(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-10
(54)【発明の名称】画像データ配信方法および装置、ならびにマルチキャストサーバおよび媒体
(51)【国際特許分類】
H04N 21/234 20110101AFI20240501BHJP
G06F 21/32 20130101ALI20240501BHJP
【FI】
H04N21/234
G06F21/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536168
(86)(22)【出願日】2022-04-08
(85)【翻訳文提出日】2023-08-10
(86)【国際出願番号】 CN2022085820
(87)【国際公開番号】W WO2022222770
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】202110424483.8
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】521507084
【氏名又は名称】京▲東▼科技控股股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】后 永明
(72)【発明者】
【氏名】▲スイ▼ ▲廣▼振
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MC01S
5C164SB01P
5C164SB21S
(57)【要約】
本開示は、画像データ配信方法および装置、端末および記憶媒体を提供する。上記方法は、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成するステップと、上記画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成するステップと、上記画像取り込み手段インスタンスを上記表面テクスチャインスタンスとバインディングするステップと、上記画像取り込み手段により取り込まれた上記情報を処理するステップ、および上記表面テクスチャインスタンスにより画像データを生成するステップと、上記画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で上記画像データを取り込むステップ、ならびにアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ上記画像データを配信するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される画像データ配信方法であって、
画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成するステップと、
前記画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成するステップと、
前記画像取り込み手段インスタンスを前記表面テクスチャインスタンスとバインディングするステップと、
前記画像取り込み手段により取り込まれた前記情報を処理する前記表面テクスチャインスタンスにより画像データを生成するステップと、
前記画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で前記画像データを取り込むステップ、ならびにアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ前記画像データを配信するステップと
を含む、画像データ配信方法。
【請求項2】
前記画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で前記画像データを前記取り込むステップは、
前記画像取り込み手段インスタンス内に画像取り込みコールバックインターフェースを作成するステップであって、前記画像取り込みコールバックインターフェースが前記画像データのコールバック送信を実現するためおよび画像データ送信方法を提供するために使用される、作成するステップと、
前記画像取り込みコールバックインターフェースを前記表面テクスチャインスタンスへ提供するステップと、
前記画像取り込み手段インスタンスを使用することによって、前記画像データ送信方法においてコールバックを実行することによって前記表面テクスチャインスタンスにより送られた前記画像データを受信するステップと
を含む、請求項1に記載の画像データ配信方法。
【請求項3】
アプリケーションおよび/またはページインスタンスへ前記画像データを前記配信するステップは、
前記アプリケーションおよび/または前記ページインスタンスの画像データ配信インターフェースが前記画像取り込み手段インスタンスに登録されるかどうかを判断するステップであって、前記画像データ配信インターフェースが前記画像データのコールバック配信を実現するためおよび画像配信方法を提供するために使用される、判断するステップと、
前記アプリケーションおよび/または前記ページインスタンスの前記画像データ配信インターフェースが前記画像取り込み手段インスタンスに登録される場合に、前記画像配信方法においてコールバックを実行する前記画像取り込み手段インスタンスにより、前記対応するアプリケーションおよび/または前記ページインスタンスへ前記画像データを配信するステップと
を含む、請求項1に記載の画像データ配信方法。
【請求項4】
前記アプリケーションおよび/または前記ページインスタンスが、前記画像配信方法においてコールバックを実行することによって前記画像取り込み手段インスタンスにより配信された前記画像データを受信するステップ、および前記画像データに基づいて処理を実行するステップ
をさらに含む、請求項3に記載の画像データ配信方法。
【請求項5】
前記アプリケーションが、ビデオプレビューアプリケーション、顔認証アプリケーション、録画アプリケーション、およびクイックレスポンス(QR)コードスキャニングアプリケーションを含み、前記画像データに基づいて処理を前記実行するステップは、
前記ビデオプレビューアプリケーションが前記画像データに基づいてビデオインターフェースレンダリングを実行するステップと、前記顔認証アプリケーションが処理のための顔認証ソフトウェア開発キット(SDK)へと前記画像データを入力するステップ、および処理結果に基づいて顔認証処理を実行するステップと、前記録画アプリケーションが前記画像データに基づいて録画を実行するステップと、前記QRコードスキャニングアプリケーションが前記画像データに基づいてQRコード識別処理を実行するステップと
を含む、請求項4に記載の画像データ配信方法。
【請求項6】
画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを前記生成するステップが、
OpenGL ESを使用することによってテクスチャインスタンスを作成するステップと、
前記テクスチャインスタンスを使用することによって前記表面テクスチャインスタンスを生成するステップと
