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特表2024-519240スリップ防止パッドを有したゴルフ手袋
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-10
(54)【発明の名称】スリップ防止パッドを有したゴルフ手袋
(51)【国際特許分類】
   A63B 71/14 20060101AFI20240501BHJP
   A41D 19/00 20060101ALI20240501BHJP
   A41D 19/015 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
A63B71/14 A
A41D19/00 P
A41D19/015 210A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023540865
(86)(22)【出願日】2023-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 KR2023004194
(87)【国際公開番号】W WO2023191504
(87)【国際公開日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】10-2022-0040661
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0004310
(32)【優先日】2023-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523251116
【氏名又は名称】イム、チャン ソン
【氏名又は名称原語表記】LIM,Chang-Seon
【住所又は居所原語表記】7-dong 1303-ho,156 Dokseodang-ro,Seongdong-gu,Seoul 04736,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】イム、チャン ソン
【テーマコード(参考)】
3B033
【Fターム(参考)】
3B033AA06
3B033AA10
3B033AA12
3B033AA29
3B033AA30
3B033AA31
3B033AB02
3B033AB08
3B033AB10
3B033AC01
3B033AC03
(57)【要約】
【課題】スリップ防止パッドを有したゴルフ手袋を提供すること。
【解決手段】突起パッド付着型ゴルフ手袋に関する。突起パッド付着型ゴルフ手袋は、手袋胴体11;手袋胴体11から延びる多数個の指の部位(F1ないしF5);多数個の指の部位(F1ないしF5)の少なくとも1つに付着された指突起パッド15aないし16k;及び手袋胴体11に付着されながら多数個の突起が形成された少なくとも1つの手の平突起パッド17a、17b;を含み、突起パッド15aないし17bは、手袋胴体11または指の部位(F1ないしF5)と異なる素材からなる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手の平の一境界面から人差し指方向に向かうように形成された少なくとも1つの底延長パッド14a、14bと、
少なくとも1つの指131ないし135の底に形成された指パッド15a、15b、15cと、を含み、
底延長パッド14a、14bまたは指パッド15a、15b、15cは、他の部分と異なる摩擦係数を有する素材で形成される
ことを特徴とするスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項2】
少なくとも1つの指131ないし135の側面に形成された分離パッド16a、16b、16cをさらに含む
請求項1に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項3】
パッド14a、14b、15a、15b、15c、16a、16b、16cは、皮革またはシリコン素材で形成される
請求項1または2のうち何れか一項に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項4】
パッド14a、14b、15a、15b、15c、16a、16b、16cは、切断されたパッド形成部位に結合される
請求項1または2のうち何れか一項に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項5】
底延長パッド14a、14bまたは指パッド15a、15b、15cは、内側または外側から重ね当てられて裁縫で形成される
請求項1に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項6】
手袋胴体11と、
手袋胴体11から延びる多数個の指(F1ないしF5)と、
多数個の指(F1ないしF5)の少なくとも1つに付着された指突起パッド75aないし76kと、
手袋胴体11に付着されながら多数個の突起が形成された少なくとも1つの手の平突起パッド77a、77bと、を含み、
突起パッド75aないし77bは、手袋胴体11または指(F1ないしF5)と異なる素材からなる
ことを特徴とするスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項7】
突起パッド75aないし77bは、ベース81と、
ベース81から垂直方向に突出する多数個の突起82_1ないし82_Nと、からなり、
多数個の突起82_1ないし82_Nは、横方向または縦方向に整列された少なくとも1つのグループ(G1、G2)を形成する
請求項6に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項8】
多数個の突起のそれぞれは、円柱状、多面体状または錐状になる
請求項6に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項9】
