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特表2024-519571多重送受信ポイント(マルチtrp)伝送の電力ヘッドルーム報告のための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-17
(54)【発明の名称】多重送受信ポイント(マルチtrp)伝送の電力ヘッドルーム報告のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/08 20090101AFI20240510BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240510BHJP
【FI】
H04W52/08
H04W16/28
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023559719
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2023-09-27
(86)【国際出願番号】 US2022028740
(87)【国際公開番号】W WO2022240969
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】63/187,885
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ドーン
(72)【発明者】
【氏名】モンダル,ビシュワルプ
(72)【発明者】
【氏名】ホ,ユン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,グオトーン
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ユイジエン
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィドフ,アレクセイ
(72)【発明者】
【氏名】ハン,スンヒ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067LL11
(57)【要約】
本開示は、連続する電力ヘッドルーム報告インスタンスのアクティブ化の間に、複数の送受信ポイント(TRP)から複数のパスロス基準のトリガを検出することと;多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に複数のTRPについて同時に電力ヘッドルームを追跡して、それぞれのTRPごとに電力ヘッドルーム報告を可能にすることと;複数のパスロス基準のトリガの検出時に、mTRPオペレーションの間に使用中の複数のTRPの各TRPについて同時に電力ヘッドルームを追跡することと;トリガされた複数のパスロス基準に基づいて、mTRPオペレーションの間に使用中の複数のTRPの各々に対して電力ヘッドルーム決定及び電力ヘッドルーム報告を提供することとを含む、ユーザ機器及び電力ヘッドルームレポートのためのシステム及び方法を対象とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークにおけるユーザ機器のための方法であって、
連続する電力ヘッドルーム報告インスタンスのアクティブ化の間に複数の送受信ポイント(TRP)から複数のパスロス基準のトリガを検出するステップと、
それぞれのTRPごとに電力ヘッドルーム報告を可能にするために、多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に前記複数のTRPについて同時に電力ヘッドルームを追跡するステップと、
前記複数のパスロス基準のトリガの検出時に、mTRPオペレーションの間に使用中の前記複数のTRPの各TRPについて同時に電力ヘッドルームを追跡するステップと、
前記トリガされた複数のパスロス基準に基づいて、mTRPオペレーションの間に使用中の前記複数のTRPの各々に、電力ヘッドルーム決定及び電力ヘッドルームレポートを提供するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記複数のTRPから前記複数のパスロス基準のトリガを検出するステップは、
前記複数のTRPの各々について前記複数のパスロス基準に関して複数のパスロス変動を測定するステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のTRPから前記複数のパスロス基準のトリガを検出するステップは、
前記ユーザ機器内の単一の電力ヘッドルームタイマを使用して複数のパスロス変動を測定するステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のTRPから前記複数のパスロス基準のトリガを検出するステップは、
各パスロス基準セットについて別個の電力ヘッドルームタイマ構成を使用して複数のパスロス変動を測定するステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
それぞれの送受信ポイント(TRP)の各々に関連付けられる前記複数のパスロス基準をトリガするアクティブ化情報を識別するステップと、
各TRPに対するそれぞれのパスロス基準に基づいて、前記複数のTRPの前記電力ヘッドルームを同時に追跡するステップと、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
それぞれのパスロス基準を使用して、前記複数のTRPの各々について別個かつ同時の閉ループ電力制御ループを維持するステップ、
を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記閉ループ電力制御ループは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)制御ループ、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び送信基準信号(SRS)制御ループのうちの少なくとも1つを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のパスロス基準は、前記電力ヘッドルームレポートを生成するために使用される、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ユーザ機器内の電力ヘッドルームタイマを介して前記電力ヘッドルーム決定をアクティブにするステップを更に含み、該アクティブにすることは、前記トリガされた複数のパスロス基準に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記追跡された電力ヘッドルームに基づいて前記複数のTRPにアップリンク信号を送信するステップを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法するよう実行される装置。
【請求項12】
電力ヘッドルームレポートであって、
ユーザ機器の送信電力に関連する測定と、
多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に複数の送受信ポイントの中のある送受信ポイント(TRP)に関連する、前記ユーザ機器によるタイマ計算と、を含み、前記タイマ計算は、複数の送受信ポイント(TRP)からの複数のパスロス基準のトリガの検出時に前記ユーザ機器によって構成され、前記タイマ計算は、多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間にそれぞれのTRPごとに独立に決定される、
電力ヘッドルームレポート。
【請求項13】
前記タイマ計算は、連続する電力ヘッドルーム報告インスタンスのアクティブ化の間に前記複数のTRPの各々について前記複数のパスロス基準に関して、複数のパスロス変動の測定を可能にする、
請求項12に記載の電力ヘッドルームレポート。
【請求項14】
ユーザ機器の送信電力に関連する前記測定は、それぞれのTRPごとにパスロス基準に基づいて前記複数のTRPの電力ヘッドルーム追跡を実行しながら、前記ユーザ機器によって同時に行われる、
請求項12に記載の電力ヘッドルームレポート。
【請求項15】
ユーザ機器の送信電力に関連する前記測定は、前記ユーザ機器内の単一の電力ヘッドルームタイマを使用する複数のパスロス変動の測定を含む、
請求項12に記載の電力ヘッドルームレポート。
【請求項16】
ユーザ機器の送信電力に関連する前記測定は、‘phr-ProhibitTimerが満了し、かつTRPを識別するリソースインデックス に関するパスロスがphr-Tx-PowerFactorChange dBより変化するときに、トリガイベントの後に実行される、
請求項12に記載の電力ヘッドルームレポート。
【請求項17】
前記ユーザ機器の前記送信電力に関連する前記測定は、TRPインデックスの識別と、物理セル識別子(PCID)と、メディアアクセス制御-制御要素(MAC-CE)に関連付けられるパスロス基準信号(RS)識別子を含む、複数のパスロス基準から生成される、
請求項12に記載の電力ヘッドルームレポート。
【請求項18】
前記ユーザ機器の前記送信電力に関連する前記測定は、前記複数のパスロス基準に基づいて電力ヘッドルームタイマアクティブ化によって生成される、
請求項12に記載の電力ヘッドルームレポート。
【請求項19】
無線ネットワークにおける送受信ポイント(TRP)のための方法であって、
多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間にユーザ機器から電力ヘッドルームレポートを受信するステップであって、前記電力ヘッドルームレポートは、連続する電力ヘッドルームレポートインスタンスのアクティブ化の間に、トリガされたパスロス基準のユーザ機器による検出時に、前記mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPで受信される電力ヘッドルームレポートと同時に受信される、ステップと、
前記mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPと同時に前記ユーザ機器からアップリンク信号を有する前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップであって、前記アップリンク信号は、制御チャネル(PUCCH)制御ループ、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び送信基準信号(SRS)制御ループのうちの1つを含む、ステップと、
を含む、方法。
【請求項20】
前記ユーザ機器が、単一の電力ヘッドルームタイマ構成を使用して複数のパスロス変動を測定したとき、前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、
を更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップは、
TRPインデックスの識別と、物理セル識別子(PCID)と、メディアアクセス制御-制御要素(MAC-CE)に関連付けられるパスロス基準信号(RS)識別子を含む、前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、
