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特表2024-519236仮想サービスを提供する方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-10
(54)【発明の名称】仮想サービスを提供する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/9032 20190101AFI20240501BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20240501BHJP
【FI】
G06F16/9032
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023526140
(86)(22)【出願日】2022-04-26
(85)【翻訳文提出日】2023-04-19
(86)【国際出願番号】 EP2022061056
(87)【国際公開番号】W WO2022229188
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】21171451.4
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
2.UNIX
3.JAVA
4.JAVASCRIPT
5.PYTHON
(71)【出願人】
【識別番号】523148160
【氏名又は名称】デグサ バンク アーゲー
【氏名又は名称原語表記】DEGUSSA BANK AG
【住所又は居所原語表記】Theodor-Heuss-Allee 74, 60605 Frankfurt am Main, Deutschland
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】110001704
【氏名又は名称】弁理士法人山内特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】エッカート、ユルゲン
(72)【発明者】
【氏名】ホーフ、ミヒャエル
(72)【発明者】
【氏名】シャルト、アクセル
【テーマコード(参考)】
5B175
【Fターム(参考)】
5B175GA04
5B175GB05
5B175GC02
5B175HA01
(57)【要約】
仮想サービスを提供する技術が提供される。本技術は、複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境を生成することを含む。生成された仮想環境は、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む。本技術は、表示された複数の対話プロンプトおよび複数のUIオブジェクトに応答して、ユーザから一または複数の入力を受信することをさらに含む。本技術は、受信した一または複数の入力を処理して、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することをさらに含む。本技術は、その決定に基づいて、所望された一または複数のサービスをユーザに提供することをさらに含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想サービスを提供するシステムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサが実行する命令を記憶するメモリと、を備え、
ハードウェアである前記プロセッサは、前記命令により、
複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境であって、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む仮想環境を生成し、
表示された前記複数の対話プロンプトおよび前記複数のUIオブジェクトに応答して、前記ユーザから一または複数の入力を受信し、
受信した前記一または複数の入力を処理して、前記ユーザが所望する一または複数のサービスを決定し、
前記決定に基づいて、所望された前記一または複数のサービスを前記ユーザに提供する、
ように構成されている、
システム。
【請求項2】
前記プロセッサはさらに、
前記一または複数の入力を分析して、一または複数の特徴を決定し、
一または複数の予め定義されたドメインディクショナリに基づいて、決定された前記一または複数の特徴を分類し、
前記分類と前記一または複数のディクショナリに紐づいた重みに基づいて、前記一または複数の入力のコンテキスト要約を実行して、前記一または複数の入力に紐づいたコンテキストを決定し、
決定された前記コンテキストと前記複数のサービスとを相関させ、前記ユーザが所望する一または複数のサービスを決定する、
ことで前記一または複数の入力を処理するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数の対話プロンプトは、テキストプロンプト、音声プロンプト、および、ビデオプロンプトのうちの一または複数である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記一または複数の入力は、テキスト入力、音声、ビデオ、および、マルチメディアファイルのうちの一または複数である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数の対話プロンプトは、前記ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することを目的とする質問、前記ユーザが投げかけた前記質問に対する一または複数の回答、前記ユーザが所望する前記一または複数のサービスに対応する一または複数のUIオブジェクトを前記ユーザが見つけることを支援する一または複数の指示、所望された前記一または複数のサービスを提供することを任務とする一または複数の担当者の一または複数の詳細、および、前記ユーザに提供されたサービスに対するフィードバックを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記サービス提供者は銀行に相当し、前記複数のサービスは、バンキングサービスを提供するための一または複数のサービス、予約を取得するための一または複数のサービス、文書交換のための一または複数のサービス、および、顧客サポートを提供するための一または複数のサービスを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
予約の取得を可能にするために、前記プロセッサは、予約の日時の選択、要求するサービスのカテゴリの選択、および、前記一または複数の担当者のうちの一の担当者の選択、を決定するための前記複数の対話プロンプトのうちの一または複数の対話プロンプトを表示するように構成されている、
請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記プロセッサはさらに、前記複数のサービスのうちの一または複数のサービスを提供することを任務とする前記複数の担当者のうちの前記一または複数の担当者の対応可能状況を示すリアルタイムの状態を提供するように構成されている、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセッサは、
前記複数のサービスのうち要求された前記サービスを提供するために取得された予約に対応する、一または複数の確証を生成し、
生成された前記一または複数の確証を、前記サービス提供者、前記サービスを提供する前記担当者、および、前記ユーザに対して送信する、
ように構成されている、
請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記複数の対話プロンプトは、電話、ボイスオーバーインターネット(VoIP)通話、チャット、ビデオ会議、電子メール、画面共有セッション、ホワイトボード、および、ショートメッセージサービス(SMS)のうちの一または複数を使用して、前記ユーザと前記一または複数の担当者との間のコミュニケーションを可能にする、
請求項5に記載のシステム。
【請求項11】
前記プロセッサは、
前記複数のサービスのうち要求されたサービスに対応する複数のユーザから受信した一または複数の要求の追跡、
前記複数のユーザのうちの一のユーザとの通信の確立、および、
前記一または複数の担当者のうちの一の担当者によってサービスが提供された前記要求に対応する一または複数の見識の生成、
のうちの一または複数のために、前記一または複数の担当者のそれぞれに対して、一または複数のインターフェースを提供するように構成されている、
請求項5に記載のシステム。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記一または複数の担当者のうちの一の担当者と、予め定義されたユーザ数より少ない数の一または複数のユーザとの並列通信を可能にするように構成されている、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記複数のUIオブジェクトは、株価リスト、リアルタイムニュース速報、広告、気象情報、銀行が提供するバンキングサービスのリスト、リストに記載された前記サービスを利用するための一または複数のチュートリアル、前記銀行のソーシャルネットワークページに対応するユニバーサルリソースロケータ(URL)、および、掲示板に対応するUIオブジェクトを含む、
請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記複数のUIオブジェクトは、前記ユーザの前記サービス提供者との物理的な体験を模倣するユーザ体験(UX)を前記ユーザに提供するように、前記ユーザに紐づいた電子機器に表示される、
請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
仮想サービスを提供する方法であって、
仮想通信装置により、複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境であって、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む仮想環境を生成し、
前記仮想通信装置により、表示された前記複数の対話プロンプトおよび前記複数のUIオブジェクトに応答して、前記ユーザから一または複数の入力を受信し、
前記仮想通信装置により、受信した前記一または複数の入力を処理して、前記ユーザが所望する一または複数のサービスを決定し、
前記仮想通信装置により、前記決定に基づいて、所望された前記一または複数のサービスを前記ユーザに提供する、
方法
【請求項16】
前記一または複数の入力を分析して、一または複数の特徴を決定し、
一または複数の予め定義されたドメインディクショナリに基づいて、決定された前記一または複数の特徴を分類し、
前記分類と前記一または複数のディクショナリに紐づいた重みに基づいて、前記一または複数の入力のコンテキスト要約を実行して、前記一または複数の入力に紐づいたコンテキストを決定し、
決定された前記コンテキストと前記複数のサービスとを相関させ、前記ユーザが所望する一または複数のサービスを決定する、
ことで前記一または複数の入力を処理する
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記複数の対話プロンプトは、テキストプロンプト、音声プロンプト、および、ビデオプロンプトとのうちの一または複数である、
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記一または複数の入力は、テキスト入力、音声、ビデオ、および、マルチメディアファイルのうちの一または複数である、
請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記複数の対話プロンプトは、前記ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することを目的とする質問、前記ユーザが投げかけた前記質問に対する一または複数の回答、前記ユーザが所望する前記一または複数のサービスに対応する一または複数のUIオブジェクトを前記ユーザが見つけることを支援する一または複数の指示、所望された前記一または複数のサービスを提供することを任務とする一または複数の担当者の一または複数の詳細、および、前記ユーザに提供されたサービスに対するフィードバックを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記サービス提供者は銀行に相当し、前記複数のサービスは、バンキングサービスを提供するための一または複数のサービス、予約を取得するための一または複数のサービス、文書交換のための一または複数のサービス、および、顧客サポートを提供するための一または複数のサービスを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項21】
予約の取得を可能にするために、予約の日時の選択、要求するサービスのカテゴリの選択、および、前記一または複数の担当者のうちの一の担当者の選択、を決定するための前記複数の対話プロンプトのうちの一または複数の対話プロンプトを表示する
