(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-10
(54)【発明の名称】スマートフォン録音機
(51)【国際特許分類】
H04M 1/21 20060101AFI20240501BHJP
H04M 1/11 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
H04M1/21 E
H04M1/11 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023536850
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 KR2022008255
(87)【国際公開番号】W WO2023204348
(87)【国際公開日】2023-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2022-0048899
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523221142
【氏名又は名称】ミュン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002321
【氏名又は名称】弁理士法人永井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】オ,クヮンビン
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ジェハク
(72)【発明者】
【氏名】キム,ナンヨン
(72)【発明者】
【氏名】パク,ドンキュ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユファ
(72)【発明者】
【氏名】ソン,インジョン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュハン
【テーマコード(参考)】
5K023
【Fターム(参考)】
5K023AA07
5K023MM14
5K023NN01
5K023PP05
(57)【要約】
本発明は、スマートフォン録音機に関し、本発明の実施形態によるスマートフォン録音機は、スマートフォンの後面に着脱可能な前面カバーと、前記前面カバーの後方に結合して、内側に収容空間を有する後面ケースとを含むケース本体と、前記前面カバーを前記スマートフォンの後面に磁気力を利用して付着させるマグネットと、前記スマートフォンの通話中の音声情報が入力される入力部と、前記入力部に入力された音声情報を録音する録音部と、を含む。
【選択図】
図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォンの後面に着脱可能な前面カバーと、
前記前面カバーの後方に結合して、内側に収容空間を有する後面ケースとを含むケース本体;
前記前面カバーを前記スマートフォンの後面に磁気力を利用して付着させるマグネット;
前記スマートフォンの通話中の音声情報が入力される入力部;及び、
前記入力部に入力された音声情報を録音する録音部;を含む、
スマートフォン録音機。
【請求項2】
前記入力部は、
音声情報が入力されるマイクと、
音声情報が振動データとして入力されるピエゾセンサのうち少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のスマートフォン録音機。
【請求項3】
前記ピエゾセンサは、
前記前面カバーが、前記スマートフォンの後面に付着するとき、前記スマートフォンの後面を介して伝達された通話中の音声情報が振動データとして入力され、
前記録音部は、
前記ピエゾセンサで入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集する、
請求項2に記載のスマートフォン録音機。
【請求項4】
前記マグネットは、
前記前面カバーの上部に位置する第1マグネットと、
前記前面カバーの下部に位置する第2マグネットとを含む、
請求項2に記載のスマートフォン録音機。
【請求項5】
前記第1マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち上部に付着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなり、
前記第2マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち下部に付着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなり、
前記第1マグネットと前記第2マグネットの外部には、メタルステッカーが付着する、
請求項4に記載のスマートフォン録音機。
【請求項6】
前記マグネットは、
前記収容空間の上部に位置する第1マグネットと、
前記収容空間の下部に位置する第2マグネットとを含む、
請求項2に記載のスマートフォン録音機。
【請求項7】
前記第1マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち上部に密着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなり、
前記第2マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち下部に密着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなる、
請求項6に記載のスマートフォン録音機。
【請求項8】
前記ピエゾセンサは、
前記収容空間の内部に位置して、前記前面カバーの内部面に密着するセンサ面を有する、
請求項7に記載のスマートフォン録音機。
【請求項9】
前記録音部は、
前記収容空間の内部に位置し、前記ピエゾセンサに入力された振動データを収集して音声データに変換する回路基板部;
前記回路基板部に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせるスイッチ部;
前記回路基板部に電気的に連結される通信端子;及び、
前記回路基板部で変換された音声データを貯蔵するデータ貯蔵部;を含む、
請求項3に記載のスマートフォン録音機。
【請求項10】
前記収容空間の内部に位置し、前記録音部及び前記ピエゾセンサに電源を供給するバッテリを含む、
請求項9に記載のスマートフォン録音機。
【請求項11】
前記回路基板部に電気的に連結されて、録音動作及び前記バッテリの充電状態をフィードバックするフィードバックユニットを含む、
請求項9に記載のスマートフォン録音機。
【請求項12】
前記通信端子は、前記後面ケースの下端中央に位置し、
前記フィードバックユニットは、前記通信端子から設定距離を空けて外部に露出するように位置する、
請求項9に記載のスマートフォン録音機。
【請求項13】
前記スイッチ部は、
設定方向にスライド動作して、録音動作をオン/オフさせる、
請求項9に記載のスマートフォン録音機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、スマートフォン録音機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大人気で発売して、多数のユーザによって使用されているスマートフォンの中では、製造社の政策上、通話録音機能を提供していないスマートフォンがあり、代表的な例としてiPhoneがある。
【0003】
しかしながら、ほとんどのスマートフォンユーザ(例:会社員、自営業者など)にとっては、通話録音が必ず要請されるものの、スマートフォン自体における通話録音機能が提供されないため、ユーザが自ら複雑かつ不便な対応方案を設けている。
【0004】
例えば、録音機能が提供されていないスマートフォンユーザ、つまりiPhoneユーザは、スピーカーフォン機能を利用して通話しながら、別途準備した録音機を用いて通話内容を録音するか、サードパーティーアプリ又は通話録音機で通話の内容を録音している。
【0005】
このように、通話録音用アプリ又は製品の需要は常に存在するものの、既存の通話録音用アプリ又は製品は、使用性に不具合が生じるか、もしくはデザインに満足できないというユーザレビューが多い実情である。
【0006】
よって、通話録音機能が搭載されていないスマートフォン、例えば、iPhoneなどを使用するユーザの便宜性を向上させて満足度を高めるように、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォンに簡便に着脱可能であり、スマートフォンに付着するとき、デザイン的な美観を害しない、かつ、高品質な通話録音機能を有するスマートフォン録音機の開発が望まれる。
【0007】
本発明に関連する先行技術では、韓国公開実用新案公報第20-2019-0001823号(以下、先行文献)があり、上記先行文献には通信端末結合型録音端末が開示されている。
【0008】
但し、従来の録音端末は、通信端末、つまり携帯電話に連結及び結合する構造が複雑であり、取り付けにくい短所があり、外部に露出したマイクを用いて音声を録音する方式であることから、録音時に外部雑音が流入する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、通話録音機能が搭載されていないスマートフォン、例えば、iPhoneなどを使用するユーザの便宜性を向上させて満足度を高めるように、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォンに簡便に着脱可能であり、スマートフォンに付着するとき、デザイン的な美観を害しない、かつ、高品質な通話録音機能を有するスマートフォン録音機を提供することである。
【0010】
本発明の目的は、以上に言及した目的に制限されず、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明らかに理解することができる。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、スマートフォンの後面に着脱可能な前面カバーと、前記前面カバーの後方に結合して、内側に収容空間を有する後面ケースとを含むケース本体;前記前面カバーを前記スマートフォンの後面に磁気力を利用して付着させるマグネット;前記スマートフォンの通話中の音声情報が入力される入力部;及び前記入力部に入力された音声情報を録音する録音部;を含む。
【0012】
入力部は、音声情報が入力されるマイクと、音声情報が振動データとして入力されるピエゾセンサのうち少なくとも1つを含む。
【0013】
ピエゾセンサは、前記前面カバーが前記スマートフォンの後面に付着するとき、前記スマートフォンの後面を介して伝達された通話中の音声情報が振動データとして入力され、録音部は、前記ピエゾセンサで入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集することができる。
【0014】
マグネットは、前記前面カバーの上部に位置する第1マグネットと、前記前面カバーの下部に位置する第2マグネットと、を含む。
【0015】
第1マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち上部に付着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなり、第2マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち下部に付着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなり、第1マグネットと前記第2マグネットの外部には、メタルステッカーが付着していてもよい。
【0016】
マグネットは、前記収容空間の上部に位置する第1マグネットと、前記収容空間の下部に位置する第2マグネットとを含む。
【0017】
第1マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち上部に密着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。
【0018】
