IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京東方科技集團股▲ふん▼有限公司の特許一覧 ▶ 成都京東方光電科技有限公司の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-10
(54)【発明の名称】表示基板及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240501BHJP
   H10K 50/00 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 77/10 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 50/86 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 59/122 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 59/38 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 50/81 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 50/82 20230101ALI20240501BHJP
   H10K 59/121 20230101ALI20240501BHJP
【FI】
G09F9/30 349C
G09F9/30 349B
G09F9/30 338
G09F9/30 365
H10K50/00
H10K77/10
H10K50/86 865
H10K59/122
H10K59/35
H10K59/35 553
H10K59/38
H10K50/81
H10K50/82
H10K59/121
H10K59/35 452
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022558517
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(85)【翻訳文提出日】2022-09-27
(86)【国際出願番号】 CN2021128698
(87)【国際公開番号】W WO2022242048
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/094676
(32)【優先日】2021-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110726472.5
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 友春
(72)【発明者】
【氏名】郭 丹
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲碩▼
(72)【発明者】
【氏名】高 洪成
(72)【発明者】
【氏名】▲鮑▼ 建▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲計▼▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 ▲勝▼
(72)【発明者】
【氏名】侯 ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 月
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107BB01
3K107CC07
3K107CC32
3K107DD11
3K107DD21
3K107DD26
3K107DD89
3K107EE06
3K107EE07
3K107EE22
3K107EE27
3K107EE66
3K107FF15
3K107HH05
5C094AA01
5C094AA22
5C094AA44
5C094BA03
5C094BA27
5C094CA19
5C094ED03
5C094ED15
5C094FA10
5C094JA08
(57)【要約】
表示基板及び表示装置を提供する。表示基板であって、アレイ状に配置される複数のサブ画素を有し、ベース基板(101)と、ベース基板(101)上に設けられる駆動回路層(102)と、駆動回路層(102)のベース基板(101)から離れる側に設けられる画素定義層(108)と、発光デバイス層と、発光デバイス層のベース基板(101)から離れる側に設けられるブラックマトリックス層(113)とを含み、複数のサブ画素のそれぞれは、駆動回路層(102)内に設けられる画素駆動回路と、発光デバイス層に設けられる発光デバイス(EM)とを含み、画素駆動回路は発光デバイス(EM)を駆動するように構成され、ブラックマトリックス層(113)はベース基板(101)の板面に垂直な方向においてそれぞれ複数のサブ画素の発光デバイス(EM)を露出させる複数の第1透光開口部(1031)を有し、画素定義層(108)は複数のサブ画素開口部(1081)を含み、少なくとも一部のサブ画素開口部(1081)は複数の第1透光開口部(1031)に1対1で対応し且つ少なくとも部分的に重なり、複数の第1透光開口部(1031)のうちの少なくとも1つは弧状エッジを有する。該表示基板はより良い表示効果を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示基板であって、アレイ状に配置される複数のサブ画素を有し、ベース基板と、前記ベース基板上に設けられる駆動回路層と、前記駆動回路層の前記ベース基板から離れる側に設けられる画素定義層と、発光デバイス層と、前記発光デバイス層の前記ベース基板から離れる側に設けられるブラックマトリックス層と、を含み、
前記複数のサブ画素のそれぞれは前記駆動回路層内に設けられる画素駆動回路と、前記発光デバイス層に設けられる発光デバイスとを含み、前記画素駆動回路は前記発光デバイスを駆動するように構成され、
前記画素定義層は複数のサブ画素開口部を含み、前記発光デバイスは前記ベース基板から離れる方向において順に積層して設けられる第1電極層、発光材料層及び第2電極層を含み、前記画素定義層は前記第1電極層の前記ベース基板から離れる側に設けられ、且つ前記複数のサブ画素開口部はそれぞれ前記複数のサブ画素の発光デバイスの第1電極層を露出させ、
前記ブラックマトリックス層は前記ベース基板の板面に垂直な方向においてそれぞれ前記複数のサブ画素の発光デバイスを露出させる複数の第1透光開口部を有し、前記複数の第1透光開口部のうちの少なくとも1つは弧状エッジを有し、
前記ベース基板の板面に垂直な方向において、少なくとも一部の前記複数のサブ画素開口部は複数の第1透光開口部に1対1で対応し且つ少なくとも部分的に重なる、表示基板。
【請求項2】
前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記複数の第1透光開口部のうちの少なくとも1つの平面形状は楕円形、半楕円形、円形、半円形、トラック形又は半トラック形である、請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記複数のサブ画素開口部のうちの少なくとも1つの平面形状は楕円形、半楕円形、円形、半円形、トラック形又は半トラック形である、請求項1に記載の表示基板。
【請求項4】
対応する1つのサブ画素開口部及び1つの第1透光開口部では、前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記サブ画素開口部の平面形状と前記第1透光開口部の平面形状は同じである、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示基板。
【請求項5】
前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影は前記第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影内に位置する、請求項4に記載の表示基板。
【請求項6】
前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影のエッジと前記第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影のエッジとの最小距離は1μm-3μmである、請求項5に記載の表示基板。
【請求項7】
前記第1電極層は本体部及び接続部を含み、前記接続部は前記画素駆動回路に電気的に接続されるように構成され、前記本体部の少なくとも一部は前記サブ画素開口部により露出しており、
前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記本体部の平面形状と前記サブ画素開口部の平面形状は少なくとも部分的に同じである、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示基板。
【請求項8】
前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影は前記本体部の前記ベース基板上での正投影内に位置する、請求項7に記載の表示基板。
【請求項9】
前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影のエッジと前記本体部の前記ベース基板上での正投影のエッジとの最小距離は1μm-5μmである、請求項8に記載の表示基板。
【請求項10】
前記サブ画素開口部に対応して設けられる第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影は前記本体部の前記ベース基板上での正投影内に位置する、請求項9に記載の表示基板。
【請求項11】
前記本体部の前記ベース基板上での正投影は前記サブ画素開口部に対応して設けられる第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影内に位置する、請求項9に記載の表示基板。
【請求項12】
カラーフィルム層をさらに含み、前記カラーフィルム層は複数のカラーフィルムパターンを含み、前記複数のカラーフィルムパターンはそれぞれ前記複数の第1透光開口部に設けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示基板。
【請求項13】
前記ブラックマトリックス層は複数の第2透光開口部をさらに有し、前記複数の第2透光開口部はそれぞれ前記複数の第1透光開口部の間に設けられ、前記駆動回路層は複数の透光部を含み、
少なくとも一部の前記複数の第2透光開口部は少なくとも一部の前記複数の透光部に1対1で対応して設けられ、前記ベース基板の板面と所定の角度範囲をなす光を透過できるように構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示基板。
【請求項14】
対応して設けられる第2透光開口部及び透光部では、前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記第2透光開口部の平面サイズは前記透光部の平面サイズ未満である、請求項13に記載の表示基板。
【請求項15】
対応して設けられる第2透光開口部及び透光部では、前記第2透光開口部の前記ベース基板上での正投影と前記透光部の前記ベース基板上での正投影は少なくとも部分的に重なる、請求項14に記載の表示基板。
【請求項16】
前記複数のサブ画素は赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素を含み、
前記赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第1楕円形であり、
前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第2楕円形であり、前記第2楕円形の長軸の長さは前記第1楕円形の長軸の長さ未満であり、前記第2楕円形の短軸の長さは前記第1楕円形の短軸の長さ未満であり、又は、前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略半楕円形であり、
前記青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第3楕円形であり、前記第3楕円形の長軸の長さは前記第1楕円形の長軸の長さ未満であり、前記第3楕円形の短軸の長さは前記第1楕円形の短軸の長さよりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示基板。
【請求項17】
