(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-10
(54)【発明の名称】グルコース値のシーケンスの類似性を決定するためのシステム
(51)【国際特許分類】
A61B 5/1473 20060101AFI20240501BHJP
【FI】
A61B5/1473
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023550090
(86)(22)【出願日】2022-05-17
(85)【翻訳文提出日】2023-08-18
(86)【国際出願番号】 US2022029648
(87)【国際公開番号】W WO2022245836
(87)【国際公開日】2022-11-24
(32)【優先日】2021-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】504016422
【氏名又は名称】デックスコム・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】アンドリュー・パーカー
(72)【発明者】
【氏名】マーク・デルジンスキー
(72)【発明者】
【氏名】ローレン・ジェプソン
(72)【発明者】
【氏名】ナサニエル・ハインツマン
(72)【発明者】
【氏名】ジェイコブ・リーチ
【テーマコード(参考)】
4C038
【Fターム(参考)】
4C038KK10
4C038KL01
4C038KL09
4C038KX01
(57)【要約】
グルコース値のシーケンスの類似性を決定するためのシステムの実装態様では、計算デバイスは、持続グルコースモニタリング(CGM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データを受信するために類似性システムを実装する。類似性システムは、グルコース値の複数のシーケンスについての類似性スコアを、ユーザグルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を複数のシーケンスのそれぞれのシーケンスに含まれる全てのグルコース値と比較することによって計算する。最も高い類似性スコアに関連付けられたグルコース値の特定のシーケンスが識別される。類似性システムは、特定のシーケンスに関連付けられた外部性を決定する。類似性システムは、ユーザインターフェースに表示するための外部性の指示を生成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
計算デバイスによって実施される方法であって、前記方法は、
持続グルコースモニタリング(CGM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データを受信するステップであって、前記ユーザグルコース値のシーケンスは、ユーザグルコース値のサブシーケンスを含む、ステップと、
グルコース値の複数のシーケンスを記述するシーケンスデータにアクセスするステップであって、前記複数のシーケンスのそれぞれのシーケンスは、グルコース値のサブシーケンスを含む、ステップと、
前記ユーザグルコース値のシーケンスに類似している、前記グルコース値の複数のシーケンスのうちの特定のシーケンスを、前記ユーザグルコース値のサブシーケンスのそれぞれと前記特定のシーケンスに含まれるグルコース値の全てのサブシーケンスとの間の比較に基づいて識別するステップと、
前記特定のシーケンスに関連付けられた外部性を決定するステップと、
ユーザインターフェースに表示するための前記外部性の指示を生成するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記外部性は、前記特定のシーケンスに関連付けられたメタデータによって記述される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記外部性は、介入が行われない場合に発生する可能性が高い有害事象であり、前記外部性の前記指示は、前記介入の指示を含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記外部性は、前記ユーザグルコース値のシーケンスが前記特定のシーケンスに類似しない場合に発生する可能性が高かった有害事象である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記外部性の前記指示は、反事実的指示を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ユーザグルコース値のシーケンスは特定のユーザに関連付けられ、前記グルコース値の複数のシーケンスは前記特定のユーザに関連付けられる、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記ユーザグルコース値のシーケンスは特定のユーザに関連付けられ、前記グルコース値の複数のシーケンスは異なるユーザに関連付けられる、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記グルコース値の複数のシーケンスは、複数の異なるユーザに関連付けられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記比較は、コンテキストデータに基づくユーザグルコース値の1つのサブシーケンスに含まれる第1のグルコース値を観察する確率と、前記コンテキストデータに基づく前記特定のシーケンスに含まれるグルコース値の1つのサブシーケンスに含まれる第2のグルコース値を観察する確率との間の差を決定するステップを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
コンテキストデータは、前記ユーザグルコース値の1つのサブシーケンス内の前記第1のグルコース値の前又は後のグルコース値を記述する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記コンテキストデータは、前記グルコース値の1つのサブシーケンス内の前記第2のグルコース値の前又は後のグルコース値を記述する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
計算デバイスによって実施される方法であって、前記方法は、
持続グルコースモニタリング(CGM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データを受信するステップと、
前記ユーザグルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値をグルコース値の複数のシーケンスのそれぞれのシーケンスに含まれる全てのグルコース値と比較することによって、前記グルコース値の複数のシーケンスについての類似性スコアを計算するステップと、
前記類似性スコアのうちの最も高い類似性スコアに関連付けられている、前記複数のシーケンスのうちのグルコース値の特定のシーケンスを識別するステップと、
前記特定のシーケンスに関連付けられた外部性を決定するステップと、
ユーザインターフェースに表示するための前記外部性の指示を生成するステップと、
を含む、方法。
【請求項13】
前記ユーザグルコース値のシーケンスは特定のユーザに関連付けられ、前記グルコース値の複数のシーケンスは前記特定のユーザに関連付けられる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ユーザグルコース値のシーケンスは特定のユーザに関連付けられ、前記グルコース値の複数のシーケンスは複数の異なるユーザに関連付けられる、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記比較するステップは、コンテキストデータに基づいて前記ユーザグルコース値のシーケンスに含まれる第1のグルコース値を観察する確率と、前記コンテキストデータに基づいて前記特定のシーケンスに含まれる第2のグルコース値を観察する確率との間の差を決定するステップを含む、請求項12~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
コンテキストデータは、前記ユーザグルコース値のシーケンス内の前記第1のグルコース値の前又は後のグルコース値を記述する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記コンテキストデータは、前記特定のシーケンス内の前記第2のグルコース値の前又は後のグルコース値を記述する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
計算デバイスによって実施される方法であって、前記方法は、
持続グルコースモニタリング(CGM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データを受信するステップと、
コンテキストデータに基づく前記ユーザグルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を観察する確率と、前記コンテキストデータに基づくグルコース値の候補シーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を観察する確率との間の差を決定するステップと、
前記決定された差を合計することによって、前記候補シーケンスについての類似性スコアを計算するステップと、
前記類似性スコアを類似性閾値スコアと比較するステップと、
前記類似性スコアが前記類似性閾値スコアよりも大きいことに応答して、ユーザインターフェースに表示するための前記候補シーケンスの指示を生成するステップと、
を含む、方法。
【請求項19】
前記候補シーケンスに関連付けられた外部性を決定するステップと、
前記ユーザインターフェースに表示するための前記外部性の指示を生成するステップと、
を更に含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記外部性の前記指示は、反事実的指示を含む、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年5月17日に出願され、「Systems for Determining Similarity of Sequences of Glucose Values」と題する米国仮特許出願第63/189,469号の利益を主張し、その開示全体は、参照により本明細書によって組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、数億人の人々に影響を及ぼす代謝状態である。これらの人々にとって、血中グルコースレベルをモニタリングし、それらのレベルを許容可能な範囲内に調節することは、心疾患及び視力喪失などの長期的な問題を緩和するためだけでなく、高グルコース及び低グルコースの影響を回避するためにも重要である。血中グルコースレベルは、時間の経過と共に、かつ食事又は運動などの日常的な出来事に応じてほぼ常に変化するため、そのレベルを許容可能な範囲内に維持することは困難であり得る。
【0003】
医療技術の進歩は、実質的にリアルタイムでグルコース濃度を測定及び記録する持続グルコースモニタリング(continuous glucose monitoring、CGM)システムを含む、グルコースをモニタリングするための様々なシステムの開発を促進した。これらのCGMシステムのユーザは、自分の現在の血糖値を監視することができ、また、昨日の血糖値を今日の血糖値と比較するなど、自分の履歴血糖値を見なおすこともできる。アーカイブされた履歴血糖値を見る能力は、CGMシステムのユーザが、健康な血糖値を維持するための個々のレジメンに対する潜在的な改善を識別することを可能にする。
【0004】
一例では、これらのCGMシステムのユーザは、自分の糖尿病管理の一環として、自分の履歴血糖値から計算された集約データメトリックに依存する。例えば、CGMシステムのユーザは、ユーザが今日のTime In Range(TIR)を増加させるために何か違うことを行うべきかどうかを決定する1つの方法として、今日のTIRを過去1ヶ月にわたるユーザの平均TIRと比較する。別の例では、ユーザは、ユーザが今日何か違うことをしたことがユーザの平均TIRに対して今日のTIRを増加させるのに有効であったかどうかを決定するために、今日のTIRをユーザの平均TIRと比較する。
【0005】
平均TIRなどの集約CGMデータメトリックの使用は、臨床的に有用な情報を提供するが、CGMデータの集約は、データの連続的な特性に含まれる情報を捕捉又は利用することができない。例えば、生のCGMデータは、グルコース値の時系列を記述し、平均グルコース値を計算するために生データを集約することは、独立した観察結果として時系列に含まれるそれぞれのグルコース値を効果的に処理する。このようにCGMデータの連続的な特性に含まれる情報を利用できないことが、従来のCGMシステムの限界である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
従来のシステムの限界を克服するために、グルコース値のシーケンスの類似性を決定するための技法及びシステムが説明される。一例では、持続グルコースモニタリング(CGM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信される。ユーザグルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を、グルコース値の複数のシーケンスのそれぞれのシーケンスに含まれる全てのグルコース値と比較することによって、複数のシーケンスについて類似性スコアが計算される。例えば、類似性モデルがアクセス又は生成される。類似性モデルは、離散ランダム変数(例えば、グルコース変数)を活用し、グルコース測定値のコーパスからの観察結果に基づいて離散ランダム変数のカテゴリ分布を構築する。例えば、コーパスは、何百万日ものグルコース測定値を含み、これらのグルコース測定値は、多くのタイプの正常状態並びに様々な異常状態を表す。
【0007】
類似性モデルは、グルコース測定値のコーパスに基づいて、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合の特定のグルコース値を観察する確率を計算するために実装される。複数のシーケンスのうちのグルコース値の特定のシーケンスについての類似性スコアを計算するために、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のそれぞれのユーザグルコース値を観察する確率と、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合の特定のシーケンスに含まれる全てのグルコース値を観察する確率との間の差が決定される。特定のシーケンスについての類似性スコアは、決定された差の全ての和に等しい。
【0008】
類似性スコアのうちの最大類似性スコアに関連付けられたグルコース値の特定のシーケンスが識別される。例えば、特定のシーケンスは、複数のシーケンスに含まれるユーザグルコース値のシーケンスに最も類似したシーケンスである。特定のシーケンスに関連付けられた外部性が決定される。一例では、外部性は、特定のシーケンスについて知られているものであり、ユーザグルコース値のシーケンスについて推論可能であり得る。この例では、外部性の指示が、ユーザインターフェースに表示するために生成される。
【0009】
この概要は、以下の発明を実施するための形態で更に記載される概念の選択を簡略化された形態で紹介している。したがって、この概要は、特許請求される主題の本質的な特徴を識別することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を決定する際の補助として使用されることも意図していない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
詳細な説明は、添付の図を参照して記載されている。
【
図1】本明細書に記載の技法を用いるように動作可能な例示的な実装態様における環境の図示である。
【
図2】
図1の持続グルコースモニタリング(CGM)システムの一例をより詳細に示す。
【
図3】グルコース値のシーケンスの類似性を決定することに関連して、計算デバイスが入力データを類似性システムに通信し、計算デバイスが類似シーケンスデータを類似性システムから受信する例示的な実装態様を示す。
【
図4】
図3の類似性システムの例示的な実装態様をより詳細に示す。
【
図5】グルコース値のシーケンスの類似性を決定する表現を示す。
【
図6】ユーザグルコース値のシーケンスに基づく検索要求及びグルコース値の類似シーケンスの指示の表現を示す。
【
図7】検索クエリとして使用するためのグルコース値の少なくとも1つのシーケンスを受信し、検索クエリに対する検索結果として決定されたグルコース値の1つ以上の類似シーケンスを出力するユーザインターフェースの表現を示す。
【
図8】反事実的指示を含む外部性の指示の表現を示す。
【
図9】ユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信され、グルコース値の類似シーケンスに関連付けられた外部性の指示が生成される、例示的な実装態様における手順を示すフロー図である。
【
図10】ユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信され、最も高い類似スコアを有するグルコース値のシーケンスに関連付けられた外部性の指示が生成される、例示的な実装態様における手順を示すフロー図である。
【
図11】候補シーケンスについての類似性スコアが決定され、類似性閾値スコアと比較される例示的な実装態様における手順を示すフロー図である。
【
図12】本明細書に記載の様々な技法を実装し得る1つ以上の計算システム及び/又はデバイスを表現する例示的な計算デバイスを含む、例示的なシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
概要
従来の持続グルコースモニタリング(CGM)システムは、平均、最小、最大などのグルコース値のシーケンスから集約メトリックを決定することに限定されている。集約CGMメトリックはグルコース値の連続的な特性に含まれる情報を利用しないため、これは従来のシステムの限界となる。例えば、グルコース値のシーケンスを、後続の値が前の値に依存する時系列とみなす代わりに、集約メトリックは、グルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を独立した観察結果として扱う。このため、第1のシーケンス及び第2のシーケンスが同じ集約メトリック値を有する場合であっても、第2のシーケンスに関する利用可能な情報から第1のシーケンスに関する情報を確実に推測することはできない。例えば、第1のシーケンス及び第2のシーケンスは、同じ最小値又は最大値を有するが、他の値は共通しない。従来のシステムの限界を克服するために、グルコース値のシーケンスの類似性を決定するための技法及びシステムが説明される。一例では、説明されるシステムは、グルコース値のシーケンスの連続的な特性に含まれる情報を利用して類似性を決定する。
【0012】
