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特表2024-519510エアロゾル供給デバイスとともに使用されるための消耗品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-14
(54)【発明の名称】エアロゾル供給デバイスとともに使用されるための消耗品
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/42 20200101AFI20240507BHJP
   A24B 15/10 20060101ALI20240507BHJP
   A24F 40/485 20200101ALI20240507BHJP
   A24F 40/465 20200101ALI20240507BHJP
   A24F 40/30 20200101ALI20240507BHJP
【FI】
A24F40/42
A24B15/10
A24F40/485
A24F40/465
A24F40/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571563
(86)(22)【出願日】2022-05-19
(85)【翻訳文提出日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 EP2022063587
(87)【国際公開番号】W WO2022243439
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】2107265.7
(32)【優先日】2021-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500252844
【氏名又は名称】ブリティッシュ アメリカン タバコ (インヴェストメンツ) リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BRITISH AMERICAN TOBACCO (INVESTMENTS) LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】アシュラフ, ムハンマド ファヒム アシュラフ
(72)【発明者】
【氏名】アウン, ワリド アビ
【テーマコード(参考)】
4B043
4B162
【Fターム(参考)】
4B043BB08
4B043BB10
4B043BB22
4B043BB25
4B043BC02
4B043BC04
4B043BC18
4B043BC20
4B043BC24
4B162AA03
4B162AA05
4B162AA06
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB22
4B162AC13
4B162AC22
4B162AC27
4B162AC41
(57)【要約】
エアロゾル供給デバイス(2)とともに使用されるための消耗品(24)が開示される。消耗品(24)は、支持体(28)と、エアロゾル生成材料(26)と、1つ又は複数の穿孔(38)とを備える。穿孔(38)は、穿孔(38)に沿った熱又はエアロゾルの通過を可能にするように構成される。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル供給デバイスとともに使用されるための消耗品であって、前記消耗品が、支持体と、エアロゾル生成材料と、1つ又は複数の穿孔とを備え、前記穿孔は、前記穿孔に沿った熱又はエアロゾルの通過を可能にするように構成されている、消耗品。
【請求項2】
前記支持体が、前記支持体の表面に前記エアロゾル生成材料を支持している、請求項1に記載の消耗品。
【請求項3】
前記支持体が、前記支持体の第2の表面にエアロゾル生成材料を更に支持している、請求項2に記載の消耗品。
【請求項4】
前記支持体の前記第1の表面に支持された前記エアロゾル生成材料のうちの少なくともいくらかが、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分として支持されている、請求項2又は3に記載の消耗品。
【請求項5】
前記支持体の前記第2の表面に支持された前記エアロゾル生成材料のうちの少なくともいくらかが、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分として支持されている、請求項3又は4に記載の消耗品。
【請求項6】
前記第1の表面のエアロゾル生成材料の別個の部分の数が、前記第2の表面の別個の部分の数に対応しており、前記支持体の前記第1の表面の前記別個の部分の位置が、前記支持体の前記第2の表面に支持された前記別個の部分の位置に実質的に対応している、請求項4に従属する請求項5に記載の消耗品。
【請求項7】
前記支持体に支持された前記エアロゾル生成材料の全てが、実質的に同一の組成のものである、請求項1~6のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項8】
前記支持体に支持された前記エアロゾル生成材料が、2つ以上の別個の部分から構成され、少なくとも1つの別個の部分が、他の別個の部分のうちの少なくとも1つとは異なる組成を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項9】
前記穿孔のうちの1つ又は複数が、前記支持体、エアロゾル生成材料、又は前記消耗品の任意の他の要素の表面を貫通して開口する少なくとも1つの開放端部を有し、前記開放端部がその表面によって画定されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項10】
前記穿孔のうちの1つ又は複数が、前記支持体、前記エアロゾル生成材料、又は前記消耗品の任意の他の要素によって閉塞された少なくとも1つの閉塞端部を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項11】
前記穿孔のうちの1つ又は複数が、前記支持体を少なくとも部分的に貫通して延在している、請求項1~10のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項12】
前記穿孔のうちの1つ又は複数が、エアロゾル生成材料を少なくとも部分的に貫通して延在している、請求項1~11のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項13】
前記支持体が不透過性材料を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項14】
前記不透過性材料が、鉄又は非鉄金属である、請求項13に記載の消耗品。
【請求項15】
前記不透過性材料が、アルミニウムホイルである、請求項13又は14に記載の消耗品。
【請求項16】
前記不透過性材料が、サセプタである、請求項13~15のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項17】
前記不透過性材料が、2つ以上の別個の部分から構成されている、請求項13~17のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項18】
不透過性材料の前記別個の部分が、その数又は場所がエアロゾル生成材料の前記1つ又は複数の別個の部分に対応している、請求項4又は5に直接的に従属する、又は請求項6~16のいずれか一項を介して請求項4又は5に間接的に従属する請求項17に記載の消耗品。
【請求項19】
エアロゾル生成材料の各別個の部分が不透過性材料の別個の部分の前記表面に支持されている、請求項18に記載の消耗品。
【請求項20】
前記穿孔のうちの1つ又は複数が、前記不透過性材料の表面を貫通して開口する開放端部を有する、請求項13~19のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項21】
前記穿孔のうちの1つ又は複数が、前記不透過性材料によって閉塞された少なくとも1つの閉塞端部を有する、請求項13~20のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項22】
前記穿孔のうちの1つ又は複数が、前記サセプタを少なくとも部分的に貫通して延在している、請求項13~21のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項23】
前記穿孔のうちの1つ又は複数の位置が、前記支持体の第1及び第2の表面の一方又は両方に支持された前記エアロゾル生成材料の位置によって決定されている、請求項1~22のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項24】
前記エアロゾル生成材料が、非晶質固体である、請求項1~23のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項25】
前記エアロゾル生成材料が、エアロゾル化可能ゲルである、請求項1~24のいずれか一項に記載の消耗品。
【請求項26】
エアロゾル供給デバイスと、請求項1~25のいずれか一項に記載の消耗品とを備えるエアロゾル供給システム。
【請求項27】
少なくとも1つのエアロゾル生成器を有するエアロゾル生成デバイスを使用して、請求項1~25のいずれか一項に記載の消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、前記エアロゾル生成器が抵抗性ヒーター要素である、エアロゾルを生成する方法。
【請求項28】
少なくとも1つのエアロゾル生成器が配置されたエアロゾル生成デバイスを使用して、請求項16及び請求項16のうちの1つに従属する請求項17~25のいずれか一項に記載の消耗品からエアロゾルを生成する方法であって、前記エアロゾル生成器が、電気的渦電流をサセプタに生じさせるのに適した磁界生成器である、エアロゾルを生成する方法。
【請求項29】
前記消耗品が、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分を備え、前記又は各エアロゾル生成器が、これらの別個の部分のうちの1つ又は複数を一度に加熱することができるように構成されている、請求項27又は28に記載のエアロゾルを生成する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非燃焼式喫煙品の分野に関し、特には、エアロゾル供給デバイスとともに使用されるための消耗品、及び消耗品とエアロゾル供給デバイスとを含むエアロゾル供給システムに関する。
【背景技術】
【0002】
紙巻タバコ、葉巻タバコなどの喫煙品は、使用中に、タバコ煙を生じさせるためにタバコを燃やす。これらのタイプの物品に対する代替物は、燃やすことなく加熱することによって基体材料から化合物を解放することによって、吸引可能なエアロゾル又は蒸気を解放する。これらは、非燃焼式喫煙品、エアロゾル生成アセンブリ、又はエアロゾル供給デバイスと呼ばれ得る。
【0003】