前記赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は、対向する第1弧状エッジと第2弧状エッジ、及び前記第1弧状エッジと前記第2弧状エッジとの交差位置にある第1先端と第2先端を含み、前記第1先端と前記第2先端は対向し、
前記青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は、対向する第3弧状エッジと第4弧状エッジ、及び前記第3弧状エッジと前記第4弧状エッジとの交差位置にある第3先端と第4先端を含み、前記第3先端と前記第4先端は対向し、
前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は、第5弧状エッジ、及び前記第5弧状エッジの一端に位置する第5先端を含む、請求項16に記載の表示基板。
【請求項18】
前記緑色サブ画素に対応するサブ画素開口部は第6弧状エッジ、及び前記第6弧状エッジの一端に位置する第6先端を含み、
前記緑色サブ画素の発光デバイスの第1電極層の本体部は第7弧状エッジを含み、前記第7弧状エッジは先端を含まない、請求項17に記載の表示基板。
【請求項19】
前記複数のサブ画素は赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素を含み、
前記赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第1トラック形であり、
前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第2トラック形であり、前記第2トラック形の長軸の長さは前記第1トラック形の長軸の長さ未満であり、前記第2トラック形の短軸の長さは前記第1トラック形の短軸の長さ未満であり、又は、前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略半トラック形であり、
前記青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第3トラック形であり、前記第3トラック形の長軸の長さは前記第1トラック形の長軸の長さ未満であり、前記第3トラック形の短軸の長さは前記第1トラック形の短軸の長さよりも大きい、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示基板。
【請求項20】
1つの赤色サブ画素、2つの緑色サブ画素及び1つの青色サブ画素は1つの画素単位を構成し、前記複数のサブ画素から構成される複数の画素単位は前記ベース基板上にアレイ状に配置される、請求項16に記載の表示基板。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか一項に記載の表示基板を含む、表示装置。
【請求項22】
紋様タッチ表面及び画像センサアレイをさらに含み、
前記画像センサアレイは前記駆動回路層の前記発光デバイス層から離れる側に設けられ、複数の画像センサを含み、前記複数の画像センサは、紋様収集を行うために、前記発光デバイス層の複数の発光デバイスから発し且つ前記紋様タッチ表面の紋様に反射されて前記複数の画像センサに到達する光を受光できるように構成される、請求項21に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年5月19日に提出された国際出願第PCT/CN2021/094676号の優先権及び2021年6月29日に提出された中国特許出願第202110726472.5号の優先権を主張し、ここで上記中国特許出願に開示されている全内容が引用により本願の一部として組み込まれている。
【0002】
本開示の実施例は表示基板及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
OLED(Organic Light Emitting Diode、有機発光ダイオード)表示装置は自発光、高コントラスト、高解像度、広視野角、低消費電力、高応答速度、及び低製造コストなどの一連の利点を有し、次世代の表示装置の主要な発展方向の1つとなり、従って、ますます注目を集めている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示基板を提供し、該表示基板はアレイ状に配置される複数のサブ画素を有し、ベース基板と、前記ベース基板上に設けられる駆動回路層と、前記駆動回路層の前記ベース基板から離れる側に設けられる画素定義層と、発光デバイス層と、前記発光デバイス層の前記ベース基板から離れる側に設けられるブラックマトリックス層と、を含み、前記複数のサブ画素のそれぞれは前記駆動回路層内に設けられる画素駆動回路と、前記発光デバイス層に設けられる発光デバイスとを含み、前記画素駆動回路は前記発光デバイスを駆動するように構成され、前記画素定義層は複数のサブ画素開口部を含み、前記発光デバイスは前記ベース基板から離れる方向において順に積層して設けられる第1電極層、発光材料層及び第2電極層を含み、前記画素定義層は前記第1電極層の前記ベース基板から離れる側に設けられ、且つ前記複数のサブ画素開口部はそれぞれ前記複数のサブ画素の発光デバイスの第1電極層を露出させ、前記ブラックマトリックス層は前記ベース基板の板面に垂直な方向においてそれぞれ前記複数のサブ画素の発光デバイスを露出させる複数の第1透光開口部を有し、前記複数の第1透光開口部のうちの少なくとも1つは弧状エッジを有し、前記ベース基板の板面に垂直な方向において、少なくとも一部の前記複数のサブ画素開口部は複数の第1透光開口部に1対1で対応し且つ少なくとも部分的に重なる。
【0005】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記複数の第1透光開口部のうちの少なくとも1つの平面形状は楕円形、半楕円形、円形、半円形、トラック形又は半トラック形である。
【0006】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記複数のサブ画素開口部のうちの少なくとも1つの平面形状は楕円形、半楕円形、円形、半円形、トラック形又は半トラック形である。
【0007】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、対応する1つのサブ画素開口部及び1つの第1透光開口部では、前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記サブ画素開口部の平面形状と前記第1透光開口部の平面形状は同じである。
【0008】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影は前記第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影内に位置する。
【0009】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影のエッジと前記第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影のエッジとの最小距離は1μm-3μmである。
【0010】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記第1電極層は本体部及び接続部を含み、前記接続部は前記画素駆動回路に電気的に接続されるように構成され、前記本体部の少なくとも一部は前記サブ画素開口部により露出しており、前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記本体部の平面形状と前記サブ画素開口部の平面形状は少なくとも部分的に同じである。
【0011】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影は前記本体部の前記ベース基板上での正投影内に位置する。
【0012】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記サブ画素開口部の前記ベース基板上での正投影のエッジと前記本体部の前記ベース基板上での正投影のエッジとの最小距離は1μm-5μmである。
【0013】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記サブ画素開口部に対応して設けられる第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影は前記本体部の前記ベース基板上での正投影内に位置する。
【0014】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記本体部の前記ベース基板上での正投影は前記サブ画素開口部に対応して設けられる第1透光開口部の前記ベース基板上での正投影内に位置する。
【0015】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板は、カラーフィルム層をさらに含み、前記カラーフィルム層は複数のカラーフィルムパターンを含み、前記複数のカラーフィルムパターンはそれぞれ前記複数の第1透光開口部に設けられる。
【0016】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記ブラックマトリックス層は複数の第2透光開口部をさらに有し、前記複数の第2透光開口部はそれぞれ前記複数の第1透光開口部の間に設けられ、前記駆動回路層は複数の透光部を含み、少なくとも一部の前記複数の第2透光開口部は少なくとも一部の前記複数の透光部に1対1で対応して設けられ、前記ベース基板の板面と所定の角度範囲をなす光を透過できるように構成される。
【0017】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、対応して設けられる第2透光開口部及び透光部では、前記ベース基板の板面に平行な方向において、前記第2透光開口部の平面サイズは前記透光部の平面サイズ未満である。
【0018】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、対応して設けられる第2透光開口部及び透光部では、前記第2透光開口部の前記ベース基板上での正投影と前記透光部の前記ベース基板上での正投影は少なくとも部分的に重なる。
【0019】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記複数のサブ画素は赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素を含み、前記赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第1楕円形であり、前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第2楕円形であり、前記第2楕円形の長軸の長さは前記第1楕円形の長軸の長さ未満であり、前記第2楕円形の短軸の長さは前記第1楕円形の短軸の長さ未満であり、又は、前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略半楕円形であり、前記青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第3楕円形であり、前記第3楕円形の長軸の長さは前記第1楕円形の長軸の長さ未満であり、前記第3楕円形の短軸の長さは前記第1楕円形の短軸の長さよりも大きい。
【0020】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は、対向する第1弧状エッジと第2弧状エッジ、及び前記第1弧状エッジと前記第2弧状エッジとの交差位置にある第1先端と第2先端を含み、前記第1先端と前記第2先端は対向し、前記青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は、対向する第3弧状エッジと第4弧状エッジ、及び前記第3弧状エッジと前記第4弧状エッジとの交差位置にある第3先端と第4先端を含み、前記第3先端と前記第4先端は対向し、前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は、第5弧状エッジ、及び前記第5弧状エッジの一端に位置する第5先端を含む。
【0021】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記緑色サブ画素に対応するサブ画素開口部は第6弧状エッジ、及び前記第6弧状エッジの一端に位置する第6先端を含み、前記緑色サブ画素の発光デバイスの第1電極層の本体部は第7弧状エッジを含み、前記第7弧状エッジは先端を含まない。
