(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-14
(54)【発明の名称】SPSスプーフィングを処理するための拡張メッセージング
(51)【国際特許分類】
H04W 8/24 20090101AFI20240507BHJP
H04W 4/029 20180101ALI20240507BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240507BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240507BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240507BHJP
H04W 4/46 20180101ALI20240507BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W4/029
H04W64/00
H04W92/18
H04W72/25
H04W4/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564005
(86)(22)【出願日】2022-02-24
(85)【翻訳文提出日】2023-10-18
(86)【国際出願番号】 US2022017646
(87)【国際公開番号】W WO2022231687
(87)【国際公開日】2022-11-03
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】モハメド・アタウル・ラフマーン・シューマン
(72)【発明者】
【氏名】ダン・ヴァシロフスキー
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン・プティ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE25
5K067JJ52
5K067JJ54
5K067JJ56
5K067JJ57
(57)【要約】
ユーザ機器(UE)がロケーション情報を他のUEに送信するための技法について本明細書で論じる。UEは、衛星測位システム(SPS)信号を受信し、SPS信号が信頼できるかどうかを決定する。UEは、SPS信号が信頼できると決定された場合、SPS信号を使用して、SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定する。ロケーション情報は、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示を含むメッセージ内で他のUEに送信される。メッセージを受信するUEは、たとえば、メッセージ内で受信された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、SPS信号が信頼できるかどうかを決定することによって、情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、そのロケーション推定を決定し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロケーション情報を送信するためにユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
SPS(衛星測位システム)信号を受信するステップと、
前記受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するステップと、
他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するステップであって、前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが前記SPS信号であり、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、前記ロケーション推定を決定するために使用される情報の前記ソースが非SPS情報である、決定するステップと、
前記UEのための前記ロケーション推定と、前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
情報の前記ソースの前記表示が、前記1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースが前記SPS信号であるかまたは前記非SPS情報であるかを示す変数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
情報の前記ソースの前記表示が情報の前記ソースのタイプを識別する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースの前記タイプを識別する変数を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
情報の前記ソースの前記タイプが情報の前記ソースのタイプの列挙されたリストから識別され、情報の前記ソースのタイプの前記列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記SPS信号が信頼できるかどうかの表示を前記1つまたは複数のUEに送信される前記ワイヤレスメッセージ内で提供するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記SPS信号に基づいて、第1のロケーション推定を決定するステップと、
前記非SPS情報に基づいて、第2のロケーション推定を決定するステップと、
前記第1のロケーション推定を前記第2のロケーション推定と比較するステップと
をさらに含み、
前記受信SPS信号が信頼できるかどうかが、前記第1のロケーション推定の前記第2のロケーション推定との前記比較に基づいて決定される
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記他のUEに送信されることになる前記ロケーション推定を前記決定するステップが、前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記第1のロケーション推定が前記他のUEに送信されることを選択し、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、前記第2のロケーション推定が前記他のUEに送信されることを選択するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記非SPS情報が、前記UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、前記他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記UEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、インフラストラクチャベースのメッセージ、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
ロケーション情報を送信するように構成されたユーザ機器(UE)であって、
ワイヤレスネットワーク内のエンティティとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
SPS(衛星測位システム)信号を受信するように構成されたSPS受信機と、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバ、前記SPS受信機、および前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記SPS受信機を介して、SPS信号を受信することと、
前記受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、
他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定することであって、前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが前記SPS信号であり、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、前記ロケーション推定を決定するために使用される情報の前記ソースが非SPS情報である、決定することと、
前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して、前記UEのための前記ロケーション推定と、前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信することと
を行うように構成される、ユーザ機器(UE)。
【請求項14】
情報の前記ソースの前記表示が、前記1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、請求項13に記載のUE。
【請求項15】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースが前記SPS信号であるかまたは前記非SPS情報であるかを示す変数を含む、請求項13に記載のUE。
【請求項16】
情報の前記ソースの前記表示が情報の前記ソースのタイプを識別する、請求項13に記載のUE。
【請求項17】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースの前記タイプを識別する変数を含む、請求項16に記載のUE。
【請求項18】
情報の前記ソースの前記タイプが、情報の前記ソースのタイプの列挙されたリストから識別され、情報の前記ソースのタイプの前記列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、請求項16に記載のUE。
【請求項19】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記SPS信号が信頼できるかどうかの表示を前記1つまたは複数のUEに送信される前記ワイヤレスメッセージ内で提供するようにさらに構成される、請求項13に記載のUE。
【請求項20】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記SPS信号に基づいて、第1のロケーション推定を決定することと、
前記非SPS情報に基づいて、第2のロケーション推定を決定することと、
前記第1のロケーション推定を前記第2のロケーション推定と比較することと
を行うようにさらに構成され、
前記受信SPS信号が信頼できるかどうかが、前記第1のロケーション推定の前記第2のロケーション推定との前記比較に基づいて決定される
請求項13に記載のUE。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記第1のロケーション推定が前記他のUEに送信されることを選択し、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、前記第2のロケーション推定が前記他のUEに送信されることを選択するように構成されることによって、前記他のUEに送信されることになる前記ロケーション推定を決定するように構成される、請求項20に記載のUE。
【請求項22】
前記非SPS情報が、前記UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、前記他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、請求項13に記載のUE。
【請求項23】
前記UEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、請求項13に記載のUE。
【請求項24】
前記ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、インフラストラクチャベースのメッセージ、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、請求項13に記載のUE。
【請求項25】
ロケーション情報を送信するように構成されたユーザ機器(UE)であって、
SPS(衛星測位システム)信号を受信するための手段と、
前記受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するための手段と、
他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するための手段であって、前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが前記SPS信号であり、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、前記ロケーション推定を決定するために使用される情報の前記ソースが非SPS情報である、決定するための手段と、
前記UEのための前記ロケーション推定と、前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信するための手段と
を含む、ユーザ機器(UE)。
【請求項26】
情報の前記ソースの前記表示が、前記1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、請求項25に記載のUE。
【請求項27】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースが前記SPS信号であるかまたは前記非SPS情報であるかを示す変数を含む、請求項25に記載のUE。
【請求項28】
情報の前記ソースの前記表示が情報の前記ソースのタイプを識別する、請求項25に記載のUE。
【請求項29】
前記SPS信号に基づいて、第1のロケーション推定を決定するための手段と、
前記非SPS情報に基づいて、第2のロケーション推定を決定するための手段と、
前記第1のロケーション推定を前記第2のロケーション推定と比較するための手段と
をさらに含み、
前記受信SPS信号が信頼できるかどうかが、前記第1のロケーション推定の前記第2のロケーション推定との前記比較に基づいて決定される
請求項25に記載のUE。
【請求項30】
ロケーション情報を送信するために第1のユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
第2のUEのためのロケーション推定と、前記ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを前記第2のUEから受信するステップであって、情報の前記ソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信するステップと、
前記第2のUEから受信された前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEのためのロケーション推定を決定するステップと
を含む、方法。
【請求項31】
情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEのためのロケーション推定を前記決定するステップが、
SPS信号を受信するステップと、
前記第2のUEから受信された前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するステップと、
前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記受信SPS信号を使用して、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、前記第1のUEのための前記ロケーション推定を決定するステップと
を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記非SPS情報が、前記UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
情報の前記ソースの前記表示が、前記第2のUEから受信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースが前記SPS信号であるかまたは前記非SPS情報であるかを示す変数を含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
情報の前記ソースの前記表示が情報の前記ソースのタイプを識別する、請求項30に記載の方法。
【請求項36】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースの前記タイプを識別する変数を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
情報の前記ソースの前記タイプが、情報の前記ソースのタイプの列挙されたリストから識別され、情報の前記ソースのタイプの前記列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示を前記第2のUEから受信された前記ワイヤレスメッセージ内で受信するステップであって、前記第1のUEのための前記ロケーション推定を前記決定するステップがさらに、前記第2のUEによって受信された前記SPS信号が信頼できるかどうかの前記表示に少なくとも部分的に基づく、受信するステップをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項39】
前記第1のUEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、請求項30に記載の方法。
【請求項40】
前記ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、インフラストラクチャベースのメッセージ、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、請求項30に記載の方法。
【請求項41】
ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)であって、
ワイヤレスネットワーク内のエンティティとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
SPS(衛星測位システム)信号を受信するように構成されたSPS受信機と、
少なくとも1つのメモリと、
前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバ、前記SPS受信機、および前記少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を含み、前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して、前記第2のUEのためのロケーション推定と、前記ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信することであって、情報の前記ソースが、SPS信号または非SPS情報を含む、受信することと、
前記第2のUEから受信された前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEのためのロケーション推定を決定することと
を行うように構成される、第1のユーザ機器(UE)。
【請求項42】
前記少なくとも1つのプロセッサが、
前記SPS受信機を介してSPS信号を受信することと、
前記第2のUEから受信された前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、
前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記受信SPS信号を使用して、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、前記第1のUEのための前記ロケーション推定を決定することと
を行うように構成されることによって、情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEのためのロケーション推定を決定するように構成される、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項43】
前記非SPS情報が、前記UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、請求項42に記載の第1のUE。
【請求項44】
情報の前記ソースの前記表示が、前記第2のUEから受信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項45】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースが前記SPS信号であるかまたは前記非SPS情報であるかを示す変数を含む、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項46】
情報の前記ソースの前記表示が情報の前記ソースのタイプを識別する、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項47】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースの前記タイプを識別する変数を含む、請求項46に記載の第1のUE。
【請求項48】
情報の前記ソースの前記タイプが、情報の前記ソースのタイプの列挙されたリストから識別され、情報の前記ソースのタイプの前記列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、請求項46に記載の第1のUE。
【請求項49】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示を前記第2のUEから受信された前記ワイヤレスメッセージ内で受信することであって、前記第1のUEのための前記ロケーション推定がさらに、前記第2のUEによって受信された前記SPS信号が信頼できるかどうかの前記表示に少なくとも部分的に基づいて決定される、受信することを行うようにさらに構成される、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項50】
前記第1のUEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項51】
前記ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、インフラストラクチャベースのメッセージ、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、請求項41に記載の第1のUE。
【請求項52】
ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)であって、
第2のUEのためのロケーション推定と、前記ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを前記第2のUEから受信するための手段であって、情報の前記ソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信するための手段と、
前記第2のUEから受信された前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEのためのロケーション推定を決定するための手段と
を含む、第1のユーザ機器(UE)。
【請求項53】
情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のUEのためのロケーション推定を前記決定する手段が、
SPS信号を受信するための手段と、
前記第2のUEから受信された前記ロケーション推定を生成するために使用された情報の前記ソースの前記表示に少なくとも部分的に基づいて、前記受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するための手段と、
前記受信SPS信号が信頼できると決定された場合、前記受信SPS信号を使用して、前記受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、前記第1のUEのための前記ロケーション推定を決定するための手段と
を含む、請求項52に記載の第1のUE。
【請求項54】
情報の前記ソースの前記表示が、前記第2のUEから受信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、請求項52に記載の第1のUE。
【請求項55】
情報の前記ソースの前記表示が、情報の前記ソースが前記SPS信号であるかまたは前記非SPS情報であるかを示す変数を含む、請求項52に記載の第1のUE。
【請求項56】
情報の前記ソースの前記表示が情報の前記ソースのタイプを識別する、請求項52に記載の第1のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、本出願の譲受人に譲渡され、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれている、2021年4月29日に出願した「ENHANCED MESSAGING TO HANDLE SPS SPOOFING」と題する米国非仮出願第17/244,770号の優先権およびその利益を主張するものである。
【0002】
本明細書で開示する主題は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、ワイヤレス通信システム内のユーザ機器のロケーション決定、およびロケーション情報が信頼できないときの通信のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
1つまたは複数のモバイルデバイスの信頼できる正確なロケーションを取得することは、たとえば、非常呼出し、パーソナルナビゲーション、資産追跡、友人または家族のロケーション特定などを含む多くの用途に有用であり得る。既存の測位方法には、衛星ビークル(satellite vehicles:SV)ならびに基地局およびアクセスポイントなどのワイヤレスネットワーク内の地上無線ソースを含む様々なデバイスまたはエンティティから送信される無線信号の測定に基づく方法が含まれる。5G(第5世代(Fifth Generation))ワイヤレスネットワークのための規格化が様々な測位方法に対するサポートを含むことが予想され、そうした測位方法は、LTE(ロングタームエボリューション(Long-Term Evolution))ワイヤレスネットワークが現在、位置決定のために測位基準信号(Positioning Reference Signal:PRS)および/またはセル固有基準信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)を利用するのと同様の様式で基地局によって送信される基準信号を利用し得る。セルラー電話または他のワイヤレス通信デバイスなどのユーザ機器の正確な場所情報を取得することは、通信業界において一般的になりつつある。たとえば、車両または歩行者の高度に正確なロケーションを取得することが、自律車両運転および歩行者安全の用途に必須である。
【0004】
デバイスのロケーションを決定するための一般的な手段は、地球周回軌道上にあるいくつかの衛星を用いる、よく知られている全地球測位衛星(Global Positioning Satellite:GPS)システムまたは全地球航法衛星システム(Global Navigation Satellite System:GNSS)などの衛星測位システム(satellite positioning system:SPS)を使用することである。しかしながら、いくつかのシナリオでは、たとえば、悪天候条件において、または、トンネルもしくは複合型駐車場などの、衛星信号受信が劣悪なエリアでは、SPSからのロケーション決定信号が信頼できないかまたは利用不可能である場合がある。その上、衛星測位システム信号は、既存のSPS信号または他のロケーション関連信号のオーバーパワーまたは置換によってスプーフィングされ、モバイルデバイスおよび/または他のデバイスに誤ったロケーションを計算させること、または信頼できるロケーション決定を不明瞭にさせること、もしくは妨害させること、または場合によっては、困難にさせることがある。詳細には安全性関連の用途に関して、モバイルデバイス間で通信されているロケーション情報が信用できるものであることを保証することが望ましい。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
ユーザ機器(user equipment:UE)がロケーション情報を他のUEに送信するための技法について本明細書で論じる。UEは、衛星測位システム(SPS)信号を受信し、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定する。UEは、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、SPS信号を使用して、また受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定する。ロケーション情報は、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示を含むメッセージ内で他のUEに送信される。メッセージを受信するUEは、たとえば、メッセージ内で受信された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することによって、情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、そのロケーション推定を決定し得る。
【0006】
一実装形態では、ロケーション情報を送信するためにユーザ機器(UE)によって実行される方法は、SPS(衛星測位システム)信号を受信するステップと、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するステップと、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するステップであって、受信SPS信号が信頼できると決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定するステップと、UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信するステップとを含む。
【0007】
一実装形態では、ロケーション情報を送信するように構成されたユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワーク内のエンティティとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、SPS信号を受信するように構成されたSPS(衛星測位システム)受信機と、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのワイヤレストランシーバ、SPS受信機、および少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、SPS受信機を介して、SPS信号を受信することと、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定することであって、受信SPS信号が信頼できると決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定することと、少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して、UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信することとを行うように構成される。
【0008】
一実装形態では、ロケーション情報を送信するように構成されたユーザ機器(UE)は、SPS(衛星測位システム)信号を受信するための手段と、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するための手段と、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するための手段であって、受信SPS信号が信頼できると決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定するための手段と、UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信する手段とを含む。
【0009】
一実装形態では、その上にプログラムコードが記憶されている非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ロケーション情報を送信するようにユーザ機器(UE)内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードが、SPS(衛星測位システム)信号を受信することと、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定することであって、受信SPS信号が信頼できると決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定される場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定することと、UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信することとを行うための命令を含む、非一時的記憶媒体。