第2マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち下部に密着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなっていてもよい。
【0019】
また、前記第1マグネットを、前記前面カバーの内部面のうち上部に接着させる第1マグネットテープと、前記第2マグネットを、前記前面カバーの内部面のうち下部に接着させる第2マグネットテープとを含み、前記第1マグネットテープは、前記第1マグネットに対応する直径を有するリング状からなり、前記第2マグネットテープは、前記第2マグネットに対応する長さを有するバー状からなっていてもよい。
【0020】
ピエゾセンサは、前記収容空間の内部に位置して、前記前面カバーの内部面に密着するセンサ面を有することができる。
【0021】
前記ピエゾセンサは、前記第1マグネットの内側に設けられた中空部に位置していてもよい。これによって、ピエゾセンサは、リング状の第1マグネットの内側において、第1マグネットによってスマートフォンの後面に強く密着する前面カバーの内部面を介して、周辺ノイズの妨げなく、振動を直接かつ正確に読み取ることができ、通話の録音品質が向上し得る。
【0022】
これに加えて、前記ピエゾセンサを、前記第1マグネットの内側中空部に位置させて、前記前面カバーの内部面に接着させるセンサテープをさらに含み、前記センサテープは、前記センサ面に対応する直径を有する円形状を有することができる。このように、ピエゾセンサを第1マグネットの内側中空部に位置させて、前面カバーの内部面に強く密着させることにより、ピエゾセンサの正確度が向上し得、通話音声の録音品質が向上し得る。
【0023】
前記ピエゾセンサを、前記第1マグネットの内側中空部に設けられた定位置に整列させて締結するセンサ固定具をさらに含み、前記センサ固定具は、前記ピエゾセンサの一側に突出して、末端が前記第1マグネットの内径に接するように延びる第1センサ固定具と、前記ピエゾセンサの他側に突出して、前記第1センサ固定具と対称する形状に延びて形成される第2センサ固定具とを含む。
【0024】
録音部は、前記収容空間の内部に位置し、前記ピエゾセンサに入力された振動データを収集して音声データに変換する回路基板部;前記回路基板部に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせるスイッチ部;前記回路基板部に電気的に連結される通信端子;及び前記回路基板部で変換された音声データを貯蔵するデータ貯蔵部;を含む。
【0025】
データ貯蔵部は、回路基板部に電気的に連結されたデータ貯蔵ソケット部と、データ貯蔵ソケット部に取り付け可能なデータ貯蔵媒体とを含む。データ貯蔵媒体は、フラッシュメモリカードであってもよく、例えば、SDカードなどを用いることができる。
【0026】
通信端子は、前記後面ケースの下端中央に位置し、前記フィードバックユニットは、前記通信端子から設定距離を空けて外部に露出するように位置していてもよい。例えば、通信端子は、8ピンライトニングマウント部であってもよい。但し、必ずしもこれに限定される必要はなく、これと異なる様々な規格の通信端子を用いることができる。
【0027】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、収容空間の内部に位置して、前記録音部及び前記ピエゾセンサに電源を供給するバッテリを含む。
【0028】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、回路基板部に電気的に連結されて、録音動作及び前記バッテリの充電状態をフィードバックするフィードバックユニットを含む。前記フィードバックユニットは、所定の色相(例:赤色など)に発光又は点滅動作できる少なくとも1つのLEDを含む。
【0029】
スイッチ部は、設定方向にスライド動作されて、録音動作をオン/オフさせることができる。
【0030】
スイッチ部は、回路基板の一側上端に設置されていてもよい。例えば、ピエゾセンサが後面ケースの左側に偏って位置する場合、スイッチ部は、ピエゾセンサと一定距離を空けて、後面ケースの右側上端角に近付けて位置していてもよい。これによって、ユーザは、スマートフォン録音機がスマートフォンの後面に付着した状態で、1つの指で手軽くスイッチ操作できる長所がある。
【0031】
スイッチ部は、後面ケースの上端角に近付けて、対角線方向に形成された傾斜ガイド孔を備えるスイッチ本体;及び前記傾斜ガイド孔を介して後方に突出し、前記傾斜ガイド孔に沿って対角線方向にスライド移動させて、録音をオン/オフ操作するスライドボタン;を含む。これによって、ユーザは、スマートフォンを片手で把持した状態で、相手と通話しながらも、スマートフォンの後面に付着したスマートフォン録音機のスイッチを対角線方向に手軽くスライド操作することができる。もしスライドボタンのスライド方向が後面ケースの左右幅方向であるか、又は上下長さ方向である場合、片手でスマートフォンを把持したまま、1つの指、特に、人差し指などでスライドボタンを移動させるには関節構造上、無理である。スライドボタンを対角線方向にスライド操作できるように配置することによって、関節に負担を与えず、人差し指などで手軽くスライドボタンを押すか引くことができ、迅速なスイッチ動作が可能であり、関節に負担を与えないため、操作便宜性を高めることができる。
【0032】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、スイッチ部を回路基板の一側上端に位置固定するスイッチホルダをさらに含む。スイッチホルダは、スライドボタンの移動方向に沿って対角線に長く配置されて、スイッチ本体の一側を拘束する第1ホルダ部と、第1ホルダ部の一端部における交差方向に連結される第2ホルダ部とを含む。スイッチホルダによってスイッチ本体は、回路基板部に安定的に拘束されて、2軸方向にスイッチ部を堅固に支持することにより、スイッチ部の繰り返した使用時にも耐久性が向上し得る。
【0033】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機において、ケース本体のうち前面カバーの外部面は、平坦に形成されていてもよい。前面カバーの外部面は、スマートフォンの後面に全体的にスムーズに密着していてもよい。
【0034】
前面カバーは、左右幅長さに比べて、上下長さが長く形成された長方形状を有することができる。
【0035】
前面カバーの上端及び下端には、後面ケースとの結合のため、外側に突出した複数の第1結合突起を備えることができる。前面カバーの両端には、後面ケースとの結合のため、外側に突出した複数の第2結合突起を備えることができる。
【0036】
前面カバーの内部面には、第1マグネットが第1マグネットテープによって接着して、第1マグネットが前面カバーの内部面に密着する第1密着収容部と、第2マグネットが第2マグネットテープによって接着して、第2マグネットが前面カバーの内部面に密着する第2密着収容部とを備える。また、前面カバーの内部面には、ピエゾセンサがセンサテープによって接着して、センサ面が前面カバーの内部面に密着する第3密着収容部を備える。第1,2,3密着収容部が第1,2マグネット及びピエゾセンサのセンサ面のサイズ及び形状に対応して予め設けられることで、第1,2マグネット及びピエゾセンサが定まった位置に安定的に配置されて、前面カバーの内部面に堅固に密着していてもよい。これにより、第1,2マグネットによる付着力機能が向上し得、スマートフォンの後面振動をピエゾセンサで読み取る録音機能が向上して、周辺ノイズの妨げなく、きれいな録音が可能になり得る。
【0037】
また、第3密着収容部の外郭には、ピエゾセンサのセンサ面の外郭を円周方向に取り囲み、ピエゾセンサのセンサ面を円周方向に支持して、動きを防止する円形突起をさらに備えることができる。円形突起は、ピエゾセンサがケース本体内で上、下、左、右方向に搖れないように、動きを完壁に遮断する構造物であって、ピエゾセンサのセンサ面が動くことを防止して、スマートフォンの後面を介して伝達された振動をより正確に読み取ることができるようにする。これにより、周辺ノイズの妨げなく、きれいな通話音声を録音することができる長所がある。
【0038】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機において、ケース本体のうち後面ケースには、スイッチが外部に露出可能に取り付けられるスイッチ取付孔を備える。スイッチ取付孔の外郭を囲み、所定の段差部が形成されていてもよく、段差部は、ユーザの指で手軽くスイッチを押してスライドさせるようにして、スイッチ操作の便宜性を向上させる。スイッチ取付孔は、スライドボタンが対角線方向に移動する傾斜ガイド孔に対応する形状を有することができる。
【0039】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機において、ケース本体のうち後面ケースには、円弧状に突出した円弧支持部をさらに備えることができる。円弧支持部は、リング状を有する第1マグネットの外径のうち一部領域を接触して支持し、第1マグネットが定まった位置から外れるか位置移動することを防止する。これにより、強い磁気力によって、スマートフォンの後面にケース本体を迅速かつ強く付着させるようにする。円弧支持部の一端部は、第1マグネットの上端位置に対応して位置し、円弧支持部の他端部は、第1マグネットの一側、例えば、右側端位置に対応して位置していてもよい。
【発明の効果】
【0040】
本発明の実施形態によれば、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォン(例:iPhoneなど)にマグネットを用いて簡便に着脱可能であり、ユーザの便宜性が向上し得る長所がある。
【0041】
また、本発明の実施形態によれば、スマートフォン(例:iPhoneなど)に付着するとき、スマートフォン自体の外観美観を害しない、かつ、スマートフォンとデザイン的に一体感が感じられる長所がある。
【0042】
また、本発明の実施形態によれば、スマートフォン(例:iPhoneなど)の後面に着脱して、スマートフォンの造作性を害しない、かつ、通話内容を振動で読み取るセンサ、つまりピエゾセンサを用いて外部雑音の妨げなく、より正確に通話内容を録音することができる長所がある。
【0043】
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための形態を説明すると共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した正面斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した後面斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機の下段の様子を示す図面である。
【
図4】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のカバーの外部形状を示す図面である。
【
図5】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のカバーの内部形状を示す図面である。
【
図6】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機からカバーを分離した内部の様子を示す図面である。
【
図7】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す前面図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す後面図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のケースの外部形状を示す図面である。
【
図10】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のケースの内部形状を示す図面である。
【
図11】本発明の実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって容易に実施できるように詳説する。本発明は、種々の相異する形態に具現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0046】
