイスは、前記第1のデバイスの前記本体に相補的であるように前記開口部の半分未満を覆うように構成された本体を有する、請求項24に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、雑草制御装置に関し、具体的には、植物の鉢の中の雑草の生育を抑制するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
多くの植物は、地面、典型的には、庭に移植される前に、商業的な植物苗床などの鉢内で生育及び/又は保管される。植物が鉢内に収容されている間、一般に雑草と呼ばれる他の植物からの胞子又は種子は、風によって運ばれるなどの様々なアプローチによって鉢に入り、雑草が植物の周りで生育することを可能にする。雑草は、植物の生育に悪影響を及ぼし、利用可能な水及び栄養素を消費し、光が植物に届くことを妨げる可能性がある。
【0003】
この問題を解決するために、雑草は、典型的には、鉢から手動で除去されるか、又は除草剤の塗布により枯らされる。しかしながら、いずれのアプローチも、多くの場合、頻繁な反復を必要とするため、特に、何千もの鉢に入った植物を有し得る大規模な商業苗床では、時間がかかり、高価である。この問題は、2年以上鉢内に収容する必要がある、針葉樹などの生育が遅い植物のタイプでは深刻である。
【0004】
この問題に対処するための別のアプローチは、植物を囲み、土壌を実質的に覆うために、雑草マット又は緩いマルチを鉢中に設置することである。雑草マットは、典型的には、ディスクが植物の基部の周りに設置されることを可能にするために、中央穴又は点から外縁への半径方向のスリットを画定する可撓性ディスクとして構成される。ディスクは、概して、COIR(ココナッツ繊維)などの、密度の高い、流体透過性の布帛又は材料から形成される。かかるマット及びマルチは、雑草の生育を制限する可能性があるが、一部の雑草は残ったままであり、多くの場合、放射状のスリットに沿って及び/又はマットの縁部の周りで生育し、雑草の定期的な手動除去が必要となることを意味する。
【0005】
本明細書内に含まれている文書、行為、材料、デバイス、物品などの考察は、これらの事項のいずれか又は全てが、添付の特許請求の範囲の各々の優先日の前に存在した、本開示に関連する分野における共通の一般的知識であったことを認めるものとは解釈されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
開口部の周りにリムを確定する鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイス。デバイスは、開口部の少なくとも一部分を覆い、リムの周囲に接続するように構成された本体を含む。本体は、鉢内に配置された植物を受容するための中央に配置された隙間を画定し、隙間を取り囲む凹状上部領域を形成するように成形される。凹状上部領域は、凹状上部領域上で受容された液体を、出口に向かって流れ、かつ出口を通って流れて、鉢に入るように方向付けるように配置される。少なくとも凹状上部領域は、使用時に鉢の開口部の少なくとも一部分にわたって配置された場合、本体が、開口部を通る光透過を抑制するように、不透明となるように構成されている。
【0007】
本体は、開口部の一部分のみを覆うように構成され得る。本体は、上記の項で説明される更なるデバイスに隣接するリムに接続された場合、使用時に、デバイスが鉢の開口部を覆うように、開口部の半分を覆うように構成され得る。
【0008】
デバイスは、更なるデバイスの本体と相互接続するように構成されたコネクタ構造を含み得る。コネクタ構造は、少なくとも1つのタブを含み得、少なくとも1つのタブは、本体から離れて延在しており、使用時に、タブ又は各タブが、更なるデバイスの本体の下に重なるか、又は上に重なるように配置されている。タブ又は各タブは、使用時に、タブ又は各タブが、更なるデバイスの凹状上部領域の下に延在するように配置及び成形され得る。コネクタ構造は、更なるデバイスと解放可能に係合するように構成され得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
中央に配置された隙間は、出口を備え得、凹状上部領域は、凹状上部領域で受容された液体を、中央に配置された隙間に向かって流れ、かつ中央に配置された隙間を通って流れるように方向付けるように配置され得る。
【0010】
出口は、中央に配置された隙間の一方の側に配置され、かつ中央に配置された隙間から離隔され得、凹状上部領域は、凹状上部領域で受容された液体を、出口に向かって流れ、かつ出口を通って流れるように方向付けるように配置された溝を含む。
【0011】
出口は、コネクタ構造に隣接するように、中央に配置された隙間の一方の側に配置され、かつ中央に配置された隙間から離隔され得、凹状上部領域は、凹状上部領域で受容された液体を、出口に向かって流れ、かつ出口を通って流れるように方向付けるように配置された溝を含み、そのため使用時に、液体がコネクタ構造上を鉢に流れる。
【0012】