【0010】
一実装形態では、ロケーション情報を送信するために第1のユーザ機器(UE)によって実行される方法は、第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信するステップであって、情報のソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信するステップと、第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するステップとを含む。
【0011】
一実装形態では、ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)は、ワイヤレスネットワーク内でエンティティとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、SPS(衛星測位システム)信号を受信するように構成されたSPS受信機と、少なくとも1つのメモリと、少なくとも1つのワイヤレストランシーバ、SPS受信機、および少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して、第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信することであって、情報のソースが、SPS信号または非SPS情報を含む、受信することと、第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定することとを行うように構成される。
【0012】
一実装形態では、ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)は、第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信するための手段であって、情報のソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信するための手段と、第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するための手段とを含む。
【0013】
一実装形態では、その上にプログラムコードが記憶されている非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードが、第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信することであって、情報のソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信することと、第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定することと行うための命令を含む、非一時的記憶媒体。
【0014】
以下の図を参照して、非限定的で非網羅的な態様について説明し、別段に規定されていない限り、様々な図の全体にわたって、同様の参照番号は同様の部分を指す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】例示的なワイヤレス通信および衛星シグナリング環境の略図である。
【
図2】
図1に示す例示的なユーザ機器の構成要素のブロック図である。
【
図3】
図1に示す例示的な送信/受信点の構成要素のブロック図である。
【
図4】
図1に示す例示的なサーバの構成要素のブロック図である。
【
図5】SPS導出ロケーション推定の信用レベルの決定および他のUEに送信するためのロケーション推定の選択を示す流れ図である。
【
図6】
図2のユーザ機器が異常信号および非異常信号を受信する環境の略図である。
【
図7】異常信号を識別するためのシグナリングおよびプロセスフロー図である。
【
図8】SPS導出位置推定の信用を決定し、推定のソースを備えたロケーション推定を他のUEに送信するためのシグナリングおよびプロセスを示す図である。
【
図9】ワイヤレス通信システム、およびロケーション推定と、ロケーション推定を決定するために使用されるロケーション情報のソースとを含むロケーション情報メッセージの送信を示す図である。
【
図10】他のUEから受信されたロケーション情報メッセージに基づく信頼できないSPS信号の検出を示すシグナリングおよびプロセスフローを示す図である。
【
図11】他のUEからのSPS導出ロケーション情報に少なくとも部分的に基づく信頼できないまたは異常SPSの識別を示すシグナリングおよびプロセスフローを示す図である。
【
図12】UEによるロケーション情報の送信の方法の流れ図である。
【
図13】UEによるロケーション情報の送信の方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
デバイス間通信は、たとえば、協調動作または自動動作が関連する安全性用途のために使用され得る。たとえば、車両間通信は、自動運転用途および車両安全性用途のために使用され得る。車両間通信は、たとえば、車両から車両へ直接であってよく、または、たとえば、路側ユニット(roadside unit:RSU)、アクセスポイント、または基地局などのインフラストラクチャ構成要素を介して間接的であってよい。車両間通信は、それによって車両が自動運転に必要な情報を提供することができるメッセージおよび情報要素(IE)を含んでもよい。
【0017】
たとえば、車両などの自律的モバイルデバイスの安全動作では、デバイスの相対的ロケーションが決定され、他のモバイルデバイスに通信される必要がある。デバイス、たとえば、V-UEと称されることがある、車両内のユーザ機器(UE)のロケーション情報は、たとえば、専用短距離通信(dedicated short-range communication:DSRC)、セルラービークルツーエブリシング(cellular Vehicle-to-Everything:C-V2X)通信、およびさらには5Gニューラジオ(New Radio:NR)通信などの直接通信システムを使用して、他のV-UE、および/または、たとえばRSUなどのインフラストラクチャもしくは歩行者が保持するUEによって送信され得る。
【0018】
ワイヤレス通信システム内のエンティティは、ロケーション情報を含むメッセージを継続的に送信および受信することが可能にされ得る。例として、C-V2X対応車両は、10Hzのレートで基本安全メッセージ(Basic Safety Message:BSM)を継続的に送信および受信する。BSMは、送信側車両に関するロケーション情報を含み、速度、方向、および車両が制動しているという表示、故障などの任意の他の情報など、他の情報をさらに含み得る。そのようなC-V2Xメッセージを使用する車両内の安全性特徴は、受信メッセージのロケーションに大きく依存し得る。
【0019】
安全動作のためにシステム内のエンティティ間の通信に依存する通信システムは、通信が信頼できることを保証するための明確に規定されたセキュリティ機構を含み得る。たとえば、C-V2Xエコシステムにおいて、各送信側車両は証明書でその送信BSMメッセージに署名する。受信側車両のセキュリティシステムは、受信BSMメッセージ内の署名を検査して、そのメッセージが正当な車両から発信されたことを保証する。加えて、受信側車両内のセキュリティシステムは、BSMメッセージ内の時間およびロケーションを検査して、BSMメッセージが、関連する時間に関連するロケーションで生成され、有効な証明書を有するが、別のロケーションまたは別の時間に生成されたリプレイメッセージではないことを保証し得る。現在のセキュリティ機構は、不正な車両、すなわち、不正なまたは違法なメッセージを送信している車両からのメッセージの信用を妨げることを対象とする。
【0020】
C-V2Xエコシステムなどの通信システムにおける攻撃の考えられるソースは、車両に、たとえば、スプーフィングされた衛星測位システム(SPS)信号を使用して、そのロケーションを不正確に決定させている。スプーフィングされたSPS信号を使用する攻撃は、たとえば、モバイルデバイスに誤ったロケーションを計算させるか、または信頼できるロケーション決定を不明瞭または妨害させるか、あるいは場合によっては、困難にさせるために、既存のSPSまたは他のロケーション関連信号をオーバーパワーまたは置換する異常信号のセットを使用することがある。車両は、たとえば、スプーフィングされたSPS信号を受信し、正当な証明書で署名されたBSMメッセージ内で車両によって送信された誤ったロケーションを計算することがある。
【0021】
受信BSMメッセージ内の署名を検査する受信側車両は、それが有効な証明書であると決定することになる。その上、BSMメッセージ内の時間およびロケーションは誤っている可能性があるが、その時間およびロケーションは、受信側車両内のセキュリティ機構がそのBSMをリプレイメッセージであることを検出し得ない予想値に十分近いことがある。したがって、BSMメッセージが受け入れられることがあり、ロケーション情報が実際には誤っているにもかかわらず、ロケーション情報は、受信側車両によって信用され信頼されることになる。誤ったロケーションを送信させる異常信号を使用した攻撃は、交通に影響を与えるために、たとえば、交通を渋滞させる、交通事故を引き起こす、または自律車両を誤った目的地に向かわせるかもしくは資産追跡の試行を妨げさせるために利用されることがある。非車両デバイスでは、デバイス間で誤ったロケーションを送信させるために異常信号を使用する攻撃は、特定の地理的範囲に限定されるか、または地理に応じて異なる程度の認証を必要とする、ロケーション対応ポイントオブセール保護または他のセキュリティベースの周囲トランザクションをだますために利用されることがある。
【0022】
代替として、受信側車両が送信メッセージ内に不正確なロケーションまたは時間を検出する場合、受信側車両は、その送信側車両を「不正」車両として処理し、送信側車両からのメッセージを破棄し得る。受信側車両は、加えて、送信側車両を「不正」車両として報告し、送信側車両にその証明を失わせることができ、これは車両が動作する能力を抑制し得る。
【0023】
したがって、送信側車両がSPSスプーフィング攻撃(または場合によっては、異常SPS信号)に気づき、スプーフィングされたSPS信号、または場合によっては、異常SPS信号に基づいて決定されたロケーションを送らないことが重要である。たとえば、協調運転など、基本安全性用途および高度な用途は、送信側車両のロケーション情報に依存し、不正確なロケーション情報の送信は、これらの用途を損なう可能性がある。
【0024】
したがって、本明細書で論じるような一実装形態では、SPS信号を受信するUEは、それらのSPS信号が信頼できるかどうか、たとえば、SPS信号がスプーフィングされているかどうか、または場合によっては、異常であるかどうかを決定し得る。UEは、受信SPS信号が信頼できると決定される場合、SPS信号を使用して、また受信SPS信号が信頼できないと決定される場合、非SPS情報を使用して、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定し得る。UEは、ロケーション推定とロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むメッセージ内でロケーション情報を他のUEに送信する。ロケーション推定とロケーション推定のソースとを含むメッセージを別のUEから受信するUEは、情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、その独自のロケーションを決定し得る。たとえば、UEは、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定する際に支援するために、メッセージ内で受信された情報のソースの表示を使用することができ、SPS信号が信頼できると決定される場合、SPS信号を使用して、またはSPS信号が信頼できないと決定される場合、非SPS情報を使用して、その独自の位置推定を決定し得る。
【0025】
図1は、ワイヤレス通信システム110と、モバイルSPS対応デバイス161、162、163と、衛星信号エミュレータ170と、衛星コンスタレーション180、190とを含む、例示的なワイヤレス通信および衛星シグナリング環境100を示す。ワイヤレス通信システム110は、ユーザ機器(UE)112、UE113、UE114、UE115、UE116と、トランシーバ基地局(base transceiver stations:BTS)120、121、122、123と、ネットワーク130と、コアネットワーク140と、外部クライアント150とを含む。コアネットワーク140(たとえば、5Gコアネットワーク(5GC core network:5GC))は、とりわけ、アクセスおよびモビリティ機能(Access and Mobility Management Function:AMF)141と、セッション管理機能(Session Management Function:SMF)142と、サーバ143と、ゲートウェイモバイルロケーションセンター(Gateway Mobile Location Center:GMLC)144とを含む、バックエンドデバイスを含み得る。AMF141、SMF142、サーバ143、およびGMLC144は、互いと通信可能に結合される。サーバ143は、たとえば、(たとえば、支援型全地球航法衛星システム(Assisted Global Navigation Satellite System:A-GNSS)、OTDOA(観測到来時間差(Observed Time Difference of Arrival))、たとえば、ダウンリンク(Downlink:DL)OTDOAおよび/またはアップリンク(Uplink:UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(Round Trip Time:RTT)、マルチセルRTT、RTK(リアルタイムキネマティック(Real Time Kinematic))、PPP(高精度単独測位(Precise Point Positioning))、DGNSS(差分GNSS(Differential GNSS))、E-CID(拡張セルID(Enhanced Cell ID))、AoA(到来角(Angle of Arrival))、AoD(離脱角(Angle of Departure))などの技法を使用する)UE112~116の測位をサポートするロケーション管理機能(Location Management Function:(LMF)であってよい。通信システム110は、追加または代替の構成要素を含んでよい。衛星信号エミュレータ170は、衛星からであるように見える、誤った、たとえば、スプーフィングされた、SPS(衛星測位システム)信号を提供するように構成されることがあり、これは、たとえば、デバイス161~163のうちの1つまたは複数および/またはUE112~116のうちの1つまたは複数による、誤ったロケーション決定をもたらし得る。デバイス161~163およびUE112~116は、たとえば、非SPS情報から生成された、決定された信用レベルに基づいて、SPS導出ロケーション推定がいつ信頼できない可能性があるかを決定し、(SPS信号または非SPS情報を使用して決定された)ロケーション推定と、ロケーション推定における信用レベルと、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースとを含む、そのロケーション情報を有する送信メッセージを他のデバイス(デバイス161~163およびUE112~116)に提供するように構成され得る。
【0026】
LMFはまた、ロケーションマネージャ(Location Manager:LM)、ロケーション機能(Location Function:LF)、商用LMF(commercial LMF:CLMF)、または付加価値LMF(value-added LMF:VLMF)などと呼ばれることがある。サーバ143(たとえば、LMF)および/またはシステム110の1つまたは複数の他のデバイス(たとえば、UE112~116のうちの1つまたは複数)は、UE112~116のロケーションを決定するように構成され得る。サーバ143は、BTS121(たとえば、gNB)および/または1つまたは複数の他のBTSと直接通信し得、BTS121および/または1つまたは複数の他のBTSと統合されてよい。SMF142は、メディアセッションを作成、制御、および削除するための、サービス制御機能(Service Control Function:SCF)(図示せず)の初期接触点として機能し得る。サーバ143(たとえば、LMF)は、gNBまたはTRP(送信/受信点(Transmission/Reception Point))とコロケートまたは統合されてよく、あるいはgNBおよび/またはTRPから遠隔に配設されてよく、gNBおよび/またはTRPと直接または間接的に通信するように構成されてよい。
【0027】
AMF141は、UE112~116とコアネットワーク140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働いてよく、QoS(サービス品質(Quality of Service))フローおよびセッション管理を提供する。AMF141は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE112~116のモビリティをサポートしてよく、UE112~116へのシグナリング接続をサポートすることに参加してよい。
【0028】
システム110は、システム110の構成要素が互いと(少なくともときには、ワイヤレス接続を使って)直接または間接的に、たとえば、BTS120~123および/またはネットワーク130(および/または1つまたは複数の他のトランシーバ基地局など、示されていない1つまたは複数の他のデバイス)を介して通信することができるという点において、ワイヤレス通信が可能である。間接通信では、通信は、たとえば、データパケットのヘッダ情報を改変するために、フォーマットを変更するために、など、あるエンティティから別のエンティティへの送信中に改変され得る。示されたUE112~116は、スマートフォンもしくはスマートウォッチ、タブレットコンピュータ、および車両ベースのデバイスなど、スマートデバイスであるが、UE112~116は、これらの構成のいずれかであることが必要とされず、UEの他の構成が使用されてよいため、これらは単なる例である。スマートデバイスは、たとえば、概して、ある程度まで双方向にかつ自律的に動作し得る、Bluetooth、Zigbee、NFC、Wi-Fi、LiFi、5Gなど、異なるワイヤレスプロトコルを介して他のデバイスまたはネットワークに接続され得る任意の電子デバイスであってよい。示されたUE112、113は、モバイルフォン(スマートフォンを含む)とタブレットコンピュータとを含むモバイルワイヤレス通信デバイスである(とはいえ、これらはワイヤレスにまた有線接続を介して通信し得る)。示されたUE114および115は、車両ベースのモバイルワイヤレス通信デバイスである(とはいえ、UE114は、ワイヤレスにまたは有線接続を介して通信し得る)。UE116は、汎用UEとして示され、モバイルであるか否かにかかわらず、示されたタイプのものであるか否かにかかわらず、1つまたは複数のタイプのUEであってよい。たとえば、UE116は、路側ユニット(RSU)、キャッシュレジスタ、現金自動預け払い機(automatic teller machine:ATM)、レストラン、または他の建物など、一般に静的な、または静的なデバイスであるエンティティであるか、またはそれに関連付けられ得る、1つまたは複数のUEを含み得る。他のタイプのUEは、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラス、またはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在するかそれとも将来開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使用されてよい。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであるか否かにかかわらず)が、システム110内で実装されてよく、互いに、かつ/またはUE112~116、BTS120~123、ネットワーク130、コアネットワーク140、および/または外部クライアント150と通信してよい。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(internet of thing:IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテイメントおよび/または自動デバイスなどを含み得る。コアネットワーク140は、外部クライアント150(たとえば、コンピュータシステム)が、たとえば、UE112~116に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC144を介して)要求および/または受信することを可能にするために、外部クライアント150と通信し得る。
【0029】
UE112~116または他のデバイスは、様々なネットワーク内で、および/または様々な目的のために、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi通信、Wi-Fi通信の複数の周波数)、衛星測位、1つまたは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(モバイル用グローバルシステム(Global System for Mobiles))、CDMA(符号分割多元接続(Code Division Multiple Access))、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(ビークルツーエブリシング(Vehicle-to-everything))、たとえば、V2P(車両対歩行者(Vehicle-to-Pedestrian))、V2I(車両対基盤(Vehicle-to-Infrastructure))、V2V(車両間(Vehicle-to-Vehicle))など)、IEEE802.11pなど)を使用して通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(Cellular-V2X:C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離接続(Dedicated Short-Range Connection)))であってよい。システム110は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で被変調信号を同時に送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access:CDMA)信号、時分割多重接続(Time Division Multiple Access:TDMA)信号、直交周波数分割(Orthogonal Frequency Division Multiple Access:OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多重接続(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access:SC-FDMA)信号などであってよい。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られてよく、パイロット、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。
図1に示す通信リンクは、例であり、本開示の限定ではない。UE112~116は、基地局、他のUEなどと通信し得る。
【0030】
BTS120~123は、1つまたは複数のアンテナを介してシステム110内でUE112~116とワイヤレスに通信し得る。BTSは、基地局、アクセスポイント、gノードB(gNode B:gNB)、アクセスノード(access node:AN)、ノードB、発展型ノードB(evolved Node B:eNB)などと呼ばれることもある。たとえば、BTS120、121の各々は、gNBまたは送信点gNBであってよく、BTS122は、マクロセル(たとえば、高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル(たとえば、低電力セルラー基地局)であってよく、BTS123は、アクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-ダイレクト(WiFi-Direct:WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(Bluetooth-low energy:BLE)、Zigbeeなど、短距離技術を用いて通信するように構成された短距離基地局)であってよい。BTS120~123のうちの1つまたは複数は、複数のキャリアを介してUE112~116と通信するように構成され得る。BTS120、121の各々は、それぞれの地理的領域、たとえば、セルに通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナに応じて複数のセクタに区分され得る。BTSは、デスクトップデバイス、路側ユニット(RSU)など、様々な形態のものであってよい。
【0031】
BTS120~123は各々、1つまたは複数の送信/受信点(TRP)を備える。たとえば、BTSのセル内の各セクタがTRPを備えてもよいが、複数のTRPが1つまたは複数の構成要素を共有してもよい(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有してもよい)。システム110はマクロTRPのみを含んでよく、またはシステム110は異なるタイプのTRP、たとえば、マクロTRP、ピコTRP、および/またはフェムトTRPなどを有してもよい。マクロTRPは、比較的広い地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてもよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトTRPまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連付けを有する端末(たとえば、自宅の中のユーザ用の端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0032】
UE112~116は、端末、アクセス端末(access terminals:AT)、移動局、モバイルデバイス、加入者ユニットなどと呼ばれることがある。UE112~116は、上記に記載した様々なデバイスおよび/または他のデバイスを含み得る。UE112~116は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成され得る。D2D P2Pリンクは、LTEダイレクト(LTE Direct:LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、任意の適切なD2D無線アクセス技術(radio access technology:RAT)を用いてサポートされ得る。D2D通信を利用するUE112~116のグループのうちの1つまたは複数が、BTS120~123のうちの1つまたは複数など、TRPの地理的カバレージエリア内にあってよい。そのようなグループの中の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外側にあってよく、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUE112~116のグループは、各UEがグループの中の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを利用し得る。BTS120~123のTRPは、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUE間で実行され得る。
【0033】
V-UE114および115など、UE112~116は、V2X通信規格を使用することができ、その場合、情報は、RSU116などのワイヤレス通信ネットワーク内の車両と他のエンティティとの間で渡される。V2X規格は、本明細書で論じるように、車線変更、速度変更、追い越し速度などの判断について運転者を助け、駐車を支援するために使用することができる、先進ドライバ支援システム(Advanced Driver Assistance System:ADAS)などの自律または半自律運転システムを開発することを目的とする。UE112~116は、直接的に、たとえば、ピアツーピアメッセージングで、または構造ベースのメッセージングにおいてRSU116もしくはBTS120~123またはネットワーク130を介してなど、1つまたは複数の中間エンティティを介して、通信し得る。
【0034】
一般に、第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project:3GPP(登録商標))TS 23.285において定義されるような、V2Xサービスのための2つの動作モードがある。一方の動作モードは、V2Xエンティティとき、V2Xエンティティ間で直接のワイヤレス通信を使用し、これはサイドリンク通信と呼ばれることがあり得る。他方の動作モードは、エンティティ間でネットワークベースのワイヤレス通信を使用する。2つの動作モードは組み合わせられてもよく、または望まれる場合は他の動作モードが使用されてもよい。
【0035】
UE114および115など、V2X通信を使用するエンティティは、直接的または間接的ワイヤレス通信を使用して動作し得る。たとえば、ワイヤレス通信は、たとえば、3GPP TS 23.303において定義されている近接性ベースのサービス(Proximity-based Services:ProSe)直接通信(PC5)基準点を介してもよく、IEEE1609、車両環境におけるワイヤレスアクセス(Wireless Access in Vehicular Environments:WAVE)、高度道路交通システム(Intelligent Transport Systems:ITS)、およびIEEE802.11pのもとでの5.9GHzのITS帯域上のワイヤレス通信を使用するか、またはエンティティ間で直接、他のワイヤレス接続を使用してもよい。
【0036】
したがって、示すように、UE114およびUE115は、車両間(V2V)通信リンクを使用して直接通信することができる。UE114および115は、同様に、車両対基盤(V2I)通信リンクを介して路側ユニット(RSU)、たとえば、UE116と直接通信することができる。RSU116は、たとえば、V2Xアプリケーションをサポートしてもよく、かつV2Xアプリケーションをサポートする他のエンティティとメッセージを交換することができる、固定インフラストラクチャエンティティであってもよい。RSUは、V2Xアプリケーション論理を、eNB、ng-eNB、またはeLTE(eNB型RSUと呼ばれる)またはgNB、またはUE(UE型RSUと呼ばれる)などの、RAN内の基地局の機能と結合することができる論理エンティティであってもよい。UE114、115、および116は、直接通信リンクを使用して、追加の車両、RSU、または、たとえば、歩行者が保持するUE113などの追加のエンティティと通信することができる。
【0037】
V2Xワイヤレス通信システム100内の1つまたは複数のエンティティとの直接通信中、各エンティティは、V2Xエンティティの識別子などのV2X情報、ならびに、たとえば、ADASまたは安全性ユースケースに使用することができる共通認識メッセージ(Common Awareness Messages:CAM)および分散通知メッセージ(Decentralized Notification Messages:DENM)または基本安全メッセージ(BSM)などのメッセージ内の他の情報を提供することができる。
【0038】
他の実装形態では、UE114および115は、たとえば、それぞれV2I通信リンクを介してRSU116を通じて、またはたとえば、セルラービークルツーエブリシング(C-V2X)を使用して、BTS120~123およびネットワーク130などの他のネットワークインフラストラクチャを通じて、互いに間接的に通信することができる。たとえば、車両は、LTEワイヤレスアクセスにおける発展型ノードB(eNB)もしくは次世代発展型ノードB(next generation evolved Node B:ng-eNB)および/または第5世代(5G)ワイヤレスアクセスにおける発展型LTE(evolved LTE:eLTE)ワイヤレスアクセスもしくはNRノードB(gNB)などの、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)内の基地局を介して通信することができる。
【0039】
モバイルSPS対応デバイス161~163は、(たとえば、受信SPS信号に基づいてロケーションを決定するための)SPS能力で構成される。SPS対応デバイス161~163のうちの1つまたは複数は、他の能力、たとえば、UE112~116の通信能力と同様の通信能力で構成され得る。デバイス161は飛行機であり、デバイス162は、無人航空機(unoccupied aerial vehicle:UAV)であるが、これらは単なる例であり、本開示の限定ではない。モバイルSPS対応デバイス163が一般的なSPS対応デバイスとして示されている。デバイス163は、1つまたは複数の陸上ベースのアイテム(たとえば、列車、トラック、タンクなど)、1つまたは複数の水上(water-based)アイテム(たとえば、船、ジェットスキーなど)、および/または1つまたは複数の空中(air-based)アイテム(たとえば、ミサイル、宇宙船など)など、1つまたは複数のモバイルSPS対応デバイスであってよい。これらの例は、本開示の限定ではなく、他のSPS対応デバイスが使用されてよい。