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のサービスのうちの一または複数のサービスを提供することを任務とする前記複数の担当者のうちの前記一または複数の担当者の対応可能状況を示すリアルタイムの状態を提供する、
請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記複数のサービスのうち要求された前記サービスを提供するために取得された予約に対応する、一または複数の確証を生成し、
生成された前記一または複数の確証を、前記サービス提供者、前記サービスを提供する前記担当者、および、前記ユーザに対して送信する、
請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記複数の対話プロンプトは、電話、ボイスオーバーインターネット(VoIP)通話、チャット、ビデオ会議、電子メール、画面共有セッション、ホワイトボード、および、ショートメッセージサービス(SMS)のうちの一または複数を使用して、前記ユーザと前記一または複数の担当者との間のコミュニケーションを可能にする、
請求項19に記載の方法。
【請求項25】
前記複数のサービスのうち要求されたサービスに対応する複数のユーザから受信した一または複数の要求の追跡、
前記複数のユーザのうちの一のユーザとの通信の確立、および、
前記一または複数の担当者のうちの一の担当者によってサービスが提供された前記要求に対応する一または複数の見識の生成、
のうちの一または複数のために、前記一または複数の担当者のそれぞれに対して、一または複数のインターフェースを提供する、
請求項19に記載の方法。
【請求項26】
前記一または複数の担当者のうちの一の担当者と、予め定義されたユーザ数より少ない数の一または複数のユーザとの並列通信を可能にするように構成されている、
請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記複数のUIオブジェクトは、株価リスト、リアルタイムニュース速報、広告、気象情報、銀行が提供するバンキングサービスのリスト、リストに記載された前記サービスを利用するための一または複数のチュートリアル、前記銀行のソーシャルネットワークページに対応するユニバーサルリソースロケータ(URL)、および、掲示板に対応するUIオブジェクトを含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項28】
前記複数のUIオブジェクトは、前記ユーザの前記サービス提供者との物理的な体験を模倣するユーザ体験(UX)を前記ユーザに提供するように、前記ユーザに紐づいた電子機器に表示される、
請求項15に記載の方法。
【請求項29】
プロセッサにより実行されると、前記プロセッサが仮想バンキングサービスを提供するための一または複数の工程を実行できるようになる命令を記憶する、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記一または複数の工程は、
複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境であって、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む仮想環境を生成し、
表示された前記複数の対話プロンプトおよび複数のUIオブジェクトに応答して、前記ユーザから一または複数の入力を受信し、
受信した前記一または複数の入力を処理して、前記ユーザが所望する一または複数のサービスを決定し、
前記決定に基づいて、所望された前記一または複数のサービスを前記ユーザに提供する、ことを含む、
非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して仮想サービスの提供に関し、より具体的には、仮想通信装置を使用して仮想サービスを提供するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、(例えば、銀行での)サービスの提供において、顧客はサービスを利用するために、サービス提供者の施設内に物理的に存在する必要がある。特に、サービス提供者が銀行である場合、金融業務に関連して敏感であるため、これが義務付けられている。顧客は、その身元を物理的に確認できるように、銀行の施設内にいることが義務付けられている。例えば、特定の取引では、その取引を処理するためにその場で確認される書類に顧客が物理的に署名することが求められる。これにより、顧客の身元を偽造する危険を防ぎ、不正取引の可能性を低減できる。
【0003】
ある状況では、取引が複数の銀行担当者とのやりとりを必要とすることがあり、顧客が銀行の施設内に物理的に存在したほうが特に便利になる場合がある。またある状況では、バンキングサービスについての知識が不足しているため、顧客が施設を訪問せざるを得ない場合もある。そのような状況では、顧客は、施設でコンシェルジュサービスから説明を受け、その直後に、顧客がサービスの利用を申し込むことができると考えている。
【0004】
時間の確保に関してプレッシャーが高まるにつれて、顧客が預貯金を行うために時間を捻出することは、ますます難しくなっている。その上、既存のオンラインバンキングソリューションでは、提供するアプリケーションスイートが限られており、バンキング体験を再現できないことがよくある。さらに、商業銀行分野で影響力を拡大するためには、銀行がより多くの実店舗を持つことが不可欠であるが、これは、特に特定の地域でまばらな顧客基盤を扱う場合、時には実現不可能で採算が合わないこともある。
【0005】
そこで、上記の問題に対処するデジタルソリューションの提供において、銀行を支援するシステムおよび/または方法を提供する必要がある。このようなソリューションはまた、バンキング体験全体を簡素化し、サービスを安全かつデジタル処理によって提供しながら、アクセスが簡単にできるものでなければならない。さらに、ユーザが、銀行が提供するサービスを判断することを容易かつ簡単にし、そのサービスの利用を積極的に支援するソリューションも必要とされる。
【0006】
従来の伝統的なアプローチのさらなる制約およびデメリットは、本願の残りの部分に図面を参照して記載されているシステムと本開示のいくつかの態様との比較を通じて、当業者にとって明らかになるであろう。
【0007】
【発明の概要】
【0008】
一実施形態では、仮想サービスを提供するシステムが開示される。システムは、プロセッサと、プロセッサに通信可能に接続されたメモリとを備える。メモリは、実行時に、プロセッサに複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境を生成させる、プロセッサが実行可能な命令を記憶する。生成された仮想環境は、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI:user interface)オブジェクトを含む。プロセッサが実行可能な命令はまた、プロセッサに、表示された複数の対話プロンプトおよび複数のUIオブジェクトに応じて、ユーザから一または複数の入力を受信させる。プロセッサが実行可能な命令はまた、プロセッサに、受信した一または複数の入力を処理させて、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定させる。プロセッサが実行可能な命令はまた、プロセッサに、その決定に基づいて、所望された一または複数のサービスをユーザに提供させる。
【0009】
別の実施形態では、仮想サービスを提供する方法が開示される。一例では、方法は、仮想サービスプラットフォームによって、複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境を生成することを含む。生成された仮想環境は、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む。方法は、表示された複数の対話プロンプトおよび複数のUIオブジェクトに応答して、ユーザから一または複数の入力を受信することをさらに含む。方法は、受信した一または複数の入力を処理して、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することをさらに含む。方法は、その決定に基づいて、所望された一または複数のサービスをユーザに提供することをさらに含む。
【0010】
さらに別の実施形態では、仮想サービスを提供するためにコンピュータが実行可能な命令を記憶する、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体が開示される。一例では、記憶された命令は、プロセッサにより実行される際、プロセッサに、複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境を生成することを含む工程を行わせる。生成された仮想環境は、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む。工程は、表示された複数の対話プロンプトおよび複数のUIオブジェクトに応じて、ユーザから一または複数の入力を受信することをさらに含む。工程は、受信した一または複数の入力を処理して、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することをさらに含む。工程は、その決定に基づいて、所望された一または複数のサービスをユーザに提供することをさらに含む。
【0011】
上述の一般的な説明と以下の詳細な説明はともに、本発明の例示的かつ説明的なものに過ぎず、請求項に記載されるように、制限的なものではないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示に組み込まれてその一部を構成する添付図面は、例示的な実施形態を示し、明細書とともに、開示された原理を説明する役割を果たす。
【0013】
図1】本開示のいくつかの実施形態における、仮想サービスを提供するためのネットワーク環境の一例を示すブロック図である。
【0014】
図2】本開示のいくつかの実施形態における、仮想サービスを提供するシステムの一例を示すブロック図である。
【0015】
図3A】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザと仮想サービスを提供するための仮想通信装置との間の通信の、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
図3B】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザと仮想サービスを提供するための仮想通信装置との間の通信の、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
図3C】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザと仮想サービスを提供するための仮想通信装置との間の通信の、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
【0016】
図4A】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザに対して所望されたサービスを提供するために仮想通信装置によって表示された複数の対話プロンプトの、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
図4B】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザに対して所望されたサービスを提供するために仮想通信装置によって表示された複数の対話プロンプトの、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
図4C】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザに対して所望されたサービスを提供するために仮想通信装置によって表示された複数の対話プロンプトの、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
図4D】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザに対して所望されたサービスを提供するために仮想通信装置によって表示された複数の対話プロンプトの、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
図4E】本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザに対して所望されたサービスを提供するために仮想通信装置によって表示された複数の対話プロンプトの、例示的なレイアウトを集合的に示す図である。
【0017】
図5】本開示のいくつかの実施形態における、サービスを提供するための詳細なプロセスの一例を示すフローチャートである。
【0018】