本体は、出口に隣接する通気凹部を画定し得、凹部は、使用時に、鉢の内部の通気を可能にするように配置され得る。
【0013】
デバイスは、ドーム部分であって、中央に配置された隙間の周囲に延在しており、ドーム部分で受容された液体を、中央に配置された隙間から離れて流れ、かつ溝に向かって流れるように方向付けるように配置されている、ドーム部分を含み得る。
【0014】
溝は、凹状上部領域にわたって、かつ中央に配置された隙間の周囲に延在する弧を形成するように成形され得る。
【0015】
本体は、溝の各端部に出口を画定し得、溝は、高い点から各出口に向かって下向きに傾斜するように成形され得る。
【0016】
本体は、凹状上部領域の周囲に連続的に接合されており、鉢のリムに接続するように構成された外縁領域を含み得る。外縁領域は、リムの少なくとも一部分を受容するように成形されたチャネルを画定し得る。チャネルは、リムの深さ未満であるように寸法決定された深さを画定し得る。外縁領域の少なくとも一部分は、外縁領域をリムにクリップ留めすることを可能にする保持構造を画定し得る。外縁領域は、鉢内部の通気を可能にするために本体を通って空気を運搬するように配置された1つ以上の穿孔を画定し得る。
【0017】
本体は、開口部の一部分のみを覆うように構成され得、外縁領域は、使用時に、鉢のリム上に配置された前述の項のいずれかによる別のデバイスの外縁領域にクリップ留めするように配置された弾性変形可能なタブを含む。
【0018】
凹状上部領域は、本体を通って空気を運搬するように成形された1つ以上の通気構造を含み得る。通気構造又は各通気構造は、凹状上部領域内に画定された少なくとも1つの穴と、少なくとも1つの穴の上に延在して、空気が単一の方向から少なくとも1つの穴に流れることを可能にするように配置されたスロットを画定するように配置されたシュラウドと、を含み得る。通気構造、又は各通気構造は、隙間から半径方向に離れて延在するように配置されてもよい。
【0019】
本体は、開口部を完全に覆い、リムを受容し、かつ外縁と、中央隙間から外縁に延在する細長いスリットとを画定するように構成され得る。
【0020】
開口部の周りにリムを画定する鉢内の雑草の生育を抑制するためのアセンブリ。アセンブリは、上記の項で説明したようなデバイスの対を含む。デバイスの各々は、開口部の一部分のみを覆うように構成された本体を有し、そのため、使用時に、デバイスを鉢のリムに接続し、互いに隣接して、開口部を覆うことを可能にする。
【0021】
アセンブリの各デバイスは、開口部の半分を覆うように構成された本体を有し得る。
【0022】
アセンブリのデバイスのうちの第1のデバイスは、開口部の半分以上を覆うように成形された本体を有するように構成され得、デバイスのうちの第2のデバイスは、第1のデバイスの本体に相補的であるように開口部の半分未満を覆うように成形された本体を有するように構成され得る。
【0023】
本明細書全体を通して、「備える(comprise)」という用語、又は「備える(comprise)」若しくは「備える(comprising)」などの変形は、記載された要素、整数若しくはステップ、又は要素、整数若しくはステップの群を含むことを意味するが、任意の他の要素、整数若しくはステップ、又は要素、整数若しくはステップの群を除外することを意味しないことが理解される。
【0024】
実施形態は、本明細書に開示される、又は本出願の明細書に個別に又は集合的に示されるステップ、特徴及び/又は整数、並びに該ステップ又は特徴のうちの2つ以上の任意及び全ての組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
ここで、実施形態は、添付の図面を参照して、実施例としてのみ説明される。
【0026】
図1】鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイスの第1の実施形態の上面斜視図である。
図2図1に示されたデバイスの側面斜視図である。
図3】前述の図内に示されたデバイスの上面図である。
図4図1に示されたデバイスの詳細図である。
図5】各デバイスが植物を取り囲むために鉢のリムに取り付けられた状態の鉢内の雑草の生育を抑制するための一対のデバイスを含む、アセンブリの斜視図である。
図6】鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイスの第2の実施形態の上面斜視図である。
図7】鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイスの第2の実施形態の上面斜視図である。
図8図7に示されたデバイスの上面図である。
図9図8の線F-Fに沿って取得された、図7及び8に示されたデバイスの側面断面図である。