【0040】
通信システム110は、衛星ビークル(SV)181、182、183のコンスタレーション180および/またはSV191、192、193のコンスタレーション190からの情報を利用し得る。コンスタレーション180、190の各々は、全地球測位システム(GPS)、全地球航法衛星システム(GLObal NAvigation Satellite System:GLONASS)、Galileo、Beidouのような、それぞれの全地球航法衛星システム(GNSS)(すなわち、衛星測位システム(SPS))、またはインド地域航法衛星システム(Indian Regional Navigational Satellite System:IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(European Geostationary Navigation Overlay Service:EGNOS)、またはワイドエリアオーグメンテーションシステム(Wide Area Augmentation System:WAAS)などの、いくつかの他の局所的または地域的なSPSに対応し得る。3つのSVのみがコンスタレーション180、190の各々に対して示されているが、GNSS SVのコンスタレーションは、4つ以上のSVを含むことになる。
【0041】
UEのロケーションを知ることは、多くの用途および/または多くの状況において重要である。その上、他の近くのUEのロケーションを知ることは、車両動作など、多くの用途において重要であり得る。UEは、ADASまたは他の安全性ユースケースのために使用され得る、CAMメッセージ、およびDENMメッセージ、ならびにBSMメッセージなどのメッセージを他の近くのUEに送信し得る。これらのメッセージは、たとえば、SPS信号を使用して導出され得る、送信側UEの現在のロケーションを含む。たとえば、SAE(自動車技術協会:Society for Automotive Engineering)仕様書J2945、J3161、J3224、J3186など、現在のV2X規格は、ロケーション情報の精度を含めて、他のUEとのロケーション情報の共有を促す。ロケーション情報の精度は、たとえば、測定ロケーションにおける不確定性である。しかしながら、送信側UEが異常SPS信号に基づいて不正確なロケーションを決定する場合、UEは、測定されたロケーションが高い精度、たとえば、低い不確定性、を有すると考える可能性があるが、そのロケーション測定は事実上、不正確であり得る。送信側UEが不正確なロケーションを他のUEに送信する場合、交通事故を含めて、重大な結果が存在し得、UEが動作するための能力の信用および安全性を損なう可能性がある。ロケーション情報を共有するための現在の規格は提供されているロケーション情報のソースの通信を可能にしないため、これらの規格は制限されている。たとえば、送信側UEが、そのUEがSPSスプーフィング攻撃を受けていると決定するか、または場合によっては、受信SPS信号に依存することができないと決定する場合、送信側UEは、キャッシュされたロケーション、センサー情報、および他のC-V2X車両のロケーションなど、非SPS情報に基づいてその位置を推定するように切り替えることができる。しかしながら、ロケーション情報を共有するための現在の規格は、送信側UEが非SPSベースのロケーション決定(精度を伴う)を送ることを単に可能にするが、送信側UEがロケーション情報のソースが提供されていること、たとえば、そのロケーション情報が非SPSベースの情報に基づいていること、またはより具体的には、非SPSベースの情報のタイプを示すことを可能にしない。その上、現在の規格は、送信側UEが、SPSスプーフィング攻撃を受けている可能性があること、または場合によっては、異常かつ信頼できないSPS信号を受信していることを示す通信を許可しない。
【0042】
不正確なロケーションは、SPS信号の不正確が(たとえば、SV誤差により)偶発的であるか、(たとえば、エンティティが1つまたは複数のスプーフィングされた信号を提供することにより)意図的であるかにかかわらず、不正確なSPS信号など、誤った入力情報に基づいて決定されることがある。スプーフィングされた信号は、特定のソース(たとえば、知られている、信頼できるソース)からであると思われるが、異なるソースからの信号である。たとえば、スプーフィングされた信号は、GPS SVからの信号の特性を有し得るが、GLONASS SVまたはSPSシミュレータ(たとえば、地上ベースのSPS信号生成器)から発信しうる。たとえば、異常SPS信号による、信頼できないSPSベースのロケーション推定を識別し、ロケーション推定の信用レベルおよびロケーション推定のソースとともに、信頼できるロケーション推定を含むロケーション情報を他のUEに提供することは、UEが、そのような信号を受信する結果を軽減すことを助け、UEの継続的な安全動作を可能にし得る。
【0043】
たとえば、一実装形態では、V-UEなどのUEは、キャッシュされたロケーション情報および他の(非SPS)センサーから導出されたロケーション情報など、非SPS情報を備えたSPSに基づいて決定されたそのロケーション情報をチェックし得る。ロケーション情報をチェックすることは、UEがロケーション推定の信頼性の信用レベルを決定することを可能にすることになる。信用レベルは、推定されたロケーションが正確であるという統計確率の表示であること、すなわち、信用レベルは、推定されたロケーションの不確定性とは対照的に、非異常SPS信号に基づくことを理解されたい。UEは、加えて、信頼できる前に知られているロケーションおよび非SPSセンサーからの情報など、非SPSベースのロケーション情報を使用して、近似ロケーション推定を決定し得る。UEは、近似ロケーションを決定する際に支援するために、他のUEから受信されたロケーション情報をさらに使用する。いくつかの実装形態では、UEは、SPS導出ロケーション推定を非SPSベースのロケーション情報を使用して決定された近似ロケーション推定と比較することによって、SPS導出ロケーション推定の信用レベルを決定し得る。他の実装形態では、UEは、SPSベースのロケーション推定の信用レベルが低い場合のみ、非SPSベースのロケーション情報を使用して近似ロケーション推定を決定し得る。
【0044】
本明細書で論じるように、UEがSPSベースのロケーション推定は損なわれている(たとえば、信用レベルが所定のしきい値に満たない)可能性があると決定する場合、UEは、ロケーション推定がどのように導出されたかの表示とともに、非SPSベースのロケーション推定を他のUEに送信し得る。UEは、非SPSベースのロケーション推定の信用レベルをさらに送信してもよく、UEがスプーフィングされたSPS信号を受信しているという表示をさらに提供してもよい。すべてのUEが推定ロケーションを送信することによって、推定ロケーションがどのように決定されたか、および推定ロケーションの信用レベルの表示とともに、各UEは、そのUEが受信しているすべての他のUEのロケーション情報の「信用レベル」を知ることになる。
【0045】
実際には、SPSスプーフィングターゲットは、特定のロケーション内の車両のグループ、またはターゲット車両のうちの1つまたはグループであり得る。SPSスプーフィング攻撃を受けている車両は、妥当なSPS信号、たとえば、スプーフィングされていないSPS信号を受信している他の車両から「有効な」SPSベースのロケーションを受信し得る。車両は、その場合、その独自の位置を推定するのを助けるために、他の車両からの正確なロケーション情報を使用し得る。加えて、車両は、SPSスプーフィング攻撃を受けている車両の移動マップ、またはその中のSPS信号が信頼できないエリアを描くことが可能になる。車両は、この情報をトラフィック管理サーバに送り、特定の車両またはエリアの考えられるスプーフィングについて警告し得る。トラフィック管理サーバは、たとえば、特定の識別されたエリアにおいてSPS信号が信頼できないという警告を車両に提供し得、この警告は、SPS導出ロケーション推定の信用レベルを決定するときにUEが使用することも可能であり得る。
【0046】
図2は、UE112~116のうちのいずれかのある例であり、かつ少なくとも1つのプロセッサ210を含むコンピューティングプラットフォームと、ソフトウェア(SW)280を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、トランシーバ215のためのトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218とを備える、UE200を示す。UE200がV-UEである場合、UE200は車両インターフェース270を含み得る。プロセッサ210、メモリ211、センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および車両インターフェース270は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス220によって互いに通信可能に結合され得る。示された装置のうちの1つまたは複数(たとえば、カメラ218、車両インターフェース270、および/またはセンサー213のうちの1つもしくは複数、など)は、UE200から省かれてよい。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(central processing unit:CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)などを含んでもよい。プロセッサ210は、本明細書で論じる専用プロセッサとして動作するように構成され得る、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、センサープロセッサ234、および/または位置プロッサ235(ときには位置エンジン235と呼ばれることがある)を含む複数のプロッサを含み得る。プロセッサ230~235のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を備えてもよい。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえばレーダー、ソナー、超音波、および/またはライダーなどのためのプロセッサを含んでもよい。モデムプロセッサ232はデュアルSIM/デュアル接続性(またはより多くのSIMすら)をサポートしてもよい。たとえば、SIM(加入者識別情報モジュール(Subscriber Identity Module)または加入者識別モジュール(Subscriber Identification Module))が相手先ブランド製造会社(Original Equipment Manufacturer:OEM)によって使用されてもよく、別のSIMが、UE200のエンドユーザによって接続のために使用されてもよい。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(read-only memory:ROM)などを含み得る、非一時的記憶媒体である。メモリ211は、ソフトウェア280を記憶し、ソフトウェア280は、命令を含むプロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってもよく、命令は、実行されると、本明細書で説明する様々な機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ210を動作させるように構成される。代替として、ソフトウェア280は、プロセッサ210によって直接実行可能でなくてもよいが、たとえば、コンパイルおよび実行されると、プロセッサ210に機能を実行させるように構成されてよい。本説明は、プロセッサ210が機能を実行することにのみ言及している場合があるが、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本説明は、プロセッサ230~235のうちの1つまたは複数が機能を実行することに対する簡略として、プロセッサ210が機能を実行することに言及する場合がある。本説明は、UE200の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実行することに対する簡略として、UE200が機能を実行することに言及する場合がある。プロセッサ210は、メモリ211に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ210の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0047】
図2に示すUE200の構成は、一例であり、特許請求の範囲を含む本開示の態様の限定ではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、UEの例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~235、メモリ211、およびワイヤレストランシーバ240のうちの1つまたは複数を含む。他の例示的な構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~235、メモリ211、ワイヤレストランシーバ240のうちの1つまたは複数、ならびにセンサー213、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および/または有線トランシーバ250のうちの1つまたは複数を含む。
【0048】
UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信およびダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実行することが可能であり得るモデムプロセッサ232を備えてもよい。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信のためにアップコンバートされるように信号のベースバンド処理を実行してもよい。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、プロセッサ230および/またはDSP231によって実行されてよい。しかしながら、他の構成が、ベースバンド処理を実行するために使用されてもよい。
【0049】
UE200は、たとえば、1つまたは複数の慣性センサー、1つまたは複数の磁力計、1つまたは複数の環境センサー、1つまたは複数の光センサー、1つまたは複数の重さセンサー、および/または1つまたは複数の無線周波数(radio frequency:RF)センサーなどの、様々なタイプのセンサーの1つまたは複数を含み得る、センサー213を含み得る。慣性測定ユニット(inertial measurement unit:IMU)は、たとえば、1つまたは複数の加速度計(たとえば、3次元におけるUE200の加速に集合的に対応する)、および/または1つまたは複数のジャイロスコープを含み得る。センサー213は、たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするために、様々な目的のうちのいずれかのために使用され得る(たとえば、磁北および/または真北に対する)方位を決定するための1つまたは複数の磁力計を含み得る。環境センサーは、たとえば、1つまたは複数の温度センサー、1つまたは複数の気圧センサー、1つまたは複数の周辺光センサー、1つまたは複数のカメライメージャ、および/または1つまたは複数のマイクロフォンなどを含み得る。センサー213は、物体までの範囲を決定するための、RADAR(無線検出および測距(Radio Detection and Ranging))センサー、LIDAR(光検出および測距(Light Detection and Ranging))センサー、SONAR(サウンドナビゲーションおよび測距(Sound Navigation and Ranging))、超音波測距などを含み得る。センサー213は、時間を追跡するための局部発振器をさらに含み得る。センサー213は、1つまたは複数の視覚システム(たとえば、カメラ218を含む)、および/もしくは1つまたは複数の車両センサー(たとえば、走行距離計、速度計、タコメーター、ホイール回転カウンタ、など)などの、1つまたは複数のデバイスセンサー、ならびに/または1つまたは複数の他のセンサーを含み得る。センサー213は、アナログおよび/またはデジタルの信号を生成してよく、信号の表示は、メモリ211内に記憶されてよく、たとえば、測位動作および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなどの1つまたは複数のアプリケーションをサポートして、DSP231および/またはプロセッサ230によって処理されてよい。
【0050】
センサー213は、相対的ロケーション測定、相対的ロケーション決定、動き決定などにおいて使用されてもよい。センサー213によって検出された情報は、動き検出、相対変位、推測航法、センサーに基づくロケーション決定、および/またはセンサー支援によるロケーション決定に使用されてもよい。センサー213は、UE200が固定される(静止している)かそれとも移動式であるかどうか、および/またはUE200の移動性に関する何らかの有用な情報をサーバ143に報告すべきかどうかを決定するのに有用であり得る。たとえば、センサーによって取得/測定される情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が移動したことを、サーバ143に通知/報告してよく、(たとえば、センサー213によって可能にされる、推測航法、またはセンサーベースのロケーション決定もしくはセンサー支援によるロケーション決定を介して)相対変位/距離を報告してよい。別の例では、相対測位情報に対して、センサー/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または方位などを決定するために使用され得る。
【0051】
IMUは、UE200の動きの方向および/または動きの速度についての測定結果を提供するように構成されてもよく、測定結果は、相対的ロケーション決定において使用されてもよい。たとえば、IMUの1つまたは複数の加速度計および/または1つまたは複数のジャイロスコープは、それぞれ、UE200の線形加速度および回転速度を検出し得る。UE200の動きの瞬間的方向ならびに変位を決定するために、UE200の線形加速度および回転速度の測定結果が経時的に積分されてもよい。UE200のロケーションを追跡するために、動きの瞬間的方向および変位が積分されてもよい。たとえば、UE200の参照ロケーションは、たとえば、SPS受信機217を使用して(かつ/または、何らかの他の手段によって)ある瞬間に対して決定されてもよく、この瞬間の後に得られた加速度計およびジャイロスコープからの測定結果が、参照ロケーションと比較したUE200の移動(方向および距離)に基づいてUE200の現在のロケーションを決定するために、推測航法において使用されてもよい。
【0052】
磁力計は、UE200の方位を決定するために使用され得る、異なる方向における磁界強度を決定し得る。たとえば、UE200のためのデジタルコンパスを提供するために、方位が使用され得る。磁力計は、2つの直交次元での磁界強度を検出してその表示を提供するように構成される、2次元の磁力計であってもよい。代替として、磁力計は、3つの直交次元での磁界強度を検出してその表示を提供するように構成された、3次元の磁力計であってもよい。磁力計は、磁界を感知するとともに、たとえば、プロセッサ210に、磁界の表示を提供するための手段を提供し得る。
【0053】
トランシーバ215は、それぞれ、ワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ240および有線トランシーバ250を含んでもよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信および/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号248から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、かつ有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ246に結合された送信機242および受信機244を含んでよい。したがって、送信機242は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/または受信機244は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ240は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunications System))、AMPS(高度モバイルフォンシステム(Advanced Mobile Phone System))、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA(Wideband CDMA))、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、他のUEなど、TRPおよび/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤレストランシーバ240は、WWAN(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(Wireless Wide Area Network))、WLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network))などを含めて、様々なタイプのネットワークのうちの1つまたは複数の中で信号を通信するように構成され得る。ニューラジオは、mm波周波数および/またはサブ6GHz周波数を使用し得る。有線トランシーバ250は、たとえば、UE200に通信を送るとともにUE200から通信を受信するための、たとえば、ネットワーク130との、有線通信のために構成された送信機252および受信機254を含んでよい。送信機252は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の送信機を含んでもよく、かつ/または、受信機254は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の受信機を含んでもよい。有線トランシーバ250は、たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る。トランシーバ215は、たとえば、光接続および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、少なくとも部分的にトランシーバ215と統合され得る。
【0054】
ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどの、いくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を備えてもよい。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの2つ以上のデバイスを含んでもよい。ユーザインターフェース216は、ユーザが、UE200によってホストされる1つまたは複数のアプリケーションと対話することを可能にするように構成されてもよい。たとえば、ユーザインターフェース216は、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用プロセッサ230によって処理されるべき、アナログおよび/またはデジタルの信号の表示をメモリ211内に記憶してもよい。同様に、UE200上でホストされるアプリケーションは、ユーザに出力信号を提示するために、アナログおよび/またはデジタルの信号の表示をメモリ211内に記憶してもよい。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタルアナログ回路、アナログデジタル回路、増幅器、および/または利得制御回路を備える(これらのデバイスのうちのいずれかの2つ以上を含む)、オーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含んでもよい。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使用されてもよい。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえば、ユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での接触および/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを備えてもよい。
【0055】
SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し収集することが可能であってもよい。アンテナ262は、ワイヤレス信号260を有線信号、たとえば、電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合されてよい。SPS受信機217は、全体的にまたは部分的に、UE200のロケーションを推定するために、収集されたSPS信号260を処理するように構成されてよい。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使用してマルチラテレーションによってUE200のロケーションを決定するように構成され得る。SPS信号260は、1つまたは複数のSPSコンスタレーション、たとえば、コンスタレーション180、190からであってよく、SPS受信機217は、複数のSPSからのSPS信号を処理するためのマルチSPS(multi-GNSS)として構成され得る。SPS信号260は、様々なSPS周波数帯域の信号を含んでよく、SPS受信機217は、複数の帯域のSPS信号を受信して処理するためのマルチバンドSPS受信機として構成され得る。少なくとも1つのプロセッサ230、メモリ211、DSP231、および/または1つまたは複数の追加の専門プロセッサ(図示せず)は、SPS受信機217と連携して、収集されたSPS信号を全体的または部分的に処理するために、かつ/またはUE200の推定ロケーションを計算するために利用され得る。SPS受信機217が受信する信号を処理するためのSPS受信機217のいずれのプロセッサもプロセッサ210の一部と見なされてよく、したがって、本明細書の説明は、1つまたは複数のSPS信号を処理する(たとえば、1つまたは複数のSPS信号の1つまたは複数の測定結果を決定する)として、UEのプロセッサ(たとえば、UE200のプロセッサ210)に言及することがある。メモリ211は、測位動作を実行する際に使用するために、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から収集された信号)の表示(たとえば、測定結果)を記憶してもよい。専用コンピュータとして動作するように構成された汎用プロセッサ230、DSP231、および/もしくは1つまたは複数の専門プロセッサ、ならびに/またはメモリ211は、測定結果を処理してUE200のロケーションを推定する際に使用するために、ロケーションエンジンを提供またはサポートし得る。
【0056】
UE200は、静止画像または動画像をキャプチャするためのカメラ218を含んでもよい。カメラ218は、たとえば、撮像センサー(たとえば、電荷結合デバイスまたはCMOSイメージャ)、レンズ、アナログデジタル回路、フレームバッファなどを備えてもよい。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮は、汎用プロセッサ230および/またはDSP231によって実行されてもよい。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実行してもよい。ビデオプロセッサ233は、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での提示のために、記憶された画像データを復号/圧縮解除してもよい。
【0057】
位置エンジン235は、UE200の位置、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的位置、ならびに/または時間を決定するように構成され得る。たとえば、位置エンジン235は、SPS受信機217と通信してよく、かつ/またはSPS受信機217の一部または全部を含んでよい。位置エンジン235は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実行するために、適宜にプロセッサ210内の1つまたは複数の他のプロセッサおよびメモリ211と連動し得るが、本明細書の説明は、位置エンジン235が測位方法に従って実行するように構成されること、または実行することにのみ言及する場合がある。その上、位置エンジン235は、アプリケーションプロセッサ230など、プロセッサ210内のいずれかのプロセッサの一部であってよく、またはそれと統合されてよい。位置エンジン235は、同じくまたは代替として、マルチラテレーションのために、SPS信号260を取得し使用することを支援するために、またはそれらの両方のために、地上ベースの信号(たとえば、受信セルラー信号、WiFiなどのLAN信号、または超広帯域(ultrawideband:UWB)などの他の短波信号、mmWaveなど、信号248のうちの少なくともいくつか)など、非SPS情報を使用してUE200のロケーションを決定するように構成され得る。位置エンジン235は、UE200のロケーションを決定するための1つまたは複数の他の技法を(たとえば、UEの自己報告ロケーション(たとえば、UEの場所ビーコンの一部)に依拠して)使用するように構成されてもよく、UE200のロケーションを決定するために、技法の組合せ(たとえば、SPS信号および地上測位信号)を使用してもよい。位置エンジン235は、前の(キャッシュされた)ロケーション情報、UE200の方位および/または動きを感知し得るとともに、UE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を決定するためにプロセッサ210(たとえば、位置エンジン235、もしくはプロセッサ230および/またはDSP231)がそれらを使用するように構成され得るという表示を提供し得る、センサー213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数から取得されるセンサー情報などの非SPS情報を使用して、UE200の位置を決定するようにさらに構成されてよい。位置エンジン235は、UEの位置を決定するために、他のUEの推定ロケーションなど、1つまたは複数のUEから受信されたロケーション情報、ならびにUEまでの決定された範囲をさらに使用し得る。位置エンジン235は、決定された位置および/または動きにおける不確定性および/または誤差の表示を提供するように構成され得る。
【0058】
車両インターフェース270は、UE200が位置特定され得る車両の自動運転とのインターフェースおよびそれに対する制御を提供するために、UE200によって使用され得る。車両インターフェース270は、たとえば、加速、減速、速度、軌道などに対する制御など、車両の自動運転のためのコマンドを提供し得る。
【0059】
メモリ211は、プロセッサ210によって実行されると、本明細書で開示する機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ210を動作させ得る実行可能プログラムコードまたはソフトウェア命令を含む、ソフトウェア280を記憶してよい。本明細書の説明は、UE200の1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、メモリ211内に記憶された実行可能プログラムコードによって構成されるプロセッサ210)が機能を実行することに対する簡略として、UE200が機能を実行することに言及する場合がある。示すように、メモリ211は、開示する機能を実行するためにプロセッサ210によって実装され得る1つまたは複数の構成要素またはモジュールを含んでよい。構成要素またはモジュールは、プロセッサ210によって実行可能な、メモリ211の中のソフトウェア280として図示されるが、構成要素またはモジュールが、別のコンピュータ可読媒体の中に記憶され得るか、またはプロセッサ210の中もしくはプロセッサ外のいずれかの専用ハードウェアであってよいことを理解されたい。本明細書で説明する通信と機能性の両方を管理するために、いくつかのソフトウェアモジュールおよびデータテーブルが、メモリ211の中に常駐してよく、プロセッサ210によって利用されてよい。示すようなメモリ211の内容の編成が例にすぎず、したがって、モジュールおよび/またはデータ構造の機能性が、実装形態に応じて異なる方法で組み合わせられてよく、分離されてよく、かつ/または構造化されてよいことを諒解されたい。
【0060】