図6】本開示と一致する実施形態を実装するための例示的なコンピュータシステムを示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付図面を参照し、例示的な実施形態を説明する。都合の良い場合はいつでも、図面全体を通して、同じまたは類似の部分を参照するために、同じ参照番号が使用される。開示された原理の例および特徴が本明細書中に説明されているが、開示された実施形態の精神および範囲から逸脱することなく、修正、適応、および他の実施態様が可能である。以下の詳細な説明は、例示としてのみ考慮され、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
【0020】
仮想サービスを提供する方法および/またはシステムには、様々な実施態様が見出され得る。システムは、プロセッサと、プロセッサに通信可能に接続されたメモリとを備える。メモリはプロセッサが実行可能な命令を記憶する。この命令は、実行時に、複数のサービスを提供するサービス提供者のための仮想環境をプロセッサに生成させる。生成された仮想環境は、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプト、および複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む。
【0021】
一実施形態では、サービス提供者は銀行に相当し、複数のサービスは、バンキングサービスを提供するための一または複数のサービス、予約を取得するための一または複数のサービス、文書交換のための一または複数のサービス、および、顧客サポートを提供するための一または複数のサービスを含む。
【0022】
一実施形態では、複数の対話プロンプトは、テキストプロンプト、音声プロンプト、および、ビデオプロンプトのうちの一または複数であってもよい。複数の対話プロンプトは、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することを目的とする質問、ユーザが投げかけた質問に対する一または複数の回答、ユーザが所望する一または複数のサービスに対応する一または複数のUIオブジェクトをユーザが見つけることを支援する一または複数の指示、所望された一または複数のサービスを提供することを任務とする一または複数の担当者の一または複数の詳細、および、ユーザに提供されたサービスに対するフィードバックを含む。一実施形態では、複数の対話プロンプトは、電話、ボイスオーバーインターネット(VoIP:voice over Internet)通話、チャット、ビデオ会議、電子メール、画面共有セッション、ホワイトボード、および、ショートメッセージサービス(SMS:short messaging service)のうちの一または複数を使用して、ユーザと一または複数の担当者との間のコミュニケーションを可能にする。
【0023】
予約の取得を可能にするために、プロセッサは、予約の日時の選択、要求するサービスのカテゴリの選択、および、一または複数の担当者のうちの一の担当者の選択、のうちの一または複数を決定するための、複数の対話プロンプトのうちの一または複数の対話プロンプトを表示するように構成されてもよい。この目的を達成するために、プロセッサはさらに、複数のサービスのうちの一または複数のサービスを提供することを任務とする複数の担当者のうちの一または複数の担当者の対応可能状況を示すリアルタイムの状態を提供するように構成されてもよい。
【0024】
一実施形態では、プロセッサは、複数のサービスのうち要求されたサービスを提供するために取得された予約に対応する、一または複数の確証を生成するように構成されてもよい。プロセッサはさらに、生成された一または複数の確証を、サービス提供者、サービスを提供する担当者、および、ユーザに対して送信するように構成されてもよい。
【0025】
一実施形態では、プロセッサは、複数のサービスのうち要求されたサービスに対応する複数のユーザから受信した一または複数の要求の追跡、複数のユーザのうちの一のユーザとの通信の確立、および、一または複数の担当者のうちの一の担当者によってサービスが提供された要求に対応する一または複数の見識の生成、のうちの一または複数のために、一または複数の担当者のそれぞれに対して、一または複数のインターフェースを提供するように構成されてもよい。一実施形態では、プロセッサはさらに、一または複数の担当者のうちの一の担当者と、予め定義されたユーザ数より少ない数の一または複数のユーザとの並列通信を可能にするように構成されてもよい。
【0026】
プロセッサが実行可能な命令はまた、プロセッサに、表示された複数の対話プロンプトおよび複数のUIオブジェクトに応じて、ユーザから一または複数の入力を受信させる。一または複数の入力は、テキスト入力、音声、ビデオ、および、マルチメディアファイルのうちの一または複数であってもよい。複数のUIオブジェクトは、株価リスト、リアルタイムニュース速報、広告、気象情報、銀行が提供するバンキングサービスのリスト、リストに記載されたサービスを利用するための一または複数のチュートリアル、銀行のソーシャルネットワークページに対応するユニバーサルリソースロケータ(URL:Universal Resource Locator)、および、掲示板に対応するUIオブジェクトを含む。プロセッサはさらに、ユーザのサービス提供者との物理的な体験を模倣するユーザ体験(UX:user experience)をユーザに提供するように、ユーザに紐づいた電子機器に、複数のUIオブジェクトを表示するように構成されてもよい。
【0027】
プロセッサが実行可能な命令はまた、プロセッサに、受信した一または複数の入力を処理させて、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定させる。一実施形態では、処理は、一または複数の入力を分析して一または複数の特徴を決定することによる、一または複数の入力の処理を含んでもよい。プロセッサはさらに、一または複数の予め定義されたドメインディクショナリに基づいて、決定された一または複数の特徴を分類するように構成されてもよい。プロセッサはさらに、前記分類と一または複数のディクショナリに紐づいたと重みに基づいて、一または複数の入力のコンテキスト要約を実行して、一または複数の入力に紐づいたコンテキストを決定するように構成されてもよい。プロセッサはさらに、決定されたコンテキストと複数のサービスとを相関させ、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定するように構成されてもよい。プロセッサが実行可能な命令はまた、プロセッサに、その決定に基づいて、所望された一または複数のサービスをユーザに提供させる。
【0028】
ここで図1を参照すると、本開示のいくつかの実施形態における、仮想サービスを提供するための例示的なネットワーク環境100が示されている。ネットワーク環境100は、サービス提供者102、複数のユーザ(図示せず)のうちのユーザ104、電子機器106、および、仮想通信装置108を有する。サービス提供者102、ユーザ104、電子機器106、および、仮想通信装置108は、通信ネットワーク110を介して互いに通信可能に接続されてもよい。一実施態様では、ネットワーク環境100はさらに、仮想通信装置108により生成され、電子機器106に表示され得る、仮想サービス提供者112を含んでもよい。当業者であれば、図示の目的で、一のユーザのみが描かれていることを理解するであろう。しかしながら、仮想サービス提供者112は、本開示の範囲を限定することなく、紐づいた電子機器により複数の他のユーザからアクセスされてもよい。
【0029】
サービス提供者102は、限定されるものではないが、商業バンキングサービス、融資、住宅ローン、マーチャントサービス、財務サービス、外国為替サービス、財務相談、および、コンサルティングなどを提供する銀行を含む、バンキングサービスの提供に従事する金融機関に相当してもよい。説明の便宜のため、以下の開示において、サービス提供者102を銀行102と称し、仮想サービス提供者112を仮想銀行112と称する。
【0030】
サービスは、銀行に在籍する複数の担当者114(114~114)によって提供されてもよい。サービスは、複数のユーザ(例えば、ユーザ104)が銀行102に登録することにより、利用されてもよい。このようなサービスの利用は、仮想銀行112の形態で銀行の仮想環境100を生成するように構成され得る仮想通信装置108を活用することで、ユーザ104により遠隔的に行われてもよい。仮想銀行112は、複数の担当者114’(114’~114’)として描かれる、複数の担当者114の仮想表現を含んでもよい。仮想銀行112(銀行102の仮想表現)は、ユーザ104に紐づいた電子機器106に表示されてもよい。また、仮想通信装置108により生成された対話プロンプト116が、電子機器106に表示されてもよい。
【0031】
ユーザ104に紐づいた電子機器106は、仮想通信装置108により生成された仮想銀行112の一または複数のユーザインターフェース(UI)を電子機器の表示画面に表示するために、適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。電子機器の表示画面の実施態様としては、限定されるものではないが、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)ディスプレイ、および、有機発光ダイオード(OLED:Organic LED)ディスプレイ技術が挙げられる。
【0032】
通信ネットワーク110は、ネットワーク環境100に存在する銀行102、ユーザ104、電子機器106、および、仮想通信装置108が互いに通信し得る媒体を含んでもよい。通信ネットワーク110としては、限定されるものではないが、インターネット、クラウドネットワーク、ワイヤレスフィディリティー(Wi-Fi:Wireless Fidelity)ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、電話線(POTS)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、および/または、都市規模ネットワーク(MAN:Metropolitan Area Network)が挙げられる。例示的なネットワーク環境100内の様々な装置は、有線および無線の様々な通信プロトコルに従って、通信ネットワーク110に接続するように構成されてもよい。このような有線および無線の通信プロトコルとしては、限定されるものではないが、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP:Transmission Control Protocol and Internet Protocol)、ユーザーデータグラムプロトコル(UDP:User Datagram Protocol)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP:Hypertext Transfer Protocol)、ファイル転送プロトコル(FTP:File Transfer Protocol)、ジグビー(Zigbee)、EDGE、赤外線(IR:infrared)、IEEE(登録商標)802.11、802.16、セルラー通信プロトコル、および/または、ブルートゥース(登録商標)(BT:Bluetooth)通信プロトコルが挙げられる。
【0033】
運用においては、仮想通信装置は、複数の担当者114を介して複数のサービスを提供するサービス提供者102のために、仮想環境を生成してもよい。生成された仮想環境は、ユーザ104に対して電子機器106に表示される複数の対話プロンプト、および複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む。
【0034】
仮想通信装置108は、ユーザのサービス提供者102との物理的な体験を模倣するユーザ体験(UX)をユーザに提供するように、ユーザ104に紐づいた電子機器106に複数のUIオブジェクトを表示してもよい。言い換えると、UI上のUIオブジェクトの配置は、電子機器106上に仮想銀行112として描かれる仮想空間を、ユーザ104が直観的にナビゲートし得るようなものであってもよい。複数のUIオブジェクトは、一または複数のサービスのカテゴリにそれぞれ対応する、一または複数のセクションにグループ化されてもよい。一実施形態では、電子機器106が3次元(3D)レンダリングおよび3Dメガネなどの装置をサポートする場合、ユーザ104の体験は銀行102の施設に物理的に存在するときの実際のユーザの3D体験を模倣する。
【0035】
一実施形態では、サービス提供者102は銀行に相当し、銀行により提供された複数のサービスは、限定されるものではないが、バンキングサービスを提供するためのサービス、予約を取得するための一または複数のサービス、文書交換のための一または複数のサービス、および、顧客サポートを提供するための一または複数のサービスを含んでもよい。
【0036】
一実施形態では、複数の対話プロンプトは、電子機器106に生成された出力を用いて表示されてもよい。出力は、限定されるものではないが、テキストプロンプト、音声プロンプト、および、ビデオプロンプトを含んでもよい。
