(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-10
(54)【発明の名称】クラッチ装置、それを有する車両ステアリングシステム及び車両
(51)【国際特許分類】
F16D 11/14 20060101AFI20240501BHJP
B62D 5/04 20060101ALI20240501BHJP
H02K 7/06 20060101ALI20240501BHJP
H02K 7/108 20060101ALI20240501BHJP
H02K 7/116 20060101ALI20240501BHJP
F16D 28/00 20060101ALI20240501BHJP
【FI】
F16D11/14
B62D5/04
H02K7/06 A
H02K7/108
H02K7/116
F16D28/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556484
(86)(22)【出願日】2022-03-04
(85)【翻訳文提出日】2023-10-30
(86)【国際出願番号】 CN2022079297
(87)【国際公開番号】W WO2022247381
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】202110588616.5
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100198650
【氏名又は名称】小出 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】李勇
(72)【発明者】
【氏名】胡斯浩
(72)【発明者】
【氏名】黄▲ちぃ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲でん▼其成
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼敏
【テーマコード(参考)】
3D333
3J056
5H607
【Fターム(参考)】
3D333CB02
3D333CB13
3D333CC23
3D333CD05
3D333CD16
3J056AA03
3J056GA12
5H607BB01
5H607CC03
5H607EE02
5H607EE31
5H607EE52
5H607GG08
(57)【要約】
クラッチ装置(100)は、第1伝動部材(1)と、第2伝動部材(2)と、駆動機構(3)と、を含み、第1伝動部材は、結合位置と分離位置の間で移動可能であり、結合位置にあるときに第2伝動部材と結合されてトルクを伝達し、分離位置にあるときに第2伝動部材と分離してトルク伝達を遮断し、駆動機構は、駆動装置(31)及び従動部材(32)を含み、駆動装置は、従動部材を動かして、第1伝動部材を駆動して結合位置と分離位置の間で移動させ、従動部材の移動方向が第1伝動部材の移動方向に平行である。クラッチ装置を有する車両ステアリングシステム(200)及び車両をさらに含む。当該クラッチ装置は、ステアリングトルクの伝達及び遮断を実現することができ、伝動効率及び信頼性が高い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1伝動部材と、第2伝動部材と、駆動機構と、を含み、
前記第1伝動部材は、結合位置と分離位置の間で移動可能であり、前記結合位置にあるときに前記第2伝動部材と結合されてトルクを伝達し、前記分離位置にあるときに前記第2伝動部材と分離してトルク伝達を遮断し、
前記駆動機構は、駆動装置及び従動部材を含み、前記従動部材は、前記駆動装置及び前記第1伝動部材にそれぞれ伝動接続され、前記駆動装置は、前記従動部材を動かして、前記第1伝動部材を駆動して前記結合位置と前記分離位置の間で移動させ、前記従動部材の移動方向が前記第1伝動部材の移動方向に平行である、クラッチ装置。
【請求項2】
前記従動部材の中心軸線と前記第1伝動部材の中心軸線は、いずれも前記従動部材の移動方向に沿って延在し、前記第1伝動部材と前記従動部材は、前記従動部材の軸方向に相対的に固定されるとともに、相対的に回転可能である、請求項1に記載のクラッチ装置。
【請求項3】
前記第1伝動部材と前記従動部材の間に軸受が設けられ、前記軸受は、内輪、外輪、及び前記内輪と前記外輪の間に転動可能に設けられた複数の転動体を含み、
前記第1伝動部材には、軸方向に間隔を置いて設けられた第1軸肩と第1締結部材が設けられ、前記内輪は、前記第1軸肩と前記第1締結部材の間に当接し、前記従動部材には、軸方向に間隔を置いて設けられた第2軸肩と第2締結部材が設けられ、前記外輪は、前記第2軸肩と前記第2締結部材の間に当接して、前記第1伝動部材と前記従動部材が前記従動部材の軸方向に相対的に固定され、周方向に相対的に回転可能であることを実現する、請求項2に記載のクラッチ装置。
【請求項4】
ステアリングシャフトをさらに含み、前記第1伝動部材は、前記ステアリングシャフトに外嵌され、前記第1伝動部材と前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングシャフトの周方向に相対的に固定され、前記第1伝動部材は、前記ステアリングシャフトに対して前記ステアリングシャフトの軸方向に沿って前記結合位置と前記分離位置の間で移動可能である、請求項1~3のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
【請求項5】
前記従動部材は、スクリューであり、
前記駆動装置は、
ドライバと、伝動部材と、を含み、
前記伝動部材は、前記ドライバに伝動接続され、内周面に前記従動部材と螺合する雌ねじを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
【請求項6】
前記ドライバは、出力軸を有し、
前記駆動装置は、駆動部材をさらに含み、
前記駆動部材は、前記出力軸に固定されるとともに、前記伝動部材と係合して、前記伝動部材を駆動して回転させる、請求項5に記載のクラッチ装置。
【請求項7】
前記駆動部材は、ウォームであり、前記伝動部材は、前記ウォームと噛み合うウォームホイールを含む、請求項6に記載のクラッチ装置。
【請求項8】
コントローラと、位置検出アセンブリと、をさらに含み、
前記位置検出アセンブリは、前記コントローラと通信し、前記第1伝動部材の位置を検出し、前記第1伝動部材の位置信号を前記コントローラに送信する、請求項1~7のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
【請求項9】
前記位置検出アセンブリは、検出主体と、検出装置と、を含み、
前記検出主体は、前記コントローラと通信し、
前記検出装置は、前記従動部材に設けられ、前記検出主体と通信し、前記検出主体は、前記検出装置の位置を検出して前記第1伝動部材の位置を取得し、前記検出装置の位置信号を前記コントローラに送信する、請求項8に記載のクラッチ装置。
【請求項10】
前記検出主体は、センサ主体であり、前記検出装置は、永久磁石カバーと、前記永久磁石カバーに設けられた検出用永久磁石と、を含む、請求項9に記載のクラッチ装置。
【請求項11】