このような製品の一例は、固体エアロゾル生成材料と呼ばれることがあるエアロゾル化可能材料を燃やすことによってではなく加熱することによって化合物を解放する加熱デバイスである。いくつかの場合において、この固体エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含有し得る。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には、吸引可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱式デバイス、タバコ加熱デバイス又はタバコ加熱製品と呼ばれ得る。固体エアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な異なる構成体が知られている。
【0004】
別の例として、ハイブリッドなデバイスが存在する。これらのハイブリッドなデバイスは、加熱によって気化されて吸引可能な蒸気又はエアロゾルを生む液体源(これはニコチンを含有しても又はしなくてもよい)を含有する。デバイスは、固体エアロゾル生成材料(これはタバコ材料を含有しても又はしなくてもよい)を追加的に含有し、この材料の成分は、吸引可能な蒸気又はエアロゾルに巻き込まれて、吸引可能な媒体を生む。
【発明の概要】
【0005】
(概要)
本開示の第1の態様によると、エアロゾル供給デバイスとともに使用されるための消耗品が提供され、消耗品は、支持体と、エアロゾル生成材料と、1つ又は複数の穿孔とを備え、穿孔は、穿孔に沿った熱又はエアロゾルの通過を可能にするように構成される。
【0006】
本開示の第2の態様によると、エアロゾル供給デバイスと、本開示の第1の態様による消耗品とを備えるエアロゾル供給システムが提供される。
【0007】
本開示の第3の態様によると、使用時に消耗品を燃やすのではなく加熱するために配置された少なくとも1つの熱源を有するエアロゾル生成デバイスを使用して、本開示の第1の態様による消耗品からエアロゾルを生成する方法が提供され、少なくとも1つの熱源は、抵抗性ヒーター要素又は電気的渦電流をサセプタに生じさせるのに適した磁界生成器である。
【0008】
本開示の更なる特徴及び利点は、例示として与えられた本開示の実施形態の以下の説明から、及び添付の図面を参照して、明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示によるエアロゾル供給デバイスの実施形態、及び消耗品の実施形態の概略図を示す。
図2】断面線AA’に沿った図1の消耗品の第1の実施形態を示す。
図3】断面線AA’に沿った図1の消耗品の第2の実施形態を示す。
図4図2又は図3の消耗品の一部の斜視図を示す。
図5】断面線AA’に沿った図1の消耗品の第3の実施形態を示す。
図6】断面線AA’に沿った図1の消耗品の第4の実施形態を示す。
図7図5又は図6の消耗品の一部の斜視図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(詳細な説明)
本説明の消耗品は、代替的に、物品とも呼ばれ得る。
【0011】
いくつかの実施形態において、消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料貯蔵エリア、エアロゾル生成材料伝達構成部品、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、筐体、包み紙、エアロゾル変性剤、1つ又は複数の活性構成要素、1つ又は複数の香料、1つ又は複数のエアロゾル形成材料、及び/又は1つ又は複数の他の機能性材料を含み得る。
【0012】
消耗品とともに使用されるエアロゾル生成材料を加熱するための装置は、非燃焼式エアロゾル供給システムの一部である。非燃焼式エアロゾル供給システムは、電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドなシステムなど、エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を解放する。
【0013】
本開示によると、「非燃焼式」エアロゾル供給システムは、使用者へ少なくとも1つの物質の送達をし易くするために、エアロゾル供給システムの構成要素であるエアロゾル生成材料(又はその成分)が燃焼されない又は燃やされないシステムである。
【0014】
いくつかの実施形態において、送達システムは、動力供給式の非燃焼式エアロゾル供給システムなどの非燃焼式エアロゾル供給システムである。
【0015】
いくつかの実施形態において、非燃焼式エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイス又は電子式ニコチン送達システム(END)としても知られる電子タバコであるが、エアロゾル生成材料におけるニコチンの存在は必須要件ではないことに留意されたい。
【0016】
いくつかの実施形態において、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても知られているエアロゾル生成材料加熱システムである。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0017】
いくつかの実施形態において、非燃焼式エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組み合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドなシステムであり、エアロゾル生成材料の1つ又は複数が加熱され得る。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であり得、ニコチンを含有しても又はしなくてもよい。いくつかの実施形態において、ハイブリッドなシステムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料と、固体のエアロゾル生成材料とを含む。固体のエアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含み得る。
【0018】
典型的には、非燃焼式エアロゾル供給システムは、非燃焼式エアロゾル供給デバイスと、非燃焼式エアロゾル供給デバイスとともに使用されるための消耗品とを備え得る。
【0019】
いくつかの実施形態において、非燃焼式エアロゾル供給デバイスなどの非燃焼式エアロゾル供給システムは、動力源とコントローラとを備え得る。動力源は、例えば、電気動力源又は発熱動力源であり得る。いくつかの実施形態において、発熱動力源は、発熱動力源の近傍のエアロゾル生成材料又は熱伝達材料に熱の形態で動力を分配するようにエネルギーを与えることができる炭素基体を備える。
【0020】
いくつかの実施形態において、非燃焼式エアロゾル供給システムは、消耗品を受け入れるためのエリア、エアロゾル生成器、エアロゾル生成エリア、筐体、マウスピース、フィルター、及び/又はエアロゾル変性剤を備え得る。
【0021】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、消耗品は、支持体と、エアロゾル生成材料と、1つ又は複数の穿孔とを備え、穿孔は、穿孔に沿った熱又はエアロゾルの通過を可能にするように構成される。穿孔は、裂け経路に沿った消耗品の裂けを容易にするために消耗品の上又は内部に構成又は配置されているものではない。
【0022】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、穿孔は、少なくとも0.01mm、少なくとも0.05mm、少なくとも0.1mm、少なくとも0.5mm、少なくとも1mm、少なくとも2mm、又は少なくとも3mmの断面積を有する。このような構成体は、消耗品の一部において又はそこに隣り合って生成されたエアロゾル又は熱が穿孔に沿って消耗品の別の部分に移動することを消耗品が可能とすることにおいて有利であり、この移動は、本開示によらない消耗品においては、消耗品の構造によってブロックされてしまうことがある。例えば、平面的な支持体の一方側で生成されたエアロゾルは、支持体の他方側に移動又は伝達し得る。このことは、消耗品によって生成されたエアロゾルが、混合蒸気がエアロゾル供給デバイスのマウスピースに移動する前に、エアロゾルの生成の場所において完全に混合することを可能にする。別の実施例において、穿孔は、サセプタからエアロゾル生成材料へと熱を伝えるように、サセプタによって閉塞された口部から、支持体を通って、エアロゾル生成材料内に延在し得る。
【0023】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、支持体は、支持体の表面にエアロゾル生成材料を支持する。
【0024】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、支持体は、支持体の第2の表面にエアロゾル生成材料を更に支持する。
【0025】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、支持体の第1の表面に支持されたエアロゾル生成材料のうちの少なくともいくらかは、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分として支持される。これらの別個の部分は、支持体の第1の表面に分布され得、互いから離間され得る。
【0026】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、支持体の第2の表面に支持されたエアロゾル生成材料のうちの少なくともいくらかは、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分として支持される。これらの別個の部分は、支持体の第1の表面に分散され得、互いから離間され得る。
【0027】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、第1の表面のエアロゾル生成材料の別個の部分の数は、第2の表面の別個の部分の数に対応し、支持体の第1の表面の別個の部分の位置は、支持体の第2の表面に支持された別個の部分の位置に実質的に対応する。この構成体は、実質的に平面的な又は平坦な支持体について、支持体のある位置において、支持体の両方の表面、典型的には2つの主表面(最も大きな面積を有する)に支持されたエアロゾル生成材料が存在するという効果を有する。いくつかの実施形態において、穿孔は、第1の表面に支持されたエアロゾル生成材料内の位置から第2の表面に支持されたエアロゾル生成材料内の位置まで延在し得る。他の実施形態において、穿孔は、第1の表面に支持されたエアロゾル生成材料の自由表面(消耗品の他の要素ではなく大気と接触している表面)から第2の表面に支持されたエアロゾル生成材料の自由表面までを通ることがあり得る。
【0028】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、支持体に支持されたエアロゾル生成材料の全てが、実質的に同一の組成のものである。
【0029】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、支持体に支持されたエアロゾル生成材料は、2つ以上の別個の部分から構成され、少なくとも1つの別個の部分は、他の別個の部分のうちの少なくとも1つとは異なる組成を有する。このことは、異なる別個の部分がエアロゾル化されたときに、異なる別個の部分が、ユーザに異なった体験、例えば香料を提供することを可能にする。