【0037】
一実施形態では、複数の対話プロンプトは、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することを目的とする質問、ユーザが投げかけた質問に対する一または複数の回答、ユーザが所望する一または複数のサービスに対応する一または複数のUIオブジェクトをユーザが見つけることを支援する一または複数の指示、所望された一または複数のサービスを提供することを任務とする一または複数の担当者の一または複数の詳細、および、ユーザに提供されたサービスに対するフィードバックを含む。
【0038】
一実施形態では、複数のUIオブジェクトは、限定されるものではないが、株価リスト、リアルタイムニュース速報、広告、気象情報、銀行が提供するバンキングサービスのリスト、リストに記載されたサービスを利用するための一または複数のチュートリアル、銀行のソーシャルネットワークページに対応するユニバーサルリソースロケータ(URL:Universal Resource Locator)、および、掲示板に対応するUIオブジェクトを含んでもよい。他の実施形態では、複数のUIオブジェクトは、ユーザの学習および/または娯楽向けの一または複数のゲームに対応するUIオブジェクトを含む。一または複数のゲームはユーザの金融知識を高めるようにカスタマイズされてもよい。一または複数のゲームはさらに、バンキング処理に関する知識を高めるようにカスタマイズされてもよい。このようなゲームは、限定されるものではないが、一または複数のパズル、クロスワード、かくれんぼゲーム、クリスマスカレンダーなどを含んでもよい。
【0039】
表示された複数の対話プロンプトと複数のUIオブジェクトとに応じて、仮想通信装置108は、ユーザ104から一または複数の入力を受信してもよい。一または複数の入力は、限定されるものではないが、テキスト入力、音声、ビデオ、および、マルチメディアファイルのうちの一または複数を含んでもよい。
【0040】
一実施形態では、仮想通信装置108は、サービスを、人間が介入することなく提供できるものと、人間の介入を必要とするものとに分類してもよい。人間の介入を必要とするサービスの場合、ユーザ104が利用しようとするサービスについて、仮想通信装置108は、(複数の担当者114’のうち)要求に対してサービスを提供し得る担当者のリストを提示してもよい。この目的を達成するために、仮想通信装置108は、複数のサービスのうちの一または複数のサービスを提供することを任務とする複数の担当者114のうちの一または複数の担当者(例えば、担当者114)の対応可能状況を示すリアルタイムの状態を提供してもよい。
【0041】
一実施形態では、予約に基づいて、仮想通信装置108は、複数のサービスのうち要求されたサービスを提供するために取得された予約に対応する、一または複数の確証を生成してもよい。仮想通信装置108は、生成された一または複数の確証を、銀行102、サービスを提供する担当者114、および、ユーザ104に対して送信してもよい。
【0042】
他の実施形態では、予約の取得を可能にするために、仮想通信装置108は、予約の日時の選択、要求するサービスのカテゴリの選択、および、要求されたサービスを提供できる複数の担当者114’のうちの一の担当者の選択、のうちの一または複数を決定するための、複数の対話プロンプトのうちの一または複数の対話プロンプトを表示してもよい。受信した好適な時間帯に基づいて、仮想通信装置108は、要求に対してサービスを提供できる一の担当者の対応可能状況を相関させ、それに応じて、ユーザ104のその担当者との予約を自動的に取得してもよい。仮想通信装置108は、自動的に取得された予約に対応する一または複数の確証を生成し、その生成された一または複数の確証を選択された担当者およびユーザ104に送信してもよい。
【0043】
一実施形態では、仮想通信装置108は、予約日の予め定義された日数前に、ユーザ104および担当者に注意喚起する一または複数のリマインダーを生成してもよい。一実施形態では、仮想通信装置108は、生成されるこのようなリマインダーの数とともに、上述の予め定義された日数をユーザ104が変更できるようにしてもよい。サービスを利用するために予約された時間帯が近づいてきたら、仮想通信装置108は、ユーザ104と担当者との間のコミュニケーションを可能にする一または複数の対話プロンプトを提示してもよい。一実施形態では、複数の対話プロンプトは、電話、ボイスオーバーインターネット(VoIP)通話、チャット、ビデオ会議、電子メール、画面共有セッション、ホワイトボード、および、ショートメッセージサービス(SMS)のうちの一または複数を使用して、ユーザ104と担当者114との間のコミュニケーションを可能にする。
【0044】
さらに、仮想通信装置108は、以下のうちの一または複数のために、一または複数の担当者のそれぞれ(例えば、担当者114)に対して、一または複数のインターフェースを提供してもよい。インターフェースは、複数のサービスのうち要求されたサービスに対応する複数のユーザから受信した一または複数の要求の追跡を可能にする。インターフェースは、複数のユーザのうちの一のユーザとの通信の確立を可能にする。インターフェースはまた、一または複数の担当者のうちの一の担当者によってサービスが提供された要求に対応する一または複数の見識の生成を可能にする。インターフェースはさらに、担当者が一または複数の見識を生成できるようにし、一または複数の担当者のうちの一の担当者によってサービスが提供された要求に対応する設定可能なダッシュボードを作成してもよい。他の実施形態では、仮想通信装置108は、仮想銀行112の管理者用のインターフェースを生成してもよい。このようなインターフェースは、限定されるものではないが、担当者の対応可能状況、担当者の利用、および、担当者のカテゴリ別のパフォーマンス測定を含むデータに関して、仮想銀行112の管理者に統合した見解を提供してもよい。
【0045】
一実施形態では、仮想通信装置108は、一または複数の担当者のうちの一の担当者と、予め定義されたユーザ数より少ない数の一または複数のユーザとの並列通信を可能にしてもよい。
【0046】
仮想通信装置108は、受信した一または複数の入力を処理して、ユーザ104が所望する一または複数のサービスを決定してもよい。一実施形態では、処理は、一または複数の入力を分析して一または複数の特徴を決定することによる、一または複数の入力の処理を含んでもよい。仮想通信装置108は、一または複数の予め定義されたドメインディクショナリに基づいて、決定された一または複数の特徴を分類してもよい。仮想通信装置108はまた、前記分類と一または複数のディクショナリに紐づいたと重みに基づいて、一または複数の入力のコンテキスト要約を実行して、一または複数の入力に紐づいたコンテキストを決定してもよい。仮想通信装置108は、決定されたコンテキストと複数のサービスとを相関させ、ユーザ104が所望する一または複数のサービスを決定してもよい。
【0047】
決定された一または複数の所望されたサービスに基づいて、仮想通信装置108は、1つのカテゴリで利用可能な選択肢のリストを拡大してもよいし、あるいは1つのサービスを具体的に選択してもよい。ユーザ104が所望し得る特定のサービスが決定された場合、仮想通信装置108は所望された一または複数のサービスをユーザ104に提供してもよい。
【0048】
一実施形態では、仮想通信装置108は、一または複数の対話プロンプトを介して、ユーザ104が担当者から受けたサービスに対するフィードバックをユーザ104が提供できるようにしてもよい。収集されたフィードバックは、担当者のパフォーマンスを集合的に分析する際に、仮想通信装置108が使用してもよい。一実施形態では、仮想通信装置108はまた、フィードバックに基づいて、カテゴリ別の評価を生成してもよい。評価は、サービスの予約時に、電子機器106に表示されてもよい。評価はまた、担当者にインセンティブを与えるように、仮想通信装置108が使用してもよい。
【0049】
人間の介入を必要としないサービスの場合、ユーザ104により選択されたUIオブジェクトに対応するサービスを仮想通信装置108がユーザ104に提供し得ることは、当業者であれば理解するであろう。
【0050】
上記で開示されたシステムの様々な構成要素は、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどのプログラム可能なハードウェア装置に実装し得ることに注意する必要がある。あるいは、上述の様々なモジュールは、各種プロセッサによる実行のために、ソフトウェアで実装されてもよい。実行可能なコードの特定されたモジュールは、例えば、オブジェクト、手順、機能、エンジン、または他の構成物として整理され得るコンピュータ命令の、一または複数の物理ブロックまたは論理ブロックを含んでもよい。ただし、特定されたモジュールの実行ファイルは、物理的に同一箇所に配置される必要はなく、論理的に結合される場合には、モジュールを含みモジュールの定められた目的を達成する異なる場所に記憶された完全に異なる命令を含んでもよい。実際、実行可能なコードのモジュールは、単一の命令または多くの命令である可能性があり、さらに、いくつかの異なるコードセグメント、異なるアプリケーション、およびいくつかのメモリ装置にわたって分散されてもよい。
【0051】
当業者であれば理解するであろうが、通信ネットワーク110上でデータを伝送するために、様々なプロセスが採用され得る。例えば、例示的なネットワーク環境100は、本明細書中に説明されているプロセスにより、通信ネットワーク110上でデータを伝送してもよい。特に、当業者であれば理解するであろうが、本明細書中に説明されている技術およびステップを実施するための制御ロジックおよび/または自動化されたルーチンは、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせのいずれかによりネットワーク環境100によって実装されてもよい。例えば、ネットワーク環境100上の一または複数のプロセッサが適切なコードにアクセスし、実行して、本明細書中に説明されている一部あるいはすべての技術を実行してもよい。同様に、本明細書中に説明されている、一部あるいはすべてのプロセスを行うように構成された特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)は、ネットワーク環境100上の一または複数のプロセッサに含まれてもよい。
【0052】
図2は、本開示のいくつかの実施形態における、仮想通信装置108により仮想サービスを提供するシステムの一例を示すブロック図である。図2は、図1の要素と併せて説明される。図2を参照すると、プロセッサ202などの一または複数のプロセッサ、メモリ204、会話分析モジュール206、対話プロンプト生成モジュール208、サービススケジューリングモジュール210、サービス提供モジュール212、入出力(I/O:input/output)モジュール214、および/または、送受信機216を含み得る、仮想サービスプラットフォーム112が示されている。一実施態様では、メモリ204は、メモリ204に一体化され得る複数のデータベースを含んでもよい。データベースは、サービスデータベース218、ユーザデータベース220、担当者データベース222、および/または、マルチメディアデータベース224を含んでもよい。プロセッサ202は、メモリ204、会話分析モジュール206、対話プロンプト生成モジュール208、サービススケジューリングモジュール210、サービス提供モジュール212、入出力モジュール214、および/または、送受信機216と通信可能に接続されてもよい。
【0053】
プロセッサ202は、メモリ204に記憶された命令一式を実行するように構成され得る適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。プロセッサ202は、銀行102の仮想環境100を生成するように構成されてもよい。プロセッサ202はさらに、ユーザ104がサービスを利用するための要求を表す、一または複数の入力を受信するように構成されてもよい。プロセッサ202は、一または複数の入力からユーザが利用する所望されたサービスを抽出し、要求に対してサービスを提供する担当者114を調整してもよい。この目的を達成するために、プロセッサ202は、担当者の対応可能状況と、サービスを利用するための好適なスケジュールとを相関させてもよい。プロセッサ202の例として、X86系プロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC:Reduced Instruction Set Computing)プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC:Complex Instruction Set Computing)プロセッサ、および/または、他のプロセッサが挙げられる。
【0054】
メモリ204は、機械語を記憶するように構成され得る適切なロジック、回路、および/もしくは、インターフェース、ならびに/または、プロセッサ202により実行可能な少なくとも1つのコードセクションを有するコンピュータプログラムを含んでもよい。メモリ204の実施態様としては、限定されるものではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、および/または、セキュアデジタル(SD:Secure Digital)カードが挙げられる。