本発明を明確に説明するため説明と関係ない部分は省略しており、全明細書における同一又は類似の構成要素に対しては同じ参照符号を付することとする。また、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を参照して詳説する。各図面の構成要素に参照符号を付するにあたり、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に示されていても、できるだけ同じ符号を有することができる。また、本発明の説明にあたり、関連する公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略することができる。
【0047】
本発明の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものだけであり、その用語によって、当該構成要素の本質、順番、順序、又は本数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載している場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結されるか又は接続されていてもよいものの、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」するか、各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」又は「接続」されていてもよいと理解しなければならない。
【0048】
また、本発明を具現するにあたり、説明の便宜のため構成要素を細分化して説明することができるものの、これら構成要素が1つの装置又はモジュール内に具現されていてもよく、もしくは一構成要素が複数の装置又はモジュールに分けて具現されていてもよい。
【0049】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態によるスマートフォン録音機について詳説することとする。
【0050】
図面において、
図1及び
図2は、本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した正面及び後面斜視図である。
図3は、スマートフォン録音機の下段の様子を示す図面であり、
図4は、カバーの外部形状を示す図面であり、
図5は、カバーの内部形状を示す図面である。
図6は、スマートフォン録音機からカバーを分離した内部の様子を示す図面であり、
図7は、スマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す前面図であり、
図8は、スマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す後面図である。
図9は、ケースの外部形状を示す図面であり、
図10は、ケースの内部形状を示す図面である。
【0051】
図示のように、本発明の実施形態によるスマートフォン録音機10は、ケース本体100と、マグネット200と、入力部(例:ピエゾセンサ、マイクなど)300と、録音部400と、を含む。
【0052】
ケース本体100は、スマートフォンの後面に着脱可能な前面カバー110と、前記前面カバー110の後方に結合して、内側に収容空間を有する後面ケース120とを含む。
【0053】
マグネット200は、前記前面カバー110をスマートフォンの後面に磁気力を利用して付着させる役割を担う。
【0054】
入力部300は、スマートフォンの通話中の音声情報が入力される。例えば、入力部300は、音声情報が入力されるマイクと、音声情報が振動データとして入力されるピエゾセンサのうち少なくとも1つを含むことができる。換言すれば、入力部300は、ピエゾセンサ又はマイクを含めて形成されるか、又はピエゾセンサとマイクを同時に有する構造から形成されていてもよい。
【0055】
録音部400は、入力部300に入力された音声情報を録音することができる。
【0056】
具体的な例として、入力部300がピエゾセンサである場合、入力部、つまりピエゾセンサ300は、前面カバー110がスマートフォンの後面に付着するとき、スマートフォンの後面を介して伝達された通話中の音声情報が振動データとして入力されていてもよい。そして、録音部400は、前記ピエゾセンサ300で入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集することができる。
【0057】
以下、本発明の実施形態によるスマートフォン録音機10では、入力部300がピエゾセンサである場合であって、前面カバー110、後面ケース120、マグネット200、ピエゾセンサ300、録音部400の詳細な構成について詳説することとする。
【0058】
[前面カバー]
前面カバー110は、スマートフォンの後面に着脱可能な軽質な部材を言う。
【0059】
図4を参照すると、前面カバー100の外部面111は、平坦に形成することができる。これによって、前面カバー110の外部面111は、スマートフォンの後面に全体的にスムーズに密着していてもよい。
【0060】
例えば、前面カバー110は、左右幅長さに比べて、上下長さが長く形成された長方形状を有することができる。但し、必ずしも図示の形状に限定される必要はなく、これと異なる形状に変更して実施可能である。
【0061】
また、前面カバー110の上端及び下端には、後面ケース120との結合のため、外側に突出した複数の第1結合突起113を備えることができ、前面カバー110の両端には、後面ケース120との結合のため、外側に突出した複数の第2結合突起114を備えることができる。
【0062】
図5を参照すると、前面カバー110の内部面を示す。図示の前面カバー110の内部面112には、第1密着収容部1121と第2密着収容部1122とを備える。
【0063】
第1密着収容部1121は、後述するマグネット200のうち、第1マグネット210が第1マグネットテープ230によって接着して、第1マグネット210が前面カバー110の内部面112に密着する収容領域を言う。
【0064】
第2密着収容部1122は、後述するマグネット200のうち第2マグネット220が第2マグネットテープ240によって接着して、第2マグネット220が前面カバー110の内部面112に密着する収容領域を言う。
【0065】
また、図示の前面カバー110の内部面112には、第3密着収容部1123をさらに備えることができる。
【0066】
第3密着収容部1123は、ピエゾセンサ300がセンサテープ320によって接着して、ピエゾセンサ300のセンサ面310が前面カバー110の内部面112に密着し、スマートフォンの後面から振動を直接に読み取ることができるようにする収容領域を言う。
【0067】
このように、第1,2,3密着収容部1121,1122,1123は、第1,2マグネット210,220、及びピエゾセンサ300のセンサ面310のサイズ及び形状に対応して予め設けることで、第1,2マグネット210,220及びピエゾセンサ300は、定まった位置に安定的に配置されて、前面カバー110の内部面112に堅固に密着することができる。これにより、第1,2マグネット210,220による磁気力を利用した付着力が向上し得、スマートフォンの後面振動を直接読み取るピエゾセンサ300の計測正確度が向上し、通話音声を録音する機能が向上し得る。その結果、周辺ノイズの妨げなく、きれいな録音が可能になり得る長所がある。
【0068】
これに加えて、第3密着収容部1123の外郭には、ピエゾセンサ300のセンサ面310の外郭を円周方向に取り囲み、ピエゾセンサ300のセンサ面310を円周方向に支持して、動きを防止する円形突起1124をさらに備えることができる。
【0069】
円形突起1124は、ピエゾセンサ300がケース本体100内で上、下、左、右方向に搖れないように、動きを完壁に遮断する機能を提供することができる。これにより、ピエゾセンサ300のセンサ面310が下、左、右方向に流動することを防止して、スマートフォンの後面を介して伝達された振動をより正確に読み取ることができるようにする。その結果、周辺ノイズの妨げなく、きれいな通話音声の録音が可能である。
【0070】
[後面ケース]
後面ケース120は、前面カバー110の後方に結合して、内側に収容空間を有することができる。
【0071】
図9を参照すると、後面ケース120の外部面にはスイッチ部、より具体的には、スライドボタン433が外部に露出可能に取り付けられるスイッチ取付孔125を備える。
【0072】
また、スイッチ取付孔125の外郭には、所定の段差部126がさらに形成されていてもよい。これら段差部126は、スイッチ取付孔126の周辺を取り囲み、所定の深みで陷沒する形状を有するが、ユーザの指で手軽くスライドボタン433を押したまま、スライドボタン433を定まった方向にスライドさせるようにする。
【0073】
例えば、スイッチ取り付け孔125は、スライドボタン433が対角線方向にスライド移動することに対応し、後述する傾斜ガイド孔432に対応する形状を有することができる。
【0074】
一方、
図10を参照すると、後面ケース120には、円弧状に突出した円弧支持部140をさらに備えることができる。
【0075】
円弧支持部140は、リング状を有する第1マグネット210の外径のうち一部領域を接触支持して、第1マグネット210が定まった位置から外れるか位置移動することを防止し、強い磁気力によってスマートフォンの後面にケース本体100を強く密着して固定させるようにする。
【0076】
例えば、円弧支持部140の一端部141は、第1マグネット210の上端位置に対応して位置し、円弧支持部140の他端部142は、第1マグネット210の一側、例えば、右側端位置に対応して位置していてもよく、円弧支持部140は、90度の中心角を有する円弧状を有することができる。これによって、第1マグネット210の上端と一側を含む一部の円弧領域が、円弧支持部140によって安定的に拘束されて、第1マグネット210の位置整列及び固定状態が堅固になり得る。
【0077】
[マグネット]
マグネット200は、ケース本体100、特に、ケース本体100のうち前面カバー110をスマートフォンの後面に磁気力を利用して付着することができる。
【0078】
本発明によるスマートフォン録音機1の場合、マグネット200は、前面カバーの内部面に付着する実施形態(
図1参照)と、前面カバーの外部面に付着する実施形態(
図11参照)をいずれも含むことができる。
【0079】
本発明による一実施形態として、マグネット200は、前面カバー110の上部に位置する第1マグネット210と、前面カバー110の下部に位置する第2マグネット220とを含む(
図11参照)。
【0080】
第1マグネット210は、前面カバー110の外部面111のうち上部に付着することができるものの、前面カバー110の左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。
【0081】
第2マグネット220は、前面カバー110の外部面111のうち下部に付着することができるものの、前面カバー110の左右幅の中央から一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなっていてもよい。
【0082】
また、第1マグネット210と第2マグネット220の外部には、メタルステッカー210a,220aが付着していてもよい。メタルステッカー210a,220aは、第1,2マグネット210,220が前面カバー110の外部面に付着して、外観上に露出することを防止することができる。
【0083】
本発明による一実施形態として、マグネット200は、後面ケース120の収容空間の上部に位置する第1マグネット210と、後面ケース120の収容空間の下部に位置する第2マグネット220とを含む(
図6~
図8参照)。
【0084】
第1マグネット210は、前面カバー110の内部面112のうち上部に密着して、前面カバー110の左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。
【0085】