【0022】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、前記複数のサブ画素は赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素を含み、前記赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第1トラック形であり、前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第2トラック形であり、前記第2トラック形の長軸の長さは前記第1トラック形の長軸の長さ未満であり、前記第2トラック形の短軸の長さは前記第1トラック形の短軸の長さ未満であり、又は、前記緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略半トラック形であり、前記青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は略第3トラック形であり、前記第3トラック形の長軸の長さは前記第1トラック形の長軸の長さ未満であり、前記第3トラック形の短軸の長さは前記第1トラック形の短軸の長さよりも大きい。
【0023】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板では、1つの赤色サブ画素、2つの緑色サブ画素及び1つの青色サブ画素は1つの画素単位を構成し、前記複数のサブ画素から構成される複数の画素単位は前記ベース基板上にアレイ状に配置される。
【0024】
本開示の少なくとも1つの実施例は、本開示の実施例に係る表示基板を含む表示装置を提供する。
【0025】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置は、紋様タッチ表面及び画像センサアレイをさらに含み、前記画像センサアレイは前記駆動回路層の前記発光デバイス層から離れる側に設けられ、複数の画像センサを含み、前記複数の画像センサは紋様収集を行うために、前記発光デバイス層の複数の発光デバイスから発し且つ前記紋様タッチ表面の紋様に反射されて前記複数の画像センサに到達する光を受光できるように構成される。
【0026】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に説明し、明らかなように、以下説明される図面は単に本開示のいくつかの実施例に関するものであり、本開示を制限しない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】表示基板の一部の断面模式図である。
図2】表示基板の画素定義層のサブ画素開口部及びブラックマトリックス層のサブ画素出光開口部の平面模式図である。
図3】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の部分断面模式図である。
図4A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の画素定義層のサブ画素開口部、ブラックマトリックス層の第1透光開口部及び発光デバイスの第1電極層の平面模式図である。
図4B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の画素定義層のサブ画素開口部、ブラックマトリックス層の第1透光開口部及び発光デバイスの第1電極層の別の平面模式図である。
図5】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の別の部分の断面模式図である。
図6】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の複数のサブ画素の平面配置図である。
図7図6における表示基板の複数のサブ画素に対応するブラックマトリックス層の複数の第1透光開口部の平面配置図である。
図8A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の複数のサブ画素の別の平面配置図である。
図8B図8Aにおける表示基板の複数のサブ画素に対応するブラックマトリックス層の複数の第1透光開口部の平面配置図である。
図9】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の複数のサブ画素のさらに別の平面配置図である。
図10図9における表示基板の複数のサブ画素に対応するブラックマトリックス層の複数の第1透光開口部の平面配置図である。
図11A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の複数のサブ画素のさらに別の平面配置図である。
図11B図11Aにおける表示基板の複数のサブ画素に対応するブラックマトリックス層の複数の第1透光開口部の平面配置図である。
図12】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の平面模式図である。
図13】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板のブラックマトリックス層及びカラーフィルム層の平面模式図である。
図14A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の画素駆動回路の模式図である。
図14B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の別の画素駆動回路の模式図である。
図15】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図16A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図16B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図17A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図17B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図18A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図18B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図19A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図19B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図20】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図21A】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図21B】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の各機能層の部分平面模式図及び各機能層を順に積層した後の部分平面模式図である。
図22】本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本開示の実施例の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、本開示の実施例の図面を参照しながら本開示の実施例の技術案を明確かつ完全に説明する。明らかなように、説明される実施例は本開示の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。説明される本開示の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働をせずに取得するほかの実施例はすべて本開示の保護範囲に属する。
【0029】
別途定義しない限り、本開示に使用される技術用語又は科学用語は当業者が理解する通常の意味を有するべきである。本開示に使用される「第1」、「第2」及び類似する単語はいかなる順序、数又は重要性を示すものでもなく、単に異なる構成部分を区別することに用いられる。「含む」又は「包含」などの類似する単語は該単語の後に出現する素子又は物品が該単語の前にリストされる素子又は物品及びその同等物をカバーするが、ほかの素子又は部品を除外しない。「接続」又は「連結」などの類似する単語は物理的又は機械的接続に限定されず、直接か間接的かを問わず電気的接続を含む。「上」、「下」、「左」、「右」などは単に相対的な位置関係を示すことに用いられ、説明される対象の絶対位置が変化すると、該相対的な位置関係も対応して変化する可能性がある。
【0030】
スクリーンによる光反射を防止するために、従来のOLED表示基板は通常、表示基板上に1層の偏光板を貼り付けることで、表示基板の周囲光での使用快適性を向上させる。しかしながら、本開示の発明者は、偏光板の透過率が通常40%程度だけであり、その結果、表示基板の光取り出し率が低く、さらに表示基板の消費電力が高いことを見出した。
【0031】
いくつかの実施例では、COE(Cover film On Encapsulation)技術、すなわち、カラーフィルム(color film、CF)で偏光板を置き換える技術を使用して、表示基板の光取り出し率を向上させ、また、該技術は表示基板の高集積化、軽量薄型化の発展に有利である。
【0032】
例えば、図1は例示的にCOE技術を使用した表示基板の一部の断面模式図を示し、図1に示すように、表示基板は画素定義層E、発光デバイス、ブラックマトリックス層C及び封入層Fなどの構造を有する。画素定義層Eはサブ画素開口部E1を有し、サブ画素開口部E1は発光デバイスの陽極Dを露出させ、サブ画素開口部E1内及び陽極D上に発光デバイスの発光層B1及び陰極B2が形成され、サブ画素開口部E1により画定される範囲内に発光層B1は陽極Dに接触し、発光層B1は陽極Dと陰極B2により共同で駆動されて発光でき、それによって、サブ画素開口部E1により画定される領域はサブ画素の有効発光領域である。封入層Fは発光デバイス上に設けられ、ブラックマトリックス層Cは封入層F上に設けられ、ブラックマトリックス層Cは、サブ画素の発光デバイスが発する光を出射させるようにサブ画素の有効発光領域を露出させることに用いられるサブ画素出光開口部C1を有する。例えば、サブ画素出光開口部C1内にカラーフィルムAが形成され、カラーフィルムAの色は発光デバイスの発光層が発する光の色と同じであり、さらに表示基板の出光の純度を向上させるとともに、表示基板の光取り出し率を向上させることができ、又は、発光デバイスの発光層は白色光を発し、カラーフィルムAを追加すると、単色光を形成できる。
【0033】
しかしながら、本開示の発明者は、図1に示すように、外光(図1の矢印を参照)はサブ画素出光開口部C1のエッジを通過して回折し、且つ外光が発光デバイスの陽極及び陰極により反射された光もサブ画素出光開口部C1のエッジを通過して回折し、それによって、表示基板の色分離現象が発生し、すなわち、外光及び外光が発光デバイスの陽極及び陰極により反射された光はサブ画素出光開口部C1のエッジで色が発生する現象であることを見出した。研究をしたところ、上記回折現象による回折光の範囲(回折光の形状)はサブ画素出光開口部C1の形状及び大きさに関係していることをわかった。
【0034】
例えば、図2は例示的な表示基板の1つのサブ画素に対応する画素定義層のサブ画素開口部及びブラックマトリックス層のサブ画素出光開口部の平面模式図であり、図2に示すように、画素定義層Eのサブ画素開口部E1により画定される領域の平面形状は六角形であり、これに対応して、ブラックマトリックス層Cのサブ画素出光開口部C1により画定される領域の平面形状も六角形である。COE技術を使用した表示基板におけるブラックマトリックス層Cのサブ画素出光開口部C1が小さく、例えば、λ*10オーダーであるため、従来のサブ画素配列では、例えば、赤色サブ画素、緑色サブ画素及び青色サブ画素を有するサブ画素配列では、六角形のサブ画素出光開口部C1で、表示基板は外光の下(例えば、点光源の下)で単色光(赤色、緑色や青色など)の回折効果が不可避的に発生し、且つ異なる色のサブ画素の発光デバイスの発光効率は異なり、異なる色のサブ画素に対応する画素定義層Eのサブ画素開口部E1の形状及びサイズも通常異なり、開口部サイズが狭いサブ画素と開口部サイズが短いサブ画素に発生する回折現象はさらに深刻であり、これらの回折現象はさらに色分離現象の程度を悪化させる。
【0035】
ただし、本開示の実施例では、色分離現象とは、表示基板の消灯状態では、外光の下(例えば、点光源、線光源の下)で、反射光に色(例えば、赤色、緑色及び青色)の分離が発生する現象である。