【0030】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、穿孔のうちの1つ又は複数は、支持体、エアロゾル生成材料、又は消耗品の任意の他の要素の表面を貫通して開口する少なくとも1つの開放端部を有し、開放端部はその表面によって画定される。穿孔の開放端部は、消耗品を取り囲む大気に開放された端部であり、消耗品の要素によってブロック又は閉塞されない端部である。
【0031】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、穿孔のうちの1つ又は複数は、支持体、エアロゾル生成材料、又は消耗品の任意の他の要素によって閉塞された少なくとも1つの閉塞端部を有する。穿孔の閉塞端部は、消耗品の要素によってブロック又は閉塞され、おそらくは穿孔自体を通じて以外では消耗品を取り囲む大気と連通しない端部である。
【0032】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、穿孔のうちの1つ又は複数は、支持体又はエアロゾル生成材料を少なくとも部分的に貫通して延在する。
【0033】
上記の実施形態のうちのいくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料のうちの少なくともいくらかは、支持体の第1の表面に、エアロゾル生成材料の別個の部分のうちの1つ又は複数として支持される。このような構成体は、エアロゾル生成材料の別個の部分が異なる時間にエアロゾル化されることを可能にするので有利である。更なる利点は、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの異なる別個の部分の組成が、エアロゾル生成材料の他の異なる別個の部分とは異なり得ることである。これらの別個の部分の分離は、エアロゾル生成材料の別個の部分の間にギャップが存在しない場合よりも、エアロゾル生成材料の特定の組成の別個の部分の選択をより容易にする。
【0034】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、第1又は第2の表面の穿孔の開放端部のうちの1つ又は複数は、その表面に支持されたエアロゾル生成材料と重なり合わされ、エアロゾル生成材料によってブロックされ、又は閉塞される。このような構成体は、穿孔の端部と重なり合い、穿孔の端部をブロックし、又は閉塞するエアロゾル生成材料から生成されたエアロゾルが、穿孔に進入し、エアロゾル生成材料を支持する支持体の別の表面へと流動することを可能にする。このような構成体は、エアロゾル生成材料のうちのいくらかが穿孔内に入り込んで鍵となり得るので、支持体に対するエアロゾル生成材料の向上された接着性も提供し得る。
【0035】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、第1又は第2の表面の穿孔の開放端部のうちの1つ又は複数は、その表面に支持されたエアロゾル生成材料と重なり合わされず、エアロゾル生成材料によってブロックされず、又は閉塞されない。このような構成体は、これらの穿孔が、エアロゾル生成材料を支持する支持体の表面から第2の表面へのエアロゾルの通過を容易に可能にするので有利である。
【0036】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、支持体は、支持体の第1及び第2の表面のうちの他方においてエアロゾル生成材料を支持する。すなわち、支持体は、支持体の第1及び第2の表面の両方においてエアロゾル生成材料を支持する。このような構成体は、支持体の一方の表面にのみエアロゾル生成材料が支持される消耗品に対して、本実施形態の消耗品に支持され得るエアロゾル生成材料の量を増加させるので有利である。
【0037】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料のうちの少なくともいくらかは、エアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分として、支持体の第1及び第2の表面の他方に支持される。
【0038】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、第1及び第2の表面の他方における穿孔の開放端部のうちの1つ又は複数は、その表面に支持されたエアロゾル生成材料と重なり合わされる。
【0039】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、第1及び第2の表面のうちの他方における穿孔の第2の数の開放端部は、その表面に支持されたエアロゾル生成材料と重なり合わされない。
【0040】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、支持体の第1の表面に支持されたエアロゾル生成材料の1つ又は複数の位置は、支持体の第2の表面に支持されたエアロゾル生成材料の1つ又は複数の位置と実質的に対応する。
【0041】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、支持体は不透過性材料を含み、任意選択で、不透過性材料はシート材料である。不透過性材料は、少なくともエアロゾル生成材料の構成要素に対して不透過性である。このような実施形態において、エアロゾル生成材料の構成要素は、支持体内に移動又は拡散し得ない。
【0042】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、不透過性材料は、鉄又は非鉄金属である。
【0043】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、不透過性材料は、サセプタである。
【0044】
サセプタは、交流磁界などの変化する磁界の侵入によって加熱可能な材料である。サセプタは、導電性材料であり得、変化する磁界の侵入が、電気的渦電流の結果としての抵抗加熱によってサセプタの誘導加熱をもたらす。サセプタは磁性材料であり得、変化する磁界の侵入が、サセプタの磁気ヒステリシス加熱をもたらす。サセプタは、導電性及び磁気的の両方であり得、したがって、サセプタは両方の加熱機構によって加熱可能である。変化する磁界を生成するように構成されたデバイスは、磁界生成器と呼ばれる。
【0045】
サセプタは、鉄、又は鋼若しくは鉄ニッケル合金などの鉄合金などの強磁性金属を含み得る。強磁性金属のいくつかの例としては、グレード410ステンレス鋼、グレード420ステンレス鋼、若しくはグレード430ステンレス鋼などの400シリーズのステンレス鋼、又は同様のグレードのステンレス鋼がある。代替的に、サセプタは、アルミニウムなどの、適切な非磁気的、特には、常磁性の導電性材料を含み得る。常磁性の導電性材料において、誘導加熱は、渦電流に起因する抵抗加熱によって主に発生する。代替的に、サセプタは、非導電性のフェリ磁性セラミックなどの非導電性のフェリ磁性材料を含み得る。この場合、熱はヒステリシス損失によってのみ生成される。サセプタは、Phytherm230(50wt%のNi、10wt%のCr及び残部がFeである組成を(重量パーセント=wt%において)有する)、又は、Phytherm260(50wt%のNi、9wt%のCr及び残部がFeである組成を有する)のような市販の合金を含み得る。
【0046】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、不透過性材料は、アルミニウムホイルである。
【0047】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、不透過性材料は、2つ以上の別個の部分から構成される。
【0048】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、不透過性材料の別個の部分は、その数又は場所がエアロゾル生成材料の1つ又は複数の別個の部分に対応する。
【0049】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料の各別個の部分は、不透過性材料の別個の部分の表面に支持される。このような実施形態において、不透過性材料の各別個の部分は、個々に熱くなるようにされ得るサセプタであり得る。サセプタの別個の部分の使用は、エアロゾル生成材料の2つ以上の別個の部分を含む消耗品の実施形態において、サセプタの切れ目が、加熱されているエアロゾル生成材料の1つの別個の部分からこれに隣り合う加熱されていないエアロゾル生成材料の部分へと伝達される熱の量を減少させるので有利である。上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、穿孔のうちの1つ又は複数は、支持体の第1及び第2の表面の一方又は両方に支持されたエアロゾル生成材料を貫通して延在する。このような構成体の利点は、エアロゾル生成材料の表面積が穿孔によって増加され、したがってより小さな表面積のエアロゾル生成材料に比べてエアロゾル生成材料からのエアロゾルの生成の効率が増加されることである。更なる利点は、穿孔に隣り合ったエアロゾル生成材料から形成されるエアロゾルが、穿孔によって形成された通路に沿ってどちらの方向にも容易に通過し得ることである。
【0050】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、支持体を貫通する穿孔のうちの1つ又は複数の位置は、支持体の第1及び第2の表面のうちの一方又は両方のエアロゾル生成材料の位置によって決定される。
【0051】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は非晶質固体である。
【0052】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料はエアロゾル化可能ゲルである。
【0053】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、支持体の第1及び/又は第2の表面に支持されたエアロゾル生成材料の全ては、実質的に同一の組成のものである。
【0054】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、支持体に支持されたエアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料が存在しない縁部から予め定められた距離だけ支持体上で延在する支持体の両方の表面に、支持体の帯が存在するように配置される。この帯は、支持体の縁部の全体的長さについて、支持体の縁部から同一の距離だけ延在し得る。帯は、使用中及び/又は包装中に消耗品の取り扱いを補助し得る。帯は、支持体の縁部の全体的長さに沿って連続的であり得、又は、不連続的であり得る。帯は、支持体の縁部の周りの異なる位置において、支持体の表面で異なる距離だけ延在してもよい。
【0055】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちの一実施形態において、エアロゾル生成材料は活性物質を含む。
【0056】
本明細書において使用されるとき、活性物質は、生理学的反応を達成又は促進することを意図した材料である生理学的活性材料であり得る。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬、向精神薬から選択され得る。活性物質は、自然発生したものであり得、又は合成的に取得されたものであり得る。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、カンナビノイド由来でないテルペン、テイン、B6若しくはB12若しくはCなどのビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの構成要素、派生物、若しくは組み合わせを含み得る。