ロック装置をさらに含み、前記ロック装置は、ロック状態とロック解除状態の間で切替可能であり、前記ロック装置は、前記ロック状態にある場合、前記第1伝動部材を前記結合位置にロックし、前記ロック解除状態にある場合、前記第1伝動部材のロックを解除する、請求項1~10のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
【請求項12】
前記ロック装置は、伸縮可能なロックコアを含み、
前記従動部材は、段差部を有し、前記ロック装置が前記ロック状態にある場合、前記ロックコアは、前記段差部に当接して、前記従動部材を介して前記第1伝動部材を前記結合位置に保持し、前記ロック装置が前記ロック解除状態にある場合、前記ロックコアは、後退して、前記段差部と分離する、請求項11に記載のクラッチ装置。
【請求項13】
前記第1伝動部材と前記第2伝動部材のうちの一方には、少なくとも1つの突起が設けられ、前記第1伝動部材と前記第2伝動部材のうちの他方には、少なくとも1つの溝が設けられ、
前記第1伝動部材が前記結合位置にある場合、前記突起は、前記溝内に係合され、前記第1伝動部材が前記分離位置にある場合、前記突起は、前記溝から離れる、請求項1~12のいずれか一項に記載のクラッチ装置。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか一項に記載のクラッチ装置を含む、車両ステアリングシステム。
【請求項15】
請求項14に記載の車両ステアリングシステムを含む、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、出願日が2021年5月28日で、出願番号が202110588616.5で、名称が「クラッチ装置、それを有する車両ステアリングシステム及び車両」である特許出願の優先権を主張するものである。
【0002】
本願は、車両の技術分野に関し、特にクラッチ装置、それを有する車両ステアリングシステム及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術において、車両ステアリングシステムは、ステアリングトルクを常に伝達し、ステアリングトルクの伝達を遮断できないため、車輪とハンドルが常に連動しており、車載マルチメディア機能や自動運転機能などの新しい機能が改善されるなか、車両ステアリングシステムは、このような新しい機能に適合することができなくなり、ユーザの使用体験を低下させる。
【発明の概要】
【0004】
本願は、従来技術における技術的課題の1つを少なくとも解決しようとする。このため、本願の1つの目的は、ステアリングトルクの伝達及び遮断を実現することができ、伝動効率及び信頼性が高いクラッチ装置を提供することである。
【0005】
本願の別の目的は、上記クラッチ装置を有する車両ステアリングシステムを提供することである。
【0006】
本願のまた別の目的は、上記車両ステアリングシステムを有する車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の第1態様の実施例に係るクラッチ装置は、第1伝動部材と、第2伝動部材と、駆動機構と、を含み、前記第1伝動部材は、結合位置と分離位置の間で移動可能であり、前記結合位置にあるときに前記第2伝動部材と結合されてトルクを伝達し、前記分離位置にあるときに前記第2伝動部材と分離してトルク伝達を遮断し、前記駆動機構は、駆動装置及び従動部材を含み、前記従動部材は、前記駆動装置及び前記第1伝動部材にそれぞれ伝動接続され、前記駆動装置は、前記従動部材を動かして、前記第1伝動部材を駆動して前記結合位置と前記分離位置の間で移動させ、前記従動部材の移動方向が前記第1伝動部材の移動方向に平行である。
【0008】
本願の実施例に係るクラッチ装置において、駆動装置は、従動部材を動かして、第1伝動部材を駆動して結合位置と分離位置の間で移動させ、従動部材の移動方向が第1伝動部材の移動方向に平行であり、このようにして、クラッチ装置は、車両ステアリングシステムに適用される場合、ハンドルと車輪とのトルクの伝達及び遮断を効果的に実現することができ、ゲームをする場合、車輪がハンドルと共に回転することを回避することができるため、車輪の磨耗を低減し、ユーザの使用体験を向上させることができる。そして、駆動装置、従動部材及び第1伝動部材の間の伝動効率及び伝動精度が高く、第1伝動部材と従動部材との間の曲げモーメントの発生を効果的に回避することができるため、クラッチ装置の信頼性を効果的に向上させることができる。
【0009】
本願のいくつかの実施例において、前記従動部材の中心軸線と前記第1伝動部材の中心軸線は、いずれも前記従動部材の移動方向に沿って延在し、前記第1伝動部材と前記従動部材は、前記従動部材の軸方向に相対的に固定されるとともに、相対的に回転可能である。
【0010】
本願のいくつかの実施例において、前記第1伝動部材と前記従動部材の間に軸受が設けられ、前記軸受は、内輪、外輪、及び前記内輪と前記外輪の間に転動可能に設けられた複数の転動体を含み、前記第1伝動部材には、軸方向に間隔を置いて設けられた第1軸肩と第1締結部材が設けられ、前記内輪は、前記第1軸肩と前記第1締結部材の間に当接し、前記従動部材には、軸方向に間隔を置いて設けられた第2軸肩と第2締結部材が設けられ、前記外輪は、前記第2軸肩と前記第2締結部材の間に当接して、前記第1伝動部材と前記従動部材が前記従動部材の軸方向に相対的に固定され、周方向に相対的に回転可能であることを実現する。
【0011】
本願のいくつかの実施例において、前記クラッチ装置は、ステアリングシャフトをさらに含み、前記第1伝動部材は、前記ステアリングシャフトに外嵌され、前記第1伝動部材と前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングシャフトの周方向に相対的に固定され、前記第1伝動部材は、前記ステアリングシャフトに対して前記ステアリングシャフトの軸方向に沿って前記結合位置と前記分離位置の間で移動可能である。
【0012】
本願のいくつかの実施例において、前記従動部材は、スクリューであり、前記駆動装置は、ドライバと、伝動部材と、を含み、前記伝動部材は、前記ドライバに伝動接続され、内周面に前記従動部材と螺合する雌ねじを有する。
【0013】
本願のいくつかの実施例において、前記ドライバは、出力軸を有し、前記駆動装置は、駆動部材をさらに含み、前記駆動部材は、前記出力軸に固定されるとともに、前記伝動部材と係合して、前記伝動部材を駆動して回転させる。
【0014】
本願のいくつかの実施例において、前記駆動部材は、ウォームであり、前記伝動部材は、前記ウォームと噛み合うウォームホイールを含む。
【0015】
本願のいくつかの実施例において、前記クラッチ装置は、コントローラと、位置検出アセンブリと、をさらに含み、前記位置検出アセンブリは、前記コントローラと通信し、前記第1伝動部材の位置を検出し、前記第1伝動部材の位置信号を前記コントローラに送信する。
【0016】
本願のいくつかの実施例において、前記位置検出アセンブリは、検出主体と、検出装置と、を含み、前記検出主体は、前記コントローラと通信し、前記検出装置は、前記従動部材に設けられ、前記検出主体と通信し、前記検出主体は、前記検出装置の位置を検出して前記第1伝動部材の位置を取得し、前記検出装置の位置信号を前記コントローラに送信する。
【0017】
本願のいくつかの実施例において、前記検出主体は、センサ主体であり、前記検出装置は、永久磁石カバーと、前記永久磁石カバーに設けられた検出用永久磁石と、を含む。