【0055】
一実施態様では、メモリ204は、サービスデータベース218、ユーザデータベース220、担当者データベース222、および/または、マルチメディアデータベース224などの複数のデータベースと一体化されてもよい。サービスデータベース218は、仮想銀行112を介して銀行102により提供されるバンキングサービスの詳細を記憶するように構成されてもよい。ユーザデータベース220は、仮想銀行112を介して銀行102により提供されるバンキングサービスを利用するために、銀行102に登録された複数のユーザの詳細を記憶するように構成されてもよい。担当者データベース222は、仮想銀行112を介してバンキングサービスを提供するために、銀行102に登録された複数の担当者114の詳細を記憶するように構成されてもよい。担当者データベース222はさらに、登録された担当者と、その担当者により提供され得る一または複数のサービスとの関係を記憶するように構成されてもよい。マルチメディアデータベース224は、仮想銀行112の表示領域に表示され得るマルチメディアコンテンツを記憶するように構成されてもよい。このようなデータは、限定されるものではないが、株価リスト、リアルタイムニュース速報、広告、気象情報、銀行が提供するバンキングサービスのリスト、リストに記載されたサービスを利用するための一または複数のチュートリアル、銀行のソーシャルネットワークページに対応するユニバーサルリソースロケータ(URL)、および、掲示板を含んでもよい。上述のデータベースに記憶されたデータは、構造化または非構造化データフォーマットで記憶され得ることを、当業者であれば理解するであろう。上述のデータベースの実施態様としては、限定されるものではないが、Amazon Web Services Cloud(AWS(登録商標))、Microsoft Azure(登録商標)、Cosmos DB(登録商標)、Oracle(登録商標) Database、Sybase(登録商標)、MySQL(登録商標)、Microsoft Access(登録商標)、Microsoft SQL Server(登録商標)、FileMaker Pro(商標)、および、dBASE(登録商標)などの安全なデータベースが挙げられる。別の実施態様では、上述のデータベースが、本開示の範囲を限定することなく、メモリ204とは分離した存在として実装されてもよいことを、当業者であれば理解するであろう。
【0056】
会話分析モジュール206は、ユーザ104から受信した一または複数の入力を分析するように構成され得る適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。分析は、限定されるものではないが、教師あり学習、教師なし学習、回帰、分類、クラスタリング、次元削減、および、ニューラルネットワーク分析を含む機械学習技術に基づいて行われてもよい。一実施態様では、一または複数の入力が文字情報、発話、および/または、音声を含む場合、分析は、自然言語処理(NLP:Natural Language Processing)に基づいてもよい。一実施態様では、一または複数の入力が画像、映像、および/または、グラフィックスを含む場合、分析は、限定されるものではないが、物体検出、物体認識、および、セグメンテーションを含む技術に基づいて行われてもよい。
【0057】
対話プロンプト生成モジュール208は、会話分析モジュール206による一または複数の入力の分析に応じて、一または複数の対話プロンプトを生成するように構成され得る適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。対話プロンプト生成モジュール208はさらに、分析と、それぞれのデータベースに存在する複数のサービスおよび複数の担当者に関するデータとを相関させるように構成されてもよい。
【0058】
サービススケジューリングモジュール210は、銀行102により提供される一または複数のサービスを利用するための好適なスケジュールの選択を容易にするため、必要な対話プロンプトおよび/またはUIオブジェクトを仮想銀行112のインターフェース上でユーザに提供するように構成され得る、適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。サービススケジューリングモジュール210は、限定されるものではないが、Luware(登録商標)、Genesys cloud(登録商標)、CloudTalk(登録商標)、Office 365(登録商標)アプリケーションスイート(例えば、Teams、Bookings、Forms、Sharepointなど)を含む技術に基づいて実装されてもよい。
【0059】
サービス提供モジュール212は、仮想銀行112を介して、サービスのやり取りを容易にする取引に対して、必要なアプリケーションを担当者およびユーザに提供するように構成され得る、適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。サービス提供モジュール212は、限定されるものではないが、Luware(登録商標)、Genesys cloud(登録商標)、CloudTalk(登録商標)、Office 365(登録商標)アプリケーションスイート(例えば、Teams、Bookings、Formsなど)を含む技術に基づいて実装されてもよい。
【0060】
入出力モジュール214は、プロセッサ202により生成されたUIオブジェクトを、ユーザおよび担当者の電子機器に表示するように構成され得る、適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。入出力モジュール214は、仮想銀行112を介した複数の担当者とユーザとの間のコミュニケーションを容易にするように構成され得る、様々な入出力装置を含んでもよい。一実施態様では、銀行102のサービスは、ユーザ(例えば、ユーザ104)に紐づいた一または複数の電子機器(例えば、電子機器106)に基づいて、仮想銀行112を介して提供されてもよい。入出力モジュール214と連携して、仮想銀行112の一または複数のインターフェースを表示するように構成され得るのは、このような一または複数の電子機器である。入出力モジュール214はまた、複数の担当者114に紐づいた電子機器の表示画面でのインターフェースの生成と描画を容易にしてもよい。表示画面としては、限定されるものではないが、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ技術、および/または、同様のものが挙げられる。
【0061】
一実施態様では、入出力モジュール214は、写真レンズおよび/またはズームレンズなどの撮影光学系、ならびに電荷結合素子(CCD:charge-coupled device)または相補型金属酸化膜半導体(CMOS:complementary metal-oxide-semiconductor)などの一または複数の画像センサ、デジタルカメラ、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)に組み込まれたカメラ、ビデオカメラ、および/または、モーションカメラをさらに備えてもよい。入出力モジュール214はさらに、ユーザと担当者とのコミュニケーションを可能にする一または複数の音声ベースの出力装置をさらに含んでもよいことを、当業者であれば理解するであろう。
【0062】
送受信機216は、複数のユーザと複数の担当者114の間の通信を容易にするように構成され得る、適切なロジック、回路、インターフェース、および/または、コードを含んでもよい。送受信機216は、有線または無線の通信をサポートする公知の技術に基づいて実装されてもよい。送受信機216は、限定されるものではないが、アンテナ、無線周波数(RF:radio frequency)送受信機、一または複数の増幅器、チューナー、一または複数の発振器、デジタルシグナルプロセッサ、コーダ/デコーダ(CODEC:coder-decoder)チップセット、加入者識別モジュール(SIM:subscriber identity module)カード、および/または、ローカルバッファを含んでもよい。送受信機216は、インターネット、イントラネットなどのネットワーク、ならびに/または、携帯電話ネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)および/もしくは都市規模ネットワーク(MAN)などの無線ネットワークとの無線通信を介して通信してもよい。無線通信は、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)、GSM進化型高速データレート(EDGE(登録商標))、広帯域符号分割多重接続(W-CDMA(登録商標):wideband code division multiple access)、符号分割多重接続(CDMA(登録商標):code division multiple access)、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))、時分割多重アクセス(TDMA:time division multiple access)、Bluetooth(登録商標)、ワイヤレスフィディリティー(Wi-Fi(登録商標))(例えば、IEEE(登録商標)802.11a、IEEE(登録商標)802.11b、IEEE 802.11gおよび/またはIEEE(登録商標)802.11n)、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP(登録商標))、WiMAX(登録商標)、ならびに電子メール、インスタントメッセージ、および/またはショートメッセージサービス(SMS)用のプロトコルなどの、複数の通信規格、通信プロトコル、および通信技術のいずれかを用いてもよい。
【0063】
運用においては、サービス提供者102は銀行に相当してもよく、銀行が提供する複数のサービスは、限定されるものではないが、バンキングサービスを提供するためのサービス、予約を取得するための一または複数のサービス、文書交換のための一または複数のサービス、および、顧客サポートを提供するための一または複数のサービスを含んでもよい。
【0064】
一実施形態では、プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、複数の担当者114を介して複数のサービスを提供するサービス提供者102のために、仮想環境100を生成してもよい。仮想銀行112は、それぞれ複数のサービスおよび/または銀行102に在籍する複数の担当者114に対応する、複数の対話プロンプトおよび複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含んでもよい。複数のサービスは、一または複数のカテゴリに分類されてもよく、サービスの一または複数のカテゴリのそれぞれは、複数の担当者114’のうちの一または複数の担当者に紐づけられてもよい。
【0065】
一実施形態では、複数のサービスは、バンキングサービスを提供するための一または複数のサービス、予約を取得するための一または複数のサービス、文書交換のための一または複数のサービス、および、顧客サポートを提供するための一または複数のサービスを含む。この目的を達成するために、プロセッサ202は、メモリ204のサービスデータベース218および担当者データベース222を参照してもよい。一実施形態では、プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、限定されるものではないが、3Dメガネを含み得る電子機器106を介して、仮想銀行112の3D描画をサポートするように構成されてもよい。その狙いは、銀行102の施設に物理的に存在するときの、ユーザの実際の3D体験を模倣する体験を、ユーザ104に提供することである。
【0066】
一実施形態では、プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、電子機器106に複数の対話プロンプトを表示するように構成されてもよい。その生成は、限定されるものではないが、テキストプロンプト、音声プロンプト、および、ビデオプロンプトを含む出力に基づいてもよい。複数の対話プロンプトは、限定されるものではないが、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することを目的とする質問、ユーザが投げかけた質問に対する一または複数の回答、ユーザが所望する一または複数のサービスに対応する一または複数のUIオブジェクトをユーザが見つけることを支援する一または複数の指示、所望された一または複数のサービスを提供することを任務とする一または複数の担当者の一または複数の詳細、および、ユーザに提供されたサービスに対するフィードバックを含む。
【0067】