グルコース値のシーケンスがグルコース値の追加のシーケンスと類似していると決定されると、グルコース値の当該シーケンスに関する情報は、グルコース値の追加のシーケンスに関する情報から推測可能である。例えば、グルコース値の追加のシーケンスに対応する期間中に有益であった介入は、グルコース値の当該シーケンスに対応する期間中にも有益であり得る。例えば、ユーザは、グルコース値の追加のシーケンスに対応する期間中にユーザの血糖値を許容可能な範囲内に保つためにランニングを完了した。この例では、同様のランニングを完了することが、グルコース値のシーケンスに対応する期間中に、ユーザの血糖値を許容可能な範囲内に維持するのに役立ち得る。
【0013】
同様に、グルコース値の追加のシーケンスに対応する期間中に有益でなかった介入は、当該のグルコース値のシーケンスに対応する期間中にも有益でない可能性がある。一例では、ユーザは、グルコース値の追加のシーケンスに対応する期間中に、ランニングを完了したが、ユーザの血糖値を許容可能な範囲内に保つことができなかった。例えば、同様のランニングを完了することは、グルコース値の当該のシーケンスに対応する期間中に、ユーザの血糖値を許容可能な範囲内に維持するのに十分ではない可能性がある。
【0014】
一例では、グルコース値のシーケンスの類似性を決定するために、CGMシステムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信される。この例では、類似性モデルは、ユーザグルコース値のシーケンスとグルコース値の追加又は履歴シーケンスとの間の類似性スコアを計算するために実装される。類似性スコアは、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のユーザグルコース値のシーケンスに含まれる入力グルコース値を観察する確率と、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合の履歴グルコース値のシーケンスに含まれる履歴グルコース値を観察する確率との間の差に基づいて計算される。例えば、証拠又はコンテキストデータは、入力グルコース値及び履歴グルコース値の前及び/又は後のグルコース値を順次記述する。
【0015】
一例では、類似性スコアのうちの最も高い類似性スコアに関連付けられた、履歴グルコース値の特定のシーケンスが識別される。この例では、ユーザグルコース値のシーケンスについての情報は、2つのシーケンスの類似性により、特定の履歴シーケンスについて利用可能な情報から推測可能である。例えば、特定の履歴シーケンスに関連付けられた外部性が決定される。外部性は、特定の履歴シーケンスについて知られている何かであり、履歴シーケンスに対応する期間中に有益であった介入など、ユーザグルコース値のシーケンスについて推論可能であり得る。例えば、有益な介入についてユーザに通知するために、ユーザインターフェースに表示するための外部性の指示が生成される。この機能は、グルコース値のシーケンスから集約メトリックを決定することに限定される従来のシステムを使用しては不可能である。
【0016】
説明されるシステムはグルコース値のシーケンスの類似性を決定することができるので、これらのシステムは、従来のシステムを使用しては不可能である様々な追加の機能の実装を促進する。例えば、説明されるシステムは、自動糖尿病コーチング、自動テクニカルサポート、グルコース値の類似シーケンスに対応するイベントの自動リンキングなどに使用可能である。ユーザが計算デバイスのユーザインターフェースと対話して、ユーザのグルコース値の入力シーケンスに類似したユーザのグルコース値のシーケンスを検索する例を検討する。ユーザのグルコース値の履歴シーケンスが、ユーザのグルコース値の入力シーケンスに対して最も高い類似性スコアを有するものとして識別され、履歴シーケンスの指示がユーザインターフェースに表示される。例えば、指示には、ユーザの健康な血糖値の維持をサポートするために、ユーザのグルコース値の入力シーケンスについて推測可能な履歴シーケンスの情報が含まれる。
【0017】
以下の説明では、最初に、本明細書に記載の技法を用いるように構成される例示的な環境を説明する。次いで、例示的な環境及び他の環境で実行され得る例示的な実装態様の詳細及び手順が記載される。例示的な手順の実行は、例示的な環境に限定されず、例示的な環境は、例示的な手順の実行に限定されない。
【0018】
例示的な環境
図1は、本明細書に記載の技法を用いるように動作可能な例示的な実装態様における環境100の図示である。図示された環境100は、持続グルコースモニタリングシステム104、インスリン送達システム106、及び計算デバイス108を装着しているように示されている人物102を含む。図示された環境100はまた、CGMシステムのユーザ集団110の他のユーザ、CGMプラットフォーム112、及びモノのインターネット114(IoT114)を含む。CGMシステム104、インスリン送達システム106、計算デバイス108、ユーザ集団110、CGMプラットフォーム112、及びIoT114は、ネットワーク116を介することを含めて、通信可能に結合されている。
【0019】
代替的又は追加的に、CGMシステム104、インスリン送達システム106、及び計算デバイス108のうちの1つ以上は、1つ以上の無線通信プロトコル及び/又は技法を使用するなど、他の方式で通信可能に結合されている。例として、CGMシステム104、インスリン送達システム106、及び計算デバイス108は、Bluetooth(例えば、Bluetooth Low Energyリンク)、近距離無線通信(near-field communication、NFC)、5Gなどのうちの1つ以上を使用して互いに通信するように構成される。いくつかの例では、CGMシステム104、インスリン送達システム106、及び/又は計算デバイス108は、無線周波数(radio frequency、RF)通信が可能であり、RF送信機及びRF受信機を含む。これらの例では、1つ以上のRFIDは、環境100内のCGMシステム104、インスリン送達システム106、又は計算デバイス108の識別及び/又は追跡に使用可能である。例えば、CGMシステム104、インスリン送達システム106、及び計算デバイス108は、様々なタイプの通信を活用して、互いの間で閉ループシステムを形成するように構成される。
【0020】
記載の技法に従って、CGMシステム104は、人物102のグルコースを持続的にモニタリングするように構成される。例えば、いくつかの実装態様では、CGMシステム104は、人物102のグルコースを示す分析物を持続的に検出し、グルコース測定値の生成を可能にするCGMセンサで構成される。図示された環境100では、これらの測定値は、グルコース測定値118として表されている。CGMシステム104の構成のこの機能及び更なる態様は、
図2に関して以下で更に詳細に説明される。
【0021】
1つ以上の実装態様では、CGMシステム104は、本明細書に記載の通信プロトコルのうちの1つ以上を介して(例えば、無線通信を介して)、グルコース測定値118を計算デバイス108に送信する。CGMシステム104は、CGMセンサを使用して、これらの測定値をリアルタイムで(例えば、グルコース測定値118が生成されると)通信するように構成される。代替的又は追加的に、CGMシステム104は、指定された間隔で(例えば、30秒ごと、1分ごと、5分ごと、1時間ごと、6時間ごと、毎日など)グルコース測定値118を計算デバイス108に通信するように構成される。いくつかの実装態様では、CGMシステム104は、計算デバイス108からの要求(例えば、計算デバイス108が人物102のグルコース測定値予測を生成するときに開始される要求、人物102のグルコース測定値に関する情報を伝達するユーザインターフェースを表示するときに開始される要求、それらの組み合わせなど)に応答してグルコース測定値を通信するように構成される。したがって、計算デバイス108は、(例えば、
図12に関して以下で更に詳細に説明するように、グルコース測定値118をコンピュータ可読記憶媒体に記憶することによって)人物102のグルコース測定値118を少なくとも一時的に維持するように構成される。
【0022】
計算デバイス108は、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)として図示されているが、記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、様々な構成で実装可能である。限定ではなく例として、いくつかの実施態様では、計算デバイス108は、異なるタイプのモバイルデバイス(例えば、携帯電話又はタブレットデバイス)として構成され得る。他の実装態様では、計算デバイス108は、CGMプラットフォーム112と関連する専用デバイス(例えば、CGMシステム104からグルコース測定値118を取得し、グルコース測定値118に関して様々な計算を実行し、グルコース測定値118及びCGMプラットフォーム112に関連する情報を表示し、グルコース測定値118をCGMプラットフォーム112に通信し、それらの組み合わせを行うなどの機能をサポートするデバイス)として構成される。計算デバイス108が携帯電話として構成される実装態様とは対照的に、計算デバイス108が専用のCGMデバイス構成で実装されている場合、そうでなければ携帯電話又はウェアラブル構成で利用可能な機能(電話をかける機能、画像を撮影する機能、ソーシャルネットワーキングアプリケーションを利用する機能など)を除外する。
【0023】
いくつかの実装態様では、計算デバイス108は、2つ以上のデバイスを表す。例えば、計算デバイス108は、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)及び携帯電話の両方を代表する。そのような複数のデバイスの実装態様では、複数のデバイスのうちの異なるデバイスは、例えば、CGMシステム104からグルコース測定値118を受信すること、ネットワーク116を介してグルコース測定値118をCGMプラットフォーム112に通信すること、グルコース測定値118に関連する情報を表示することなどの、同じ動作のうちの少なくともいくつかを実行することができる。代替的又は追加的に、複数のデバイスの実装態様における異なるデバイスは、特定のデバイスへの計算命令によって制限される能力など、互いに対して異なる能力をサポートする。
【0024】
計算デバイス108が別個のデバイス(例えば、スマートウォッチ及び携帯電話)を表すいくつかの例示的な実装態様では、1つのデバイスが、人物102の様々な生理学的マーカー(例えば、心拍数、呼吸、血流速度など)及び活動(例えば、歩数、高低差など)を測定するための様々なセンサ及び機能で構成される。この例示的な複数デバイスの実装態様を続けると、別のデバイスは、そのようなセンサ若しくは機能で構成されていないか、又は限られた量のかかるセンサ若しくは機能を含む。例えば、複数のデバイスのうちの1つは、将来のグルコースレベルを予測するために使用可能な食事の画像を撮影するためのカメラ、デバイスがグルコース測定値118に関して計算を効率的に実行することを可能にする計算リソース(例えば、バッテリ寿命、処理速度など)の量など、複数のデバイスのうちのもう1つによってサポートされていない能力を含む。複数のデバイスのうちの1つ(例えば、スマートフォン)がそのような計算を実行することができるシナリオであっても、計算命令は、複数のデバイスに冗長な計算の負担をかけないように、かつ利用可能なリソースをより効率的に利用するように、それらの計算の実行を複数のデバイスのうちの1つに制限することができる。このようにして、計算デバイス108は、本明細書に記載の特定の例示的な実装態様を超えて、様々な異なる構成を表し、かつ異なる数のデバイスを表す。
【0025】
上述のように、計算デバイス108は、CGMプラットフォーム112にグルコース測定値118を通信する。図示された環境100では、グルコース測定値118は、CGMプラットフォーム112の記憶デバイス120に記憶されているように示されている。記憶デバイス120は、グルコース測定値118を記憶することができる1つ以上のタイプのストレージ(例えば、データベース)を表す。このようにして、記憶デバイス120は、グルコース測定値118に加えて様々な他のデータを記憶するように構成される。例えば、1つ以上の実装態様によれば、人物102は、少なくともCGMプラットフォーム112及び1つ以上の他のサービス(例えば、1つ以上の第三者サービスプロバイダによって提供されるサービス)のユーザを表す。このようにして、人物102は、個人に帰属する情報(例えば、ユーザ名)と関連付けることができ、個人に帰属する情報を使用してCGMプラットフォーム112にアクセスするための認証情報(例えば、パスワード、バイオメトリックデータ、遠隔医療サービス情報など)を提供するように、ある時点で要求され得る。記憶デバイス120は、この個人に帰属する情報、認証情報、及び人物102に関する他の情報(例えば、人口統計情報、医療提供者情報、支払情報、処方情報、健康指標、ユーザ選好、ウェアラブルデバイスと関連するアカウント情報、ソーシャルネットワークアカウント情報、他のサービスプロバイダ情報など)を維持するように構成される。
【0026】
記憶デバイス120は、ユーザ集団110中の他のユーザに関するデータを維持するように更に構成される。したがって、記憶デバイス120におけるグルコース測定値118は、人物102によって装着されたCGMシステム104のCGMセンサからのグルコース測定値並びにユーザ集団110に表される他の人物によって装着されたCGMシステムのCGMセンサからのグルコース測定値の両方を表す。同様に、ユーザ集団110のこれらの他の人物のグルコース測定値118は、他の人物がCGMプラットフォーム112におけるそれぞれのユーザプロファイルと関連付けられるように、それぞれのデバイスによって、ネットワーク116を介してCGMプラットフォーム112に通信され得る。
【0027】
データ分析プラットフォーム122は、グルコース測定値118を、単独で、及び/又は記憶デバイス120に維持されている他のデータと共に処理するための機能を表す。これらの処理に基づいて、CGMプラットフォーム112は、グルコース測定値118に関する通知(例えば、警告、警報、推奨、又は処理に基づいて生成された他の情報)を提供するように構成される。例えば、CGMプラットフォーム112は、人物102、人物102と関連する医療サービス提供者、それらの組み合わせなどに通知を提供するように構成される。計算デバイス108とは別個に描写されているが、データ分析プラットフォーム122の部分又は全体が、計算デバイス108で実装されるように代替的又は追加的に構成される。データ分析プラットフォーム122は、IoT114を介して取得された追加データを処理するように更に構成される。
【0028】
以前のグルコース測定値を超えるこの追加情報のいくつかを提供するために、IoT114は、人物102及び1つ以上のサービスプロバイダのユーザとしての人物102の活動及び現実世界での活動を記載するデータを提供することができる様々なソースを表す。例として、IoT114には、ユーザの様々なデバイス(例えば、カメラ、携帯電話、ラップトップ、運動器具など)が含まれる。このように、IoT114は、ユーザの様々なデバイスとの対話(例えば、ウェブベースのアプリケーションとの対話、撮影された写真、他のユーザとの通信など)に関する情報を提供するように構成される。代替的又は追加的に、IoT114は、例えば、歩数、地面に当たる足の力、歩幅、ユーザの体温(及び他の生理学的測定値)、ユーザの周囲の温度、冷蔵庫に保管されている食品のタイプ、冷蔵庫から取り出された食品のタイプ、運転習慣など、行動を記載する情報を提供するセンサで構成される様々な現実世界の物品(例えば、靴、衣類、スポーツ用品、電化製品、自動車など)を含んでもよい。代替的又は追加的に、IoT114は、データ分析プラットフォーム122によって活用され得る、人物102の運動及び栄養摂取を追跡するプラットフォームである、医療データ及び製造データをそれぞれ提供することができる医療提供者(例えば、人物102の医療提供者)及び製造業者(例えば、CGMシステム104、インスリン送達システム106、又は計算デバイス108の製造業者)などのCGMプラットフォーム112に対する第三者を含む。したがって、IoT114は、記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、豊富なデータを提供することができるデバイス及びセンサを表す。グルコースを、例えば、持続的に測定し、そのような測定値を記載するデータを取得する文脈において、
図2の以下の説明を検討する。
【0029】
図2は、
図1のCGMシステム104の例示的な実装態様200をより詳細に示す。特に、図示された例200は、CGMシステム104の上面図及び対応する側面図を含む。
【0030】
CGMシステム104は、センサ202及びセンサモジュール204を含むように図示されている。図示された例200では、センサ202は、側面図で示されており、皮膚206(例えば、人物102の皮膚)に皮下挿入されている。センサモジュール204は、上面図で破線の輪郭として示されている。CGMシステム104は、送信機208を含むように更に図示されている。センサモジュール204を表す長方形の破線の輪郭を使用して、センサモジュール204が送信機208のハウジング内に収容されるか、又はそうでなければ実装され得ることを示す。この例200では、CGMシステム104は、接着パッド210及び取り付け機構212を更に含む。
【0031】
動作中、センサ202、接着パッド210、及び取り付け機構212は、アプリケーションアセンブリを形成するように組み立てられ得、アプリケーションアセンブリは、描写されているようにセンサ202が皮下挿入されるように皮膚206に適用されるように構成されている。そのようなシナリオでは、送信機208は、取り付け機構212などを介して皮膚206に適用された後、アセンブリに取り付けられ得る。追加的又は代替的に、送信機208は、アプリケーションアセンブリの一部として組み込まれ得、そのため、センサ202、接着パッド210、取り付け機構212、及び送信機208(センサモジュール204を有する)は、全て一度に皮膚206に適用することができる。1つ以上の実装態様では、アプリケーションアセンブリは、別個のアプリケータ(図示せず)を使用して皮膚206に適用される。このアプリケーションアセンブリは、接着パッド210を皮膚206から剥がすことによっても取り外すことができる。このようにして、
図2に示されているCGMシステム104及びその様々な構成要素は、一例のフォームファクタを表し、CGMシステム104及びその構成要素は、記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、異なるフォームファクタを有し得る。
【0032】
動作中、センサ202は、「無線」接続又は「有線」接続であり得る少なくとも1つの通信チャネルを介してセンサモジュール204に通信可能に結合される。センサ202からセンサモジュール204への、又はセンサモジュール204からセンサ202への通信は、能動的又は受動的に実装することができ、連続的(例えば、アナログ)又は離散的(例えば、デジタル)であり得る。
【0033】