これと違って、第2マグネット220は、前面カバー110の内部面112のうち下部に密着して、前面カバー110の左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなっていてもよい。
【0086】
これら第1,2マグネット210,220は、磁気力を利用して前面カバー110をスマートフォンの後面に強く付着させるように、適宜な位置、形状及びサイズを有することができる。よって、スマートフォンの仕様に応じて、第1,2マグネット210,220の位置、形状及びサイズは、適宜変更して実施することができる。
【0087】
具体的に説明すると、第1マグネット210と第2マグネット220は、前面カバー110の内部面に強く密着した状態で付着していなければならない。このため、第2マグネットテープ230と第2マグネットテープ240を用いることができる。
【0088】
第1マグネットテープ230は、第1マグネット210を前面カバー110の内部面112のうち上部に堅固に接着させることができる。
【0089】
第2マグネットテープ240は、第2マグネット220を前面カバー110の内部面112のうち下部に堅固に接着させることができる。
【0090】
例えば、第1マグネットテープ230は、第1マグネット210に対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。これによって、第1マグネット210をより強い接着力により、前面カバー110の内部面の上部に手軽く付着して位置固定させることができる。
【0091】
また、第2マグネットテープ240は、第2マグネット220に対応する長さを有するバー状からなっていてもよい。これによって、第2マグネット210をより強い接着力により、前面カバー110の内部面の下部に付着して位置固定させることができる。
【0092】
[ピエゾセンサ]
ピエゾセンサ300は、前面カバー110がスマートフォンの後面に付着するとき、スマートフォンの後面を介して伝達された通話内容、つまり音声が振動データとして入力されるセンサ装置である。
【0093】
ピエゾセンサ300は、圧電素子センサであって、物体表面の振動を読み取ることができる。本発明の実施形態では、ピエゾセンサ300を用いてスマートフォンの後面を介して通話時に発生する音声を振動データとして読み取ることができる。換言すれば、スマートフォンに内蔵したスピーカーの振動をスマートフォンの後面に密着したピエゾセンサ300を用いて直接読み取ることができる。
【0094】
前述したマグネット200の磁気力を利用して、スマートフォンの後面にケース本体100のうち前面カバー110が強く密着すると、前面カバー110に付着したピエゾセンサ300を介して直接振動を読み取って、通話内容音声を録音することができる。
【0095】
特に、ピエゾセンサ300は、空気中の振動については鈍感であることから、周辺ノイズの妨げなく、きれいな録音が可能である長所があり、通話の録音品質が既存のマイクを用いる場合よりも優れるという長所がある。
【0096】
ピエゾセンサ300は、後面ケース120の収容空間の内部に位置するが、前面カバー110の内部面112に密着するセンサ面310を備える(
図6~
図8参照)。
【0097】
好ましくは、ピエゾセンサ300は、第1マグネット210の内側に設けられた中空部211に位置していてもよい。
【0098】
ピエゾセンサ300は、リング状の第1マグネット210の内側中空部211に位置していてもよいものの、これによれば、センサ面310が第1マグネット210によってスマートフォンの後面に付着する前面カバー110の内部面に、より堅固に密着して、センサ面310を介して振動を直接かつ正確に読み取ることができる。これにより、周辺ノイズの妨げなく、優れた通話の録音品質を確保することができる。
【0099】
これに加えて、ピエゾセンサ300のセンサ面310を前面カバー110に隙間なく、より堅固に密着させるためにセンサテープ320を用いることができる。
【0100】
センサテープ320は、ピエゾセンサ300を第1マグネット210の内側中空部211に位置させて、前面カバー110の内部面112に強く接着させることができる
【0101】
例えば、センサテープ320は、センサ面310に対応する直径を有する円形状を有することができる。
【0102】
このように、前面カバー110は、第1マグネット210によってスマートフォンの後面に強く付着し、ピエゾセンサ300は、第1マグネット210の内側中空部211に位置するとともに、円形センサテープ320によって前面カバー110の内部面に強く付着することで、ピエゾセンサ300を用いて振動を読み取る性能が向上し得、優れた通話音声の録音品質を確保することができる。
【0103】
また、ピエゾセンサ300は、センサ固定具330をさらに含む。センサ固定具330は、ピエゾセンサ300を第1マグネット210の内側中空部211に設けられた設定位置に整列させた後、ピエゾセンサ300を強く締結させて、より堅固に位置固定させるようにする。
【0104】
例えば、センサ固定具330は、ピエゾセンサ300の一側に突出して、末端が第1マグネット210の内径に接するように延びる第1センサ固定具331と、ピエゾセンサ300の他側に突出して、前記第1センサ固定具331と対称する形状に延びて形成される第2センサ固定具332とを含む。第1,2センサ固定具331は、ピエゾセンサ300を第1マグネット210の中空部211内に、より安定的に締結して位置固定させる。これによって、ピエゾセンサ300の揺れが抑制され、センサ面310によってスマートフォンの後面を介して伝達された振動をより正確に読み取ることができるようになる。
【0105】
[録音部]
録音部400は、前記ピエゾセンサ300から入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集することができる。
【0106】
録音部400は、回路基板部410と、スイッチ部430と、通信端子460と、データ貯蔵部440と、を含む。
【0107】
回路基板部410は、ケース本体100、例えば、後面ケース120の収容空間の内部に位置し、ピエゾセンサ300に入力された振動データを収集して音声データに変換する回路を備えることができる。例えば、回路基板部410は、ピエゾセンサ300から収集した振動データを音声データに変換する、周知のアンプなどをさらに含めて構成することができる。
【0108】
スイッチ部430は、回路基板部410に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせることができる。
【0109】
通信端子460は、回路基板部410に電気的に連結することができる。
【0110】
データ貯蔵部440は、回路基板部410で変換された音声データを貯蔵することができる。
【0111】
例えば、データ貯蔵部440は、回路基板部410に電気的に連結されたデータ貯蔵ソケット部441と、データ貯蔵ソケット部441に取り付け可能なデータ貯蔵媒体442とを含む。
【0112】
データ貯蔵媒体442は、フラッシュメモリカードを用いることができる。例えば、SDカードなどを用いることができる。
【0113】
通信端子460は、後面ケース120の下端中央に位置していてもよい(
図3参照)。例えば、通信端子460は、8ピンライトニングマウントの形態に提供することができる。但し、必ずしもこれに限定される必要はなく、これと異なる様々な規格の通信端子を用いることができる。
【0114】
一方、本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機10は、バッテリ450をさらに含む。バッテリ450は、ケース本体100、特に、後面ケース120の収容空間の内部に位置していてもよい。バッテリ450は、録音部400及びピエゾセンサ300に電源を供給することができる。
【0115】
他方、本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機10は、フィードバックユニット420をさらに含む。
【0116】
フィードバックユニット420は、回路基板部410に電気的に連結することができる。フィードバックユニット420は、録音動作及びバッテリ450の充電状態をユーザに様々な方式でフィードバックすることができる。
【0117】
例えば、フィードバックユニット420は、所定の色相(例:赤色など)に発光又は点滅動作可能な少なくとも1つのLEDを含むことができる。少なくとも1つのLEDを含めてなるフィードバックユニット420は、通信端子460から設定距離を空けて離隔して配置され、ケース本体100の外部に発光又は点滅可能に露出していてもよい。
【0118】
スイッチ部430は、回路基板部410に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせるが、設定方向にスライド動作することができる。
【0119】
好ましくは、スイッチ部430は、回路基板部410の一側上端に設置することができる。
【0120】
一例として、ピエゾセンサ300が後面ケース120の左側に偏って位置する場合、スイッチ部430は、ピエゾセンサ300と一定距離を空けて、後面ケース120の右側上端角に近付けて位置していてもよい。これによって、ユーザは、スマートフォン録音機10がスマートフォンの後面に付着した状態で、1つの指で手軽くスイッチ部430をスライド操作することができる長所がある。
【0121】
具体的に説明すると、スイッチ部430は、スイッチ本体431と、スライドボタン433とを含む(
図8及び
図9参照)。
【0122】
スイッチ本体431は、後面ケース120の上端角に近付けて、対角線方向に形成された傾斜ガイド孔432を備えることができる。
【0123】
スライドボタン433は、傾斜ガイド孔432を介して後方に突出し、傾斜ガイド孔432に沿って対角線方向にスライド移動させて、録音をオン/オフ操作することができる。
【0124】
これによって、ユーザは、スマートフォンを片手で把持した状態で、相手と通話するとき、スマートフォンの後面に付着したスマートフォン録音機10上のスライドボタン433を対角線方向に手軽くスライド操作することができる。
【0125】
もし、スライドボタン433のスライド方向が、後面ケース120の左右幅方向であるか、又は上下長さ方向である場合、片手でスマートフォンを把持した状態で、1つの指、特に、人差し指などでスライドボタンを左右又は上下方向に移動させることが難しくて、指の関節構造上、無理である。
【0126】
本発明の実施形態によれば、スライドボタン433がスマートフォンの左右又は上下方向に移動することではなく、スライドボタン433が対角線方向に形成された傾斜ガイド孔432に沿ってスライド操作され得、関節に負担を与えずに、人差し指などで迅速かつ簡便に操作可能であり、関節に負担を与えない長所がある。
【0127】
一方、スイッチ部430は、スイッチホルダ130によって位置固定することができる(
図8参照)。
【0128】
スイッチホルダ130は、回路基板部410の一側上端にスイッチ部430を位置固定させることができる。
【0129】
例えば、スイッチホルダ130は、第1ホルダ部131と、第2ホルダ部132とを含む。
【0130】
第1ホルダ部131は、スライドボタン433の移動方向に沿って対角線に長く配置されて、スイッチ本体431の一側を拘束する。
【0131】
第2ホルダ部132は、第1ホルダ部131の一端部における交差方向に連結されて、第1ホルダ部131よりも短い長さを有する支持部材であって、第1ホルダ部131によって一側が拘束されたスイッチ本体431の他側を拘束する。
【0132】
このように、スイッチ本体431は、スイッチホルダ130によって回路基板部410に安定的に拘束されるが、特に、互いに交差連結される第1,2ホルダ部131,132によってスイッチ本体431がより堅固に拘束されることで、スライドボタン433の繰り返した操作時も、故障又は不良発生を防止して、耐久性が増加する長所がある。
【0133】