【0036】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示基板及び表示装置を提供し、該表示基板はアレイ状に配置される複数のサブ画素を有し、ベース基板と、ベース基板上に設けられる駆動回路層と、駆動回路層のベース基板から離れる側に設けられる画素定義層と、発光デバイス層と、発光デバイス層のベース基板から離れる側に設けられるブラックマトリックス層と、を含み、複数のサブ画素のそれぞれは駆動回路層内に設けられる画素駆動回路と、発光デバイス層に設けられる発光デバイスとを含み、画素駆動回路は発光デバイスを駆動するように構成され、画素定義層は複数のサブ画素開口部を含み、発光デバイスはベース基板から離れる方向において順に積層して設けられる第1電極層、発光材料層及び第2電極層を含み、画素定義層は第1電極層のベース基板から離れる側に設けられ、複数のサブ画素開口部はそれぞれ複数のサブ画素の発光デバイスの第1電極層を露出させ、ブラックマトリックス層はベース基板の板面に垂直な方向において複数のサブ画素の発光デバイスをそれぞれ露出させる複数の第1透光開口部を有し、複数の第1透光開口部のうちの少なくとも1つは弧状エッジを有し、ベース基板の板面に垂直な方向において、少なくとも一部の複数のサブ画素開口部と複数の第1透光開口部は1対1で対応し且つ少なくとも部分的に重なる。
【0037】
本開示の少なくとも1つの実施例に係る上記表示基板では、複数の第1透光開口部のうちの少なくとも1つは弧状エッジを有し、該弧状エッジは外光がブラックマトリックス層の第1透光開口部のエッジで回折して表示基板の色分離を引き起こすという現象を低減さらに解消し、さらに表示基板の表示効果を向上させることができる。
【0038】
以下、いくつかの具体的な実施例を参照しながら本開示の実施例に係る表示基板及び表示装置を詳細に説明する。
【0039】
図3は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の断面模式図を示し、図3に示すように、該表示基板はアレイ状に配置される複数のサブ画素を有し、図3には1つのサブ画素が例として示され、該表示基板は、ベース基板101と、ベース基板101上に設けられる駆動回路層102と、駆動回路層102のベース基板101から離れる側に設けられる発光デバイス層と、発光デバイス層のベース基板101から離れる側に設けられるブラックマトリックス層113と、を含む。
【0040】
図3に示すように、各サブ画素は、駆動回路層102内に設けられる画素駆動回路と、発光デバイス層に設けられる発光デバイスEMとを含み、画素駆動回路は発光デバイスEMを駆動するように構成される。ブラックマトリックス層113は、ベース基板101の板面に垂直な方向において(すなわち、図中の垂直方向)複数のサブ画素の発光デバイスEMをそれぞれ露出させる複数の第1透光開口部1131を有し、複数のサブ画素の発光デバイスEMが発する光をそれぞれ透過する。例えば、図4Aは該第1透光開口部1131の平面模式図を示し、すなわち、ベース基板101の板面に平行な方向における平面模式図であり、図4Aに示すように、少なくとも1つの第1透光開口部1131は弧状エッジを有し、例えば、各第1透光開口部1131はいずれも弧状エッジを有する。
【0041】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、ベース基板101の板面に平行な方向において、少なくとも1つの第1透光開口部1131(例えば、各第1透光開口部1131)の平面形状は略楕円形(又は、マンゴー形ともいう)、半楕円形、円形、半円形、トラック形(図示される場合)又は半トラック形などの形状又はその変形形状である。
【0042】
ただし、本開示の実施例では、トラック形とは、1つの長方形と該長方形の対向する両側の2つの円弧とによって形成されるトラックと類似する形状であり、該トラック形は、対向して平行に設けられる2つの直辺及び対向して設けられる2つの円弧を有する。マンゴー形は楕円形の変形形状としてみなされてもよく、対向して設けられる2つの弧状エッジを有し、具体的には、後で説明される図6及び図7を参照できる。
【0043】
例えば、図3に示すように、各サブ画素の画素駆動回路は少なくとも1つの薄膜トランジスタTFT及び記憶コンデンサCstなどの構造を含む。薄膜トランジスタTFTは活性層1021、ゲート1022、ソース1023及びドレイン1024などを含む。薄膜トランジスタTFTのソース1023は発光デバイスEMの第1電極層104に電気的に接続される。例えば、記憶コンデンサCstは第1コンデンサ電極C1及び第2コンデンサ電極C2を含む。例えば、記憶コンデンサCstの第1コンデンサ電極C1は薄膜トランジスタTFTのゲート1022と同じ層に設けられる。
【0044】
例えば、画素駆動回路は2T1C(2つの薄膜トランジスタと1つの記憶コンデンサ)、6T1C(6つの薄膜トランジスタと1つの記憶コンデンサ)などの構造として形成されてもよく、それにより複数の薄膜トランジスタを含み、該複数の薄膜トランジスタは図3に示す積層構造と類似する又は同じ構造を有し、図3には発光デバイスに直接接続される薄膜トランジスタのみが示され、該薄膜トランジスタは駆動薄膜トランジスタであってもよく、発光制御薄膜トランジスタなどであってもよい。
【0045】
また、ただし、本開示の実施例では、「同じ層に設けられる」とは、2つの機能層又は構造層が表示基板の階層構造において同じ層にあり且つ同じ材料で形成されることを指し、すなわち、製造プロセスでは、該2つの機能層又は構造層は同一の材料層で形成されてもよく、且つ同一のパターニングプロセスによって所要のパターン及び構造を形成してもよい。
【0046】
また、図3に示すように、ディスプレイパネルは、ベース基板101上に設けられる緩衝層103、活性層1021上に設けられる第1ゲート絶縁層1024、ゲート1022及び第1コンデンサ電極C1上に設けられる第2ゲート絶縁層1025、第2コンデンサ電極CE2上に設けられる層間絶縁層1026、ソース1023及びドレイン1024上に設けられるパッシベーション層1027、及びパッシベーション層1027上に設けられる平坦化層109などの構造をさらに含んでもよい。
【0047】
例えば、いくつかの実施例では、図3に示すように、表示基板は駆動回路層102のベース基板101から離れる側に設けられる画素定義層108をさらに含んでもよく、例えば、画素定義層108は平坦化層109上に設けられ、画素定義層108は複数のサブ画素開口部1081を含み、発光デバイスEMはベース基板101から離れる方向において順に積層して設けられる第1電極層104、発光材料層105及び第2電極層106を含み、画素定義層108は第1電極層104のベース基板101から離れる側に設けられ、複数のサブ画素開口部1081は複数のサブ画素の発光デバイスEMの第1電極層104をそれぞれ露出させる。ベース基板101の板面に垂直な方向において、すなわち、図中の垂直方向において、複数のサブ画素開口部1081と複数の第1透光開口部1131は1対1で対応し且つ少なくとも部分的に重なる。それによって、発光デバイスEMが発する光は第1透光開口部1131から出射でき、それによって表示効果を実現する。
【0048】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、ベース基板101の板面に平行な方向において、少なくとも1つのサブ画素開口部1081の平面形状は略楕円形(又は、マンゴー形ともいう)、半楕円形、円形、半円形、トラック形(図示される場合)又は半トラック形などの形状又はその変形形状である。
【0049】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、対応する1つのサブ画素開口部1081及び1つの第1透光開口部1131では、ベース基板101の板面に平行な方向において、サブ画素開口部1081の平面形状と第1透光開口部1131の平面形状は同じであり、図示されるように、いずれもトラック形である。
【0050】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、サブ画素開口部1081のベース基板101上での正投影は第1透光開口部1131のベース基板101上での正投影内に位置し、すなわち、サブ画素開口部1081の平面サイズは第1透光開口部1131の平面サイズ未満である。
【0051】
サブ画素開口部1081により画定される範囲内において、発光材料層105が第1電極層104に接触し、発光材料層105が第1電極層104と第2電極層106に共同で駆動されて発光可能であり、それによって、サブ画素開口部1081により画定される領域は該サブ画素の有効発光領域である。サブ画素開口部1081の平面形状が第1透光開口部1131の平面形状と略同じであるように設計され、且つサブ画素開口部1081の平面サイズが第1透光開口部1131の平面サイズ未満であることにより、該サブ画素の有効発光領域は第1透光開口部1131により十分に露出し、該サブ画素の発光デバイスが発する光は第1透光開口部1131から十分に出射でき、それによって表示基板はサブ画素の発光デバイスが発する光を十分に使用して表示を行うことができ、表示基板の出光率を向上させ、エネルギー消費量を節約する。
【0052】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、サブ画素開口部1081のベース基板101上での正投影のエッジと第1透光開口部1131のベース基板101上での正投影のエッジとの最小距離D1は1μm-3μmであり、例えば、1.5μm、2μm又は2.5μmなどであり、すなわち、サブ画素開口部1081は第1透光開口部1131に対して1μm-3μm食い込んでいることによって、サブ画素開口部1081により画定される有効発光領域が第1透光開口部1131により十分に露出している。
【0053】
例えば、いくつかの実施例では、図3及び図4Aに示すように、第1電極層104は本体部1041及び接続部1042を含み、接続部1042は画素駆動回路に電気的に接続されるように構成され、本体部1041の少なくとも一部はサブ画素開口部1081により露出している。例えば、ベース基板101の板面に平行な方向において、本体部1041の平面形状とサブ画素開口部1081の平面形状は同じである。
【0054】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、サブ画素開口部1081のベース基板101上での正投影は本体部1041のベース基板101上での正投影内に位置する。それによって、被サブ画素開口部1081により露出する本体部1041の形状及びサイズはサブ画素開口部1081の形状及びサイズに等しく、従って、製造過程では、サブ画素開口部1081のサイズを設計することによって各サブ画素の有効発光面積を取得でき、また、サイズが大きい本体部1041はさらに製造過程でサブ画素開口部1081に生じ得る位置ずれに対応する余裕を提供する。
【0055】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、サブ画素開口部1081のベース基板101上での正投影のエッジと本体部1041のベース基板101上での正投影のエッジとの最小距離D2は1μm-5μmであり、例えば、2.5μm、3μm又は3.5μmなどであり、すなわち、サブ画素開口部1081は本体部1041に対して1μm-5μm食い込んでいる。
【0056】
例えば、いくつかの実施例では、図4Aに示すように、サブ画素開口部1081に対応して設けられる第1透光開口部1131のベース基板101上での正投影は本体部1041のベース基板101上での正投影内に位置し、すなわち、ベース基板101の板面に平行な方向において、本体部1041、第1透光開口部1131及びサブ画素開口部1081の平面サイズは徐々に小さくなる。該設計は、表示基板の製造の歩留まりを向上させ、表示基板の出光率を向上させ、表示基板の色分離現象を低減さらに解消することに有利である。
【0057】
例えば、別のいくつかの実施例では、図4Bに示すように、本体部1041のベース基板101上での正投影はサブ画素開口部1081に対応して設けられる第1透光開口部1131のベース基板101上での正投影内に位置する。このとき、第1透光開口部1131は本体部1041の形状と略同じであり、第1透光開口部1131は本体部1041に対して食み出しており、該手段も表示基板の出光率を向上させ、表示基板の色分離現象を低減さらに解消することができる。
【0058】