を含む、請求項1に記載の画像データ配信方法。
【請求項7】
前記画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを前記生成するステップは、
前記画像取り込み手段が始動されるかどうかを判断するステップと、
前記画像取り込み手段が始動されることが決定される場合に、前記画像取り込み手段インスタンスを生成するステップと
を含む、請求項1に記載の画像データ配信方法。
【請求項8】
前記画像取り込み手段インスタンスを前記表面テクスチャインスタンスと前記バインディングするステップは、
前記表面テクスチャインスタンスが生成されるかどうかを判断するステップと、
前記表面テクスチャインスタンスが生成されることが決定される場合に、前記表面テクスチャインスタンスを前記画像取り込み手段インスタンスへ提供するステップであって、前記画像取り込み手段インスタンスが、コールパラメータとして前記表面テクスチャインスタンスを採用することによって、前記表面テクスチャインスタンスとの前記バインディングするステップを実現する、提供するステップと、
を含む、請求項1に記載の画像データ配信方法。
【請求項9】
前記画像取り込み手段が、カメラを備え、前記画像データが、ビデオストリーミングデータを含む、
請求項1から8のいずれか一項に記載の画像データ配信方法。
【請求項10】
端末に適用される画像データ配信装置であって、
画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成するように構成されたテクスチャインスタンス生成モジュールと、
前記画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成するように構成された手段インスタンス生成モジュールと、
前記画像取り込み手段インスタンスを前記表面テクスチャインスタンスとバインディングするように構成されたインスタンスバインディング処理モジュールと、
前記画像取り込み手段により取り込まれた前記情報を処理する前記表面テクスチャインスタンスにより、画像データを生成するように構成された画像データ生成モジュールと、
前記画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で前記画像データを取り込むように、およびアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ前記画像データを配信するように構成された画像データ配信モジュールと
を備える、画像データ配信装置。
【請求項11】
前記画像データ配信モジュールは、
前記画像取り込み手段インスタンス内に画像取り込みコールバックインターフェースを作成するように構成されることであって、前記画像取り込みコールバックインターフェースが前記画像データのコールバック送信を実現するためおよび画像データ送信方法を提供するために使用される、作成するように構成され、前記画像取り込みコールバックインターフェースを前記表面テクスチャインスタンスへ提供するように構成され、前記画像取り込み手段インスタンスを使用することによって、前記画像データ送信方法においてコールバックを実行することによって前記表面テクスチャインスタンスにより送られた前記画像データを受信するように構成されたインターフェースコールバックユニット
を備える、
請求項10に記載の画像データ配信装置。
【請求項12】
前記画像データ配信モジュールは、
前記アプリケーションおよび/または前記ページインスタンスの画像データ配信インターフェースが前記画像取り込み手段インスタンスに登録されるかどうかを判断するように構成されることであって、前記画像データ配信インターフェースが前記画像データのコールバック配信を実現するため、および画像配信方法を提供するために使用される、判断するように構成され、前記アプリケーションおよび/または前記ページインスタンスの前記画像データ配信インターフェースが前記画像取り込み手段インスタンスに登録される場合に、前記画像配信方法においてコールバックを実行する前記画像取り込み手段インスタンスにより、前記対応するアプリケーションおよび/または前記ページインスタンスへ前記画像データを配信するように構成されたコールバック配信ユニット
を備える、
請求項10に記載の画像データ配信装置。
【請求項13】
前記テクスチャインスタンス生成モジュールが、OpenGL ESを使用することによってテクスチャインスタンスを作成するように特に構成され、および前記テクスチャインスタンスを使用することによって前記表面テクスチャインスタンスを生成するように特に構成される、
請求項10に記載の画像データ配信装置。
【請求項14】
前記手段インスタンス生成モジュールは、前記画像取り込み手段が始動されるかどうかを判断するように特に構成され、前記画像取り込み手段が始動されることが決定される場合に、前記画像取り込み手段インスタンスを生成するように特に構成される、
請求項10に記載の画像データ配信装置。
【請求項15】
前記インスタンスバインディング処理モジュールは、前記表面テクスチャインスタンスが生成されるかどうかを判断するように特に構成され、前記表面テクスチャインスタンスが生成されることが決定される場合に、前記表面テクスチャインスタンスを前記画像取り込み手段インスタンスへ提供するように特に構成され、前記画像取り込み手段インスタンスが、コールパラメータとして前記表面テクスチャインスタンスを採用することによって、前記表面テクスチャインスタンスとの前記バインディングを実現する、
請求項10に記載の画像データ配信装置。
【請求項16】
端末に適用される画像データ配信装置であって、
メモリと、前記メモリにつなげられたプロセッサであり、前記プロセッサが、前記メモリに記憶された命令に基づいて、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、プロセッサと
を備える、画像データ配信装置。
【請求項17】
請求項10から16のいずれか一項に記載の画像データ配信装置
を備える、端末。
【請求項18】
プロセッサにより実行されたときに、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実施するコンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この開示は、2021年4月20日に出願の中国特許出願第202110424483.8号に基づき、その優先権を主張し、上記開示は、その全体が本開示へとこれにより組み込まれる。
【0002】
この発明は、コンピュータ技術の分野に関し、特に画像データ配信方法および装置、端末および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