指突起パッド75aないし76kは、指の部位の底部に形成され、手の平突起パッド77a、77bは、線形に延びる線形突起パッド状になる
請求項6に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項10】
指突起パッドは、指の側面に形成される少なくとも1つの側面指突起パッド76aないし76c、112aないし112dを含む
請求項6に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項11】
指突起パッドは、線形延長構造、曲線延長構造または平面状構造になる
請求項6に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項12】
多数個の突起は、互いに異なる高さを有する
請求項6に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【請求項13】
突起パッドは、独立した構造からなって指(F1ないしF5)または手袋胴体11に着用可能である
請求項6に記載のスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スリップ防止パッドを有したゴルフ手袋に係り、具体的に、スリップ防止パッドが指または手の平の部位に形成されたスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ手袋は、ゴルファーの手を保護しながらグリップに対する接地レベルを高めて、スイングが安定して行われるようにする必須的なゴルフ用品に該当する。ゴルフ手袋の接地レベルは、素材または構造によって決定され、接地レベルを向上させるための多様な形態のゴルフ手袋が、当該分野に公知されている。特許文献1:大韓民国特許登録番号10-1397968は、ゴルフクラブの取っ手を握る時、薬指と小指との2つの指の末節で容易に力を集中させるゴルフ手袋について開示する。また、特許文献2:大韓民国特許公開番号10-2014-0066202は、安定したグリップを可能にするゴルフ手袋について開示する。ゴルフ手袋は、摩擦力が大きな素材からなることによって、一定レベルの接地レベルまたはグリップレベルを保持させうる。しかし、このような素材によって接地レベルを高めることは、制限的であり、スイング過程でスリップが発生することが防止されにくい。先行技術または公知のゴルフ手袋は、スリップ防止に効果的なゴルフ手袋について開示しない。
本発明は、先行技術の問題点を解決するためのものであって、下記のような目的を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】大韓民国特許登録番号10-1397968
【特許文献2】大韓民国特許公開番号10-2014-0066202
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、指または手の平の部位にスリップ防止パッドが付着されてスイング過程でゴルフクラブのスリップを防止させるスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の適切な実施形態によれば、スリップ防止パッドを有したゴルフ手袋は、手の平の一境界面から人差し指方向に向かうように形成された少なくとも1つの底延長パッド;及び少なくとも1つの指の底に形成された指パッド;を含み、底延長パッドまたは指パッドは、他の部分と異なる摩擦係数を有する素材で形成される。
【0006】
本発明の他の適切な実施形態によれば、少なくとも1つの指の側面に形成された分離パッドをさらに含む。
【0007】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、パッドは、皮革またはシリコン素材で形成される。
【0008】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、パッドは、切断されたパッド形成部位に結合される。
【0009】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、底延長パッドまたは指パッドは、内側または外側から重ね当てられて裁縫で形成される。
【0010】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、突起パッド付着型ゴルフ手袋は、手袋胴体;手袋胴体から延びる多数個の指の部位;多数個の指の部位の少なくとも1つに付着された指突起パッド;及び手袋胴体に付着されながら多数個の突起が形成された少なくとも1つの手の平突起パッド;を含み、突起パッドは、手袋胴体または指の部位と異なる素材からなる。
【0011】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、突起パッドは、ベース;及びベースから垂直方向に突出する多数個の突起;からなり、多数個の突起は、横方向または縦方向に整列された少なくとも1つのグループを形成する。
【0012】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、多数個の突起のそれぞれは、円柱状、多面体状または錐状になる。
【0013】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、指突起パッドは、指の部位の底部に形成され、手の平突起パッドは、線形に延びる線形突起パッド状になる。
【0014】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、指突起パッドは、指の側面に形成される少なくとも1つの側面指突起パッドを含む。
【0015】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、指突起パッドは、線形延長構造、曲線延長構造または平面状構造になる。