センサ202は、デバイス、分子、及び/又は化学物質であり得、センサ202とは少なくとも部分的に独立している事象に応答して変化するか、又は変化を引き起こす。センサモジュール204は、センサ202への変化又はセンサ202によって引き起こされた変化の指示を受信するように実装されている。例えば、センサ202は、グルコース及び酸素と反応して、センサモジュール204の電極によって電気化学的に検出可能な過酸化水素を形成するグルコースオキシダーゼを含むことができる。この例では、センサ202は、1つ以上の測定技法を使用してグルコースレベルを示す、血液又は間質液中の分析物を検出するように構成されたグルコースセンサとして構成され得るか、又はグルコースセンサを含み得る。
【0034】
別の例では、センサ202(又はCGMシステム104の追加の図示されていないセンサ)は、第1及び第2の導電体を含むことができ、センサモジュール204は、センサ202の第1及び第2の導電体を横切る電位の変化を電気的に検出することができる。この例では、センサモジュール204及びセンサ202は、電位の変化が温度変化に対応するように熱電対として構成される。いくつかの例では、センサモジュール204及びセンサ202は、単一の分析物、例えば、グルコースを検出するように構成される。他の例では、センサモジュール204及びセンサ202は、複数の分析物、例えば、ナトリウム、カリウム、二酸化炭素、及びグルコースを検出するように構成される。代替的又は追加的に、CGMシステム104は、1つ以上の分析物(例えば、ナトリウム、カリウム、二酸化炭素、グルコース、及びインスリン)だけでなく、1つ以上の環境条件(例えば、温度)も検出するための複数のセンサを含む。したがって、センサモジュール204及びセンサ202(及び任意の追加のセンサ)は、1つ以上の分析物の存在、1つ以上の分析物の不在、及び/又は1つ以上の環境条件の変化を検出し得る。
【0035】
1つ以上の実装態様では、
図2の図示された例では示されていないが、センサモジュール204は、プロセッサ及びメモリを含み得る。そのようなプロセッサを活用することによって、センサモジュール204は、1つ以上の変化(例えば、分析物の変化、環境条件の変化など)を示すセンサ202との通信に基づいてグルコース測定値118を生成し得る。センサ202からのこれらの通信に基づいて、センサモジュール204は、CGMデバイスデータ214を生成するように更に構成される。CGMデバイスデータ214は、少なくとも1つのグルコース測定値118を含むデータの通信可能なパッケージである。代替的又は追加的に、CGMデバイスデータ214は、複数のグルコース測定値118、センサ識別216、センサ状態218などの他のデータを含む。1つ以上の実装態様では、CGMデバイスデータ214は、グルコース測定値118に対応する温度、及び他の分析物の測定値のうちの1つ以上などの他の情報を含んでもよい。このようにして、CGMデバイスデータ214は、記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、少なくとも1つのグルコース測定値118に加えて、様々なデータを含み得る。
【0036】
動作中、送信機208は、CGMデバイスデータ214を、データのストリームとして計算デバイス108に無線で伝送してもよい。代替的又は追加的に、センサモジュール204は、CGMデバイスデータ214を(例えば、センサモジュール204のメモリに)バッファし、送信機208に、バッファされたCGMデバイスデータ214を後で様々な間隔、例えば、時間間隔(1秒ごと、30秒ごと、1分ごと、5分ごと、1時間ごとなど)、記憶間隔(バッファされたCGMデバイスデータ214が、データの閾値量、又はCGMデバイスデータ214の複数のインスタンスに達したとき)、それらの組み合わせなどで、送信させ得る。
【0037】
CGMデバイスデータ214を生成し、かつそれを計算デバイス108に通信させることに加えて、センサモジュール204は、1つ以上の実装態様による追加機能を実行するように構成される。センサモジュール204のこの追加機能はまた、センサ202を、最初に又は持続的に較正すること、並びにCGMシステム104の任意の他のセンサを較正することを含んでもよい。センサモジュール204のこの計算能力は、ネットワーク116を介したサービスへの接続が制限されているか、又は存在しない場合に特に有利である。
【0038】
CGMデバイスデータ214に関して、センサ識別216は、他のセンサ(例えば、他のCGMシステム104の他のセンサ、以前又は以後に皮膚206に埋め込まれた他のセンサなど)からセンサ202を一意に識別する情報を表す。センサ202を一意に識別することにより、センサ識別216はまた、センサ202に関する他の態様、例えば、センサ202の製造ロット、センサ202の包装の詳細、センサ202の出荷の詳細などを識別するために使用され得る。このようにして、センサ202と同様の様式で製造、包装、及び/又は出荷されたセンサについて検出された様々な問題は、異なる方式で(例えば、グルコース測定値118を較正し、欠陥のあるセンサをユーザに変更又は処分するように通知し、機械加工の問題を製造施設に通知するなど)識別及び使用され得る。
【0039】
センサ状態218は、所与の時点におけるセンサ202の状態、例えば、グルコース測定値118のうちの1つが生成されるのと同じ時点におけるセンサの状態を表す。この目的のために、センサ状態218は、グルコース測定値118の各々に対するエントリを含み得、グルコース測定値118とセンサ状態218情報に捕捉されたステータスとの間に1対1の関係があるようにする。一般に、センサ状態218は、センサ202の動作状態を記載する。1つ以上の実装態様では、センサモジュール204は、所与のグルコース測定値118に対するいくつかの所定の動作状態のうちの1つを識別し得る。識別された動作状態は、センサ202からの通信及び/又はそれらの通信の特性に基づき得る。
【0040】
例として、センサモジュール204は、ある状態を別の状態から選択するための所定の数の動作状態及び基礎を有するルックアップテーブルを(例えば、メモリ又は他のストレージに)含み得る。例えば、所定の状態は、「通常の」動作状態を含み得、この状態を選択するための基礎は、センサ202からの通信が、通常の動作を示す閾値内(例えば、予想される時間の閾値内、予想される信号強度の閾値内、環境温度が予想どおりに動作を継続するのに好適な温度の閾値内にある場合、それらの組み合わせなど)に収まることであり得る。所定の状態はまた、センサ202の通信の特性のうちの1つ以上が通常の活動の範囲外であることを示し、グルコース測定値118における潜在的なエラーをもたらす可能性がある動作状態を含み得る。
【0041】
例えば、これらの非通常動作状態の基礎は、閾値予想時間外でセンサ202からの通信を受信すること、予想信号強度の閾値外でセンサ202の信号強度を検出すること、予想どおりに動作を継続するための好適な温度外の環境温度を検出すること、人物102がCGMシステム104に対して向きを変えたこと(例えば、ベッドで寝返りを打ったこと)を検出することなどを含み得る。センサ状態218は、本明細書に記載の技法の趣旨又は範囲から逸脱することなく、センサ202及びCGMシステム104に関する様々な態様を示し得る。
【0042】
例示的な環境及び例示的なCGMシステムを検討してきたが、ここで、1つ以上の実装態様によるグルコース値のシーケンスの類似性を決定するための技法のいくつかの例示的な詳細の説明を検討する。
【0043】
グルコース値のシーケンスの類似性の決定
図3は、グルコース値のシーケンスの類似性を決定することに関連して、計算デバイスが入力データを類似性システムに通信し、計算デバイスが類似シーケンスデータを類似性システムから受信する例300の実装態様を示す。
【0044】
図示された例300は、CGMシステム104と、
図1に関して導入された計算デバイス108の例と、を含む。図示された例300はまた、データ分析プラットフォーム122と、上記のように、グルコース測定値118を記憶する記憶デバイス120と、を含む。例300では、CGMシステム104は、CGMデバイスデータ214を計算デバイス108に送信するものとして示されている。
図2に関して説明したように、CGMデバイスデータ214は、他のデータと共にグルコース測定値118を含む。CGMシステム104は、様々な方式でCGMデバイスデータ214を計算デバイス108に送信するように構成される。
【0045】
図示された例300はまた、CGMパッケージ302を含む。CGMパッケージ302は、CGMデバイスデータ214(例えば、グルコース測定値118、センサ識別216、及びセンサ状態218)、入力データ304、又はそれらの部分を含むデータを表す。入力データ304は、一例ではグルコース測定値118から抽出されるユーザグルコース値のシーケンス306を記述する。例えば、人物102は、計算デバイス108と対話して、入力データ304を指定する。別の例では、計算デバイス108は、ユーザグルコース値306のシーケンスを記述する入力データ304を自動的に生成する。図示のように、CGMパッケージ302(入力データ304を含む)は、記憶デバイス120に記憶され、データ分析プラットフォーム122に利用可能である。
【0046】
例300において、データ分析プラットフォーム122は、ユーザグルコース値306のシーケンスを有し、受信し、及び/又は送信するものとして示されている。データ分析プラットフォーム122はまた、グルコース値の複数のシーケンスを記述するシーケンスデータ308を有し、受信し、かつ/又は送信するものとして示されている。例えば、シーケンスデータ308は、ユーザ集団110に関連付けられたグルコース値のシーケンスを記述する。別の例では、シーケンスデータ308は、人物102に関連付けられたグルコース値のシーケンスを記述する。いくつかの例では、シーケンスデータ308は、ユーザ集団110に関連付けられたグルコース値のシーケンス、並びに人物102に関連付けられたグルコース値のシーケンスを記述する。
【0047】
データ分析プラットフォーム122は、ユーザグルコース値のシーケンス306及びシーケンスデータ308を処理して類似シーケンスデータ312を生成する類似性システム310を含むように示されている。そうするために、類似性システム310は、類似性モデルを生成するか、又は類似性モデルにアクセスする。類似性システム310が類似性モデルを生成する例では、類似性システム310は、離散ランダム変数(例えば、39~401の離散値の範囲を有するグルコース変数)を定義し、グルコース測定値118のコーパスからの観察結果に基づいて離散ランダム変数のカテゴリ分布を構築する。例えば、コーパスは、数百万日のグルコース測定値118を含む。この例では、コーパスに含まれるグルコース測定値118は、多くのタイプの正常状態並びに全ての既知のタイプの異常状態を表す。
【0048】
第1の例では、コーパスは、ユーザ集団110のグルコース測定値118のみを含む。第2の例では、コーパスは、人物102のグルコース測定値118のみを含む。第3の例では、コーパスは、ユーザ集団110のグルコース測定値118並びに人物102のグルコース測定値118を含む。コーパスがどのように埋められるかにかかわらず、類似性システム310は、コーパスに含まれるデータから離散ランダム変数のカテゴリ分布を構築して、類似性モデルを生成する。
【0049】
類似性モデルが生成又はアクセスされると、類似性システム310は、特定のグルコース値及びコンテキストデータ又は証拠を入力として受信するように、モデルを実装する。類似性モデルは、グルコース測定値118のコーパスからの観察結果に基づいて、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合の特定のグルコース値を観察する確率を出力するように構成される。一例では、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合のグルコース値の観察されたカテゴリ分布は、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合のグルコース値の事後分布である。この例では、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合の第1のグルコース値と第2のグルコース値との間の距離又は類似性は、コンテキストデータ又は証拠を用いた第1のグルコース値を観察する確率と、コンテキストデータ又は証拠を用いた第2のグルコース値を観察する確率との間の差である。同様に、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合のグルコース値の第1のシーケンスとグルコース値の第2のシーケンスとの間の距離又は類似性は、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合の第1のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値と第2のシーケンスに含まれる全てのグルコース値とを観察する確率間の差の和として表すことができる。
【0050】
類似性システム310は、類似性モデルを使用して、ユーザグルコース値306のシーケンス及びシーケンスデータ308を処理する。例えば、類似性システム310は、ユーザグルコース値306のシーケンスに最も類似した、シーケンスデータ308によって記述されるグルコース値の特定のシーケンスを識別する。この例では、類似性システム310は、特定のシーケンスを記述するものとして類似シーケンスデータ312を生成する。データ分析プラットフォーム122は、例えば、ネットワーク116を介して、類似シーケンスデータ312を計算デバイス108に通信する。
【0051】
一例では、類似性システム310はまた、特定のシーケンスに関連付けられた外部性を決定する。この例では、外部性は、特定のシーケンスについて知られているか又は推定されており、また、ユーザグルコース値306のシーケンスについて推論可能である何かである。いくつかの例では、外部性は、特定のシーケンスに含まれるデータから決定可能であるが、他の例では、外部性は、特定のシーケンス自体から決定可能ではない。例えば、外部性は、発生したイベント又は発生しなかったイベント(例えば、回避されたイベント)であり得る。例では、外部性は、正常状態、消費された食事、身体活動、センサ識別216、センサ状態218、CGMシステム104の修正、通知、警告などである。
【0052】
外部性が有害事象に関連する例を検討する。例えば、特定のシーケンスは、有害事象を経験した、又は有害事象を経験することを回避した個人のグルコース測定値118からのグルコース値を含む。特定のシーケンスとユーザグルコース値306のシーケンスとの間の高度な類似性のため、人物102はまた、有害事象を経験し得るか、又は有害事象を経験することを回避し得る。
【0053】
外部性が介入に関連する例を検討する。この例では、介入は、有害事象の結果として発生した介入、有害事象が発生するのを防止した介入など、有害事象に関するものであり得る。それに応じて、類似性システム310は、外部性の指示314を生成する。
【0054】
指示314は、一例では、人物102に外部性を示すために生成される。例えば、類似性システム310は、クエリに応答して指示314を生成する。いくつかの例では、指示314は、身体活動が人物102の将来のグルコース測定値118にどのように影響を与える可能性が高いかを示す予測などの反事実的予測である。
【0055】
類似性システム310は、様々な異なる方法で外部性を決定する。例えば、外部性は、特定のシーケンスに関連付けられたメタデータ内に記述され、類似性システム310は、メタデータを処理することによって外部性を決定する。この例では、シーケンスデータ308によって記述されるグルコース値のシーケンスは、関連付けられた外部性でタグ付けされ、類似性システム310は、これらのタグ付けされた外部性に基づいて指示を生成する。
【0056】
図示のように、計算デバイス108は、類似シーケンスデータ312及び指示314を受信する。例えば、計算デバイス108は、類似シーケンスデータ312を処理して、特定のシーケンスの指示を生成する。この例では、計算デバイス108は、特定のシーケンスを要求するユーザクエリに応答して、ユーザインターフェースに特定のシーケンスの指示をレンダリングする。いくつかの例では、計算デバイス108は、人物102に外部性を伝達するために、同様にユーザインターフェースに指示314をレンダリングする。
【0057】
図4は、
図3の類似性システム310の例400の実装態様をより詳細に示す。類似性システム310は、比較マネージャ402及び指示マネージャ404を含むように示されている。図示のように、比較マネージャ402は、入力データ304及びシーケンスデータ308を入力として受信する。この例では、入力データ304はグルコース測定値118に含まれるが、他の例では、入力データ304はグルコース測定値118に含まれない。比較マネージャ402は、入力データ304及びシーケンスデータ308を処理して、類似性スコア406を生成する。例えば、類似性モデルは、比較マネージャ402に利用可能であるか、又は比較マネージャ402に含まれており、比較マネージャ402は、類似性モデルを活用して類似性スコア406を生成する。
【0058】
そうするために、一例では、比較マネージャ402は、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合のユーザグルコース値306のシーケンスに含まれるグルコース値を観察する確率を決定する。比較マネージャ402はまた、コンテキストデータ又は証拠を前提としたシーケンスデータ308に含まれるグルコース値の特定のシーケンス内のそれぞれのグルコース値を観察する確率を決定する。次いで、比較マネージャ402は、ユーザグルコース値306のシーケンス内のグルコース値を観察する確率と、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合の特定のシーケンスに含まれるグルコース値を観察する確率のそれぞれとの間の差を計算する。次いで、比較マネージャ402は、比較マネージャ402が、ユーザグルコース値306のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を観察する確率と、コンテキストデータ又は証拠を与えられた場合の特定のシーケンスに含まれる全てのグルコース値を観察する確率との間の差を計算するまで、ユーザグルコース値306のシーケンスに含まれる別のグルコース値に対してこのプロセスを繰り返す。比較マネージャ402は、確率の差の全ての和として、特定のシーケンスについての類似性スコアを決定する。
【0059】
特定のシーケンスについての類似性スコアは、特定のシーケンスとユーザグルコース値306のシーケンスとの間の距離又は類似性を表す。例えば、比較マネージャ402は、より高い類似性スコアがより高い類似性に対応し、より低い類似性スコアがより低い類似性に対応するように、確率の差の和の逆数を計算する。比較マネージャ402は、特定のシーケンスについての類似性スコア並びにシーケンスデータ308によって記述されるグルコース値のそれぞれのシーケンスについての類似性スコアを含むものとして、類似性スコア406を生成する。
【0060】