を更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップは、
トリガされた複数のパスロス基準に基づいて電力ヘッドルーム決定及び前記電力ヘッドルームレポートをアクティブにする前記ユーザ機器内の電力ヘッドルームタイマに基づいて、前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、
を更に含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記トリガされた複数のパスロス基準に基づいて電力ヘッドルーム決定及び前記電力ヘッドルームレポートをアクティブにする前記ユーザ機器内の電力ヘッドルームタイマに基づいて、前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップは、
前記ユーザ機器の‘phr-ProhibitTimerが満了し、かつ同じ基準信号リソースインデックス に関するパスロスがphr-Tx-PowerFactorChangeより変化するときに前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、
を更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
mTRPオペレーションの間に前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップであって、前記電力ヘッドルームレポートは、連続する電力ヘッドルームレポートインスタンスのアクティブ化の間に、トリガされたパスロス基準の前記ユーザ機器による検出時に、前記mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPで受信される電力ヘッドルームレポートと同時に受信される、ステップは、
異なるTRPの閉ループ電力制御ループを介して前記ユーザ機器において個別かつ同時にアクティブなパスロス基準に基づいて前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、
を更に含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
通信インタフェースと、それに接続され、請求項20乃至24のいずれかに記載の方法を実行するよう構成される処理回路とを備えるネットワークノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連特許出願の相互参照
本出願は、2021年5月12日に出願された米国仮出願第63/187,885号の利益を主張するものであり、その開示は、完全に記載されているように参照により組み込まれる。
【0002】
技術分野
本開示は、一般に、無線通信の分野に関し、より具体的には、ユーザ機器の信号電力の報告に関連するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
次世代モバイルネットワーク、特に第5世代(5G)及び長期進化(LTE)のような第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))システムでは、ユーザ機器の能力は、データ損失を防ぐためにネットワークと共有される。そのような能力の1つは、ユーザ機器アップリンク送信出力電力を含み、これは時間とともに変化する可能性がある。例えば満たされなければならない必要な信号対雑音比がある場合、送信電力は増加することがある。反対に、同一チャネル干渉がある場合、送信電力は減少することがある。マクロセル、スモールセル、ピコセル、フェムトセル、リモート無線ヘッド及び中継ノードのような、異なるタイプの送受信ポイントを有するシナリオでは、改善された送信電力報告を通して、マルチTRP動作におけるデータ損失を防止する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
詳細な説明は、以下で添付の図面を参照して記載される。同じ参照番号の使用は、類似又は同一の項目を示してよい。様々な実施形態は、図面に示されたもの以外の要素及び/又は構成要素を用いてもよく、いくつかの要素及び/又は構成要素は様々な実施形態において存在しないこともある。図中の要素及び/又は構成要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていない。本開示全体を通して、文脈に依存して、単数及び複数の用語は交換可能に使用され得る。
【0005】
図1】本開示の1つ以上の実施形態による、単一エンティティに関する電力ヘッドルームレポートを示す図である。
図2】本開示の1つ以上の実施形態による、MAC-CEにおける複数エンティティ電力ヘッドルームレポートを示す図である。
図3】本開示の一実施形態によるネットワークアーキテクチャを示す図である。
図4】本開示の実施形態による方法のフロー図である。
図5】本開示の一実施形態による方法のフロー図である。
図6】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による例示的なネットワークアーキテクチャを示す図である。
図7】本開示の1つ以上の例示的な実施形態による無線ネットワークを概略的に示す図である。
図8】本開示の1つ以上の例示的な実施形態によるコンピューティングデバイスの構成要素を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同一の参照番号は、異なる図面において同一又は類似の要素を識別するために使用されてよい。以下の説明において、限定ではなく説明の目的で、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技術等のような特定の詳細が説明される。しかしながら、様々な実施形態の様々な態様が、これらの特定の詳細から逸脱する他の例において実施されてもよいことは、本開示の利益を有する当業者には明らかであろう。場合によっては、不必要な詳細により様々な実施形態の説明を不明瞭しないようにするため、周知のデバイス、回路及び方法の説明は省略される。本明細書の目的のために、「A又はB」及び「A/B」というフレーズは、(A)、(B)又は(AとB)を意味する。
【0007】
5Gの新しい無線リリース15及び16は、ユーザ機器(UE)が電力制御を実行してアップリンク送信出力を調整することを提供する。電力制御は、物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)及びサウンディング基準信号(Sounding Reference Signal、SRS)のような物理チャネルに適用する。マクロセル、スモールセル、ピコセル、フェムトセル、リモート無線ヘッド及び中継ノードのような複数の送受信ポイント(transmission reception points、TRP)が存在するとき、各々に必要な異なるパスロス計算が存在し、ビーム固有である。
【0008】
PUSCHの出力は、以下の式(1)のように示される:
【数1】
【0009】
式(1)に示されるパラメータは以下を含む:b:UL BWPインデックス;f:キャリアインデックス(Carrier index);c:サービングセル(Serving cell);j:パラメータセット構成インデックス;l:PUSCH電力制御調整状態インデックス;i:PUSCH送信機会(transmission occasion);q:異なるビームに対応する、パスロス計算に使用される基準信号インデックス。
【0010】
一般に、式内の各構成要素は以下の意味を有する:PCMAX:UE最大出力電力;P0_PUSCH:PUSCH電力を受信したターゲット;M:リソースブロック数での帯域幅;α:パスロス補償係数;PL:パスロス(ビーム固有);Δ:変調コーディングスキーム(MCS)に従う調整;fb,f,c(i,l):gNBからの送信電力制御(TPC)コマンドに従う調整。
【0011】
電力制御のために、各ユーザ機器(UE)は、各gNBが電力調整のために利用可能な電力(ヘッドルーム)を決定することができるように、電力ヘッドルーム(PHR)をネットワークに報告する必要がある。
【0012】
PUSCHでは、電力ヘッドルームレポートはタイプ1であり、以下の式(2)で定義される:
【数2】
【0013】
式(2)は、式(1)に関連して上述したものと同じパラメータを含む。両方の式はパスロス要素を必要とし、これは異なるTRPについて異なる可能性がある。
【0014】
メディアアクセス制御-制御要素(medium access control - control element、MAC-CE)のための電力ヘッドルーム報告について、5G仕様技術規格TS38.321は、2つの電力ヘッドルームレポート報告プロトコルを定義する。
【0015】
図1を参照すると、単一のエントリ電力ヘッドルームレポート100が示されている。このプロトコルは、8つのブロックのパケットデータユニット(PDU)を示しており、最初の2つのブロックはP及びRを示している。図示されるように、PDUは、2つのオクテットの固定サイズを有し、ゼロに設定された予約ビット「R」と、電力ヘッドルームレベルを示す電力ヘッドルームフィールド(PH)110を有する。フィールドの長さは6ビットである。報告されるPH及び対応する電力ヘッドルームレベルは、dB単位の測定値である。PCMAX,f,cフィールド120は、先行するPHフィールドの計算に使用されるPCMAX,f,cを示す。図示されるように、フィールドPHはタイプ1とPCellを示す。
【0016】
電力ヘッドルーム報告のタイプは、5G仕様で定義される。タイプ1電力ヘッドルーム:公称UE最大送信電力と、アクティブにされたサービスセル当たりのUL-SCH送信のための推定電力との間の差。タイプ2電力ヘッドルーム:公称UE最大送信電力と、他のMACエンティティ(すなわち、EN-DNケースのみのE-UTRA MACエンティティ)の特別なセル(special cell、SpCell)におけるUL-SCH及びPUCCH送信のための推定電力との差。タイプ3電力ヘッドルーム:公称UE最大送信電力と、アクティブにされたサービングセル当たりのSRS送信のための推定電力との差。プライマリサービングセル(PCell)は、UEのネットワーク接続及びモビリティに関与するサービングセルであり、SCellは、UEのダウンリンク/アップリンクデータレートを増加させるためにキャリア集約のために構成されるサービングセルである。
【0017】
図2を参照すると、マルチTRPオペレーションPDUは、マルチエントリアップリンク送信電力制御のために、MAC-CEのためのUEの電力ヘッドルームを報告するための電力ヘッドルームレポート・メッセージフォーマット200を示し、本開示の実施形態によるアップリンク送信電力制御のためにUEのPHを報告するための電力ヘッドルームレポート(PHR)メッセージフォーマットを示している。
【0018】
マルチTRPのサブヘッダは、TRPの数に依存する可変サイズであり、ビットマップ250と、タイプ2 PHフィールド210及び別のMACエンティティの特別なセル(SpCell)のための関連PCMAC,f,cフィールド220を有するオクテットと、タイプ1 PHフィールド230及びプライマリセル(PCell)のための関連PCMAX,f,dフィールド240を有するオクテットを含む。PDU200は更に、セルインデックスに基づく昇順で、oe又は複数のタイプX(multiple type X) PHフィールド250と、ビットマップに示されるPCell以外のサービングセルのための関連フィールドを有するオクテットを含む。