【0016】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、多数個の突起は、互いに異なる高さを有する。
【0017】
本発明のさらに他の適切な実施形態によれば、突起パッドは、独立した構造からなって指の部位または手袋胴体に着用可能である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によるスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋は、指または手の平の部位にスリップを防止するためのスリップ防止パッドが付着されて安定したゴルフスイングを可能にする。また、本発明によるゴルフ手袋は、選択的に指と指との間にパッドが付着されてゴルフクラブを安定して取るようにする。本発明によるゴルフ手袋は、多様な色相のパッドが付着されてパッドが視覚的に目立つようにしながらゴルフ手袋のファッション感覚が引き立つようにする。本発明によるゴルフ手袋のためのスリップ防止パッドは、皮革、シリコンまたはこれと類似した素材からなり、これに制限されず、適切なレベルの摩擦力を提供することができる多様な素材からなる。本発明によるゴルフ手袋は、指の部位または手の平の部位に突起パッドが形成されてゴルフショットの過程でグリップ感を向上させながらショットによる衝撃によってゴルフクラブが滑ることを防止させる。また、本発明によるゴルフ手袋は、指または手の平の接触位置によって互いに異なる高さに形成されて安定したグリップを可能にする。本発明によるゴルフ手袋に付着される突起パッドは、多様な素材からなり、これにより、本発明は、制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明によるスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋の実施形態を示した図面である。
図2】本発明によるゴルフ手袋でスリップ防止パッドの形成構造の実施形態を示した図面である。
図3】本発明によるゴルフ手袋で分離パッドが形成された実施形態を示した図面である。
図4】本発明によるゴルフ手袋の他の実施形態を示した図面である。
図5】本発明によるゴルフ手袋でスリップ防止パッドが形成された実施形態を示した図面である。
図6】本発明によるゴルフ手袋でスリップ防止パッドが形成される過程の実施形態を示した図面である。
図7】本発明による突起パッドを有したゴルフ手袋の他の実施形態を示した図面である。
図8】本発明によるゴルフ手袋に付着される突起パッドの実施形態を示した図面である。
図9】本発明による突起パッドに形成される多様な形態の突起の実施形態を示した図面である。
図10】本発明によるゴルフ手袋で突起パッドの配置構造の実施形態を示した図面である。
図11】本発明によるゴルフ手袋で突起パッドの配置構造の他の実施形態を示した図面である。
図12】本発明によるゴルフ手袋で突起パッドの多様な形状の実施形態を示した図面である。
図13】本発明によるゴルフ手袋で突起パッドがゴルフ手袋に結合される実施形態を示した図面である。
図14】本発明によるゴルフ手袋の突起パッドに形成された突起構造の実施形態を示した図面である。
図15】本発明によるゴルフ手袋に結合される独立突起パッドの実施形態を示した図面である。
図16】本発明によるゴルフ手袋に結合される独立突起パッドの他の実施形態を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明は、添付図面に提示された実施形態を参照して詳細に説明されるが、実施形態は、本発明の明確な理解のためのものであって、本発明は、これに制限されるものではない。下記の説明で、互いに異なる図面で同じ図面符号を有する構成要素は、類似した機能を有するので、発明の理解のために、不要であれば、反復説明はせず、公知の構成要素は、簡略に説明されるか、省略されるが、本発明の実施形態から除外されない。
【0021】
図1は、本発明によるスリップ防止パッドを有したゴルフ手袋の実施形態を図示したものである。
図1を参照すれば、スリップ防止パッドを有したゴルフ手袋は、手の平の一境界面から人差し指方向に向かうように形成された少なくとも1つの底延長パッド14a、14b;及び少なくとも1つの指(F1ないしF5)の底に形成された指パッド15a、15b、15c;を含み、底延長パッド14a、14bまたは指パッド15a、15b、15cは、他の部分と異なる摩擦係数を有する素材で形成される。
【0022】
ゴルフ手袋は、手に着用可能な形状になり、手と同一または類似した形状を有しうる。本明細書において、手袋の各部位の名称は、手に対して使われる名称が適用される。例えば、指(F1ないしF5)は、指が差し込まれる部分を意味し、手袋胴体11は、手の平及び手の甲を覆う部分を意味する。手袋の他の部分の名称も、同様に使われる。図1の左側の(a)及び右側の(b)は、それぞれ手袋胴体11の手の平及び手の甲の実施形態を図示したものであって、手の平の一部分にスリップ制限領域12が形成されうる。スリップ制限領域12は、親指(F1)の対向側に位置する手の平の境界線から親指(F1)と人差し指(F2)とを連結する部分に向けて延びる。スリップ制限領域12は、手の平に形成された分離境界線によって他の部分と分離され、分離境界線によってスリップ現象が部分的に発生するか、スリップが制限される。スリップ制限領域12に底延長パッド14a、14bが形成されうる。底延長パッド14a、14bは、手の平の一境界から親指(F1)または人差し指(F2)の手の平の境界に向かって延びる形状になる。例えば、2つの底延長パッド14a、14bが形成され、それぞれの底延長パッド14a、14bは、一定の幅を有しながら線形に延びる。そして、手首に隣接する第1底延長パッド14aに比べて、指に隣接する第2底延長パッド14bが相対的に長く延び、2つの底延長パッド14a、14bは、全体として平行に延びる。2つの底延長パッド14a、14bの分離間隔は、概略的にゴルフクラブの直径に対応するか、ゴルフクラブの直径に比べて大きい。スイングのためにゴルフクラブを取る場合、ゴルフクラブは、2つの底延長パッド14a、14bの間に位置しうる。底延長パッド14a、14bは、多様な形状を有しながら多様な個数で形成され、提示された実施形態に制限されるものではない。