図10】鉢のリムに取り付けられた、図7~9に示されたデバイスの対を含む、アセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図面では、参照番号10は、概して、鉢12(図4)における雑草の生育を抑制するためのデバイス10を指し、鉢12は、開口部の周りのリムを画定する。デバイス10は、開口部の少なくとも一部分を覆い、リムの周囲に接続するように構成された本体14を含む。本体14は、鉢12内に配置された植物18を受容するための中央に配置された隙間16を画定し、隙間16を取り囲む凹状上部領域20を形成するように成形される。凹状上部領域20は、上部領域20上で受容された液体を、出口17に向かって流れ、かつ出口17を通って流れて、鉢12に入るように方向付けるように配置される。少なくとも凹状上部領域20は、使用時に鉢12の開口部にわたって配置された場合、本体14が、開口部を通る光透過を抑制するように、不透明となるように構成されている。
【0028】
図1~4は、デバイス10の第1の実施形態100を示す。図1~3は、単独でのデバイス100を示す。図4は、デバイス100の通気構造30の詳細図を示す。図5は、開口部を覆い、植物18を取り囲むために鉢12に取り付けられた、デバイス10の対を含むアセンブリ40を示す。
【0029】
例解された実施形態100では、本体14は、鉢12によって画定された円形開口部の半分を覆うように成形される。本体14のこの構成は例示的なものであり、他の実施形態(例解せず)では、本体14は、半分以上又は半分未満など、開口部の異なる部分を覆うように成形されることが理解されよう。いくつかの実施形態(図6)では、本体14は、開口部を完全に覆うように構成される。他の実施形態(例解せず)では、本体14は、正方形又は長方形の開口部など、鉢12によって画定される異なる開口部プロファイルを完全に又は部分的に覆うように構成される。
【0030】
図5に示されるように、デバイス100は、同様の(同一の)デバイス100とともに使用して、アセンブリ40を形成するように構成可能である。これにより、対の一方のデバイス100が、鉢12のリムの周囲に接続されて、開口部の半分を覆うことが可能になり、対の他方のデバイス100が、リムの周囲に接続されて、開口部の他の半分を覆うことが可能になる。デバイス100が正方形又は長方形の開口鉢(例解せず)とともに使用するために構成される場合などの他の実施形態では、一方のデバイス100が、開口部の半分以上又は半分未満を覆うように寸法決定され、他方のデバイス100が、開口部の残りの部分を覆うように寸法決定されるように、異なるデバイス100とともに使用するために構成され得る。
【0031】
本体14は、凹状上部領域20の周囲に連続的に接合されており、鉢12のリムに接続するように形成された外縁領域22を含み、典型的には、外縁領域22は、リムの少なくとも一部分を受容するように構成される。いくつかの実施形態では、外縁領域22は、リムに摩擦係合するようにリムに対して確実に当接するように寸法決定される。他の実施形態では、外縁領域22は、鉢12のリムを解放可能に係合するように構成される。図1に最もよく示される例解された実施形態では、外縁領域22は、リムの一部を受容するように寸法決定された連続チャネル24を画定する。チャネル24は、典型的には、鉢12の輸送中など、本体14が外れることを抑制するために、リム上にデバイス10を位置決めすることを可能にするように成形され、かつ寸法決定される。これはまた、有益には、デバイス100が鉢12の蓋として機能し、例えば、鉢12が風などによって倒れた場合に、鉢12内の土壌を保持することを可能にする。いくつかの実施形態では、チャネル24は、リムの深さ未満の深さを画定する。これは、例えば、ユーザがリムによって鉢12を持ち上げ、デバイス10と干渉した結果として、デバイス10が鉢12から不注意に取り外されることを抑制することができる。
【0032】
例解された実施形態では、外縁領域22の少なくとも一部分は、保持構造、この実施形態では、へり25を画定する。少なくともへり25は、リムによって変形されることを可能にし、リムにクリップ留めされるように弾性的に変形可能である。他の実施形態(例解せず)では、外縁領域22は、リムの周囲で本体14を接続することを可能にするために、チャネル24の代わりに、又はそれに加えて、複数の離隔した別個のクリップ機構、フック、又は他の受容若しくは係合構造を含む。概して、外縁領域22は、凹状上部領域20の周囲で連続的となるようにして、凹状上部領域20と鉢12のリムとの間の光透過を抑制するように構成され、これは、鉢12の外縁の雑草の生育を支援し得る。更に、外縁領域22を連続的になるように構成することは、有利には、本体14とリムとの間の接続を高めて、デバイス10が風、隣接する鉢、又はユーザによって鉢12から外されることを抑制することができる。
【0033】
図1~4の実施形態では、図2に最も良好に示されるように、凹状上部領域20は、中央に配置された隙間16に向かって徐々に傾斜して、領域20上で受容された液体を、隙間16に向かって及び隙間16を通って流れるように方向付けるように成形される。この実施形態では、隙間16は、出口17を備える。上部領域20は、連続した滑らかな円錐形の表面を画定して、隙間16に向かう液体の流れを高める。いくつかの実施形態では、領域20は、隙間16に向かう液体の流れを更に高めるために、表面摩擦を低減させるように研磨されるか、又はコーティングされる。更に他の実施形態(例解せず)では、上部領域20は、収集された液体の流れの方向を制御し、及び/又は上部領域20の剛性を高めるために、リブ及びくぼみを画定する。したがって、上部領域20の構成は、鉢12内に配置された植物18への水の供給を高める。