メモリ211は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ210によって実装されると、1つまたは複数の方法でUE200のロケーションを決定するように、1つまたは複数のプロセッサ210、たとえば、プロセッサ230または位置エンジン235を構成するロケーション決定モジュール282を含んでよい。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、不正確なロケーション推定を生成することになる異常信号を含み得る、SPS受信機217によって受信されるSPS信号に基づいて、UE200のロケーション推定を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、前に推定されたロケーション(すなわち、メモリ211内に記憶された、キャッシュされたロケーション情報)、センサー213から取得されたセンサー情報、たとえば、トランシーバ240を介して、他の近くのUEから受信されたロケーション情報、またはそれらの組合せなど、非SPS情報に基づいて、UE200の推定ロケーションを決定するようにさらに構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、到達時間差(TDOA)、到来角(AoA)、受信信号強度(RSS)、または他の知られている測定結果を使用して、たとえば、トランシーバ基地局(BTS)120、121、122、123から、またはサイドリンクシグナリングにおいて他のUEから、セルラー信号および/またはワイヤレスローカルエリアネットワーク信号を使用してロケーション推定を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、経時的に測位結果を使用してロケーションを計算するために、フィルタ、たとえば、カルマンフィルタ、を使用してUE200の時間フィルタ処理されたロケーションを決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、センサー213から受信されたセンサー情報を使用して、前に推定されたロケーションからの推測航法のために構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、マルチラテレーション技法を使用して、推定ロケーションを決定するために(たとえば、レーダー、ライダー、ソナー、またはラウンドトリップ時間測定などのワイヤレス測距技法から)のエンティティに対する測距とともに、たとえば、いくつかの異なるエンティティ、たとえば、UEから受信されたロケーションを使用して、サイドリンク測位を使用するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、データの様々なソースまたは技法に関する信用レベルに基づく異なる重みを使用して、ロケーション推定を決定するために複数の異なる技法およびデータのソースを使用するように構成され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ210は、データの様々なソースに対する重み付けを調整する(たとえば、0から1の重み付け計数を加える)、またはデータのソースの信用レベルに基づいてUE200のロケーションを決定する際に使用される重み測位技法(weight positioning techniques)(たとえば、推測航法対RTT/マルチラテレーション)を調整するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、ロケーション推定を決定するために使用されるデータのタイプ、ならびに使用されるデータに関連付けられた信用レベルに基づいて、非SPS導出ロケーション推定の信用レベルを決定するようにさらに構成され得る。
【0061】
メモリ211は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ210によって実装されると、受信SPS信号が信頼できるか、または異常であり、たとえば、スプーフィングされており、信頼できないロケーション推定を生成するかどうかを決定するように1つまたは複数のプロセッサ210を構成する異常検出モジュール284を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、SPS導出ロケーション推定の信用レベルを決定するように構成され得る。信用レベルは、たとえば、SPS信号から導出された時間を、たとえば、センサー213内の局部発振器から、またはトランシーバ240を介してBTSから受信されたワイヤレス信号から決定されたローカル時間と比較することによって決定されてよく、たとえば、この場合、極めて一致する時間が、一致しない時間よりもより高い信用レベルを提供する。1つまたは複数のプロセッサ210は、追加または代替として、SPS導出ロケーション推定と、前に推定されたロケーション(すなわち、メモリ211内に記憶された、キャッシュされたロケーション情報)、センサー213から取得されたセンサー情報、たとえば、トランシーバ240を介して他の近くのUEから受信されたロケーション情報、またはそれらの組合せなど、非SPS情報とに基づいて、信用レベルを決定するように構成され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ210は、SPS導出ロケーション推定がキャッシュされたロケーション推定および/または近くのUEから受信されたロケーションと整合すれる程度を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、前のロケーション推定に対してSPS導出ロケーション推定によって示されるUE200のロケーションの変更がセンサー213から取得されたデータ、たとえば、加速度、速度、方位に対応するかどうかを決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、SPS導出ロケーション推定と、たとえば、非SPS情報を使用して生成された非SPS導出ロケーション推定との間の差を決定するように構成され得、この場合、極めて一致するロケーションが、一致しないロケーションよりもより高い信用レベルを提供する。信用レベルを生成する際、1つまたは複数のプロセッサ210は、異なる種類のディスパリティに異なる重みを提供するように構成され得、たとえば、雑音センサーにはわずかな雑音を有するセンサーよりも低い重みが与えられてよい。加えて、1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、SPSベースのロケーション推定が信頼できる(信用レベルがしきい値よりも高い場合)かまたは信頼できない(信用レベルがしきい値に満たない場合)かを決定するために、信用レベルを所定のしきい値と比較するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、他のUEに関するロケーション情報のソースが非SPS情報であるかどうか、他のUEからの推定ロケーションの信用レベル、異常SPS信号が近くのUEによって検出されていることを警告することなど、他のUEまたはトラフィックロケーションサーバから受信された情報に少なくとも部分的に基づいて、SPS信号または非SPS情報に基づいて、SPS信号の信頼性、またそれに応じて、位置推定を決定するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、1つまたは複数のV-UEから受信されたロケーション情報メッセージに基づいて、SPS信号が信頼できるかどうかを決定するように構成され得る。たとえば、1つまたは複数のプロセッサ210は、ロケーション推定のための非SPS情報を使用していくつかのV-UEに基づいて、SPS信号が信頼できるかどうかを決定すること、低い信用レベルをSPSベースのロケーション推定に関連付けること、V-UEが受信したSPS信号が異常であると決定されたという表示を提供することなどを行うように構成され得る。UE200がRSUである一実装形態では、1つまたは複数のプロセッサ210は、たとえば、V-UEによって提供されたロケーション推定に基づいて、またいくつかの実装形態では、V-UE間の決定された範囲など、追加の情報に基づいて、SPS信号がV-UEのために信頼できるかどうかを決定するように構成され得る。
【0062】
メモリ211は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサ210によって実装されると、1つまたは複数のプロセッサ210に、トランシーバ240を介して、UE200に関するロケーション情報を含むメッセージを生成し送信させるか、または他のUEに関するロケーション情報を受信させるように構成された、ロケーション情報報告モジュール286を含んでよい。ロケーション情報は、決定されたロケーション推定とロケーション推定のソースとを含む。たとえば、ロケーション推定は、SPS導出ロケーション推定に高い信用が存在する場合、すなわち、受信SPS信号が異常であると決定されない場合、SPS導出ロケーション推定であり得、またはSPS導出ロケーション推定に低い信用が存在する場合、非SPS導出ロケーション推定であり得る。ロケーション推定のソースは、データのソース、たとえば、SPS信号または非SPSデータの識別であってよい。いくつかの実装形態では、データのソースは、SPSコンスタレーション、キャリア周波数など、またはSPS信号、セルラー信号、LAN信号、サイドリンク信号、TDOA測定結果、AoA測定結果、およびRSS測定結果など、非SPSベースのロケーション推定を生成するために使用されたセンサーデータまたは技法のタイプにさらに精緻化され得る。送信または受信される送信ロケーション情報は、ロケーション情報メッセージ内のロケーション推定に関連付けられた、決定される信用レベルをさらに含んでよい。1つまたは複数のプロセッサ210は、加えて、トランシーバ240を介して、1つまたは複数の他のUEから同様のロケーション情報を受信するように構成され得る。メッセージは、V2Xタイプメッセージまたは他の近くのUEへの他の直接的または間接的メッセージであってよい。メッセージは、ADASなど、たとえば、安全性用途のために使用される、たとえば、CAM、DENM、またはBSMメッセージなどであってよい。いくつかの実装形態では、たとえば、UE200が非車両関連UEである場合、UE間で他のタイプのメッセージングが使用されてよい。1つまたは複数のプロセッサ210は、加えて、たとえば、決定されたロケーション推定、また随意に、ロケーション推定のソースおよび/または信用レベルなど、ロケーション情報とともに、受信SPS信号が異常であると決定されるとき、トランシーバ240を介して、表示をトラフィックロケーションサーバまたは他のUEに送信するように構成され得る。1つまたは複数のプロセッサ210は、加えて、UE200のエリア内のSPS信号が他のUEによって異常であると決定されているとき、トランシーバ240を介して、表示とともに、トラフィックロケーションサーバまたは他のUEからの警告を受信するように構成され得る。
【0063】
本明細書で説明する方法は、用途に応じて様々な手段によって実装され得る。たとえば、これらの方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの任意の組合せで実装され得る。ハードウェア実装態様の場合、1つまたは複数のプロセッサ210は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(digital signal processing devices:DSPD)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic devices:PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays:FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本明細書で説明する機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組合せで実装され得る。
【0064】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実装形態の場合、方法は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)を用いて実装され得る。命令を有形に具現化する任意の機械可読媒体が、本明細書で説明する方法を実装する際に使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードは、1つまたは複数のプロセッサ210に接続され、1つまたは複数のプロセッサ210によって実行され、メモリ211などの非一時的コンピュータ可読媒体内に記憶されてよい。メモリは、1つまたは複数のプロセッサ内に、または1つまたは複数のプロセッサの外部に実装されてもよい。本明細書で使用する「メモリ」という用語は、任意のタイプの長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他のメモリを指し、どのような特定のタイプのメモリもしくはどのような特定の個数のメモリにも限定されるべきではなく、またはメモリが記憶されるどのような特定のタイプの媒体にも限定されるべきではない。
【0065】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアで実装される場合、機能は、メモリ211などの非一時的コンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはプログラムコードとして記憶されてもよい。例は、データ構造を用いて符号化されたコンピュータ可読媒体、および、コンピュータプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読媒体を含む。たとえば、プログラムコードが記憶されている非一時的コンピュータ可読媒体は、開示する実施形態に適合する方式で、異常SPS信号を決定し、ロケーション情報のソースとともにロケーション情報を送信するためのプログラムコードを含み得る。非一時的コンピュータ可読媒体は、物理コンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのような非一時的コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができ、本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0066】
メモリ211など、コンピュータ可読媒体上での記憶に加えて、命令および/またはデータは、通信装置内に含まれる伝送媒体上の信号として提供されてもよい。たとえば、通信装置は、命令およびデータを示す信号を有するトランシーバ240または250を含んでもよい。命令およびデータは、特許請求の範囲において概説される機能を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように構成される。すなわち、通信装置は、開示する機能を実行するための情報を示す信号を有する伝送媒体を含む。
【0067】
メモリ211は、任意のデータ記憶機構を表し得る。メモリ211は、たとえば、1次メモリおよび/または2次メモリを含み得る。1次メモリは、たとえば、ランダムアクセスメモリ、読取り専用メモリなどを含み得る。この例では1つまたは複数のプロセッサ210とは別個であるものとして示されているが、1次メモリのすべてまたは一部が、1つまたは複数のプロセッサ210内に設けられることがあり、あるいは場合によっては、1つまたは複数のプロセッサ210とコロケートされる/結合されることがあることを理解されたい。2次メモリは、たとえば、1次メモリと同じもしくは同様のタイプのメモリ、および/または、たとえば、ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、ソリッドステートメモリドライブなどの1つまたは複数のデータ記憶デバイスもしくはシステムを含み得る。
【0068】
いくつかの実装形態では、2次メモリは、非一時的コンピュータ可読媒体を動作可能に受け入れてもよく、または場合によっては、非一時的コンピュータ可読媒体に結合するように構成可能であってもよい。したがって、いくつかの例示的な実装形態では、本明細書で提示する方法および/または装置は、全体的または部分的に、その上にコンピュータ実装可能コードが記憶されていてもよいコンピュータ可読媒体の形態を取ってもよく、コンピュータ実装可能コードは、1つまたは複数のプロセッサ210によって実行された場合、本明細書で説明するような例示的な動作のすべてまたは部分を実行することが有効に可能にされ得る。コンピュータ可読媒体はメモリ211の一部であってよい。
【0069】
図3は、少なくとも1つのプロセッサ310と、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311と、トランシーバ315とを含む、コンピューティングプラットフォームを備える、BTS120~123のTRP300のある例を示す。プロセッサ310、メモリ311、およびトランシーバ315は、(たとえば、光および/または電気通信用に構成され得る)バス320によって互いに、通信可能に結合され得る。示された装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレスインターフェース)が、TRP300から省かれてよい。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すような、アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサのうちの1つまたは複数を含む)を含み得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る、非一時的記憶媒体である。メモリ311は、ソフトウェア312を記憶し、ソフトウェア312は、命令を含むプロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってもよく、命令は、実行されると、本明細書で説明する様々な機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ310を動作させるように構成される。代替として、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能ではなくてもよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ310を動作させるように構成されてもよい。本説明は、プロセッサ310が機能を実行することのみに言及することがあるが、これは、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなどの、他の実装形態を含む。本説明は、プロセッサ310の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実行することに対する簡略として、プロセッサ310が機能を実行することに言及することがある。本説明は、TRP300の(したがって、BTS120~123のうちの1つの)1つまたは複数の適切な構成要素が機能を実行することに対する簡略として、TRP300が機能を実行することに言及することがある。プロセッサ310は、メモリ311に加えて、かつ/またはメモリ311の代わりに、命令が記憶されたメモリを含んでもよい。プロセッサ310の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0070】
トランシーバ315は、それぞれ、ワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ340および有線トランシーバ350を含んでもよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信および/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号348から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、かつ有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ346に結合された送信機342および受信機344を含んでよい。したがって、送信機342は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の送信機を含んでもよく、かつ/または受信機344は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の受信機を含んでもよい。ワイヤレストランシーバ340は、5Gニューラジオ(NG)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。有線トランシーバ350は、たとえば、サーバ143に通信を送り、サーバ143から通信を受信するための、たとえば、ネットワーク130との、有線通信のために構成された送信機352および受信機354を含んでよい。送信機352は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の送信機を含んでもよく、かつ/または受信機354は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の受信機を含んでもよい。有線トランシーバ350は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてもよい。
【0071】
図3に示すTRP300の構成は、特許請求の範囲を含む本開示の態様一例であり限定ではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、本明細書の説明は、いくつかの機能をTRP300が実行するように構成されるかまたは実行することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数が、サーバ143および/またはUE200によって実行されてもよい(すなわち、サーバ143および/またはUE200が、これらの機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい)。
【0072】
図4は、サーバ143のある例であり、かつ少なくとも1つのプロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含む、コンピューティングプラットフォームを備える、サーバ400を示す。サーバ400は、たとえば、SPS信号が異常であると決定されるとき、UEから表示を受信し、異常SPS信号が検出されているエリア内のUEに警告を提供するように構成されたトラフィック制御サーバであってよい。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、(たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る)バス420によって互いに通信可能に結合され得る。示された装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレスインターフェース)が、サーバ400から省かれてよい。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、
図2に示すような、アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサのうちの少なくとも1つを含む)を含み得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る、非一時的記憶媒体である。メモリ411は、ソフトウェア412を記憶し、ソフトウェア412は、命令を含むプロセッサ可読のプロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってもよく、命令は、実行されると、本明細書で説明する様々な機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ410を動作させるように構成される。代替として、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能ではなくてもよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、機能を実行するようにプログラムされた専用コンピュータとしてプロセッサ410を動作させるように構成されてもよい。本説明は、プロセッサ410が機能を実行することのみに言及することがあるが、これは、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなどの、他の実装形態を含む。本説明は、プロセッサ410に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数がある機能を実行することに対する簡略として、プロセッサ410がその機能を実行することに言及することがある。本説明は、サーバ400の1つまたは複数の適切な構成要素が機能を実行することに対する簡略として、サーバ400が機能を実行することに言及することがある。プロセッサ410は、メモリ411に加えて、かつ/またはメモリ411の代わりに、記憶された命令を有するメモリを含んでよい。プロセッサ410の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0073】
トランシーバ415は、それぞれ、ワイヤレス接続および有線接続を通じて他のデバイスと通信するように構成されるワイヤレストランシーバ440および有線トランシーバ450を含んでもよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を(たとえば、1つまたは複数のアップリンクチャネル上で)送信し、および/または(たとえば、1つまたは複数のダウンリンクチャネル上で)受信し、ワイヤレス信号448から有線(たとえば、電気および/または光)信号に、かつ有線(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448に信号を変換するために、1つまたは複数のアンテナ446に結合された送信機442および受信機444を含んでよい。したがって、送信機442は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の送信機を含んでもよく、かつ/または受信機444は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の受信機を含んでもよい。ワイヤレストランシーバ440は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(モバイル用グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP LTE-V2X(PC5)、IEEE 802.11(IEEE 802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Zigbeeなどの様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、(たとえば、UE200、1つまたは複数の他のUE、および/または1つまたは複数の他のデバイスと)信号を通信するように構成され得る。有線トランシーバ450は、たとえば、TRP300に通信を送り、TRP300から通信を受信するための、たとえば、ネットワーク130との、有線通信のために構成された送信機452および受信機454を含んでよい。送信機452は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の送信機を含んでもよく、かつ/または、受信機454は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってもよい複数の受信機を含んでもよい。有線トランシーバ450は、たとえば、光通信および/または電気通信のために構成され得る。
【0074】
図4に示すサーバ400の構成は、特許請求の範囲を含む本開示の態様の一例であり限定ではなく、他の構成が使用されてよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440が省かれてよい。同じくまたは代替的に、本明細書の説明は、いくつかの機能をサーバ400が実行するように構成されるかまたは実行することを論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数が、TRP300および/またはUE200によって実行されてもよい(すなわち、TRP300および/またはUE200が、これらの機能のうちの1つまたは複数を実行するように構成されてもよい)。
【0075】
図5は、UE200などのUEがそのロケーション情報の信用レベルを決定し、それを使用して、SPSスプーフィング攻撃が存在するとき、近くのUEに警告し、近くのUEに提供されるそのロケーション情報を補正するためのフローチャート500を示す。
【0076】
示すように、UEは、ブロック502において、
図2の位置エンジン235からのロケーション情報を生成するために使用されたSPS信号を受信する。SPS信号は、非異常ことがあり、したがって、ブロック502において得られたロケーション情報は正確なロケーション推定を含み得る。代替として、SPS信号は、異常、たとえば、スプーフィングされていることがあり、ブロック502において得られたロケーション情報は不正確なロケーション推定を含み得る。
【0077】
UEは、たとえば、
図2に示したトランシーバ240を介して、1つまたは複数の他のUEからワイヤレスメッセージをさらに受信し、ブロック504において、そのワイヤレスメッセージから送信側UEのロケーションが決定され得る。ワイヤレスメッセージは、ブロック504に示すように、送信側UEのロケーションの信用レベルとロケーション推定のソースとをさらに含み得る。ワイヤレスメッセージは、例として、たとえば、C-V2Xまたは他のタイプの通信を介して提供される先進ドライバ支援システム(ADAS)のために使用される、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)であってよい。
【0078】
ブロック506において示すように、UEはその独自のロケーション情報のキャッシュを維持し得る。キャッシュされたロケーション情報は、たとえば、パワーダウンの場合に使用され得る、たとえば、最後に知られたロケーションであってよい。キャッシュされたロケーション情報は、前に決定されたロケーション推定を含んでよく、前に決定されたロケーション推定は、SPS情報(信頼できる場合)、または非SPSセンサーからの情報、ならびに前にキャッシュされたロケーション情報および他のUEから受信されたロケーション情報など、非SPS情報から導出され得る。キャッシュされたロケーション情報は、ロケーション推定の信用レベル、ロケーション推定のソースの表示、またはそれらの組合せなど、追加の情報をさらに含んでよい。
【0079】
ブロック508において、UEは、
図2のセンサー213、カメラ218、およびワイヤレストランシーバ240など、非SPSセンサーからロケーション情報を導出し得る。たとえば、ロケーション情報は、加速度、方位、ホイール回転カウント、RADARデータ、LIDARデータ、画像情報などを示すIMUデータを含んでよい。ロケーション情報は、他のUEから受信されたロケーション情報、またはたとえば、
図2のワイヤレストランシーバ240を介して、他のUEからまたはトラフィック管理サーバから受信され得る、受信側SPS信号が信頼できない可能性があるという表示をさらに含んでよい。
【0080】
ブロック510において、UEは、ブロック502においてSPS信号を使用して決定されたロケーション情報の信用レベルを決定する。UEは、たとえば、受信SPS信号が異常であるかどうか、したがって、SPS信号を使用して決定されたロケーション情報の信用レベルがそれに応じて低いかどうかを決定し得る。いくつかの実装形態では、UEは、SPS信号を使用して決定された位置および時間の変更をキャッシュされたロケーション情報、センサー情報、および他のUEから受信されたロケーション情報を含めて、非SPS情報から導出された情報を比較し得る。たとえば、スプーフィングされたSPS信号は、実際のSPS時間とは異なる時間を伝えることがある。スプーフィングが生じると、たとえば、
図2のセンサー213の局部発振器から導出されたローカル時間とSPS信号から受信されたSPS時間との間の差は、通常生じない突然の変更を受けることがあり、この変更の観測は、異常SPS信号、およびSPS導出ロケーション推定の低い信用を示し得る。
【0081】
加えて、異常SPS信号は、不正確なロケーション推定を生成し得る。したがって、異常SPS信号は、たとえば、非SPS情報に基づいて、受信SPS信号から導出されたロケーション推定が不正確であると決定することによって検出され得る。たとえば、ロケーションの突然の変更は、ロケーションの突然の変更に対応するための急な加速など、UE内の非SPSセンサーからの対応する信号を必然的に必要とすることになり、RADARおよびLIDARは、周囲環境の急な変化を観測するはずであり、RADARは、ドップラー信号の突然の上昇を検出するはずであり、ステアリングコラムセンサーは、ヨーのレジスタ変更を行わねばならず、一方、ホイールセンサーは車両速度のレジスタ変更を行わねばならないことになる。非SPSセンサーからの急なロケーション変更の対応する表示がない場合、SPS導出ロケーション推定内の突然の変更は、SPS信号が異常であり、疑わしいことを示し得、必要な是正ステップが必要とされ得る。