インテリジェントハードウェア(インテリジェント入口警備、インテリジェントサウンドボックス、等を含む)のカメラの数は、1つまたは複数であってもよい。旧来のカメラ機能のイニシエーションは、プレビュー用のサーフェス(Surface)キャリアを持たなければならず、1つのカメラは、同時に1つのバックグランドアプリケーションをサポートできるだけである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1の態様によれば、端末に適用される画像データ配信方法が提供され、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成するステップと、上記画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成するステップと、上記画像取り込み手段インスタンスを上記表面テクスチャインスタンスとバインディングするステップと、上記画像取り込み手段により取り込まれた上記情報を処理する上記表面テクスチャインスタンスにより画像データを生成するステップと、上記画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で上記画像データを取り込むステップ、ならびにアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ上記画像データを配信するステップとを含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、上記画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で上記画像データを上記取り込むステップが、上記画像取り込み手段インスタンス内に画像取り込みコールバックインターフェースを作成するステップであって、上記画像取り込みコールバックインターフェースが上記画像データのコールバック送信を実現するためおよび画像データ送信方法を提供するために使用される、作成するステップと、上記画像取り込みコールバックインターフェースを上記表面テクスチャインスタンスへ提供するステップと、上記画像取り込み手段インスタンスを使用することによって、上記画像データ送信方法においてコールバックを実行することによって上記表面テクスチャインスタンスにより送られた上記画像データを受信するステップとを含む。
【0006】
いくつかの実施形態では、アプリケーションおよび/またはページインスタンスへ上記画像データを上記配信するステップは、上記アプリケーションおよび/または上記ページインスタンスの画像データ配信インターフェースが上記画像取り込み手段インスタンスに登録されるかどうかを判断するステップであって、上記画像データ配信インターフェースが上記画像データのコールバック配信を実現するためおよび画像配信方法を提供するために使用される、判断するステップと、上記アプリケーションおよび/または上記ページインスタンスの上記画像データ配信インターフェースが上記画像取り込み手段インスタンスに登録される場合に、上記画像配信方法においてコールバックを実行する上記画像取り込み手段インスタンスにより、上記対応するアプリケーションおよび/または上記ページインスタンスへ上記画像データを配信するステップとを含む。
【0007】
いくつかの実施形態では、上記アプリケーションおよび/または上記ページインスタンスが、上記画像配信方法においてコールバックを実行することによって上記画像取り込み手段インスタンスにより配信された上記画像データを受信し、処理が上記画像データに基づいて実行される。
【0008】
いくつかの実施形態では、上記アプリケーションが、ビデオプレビューアプリケーション、顔認証アプリケーション、録画アプリケーション、およびクイックレスポンス(QR)コード(登録商標)スキャニングアプリケーションを含み、上記画像データに基づいて処理を上記実行するステップは、上記ビデオプレビューアプリケーションが上記画像データに基づいてビデオインターフェースレンダリングを実行するステップと、上記顔認証アプリケーションが処理するために顔認証ソフトウェア開発キット(SDK)へと上記画像データを入力するステップ、および処理結果に基づいて顔認証処理を実行するステップと、上記録画アプリケーションが上記画像データに基づいて録画を実行するステップと、上記QRコード(登録商標、下記同様)スキャニングアプリケーションが上記画像データに基づいてQRコード識別処理を実行するステップとを含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを上記生成するステップが、OpenGL ESを使用することによってテクスチャインスタンスを作成するステップと、上記テクスチャインスタンスを使用することによって上記表面テクスチャインスタンスを生成するステップとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態では、上記画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを上記生成するステップは、上記画像取り込み手段が始動されるかどうかを判断するステップと、上記画像取り込み手段が始動されることが決定される場合に、上記画像取り込み手段インスタンスを生成するステップとを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、上記画像取り込み手段インスタンスを上記表面テクスチャインスタンスと上記バインディングするステップは、上記表面テクスチャインスタンスが生成されるかどうかを判断するステップと、上記表面テクスチャインスタンスが生成されることが決定される場合に、上記表面テクスチャインスタンスを上記画像取り込み手段インスタンスへ提供するステップであって、上記画像取り込み手段インスタンスが、コールパラメータとして上記表面テクスチャインスタンスを採用することによって、上記表面テクスチャインスタンスとの上記バインディングするステップを実現する、提供するステップとを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、上記画像取り込み手段が、カメラを備え、上記画像データが、ビデオストリーミングデータを含む。
【0013】
本開示の第2の態様によれば、端末に適用される画像データ配信装置が提供され、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成するように構成されたテクスチャインスタンス生成モジュールと、上記画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成するように構成された手段インスタンス生成モジュールと、上記画像取り込み手段インスタンスを上記表面テクスチャインスタンスとバインディングするように構成されたインスタンスバインディング処理モジュールと、上記画像取り込み手段により取り込まれた上記情報を処理する上記表面テクスチャインスタンスにより画像データを生成するように構成された画像データ生成モジュールと、上記画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で上記画像データを取り込むように、ならびにアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ上記画像データを配信するように構成された画像データ配信モジュールとを備える。