【0034】
例解された実施形態では、本体14全体は、有色又は黒色のポリマーなどの不透明な材料から形成される。典型的には、材料は、本体14の構造に影響を与える太陽光を抑制するために、紫外線(UV)光に耐性があるように構成される。他の実施形態(例解せず)では、上部領域20のみが、不透明な材料から形成されるか、又は上部領域20を着色するためにインク若しくは他の顔料を運ぶ。このように本体14を構成することは、光が本体14を通って鉢12に透過することを抑制し、鉢12内の雑草の生育を抑制することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、本体14、又は少なくとも上部領域20は、鉢12を熱的に絶縁するために、明るい色及び/又は反射材料から形成される。例えば、デバイス10が非常に高温の環境における使用を指定されている場合、本体14は、光を反射し、結果的に鉢12内部の熱を低減させるために淡い灰色又は緑色であり得る。逆に、デバイス10が熱帯又は涼しい環境における使用を指定されている場合、本体14は、黒色に着色されること及び/又は断熱構造を画定することによってなど、熱が鉢12から逃げることを抑制するように構成されてもよく、例えば、いくつかの植物の生育を支援し、及び/又は植物の生育季節を延長することができる1つ以上の空気ポケットを画定することなどである。
【0036】
図3に最も良好に示されるように、本体14は、中央隙間16を半円として画定する。これは、デバイス100が同様のデバイス100に隣接して配置され、鉢12に取設されるとき、隙間16は、植物18を取り囲む円形のプロファイル穴を形成するように位置合わせすることを意味する。半円形の形状は例示的であり、他の実施形態では、中央隙間16は、楕円形のプロファイルを画定するような代替的な形状であることが理解されるであろう。いくつかの実施形態(例解せず)では、コイアマットなどの布帛の1つ以上の部分は、隙間16の周囲に配置されて、デバイス100が鉢12に取り付けられたときに布帛を植物18によって変形させ、デバイス100を通過して鉢12に入る光を更に抑制する。他の実施形態(例解せず)では、本体14は、使用時に植物18に対する変形を可能にするために、オーバーモールドされたシリコーンフランジ又はプレートなどの隙間16の周囲に配置された可撓性部分を含むか、又は運ぶ。更に他の実施形態(例解せず)では、隙間16は、使用時に植物18に対して変形することを可能にするために、隙間16の中央に向かって延在する複数の可撓性の隣接して、配置されたタブを含む。
【0037】
デバイス100は、隣接して配置され、両方とも鉢12に接続されたとき、同様又は異なるデバイス100の本体14と相互接続するように構成されたコネクタ構造を含む。例解された実施形態では、コネクタ構造は、本体14から離れて延在し、使用時、タブ28、又は各タブ28が更なるデバイス100の本体14と重なるように配置された少なくとも1つのタブ28を含む。
【0038】
図3に最も良好に示されるように、上部領域20は、隙間16から半径方向に延在する一対の位置合わせされた直線的な側壁26を画定する。タブ28は、隙間16の一方の側に配置されるように側壁26のうちの一方から延在する。タブ28は、互いに隣接して配置され、鉢12に取り付けられたときに、同様のデバイス100の本体14と重なるように成形される。図2に最も良好に示されるように、タブ28は、凹状上部領域20の下方に動作可能に離隔される。この配置は、使用時、タブ28が隣接して配置されたデバイス100の上部領域20の下に延在することを意味する。タブ28は、典型的には、隣接するデバイス100の本体100に対して当接するか、又は載るように構成されている。いくつかの実施形態(例解せず)では、タブ28は、隣接して配置されたデバイス100によって画定される相補的な係合構造と連結するように成形された係合構造を含む。これにより、デバイス100の対を解放可能に係合することを可能にする。
【0039】
図4に最も良好に示されるように、例解される実施形態では、上部領域20は、本体14を通って空気を運搬するように成形された通気構造30を含む。通気構造30は、本体14を通って延在する細長い穴32を含む。穴32は、複数のより小さい穴のアレイ、及び/又はメッシュ部分など、本体14を通って空気を運搬するために好適な他の形態で具現化され得ることが理解されよう。他の実施形態では、通気構造30は存在しない場合があることが理解されるであろう。
【0040】