いくつかの例では、比較マネージャ402は、ユーザグルコース値306のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を特定のシーケンスに含まれる全てのグルコース値と比較する代わりに、又はそれに加えて、ユーザグルコース値のサブシーケンスを特定のシーケンスのサブシーケンスと比較する。例えば、比較マネージャ402は、まず、ユーザグルコース値306のシーケンスと特定のシーケンスとの間の距離又は類似性を近似するために、ユーザグルコース値のサブシーケンスを特定のシーケンスに含まれるグルコース値のサブシーケンスと比較する。この近似に基づいて、比較マネージャ402は、グルコース値を比較するか否かを決定する。一例では、比較マネージャ402は、ユーザグルコース値のサブシーケンスと特定のシーケンスに含まれるグルコース値のサブシーケンスとの比較に基づいて、特定のシーケンスについての類似性スコアを生成する。
【0061】
図示のように、指示マネージャ404は、類似性スコア406を受信し、指示マネージャ404は、類似性スコア406を比較して最も高い類似性スコアを決定する。指示マネージャ404は、この例では最も高い類似性スコアに対応するグルコース値のシーケンスを識別する。例えば、特定のシーケンスは、類似性スコア406に含まれる最も高い類似性スコアに関連付けられる。この例では、指示マネージャ404は、特定のシーケンスを記述するものとして類似シーケンスデータ312を生成する。
【0062】
指示マネージャ404は、外部性モジュール408を含むように示されており、指示マネージャ404は、特定のシーケンスに関連付けられた外部性を決定するために外部性モジュール408を実装する。例えば、特定のシーケンスは、外部性を記述するメタデータを有し、外部性モジュール408は、メタデータを処理して外部性を決定する。前述したように、外部性は、特定のシーケンスについて知られているか又は推定されており、ユーザグルコース値306のシーケンスについても推論可能である何かである。外部性モジュール408は、外部性を記述するものとして指示314を生成する。
【0063】
図5は、グルコース値のシーケンスの類似性を決定する表現500を示す。表現500は、第1のシーケンス502及び第2のシーケンス504を含む。第1のシーケンス502は、第1の時系列としてグルコース値506~544を含み、第2のシーケンス504は、第2の時系列としてグルコース値546~584を含む。類似性システム310が第1のシーケンス502と第2のシーケンス504との間の距離又は類似性を決定する例を検討する。例えば、類似性システム310は、類似性モデルを活用して、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値506~544のそれぞれを観察する確率と、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値546~584の全てを観察する確率との間の差を決定する。
【0064】
グルコース値506~544のうちの特定の1つに対する証拠又はコンテキストデータは、グルコース値506~544のうちの特定の1つの周囲の局所構造を順次参照する。第1の例では、グルコース値524の証拠又はコンテキストデータは、グルコース値522及びグルコース値526を含む。したがって、類似性システム310は、類似性モデルを使用して、グルコース値522及びグルコース値526の観察結果を与えられた場合のグルコース値524を観察する確率を決定する。一例では、類似性システム310は、次いで、この確率と、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値546~584を観察する確率との間の差を決定する。
【0065】
例えば、類似性システム310は、類似性モデルを使用して、グルコース値522、526の観察結果を与えられた場合のグルコース値546を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値522、526の観察結果を与えられた場合のグルコース値524を観察する確率から差し引く。この例では、類似性システム310は、次いで、グルコース値522、526の観察結果を与えられた場合のグルコース値548を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値522、526の観察結果を与えられた場合のグルコース値524を観察する確率から差し引く。この例を続けると、類似性システム310は、次に、グルコース値522、526の観察結果を与えられた場合のグルコース値550を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値522、526の観察結果を与えられた場合のグルコース値524を観察する確率から差し引く。類似性システム310は、この例ではグルコース値552~584の全てについてこのプロセスを繰り返し、次いで、グルコース値506~544のそれぞれについてこのプロセスを繰り返す。
【0066】
例えば、類似性システム310は、グルコース値524及びグルコース値528の観察結果を与えられた場合のグルコース値526を観察する確率を決定する。類似性システム310は、次いで、グルコース値524、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値546を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値524、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値526を観察する確率から差し引く。この例を続けると、類似性システム310は、グルコース値524、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値548を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値524、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値526を観察する確率から差し引く。この例では、類似性システム310は、グルコース値524、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値550を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値524、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値526を観察する確率から差し引く。類似性システム310は、グルコース値552~584の全てに対してこのプロセスを繰り返す。例えば、類似性システムは、第2のシーケンス504についての類似性スコアとして、これらの差の全てを合計する。
【0067】
別の例では、類似性システム310は、グルコース値506~544のうちの特定の1つに対する証拠又はコンテキストデータを、グルコース値のうちの特定の1つの前後の複数のグルコース値を含むものとして定義する。例えば、類似性システム310は、グルコース値520、522、526、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値524を観察する確率を決定する。この例では、類似性システム310は、グルコース値520、522、526、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値546を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値520、522、526、528の観察結果を与えられた場合のグルコース値524を観察する確率から差し引く。類似性システム310は、グルコース値548~584のそれぞれに対してこのプロセスを繰り返す。
【0068】
例えば、類似性システム310は、グルコース値506~544のうちの特定の1つに対する証拠又はコンテキストデータを、グルコース値のうちの特定の1つの前の3つのグルコース値及び後の3つのグルコース値として定義する。一例では、類似性システム310は、グルコース値506~544のうちの特定の1つに対する証拠又はコンテキストデータを、グルコース値のうちの特定の1つの前の4つのグルコース値及び後の4つのグルコース値として定義する。別の例では、類似性システムは、第1のシーケンス502のサブシーケンスと第2のシーケンス504のサブシーケンスとを比較して、第1のシーケンス502と第2のシーケンス504との間の距離又は類似性を決定する。この例では、第1のシーケンス502は、サブシーケンス506~514、サブシーケンス516~524、サブシーケンス526~534、及びサブシーケンス536~544を含む。第2のシーケンス504は、サブシーケンス546~554、サブシーケンス556~564、サブシーケンス566~574、及びサブシーケンス576~584を含む。類似性システム310は、グルコース値506~544のそれぞれをグルコース値546~584の全てと比較するのと同じ又は同様の方法で、第1のシーケンス502のサブシーケンスのそれぞれを第2のシーケンス504のサブシーケンスのそれぞれと比較する。
【0069】
例えば、類似性システム310は、第1のシーケンス502と第2のシーケンス504との間の距離又は類似性を決定するために、距離ペナルティ行列として363行及び363列を有する行列を構築する。この例では、行は39~401と番号付けされ、列は39~401と番号付けされている。行、列インデックス39、39は0を含み、第1行の残りのインデックスは距離パラメータを含む。インデックス40、39は0を含み、インデックス40、40は0を含む。行40の残りのインデックスは、距離パラメータを含む。インデックス41、39;41、40;及び41、41はそれぞれ0を含む。行41の残りのインデックスは、距離パラメータを含む。距離ペナルティ行列は、完全にゼロで埋められる行401まで、このように埋められる。類似性システム310は、距離ペナルティ行列を使用して、グルコース値506~544及びグルコース値546~584の全ての対の間の距離を計算し、これらの距離の全てを第2のシーケンス504についての類似性スコアとして合計する。
【0070】
一例では、類似性システム310は、第1のシーケンス502と第2のシーケンス504との間の距離又は類似性を決定するために必要とされる計算量を低減する。そうするために、類似性システム310は、グルコース値506~544及びグルコース値546~584の両方に含まれる同一の値の間の0の距離を活用し、また、大きい定数に等しい距離閾値より大きいグルコース値506~544とグルコース値546~584との間の距離を設定する。一例では、距離閾値は50mg/dLである。他の例では、距離閾値は50mg/dL超又は50mg/dL未満である。このようにして、類似性システム310は、第1のシーケンス502と第2のシーケンス504との間の距離又は類似性を決定するのに必要な計算の量を50パーセントも低減することができる。別の例では、類似性システム310は、サブシーケンス506~514、518~524、526~534、及び536~544をサブシーケンス546~554、556~564、566~574、及び576~584と比較することによって、第1のシーケンス502と第2のシーケンス504との間の距離又は類似性を決定し、計算量を更に50パーセント低減する。例えば、類似性システム310は、サブシーケンス506~514をサブシーケンス546~554、556~564、566~574、及び576~584のそれぞれと比較し、類似性システム310は、サブシーケンス518~524をサブシーケンス546~554、556~564、566~574、及び576~584のそれぞれと比較し、類似性システム310は、サブシーケンス526~534をサブシーケンス546~554、556~564、566~574、及び576~584のそれぞれと比較し、類似性システム310は、サブシーケンス536~544をサブシーケンス546~554、556~564、566~574、及び576~584のそれぞれと比較する。
【0071】
例えば、類似性システム310は、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値546~584を観察する確率を決定することによって、第1のシーケンス502と第2のシーケンス504との間の類似性又は距離を決定し得る。この例では、類似性システム310は、次いで、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値506~544を観察する確率を決定する。この例を続けると、類似性システム310は、次いで、グルコース値546~584を観察する確率とグルコース値506~544を観察する確率との間の差を計算し、第2のシーケンス504についての類似性スコアとして差を合計する。
【0072】
類似性システム310は、グルコース値560の観察結果及びグルコース値564の観察結果を与えられた場合のグルコース値562を観察する確率を決定するために類似性モデルを実装する。類似性システム310は、グルコース値560、564の観察結果を与えられた場合のグルコース値506を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値560、564の観察結果を与えられた場合のグルコース値562を観察する確率から差し引く。この例を続けると、類似性システム310は、グルコース値560、564の観察結果を与えられた場合のグルコース値508を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値560、564の観察結果を与えられた場合のグルコース値562を観察する確率から差し引く。類似性システム310は、グルコース値510~544のそれぞれに対してこのプロセスを繰り返す。
【0073】
類似性システム310は、次いで、グルコース値562の観察結果及びグルコース値566の観察結果を与えられた場合のグルコース値564を観察する確率を決定する。類似性システム310は、類似性モデルを活用して、グルコース値562、566の観察結果を与えられた場合のグルコース値506を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値562、566の観察結果を与えられた場合のグルコース値564を観察する確率から差し引く。類似性システム310は、次いで、グルコース値562、566の観察結果を与えられた場合のグルコース値508を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値562、566の観察結果を与えられた場合のグルコース値564を観察する確率から差し引く。類似性システム310は、グルコース値510~544のそれぞれに対してこのプロセスを繰り返す。例えば、類似性システム310は、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値546~584のそれぞれを観察する確率と、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値506~544の全てを観察する確率との間の差を決定する。これらの差の全ての合計は、この例における第2のシーケンス504についての類似性スコアに等しい。
【0074】
第1のシーケンス502及び/又は第2のシーケンス504に含まれるグルコース値の間にギャップがある例を検討する。この例では、証拠又はコンテキストデータは、グルコース値506~544及び/又はグルコース値546~584について不完全であるか、又は利用不可能である。第1の例では、類似性システム310は、グルコース値を推定して、不完全又は利用不可能な証拠又はコンテキストデータを完成させる。例えば、第1のシーケンス502においてグルコース値518とグルコース値522との間にグルコース値が含まれない場合、類似性システム310は、グルコース値518とグルコース値522との間を線形補間することによってグルコース値520を推定する。
【0075】
一例では、類似性システム310は、不完全な又は利用不可能な証拠又はコンテキストデータを完成させる目的でグルコース値520を推定するだけである。類似性システム310がグルコース値520を推定する例では、類似性システム310は、グルコース値516の観察結果及びグルコース値520の観察結果を与えられた場合のグルコース値518を観察する確率を決定する。類似性システム310は、グルコース値516、520の観察結果を与えられた場合のグルコース値518を観察する確率から、グルコース値516、520の観察結果を与えられた場合のグルコース値546~584のそれぞれを観察する確率を差し引く。
【0076】
前の例を続けると、類似性システム310はまた、グルコース値520の観察結果及びグルコース値524の観察結果を与えられた場合のグルコース値522を観察する確率を決定する。類似性システム310は、次いで、グルコース値520、524の観察結果を与えられた場合のグルコース値522を観察する確率から、グルコース値520、524の観察結果を与えられた場合のグルコース値546~584のそれぞれを観察する確率を差し引く。類似性システム310は、グルコース値506~516及び524~544のそれぞれについてこのプロセスを繰り返し、第2のシーケンス504についての類似性スコアとしてこれらの差の全てを合計する。
【0077】
別の例では、類似性システム310は、グルコース値546~584との比較のためにグルコース値520を推定する。この例では、類似性システム310は、前の例のプロセスを繰り返し、加えて、グルコース値518の観察結果及びグルコース値522の観察結果を与えられた場合のグルコース値520を観察する確率を決定する。例えば、類似性システム310は、グルコース値518、522の観察結果を与えられた場合のグルコース値520を観察する確率から、グルコース値518、522の観察結果を与えられた場合のグルコース値546~584のそれぞれを観察する確率を差し引く。類似性システム310は、次いで、第2のシーケンス504についての類似性スコアとしてこれらの差の全てを合計する。
【0078】
一例では、不完全な又は利用不可能な証拠又はコンテキストデータを完成させるためにグルコース値を推定する代わりに、類似性システム310は、グルコース値のシーケンスの類似性を決定するために利用可能なあらゆる証拠又はコンテキストデータを活用する。例えば、類似性システム310は、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値506を観察する確率を決定する。この例では、グルコース値506は、第1のシーケンス502の第1の値であり、グルコース値506の前に利用可能なグルコース値はない。例えば、類似性システム310は、グルコース値モデルを実装して、グルコース値508の観察を与えられた場合のグルコース値506を観察する確率を決定する。類似性システム310は、次いで、グルコース値508の観察結果を与えられた場合のグルコース値546を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値508の観察結果を与えられた場合のグルコース値506を観察する確率から差し引く。類似性システム310は、次いで、グルコース値508の観察結果を与えられた場合のグルコース値548を観察する確率を決定し、この確率を、グルコース値508の観察結果を与えられた場合のグルコース値506を観察する確率から差し引く。例えば、類似性システム310は、グルコース値550~584のそれぞれに対してこのプロセスを繰り返す。