【0023】
少なくとも1つの指(F1ないしF5)に指パッド15a、15b、15cが形成され、例えば、中指(F3)、薬指(F4)及び小指(F5)に指パッド15a、15b、15cが形成されうる。指パッド15a、15b、15cは、例えば、それぞれの指(F3、F4、F5)の二番目の節に対応する部位に形成され、指(F3、F4、F5)の節の幅に沿って傾斜して延びる形状になる。指パッド15a、15b、15bの延長方向は、例えば、底延長パッド14a、14bの延長方向と類似している。このように、底延長パッド14a、14bの延長方向または指パッド15a、15b、15cの延長方向は、ゴルフクラブを取る場合、手の平または指が接触する部分を基準に形成されうる。このように、中指(F3)、薬指(F4)及び小指(F5)に形成される指パッド15a、15b、15cは、多様な形状になり、提示された実施形態に制限されるものではない。また、指(F1ないしF5)に分離パッド16aないし16kが形成されうる。
【0024】
分離パッド16aないし16kは、指(F2、F3、F4、F5)の側面に形成され、例えば、人差し指(F2)の一側、中指(F3)と薬指(F4)との両側、そして、小指(F5)の一側に形成されうる。分離パッド16aないし16kは、2つの指が互いに合う部分に形成され、それぞれの指(F2ないしF5)の下側端部から第一節またはそれに隣接する部分まで延びる構造からなる。分離パッド16aないし16kは、互いに異なる指を分離させながら互いに異なる指の間の滑りを防止させる機能を有しうる。分離パッド16aないし16kは、それぞれの指(F2ないしF5)の側面全体に対応する幅を有しながら第一節またはそれに隣接する位置まで延びる。分離パッド16aないし16kは、指(F2ないしF5)の側面に多様な構造で形成され、提示された実施形態に制限されるものではない。
【0025】
手の甲に伸縮制限領域17が形成され、伸縮制限領域17によって小指(F5)と薬指(F4)とが手の甲の他の部分に伸縮に影響を及ぼさず、独立して伸縮される。伸縮制限領域17は、手の甲の他の部分に比べて伸縮性が大きな素材からなり、小指(F5)と薬指(F4)との動きによって容易に伸縮される素材または構造からなる。伸縮制限領域17は、例えば、小指(F5)と薬指(F4)との背部または後部から指(F1ないしF5)と手の甲との境界部分に沿って延設される。具体的に、小指(F5)と薬指(F4)との中間部分からそれぞれ下側に延びながら小指(F5)と薬指(F4)との端部で互いに連結された以後、手の甲の幅方向に沿って人差し指(F2)の下側に至るように延びる形状になる。このような構造によって、中指(F3)と人差し指(F2)との動きに対して手の甲が影響を受けない。手の甲に結合タップ19が形成され、結合タップ19は、ベルクロ(登録商標)または多様な構造を有しうる。ゴルフ手袋に挿入枠18が形成され、本発明は、結合タップ19または挿入枠18の形状によって制限されるものではない。
【0026】
図2は、本発明によるゴルフ手袋でスリップ防止パッドの形成構造の実施形態を図示したものである。
【0027】
図2を参照すれば、分離境界線21によって形成されたスリップ制限領域12は、手の平11aの他の部分と区分される。分離境界線21は、例えば、二重裁縫線の構造で形成されうるが、これに制限されるものではない。スリップ制限領域12に形成された底延長パッド14a、14bまたは指(F1ないしF5)に形成された指パッド15a、15b、15cは、スリップ防止パッドの機能を有しうる。このようなスリップ防止パッドは、手の平または手の甲の他の部分の素材と異なる特性を有することができ、例えば、弾性特性が異なるか、摩擦係数が異なる素材からなる。また、このようなスリップ防止パッドは、手袋胴体11の手の平または手の甲によって形成される平面に対して突出する構造で形成されうる。スリップ防止パッドの形成のために、スリップ防止に適切な素材でパッドが作られて準備しうる。適切なパッド素材は、例えば、皮革、シリコン、ポリウレタンまたはこれと類似した素材になるが、これに制限されるものではない。選択的に、パッド素材は、多様な色相を有することができ、パッド部分の表示または強調のために、手袋素材と異なる色相を有するように作られる。このように、パッド素材が準備されれば、パッドが付着されなければならないスリップ制限領域12または指(F1ないしF5)にパッド付着のためのホール(hole)が形成されうる。そして、形成されたホールにそれぞれ底延長パッド14a、14b及び指パッド15a、15b、15cが付着されて結合部位22、23が形成されながら結合され、結合部位22、23は、例えば、接着線または裁縫線になるが、これに制限されるものではない。スリップ防止パッドは、多様な方法で形成され、提示された実施形態に制限されるものではない。
【0028】
図3は、本発明によるゴルフ手袋で分離パッドが形成された実施形態を図示したものである。
【0029】
図3を参照すれば、分離パッド16a、16b、16cは、互いに異なる指(F2ないしF5)が接触する指の側面に形成され、底延長パッドまたは指パッドと同一または類似した素材で形成されながら同一または類似した方法で指の側面に結合されうる。例えば、指の側面に付着のためのホールが側面の一部を切断する方法で形成されうる。以後、接着部位31によってパッド素材がホールを密閉させながら指(F2ないしF5)の側面に結合されて分離パッド16a、16b、16cを形成しうる。使用過程で互いに接触する分離パッド16a、16b、16cは、同一または類似した位置に配されながら同一または類似したサイズを有しうる。分離パッド16a、16b、16cは、多様な方法で形成され、提示された実施形態に制限されるものではない。
【0030】
図4は、本発明によるゴルフ手袋の他の実施形態を図示したものである。