【0014】
いくつかの実施形態では、上記画像データ配信モジュールは、上記画像取り込み手段インスタンス内に画像取り込みコールバックインターフェースを作成するように構成されることであって、上記画像取り込みコールバックインターフェースが上記画像データのコールバック送信を実現するためおよび画像データ送信方法を提供するために使用される、作成するように構成され、上記画像取り込みコールバックインターフェースを上記表面テクスチャインスタンスへ提供するように構成され、上記画像取り込み手段インスタンスを使用することによって、上記画像データ送信方法においてコールバックを実行することによって上記表面テクスチャインスタンスにより送られた上記画像データを受信するように構成されたインターフェースコールバックユニットを備える。
【0015】
いくつかの実施形態では、上記画像データ配信モジュールは、上記アプリケーションおよび/または上記ページインスタンスの画像データ配信インターフェースが上記画像取り込み手段インスタンスに登録されるかどうかを判断するように構成されることであって、上記画像データ配信インターフェースが上記画像データのコールバック配信を実現するためおよび画像配信方法を提供するために使用される、判断するように構成され、上記アプリケーションおよび/または上記ページインスタンスの上記画像データ配信インターフェースが上記画像取り込み手段インスタンスに登録される場合に、上記画像配信方法においてコールバックを実行する上記画像取り込み手段インスタンスにより上記対応するアプリケーションおよび/または上記ページインスタンスへ上記画像データを配信するように構成されるコールバック配信ユニットを備える。
【0016】
いくつかの実施形態では、上記テクスチャインスタンス生成モジュールが、OpenGL ESを使用することによってテクスチャインスタンスを作成するように特に構成され、および上記テクスチャインスタンスを使用することによって上記表面テクスチャインスタンスを生成するように特に構成される。
【0017】
いくつかの実施形態では、上記手段インスタンス生成モジュールは、上記画像取り込み手段が始動されるかどうかを判断するように特に構成され、上記画像取り込み手段が始動されることが決定される場合に、上記画像取り込み手段インスタンスを生成するように特に構成される。
【0018】
いくつかの実施形態では、上記インスタンスバインディング処理モジュールは、上記表面テクスチャインスタンスが生成されるかどうかを判断するように特に構成され、上記表面テクスチャインスタンスが生成されることが決定される場合に、上記表面テクスチャインスタンスを上記画像取り込み手段インスタンスへ提供するように特に構成され、上記画像取り込み手段インスタンスが、コールパラメータとして上記表面テクスチャインスタンスを採用することによって、上記表面テクスチャインスタンスとの上記バインディングを実現する。
【0019】
本開示の第3の態様によれば、端末に適用される画像データ配信装置が提供され、メモリと、上記メモリにつなげられたプロセッサであって、上記プロセッサが、上記メモリに記憶された命令に基づいて、上に述べたような方法を実行するように構成される、プロセッサとを備える。
【0020】
本開示の第4の態様によれば、端末が提供され、上に説明したような上記画像データ配信装置を備える。
【0021】
本開示の第5の態様によれば、プロセッサにより実行されたときに、上に説明したような方法を実施するコンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0022】
本開示の実施形態または関連技術の技術的解決策をより明確に図解するために、実施形態または関連技術の説明において使用される必要がある図面が下記に簡潔に説明されるであろう。下記の説明における図面は、本開示の単にいくつかの実施形態であるに過ぎず、当業者にとって、他の図面もまた、創造的な努力をせずに図面にしたがって得られることも可能であることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の画像データ配信方法によるいくつかの実施形態の模式的流れ図である。
【
図2】本開示の画像データ配信方法によるいくつかの実施形態の画像データを取り込む模式的流れ図である。
【
図3】本開示の画像データ配信方法によるいくつかの実施形態の画像データ配信の模式的流れ図である。
【
図4】本開示の画像データ配信方法による他の実施形態の模式的流れ図である。
【
図5】本開示の画像データ配信装置によるいくつかの実施形態の模式的ブロック図である。
【
図6】本開示の画像データ配信装置によるいくつかの実施形態内の画像データ配信モジュールの模式的ブロック図である。
【
図7】本開示の画像データ配信装置による他の実施形態の模式的ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示のより包括的な説明が、添付の図面を参照して下記に行われ、図面には本開示の例示的な実施形態が図示される。本開示の実施形態における技術的解決策が、本開示の実施形態の図面を参照して明確にかつ完全に説明されるであろう、そして説明した実施形態が、すべての実施形態というよりはむしろ本開示の単にいくつかの実施形態に過ぎないことは明白である。本開示における実施形態に基づいて、創造的な努力をせずに当業者により手に入れられるすべての他の実施形態は、本開示の保護の範囲内になるべきである。本開示の技術的解決策が、図面および実施形態とともに下記の様々な態様で説明される。
【0025】
本発明者らにより知られる関連する技術において、インテリジェントハードウェアの実際のアプリケーションでは、バックグランドで同時に動作している複数のアプリケーションがあってもよく、これらはすべてカメラを使用する必要がある。1つのカメラは、同時に複数のアプリケーションをサポートできず、そのときには複数のアプリケーションの衝突および異常がおそらく生じるであろう。インテリジェントハードウェアのカメラの数が不確定であり、そして同時に作業しているアプリケーションもまた不確定であるので、複数のアプリケーションは、不十分なカメラのためにサポートされないことがあり、他方で、インテリジェント端末が多過ぎるカメラをともなって設けられる場合には、ハードウェアのむだ遣いもまた引き起こすであろう。
【0026】
この点から見て、本発明により解決されるべき1つの技術的問題は、カメラにより取り込まれた画像情報を多数のウェブページインスタンスおよび多数のアプリケーションへ配信することができる画像データ配信方法および装置、端末および記憶媒体を提供することであり、その結果、多数の機能が同時にサポートされる、加えて、本発明は、1つのカメラが同時に1つの機能をサポートできるだけであるという先行技術における欠点を克服でき、それゆえに、ハードウェアコストを削減できそしてユーザの使用体験を改善できる。