【0057】
活性物質は、タバコ、カンナビス又は他の植物性物質の1つ又は複数の構成要素、派生物又は抽出物を含み得る。
【0058】
活性物質は、1つ又は複数のカンナビノイド又はテルペンなどのカンナビスの構成要素、派生物又は抽出物を含み得る。
【0059】
いくつかの実施形態において、活性物質はニコチンを含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン又はビタミンB12を含む。
【0060】
活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はそれらの構成要素、派生物、若しくは抽出物を含み得、又はそれらから得られ得る。本明細書において使用されるとき、「植物性物質」という用語は、これらに限定されるものではないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、莢、殻などを含む、植物から得られた任意の材料を含む。代替的に、材料は、植物性物質中に自然に存在する活性化合物、合成的に取得された活性化合物を含み得る。材料は、液体、気体、固体、粉末、塵埃、破砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シートなどの形態であり得る。例示的な植物性物質としては、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、カンナビス、フェンネル、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、生姜、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、リコリス、抹茶、マテ、オレンジの皮、パパイア、バラ、セージ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、クローブ、シナモン、コーヒー、アニシード(アニス)、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコ、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、ウコン、ターメリック、ビャクダン、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、銀梅花、クロフサスグリ、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ(carvi)、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、クワ、朝鮮人参、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はこれらの任意の組み合わせがある。ミントは、以下のミントの種類から、すなわち、ヨウシュハッカ(Mentha Arventis)、グレープフルーツミント(Mentha c.v.)、エジプシャンミント(Mentha niliaca)、ペパーミント(Mentha piperita)、ライムミント(Mentha piperita citrata c.v.)、チョコレートミント(Mentha piperita c.v.)、カーリーミント(Mentha spicata crispa)、ワイルドミント(Mentha cordifolia)、ホースミント(Mentha longifolia)、パイナップルミント(Mentha suaveolens variegata)、ペニーロイヤルミント(Mentha pulegium)、イングリッシュスペアミント(Mentha spicata c.v.)、及びアップルミント(Mentha suaveolens)から選択され得る。
【0061】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はそれらの構成要素、派生物、若しくは抽出物を含み、又はそれらから得られ、植物性物質は、タバコである。
【0062】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はそれらの構成要素、派生物、若しくは抽出物を含み、又はそれらから得られ、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア、及び麻から選択される。
【0063】
いくつかの実施形態において、活性物質は、1つ又は複数の植物性物質又はそれらの構成要素、派生物、若しくは抽出物を含み、又はそれらから得られ、植物性物質は、ルイボス及びフェンネルから選択される。
【0064】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、香料又は香味料を含む。
【0065】
本明細書において使用されるとき、「香料」及び「香味料」という用語は、現地の規制が許す場合、成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を生むために使用され得る材料を指す。香料及び香味料は、自然発生した香料材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に取得された材料、又はそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、カンナビス、リコリス、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドの香辛料、アジアの香辛料、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイア、ダイオウ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワ、柑橘類果実、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、アラビアチャノキ、ナスワール(naswar)、キンマ、シーシャ、マツ、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、フェンネル、ワサビ、ピーマン、生姜、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意の種からのミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、月桂樹、マテ、オレンジの皮、バラ、緑茶若しくは紅茶などの茶、タイム、ジュニパー、ニワトコ、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、ウコン、シラントロ、銀梅花、クロフサスグリ、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、ヒメウイキョウ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤又は刺激剤、糖類及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤などの他の添加物を含み得る。香料及び香味料は、模倣品、合成若しくは天然成分、又はその混合物であり得る。香料及び香味料は、任意の好適な形態、例えば油などの液体、粉末などの固体、又は気体であり得る。
【0066】
いくつかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類果実、及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香料成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、カンナビスから抽出された香料成分を含む。
【0067】
いくつかの実施形態において、香料は、感覚惹起剤(sensate)を含み得、これは、香り又は味覚神経に加えて、又はこれに代わって、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって、通常は、化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成するように意図され、これらは、加熱、冷却、刺痛、麻酔効果を提供する薬剤を含み得る。適切な加熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであり得るが、これに限定されるものではなく、適切な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であり得るが、これに限定されるものではない。
【0068】
エアロゾル生成材料は、例えば加熱されたとき、照射を受けたとき、又は任意の他の方法によってエネルギーを与えられたときに、エアロゾルを生成可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であり得、これらは、活性物質及び/又は香味料を含有しても又はしなくてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含み得、これは、代替的に、「モノリシック固体」とも呼ばれ得る。(すなわち、非繊維性)。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、ゲル又は乾燥ゲルであり得る。非晶質固体は、液体などのいくらかの流体を内部に保持し得る固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば、約50wt%、60wt%、又は70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%、又は100wt%の非晶質固体を含み得る。
【0069】
非晶質固体は、エアロゾル生成剤を含む。
【0070】
いくつかの実施形態において、エアロゾル生成剤は、エアロゾルを形成可能な1つ又は複数の構成要素を含み得る。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含み得る。特定の実施例において、エアロゾル生成剤はグリセロールを含む。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成剤は、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-ブタンジオール及びグリセリンなどの1つ又は複数の多価アルコール;グリセロールモノアセタート、グリセロールジアセタート、又はグリセロールトリアセタートなどの多価アルコールのエステル;及び/又は、ジメチルドデカンジオアート及びジメチルテトラデカンジオアートなどのモノカルボン酸、ジカルボン酸又はポリカルボン酸の脂肪族エステルを含む。