【0031】
図4を参照すれば、スリップ防止パッドは、多様な素材によって多様な方法からなり、例えば、シリコンのような素材からなりながらホールの内側で付着される方法で結合されうる。手袋胴体11の手の平に底延長パッド44a、44bが形成され、それぞれの指(F1ないしF5)の内側面に分離指パッド45a、45b、45cが形成されうる。また、指(F1ないしF5)と手の平との境界部分に沿って境界パッド43が形成されうる。境界パッド43は、親指(F1)を除いた4つの指(F2ないしF5)と手の平とを分離させる機能を有することができ、弾性を有するならば、摩擦係数が大きなシリコン素材で形成されうる。底延長パッド44a、44bは、前述した底延長パッド14a、14bと同一または類似した構造で形成されうるが、素材または付着方法が互いに異なる。分離指パッド45a、45b、45cは、親指(F1)を除いたそれぞれの指(F2ないしF5)に形成されうる。具体的に、それぞれの指(F1ないしF5)の3つの節に第1、2及び3分離指パッド45a、45b、45cが形成され、それぞれの分離指パッド45a、45b、45cは、指の節に対応する幅を有し、側面方向に沿って延びる。それぞれの分離指パッド45a、45b、45cに多数個の横及び縦分離線が形成され、これにより、それぞれの分離指パッド45a、45b、45cは、多数個の分割領域からなる。このような分割領域の形成によって、それぞれの分離指パッド45a、45b、45cのグリップレベルが向上する。このような分割領域は、境界パッド43または底延長パッド44a、44bの少なくとも一部に形成されて同一または類似した機能を行える。
【0032】
図4の右側は、手袋胴体11の手の甲を示したものであって、親指(F1)を除いたそれぞれの指(F2ないしF5)の外側部分に制限連結部位46が形成されうる。制限連結部位46は、指(F2ないしF5)の中間部分またはそれに隣接した部位に形成され、指(F2ないしF5)を横切る方向に切開部位461が形成されうる。切開部位461の内側面に、例えば、伸縮性ポリウレタン、伸縮性繊維またはこれと類似した素材が重ね当てられ、切開部位461の両側部分がそれぞれ二重で裁縫になって制限連結部位が形成されうる。このような類似した方法で手の甲と4つの指(F2ないしF5)との境界部位に境界連結部位47が形成されうる。制限連結部位46または境界連結部位47は、分離される2つの部分が独立して動くようにしながら加えられる圧力に対して互いに影響を及ぼさないようにする機能を有する。これにより、スリップを防止させながら着用感が向上する。手袋に挿入枠18または結合タップ19が形成されうる。図4に提示された実施形態の底延長パッド44a、44bまたは分離指パッド45a、45b、45cは、図1に提示された実施形態の底延長パッド14a、14bまたは指パッド15a、15b、15cと異なる方法で手袋に結合されうる。
【0033】
図5は、本発明によるゴルフ手袋でスリップ防止パッドが形成される実施形態を図示したものである。
【0034】
図5を参照すれば、境界パッド43、底延長パッド44a、44bまたは分離指パッド45a、45b、45cは、同一または類似した素材からなりながら同一または類似した方法で形成されうる。例えば、それぞれのパッド43ないし45cは、例えば、シリコンのような素材からなる。パッド43ないし45cの形成のために、手の平または指(F3、F4、F5)に付着ホールが形成されうる。付着ホールにパッド素材が重ね当てられ、以後、裁縫または接着によってパッド43ないし45cが手袋に結合されうる。図1に提示された実施形態の場合、パッド素材は、手の平または指の外側面から重ね当てられて付着される。これに比べて、図4または図5に提示された実施形態において、パッド素材は、手の平または指の内側面から重ね当てられて付着される。パッド素材は、多様な方法で付着されてパッド43ないし45cを形成することができ、これにより、本発明は、制限されるものではない。
【0035】
図6は、本発明によるゴルフ手袋でスリップ防止パッドが形成される過程の実施形態を図示したものである。
【0036】
図6を参照すれば、ゴルフ手袋にスリップ防止パッドを形成するために、ゴルフ手袋の製造のための手袋胴体11の底面と指部分(F1ないしF5)とが形成された手袋素材が準備しうる。そして、準備された手袋素材に切断ホール63a、63bが形成されうる(P61)。切断ホール63a、63bは、スリップ防止パッドが付着されなければならない底面または指部分(F1ないしF5)の多様な部位に形成されうる。切断ホール63a、63bが形成されれば、パッド素材64a、64bが準備しうる(P62)。パッド素材64a、64bは、例えば、皮革、シリコンまたはポリウレタンのような素材になり、露出される部位に該当するパッド胴体641と接着または裁縫される部位に該当する結合枠642とからなる。このようなパッド素材64a、64bが準備される過程でパッド色相が選択されうる(P63)。パッド色相は、手袋素材と異なる色相になり、例えば、白色の手袋素材に対して黒色、黄色またはこれと異なる色相のパッド素材64a、64bが準備しうる(P63)。このような方法でパッド素材が準備されれば(P62)、切断ホール63a、63bにパッド素材64a、64bが結合されてスリップ防止パッドが形成されうる(P64)。結合は、裁縫または接着方式からなり、これにより、裁縫線643のような接着部位が形成され、裁縫線643は、二重裁縫線になるが、これに制限されるものではない。また、前述したように、接着は、内側に重ね当てる方式または外側から重ね当てる方式からなり、これにより、本発明は、制限されるものではない。
【0037】
図7は、本発明による突起パッドを有したゴルフ手袋の他の実施形態を図示したものである。
【0038】