シュラウド34は、穴32にわたって延在し、穴32が一方の側からのみアクセス可能であるように、穴32を上方から3つの側面上に囲むように配置される。したがって、シュラウドは、上部領域20に対して実質的に平行であり、矢印Aによって示される、空気が単一の方向から穴32に流れることを可能にするように配置されたスロット36を画定する。シュラウド34は、穴32を通過する光を抑制するように構成される。雑草が鉢12内から及び穴32を通って生育する場合、本体14は、鉢12に対して手動で回転可能となって、本体14下の雑草を切断し、及び/又は捕捉し、いずれの場合も、典型的には、雑草を枯らす。
【0041】
例解された実施形態では、通気構造30は、中央隙間16から半径方向に離れて延在するように配置される。他の実施形態(例解せず)では、本体14は、例えば、鉢12のエアレーションを高めるために、複数の通気構造30を含む。各構造30は、隙間16に対して半径方向に配置され得る。
【0042】
図6は、デバイス10の第2の実施形態200を示し、それによって、共通の参照番号は、共通の特徴を示す。デバイス200は、鉢12によって画定される円形開口部を実質的に完全に覆うように成形された本体201を有する。他の実施形態は、正方形又は長方形などの異なる鉢開口部プロファイルの開口部を覆うように適合され得ることが理解されるであろう。本体200は、有色又は黒色のポリマーなどの不透明な材料から形成されるか、別様にインク又は顔料を運んで、本体200を通って鉢12に入る光透過を抑制する。
【0043】
本体201は、鉢12のリムを受容するように成形された外縁領域202を画定する。例解された実施形態では、外縁領域202は、鉢12に対して軸方向に延在してリムに重なり、開口部に入る光を抑制するように配置された連続的な環状スリーブ203を画定する。いくつかの実施形態では、外縁領域202は、追加的又は代替的に、デバイス100のへり25構造などのリムと解放可能に係合するための1つ以上の係合機構、及び/又はクリップ若しくはフック機構を含む。
【0044】
外縁領域202は、中央隙間16を取り囲み、中央隙間16に向かって傾斜する凹状上部領域20を取り巻く。
【0045】
本体201は、中央隙間16と外縁領域201との間に細長いスリット204を画定し、弾性的に変形可能な材料から少なくとも部分的に形成される。この構成は、本体201を手動で屈曲させて、スリット204を広げ、植物18が隙間16内に位置決めされるように、植物18の周囲に本体201を配置することを可能にする。
【0046】
図7~10は、前述の実施形態と特徴を共有するデバイス10の第3の実施形態300を示す。共通の参照番号は、別様に記載がない限り、共通の特徴を示すことが理解されるであろう。図7~9は、単独でのデバイス300を示す。図10は、開口部を覆うために鉢12に取り付けられたデバイス300の対を含むアセンブリ350を示す。
【0047】
例解された実施形態300では、本体304は、鉢12によって画定された円形開口部の半分を覆うように成形される。本体304のこの構成が例示的であり、他の実施形態(例解せず)では、本体304が、開口部の異なる部分、又は正方形若しくは長方形のプロファイルなどの、異なって成形された開口部プロファイルを覆うように成形されることが理解されよう。
【0048】
図10に示されるように、デバイス300は、同様の(同一の)デバイス300とともに使用して、アセンブリ350を形成するように構成可能である。これにより、対の一方のデバイス300が、鉢12のリムの周囲に接続されて、開口部の半分を覆うことが可能になり、対の他方のデバイス300が、リムの周囲に接続されて、開口部の他の半分を覆うことが可能になる。
【0049】
本体304は、凹状上部領域308の周囲に連続的に接合された外縁領域306を含み、外縁領域306は、鉢12のリムに接続するように成形される。図9に最も良好に示されるように、外縁領域306は、リムの少なくとも一部分を受容するためのチャネル310を画定する。この実施形態では、チャネル310は、他の鉢又はユーザなどのリムに当接する物体が誤って鉢12からデバイス300を変位させるのを防止するために、リムの深さ未満である深さを有するようにわずかに広がり、寸法決定される。
【0050】
凹状上部領域308は、外縁領域306が凹状領域308の周囲の隆起境界を画定するように、外縁領域306の下方で動作可能に凹設される。この実施形態における凹状上部領域308は、中央に配置された隙間16の周囲に配置された溝312を含む。上部領域308は、動作可能に下方に徐々に傾斜し、溝312に向かって外縁領域306から離れるように成形される。溝312は、溝312内に受容された液体を、一対の出口17のうちの一方に向かって流れ、かつ一対の出口17のうちの一方を通って鉢12内に流れさせるように成形される。この実施形態では、出口17は、各出口17が、中央に配置された隙間16から、及び本体304の側面305に沿って離隔されるように、溝312の各端部に位置付けられる。
【0051】