【0027】
図1は、本開示の画像データ配信方法による1つの実施形態の模式的流れ図であり、上記は、
図1に示したように、端末に適用される。
【0028】
ステップ101、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成すること。
【0029】
1つの実施形態では、端末は、インテリジェント入口警備、インテリジェントサウンドボックスなどのインテリジェントハードウェアであってもよく、そして端末はまた、携帯電話、等であってもよい。画像取り込み手段は、端末に搭載されたビデオカメラ、カメラ、等であってもよく、上記画像取り込み手段を通して画像情報が取り込まれる。表面テクスチャインスタンスは、ビデオストリーミングデータ、等を生成するために、ビデオカメラ、カメラ、等を通して取り込まれた画像情報を処理できる。
【0030】
ステップ102、画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成すること。
【0031】
ステップ103、画像取り込み手段インスタンスを表面テクスチャインスタンスとバインディングすること。
【0032】
ステップ104、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理する表面テクスチャインスタンスにより、画像データを生成すること。画像データは、ビデオストリーミングデータ、等を含む。
【0033】
ステップ105、画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で画像データを取り込むこと、ならびにアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ画像データを配信すること。
【0034】
本開示の画像データ配信方法に基づいて、ビデオストリーミングデータが1つまたは複数のカメラにより取り込まれるケースでは、ビデオストリーミングデータは、複数のウェブページインスタンス、複数のアプリケーション、等へ配信される。例えば、端末は、1つのカメラを搭載され、カメラにより取り込まれた画像情報は、多数の機能を同時にサポートするために多数のウェブページインスタンスおよび多数のアプリケーションへ配信され、そのため、「多数のアプリケーションのための1つのカメラ」が実現され、加えて、上記方法は、1つのカメラが同時に1つの機能をサポートできるだけであるという先行技術の欠点を克服でき、その結果、ハードウェアコストが削減され得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、多様なアプローチが、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成することに適合されてもよい。テクスチャインスタンスは、OpenGL ES(OpenGL for Embedded Systems)を使用して作成され、表面テクスチャインスタンスが、テクスチャインスタンスを使用することによって生成される。OpenGL ES(OpenGL for Embedded Systems)は、OpenGL三次元グラフィックスAPIのサブセットであり、携帯電話、PDA、およびゲームコンソールなどの埋め込み型デバイス用に設計される。
【0036】
例えば、表面テクスチャインスタンスは、
//opglテクスチャを作成する
int mInputTexture = OpenGlUtils.createOESTexture();
//生成したテクスチャインスタンスを使用してsurfaceTextureを作成する、すなわち、カメラ用のプレヴューデータを受信するsurfaceTextureを設定する
SurfaceTexture mSurfaceTexture = new SurfaceTexture (mInputTexture)
として作成される。
【0037】
テクスチャインスタンスを使用することによって生成される表面テクスチャインスタンスは、mSurfaceTextureであり、SurfaceViewの代わりにカメラとバインディングされ、カメラにより取り込まれたデータを取り込みそしてデータを処理する。表面テクスチャインスタンスは、既存の方法を使用することによってカメラにより取り込まれたデータを処理できる。
【0038】
多様なアプローチが、画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成するために適合されることがある。画像取り込み手段が始動されるかどうかが判断され、画像取り込み手段が始動されることが決定される場合に、画像取り込み手段インスタンスが生成される。例えば、画像取り込み手段インスタンスは、カメラに対応するクラスに基づいて作成され、画像取り込み手段インスタンスは特定のカメラにより取り込まれたデータ情報を取り込むことが可能である。画像取り込み手段インスタンスを作成することは:Camera camera = Camera.open(cameraId)であり、ここではカメラが画像取り込み手段インスタンスである。
【0039】
画像取り込み手段インスタンスを表面テクスチャインスタンスとバインディングするための多様なアプローチがあってもよい。表面テクスチャインスタンスが生成されるかどうかが判断され、表面テクスチャインスタンスが生成されることが決定される場合に、表面テクスチャインスタンスが、画像取り込み手段インスタンスへ提供され、画像取り込み手段インスタンスは、コールパラメータとして表面テクスチャインスタンスを採用することによって、表面テクスチャインスタンスとバインディングされる。例えば、camera.setPreviewTexture (mSurfaceTexture)を用いて、画像取り込み手段インスタンスは、表面テクスチャインスタンスとバインディングされ、ここでは画像取り込み手段インスタンス、カメラは、コールパラメータとして表面テクスチャインスタンスmSurfaceTextureを採用し、そのためmSurfaceTextureとカメラをバインディングすることが、実現され得る。
【0040】
図2は、本開示の画像データ配信方法によるいくつかの実施形態の画像データを取り込む模式的流れ図であり、
図2に示したように:
【0041】
ステップ201、画像取り込み手段インスタンス内に画像取り込みコールバックインターフェースを作成することであり、ここでは画像取り込みコールバックインターフェースが画像データのコールバック送信を実現するため、および画像データ送信方法を提供するために使用される。
【0042】
ステップ202、画像取り込みコールバックインターフェースを表面テクスチャインスタンスへ提供すること。
【0043】
ステップ203、画像取り込み手段インスタンスを使用することによって、画像データ送信方法においてコールバックを実行することによって、表面テクスチャインスタンスにより送られた画像データを受信すること。
【0044】