【0019】
図示されるように、Vフィールド260は、PH値が実際の伝送に基づくか又は基準フォーマットに基づくかを示す。タイプ1 PHについて、V=0はPUSCH上の実際の送信を示し、V=1はPUSCH基準フォーマットが使用されることを示す。タイプ2 PHについて、V=0はPUCCH上の実際の伝送を示し、V=1はPUCCH基準フォーマットが使用されることを示す。タイプ3 PHについて、V=0はSRS上の実際の伝送を示し、V=1はSRS基準フォーマットが使用されることを示す。さらに、タイプ1 PH、タイプ2 PH及びタイプ3 PHについて、V=0は、関連するPCMAC,f,cフィールドを含むオクテットの存在を示し、このフィールドは、先行するPHフィールドの計算に使用されるPCMAC,f,cを示し、V=1は、関連するPCMAC,f,cフィールドを含むオクテットが省略されることを示す。
【0020】
Pフィールド270は、MACエンティティが、電力管理のために電力バックオフを適用するかどうかを示す。MACエンティティは、対応するPCMAC,f,cフィールドが、電力管理のために電力バックオフが適用されなかった場合に異なる値を有していた場合、P=1を設定するものとする。
【0021】
PCMAC,f,cフィールドは、先行するPHフィールドの計算に使用されるPCMAC,f,cを示す。
【0022】
1つ以上の実施形態において、マルチTRPオペレーションでは、パスロス基準q及び/又は電力制御調整状態lは、異なるTRPに関連付けられ得る、例えばUEは、異なるTRPに対して、別個かつ同時にアクティブなパスロス基準及び閉ループ電力制御ループを維持することができる。しかしながら、シングルエントリMAC-CE及びマルチエントリMAC-CEを含む電力ヘッドルームレポートMAC-CEでは、パスロス基準及び/又は電力制御調整状態を区別するフィールドが存在せず、その結果、ネットワーク側は、マルチTRPオペレーションにおいて電力ヘッドルームレポートが、どのTRPに報告されるかを知らない。したがって、ネットワークは、同じセルに属するマルチTRPオペレーションにおいて、電力ヘッドルームレポートがどのTRPに報告されるかを知らない。パスロス基準を知ることの重要性は、同じセル内のいくつかのTRPがパスロス計算を変化させる可能性がある異なる特性を有することがあるという点で重要である。パスロスは、TRPの高さと、UEからの距離と、UEがTRPの見通し線内(line of sight)にあるかどうかに依存し、これらの特性は、同じUEと通信している異なるTRPについて異なる可能性がある。データ損失を防止し、多数のTRPがUEと同時に通信することを可能にする5G拡張から利益を得るために、本明細書における実施形態は、マルチTRPオペレーションのための電力ヘッドルームレポート追跡手順及び電力ヘッドルームレポートトリガを提供する。
【0023】
1つ以上の実施形態において、電力ヘッドルームレポート追跡手順のための技術が、マルチTRPオペレーションにおけるPHRトリガ及び報告を関連付ける方法とともに提供される。
【0024】
1つ以上の実施形態によると、パスロス基準の変更時にパスロスが変更される場合、電力ヘッドルームレポートがトリガされる。シングルTRPオペレーションでは、gNBは、電力ヘッドルームレポートが計算されるときにどのパスロス基準が使用されるかを知ることができる。マルチTRPオペレーションでは、異なるパスロス基準信号(RS)が、同時にアクティブになり、異なるTRPから使用されることが予期される。本明細書における実施形態は、TRP間の測定されたパスロスの変動に相関がほとんど存在しないか又は全く存在しないことがあるという事実に対処する。
【0025】
マルチTRPオペレーションの5G仕様、リリース17の記述は、異なるTRPを使用するために有効にされ得るPUSCH反復を提供する。この場合、現在の電力ヘッドルームレポートMAC-CEでは、TRPの明示的な識別がないため、gNBがどのように、異なるTRPに対して電力ヘッドルームレポートを区別するかは明確でない。加えて、TRP間のパスロス変動(pathloss variation)はPHRをトリガするのには十分大きい可能性があるが、同じTRPへのパスロス変動はPHRをトリガするのに十分ではない可能性がある。したがって、TRP間にはデータ損失又は少なくとも効率性の欠如の可能性がある。
【0026】
したがって、現在の電力ヘッドルームレポート報告メカニズムは、マルチTRPオペレーションではうまく機能しないことがある。1つ以上の実施形態において、メカニズムは、パスロス基準ごとに電力ヘッドルームレポートをサポートする。より具体的には、一実施形態では、パスロス変動は、2つの連続する電力ヘッドルームレポート報告インスタンス間の電力ヘッドルームレポートトリガのためのパスロス基準のセットに関して測定される。例えば多数のTRPがUEのセルエリア内にある場合、多数のパスロス基準が存在する可能性がある。パスロス基準信号の同じセットは、gNB構成によって識別され得る。一例として、パスロス基準信号のセットは、同じ物理セル識別子(PCI)に関連付けられ得る。
【0027】
パスロス基準のセットは、単一のパスロス基準を含み得る。パスロス基準信号のセットはまた、識別子に関連付けられ得る。別の例として、パスロス基準信号のセットが同じMAC-CEメッセージに含まれてもよい。
【0028】
別の実施形態では、単一の電力ヘッドルームレポートタイマ構成を、電力ヘッドルームレポートトリガのために使用することができる。あるいは、別個の電力ヘッドルームレポートタイマ構成を、各パスロス基準RSセットに使用することができる。
【0029】
別の実施形態では、電力ヘッドルームレポート決定(計算)は、電力ヘッドルームレポートトリガに使用される同じパスロス基準セットに基づく。
【0030】
別の実施形態では、電力ヘッドルームレポートは、パスロス基準セットインデックス又はTRPインデックス又はPCID又はMAC-CEに関連付けられるパスロス基準RS IDの識別を含む。
【0031】
別の実施形態では、電力ヘッドルームレポートは、電力ヘッドルームレポートトリガに使用される同じパスロス基準セットに関連付けられるPUSCH送信機会に実行される。
【0032】
一例として、PUSCH送信機会は、それが電力制御のための同じパスロス基準セットからの基準信号(RS)を使用している場合、そのパスロス基準セットに関連付けられる。別の例として、パスロス基準RS又はSRIがパスロス基準セットと同じPCIDに関連付けられる場合、PUSCH送信機会はパスロス基準セットに関連付けられる。
【0033】
別の実施形態では、PUSCH送信機会は、両方が同じ識別子に関連付けられる場合、パスロス基準セットに関連付けられる。具体的には、一実施形態では、パスロス基準はRSリソースインデックスqとすることができる。電力ヘッドルームレポート・トリガイベントの1つは、‘phr-ProhibitTimerが満了するか又は満了したことと、任意のMACエンティティの少なくとも1つのアクティブにされたサービングセルについて、同じRSリソースインデックス に関するパスロスが、phr-Tx-PowerFactorChange dBより変化したこと、とすることができ、その任意のMACエンティティのアクティブなダウンリンク帯域幅部分(DL BWP)は、そのMACエンティティが新たな送信のためのULリソースを有するとき、このMACエンティティにおける電力ヘッドルームレポートの最後の送信以来パスロス基準として使用される、休止BWP(dormant BWP)ではない。
【0034】
別の実施形態では、パスロス基準を、TRPインデックス又はSRSリソースセットインデックスに関連付けることができ、これは、電力ヘッドルームレポートトリガがTRP固有であることを意味する。この意味で、UEは、どのRSリソースインデックスがTRP-1(又はSRSリソースセット-0)に属し、どのRSリソースインデックスがTRP-2(又はSRSリソースセット-1)に属しているかを知っている。5Gリリース15及び16では、qの最大値は、それぞれ3及び63である。例えばq=3の場合、q=0及びq=1のRSの最初のグループはTRP-1に対応し、q=2及びq=3のRSの2番目のグループはTRP-2に対応する。
【0035】
1つ以上の実施形態では、RSの同じグループ内のパスロスが変化するときに電力ヘッドルーム報告をトリガすることができるが、RSの異なるグループにわたってパスロスが変化するときにトリガすることはできない。したがって、電力ヘッドルームレポート・トリガイベントの1つは、‘phr-ProhibitTimeが満了するか又は満了していることと、RSリソースインデックスの同じグループに関するパスロスが、任意のMACエンティティの少なくとも1つのアクティブなサービスセルに対してphr-Tx-PowerFactorChange dBよりも大きく変化することとすることができ、その任意のMACエンティティのアクティブなDL BWPは、MACエンティティが新たな送信のためのULリソースを有するときにこのMACエンティティにおける電力ヘッドルームレポートの最後の送信以来パスロス基準として使用される休止BWPではなく、ここで、RSリソースインデックスのグループはTRP固有である。
【0036】
ここで、次に図4を参照すると、フロー図は、マルチTRPモードで動作するユーザ機器についての1つ以上の実施形態による方法400を示している。図示されるように、ブロック410は、連続する電力ヘッドルーム報告インスタンスのアクティブ化の間に、複数の送受信ポイント(TRP)から複数のパスロス基準のトリガを検出することを提供する。例えば上述したように、異なる実施形態は、パスロス基準が、TRPに送信されるべき電力ヘッドルームレポートをどのようにアクティブにし得るかを説明する。マルチTRPオペレーションでは、パスロス基準q及び/又は電力制御調整状態lは、異なるTRPに関連付けられてよい。したがって、ユーザ機器は、異なるTRPに対して別個かつ同時のアクティブなパスロス基準及び閉ループ電力制御ループを維持し得る。
【0037】
ブロック410は、複数のTRPの各々について複数のパスロス基準に関して複数のパスロス変動を測定することを提供するオプションのブロック4101を含む。例えば複数のパスロス基準は、電力ヘッドルームレポートを生成するために使用され得る。ブロック410はまた、ユーザ機器内の単一の電力ヘッドルームタイマを使用して複数のパスロス変動を測定することを提供するオプションのブロック4102も含む。例えば電力ヘッドルームレポート・電力ヘッドルームレポート・トリガイベントは、‘phr-ProhibitTimerが満了するか又は満了したとき、かつTPRを識別する同じRSリソースインデックス に関するパスロスが、phr-Tx-PowerFactorChange dBよりも変化したときとすることができる。
【0038】
ブロック420は、多重送受信ポイント(multiple transmission reception point、mTRP)オペレーションの間に複数のTRPに対して同時に電力ヘッドルームを追跡して、それぞれのTRPごとに電力ヘッドルーム報告を可能にすることを提供する。例えば異なる識別子は、そのような報告を可能にするためにTRPを識別することができる。
【0039】