溝312は、中央隙間16の周囲の弧を画定し、弧は、両方の出口17に向かって半径方向に延在する中央線313(図8)に沿って位置付けられた高い点から連続的に下向きに傾斜して、液体をいずれかの出口17及び鉢12に流れさせる。本体304は、鉢内の媒体にわたる液体分配を調整するために、より多くの、又はより少ない出口17を画定し得ることが理解されよう。同様に、出口17又は各出口17は、凹状上部領域308又は溝312内などに代替的に位置付けられ得、溝312は、代替的に、出口17に向かって傾斜して、出口17を通る排水を奨励するように成形されてもよい。例えば、いくつかの実施形態(例解せず)では、出口17は、中央線313に沿って画定され、中央隙間16と外縁領域308との間に実質的に等間隔に離隔された単一の開口部として構成され、溝312は、本体304の側面305から出口17に向かって横断する一対の対向する傾斜表面を画定するように成形される。更に他の実施形態では、溝312の一方の端部のみが出口17として構成され、溝は、出口17の端部に向かって連続的に傾斜するように配置される。
【0052】
デバイス300は、本体304の側面305から及びそれに沿って延在するタブ28として構成されたコネクタ構造を含む。タブ28は、鉢12上に配置されたとき、別のデバイス300に接続することを可能にするように構成される。
【0053】
タブ28は、デバイス300がアセンブリ(図10)において別のデバイス300に接続されるとき、タブ28上を鉢12へ、逆もまた同様に、デバイス300の外側からの空気流を高めるように配置された通気凹部310を画定する。この実施形態における出口17のうちの1つは、タブ28であるコネクタ構造に隣接するように通気凹部310によって形成される。溝312は、凹状上部領域308上で受容した、空気中の雑草の種子及び/又は肥料などの液体並びに液体によって運ばれる任意の粒子を、出口17に向かって及び出口17を通って流れるように方向付けるように配置され、その結果、使用時に、液体は、タブ28上を鉢12に流れる。この配置により、中央隙間16から離隔した場所において水が鉢12に入ることと、中央隙間16を通して、土壌などの媒体に到達し得る光から離して、鉢12に水を分配することと、を行わせる。これは、有利には、隙間16に直接隣接する雑草の生育を抑制し、及び/又はその根構造にわたる水の分配を改善することによって植物の生育を高めることができる。
【0054】
通気凹部310は、鉢12のリム上のアセンブリ350内に配置されたときに、タブ28と別の同様のデバイス300の本体304との間のクリアランスを高めるために、タブ28の一部を凹設するように配置される。図7に示されるようないくつかの実施形態では、通気凹部310は、溝312の幅よりも大きい幅を画定する。この構成は、アセンブリ350内の鉢12に取り付けられた隣接するデバイス300から突出する溝312の一部分を受容することを高めることができ、これは、デバイス300間の確実な接続を形成することを高めることができ、鉢12内の媒体にわたって分配される水、及び鉢12の外側と内側との間を流れるガスのための枠を更に拡大する。図8に示されるような他の実施形態では、通気凹部は、溝312の幅と同じか、それを下回る幅を画定する。
【0055】
通気凹部310は、本体304上に落ち、凹状上部領域308上を、溝312内及び出口17に、風及び重力によって誘導されるか、又は液体によって押し流され得る雑草の種子を収集するように配置される。この配置は、有用には、種子の発芽を引き起こす可能性のある中央隙間16を通して鉢12に入る任意の光から離れて、通気凹部310内に雑草の種子を保持するか、又は鉢12に雑草種子を堆積させることができる。
【0056】
中央に配置された隙間16は、本体304のドーム部分314によって取り囲まれる。ドーム部分314は、ドーム部分314上で受容された液体を、中央隙間16から離れて溝312に流れさせるように成形される。図9に最も良好に示されるように、ドーム部分314は、実質的に平坦な傾斜した表面と、溝312に降下する段差と、を含む。他の実施形態(例解せず)では、ドーム部分は、液体を溝312に流れさせるように配置された湾曲した表面を画定する。ドーム部分314は、中央隙間16を通して、鉢12に入る水を抑制することができ、結果的に、鉢12の内部から隙間16を通って生育する雑草を抑制することができる。
【0057】
図7に最も良好に示されるように、外縁領域306は、弾性的に変形可能なタブ316を含む。タブ316は、使用時に、タブ316が、図10に例解されるように、鉢12のリム上に配置された別のデバイス300の外縁領域306にクリップ留めすることができるように配置される。典型的には、突起(図示せず)は、外縁領域306の反対側に配置され、突起は、鉢12のリム上で対のデバイス300をともに保持することを高めるために、タブ316によって少なくとも部分的に受容されるように成形される。
【0058】
図7に例解されるようないくつかの実施形態では、本体304は、ドリッパ又はスプリンクラを受容するように寸法決定された給水隙間318を画定する。図10に例解されるようないくつかの実施形態では、給水隙間318は、壊れやすいシームによって本体304に接合されたインサート320によって覆われ、インサートは、開口部318を露呈するために本体304から手動で押し出されるように配置される。
【0059】