【0018】
本願のいくつかの実施例において、前記クラッチ装置は、ロック装置をさらに含み、前記ロック装置は、ロック状態とロック解除状態の間で切替可能であり、前記ロック装置は、前記ロック状態にある場合、前記第1伝動部材を前記結合位置にロックし、前記ロック解除状態にある場合、前記第1伝動部材のロックを解除する。
【0019】
本願のいくつかの実施例において、前記ロック装置は、伸縮可能なロックコアを含み、前記従動部材は、段差部を有し、前記ロック装置が前記ロック状態にある場合、前記ロックコアは、前記段差部に当接して、前記従動部材を介して前記第1伝動部材を前記結合位置に保持し、前記ロック装置が前記ロック解除状態にある場合、前記ロックコアは、後退して、前記段差部と分離する。
【0020】
本願のいくつかの実施例において、前記第1伝動部材と前記第2伝動部材のうちの一方には、少なくとも1つの突起が設けられ、前記第1伝動部材と前記第2伝動部材のうちの他方には、少なくとも1つの溝が設けられ、前記第1伝動部材が前記結合位置にある場合、前記突起は、前記溝内に係合され、前記第1伝動部材が前記分離位置にある場合、前記突起は、前記溝から離れる。
【0021】
本願の第2態様の実施例に係る車両ステアリングシステムは、本願の上記第1態様の実施例に係るクラッチ装置を含む。
【0022】
本願の第3態様の実施例に係る車両は、本願の上記第2態様の実施例に係る車両ステアリングシステムを含む。
【0023】
本願の追加の態様及び利点について、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施により理解される。
【図面の簡単な説明】
【0024】
本願の上記及び/又は追加の様態及び利点は、以下の図面を参照して実施例を説明することにより、明らかになり、理解されやすくなる。
【0025】
【
図1】本願の実施例に係る車両ステアリングシステムの斜視図である。
【
図2】本願の実施例に係るクラッチ装置の斜視図である。
【
図3】
図2に示すクラッチ装置の別の角度から見た斜視図である。
【
図4】本願の実施例に係るクラッチ装置の概略構成図であり、第1伝動部材が結合位置にある。
【
図5】本願の実施例に係るクラッチ装置の概略構成図であり、第1伝動部材が分離位置にある。
【
図6】本願の実施例に係るクラッチ装置の概略断面図である。
【
図7】本願の実施例に係るクラッチ装置の別の概略断面図である。
【
図8】本願の実施例に係るクラッチ装置の概略部分断面図である。
【
図9】本願の実施例に係るクラッチ装置の別の概略部分断面図である。
【
図10】本願の実施例に係る回転角制限機構の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、以下、本願の実施例を詳細に説明する。
【0027】
以下、
図1~
図10を参照して、本願の第1態様の実施例に係るクラッチ装置100を説明する。クラッチ装置100は、車両ステアリングシステム200に適用されてもよい。本願の以下の説明において、クラッチ装置100を車両ステアリングシステム200に適合することを例として説明する。
【0028】
図4~
図7に示すように、本願の第1態様の実施例に係るクラッチ装置100は、第1伝動部材1、第2伝動部材2及び駆動機構3を含む。
【0029】
第1伝動部材1は、結合位置と分離位置の間で移動可能であり、結合位置にあるときに第2伝動部材2と結合されてトルクを伝達し、分離位置にあるときに第2伝動部材2と分離してトルク伝達を遮断する。このように設けると、第1伝動部材1が結合位置にあるときに、第1伝動部材1と第2伝動部材2との同期回転を実現することができ、クラッチ装置100が車両ステアリングシステム200に適用される場合、車両ステアリングシステム200は、運転者がハンドル210を操縦するトルクをステアリングギヤ209に正常に伝達することができる。第1伝動部材1が分離位置にあるときに、第1伝動部材1と第2伝動部材2の個別の回転を実現することができ、このとき、ハンドル210とステアリングギヤ209との接続は、遮断され、ハンドル210を回転させる場合、ステアリングギヤ209は、ハンドル210と共に運動するように駆動されないが、ハンドル210は引き続き、コンビネーションスイッチ、クロックスプリング、角度センサなどの部材を駆動して正常に動作させることができ、この状態でのハンドル210は、車両運転のシミュレーターとして使用されて、車載機器又は外部機器にハンドル210の回転角信号を出力することができ、例えば、このとき、ハンドル210を車載マルチメディアのコントローラとして使用して、カーレースゲームなどをすることができ、車輪が共に回転してタイヤの磨耗を増加させることを回避し、潜在的な安全上の問題を低減することができる。そして、このときのステアリングギヤ209の回転も、それと共に運動するようにハンドル210を駆動することはない。例えば、車両が遠隔運転状態又は自動運転状態にあるときに、ステアリングギヤ209がその運動により車両のステアリングを制御するが、ハンドル210は、ステアリングギヤ209と共に回転しなくてもよい。これにより、運転者の安全と乗り心地性を保証している。
【0030】
駆動機構3は、駆動装置31及び従動部材32を含み、従動部材32は、駆動装置31及び第1伝動部材1にそれぞれ伝動接続され、駆動装置31は、従動部材32を動かして、第1伝動部材1を駆動して結合位置と分離位置の間で移動させる。これにより、駆動装置31が従動部材32を動かすことにより、第1伝動部材1の移動を実現することができるため、第1伝動部材1と第2伝動部材2とのステアリングトルクの伝達及び遮断を実現することができる。
【0031】
図7に示すように、従動部材32の移動方向は、第1伝動部材1の移動方向に平行である。このようにして、駆動装置31が従動部材32を動かして、第1伝動部材1を駆動して移動させる場合、第1伝動部材1が従動部材32に作用する力の方向は、従動部材32の移動方向に平行であるため、第1伝動部材1による従動部材32に対する曲げモーメントの発生を効果的に回避することにより、駆動装置31と従動部材32との係合がより正確になり、かつ信頼できる。そして、従動部材32が第1伝動部材1に作用する力の方向は、第1伝動部材1の移動方向に平行であってもよいため、従動部材32による第1伝動部材1に対する曲げモーメントの発生を回避し、従動部材32がその移動方向に沿って運動できることを保証し、さらに、第1伝動部材1の運動のスムーズ性を効果的に向上させ、第1伝動部材1が運動するときに働かなくなるという状況を回避することができる。また、上記のように設けることにより、駆動装置31、従動部材32及び第1伝動部材1の間の伝動経路が短く、伝動がより正確になるため、駆動装置31、従動部材32及び第1伝動部材1の間の伝動効率を効果的に向上させることができる。
【0032】
本願の実施例に係るクラッチ装置100において、駆動装置31は、従動部材32を動かして、第1伝動部材1を駆動して結合位置と分離位置の間で移動させ、従動部材32の中心軸線が第1伝動部材1の中心軸線に平行であり、このようにして、クラッチ装置100は、車両ステアリングシステム200に適用される場合、ハンドル210と車輪とのトルクの伝達及び遮断を効果的に実現することができ、ゲームをする場合、車輪がハンドル210と共に回転することを回避することができるため、車輪の磨耗を低減し、ユーザの使用体験を向上させることができる。そして、駆動装置31、従動部材32及び第1伝動部材1の間の伝動効率及び伝動精度が高く、第1伝動部材1と従動部材32との間の曲げモーメントの発生を効果的に回避することができるため、クラッチ装置100の信頼性を効果的に向上させることができる。