ブロック430は、複数のパスロス基準のトリガの検出時に、mTRPオペレーションの間に使用中の複数のTRPの各TRPに対して同時に電力ヘッドルームを追跡することを提供する。例えば上述したように、パスロス基準をトリガしてよく、マルチエントリMAC-CEは、例えば1つ以上の実施形態に従って各TRPの電力ヘッドルームを追跡するフィールドを含むように変更されてもよい。
【0040】
ブロック440は、トリガされた複数のパスロス基準に基づいて、mTRPオペレーションの間に使用中の複数のTRPの各々に電力ヘッドルーム決定及び電力ヘッドルームレポートを提供することを提供する。
【0041】
ブロック450は、それぞれの送受信ポイント(TRP)の各々に関連付けられた複数のパスロス基準をトリガするアクティブ化情報を識別することを提供する。
【0042】
ブロック460は、それぞれのパスロス基準を使用して、複数のTRPの各々に対して別個かつ同時の閉ループ電力制御ループを維持することを提供する。例えば閉ループ電力制御ループは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)制御ループ、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び送信基準信号(SRS)制御ループ、のうちの少なくとも1つを含む。例えばPUSCH送信機会は、それが電力制御のために同じパスロス基準セットからの基準信号(RS)を使用している場合、パスロス基準セットに関連付けられてよい。
【0043】
ブロック470は、追跡された電力ヘッドルームに基づいて複数のTRPにアップリンク信号を送信することを提供する。例えばPUSCHアップリンク信号、SRS制御ループ及びPUCCH制御チャネルは各々、TRPがユーザ機器の能力内でアップリンク信号を計算することを可能にする電力ヘッドルームレポートを送信するための候補である。
【0044】
次に、図5を参照すると、フロー図は、TRPに関する1つ以上の実施形態による別の方法を示している。図示されるように、ブロック510は、多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間にユーザ機器から電力ヘッドルームレポートを受信することを提供し、電力ヘッドルームレポートは、連続する電力ヘッドルーム報告インスタンスのアクティブ化の間にトリガされたパスロス基準のユーザ機器による検出時に、mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPで受信される電力ヘッドルーム報告と同時に受信される。ブロック510内には、TRPインデックスの識別、物理セル識別子(PCID)及びMAC-CEに関連付けられるパスロス基準信号(RS)識別子を含む、電力ヘッドルームレポートを受信することを提供する、オプションのブロック5101がある。
【0045】
ブロック5101内には、ユーザ機器phr-ProhibitTimerが満了し、同じ基準信号リソースインデックスqに関するパスロスがphr-Tx-PowerFactorChangeよりも変化するときに、電力ヘッドルームレポートを受信することを提供する、オプションのブロック510201がある。
【0046】
ブロック5102内にはまた、異なるTRPのための閉ループ電力制御ループを介して、ユーザ機器における別個かつ同時のアクティブなパスロス基準に基づいて電力ヘッドルームレポートを受信することを提供する、オプションのブロック510202もある。
【0047】
ブロック520は、mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPと同時にユーザ機器からアップリンク信号とともに電力ヘッドルームレポートを受信することを提供し、アップリンク信号は、制御チャネル(PUCCH)制御ループ、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び送信基準信号(SRS)制御ループを含む。例えば電力ヘッドルームレポートは、PUSCH制御メッセージとともに各TRPに送信されてもよい。
【0048】
ブロック530は、ユーザ機器が単一の電力ヘッドルームタイマ構成を使用して複数のパスロス変動を測定するとき、ユーザ機器から電力ヘッドルームレポートを受信することを提供する。例えば上述した電力ヘッドルームタイマの満了は、パスロス検出に関連する単一の電力ヘッドルームタイマであってもよい。他の実施形態では、動作中に多くのTRPが存在し、パスロス変動がより頻繁に検出されるときは、2つ以上の電力ヘッドルームタイマが適切であり得る。
【0049】
システム及び実装
図6図8は、開示される実施形態の態様を実装し得る様々なシステム、デバイス及び構成要素を示す。
【0050】
図6は、様々な実施形態によるネットワーク600を示す。ネットワーク600は、LTE又は5G/NRシステムのための3GPP技術仕様と一致する方法で動作し得る。しかしながら、例示的な実施形態はこの点に限定されるものではなく、記載される実施形態は、将来の3GPPシステム等のような、本明細書に記載される原理から利益を得る他のネットワークに適用してもよい。
【0051】
ネットワーク600は、UE602を含んでよく、UE602は、地上波(over-the-air)接続を介してRAN604と通信するように設計された任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含み得る。UE602は、UuインタフェースによってRAN604と通信可能に結合され得る。UE602は、これらに限定されないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント、車内エンターテイメントデバイス、インストルメントクラスタ、ヘッドアップディスプレイデバイス、オンボード診断デバイス、ダッシュトップモバイル機器、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット、電子/エンジン制御モジュール、組み込みシステム、センサ、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワーク化アプライアンス、マシンタイプ通信デバイス、M2M又はD2Dデバイス、IoTデバイス等であり得る。
【0052】
いくつかの実施形態において、ネットワーク600は、サイドリンクインタフェースを介して互いに直接結合された複数のUEを含み得る。UEは、これらに限定されないが、PSBCH、PSDCH、PSSCH、PSCCH、PSFCH等のような物理サイドリンクチャネルを使用して通信するM2M/D2Dデバイスであり得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、UE602は更に、地上波接続を介してAP606と通信し得る。AP606は、WLAN接続を管理してよく、これは、RAN604からの一部/すべてのネットワークトラフィックをオフロードする役割を果たし得る。UE602とAP606との間の接続は、任意のIEEE802.11プロトコルと一致してよく、ここで、AP606はワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ルータとすることができる。いくつかの実施形態では、UE602、RAN604及びAP606は、セルラWLAN集約(例えばLWA/LWIP)を用いてもよい。セルラ-WLAN集約は、セルラ無線リソースとWLANリソースの両方を用いるようにRAN604によって構成されているUE602を含み得る。
【0054】
RAN604は、1つ以上のアクセスノード、例えばAN608を含み得る。AN608は、RRC、PDCP、RLC、MAC及びL1プロトコルを含む、アクセス層プロトコルを提供することによって、UE602のためのエアインタフェースプロトコルを終端させ得る。このようにして、AN608は、CN620とUE602との間のデータ/音声接続性を可能にし得る。いくつかの実施形態において、AN608は、別個のデバイスにおいて、あるいは、例えばCRAN又は仮想ベースバンドユニットプールとも呼ばれ得る仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装され得る。AN608は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、ノードB、RSU、TRxP、TRP等と呼ばれることがある。AN608は、マクロセルと比較して、より小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル又は他の類似のセルを提供するためのマクロセル基地局又は低電力基地局であってよい。
【0055】
RAN604が複数のANを含む実施形態において、それらは、X2インタフェース(RAN604がLTE RANである場合)又はXnインタフェース(RAN604が5G RANである場合)を介して互いに結合され得る。X2/Xnインタフェースは、いくつかの実施形態において制御/ユーザプレーンインタフェースに分離されてもよく、ANがハンドオーバ、データ/コンテキスト転送、モビリティ、負荷管理、干渉調整等に関する情報を通信することを可能にし得る。
【0056】
RAN604のANは各々、1つ以上のセル、セルグループ、構成要素キャリア等を管理して、UE602にネットワークアクセスのためのエアインタフェースを提供し得る。UE602は、RAN604の同一又は異なるANによって提供される複数のセルに同時に接続され得る。例えばUE602及びRAN604はキャリア集約を使用して、UE602が複数の構成要素キャリアと接続することを可能にし、複数の構成要素キャリアは各々、Pcell又はScellに対応する。二重接続シナリオでは、第1ANは、MCGを提供するマスターノードであってよく、第2ANは、SCGを提供する二次ノードであってよい。第1AN/第2ANは、eNB、gNB、ng-eNB等の任意の組合せであってよい。
【0057】
RAN604は、ライセンスされたスペクトル又はライセンスされていないスペクトル上でエアインタフェースを提供し得る。ライセンスされていないスペクトル内で動作するために、ノードは、PCell/Scellを有するCA技術に基づいて、LAA、eLAA及び/又はfeLAA機構を使用し得る。ライセンスされていないスペクトルにアクセスする前に、ノードは、例えばリッスン・ビフォア・トーク(listen-before-talk、LBT)プロトコルに基づいて、媒体/キャリア感知動作を実行し得る。
【0058】