例えば、いくつかの実施例では、図3に示すように、表示基板は、画素定義層108上に設けられるスペーサ107、及びサブ画素の発光デバイスEM上に設けられる封入層ENなどの構造をさらに含んでもよく、例えば、封入層ENは、その封入効果を向上させるために、複数のサブ封入層を含んでもよい。例えば、封入層ENは複合封入層であってもよく、第1無機封入層110、第2有機封入層111及び第3無機封入層112を含む。例えば、第1無機封入層110及び第2無機封入層112は窒化ケイ素、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素などの無機材料から形成されてもよく、第1有機封入層111はポリイミド(PI)、エポキシ樹脂などの有機材料から形成されてもよい。該複合封入層はディスプレイパネルにおける機能構造に対して多重保護を形成でき、より良い封入効果を有する。
【0059】
例えば、別のいくつかの実施例では、図5に示すように、表示基板は接続電極1043をさらに含んでもよく、サブ画素の発光デバイスEMの第1電極層104は該接続電極1043によって薄膜トランジスタTFTのソース1023に電気的に接続される。例えば、接続電極1043上にもう1つの平坦化層1091がさらに形成され、このとき、画素定義層108は該平坦化層1091上に設けられる。図5に示す表示基板について、ほかの構造は図3及び図4Aに示す表示基板の説明を参照でき、ここでは詳細に説明しない。
【0060】
例えば、本開示の実施例では、ベース基板101はポリイミド(PI)などのフレキシブル絶縁材料又はガラス基板などの剛性絶縁材料を含んでもよい。例えば、いくつかの例では、ベース基板101は複数のフレキシブル層と複数のバリア層が交互に設けられた積層構造であってもよい。このとき、フレキシブル層はポリイミドを含んでもよく、バリア層は酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素などの無機絶縁材料を含んでもよい。例えば、緩衝層103は窒化ケイ素、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素などの無機材料を含んでもよい。活性層1021はポリシリコン及び金属酸化物などの材料を使用でき、第1ゲート絶縁層1024及び第2ゲート絶縁層1025は酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素などの無機絶縁材料を使用でき、ゲート1022及び第1コンデンサ電極C1は銅、アルミニウム、チタン、コバルトなどの金属材料を使用でき、例えば、単層構造又は多層構造として形成でき、例えば、チタン/アルミニウム/チタン、モリブデン/アルミニウム/モリブデンなどの多層構造が挙げられ、第2コンデンサ電極C2は銅、アルミニウム、チタン、コバルトなどの金属又は合金材料を使用でき、層間絶縁層1026は酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素などの無機絶縁材料を使用でき、パッシベーション層1027は酸化ケイ素、窒化ケイ素又は酸窒化ケイ素などの無機絶縁材料を使用でき、例えば、いくつかの実施例では、表示基板は図3及び図5に示すパッシベーション層がなくてもよい。ソースドレイン1023及び1024は銅、アルミニウム、チタン、コバルトなどの金属材料を使用でき、例えば、単層構造又は多層構造として形成でき、例えば、チタン/アルミニウム/チタン、モリブデン/アルミニウム/モリブデンなどの多層構造が挙げられ、第1電極層104は例えば陽極層であり、ITO、IZOなどの金属酸化物又はAg、Al、Moなどの金属又はその合金を含む。発光材料層105の材料は有機発光材料であってもよく、例えば、発光材料層105の材料はニーズに応じて特定の色の光(例えば、赤色光、青色光又は緑色光など)を発することができる発光材料を選択できる。第2電極層106は例えば、陰極層であり、Mg、Ca、Li又はAlなどの金属又はその合金、又はIZO、ZTOなどの金属酸化物、又はPEDOT/PSS(ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸塩)などの導電性有機材料を含む。平坦化層109(及び平坦化層1091)、画素定義層108及びスペーサ107はポリイミドなどの有機絶縁材料を使用できる。本開示の実施例は各機能層の材料を特に限定しない。
【0061】
例えば、いくつかの実施例では、図3に示すように、表示基板はカラーフィルム層114をさらに含んでもよく、カラーフィルム層114は複数のカラーフィルムパターン1141を含み、複数のカラーフィルムパターン1141はそれぞれ複数の第1透光開口部1131に設けられる。それによって、サブ画素の発光デバイスEMが発する光はカラーフィルムパターン1141を透過して出射でき、それによって出射光の純度を向上させる。
【0062】
例えば、図3に示すように、表示基板は、ブラックマトリックス層113及びカラーフィルム層114上に設けられる保護カバープレート115をさらに含んでもよく、それによって表示基板の構造を保護する。例えば、保護カバープレート115はガラスカバープレートであってもよく、光学透明接着剤(図示せず)によって表示基板上に結合されてもよい。
【0063】
例えば、いくつかの実施例では、図3に示すように、ブラックマトリックス層113は複数の第2透光開口部1132をさらに有してもよく、複数の第2透光開口部1132はそれぞれ複数の第1透光開口部1131の間に設けられ、駆動回路層は複数の透光部1020を含み、少なくとも一部の第2透光開口部1132は少なくとも一部の複数の透光部1020に1対1で対応して設けられ、ベース基板101の板面と所定の角度範囲をなす光を透過でき、例えば図示される光線Lを透過できるように構成される。それによって、光線Lは表示基板の表示側(図中の上側)から表示基板を透過して表示基板の非表示側(図中の下側)に到達でき、それによって表示基板の非表示側に設けられ得る感光装置(例えば、画像センサなど)が感光操作を行う。
【0064】
例えば、複数の透光部1020は透光絶縁材料を含み、該透光絶縁材料は上記第1ゲート絶縁層1024、第2ゲート絶縁層1025、層間絶縁層1026、及びパッシベーション層1027などの絶縁層の透光絶縁材料を含む。
【0065】
例えば、いくつかの実施例では、対応して設けられる第2透光開口部1132及び透光部1020では、ベース基板101の板面に平行な方向において、第2透光開口部1132の平面サイズは透光部1020の平面サイズ未満であり、後で詳細に説明する。
【0066】
例えば、いくつかの実施例では、対応して設けられる第2透光開口部1132及び透光部1020では、第2透光開口部1132のベース基板101上での正投影と透光部1020のベース基板101上での正投影は少なくとも部分的に重なり、後で詳細に説明する。
【0067】
例えば、いくつかの実施例では、図6に示すように、表示基板の複数のサブ画素は赤色サブ画素R、緑色サブ画素G及び青色サブ画素Bを含み、画素定義層は赤色サブ画素開口部11、緑色サブ画素開口部12及び青色サブ画素開口部13を含み、赤色サブ画素R、緑色サブ画素G及び青色サブ画素Bの発光デバイスEMはそれぞれ画素定義層の赤色サブ画素開口部11、緑色サブ画素開口部12及び青色サブ画素開口部13に形成される。
【0068】
例えば、図7図6における複数のサブ画素に対応するブラックマトリックス層113の複数の第1透光開口部1131を示し、図7に示すように、赤色サブ画素Rの発光デバイスEMを露出させる第1透光開口部1131は略第1楕円形11-1(又は、マンゴー形ともいい、対称な2つの円弧から形成される)であり、緑色サブ画素Gの発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は略第2楕円形12-1(又は、マンゴー形ともいう)であり、第2楕円形12-1の長軸の長さL2は第1楕円形11-1の長軸の長さL1未満であり、第2楕円形12-1の短軸の長さW2は第1楕円形11-1の短軸の長さL1未満であり、青色サブ画素Bの発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は略第3楕円形13-1であり、第3楕円形13-1の長軸の長さL3は第1楕円形11-1の長軸の長さL1未満であり、第3楕円形13-1の短軸の長さW3は第1楕円形の短軸の長さL1よりも大きい。
【0069】
例えば、図6及び図7に示すように、赤色サブ画素Rの発光デバイスEMを露出させる第1透光開口部1131は赤色サブ画素Rに対応する画素定義層の赤色サブ画素開口部11の形状と同じであり、且つ赤色サブ画素開口部11の平面サイズは赤色サブ画素Rの発光デバイスEMを露出させる第1透光開口部1131の平面サイズ未満であり、緑色サブ画素Gの発光デバイスEMを露出させる第1透光開口部1131は緑色サブ画素Gに対応する画素定義層の緑色サブ画素開口部12の形状と同じであり、且つ緑色サブ画素開口部12の平面サイズは緑色サブ画素Gの発光デバイスEMを露出させる第1透光開口部1131の平面サイズ未満であり、青色サブ画素Bの発光デバイスEMを露出させる第1透光開口部1131は青色サブ画素Bに対応する画素定義層の青色サブ画素開口部13の形状と同じであり、且つ青色サブ画素開口部13の平面サイズは青色サブ画素Bの発光デバイスEMを露出させる第1透光開口部1131の平面サイズ未満である。
【0070】
上記楕円形(又は、マンゴー形)のサブ画素を有する表示基板に対してLab色空間検出を行い、例えば、カラーアナライザーを使用して暗状態の表示基板を検出した結果、Lab値は7.68である一方、六角形(図2参照)のサブ画素を有する表示基板の場合、Lab値は28.3であり、Lab値が低いほど、表示基板に色分離が発生する現象が少なくなり、以上からわかるように、本開示の実施例に係る表示基板は表示基板に色分離が発生する程度を大幅に低減させる。
【0071】
例えば、別のいくつかの例では、図8A及び図8Bに示すように、緑色サブ画素Gに対応する画素定義層の緑色サブ画素開口部12は略半楕円形であり、緑色サブ画素Gの発光デバイスを露出させる第1透光開口部1311も略半楕円形12-2であり、すなわち、楕円形の半分である。例えば、半楕円形12-2の長さL21は第1楕円形11-1の長軸の長さL1未満であり、半楕円形12-2の幅W21は第1楕円形11-1の短軸の長さW1以下である。例えば、この例のほかのサブ画素の第1透光開口部1311及びサブ画素開口部は図6及び図7と同じであり、ここでは詳細に説明しない。
【0072】
例えば、いくつかの例では、図6図8Bに示すように、1つの赤色サブ画素R、2つの緑色サブ画素G及び1つの青色サブ画素Bは1つの画素単位を構成し、複数のサブ画素から構成される複数の画素単位はベース基板101上にアレイ状に配置される。例えば、別のいくつかの実施例では、1つの赤色サブ画素R、1つの緑色サブ画素G及び1つの青色サブ画素Bは1つの画素単位を構成し、複数のサブ画素から構成される複数の画素単位はベース基板101上にアレイ状に配置されるようにしてもよく、本開示の実施例は画素単位の具体的な形態を限定しない。
【0073】
例えば、別のいくつかの実施例では、図9及び図10に示すように、複数のサブ画素は赤色サブ画素R、緑色サブ画素G及び青色サブ画素Bを含み、赤色サブ画素Rの発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は略第1トラック形21-1であり、緑色サブ画素Gの発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は略半トラック形22-1であり、例えば、半トラック形22-1の長さL5は第1トラック形の長軸の長さL4未満であり、半トラック形22-1の幅W5は第1トラック形の短軸の長さW4以上であり、青色サブ画素Bの発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は略第3トラック形23-1であり、第3トラック形23-1の長軸の長さL6は第1トラック形21-1の長軸の長さL4未満であり、第3トラック形23-1の短軸の長さW6は第1トラック形21-1の短軸の長さW4よりも大きい。
【0074】
上記トラック形(又は半トラック形)のサブ画素を有する表示基板に対してLab色空間検出を行った結果、Lab値は5.18であり、六角形(図2参照)のサブ画素を有する表示基板のLab値である28.3よりも遥かに小さい。
【0075】
例えば、別のいくつかの実施例では、図11A及び図11Bに示すように、緑色サブ画素Gの発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は略第2トラック形22-2であり、第2トラック形22-2の長軸の長さL7は第1トラック形21-1の長軸の長さL4未満であり、第2トラック形22-2の短軸の長さW7は第1トラック形21-1の短軸の長さW4未満である。これに対応して、緑色サブ画素Gに対応する画素定義層の緑色サブ画素開口部22も第2トラック形である。この例のほかのサブ画素の第1透光開口部1311及びサブ画素開口部は図9及び図10と同じであり、ここでは詳細に説明しない。