図7を参照すれば、突起パッド付着型ゴルフ手袋は、手袋胴体11;手袋胴体11から延びる多数個の指の部位(F1ないしF5);多数個の指の部位(F1ないしF5)の少なくとも1つに付着された指突起パッド75aないし76k;及び手袋胴体11に付着されながら多数個の突起が形成された少なくとも1つの手の平突起パッド77a、77b;を含み、突起パッド75aないし77bは、手袋胴体11または指の部位(F1ないしF5)と異なる素材からなる。
【0039】
手袋胴体11は、手の平と手の甲とを収容することができる多様な形状を有することができ、手袋胴体11に挿入枠18が形成されて手袋着用のために手が挿入される。手袋胴体11から多数個の指(F1ないしF5)が延び、手袋胴体11の手の甲の部位に結合タップ19が形成されて着用前後に挿入枠18の側面部位が閉まるか、開かれるようにする。手袋胴体11の手の平の部位に伸縮分離部位73が形成され、伸縮分離部位73は、小指(F1)の延長線から手の平の部分に向けて延設される。具体的に、伸縮分離部位73は、手の平の部位と手の甲の部位との境界線から親指(F1)に延びる互いに平行な2つの境界線及び2つの境界線の端部を「L」状に連結する区分線からなるが、伸縮分離部位73は、多様な形状を有することができ、提示された実施形態に制限されるものではない。手の甲の部分に伸縮誘導部分が形成され、伸縮誘導部分は、容易に伸縮される素材からなる。具体的に、伸縮誘導部分は、小指(F5)及び薬指(F4)の指の背中部分の第二節から手の甲に延び、手の甲の部位と指の部位との境界部位に沿って親指(F1)に延びる形状になる。例えば、伸縮誘導部分は、人差し指(F2)の下側まで延びるが、これに制限されるものではない。伸縮誘導部分は、ゴルフクラブを握る過程で容易に伸張になって安定したゴルフクラブのグリップを可能にする。伸縮誘導部分は、多様な構造からなり、これに制限されるものではない。指(F1ないしF5)または手の平の部位に突起パッド75aないし77bが形成されうる。突起パッド75aないし77bは、全体として四角板状になり、板状のベース及びベースから垂直方向に延びる突出突起からなる。突起パッド75aないし77bは、全体として四角板状または四角帯状になり、指(F1ないしF5)または伸縮分離部分73に結合されうるが、これに制限されるものではない。具体的に、中指(F3)、薬指(F4)及び小指(F5)の内側の第二節の部分またはこれに隣接した部分に内側指突起パッド75aないし75cが結合され、指(F2ないしF5)の側面に側面指突起パッド76aないし76kが結合されうる。また、伸縮分離部分73に2つの手の平突起パッド77a、77bが境界線から親指(F1)に向けて延びる。このように、突起パッド75aないし77bは、互いに異なる指(F2ないしF5)が接触する部分に形成されるか、手の平の部位がゴルフクラブと接触する部分に形成されて指の間が間隔を保持させるか、手の平の部位の滑りを防止させる。このような機能を有する突起パッド75aないし77bは、手袋胴体11または指(F1ないしF5)と互いに異なる素材からなり、例えば、シリコンのように摩擦係数が少なくとも手袋胴体11または指(F1ないしF5)に比べて大きな素材からなる。突起パッド75aないし77bは、大きな摩擦係数を有する多様な合成樹脂素材、ゴム素材またはこれと類似した素材からなり、これにより、本発明は、制限されるものではない。
【0040】
図8は、本発明によるゴルフ手袋に付着される突起パッドの実施形態を図示したものである。
【0041】
図8を参照すれば、突起パッド75aないし77bは、ベース81;及びベース81から垂直方向に突出する多数個の突起82_1ないし82_N;からなり、多数個の突起82_1ないし82_Nは、横方向または縦方向に整列された少なくとも1つのグループ(G1ないしGk)を形成する。指(F2ないしF5)の側面に形成される側面指突起パッド76aないし76dは、指(F2ないしF5)の第一節の側面に結合され、互いに異なる指(F2ないしF5)の側面指突起パッド76aないし76dは、互いに接触して指の間の間隔を保持させながら滑りを防止させうる。図8の右側を参照すれば、突起パッド76aは、板状のベース81;ベース81と一体に形成されながらベース81の上面から垂直方向に突出する多数個の突起82_1ないし82_N;からなる。多数個の突起82_1ないし82_Nは、ベース81に均一に形成され、例えば、長手方向に沿って線形に延びる突起グループ(G1ないしGk)を形成しうる。突起グループ(G1ないしGk)は、例えば、2~8個になるが、これに制限されるものではない。それぞれの突起グループ(G1ないしGk)は、同一であるか、互いに異なる高さに形成され、それぞれの突起82_1ないし82_Nは、多様な形状を有しうる。
【0042】
図9は、本発明による突起パッドに形成される多様な形態の突起の実施形態を図示したものである。
【0043】
図9の(a)を参照すれば、ベース81の上側平面に垂直方向に多数個の突起82_1ないし82_Kが突出する。多数個の突起82_1ないし82_Kは、ベース81に均一に形成され、ベース81と一体に形成されうる。それぞれの突起82_1ないし82_Kは、シリンダー状に延びた後、端部が半球形になる形状になる。図9の(b)を参照すれば、ベース81の上面に多角錐または円錐状の錐状突起82b_1ないし82b_Kが形成され、図9の(c)を参照すれば、円柱または角柱の上側に錐状が結合された柱錐突起82a_1ないし82b_Kがベース81の上側に形成されうる。また、図9の(d)を参照すれば、多角柱または円柱状の柱突起82c_1ないし82_Kがベース81の上面に形成されうる。このように、突起は、多様な形状を有することができ、突起の形状によって、本発明は、制限されるものではない。突起82_1ないし82c_Kは、多様な高さに形成され、例えば、0.5~5.0mmの高さに形成されうるが、これに制限されるものではない。
【0044】
図10は、本発明によるゴルフ手袋で突起パッドの配置構造の実施形態を図示したものである。
【0045】