V2Xシナリオでは、UE602又はAN608は、RSUであり得るか又はRSUとして動作してよくRSUは、V2X通信に使用される任意の輸送インフラストラクチャエンティティを指してよい。RSUは、適切なAN又は静止(又は比較的静止)UEにおいて又はそれによって実装され得る。UE内に又はUEによって実装されたRSUは「UE型RSU」と呼ばれることがあり;eNBは「eNB型RSU」と呼ばれることがあり;gNBは「gNB型RSU」と呼ばれること等がある。一例では、RSUは、通過する車両UEに接続サポートを提供する、路側に配置された無線周波数回路と結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップジオメトリ、トラフィック統計、メディア、並びに進行中の車両及び歩行者のトラフィックを感知及び制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶する内部データ記憶回路も含み得る。RSUは、衝突回避、トラフィック警告等のような高速イベントに必要な非常に低いレイテンシの通信を提供し得る。追加的又は代替的に、RSUは他のセルラ/WLAN通信サービスを提供し得る。RSUの構成要素は、屋外設置に適した耐候性エンクロージャ内にパッケージされてよく、トラフィック信号コントローラ又はバックホールネットワークへの有線接続(例えばイーサネット(登録商標))を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含んでもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、RAN604は、eNB、例えばeNB612を有するLTE RAN610であってもよい。LTE RAN610は、以下の特性を有するLTEエアインタフェースを提供し得る:すなわち、15kHzのSCS;DLのためのCP-OFDM波形とULのためのSC-FDMA波形;データのためのターボコードと制御のためのTBCC等、の特性を有するLTEエアインタフェースを提供し得る。LTEエアインタフェースは、CSI取得及びビーム管理のためのCSI-RS;PDSCH/PDCCH復調のためのPDSCH/PDCCH DMRS;及びUEにおけるコヒーレント復調/検出のためのセルサーチと初期取得、チャネル品質測定及びチャネル推定のためのCRSに依存し得る。LTEエアインタフェースは、6GHz未満の帯域で動作し得る。
【0060】
いくつかの実施形態において、RAN604は、gNB、例えばgNB616又はng-eNB、例えばng-eNB618を有するNG-RAN614であり得る。gNB616は、5G NRインタフェースを使用して5G対応UEと接続し得る。gNB616は、NGインタフェースを介して5Gコアと接続してよく、NGインタフェースは、N2インタフェース又はN3インタフェースを含み得る。ng-eNB618はまた、NGインタフェースを介して5Gコアと接続してもよいが、LTEエアインタフェースを介してUEと接続してもよい。gNB616とng-eNB618は、Xnインタフェースを介して互いに接続してもよい。
【0061】
いくつかの実施形態において、NGインタフェースは、2つの部分、すなわち、NG-RAN614のノードとUPF648との間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース(例えばN3インタフェース)と、NG-RAN614のノードとAMF644との間のシグナリングインタフェースであるNGコントロールプレーン(NG-C)インタフェース(例えばN2インタフェース)とに分割され得る。
【0062】
NG-RAN614は、以下の特性を有する5G-NRエアインタフェースを提供し得る:すなわち、可変SCS;DLのためのCP-OFDM、ULのためのCP-OFDM及びDFT-s-OFDM;制御のための極(polar)、反復、シンプレックス及びリード・ミュラーコード(Reed-Muller codes)及びデータのためのLDPC等の特性を有する5G-NRエアインタフェースを提供し得る。5G-NRエアインタフェースは、LTEエアインタフェースと同様に、CSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依存し得る。5G-NRエアインタフェースは、CRSを使用しなくてもよいが、PBCH復調のためにPBCH DMRS;PDSCHの位相追跡のためにPTRS;時間追跡のために追跡基準信号を使用し得る。5G-NRエアインタフェースは、6GHz未満の帯域を含むFR1帯域又は24.25GHz~52.6GHzまでの帯域を含むFR2帯域で動作し得る。5G-NRエアインタフェースは、PSS/SSS/PBCHを含むダウンリンクリソースグリッドのエリアであるSSBを含み得る。
【0063】
いくつかの実施形態において、5G-NRエアインタフェースは、様々な目的のためにBWPを利用してよい。例えばBWPを、SCSの動的適応のために使用することができる。例えばUE602を、多数のBWPで構成することができ、ここで、各BWP構成は異なるSCSを有する。BWP変更がUE602に指示されると、送信のSCSも同様に変更される。BWPの別の使用ケース例は、電力節約に関連する。特に、多数のBWPは、異なるトラフィック負荷シナリオの下でデータ送信をサポートするように、異なる量の周波数リソース(例えばPRB)を有するUE602のために構成されることができる。より少ない数のPRBを含むBWPは、UE602及び場合によってはgNB616における電力節約を可能にしつつ、少ないトラフィック負荷でデータ伝送に使用されることができる。より多くの数のPRBを含むBWPは、より高いトラフィック負荷のシナリオに使用されることができる。
【0064】
RAN604は、顧客/加入者(例えばUE602のユーザ)へのデータ及び電気通信サービスをサポートするための様々な機能を提供するネットワーク要素を含むCN620に通信可能に結合される。CN620の構成要素は、1つの物理ノード又は別個の物理ノード内に実装されてよい。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、CN620のネットワーク要素によって提供される機能の一部又はすべてを、サーバ、スイッチ等内の物理的な計算/ストレージリソース上に仮想化してもよい。CN620の論理的なインスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれることがあり、CN620の一部の論理的なインスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれることがある。
【0065】
いくつかの実施形態では、CN620はLTE CN622であってもよく、これはEPCとも呼ばれることがある。LTE CN622は、図示されるように、インタフェース(又は「基準点」)を介して互いに結合されるMME624、SGW626、SGSN628、HSS630、PGW632及びPCRF634を含んでよい。LTE CN622の要素の機能は、以下のように簡単に紹介され得る。
【0066】
MME624は、ページング、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、ハンドオーバ、ゲートウェイ選択、認証等を容易にするために、UE602の現在位置を追跡するモビリティ管理機能を実装し得る。
【0067】
SGW626は、RANへのS1インタフェースを終端させ、RANとLTE CN622との間でデータパケットをルーティングし得る。SGW626は、インターRANノード・ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってよく、また、インター3GPPモビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の責任には、合法的インターセプト(lawful intercept)、課金及び何らかのポリシーエンフォースメントが含まれ得る。
【0068】
SGSN628は、UE602の位置を追跡し、セキュリティ機能及びアクセス制御を実行し得る。加えて、SGSN628は、異なるRATネットワーク間のモビリティのためのインターEPCノードシグナリング;MME624によって指定されるPDN及びS-GW選択;ハンドオーバのためのMME選択等を実行し得る。MME624とSGSN628との間のS3基準点は、アイドル/アクティブ状態におけるインター3GPPアクセスネットワークモビリティのためのユーザ及びベアラ情報交換を可能にし得る。
【0069】
HSS630は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするための加入関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含み得る。HSS630は、ルーティング/ローミング、認証、許可、ネーミング/アドレッシング解決策、位置依存性等のためのサポートを提供することができる。HSS630とMME624との間のS6a基準点は、LTE CN620へのユーザアクセスを認証/許可するための加入データ及び認証データの転送を可能にし得る。
【0070】
PGW632は、アプリケーション/コンテンツサーバ638を含み得るデータネットワーク(DN)636へのSGIインタフェースを終端させ得る。PGW632は、LTE CN622とデータネットワーク636との間でデータパケットをルーティングし得る。PGW632は、S5基準点によってSGW626と結合されて、ユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を容易にし得る。PGW632は、ポリシーエンフォースメント及び課金データ収集(例えばPCEF)のためのノードを更に含み得る。加えて、PGW632とデータネットワーク636との間のSGi基準点は、例えばIMSサービスのプロビジョンのためのオペレータ外部パブリック、プライベートPDN又はイントラオペレータ・パケットデータネットワークであってよい。PGW632は、Gx基準点を介してPCRF634と結合され得る。
【0071】
PCRF634は、LTE CN622のポリシー及び課金制御要素である。PCRF634は、アプリケーション/コンテンツサーバ638に通信可能に結合されて、サービスフローに対する適切なQoS及び課金パラメータを決定し得る。PCRF632は、適切なTFT及びQCIを用いて(Gx基準点を介して)PCEFへ関連するルールをプロビジョニングし得る。
【0072】
いくつかの実施形態において、CN620は5GC640であってもよい。5GC640は、図示されるように、インタフェース(又は「基準点」)を介して互いに結合されたAUSF642、AMF644、SMF646、UPF648、NSSF650、NEF652、NRF654、PCF656、UDM658及びAF660を含み得る。5GC640の各構成要素の機能は以下のように簡単に紹介され得る。
【0073】
AUSF642は、UE602の認証のためのデータを記憶し、認証に関連する機能性を処理し得る。AUSF642は、様々なアクセスタイプの共通認証フレームワークを容易にし得る。図示される基準点を介してGC640の他の要素と通信することに加えて、AUSF642はNausfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0074】
AMF644は、5GC640の他の機能がUE602及びRAN604と通信し、UE602に関連するモビリティイベントに関する通知に加入することを可能にし得る。AMF644は、登録管理(例えばUE602を登録するため)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、AMF関連イベントの合法的インターセプト及びアクセス認証と許可に関与し得る。AMF644は、UE602とSMF646との間でSMメッセージのためのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするためのトランスペアレント・プロキシとして作用し得る。AMF644はまた、UE602とSMSFとの間のSMSメッセージのためのトランスポートも提供し得る。AMF644は、AUSF642及びUE602と対話して、様々なセキュリティアンカー及びコンテキスト管理機能を実行し得る。さらに、AMF644は、RAN604とAMF644との間のN2基準点を含むか又はN2基準点であり得るRAN CPインタフェースの終端点であってよく、AMF644はNAS(N1)シグナリングの終端点であってよく、NAS暗号化及び完全性保護を実行してよい。AMF644はまた、N3 IWFインタフェースを介したUE602とのNASシグナリングもサポートし得る。