【0079】
欠落している又は利用不可能なグルコース値
上記で概説したように、第1のシーケンス502はグルコース値506~544の時系列であり、第2のシーケンス504はグルコース値546~584の時系列である。このため、グルコース値506~544に含まれる任意の特定のグルコース値は、グルコース値506~544に含まれる他のグルコース値のそれぞれに関連する。同様に、グルコース値546~584に含まれる任意の特定のグルコース値は、グルコース値546~584に含まれる他のグルコース値のそれぞれに関連する。
【0080】
しかしながら、グルコース値506~544及び/又はグルコース値546~584のうちの1つ以上が欠落している(例えば、人物102がセンサ202を交換するためにCGMシステム104を切断する)又は利用不可能である(例えば、センサ状態218が、特定のグルコース測定値118が不正確である可能性が高いことを示す)様々な予期されたシナリオ及び予期されないシナリオが存在する。加えて、ユーザグルコース値306のシーケンスにおいてグルコース値が欠落している又は利用不可能である様々なシナリオが存在する。例えば、シーケンスデータ308は、欠落している/利用不可能なグルコース値を有するユーザ集団110に関連付けられたグルコース値のシーケンスを記述する。
【0081】
前述のように、類似性システム310は、不完全又は利用不可能な証拠又はコンテキストデータを完成させるために、欠落している又は利用不可能なグルコース値を推定することができる。いくつかの例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、不完全/利用不可能な証拠又はコンテキストデータを完成させるために、欠落している又は利用不可能なグルコース値を個別に又は集合的に推定することができる。例えば、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、推定値をユーザインターフェースに表示するため、人物102のTIRを計算するため、人物102に対する警報又は警告を生成することの一部としてなどの他の目的のために、欠落している又は利用不可能なグルコース値を個別に又は集合的に推定することができる。
【0082】
計算デバイス108及び/又はCGMシステム104が、グルコース測定値118のデータベースからの観察結果を活用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値を推定する例を検討する。例えば、グルコース測定値118のデータベースは、離散ランダム変数のカテゴリ分布を構築するために使用されるグルコース測定値118のコーパスを含む。第1の例では、グルコース測定値118のデータベースは、人物102のグルコース測定値のみを含む。第2の例では、グルコース測定値118のデータベースは、ユーザ集団110のグルコース測定値のみを含む。第3の例では、グルコース測定値118のデータベースは、人物102及びユーザ集団110のグルコース測定値を含む。
【0083】
例えば、グルコース測定値118のデータベースは、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を含んでもよい。グルコース測定値118のデータベースはまた、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を含む代わりに、合成グルコース測定値を含んでもよい。例えば、合成グルコース測定値は、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118から、規制要件、プライバシー予想、人物102及びユーザ集団110のインフォームドコンセントなどに準拠する方法で生成されてもよい。
【0084】
一例では、合成グルコース測定値は、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118から生成される訓練データに対して訓練された機械学習モデルを使用して生成される。本明細書で使用される場合、「機械学習モデル」という用語は、未知の関数を近似するために、入力に基づいて調整可能(例えば、訓練可能)であるコンピュータ表現を指す。例として、「機械学習モデル」という用語は、既知のデータのパターン及び属性を反映する出力を生成するように学習するために、既知のデータを分析することによって、既知のデータから学習し、既知のデータに対して予測を行うアルゴリズムを利用するモデルを含む。様々な実装態様によれば、そのような機械学習モデルは、教師あり学習、半教師あり学習、教師なし学習、強化学習、及び/又は転移学習を使用する。例えば、機械学習モデルは、クラスタリング、決定木、サポートベクトルマシン、線形回帰、ロジスティック回帰、ベイジアンネットワーク、ランダムフォレスト学習、次元削減アルゴリズム、ブースティングアルゴリズム、人工ニューラルネットワーク(例えば、全結合ニューラルネットワーク、深層畳み込みニューラルネットワーク、又は再帰型ニューラルネットワーク)、深層学習などを含むことができるが、これらに限定されない。例として、機械学習モデルは、既知の入力データからデータ駆動の予測又は決定を生成することによって、データの高レベルの抽象化を行う。
【0085】
一例では、合成グルコース測定値は、生成器(generator)ネットワーク及び識別器(discriminator)ネットワークを含む差分プライベート敵対的生成ネットワークを使用して生成される。この例では、差分プライベート敵対的生成ネットワークは、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を含む訓練データの分布を学習する。生成器ネットワークの重みに対する勾配は、実際のグルコース測定値118を含む訓練データを使用して損失関数を最小化することによって計算される。
【0086】
この例を続けると、サンプルごとの勾配は、クリッピング境界を使用して勾配から生成される。クリッピング境界に比例する分散を有するガウス雑音が計算され、計算されたガウス雑音がサンプルごとの勾配に加えられる。ガウス雑音をサンプルごとの勾配に加えた後、差分プライベート敵対的生成ネットワークは、プライバシー損失を最小限に抑えるように更新される。次いで、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を難読化する更新された差分プライベート敵対的生成ネットワークを使用して、合成グルコース測定値が生成される。
【0087】
差分プライベート敵対的生成ネットワークを使用して合成グルコース測定値が生成される別の例では、差分プライベート識別器ネットワークは、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を含む訓練データを使用して訓練される。人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を含む訓練データに対して差分プライベート識別器ネットワークを訓練した後、ガウス雑音が訓練データに加えられてプライベート訓練データが生成される。差分プライベート敵対的生成ネットワークは、プライベート訓練データ及び訓練された差分プライベート識別器ネットワーク(例えば、実際のグルコース測定値118を含む訓練データに対して訓練される)を使用して再訓練される。このようにして、差分プライベート敵対的生成ネットワークの生成器ネットワークは、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118と区別できない合成グルコース測定値を生成するために、プライベート訓練データに対して訓練される。
【0088】
追加の例では、合成グルコース測定値は、生成器ネットワークとして構成された第1の畳み込みニューラルネットワークと、識別器ネットワークとして構成された第2の畳み込みニューラルネットワークとを含む敵対的生成ネットワークを使用して生成される。この追加の例では、敵対的生成ネットワークは、デジタル画像及び/又はデジタルデータを含む訓練データで訓練される。例えば、デジタル画像は、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を視覚的に示す。訓練データを生成するために、グルコース測定値118は、グルコース測定値118に含まれる情報の視覚的表現に変換され得、これらの視覚的表現は、敵対的生成ネットワークを訓練するためのデジタル画像又はデジタルデータとして捕捉され得る。
【0089】
例えば、視覚的表現は、経時的なグルコース測定値118のグラフ又はプロットである。一例では、第1のシーケンス502及び第2のシーケンス504は、グルコース測定値118の視覚的表現であり、これは、訓練データに含めるためにデジタル画像に変換可能である。この例を続けると、生成器ネットワーク及び識別器ネットワークは、訓練データに対する敵対的訓練を使用して訓練される。例えば、この敵対的訓練の一部として、生成器ネットワークは、識別器ネットワークが本物(例えば、真の訓練データに含まれる)又は偽物(例えば、生成器ネットワークによって生成される)として分類することを学習するグルコース測定値の視覚的表現を生成することを学習する。訓練されると、生成器ネットワークによって生成されたグルコース測定値の視覚的表現は、合成グルコース測定値として使用可能な時系列表現に変換される。
【0090】
合成グルコース測定値は、グルコース測定値118のデータベースの例に関連して説明されるが、いくつかの例では、シーケンスデータ308が合成グルコース測定値を記述し、かつ/又は入力データ304が合成グルコース測定値を記述することを理解されたい。例えば、ユーザ集団110に関連付けられたグルコース値のシーケンスを記述する代わりに、シーケンスデータ308は、ユーザ集団110の実際のグルコース測定値118から生成された合成グルコース測定値を記述する。一例では、人物102に関連付けられたグルコース値のシーケンスを記述する代わりに、シーケンスデータ308は、人物102の実際のグルコース測定値118から生成された合成グルコース測定値を記述する。別の例では、ユーザグルコース値306のシーケンスを記述する代わりに、入力データ304は、実際のグルコース測定値118から生成された合成グルコース測定値を記述する。したがって、類似性システム310は、合成グルコース測定値のシーケンスに類似したグルコース値のシーケンスを識別することができ、類似性システム310は、グルコース値のシーケンスに類似した合成グルコース測定値のシーケンスを識別することもできる。
【0091】
グルコース測定値118のデータベースが、合成グルコース測定値、実際のグルコース測定値118、又は合成及び実際のグルコース測定値118の組み合わせを含むかどうかにかかわらず、データベースに含まれるグルコース値のシーケンスの分布は、欠落している又は利用不可能なグルコース値を推定するために活用可能である。グルコース値510が欠落している又は利用不可能である例におけるグルコース値506、508、510、512、514のシーケンスを検討する。例えば、グルコース値506~514は、それぞれ、100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、及び104mg/dLである。計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、グルコース測定値118のデータベースに問い合わせて、グルコース値の類似シーケンス、及びグルコース測定値118のデータベース内の識別された類似シーケンスの発生頻度を識別する。
【0092】
例えば、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、グルコース値506、508、XXX、512、514のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値と、グルコース値の類似シーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値と、に基づいて、グルコース値の類似シーケンスを識別する。この例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、上述したように、時系列としての類似シーケンスに含まれるグルコース値のシーケンス特性に基づいて、グルコース値の類似シーケンスを識別する。例えば、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース値506、508、512、514のそれぞれを観察する確率と、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のグルコース測定値118のデータベース内のグルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を観察する確率との間の差を合計することによって、グルコース値506、508、XXX、512、514のシーケンスとグルコース測定値118のデータベースに含まれるグルコース値のシーケンスとの間の類似性スコア406を計算する。一例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、上述したように、類似性スコア406のみに基づいてグルコース値の類似シーケンスを識別する。別の例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、類似スコア406を使用してグルコース値の類似シーケンスを識別しないか、又は類似スコア406を使用してグルコース値の類似シーケンスを部分的にのみ識別する。
【0093】
一例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、類似性システム310を使用して、グルコース測定値118のデータベース内の類似シーケンスを識別する。この例では、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースをシーケンスデータ308として使用し、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLのシーケンスを入力データ304として使用して、類似性スコア406を計算する。例えば、類似性システム310は、類似性スコア406がグルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLに基づいて計算され、XXXが任意の値であること(例えば、XXXは40~400mg/dLの範囲内の任意の値である)が許容されるように、欠落している又は利用不可能なグルコース値510を「ドントケア(do not care)」値として扱うことによって類似性スコア406を計算する。検索空間を低減するためのいくつかの例では、XXXは、40~400mg/dLの範囲のサブセット中の任意の値であり、サブセットは、40mg/dL、400mg/dLなど、範囲から極端な又は異常な値を除外する。
【0094】
計算デバイス108及び/又はCGMシステム104が類似性システム310を活用してグルコース測定値118のデータベース内の類似シーケンスを識別する別の例では、欠落している又は利用不可能なグルコース値510を「ドントケア」値として扱う代わりに、欠落している又は利用不可能なグルコース値510のプレースホルダを使用して類似スコア406が計算される。この別の例では、プレースホルダは、値100mg/dL、101mg/dL、103mg/dL、及び104mg/dLの平均値であってもよい。例えば、グルコース値506、508、510、512、514のシーケンス内の欠落している又は利用不可能なグルコース値510の前の利用可能であるグルコース値506、508の数が、第1の閾値最小数より大きく、第1の閾値最大数より小さい場合、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、グルコース値506、508の平均としてプレースホルダを計算してもよい。この例では、第1の閾値最小数は、グルコース値506、508の数(すなわち、この例では2つ)が、プレースホルダにおけるアンダーサンプリング誤差/異常の導入を回避するのに十分に大きいことを保証する。同様に、第1の閾値最大数は、グルコース値506、508の数が、プレースホルダにおけるオーバーサンプリング誤差/異常の導入を回避するのに十分小さいことを保証する。
【0095】
前の例を続けると、グルコース値506、508、510、512、514のシーケンス内の欠落している又は利用不可能なグルコース値510の後の利用可能であるグルコース値512、514の数が、第2の閾値最小数より大きく、第2の閾値最大数より小さい場合、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、グルコース値512、514の平均としてプレースホルダを計算してもよい。例えば、第2の閾値最小数は、プレースホルダにおけるアンダーサンプリング誤差/異常の導入を防止し、第2の閾値最大数は、プレースホルダにおけるオーバーサンプリング誤差/異常の導入を防止する。一例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、第1及び第2の最小閾値数並びに第1及び第2の最大閾値数が、欠落している又は利用不可能なグルコース値510の前後の利用可能なグルコース値の数によって満たされる場合、グルコース値506、508、512、514の平均としてプレースホルダを計算する。
【0096】
他の例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、グルコース値508及びグルコース値512を線形補間することによってプレースホルダを計算する。例えば、プレースホルダは、グルコース測定値118のデータベースに含まれるグルコース測定値の平均値の計算が可能である。一例では、プレースホルダは、40~400mg/dLの範囲から選択される任意の又はランダムな値として計算される。
【0097】
いくつかの例では、プレースホルダは、グルコース測定値118のデータベースの反復検索において識別された類似シーケンス及び/又はシーケンスの類似分布に含まれるグルコース値に基づいて反復的に計算される。計算デバイス108及び/又はCGMシステム104が類似性システム310を実装して、グルコース測定値118のデータベースを検索し、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLの入力シーケンスに対して(類似性スコア406に基づいて)第1の最も類似したシーケンス及び/又はシーケンスの第1の最も類似した分布を識別する例を検討する。ここで、XXXは40~400mg/dLの範囲から選択されるランダム値である。新しいプレースホルダ値は、第1の最も類似したシーケンス及び/又はシーケンスの第1の最も類似した分布に基づいて計算され、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、YYYmg/dL、103mg/dL、104mg/dLの入力シーケンスに対して第2の最も類似したシーケンス及び/又はシーケンスの第2の最も類似した分布を識別する。ここで、YYYは新しいプレースホルダ値である。類似性システム310は、第2の最も類似したシーケンス及び/又はシーケンスの第2の最も類似した分布に基づいて追加の新しいプレースホルダ値を計算し、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを続けて検索し、前の検索又は複数の前の検索の結果から計算されたプレースホルダと実質的に同一である特定のプレースホルダ値が識別されるまで、前の検索の結果に基づいてプレースホルダを再計算する。例えば、特定のプレースホルダ値は、欠落している又は利用不可能なグルコース値510の推定値として使用可能である。