図10を参照すれば、突起82d_K、82e_K、82f_Kは、六角柱、五角柱または八角柱のような多様な形状を有することができ、例えば、円柱状またはこれと類似した形状を有することができ、これにより、本発明は、制限されるものではない。図10の右側を参照すれば、内側指突起パッド75aないし75dは、人差し指(F2)から小指(F5)の第二節の部分の上側部分に形成されうる。人差し指(F2)から小指(F5)に第一節101a及び第二節101bの上側部分に内側指突起パッド75aないし75dが形成されうるが、これに制限されるものではない。また、親指(F1)の上側部分に親指内側指突起パッド102が形成されうる。さらに小指(F5)の第一節の下側に境界突起パッド103が形成されうる。境界突起パッド103は、手袋胴体11の手の平の部位と手の甲の部位との境界から小指(F5)の第一節と平行に、例えば、1~30mmの長さに延びる。手の平突起パッド77a、77bは、相対的に大きな長さに延びる第1手の平突起パッド77aと相対的に小さな長さに延びる第2手の平突起パッド77bとからなる。第1、2手の平突起パッド77a、77bは、互いに平行に延び、第1、2手の平突起パッド77a、77bは、例えば、1~20mmの幅を有しうる。第1、2手の平突起パッド77a、77bは、それぞれ3~10cm及び2~6cmの長さに延びるが、これに制限されるものではない。指突起パッド75aないし75d、102または手の平突起パッド77a、77bは、多様な位置に多様な構造で形成され、これにより、本発明は、制限されるものではない。
【0046】
図11は、本発明によるゴルフ手袋で突起パッドの配置構造の他の実施形態を図示したものである。
【0047】
図11を参照すれば、側面指突起パッド76aないし76dは、人差し指(F2)から小指(F5)の第一節の側面に形成されうる。指(F2ないしF4)の指の背中に第1、2分離節線111a、111bが形成され、第1、2分離節線111a、111bの側面または第2、3節の側面に側面付加指突起パッド112a、112b、112c、112dが形成されうる。具体的に、中指(F3)の両側面に側面指突起パッド112a、112b、112c、112dが形成され、人差し指(F2)及び薬指(F4)の一側面に側面付加指突起パッド112a、112b、112c、112dが形成されうる。具体的に、人差し指(F2)及び薬指(F4)で中指(F3)と接触する側面に指突起パッド112a、112b、112c、112dが形成されうる。側面指突起部位16aないし16dまたは側面付加指突起パッド112aないし112dは、多様な指(F1ないしF5)の側面の多様な位置に結合され、これにより、本発明は、これに制限されるものではない。
【0048】
図12は、本発明によるゴルフ手袋で突起パッドの多様な形状の実施形態を図示したものである。
【0049】
図12を参照すれば、指突起パッドは、線形延長構造、曲線延長構造または平面状構造になる。指内側突起パッド75aないし75dは、人差し指(F2)から小指(F5)の第一節、第二節または第三節のように多様な位置に形成され、幅方向に沿って適切な長さに形成されうる。また、境界突起パッド103が小指(F5)の下側に節線と平行に延びる。底突起パッド77a、77bが手の平の部位に形成され、手の平の部位の底突起パッド77a、77bが形成された部位に曲線底突起パッド122または平面底突起パッド123が形成されうる。曲線底突起パッド122は、手袋胴体11の手の平の部位と手の甲の部位との境界部位の一地点から親指(F1)に向けて帯状に延びた後、手の平の部位の幅方向に沿って境界部位から1/3~3/4になる地点で曲がった後、再び境界部位の他の地点に至る形状になる。曲線底突起パッド122は、全体として横向きの「V」状または「U」状になるが、これに制限されるものではない。平面底突起パッド123は、境界部位を1つの辺で親指(F1)に向けて四角状に延びながら指の部位に近い部分が親指(F1)に向けて他の部分に比べて凸状になる。平面底突起パッド123の幅方向に沿って中間部位に親指(F1)に向けて延びる帯状の安定接触部位124が形成されうる。安定接触部位124は、平面底突起パッド63の全体幅の1/4~1/2になる幅を有しながら平面底突起パッド123の境界部位と対向する先端部位またはそれに隣接する部位に至るように延びるが、これに制限されるものではない。安定接触部位124に形成された突起は、他の部分に比べて低い高さに形成されうる。または、安定接触部位124の両縁部から中心線に向かって次第に高さが低くなる形態に突起が形成されうる。このような突起高さが調節される構造は、多様な突起パッドに形成され、安定接触部位124の突起に制限されるものではない。
【0050】
図13は、本発明によるゴルフ手袋で突起パッドがゴルフ手袋に結合される実施形態を図示したものである。
【0051】
図13を参照すれば、それぞれの指(F2、F3)または手の平の部位に形成される突起パッドは、手袋胴体または指(F2、F3)の内部に挿入された後に縫材になる。または、突起パッドは、手袋胴体または指(F2、F3)の外部で付着された後、縫材になる。図13の(a)に示されたように、内部で挿入された以後、縫材になるために、突起パッド素材133a、133bがあらかじめ準備しうる。挿入突起パッド素材133a、133bは、ベース素材1331;ベース素材1331に対して垂直方向に延びる突起形成部位1332;及びベース素材1331の枠に沿って形成される縫材部位1333;からなる。挿入突起パッド素材133a、133bの縫材のために、手袋胴体または指(F2、F3)に挿入突起パッド素材133a、133bが結合されなければならない部位に挿入ホールが形成されうる。以後、挿入突起パッド素材133a、133bが手袋胴体の内部または指の内部に挿入され、縫材部位1333が手袋胴体または指(F2、F3)の内部に位置しうる。そして、縫材部位1333を裁縫して突起パッド素材133a、133bが手袋胴体または指(F1、F2)に結合されて突起パッドになる。図13の(b)に示されたように、外部突起パッド素材134a、134bが準備され、外部突起パッド素材134a、134bは、外部ベース素材1341;外部ベース素材1341の上側平面から垂直方向に突出する突起形成部位1342;及び外部ベース素材1341の枠に沿って形成された外部縫材線1343a、1343b;からなる。外部突起パッド素材134a、134bを手袋胴体または指(F2、F3)に結合するために、突起パッドが形成されなければならない部位に外部結合ホールが形成されうる。外部突起パッド素材134a、134bが外部結合ホールに外部から重ね当てられ、このような状態で外部縫材線1343a、1343bが裁縫され、これにより、突起パッドが形成されうる。突起パッドは、多様な方法で形成され、提示された実施形態に制限されるものではない。