【0071】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、約0.1wt%、0.5wt%、1wt%、3wt%、5wt%、7wt%、又は10%から約50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、30wt%、又は25wt%のエアロゾル生成剤を含み得る(全て乾燥重量に基づいて計算される)。エアロゾル生成剤は、可塑剤として働き得る。例えば、非晶質固体は、0.5~40wt%、3~35wt%、又は10~25wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0072】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、約5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、27wt%、又は30wt%から約60wt%、55wt%、50wt%、45wt%、40wt%、又は35wt%のエアロゾル生成剤を含み得る(DWB(乾燥重量基準))。例えば、非晶質固体は、10~60wt%、20~50wt%、25~40wt%、又は30~35wt%のエアロゾル生成剤を含み得る。
【0073】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、約40~80wt%、40~75wt%、50~70wt%、又は55~65wt%など、約80wt%までのエアロゾル生成剤を含み得る(DWB)。
【0074】
非晶質固体は、ゲル化剤も含み得る。
【0075】
いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、親水コロイドを含む。いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、セルロース(及び誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、粘土、ポリビニルアルコール、及びそれらの組み合わせを含む群から選択された1つ又は複数の化合物を含む。例えば、いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸、ペクチン、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、ヒュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ又は複数を含む。いくつかの場合において、ゲル化剤は、アルギン酸及び/又はペクチンを含み、非晶質固体の形成中に硬化剤(カルシウム源など)と組み合わされ得る。いくつかの場合において、非晶質固体は、カルシウム架橋アルギン酸及び/又はカルシウム架橋ペクチンを含み得る。
【0076】
いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、及びこれらの混合物から選択された1つ又は複数の化合物を含む。
【0077】
いくつかの実施形態において、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース(CA)、酢酸酪酸セルロース(CAB)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)、及びこれらの組み合わせから成る群から選択される。
【0078】
いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、又はアカシアガムのうちの1つ又は複数を含む(又は、それらである)。
【0079】
いくつかの実施形態において、ゲル化剤は、これらに限定されるものではないが、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸、及びこれらの組み合わせを含む1つ又は複数の非セルロース系ゲル化剤を含む(又はそれらである)。好ましい実施形態において、非セルロースベースのゲル化剤は、アルギン酸又は寒天である。
【0080】
いくつかの実施形態において、ゲル化剤はアルギン酸を含み、アルギン酸は、非晶質固体内に非晶質固体の10~30wt%の量だけ存在する(乾燥重量に基づいて計算される)。いくつかの実施形態において、アルギン酸は、非晶質固体内に存在する唯一のゲル化剤である。他の実施形態において、ゲル化剤は、アルギン酸と、ペクチンなどの少なくとも1つの更なるゲル化剤とを含む。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、又は35wt%のゲル化剤を含む(全て乾燥重量に基づいて計算される)。例えば、非晶質固体は、1~50wt%、5~45wt%、10~40wt%、又は20~35wt%のゲル化剤を含み得る。
【0081】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、約20wt%、22wt%、24wt%、又は25wt%から約30wt%、32wt%、又は35wt%のゲル化剤を含む(全て乾燥重量に基づいて計算される)。例えば、非晶質固体は、20~35wt%、又は25~30wt%のゲル化剤を含み得る。
【0082】
いくつかの場合において、非晶質固体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、又は20wt%から約60wt%、50wt%、40wt%、30wt%、又は25wt%のゲル化剤を含み得る(DWB)。例えば、非晶質固体は、10~40wt%、15~30wt%、又は20~25wt%のゲル化剤を含み得る(DWB)。
【0083】
実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約10wt%、20wt%、25wt%、30wt%、又は35wt%から約60wt%、55wt%、50wt%、又は45wt%の量のゲル化剤及び充填剤を合わせて含む。実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、又は35~45wt%の量のゲル化剤及び充填剤を合わせて含む。
【0084】
実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、25wt%、30wt%、又は35wt%から約60wt%、55wt%、50wt%、又は45wt%の量のゲル化剤を含む(すなわち、充填剤の量を考慮しない)。実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約5~60wt%、20~60wt%、25~55wt%、30~50wt%、又は35~45wt%の量のゲル化剤を含む(すなわち、充填剤の量を考慮しない)。
【0085】
いくつかの実施例において、ゲル化剤には、非晶質固体の約5~40wt%、又は15~40wt%の量のアルギン酸が含まれる。すなわち、非晶質固体は、乾燥重量で非晶質固体の約5~40wt%、又は15~40wt%の量のアルギン酸を含む。いくつかの実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約20~40wt%、又は約15wt%~35wt%の量のアルギン酸を含む。
【0086】
いくつかの実施例において、ゲル化剤には、非晶質固体の約3~15wt%の量のペクチンが含まれる。すなわち、非晶質固体は、乾燥重量で非晶質固体の約3~15wt%の量のペクチンを含む。いくつかの実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約5~10wt%の量のペクチンを含む。
【0087】
いくつかの実施例において、ゲル化剤には、非晶質固体の約3~40wt%の量のグアーガムが含まれる。すなわち、非晶質固体は、乾燥重量で非晶質固体の約3~40wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約5~10wt%の量のグアーガムを含む。いくつかの実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約15~40wt%、又は約20~40wt%、又は約15~35wt%の量のグアーガムを含む。実施例において、アルギン酸は、ゲル化剤の少なくとも約50wt%の量だけ存在する。実施例において、非晶質固体は、アルギン酸とペクチンとを含み、アルギン酸とペクチンとの比率は、1:1~10:1である。アルギン酸とペクチンとの比率は、典型的には1:1よりも大きく、すなわちペクチンの量より大きい量のアルギン酸が存在する。実施例において、アルギン酸とペクチンとの比率は、約2:1~8:1、又は約3:1~6:1、又はおよそ4:1である。
【0088】
非晶質固体は、(a)非晶質固体の成分又はその前駆体を含むスラリーを形成すること、(b)スラリーの層を形成すること、(c)スラリーを硬化させてゲルを形成すること、及び(d)乾燥させて非晶質固体を形成することによって形成され得る。(b)スラリーの層を形成することは、典型的には、スラリーを噴霧すること、成型すること、又は押し出すことを含む。実施例において、スラリー層は、スラリーを電気噴霧することによって形成される。実施例において、スラリー層はスラリーを成型することによって形成される。
【0089】
いくつかの実施例において、(b)及び/又は(c)及び/又は(d)は、少なくとも部分的に、(例えば、電気噴霧中に)同時に行われる。いくつかの実施例において、(b)、(c)及び(d)は連続的に行われる。
【0090】
いくつかの実施例において、スラリーは支持体に塗布される。層は支持体に形成され得る。
実施例において、スラリーは、ゲル化剤と、エアロゾル形成材料と、活性物質とを含む。スラリーは、これらの成分を、非晶質固体の組成に関して本明細書において与えられる比率のうちの任意の比率で含み得る。例えば、スラリーは、(乾燥重量に基づいて)、
ゲル化剤と任意選択で充填剤とであって、ゲル化剤及び充填剤の量は、合わせてスラリーの約10~60wt%である、ゲル化剤と任意選択で充填剤と、
スラリーの約40~80wt%の量のエアロゾル形成材料と、
任意選択で、スラリーの約20wt%までの量の活性物質と
を含み得る。
【0091】
(c)のゲルを硬化させることは、スラリーに硬化剤を供給することを含み得る。例えば、スラリーは、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、又はアルギン酸アンモニウムをゲル前駆体として含み得、カルシウム源(塩化カルシウムなど)を含む硬化剤がスラリーに添加されて、アルギン酸カルシウムゲルを形成し得る。実施例において、硬化剤は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、乳酸カルシウム、又はこれらの組み合わせを含み、又はこれらから成る。いくつかの実施例において、硬化剤は、ギ酸カルシウム及び/又は乳酸カルシウムを含み、又はこれらから成る。特定の実施例において、硬化剤はギ酸カルシウムを含み、又はこれから成る。発明者は、典型的には、硬化剤としてギ酸カルシウムを用いることで、より大きな引っ張り強度及び伸びに対するより大きな抵抗を有する非晶質固体がもたらされることを見出した。
【0092】
カルシウム源などの硬化剤の総量は、0.5~5wt%であり得る(乾燥重量に基づいて計算される)。総量は、約1wt%、2.5wt%、又は4wt%から約4.8wt%、又は4.5wt%であり得ることが好ましい。発明者は、添加される硬化剤が少なすぎると、非晶質固体成分が安定化されず、これらの成分の非晶質固体からの脱落が起こる非晶質固体をもたらし得ることを発見した。発明者は、添加される硬化剤が多すぎると、非常に粘着性が強く、したがって取り扱い性の低い非晶質固体をもたらすことを発見した。