一実施形態では、複数のUIオブジェクトは、限定されるものではないが、株価リスト、リアルタイムニュース速報、広告、気象情報、銀行が提供するバンキングサービスのリスト、リストに記載されたサービスを利用するための一または複数のチュートリアル、銀行のソーシャルネットワークページに対応するユニバーサルリソースロケータ(URL)、および、掲示板に対応するUIオブジェクトを含んでもよい。他の実施形態では、複数のUIオブジェクトは、ユーザの学習および/または娯楽向けの一または複数のゲームに対応するUIオブジェクトを含む。一または複数のゲームはユーザの金融知識を高めるようにカスタマイズされてもよい。一または複数のゲームはさらに、バンキング処理に関する知識を高めるようにカスタマイズされてもよい。このようなゲームは、限定されるものではないが、一または複数のパズル、クロスワード、かくれんぼゲーム、クリスマスカレンダーなどを含んでもよい。
【0068】
表示された複数の対話プロンプトと複数のUIオブジェクトとに応じて、プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、ユーザ104から一または複数の入力を受信するように構成されてもよい。一または複数の入力は、限定されるものではないが、テキスト入力、音声、ビデオ、および、マルチメディアファイルのうちの一または複数を含んでもよい。
【0069】
一実施形態では、プロセッサ202は、サービスを、人間が介入することなく提供できるものと、人間の介入を必要とするものとに分類するように構成されてもよい。人間の介入を必要とするサービスの場合、ユーザ104が利用しようとするサービスについて、プロセッサ202は、サービスデータベース218、担当者データベース222、および、入出力モジュール214と連携して、(複数の担当者114’のうち)要求に対してサービスを提供し得る担当者のリストを提示するように構成されてもよい。この目的を達成するために、プロセッサ202は、複数のサービスのうちの一または複数のサービスを提供することを任務とする複数の担当者114のうちの一または複数の担当者(例えば、担当者114)の対応可能状況を示すリアルタイムの状態を提供するように構成されてもよい。
【0070】
一実施形態では、ユーザ104から受信した予約要求に基づいて、プロセッサ202は、要求されたサービスを提供するために取得された予約に対応する、一または複数の確証を生成するように構成されてもよい。プロセッサ202は、送受信機216と連携して、生成された一または複数の確証を、銀行102、サービスを提供する担当者114、および、ユーザ104に対して送信するように構成されてもよい。
【0071】
他の実施形態では、予約の取得を可能にするために、プロセッサ202は、対話プロンプト生成モジュール208および入出力モジュール214と連携して、ユーザ104が所望する一または複数のサービスを決定するための一または複数の対話プロンプトを表示するように構成されてもよい。一実施形態では、プロセッサ202は、会話分析モジュール206と連携して、受信した一または複数の入力を処理して、ユーザ104が所望する一または複数のサービスを決定するように構成されてもよい。一実施形態では、処理は、一または複数の入力を分析して一または複数の特徴を決定することによる、一または複数の入力の処理を含んでもよい。プロセッサ202はさらに、会話分析モジュール206と連携して、一または複数の予め定義されたドメインディクショナリに基づいて、決定された一または複数の特徴を分類するように構成されてもよい。プロセッサ202はさらに、会話分析モジュール206と連携して、前記分類と一または複数のディクショナリに紐づいたと重みに基づいて、一または複数の入力のコンテキスト要約を実行して、一または複数の入力に紐づいたコンテキストを決定するように構成されてもよい。プロセッサ202はさらに、会話分析モジュール206と連携して、決定されたコンテキストと複数のサービスとを相関させ、ユーザ104が所望する一または複数のサービスを決定するように構成されてもよい。
【0072】
決定された一または複数の所望されたサービスに基づいて、プロセッサ202は、サービスデータベース218と連携して、1つのカテゴリで利用可能な選択肢のリストを拡大するように構成されてもよいし、あるいは1つのサービスを具体的に選択するように構成されてもよい。ユーザ104が所望し得る特定のサービスが決定された場合、プロセッサ202は所望された一または複数のサービスをユーザ104に提供するように構成されてもよい。
【0073】
一実施形態では、受信した一または複数の入力の処理に基づいて、プロセッサ202は、予約の日時の選択、要求するサービスのカテゴリの選択、および、要求されたサービスを提供できる複数の担当者114’のうちの一の担当者の選択を決定するように構成されてもよい。受信した好適な時間帯に基づいて、プロセッサ202は、担当者データベース222と連携して、要求に対してサービスを提供できる一の担当者の対応可能状況を相関させ、それに応じて、ユーザ104のその担当者との予約を自動的に取るように構成されてもよい。
【0074】
一実施形態では、予約に際し、プロセッサ202は、送受信機216と連携して、自動的に取得された予約に対応する一または複数の確証を生成し、その生成された一または複数の確証を選択された担当者およびユーザ104に送信するように構成されてもよい。
【0075】
一実施形態では、プロセッサ202は、予約日の予め定義された日数前に、ユーザ104および担当者に注意喚起する一または複数のリマインダーを生成するように構成されてもよい。プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、生成されるこのようなリマインダーの数とともに、上述の予め定義された日数をユーザ104が変更できるように構成されてもよい。サービスを利用するために予約された時間帯が近づいてきたら、プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、ユーザ104と担当者との間のコミュニケーションを可能にする一または複数の対話プロンプトを提示するように構成されてもよい。一実施形態では、ユーザ104と担当者との間の通信セッションの確立を可能にするために、プロセッサ202は、電話、ボイスオーバーインターネット(VoIP)通話、チャット、ビデオ会議、電子メール、画面共有セッション、ホワイトボード、および、ショートメッセージサービス(SMS)のうちの一または複数を使用してもよい。
【0076】
一実施形態では、プロセッサ202は、サービス提供モジュール212および入出力モジュール214と連携して、複数の担当者114’のそれぞれに対して、一または複数のインターフェースを提供するように構成されてもよい。インターフェースは、各担当者が、複数のサービスのうち要求されたサービスに対応する複数のユーザから受信した一または複数の要求を追跡することを含む工程を行うことができるようにしてもよい。インターフェースは、複数のユーザのうち一のユーザとの通信を確立することを可能にする。インターフェースはまた、一または複数の担当者のうちの一の担当者によってサービスが提供された要求に対応する一または複数の見識の生成を可能にする。インターフェースはさらに、担当者が一または複数の見識を生成できるようにし、一または複数の担当者のうちの一の担当者によってサービス提供された要求に対応する設定可能なダッシュボードを作成してもよい。
【0077】
他の実施形態では、プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、仮想銀行112の管理者用のインターフェースを生成するように構成されてもよい。このようなインターフェースは、限定されるものではないが、担当者の対応可能状況、担当者の利用、および、担当者のカテゴリ別のパフォーマンス測定を含むデータに関して、仮想銀行112の管理者に統合した見解を提供してもよい。
【0078】
一実施形態では、プロセッサ202は、一または複数の担当者のうちの一の担当者と、予め定義されたユーザ数より少ない数の一または複数のユーザとの並列通信を可能にするように構成されてもよい。
【0079】
一実施形態では、プロセッサ202は、入出力モジュール214と連携して、一または複数の対話プロンプトを利用して、ユーザ104が担当者から受けたサービスに対するフィードバックをユーザ104が提供できるように構成されてもよい。収集されたフィードバックは、担当者のパフォーマンスを集合的に分析する際に、仮想通信装置108が使用してもよい。一実施形態では、プロセッサ202はさらに、フィードバックに基づいて、カテゴリ別の評価を生成するように構成されてもよい。評価は、サービスの予約時に、入出力モジュール214と連携して、電子機器106に表示されてもよい。評価はまた、担当者にインセンティブを与えるように、仮想通信装置108が使用してもよい。
【0080】
図3A~3Cは、本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザと仮想サービスを提供するための仮想通信装置との間の通信の、例示的なレイアウトを集合的に示す。図3A~3Cを参照すると、仮想通信装置108とユーザ104との間の会話を描いた、銀行102の例示的な仮想レイアウト300が示されている。仮想レイアウト300では、仮想通信装置108がユーザ104に対してサービスを特定し、提供しようと試みる。
【0081】
仮想銀行112の例示的な仮想レイアウト300は、例示的な銀行102(例えば、銀行「ABC」)を含む。プロセッサ202は、銀行のロゴ302を使用してレイアウトをカスタマイズするオプションを、銀行の管理者に提供するように構成されてもよい。
【0082】
さらに、仮想レイアウト300は、銀行102により提供される複数のサービスに対応する複数のUIオブジェクトを含む。例示的な状況では、銀行により提供されるサービスは、UIオブジェクト304を使用して示されるコンシェルジュサービス、UIオブジェクト306を使用して示される商業バンキングサービス、およびUIオブジェクト308を使用して示されるキャッシャーサービスを含んでもよい。さらに、銀行102は、上述の各サービスを提供するために、複数の担当者に代理を命じてもよい。例えば、担当者114および114は、コンシェルジュサービス304を提供するよう命じられてもよい。仮想レイアウト300では、担当者114および114は、UIオブジェクト114’および114’で示されてもよい。同様に、担当者114~114は、商業バンキングサービス306を提供するよう命じられてもよい。仮想レイアウト300では、担当者114~114は、UIオブジェクト114’~114’で示されてもよい。同様に、担当者114は、キャッシャーサービス308を提供するよう命じられてもよい。仮想レイアウト300では、担当者114は、UIオブジェクト114’で示されてもよい。
【0083】
仮想レイアウト300はさらに、ユーザ104が、ナビゲーションの支援をするUIオブジェクト310を操作することで、レイアウトの様々なセクションを横断できるようにする、複数のUIオブジェクトを含む。それに加えて、3D UXを提供するため、プロセッサ202はまた、(図1および図2で説明されるとおり)ユーザが仮想レイアウト300の3Dバージョンを操作できるUIオブジェクト312を提供してもよい。
【0084】
例示的な状況では、プロセッサ202は、対話プロンプト生成モジュール208と連携して、仮想レイアウト300に対話プロンプト314を表示するように構成されてもよい。対話プロンプト314は、ユーザ104に提示されてもよく、どのサービスをユーザ104が所望するかを決定することを意図されていてもよい。例示的な対話プロンプト314は、「どのようなご相談でしょうか?」という文章を含んでもよい。さらに、プロセッサ202は、対話プロンプト314への応答が音声命令により提供できることをユーザ104に示す、UIオブジェクト316を提供してもよい。
【0085】
対話プロンプトに応答して、ユーザ104は、銀行102により提供された投資の選択肢を検討する希望を表す文章であり得る、入力318を提供してもよい。例示的な状況では、入力318は、「投資の選択肢を検討したいです。」という文章であってもよい。
【0086】
プロセッサ202は、会話分析モジュール206と連携して、入力318を分析するように構成されてもよい。図1および図2で詳細に説明されるように、分析は、入力318の処理に基づいてもよい。分析に基づいて、プロセッサ202は、サービスデータベース218と連携して、銀行102により提供されたコンシェルジュサービスが、ユーザ104にサービスを提供するのに最も適し得るかを判断するように構成されてもよい。それに応じて、図3Bに示すように、プロセッサ202は、対話プロンプト生成モジュール208と連携して、ユーザ104に対して他のプロンプト320を生成し、表示するように構成されてもよい。対話プロンプト320は、ユーザ104がコンシェルジュデスク担当者と話をしたいかどうかを提案する質問を、ユーザ104に投げかけてもよい。具体的には、対話プロンプト320は、「コンシェルジュデスク担当者とお話しされますか?」という質問を含んでもよい。
【0087】