【0082】
したがって、SPS導出ロケーション推定は、たとえば、非SPSセンサーからの非SPS情報、キャッシュされたロケーション、および1つまたは複数の他のUEから受信されたロケーションと比較され得る。いくつかの実装形態では、SPS導出ロケーション推定と比較される非SPSベースの情報は、非SPSセンサーなど、非SPSソースから導出された別のロケーション推定、キャッシュされたロケーション、および、たとえば、ブロック516において決定されたような、他のUEのロケーションであってよい。この比較は、SPS信号から導出された推定ロケーションの信用レベルを決定することを可能にすることになる。たとえば、SPS信号がスプーフィングされる場合、キャッシュされたロケーション情報と、非SPSセンサー情報に適合しないSPS導出ロケーションとの間にロケーションのかなりの差が存在し得る。同様に、SPS信号がスプーフィングされている場合、SPS導出ロケーション推定は、他のUEから受信されたロケーション情報とは顕著に異なり得る。
【0083】
SPS導出ロケーション推定に対する信用レベルは、SPS導出ロケーション推定と非SPS情報との間の差の大きさおよびタイプに基づいて決定され得る。例として、非SPS情報およびSPS導出ロケーション推定がわずか少量だけ異なるか、または単一の非SPSセンサーからのデータのみが異なり、残りの非SPSセンサーが極めて一致する場合、信用レベルは比較的高いことがある。対照的に、差が大きいかまたはすべての非SPSセンサーがかなりの差を示す場合、信用レベルは比較的低いことがある。信用レベルの決定において、異なるセンサーからのデータは、異なって重み付けされてよい。SPS導出ロケーション推定が(たとえば、ブロック516において生成された)非SPS導出ロケーション推定と比較される場合、SPS導出ロケーション推定の信用レベルは、ロケーション推定が極めて一致するか、または対応する不確定性範囲内にある場合、高いことがあり、逆に、ロケーション推定に不一致が存在するか、またはロケーション推定が不確定性範囲外である場合、低いことがある。
【0084】
いくつかの実装形態では、(ブロック502からの)SPS導出ロケーション推定は(ブロック506からの)キャッシュされたロケーション情報と引き続き比較されてよく、いくつかの実装形態では、(ブロック508からの)センサーからのロケーション情報と比較されてよい。たとえば、SPS導出ロケーション推定は、たとえば、10Hzのレートで継続的に生成されてよく、各SPS導出ロケーション推定は、ブロック506からの前のキャッシュされたロケーションと比較され得る。前のキャッシュされたロケーションは、車両の推定される移動、たとえば、センサーからのロケーション情報(ブロック508)から取得された車両の速度および方向、たとえば、推測航法、に基づいて更新され得る。SPS導出ロケーション推定と更新された、キャッシュされたロケーション(たとえば推測航法位置)との間の差を所定のしきい値と比較して、これらが十分に一致するかどうかを決定し得る。いくつかの実装形態では、所定のしきい値は、車両の速度に基づいてよい。比較が成功した場合、そのフィルタに基づいて、高い信用レベル、たとえば、90が設定されてよく、比較が失敗した場合、そのフィルタに基づいて、低い信用レベル、たとえば、20が設定されてよい。いくつかの実装形態では、信用レベルは比較における差に応じてよく、たとえば、異なる信用レベルを生成するために、複数の所定のしきい値が使用されてよい。
【0085】
いくつかの実装形態では、信用レベルをさらに増大または低減させ得る、追加のフィルタリングステップが実行されてよい。たとえば、SPS導出ロケーション推定と更新された、キャッシュされたロケーション(たとえば、推測航法位置)との間の初期比較が失敗であった場合、他のセンサーから導出されたロケーション、および(ブロック504からの)他のUEから受信されたロケーションなど、追加の要因を使用して、信用レベルを修正することができる。たとえば、SPS導出ロケーション推定は、たとえば、(ブロック504からの)他のUEから受信されたロケーションおよび(ブロック508からの)他のUEへの範囲に基づくマルチラテレーション、もしくは、たとえば、セルラーベースのロケーション推定、または任意の他の測位情報、たとえば、視覚ベースの測位、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ベースの測位、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)ベースの測位などを使用して決定された、非SPS導出ロケーション推定と比較され得る。いくつかの実装形態では、SPS導出ロケーション推定と非SPS導出ロケーション推定の比較は、一致が失敗であるかまたは成功であるか、および対応する信用レベルを決定するために、所定のしきい値(または、いくつかのしきい値)と比較され得る。しきい値は、たとえば、車両の速度に基づいてよい。後続フィルタ内の一致が失敗である場合、信用レベルはさらに低減されてよく、または逆に後続フィルタ内の一致が成功である場合、信用レベルはさらに増大されてよい。
【0086】
いくつかの実装形態では、複数のフィルタを実行する代わりに、すべての利用可能な情報、たとえば、キャッシュされたロケーション(ブロック506)、センサー情報(ブロック508)、および他のUEのロケーション(ブロック504)に基づいて、SPS導出ロケーション推定と比較され得る、単一の非SPS導出ロケーション推定が生成され得る。得られた差は、対応する信用レベルを生成するために、1つまたは複数のしき値と比較され得る。しきい値は、たとえば、車両の速度に基づいてよい。
【0087】
Table 1(表1)は、例として、SPS導出ロケーション推定と非SPS導出ロケーション情報の比較に基づいて生成され得る様々な信用レベルおよび関連する説明を示す。望まれる場合、他の信用レベルが使用されてよく、比較に応答して異なるアクションが取られる追加の信用レベルが含まれてよい。
【0088】
【0089】
ブロック512において、ブロック510において決定された信用レベルは、たとえば、Table1(表1)に示すように、所定のしきい値と比較され得る。SPS導出ロケーション推定の信用レベルが所定のしきい値よりも高い場合、UEは、ブロック514において、SPS導出ロケーション推定を含むロケーション情報を、ロケーション推定のソースとともに、他のUEに送信し得る。いくつかの実装形態では、ロケーション情報は、ロケーション推定のための信用レベルをさらに含み得る。メッセージは、たとえば、C-V2Xまたは他のタイプの通信を介して送られた、CAM、DENM、またはBSMメッセージであってよい。ブロック506においてキャッシュされたロケーション情報は、それに応じて更新され得る。
【0090】
他方で、ブロック512において、SPS導出ロケーション推定の信用レベルが所定のしきい値より低い場合、SPS導出ロケーション推定は信頼できないと見なされ、UEはSPS導出ロケーション推定を他のUEに送信しないことになる。代わりに、UEは、非SPS情報から決定されたロケーション推定を含むロケーション情報を他のUEに送信し得る。
【0091】
たとえば、ブロック516において、UEは、ブロック506からの、キャッシュされたロケーション情報と、ブロック508における(たとえば、推測航法または他の位置決定技法を使用した)非SPSセンサー情報と、たとえば、ブロック504において、他のUEから受信されたロケーション情報とを含む、非SPS情報を使用して、ロケーション推定を導出し得る。たとえば、複数の信頼できるUEからロケーション情報が受信される場合、たとえば、ラウンドトリップ時間測定など、レーダー技法、ライダー技法、またなワイヤレス測距技法を使用して導出された、信頼できるUEに対する測距情報を使用して、UEの現在のロケーションを推定するのを助けるために、このクラウドソース情報が使用され得る。ロケーション推定は、たとえば、
図2の位置エンジン235、およびロケーション決定モジュール282を実装する1つまたは複数のプロセッサ210によって決定され得る。非SPS導出ロケーション推定の信用レベルは、たとえば、使用される非SPSデータの信用レベル、たとえば、キャッシュされたロケーション情報の信用レベルおよび他のUEから受信されたロケーション情報内の信用レベルに基づいて、決定され得る。いくつかの実装形態では、非SPS導出ロケーション推定の信用レベルは、上記で論じたように、SPS導出ロケーション推定のために導出された信用レベルと同様の様式で導出され得る。たとえば、非SPS導出ロケーション推定が生成され、前にキャッシュされたロケーションと比較されてよく、これは、推測航法を使用して、車両の推定される移動、たとえば、車両の速度および方向に基づいて更新され得る。差を1つまたは複数の所定のしきい値と比較して、これらが十分に一致するかどうか、また生成される対応する信用レベルを決定し得る。UEは、非SPS導出ロケーション推定を含むロケーション情報を、ブロック514におけるロケーション推定のソースとともに、他のUEに送信し得る。いくつかの実装形態では、ロケーション情報は、ロケーション推定のための信用レベルをさらに含み得る。ブロック506においてキャッシュされたロケーション情報は、それに応じて更新され得る。
【0092】
加えて、UEは、受信SPS信号が異常であり、信頼できないという表示を提供するためのメッセージを、RSUまたはBTSを介して、たとえば、トラフィック管理サーバにさらに送ることができる。異常SPS信号が特定のエリアまたは車両に関連付けられるかどうかをトラフィック管理サーバが識別し得るように、メッセージは、非SPS導出ロケーション推定などのロケーション情報、またいくつかの実装形態では、ロケーション推定のソースおよび信用レベルを含んでよい。トラフィック管理サーバは、たとえば、異常SPS信号がある特定のエリアに関連付けられる場合、そのエリア内の車両に警告を提供し得る。
【0093】
ロケーション推定のソースが非SPS情報であることを示す(または、場合によっては、SPS導出ロケーション推定が信頼できないことを示す)ロケーション情報を送信側UEから受信するUEは、あるいは、スプーフィングされた、または場合によっては、信頼できないロケーション情報を送信しているとして送信側UEにフラグを付けることができる。受信側UEは、それに応じて、ロケーション情報を無視するかまたは重み付けしてよい。その上、SPS導出ロケーション推定が信頼できないという表示を受信するUEは、この情報を使用して、その独自のSPS導出ロケーション推定の信用レベルを低減し得る。
【0094】
図6は、UE200が、様々なシナリオにより1つまたは複数の異常SPS信号を受信し得、非SPS導出位置推定と、ロケーション推定のソースと、ロケーション推定の信用レベルとを含むロケーション情報をUE114に提供し得る、例示的な環境600を示す。たとえば、SV183が、異常SPS信号680をUE200に送り得る。異常SPS信号680は、1つまたは複数の様式で異常であってよい。たとえば、信号680は、SV183に関連付けられたフォーマットで生成されているが、不正確である、たとえば、不正確なタイミングを有する、UE200から SV183への範囲の不正確な決定をもたらし得る、スプーフィングされた信号であり得る。別の例として、信号680は、別のSV、たとえば、SV183を含む同じコンスタレーション(すなわち、コンスタレーション180)の別のSV、または異なるコンスタレーションの、たとえば、コンスタレーション190の、別のSVに関連付けられたフォーマットを有する、スプーフィングされた信号であり得る。この場合、信号680に対して決定された疑似範囲は、UE200からSV183への範囲に対応し得るが、UE200は、UE200からSV191の(たとえば、エフェメリスデータによって示される)予想されるロケーションまでの範囲としてこの範囲を使用することになる。これらのシナリオ、すなわち、SV183のフォーマットの信号内の不正確な情報または別のSVのフォーマットのシミュレーションのいずれにおいても、UE200は、UE200が信号680を異常として認識せず、したがって、適切な措置を取らない場合、たとえば、非SPS導出ロケーション推定を決定し、ロケーション推定のソースの表示とともに、UEに提供する場合、UE200は、UE200に対する不正確なロケーションを計算することがある。異常SPS信号680はキャリア周波数を有し、キャリア周波数は、GPSシステムのL1周波数(1575.42MHz)など、SPS信号を使用してロケーションを決定するためにUEによってしばしば使用される周波数であり得る。SV183はまた、特に、異常SPS信号680がSV183の動作誤差により送られた場合、非異常SPS信号683など、1つまたは複数の非異常SPS信号を送り得る。非異常SPS信号683は、異常SPS信号680とは異なるキャリア周波数を有し得る。
【0095】
UE200が異常SPS信号を受信する別の例として、UE200は、1つまたは複数の異常SPS信号615、625を衛星信号エミュレータ610、620からそれぞれ受信することがある。衛星信号エミュレータ610、620は、SPS信号を模倣する信号を生成し送るように構成されたSPS信号シミュレータであり得る。異常SPS信号615、625は、したがって、それぞれ、SV191、192など、SVからの信号をエミュレートし得る(たとえば、SVに対応するフォーマット(たとえば、疑似ランダムコード)を有し得る)。UE200によって受信されると、異常SPS信号615、625は、SV191、192からの非異常SPS信号691、692よりもはるかに高い電力を有し得、これは、実際にSV191、192によって送られた非異常SPS信号691、692よりも(その代わりに)異常SPS信号615、625にUE200をロックさせることがある。
【0096】
論じたように、UE200は、環境600内の1つまたは複数の他のエンティティを使用して、たとえば、異常信号の他の情報との適合性または不適合性を決定することによって、異常である異常信号を識別するのに役立ち得る。たとえば、UE200は、キャッシュされたロケーション情報、非SPSセンサー情報、他のUEのロケーション、またはそれらの組合せなど、非SPS情報をさらに使用して、受信SPS信号の信頼性を決定し得る。たとえば、UE200は、SPS信号から導出された時間が局部発振器または他のローカルソースから決定された時間に適合しないと決定し得る。UE200は、たとえば、非SPS情報から非SPS導出ロケーション推定を決定し得、この推定は、信用レベルを生成するために、SPS導出ロケーション推定と比較され得る。別の例では、UE200は、ロケーション内のすべての変更を、ロケーション内の変更に対応すべき、加速の表示など、非SPSセンサー情報と比較し得る。別の例では、UE200は、シグナリング630(たとえば、レーダー信号、ソナー信号、および/またはライダー信号)を使用して、UE114までの距離を決定するように構成され得る。UE200は、たとえば、1つまたは複数のSPS信号のUE200の近似ロケーションとの適合性を決定するのを助けるために、この距離情報とUE114によってUE200に提供されたUE114のロケーションとを使用し得る。UE200は、視覚情報(たとえば、ランドマーク640を反射した光線642)を使用して、UE200の近似ロケーションを決定するように構成され得る。UE200は、たとえば、カメラ218を使用してランドマーク640の1つまたは複数の画像をキャプチャし、ランドマーク640を識別し、ランドマークおよびロケーションのルックアップテーブル内の(または、この情報について、サーバ400など、別のエンティティに問い合わせることによって)ランドマーク640のロケーションを見つけ、ランドマーク640のロケーションをUE200の近似ロケーションとして使用し得る。
【0097】
UE200がSPS導出ロケーション推定は低い信用レベルを有する、たとえば、所定のしきい値未満である、と決定する場合、UEは、非SPS導出ロケーション推定と、ロケーション推定のソース(すなわち、非SPS情報)と、ロケーション推定の信用レベルとを含む、ロケーション情報をUE114(および他のUE)に送り得る。
【0098】
図7は、UE200が1つまたは複数の異常SPS信号を受信し、異常SPS信号を異常として識別することを示すシグナリングおよびプロセスフロー700を示し、これは、たとえば、
図5のブロック510およびブロック512に対応し得る。フロー700は、示された段階を含むが、例にすぎず、段階が追加され、並べ替えられ、かつ/または削除されてよい。また、理解を促すために、限定された量のSPS信号が示されているが、多数の他の信号がUE200によって受信されてよく、そのうちのいくつかについて論じる。
【0099】
段階710において、UE200は、それぞれ、SV183および衛星信号エミュレータ620から異常SPS信号680、625を受信する。異常SPS信号680は、たとえば、SV183に対応するフォーマットを有し得るが、いくつかの点で(たとえば、タイミング、電力など)不正確であり得る。別の例として、信号680は、別のSV、すなわち、信号680のソース以外のSV、この例ではSV183、のフォーマットを有し得る。異常SPS信号625は、SV、この例ではSV191、に対応するSPS信号のフォーマットを有し得る。
【0100】
段階720において、UE200は、スカイアパーチャテスト(sky aperture test)を実行して、受信信号が受信されることが予想されるかどうか、かつ/または受信信号が上空の予想領域から発生したかどうかを決定し得る。たとえば、異常検出モジュール284は、UE200のロケーションの推定を使用して、UE200に対して、どのSVが可視であるはずか、かつ/またはどのSVが可視でないはずかを決定するように構成され得る。UE200のロケーションの推定は、前に決定されたロケーションに基づく推測航法などの様々な技法のうちの1つまたは複数を使用して、もしくは推定ロケーションとしてサービング基地局の既知のロケーションを使用して、または別の技法で、決定され得る。モジュール284は、SVの1つまたは複数のコンスタレーションおよびUE200の近似ロケーションに関する(現在のおよび将来のSVロケーションを示す)エフェメリスデータに基づいて、予想される可視性を決定するように構成され得る。UE200の近似ロケーションは、たとえば、受信基地局信号および信号を送る基地局の既知のロケーション、UEの前に決定されたロケーション、およびロケーションの決定からの時間などに基づいてよい。異常検出モジュール284は、信号がUE200の現在の近似ロケーションにおいて可視であるはずがないSVに対応する場合、信号を異常として識別するように構成され得る。同じくまたは代替として、異常検出モジュール284は、そこから受信信号が送られた近似方向(場合によっては、上空の領域に対応する)を決定するように構成され得る。たとえば、モジュール284は、UE200の方位とUE200に対する受信信号の到来角とに関するセンサー213のうちの1つまたは複数からのセンサー情報を使用して、そこから受信信号が発信された、UE200のロケーションに対する領域、すなわち、ソース領域、を決定し得る。ソース領域は、UE200のロケーションに対する角度範囲、たとえば、球面座標のθおよびφの複数の組合せであってよい。たとえば、ソース領域が、ソース方向とソース方向のしきい値角度(たとえば、5°)内の任意の角度とを含むように、ソース領域は、たとえば、UE200の到来角および方位とソース方向周囲の不確定性とから決定されたソース方向であってよい。モジュール284は、ソース領域が受信信号に対応する(たとえば、エフェメリスデータに基づく)SV(たとえば、受信信号のフォーマットと同じフォーマットを有する信号を送るSV)の予想ロケーションに対応する(を含む)かどうかを決定するように構成され得る。モジュール284は、信号がSVの予想ロケーションから発信しなかった場合、たとえば、予想ロケーションが決定されたソース領域内にない場合、受信信号を異常PS信号として識別するように構成され得る。
図6に示した誇張された例では、モジュール284は、異常信号615に関して、(衛星信号エミュレータ610を含むことになる)ソース領域がSV191を含まないと決定し得、したがって、モジュール284は、異常信号615を異常として標示し得る。
【0101】
段階730において、非異常SPS信号682、683、691、692が、SV182、183、191、192によって送られ、UE200によって受信される。示されたSPS信号のタイミングは例であり、SPS信号は、示された時間に加えてまたはその代わりに、時々受信されることがある。たとえば、非異常SPS信号691は、異常SPS信号615が衛星信号エミュレータ620によって送られ、UE200によって受信される前に、SV191によって送られ、UE200によって受信されることがある。非異常SPS信号683は、たとえば、異常SPS信号680とは異なるキャリア周波数を有し得る。非異常SPS信号691は、たとえば、異常SPS信号615と同じキャリア周波数を有し得る。非異常SPS信号682、692は、たとえば、それぞれ、非異常SPS信号683、691と同じキャリア周波数を有し得る。
【0102】
段階740において、UE200は、推測航法位置決定など、非SPS情報から位置決定を実行し得る。たとえば、プロセッサ210は、1つまたは複数の動きセンサー測定結果を使用して、前に決定された位置の時間からのUE200の移動の量(また場合によっては、方向)を決定し得る。プロセッサ210は、UE200の決定された移動、および1つまたは複数の前のSPS信号測定結果(たとえば、到達時間などの1つまたは複数の生測定結果、および/または疑似範囲などの1つまたは複数の処理測定結果)を使用して、1つまたは複数の予想される現在SPS信号測定結果を決定するように構成され得る。たとえば、プロセッサ210は、決定された移動(たとえば、大きさおよび方向)およびUE200の前に決定されたロケーションを使用して、UE200の近似現在ロケーションを決定するように構成され得る。プロセッサ210は、UE200の近似現在ロケーションおよび前に決定されたロケーションが決定されたときからの時間を使用して、予想される現在SPS信号測定結果を決定するように構成され得る。プロセッサ210は、予想される現在SPS信号測定結果の対応する実際の現在SPS信号測定結果とのしきい値量を超えた差に応答して、適合チェックをトリガするように構成され得る。しきい値は、様々な形態(たとえば、割合、測定単位量(たとえば、電力))をとってよく、様々な値を有してよい。
【0103】
段階750において、UE200は、SPS信号適合性をチェックして、SPS信号が異常であるかどうかを決定し得る。異常検出モジュール284は、1つまたは複数の予想に対してUE200によって受信された1つまたは複数のSPS信号に関して1つまたは複数の不適合性が存在するかどうかを決定するように構成され得る。SPS信号不適合性は、たとえば、同じSVからの1つまたは複数の他のSPS信号に対して、かつ/もしくは1つまたは複数の他のSVからの(同じコンスタレーションおよび/または1つまたは複数の他のコンスタレーションからの)1つまたは複数の他のSPS信号に対して、かつ/または決定されたロケーション近似値に基づいて、決定された予想外の信号測定結果であり得る。たとえば、異常検出モジュール284は、異なる帯域(異なる帯域のキャリア周波数)のSPS信号間および/または異なるSV(コンスタレーション内および/またはコンスタレーション間の)SPS信号間に不整合性が存在するかどうかを決定するように構成され得る。SPS信号不適合性を決定するための他の例が可能である。
【0104】
異常検出モジュール284は、SPS信号が1つまたは複数の予想に適合しない受信電力を有するかどうかを決定するように構成され得る。たとえば、モジュール284は、受信電力が別の受信信号電力とは予想される量よりもかなり異なることを検出するように構成され得る。異常検出モジュール284は、受信信号間の実際の電力差および対応する予想電力差を決定し、実際の電力差が電力しきい値だけ予想電力差と異なるかどうかを決定するように構成され得る。分析されたSPS信号は、同じSVに対応し得、同じまたは異なるキャリア周波数を有し得、または分析されたSPS信号は、(同じコンスタレーション内のまたは異なるコンスタレーション内の)異なるSVに対応し得る。たとえば、異常検出モジュール284は、SV191によって送られた信号のフォーマットに対応する(それと同様のまたはそれと同一の)フォーマットを有する異常信号615に応答して、(衛星信号エミュレータ620からの)異常SPS信号615と(SV191からの)非異常SPS信号691との間の実際の電力差を決定し、これにより、異常信号615がSV191から発信したことを明らかにし得る。異常検出モジュール284はさらに、SV191から受信された複数のSPS信号に対して予想電力差を決定し得る。たとえば、両方とも互いのしきい値時間量内でSV191から受信された同じキャリア周波数を備えた複数のSPS信号の場合、異常検出モジュール284は、非常に小さい予想電力差を決定(たとえば、メモリ211から取り出し)し得る。異常検出モジュール284は、信号615、691間の実際の電力差が電力しきい値よりも予想電力差と異なるかどうかを決定し得る。たとえば、小さな時間窓内の同じSVからの信号に対する予想電力差はゼロ(またはほぼゼロ)であり得、電力しきい値は小さくて、たとえば、1dBであってよい。異常信号615は衛星信号エミュレータ620から入ったため、信号615の電力は、信号691の電力よりもはるかに高いことがあり、したがって、信号615、691間の電力差は、1dBよりもはるかに高いことがあり、それに応答して、異常検出モジュール284は、信号615を異常として識別し得る(かつ/または信号691を異常として識別し得る)。同じSVからであると考えられ、同じキャリア周波数を有する信号を経時的に比較することは、スプーフィングされたSPS信号の導入を検出するのに役立ち得る。別の例として、異常検出モジュール284は、信号615、691に対する実際の電力差および予想電力差を決定し得、この場合、信号615、691は異なる周波数を有する。この場合、予想電力差は、小さくて(たとえば、ゼロまたはほぼゼロ)であってよく、電力しきい値は小さくて、たとえば、1dBであってよい。信号は1つのキャリア周波数(または少なくともすべてのキャリア周波数よりも少ない)にわたってSV(またはコンスタレーション)に対してのみスプーフィングされ得るため、同じSVからであるが、異なる周波数を有する信号を比較することは、スプーフィングされた信号を識別するのに役立ち得る。別の例として、異常検出モジュール284は、異常SPS信号615と別のSVの別のSPS信号、たとえば、SPS信号682、683、692のうちの1つとの間の実際の電力差および予想電力差を決定し得る。異常検出モジュール284は、適切なSV182、183、192に関するエフェメリスデータおよびUE200の近似ロケーションに基づいて、予想電力差を決定し得る。電力しきい値は、予想電力差に依存し得るか、または、たとえば、割合またはデシベル量である電力差とは無関係であり得る。信号は1つのコンスタレーション(または少なくともすべてのコンスタレーション未満)に対してのみスプーフィングされ得るため、異なるSVからの信号を比較することは、スプーフィングされた信号を識別するのに役立ち得る。たとえば、UE200が屋内にある場合、すべてのSPS信号は、一般に、もしあれば、非常に低い電力で受信されることになるが、スプーフィングされたSPS信号は、実際のSPS信号よりもはるかに高い電力で、かつロケーション決定のために十分な電力で、受信され得る。SVはUE200に対するその可視性および/または上空のその相対的な位置に基づいて選択され得る。たとえば、異常検出モジュール284は、たとえば、予想電力差がゼロに近いように、SVからのSPS信号に対する減衰および/またはマルチパス効果が同様である可能性が高い、互いに対して十分に近いSVに対するSPS信号を選択し得る。
【0105】
経時的なかつ/またはSV間の(たとえば、コンスタレーション間の)受信電力不適合性は、特に、屋内SPS信号スプーフィングを識別する際に役立ち得る。たとえば、異常検出モジュール284が1つのコンスタレーション内のSV、たとえば、コンスタレーション180内のSV181、からのSPS信号の電力は低減する(たとえば、UE200が屋外から屋内に移動することにより)が、別のコンスタレーションの別のSV、たとえば、コンスタレーション190のSV191、からのSPS信号からとされる受信電力は増大するか、または少なくともSV181からのSPS信号の電力低減と同様には低減しないと決定する場合、異常検出モジュール284は、SV191からのSPS信号を異常として識別し得る。複数のコンスタレーションの複数のSVからのSPS信号の受信電力が別のコンスタレーションからの複数のSPS信号の受信電力とほぼ同じくらい低減しない(または電力はそれらの電力とほぼ同じくらい増大さえする)場合、異常検出モジュール284が1つのコンスタレーションのSPS信号を異常として識別し得るように、異常検出モジュール284は、それらのSPS信号を分析するように構成され得る。
【0106】
異常検出モジュール284は、SPS信号が予想に不適合な、対応する疑似範囲を有するかどうかを決定するように構成され得る。たとえば、異常検出モジュール284は、時間フィルタ処理されたロケーション決定に基づくSVに対する疑似範囲がそのSVからとされるSPS信号を使用して決定された疑似範囲と疑似範囲しきい値を越えて異なると決定するように構成され得る。異常検出モジュール284は、UE200のロケーションに対するフィルタ結果(たとえば、カルマンフィルタ結果)を使用して、エフェメリスデータに基づいてSVの予想ロケーションに対して予想される疑似範囲を決定し得る。異常検出モジュール284は、(たとえば、SVからの信号のフォーマットを有する)SVに対応する測定SPS信号に基づいて、SVまでの測定された疑似範囲を決定し得る。異常検出ユニットは、予想疑似範囲が疑似範囲しきい値、たとえば、1%、または5%、または10%を越えて測定された疑似範囲と異なる場合、測定SPS信号を異常として識別し得る。これは、別のコンスタレーションからの信号をエミュレートする1つのコンスタレーションのSVからの信号を異常として識別するのに役立ち得る。別の例として、異常検出モジュール284は、同じSVからとされる受信(実際のまたはスプーフィングされた)SPS信号に基づく疑似範囲が疑似しきい値を越えて予想から外れると決定するように構成され得る。たとえば、異常検出モジュール284は、後の疑似範囲決定に対応するSPS信号が異常であることを示すために、疑似範囲決定間の1%を超える、または5%を超える、または10%を超える疑似範囲の変更を識別し得る。疑似範囲しきい値の値は、比較されている疑似範囲に対応するSPS信号の受信間の時間に応じてよい(たとえば、疑似範囲しきい値が高い値(たとえば、より高い割合)を有するほど、比較される疑似範囲をもたらす信号受信間の時間も長くなる)。別の例として、異常検出モジュール284は、測定SPS信号に基づく疑似範囲差がしきい値量を越えて予想量と異なるかどうかを決定するように構成され得る。電力差に関する上記の議論と同様に、異常検出モジュール284は、測定信号、たとえば、異常信号615および非異常信号692に基づいて、測定疑似範囲差を決定し、(たとえば、UE200の近似ロケーションおよびSV191、192に関するエフェメリスデータに基づいて)対応するSV191、192に対する予想疑似範囲差を決定し、測定疑似範囲差と予想疑似範囲差との差がしきい値量、たとえば、1%、5%、10%を越えて異なる場合、信号615、691のうちの少なくとも1つを異常として識別し得る。
【0107】
異常検出モジュール284は、たとえば、受信電力差および/または疑似範囲差を決定するために、適合性チェックを実行するためにどのSPS信号を使用するかを選択し得る。たとえば、異常検出モジュール284は、SVおよび/またはコンスタレーションの優先度に基づいて、1つまたは複数のそれぞれのSVに対応する1つまたは複数のSPS信号を選択するように構成され得る。異常検出モジュール284は、たとえば、SVおよび/またはコンスタレーションに対する信用のレベルに基づいて、かつ/または1つまたは複数の基準に基づいて、SVに対するSPS信号を選択し得る。たとえば、ネイティブSPS(すなわち、UE200に関連付けられた国が所有するSPS)には最高レベルの信用が与えられてよい。たとえば、GPSにはアメリカ合衆国に関連付けられた(たとえば、そこに現在あると考えられる、またはそこで購入された)UEによって、Galileoには欧州に関連付けられたUEによって、Beidouには中国に関連付けられたUEによって、GLONASSにはロシアに関連付けられたUEによって、(他のSPSよりも)最高の信用が与えられてよい。非ネイティブSPSには、たとえば、ネイティブSPSにたとえば依存し得る信用の階層において、より低い信用が与えられてよい。UE200は、たとえば、UE200の近似ロケーションを決定するために、最も信用できるSPSまたは2つの最も信用できるSPSを使用してSPSを信用の順に使用し、この近似ロケーションを使用して、残りのSPSのうちの1つまたは複数との適合性をチェックし得る。
【0108】
段階760において、UE200は、基地局信号765をTRP300(たとえば、基地局120~123のうちの1つまたは複数または別の基地局)から受信する。基地局信号765は、測位信号(たとえば、PRS)および/または通信信号を含み得る。
【0109】
段階770において、基地局信号765は、基地局信号765と1つまたは複数のSPS信号との間の適合性を検出するために、異常検出モジュール284によって使用され得る。たとえば、異常検出モジュール284は、TRP300からの(たとえば、