【0093】
非晶質固体がタバコを含有しないとき、より多くの量の硬化剤が適用される必要があり得る。したがって、いくつかの場合において、硬化剤の総量は、乾燥重量に基づいて計算して、5~10wt%など0.5~12wt%であり得る。総量は、約5wt%、6wt%、又は7wt%から約12wt%、又は10wt%であり得ることが好ましい。この場合、非晶質固体は、一般的に、いかなるタバコも含有しない。
【0094】
実施例において、スラリーに硬化剤を供給することは、スラリーの上面など、スラリーに硬化剤を噴霧することを含む。
【0095】
アルギン酸塩は、アルギン酸の誘導体であり、典型的には、高分子量重合体である(10~600kDa)。アルギン酸は、(1,4)-グリコシド結合で連結されて多糖類を形成するβ-D-マンヌロン酸(M)及びα-L-グルロン酸(G)ユニット(ブロック)の共重合体である。カルシウムカチオンの添加に際して、アルギン酸は架橋してゲルを形成する。高いG単量体含有量のアルギン酸塩は、カルシウム源の添加に際して、より容易にゲルを形成することが分かっている。したがって、いくつかの場合において、ゲル前駆体は、アルギン酸共重合体中の単量体ユニットの少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、又は70%がα-L-グルロン酸(G)ユニットであるアルギン酸塩を含み得る。
【0096】
実施例において、(d)乾燥させることは、スラリーにおける約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、又は90wt%から約80wt%、90wt%、又は95wt%の水を除去する(WWB)。
【0097】
実施例において、(d)乾燥させることは、成型材料の厚さを少なくとも80%、好ましくは85%、又は87%減少させる。例えば、スラリーは、2mmの厚さで成型され、結果的な乾燥非晶質固体材料は0.2mmの厚さを有する。
【0098】
いくつかの実施例において、スラリー溶剤は水から本質的に成り、又は水から成る。いくつかの実施例において、スラリーは、約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、又は90wt%の溶剤を含む(WWB)。
【0099】
溶剤が水から成る実施例において、スラリーの乾燥重量での含有量は、非晶質固体の乾燥重量での含有量と合致し得る。故に、固体組成に関する本明細書における議論は、明示的に、本発明のスラリーの態様と組み合わされて開示される。
【0100】
非晶質固体は香料を含み得る。非晶質固体は、約80wt%、70wt%、60wt%、55wt%、50wt%、又は45wt%までの香料を含み得ることが好ましい。いくつかの場合において、非晶質固体は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、10wt%、20wt%、30wt%、35wt%、又は40wt%の香料を含み得る(全て乾燥重量に基づいて計算される)。例えば、非晶質固体は、1~80wt%、10~80wt%、20~70wt%、30~60wt%、35~55wt%、又は30~45wt%の香料を含み得る。いくつかの場合において、香料は、メンソールを含み、メンソールから本質的に成り、又はメンソールから成る。
【0101】
非晶質固体は充填剤を含み得る。
【0102】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、1wt%~60wt%、又は5wt%~50wt%、又は5wt%~30wt%、又は10wt%~20wt%など、60wt%未満の充填剤を含む。
【0103】
他の実施形態において、非晶質固体は、20wt%未満、好ましくは10wt%未満、又は5wt%未満の充填剤を含む。いくつかの場合において、非晶質固体は、1wt%未満の充填剤を含み、いくつかの場合において、充填剤を含まない。
【0104】
いくつかのこのような場合において、非晶質固体は少なくとも1wt%の充填剤を含み、例えば、少なくとも5wt%、少なくとも10wt%、少なくとも20wt%、少なくとも30wt%、少なくとも40wt%、又は少なくとも50wt%の充填剤を含む。いくつかの実施形態において、非晶質固体は5~25wt%の充填剤を含む。
【0105】
充填剤は、もしも存在するならば、炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイダルシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及びモレキュラーシーブなどの適切な無機吸着剤など、1つ又は複数の無機充填剤材料を含み得る。充填剤は、木材パルプ、セルロース、及びセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの1つ又は複数の有機充填剤材料を含み得る。特定の場合において、非晶質固体は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0106】
充填剤を含む特定の実施形態において、充填剤は、繊維性である。例えば、充填剤は、木材パルプ、麻繊維、セルロース、又はセルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びカルボキシメチルセルロース(CMC)など)などの繊維性の有機充填剤材料であり得る。
【0107】
理論によって拘束されることを望むものではないが、非晶質固体において繊維性充填剤を含むことが、材料の引っ張り強度を増加させ得ると考えられる。これは、非晶質固体シートがエアロゾル化可能材料のロッドを囲むときなど、非晶質固体がシートとして提供される実施例において特に有利であり得る。
【0108】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、非晶質固体は、繊維性材料を含まない。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は、繊維性材料を含まない。
【0109】
エアロゾル生成材料は、1つ又は複数の活性物質及び/又は香料と、1つ又は複数のエアロゾル形成材料と、任意選択で、1つ又は複数の他の機能性材料とを含み得る。
【0110】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、活性物質を追加的に含む。例えば、いくつかの場合において、非晶質固体は、タバコ材料及び/又はニコチンを追加的に含む。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、粉末化されたタバコ及び/又はニコチン及び/又はタバコ抽出物を含む。
【0111】
いくつかの場合において、非晶質固体は、5~60wt%のタバコ材料及び/又はニコチンを含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。いくつかの場合において、非晶質固体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、又は30wt%の活性物質を含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。いくつかの場合において、非晶質固体は、約1wt%、5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約70wt%、60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、又は30wt%のタバコ材料を含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。例えば、非晶質固体は、10~50wt%、15~40wt%、又は20~35wt%のタバコ材料を含み得る。いくつかの場合において、非晶質固体は、約1wt%、2wt%、3wt%、又は4wt%から約20wt%、18wt%、15wt%、又は12wt%のニコチンを含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。例えば、非晶質固体は、1~20wt%、2~18wt%、又は3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0112】
いくつかの場合において、非晶質固体は、タバコ抽出物などの活性物質を含む。いくつかの場合において、非晶質固体は、5~60wt%のタバコ抽出物を含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。いくつかの場合において、非晶質固体は、約5wt%、10wt%、15wt%、20wt%、又は25wt%から約60wt%、50wt%、45wt%、40wt%、35wt%、又は30wt%のタバコ抽出物を含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。例えば、非晶質固体は、10~50wt%、15~40wt%、又は20~35wt%のタバコ抽出物を含み得る。タバコ抽出物は、非晶質固体が1wt%、1.5wt%、2wt%、又は2.5wt%から約6wt%、5wt%、4.5wt%、又は4wt%のニコチンを含む(乾燥重量に基づいて計算される)ような濃度でニコチンを含有し得る。いくつかの場合において、タバコ抽出物からもたらされるもの以外のニコチンが非晶質固体に存在しなくてもよい。
【0113】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、タバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。いくつかのこのような場合において、非晶質固体は、約1wt%、2wt%、3wt%、又は4wt%から約20wt%、18wt%、15wt%、又は12wt%のニコチンを含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。例えば、非晶質固体は、1~20wt%、2~18wt%、又は3~12wt%のニコチンを含み得る。
【0114】
いくつかの場合において、活性物質及び/又は香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、又は30wt%であり得る。いくつかの場合において、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、又は40wt%未満であり得る(全て乾燥重量に基づいて計算される)。いくつかの場合において、タバコ材料、ニコチン、及び香料の総含有量は、少なくとも約0.1wt%、1wt%、5wt%、10wt%、20wt%、25wt%、又は30wt%であり得る。いくつかの場合において、活性物質及び/又は香料の総含有量は、約90wt%、80wt%、70wt%、60wt%、50wt%、又は40wt%未満であり得る(全て乾燥重量に基づいて計算される)。
【0115】
エアロゾル生成組成物は、1つ又は複数の活性物質を含み得る。実施例において、非晶質固体は、例えば、非晶質固体の約20wt%まで、1つ又は複数の活性物質を含む。実施例において、非晶質固体は、非晶質固体の約1wt%、5wt%、10wt%、又は15wt%から約20wt%、15wt%、15wt%、又は5wt%の量の活性物質を含む。