【0098】
いくつかの例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、類似性システム310を実装して、グルコース値506、508、510、512、514のサブシーケンスに類似したサブシーケンス(及び/又はサブシーケンスの類似分布)を識別することによって、グルコース測定値118のデータベース内の類似シーケンスを識別する。例えば、識別された類似サブシーケンスは、いくつかのシナリオにおいてプレースホルダを計算するために類似シーケンスを識別するよりも高い精度でプレースホルダを計算するために使用可能である。類似性システム310がグルコース測定値118のデータベースを検索して、100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dLの入力サブシーケンスに対する第1の類似サブシーケンス及び/又はサブシーケンスの第1の類似分布を識別する例を検討する。ここで、XXXは、欠落している又は利用不可能なグルコース値510に対する「ドントケア」値である。類似性システム310は、識別された第1の類似サブシーケンス及び/又は識別されたサブシーケンスの第1の類似分布を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値510に対する第1のサブシーケンス値を推定する。
【0099】
前の例を続けると、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLの入力サブシーケンスに対する第2の類似サブシーケンス及び/又はサブシーケンスの第2の類似分布を識別する。ここで、XXXは、欠落している又は利用不可能なグルコース値510に対する「ドントケア」値である。類似性システム310は、識別された第2の類似サブシーケンス及び/又は識別されたサブシーケンスの第2の類似分布を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値510に対する第2のサブシーケンス値を推定する。第1の例では、類似性システム310は、第1のサブシーケンス値(及び/又はサブシーケンスの第1の類似分布)及び第2のサブシーケンス値(及び/又はサブシーケンスの第2の類似分布)を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値510の値を直接推定する。
【0100】
第2の例では、類似性システム310は、第1のサブシーケンス値(及び/又はサブシーケンスの第1の類似分布)及び第2のサブシーケンス値(及び/又はサブシーケンスの第2の類似分布)を使用して、プレースホルダ値を計算する。この第2の例では、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、欠落している又は利用不可能なグルコース値510のプレースホルダ値を使用して類似シーケンスを識別する。いくつかの例では、類似性システム310はまた、類似サブシーケンス及び/又はサブシーケンスの類似分布を識別するために、検索の反復においてグルコース測定値118のデータベースを検索する。例えば、検索の反復は、第1の検索反復の結果を活用して第2の検索反復の検索入力を改善又は精緻化するなど、より高い精度で類似サブシーケンス(及び/又はサブシーケンスの類似分布)を識別するために実行可能である。他の例では、検索の反復は、第1の検索反復の結果を活用して第2の検索反復のグルコース測定値118のデータベース内の検索空間を最小化するなど、低減された計算コストで類似サブシーケンス(及び/又はサブシーケンスの類似分布)を識別するために実行可能である。
【0101】
類似性システム310が、グルコース測定値118のデータベースを反復して検索して、第1のシーケンス502における欠落している又は利用不可能なグルコース値を推定することができる例を検討する。入力データ304がグルコース値のシーケンス100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLを記述する例では、XXXを「ドントケア値」として扱うことなどによってXXXが任意の値であることを許容する(例えば、XXXは40~400mg/dLの範囲内の任意の値である)代わりに、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを反復して検索して、XXXの値の範囲を識別することができる。この例では、類似性システム310は、XXXがグルコース値の異なる範囲内の任意の値であることをそれぞれ許容する反復において、グルコース測定値118のデータベースを検索する。
【0102】
例えば、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、XXXが第1の範囲、例えば90~100mg/dLの範囲内の任意の値であることが許容される第1の反復において、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLのシーケンスに類似したシーケンスを識別する。一例では、第1の最も類似したシーケンス及び対応する(例えば、類似性スコア406のうちの)第1の類似性スコアが、第1の反復について決定される。この例では、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、XXXが第2の範囲、例えば95~105mg/dLの範囲内の任意の値であることが許容される第2の反復において、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLのシーケンスに類似したシーケンスを識別する。第2の最も類似したシーケンスが、対応する(例えば、類似性スコア406のうちの)第2の類似性スコアと共に、第2の反復について決定される。
【0103】
前の例では、第1の類似性スコアが第2の類似性スコアよりも大きい場合、第1の範囲の残りの値も第2の範囲に含まれるので、XXXに使用される値は90~94mg/dLの範囲内にある。例えば、第2の類似性スコアが第1の類似性スコアよりも大きい場合、第2の範囲の残りの値も第1の範囲に含まれるので、XXXに使用される値は101~105mg/dLの範囲内にある。同様に、第1の類似性スコアが第2の類似性スコアと実質的に等しい場合、XXXに使用される値は、95~100mg/dLの範囲内であり、これは、これらの値が第1及び第2の両方の範囲に含まれるからである。したがって、この例では、2回の探索反復のみを実行することによって、XXXに使用される値を含む3つの可能な範囲のうちの1つを決定することが可能である。類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLのシーケンスに類似したシーケンスを、XXXが重複する値を含まない範囲内の任意の値であることが許容される反復、XXXが追加の重複する値を含む範囲内の任意の値であることが許容される反復、XXXがいくつかの追加の範囲と重複する値を含み、他の追加の範囲と重複する値を含まない範囲内の任意の値であることが許容される反復などの反復において識別することができることを理解されたい。
【0104】
上記の例は、XXXがグルコース値の異なる範囲内の任意の値であることをそれぞれ許容する反復におけるグルコース測定値118のデータベースの類似性システム310による検索として説明されているが、他の例では、類似性システム310は、グルコース測定値118の異なるデータベースをそれぞれ問い合わせるか、又はグルコース測定値118のデータベースの異なるサブセットをそれぞれ問い合わせる反復において検索する。例えば、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースの初期サブセットを検索して、初期反復におけるグルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLのシーケンスに類似したシーケンスを識別する。この例では、グルコース測定値118のデータベースの初期サブセットは、グルコース測定値118のデータベースに含まれるグルコース値のシーケンスの数と比較して、比較的少数のグルコース値のシーケンスを含む。
【0105】
一例では、類似性システム310は、XXXが任意の値であることが許容される(例えば、XXXは、40~400mg/dLの範囲内の任意の値である)初期反復において、グルコース測定値118のデータベースの初期サブセットを検索して、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLのシーケンスに類似したシーケンスを識別する。この例を続けると、類似性システム310は、初期反復から識別されたグルコース測定値118のデータベースの初期サブセットに含まれる最も類似したグルコース値のシーケンス(及び/又は最も類似したグルコース値の分布)を活用して、XXXの有限範囲を推定する(例えば、XXXは、50~200mg/dLの範囲内の任意の値である)。類似性システム310は、XXXが有限範囲内の任意の値であることが許容される後続の反復において、グルコース測定値118のデータベースの後続のサブセットを検索して、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLのシーケンスに類似したシーケンス(及び/又はシーケンスの類似分布)を識別する。
【0106】
一例では、グルコース測定値118のデータベースの後続サブセットは、グルコース測定値118のデータベースの初期サブセットに含まれるグルコース値のシーケンスの数よりも多いグルコース値のシーケンスの数を含む。例えば、グルコース測定値118のデータベースの後続のサブセットに含まれるグルコース値のシーケンスの数は、グルコース測定値118のデータベースに含まれるグルコース値のシーケンスの数よりも少ない。一例では、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースのサブセットを検索し、反復においてXXXがグルコース値の範囲内の値であることを許容することができ、その結果、前の反復に関連して、次の反復は、前の反復において検索されたグルコース測定値118のデータベースのサブセットよりも多数のグルコース値のシーケンスを有するグルコース測定値118のデータベースのサブセットを検索する。この例では、類似性システム310は、XXXが、前の反復においてXXXに対して許容された値の範囲よりも狭い(XXXのより少ない可能な値を含む)値の範囲内の任意の値であることを許容することによって、次の反復においてグルコース測定値118のデータベースのサブセットを検索する。
【0107】
欠落している又は利用不可能なグルコース値510は単一のグルコース値として示されているが、いくつかの例では、グルコース値506、508、510、512、514のシーケンスは、欠落している又は利用不可能なグルコース値を複数有することを理解されたい。いくつかの例では、グルコース値510、512が欠落している又は利用不可能である例のように、複数の欠落している又は利用不可能なグルコース値は隣接している。他の例では、グルコース値510、514が欠落している又は利用不可能である例のように、複数の欠落している又は利用不可能なグルコース値は隣接していない。
【0108】
グルコース値506、508、510、512、514のシーケンスにおいて欠落している又は利用不可能であり、隣接しているグルコース値510、512について、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、類似性システム310を実装して、グルコース測定値118のデータベースを検索して、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、XXXmg/dL、104mg/dLの入力シーケンスに類似したシーケンスを(類似性スコア406及び/又は類似性比較に基づいて)識別し、欠落している又は利用不可能なグルコース値510、512はそれぞれ同じ「ドントケア」値として扱われる。一例では、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、104mg/dLの入力シーケンスに類似したシーケンスを識別し、欠落している又は利用不可能なグルコース値510、512は単一の「ドントケア」値として扱われる。欠落している又は利用不可能なグルコース値510、512が同じ「ドントケア」値又は単一の「ドントケア」値として扱われるグルコース測定値118のデータベースに含まれる最も類似したシーケンス(及び/又はシーケンスの最も類似した分布)を識別した後、類似性システム310は、識別された最も類似したシーケンス(及び/又は識別されたシーケンスの最も類似した分布)を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値510、512のうちの1つの値を推定する。次いで、類似性システム310は、欠落している又は利用不可能なグルコース値510、512のうちの他方に対してプレースホルダ又は「ドントケア」値を使用して、グルコース測定値118のデータベースを反復的に検索する。
【0109】
欠落している又は利用不可能であり、グルコース値506、508、510、512、514のシーケンスにおいて隣接していないグルコース値510、514について、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、類似性システム310を実装して、グルコース測定値118のデータベースを検索し、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、103mg/dLの入力シーケンスに類似したシーケンス(及び/又はシーケンスの類似分布)を識別し、欠落している又は利用不可能なグルコース値510は「ドントケア」値として扱われ、欠落している又は利用不可能なグルコース値514には、グルコース値506、508、510、512、514のシーケンスにおいて利用可能な隣接するグルコース値の値が割り当てられる。あるいは、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索し、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、101mg/dL、103mg/dL、XXXmg/dLの入力シーケンスに類似したシーケンス(及び/又はシーケンスの類似分布)を識別し、欠落している又は利用不可能なグルコース値514は「ドントケア」値として扱われ、欠落している又は利用不可能なグルコース値510には、グルコース値506、508、510、512、514のシーケンスにおいて利用可能な隣接するグルコース値の値が割り当てられる。いずれの代替例においても、検索において「ドントケア」値として扱われる欠落している又は利用不可能なグルコース値に対する値を推定するために使用可能なグルコース測定値118のデータベースからグルコース値の類似シーケンス(及び/又はグルコース値のシーケンスの類似分布)を識別した後、推定値は、グルコース値506、508、510、512、514のシーケンスにおいて利用可能な隣接するグルコース値の値が割り当てられた欠落している又は利用不可能なグルコース値に対する「ドントケア」値を含む入力データ304によって記述されるグルコース値の更新された入力シーケンスにおいて「ドントケア」値の代わりに使用される。例えば、類似性システム310は、グルコース測定値118のデータベースを検索して、グルコース値の更新された入力シーケンスに基づいて類似シーケンス(及び/又はシーケンスの類似分布)を識別する。この例では、識別された類似シーケンス及び/又は識別されたシーケンスの類似分布を使用して、残りの「ドントケア」値に対する値が推定される。
【0110】
グルコース測定値118のデータベースがどのように検索されるかにかかわらず、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、グルコース値100mg/dL、101mg/dL、XXXmg/dL、103mg/dL、104mg/dLに類似する、100mg/dL、101mg/dL、102mg/dL、103mg/dL、104mg/dLの第1のシーケンスと、100mg/dL、101mg/dL、103mg/dL、103mg/dL、104mg/dLの第2のシーケンスと、100mg/dL、101mg/dL、100mg/dL、103mg/dL、104mg/dLの第3のシーケンスと、99mg/dL、101mg/dL、102mg/dL、103mg/dL、104mg/dLの第4のシーケンスと、99mg/dL、101mg/dL、103mg/dL、103mg/dL、106mg/dLの第5のシーケンスと、を識別する。例えば、第1のシーケンスは、グルコース測定値118のデータベースにおいて25パーセントの発生頻度を有し、第2、第3、及び第4のシーケンスはそれぞれ、グルコース測定値118のデータベースにおいて20パーセントの発生頻度を有し、第5のシーケンスは、グルコース測定値118のデータベースにおいて15パーセントの発生頻度を有する。したがって、この例では、欠落している又は利用不可能なグルコース値510の分布は、100mg/dL(20パーセント)、102mg/dL(45パーセント)、及び103mg/dL(35パーセント)である。
【0111】
上記の欠落している又は利用不可能なグルコース値510の分布から、いくつかの例では、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、欠落している又は利用不可能なグルコース値510に対して102mg/dLの値を推定する。他の例では、分布の可能な値の重み付き平均が、欠落している又は利用不可能なグルコース値510に使用される。例えば、類似性システム310は、分布の可能な値のそれぞれに、分布におけるその対応する発生頻度を掛けることによって重み付き平均を計算する。
【0112】
欠落している又は利用不可能なグルコース値510の分布が100mg/dL(20パーセント)、102mg/dL(45パーセント)、103mg/dL(35パーセント)である場合、類似性システム310は、いくつかの例では、任意の集約関数(例えば、平均、中央値など)を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値510の推定値を計算する。一例では、類似性システム310は、モンテカルロ法を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値510の推定値を計算する。例えば、類似性システム310は、分布から、分布において低い発生率を有するグルコース値を引き出す。例えば、分布において低い発生率を有するグルコース値を引き出す確率は0ではなく、十分な時間及びサンプルにわたって、引き出されたグルコース値は、分布のサンプリング分布に一致する。