図6に示すようにBTS120またはBTS123からの)基地局信号765を使用して、UE200の近似ロケーションを決定するように構成され得る。モジュール284は、近似ロケーションを使用して、1つまたは複数のSPS信号の1つまたは複数の予想受信電力を決定するおよび/または1つまたは複数のSVに対する1つまたは複数の予想疑似範囲を決定するように構成され得る。モジュール284は、予想受信電力および/または予想疑似範囲が測定SPS信号または測定SPS信号から決定された予想受信電力および/または疑似範囲と適合するかどうかを決定するように構成され得る。たとえば、モジュール284は、測定受信電力および予想受信電力が電力しきい値に満たない程度に異なるかどうか、かつ/または測定疑似範囲および予想疑似範囲が疑似範囲しきい値に満たない程度に異なるかどうかを決定し得る。
【0110】
段階780において、UE200は、1つまたは複数の他の技法、すなわち、非SPS技法を使用して、適合性チェックを実行し得る。たとえば、異常検出モジュール284は、レーダー技術、ライダー技術、WAN技術、および/またはWi-Fi技術に基づいて、ロケーション情報を取得するように構成され得るが、それは、そのような情報が利用可能であるためである。異常検出モジュール284は、これらの他の技術のうちの1つまたは複数によって取得されたロケーション情報を使用して、そのような情報によるUE200のロケーションが1つまたは複数のSPS信号に適合するかどうか、たとえば、受信電力レベルおよび/または決定された疑似範囲またはロケーションに適合するかどうかを決定するように構成され得る。たとえば、異常検出モジュール284は、UE114のロケーションおよびUE114とUE200との間の距離に基づいて、UE200の近似ロケーションを決定するために、UE200とUE114との間のシグナリング630(たとえば、レーダー、ライダー、ソナー)を使用して近似ロケーションを取得し得る。別の例として、異常検出モジュール284は、たとえば、ランドマーク640を認識する視覚情報を使用することによって、UE200の近似ロケーションを決定するために視覚情報を使用し、(たとえば、メモリ211内に記憶された、ランドマーク640によって提供された、または、サーバ400など、別のエンティティによって提供された)ランドマークのロケーションをUE200の近似ロケーションとして使用し得る。異常検出モジュール284は、たとえば、ランドマークを識別してランドマークのロケーションを取得するためにランドマークの視覚情報を使用して、ランドマークからの距離を決定するためにレーダーを使用して、またUE200の近似ロケーションを決定するためにこの距離およびランドマークロケーションを使用して、技術を組み合わせてもよい。別の例として、異常検出モジュール284は、SPS信号を異常として識別することを助けるために、UE200のロケーションに対する制約に関する情報を使用し得る。たとえば、異常検出モジュール284は、マップ情報、およびUE200および/またはUE200が存在する車両の特性に関する情報を使用し得る。したがって、たとえば、異常検出モジュール284は、決定されたロケーションおよび/またはSPS信号に対応する疑似範囲を比較して、UE200が、UE200がボートである(またはその中に存在する)場合には地上など、不可能な(または少なくとも可能性が低い)ロケーションにあること、UE200が、車またはトラックなど、陸上車両である(またはその中に存在する)場合には水の中にあること、UE200が列車である(またはその中に存在する)場合には、列車トラックからかなりずれていることなどを示すSPS信号を異常として識別し得る。別の例として、UE200は、通信範囲内の1つまたは複数の他のUEをチェックして、他のUEによって決定されたロケーションがUE200によって取得されたSPS信号測定結果に対応するかどうかを決定し得る。たとえば、UE200は、別のUEのロケーションを要求し得、かつ/または他のUEのロケーションを示す別のUE(たとえば、
図6に示すUE114)によってプッシュされた通知(たとえば、安全通知)を受信し得る。UE200、たとえば、異常検出モジュール284は、通知によって示された、または要求に応答して提供されたロケーションが受信SPS信号からUE200によって取得されたSPS信号測定結果(たとえば、疑似範囲、ロケーション(たとえば、時間フィルタ処理されたロケーション)など)と適合するかどうかを決定して、受信SPS信号が異常であるかどうかを決定し得る。
【0111】
異常検出モジュール284は、段階750の1つまたは複数の適合性チェックを再度実行するように、かつ/または段階770、780の適合性チェックのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。異常検出モジュール284は、第NのSPS信号ごとになど、1つまたは複数の基準に基づいて、または段階750における異常としてのSPS信号の識別に応答して、すべての信号に対してそのようなチェックを実行するように構成され得る。異常検出モジュール284は、UE200のロケーションの認識の感度レベルに基づいて、異なる適合性チェックおよび/または異なる量の適合性チェックを実行するように構成され得る。たとえば、スマートフォン用の異常検出モジュール284は、運動アプリケーションに関して段階750におけるSPS信号チェックを超えて適合性チェックを実行しないように構成され得るが、軍事用航空機用の異常検出モジュール284は、情報が利用可能であるすべての適合性チェックを実行するように構成され得る。異常SPS信号の適合性チェック、および再チェックは、SPS信号の異常としての初期識別を確認または否定するのに役立ち得る。SPS信号が異常として識別されるものの、後続の適合性チェックが、SPS信号が1つまたは複数の他のSPS信号および/または他の形態の適合性チェックに適合することを明らかにする場合、SPS信号は異常として再識別されなくてよい。
【0112】
段階790において、異常検出モジュール284は、トラフィック管理サーバであってよいサーバ400にメッセージを送り、受信SPS信号が異常であり、信頼できないという表示を提供し得る。異常SPS信号が特定のエリアまたは車両に関連付けられるかどうかをトラフィック管理サーバが識別し得るように、メッセージは、非SPS導出ロケーション推定などのロケーション情報、またいくつかの実装形態では、ロケーション推定のソースおよび信用レベルを含んでよい。トラフィック管理サーバは、たとえば、異常SPS信号がある特定のエリアに関連付けられる場合、そのエリア内の車両に警告を提供し得る。
【0113】
図8は、UE200が、SPS信号を受信し、SPS信号が異常であるかどうかを決定し、ロケーション推定およびロケーション推定のソース、またいくつかの実装形態では、ロケーション推定の信用レベルを含むロケーション情報を他のUEに送るシグナリングおよびプロセスフロー800を示す。フロー800は、示された段階を含むが、例にすぎず、段階が追加され、並べ替えられ、かつ/または削除されてよい。また、理解を促すために、限定された量のSPS信号が示されているが、多数の他の信号がUE200によって受信されてよく、そのうちのいくつかについて論じる。
【0114】
段階810において、非異常SPS信号が、SV181、182、183によって送られ、UE200によって受信される。
【0115】
段階815において、UE200は、異常SPS信号を衛星信号エミュレータ620から受信し得る。異常SPS信号は、たとえば、SV183に対応するフォーマットを有し得るが、いくつかの点で(たとえば、タイミング、電力など)不正確であり得る。示したSPS信号のタイミングおよび数は例であり、追加で、または示した時間の代わりに、追加のまたは異なるSPS信号が時々受信され得る。たとえば、非異常SPS信号は、異常SPS信号が衛星信号エミュレータ620によって送られ、UE200によって受信された後、SVによって送られ、UE200によって受信され得る。異常SPS信号は、非異常SPS信号のうちのいくつかまたはすべてと同じまたは異なるキャリア周波数を有し得る。
【0116】
段階820において、UE200は、段階810からの受信SPS信号および段階815(もしあれば)において受信された異常SPS信号を使用して、SPSベースのロケーション推定を決定し得る。プロセッサ210は、到達時間などのSPS信号測定結果、および/または、疑似範囲などの1つまたは複数の処理測定結果を使用して、UE200に対するSPS導出推定ロケーションを決定するように構成され得る。
【0117】
段階830において、UE200は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240を介して、各送信側UEのロケーション推定と、ロケーション推定のソース(たとえば、ロケーション推定がSPS信号から導出されるか、または非SPS信号から導出されるかどうか)と、ロケーション推定の信用レベルとを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数の他のUE114から受信する。ワイヤレスメッセージは、たとえば、CAM、DENM、またはBSMなど、ADASのために使用される、V2Xまたは他のタイプのメッセージであってよい。UE200は、異常SPS信号がUE200のエリア内で報告されているかどうかを示し得る、トラフィック制御サーバによってブロードキャストされるメッセージをさらに受信し得る。
【0118】
段階832において、UE200は、IMUセンサー、カメラ、ワイヤレストランシーバなど、非SPSベースのセンサーから入力されたデータを収集し得る。データ入力は、たとえば、加速、方位、速度、ホィール回転カウント、レーダーデータ、ライダーデータ、画像情報などに関連するデータを含み得る。当然、センサー入力データは、必ずしも1つの特定の瞬間に収集されるとは限らず、データが利用可能になるにつれて経時的に連続的に収集され得ることを理解されたい。
【0119】
段階834において、UE200は、そのキャッシュされたロケーションデータ、たとえば、UE200によって記憶された1つまたは複数の前のロケーション推定を収集する。ロケーションデータは、ロケーション推定のソース(たとえば、ロケーション推定がSPS信号から導出されたか、または非SPS信号から導出されたかどうか)と、ロケーション推定の信用レベルとを含み得る。
【0120】
段階840において、UE200は、たとえば、
図5を参照しながら論じたように、キャッシュされたロケーション情報、センサーデータ、および他のUEから受信されたロケーション情報など、たとえば、非SPS情報を使用して、非SPS導出ロケーション推定を決定し得る。たとえば、プロセッサ210は、1つまたは複数のセンサー測定結果を使用して、たとえば、推測航法を使用して、キャッシュされたロケーション推定の時間からのUE200の移動の量(また場合によっては、方向)を決定するようにさらに構成され得る。プロセッサ210は、信頼できる場合、他のUEからのロケーション情報を使用して、たとえば、レーダー技法、ライダー技法、またはラウンドトリップ時間測定などのワイヤレス測距技法から導出された、他のUEに対する測距情報を使用して、ロケーション推定を決定するのを支援するようにさらに構成され得る。プロセッサ210は、キャッシュされたロケーション情報に関連付けられた信用レベルおよび他のUEからのロケーション情報を使用して、たとえば、信頼できない情報よりも信頼できる情報により大きく重み付けすることによって位置決定を支援し、決定されたロケーション推定の信用レベルを決定するように構成され得る。
【0121】
段階850において、UE200は、たとえば、
図5および
図7で論じたように、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定する。たとえば、UE200は、SPS導出ロケーション推定の信用レベルを決定し得る。たとえば、SPS導出ロケーション推定の信用レベルは、
図5、
図6、および
図7で論じたように決定され得る。プロセッサ210は、センサーから決定されたUE200の移動、キャッシュされたロケーション入力、他のUEのロケーション、またはそれらの組合せを使用して、SPS導出ロケーション推定が信頼できるかどうかを決定するように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信を介して局部発振器からまたはBTSから導出された、UE200に関するローカル時間が、たとえば、SPS信号から導出されたSPS時間と比較され得る。別の例では、SPS導出ロケーション推定は、キャッシュされたロケーション情報または他のUEのロケーションと比較され得る。別の例では、たとえば、SPS導出ロケーション推定とキャッシュされたロケーション情報からの前のロケーション推定との間の差に基づくUE200の位置の変更が、加速データ、方位データなどのセンサー情報と比較され得る。別の例では、SPS導出ロケーション推定が非SPS導出ロケーション推定と比較され得る。プロセッサ210は、その変種の予想およびソースに対するその変種の大きさに基づいてSPS導出ロケーション推定に関する信用レベルを決定するように構成され得る。プロセッサ210は、ロケーション情報のソース、ロケーション推定の信用レベル、または受信SPS信号が異常であると決定されたという警告など、たとえば、段階830において、たとえば、他のUEから受信された情報に基づいて、SPS信号の信頼性を決定するように構成され得る。プロセッサ210は、SPS位置フィックスの更新レートで初期信用レベルを生成し、その信用レベルが、段階840において第2の非SPS導出ロケーション推定などの追加のロケーション情報を(たとえば、他のUEロケーション情報およびセンサー情報に基づいて)導出するには低い場合、信用レベルを更新(すなわち、増大または低減)するために、たとえば、SPS導出ロケーション推定と比較される、段階840においてすべての利用可能な非SPSロケーション情報から単一の非SPS導出ロケーション推定を導出する単一フィルタ使用して、またはたとえば、段階840において(たとえば、キャッシュされたロケーション情報ならびに速度および方向情報に基づいて)第1の非SPS導出ロケーション推定を導出する複数のフィルタを使用して、信用レベルを決定するように構成され得る。
【0122】
段階860において、UE200は、SPS信号の信頼性に基づいて、SPS導出ロケーションまたは非SPS導出ロケーションを選択する。たとえば、プロセッサ210は、所定のしきい値に対して信用レベルをチェックするように構成され得る。信用レベルがしきい値未満である(低い信用を示す)場合、プロセッサ210は、非SPS導出ロケーション推定を選択し得、信用レベルがしきい値を越える(高い信用を示す)場合、プロセッサ210は、SPS導出ロケーション推定を選択し得る。
【0123】
段階870において、UE200は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240を介して、選択されたロケーション推定と、ロケーション推定のソース(たとえば、ロケーション推定がSPS信号から導出されるか、もしくは非SPS情報から導出されるか、またいくつかの実装形態では、非SPS情報のタイプであるかどうか)とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数の他のUE114に送る。いくつかの実装形態では、ロケーション推定の信用レベルが送られてもよい。ワイヤレスメッセージは、たとえば、CAM、DENM、またはBSMなど、ADASのために使用される、C-V2Xまたは他のタイプのメッセージであってよい。UE200が非SPS導出ロケーション推定を選択する場合、UE200は、異常SPS信号がUE200によって検出されていることを示すためのメッセージをトラフィック制御サーバにさらに送り得、ロケーション情報、たとえば、非SPS導出ロケーション推定と、ロケーション推定のソースと、ロケーション推定の信用レベルとを含み得る。
【0124】
図9は、UE902および904(車両として示す)が、UEのためのロケーション推定、ならびにロケーション情報のソースを1つまたは複数の他のエンティティに提供するために、ワイヤレスロケーション情報メッセージを送信するワイヤレス通信システム900を示す。
図9に示すように、UE902は、通信リンク903を介してUE904(別の車両として示す)と、通信リンク907を介してUE910(RSUとして示す)と、通信リンク913を介してUE912(歩行者914が保持する)となど、他のエンティティとワイヤレス通信し得る。UE904は、やはり通信リンク915を介してUE910とワイヤレスに通信するとして示されている。通信は、PC5インターフェース、たとえば、DSRCまたはC-V2Xなど、任意の好適なシグナリングを使用した直接通信であってよく、あるいはRSU910などのインフラストラクチャなどを使用した、またはUuインターフェース、mmWave、もしくは(たとえば、
図1に示したように)基地局を使用した任意のワイヤレス通信を介した間接通信であってもよい。
【0125】
図9は、UE902がロケーション情報メッセージ920をUE904に送信することを示し、ロケーション情報メッセージ920は、たとえば、ブロードキャスト送信、マルチキャスト送信、またはユニキャスト送信を使用して、同様にUE910およびUE912に送られ得る。その上、たとえば、UE904からUE910に送られ、通信リンク903を介してUE902にも送られ得る、ロケーション情報メッセージ921によって示すように、様々なUE904、910、および912が、同様のロケーション情報メッセージをUE902に、また互いに提供し得る。ロケーション情報メッセージ920および921は、たとえば、
図8の段階830および870において送られたメッセージと同じであってよい。ロケーション情報メッセージ921は、ロケーション情報メッセージ920と同じフォーマットを有し得るが、ロケーション情報メッセージ920および921の内容は、それぞれUE902および904に対して固有である。
【0126】
いくつかの実装形態では、ロケーション情報メッセージ920は、UE902に対して決定されたロケーション推定を含む第1の部分922と、ロケーション推定を導出するために使用されるロケーション情報のソースを含む第2の部分924とを含む、2つ以上の部分に分割され得る。ロケーション情報メッセージ920は、ロケーション推定のために決定された信用レベルを提供する第3の部分926をさらに含み得る。ロケーション情報メッセージ920は、受信SPS信号が異常であると決定された(たとえば、UE902がSPSスプーフィング攻撃を受けている)ことを示す第4の部分928をさらに含み得る。
【0127】
たとえば、ロケーション情報メッセージ920の様々な部分922、924、926、および928は、異なる情報要素(IE)であってよい。IE924は、ロケーション推定を生成するために使用されたロケーション情報のソースをIE922内に示し得る。IE924内のロケーション情報のソースは、ロケーション情報のソースがSPSであるかまたは非SPSであるかを単に識別し得る。他の実装形態では、IE924内のロケーション情報のソースは、ソースが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号(たとえば、他のUEまたはRSUからの)、到達時間差(TDOA)、到来角(AoA)、および受信信号強度(RSS)であるかどうかなど、ロケーション推定を生成するために使用された情報のタイプを識別し得る。いくつかの実装形態では、IE924は、ソースの列挙されたリストからのロケーション情報のソースのタイプを識別するために使用されるマルチビット値を含み得る。Table 2(表2)は、例として、ロケーション情報メッセージ920のソースIE924内に含まれ得る、列挙された値を使用して位置ソースを提供し得るアプリケーションレイヤIEを示す。当然、適宜に他のソースが列挙されてよい。
【0128】
【0129】
いくつかの実装形態では、ロケーション情報メッセージ920内のソースIE924は、たとえば、SPSまたは非SPSなど、2値変数を使用してロケーション情報のソースを示し得る。Table 3(表3)は、例として、ロケーション情報メッセージ920のソースIE924内に含まれ得る、SPSまたは非SPSなどの位置ソースを提供し得るアプリケーションレイヤIEを示す。
【0130】
【0131】
受信側UE904(またはUE910および912のいずれか)は、ロケーション情報メッセージ920内のロケーション情報のソースを使用して、その独自のロケーション決定および受信SPS信号が異常であり得るかどうかの決定を支援し得る。たとえば、UE904がロケーション情報メッセージを複数のソースから受信する場合、ロケーション情報メッセージのうちのいくつかがロケーション情報のソースがSPS信号であることを示し、他のロケーション情報メッセージがロケーション情報のソースがSPS信号であることを示す場合、UE904は、ロケーション決定を支援するために、SPS信号から発信された他のUEからのロケーション推定を使用することを選択し得る。UE904は、たとえば、SPS信号から発信された、他のUEからのロケーション推定を(たとえば、
図5で論じたように)UE904によって受信されたSPS信号が異常であり得るかどうかを検証するためのフィルタとして使用し得、SPS信号が信頼できると決定された場合、受信SPS信号を使用して、また場合によっては、非SPS情報(SPS信号から発信された、他のUEからのロケーション推定、および、たとえばサイドリンク測位における、他のUEまでの範囲、または前にキャッシュされたロケーションおよびセンサー情報、たとえば、推測航法など)を使用して、ロケーション推定を決定し得る。その上、複数の他のUEがロケーション情報のそのソースが非SPSベースの情報であると報告する場合、UE904は、その独自のSPS導出ロケーション推定において、妥当性をチェックするか、または信用レベルを低減するようにトリガされ得る。したがって、他のUEからのロケーション情報のソースは、自律運転/協調運転ユースケースのために使用され得る。
【0132】
加えて、ロケーション情報メッセージ920は、上記で、たとえば、
図5で論じたように、ロケーション推定を決定するために、またロケーション推定の信用レベルを決定するために、同様に使用され得る、ロケーション推定に対する信用レベルを含むIEを含み得る。
【0133】
加えて、UE902が、自らがSPSスプーフィング攻撃を受けている(または場合によっては、信頼できない異常SPS信号を受信している)と決定した場合、UE902は、その受信SPS信号が信頼できないことを警告するIE928をロケーション情報メッセージ920内に含めることができる。(たとえば、SPSスプーフィング攻撃または他の異常信号による)信頼できないSPS信号の表示は、他のUE、たとえば、UE904に提供されてよく、そのUEは、この警告を使用して、UE902を「不正」車両として誤認識する機会を低減し得、SPS信号のその独自の検証をトリガし得る。信頼できないSPS信号の表示は、別個のIE928として、たとえば、シングルビットとしてUE902によって明示的に提供されてよいし、または位置ロケーションソースIE924が、ロケーション情報のソースが非SPSであることを示すときに暗示的に提供されてもよい。
【0134】
図9に示すように、トラフィックサーバ930が存在し得、たとえば、バックホールリンク911であってよい通信リンク932を介して、または
図1に示すようなネットワーク130を介したワイヤレス接続を介して、RSU910に接続され得る。トラフィックサーバ930は、たとえば、許可帯域の無認可使用を検出するために、報告、たとえば、V2Xの不正行為報告を集めるために使用され得るスペクトル不正行為機関であり得る。しかしながら、RF問題の識別のために中央機関に依存するとき、レイテンシが問題である。たとえば、安全性用途、および協調運転などの高度用途の場合、RF問題または不正行為に関する情報を取得する際の遅延は望ましくない。したがって、いくつかの実装形態では、RSU910(または他のサイドリンクUE)は、信号の不正な振る舞いを識別するために使用され得る。
【0135】
一実装形態では、RSU910は、1つまたは複数のUEによって提供されたロケーション情報メッセージに基づいて、信頼できないSPS信号を検出するために使用され得る。たとえば、RSU910は、ロケーション情報メッセージ920および921をUE902および904から受信し得、ロケーション情報メッセージ920および921のうちの1つまたは複数の内容から、RSU910のエリア内のSPS信号が信頼できないかどうかを決定し得る。RSU910は、信頼できないSPS信号の存在を、たとえば、示したトラフィックサーバ930および/またはUE902および904など、有能な機関に報告し得る。
【0136】
図10は、UE1006-1、1006-2、1006-3(UE1006と総称されることがある)から受信されたロケーション情報メッセージに基づくUE1002による信頼できないSPS信号の検出を示すシグナリングおよびプロセスフロー1000を示す。UE1002は、RSUであってよく、本明細書でRSU1002と呼ばれることがあるが、別のV-UE、サイドリンクUE、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスであってもよい。UE1006は、たとえば、UE200と同じであってよく、受信SPS信号が異常であるかどうかを個々に決定し、ロケーション情報を他のUEおよびRSU1002に送り得る。フロー1000は、示された段階を含むが、例にすぎず、段階が追加され、並べ替えられ、かつ/または削除されてよい。また、理解を促すために、限定された量のUE1006およびSPS信号が示されているが、多数の他の信号およびUEが含まれてよい。
【0137】
段階1010において、非異常SPS信号がSV181、182、183によって送られ、UE1006によって受信される。
【0138】
段階1015において、UE1006は、異常SPS信号を衛星信号エミュレータ620から受信し得る。異常SPS信号は、たとえば、SV183に対応するフォーマットを有し得るが、いくつかの点で(たとえば、タイミング、電力など)不正確であり得る。示したSPS信号のタイミングおよび数は例であり、追加で、または示した時間の代わりに、追加のまたは異なるSPS信号が時々受信され得る。たとえば、非異常SPS信号は、異常SPS信号が衛星信号エミュレータ620によって送られ、UE1006によって受信された後、SVによって送られ、UE1006によって受信され得る。異常SPS信号は、非異常SPS信号のうちのいくつかまたはすべてと同じまたは異なるキャリア周波数を有し得る。
【0139】
段階1020において、UE1006は、受信SPS信号が異常であるかどうかを決定し、たとえば、
図8の段階820~860で、または本明細書の他の場所で説明したように、ロケーション推定のためにSPS信号を使用するかまたは非SPS信号を使用するかを選択し得る。
【0140】
段階1030において、RSU1002は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240を介して、選択されたロケーション推定とロケーション推定のソース(たとえば、ロケーション推定がSPS信号から導出されたかまたは非SPS信号から導出されたか)とを含むワイヤレスメッセージをUE1006から受信するように構成され得る。段階1030において送られるメッセージは、たとえば、
図8に示した段階870と同様であってよい。いくつかの実装形態では、メッセージは、ロケーション推定の信用レベルおよび/または受信SPS信号が異常であると検出されたかどうかの表示をさらに含み得る。ワイヤレスメッセージは、たとえば、CAM、DENM、またはBSMなど、ADASのために使用される、V2Xまたは他のタイプのメッセージであってよい。
【0141】
段階1040において、RSU1002内のプロセッサ210は、UE1006から受信された1つまたは複数のメッセージに基づいて、SPS信号が信頼できるかどうかを決定するように構成され得る。
【0142】
RSU1002は、たとえば、1つまたは複数のロケーション情報メッセージ1030から、RSU1002の周囲のエリア(たとえば、UE1006からRSU1002までのワイヤレス範囲内のエリア)内のSPSが信頼できるかまたは信頼できないかを決定し得る。たとえば、いくつかの実装形態では、RSU1002は、ロケーション情報メッセージ1030内の情報のソースから、ロケーション推定がSPS信号から導出されたかまたは非SPS信号から導出されたかを決定し得る。多数の車両が非SPS信号に基づいてロケーション推定を生成している場合、RSU1002は、RSU1002周囲のエリア内のSPS信号は信頼できないと決定し得る。たとえば、非SPS信号に基づいて(所定の時間期間内に)ロケーション推定を導出しているUEの数が所定のしきい値よりも多い場合、SPS信号は信頼できないと決定され得る。UEの数は、たとえば、UEがロケーション情報メッセージを送る割合であってよく、たとえば、非SPS信号に基づいて(所定の時間期間内に)ロケーション推定を導出しているUEの割合が所定のしきい値よりも高い場合、SPS信号は信頼できないと決定され得る。
【0143】
いくつかの実装形態では、RSU1002は、ロケーション推定の信用レベルから、エリア内のSPS信号が信頼できるかまたは信頼できないかを決定し得る。たとえば、ロケーション情報メッセージ1030内のいくつかのロケーション推定はSPS信号から導出されているが、そのロケーション推定に関する信用レベルが低い場合、RSU1002のエリア内のSPS信号は信頼できないと決定され得る。しきい値数の低い信用レベルが使用されてよく、低い信用レベルを有するロケーション推定の数がしきい値よりも多い場合、SPS信号は信頼できないとして識別され得る。異なるレベルの信用に対して異なるしきい値または重み付けが使用されてよい。RSU1002は、情報のソースと信用レベルの両方に基づいて、エリア内のSPS信号の信頼性を決定し得る。たとえば、いくつかのロケーション推定が非SPS信号から導出され、SPS信号から導出されたいくつかの残りのロケーション推定に低い信用レベルが割り当てられる場合、RSU1002は、そのエリア内のSPS信号は信頼できないと決定し得る。
【0144】
いくつかの実装形態では、RSU1002は、受信SPS信号がUEによって異常であると決定されたという、ロケーション情報メッセージ1030内の表示から、エリア内のSPS信号が信頼できるか否かを決定し得る。たとえば、いくつかの車両が、受信SPS信号が異常であると決定されたことを警告するロケーション情報メッセージを送っている場合、RSU1002は、RSU1002周囲のエリア内のSPS信号は信頼できないと決定し得る。いくつかの実装形態では、受信SPS信号が異常であると決定されたことを警告する単一の表示の受信は、エリア内のSPS信号は信頼できないと決定するためには十分であり得、他の実装形態では、より大きい数のまたはしきい値割合のUEが必要とされてもよい。
【0145】
段階1050において、RSU1002は、段階1040において、SPS信号が信頼できないと決定されているとき、たとえば、
図2に示したトランシーバ240を介して、エリア内のSPS信号が信頼できないという表示を有するワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUE1006(たとえば、ワイヤレス範囲内のUE)に送るように構成され得る。たとえば、UE1006に提供されるメッセージは、ウェーブサービスアドバタイズメント(Wave Service Advertisement:WSA)または他のチャネルを介して送信されてよく、ロケーション推定を導出するために非SPS信号を使用する示唆を暗示的または明示的に提供し得る。
【0146】
段階1055において、RSU1002は、RSU1002のワイヤレス範囲内のエリア内のSPS信号が信頼できないと決定されているとき、たとえば、
図2に示したトランシーバ240またはトランシーバ250を介して、SPS信号が信頼できないという表示を有するメッセージをトラフィックサーバ1004に送るように構成され得る。
【0147】
図9を参照すると、別の実装形態では、RSU910は、1つまたは複数のUEによって提供されたロケーション情報メッセージに基づいて、信頼できないまたは異常なSPS信号を識別するために使用され得る。たとえば、UE902および904が、SPS信号が異常であるかどうかを決定しないが、SPSベースのロケーション推定をRSU910に提供するいくつかの実装形態では、RSU910の範囲内のUEのうちのいくつかまたはすべてが異常SPS信号を受信することがあり、SPS信号が異常であることに気づいていないことがある。これにより、UEは、異常SPS信号に基づいて、不正確なロケーション推定を送ることがある。したがって、RSU910は、たとえば、ロケーション推定に少なくとも部分的に基づいて、RSUのエリア内のSPS信号が信頼できないかどうかを決定し得る。たとえば、RSU910は、UE対のためのロケーション推定間の距離を、たとえば、ロケーション情報メッセージ920および921内でUEによって提供されたUE対間の範囲と比較し得る。UEの推定されるロケーションと範囲との間の不一致は、エリア内の信頼できないSPS信号を識別するために使用され得る。RSU910は、信頼できないSPS信号の存在を、たとえば、示したトラフィックサーバ930および/またはUE902および904など、有能な機関に報告し得る。
【0148】