【0075】
SMF646は、SM(例えばUPF648とAN608との間のセッション確立、トンネル管理);UE IPアドレス割り当て及び管理(オプションの許可を含む);UP機能の選択及び制御;トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF648におけるトラフィックステアリングを構成すること;ポリシー制御機能に向かうインタフェースの終端;ポリシーエンフォースメント、課金及びQoSの一部の制御;(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースのための)合法的インターセプト;NASメッセージのSM部分の終端;ダウンリンクデータ通知;N2上でAMF644を介してAN608に送信されるAN固有のSM情報を開始すること;及びセッションのSSCモードを決定することに関与し得る。SMは、PDUセッションの管理を指してよく、PDUセッション又は「セッション」は、UE602とデータネットワーク636との間のPDUの交換を提供するか又は可能にする、PDU接続サービスを指してよい。
【0076】
UPF648は、イントラRAT及びインターRATモビリティのためのアンカーポイント、データネットワーク636への相互接続の外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐点として作用し得る。UPF648はまた、パケットルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部分を実施し、パケットを合法的にインターセプトし(UP収集)、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレーンのためのQoS処理を実行し(例えばパケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施)、アップリンクトラフィック検証(例えばSDF-to-QoSフローマッピング)を実行し、アップリンク及びダウンリンクでトランスポートレベルパケットマーキングし、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガを実行し得る。UPF648は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするアップリンク分類器を含み得る。
【0077】
NSSF650は、UE602にサービスするネットワークスライスインスタンスのセットを選択し得る。NSSF650はまた、必要な場合、許可されたNSSAIと、加入S-NSSAIsへのマッピングも決定し得る。NSSF650はまた、UE602にサービスするために使用されるAMFセットを決定するか、あるいは、適切な構成に基づいて、そしておそらくはNRF654をクエリすることによって、候補AMFのリストを決定し得る。UE602のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF650と対話することによってUE602が登録されているAMF644によってトリガされてよく、これはAMFの変更をもたらすことがある。NSSF650は、N22基準点を介してAMF644と対話してよく、N31基準点(図示せず)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSFと通信してもよい。加えて、NSSF650は、Nnssfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0078】
NEF652は、第三者、内部公開(internal exposure)/再公開(re-exposure)、AF(例えばAF660)、エッジコンピューティング又はフォグコンピューティングシステム等のための3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を安全に公開し得る。そのような実施形態では、NEF652は、AFを認証、許可又はスロットルし得る。NEF652はまた、AF660と交換される情報及び内部ネットワーク機能と交換される情報を翻訳し得る。例えばNEF652は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で翻訳し得る。NEF652はまた、他のNFの公開された能力に基づいて他のNFからも情報を受信し得る。この情報は、構造化データとしてNEF652において又は標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFにおいて記憶され得る。次いで、記憶された情報を、NEF652によって他のNF及びAFに再公開することができ、あるいは分析のような他の目的のために使用することができる。さらに、NEF652は、Nnefサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0079】
NRF654は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供し得る。NRF654はまた、利用可能なNFインスタンスとそれらのサポートされるサービスの情報を維持する。本明細書で使用されるとき、「インスタンス化(instantiate)」、「インスタンシエイション(instantiation)」等の用語は、インスタンスの作成を指してよく、「インスタンス」は、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を指すことがある。加えて、NRF654は、Nnrfサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0080】
PCF656は、それらを実施するために制御プレーン機能にポリシールールを提供してよく、また、ネットワーク挙動を管理するための統一ポリシーフレームワークもサポートし得る。PCF656はまた、フロントエンドを実装して、UDM658のUDRにおけるポリシー決定に関連する加入情報にアクセスし得る。図示されるように基準点を介して機能と通信することに加えて、PCF656は、Npcfサービスベースのインタフェースを提示する。
【0081】
UDM658は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするために加入関連情報を処理してよく、UE602の加入データを記憶し得る。例えば加入データは、UDM658とAMF644との間のN8基準点を介して通信され得る。UDM658は、アプリケーションフロントエンドとUDRという2つの部分を含み得る。UDRは、UDM658及びPCF656のための加入データとポリシーデータ、及び/又はNEF652のための公開及びアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE602のためのアプリケーション要求情報を含む)のための構造化データを記憶し得る。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDR221によって提示されて、UDM658、PCF656及びNEF652が、記憶されたデータの特定のセットにアクセスし、UDR内の関連するデータ変更の通知を読み出し、更新(例えば追加、修正)し、削除し、加入することを可能にし得る。UDMは、UDM-FEを含んでよく、UDM-FEは、資格証明書(credentials)の処理、位置管理、加入管理等を担当する。いくつかの異なるフロントエンドは、異なるトランザクションで同じユーザにサービスすることがある。UDM-FEは、UDRに記憶された加入情報にアクセスし、認証資格証明書処理、ユーザ識別処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理、加入管理を実行する。図示されるように基準点を介して他のNFと通信することに加えて、UDM658はNudmサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0082】
AF660は、トラフィックルーティングにおけるアプリケーションの影響を提供し、NEFへのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシーフレームワークと対話し得る。
【0083】
いくつかの実施形態において、5GC640は、UE602がネットワークに取り付けられるポイントに地理的に近くなるようオペレータ/第三者サービスを選択することによって、エッジコンピューティングを可能にし得る。これは、ネットワークのレイテンシと負荷を軽減し得る。エッジコンピューティング実装を提供するために、5GC640は、UE602に近いUPF648を選択し、N6インタフェースを介してUPF648からデータネットワーク636へのトラフィックステアリングを実行し得る。これは、UE加入データ、UE位置及びAF660によって提供される情報に基づいてよい。このようにして、AF660は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を与え得る。オペレータの配置に基づいて、AF660が、信頼できるエンティティであると考えられるとき、ネットワークオペレータは、AF660が関連するNFと直接対話することを許可し得る。加えて、AF660は、Nafサービスベースのインタフェースを提示し得る。
【0084】
データネットワーク636は、例えばアプリケーション/コンテンツサーバ638を含む1つ以上のサーバによって提供され得る、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス又は第三者サービスを表し得る。
【0085】
図7は、様々な実施形態による無線ネットワーク700を概略的に示す。無線ネットワーク700は、AN704と無線通信するUE702を含み得る。UE702及びAN704は、本明細書の他の箇所に記載された同様の名称の構成要素と同様であり、実質的に交換可能であり得る。
【0086】
UE702は、接続706を介してAN704と通信可能に結合され得る。接続706は、通信結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、mmWave又は6GHz未満の周波数で動作するLTEプロトコル又は5G NRプロトコルのようなセルラ通信プロトコルと一致することができる。
【0087】