【0076】
例えば、いくつかの例では、図9図11Bに示すように、1つの赤色サブ画素R、2つの緑色サブ画素G及び1つの青色サブ画素Bは1つの画素単位を構成し、複数のサブ画素から構成される複数の画素単位はベース基板101上にアレイ状に配置される。例えば、別のいくつかの実施例では、1つの赤色サブ画素R、1つの緑色サブ画素G及び1つの青色サブ画素Bは1つの画素単位を構成し、複数のサブ画素から構成される複数の画素単位はベース基板101上にアレイ状に配置されるようにしてもよく、本開示の実施例は画素単位の具体的な形態を限定しない。
【0077】
例えば、図12は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の平面模式図を示し、図12に示すように、この例では、1つの赤色サブ画素R、2つの緑色サブ画素G及び1つの青色サブ画素Bは1つの画素単位を構成し、且つ各サブ画素に対応するブラックマトリックス層の第1透光開口部1131、画素定義層のサブ画素開口部1081及び第1電極層104の本体部1041の形状はいずれも楕円形(又は、マンゴー形ともいう)である。
【0078】
例えば、図7に示すように、赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は対向する第1弧状エッジRL1と第2弧状エッジRL2、及び第1弧状エッジRL1と第2弧状エッジRL2との交差位置にある第1先端RO1と第2先端RO2を含み、第1先端RO1と第2先端RO2は対向し、それによってマンゴー形を構成する。
【0079】
例えば、青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は対向する第3弧状エッジBL1と第4弧状エッジBL2、及び第3弧状エッジBL1と第4弧状エッジBL2との交差位置にある第3先端BO1と第4先端BO2を含み、第3先端BO1と第4先端BO2は対向する。
【0080】
例えば、緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部1131は第5弧状エッジGL1、及び第5弧状エッジGL1の一端に位置する第5先端GO1を含む。
【0081】
このとき、赤色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部及び青色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部はいずれも対向して設けられる2つの先端を有し、緑色サブ画素の発光デバイスを露出させる第1透光開口部は1つの先端のみを有し、このように設けられることで、表示基板に色分離が発生する程度を低減させることができる。
【0082】
ただし、本開示の実施例では、実際のプロセス精度及びプロセス誤差などの理由によって、形成された先端は尖った形状ではない可能性があるが、先端の曲率は弧状エッジの曲率に対して変化し、例えば、曲率は先端で急激に変化する。
【0083】
例えば、図6に示すように、緑色サブ画素Gに対応する画素定義層の緑色サブ画素開口部12は第6弧状エッジGL3及び第6弧状エッジGL3の一端に位置する第6先端GO3を含み、図12に示すように、緑色サブ画素の発光デバイスの第1電極層の本体部は第7弧状エッジGL4を含み、第7弧状エッジGL4は先端を含まない。このように設けられることで、表示基板の緑色サブ画素に色分離が発生する程度を低減させることができる。
【0084】
例えば、図12に示すように、ブラックマトリックス層は複数の第2透光開口部1132を含み、駆動回路層は複数の透光部1020を含み、1つの第2透光開口部1132は1つの透光部1020に対応し、対応して設けられる第2透光開口部1132及び透光部1020では、ベース基板101の板面に平行な方向において、第2透光開口部1132の平面サイズは透光部1020の平面サイズ未満である。例えば、いくつかの例では、対応して設けられる第2透光開口部1132及び透光部1020では、第2透光開口部1132のベース基板101上での正投影と透光部1020のベース基板101上での正投影は少なくとも部分的に重なり、例えば、第2透光開口部1132のベース基板101上での正投影は透光部1020のベース基板101上での正投影の内部に位置する。それによって、図3及び図5に示すように、光線Lは表示基板の表示側(図中の上側)から第2透光開口部1132及び透光部1020を順に通過して表示基板の非表示側(図中の下側)に到達でき、それによって表示基板の非表示側に設けられ得る感光装置(例えば、画像センサなど)が感光操作を行う。
【0085】
例えば、いくつかの実施例では、図12に示すように、駆動回路層102は相互に平行に設けられ且つ周期的に配置される第1信号線S1及び第2信号線S2を含み、第1信号線S1及び第2信号線S2は複数のサブ画素SPに異なる電気信号を提供するように構成される。例えば、複数の第2透光開口部1132のベース基板101上での正投影はそれぞれ、1つの第1信号線S1のベース基板101上での正投影と、該1つの第1信号線S1との距離が最も近い1つの第2信号線S2のベース基板101上での正投影との間に位置する。
【0086】
例えば、いくつかの実施例では、第1信号線S1は発光制御信号線EMT、第2信号線はリセット電圧線VNTであり、後で詳細に説明する。
【0087】
なお、実際の生産におけるプロセス誤差及び構造誤差などを考慮すると、形成される信号線は直線ではない可能性があり、例えば、凹凸のある部分などがあり、本開示の実施例では、第1信号線S1と第2信号線S2が「相互に平行である」とは、第1信号線S1と第2信号線S2の延伸方向に形成される角度が15度の範囲内にあることであり、必ずしも厳密に平行でなくてもよい。
【0088】
例えば、図12に示すように、駆動回路層は相互に平行に設けられ且つ周期的に配置される第3信号線S3及び第4信号線S4をさらに含んでもよく、第3信号線S3及び第4信号線S4はそれぞれ第1信号線S1及び第2信号線S2と交差し、例えば垂直であり、第3信号線S3及び第4信号線S4は複数のサブ画素に異なる電気信号を提供するように構成され、複数の第2透光開口部1032のベース基板101上での正投影はそれぞれ1つの第3信号線S3のベース基板101上での正投影と該第3信号線に隣接する1つの第4信号線S4のベース基板101上での正投影との間に位置する。
【0089】
例えば、いくつかの実施例では、第3信号線S3は第1電源線VDD1、第4信号線S4はデータ線DTであり、後で詳細に説明する。
【0090】
例えば、図12に示すように、第1信号線S1、第2信号線S2、第3信号線S3及び第4信号線S4は複数の第1領域RG、すなわち図中の破線枠に囲まれた領域を画定し、複数の第2透光開口部1032のベース基板101上での正投影はそれぞれ複数の第1領域RGのベース基板101上での正投影内に位置する。
【0091】
例えば、図13は表示基板のブラックマトリックス層及びカラーフィルム層の部分平面模式図を示し、且つ複数の第1透光開口部1131、複数の第2透光開口部1132及び複数のカラーフィルムパターン1141の平面模式図を示す。図13に示すように、ベース基板101の板面に垂直な方向において、複数のカラーフィルムパターン1141は、第1サブ画素(例えば、赤色サブ画素)の発光デバイスと少なくとも部分的に重なる第1カラーフィルムパターン1141A、及び第2サブ画素(例えば、緑色サブ画素)の発光デバイスと少なくとも部分的に重なる第2カラーフィルムパターン1141Bを含む。ベース基板101の板面に平行な方向において、第1カラーフィルムパターン1141Aの平面形状は第2カラーフィルムパターン1141Bの平面形状とは異なり、且つ第1カラーフィルムパターン1141Aの面積は第2カラーフィルムパターン1141Bの面積よりも大きい。
【0092】
例えば、図13に示すように、第1カラーフィルムパターン1141Aの平面形状は略矩形であり、例えば、切欠きがある長方形であり、第2カラーフィルムパターン1141Bの平面形状は略半楕円形である。例えば、第1カラーフィルムパターン1141A及び第2カラーフィルムパターン1141Bの面積はそれぞれそれに被覆される第1透光開口部1131の面積よりも大きく、それによってフィルタリング作用を十分に実現する。
【0093】
例えば、いくつかの例では、第1カラーフィルムパターン1141Aの面積と第2カラーフィルムパターン1141Bの面積との比の範囲は(1~1.5):1であり、例えば、1.2:1又は1.4:1などである。
【0094】
例えば、図13に示すように、ベース基板101の板面に垂直な方向において、複数のカラーフィルムパターン1141は第3サブ画素(例えば、青色サブ画素)の発光デバイスと少なくとも部分的に重なる第3カラーフィルムパターン1141Cをさらに含む。ベース基板101の板面に平行な方向において、第3カラーフィルムパターン1141Cの平面形状は第1カラーフィルムパターン1141A及び第2カラーフィルムパターン1141Bの平面形状とは異なり、第3カラーフィルムパターン1141Cの面積は第1カラーフィルムパターン1141Aの面積及び第2カラーフィルムパターン1141Bの面積よりも大きい。例えば、第3カラーフィルムパターン1141Cの平面形状は異形であり、それによってフィルタリング作用を十分に実現する。
【0095】
例えば、いくつかの実施例では、第1カラーフィルムパターン1141Aの面積、第2カラーフィルムパターン1141Bの面積及び第3カラーフィルムパターン1141Cの面積の比の範囲は(1~1.5):1:(1~1.6)であり、例えば1.2:1:1.1又は1.4:1:1.3などである。
【0096】
例えば、図13に示すように、ベース基板101の板面に垂直な方向において、複数のカラーフィルムパターン1141は第4サブ画素(例えば、緑色サブ画素)の発光デバイスと少なくとも部分的に重なる第4カラーフィルムパターン1141Dをさらに含む。ベース基板101の板面に平行な方向において、第4カラーフィルムパターン1141Dの平面形状は第2カラーフィルムパターン1141Bの平面形状と略同じであり、第4カラーフィルムパターン1141Dの面積は第2カラーフィルムパターン1141Dの面積に略等しい。
【0097】
例えば、第4カラーフィルムパターン1141Dの平面形状は略半楕円形であり、且つその面積は第2カラーフィルムパターン1141Dの面積に略等しく、例えば第4カラーフィルムパターン1141Dの面積と第2カラーフィルムパターン1141Dの面積との差は第2カラーフィルムパターン1141Dの面積の10%以下である。
【0098】
本開示の実施例では、ブラックマトリックス層113は表示基板に入射する光線を吸収し、表示基板による外光の反射率を低減させ、表示基板の表示効果を向上させることができ、ブラックマトリックス層113上にカラーフィルム層114を被覆することで、カラーフィルム層114は表示基板に入射する光線に対して二次吸収を行うことができ、それによって表示基板による外光の反射率をさらに低減させ、表示基板の表示効果を向上させることができる。図13に示す複数のカラーフィルムパターン1141に対してテストを行ったところ、該複数のカラーフィルムパターン1141が図13に示す形状及び大きさの分布を有する場合、複数のカラーフィルムパターン1141はフィルタリング作用及び光反射作用を十分に実現でき、表示基板の表示効果が向上することをわかった。
【0099】
例えば、いくつかの実施例では、図13に示すように、ベース基板101の板面に垂直な方向において、第4カラーフィルムパターン1141Dと第4透光子開口部1132Dは部分的に重なる。
【0100】
例えば、いくつかの例では、図13に示すように、第1サブ画素P1に対応する第1カラーフィルムパターン1141Aの横方向サイズ1141A~1は27μm~33μmであり、例えば28μm、29μm又は30μmなどであり、縦方向サイズ1141A~2は30μm~35μmであり、例えば32μm、33μm又は34μmなどであり、第2サブ画素P2に対応する第2カラーフィルムパターン1141Bの横方向サイズ1141B~1は20μm~25μmであり、例えば21μm、22μm又は23μmなどであり、縦方向サイズ1141B~2は23μm~28μmであり、例えば25μm、26μm又は27μmなどであり、第3サブ画素P3に対応する第3カラーフィルムパターン1141Cの横方向サイズ1141C~1は32μm~38μmであり、例えば34μm、35μm又は36μmなどであり、縦方向サイズ1141C~2は35μm~45μmであり、例えば38μm、40μm又は42μmなどであり、第4サブ画素P4に対応する第4カラーフィルムパターン1141Dの横方向サイズ1141D~1は20μm~25μmであり、例えば21μm、22μm又は23μmなどであり、縦方向サイズ1141D~2は23μm~28μmであり、例えば25μm、26μm又は27μmなどである。