いくつかの実施形態では、インターフェースコールバックは、ある種のインターフェースのクラスを使用することによって作成されたオブジェクトへのリファレンスがそのインターフェースにより宣言されたインターフェース変数に割り当てられることが可能であり、そのためインターフェース変数がクラスにより実施されるインターフェースを呼び出すことが可能な方法を呼ぶ。コールバックの目的は、データを送信することおよびデータの同期更新を維持することである。本開示に適合したインターフェースコールバック法は、JAVAインターフェースコールバック法などの既存の多数のインターフェースコールバック法であってもよい。
【0045】
画像データ送信方法は、コールバック法であってもよく、上記方法は、方法ポインタにより呼び出す方法である。画像データ送信方法のポインタ(アドレス、リファレンス)が、仮パラメータを通して、表面テクスチャインスタンスのある種の方法へと送信される場合に、画像データ送信方法は、表面テクスチャインスタンスが方法へと送信されたポインタを呼び出すときに呼び出されることが可能である。
【0046】
いくつかの実施形態では、表面テクスチャインスタンス(SurfaceTexture)は、OpenGl ESを通してバックグランドで作成され、そこではSurfaceTextureが既存のクラスまたはインスタンスであってもよい。カメラがオープンにされた後で、表面テクスチャインスタンス(SurfaceTexture)は、画像取り込み手段インスタンス(Camera)とバインディングされ、カメラにより取り込まれた情報をプレビューし始め、処理し始める。画像取り込みコールバックインターフェースCamera.PreviewCallbackが、画像取り込み手段インスタンスにおいて実施されそして作成され、画像データ送信方法が、Camera.PreviewCallbackにおいて提供される。
【0047】
画像取り込みコールバックインターフェースCamera.PreviewCallbackが、表面テクスチャインスタンス(SurfaceTexture)へ提供される(このCamera.PreviewCallbackが、表面テクスチャインスタンスSurfaceTextureに登録され、画像データ送信方法が、Camera.PreviewCallbackで提供され、画像データ送信方法へのリファレンスが、表面テクスチャインスタンスへと送信される)。
【0048】
表面テクスチャインスタンス(SurfaceTexture)は、画像データがあることを決定するときに、Camera.PreviewCallbackで提供される画像データ送信方法においてコールバックを実行する。画像取り込み手段インスタンス(Camera)は、Camera.PreviewCallbackで提供された画像データ送信方法においてコールバックを実行することによって表面テクスチャインスタンス(SurfaceTexture)により送られた画像データを受信する。
【0049】
図3は、本開示の画像データ配信方法によるいくつかの実施形態の画像データ配信の模式的流れ図であり、
図3に示したように:
【0050】
ステップ301、アプリケーションおよび/またはページインスタンスの画像データ配信インターフェースが画像取り込み手段インスタンスに登録されるかどうかを判断することであり、ここでは画像データ配信インターフェースが画像データのコールバック配信を実現するためおよび画像配信方法を提供するために使用される。
【0051】
いくつかの実施形態では、アプリケーションおよび/またはページインスタンスは、画像配信方法を含む画像データ配信インターフェースを規定し、作成する。画像配信方法を実現するために、アプリケーションおよび/またはページインスタンスは、画像データ配信インターフェースおよび画像取り込み手段インスタンス内に画像配信方法を登録し、画像取り込み手段インスタンスへ画像データ配信インターフェースおよび画像配信方法のリファレンスまたはアドレスを送信する。画像データ配信インターフェースの登録およびインスタンスまたはアドレスの送信は、既存の方法を使用することによって実行されてもよい。
【0052】
画像取り込み手段インスタンスは、トリガ条件の下で、登録された画像データ配信インターフェースならびにアプリケーションおよび/またはページインスタンスの画像配信方法をコールバックする。トリガ条件は、画像取り込み手段インスタンスが画像データ送信方法におけるコールバックを実行することによって表面テクスチャインスタンスにより送られた画像データ受信することであってもよい。
【0053】
カスタマイズされたインターフェースコールバック方法は、ストリーミングデータを必要とする異なる機能ページまたは場所に登録され、Camaraによりコールバックされたデータが受信されると、登録されたインターフェースが存在するかどうかがチェックされ、登録されたインターフェースが存在する場合には、データは、インターフェースを介して登録されたページへフィードバックされる。
【0054】
ステップ302、アプリケーションおよび/またはページインスタンスの画像データ配信インターフェースが、画像取り込み手段インスタンスに登録される場合に、画像配信方法においてコールバックを実行する画像取り込み手段インスタンスにより、対応するアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ画像データを配信すること。
【0055】
いくつかの実施形態では、アプリケーションは、ビデオプレビューアプリケーション、顔認証アプリケーション、録画アプリケーション、クイックレスポンス(QR)コード(登録商標)スキャニングアプリケーション、等を含み、アプリケーションおよびページインスタンスは、画像データ配信方法においてコールバックを実行することによって画像取り込み手段インスタンスにより配信された画像データを受信し、画像データに基づいて処理を実行する。例えば、ビデオプレビューアプリケーションは、画像データに基づいてビデオインターフェースレンダリングを実行し、顔認証アプリケーションは、処理のための顔認証ソフトウェア開発キット(SDK)へと画像データを入力し、処理結果に基づいて顔認証処理を実行し、録画アプリケーションは、画像データに基づいて録画を実行し、QRコードスキャニングアプリケーションは、画像データに基づいてQRコード認証処理を実行する。
【0056】
図4は、本開示の画像データ配信方法による他の実施形態の模式的流れ図であり、
図4に示したように:
【0057】
ステップ401、OpenGL ESの設定を初期化すること。
【0058】
ステップ402、テクスチャインスタンスを作成すること。
【0059】
ステップ403、テクスチャインスタンスを使用することによって表面テクスチャインスタンスを生成すること。
【0060】
ステップ404、カメラが始動されるかどうかを判断すること、そしてそうであればステップ407へ進み、そうでなければ、ステップ405へ進む。
【0061】
ステップ405、カメラ関連のパラメータを設定すること、およびカメラを始動させること。
【0062】