対話プロンプト320に応答して、ユーザ104は、提案を進めることへの関心を示す入力322を提供してもよい。この目的を達成するために、ユーザ104は、「もちろんです。」と伝える文章であり得る入力322を提供してもよい。ここで、プロセッサ202は、会話分析モジュール206と連携して、ユーザ104の意向を判断するように構成されてもよい。ユーザの発言から意向を分析するためのAI技術の適用に基づいて、プロセッサ202は、ユーザ104が対話プロンプト320の提案に同意しているかを判断するように構成されてもよい。
【0088】
それに応じて、図3Cでは、プロセッサ202は、サービスデータベース218および担当者データベース222と連携して、コンシェルジュサービス304を提供する責任がある担当者のリストを決定するように構成されてもよい。決定された担当者は、担当者114および114としてもよい。しかしながら、例示的な状況では、担当者114のみがオンラインであり得る一方で、担当者114はオフラインであり得、サービスを提供できないことがあり得る。プロセッサ202は、対話プロンプト生成モジュール208および入出力モジュール214と連携して、対話プロンプト324を生成し、表示するように構成されてもよい。対話プロンプト324は、「我々のコンシェルジュ担当者の詳細は次のとおりです。応対可能な担当者の中から1人を選択してください。」などの文章を介して、ユーザ104に応対可能な1人の担当者を選択するよう促してもよい。この目的を達成するために、プロセッサ202は、担当者114および114の対応可能状況を表示するように構成されてもよい。仮想レイアウト300を見ても分かるように、サービスの提供に対応でき得る、またはオンラインである担当者(担当者114’)は二重に強調表示して描画される一方で、オフラインであり得る担当者114’は一重の点線ボックスに描画されている。
【0089】
それに加えて、プロセッサ202はさらに、ユーザ104と担当者114’および114’との間に、電話、チャット、および、ビデオベースの通信を確立するための選択肢に対応するUIオブジェクト328、330および332を表示するように構成されてもよい。コンシェルジュ担当者のオンライン状態の線で描いた描画と同様に、UIオブジェクト328、330および332は、担当者に対して、そのオンライン状態に応じて、別々に強調表示されてもよい。オンラインであり得る担当者114’に対して、UIオブジェクト328、330および332は実線を使用して描画される一方で、オフラインであり得る担当者114’に対しては、UIオブジェクト328、330および332は点線を使用して描画される。
【0090】
図4A~4Eは、本開示のいくつかの実施形態における、仮想銀行、および、ユーザに対して所望されたサービスを提供するために仮想通信装置によって表示された複数の対話プロンプトの、例示的なレイアウトを集合的に示す。図4A~4Eを参照すると、ユーザに対して所望されたサービスを提供するための仮想通信装置により表示された複数の対話プロンプトを描いた、銀行102の例示的な仮想レイアウト400a~400eが示されている。
【0091】
プロセッサ202は、複数の言語で複数の対話プロンプトを提供するように構成されてもよい。例示的な状況では、仮想レイアウト400aの対話プロンプトで描画される言語は、ドイツ語としてもよい。図4Aは、ユーザ104に対して、“Ich bin IDA, ihre Digitale Assistentin”(私はデジタルアシスタント(IDA)です。)と表示する、仮想銀行112上の対話プロンプト402を示す。
【0092】
図4Bは、仮想銀行112に“Was ist ihr Anliegen?”(あなたのご要望は何ですか。)と表示する、対話プロンプト404を含む仮想レイアウト400bを示す。仮想レイアウト400bはまた、一または複数の入力を介してユーザ104に選択してもらう複数のサービス406を特定する。
【0093】
図4Cは、ユーザ104が、銀行102の「スマートサービス」の提供に関連するサービスを利用する意向を特定した際に表示される、仮想レイアウト400cを示す。仮想通信装置108は、それに応じて、要求されたサービスを提供できる複数の担当者114の詳細を含む、一または複数のUIオブジェクト408をユーザ104に提示する。
【0094】
図4Dは、ユーザ104が、交信しようとする担当者を特定した際に表示される、仮想レイアウト400dを示す。担当者の選択をすると、仮想通信装置108は、ユーザと選択された担当者との間に通信チャネルの確立を可能にする、複数のUIオブジェクト410を表示する。チャネルは、チャット、ビデオ、音声、または、電子メールベースの通信チャネルに対応してもよい。さらに、仮想通信装置108は、ユーザ104が通信チャネルを確立するのに好適な時間帯を予約できるようにする、一または複数のUIオブジェクトをさらに表示してもよい。
【0095】
図4Eは、銀行102により提供された一または複数のサービスを提供するための、チャットボットの機能を果たす仮想通信装置108の能力について、ユーザ104に情報を与える対話プロンプト412を表示する、仮想レイアウト400eを示す。
【0096】
図5は、本開示のいくつかの実施形態における、サービスを提供するための詳細なプロセスの一例を示すフローチャートである。図5を参照すると、フローチャート500が示されている。フローチャート500を、図1~4と併せて説明する。プロセスはステップ502から始まり、ステップ504に進む。
【0097】
ステップ504において、複数のサービスを提供するサービス提供者に対して、仮想環境が生成され得る。生成された仮想環境は、ユーザに対して表示される複数の対話プロンプト、および複数のユーザインターフェース(UI)オブジェクトを含む。サービス提供者は銀行に相当し、複数のサービスは、バンキングサービスを提供するための一または複数のサービス、予約を取得するための一または複数のサービス、文書交換のための一または複数のサービス、および、顧客サポートを提供するための一または複数のサービスを含んでもよい。一または複数の対話プロンプトは、テキストプロンプト、音声プロンプト、および、ビデオプロンプトのうちの一または複数である。複数の対話プロンプトは、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定することを目的とする質問、ユーザが投げかけた質問に対する一または複数の回答、ユーザが所望する一または複数のサービスに対応する一または複数のUIオブジェクトをユーザが見つけることを支援する一または複数の指示、所望された一または複数のサービスを提供することを任務とする一または複数の担当者の一または複数の詳細、および、ユーザに提供されたサービスに対するフィードバックを含む。
【0098】
ステップ506において、表示された複数の対話プロンプトおよび複数のUIオブジェクトに応答して、一または複数の入力がユーザ104から受信され得る。一または複数の入力は、テキスト入力、音声、および、ビデオのうちの一または複数であってもよい。ステップ508において、受信した一または複数の入力の処理に基づいて、ユーザが所望する一または複数のサービスが決定され得る。ステップ510において、処理は、一または複数の入力を分析して、一または複数の特徴を決定することができる。ステップ512において、一または複数の予め定義されたドメインディクショナリに基づいて、決定された一または複数の特徴を分類できる。
【0099】
ステップ514において、前記分類と一または複数のディクショナリに紐づいたと重みに基づいて、一または複数の入力のコンテキスト要約を実行して、一または複数の入力に紐づいたコンテキストを決定できる。ステップ516において、決定されたコンテキストと複数のサービスとを相関させ、ユーザが所望する一または複数のサービスを決定できる。ステップ518において、要求されたサービスがユーザに提供され得る。制御は、終了ステップ520に移動する。
【0100】
また、理解されるように、上述した技術は、コンピュータまたはコントローラにより実施されるプロセスと、それらのプロセスを行う装置との形態をとってもよい。本開示はまた、フロッピーディスク、CD-ROM、ハードドライブ、または他の任意のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体などの有形的表現媒体で具現化される命令を含む、コンピュータプログラムコードの形態で具現化でき、そのコンピュータプログラムコードが、コンピュータまたはコントローラに読み込まれて実行される際、コンピュータは本発明を実行するための装置となる。本開示はまた、例えば、記憶媒体に記憶されるにせよ、コンピュータまたはコントローラに読み込まれる、および/または実行されるにせよ、電気配線またはケーブル配線、光ファイバー、あるいは電磁放射などのいくつかの伝送媒体を介して送信されるにせよ、コンピュータプログラムコードまたは信号の形態で具現化されてもよく、そのコンピュータプログラムコードが、コンピュータに読み込まれて実行される際、コンピュータは本発明を実行するための装置となる。汎用マイクロプロセッサに実装される場合、コンピュータプログラムコードセグメントがマイクロプロセッサを構成し、特定のロジック回路を作成する。
【0101】
開示された方法およびシステムは、パーソナルコンピュータ(PC)またはサーバコンピュータなどの、従来のまたは汎用のコンピュータシステムに実装されてもよい。ここで図6を参照すると、本開示と一致する実施形態を実装するための例示的なコンピュータシステム601を示す構成図が示されている。コンピュータシステム601の変形態様は、通信ネットワーク608を介してデータを送信するためのネットワーク環境100を実装するのに使用されてもよい。コンピュータシステム601は、中央演算処理装置(「CPU」または「プロセッサ」)602を含んでもよい。プロセッサ602は、ユーザまたはシステムが生成した要求を実行するためのプログラム構成要素を実行するための少なくとも1つのデータ処理装置を含んでもよい。ユーザは、人、本開示に含まれるような装置を使用する人、または、このような装置そのものを含んでもよい。プロセッサは、統合システム(バス)コントローラ、メモリ管理制御部、浮動小数点部、グラフィック処理部、デジタル信号処理部などの専門化された処理部を含んでもよい。プロセッサは、マイクロプロセッサ、例えば、AMD Athlon、DuronまたはOpteron、ARM社のアプリケーション、組み込みまたはセキュアプロセッサ、IBM PowerPC、インテル社のCore、Itanium、Xeon、Celeronまたは他の系列のプロセッサなどを含んでもよい。プロセッサ602は、メインフレーム、分散型プロセッサ、マルチコア、並列、グリッド、または他のアーキテクチャを使用して実装されてもよい。いくつかの実施形態は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)などのような組み込み技術を利用してもよい。
【0102】
プロセッサ602は、I/Oインターフェース603を介して、一または複数の入出力(I/O)装置と通信可能に配置されてもよい。I/Oインターフェース603は、通信プロトコル/方法、例えば、限定せずに、音声、アナログ、デジタル、モノラル、RCA、ステレオ、IEEE-1394、直列バス、ユニバーサルシリアルバス(USB:universal serial bus)、赤外線、PS/2、BNC、同軸、コンポーネント、複合、デジタルビジュアルインターフェース(DVI:digital visual interface)、高精細マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標):high-definition multimedia interface)、RFアンテナ、S-ビデオ、VGA、IEEE 802.n /b/g/n/x、Bluetooth(登録商標)、セル方式(例えば、符号分割多重接続(CDMA)、高速パケットアクセス(HSPA+:high-speed packet access+)、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)、ロングタームエボリューション(LTE)、WiMax、または同様のもの)などを採用してもよい。
【0103】
I/Oインターフェース603を使用して、コンピュータシステム601は、一または複数のI/O装置と通信してもよい。例えば、入力装置604は、アンテナ、キーボード、マウス、ジョイスティック、(赤外線)リモコン、カメラ、カードリーダ、ファックス装置、ドングル、生体認証リーダ、マイクロホン、タッチスクリーン、タッチパッド、トラックボール、センサ(例えば、加速度計、光センサ、GPS、ジャイロスコープ、近接センサ、または同様のもの)、スタイラス、スキャナ、記憶装置、送受信機、映像装置/源、Visorなどとしてもよい。出力装置605は、プリンタ、ファックス装置、ビデオディスプレイ(例えば、ブラウン管(CRT:cathode ray tube)、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)、プラズマ、または同様のもの)、音声スピーカなどとしてもよい。実施形態によっては、送受信機606は、プロセッサ602と接続した状態で配置されてもよい。送受信機606により、様々な種類の無線送受信を容易にしてもよい。例えば、送受信機606は、送受信機チップ(例えば、Texas Instruments社のWiLink WL1283、Broadcom社のBCM4750IUB8、Infineon Technologies社のX-Gold 618-PMB9800、または同様のもの)に動作可能に接続されたアンテナを含んでもよく、IEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth(登録商標)、FM、全地球側位システム(GPS:global positioning system)、2G/3G HSDPA/HSUPA通信などを提供してもよい。