【0101】
例えば、いくつかの実施例では、複数のカラーフィルムパターン1141のエッジと複数の第2透光開口部1132のエッジとの最小距離は1μm-5μmである。例えば、図13に示すように、少なくとも一部の隣接するカラーフィルムパターン1141と第2透光開口部1132について、カラーフィルムパターン1141と第2透光開口部1132との間に間隔があり、且つカラーフィルムパターン1141のエッジと第2透光開口部1132のエッジとの最小距離が1μm-5μmであることで、カラーフィルムパターン1141が第2透光開口部1132を通過した光をフィルタリングすることを回避する。
【0102】
例えば、図13及び図8Aなどに示すように、同一のサブ画素に対応する1つのカラーフィルムパターン1141及び1つのサブ画素開口部1081について、カラーフィルムパターン1141の平面形状はサブ画素開口部1081の平面形状とは異なる。例えば、複数の第2透光開口部1132の少なくとも一部のエッジはそれに隣接するカラーフィルムパターン1141のエッジの少なくとも一部に平行である。例えば、図13の破線枠に示す部分について、第2透光開口部1132の一部のエッジはそれに隣接するカラーフィルムパターン1141の一部のエッジに平行である。
【0103】
以下、1つの具体的な例によって本開示の実施例に係る表示基板の各機能層の構造及び回路配置を詳細に説明する。この例では、サブ画素は7T1C画素駆動回路を使用して発光デバイスEMを駆動する。
【0104】
例えば、図14Aは7T1C画素回路の回路図を示す。図14Aに示すように、該画素回路は駆動回路122、データ書込み回路126、補償回路128、記憶回路127、第1発光制御回路123、第2発光制御回路124及びリセット回路129を含む。
【0105】
例えば、駆動回路122は制御端子131、第1端子132及び第2端子133を含み、発光デバイスEMを流れる駆動電流を制御するように構成され、駆動回路122の制御端子131は第1ノードN1に接続され、駆動回路122の第1端子132は第2ノードN2に接続され、駆動回路122の第2端子133は第3ノードN3に接続される。
【0106】
例えば、データ書込み回路126は制御端子、第1端子及び第2端子を含み、制御端子は第1走査信号を受信するように構成され、第1端子はデータ信号を受信するように構成され、第2端子は駆動回路122の第1端子132(第2ノードN2)に接続され、該第1走査信号Ga1に応答して該データ信号を駆動回路122の第1端子132に書き込むように構成される。例えば、データ書込み回路126の第1端子はデータ線12に接続されて該データ信号を受信し、制御端子は走査線11に接続されて該第1走査信号Ga1を受信する。
【0107】
例えば、データ書込み段階では、データ書込み回路126は第1走査信号Ga1に応答してオンになり得、それによりデータ信号を駆動回路122の第1端子132(第2ノードN2)に書き込み、データ信号を記憶回路127に記憶することができ、それにより、例えば発光段階では、該データ信号に応じて、発光デバイスEMの発光を駆動する駆動電流を生成することができる。
【0108】
例えば、補償回路128は制御端子、第1端子及び第2端子を含み、制御端子は第2走査信号Ga2を受信するように構成され、第1端子及び第2端子はそれぞれ駆動回路122の制御端子131及び第2端子133に電気的に接続され、該補償回路は該第2走査信号に応答して該駆動回路120に対して閾値補償を行うように構成される。
【0109】
例えば、記憶回路127は駆動回路122の制御端子131及び第1電圧端子VDDに電気的に接続され、データ書込み回路126により書き込まれるデータ信号を記憶するように構成される。例えば、データ書込み及び補償段階では、補償回路128は該第2走査信号Ga2に応答してオンになり得、それにより、データ書込み回路126により書き込まれるデータ信号を該記憶回路127に記憶することができる。例えば、同時にデータ書込み及び補償段階では、補償回路128は駆動回路122の制御端子131と第2端子133を電気的に接続でき、それにより、駆動回路122の閾値電圧の関連情報も該記憶回路に対応付けて記憶でき、それにより、例えば、発光段階では記憶されたデータ信号及び閾値電圧を用いて駆動回路122を制御でき、それによって駆動回路122の出力を補償する。
【0110】
例えば、第1発光制御回路123は駆動回路122の第1端子132(第2ノードN2)及び第1電圧端子VDDに接続され、第1発光制御信号に応答して第1電圧端子VDDの第1電源電圧を駆動回路122の第1端子132に印加するように構成される。例えば、図14Aに示すように、第1発光制御回路123は第1発光制御端子EM1、第1電圧端子VDD及び第2ノードN2に接続される。
【0111】
例えば、第2発光制御回路124は第2発光制御端子EM2、発光デバイスEMの第1端子510及び駆動回路122の第2端子132に接続され、第2発光制御信号に応答して駆動電流を発光デバイスEMに印加できるように構成される。
【0112】
例えば、発光段階では、第2発光制御回路123は第2発光制御端子EM2が提供する第2発光制御信号に応答してオンになり、それにより駆動回路122は第2発光制御回路123によって駆動電流を発光デバイスEMに印加して発光させることができ、非発光段階では、第2発光制御回路123は第2発光制御信号に応答してオフになり、それにより電流が発光デバイスEMを流れて発光させることを回避し、対応する表示装置のコントラストを向上させることができる。
【0113】
また例えば、初期化段階では、第2発光制御回路124は第2発光制御信号に応答してオンになり得、それによりリセット回路と組み合わせて駆動回路122及び発光デバイスEMに対してリセット操作を行うことができる。
【0114】
例えば、第2発光制御信号EM2は第1発光制御信号EM1と同じであるか又は異なるようにしてもよく、例えば、それらは同じ又は異なる信号出力端子に接続されてもよい。
【0115】
例えば、リセット回路129はリセット電圧端子Vinit及び発光デバイスEMの第1端子134(第4ノードN4)に接続され、リセット信号に応答してリセット電圧を発光デバイスEMの第1端子134に印加するように構成される。別のいくつかの例では、図14Aに示すように、該リセット信号はさらに駆動回路の制御端子131、すなわち、第1ノードN1に印加されてもよい。例えば、リセット信号は該第2走査信号であり、リセット信号は第2走査信号と同期するほかの信号であってもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。例えば、図14Aに示すように、該リセット回路129はそれぞれ発光デバイスEMの第1端子134、リセット電圧端子Vinit及びリセット制御端子Rst(リセット制御線)に接続される。例えば、初期化段階では、リセット回路129はリセット信号に応答してオンになり得、それによりリセット電圧を発光デバイスEMの第1端子134及び第1ノードN1に印加でき、それにより駆動回路122、補償回路128及び発光デバイスEMに対してリセット操作を行い、この前の発光段階の影響を除去することができる。
【0116】
例えば、発光デバイスEMは第1端子134及び第2端子135を含み、発光デバイスEMの第1端子134は駆動回路122の第2端子133から駆動電流を受信するように構成され、発光デバイスEMの第2端子135は第2電圧端子VSSに接続されるように構成される。例えば、一例では、図14Aに示すように、発光デバイスEMの第1端子134は第2発光回路124によって第3ノードN3に接続されてもよい。本開示の実施例はこの状況を含むが、これに限定されない。例えば、発光デバイスEMは、例えばトップエミッション、ボトムエミッション、及びデュアルエミッションなどの様々なタイプのOLEDであってもよく、赤色光、緑色光、青色光又は白色光などを発することができ、該OLEDの第1電極層及び第2電極層はそれぞれ該発光デバイスの第1端子134及び第2端子135として機能する。本開示の実施例は発光デバイスの具体的な構造を限定しない。
【0117】
ただし、本開示の実施例の説明では、第1ノードN1、第2ノードN2、第3ノードN3及び第4ノードN4は必ずしも実際に存在する部材を示すものではなく、回路図における関連回路が接続する合流点を示す。
【0118】
なお、本開示の実施例の説明では、符号Vdはデータ信号端子を示すことができるだけでなく、データ信号のレベルを示すこともでき、同様に、符号Ga1、Ga2は第1走査信号、及び第2走査信号を示すことができるだけでなく、第1走査信号端子及び第2走査信号端子を示すこともでき、Rstはリセット制御端子を示すことができるだけでなく、リセット信号を示すこともでき、符号Vinitはリセット電圧端子を示すことができるだけでなく、リセット電圧を示すこともでき、符号VDDは第1電圧端子を示すことができるだけでなく、第1電源電圧を示すこともでき、符号VSSは第2電圧端子を示すことができるだけでなく、第2電源電圧を示すこともできる。以下の各実施例はこれと同じであり、詳細に説明しない。
【0119】
図14B図14Aに示す画素回路の具体的な実現例の回路図である。図14Bに示すように、該画素回路は、第1~第7トランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6、T7、及び記憶コンデンサCstを含む。例えば、第1トランジスタT1は駆動トランジスタとして使用され、残りの第2~第7トランジスタはスイッチングトランジスタとして使用される。
【0120】
例えば、図14Bに示すように、駆動回路122は第1トランジスタT1として実現されてもよい。第1トランジスタT1のゲートは駆動回路122の制御端子131として、第1ノードN1に接続され、第1トランジスタT1の第1極は駆動回路122の第1端子132として、第2ノードN2に接続され、第1トランジスタT1の第2極は駆動回路122の第2端子133として、第3ノードN3に接続される。
【0121】
例えば、図14Bに示すように、データ書込み回路126は第2トランジスタT2として実現されてもよい。第2トランジスタT2のゲートは第1走査線(第1走査信号端子Ga1)に接続されて第1走査信号を受信し、第2トランジスタT2の第1極はデータ線(データ信号端子Vd)に接続されてデータ信号を受信し、第2トランジスタT2の第2極は駆動回路122の第1端子132(第2ノードN2)に接続される。例えば、該第2トランジスタT2はP型トランジスタであり、例えば、活性層は低温でポリシリコンをドーピングした薄膜トランジスタである。
【0122】
例えば、図14Bに示すように、補償回路128は第3トランジスタT3として実現されてもよい。第3トランジスタT3のゲートは第2走査線(第2走査信号端子Ga2)に接続されて第2走査信号を受信するように構成され、第3トランジスタT3の第1極は駆動回路122の制御端子131(第1ノードN1)に接続され、第3トランジスタT3の第2極は駆動回路122の第2端子133(第3ノードN3)に接続される。
【0123】
例えば、図14Bに示すように、記憶回路127は記憶コンデンサCstとして実現されてもよく、該記憶コンデンサCstは第1コンデンサ電極C1及び第2コンデンサ電極C2を含み、該第1コンデンサ電極C1は第1電圧端子VDDに接続され、該第2コンデンサ電極C2は駆動回路122の制御端子131に接続される。
【0124】
例えば、図14Bに示すように、第1発光制御回路123は第4トランジスタT4として実現されてもよい。第4トランジスタT4のゲートは第1発光制御線(第1発光制御端子EM1)に接続されて第1発光制御信号を受信し、第4トランジスタT4の第1極は第1電圧端子VDDに接続されて第1電源電圧を受信し、第4トランジスタT4の第2極は駆動回路122の第1端子132(第2ノードN2)に接続される。
【0125】
例えば、発光デバイスEMは具体的には発光ダイオード(OLED)として実現されてもよく、その第1電極層(ここでは、陽極)は第4ノードN4に接続され、第2発光制御回路124によって駆動回路122の第2端子133から駆動電流を受信するように構成され、発光デバイスEMの第2電極層(ここでは、陰極)は第2電圧端子VSSに接続されて第2電源電圧を受信するように構成される。例えば、第2電圧端子は接地されてもよく、すなわち、VSSは0Vであってもよい。
【0126】