【0033】
本願のいくつかの実施例において、
図7に示すように、従動部材32の中心軸線と第1伝動部材1の中心軸線は、いずれも従動部材32の移動方向に沿って延在し、第1伝動部材1と従動部材32は、従動部材32の軸方向に相対的に固定されるとともに、相対的に回転可能である。例えば、
図7の例において、従動部材32と第1伝動部材1は、同軸に設けられてもよく、第1伝動部材1と従動部材32は、従動部材32の周方向に相対的に回転可能である。このように設けると、一方では、従動部材32と第1伝動部材1との間の作用力が両者の軸線方向からずれることを効果的に回避し、従動部材32が第1伝動部材1に対して従動部材32の中心軸線方向に沿った作用力のみを発生し、同様に第1伝動部材1が従動部材32に対して従動部材32の中心軸線方向に沿った作用力のみを発生することを保証することができるため、従動部材32と第1伝動部材1の間の伝動効率及び伝動精度をさらに向上させることができ、その一方では、従動部材32と第1伝動部材1の、第1伝動部材1の径方向における占める空間を効果的に減少させ、クラッチ装置100の体積をより小さくすることができ、車両ステアリングシステム200の他の構造部材の空間的配置に有利である。また、駆動装置31が従動部材32を動かす場合、従動部材32は、第1伝動部材1を駆動して従動部材32の軸方向に沿って同期移動させることができ、第1伝動部材1と従動部材32のうちの一方の回転は、他方の影響を受けず、トルクの伝達及び遮断の信頼性を保証する。
【0034】
本願のいくつかの好ましい実施例において、
図7に示すように、第1伝動部材1と従動部材32の間に軸受4が設けられ、軸受4は、内輪、外輪、及び内輪と外輪の間に転動可能に設けられた複数の転動体を含む。第1伝動部材1には、軸方向に間隔を置いて設けられた第1軸肩と第1締結部材12が設けられ、内輪は、第1軸肩と第1締結部材12の間に当接し、従動部材32には、軸方向に間隔を置いて設けられた第2軸肩と第2締結部材3212が設けられ、外輪は、第2軸肩と第2締結部材3212の間に当接して、第1伝動部材1と従動部材32が従動部材32の軸方向に相対的に固定され、周方向に相対的に回転可能であることを実現する。
【0035】
例えば、
図7の例において、第1伝動部材1の一端には、第1締結部材12、例えば、外側ロックナットが固定され、従動部材32の第1締結部材12から離れた一端には、第2締結部材3212、例えば、内側ロックナットが固定される。軸受4の外輪は、一端が第2軸肩に当接し、他端が第2締結部材3212に当接して、軸受4の外輪の軸方向の位置決めを実現する。軸受4の内輪は、一端が第1軸肩に当接し、他端が第1締結部材12に当接して、軸受4の内輪の軸方向の位置決めを実現する。これにより、上記軸受4を設けることにより、第1伝動部材1と従動部材32の取付及び位置決めを効果的に実現し、第1伝動部材1及び従動部材32に対して良好な支持役割を果たし、大きい軸方向荷重を受け、第1伝動部材1と従動部材32との同軸度を保証することができ、第1伝動部材1と従動部材32が軸方向に相対的に固定され、周方向に相対的に回転可能であることを実現するとともに、第1伝動部材1と従動部材32の耐用年数を効果的に延長することができる。軸受4は、複列アンギュラ軸受であってもよいが、これに限定されない。
【0036】
本願の更なる実施例において、
図6~
図9に示すように、クラッチ装置100は、ステアリングシャフト5をさらに含み、第1伝動部材1は、ステアリングシャフト5に外嵌され、第1伝動部材1とステアリングシャフト5は、ステアリングシャフト5の周方向に相対的に固定され、第1伝動部材1は、ステアリングシャフト5に対してステアリングシャフト5の軸方向に沿って結合位置と分離位置の間で移動可能である。例えば、ステアリングシャフト5の上端は、ハンドル210に伝動接続されてもよく、第2伝動部材2は、ステアリングギヤ209に設けられてもよい。車両が路面を正常に走行する場合、第1伝動部材1は、結合位置にある。運転者がハンドル210を操縦してステアリングする場合、運転者がハンドル210に作用するステアリングトルクが、ステアリングシャフト5に伝達され、第1伝動部材1とステアリングシャフト5がステアリングシャフト5の周方向に相対的に固定されるため、ステアリングシャフト5は、ステアリングトルクを第1伝動部材1に伝達し、第1伝動部材1から第2伝動部材2に伝達し、最後に車輪に伝達して、車両のステアリングを実現することができる。
【0037】
これにより、第1伝動部材1とステアリングシャフト5を周方向に相対的に固定することにより、ステアリングシャフト5は、ハンドル210のステアリングトルクを第1伝動部材1に伝達することができるため、第1伝動部材1が結合位置にある場合、車両のステアリングを効果的に実現することができる。第1伝動部材1とステアリングシャフト5を軸方向に相対的に移動可能にすることにより、第1伝動部材1が分離位置と結合位置の間で移動するときにステアリングシャフト5に影響を与えることを回避することができる。そして、第1伝動部材1をステアリングシャフト5の軸方向に沿って結合位置と分離位置の間で移動可能にすることにより、トルクの伝達及び分離を実現するとともに、ステアリングシャフト5の移動を回避することができ、第1伝動部材1の軸方向の寸法を相対的に小さくすることができるため、第1伝動部材1の配置がより便利になり、第1伝動部材1の移動は、自由度がより高く、より信頼できる。
【0038】
本願のいくつかの実施例において、
図6~
図9に示すように、第1伝動部材1とステアリングシャフト5の間にボール滑りアセンブリ6が設けられ、第1伝動部材1とステアリングシャフト5は、ボール滑りアセンブリ6を介してトルクを伝達し、かつボール滑りアセンブリ6を介してステアリングシャフト5の軸方向における相対移動を実現する。例えば、
図6~
図9の例において、ボール滑りアセンブリ6は、ボール滑り外輪、ボール滑り内輪及び転動体を含んでもよい。転動体は、ボール滑り外輪とボール滑り内輪の間に設けられる。ボール滑り外輪は、従動部材32の摺動抵抗及び異音リスクを効果的に低減するために、第1伝動部材1と一体化する構造であってもよく、ボール滑り内輪は、ステアリングシャフト5と一体化する構造であるか又はステアリングシャフト5に固定接続されてもよい。
【0039】
これにより、上記ボール滑りアセンブリ6を設けることにより、第1伝動部材1とステアリングシャフト5とのトルク伝達及び相対移動を実現するとともに、第1伝動部材1とステアリングシャフト5の間の隙間を無くすことができるため、第1伝動部材1の移動中の振動による騒音を回避することができることにより、第1伝動部材1の移動がより安定かつ信頼できる。
【0040】
本願のいくつかの実施例において、
図7、
図2及び