【0052】
図14は、本発明によるゴルフ手袋の突起パッドに形成された突起構造の実施形態を図示したものである。
【0053】
図14を参照すれば、多数個の突起は、互いに異なる高さを有しうる。平面状になるベース81に多数個の突起82_1ないし82_Nが形成され、ベース81と多数個の突起82_1ないし82_Nは、一体に形成されうる。多数個の突起81_1ないし81_Nは、ベース81の上側に均一に形成され、多数個の線形列1412aないし1412kに分けられ、多数個の線形列1412aないし1412kは、配列方向に沿って互いに異なる高さを有しうる。具体的に、手の平に接触する地点を基準に多数個の線形列1412aないし1412kは、互いに異なる高さを有しうる。具体的に、ゴルフクラブを取る時、ゴルフクラブに先に接触する線形列(例えば、1412k)は、小さな高さを有することができ、ゴルフクラブに遅く接触する線形列(例えば、1412a)は、大きな高さを有しうる。線形列1412aないし1412kは、例えば、2~8個になるが、これに制限されるものではない。具体的に、指(F2ないしF5)に形成される指突起パッド75aは、3~5個の線形列1412aないし1412cからなり、下側から上側に行くほど線形列1412aないし1412cの高さが次第に大きくなる。また、手袋胴体11の手の平の部位に形成される手の平突起パッド77a、77bは、それぞれ線形列1422aないし1422cからなり、それぞれの手の平突起パッド77a、77bは、上側の第1線形列1422aから下側の第3線形列1422cに行くほど次第に高さが低くなる。このように多数個の突起82_1ないし82_Nが手の平に接触する位置によって互いに異なる高さに形成されることによって、グリップ感が向上しながらショット過程で滑りを防止させる。突起82_1ないし82_Nは、多様な方法で形成され、提示された実施形態に制限されるものではない。
【0054】
図15は、本発明によるゴルフ手袋に結合される独立突起パッドの実施形態を図示したものである。
【0055】
図15を参照すれば、突起パッドは、独立した構造からなって指(F1ないしF5)または手袋胴体11に着用可能である。独立指着用突起パッド150aは、第1独立指着用突起パッド及び第2独立指着用突起パッド150bが互いに連結された構造になり、第1、2独立指着用突起パッド150a、150bは、帯状に環状になる着用胴体151a、151b;及びそれぞれの着用胴体151a、151bの一部分に形成された着用突起パッド152a、152b;からなる。それぞれの着用胴体151a、151bは、連結帯151cによって互いに連結される。図15の(b)を参照すれば、独立指突起パッド150cは、1つの指(F2ないしF4)に着用される構造からなり、環状の帯状に延びる独立胴体153;及び独立胴体153の一部分に形成された独立突起パッド154;からなる。また、図15の(c)を参照すれば、手袋胴体11に着用される手の平着用突起パッド150dは、手の平と手の甲とを取り囲む形状を有する手の平着用胴体155;及び手の平着用胴体155の手の平に該当する部分に形成された少なくとも1つの手の平形成突起パッド156a、156b;からなる。手の平形成突起パッド156a、156bは、前述した手の平突起パッドと同一または類似した形状を有しうる。独立構造からなる多数指突起パッド;独立指突起パッド150c;及び手の平着用突起パッド150dで形成される突起パッド152a、152b、独立突起パッド154または手の平形成突起パッド156a、156bは、前述した指突起パッドまたは手の平突起パッドと同一または類似した形状を有することができ、例えば、多数個の線形列の構造からなりながら互いに異なる高さを有しうる。このように独立着用形態の突起パッドは、多様な構造からなり、これにより、本発明は、制限されるものではない。
【0056】
図16は、本発明によるゴルフ手袋に結合される独立突起パッドの他の実施形態を図示したものである。
【0057】
図16を参照すれば、独立指着用突起パッドは、3つの指または4つの指に着用される構造を有しうる。具体的に、3つの指または4つの指に着用される独立指着用突起パッドは、第1、2、3または4独立指着用突起パッドが互いに連結された構造になり、帯状になりながら着用胴体161aないし161d;それぞれの着用胴体161aないし161dの一側または両側に結合された着用突起パッド162aないし162f;及び互いに異なる着用胴体161aないし161dを連結する連結帯163aないし163c;からなる。このように独立指着用突起パッドは、多様な個数の指に着用される形態からなり、これにより、本発明は、制限されるものではない。
【0058】
以上、本発明は、提示された実施形態を参照して詳細に説明されたが、当業者は、提示された実施形態を参照して、本発明の技術的思想を外れない範囲で多様な変形及び修正発明を作ることができる。本発明は、このような変形及び修正発明によって制限されず、ただ特許請求の範囲によってのみ制限される。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明によるゴルフ手袋は、ゴルフ用品産業に寄与する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【図
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】