本発明の実施形態によるスマートフォン録音機10の場合、録音動作のオン/オフ操作を押し方式で操作するスイッチではなく、必ずユーザが設定された方向(例:対角線方向など)にスライドボタン433をスライド操作するこそ、録音動作がオン/オフされる。これによって、ユーザの意図と違って、スイッチが押されて録音動作が実行される誤りを予め防止することができる。また、スライドボタン433を対角線方向にスライド操作する場合にのみ、録音動作がオン/オフされて、不手際による誤作動を改善して、バッテリの不要な無駄使いを防止することができる。
【0134】
上述したように、本発明の構成及び作用によれば、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォン(例:iPhoneなど)にマグネットを用いて簡便に着脱可能であり、ユーザの便宜性が向上し得る。
【0135】
さらに、スマートフォン(例:iPhoneなど)の後面に手軽く付着可能であり、スマートフォン自体の外観美観を害しない、かつ、スマートフォンとデザイン的に一体感を感じることができる。
【0136】
なおさら、スマートフォン(例:iPhoneなど)の後面に付着して、スマートフォンの造作性を害しない、かつ、通話内容を振動で読み取ることができ、外部雑音の妨げなく、より正確に通話内容を録音することができる。
【0137】
以上のように、本発明について例示した図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書で開示の実施形態と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内における通常の技術者にとって様々な変形を行えることは明らかである。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、スマートフォン録音機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、大人気で発売して、多数のユーザによって使用されているスマートフォンの中では、製造社の政策上、通話録音機能を提供していないスマートフォンがあり、代表的な例としてiPhoneがある。
【0003】
しかしながら、ほとんどのスマートフォンユーザ(例:会社員、自営業者など)にとっては、通話録音が必ず要請されるものの、スマートフォン自体における通話録音機能が提供されないため、ユーザが自ら複雑かつ不便な対応方案を設けている。
【0004】
例えば、録音機能が提供されていないスマートフォンユーザ、つまりiPhoneユーザは、スピーカーフォン機能を利用して通話しながら、別途準備した録音機を用いて通話内容を録音するか、サードパーティーアプリ又は通話録音機で通話の内容を録音している。
【0005】
このように、通話録音用アプリ又は製品の需要は常に存在するものの、既存の通話録音用アプリ又は製品は、使用性に不具合が生じるか、もしくはデザインに満足できないというユーザレビューが多い実情である。
【0006】
よって、通話録音機能が搭載されていないスマートフォン、例えば、iPhoneなどを使用するユーザの便宜性を向上させて満足度を高めるように、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォンに簡便に着脱可能であり、スマートフォンに付着するとき、デザイン的な美観を害しない、かつ、高品質な通話録音機能を有するスマートフォン録音機の開発が望まれる。
【0007】
本発明に関連する先行技術では、韓国公開実用新案公報第20-2019-0001823号(以下、先行文献)があり、上記先行文献には通信端末結合型録音端末が開示されている。
【0008】
但し、従来の録音端末は、通信端末、つまり携帯電話に連結及び結合する構造が複雑であり、取り付けにくい短所があり、外部に露出したマイクを用いて音声を録音する方式であることから、録音時に外部雑音が流入する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、通話録音機能が搭載されていないスマートフォン、例えば、iPhoneなどを使用するユーザの便宜性を向上させて満足度を高めるように、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォンに簡便に着脱可能であり、スマートフォンに付着するとき、デザイン的な美観を害しない、かつ、高品質な通話録音機能を有するスマートフォン録音機を提供することである。
【0010】
本発明の目的は、以上に言及した目的に制限されず、言及していない本発明の他の目的及び長所は、下記の説明によって理解することができ、本発明の実施形態によってより明らかに理解することができる。また、本発明の目的及び長所は、特許請求の範囲に示した手段及びその組み合わせによって実現できることが分かりやすい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、スマートフォンの後面に着脱可能な前面カバーと、前記前面カバーの後方に結合して、内側に収容空間を有する後面ケースとを含むケース本体;前記前面カバーを前記スマートフォンの後面に磁気力を利用して付着させるマグネット;前記スマートフォンの通話中の音声情報が入力される入力部;及び前記入力部に入力された音声情報を録音する録音部;を含む。
【0012】
入力部は、音声情報が入力されるマイクと、音声情報が振動データとして入力されるピエゾセンサのうち少なくとも1つを含む。
【0013】
ピエゾセンサは、前記前面カバーが前記スマートフォンの後面に付着するとき、前記スマートフォンの後面を介して伝達された通話中の音声情報が振動データとして入力され、録音部は、前記ピエゾセンサで入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集することができる。
【0014】
マグネットは、前記前面カバーの上部に位置する第1マグネットと、前記前面カバーの下部に位置する第2マグネットと、を含む。
【0015】
第1マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち上部に付着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなり、第2マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち下部に付着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなり、第1マグネットと前記第2マグネットの外部には、メタルステッカーが付着していてもよい。
【0016】
マグネットは、前記収容空間の上部に位置する第1マグネットと、前記収容空間の下部に位置する第2マグネットとを含む。
【0017】
第1マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち上部に密着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。
【0018】
第2マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち下部に密着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなっていてもよい。
【0019】
また、前記第1マグネットを、前記前面カバーの内部面のうち上部に接着させる第1マグネットテープと、前記第2マグネットを、前記前面カバーの内部面のうち下部に接着させる第2マグネットテープとを含み、前記第1マグネットテープは、前記第1マグネットに対応する直径を有するリング状からなり、前記第2マグネットテープは、前記第2マグネットに対応する長さを有するバー状からなっていてもよい。
【0020】
ピエゾセンサは、前記収容空間の内部に位置して、前記前面カバーの内部面に密着するセンサ面を有することができる。
【0021】
前記ピエゾセンサは、前記第1マグネットの内側に設けられた中空部に位置していてもよい。これによって、ピエゾセンサは、リング状の第1マグネットの内側において、第1マグネットによってスマートフォンの後面に強く密着する前面カバーの内部面を介して、周辺ノイズの妨げなく、振動を直接かつ正確に読み取ることができ、通話の録音品質が向上し得る。
【0022】
これに加えて、前記ピエゾセンサを、前記第1マグネットの内側中空部に位置させて、前記前面カバーの内部面に接着させるセンサテープをさらに含み、前記センサテープは、前記センサ面に対応する直径を有する円形状を有することができる。このように、ピエゾセンサを第1マグネットの内側中空部に位置させて、前面カバーの内部面に強く密着させることにより、ピエゾセンサの正確度が向上し得、通話音声の録音品質が向上し得る。
【0023】
前記ピエゾセンサを、前記第1マグネットの内側中空部に設けられた定位置に整列させて締結するセンサ固定具をさらに含み、前記センサ固定具は、前記ピエゾセンサの一側に突出して、末端が前記第1マグネットの内径に接するように延びる第1センサ固定具と、前記ピエゾセンサの他側に突出して、前記第1センサ固定具と対称する形状に延びて形成される第2センサ固定具とを含む。
【0024】
録音部は、前記収容空間の内部に位置し、前記ピエゾセンサに入力された振動データを収集して音声データに変換する回路基板部;前記回路基板部に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせるスイッチ部;前記回路基板部に電気的に連結される通信端子;及び前記回路基板部で変換された音声データを貯蔵するデータ貯蔵部;を含む。
【0025】
データ貯蔵部は、回路基板部に電気的に連結されたデータ貯蔵ソケット部と、データ貯蔵ソケット部に取り付け可能なデータ貯蔵媒体とを含む。データ貯蔵媒体は、フラッシュメモリカードであってもよく、例えば、SDカードなどを用いることができる。
【0026】
通信端子は、前記後面ケースの下端中央に位置し、フィードバックユニットは、前記通信端子から設定距離を空けて外部に露出するように位置していてもよい。例えば、通信端子は、8ピンライトニングマウント部であってもよい。但し、必ずしもこれに限定される必要はなく、これと異なる様々な規格の通信端子を用いることができる。
【0027】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、収容空間の内部に位置して、前記録音部及び前記ピエゾセンサに電源を供給するバッテリを含む。
【0028】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、回路基板部に電気的に連結されて、録音動作及び前記バッテリの充電状態をフィードバックするフィードバックユニットを含む。前記フィードバックユニットは、所定の色相(例:赤色など)に発光又は点滅動作できる少なくとも1つのLEDを含む。
【0029】
スイッチ部は、設定方向にスライド動作されて、録音動作をオン/オフさせることができる。
【0030】
スイッチ部は、回路基板の一側上端に設置されていてもよい。例えば、ピエゾセンサが後面ケースの左側に偏って位置する場合、スイッチ部は、ピエゾセンサと一定距離を空けて、後面ケースの右側上端角に近付けて位置していてもよい。これによって、ユーザは、スマートフォン録音機がスマートフォンの後面に付着した状態で、1つの指で手軽くスイッチ操作できる長所がある。
【0031】
スイッチ部は、後面ケースの上端角に近付けて、対角線方向に形成された傾斜ガイド孔を備えるスイッチ本体;及び前記傾斜ガイド孔を介して後方に突出し、前記傾斜ガイド孔に沿って対角線方向にスライド移動させて、録音をオン/オフ操作するスライドボタン;を含む。これによって、ユーザは、スマートフォンを片手で把持した状態で、相手と通話しながらも、スマートフォンの後面に付着したスマートフォン録音機のスイッチを対角線方向に手軽くスライド操作することができる。もしスライドボタンのスライド方向が後面ケースの左右幅方向であるか、又は上下長さ方向である場合、片手でスマートフォンを把持したまま、1つの指、特に、人差し指などでスライドボタンを移動させるには関節構造上、無理である。スライドボタンを対角線方向にスライド操作できるように配置することによって、関節に負担を与えず、人差し指などで手軽くスライドボタンを押すか引くことができ、迅速なスイッチ動作が可能であり、関節に負担を与えないため、操作便宜性を高めることができる。