図3に示すように、従動部材32は、スクリューであってもよい。駆動装置31は、ドライバ311及び伝動部材312を含む。伝動部材312は、ドライバ311に伝動接続され、内周面に従動部材32と螺合する雌ねじを有する。例えば、ドライバ311は、伝動部材312を駆動して回転運動させることができ、伝動部材312が従動部材32と螺合されるため、伝動部材312が回転するときに、従動部材32は、伝動部材312の軸方向に沿って移動することができ、それにより、第1伝動部材1を駆動して従動部材32の軸方向に沿って移動させ、ドライバ311の回転運動を第1伝動部材1の直線移動に変換することを実現する。そして、ドライバ311の回転方向を制御することにより、第1伝動部材1が軸方向に沿って移動する方向を制御することができるため、第1伝動部材1と第2伝動部材2との結合及び分離を効果的に実現することができる。好ましくは、ドライバ311は、モータであってもよいが、これに限定されない。
【0041】
本願の更なる実施例において、モータなどのドライバ311は、出力軸を有する。駆動装置31は、駆動部材313をさらに含み、駆動部材313は、出力軸に固定されるとともに、伝動部材312と係合して、伝動部材312を駆動して回転させる。これにより、上記駆動部材313を設けることにより、駆動部材313は、ドライバ311、例えば、モータの駆動力を伝動部材312に効果的に伝達することができる。具体的には、駆動部材313が出力軸に固定されるため、モータなどのドライバ311が運転する場合、出力軸は、駆動部材313を駆動して回転させることができ、駆動部材313が伝動部材312と係合されるため、駆動部材313は、伝動部材312を駆動して回転させることができ、それにより、従動部材32は、第1伝動部材1を駆動して軸方向に移動させ、トルクの遮断又は伝達を実現することができる。
【0042】
好ましくは、
図4、
図5及び
図7に示すように、駆動部材313は、ウォームであってもよく、伝動部材312は、ウォームと噛み合うウォームホイール3124を含んでもよい。これにより、ウォームホイール3124とウォームとを噛み合わせることにより、一方では、ウォームとウォームホイール3124は、ウォームホイール3124とウォームとのペアを構成し、伝動部材312と従動部材32は、ねじ山ペアを構成することができ、それにより、ドライバ311の駆動力を従動部材32に効果的に伝達できることを保証し、伝動がより安定かつ信頼でき、クラッチ装置100の騒音を低減することができ、ウォームホイール3124とウォームの構造がコンパクトであるため、クラッチ装置100の占める空間を効果的に減少させることができる。
【0043】
当然のことながら、本願は、これに限定されず、駆動部材313と伝動部材312の伝動は、スクリューナット又はラックアンドピニオンを用いて行われてもよく、モータなどのドライバ311の回転運動を従動部材32の直線運転に変換することができればよい。
【0044】
本願のいくつかの好ましい実施例において、ウォームのリード角は、γであり、γは、10°≦γ≦20°を満たす。このように設けると、ウォームホイール3124ウォーム機構は、セルフロック機構であってもよく、それにより、従動部材32が第1伝動部材1を動かして所定の位置に到達させた後、第1伝動部材1は、圧着された状態にあり、接続がより信頼できる。さらに好ましくは、γは、さらに、14°≦γ≦15°を満たすようにしてもよいが、これに限定されない。
【0045】
当然のことながら、当業者が理解できるように、ウォームホイール3124ウォームの伝動がセルフロックする条件は、また、ウォームホイール3124ウォーム間の摩擦係数に関連するため、γは、10°~20°に限定されず、例えば、γは、20°よりも大きくても10°よりも小さくてもよく、ウォームホイール3124ウォーム間の伝動がセルフロックできることを保証すればよい。
【0046】
本願のいくつかの実施例において、
図8に示すように、クラッチ装置100は、コントローラ及び位置検出アセンブリ7をさらに含む。位置検出アセンブリ7は、コントローラと通信し、第1伝動部材1の位置を検出し、第1伝動部材1の位置信号をコントローラに送信する。これにより、このように設けられた位置検出アセンブリ7は、第1伝動部材1の所在する位置(例えば、結合位置及び分離位置)をコントローラにフィードバックすることができるため、第1伝動部材1の位置に基づいてハンドル210と車輪とがステアリングトルクを伝達するか又はステアリングトルクを遮断するかを判断し、さらに車両ステアリングシステム200全体の動作状態を取得することができる。
【0047】
本願のいくつかの具体的な実施例において、
図8に示すように、位置検出アセンブリ7は、検出主体71と検出装置72を含む。検出主体71は、コントローラと通信し、検出装置72は、従動部材32に設けられ、検出主体71と通信し、検出主体71は、検出装置72の位置を検出して第1伝動部材1の位置を取得し、検出装置72の位置信号をコントローラに送信する。これにより、上記のように設けることにより、検出主体71は、従動部材32又は第1伝動部材1の位置を直接的に検出する必要がなく、検出装置72の位置を検出することにより、第1伝動部材1の位置を間接的に取得することができ、検出装置72の体積が小さくてもよいため、検出装置72の従動部材32での配置は、便利になり、そして、検出装置72と検出主体71との通信は、より便利になり、それにより、検出主体71は、検出装置72の所在する位置をより正確に検出することができる。
【0048】
本願のいくつかの例において、
図8に示すように、検出主体71は、センサ主体であり、検出装置72は、永久磁石カバー721と、永久磁石カバー721に設けられた検出用永久磁石722と、を含んでもよい。例えば、
図8の例において、センサ主体は、センサ固定ボルト711によりハウジング206に固定されてもよい。永久磁石カバー721の中心軸線は、センサ主体の中心軸線に平行であってもよい。検出用永久磁石722は、永久磁石カバー721の内部に圧入されてもよく、このようにして、検出用永久磁石722の占める空間を減少させることができる。永久磁石カバー721は、従動部材32と螺合されてもよく、このようにして、永久磁石カバー721を従動部材32に固定することにより、永久磁石カバー721、永久磁石及び従動部材32が相対的に移動せず、それにより、検出用永久磁石722の位置により、従動部材32と第1伝動部材1の所在する位置を正確に反映することができ、信頼性が高い。
【0049】
本願のいくつかの実施例において、
図9に示すように、クラッチ装置100は、ロック装置8をさらに含み、ロック装置8は、ロック状態とロック解除状態の間で切替可能であり、ロック装置8は、ロック状態にある場合、第1伝動部材1を結合位置にロックし、ロック解除状態にある場合、第1伝動部材1のロックを解除する。このようにして、車両が正常に走行するなど、ハンドル210により車両のステアリングを制御する必要がある場合に、ロック装置8により、第1伝動部材1が安定して結合位置にあることを保証し、車両の揺れ、振動又は制御故障などの要因による第1伝動部材1と第2伝動部材2との分離を回避することができ、すなわち、ステアリングトルクを安定して伝達することを保証することができ、さらに安全性を保証する。
【0050】
本願のいくつかの具体的な実施例において、