UE702は、モデムプラットフォーム710と結合されるホストプラットフォーム708を含み得る。ホストプラットフォーム708は、アプリケーション処理回路712を含んでよく、アプリケーション処理回路712はモデムプラットフォーム710のプロトコル処理回路714と結合され得る。アプリケーション処理回路712は、アプリケーションデータをソース/シンクする、UE702のための様々なアプリケーションを実行し得る。アプリケーション処理回路712は更に、アプリケーションデータをデータネットワークに送信/アプリケーションデータをデータネットワークから受信するための1つ以上のレイヤオペレーションを実装し得る。これらのレイヤオペレーションは、トランスポート(例えばUDP)及びインターネット(例えばIP)オペレーションを含み得る。
【0088】
プロトコル処理回路714は、接続706を介したデータの送信又は受信を容易にするために、1つ以上のレイヤオペレーションを実装し得る。プロトコル処理回路714によって実装されるレイヤ動作は、例えばMAC、RLC、PDCP、RRC及びNAS動作を含み得る。
【0089】
モデムプラットフォーム710は、ネットワークプロトコルスタック内のプロトコル処理回路714によって実行される「下の(below)」レイヤオペレーションである1つ以上のレイヤオペレーションを実装し得る、デジタルベースバンド回路716を更に含み得る。これらのオペレーションは、例えばHARQ-ACK機能、スクランブル/デスクランブル、符号化/復号、レイヤマッピング/デマッピング、変調信号マッピング、受信シンボル/ビットメトリック決定、マルチアンテナポート・プリコーディング/復号(空間-時間コーディング、空間-周波数コーディング又は空間コーディングのうちの1つ以上を含み得る)、基準信号生成/検出、プリアンブルシーケンス生成及び/又は復号、同期シーケンス生成/検出、制御チャネル信号ブラインド復号及び他の関連する機能のうちの1つ以上を含む、PHYオペレーションを含み得る。
【0090】
モデムプラットフォーム710は、送信回路718、受信回路720、RF回路722及びRFフロントエンド(RFFE)724を更に含んでよく、これらは1つ以上のアンテナパネル726を含むか又はこれに接続し得る。簡単に言うと、送信回路718は、デジタル-アナログ変換器、ミキサ、中間周波数(IF)構成要素等を含んでよく;受信回路720は、アナログ-デジタル変換器、ミキサ、IF構成要素等を含んでよく;RF回路722は、低ノイズ増幅器、電力増幅器、電力追跡構成要素等を含んでよく;RFFE724は、フィルタ(例えば表面/バルク音響波フィルタ)、スイッチ、アンテナチューナ、ビームフォーミング構成要素(例えば位相アレイアンテナ構成要素)等を含み得る。送信回路718、受信回路720、RF回路722、RFFE724及びアンテナパネル726(総称して「送信/受信構成要素」と呼ばれる)の構成要素の選択及び配置は、例えば通信がTDM又はFDMであるか、mmWave又は6GHz未満の周波数であるか等の具体的な実装の詳細に特有であってよい。いくつかの実施形態では、送信/受信構成要素は、複数の並列送信/受信チェーンで配置されてもよく、同一又は異なるチップ/モジュール等に配置されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、プロトコル処理回路714は、送信/受信構成要素に制御機能を提供するための制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを含み得る。
【0092】
UE受信は、アンテナパネル726、RFFE724、RF回路722、受信回路720、デジタルベースバンド回路716及びプロトコル処理回路714によって、及びそれらを介して確立され得る。いくつかの実施形態では、アンテナパネル726は、1つ以上のアンテナパネル726の複数のアンテナ/アンテナ要素によって受信された受信ビームフォーミング信号によってAN704からの伝送を受信し得る。
【0093】
UE送信は、プロトコル処理回路714、デジタルベースバンド回路716、送信回路718、RF回路722、RFFE724及びアンテナパネル726によって、及びこれらを介して確立され得る。いくつかの実施形態では、UE704の送信構成要素は、送信されるデータに空間フィルタを適用して、アンテナパネル726のアンテナ要素によって放射される送信ビームを形成し得る。
【0094】
UE702と同様に、AN704は、モデムプラットフォーム730に結合されたホストプラットフォーム728を含み得る。ホストプラットフォーム728は、モデムプラットフォーム730のプロトコル処理回路734と結合されたアプリケーション処理回路732を含み得る。モデムプラットフォームは、デジタルベースバンド回路736、送信回路738、受信回路740、RF回路742、RFFE回路744及びアンテナパネル746を更に含み得る。AN704の構成要素は、UE702の同じ名称の構成要素と同様であり、実質的に交換可能であり得る。上述のようにデータ送信/受信を実行することに加えて、AN708の構成要素は、例えば無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理及びデータパケットスケジューリングのようなRNC機能を含む、様々な論理機能を実行し得る。
【0095】
図8は、機械読取可能媒体又はコンピュータ読取可能媒体(例えば非一時的又はコンピュータ読取可能媒体(例えば非一時的機械読取可能記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書に記載された方法のいずれか1つ以上を実行することができる構成要素を示すブロック図である。具体的には、図8は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)810、1つ以上のメモリ/ストレージデバイス820及び1つ以上の通信リソース830を含むハードウェアリソース800の図式表現を示し、これらの各々は、バス840又は他のインタフェース回路を介して通信可能に結合され得る。ノード仮想化(例えばNFV)が利用される実施形態では、ハイパーバイザ802は、1つ以上のネットワークスライス/サブスライスがハードウェアリソース800を利用するための実行環境を提供するために実行され得る。
【0096】
プロセッサ810は、例えばプロセッサ812及びプロセッサ814を含み得る。プロセッサ810は、例えば中央処理ユニット(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィクス処理ユニット(GPU)、ベースバンドプロセッサのようなDSP、ASIC、FPGA、無線周波数集積回路(RFIC)、別のプロセッサ(本明細書に記載されるものを含む)又はこれらの任意の適切な組合せであり得る。
【0097】
メモリ/ストレージデバイス820は、メインメモリ、ディスクストレージ又はそれらの任意の適切な組合せを含み得る。メモリ/ストレージデバイス820は、これらに限定されないが、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ等のような任意のタイプの揮発性、不揮発性又は半揮発性メモリを含み得る。
【0098】
通信リソース830は、ネットワーク808を介して1つ以上の周辺デバイス804又は1つ以上のデータベース806又は他のネットワーク要素と通信するための相互接続又はネットワークインタフェースコントローラ、構成要素又は他の適切なデバイスを含み得る。例えば通信リソース830は、(例えばUSB、イーサネット(登録商標)等を介して結合するための)有線通信構成要素、セルラ通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)(又はBluetooth(登録商標)低エネルギ)構成要素、Wi-Fi(登録商標)構成要素及び他の通信構成要素を含み得る。
【0099】
命令850は、プロセッサ810の少なくともいずれかに、本明細書に記載された方法論のいずれか1つ以上を実行させるためのソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ又は他の実行可能コードを含み得る。命令850は、完全に又は部分的に、プロセッサ810(例えばプロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/ストレージデバイス820又はそれらの任意の適切な組合せのうちの少なくとも1つの内部に存在し得る。さらに、命令850の任意の部分を、周辺デバイス804又はデータベース806の任意の組合せからハードウェアリソース800に転送してもよい。したがって、プロセッサ810のメモリ、メモリ/ストレージデバイス820、周辺デバイス804及びデータベース806は、コンピュータ読取可能媒体及び機械読取可能媒体の例である。
【0100】
1つ以上の実施形態について、先の図面のうちの1つ以上に記載される構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されるような1つ以上の動作、技術、プロセス及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば先の図面の1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される実施例の1つ以上に従って動作するように構成されてよい。別の例では、先の図面のうちの1つ以上に関連して上述したUE、基地局、ネットワーク要素等に関連付けられる回路は、以下に記載される実施例の1つ以上に従って動作するように構成されてよい。
【0101】
以下の実施例は、更なる実施形態に関するものである。
【0102】
例1は、無線ネットワークにおけるユーザ機器のための方法を含んでよく、当該方法は:連続する電力ヘッドルーム報告インスタンスのアクティブ化の間に複数の送受信ポイント(TRP)から複数のパスロス基準のトリガを検出するステップと;それぞれのTRPごとに電力ヘッドルーム報告を可能にするために、多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に前記複数のTRPについて同時に電力ヘッドルームを追跡するステップと;前記複数のパスロス基準のトリガの検出時に、mTRPオペレーションの間に使用中の前記複数のTRPの各TRPについて同時に電力ヘッドルームを追跡するステップと;前記トリガされた複数のパスロス基準に基づいて、mTRPオペレーションの間に使用中の前記複数のTRPの各々に、電力ヘッドルーム決定及び電力ヘッドルームレポートを提供するステップと;を含む。
【0103】
例2は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記複数のTRPから前記複数のパスロス基準のトリガを検出するステップは、前記複数のTRPの各々について前記複数のパスロス基準に関して複数のパスロス変動を測定するステップを更に含む。
【0104】
例3は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記複数のTRPから前記複数のパスロス基準のトリガを検出するステップは、前記ユーザ機器内の単一の電力ヘッドルームタイマを使用して前記複数のパスロス変動を測定するステップ、を更に含む。
【0105】
例4は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記複数のTRPから前記複数のパスロス基準のトリガを検出するステップは、各パスロス基準セットに対して別個の電力ヘッドルームタイマ構成を使用して前記複数のパスロス変動を測定するステップ、を更に含む。
【0106】