【0116】
活性物質は、生理学的及び/又は嗅覚的な反応を達成するために、エアロゾル生成組成物に含まれる生理学的及び/又は嗅覚的な活性物質を含み得る。
【0117】
タバコ材料は、約50~95wt%、又は約60~90wt%、又は約70~90wt%、又は約75~85wt%の量だけエアロゾル生成組成物に存在し得る。
【0118】
タバコ材料は、任意のフォーマットで存在し得るが、典型的には、細かく刻まれている(例えば、細い細片に切断されている)。細かく刻まれたタバコ材料は、非晶質固体と有利に混合されて、エアロゾル生成組成物全体にタバコ材料と非晶質固体とが均等に分散したエアロゾル生成組成物を提供し得る。
【0119】
実施例において、タバコ材料は、挽きタバコ、タバコ繊維、刻みタバコ、押出タバコ、タバコステム、再生タバコ及び/又はタバコ抽出物のうちの1つ又は複数を含む。意外にも、発明者は、エアロゾル生成組成物において比較的大量のラミナタバコ(lamina tobacco)が使用可能であり、非燃焼式エアロゾル供給システムによって加熱されたときに、受容可能なエアロゾルを依然として提供可能であることを見出した。ラミナタバコは、典型的には、優れた知覚特徴を提供する。実施例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、又は95wt%の量のラミナタバコを含む。特定の実施例において、タバコ材料は、タバコ材料の少なくとも約50wt%、60wt%、70wt%、80wt%、85wt%、90wt%、又は95wt%の量の刻みタバコを含む。
【0120】
タバコ材料を生むために使用されるタバコは、Virginia及び/又はBurley及び/又はOrientalを含む、シングルグレード又はブレンド、刻みラグ又はホールリーフなどの任意の適切なタバコであり得る。
【0121】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含み得る。
【0122】
いくつかの場合において、非晶質固体は、製造中に溶融香料を乳化した乳化剤を追加的に含み得る。例えば、非晶質固体は、約5wt%~約15wt%、好ましくは約10wt%の乳化剤を含み得る(乾燥重量に基づいて計算される)。乳化剤は、アカシアガムを含み得る。
【0123】
いくつかの実施形態において、非晶質固体はヒドロゲルであり、湿重量に基づいて計算された約20wt%未満の水を含む。いくつかの場合において、ヒドロゲルは、湿重量に基づいて計算された約15wt%、12wt%、又は10wt%未満の水を含み得る。いくつかの場合において、ヒドロゲルは、少なくとも約1wt%、2wt%、又は少なくとも約5wt%の水を含み得る(WWB)。
【0124】
非晶質固体は、1wt%~15wt%など、任意の適切な含水量を有し得る。非晶質固体の含水量は、約5wt%、7wt%、又は9wt%から約15wt%、13wt%、又は11wt%である(WWB)ことが好ましく、約10wt%であることが最も好ましい。非晶質固体の含水量は、例えば、カールフィッシャー滴定又は熱伝導度検出器を用いたガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって決定され得る。
【0125】
いくつかの場合において、非晶質固体は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料、及び任意選択で活性物質から本質的に成り得、又はこれらから成り得る。
【0126】
いくつかの場合において、非晶質固体は、ゲル化剤、水、エアロゾル生成剤、香料、並びに任意選択でタバコ材料及び/又はニコチン源から本質的に成り得、又はこれらから成り得る。
【0127】
実施例において、非晶質固体は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、活性物質、及び水から本質的に成り、又はこれらから成る。実施例において、非晶質固体は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、及び水から本質的に成り、又はこれらから成る。
【0128】
実施例において、非晶質固体は香味料を含まず、特定の実施例において、非晶質固体は活性物質を含まない。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成材料は非晶質固体を含み、非晶質固体は、
1~60wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
0.1~80wt%の香料と
を含み、これらの重量は、乾燥重量に基づいて計算される。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、1~80wt%の香料を含む(乾燥重量に基づく)。
【0129】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、
1~50wt%のゲル化剤と、
0.1~50wt%のエアロゾル生成剤と、
30~60wt%の香料と
を含み、これらの重量は、乾燥重量に基づいて計算される。
【0130】
エアロゾル生成材料の代替的な実施形態において、エアロゾル生成材料は非晶質固体を含み、非晶質固体は、
1~60wt%のゲル化剤と、
5~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と
を含み、これらの重量は、乾燥重量に基づいて計算される。
【0131】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、
1~60wt%のゲル化剤と、
20~60wt%のエアロゾル生成剤と、
10~60wt%のタバコ抽出物と
を含み、これらの重量は、乾燥重量に基づいて計算される。
【0132】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、20~35wt%のゲル化剤と、10~25wt%のエアロゾル形成材料と、繊維を含む5~25wt%の充填剤と、35~50wt%の香味料及び/又は活性物質とを含む。
【0133】
いくつかの場合において、非晶質固体は、ゲル化剤、エアロゾル生成剤、タバコ抽出物、水、及び、任意選択で、香料から本質的に成り得、又はこれらから成り得る。いくつかの場合において、非晶質固体は、グリセロール、アルギン酸及び/又はペクチン、タバコ抽出物、並びに水から本質的に成り得、又はこれらから成り得る。
【0134】
いくつかの実施形態において、非晶質固体は、(DWBで)以下の組成物、すなわち、約5wt%~約40wt%、又は約10wt%~30wt%、又は約15wt%~約25wt%の量のゲル化剤(好ましくはアルギン酸を含む)、約30wt%~約60wt%、又は約40wt%~55wt%、又は約45wt%~約50wt%の量のタバコ抽出物、及び約10wt%~約50wt%、又は約20wt%~約40wt%、又は約25wt%~約35wt%の量のエアロゾル生成剤(好ましくはグリセロールを含む)を有し得る(DWB)。一実施形態において、非晶質固体は、約20wt%のアルギン酸ゲル化剤、約48wt%のVirginiaタバコ抽出物、及び約32wt%のグリセロールを含む(DWB)。
【0135】
非晶質固体の「厚さ」とは、第1の表面と第2の表面との間の最短距離を表す。非晶質固体がシートの形態である実施形態において、非晶質固体の厚さは、シートの第1の平面的表面とシートの第1の平面的表面の反対側のシートの第2の平面的表面との間の最短距離である。
【0136】
いくつかの場合において、エアロゾル形成非晶質固体層は、約0.015mm~約1.5mm、好ましくは約0.05mm~約1.5mm、又は0.05mm~約1.0mmの厚さを有する。厚さは約0.1mm又は0.15mmから約1.0mm、0.5mm又は0.3mmの範囲であり得ることが好ましい。
【0137】
いくつかの場合において、非晶質固体は、約0.015mm~約1.0mmの厚さを有し得る。厚さは、約0.05mm、0.1mm又は0.15mmから約0.5mm又は0.3mmの範囲であり得ることが好ましい。
【0138】
0.2mmの厚さを有する材料が特に好ましい。非晶質固体は、2つ以上の層を有することがあり、本明細書において表される厚さは、これらの層の総計の厚さを指す。
【0139】
エアロゾル生成材料又は非晶質固体が厚すぎると、加熱効率が損なわれていた。これは、使用時に電力消費に悪影響を及ぼす。逆に、エアロゾル生成材料又は非晶質固体が薄すぎると、製造及び取り扱いが難しくなり、非常に薄い材料は成型がより困難であり、壊れやすいことがあり得、使用時のエアロゾル形成が損なわれる。
【0140】
本明細書に提示される厚さは、材料についての平均厚さである。いくつかの場合において、非晶質固体の厚さは、25%、20%、15%、10%、5%、又は1%だけわずかに変動することがある。
【0141】
いくつかの実施例において、シート形態の非晶質固体は、200N/m前後~900N/m前後の引っ張り強度を有し得る。非晶質固体が充填剤を含まない場合などのいくつかの実施例において、非晶質固体は、200N/m~400N/m、又は200N/m~300N/m、又は約250N/mの引っ張り強度を有し得る。このような引っ張り強度は、エアロゾル生成材料がシートとして形成され、次いで細断されてエアロゾル生成物品に組み入れられる実施形態のために特に適し得る。非晶質固体が充填剤を含む場合などのいくつかの実施例において、非晶質固体は、600N/m~900N/m、又は700N/m~900N/m、又は800N/m前後の引っ張り強度を有し得る。このような引っ張り強度は、エアロゾル生成材料が、巻かれたシートとして、好ましくは管の形態で、エアロゾル生成物品/アセンブリに含まれる実施形態のために特に適し得る。
【0142】
いくつかの実施例において、シート形態の非晶質固体は、200N/m前後~2600N/m前後の引っ張り強度を有し得る。いくつかの実施例において、非晶質固体は、600N/m~2000N/m、又は700N/m~1500N/m、又は1000N/m前後の引っ張り強度を有し得る。このような引っ張り強度は、非晶質固体を含むエアロゾル生成材料が、シートとして形成されてエアロゾル生成消耗品に組み入れられる実施形態のために特に適し得る。
【0143】
非晶質固体を含むエアロゾル生成材料は、30g/m~120g/mなど、任意の適切な面密度を有し得る。いくつかの場合において、シートは、(刻みラグタバコと似通った密度を有し、これらの物質の混合物が容易に分離しないように)80~120g/m、又は約70~110g/m、又は、特には、約90~110g/m、又は、好ましくは、約100g/mの単位面積質量を有し得る。いくつかの場合において、シートは、約30~70g/m、40~60g/m、又は25~60g/mの単位面積質量を有し得、タバコなどのエアロゾル化可能材料を包むために使用され得る。
【0144】
本明細書に記載される全ての重量パーセンテージ(wt%と示される)は、そうでないことが明記されない限り、乾燥重量に基づいて計算される。全ての重量比も乾燥重量に基づいて計算される。乾燥重量に基づいて引用される重量は、水以外の抽出物又はスラリー又は材料の全体を指し、グリセロールなどの、それ自体が室温及び圧力で液体である成分を含み得る。逆に、湿重量に基づいて引用される重量パーセンテージは、水を含む全ての成分を指す。
【0145】