図9に示すように、ロック装置8は、伸縮可能なロックコア81を含む。従動部材32は、段差部321を有し、ロック装置8がロック状態にある場合、ロックコア81は、段差部321に当接して、従動部材32を介して第1伝動部材1を結合位置に保持し、ロック装置8がロック解除状態にある場合、ロックコア81は、後退して、段差部321と分離する。例えば、
図9の例において、ロック装置8は、ロック本体82をさらに含み、ロックコア81は、ロック本体82に設けられ、ロック本体82は、ハウジング206に固定されてもよい。ロック装置8がロック状態にある場合、ロックコア81は、ロック本体82から延出して、段差部321に当接して、第1伝動部材1を結合位置にロックし、第1伝動部材1が第2伝動部材2と分離する必要がある場合、コントローラは、ロックコア81にロック解除信号を送信することができ、このとき、ロックコア81は、ロック本体82内に後退することにより、従動部材32は、第1伝動部材1を駆動して分離位置に向かって移動させ、分離動作を完了することができる。
【0051】
これにより、上記伸縮可能なロックコア81を設けることにより、ロックコア81は、ロック装置8がロック状態にあるときに段差部321に当接することにより、従動部材32が軸方向に沿って移動することを効果的に限定することができ、従動部材32と第1伝動部材1が軸方向に相対的に固定されるため、間接的に第1伝動部材1を結合位置にロックすることができ、そして、ロックコア81が第1伝動部材1に直接的に接触しなくてもよいため、第1伝動部材1の回転に影響を与えることを回避することができる。
【0052】
本願のいくつかの実施例において、
図4、
図5、
図7~
図9に示すように、第1伝動部材1と第2伝動部材2のうちの一方には、少なくとも1つの突起11が設けられ、第1伝動部材1と第2伝動部材2のうちの他方には、少なくとも1つの溝21が設けられ、第1伝動部材1が結合位置にある場合、突起11は、溝21内に係合され、第1伝動部材1が分離位置にある場合、突起11は、溝21から離れる。例えば、
図4、
図5、
図7~
図9の例において、突起11と溝21は、いずれも複数あり、複数の突起11は、複数の第1突起と複数の第2突起を含み、複数の溝21は、複数の第1溝と複数の第2溝を含んでもよい。第1伝動部材1の下端には、複数の第1突起が設けられ、複数の第1突起は、第1伝動部材1の周方向に沿って間隔を置いて設けられ、隣接する2つの第1突起の間には、第1溝が形成される。第2伝動部材2の上端には、複数の第2突起が設けられ、複数の第2突起は、第2伝動部材2の周方向に沿って間隔を置いて設けられ、隣接する2つの第2突起の間には、第2溝が形成される。第1伝動部材1が結合位置にある場合、複数の第1突起は、それぞれ複数の第2溝内に係合され、複数の第2突起は、それぞれ複数の第1溝内に係合される。好ましくは、突起11は、対応する端面から離れる方向に沿って断面積が徐々に減少するくさび形突起として形成されてもよく、溝21は、溝開口から溝底への方向に沿って断面積が徐々に減少するくさび形溝として形成されてもよく、くさび形突起とくさび形溝は、形状が互いに適合する。本願の説明において、「複数」とは、2つ以上を意味する。
【0053】
これにより、上記突起11及び溝21を設けることにより、第1伝動部材1が結合位置にあり、かつ第1伝動部材1と第2伝動部材2の間に押圧力が作用する場合、突起11と溝21は、密着係合することができるため、第1伝動部材1と第2伝動部材2の間の隙間を無くすことができ、ステアリングトルクを確実に伝達するのに有利である。
【0054】
なお、本願の実施例に係るクラッチ装置100は、ドグクラッチのタイプ(すなわち、第1伝動部材1と第2伝動部材2は、突起11及び溝21により係合される)を用いる。本願は、これを限定せず、例えば、クラッチ装置100は、他の噛合クラッチによって代替されてもよく、或いは、電磁クラッチのタイプを用いて、電磁石を直接的に駆動して分離を実現し、当然のことながら、クラッチ装置として、摩擦クラッチ、油圧クラッチなどを用いてもよい。
【0055】
本願の第2態様の実施例に係る車両ステアリングシステム200は、本願の上記第1態様の実施例に係るクラッチ装置100を含む。例えば、車両ステアリングシステム200は、ハンドル210及びステアリングギヤ209を含んでもよく、ハンドル210は、ステアリングトルクの伝達を実現するために第1伝動部材1に伝動接続され、ステアリングギヤ209は、ステアリングトルクの伝達を実現するために第2伝動部材2に伝動接続されてもよい。好ましくは、第2伝動部材2とステアリングギヤ209は、端面フランジにより接続されるとともに、ボルトなどのねじ締結部材によりロックされてもよい。
【0056】
本願の実施例に係る車両ステアリングシステム200は、上記クラッチ装置100を用いることにより、ハンドル210と車輪とのトルクの伝達及び遮断を効果的に実現することができ、ゲースをする場合、車輪がハンドル210と共に回転することを回避することができるため、車輪の磨耗を低減し、ユーザの使用体験を向上させることができ、そして、伝動効率が高く、車両ステアリングシステム200の信頼性を効果的に向上させることができる。
【0057】
本願のいくつかの実施例において、
図10に示すように、車両ステアリングシステム200は、回転角制限機構201をさらに含み、回転角制限機構201は、回転盤202及びストッパ部材203を含み、回転盤202に少なくとも1つの係合構造が設けられ、ストッパ部材203に第1ストッパ構造及び第2ストッパ構造が設けられ、回転盤202が回転して、ストッパ部材203を動かすことにより、係合構造を第1ストッパ構造と第2ストッパ構造のうちの一方に当接させ、係合構造が第1ストッパ構造に当接する場合、回転盤202は、第1限界位置にあり、係合構造が第2ストッパ構造に当接する場合、回転盤202は、第2限界位置にある。
【0058】
例えば、回転盤202は、ステアリングシャフト5に固定されてもよい。運転者が車両のハンドル210を操縦して、ステアリングシャフト5を駆動して時計回り方向などの第1回転方向に沿って回転させる場合、回転盤202は、ステアリングシャフト5と共に上記第1回転方向に沿って回転するとともに、ストッパ部材203を動かすことができ、係合構造が第1ストッパ構造に当接する場合、回転盤202は、第1限界位置まで回転し、このとき、回転盤202は、上記第1回転方向に沿って回転し続けることができず、第1回転方向とは反対の、反時計回り方向などの第2回転方向に沿って回転しかできず、それにより、ステアリングシャフト5の第1回転方向に沿った角度制限を実現することができ、運転者が車両のハンドル210を操縦して、ステアリングシャフト5を駆動して反時計回り方向などの第2回転方向に沿って回転させる場合、回転盤202は、ステアリングシャフト5と共に第2回転方向に沿って回転するとともに、ストッパ部材203を動かすことができ、係合構造が第2ストッパ構造に当接する場合、回転盤202は、第2限界位置まで回転し、このとき、回転盤202は、上記第2回転方向に沿って回転し続けることができず、第1回転方向に沿って回転しかできず、それにより、ステアリングシャフト5の第2回転方向に沿った角度制限を実現することができる。好ましくは、ハンドル210と回転盤202の角度の合わせを保証するために、フラットキーを用いて回転盤202を周方向に位置決めした後にステアリングシャフト5に圧入することができる。
【0059】