【0113】
例えば、欠落している又は利用不可能なグルコース値510に対して推定される値は、値がCGMシステム104によって決定される場合と、値が計算デバイス108によって決定される場合とで異なる。グルコース測定値118のデータベースが、CGMシステム104のための最小限の計算リソースを使用して検索するように構成されている例を検討する。例えば、CGMシステム104は、グルコース測定値の第1のデータベース118を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値を推定し、計算デバイス108は、グルコース測定値の第2のデータベース118を使用して、欠落している又は利用不可能なグルコース値を推定する。
【0114】
いくつかの例では、グルコース測定値118の第1のデータベースは、グルコース測定値118の第2のデータベースよりも少ないデータを含む。一例では、第1のデータベースは、人物102のグルコース測定値118を含み、第2のデータベースは、人物102のグルコース測定値118及びユーザ集団110のグルコース測定値118を含む。別の例では、グルコース測定値118の第1のデータベースは、チェックサム及び/又はハッシュ値を使用するなど、検索において消費される計算リソースを最小限に抑える技法を使用して検索されるように構成される。
【0115】
欠落している又は利用不可能なグルコース値の値を推定することによって、推定値は、欠落している又は利用不可能なグルコース値の代わりに使用可能であり、様々な追加の機能を促進することを理解されたい。例えば、様々な機械学習モデルへの入力は、意味のある正確な出力を生成するために完全なシーケンスを必要とするが、これは、シーケンスが欠落している又は利用不可能なグルコース値を有する場合には不可能である。不完全なシーケンスを完成させるために欠落している又は利用不可能なグルコース値に対する値を推定することによって、完成したシーケンスは、不完全なシーケンスを完成させる前には不可能であった様々な機械学習モデルを使用して処理可能である。
【0116】
第1のシーケンス502は、グルコース値506~544の時系列として説明されるが、説明されるシステム及び技法は、例えばグルコース値のシーケンスから計算される、デルタ値のシーケンスにも適用可能であることを理解されたい。例えば、デルタ値は、シーケンス内の第1のデルタ値がグルコース値506とグルコース値508との間の差に等しく、シーケンス内の第2のデルタ値がグルコース値508とグルコース値510との間の差に等しく、シーケンス内の第3のデルタ値がグルコース値510とグルコース値512との間の差に等しくなる、というように、グルコース値506~544のうちの連続する値の間の差として計算され得る。いくつかの例では、デルタ値は、第1のシーケンス502における現在のグルコース値と前のグルコース値との間の差として計算されるが、他の例では、デルタ値は、第1のシーケンス502における前のグルコース値と現在のグルコース値との間の差として計算される。例えば、デルタ値は、第1のシーケンス502内の連続するグルコース値間の差の絶対値として計算される。
【0117】
この例を続けると、デルタ値のシーケンスは、人物102及び/又はユーザ集団110のグルコース測定値118から計算されたデルタ値のコーパスに含まれるデータによって記述される、最も類似したデルタ値のシーケンスを識別するための検索入力として活用される。例えば、離散ランダム変数(例えば、グルコースデルタ変数)が利用され、離散ランダム変数のカテゴリ分布が、デルタ値のコーパスからの観察結果に基づいて生成される。証拠又はコンテキストデータを与えられた場合の特定のデルタ値を観察する確率は、デルタ値のコーパスを使用して決定可能である。例えば、第1のデルタ値と第2のデルタ値との間の類似性又は距離は、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合の第1のデルタ値を観察することと、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合の第2のデルタ値を観察する確率との間の差として計算可能である。
【0118】
グルコース値の2つのシーケンスについて(例えば、類似性スコア406のうちの)類似性スコアが計算可能である方法と同様の方法で、類似性スコアは、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のシーケンスのうちの1つのそれぞれのデルタ値を観察する確率と、証拠又はコンテキストデータを与えられた場合のシーケンスのうちの他の1つのそれぞれのデルタ値を観察する確率との間の差を決定することによって、デルタ値の2つのシーケンスについて計算される。例えば、デルタ値の2つのシーケンスに対する類似性スコアは、決定された差の和に等しい。したがって、デルタ値のシーケンスは、デルタ値のコーパスを検索して、デルタ値のシーケンスに最も類似したデルタ値のシーケンス(例えば、最も高い類似性スコアを有するデルタ値のシーケンス)を識別するための検索入力である。
【0119】
いくつかの例では、グルコース値のシーケンス間の類似性に加えて、デルタ値のシーケンス間の類似性が活用され得る。他の例では、グルコース値のシーケンス間の類似性の代替として、デルタ値のシーケンス間の類似性が活用され得る。例えば、デルタ値のシーケンス間の類似性は、人物102にとって迷惑な警告の生成を引き起こした追加のデルタ値のシーケンスに類似していると判定されたデルタ値のシーケンスに対する警告の生成を回避するためなど、人物102に対する警報及び/又は警告の生成に関連して活用可能であり得る。一例では、デルタ値のシーケンスは、人物102及び/又はユーザ集団110の実際のグルコース測定値118を難読化するために使用される。例えば、デルタ値のシーケンスが合成グルコース測定値として使用されるか、又はデルタ値のシーケンスが合成グルコース測定値の代わりに使用されて、グルコース値の類似シーケンスが識別される。
【0120】
図6は、ユーザグルコース値のシーケンスに基づく検索要求及びグルコース値の類似シーケンスの指示の表現600を示す。表現600は、クエリ例602及び応答例604を含む。クエリ例602では、人物102は計算デバイス108と対話して、クエリ及び時間枠を指定する。図示のように、クエリは「今日に最も類似した日」であり、時間枠は「1ヶ月」である。
【0121】
人物102は、ユーザインターフェース要素606と対話して、検索を実行する。類似性システム310は、人物102のクエリを記述する入力データ304を受信し、類似性システム310は、人物102のグルコース値のシーケンスをユーザグルコース値のシーケンス306に割り当てる。次いで、類似性システム310は、類似性モデルを使用して、直近の月内のユーザグルコース値306のシーケンスについて(例えば、類似性スコア406のうちの)最も高い類似性スコアを有するシーケンスデータ308によって記述されるグルコース値の特定のシーケンスを識別する。
【0122】
類似性システム310は、特定のシーケンスを記述するものとして類似シーケンスデータ312を生成し、また特定のシーケンスに関連付けられた外部性を決定する。一例では、特定のシーケンスは、外部性を記述するメタデータを含み、類似性システム310は、このメタデータを処理することによって外部性を決定する。応答例604に示されるように、計算デバイス108は、類似シーケンスデータ312及び外部性の指示314を受信し、特定のシーケンスの指示及び外部性の指示314を表示する。
【0123】
特定のシーケンスの指示は、「今日は1ヶ月の時間枠で昨日に最も類似しています」である。外部性の指示314は、「今日及び昨日のいずれも過去1週間の異常日です」である。ユーザは、ユーザインターフェース要素608と対話して、表示された指示を消去する。
【0124】
前の例のように、人物102が計算デバイス108と対話してクエリ及び時間枠を指定する別の例を検討する。しかしながら、この例では、人物102のグルコース値のシーケンスは、欠落している又は利用不可能なグルコース値を有する。人物102のグルコース値のシーケンスにおけるこれらの欠落している又は利用不可能なグルコース値のため、類似性システム310が、直近の月内のユーザグルコース値306のシーケンスについて最も高い類似性スコアを有するシーケンスデータ308によって記述されるグルコース値の特定のシーケンスを識別することは不可能である。例えば、類似性システム310は、入力データ304が、欠落している又は利用不可能なグルコース値を有するグルコース値のシーケンスを記述する場合、入力データ304を処理することができない。一例では、類似性システム310は、入力データ304が、シーケンス内の2つの利用可能なグルコース値の間のグルコース値を欠いているグルコース値のシーケンスを記述する場合、入力データ304を処理することができない。グルコース値の特定のシーケンスが識別可能でないので、計算デバイス108は、外部性の指示314を表示することができない。
【0125】
この例を続けると、シーケンスデータ308によって記述される特定のグルコース値のシーケンスを識別する前に、計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、類似性システム310を実装して、グルコース測定値118のデータベースを検索し、人物102のグルコース値のシーケンスにおいて欠落している又は利用不可能なグルコース値に「ドントケア」値又はプレースホルダ値を使用して、人物102のグルコース値のシーケンスに最も類似したグルコース値のシーケンスを識別し得る。類似性システム310は、グルコース値の具体的なシーケンスを、特定のシーケンスとは異なる最も類似したシーケンスとして識別する。計算デバイス108及び/又はCGMシステム104は、グルコース値の具体的なシーケンスを使用して、人物102のグルコース値のシーケンスにおいて欠落している又は利用不可能なグルコース値を推定する。
【0126】
例えば、類似性システム310は、人物102のクエリを記述する入力データ304を受信し、類似性システム310は、人物102のグルコース値のシーケンス(欠落している又は利用不可能なグルコース値の推定値を含む)を、ユーザグルコース値306のシーケンスとして割り当てる。次いで、類似性システム310は、類似性モデルを使用して、直近の月又は指定された期間内のユーザグルコース値306のシーケンスについて最も高い類似性スコアを有する、シーケンスデータ308によって記述される特定のグルコース値のシーケンスを識別する。類似性システム310は、外部性を記述する特定のシーケンスに含まれるメタデータを処理することによって外部性を決定し、計算デバイス108は、「今日及び昨日のいずれも過去1週間の異常日です」として外部性の指示314を表示する。
【0127】
図7は、検索クエリとして使用するためのグルコース値の少なくとも1つのシーケンスを受信し、検索クエリに対する検索結果として決定されたグルコース値の1つ以上の類似シーケンスを出力するユーザインターフェースの表現700を示す。表現700は、計算デバイス702を含み、人物102又はユーザ集団110のメンバーなどのユーザは、計算デバイス702のユーザインターフェース704に対して入力デバイス(例えば、スタイラス、マウス、タッチスクリーン、キーボードなど)と対話して、今日のグルコース値706に類似したグルコース値のシーケンスを検索する。例えば、ユーザは、ユーザインターフェース704に対して入力デバイスと対話して、ユーザインターフェース704に表示された検索フィールド708に今日のグルコース値706を入力する。図示のように、今日のグルコース値706は、今日の始まりの午前12:00から今日の終わりの午前12:00までの人物102のグルコース測定値118に基づくグルコース値のシーケンスである。今日のグルコース値706として説明されるが、今日のグルコース値706の代わりに、又はそれに加えて、任意のグルコース値のシーケンスが使用され得ることを理解されたい。今日のグルコース値706の代わりに、又はそれに加えて使用可能なグルコース値のシーケンスの例としては、異なる日のグルコース値、複数の異なる日のグルコース値、1時間のグルコース値、複数時間のグルコース値、1分のグルコース値、複数分のグルコース値などが挙げられる。
【0128】
一例では、計算デバイス702は、類似性システム310及び記憶デバイス120を含み、類似性システム310は、検索フィールド708に入力されている今日のグルコース値706に基づいて今日のグルコース値706を受信する。別の例では、計算デバイス702は、類似性システム310を含まない。この例では、計算デバイス702は、ネットワーク116に接続され、計算デバイス702は、検索フィールド708に入力されている今日のグルコース値706に基づいて、ネットワーク116を介して今日のグルコース値706を類似性システム310に通信する。この例を続けると、類似性システム310は、今日のグルコース値706をユーザグルコース値のシーケンス306として受信する。
【0129】
例えば、類似性システム310は、ユーザグルコース値306のシーケンスを処理して、今日のグルコース値706に類似したグルコース値のシーケンス710~714を識別する。図示のように、類似シーケンス710~714の指示がユーザインターフェース704に表示される。計算デバイス702が類似性システム310を含む例では、計算デバイス702は、類似シーケンス710~714を記述するデータを類似性システム310から直接受信する。計算デバイス702が類似性システム310を含まない例では、計算デバイス702は、類似シーケンス710~714を記述するデータを、ネットワーク116を介して類似性システム310から受信する。
【0130】
例えば、類似シーケンス710~714は、類似シーケンス710~714のそれぞれが今日のグルコース値706に対してどの程度類似しているかに基づいて、ユーザインターフェース704に表示される。一例では、今日のグルコース値706は、今日のグルコース値706と最大限に類似している(例えば、グルコース値のシーケンスは、それ自体と最大限に類似している)。今日のグルコース値706は、今日のグルコース値706との283.0の類似性スコアを有するように示されている。したがって、この例では、283.0の類似性スコアが、グルコース値の2つのシーケンスに対する最も高い可能な類似性スコアである。他の例では、グルコース値の2つのシーケンスについての最も高い可能な類似性スコアは、283.0超又は283.0未満である。
【0131】
一例では、類似シーケンス710は、類似シーケンス710~714の今日のグルコース値706に最も類似したシーケンスであり、類似シーケンス712は、類似シーケンス710よりも今日のグルコース値706に類似しておらず、類似シーケンス714は、類似シーケンス712よりも今日のグルコース値706に類似していない。一例では、類似性システム310は、類似性スコア406に基づいて、今日のグルコース値706に対する類似シーケンス710~714の相対的類似性を決定する。この例では、類似シーケンス710は、今日のグルコース値706との48.1168の類似性スコアを有し、類似シーケンス712は、今日のグルコース値706との26.5652の類似性スコアを有し、類似シーケンス714は、今日のグルコース値706との37.9157の類似性スコアを有する。したがって、この例では、類似シーケンス714が類似シーケンス712よりも高い今日のグルコース値706との類似性スコアを有するため、類似シーケンス710~714は、ユーザインターフェース704において類似性の順序で表示されない。
【0132】
類似性システム310が類似スコア406を使用して類似シーケンス710~714を識別しないか、又は類似スコア406を部分的にのみ使用して類似シーケンス710~714を識別する例を検討する。例えば、類似性システム310は、他のデータに少なくとも部分的に基づいて類似シーケンス710~714を識別する。他のデータに含まれ得るデータの例は、指示716~720としてユーザインターフェース704に表示される。指示716は類似シーケンス710に対応し、指示716は、人物102のグルコース測定値118が類似シーケンス710として記録された期間としての1日を「昨日」として識別する。指示716はまた、70パーセントのTime In Range、100パーセントの利用率、3食の消費、及びボーラスインスリン50を識別する。
【0133】
指示718は類似シーケンス712に対応し、指示718は、人物102のグルコース測定値118が類似シーケンス712として記録された期間としての1日を「1ヶ月前」として識別する。指示718はまた、68パーセントのTime In Range、100パーセントの利用率、3食の消費、及びボーラスインスリン65を識別する。例えば、指示720は類似シーケンス714に対応し、指示720は、人物102のグルコース測定値118が類似シーケンス714として記録された期間としての1日を「5日前」として識別する。指示720はまた、72パーセントのTime In Range、100パーセントの利用率、3食の消費、及びボーラスインスリン45を識別する。
【0134】
一例では、類似シーケンス714が類似シーケンス712よりも高い今日のグルコース値706との類似性スコアを有する場合であっても、類似性システム310は、類似性の比較に基づいて、類似シーケンス714よりも今日のグルコース値706に類似しているものとして、類似シーケンス714の前に類似シーケンス712をユーザインターフェース704に表示する。この例では、類似性システム310は、今日のTime In Rangeが68パーセントであり、これは「1ヶ月前」の日と同じTime In Rangeであることを識別する。この類似性比較に基づいて、類似性システム310は、類似シーケンス712が類似シーケンス714の前にユーザインターフェース704に表示されるようにする。別の例では、類似性システム310は、今日のボーラスインスリンが65であり、「1ヶ月前」の日と同じボーラスインスリンであることを識別する。この別の例では、この類似性比較に基づいて、類似性システム310は、類似シーケンス712が類似シーケンス714の前にユーザインターフェース704に表示されるようにする。
【0135】
図8は、反事実的指示を含む外部性の指示の表現800を示す。図示のように、計算デバイス108は、人物102がランニングに行ったと判断し、計算デバイス108は、人物102の直近のグルコース値のシーケンスを類似性システム310に通信する。例えば、人物102は、計算デバイス108のユーザインターフェースと対話して、ランニング中に移動した総距離、ランニング中の人物102の心拍数、ランニング中に燃焼したカロリーなど、人物102のランニングに関する情報を示す。一例では、計算デバイス108は、スマートウォッチなどの別の計算デバイスから人物102のランニングを記述するデータを受信する。類似性システム310は、ユーザグルコース値306のシーケンスに含まれるタイムスタンプからランニングを識別し、ランニングの直前のグルコース値のサブシーケンスを抽出する。類似性システム310は、抽出されたグルコース値のサブシーケンスに類似した、シーケンスデータ308によって記述されるグルコース値のサブシーケンスを識別する。
【0136】