ステップ406、表面テクスチャインスタンスが生成されるかどうかを判断すること、そうであればステップ407へ進み、そしてそうでなければ、ステップ401へ進む。
【0063】
ステップ407、画像取り込み手段インスタンスを表面テクスチャインスタンスとバインディングすること。
【0064】
ステップ408、画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で画像データを取り込むこと、および画像データを配信すること。
【0065】
アンドロイド(登録商標)などのシステムバックグラウンドは、SurfaceTextureをCameraとバインディングすることによって、ビデオストリーミングデータを取り込み、そしてビデオストリーミングデータは常に存在する、異なるページの1つまたは複数の機能がある種の機能のためにビデオストリーミングデータを必要とするときに、ビデオストリーミングデータは、登録されたインターフェースを介して、インターフェースコールバック機構を適合させることによって戻され、そのため多数の機能が同時に実行されることが可能である。
【0066】
ビデオプレビュー機能に関して、アンドロイド(登録商標)システムコンポートネントsurfaceViewは、画像取り込み手段インスタンスにより配信されたビデオストリーミングデータを受信し、ビデオインターフェースレンダリングを実行する。顔認証機能に関して、画像取り込み手段により配信されたビデオストリーミングデータは、異なる顔認証SDKへ送信され、内部処理の後で、SDKは、顔認証機能を実現するために既に入力された顔情報と処理結果とを比較する。録画機能に関して、アンドロイド(登録商標)により提供されるMediaCodecクラスのインスタンスを使用することによって、画像取り込み手段により配信されたビデオストリーミングデータは、録画のために受信される。
【0067】
いくつかの実施形態では、
図5に示したように、本開示は、端末に適用される画像データ配信装置50を提供し、テクスチャインスタンス生成モジュール51、手段インスタンス生成モジュール52、インスタンスバインディング処理モジュール53、画像データ生成モジュール54、および画像データ配信モジュール55を備える。テクスチャインスタンス生成モジュール51は、画像取り込み手段により取り込まれた情報を処理するための表面テクスチャインスタンスを生成する。手段インスタンス生成モジュール52は、画像取り込み手段に対応する画像取り込み手段インスタンスを生成する。
【0068】
インスタンスバインディング処理モジュール53は、画像取り込み手段インスタンスを表面テクスチャインスタンスとバインディングする。画像データ生成モジュール54は、画像取り込み手段により込まれた情報を処理する表面テクスチャインスタンスにより、画像データを生成する。画像データ配信モジュール55は、画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で画像データを取り込み、そしてアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ画像データを配信する。
【0069】
いくつかの実施形態では、テクスチャインスタンス生成モジュール51は、OpenGL ESを使用することによってテクスチャインスタンスを作成し、テクスチャインスタンスを使用することによって表面テクスチャインスタンスを生成する。手段インスタンス生成モジュール52は、画像取り込み手段が始動されるかどうかを判断し、画像取り込み手段が始動されることが決定される場合に、手段インスタンス生成モジュール52は画像取り込み手段インスタンスを生成する。
【0070】
インスタンスバインディング処理モジュール53は、表面テクスチャインスタンスが生成されるかどうかを判断し、表面テクスチャインスタンスが生成されることが決定される場合に、インスタンスバインディング処理モジュール53は、表面テクスチャインスタンスを画像取り込み手段インスタンスへ提供する、ここでは画像取り込み手段インスタンスは、コールパラメータとして表面テクスチャインスタンスを採用することによって、表面テクスチャインスタンスとのバインディングを実現する。
【0071】
いくつかの実施形態では、
図6に示したように、画像データ配信モジュール55は、インターフェースコールバックユニット551およびコールバック配信ユニット552を備える。インターフェースコールバックユニット551は、画像取り込み手段インスタンス内に画像取り込みコールバックインターフェースを作成する、ここでは、画像取り込みコールバックインターフェースが画像データのコールバック送信を実現するためおよび画像データ送信方法を提供するために使用される。
【0072】
インターフェースコールバックユニット551は、画像取り込みコールバックインターフェースを表面テクスチャインスタンスへ提供し、画像取り込み手段インスタンスを使用することによって、画像データ送信方法においてコールバックを実行することによって表面テクスチャインスタンスにより送られた画像データを受信する。
【0073】
コールバック配信ユニット552は、アプリケーションおよび/またはページインスタンスの画像データ配信インターフェースが画像取り込み手段インスタンスに登録されるかどうかを判断する、ここでは画像データ配信インターフェースが画像データのコールバック配信を実現するためおよび画像配信方法を提供するために使用される。アプリケーションおよび/またはページインスタンスの画像データ配信インターフェースが画像取り込み手段インスタンスに登録される場合に、コールバック配信ユニット552は、画像配信方法においてコールバックを実行する画像取り込み手段インスタンスにより、画像データを対応するアプリケーションおよび/またはページインスタンスへ配信する。
【0074】
いくつかの実施形態では、本開示は、端末に適用される画像データ配信装置を提供する。
図7に示したように、画像データ配信装置は、メモリ71、プロセッサ72、通信インターフェース73、およびバス74を備えることができる。メモリ71は、命令を記憶するために使用され、プロセッサ72がメモリ71につなげられ、プロセッサ72は、メモリ71に記憶された命令に基づいて、上に説明した画像データ配信方法を実施するように構成される。
【0075】
メモリ71は、高速RAMメモリ、不揮発性メモリ(不揮発性メモリ)、等であってもよく、メモリ71はまた、メモリアレイであってもよい。メモリ71はまた、ブロックへと区画されてもよく、そしてブロックは、ある規則にしたがって仮想ボリュームへと統合されてもよい。プロセッサ72は、中央処理ユニットCPU、または特定用途集積回路(ASIC)、または本開示の画像データ配信方法を実施するように構成された1つもしくは複数の集積回路であってもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、本開示は、端末を提供し、上記の実施形態のうちのいずれかの画像データ配信装置を備える。
【0077】