【0104】
実施形態によっては、プロセッサ602は、ネットワークインターフェース607を介して、通信ネットワーク608と通信可能に配置されてもよい。ネットワークインターフェース607は、通信ネットワーク608と通信してもよい。ネットワークインターフェースは、限定せずに、直接接続、イーサネット(例えば、ツイストペア10/100/1000BASE T)、伝送制御プロトコル/インターネットプロトコル(TCP/IP)、トークンリング、IEEE 802.11a/b/g/n/xなどを含む接続プロトコルを採用してもよい。通信ネットワーク608は、限定せずに、直接相互接続、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、無線ネットワーク(例えば、無線アプリケーションプロトコルを使用する)、インターネットなどを含んでもよい。ネットワークインターフェース607および通信ネットワーク608を使用して、コンピュータシステム601は、デバイス609、610および611と通信してもよい。これらの装置は、限定せずに、パーソナルコンピュータ(複数可)、サーバ(複数可)、ファックス装置、プリンタ、スキャナ、携帯電話、スマートフォンなどの様々なモバイル機器(例えば、Apple社のiPhone(登録商標)、Blackberry、Androidベースの電話機など)、タブレットコンピュータ、eBookリーダ(Amazon社のKindle、Nookなど)、ラップトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、テレビゲーム機(Microsoft社のXbox、任天堂社のDS、ソニー社のプレイステーションなど)、または同様のものを含んでもよい。実施形態によっては、コンピュータシステム601自体は、これらの装置の一または複数を具現化してもよい。
【0105】
実施形態によっては、プロセッサ602は、ストレージインターフェース612を介して一または複数のメモリ装置(例えば、RAM613、ROM614など)と通信可能に配置されてもよい。ストレージインターフェースは、メモリ装置に接続してもよく、該メモリ装置は、限定せずに、メモリドライブ、リムーバブルディスクドライブなどを含み、該接続には、シリアルATA(SATA:serial advanced technology attachment)、統合ドライブエレクトロニクス(IDE:integrated drive electronics)、IEEE-1394、ユニバーサルシリアルバス(USB)、ファイバチャネル、小型コンピュータシステムインターフェース(SCSI:small computer systems interface)などの接続プロトコルを採用する。メモリドライブは、ドラム、磁気ディスク装置、光磁気(MO:magneto-optical)ドライブ、光学ドライブ、RAID(redundant array of independent discs)、ソリッドステートメモリ装置、ソリッドステートドライブなどをさらに含んでもよい。
【0106】
メモリ装置は、プログラムまたはデータベース構成要素の群を記憶してもよく、該構成要素は、限定せずに、オペレーティングシステム616、ユーザインターフェースアプリケーション617、ウェブブラウザ618、メールサーバ619、メールクライアント620、ユーザ/アプリケーションデータ621(例えば、本開示で言及した任意のデータ変数またはデータ記録)などを含む。オペレーティングシステム616は、コンピュータシステム601のリソース管理および動作を容易にしてもよい。オペレーティングシステムの例としては、限定せずに、Apple社のMacintosh OS X、Unix、Unix系システムの配布(例えば、バークレー校のソフトウェア配布(BSD:Berkeley Software Distribution)、FreeBSD、NetBSD、OpenBSDなど)、Linux(登録商標)配布(例えば、Red Hat、Ubuntu、K-Ubuntuなど)、IBM社のOS/2、Microsoft社のWindows(XP、Vista/7/8など)、Apple社のiOS、Google社のAndroid、Blackberry社のOS、または同様のものが挙げられる。ユーザインターフェース617は、テキストまたはグラフィック機能によってプログラム構成要素の表示、実行、相互作用、操作、または動作を容易にしてもよい。例えば、ユーザインターフェースは、カーソル、アイコン、チェックボックス、メニュー、スクローラ、ウィンドウ、ウィジェットなど、コンピュータ相互作用インターフェース要素を、コンピュータシステム601に動作可能に接続された表示システム上に設けてもよい。グラフィカルユーザインターフェース(GUI:Graphical user interface)が、採用されてもよく、GUIは、限定せずに、Apple社のMacintoshオペレーティングシステムのAqua、IBM社のOS/2、Microsoft社のWindows(例えば、Aero、Metroなど)、UnixのX-Windows、ウェブインターフェースライブラリ(例えば、ActiveX、Java、Javascript、AJAX、HTML、Adobe社のFlashなど)、または同様のものを含む。
【0107】
実施形態によっては、コンピュータシステム601は、ウェブブラウザ618に記憶されたプログラム構成要素を実装してもよい。ウェブブラウザは、Microsoft社のInternet Explorer、Google社のChrome、Mozilla社のFirefox、Apple社のSafariなどのハイパーテキスト閲覧アプリケーションとしてもよい。安全なウェブ閲覧は、安全なハイパーテキスト転送プロトコル(HTTPS:Hypertext Transfer Protocol Secure)、セキュアソケットレイヤー(SSL:Secure Sockets Layer)、トランスポート層セキュリティ(TLS:Transport Layer Security)などを使用して提供されてもよい。ウェブブラウザは、AJAX、DHTML、Adobe社のFlash、Javascript、Java、アプリケーションプログラミングインターフェース(API:Application Programming Interface)などの機能を利用してもよい。実施形態によっては、コンピュータシステム601は、メールサーバ619に記憶されたプログラム構成要素を実装してもよい。メールサーバは、Microsoft社のExchangeまたは同様のものなどのインターネットメールサーバとしてもよい。メールサーバは、ASP、ActiveX、ANSI C++/C#、Microsoft社の.NET、CGIスクリプト、Java、Javascript、PERL、PHP、Python、WebObjectsなどの機能を利用してもよい。メールサーバは、インターネットメッセージアクセスプロトコル(IMAP:Internet Message Access Protocol)、メッセージングアプリケーションプログラミングインターフェース(MAPI:Messaging Application Programming Interface)、Microsoft社のExchange、ポストオフィスプロトコル(POP:Post Office Protocol)、簡易メール転送プロトコル(SMTP:Simple Mail Transfer Protocol)、または同様のものなどの通信プロトコルを利用してもよい。実施形態によっては、コンピュータシステム601は、メールクライアント620に記憶されたプログラム構成要素を実装してもよい。メールクライアントは、Apple社のMail、Microsoft社のEntourage、Microsoft社のOutlook、Mozilla社のThunderbirdなどのメール閲覧アプリケーションとしてもよい。
【0108】
実施形態によっては、コンピュータシステム601は、本開示で記載されたように、データ、変数、記録など(例えば、過去のチケットリポジトリ、キーワード、Ngram、クラスタまたはカテゴリ、関係マッピング、ユーザクエリ、解決など)のユーザ/アプリケーションデータ621を記憶してもよい。このようなデータベースは、OracleまたはSybaseなどのフォールトトレラントで、リレーショナルで、拡張可能で、安全なデータベースとして実装されてもよい。あるいは、このようなデータベースは、アレイ、ハッシュ、リンクリスト、構造体、構造化テキストファイル(例えば、XML)、テーブルなどの標準データ構造を使用して、またはオブジェクト指向型データベース(例えば、ObjectStore、Poet、Zopeの使用など)として、実装されてもよい。このようなデータベースは、本開示で上述した様々なコンピュータシステムの間で、時には統合または分散されることがある。任意のコンピュータまたはデータベース構成要素の構造および動作は、任意の作動組み合わせで、組み合わされ、統合されまたは分散されてもよいと、理解されるべきである。
【0109】
当業者であれば理解するであろうが、上述した様々な実施形態で説明されている技術は、遊び心があり、双方向の、写実的なインターフェースを提供し、インターネットバンキングと比較して、Webサイトが極めて没入型で双方向のバンキング体験を提供する。その上、インターフェースおよび対話プロンプトの直感的な特質のおかげで、見込顧客および既存顧客が技術を使う参入障壁が低くなり、このソリューションが一般にアクセスしやすいものになっている。提案されたシステムは、ユーザが、サービスについての予備知識を持たずに、そのサービスを利用できるようにする。この目的を達成するために、会話に基づくユーザの要求の決定と、その後のサービスの表示により、サービス提供者が提供するサービスの詳細について知らないユーザの参入障壁をさらに低くしている。
【0110】
その上、インターネットバンキングと比較すると、提案された発明は、ユーザが、サービスを提供するのに最も適した担当者を選択することで、銀行担当者と直接対話できるようにする。提案された実施形態は、カスタマイズ可能なソリューションをさらに提供し、それによって、異なる組織がカスタマイズされたレイアウトを生成してもよい。さらに、提案された実施形態は、一体化されたプラットフォームを提供し、それによって、ユーザは担当者との好適な通信様式を選択することができる。
【0111】
本明細書では、仮想サービスを提供するシステムおよび方法を説明した。図示のステップは、図示の例示的な実施形態を説明するために示されており、継続的な技術開発により、特定の機能が実行される方法が変わるであろうことが予期されるべきである。これらの実施例は、例示の目的でここに提示されるものであり、限定するものではない。その上、機能的構築ブロックの境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能およびそれらの関係が適切に実行される限り、代替の境界を定義することができる。本明細書中に含まれる教示に基づいて、代替物(本明細書中に記載されるものの等価物、拡張物、変形物、逸脱物などを含む)は、当業者に明らかである。そのような代替物は、開示された実施形態の範囲および精神内に入る。
【0112】
さらに、一または複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を、本開示と一致する実施形態を実装する際に利用することができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサによって読み取り可能な情報またはデータを記憶することができる任意のタイプの物理メモリを指す。したがって、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、一または複数のプロセッサに本明細書で説明される実施形態と一致するステップまたはステージを実行させるための命令を含む、一または複数のプロセッサによる実行のための命令を記憶することができる。用語「コンピュータ読み取り可能な記憶媒体」は有形のアイテムを含み、搬送波および過渡信号を除外する、すなわち、非一過性であると理解されるべきである。例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、ハードドライブ、CD ROM、DVD、フラッシュドライブ、ディスク、および任意の他の既知の物理記憶媒体が挙げられる。
【0113】
開示および実施例は例示としてのみ考慮され、開示された実施形態の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図5
図6
【国際調査報告】