【0032】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機は、スイッチ部を回路基板の一側上端に位置固定するスイッチホルダをさらに含む。スイッチホルダは、スライドボタンの移動方向に沿って対角線に長く配置されて、スイッチ本体の一側を拘束する第1ホルダ部と、第1ホルダ部の一端部における交差方向に連結される第2ホルダ部とを含む。スイッチホルダによってスイッチ本体は、回路基板部に安定的に拘束されて、2軸方向にスイッチ部を堅固に支持することにより、スイッチ部の繰り返した使用時にも耐久性が向上し得る。
【0033】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機において、ケース本体のうち前面カバーの外部面は、平坦に形成されていてもよい。前面カバーの外部面は、スマートフォンの後面に全体的にスムーズに密着していてもよい。
【0034】
前面カバーは、左右幅長さに比べて、上下長さが長く形成された長方形状を有することができる。
【0035】
前面カバーの上端及び下端には、後面ケースとの結合のため、外側に突出した複数の第1結合突起を備えることができる。前面カバーの両端には、後面ケースとの結合のため、外側に突出した複数の第2結合突起を備えることができる。
【0036】
前面カバーの内部面には、第1マグネットが第1マグネットテープによって接着して、第1マグネットが前面カバーの内部面に密着する第1密着収容部と、第2マグネットが第2マグネットテープによって接着して、第2マグネットが前面カバーの内部面に密着する第2密着収容部とを備える。また、前面カバーの内部面には、ピエゾセンサがセンサテープによって接着して、センサ面が前面カバーの内部面に密着する第3密着収容部を備える。第1,2,3密着収容部が第1,2マグネット及びピエゾセンサのセンサ面のサイズ及び形状に対応して予め設けられることで、第1,2マグネット及びピエゾセンサが定まった位置に安定的に配置されて、前面カバーの内部面に堅固に密着していてもよい。これにより、第1,2マグネットによる付着力機能が向上し得、スマートフォンの後面振動をピエゾセンサで読み取る録音機能が向上して、周辺ノイズの妨げなく、きれいな録音が可能になり得る。
【0037】
また、第3密着収容部の外郭には、ピエゾセンサのセンサ面の外郭を円周方向に取り囲み、ピエゾセンサのセンサ面を円周方向に支持して、動きを防止する円形突起をさらに備えることができる。円形突起は、ピエゾセンサがケース本体内で上、下、左、右方向に搖れないように、動きを完壁に遮断する構造物であって、ピエゾセンサのセンサ面が動くことを防止して、スマートフォンの後面を介して伝達された振動をより正確に読み取ることができるようにする。これにより、周辺ノイズの妨げなく、きれいな通話音声を録音することができる長所がある。
【0038】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機において、ケース本体のうち後面ケースには、スイッチが外部に露出可能に取り付けられるスイッチ取付孔を備える。スイッチ取付孔の外郭を囲み、所定の段差部が形成されていてもよく、段差部は、ユーザの指で手軽くスイッチを押してスライドさせるようにして、スイッチ操作の便宜性を向上させる。スイッチ取付孔は、スライドボタンが対角線方向に移動する傾斜ガイド孔に対応する形状を有することができる。
【0039】
本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機において、ケース本体のうち後面ケースには、円弧状に突出した円弧支持部をさらに備えることができる。円弧支持部は、リング状を有する第1マグネットの外径のうち一部領域を接触して支持し、第1マグネットが定まった位置から外れるか位置移動することを防止する。これにより、強い磁気力によって、スマートフォンの後面にケース本体を迅速かつ強く付着させるようにする。円弧支持部の一端部は、第1マグネットの上端位置に対応して位置し、円弧支持部の他端部は、第1マグネットの一側、例えば、右側端位置に対応して位置していてもよい。
【発明の効果】
【0040】
本発明の実施形態によれば、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォン(例:iPhoneなど)にマグネットを用いて簡便に着脱可能であり、ユーザの便宜性が向上し得る長所がある。
【0041】
また、本発明の実施形態によれば、スマートフォン(例:iPhoneなど)に付着するとき、スマートフォン自体の外観美観を害しない、かつ、スマートフォンとデザイン的に一体感が感じられる長所がある。
【0042】
また、本発明の実施形態によれば、スマートフォン(例:iPhoneなど)の後面に着脱して、スマートフォンの造作性を害しない、かつ、通話内容を振動で読み取るセンサ、つまりピエゾセンサを用いて外部雑音の妨げなく、より正確に通話内容を録音することができる長所がある。
【0043】
上述した効果並びに本発明の具体的な効果は、以下の発明を実施するための形態を説明すると共に記述する。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【
図1】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した正面斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した後面斜視図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機の下段の様子を示す図面である。
【
図4】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のカバーの外部形状を示す図面である。
【
図5】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のカバーの内部形状を示す図面である。
【
図6】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機からカバーを分離した内部の様子を示す図面である。
【
図7】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す前面図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す後面図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のケースの外部形状を示す図面である。
【
図10】本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機のケースの内部形状を示す図面である。
【
図11】本発明の実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した正面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって容易に実施できるように詳説する。本発明は、種々の相異する形態に具現することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0046】
本発明を明確に説明するため説明と関係ない部分は省略しており、全明細書における同一又は類似の構成要素に対しては同じ参照符号を付することとする。また、本発明の一部の実施形態を例示的な図面を参照して詳説する。各図面の構成要素に参照符号を付するにあたり、同じ構成要素に対しては、たとえ他の図面上に示されていても、できるだけ同じ符号を有することができる。また、本発明の説明にあたり、関連する公知の構成又は機能に対する具体的な説明が、本発明の要旨を曖昧にすると判断される場合には、その詳細な説明を省略することができる。
【0047】
本発明の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使うことができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものだけであり、その用語によって、当該構成要素の本質、順番、順序、又は本数などが限定されない。ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」又は「接続」されると記載している場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接連結されるか又は接続されていてもよいものの、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」するか、各構成要素が他の構成要素を介して「連結」、「結合」又は「接続」されていてもよいと理解しなければならない。
【0048】
また、本発明を具現するにあたり、説明の便宜のため構成要素を細分化して説明することができるものの、これら構成要素が1つの装置又はモジュール内に具現されていてもよく、もしくは一構成要素が複数の装置又はモジュールに分けて具現されていてもよい。
【0049】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態によるスマートフォン録音機について詳説することとする。
【0050】
図面において、
図1及び
図2は、本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機を簡略に示した正面及び後面斜視図である。
図3は、スマートフォン録音機の下段の様子を示す図面であり、
図4は、カバーの外部形状を示す図面であり、
図5は、カバーの内部形状を示す図面である。
図6は、スマートフォン録音機からカバーを分離した内部の様子を示す図面であり、
図7は、スマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す前面図であり、
図8は、スマートフォン録音機からカバー及びケースを分離した内部構造を示す後面図である。
図9は、ケースの外部形状を示す図面であり、
図10は、ケースの内部形状を示す図面である。
【0051】
図示のように、本発明の実施形態によるスマートフォン録音機10は、ケース本体100と、マグネット200と、入力部(例:ピエゾセンサ、マイクなど)300と、録音部400と、を含む。
【0052】
ケース本体100は、スマートフォンの後面に着脱可能な前面カバー110と、前記前面カバー110の後方に結合して、内側に収容空間を有する後面ケース120とを含む。
【0053】
マグネット200は、前記前面カバー110をスマートフォンの後面に磁気力を利用して付着させる役割を担う。
【0054】
入力部300は、スマートフォンの通話中の音声情報が入力される。例えば、入力部300は、音声情報が入力されるマイクと、音声情報が振動データとして入力されるピエゾセンサのうち少なくとも1つを含むことができる。換言すれば、入力部300は、ピエゾセンサ又はマイクを含めて形成されるか、又はピエゾセンサとマイクを同時に有する構造から形成されていてもよい。
【0055】
録音部400は、入力部300に入力された音声情報を録音することができる。
【0056】
具体的な例として、入力部300がピエゾセンサである場合、入力部、つまりピエゾセンサ300は、前面カバー110がスマートフォンの後面に付着するとき、スマートフォンの後面を介して伝達された通話中の音声情報が振動データとして入力されていてもよい。そして、録音部400は、前記ピエゾセンサ300で入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集することができる。
【0057】
以下、本発明の実施形態によるスマートフォン録音機10では、入力部300がピエゾセンサである場合であって、前面カバー110、後面ケース120、マグネット200、ピエゾセンサ300、録音部400の詳細な構成について詳説することとする。
【0058】
[前面カバー]
前面カバー110は、スマートフォンの後面に着脱可能な軽質な部材を言う。
【0059】
図4を参照すると、前面カバー100の外部面111は、平坦に形成することができる。これによって、前面カバー110の外部面111は、スマートフォンの後面に全体的にスムーズに密着していてもよい。