これにより、回転盤202が第1限界位置又は第2限界位置にある場合、係合構造は、第1ストッパ構造又は第2ストッパ構造に当接し、回転盤202のさらなる回転を限定することができるため、回転盤202の回転角制限を実現することができ、また、回転角制限機構201は、構造が簡単であり、信頼性が高い。そして、車両ステアリングシステム200のハンドル210とステアリングギヤ209とがステアリングトルクの伝達を遮断する場合、ハンドル210の任意回転によるクロックスプリング及び角度センサなどの部品への損傷を効果的に回避することができる。また、上記ストッパ部材203を設けることにより、回転盤202が第1限界位置又は第2限界位置にある場合のみ、係合構造は、対応する第1ストッパ構造又は第2ストッパ構造に当接することができ、回転盤202が他の位置にある場合、係合構造は、第1ストッパ構造及び第2ストッパ構造からずれることができ、それにより、回転角制限機構201の大きな角度の制限を実現し、車両のステアリングニーズを満たす。
【0060】
本願の更なる実施例において、
図10に示すように、回転盤202に係合溝2021が設けられ、ストッパ部材203に案内軸2031が設けられ、案内軸2031は、係合溝2021内に移動可能に係合され、回転盤202は、案内軸2031により、ストッパ部材203を動かす。これにより、上記係合溝2021及び案内軸2031を設けることにより、回転盤202は、回転するとともに、ストッパ部材203を動かすことができ、また、案内軸2031と係合溝2021を係合して、回転盤202の回転角度を大きくする(例えば、360°よりも大きくする)ことにより、大きな角度の制限を実現し、車両のステアリングニーズを十分に満たすことができる。
【0061】
本願のいくつかの好ましい実施例において、
図10に示すように、係合溝2021は、螺旋溝であってもよく、案内軸2031が係合溝2021の両端にある場合、ストッパ部材203は、第1限界位置又は第2限界位置にあり、係合溝2021は、複数の係合部を含み、各係合部は、円弧形であってもよい。これにより、上記円弧形に延在する複数の係合部を設けることにより、案内軸2031が係合部内に係合される場合、案内軸2031と係合部の間の摩擦力は、ほぼゼロとなり、それにより、案内軸2031と係合部の間の摩擦損失を効果的に低減し、車両ステアリングシステム200全体の耐用年数を延長することができる。好ましくは、案内軸2031は、ストッパピンであってもよいが、これに限定されない。
【0062】
本願のいくつかの実施例において、
図10に示すように、回転角制限機構201は、固定部材204をさらに含み、固定部材204に案内溝2041が形成され、ストッパ部材203は、案内溝2041内に移動可能に係合され、回転盤202が回転する場合、ストッパ部材203は、案内溝2041内で移動する。例えば、
図10に示すように、固定部材204は、締結ボルト2042によりハウジング206に固定されてもよい。案内溝2041は、回転盤202の径方向に沿って延在してもよく、ストッパ部材203は、案内溝2041内に係合されるとともに、案内溝2041に対して移動可能である。回転盤202が、回転盤202の中心軸線を中心として回転する過程において、案内軸2031は、係合溝2021に沿って移動し、案内軸2031がストッパ部材203上に設けられているため、案内軸2031は、ストッパ部材203を駆動して固定部材204に対して案内溝2041内で移動させる。これにより、上記案内溝2041を設けることにより、案内溝2041は、効果的な制限と案内の役割を果たすことができ、ストッパ部材203を案内溝2041に沿って移動させ、ストッパ部材203の回転を限定するため、回転角制限機構201の制限信頼性を保証することができる。
【0063】
本願のいくつかの好ましい実施例において、
図10に示すように、案内溝2041の内壁とストッパ部材203の間には、弾性部材205が設けられてもよい。ストッパ部材203には、予圧及び摩耗防止のために、弾性被覆層が設けられてもよい。これにより、このように設けられた弾性部材205は、案内溝2041の内壁とストッパ部材203の間の摩擦力を小さくし、固定部材204とストッパ部材203の磨耗を低減し、ストッパ部材203の移動をより安定かつスムーズにし、ストッパ部材203の移動速度を向上させることができる。そして、弾性部材205は、ストッパ部材203と案内溝2041の内壁との接触による騒音を回避し、回転角制限機構201の動作効率と信頼性をより高くすることができる。さらに好ましくは、弾性部材205は、板ばねであってもよいが、これに限定されない。
【0064】
なお、回転角制限機構201は、上記構造に限定されず、例えば、少歯数差減速機構又はナットスクリューストッパ構造などを用いてもよい。
【0065】
本願のいくつかの実施例において、
図2~
図6に示すように、車両ステアリングシステム200は、ハウジング206をさらに含み、クラッチ装置100の第1伝動部材1と第2伝動部材2のうちの少なくとも一方の少なくとも一部は、ハウジング206内に設けられ、クラッチ装置100の従動部材32は、ハウジング206内に設けられ、ハウジング206の第1伝動部材1から離れた一端に防塵カバー207が設けられる。
【0066】
例えば、
図2~
図6の例において、ハウジング206は、上ハウジング2061と下ハウジング2062を含む。上ハウジング2061と下ハウジング2062には、取付同軸度を確保するために、係合円環面が形成されてもよく、そして、上ハウジング2061と下ハウジング2062の間は、O型密封リングなどの第1密封リング2063によって径方向に密封され、第1ボルトアセンブリ2064によりロックされる。上ハウジング2061に支持部材208が固定され、防塵カバー207は、支持部材208に嵌着されてもよい。取り付けるときに、防塵カバー207は、車両のダッシュパネルと押圧係合されてもよい。好ましくは、防塵カバー207は、ゴム製の防塵カバーであってもよい。
【0067】
これにより、上記防塵カバー207を設けることにより、車両ステアリングシステム200の防塵、防水、防音効果を効果的に達成することができるため、車両ステアリングシステム200の信頼性及び車両の乗り心地性を向上させることができる。
【0068】
本願のいくつかの好ましい実施例において、車両ステアリングシステム200は、操舵感シミュレーション装置及び制御部をさらに含んでもよく、操舵感シミュレーション装置は、ハンドル210とステアリングギヤ209とがステアリングトルクの伝達を遮断したときにハンドル210とステアリングギヤ209とがステアリングトルクを伝達するときのステアリング操舵感をシミュレーションすることができる。制御部は、車両と対話して、必要な信号を識別し、センサにより、運転者に必要なゲーム操舵感をフィードバックすることができる。
【0069】
以下、
図1~
図10を参照して、本願の具体的な実施例に係る車両ステアリングシステム200を詳細に説明する。
【0070】
図6及び
図7に示すように、組み立てるときに、ドライバ311を取付ボルト3111により上ハウジング2061に固定し、ドライバ311と上ハウジング2061との結合面をO型密封リングなどの第2密封リングにより密封してもよい。ドライバ311の出力軸を、下ハウジング2062内に圧入された深溝玉軸受などの第1軸受2065と位置決めして同軸度を保証するとともに、スクリュープラグ3131により第1軸受2065を圧着し、ねじシーラントを塗布して密封する。モータなどのドライバ311を、ステアリングシャフト5の径方向に沿って配置してもよく、一体型モータがボールスクリュー伝動と協働するようにステアリングシャフト5の軸方向に沿って平行に配置してもよい。