図10は、開口部を覆うためにともに鉢12のリムの周囲で接続されたデバイスの対300を示す。各本体304によって画定される中央隙間16は、植物が生育するための連続した楕円形の開口部を形成するように位置合わせされる。隙間16の楕円形状はまた、植物に固定されたステークを収容することを可能にする。出口17は、中央隙間16の反対側に配置され、液体が溝312によって鉢12内に方向付けられる2つの場所を画定する。
【0060】
デバイス100、200、300の使用は、植物18が隙間16を通って延在するように配置されるように、鉢12のリムの周囲でデバイス100、200、300を接続することを伴う。デバイス100、300は、典型的には、鉢18の開口部を覆うことを可能にするためにリムに接続された別のデバイス100、300に隣接して配置され、最も典型的には、アセンブリ40、350を形成するために同様のデバイス100、300に隣接して配置される。
【0061】
デバイス100、200、300、及びアセンブリ40は、植物18が鉢12から延在することを可能にするように構成された不透明な連続的なカバーで鉢12の開口部を実質的に囲むことを可能にする。この配置は、鉢12に透過する光を実質的に抑制し、結果として、鉢12内で生育する雑草を抑制することができる。デバイス100、200、300及びアセンブリ40、350は、中央に配置された隙間16を通して、及び/又はデバイス300間の接合部を通してなど、出口17を通して水を収集し、かつ植物18に方向付けるように更に構成され、これが、植物の生育を高めることができる。デバイス300が、中央隙間16から離隔された出口17を通る流体の流れを方向付けるように構成される場合、このことは、出口17を通る雑草の種子を押し流して、植物に隣接する雑草の生育を抑制することができる。
【0062】
デバイス100、300は、鉢12の開口部の一部分のみを覆うように構成され、開口部を覆うために、更なるデバイス100、300に隣接して配置される。この配置は、開口部を覆うために植物18の周囲にデバイス100、300を取り付ける利便性を高める。
【0063】
デバイス100、200、300、及びアセンブリ40、350は、典型的には、鉢12のリムを受容して、デバイス100、200、300、及びアセンブリ40、350をリムの周囲に確実に実装するように構成される。これは、デバイス100、200、300、及びアセンブリ40、350が、植物18及び関連する土壌又は他の媒体を鉢12内に保持するための蓋を提供し得ることを意味する。これは、輸送中又は風によって倒れたりすることによってなど、鉢12から植物18及び/又は土壌の偶発的な取り出しを防止し得る。
【0064】
デバイス10の凹状上部領域20は、液体を収集し、デバイス100の中央隙間を通る、又はデバイス300のコネクタ構造上を通るなど、液体を出口17に向かって流れ、かつ出口17を通って流れさせて、鉢12の内部に入るように成形される。結果として、液体は、植物の根系の真上の1つ又は2つの場所で土壌に滴下する。これにより、鉢内に収容される表土にわたる水の送達を画定された場所に制限し、これが、雑草の発芽及び生育を抑制し得る。出口17が、植物18から離隔されている場合、植物18の茎から離して水を分配し、真菌性腐敗の例を低減させることができる。
【0065】
デバイス10の凹状上部領域20は、蒸発した蒸気が領域20の下側で収集され、動作可能に下方に流れさせて、土壌に滴下するようにして、鉢12内に収容される土壌からの水分の蒸発を抑制し、蒸発した水分を土壌に戻すように成形されてもよい。これは、結果的に、植物の灌漑要件を制限する可能性がある。予備実験は、デバイス10で覆われていない鉢において生育した対照の植物と比較したとき、デバイス10で覆われた鉢12において生育した植物を活性化させるために必要とされる水が約20%少ないことを示す。
【0066】
鉢中の雑草の生育を制限することは、多くの場合、鉢内の植物又は培地に除草剤を塗布することによって試みられる。デバイス10の使用は、鉢の生育期間中に消費される除草剤の量を著しく低減させることができる。予備実験は、単一の植物を生育させるために使用される除草剤の量が約90%減少し得ることを示した。
【0067】
デバイス10を鉢12に導入することは、鉢12内の媒体にわたるカバーを提供することができる。この配置は、鉢間の培地の移動を抑制し、結果的に、鉢間の真菌性植物病原体の移動を低減させることができる。
【0068】
本開示の広い一般的な範囲から逸脱することなく、上で説明された実施形態に対して多数の変形及び/又は修正が行われ得ることが当業者によって理解されるであろう。したがって、本実施形態は、全ての点で例示的であり、限定的ではないと考えられるべきである。
【符号の説明】
【0069】
10 デバイス
12 鉢
14 本体
17 出口
18 鉢(植物)
20 凹状上部領域
22 外縁領域
24 チャネル
26 側壁
28 タブ
30 通気構造
32 穴
34 シュラウド
36 スロット
40 アセンブリ
100 デバイス(本体)
200 デバイス(本体)