【0060】
例えば、前面カバー110は、左右幅長さに比べて、上下長さが長く形成された長方形状を有することができる。但し、必ずしも図示の形状に限定される必要はなく、これと異なる形状に変更して実施可能である。
【0061】
また、前面カバー110の上端及び下端には、後面ケース120との結合のため、外側に突出した複数の第1結合突起113を備えることができ、前面カバー110の両端には、後面ケース120との結合のため、外側に突出した複数の第2結合突起114を備えることができる。
【0062】
図5を参照すると、前面カバー110の内部面を示す。図示の前面カバー110の内部面112には、第1密着収容部1121と第2密着収容部1122とを備える。
【0063】
第1密着収容部1121は、後述するマグネット200のうち、第1マグネット210が第1マグネットテープ230によって接着して、第1マグネット210が前面カバー110の内部面112に密着する収容領域を言う。
【0064】
第2密着収容部1122は、後述するマグネット200のうち第2マグネット220が第2マグネットテープ240によって接着して、第2マグネット220が前面カバー110の内部面112に密着する収容領域を言う。
【0065】
また、図示の前面カバー110の内部面112には、第3密着収容部1123をさらに備えることができる。
【0066】
第3密着収容部1123は、ピエゾセンサ300がセンサテープ320によって接着して、ピエゾセンサ300のセンサ面310が前面カバー110の内部面112に密着し、スマートフォンの後面から振動を直接に読み取ることができるようにする収容領域を言う。
【0067】
このように、第1,2,3密着収容部1121,1122,1123は、第1,2マグネット210,220、及びピエゾセンサ300のセンサ面310のサイズ及び形状に対応して予め設けることで、第1,2マグネット210,220及びピエゾセンサ300は、定まった位置に安定的に配置されて、前面カバー110の内部面112に堅固に密着することができる。これにより、第1,2マグネット210,220による磁気力を利用した付着力が向上し得、スマートフォンの後面振動を直接読み取るピエゾセンサ300の計測正確度が向上し、通話音声を録音する機能が向上し得る。その結果、周辺ノイズの妨げなく、きれいな録音が可能になり得る長所がある。
【0068】
これに加えて、第3密着収容部1123の外郭には、ピエゾセンサ300のセンサ面310の外郭を円周方向に取り囲み、ピエゾセンサ300のセンサ面310を円周方向に支持して、動きを防止する円形突起1124をさらに備えることができる。
【0069】
円形突起1124は、ピエゾセンサ300がケース本体100内で上、下、左、右方向に搖れないように、動きを完壁に遮断する機能を提供することができる。これにより、ピエゾセンサ300のセンサ面310が下、左、右方向に流動することを防止して、スマートフォンの後面を介して伝達された振動をより正確に読み取ることができるようにする。その結果、周辺ノイズの妨げなく、きれいな通話音声の録音が可能である。
【0070】
[後面ケース]
後面ケース120は、前面カバー110の後方に結合して、内側に収容空間を有することができる。
【0071】
図9を参照すると、後面ケース120の外部面にはスイッチ部、より具体的には、スライドボタン433が外部に露出可能に取り付けられるスイッチ取付孔125を備える。
【0072】
また、スイッチ取付孔125の外郭には、所定の段差部126がさらに形成されていてもよい。これら段差部126は、スイッチ取付孔126の周辺を取り囲み、所定の深みで陷沒する形状を有するが、ユーザの指で手軽くスライドボタン433を押したまま、スライドボタン433を定まった方向にスライドさせるようにする。
【0073】
例えば、スイッチ取り付け孔125は、スライドボタン433が対角線方向にスライド移動することに対応し、後述する傾斜ガイド孔432に対応する形状を有することができる。
【0074】
一方、
図10を参照すると、後面ケース120には、円弧状に突出した円弧支持部140をさらに備えることができる。
【0075】
円弧支持部140は、リング状を有する第1マグネット210の外径のうち一部領域を接触支持して、第1マグネット210が定まった位置から外れるか位置移動することを防止し、強い磁気力によってスマートフォンの後面にケース本体100を強く密着して固定させるようにする。
【0076】
例えば、円弧支持部140の一端部141は、第1マグネット210の上端位置に対応して位置し、円弧支持部140の他端部142は、第1マグネット210の一側、例えば、右側端位置に対応して位置していてもよく、円弧支持部140は、90度の中心角を有する円弧状を有することができる。これによって、第1マグネット210の上端と一側を含む一部の円弧領域が、円弧支持部140によって安定的に拘束されて、第1マグネット210の位置整列及び固定状態が堅固になり得る。
【0077】
[マグネット]
マグネット200は、ケース本体100、特に、ケース本体100のうち前面カバー110をスマートフォンの後面に磁気力を利用して付着することができる。
【0078】
本発明によるスマートフォン録音機1の場合、マグネット200は、前面カバーの内部面に付着する実施形態(
図1参照)と、前面カバーの外部面に付着する実施形態(
図11参照)をいずれも含むことができる。
【0079】
本発明による一実施形態として、マグネット200は、前面カバー110の上部に位置する第1マグネット210と、前面カバー110の下部に位置する第2マグネット220とを含む(
図11参照)。
【0080】
第1マグネット210は、前面カバー110の外部面111のうち上部に付着することができるものの、前面カバー110の左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。
【0081】
第2マグネット220は、前面カバー110の外部面111のうち下部に付着することができるものの、前面カバー110の左右幅の中央から一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなっていてもよい。
【0082】
また、第1マグネット210と第2マグネット220の外部には、メタルステッカー210a,220aが付着していてもよい。メタルステッカー210a,220aは、第1,2マグネット210,220が前面カバー110の外部面に付着して、外観上に露出することを防止することができる。
【0083】
本発明による一実施形態として、マグネット200は、後面ケース120の収容空間の上部に位置する第1マグネット210と、後面ケース120の収容空間の下部に位置する第2マグネット220とを含む(
図6~
図8参照)。
【0084】
第1マグネット210は、前面カバー110の内部面112のうち上部に密着して、前面カバー110の左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。
【0085】
これと違って、第2マグネット220は、前面カバー110の内部面112のうち下部に密着して、前面カバー110の左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなっていてもよい。
【0086】
これら第1,2マグネット210,220は、磁気力を利用して前面カバー110をスマートフォンの後面に強く付着させるように、適宜な位置、形状及びサイズを有することができる。よって、スマートフォンの仕様に応じて、第1,2マグネット210,220の位置、形状及びサイズは、適宜変更して実施することができる。
【0087】
具体的に説明すると、第1マグネット210と第2マグネット220は、前面カバー110の内部面に強く密着した状態で付着していなければならない。このため、第2マグネットテープ230と第2マグネットテープ240を用いることができる。
【0088】
第1マグネットテープ230は、第1マグネット210を前面カバー110の内部面112のうち上部に堅固に接着させることができる。
【0089】
第2マグネットテープ240は、第2マグネット220を前面カバー110の内部面112のうち下部に堅固に接着させることができる。
【0090】
例えば、第1マグネットテープ230は、第1マグネット210に対応する直径を有するリング状からなっていてもよい。これによって、第1マグネット210をより強い接着力により、前面カバー110の内部面の上部に手軽く付着して位置固定させることができる。
【0091】
また、第2マグネットテープ240は、第2マグネット220に対応する長さを有するバー状からなっていてもよい。これによって、第2マグネット210をより強い接着力により、前面カバー110の内部面の下部に付着して位置固定させることができる。
【0092】
[ピエゾセンサ]
ピエゾセンサ300は、前面カバー110がスマートフォンの後面に付着するとき、スマートフォンの後面を介して伝達された通話内容、つまり音声が振動データとして入力されるセンサ装置である。
【0093】
ピエゾセンサ300は、圧電素子センサであって、物体表面の振動を読み取ることができる。本発明の実施形態では、ピエゾセンサ300を用いてスマートフォンの後面を介して通話時に発生する音声を振動データとして読み取ることができる。換言すれば、スマートフォンに内蔵したスピーカーの振動をスマートフォンの後面に密着したピエゾセンサ300を用いて直接読み取ることができる。
【0094】
前述したマグネット200の磁気力を利用して、スマートフォンの後面にケース本体100のうち前面カバー110が強く密着すると、前面カバー110に付着したピエゾセンサ300を介して直接振動を読み取って、通話内容音声を録音することができる。
【0095】
特に、ピエゾセンサ300は、空気中の振動については鈍感であることから、周辺ノイズの妨げなく、きれいな録音が可能である長所があり、通話の録音品質が既存のマイクを用いる場合よりも優れるという長所がある。
【0096】
ピエゾセンサ300は、後面ケース120の収容空間の内部に位置するが、前面カバー110の内部面112に密着するセンサ面310を備える(
図6~
図8参照)。
【0097】
好ましくは、ピエゾセンサ300は、第1マグネット210の内側に設けられた中空部211に位置していてもよい。
【0098】
ピエゾセンサ300は、リング状の第1マグネット210の内側中空部211に位置していてもよいものの、これによれば、センサ面310が第1マグネット210によってスマートフォンの後面に付着する前面カバー110の内部面に、より堅固に密着して、センサ面310を介して振動を直接かつ正確に読み取ることができる。これにより、周辺ノイズの妨げなく、優れた通話の録音品質を確保することができる。
【0099】
これに加えて、ピエゾセンサ300のセンサ面310を前面カバー110に隙間なく、より堅固に密着させるためにセンサテープ320を用いることができる。
【0100】
センサテープ320は、ピエゾセンサ300を第1マグネット210の内側中空部211に位置させて、前面カバー110の内部面112に強く接着させることができる
【0101】
例えば、センサテープ320は、センサ面310に対応する直径を有する円形状を有することができる。
【0102】
このように、前面カバー110は、第1マグネット210によってスマートフォンの後面に強く付着し、ピエゾセンサ300は、第1マグネット210の内側中空部211に位置するとともに、円形センサテープ320によって前面カバー110の内部面に強く付着することで、ピエゾセンサ300を用いて振動を読み取る性能が向上し得、優れた通話音声の録音品質を確保することができる。
【0103】
また、ピエゾセンサ300は、センサ固定具330をさらに含む。センサ固定具330は、ピエゾセンサ300を第1マグネット210の内側中空部211に設けられた設定位置に整列させた後、ピエゾセンサ300を強く締結させて、より堅固に位置固定させるようにする。
【0104】