次いで、類似性システム310は、識別されたサブシーケンスが、人物102がランニングに行かなかった日に対応するシーケンスデータ308によって記述されるグルコース値のシーケンスに含まれることを決定する。類似性システム310は、類似シーケンスデータ312及び指示314を生成し、計算デバイス108は、類似シーケンスデータ312及び指示314を受信する。計算デバイス108は、「ランニングを完了していない1ヶ月の時間枠の類似日と比較して、今日はランニングのおかげでTIRが約14%増加するでしょう」という反事実的指示を表示する。例えば、人物102は、ユーザインターフェース要素804と対話して、反事実的指示を消去する。
【0137】
例示的な手順
この項は、グルコース値のシーケンスの類似性を決定するための例示的な手順を説明する。手順の態様は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせにおいて実装され得る。手順は、1つ以上のデバイスによって実行される動作を指定するブロックのセットとして示され、必ずしもそれぞれのブロックによって動作を実行するために示される順序に限定されない。
図9は、ユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信され、グルコース値の類似シーケンスに関連付けられた外部性の指示が生成される、例示的な実装態様における手順900を示すフロー図である。持続グルコースモニタリング(GCM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信され、ユーザグルコース値のシーケンスは、ユーザグルコース値のサブシーケンスを含む(ブロック902)。例えば、類似性システム310が入力データを受信する。グルコース値の複数のシーケンスを記述するシーケンスデータがアクセスされ、複数のシーケンスのそれぞれのシーケンスはグルコース値のサブシーケンスを含む(ブロック904)。一例では、類似性システム310がシーケンスデータにアクセスする。
【0138】
ユーザグルコース値のシーケンスに類似している、グルコース値の複数のシーケンスのうちの特定のシーケンスが、ユーザグルコース値のサブシーケンスのそれぞれと、特定のシーケンスに含まれるグルコース値の全てのサブシーケンスとの間の比較に基づいて識別される(ブロック906)。一例では、類似性システム310が特定のシーケンスを識別する。特定のシーケンスに関連付けられた外部性が決定される(ブロック908)。例えば、類似性システム310が外部性を決定する。外部性の指示が、ユーザインターフェースに表示するために生成される(ブロック910)。一例では、類似性システム310が外部性の指示を生成する。
【0139】
図10は、ユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信され、最も高い類似スコアを有するグルコース値のシーケンスに関連付けられた外部性の指示が生成される、例示的な実装態様における手順1000を示すフロー図である。持続グルコースモニタリング(CGM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信される(ブロック1002)。一例では、類似性システム310が入力データを受信する。ユーザグルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を、複数のシーケンスのそれぞれのシーケンスに含まれる全てのグルコース値と比較することによって、グルコース値の複数のシーケンスについて類似性スコアが計算される(ブロック1004)。例えば、類似性システム310が類似性スコアを計算する。
【0140】
類似性スコアのうちの最も高い類似性スコアに関連付けられる、複数のシーケンスのうちのグルコース値の特定のシーケンスが識別される(ブロック1006)。一例では、類似性システム310が、特定のシーケンスを、最も高い類似性スコアに関連付けられているものとして識別する。特定のシーケンスに関連付けられた外部性が決定される(ブロック1008)。例えば、類似性システム310が外部性を決定する。外部性の指示が、ユーザインターフェースに表示するために生成される(ブロック1010)。一例では、類似性システム310が外部性の指示を生成する。
【0141】
図11は、候補シーケンスについての類似性スコアが決定され、類似性閾値スコアと比較される例示的な実装態様における手順1100を示すフロー図である。持続グルコースモニタリング(CGM)システムによって測定されたユーザグルコース値のシーケンスを記述する入力データが受信される(ブロック1102)。例えば、類似性システム310は、入力データを受信する。コンテキストデータに基づくユーザグルコース値のシーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を観察する確率と、コンテキストデータに基づくグルコース値の候補シーケンスに含まれるそれぞれのグルコース値を観察する確率との間の差が決定される(ブロック1104)。一例では、類似性システム310が差を決定する。
【0142】
決定された差を合計することによって、候補シーケンスについて類似性スコアが計算される(ブロック1106)。一例では、類似性システム310が類似性スコアを計算する。類似性スコアは、類似性閾値スコアと比較される(ブロック1108)。例えば、類似性システム310が類似性スコアを類似性閾値スコアと比較する。類似性スコアが類似性閾値スコアよりも大きいことに応答して、候補シーケンスの指示が、ユーザインターフェースに表示するために生成される(ブロック1110)。一例では、類似性システム310が候補シーケンスの指示を生成する。
【0143】
例示的なシステム及びデバイス
図12は、本明細書に記載の様々な技法を実装し得る1つ以上の計算システム及び/又はデバイスを表す例示的な計算デバイス1202を含む、例示的なシステムを全体的に1200で示す。これは、CGMプラットフォーム112を含めることを通じて図示されている。計算デバイス1202は、例えば、サービスプロバイダのサーバ、クライアントに関連付けられたデバイス(例えば、クライアントデバイス)、オンチップデバイス、及び/又は任意の他の好適な計算デバイス若しくはコンピューティングシステムであってもよい。
【0144】
図示されているような例示の計算デバイス1202は、処理システム1204、1つ以上のコンピュータ可読媒体1206、及び互いに通信可能に結合されている1つ以上のI/Oインターフェース1208を含む。図示されていないが、計算デバイス1202は、様々な構成要素と互いに結合するシステムバス又は他のデータ及びコマンド転送システムを更に含むことができる。システムバスは、メモリバス若しくはメモリコントローラ、ペリフェラルバス、ユニバーサルシリアルバス、及び/又は多様なバスアーキテクチャのいずれかを利用するプロセッサ若しくはローカルバスなどの異なるバス構造のうちの任意の1つ又は組み合わせを含むことができる。制御ライン及びデータラインなど、多様な他の例も企図されている。
【0145】
処理システム1204は、ハードウェアを使用して1つ以上の動作を実行するための機能を表す。したがって、処理システム1204は、プロセッサ、機能ブロックなどとして構成され得るハードウェア要素1210を含むものとして例示されている。これは、1つ以上の半導体を使用して形成された特定用途向け集積回路又は他の論理デバイスとしてのハードウェアでの実装態様を含み得る。ハードウェア要素1210は、それらが形成される材料、又はその中に採用される処理機構によっては限定されない。例えば、プロセッサは、半導体及び/又はトランジスタ(例えば、電子集積回路(integrated circuit、IC))から構成され得る。このようなコンテキストでは、プロセッサ実行可能な命令は、電子的に実行可能な命令であり得る。
【0146】
コンピュータ可読媒体1206は、メモリ/ストレージ1212を含むものとして例示されている。メモリ/ストレージ1212は、1つ以上のコンピュータ可読媒体に関連付けられたメモリ/記憶容量を表す。メモリ/ストレージ構成要素1212は、揮発性媒体(ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)など)及び/又は不揮発性媒体(読み出し専用メモリ(read only memory、ROM)、フラッシュメモリ、光ディスク、磁気ディスクなど)を含み得る。メモリ/ストレージ構成要素1212は、固定メディア(例えば、RAM、ROM、固定ハードドライブ、それらの組み合わせなど)並びにリムーバブルメディア(例えば、フラッシュメモリ、リムーバブルハードドライブ、光ディスク、それらの組み合わせなど)を含み得る。コンピュータ可読媒体1206は、以下に更に記載される様々な他の様式で構成され得る。
【0147】
入力/出力インターフェース1208は、ユーザが計算デバイス1202にコマンド及び/又は情報を入力することを可能にし、また、様々な入力/出力デバイスを使用してユーザ及び/又は他の構成要素若しくはデバイスに情報を提示することを可能にする機能を表す。入力デバイスの例は、キーボード、カーソル制御デバイス(例えば、マウス)、マイク、スキャナ、タッチ機能(例えば、物理的タッチを検出するように構成された静電容量センサ又は他のセンサ)、カメラ(例えば、タッチを伴わないジェスチャとして動きを認識するために、可視又は赤外線周波数などの不可視の波長を用い得る)などを含む。出力デバイスの例は、ディスプレイデバイス(例えば、モニタ又はプロジェクタ)、スピーカ、プリンタ、ネットワークカード、触覚応答デバイスなどを含む。したがって、計算デバイス1202は、以下に更に説明されているように、様々な方法で構成されて、ユーザ対話をサポートし得る。
【0148】
本明細書では、ソフトウェア、ハードウェア要素、又はプログラムモジュールの一般的なコンテキストで様々な技法が記載され得る。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、要素、構成要素、データ構造などを含む。本明細書で使用される「モジュール」、「機能」、及び「構成要素」という用語は、一般に、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合わせを表す。本明細書に記載の技法の特徴は、プラットフォームに依存せず、つまり、この技法は、多様なプロセッサを有する多様な商用計算プラットフォームに実装され得ることを意味する。
【0149】
記載されるモジュール及び技法の実施態様は、何らかの形式のコンピュータ可読媒体に記憶されるか、又はそれを介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、計算デバイス1202によってアクセスされ得る様々な媒体を含み得る。限定ではなく、例として、コンピュータ可読媒体は、「コンピュータ可読記憶媒体」及び「コンピュータ可読信号媒体」を含み得る。
【0150】
「コンピュータ可読記憶媒体」は、単なる信号伝送、搬送波、又は信号自体とは対照的に、情報の永続的及び/又は非一時的な記憶を可能にする媒体及び/又はデバイスを指し得る。したがって、コンピュータ可読記憶媒体は、非信号伝達媒体を指す。コンピュータ可読記憶媒体は、揮発性及び非揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体などのハードウェア、及び/又はコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、論理要素/回路、又は他のデータなどの情報の記憶に好適な方法又は技術で実装された記憶デバイスを含む。コンピュータ可読記憶媒体の例は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ若しくは他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)若しくは他の光記憶、ハードディスク、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、若しくは他の記憶デバイス、有形媒体、又は所望の情報を記憶するのに好適であり、コンピュータによってアクセスされ得る製品を含み得るが、これらに限定されない。
【0151】
「コンピュータ可読信号媒体」とは、ネットワークなどを介して、計算デバイス1102のハードウェアに命令を送信するように構成されている信号担持媒体を指し得る。信号媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波、データ信号、若しくは他の輸送機構などの変調されたデータ信号における他のデータを具体化し得る。信号媒体は、任意の情報送達媒体も含む。「変調されたデータ信号」という用語は、信号における情報を符号化するような様式で設定又は変更されたその特性のうちの1つ以上を有する信号を意味する。限定ではないが例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体、及び音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体を含む。
【0152】
以前に説明されているように、ハードウェア要素1210及びコンピュータ可読媒体1206は、いくつかの実施形態において採用されて、1つ以上の命令を実行するためなどの、本明細書に説明されている技法の少なくともいくつかの態様を実装することができる、ハードウェア形態で実装されるモジュール、プログラマブルデバイスロジック、及び/又は固定デバイスロジックを表す。ハードウェアは、集積回路又はオンチップシステムの構成要素、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、複雑なプログラマブルロジックデバイス(complex programmable logic device、CPLD)、及びシリコン又は他のハードウェアにおける他の実施態様を含み得る。このコンテキストでは、ハードウェアは、ハードウェアによって具体化された命令及び/又は論理によって定義されるプログラムタスク、並びに実行のための命令を記憶するために利用されるハードウェア、例えば、上記のコンピュータ可読記憶媒体を実行する処理デバイスとして動作し得る。
【0153】
前述の組み合わせを用いて、本明細書に記載の様々な技法を実装し得る。したがって、ソフトウェア、ハードウェア、又は実行可能モジュールは、何らかの形態のコンピュータ可読記憶媒体上に、かつ/又は1つ以上のハードウェア要素1210によって具現化された1つ以上の命令及び/又はロジックとして実装され得る。計算デバイス1202は、ソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールに対応する特定の命令及び/又は機能を実装するように構成され得る。したがって、計算デバイス1202によって、ソフトウェアとして実行可能であるモジュールの実装態様は、例えば、コンピュータ可読記憶媒体、及び/又は処理システム1204のハードウェア要素1210の使用を介して、少なくとも部分的にハードウェア内で達成され得る。命令及び/又は機能は、本明細書に説明されている技法、モジュール、及び例を実装するための1つ以上の製造物品(例えば、1つ以上の計算デバイス1202及び/又は処理システム1204)によって実行可能/動作可能であり得る。
【0154】
本明細書に説明されている技法は、計算デバイス1202の様々な構成によってサポートされ得、本明細書に説明されている技法の特定の例に限定されない。この機能はまた、以下に説明されるように、プラットフォーム1216を介した「クラウド」1214上などでの分散システム使用を通じて、全て又は部分的に実装され得る。
【0155】
このクラウド1214は、リソース1218のためのプラットフォーム1216を含み、かつ/又はそれを表す。プラットフォーム1216は、クラウド1214のハードウェア(例えば、サーバ)及びソフトウェアリソースの基礎となる機能を抽象化する。リソース1218は、コンピュータ処理が、計算デバイス1202から遠隔地にあるサーバ上で実行されている間に利用され得るアプリケーション及び/又はデータを含み得る。リソース1218はまた、インターネットを介して、かつ/又はセルラーネットワーク若しくはWi-Fiネットワークなどの加入者ネットワークを介して提供されるサービスも含み得る。
【0156】
プラットフォーム1216は、計算デバイス1202を他の計算デバイスと接続するためのリソース及び機能を抽象化し得る。プラットフォーム1216はまた、リソースのスケーリングを抽象化して、プラットフォーム1216を介して実装されている、リソース1218が直面した需要に対応するスケールレベルを提供する役割も果たし得る。したがって、相互接続されたデバイスの実施形態では、本明細書に説明されている機能の実装態様は、システム1200全体にわたって分散され得る。例えば、機能は、部分的に計算デバイス1202上に、並びにクラウド1214の機能を抽象化するプラットフォーム1216を介して、実装され得る。
【0157】
結論
システム及び技法は、構造的特徴及び/又は方法論的行為に固有の言語で記載されているが、添付の特許請求の範囲で定義されるシステム及び技法は、必ずしも記載される特定の特徴又は行為に限定されないと理解するべきである。むしろ、特定の特徴及び行為は、特許請求される主題を実装するための例示的な形態として開示されている。
【符号の説明】
【0158】
100 環境
102 人物
104 システム
106 インスリン送達システム
108 計算デバイス
110 ユーザ集団
112 プラットフォーム
114 モノのインターネット
116 ネットワーク
118 グルコース測定値
120 記憶デバイス
122 データ分析プラットフォーム
200 例示的な実装態様
202 センサ
204 センサモジュール
206 皮膚
208 送信機
210 接着パッド
212 取り付け機構
214 デバイスデータ
218 センサ状態
302 パッケージ
304 入力データ
306 ユーザグルコース値
308 シーケンスデータ
310 類似性システム
312 類似シーケンスデータ
314 指示
402 比較マネージャ
404 指示マネージャ
406 類似性スコア
408 外部性モジュール
502 第1のシーケンス
504 第2のシーケンス
506 グルコース値
508 グルコース値
510 グルコース値
512 グルコース値
514 グルコース値
516 グルコース値
518 グルコース値
520 グルコース値
522 グルコース値
524 グルコース値
526 グルコース値
528 グルコース値
546 グルコース値
548 グルコース値
550 グルコース値
552 グルコース値
560 グルコース値
562 グルコース値
564 グルコース値
566 グルコース値
584 グルコース値
600 表現
606 ユーザインターフェース要素
608 ユーザインターフェース要素
700 表現
702 計算デバイス
704 ユーザインターフェース
706 今日のグルコース値
708 検索フィールド
710 類似シーケンス
712 類似シーケンス
714 類似シーケンス
716 指示
718 指示
720 指示
1200 システム
1202 計算デバイス
1204 処理システム
1206 コンピュータ可読媒体
1208 出力インターフェース
1210 ハードウェア要素
1212 ストレージ
1214 クラウド
1216 プラットフォーム
1218 リソース
【国際調査報告】