201 本体(外縁領域)
202 外縁領域
203 環状スリーブ
204 スリット
300 デバイス
304 本体
305 側面
306 外縁領域
308 外縁領域(凹状上部領域)
310 通気凹部(チャネル)
312 溝
313 中央線
314 ドーム部分
316 タブ
318 開口部
320 インサート
350 アセンブリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【手続補正書】
【提出日】2023-12-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉢内の雑草の生育を抑制するためのデバイスであって、前記鉢は、開口部の周りのリムを画定しており、前記デバイスは、
前記開口部の半分を覆い、前記鉢の前記リムの周囲に接続するように構成された本体を含み、
前記本体は、前記鉢内に配置された植物を受容するための中央に配置された隙間と、液体を前記鉢に流入させるための少なくとも1つの出口とを画定しており、前記本体は、前記隙間を取り囲む凹状上部領域を形成するように成形されており、前記凹状上部領域は、前記凹状上部領域上で受容された前記液体を、出口に向かって流れ、かつ少なくとも1つの前記出口を通って流れて、前記鉢に入るように方向付けるように配置されており、少なくとも1つの前記出口は、前記本体の側面に沿って、前記隙間から離隔されており、
前記本体は、使用時に前記本体が前記開口部を通る光透過を抑制するように、不透明となるように構成されており、
コネクタ構造が、前記鉢の前記開口部を覆うように、同一のさらなるデバイスと相互接続するように構成されており、
前記コネクタ構造が、前記本体の前記側面から離隔するように延在している少なくとも1つのタブを含んでおり、使用時に、前記タブが、前記さらなるデバイスの本体の上に重なるか又は前記さらなるデバイスの前記本体の下に重なる、デバイス。
【請求項2】
前記タブ又は各タブは、使用時に、前記タブ又は各タブが、前記さらなるデバイスの前記凹状上部領域の下に延在するように配置及び成形されている、請求項に記載のデバイス。
【請求項3】
前記コネクタ構造は、前記さらなるデバイスと解放可能に係合するように構成されている、請求項に記載のデバイス。
【請求項4】
記凹状上部領域は、前記隙間の周囲に弧状に延在している溝であって、前記凹状上部領域で受容された前記液体を、少なくとも1つの前記出口に向かって流れ、かつ少なくとも1つの前記出口を通って流れるように方向付けるように配置された前記溝を含む、請求項に記載のデバイス。
【請求項5】
少なくとも1つの前記出口は、前記コネクタ構造に隣接して配置されており、かつ前記中央に配置された隙間から離隔されており、使用時に、前記液体が前記コネクタ構造上を流れ、かつ前記鉢内に流れる、請求項に記載のデバイス。
【請求項6】
前記本体が、少なくとも2つの前記出口を前記側面に沿って形成しており、前記溝が、高所位置から前記出口それぞれに向かって傾斜するように形成されている、請求項4に記載のデバイス。
【請求項7】
前記本体は、前記出口又は前記出口それぞれに隣接する通気凹部を画定しており、前記通気凹部は、使用時に前記鉢の内部の通気を可能にするように配置されている、請求項に記載のデバイス。
【請求項8】
ドーム部分であって、前記中央に配置された隙間の周囲に延在しており、前記ドーム部分で受容された液体を、前記中央に配置された隙間から離れて流れ、かつ前記凹状上部領域に向かって流れるように方向付けるように配置されている、ドーム部分を含む、請求項に記載のデバイス。
【請求項9】
前記本体は、前記凹状上部領域の周囲に連続的に接合されており、前記鉢の前記リムに接続するように構成された外縁領域を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記外縁領域は、前記リムを受容するように成形されたチャネルを画定する、請求項に記載のデバイス。
【請求項11】
前記チャネルは、前記リムの深さ未満であるように寸法決定された深さを画定する、請求項10に記載のデバイス。
【請求項12】
前記外縁領域の少なくとも一部分は、前記外縁領域を前記リムにクリップ留めすることを可能にする保持構造を画定する、請求項に記載のデバイス。
【請求項13】
前記外縁領域は、前記鉢の内部を通気することを可能にするために、前記本体を通って空気を運搬するように配置された1つ以上の穿孔を画定する、請求項に記載のデバイス。
【請求項14】
記外縁領域は、使用時に、前記さらなるデバイスの前記外縁領域にクリップ留めするように配置された弾性変形可能なタブを含む、請求項に記載のデバイス。
【請求項15】
前記凹状上部領域は、前記本体を通って空気を運搬するように成形された1つ以上の通気構造を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項16】
鉢内の雑草の生育を抑制するためのアセンブリであって、前記鉢は、開口部の周りにリムを画定しており、前記アセンブリは、請求項1に記載のデバイスの対を含む、アセンブリ。
【国際調査報告】