例えば、第2発光制御回路124は第5トランジスタT5として実現されてもよい。第5トランジスタT5のゲートは第2発光制御線(第2発光制御端子EM2)に接続されて第2発光制御信号を受信し、第5トランジスタT5の第1極は駆動回路122の第2端子133(第3ノードN3)に接続され、第5トランジスタT5の第2極は発光デバイスEMの第1端子134(第4ノードN4)に接続される。
【0127】
例えば、リセット回路129は第1リセット回路及び第2リセット回路を含んでもよく、該第1リセット回路は第1リセット信号Rst1に応答して第1リセット電圧Vini1を第1ノードN1に印加するように構成され、該第2リセット回路は第2リセット信号Rst2に応答して第2リセット電圧Vini2を第4ノードN4に印加するように構成される。例えば、図14Bに示すように、該第1リセット回路は第6トランジスタT6として実現され、該第2リセット回路は第7トランジスタT7として実現される。第6トランジスタT6のゲートは第1リセット制御端子Rst1に接続されて第1リセット信号Rst1を受信するように構成され、第6トランジスタT6の第1極は第1リセット電圧端子Vinit1に接続されて第1リセット電圧Vinit1を受信し、第6トランジスタT6の第2極は第1ノードN1に接続されるように構成される。第7トランジスタT7のゲートは第2リセット制御端子Rst2に接続されて第2リセット信号Rst2を受信するように構成され、第7トランジスタT7の第1極は第2リセット電圧端子Vinit2に接続されて第2リセット電圧Vinit2を受信し、第7トランジスタT7の第2極は第4ノードN4に接続されるように構成される。
【0128】
なお、本開示の実施例で使用されるトランジスタはいずれも薄膜トランジスタ又は電界効果トランジスタ又はほかの特性が同じスイッチングデバイスであってもよく、本開示の実施例では、いずれも薄膜トランジスタを例に説明を行う。ここで使用されるトランジスタのソース、ドレインは構造が対称であってもよく、従って、そのソース、ドレインは構造が同じであってもよい。本開示の実施例では、トランジスタのゲートを除く2つの極を区別するために、一方を第1極、他方を第2極と直接説明した。
【0129】
例えば、図12に示すように、第1信号線S1は発光制御線EMTであり、上記第1発光制御信号EM1及び第2発光制御信号EM2を伝送することに用いられ、第2信号線S2はリセット電圧線VNTであり、上記第1リセット電圧Vinit1及び第2リセット電圧Vini2を伝送することに用いられる。例えば、リセット電圧線VNTの発光制御線EMTから離れる側には、上記第1リセット信号Rst1及び第2リセット信号Rst2を伝送することに用いられるリセット制御線RSTをさらに有する。
【0130】
以下、上記画素駆動回路のレイアウト設計を詳細に説明する。
【0131】
例えば、図15は該表示基板の半導体層の模式図を示し、該半導体層は複数のサブ画素の画素駆動回路の薄膜トランジスタT1~T7の活性層を形成することに用いられ、図12に2行のサブ画素の画素駆動回路が示され、以下、直接隣接する4つのサブ画素(すなわち、第1サブ画素100a、第2サブ画素100b、第3サブ画素100c及び第4サブ画素100d)の画素駆動回路を例に説明を行い、図中の破線枠は各サブ画素の画素駆動回路が位置する領域を示し、本開示の実施例はこのレイアウトに限らない。
【0132】
例えば、半導体層上に第1ゲート絶縁層がさらに設けられ、図示されていないため、図3又は図5における第1ゲート絶縁層1024を参照できる。
【0133】
例えば、図16Aは表示基板の第1ゲート金属層の模式図を示し、第1ゲート金属層は第1ゲート絶縁層上に設けられ、図16Bは表示基板の第1ゲート金属層と半導体層とを積層した模式図を示す。
【0134】
例えば、図16A及び図16Bに示すように、第1ゲート金属層は複数の発光制御線EMT、複数のリセット制御線RST、複数の走査線GATE及び複数の記憶コンデンサCstの第1コンデンサ電極C1を含み、例えば、発光制御線EMT、リセット制御線RST、走査線GATE及び記憶コンデンサCstの第1コンデンサ電極C1の、薄膜トランジスタT1~T7の活性層と重なる部分は薄膜トランジスタT1~T7のゲートを構成する。複数の発光制御線EMT、複数のリセット制御線RST、複数の走査線GATEはそれぞれ複数行のサブ画素に1対1で対応して電気的に接続されて対応する電気信号を提供する。
【0135】
例えば、第1ゲート金属層上に第2ゲート絶縁層がさらに設けられ、図示されていないため、図3及び図5における第2ゲート絶縁層1025を参照できる。
【0136】
図17Aは表示基板の第2ゲート金属層の模式図を示し、第2ゲート金属層は第2ゲート絶縁層上に設けられ、図17Bは表示基板の第2ゲート金属層及び第1ゲート金属層と半導体層とを積層した模式図を示す。
【0137】
例えば、図17A及び図17Bに示すように、該第2ゲート金属層は記憶コンデンサCstの第2コンデンサ電極C2及び複数のリセット電圧線VNTを含む。記憶コンデンサCstの第2コンデンサ電極C2は第1コンデンサ電極C1と少なくとも部分的に重なることで、コンデンサを形成する。複数のリセット電圧線VNTは複数行のサブ画素に1対1で対応して電気的に接続されて対応する電気信号を提供する。
【0138】
例えば、第2ゲート金属層上に層間絶縁層がさらに設けられ、図示されていないが、図3及び図5における層間絶縁層1026を参照できる。
【0139】
図18Aは表示基板の第1ソースドレイン金属層の模式図を示し、第1ソースドレイン金属層は層間絶縁層上に設けられ、図18Bは表示基板の第1ソースドレイン金属層と第2ゲート金属層、第1ゲート金属層及び半導体層とを積層した模式図を示す。
【0140】
図18A及び図18Bに示すように、第1ソースドレイン金属層は複数の第1電源線VDD1を含む。例えば、該複数の第1電源線VDD1はそれぞれ複数列のサブ画素に1対1で対応して電気的に接続されて第1電源電圧を提供する。例えば、第1ソースドレイン金属層は該複数のデータ線DTをさらに含む。該複数のデータ線DTは複数列のサブ画素に1対1で対応して電気的に接続されてデータ信号を提供する。例えば、第1ソースドレイン金属層は複数の接続電極CLをさらに含み、第2コンデンサ電極C2と第3トランジスタT3の第1極とを接続するか、又は第6トランジスタT6の第1極とリセット電圧線VNTとを接続するか、又は第5トランジスタT5の第2極と発光デバイスの第1電極層などとを接続することに用いられる。
【0141】
例えば、第1ソースドレイン金属層上にパッシベーション層及び平坦化層がさらに設けられ、図示されていないが、図3及び図5におけるパッシベーション層1027及び平坦化層1091を参照できる。
【0142】
図19Aは表示基板の第2ソースドレイン金属層の模式図を示し、第2ソースドレイン金属層は平坦化層1091上に設けられ、図19Bは表示基板の第2ソースドレイン金属層及び第1ソースドレイン金属層、第2ゲート金属層、第1ゲート金属層及び半導体層を積層した模式図を示す。
【0143】
図19A及び図19Bに示すように、第2ソースドレイン金属層は第2電源線VDD2を含み、第2電源線VDD2は格子状であり、例えば、第2電源線VDD2は第1電源線VDD1に電気的に接続されることで、電源線における抵抗の低減に寄与し、それにより電源線の電圧降下を低減させ、第1電源電圧を表示基板の各サブ画素に均一に伝送することに寄与する。例えば、第2ソースドレイン金属層は、発光デバイスの第1電極層と第1トランジスタT1の第1極とを接続することに用いられる接続電極1043をさらに含んでもよい。例えば、ベース基板の板面に垂直な方向において、第2電源線VDD2は第1電極層104の本体部1042と少なくとも部分的に重なる。
【0144】
例えば、第2ソースドレイン金属層上に、もう1つの平坦化層、すなわち平坦化層109がさらに設けられ、図20は該平坦化層の平面模式図を示し、図3及び図5と併せて示すように、平坦化層109内に複数のビアVAがある。このとき、第1電極層104は平坦化層109内のビアVAによって接続電極1043に接続される。
【0145】
例えば、同一の行に位置する複数のサブ画素に対応する平坦化層109の複数のビアVAは1つの直線上にない。例えば、図20に示すように、同一の行に位置する隣接する1つの第1サブ画素(例えば、赤色サブ画素)、1つの第2サブ画素(例えば、緑色サブ画素)、1つの第3サブ画素(例えば、青色サブ画素)及び1つの第4サブ画素(例えば、緑色サブ画素)はそれぞれビアVA1~VA4に対応し、ビアVA1~VA4は同一の直線上にない。
【0146】
平坦化層109の複数のビアVAは1つの直線上にないように設計されることで、画素駆動回路の配線を避けて1つの大きな透光領域を形成し、十分な面積の透光部を形成することができる。
【0147】
図21Aは表示基板の第1電極材料層の模式図を示し、第1電極材料層はパッシベーション層109上に設けられ、図21Bは表示基板の第1電極材料層と第2ソースドレイン金属層、第1ソースドレイン金属層、第2ゲート金属層、第1ゲート金属層及び半導体層とを積層した模式図を示す。
【0148】
図21A及び図21Bに示すように、第1電極材料層は複数のサブ画素の発光デバイスEMの第1電極層を含み、複数のサブ画素の発光デバイスEMの第1電極層はそれぞれ平坦化層109内の複数のビアVAによって接続電極1043に接続される。例えば、該第1電極層上に発光デバイスEMの発光材料層が設けられ、発光材料層上に第2電極層が設けられる。
【0149】
例えば、発光デバイスEMの上方には、封入層、ブラックマトリックス層、保護カバープレート115などのほかの機能層がさらに形成され、ここでは詳細に説明しない。
【0150】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示装置をさらに提供し、図22は該表示装置の断面模式図を示し、図22に示すように、該表示装置は本開示の実施例に係る表示基板を含み、図22には図3に示す表示基板が例として示される。
【0151】
例えば、図22に示すように、該表示装置は紋様タッチ表面S及び画像センサアレイ30をさらに含み、例えば、保護カバープレート115の表面は紋様タッチ表面Sとして実現される。画像センサアレイは駆動回路層102の発光デバイス層から離れる側に設けられ、複数の画像センサ31(1つが例として図示される)を含み、複数の画像センサ31は、紋様収集を行うために、発光デバイス層の複数の発光デバイスEMから発し且つ紋様タッチ表面Sの紋様(例えば、指紋、掌紋など)により複数の画像センサ31に反射される光を受光できるように構成される。
【0152】
例えば、図12に示すように、ブラックマトリックス層は複数の第2透光開口部1132を含み、駆動回路層は複数の透光部1020を含み、1つの第2透光開口部1132は1つの透光部1020に対応し、このとき、複数の画像センサ31は、紋様収集を行うために、発光デバイス層の複数の発光デバイスEMから発し且つ紋様タッチ表面Sの紋様により反射され、ブラックマトリックス層113の複数の第2透光開口部1132及び駆動回路層の複数の透光部1020を通過して複数の画像センサ31に到達する光を受光できるように構成される。それによって、複数の第2透光開口部1132及び複数の透光部1020によって、複数の画像センサ31は紋様により反射される光を十分に受光でき、それにより紋様認識速度及び紋様認識精度を向上させることができる。
【0153】
本開示の実施例に係る表示装置はほかの構造をさらに有してもよく、具体的には関連技術を参照でき、ここでは詳細に説明しない。
【0154】
さらに以下のいくつかの点を説明する必要がある。
【0155】
(1)本開示の実施例の図面は本開示の実施例に関連する構造のみに関し、ほかの構造は通常設計を参照すればよい。
【0156】
(2)明瞭にするために、本開示の実施例を説明するための図面では、層又は領域の厚さは拡大又は縮小されており、すなわち、これらの図面は実際の縮尺に応じて描かれるものではない。理解できるように、例えば層、膜、領域又は基板のような素子がもう1つの素子の「上」又は「下」に位置すると記載される場合、該素子はもう1つ素子の「上」又は「下」に「直接」位置してもよいし、中間素子が存在してもよい。
【0157】
(3)矛盾しない限り、本開示の実施例及び実施例における特徴を相互に組み合わせて新しい実施例を得ることができる。
【0158】
以上、本開示の特定の実施形態を説明したが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本開示の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に準じるべきである。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
図20
図21A
図21B
図22
【国際調査報告】