図11は、UE1106-1、1106-2、1106-3(UE1106と総称されることがある)から受信されたロケーション情報メッセージに基づくときの、UE1102による信頼できないまたは異常なSPS信号の識別を示すシグナリングおよびプロセスフロー1100を示す。UE1102は、RSUであってよく、本明細書でRSU1102と呼ばれることがあるが、別のV-UE、サイドリンクUE、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスであってもよい。UE1106は、たとえば、UE200と同じであってよいが、受信SPS信号が異常であるかどうかを個々に決定することができないことがある。フロー1100は、示された段階を含むが、例にすぎず、段階が追加され、並べ替えられ、かつ/または削除されてよい。また、理解を促すために、限定された量のUE1106およびSPS信号が示されているが、多数の他の信号およびUEが含まれてよい。
【0149】
段階1110において、非異常SPS信号が、SV181、182、183によって送られ、UE1106によって受信される。
【0150】
段階1115において、UE1106は、異常SPS信号を衛星信号エミュレータ620から受信し得る。異常SPS信号は、たとえば、SV183に対応するフォーマットを有し得るが、いくつかの点で(たとえば、タイミング、電力など)不正確であり得る。示したSPS信号のタイミングおよび数は例であり、追加で、または示した時間の代わりに、追加のまたは異なるSPS信号が時々受信され得る。たとえば、非異常SPS信号は、異常SPS信号が衛星信号エミュレータ620によって送られ、UE1106によって受信された後、SVによって送られ、UE1106によって受信され得る。異常SPS信号は、非異常SPS信号のうちのいくつかまたはすべてと同じまたは異なるキャリア周波数を有し得る。
【0151】
段階1120において、UE1106は、段階1115からのスプーフィングされたSPS信号を含む受信SPS信号に基づいてロケーション推定を決定し得る。UE1106は、RADARセンサー、LIDARセンサー、および/またはラウンドトリップ時間測定など、よく知られているワイヤレス測距技法(WAN技術、および/またはWi-Fi技術)を使用して、他の近くのUEまでの範囲をさらに決定し得る。
【0152】
段階1130において、RSU1102は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240を介して、SPSベースのロケーション推定を含み、他のUEまでの範囲を含み得る、ワイヤレスメッセージをUE1106から受信するように構成され得る。UE1106は、本実装形態で、受信SPS信号が異常であるかどうかを決定しないため、段階1130のメッセージは、その情報のソースまたはロケーション推定に関連付けられた信用レベルを含まないことがある。ワイヤレスメッセージは、たとえば、CAM、DENM、またはBSMなど、ADASのために使用される、V2Xまたは他のタイプのメッセージであってよい。
【0153】
段階1140において、RSU1102内のプロセッサ210は、UE1106から受信された1つまたは複数のメッセージに基づいて、SPS信号が信頼できるかどうかを決定するように構成され得る。
【0154】
RSU1102は、たとえば、段階1130においてメッセージ内で受信されたロケーション推定に少なくとも部分的に基づいて、たとえば、RSU1102周囲のエリア(たとえば、UE1106からRSU1102までのワイヤレス範囲内のエリア)内のSPS信号が信頼できるかまたは信頼できないかを決定し得る。本明細書で論じるように、たとえば、RSI1102は、各UEのためのロケーション推定の適合性を経時的にチェックし得る。UEのためのロケーション推定が、たとえば、UE(たとえば、高速道路を横に移動しているかまたは後ろ向きに移動している車両)の予想される移動に適合しないように変更される場合、RSU1102は、SPS信号は信頼できないと決定し得る。追加または代替として、RSU1102は、メッセージ1130内で提供される範囲に対して推定される位置の適合性をチェックし得る。たとえば、RSU1102は、メッセージ1130内で提供されたそのロケーション推定に基づいてUE対間の距離を決定し、その距離をメッセージ1130内で提供されたUE間の範囲と比較し得る。RSU1102は、距離とUEの1つまたは複数の対までの範囲との比較に基づいて、SPS信号が信頼できるかどうかを決定し得る。
【0155】
段階1150において、RSU1102は、段階1140においてSPS信号が信頼できないと決定されているとき、たとえば、
図2に示すようなトランシーバ240を介して、エリア内のSPS信号が信頼できないという表示を有するワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUE1106(たとえば、ワイヤレス範囲内のUE)に送るように構成され得る。たとえば、UE1106に提供されたメッセージは、ウェーブサービスアドバタイズメント(WSA)または他のチャネルを介して送信されてよく、ロケーション情報忠実度をチェックするよう車両に暗示的または明示的に通知し得るか、またはロケーション推定を決定するために使用されるロケーション情報のソースを変更するように勧告し得る。
【0156】
段階1155において、RSU1102は、RSU1102のワイヤレス範囲内のエリア内のSPS信号が信頼できないと決定されているとき、たとえば、
図2に示したトランシーバ240またはトランシーバ250を介して、SPS信号が信頼できないという表示を有するメッセージをトラフィックサーバ1104に送るように構成され得る。
【0157】
したがって、異常SPS信号の検出は、RSUにオフロードされてよく、RSUは、たとえば、様々なUEからの、いずれか1つのUEよりも多様な情報のソースに対するアクセスを有し得る。その上、リモートトラフィックサーバの使用と比較して、異常SPS信号の識別にRSUを使用することによって、レイテンシが低減され得、RSUは、有用な情報をトラフィックサーバに提供し得る。
【0158】
図12は、ユーザ機器(UE)200など、UEによるロケーション情報の送信の方法を示すフローチャート1200である。
【0159】
ブロック1202において、UEは、たとえば、
図5、
図7の段階710および730、ならびに
図8の段階810および815で論じたように、SPS信号(衛星測位システム信号)を受信する。SPS信号は、非異常信号であってよく、またはスプーフィングされた信号ソースなどによって生成されるような、異常信号であってもよい。SPS信号(衛星測位システム信号)を受信するための手段は、たとえば、SPS受信機217、および専用ハードウェアを有するか、またはUE200内のロケーション決定モジュール282など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0160】
ブロック1204において、UEは、たとえば、
図5のブロック510および512、
図7、ならびに
図8の段階850において論じたように、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定する。受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、または、UE200内の異常検出モジュール284などのメモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0161】
ブロック1206において、たとえば、
図5のブロック512および514、
図7、ならびに
図8の段階860において論じたように、UEは、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定し、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースはSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースは非SPS情報である。非SPS情報は、たとえば、UEに対するキャッシュされたロケーション、レーダー、ソナー、ライダー、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などからの情報を含むセンサー情報、他のUEに関して受信されたロケーション情報、受信セルラー信号、WiFI信号などの受信LAN信号、UWB、mmWaveなどの、他の短距離信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せあってよい。他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するための手段であって、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、または、UE200内のロケーション決定モジュール282、異常検出モジュール284、およびロケーション情報報告モジュール286など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0162】
ブロック1208において、UEは、たとえば、
図5のブロック512、514、および516、
図8の段階860および870、ならびに
図9において論じたように、UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信する。一実装形態では、UEは、たとえば、
図1で、かつ
図8および
図9で論じたように、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、スマートデバイスのうちの1つである。一実装形態では、ワイヤレスメッセージは、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つであってよい。たとえば、ワイヤレスメッセージは、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つであってよい。一実装形態では、たとえば、情報のソースの表示は、1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供され得る。一例では、情報のソースの表示は、たとえば、Table 3(表3)に示したように、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数であってよい。別の例では、情報のソースの表示は、たとえば、Table 2(表2)に示したように、情報のソースのタイプを識別する。情報のソースの表示は、たとえば、Table 2(表2)に示したように、情報のソースのタイプを識別する変数であってよい。情報のソースのタイプは、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別され得る。たとえば、情報のソースのタイプの列挙されたリストは、たとえば、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含み得る。UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むメッセージを1つまたは複数のUEに送信するための手段は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240、専用ハードウェアを有するか、または、UE200内のロケーション情報報告モジュール286など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0163】
一実装形態では、UEは、たとえば、
図8の段階870および
図9に示したように、SPS信号が信頼できるかどうかの表示を1つまたは複数のUEに送信されたメッセージ内で提供し得る。SPS信号が信頼できるかどうかの表示を1つまたは複数のUEに送信されたメッセージ内で提供するための手段は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240、および専用ハードウェアを有するか、または、UE200内のロケーション情報報告モジュール286など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0164】
一実装形態では、UEは、たとえば、
図5の段階502および
図8の段階850で論じたように、SPS信号に基づいて第1のロケーション推定をさらに決定し得、たとえば、
図5の段階516および
図8の段階840で論じたように、非SPS信号に基づいて第2のロケーション推定を決定し得る。UEは、たとえば、
図5の段階510および512、ならびに
図8の段階850および860で論じたように、第1のロケーション推定を第2のロケーション推定と比較し得る。たとえば、受信SPS信号が信頼できるかどうかは、たとえば、
図5の段階510および512、ならびに
図8の段階850および860で論じたように、第1のロケーション推定の第2のロケーション推定との比較に基づいて決定され得る。SPS信号に基づいて第1のロケーション推定を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、または、UE200内のロケーション決定モジュール282など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。非SPS情報に基づいて第2のロケーション推定を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、または、UE200内のロケーション決定モジュール282など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。第1のロケーション推定を第2のロケーション推定と比較するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、または、UE200内の異常検出モジュール284など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0165】
たとえば、一実装形態では、UEは、たとえば、
図5の段階510および512、ならびに
図8の段階850および860で論じたように、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、第1のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択し、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、第2のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択することによって、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定し得る。受信SPS信号が信頼できると決定された場合、第1のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択し、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、第2のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、または、UE200内の異常検出モジュール284、ロケーション情報報告モジュール286など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0166】
図13は、ユーザ機器(UE)200など、UEによるロケーション情報の送信の方法を示すフローチャート1300である。
【0167】
ブロック1302において、UEは、たとえば、
図5のブロック504、
図8の段階830および870、ならびに
図9で論じたように、第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信し、情報のソースは、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む。一実装形態では、UEは、たとえば、
図1でかつ
図8および
図9で論じたように、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、スマートデバイスのうちの1つである。一実装形態では、ワイヤレスメッセージは、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つであってよい。たとえば、メッセージは、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つであってよい。一実装形態では、たとえば、情報のソースの表示は、1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供され得る。一例では、情報のソースの表示は、たとえば、Table 3(表3)に示したように、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数であってよい。別の例では、情報のソースの表示は、たとえば、Table 2(表2)に示したように、情報のソースのタイプを識別する。情報のソースの表示は、たとえば、Table 2(表2)に示したように、情報のソースのタイプを識別する変数であってよい。情報のソースのタイプは、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別され得る。たとえば、情報のソースのタイプの列挙されたリストは、たとえば、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含み得る。
【0168】
第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むメッセージを第2のUEから受信するための手段であって、情報のソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、手段は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240、および専用ハードウェアを有するか、または、UE200内のロケーション情報報告モジュール286など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0169】
ブロック1304において、UEは、たとえば、
図5のブロック502、516、510、および514、
図8の段階840、850、および860、ならびに
図9で論じたように、第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定する。第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するための手段は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240、および専用ハードウェアを有するか、または、UE200内のロケーション決定モジュール282など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する、1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0170】
一実装形態では、UEは、たとえば、
図5、
図7の段階710および730、ならびに
図8の段階810および815で論じたように、SPS信号を受信することによって、情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定し、たとえば、
図5のブロック510および512、
図7、ならびに
図8の段階850で論じたように、第2のUEから受信されたローカル推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定し、たとえば、
図5のブロック512および514、
図7、ならびに
図8の段階860で論じたように、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、受信SPS信号を使用して、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、第1のUEのためのローカル推定を決定し得る。たとえば、非SPS情報は、UEのためにキャッシュされたロケーション、レーダー、ソナー、ライダー、加速度計、ジャイロスコープ、磁力計などからの情報を含む、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、WiFi信号などの受信LAN信号、もしくはUWB、mmWaveなどの他の短距離信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含み得る。受信SPS信号のための手段は、たとえば、SPS受信機217、および専用ハードウェアを有するか、またはUE200内のロケーション決定モジュール282など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、またはUE200内の異常検出モジュール284など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。受信SPS信号が信頼できると決定された場合、受信SPS信号を使用して、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、第1のUEのためのロケーション推定を決定するための手段は、たとえば、専用ハードウェアを有するか、またはUE200内のロケーション決定モジュール282、異常検出モジュール284、およびロケーション情報報告モジュール286など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0171】
一実装形態では、UEは、第2のUEによって受信されたSPSが信頼できるかどうかの表示を第2のUEから受信されたメッセージ内で受信し得、第1のUEのためのロケーション推定を決定することはさらに、たとえば、
図8の段階870および
図9に示したように、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示に少なくとも部分的に基づく。第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示を第2のUEから受信されたメッセージ内で受信するための手段であって、第1のUEのためのロケーション推定を決定することがさらに、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示にさらに少なくとも部分的に基づく、手段は、たとえば、
図2に示したトランシーバ240、および専用ハードウェアを有するか、またはUE200内のロケーション情報報告モジュール286など、メモリ211内の実行可能コードもしくはソフトウェア命令を実装する1つまたは複数のプロセッサ210であってよい。
【0172】
本明細書全体にわたる「一例」、「ある例」、「いくつかの例」、または「例示的な実装形態」への言及は、特徴および/または例に関して説明する特定の特徴、構造、または特性が、請求される主題の少なくとも1つの特徴および/または例に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる様々な場所における「一例において」、「ある例」、「特定の例において」、もしくは「いくつかの実装形態において」という句または他の同様の句の出現は、必ずしもすべてが同じ特徴、例、および/または限定に言及しているとは限らない。さらに、特定の特徴、構造、または特性が、1つまたは複数の例および/または特徴において組み合わせられてもよい。
【0173】
本明細書に含まれる詳細な説明のいくつかの部分は、特定の装置または専用コンピューティングデバイスもしくはプラットフォームのメモリ内に記憶された2値デジタル信号に対する動作のアルゴリズムまたは記号表現に関して提示される。この特定の明細書の文脈では、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアからの命令に従って特定の動作を実行するようにプログラムされた後の汎用コンピュータを含む。アルゴリズムの説明または記号表現は、信号処理または関連技術の当業者が、自身の仕事の本質を他の当業者に伝達するために使用する技法の例である。アルゴリズムは、本明細書では、また一般に、所望の結果をもたらす自己無撞着な一連の演算または同様の信号処理であると考えられる。この文脈では、演算または処理は物理量の物理的な取扱いを伴う。典型的には、必ずしもそうではないが、そのような量は、記憶、転送、合成、比較、または他の方法で操作されることが可能な電気信号または磁気信号の形態を取ることがある。主に一般的な用法であるという理由で、そのような信号をビット、データ、値、要素、シンボル、文字、項、数字、数値などと呼ぶことが、時として好都合であることがわかっている。しかしながら、これらの用語または同様の用語のすべてが、適切な物理量と関連付けられるべきであり、便宜的な呼び方にすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、本明細書の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「決定する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータ、専用コンピューティング装置または同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことを理解されたい。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、典型的には専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の物理的な電子量または磁気量として表される信号を操作または変換することが可能である。
【0174】
上述の詳細な説明では、特許請求される主題の完全な理解を与えるために多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、特許請求される主題がこれらの具体的な詳細なしに実践され得ることが、当業者によって理解されよう。他の事例では、特許請求される主題を不明瞭にしないように、当業者によって知られているであろう方法および装置は、詳細には説明されていない。
【0175】
本明細書で使用される「および」、「または」、および「および/または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される、様々な意味を含み得る。通常、「または」は、A、BまたはCなどの列挙を関連付けるために使用される場合、ここでは包含的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびに、ここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することが意図されている。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数の」という用語は、単数での任意の特徴、構造、もしくは特性を説明するために使用されることがあり、あるいは複数の特徴、構造、もしくは特性、または特徴、構造、もしくは特性の何らかの他の組合せを説明するために使用されることがある。しかし、これは説明のための例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。
【0176】
例示的な特徴であるものと現在見なされるものが例示および説明されているが、特許請求される主題から逸脱することなく、様々な他の修正が加えられてもよく、均等物が置換されてもよいことが、当業者によって理解されよう。加えて、本明細書で説明される中心概念から逸脱することなく、特定の状況を特許請求される主題の教示に適合させるために、多くの修正が行われてもよい。
【0177】
以下の番号付きの条項において、実装例について説明する。
【0178】
条項1。 ロケーション情報を送信するためにユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
【0179】
SPS(衛星測位システム)信号を受信するステップと、
【0180】
受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するステップと、
【0181】
他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するステップであって、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定するステップと、
【0182】
UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信するステップと
を含む、方法。
【0183】
条項2。 情報のソースの表示が、1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、条項1の方法。
【0184】
条項3。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項1または2のいずれかの方法。
【0185】
条項4。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する、条項1から3のいずれかの方法。
【0186】
条項5。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項4の方法。
【0187】
条項6。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項4の方法。
【0188】
条項7。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項6の方法。
【0189】
条項8。 SPS信号が信頼できるかどうかの表示を1つまたは複数のUEに送信されるワイヤレスメッセージ内で提供するステップをさらに含む、条項1から7のいずれかの方法。
【0190】
条項9。
【0191】
SPS信号に基づいて、第1のロケーション推定を決定するステップと、
【0192】
非SPS情報に基づいて、第2のロケーション推定を決定するステップと、
【0193】
第1のロケーション推定を第2のロケーション推定と比較するステップと
をさらに含み、
【0194】
受信SPS信号が信頼できるかどうかが、第1のロケーション推定の第2のロケーション推定との比較に基づいて決定される
条項1から8のいずれかの方法。
【0195】
条項10。 他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するステップが、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、第1のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択し、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、第2のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択するステップを含む、条項9の方法。
【0196】
条項11。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUSに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項1から10のいずれかの方法。
【0197】
条項12。 UEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項1から11のいずれかの方法。
【0198】
条項13。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項1から12のいずれかの方法。
【0199】
条項14。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項1から13のいずれかの方法。
【0200】
条項15。 ロケーション情報を送信するように構成されたユーザ機器(UE)であって、
【0201】
ワイヤレスネットワーク内のエンティティとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
【0202】
SPS(衛星測位システム)信号を受信するように構成されたSPS受信機と、
【0203】
少なくとも1つのメモリと、
【0204】
少なくとも1つのワイヤレストランシーバ、SPS受信機、および少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を含み、少なくとも1つのプロセッサが、
【0205】
SPS受信機を介して、SPS信号を受信することと、
【0206】
受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、
【0207】
他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定することであって、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定することと、
【0208】
少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して、UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信することと
を行うように構成される、ユーザ機器(UE)。
【0209】
条項16。 情報のソースの表示が、1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、条項15のUE。