【0071】
伝動部材312を、複列アンギュラ軸受などの第2軸受3121により下ハウジング2062に取り付け、第2軸受3121の外輪の一側を下ハウジング2062の軸肩に当接させ、他側を孔用アンチバックラッシュ止め輪などの第1アンチバックラッシュ止め輪3122により軸方向に位置決めし、第2軸受3121の内輪の一側を伝動部材312の軸肩に当接させ、他側を軸用アンチバックラッシュ止め輪などの第2アンチバックラッシュ止め輪3123により軸方向に位置決めすることにより、伝動部材312と下ハウジング2062の取付及び位置決めを実現する。
【0072】
ステアリングシャフト5を、深溝玉軸受などの第3軸受51により上ハウジング2061と位置決めし取り付け、第3軸受51の外輪の一側を上ハウジング2061の軸肩に当接させ、他側を孔用アンチバックラッシュ止め輪などの第3アンチバックラッシュ止め輪511により軸方向に位置決めし、第3軸受51の内輪の一側をステアリングシャフト5の軸肩に当接させ、他側を軸用アンチバックラッシュ止め輪などの第4アンチバックラッシュ止め輪512により軸方向に位置決めすることにより、ステアリングシャフト5と上ハウジング2061の取付及び位置決めを実現する。クラッチ装置100は、オイルシール9を含み、オイルシール9の外輪を上ハウジング2061に圧入し、オイルシール9の内輪にステアリングシャフト5と動的シールを形成させて、車両ステアリングシステム200全体の防塵、防水レベルが要件を満たすことを保証する。ステアリングギヤ209は、ステアリングギヤハウジング2091を含み、ステアリングギヤハウジング2091と下ハウジング2062には、取付同軸度を確保するために、係合円環面が形成され、そして、O型密封リングなどの第3密封リング2092により軸方向に密封し、位置決めした後に第2ボルトアセンブリ2093によりロックする。そして、ステアリングシャフト5とステアリングギヤ209のギヤ軸を、同軸度を保証するためにニードル軸受2094により係合する。
【0073】
図4及び
図5に示すように、第1伝動部材1が結合位置にある場合、運転者のステアリングトルクは、ステアリングコラム211によりステアリングシャフト5に伝達され、ステアリングシャフト5は、ボール滑りアセンブリ6によりステアリングトルクを第1伝動部材1に伝達し、このとき、第1伝動部材1と第2伝動部材2とが結合されているため、ステアリングギヤ209を駆動して回転させることができる。第1伝動部材1が分離位置にある場合、第1伝動部材1と第2伝動部材2とは、完全に分離し、このとき、第1伝動部材1が第2伝動部材2に対して自由に回転できるため、車両ステアリングシステム200の機械伝達チェーンの遮断を実現し、ゲームモードにある場合、運転者によるハンドル210の操作は、車輪に伝達することができず、すなわち、車両ステアリングシステム200の分離を実現する。
【0074】
本願の実施例に係る車両ステアリングシステム200は、機械伝達チェーンの分離機能を有し、クラッチ装置100は、プラットフォームとして適用することができ、例えば、ステアリングシャフト5に取り付けられることにより、ハンドル210が自由に回転することができ、元の車両ステアリングシステムのハードポイントを変更せず、第1伝動部材1が結合位置にあるときに走行ステアリング操舵感が元の状態の場合と一致することを確保することができ、元の車両ステアリングシステムの変更が小さい。
【0075】
本願の第3態様の実施例に係る車両(図示せず)は、本願の上記第2態様の実施例に係る車両ステアリングシステム200を含む。
【0076】
本願の実施例に係る車両は、上記車両ステアリングシステム200を用いることにより、ハンドル210と車輪とのステアリングトルクの伝達及び遮断を効果的に実現することができ、伝動効率及び信頼性が高い。
【0077】
本願の実施例に係る車両の他の構成及び操作は、当業者にとって既知であり、ここで詳細に説明しない。
【0078】
なお、本願の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本願を限定するものであると理解してはならない。
【0079】
本願の説明において、「第1特徴」、「第2特徴」は、1つ以上の当該特徴を含んでもよい。
【0080】
なお、本願の説明において、別に明確な規定及び限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であっても、着脱可能な接続であっても、一体的な接続であってもよく、機械的な接続であっても、電気的な接続であってもよく、直接的な接続であっても、中間媒体を介した接続であってもよく、2つの部品の間の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解できる。
【0081】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などの参照を表す語句は、当該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書における、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。
【0082】
本願の実施例を示し説明したが、当業者であれば、本願の原理及び目的を逸脱しない限り、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物によって限定されていることを理解することができる。
【符号の説明】
【0083】
100 クラッチ装置
1 第1伝動部材
11 突起
12 第1締結部材
2 第2伝動部材
21 溝
3 駆動機構
31 駆動装置
311 ドライバ
3111 取付ボルト
312 伝動部材
3121 第2軸受
3122 第1アンチバックラッシュ止め輪
3123 第2アンチバックラッシュ止め輪
3124 ウォームホイール
313 駆動部材
3131 スクリュープラグ
32 従動部材
321 段差部
3212 第2締結部材
4 軸受
5 ステアリングシャフト
51 第3軸受
511 第3アンチバックラッシュ止め輪
512 第4アンチバックラッシュ止め輪
6 ボール滑りアセンブリ
7 位置検出アセンブリ
71 検出主体
711 センサ固定ボルト
72 検出装置
721 永久磁石カバー
722 検出用永久磁石
8 ロック装置
81 ロックコア
82 ロック本体
9 オイルシール
200 車両ステアリングシステム
201 回転角制限機構
202 回転盤
2021 係合溝
203 ストッパ部材
2031 案内軸
204 固定部材
2041 案内溝
2042 締結ボルト
205 弾性部材
206 ハウジング
2061 上ハウジング
2062 下ハウジング
2063 第1密封リング
2064 第1ボルトアセンブリ
2065 第1軸受
207 防塵カバー
208 支持部材
209 ステアリングギヤ
2091 ステアリングギヤハウジング
2092 第3密封リング
2093 第2ボルトアセンブリ
2094 ニードル軸受
210 ハンドル
211 ステアリングコラム
【国際調査報告】