いくつかの実施形態では、本開示は、プロセッサにより実行されたときに、上記の実施形態のうちのいずれかの方法を実施するコンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0078】
コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数の可読媒体のうちのいずれかの組み合わせを採用できる。可読媒体は、可読信号媒体または可読記憶媒体であってもよい。可読記憶媒体は、例えば、限定されないが、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体システム、装置、もしくはデバイス、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含むことができる。可読記憶媒体の(包括的には列挙されない)より具体的な例は、1つまたは複数の配線を有する電気的接続、携帯型ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、消去書込み可能読出し専用メモリ(EPROMもしくはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯型コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記のいずれかの好適な組み合わせを含むことができる。
【0079】
上記の実施形態の画像データ配信方法および装置、端末、ならびに記憶媒体によれば、表面テクスチャインスタンスおよび画像取り込み手段インスタンスが、生成されそしてバインディングされ、画像取り込み手段により取り込まれた情報が、表面テクスチャインスタンスにより処理され、画像データが、画像取り込み手段インスタンスを使用することによってインターフェースコールバック方式で取り込まれ、そして画像データが、アプリケーションおよびページインスタンスへ配信され、カメラにより取り込まれた画像情報が、多数の機能を同時にサポートするために、多数のウェブページインスタンスおよび多数のアプリケーションへ配信されることが可能であり、その結果、「多数のアプリケーションのための1つのカメラ」が実現され、1つのカメラが先行技術においては同時に1つの機能をサポートできるだけであるという欠点が克服されることが可能であり、それゆえにハードウェアコストが削減されることが可能であり、ユーザの使用経験が改善されることが可能である。
【0080】
本開示の基本原理が、具体的な実施形態とともに上に説明されているが、本開示において述べた利点、恩恵、効果、等は、限定というよりはむしろ単に例であることに留意されたい、そしてこれらは、本開示の様々な実施形態に対して本質的であると考えられるべきではない。本開示の実施形態が、方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることが、当業者には認識されるはずである。したがって、本開示は、完全にハードウェア実施形態、完全にソフトウェア実施形態、またはソフトウェアおよびハードウェア態様の組み合わせの実施形態の形態を取ることができる。さらにその上、本開示は、コンピュータプログラム製品に取り入れられたコンピュータ利用可能プログラムコードを有する1つまたは複数のコンピュータ利用可能な非一時的記憶媒体(限定されないが、ディスクメモリ、CD-ROM、光メモリ、等を含む)に実装されたコンピュータプログラム製品の形態を取ることができる。
【0081】
本開示は、本開示の実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラム製品の流れ図および/またはブロック図を参照して説明される。流れ図および/またはブロック図の各々の流れおよび/またはブロック、ならびに流れ図および/またはブロック図の流れおよび/またはブロックの組み合わせが、コンピュータプログラム命令により実施され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込み型プロセッサ、または機械を製作するための他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサへ提供されることが可能であり、そのためコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサにより実行される命令は、流れ図の1つまたは複数の流れおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて特定された機能を実施するための手段を作成する。
【0082】
これらのコンピュータプログラム命令もまた、特定の方式で作業するコンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理デバイスをガイドできるコンピュータ可読メモリに記憶されることが可能であり、その結果、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が、流れ図の1つもしくは複数の流れおよび/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックに特定された機能を実施する命令手段を含む製造物品を製作する。
【0083】
本開示の方法およびシステムは、多くの方法で実装されることが可能である。例えば、本開示の方法およびシステムは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または上記の任意の組み合わせを介して実装されてもよい。方法のステップに関する上記の順番は、単に図説のためであり、本開示の方法のステップは、別なふうに具体的に述べない限り、上記に具体的に説明された順番に限定されない。さらにその上、いくつかの実施形態では、本開示はまた、記録媒体に記録されたプログラムとして実装されてもよく、上記プログラムは、本開示による方法を実施するための機械可読命令を含む。このように、本開示はまた、本開示による方法を実行するためのプログラムを記憶する記録媒体もカバーする。
【0084】
本開示の説明は、図説および説明の目的で提示されており、本開示の開示された形態を網羅するものでも限定するものでもない。多くの変更形態および変形形態が、当業者には明らかであろう。実施形態の選択および説明は、本開示の原理および実際的なアプリケーションをより良く説明するものであり、そして当業者が本開示を理解することおよび特定の使用のために適した様々な変更を有する様々な実施形態を設計することを可能にするものである。
【符号の説明】
【0085】
50 画像データ配信装置
51 テクスチャインスタンス生成モジュール
52 手段インスタンス生成モジュール
53 インスタンスバインディング処理モジュール
54 画像データ生成モジュール
55 画像データ配信モジュール
551 インターフェースコールバックユニット
552 コールバック配信ユニット
71 メモリ
72 プロセッサ
73 通信インターフェース
74 バス
【国際調査報告】