【0210】
条項17。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項15または16のいずれかのUE。
【0211】
条項18。 情報のソースの表示が情報のソースのタイプを識別する、条項15から17のいずれかのUE。
【0212】
条項19。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項18のUE。
【0213】
条項20。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項18のUE。
【0214】
条項21。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項20のUE。
【0215】
条項22。 少なくとも1つのプロセッサが、SPS信号が信頼できるかどうかの表示を1つまたは複数のUEに送信されるワイヤレスメッセージ内で提供するようにさらに構成される、条項15から21のいずれかのUE。
【0216】
条項23。 少なくとも1つのプロセッサが、
【0217】
SPS信号に基づいて、第1のロケーション推定を決定することと、
【0218】
非SPS情報に基づいて、第2のロケーション推定を決定することと、
【0219】
第1のロケーション推定を第2のロケーション推定と比較することと
を行うようにさらに構成され、
【0220】
受信SPS信号が信頼できるかどうかが、第1のロケーション推定の第2のロケーション推定との比較に基づいて決定される、条項15から22のいずれかのUE。
【0221】
条項24。 少なくとも1つのプロセッサが、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、第1のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択し、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、第2のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択するように構成されることによって、他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するように構成される、条項23のUE。
【0222】
条項25。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項15から24のいずれかのUE。
【0223】
条項26。 UEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項15から25のいずれかのUE。
【0224】
条項27。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項15から26のいずれかのUE。
【0225】
条項28。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項15から27のいずれかのUE。
【0226】
条項29。 ロケーション情報を送信するように構成されたユーザ機器(UE)であって、
【0227】
SPS(衛星測位システム)信号を受信するための手段と、
【0228】
受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するための手段と、
【0229】
他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するための手段であって、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定するための手段と、
【0230】
UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信するための手段と
を含む、ユーザ機器(UE)。
【0231】
条項30。 情報のソースの表示が、1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報ワイヤレスメッセージ内の情報要素内で提供される、条項29のUE。
【0232】
条項31。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項29または30のいずれかのUE。
【0233】
条項32。 情報のソースの表示が情報のソースのタイプを識別する、条項29から31のいずれかのUE。
【0234】
条項33。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項32のUE。
【0235】
条項34。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項32のUE。
【0236】
条項35。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項34のUE。
【0237】
条項36。 SPS信号が信頼できるかどうかの表示を1つまたは複数のUEに送信されるワイヤレスメッセージ内で提供するための手段をさらに含む、条項29から35のいずれかのUE。
【0238】
条項37。
【0239】
SPS信号に基づいて、第1のロケーション推定を決定するための手段と、
【0240】
非SPS情報に基づいて、第2のロケーション推定を決定するための手段と、
【0241】
第1のロケーション推定を第2のロケーション推定と比較するための手段と
をさらに含み、
【0242】
受信SPS信号が信頼できるかどうかが、第1のロケーション推定の第2のロケーション推定との比較に基づいて決定される、条項29から35のいずれかのUE。
【0243】
条項38。 他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するための手段が、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、第1のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択し、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、第2のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択するための手段を含む、条項37のUE。
【0244】
条項39。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項29から38のいずれかのUE。
【0245】
条項40。 UEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項29から39のいずれかのUE。
【0246】
条項41。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項29から40のいずれかのUE。
【0247】
条項42。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項29から41のいずれかのUE。
【0248】
条項43。 その上にプログラムコードが記憶されている非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ロケーション情報を送信するようにユーザ機器(UE)内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードが、
【0249】
SPS(衛星測位システム)信号を受信することと、
【0250】
受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、
【0251】
他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定することであって、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースがSPS信号であり、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、ロケーション推定を決定するために使用される情報のソースが非SPS情報である、決定することと、
【0252】
UEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを1つまたは複数のUEに送信することと
を行うための命令を含む、非一時的記憶媒体。
【0253】
条項44。 情報のソースの表示が、1つまたは複数のUEに送信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、条項43の非一時的記憶媒体。
【0254】
条項45。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項43または44のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0255】
条項46。 情報のソースの表示が情報のソースのタイプを識別する、条項43から45のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0256】
条項47。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項46の非一時的記憶媒体。
【0257】
条項48。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項46の非一時的記憶媒体。
【0258】
条項49。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項48の非一時的記憶媒体。
【0259】
条項50。 プログラムコードが、SPS信号が信頼できるかどうかの表示を1つまたは複数のUEに送信されるワイヤレスメッセージ内で提供するための命令をさらに含む、条項43から49のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0260】
条項51。 プログラムコードが、
【0261】
SPS信号に基づいて、第1のロケーション推定を決定することと、
【0262】
非SPS情報に基づいて、第2のロケーション推定を決定することと、
【0263】
第1のロケーション推定を第2のロケーション推定と比較することと
を行うための命令をさらに含み、
【0264】
受信SPS信号が信頼できるかどうかが、第1のロケーション推定の第2のロケーション推定との比較に基づいて決定される
条項43から50のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0265】
条項52。 他のUEに送信されることになるロケーション推定を決定するための命令が、受信SPS信号が信頼できると決定された場合、第1のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択し、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、第2のロケーション推定が他のUEに送信されることを選択するための命令を含む、条項51の非一時的記憶媒体。
【0266】
条項53。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項43から52のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0267】
条項54。 UEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項43から53のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0268】
条項55。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項43から54のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0269】
条項56。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項43から55のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0270】
条項57。 ロケーション情報を送信するために第1のユーザ機器(UE)によって実行される方法であって、
【0271】
第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信するステップであって、情報のソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信するステップと、
【0272】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するステップと
を含む、方法。
【0273】
条項58。 情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するステップが、
【0274】
SPS信号を受信するステップと、
【0275】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するステップと、
【0276】
受信SPS信号が信頼できると決定された場合、受信SPS信号を使用して、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、第1のUEのためのロケーション推定を決定するステップと
を含む、条項57の方法。
【0277】
条項59。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項58の方法。
【0278】
条項60。 情報のソースの表示が、第2のUEから受信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、条項57から59のいずれかの方法。
【0279】
条項61。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項57または60のいずれかの方法。
【0280】
条項62。 情報のソースの表示が情報のソースのタイプを識別する、条項57から61のいずれかの方法。
【0281】
条項63。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項62の方法。
【0282】
条項64。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項62の方法。
【0283】
条項65。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項64の方法。
【0284】
条項66。 第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示を第2のUEから受信されたワイヤレスメッセージ内で受信するステップをさらに含み、第1のUEのためのロケーション推定を決定するステップがさらに、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示に少なくとも部分的に基づく、条項57から65のいずれかの方法。
【0285】
条項67。 第1のUEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項57から66のいずれかの方法。
【0286】
条項68。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項57から67のいずれかの方法。
【0287】
条項69。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項57から68のいずれかの方法。
【0288】
条項70。 ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)であって、
【0289】
ワイヤレスネットワーク内のエンティティとワイヤレスに通信するように構成された少なくとも1つのワイヤレストランシーバと、
【0290】
SPS(衛星測位システム)信号を受信するように構成されたSPS受信機と、
【0291】
少なくとも1つのメモリと、
【0292】
少なくとも1つのワイヤレストランシーバ、SPS受信機、および少なくとも1つのメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサと
を含み、少なくとも1つのプロセッサが、
【0293】
少なくとも1つのワイヤレストランシーバを介して、第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信することであって、情報のソースが、SPS信号または非SPS情報を含む、受信することと、
【0294】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定することと
を行うように構成される、第1のユーザ機器(UE)。
【0295】
条項71。 少なくとも1つのプロセッサが、
【0296】
SPS受信機を介してSPS信号を受信することと、
【0297】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、
【0298】
受信SPS信号が信頼できると決定された場合、受信SPS信号を使用して、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、第1のUEのためのロケーション推定を決定することと
を行うように構成されることによって、情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するように構成される、条項70の第1のUE。
【0299】
条項72。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項71の第1のUE。
【0300】
条項73。 情報のソースの表示が、第2のUEから受信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、条項70から72のいずれかの第1のUE。
【0301】
条項74。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項70から73のいずれかの第1のUE。
【0302】
条項75。 情報のソースの表示が情報のソースのタイプを識別する、条項70から74のいずれかの第1のUE。
【0303】
条項76。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項75の第1のUE。
【0304】
条項77。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項75の第1のUE。
【0305】
条項78。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項77の第1のUE。
【0306】
条項79。 少なくとも1つのプロセッサが、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示を第2のUEから受信されたワイヤレスメッセージ内で受信することであって、第1のUEのためのロケーション推定がさらに、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示に少なくとも部分的に基づいて決定される、受信することを行うようにさらに構成される、条項70から78のいずれかの第1のUE。
【0307】
条項80。 第1のUEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項70から79のいずれかの第1のUE。
【0308】
条項81。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項70から80のいずれかの第1のUE。
【0309】
条項82。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項70から81のいずれかの第1のUE。
【0310】
条項83。 ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)であって、
【0311】
第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信するための手段であって、情報のソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信するための手段と、
【0312】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するための手段と
を含む、第1のユーザ機器(UE)。
【0313】
条項84。 情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するための手段が、
【0314】
SPS信号を受信するための手段と、
【0315】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定するための手段と、
【0316】
受信SPS信号が信頼できると決定された場合、受信SPS信号を使用して、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、第1のUEのためのロケーション推定を決定するための手段と
を含む、条項83の第1のUE。
【0317】
条項85。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項84の第1のUE。
【0318】
条項86。 情報のソースの表示が、第2のUEから受信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、条項83から85のいずれかの第1のUE。
【0319】
条項87。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項83から86のいずれかの第1のUE。
【0320】
条項88。 情報のソースの表示が情報のソースのタイプを識別する、条項83から87のいずれかの第1のUE。
【0321】
条項89。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項88の第1のUE。
【0322】
条項90。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項88の第1のUE。
【0323】
条項91。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項90の第1のUE。
【0324】
条項92。 第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示を第2のUEから受信されたワイヤレスメッセージ内で受信するための手段であって、第1のUEのためのロケーション推定が、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、受信するための手段をさらに含む、条項83から91のいずれかの第1のUE。
【0325】
条項93。 第1のUEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項83から92のいずれかの第1のUE。
【0326】
条項94。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項83から93のいずれかの第1のUE。
【0327】
条項95。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項83から94のいずれかの第1のUE。
【0328】
条項96。 その上にプログラムコードが記憶されている非一時的記憶媒体であって、プログラムコードが、ロケーション情報を送信するように構成された第1のユーザ機器(UE)内の少なくとも1つのプロセッサを構成するように動作可能であり、プログラムコードが、
【0329】
第2のUEのためのロケーション推定と、ロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示とを含むワイヤレスメッセージを第2のUEから受信することあって、情報のソースが、SPS(衛星測位システム)信号または非SPS情報を含む、受信することと、
【0330】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定することと
を行うための命令を含む、非一時的記憶媒体。
【0331】
条項97。 情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、第1のUEのためのロケーション推定を決定するための命令が、
【0332】
SPS信号を受信することと、
【0333】
第2のUEから受信されたロケーション推定を生成するために使用された情報のソースの表示に少なくとも部分的に基づいて、受信SPS信号が信頼できるかどうかを決定することと、
【0334】
受信SPS信号が信頼できると決定された場合、受信SPS信号を使用して、受信SPS信号が信頼できないと決定された場合、非SPS情報を使用して、第1のUEのためのロケーション推定を決定することと
を行うための命令を含む、条項96の非一時的記憶媒体。
【0335】
条項98。 非SPS情報が、UEのためのキャッシュされたロケーション、センサー情報、他のUEに関する受信ロケーション情報、受信セルラー信号、受信ローカルエリアネットワーク(LAN)信号のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組合せを含む、条項97の非一時的記憶媒体。
【0336】
条項99。 情報のソースの表示が、第2のUEから受信されたロケーション情報メッセージ内の情報要素内で提供される、条項96から98のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0337】
条項100。 情報のソースの表示が、情報のソースがSPS信号であるかまたは非SPS情報であるかを示す変数を含む、条項96から99のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0338】
条項101。 情報のソースの表示が情報のソースのタイプを識別する、条項96から100のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0339】
条項102。 情報のソースの表示が、情報のソースのタイプを識別する変数を含む、条項101の非一時的記憶媒体。
【0340】
条項103。 情報のソースのタイプが、情報のソースのタイプの列挙されたリストから識別される、条項101の非一時的記憶媒体。
【0341】
条項104。 情報のソースのタイプの列挙されたリストが、SPS信号、セルラー信号、ローカルエリアネットワーク(LAN)信号、サイドリンク信号、到達時間差(TDOA)測位、到来角(AoA)測位、および受信信号強度(RSS)測位のうちの1つまたは複数、またはそれらの組合せを含む、条項103の非一時的記憶媒体。
【0342】
条項105。 プログラムコードが、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示を第2のUEから受信されたワイヤレスメッセージ内で受信することであって、第1のUEのためのロケーション推定が、第2のUEによって受信されたSPS信号が信頼できるかどうかの表示に少なくとも部分的に基づいてさらに決定される、受信することを行うための命令をさらに含む、条項96から104のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0343】
条項106。 第1のUEが、車両ベースのUE、路側ユニット、歩行者が保持するUE、またはスマートデバイスのうちの1つである、条項96から105のいずれか非一時的記憶媒体。
【0344】
条項107。 ワイヤレスメッセージが、ビークルツーエブリシング(V2X)メッセージ、ピアツーピアメッセージ、またはインフラストラクチャベースのメッセージのうちの1つである、条項96から106のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0345】
条項108。 ワイヤレスメッセージが、共通認識メッセージ(CAM)、分散通知メッセージ(DENM)、または基本安全メッセージ(BSM)のうちの1つである、条項96から107のいずれかの非一時的記憶媒体。
【0346】
したがって、特許請求される主題は開示される特定の例に限定されず、そのような特許請求される主題は添付の特許請求の範囲内に入るすべての態様およびその均等物も含み得ることが、意図される。
【符号の説明】
【0347】
100 ワイヤレス通信および衛星シグナリング環境
110 ワイヤレス通信システム、通信システム、システム
112 ユーザ機器(UE)
113 ユーザ機器(UE)
114 ユーザ機器(UE)、V-UE
115 ユーザ機器(UE)、V-UE
116 ユーザ機器(UE)
120 トランシーバ基地局(BTS)
121 トランシーバ基地局(BTS)
122 トランシーバ基地局(BTS)
123 トランシーバ基地局(BTS)
130 ネットワーク
140 コアネットワーク
141 アクセスおよびモビリティ機能(AMF)
142 セッション管理機能(SMF)
143 サーバ
144 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
150 外部クライアント
161 モバイルSPS対応デバイス、デバイス
162 モバイルSPS対応デバイス、デバイス
163 モバイルSPS対応デバイス、デバイス
170 衛星信号エミュレータ
180 衛星コンスタレーション、コンスタレーション
181 衛星ビークル(SV)
182 衛星ビークル(SV)
183 衛星ビークル(SV)
190 衛星コンスタレーション、コンスタレーション
191 SV
192 SV
193 SV
200 UE
210 プロセッサ
211 メモリ
213 センサー
214 トランシーバインターフェース
215 トランシーバ
216 ユーザインターフェース
217 衛星測位システム(SPS)受信機
218 カメラ
220 バス
230 アプリケーションプロセッサ、プロセッサ、汎用プロセッサ
231 デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ
232 モデムプロセッサ、プロセッサ
233 ビデオプロセッサ、プロセッサ
234 センサープロセッサ、プロセッサ
235 位置プロッサ、位置エンジン、プロセッサ
240 ワイヤレストランシーバ、トランシーバ
242 送信機
244 受信機
246 アンテナ
248 ワイヤレス信号、信号
250 有線トランシーバ
252 送信機
254 受信機
260 SPS信号、ワイヤレス信号
262 SPSアンテナ、アンテナ
270 車両インターフェース
280 ソフトウェア(SW)
282 ロケーション決定モジュール
284 異常検出モジュール
286 ロケーション情報報告モジュール
300 TRP
310 プロセッサ
311 メモリ
312 ソフトウェア(SW)
315 トランシーバ
320 バス
340 ワイヤレストランシーバ
342 送信機
344 受信機
346 アンテナ
348 ワイヤレス信号
350 有線トランシーバ
352 送信機
354 受信機
400 サーバ
410 プロセッサ
411 メモリ
412 ソフトウェア(SW)
415 トランシーバ
420 バス
440 ワイヤレストランシーバ
442 ワイヤレス送信機、送信機
444 ワイヤレス受信機、受信機
446 アンテナ
448 ワイヤレス信号
450 有線トランシーバ
452 送信機
454 受信機
500 フローチャート
600 環境
610 衛星信号エミュレータ
615 異常SPS信号、信号
620 衛星信号エミュレータ
625 異常SPS信号
630 シグナリング
640 ランドマーク
642 光線
680 異常SPS信号、信号
682 非異常SPS信号
683 非異常SPS信号
691 非異常SPS信号、信号
692 非異常SPS信号
700 シグナリングおよびプロセスフロー、フロー
800 シグナリングおよびプロセスフロー、フロー
900 ワイヤレス通信システム
902 UE
903 通信リンク
904 UE、受信側UE
907 通信リンク
910 UE、RSU
911 バックホールリンク
912 UE
913 通信リンク
914 歩行者
915 通信リンク
920 ロケーション情報メッセージ
921 ロケーション情報メッセージ
922 第1の部分、部分、IE
924 第2の部分、部分、IE
926 第3の部分、部分
928 第4の部分、部分、IE
930 トラフィックサーバ
932 通信リンク
1000 シグナリングおよびプロセスフロー、フロー
1002 UE、RSU
1004 トラフィックサーバ
1006 UE
1006-1 UE
1006-2 UE
1006-3 UE
1030 ロケーション情報メッセージ
1100 シグナリングおよびプロセスフロー、フロー
1102 UE、RSU
1104 トラフィックサーバ
1106 UE
1106-1 UE
1106-2 UE
1106-3 UE
1130 メッセージ
1200 フローチャート
1300 フローチャート
【国際調査報告】