例えば、センサ固定具330は、ピエゾセンサ300の一側に突出して、末端が第1マグネット210の内径に接するように延びる第1センサ固定具331と、ピエゾセンサ300の他側に突出して、前記第1センサ固定具331と対称する形状に延びて形成される第2センサ固定具332とを含む。第1,2センサ固定具331は、ピエゾセンサ300を第1マグネット210の中空部211内に、より安定的に締結して位置固定させる。これによって、ピエゾセンサ300の揺れが抑制され、センサ面310によってスマートフォンの後面を介して伝達された振動をより正確に読み取ることができるようになる。
【0105】
[録音部]
録音部400は、前記ピエゾセンサ300から入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集することができる。
【0106】
録音部400は、回路基板部410と、スイッチ部430と、通信端子460と、データ貯蔵部440と、を含む。
【0107】
回路基板部410は、ケース本体100、例えば、後面ケース120の収容空間の内部に位置し、ピエゾセンサ300に入力された振動データを収集して音声データに変換する回路を備えることができる。例えば、回路基板部410は、ピエゾセンサ300から収集した振動データを音声データに変換する、周知のアンプなどをさらに含めて構成することができる。
【0108】
スイッチ部430は、回路基板部410に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせることができる。
【0109】
通信端子460は、回路基板部410に電気的に連結することができる。
【0110】
データ貯蔵部440は、回路基板部410で変換された音声データを貯蔵することができる。
【0111】
例えば、データ貯蔵部440は、回路基板部410に電気的に連結されたデータ貯蔵ソケット部441と、データ貯蔵ソケット部441に取り付け可能なデータ貯蔵媒体442とを含む。
【0112】
データ貯蔵媒体442は、フラッシュメモリカードを用いることができる。例えば、SDカードなどを用いることができる。
【0113】
通信端子460は、後面ケース120の下端中央に位置していてもよい(
図3参照)。例えば、通信端子460は、8ピンライトニングマウントの形態に提供することができる。但し、必ずしもこれに限定される必要はなく、これと異なる様々な規格の通信端子を用いることができる。
【0114】
一方、本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機10は、バッテリ450をさらに含む。バッテリ450は、ケース本体100、特に、後面ケース120の収容空間の内部に位置していてもよい。バッテリ450は、録音部400及びピエゾセンサ300に電源を供給することができる。
【0115】
他方、本発明の一実施形態によるスマートフォン録音機10は、フィードバックユニット420をさらに含む。
【0116】
フィードバックユニット420は、回路基板部410に電気的に連結することができる。フィードバックユニット420は、録音動作及びバッテリ450の充電状態をユーザに様々な方式でフィードバックすることができる。
【0117】
例えば、フィードバックユニット420は、所定の色相(例:赤色など)に発光又は点滅動作可能な少なくとも1つのLEDを含むことができる。少なくとも1つのLEDを含めてなるフィードバックユニット420は、通信端子460から設定距離を空けて離隔して配置され、ケース本体100の外部に発光又は点滅可能に露出していてもよい。
【0118】
スイッチ部430は、回路基板部410に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせるが、設定方向にスライド動作することができる。
【0119】
好ましくは、スイッチ部430は、回路基板部410の一側上端に設置することができる。
【0120】
一例として、ピエゾセンサ300が後面ケース120の左側に偏って位置する場合、スイッチ部430は、ピエゾセンサ300と一定距離を空けて、後面ケース120の右側上端角に近付けて位置していてもよい。これによって、ユーザは、スマートフォン録音機10がスマートフォンの後面に付着した状態で、1つの指で手軽くスイッチ部430をスライド操作することができる長所がある。
【0121】
具体的に説明すると、スイッチ部430は、スイッチ本体431と、スライドボタン433とを含む(
図8及び
図9参照)。
【0122】
スイッチ本体431は、後面ケース120の上端角に近付けて、対角線方向に形成された傾斜ガイド孔432を備えることができる。
【0123】
スライドボタン433は、傾斜ガイド孔432を介して後方に突出し、傾斜ガイド孔432に沿って対角線方向にスライド移動させて、録音をオン/オフ操作することができる。
【0124】
これによって、ユーザは、スマートフォンを片手で把持した状態で、相手と通話するとき、スマートフォンの後面に付着したスマートフォン録音機10上のスライドボタン433を対角線方向に手軽くスライド操作することができる。
【0125】
もし、スライドボタン433のスライド方向が、後面ケース120の左右幅方向であるか、又は上下長さ方向である場合、片手でスマートフォンを把持した状態で、1つの指、特に、人差し指などでスライドボタンを左右又は上下方向に移動させることが難しくて、指の関節構造上、無理である。
【0126】
本発明の実施形態によれば、スライドボタン433がスマートフォンの左右又は上下方向に移動することではなく、スライドボタン433が対角線方向に形成された傾斜ガイド孔432に沿ってスライド操作され得、関節に負担を与えずに、人差し指などで迅速かつ簡便に操作可能であり、関節に負担を与えない長所がある。
【0127】
一方、スイッチ部430は、スイッチホルダ130によって位置固定することができる(
図8参照)。
【0128】
スイッチホルダ130は、回路基板部410の一側上端にスイッチ部430を位置固定させることができる。
【0129】
例えば、スイッチホルダ130は、第1ホルダ部131と、第2ホルダ部132とを含む。
【0130】
第1ホルダ部131は、スライドボタン433の移動方向に沿って対角線に長く配置されて、スイッチ本体431の一側を拘束する。
【0131】
第2ホルダ部132は、第1ホルダ部131の一端部における交差方向に連結されて、第1ホルダ部131よりも短い長さを有する支持部材であって、第1ホルダ部131によって一側が拘束されたスイッチ本体431の他側を拘束する。
【0132】
このように、スイッチ本体431は、スイッチホルダ130によって回路基板部410に安定的に拘束されるが、特に、互いに交差連結される第1,2ホルダ部131,132によってスイッチ本体431がより堅固に拘束されることで、スライドボタン433の繰り返した操作時も、故障又は不良発生を防止して、耐久性が増加する長所がある。
【0133】
本発明の実施形態によるスマートフォン録音機10の場合、録音動作のオン/オフ操作を押し方式で操作するスイッチではなく、必ずユーザが設定された方向(例:対角線方向など)にスライドボタン433をスライド操作するこそ、録音動作がオン/オフされる。これによって、ユーザの意図と違って、スイッチが押されて録音動作が実行される誤りを予め防止することができる。また、スライドボタン433を対角線方向にスライド操作する場合にのみ、録音動作がオン/オフされて、不手際による誤作動を改善して、バッテリの不要な無駄使いを防止することができる。
【0134】
上述したように、本発明の構成及び作用によれば、複雑な結合構造物を使用しない、かつ、スマートフォン(例:iPhoneなど)にマグネットを用いて簡便に着脱可能であり、ユーザの便宜性が向上し得る。
【0135】
さらに、スマートフォン(例:iPhoneなど)の後面に手軽く付着可能であり、スマートフォン自体の外観美観を害しない、かつ、スマートフォンとデザイン的に一体感を感じることができる。
【0136】
なおさら、スマートフォン(例:iPhoneなど)の後面に付着して、スマートフォンの造作性を害しない、かつ、通話内容を振動で読み取ることができ、外部雑音の妨げなく、より正確に通話内容を録音することができる。
【0137】
以上のように、本発明について例示した図面を参照して説明したが、本発明は、本明細書で開示の実施形態と図面によって限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内における通常の技術者にとって様々な変形を行えることは明らかである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォンの後面に着脱可能な前面カバーと、
前記前面カバーの後方に結合して、内側に収容空間を有する後面ケースとを含むケース本体;
前記前面カバーを前記スマートフォンの後面に磁気力を利用して付着させるマグネット;
前記スマートフォンの通話中の音声情報が入力される入力部;及び、
前記入力部に入力された音声情報を録音する録音部;を含む、
スマートフォン録音機。
【請求項2】
前記入力部は、
音声情報が入力されるマイクと、
音声情報が振動データとして入力されるピエゾセンサのうち少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のスマートフォン録音機。
【請求項3】
前記ピエゾセンサは、
前記前面カバーが、前記スマートフォンの後面に付着するとき、前記スマートフォンの後面を介して伝達された通話中の音声情報が振動データとして入力され、
前記録音部は、
前記ピエゾセンサで入力された振動データを伝達されて、音声データに変換して収集する、
請求項2に記載のスマートフォン録音機。
【請求項4】
前記マグネットは、
前記前面カバーの上部に位置する第1マグネットと、
前記前面カバーの下部に位置する第2マグネットとを含む、
請求項2に記載のスマートフォン録音機。
【請求項5】
前記第1マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち上部に付着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなり、
前記第2マグネットは、前記前面カバーの外部面のうち下部に付着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなり、
前記第1マグネットと前記第2マグネットの外部には、メタルステッカーが付着する、
請求項4に記載のスマートフォン録音機。
【請求項6】
前記マグネットは、
前記収容空間の上部に位置する第1マグネットと、
前記収容空間の下部に位置する第2マグネットとを含む、
請求項2に記載のスマートフォン録音機。
【請求項7】
前記第1マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち上部に密着し、前記前面カバーの左右幅サイズに対応する直径を有するリング状からなり、
前記第2マグネットは、前記前面カバーの内部面のうち下部に密着し、前記前面カバーの左右幅の中央で一定の長さを有するように、細長く形成されたバー状からなる、
請求項6に記載のスマートフォン録音機。
【請求項8】
前記ピエゾセンサは、
前記収容空間の内部に位置して、前記前面カバーの内部面に密着するセンサ面を有する、
請求項7に記載のスマートフォン録音機。
【請求項9】
前記録音部は、
前記収容空間の内部に位置し、前記ピエゾセンサに入力された振動データを収集して音声データに変換する回路基板部;
前記回路基板部に電気的に連結されて、録音動作をオン/オフさせるスイッチ部;
前記回路基板部に電気的に連結される通信端子;及び、
前記回路基板部で変換された音声データを貯蔵するデータ貯蔵部;を含む、
請求項3に記載のスマートフォン録音機。
【請求項10】
前記収容空間の内部に位置し、前記録音部及び前記ピエゾセンサに電源を供給するバッテリを含む、
請求項9に記載のスマートフォン録音機。
【請求項11】
前記回路基板部に電気的に連結されて、録音動作及び前記バッテリの充電状態をフィードバックするフィードバックユニットを含む、
請求項9に記載のスマートフォン録音機。
【請求項12】
前記通信端子は、前記後面ケースの下端中央に位置し、
前記フィードバックユニットは、前記通信端子から設定距離を空けて外部に露出するように位置する、
請求項
11に記載のスマートフォン録音機。
【請求項13】
前記スイッチ部は、
設定方向にスライド動作して、録音動作をオン/オフさせる、
請求項9に記載のスマートフォン録音機。
【国際調査報告】