非晶質固体は、着色料を含み得る。着色料の添加は、非晶質固体の視覚的外見を変化させ得る。非晶質固体における着色料の存在は、非晶質固体及びエアロゾル生成材料の視覚的外見を向上させ得る。非晶質固体に着色料を添加することによって、非晶質固体は、エアロゾル生成材料の他の成分又は非晶質固体を含む物品の他の成分と色を一致され得る。
【0146】
非晶質固体の所望の色に応じて様々な着色料が使用され得る。非晶質固体の色は、例えば、白、緑、赤、紫、青、茶、又は黒であってよい。他の色も想定される。天然又は合成の着色料、例えば、天然又は合成の染料、食品グレードの着色料、及び医薬品グレードの着色料が使用され得る。特定の実施形態において、着色料はカラメルであり、これは、非晶質固体に茶色の外見を付与し得る。このような実施形態において、非晶質固体の色は、非晶質固体を含むエアロゾル生成材料における他の成分(タバコ材料など)の色と似通ったものになり得る。いくつかの実施形態において、非晶質固体への着色料の添加は、非晶質固体をエアロゾル生成材料における他の成分と視覚的に区別できなくする。
【0147】
着色料は、非晶質固体の形成中に組み入れられ得(例えば、非晶質固体を形成する材料を含むスラリーを形成するとき)、又は着色料は、非晶質固体の形成後に非晶質固体に(例えば、非晶質固体に着色料を噴霧することによって)塗布され得る。
【0148】
上記の実施形態のうちの任意のもののうちのいくつかの実施形態において、タルク粉末、炭酸カルシウム粉末、又は他の粉末が、エアロゾル生成材料の少なくとも1つの別個の部分の露出された表面に塗布される。このことは、エアロゾル生成材料の粘着性又は接着性のレベルを減少させ得る。
【0149】
いくつかの実施形態において、1つ又は複数の他の機能性材料は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、結合剤、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含み得る。
【0150】
添付図面の以下の議論において、1つ又は複数の実施形態において同一の要素が存在するとき、全体を通じてその要素のために同一の参照数字が使用され、類似の要素が存在するとき、類似の参照数字(同一の数字に100の倍数が加算されたもの)が使用される。
【0151】
図1を参照すると、エアロゾル供給デバイス2は、ケーシング4を備え、その中にヒーターアセンブリ6が配置される。ヒーターアセンブリ6は、加熱チャンバ8とヒーター10とで構成される。ヒーター10は、電気抵抗ヒーター、又はサセプタとともに使用するための磁界生成器であってもよい。
【0152】
加熱チャンバ8は、加熱チャンバ8の第1の端部に口部12を画定する。加熱チャンバ8の反対側の端部は開口14である。開口14は、管路18を通じてマウスピース16と流体連通している。
【0153】
ケーシング4の中には、コントローラ20も配置され、これはヒーター10と電子的に通信し、その機能を制御する。コントローラ20はメモリ(図示されず)を含み得、メモリ内には、ヒーター10の動作に関する1つ又は複数のテーブルが記憶され得る。ヒーター10及びコントローラ20は、動力源22によって動力を供給される。動力源22は、再充電可能バッテリである。他の実施形態において、動力源は、他の適当な電力源であってもよい。
【0154】
エアロゾル供給デバイス2は、消耗品24とともに使用されるために適している。消耗品24は、支持体28の第1の表面30に支持されたエアロゾル生成材料26の1つ又は複数の別個の部分で構成される。エアロゾル生成材料26の別個の部分は、正方形のグリッドパターンで支持体28に支持されている。消耗品24の他の図示されていない実施形態は、エアロゾル生成材料26の単一の部分を含む、図1において図示されているものよりも多い又は少ないエアロゾル生成材料26の別個の部分を含み得、これらの部分は任意のパターンで支持体28の表面に分布され得る。図1において、エアロゾル生成材料26の別個の部分は、およそ正方形の形状を有するように図示されているが、他の実施形態において、これらは他の形状のものであってもよい。
【0155】
図2及び図4を参照すると、支持体28は、支持体基体34とサセプタ基体26との積層体で構成される。エアロゾル生成材料26の別個の部分が、支持体28の第1及び第2の表面30、32の両方に支持されている。支持体の第1の表面30に支持されたエアロゾル生成材料26の別個の部分及び支持体の第2の表面32に支持されたエアロゾル生成材料26の別個の部分は、互いに対応するように配置されている。すなわち、第1及び第2の表面30、32のうちの一方に対して垂直な位置から見たときに、第1及び第2の表面のより近い方のエアロゾル生成材料26の別個の部分が、第1及び第2の表面のより遠い方のエアロゾル生成材料26の別個の部分と重なり合っている。
【0156】
支持体28を貫通して、及び、支持体がエアロゾル生成材料26の別個の部分を支持する場所において、エアロゾル生成材料26は1つ又は複数の穿孔38である。視覚的分かりやすさのために、図2及び図4においては、全ての穿孔38がラベル付けされているものではない。これらの穿孔38は、消耗品24の一方側と他方側との間での穿孔に沿ったエアロゾルの流動を許すために十分なサイズのものである。いくつかの実施形態において、穿孔38の断面は、少なくとも0.01mm、少なくとも0.05mm、少なくとも0.1mm、少なくとも0.5mm、少なくとも1mm、少なくとも2mm、又は少なくとも3mmの断面積を有する。
【0157】
図4において分かるように、穿孔は、エアロゾル生成材料26の示された別個の部分の周りに、及びこれを貫通するように配置されている。エアロゾル生成材料26の別個の部分の各々に関連付けられて穿孔の同一の配置が存在する。
【0158】
図2及び図4を更に参照すると、支持体基体34は、カードの層である。他の図示されていない実施形態において、支持体基体は、他の材料、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)であってもよい。サセプタ基体36は、アルミニウムホイルから形成される。他の図示されていない実施例において、サセプタ36は、変化する磁界に晒されたときに誘導加熱される代替的な金属ホイル、又は材料の薄い層であってもよい。
【0159】
図3及び図4を参照すると、支持体28は、支持体基体34とサセプタ基体26との積層体で構成される。エアロゾル生成材料26の別個の部分が、支持体28の第1の表面30に支持されている。
【0160】
支持体28を貫通して、及び、支持体がエアロゾル生成材料26の別個の部分を支持する場所において、エアロゾル生成材料26は穿孔38である。視覚的分かりやすさのために、図3及び図4においては、全ての穿孔38がラベル付けされているものではない。これらの穿孔38は、消耗品24の一方側と他方側との間での穿孔に沿ったエアロゾルの流動を許すために十分なサイズのものである。いくつかの実施形態において、穿孔38の断面は、1mmよりも大きく、2mmよりも大きく、又は3mmよりも大きい。
【0161】
図4において分かるように、穿孔は、エアロゾル生成材料26の示された別個の部分の周りに、及びこれを貫通するように配置されている。エアロゾル生成材料26の別個の部分の各々に関連付けられて穿孔の同一の配置が存在する。
【0162】
図3及び図4を更に参照すると、支持体基体34は、カードの層である。他の図示されていない実施形態において、支持体基体は、他の材料、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)であってもよい。サセプタ基体36は、アルミニウムホイルから形成される。他の図示されていない実施例において、サセプタ36は、変化する磁界に晒されたときに誘導加熱される代替的な金属ホイル、又は材料の薄い層であってもよい。
【0163】
図5及び図7を参照すると、支持体228は、サセプタ226で構成される。エアロゾル生成材料26の別個の部分が、サセプタ226の第1及び第2の表面30、32の両方に支持されている。
【0164】
支持体228を貫通するのが、穿孔238である。視覚的分かりやすさのために、図5及び図7においては、全ての穿孔238がラベル付けされているものではない。これらの穿孔は、消耗品224の一方側と他方側との間での穿孔に沿ったエアロゾルの流動を許すために十分なサイズのものである。いくつかの実施形態において、穿孔238の断面は、1mmよりも大きく、2mmよりも大きく、又は3mmよりも大きい。
【0165】
図7において分かるように、穿孔238は、エアロゾル生成材料26の示された別個の部分の周りに、及びその下に配置されている。エアロゾル生成材料26の別個の部分の各々に関連付けられて穿孔の同一の配置が存在する。
【0166】
図5及び図7を更に参照すると、サセプタ236は、アルミニウムホイルから形成される。他の図示されていない実施例において、サセプタ36は、変化する磁界に晒されたときに誘導加熱される代替的な金属ホイル、又は材料の薄い層であってもよい。
【0167】
図6及び図7を参照すると、支持体228は、サセプタ226で構成される。エアロゾル生成材料26の別個の部分が、サセプタ226の第1の表面30に支持されている。
【0168】
支持体228を貫通するのが、穿孔238である。視覚的分かりやすさのために、図6及び図7においては、全ての穿孔238がラベル付けされているものではない。これらの穿孔は、消耗品224の一方側と他方側との間での穿孔に沿ったエアロゾルの流動を許すために十分なサイズのものである。いくつかの実施形態において、穿孔238の断面は、少なくとも0.01mm、少なくとも0.05mm、少なくとも0.1mm、少なくとも0.5mm、少なくとも1mm、少なくとも2mm、又は少なくとも3mmの断面積を有する。
【0169】
図7において分かるように、穿孔238は、エアロゾル生成材料26の示された別個の部分の周りに、及びその下に配置されている。エアロゾル生成材料26の別個の部分の各々に関連付けられて穿孔の同一の配置が存在する。
【0170】
図5及び図7を更に参照すると、サセプタ236は、アルミニウムホイルから形成される。他の図示されていない実施例において、サセプタ36は、変化する磁界に晒されたときに誘導加熱される代替的な金属ホイル、又は材料の薄い層であってもよい。
【0171】
本明細書において説明された様々な実施形態は、特許請求された特徴の理解及び教示を補助するためにのみ提示されている。これらの実施形態は、実施形態の代表的な例としてのみ提供されており、網羅的及び/又は排他的なものではない。本明細書において説明された利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲によって定められる本発明の範囲に対する限定、又は特許請求の範囲の均等物に対する限定と考えられるべきではなく、特許請求される発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が利用され得、修正がなされ得ることを理解されたい。本発明の様々な実施形態は、本明細書において具体的に説明されたもの以外の開示された要素、構成部品、特徴、部品、ステップ、手段などの適当な組み合わせを好ましく備え得、それらから成り得、又はそれらから本質的に成り得る。加えて、本開示は、現在のところ特許請求されてはいないが、将来的に特許請求され得る他の発明を含み得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】