例5は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、それぞれの前記送受信ポイント(TRP)の各々に関連付けられる前記複数のパスロス基準をトリガするアクティブ化情報を識別するステップと;各TRPに対するそれぞれのパスロス基準に基づいて、前記複数のTRPの前記電力ヘッドルームを同時に追跡するステップと、を更に含む。
【0107】
例6は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、それぞれのパスロス基準を使用して、前記複数のTRPの各々について別個かつ同時の閉ループ電力制御ループを維持するステップ、を更に含む。
【0108】
例7は、例6及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記閉ループ電力制御ループは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)制御ループ、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び送信基準信号(SRS)制御ループのうちの少なくとも1つを含む。
【0109】
例8は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記複数のパスロス基準は、前記電力ヘッドルームレポートを生成するために使用される。
【0110】
例9は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記ユーザ機器内の電力ヘッドルームタイマを介して前記電力ヘッドルーム決定をアクティブにするステップを更に含み、該アクティブにすることは、前記トリガされた複数のパスロス基準に基づく。
【0111】
例10は、例1及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記追跡された電力ヘッドルームに基づいて前記複数のTRPにアップリンク信号を送信するステップを更に含む。
【0112】
例11は、電力ヘッドルームレポートを含んでよく、当該電力ヘッドルームレポートは:ユーザ機器の送信電力に関連する測定(measurement)と;多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に複数の送受信ポイントの中のある送受信ポイント(TRP)に関連する、前記ユーザ機器によるタイマ計算(timer calculation)と;を含み、前記タイマ計算は、複数の送受信ポイント(TRP)からの複数のパスロス基準のトリガの検出時に前記ユーザ機器によって構成され、前記タイマ計算は、多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間にそれぞれTRPごとに独立に決定される。
【0113】
例12は、例11及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の電力ヘッドルームレポートを含んでよく、前記タイマ計算は、連続する電力ヘッドルーム報告インスタンスのアクティブ化の間に前記複数のTRPの各々について前記複数のパスロス基準に関して、複数のパスロス変動の測定を可能にする。
【0114】
例13は、例11及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の電力ヘッドルームレポートを含んでよく、ユーザ機器の送信電力に関連する前記測定は、それぞれのTRPごとにパスロス基準に基づいて前記複数のTRPの電力ヘッドルーム追跡を実行しながら、前記ユーザ機器によって同時に行われ得る。
【0115】
例14は、例11及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の電力ヘッドルームレポートを含んでよく、ユーザ機器の送信電力に関連する前記測定は、前記ユーザ機器内の単一の電力ヘッドルームタイマを使用する複数のパスロス変動の測定を含み得る。
【0116】
例15は、例11及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の電力ヘッドルームレポートを含んでよく、ユーザ機器の送信電力に関連する前記測定は、‘phr-ProhibitTimerが満了し、かつTRPを識別するリソースインデックス に関するパスロスがphr-Tx-PowerFactorChange dBより変化するときに、トリガイベントの後に実行され得る。
【0117】
例16は、例11及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の電力ヘッドルームレポートを含んでよく、前記ユーザ機器の前記送信電力に関連する前記測定は、TRPインデックスの識別と、物理セル識別子(PCID)と、メディアアクセス制御-制御要素(MAC-CE)に関連付けられるパスロス基準信号(RS)識別子を含む、複数のパスロス基準から生成され得る。
【0118】
例17は、例11及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の電力ヘッドルームレポートを含んでよく、前記ユーザ機器の前記送信電力に関連する前記測定は、前記複数のパスロス基準に基づいて電力ヘッドルームタイマアクティブ化によって生成され得る。
【0119】
例18は、無線ネットワークにおける送受信ポイント(TRP)のための方法を含んでよく、当該方法は:多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間にユーザ機器から電力ヘッドルームレポートを受信するステップであって、前記電力ヘッドルームレポートは、連続する電力ヘッドルームレポートインスタンスのアクティブ化の間に、トリガされたパスロス基準のユーザ機器による検出時に、前記mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPで受信される電力ヘッドルームレポートと同時に受信される、ステップと;mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPと同時に前記ユーザ機器からアップリンク信号を有する前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップであって、前記アップリンク信号は、制御チャネル(PUCCH)制御ループ、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)及び送信基準信号(SRS)制御ループのうちの1つを含む、ステップと、を含む。
【0120】
例19は、例18及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記ユーザ機器が、単一の電力ヘッドルームタイマ構成を使用して複数のパスロス変動を測定したとき、前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップを更に含む。
【0121】
例20は、例18及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップは、TRPインデックスの識別と、物理セル識別子(PCID)と、メディアアクセス制御-制御要素(MAC-CE)に関連付けられるパスロス基準信号(RS)識別子を含む、前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、を更に含む。
【0122】
例21は、例18及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、多重送受信ポイント(mTRP)オペレーションの間に前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップは、トリガされた複数のパスロス基準に基づいて電力ヘッドルーム決定及び前記電力ヘッドルームレポートをアクティブにする前記ユーザ機器内の電力ヘッドルームタイマに基づいて、前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、を更に含む。
【0123】
例22は、例21及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、前記トリガされた複数のパスロス基準に基づいて電力ヘッドルーム決定及び前記電力ヘッドルームレポートをアクティブにする前記ユーザ機器内の電力ヘッドルームタイマに基づいて、前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップは、前記ユーザ機器の‘phr-ProhibitTimerが満了し、かつ同じ基準信号リソースインデックス に関するパスロスがphr-Tx-PowerFactorChangeより変化するときに前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、を更に含む。
【0124】
例23は、例21及び/又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含んでよく、mTRPオペレーションの間に前記ユーザ機器から前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップであって、前記電力ヘッドルームレポートは、連続する電力ヘッドルームレポートインスタンスのアクティブ化の間に、トリガされたパスロス基準の前記ユーザ機器による検出時に、前記mTRPオペレーションの間に使用中の互いのTRPで受信される電力ヘッドルームレポートと同時に受信される、ステップは、異なるTRPの閉ループ電力制御ループを介して前記ユーザ機器において個別かつ同時にアクティブなパスロス基準に基づいて前記電力ヘッドルームレポートを受信するステップ、を更に含む。
【0125】
例24は、例1乃至23の方法のいずれかを実行するための手段を備える装置を含んでよい。
【0126】
例25は、通信インタフェースと、それに接続され、例1乃至23の方法を実行するよう構成される処理回路とを備えるネットワークノードを含んでよい。
【0127】
例26は、例1乃至23のいずれかで説明されるか又はこれに関連する方法、あるいは本明細書で説明される任意の他の方法又はプロセスの1つ以上の要素を実行するための手段を備える装置を含んでよい。
【0128】
例27は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行時に、電子デバイスに、例1乃至23のいずれかに記載されるか又はこれに関連する方法、あるいは本明細書に記載される任意の他の方法又はプロセスを実行させる命令を備える、1つ以上の非一時的コンピュータ読取可能媒体を含んでよい。
【0129】
例28は、例1乃至23のいずれかに記載されるか又はこれに関連する方法、あるいは本明細書に記載される任意の他の方法又はプロセスの1つ以上の要素を実行するロジック、モジュール又は回路を備える装置を含んでよい。
【0130】
例29は、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部又は部分に記載されるか又はこれに関連する方法、技術又はプロセスを含んでよい。
【0131】
例30は、1つ以上のプロセッサと、該1つ以上のプロセッサによって実行されると、該1つ以上のプロセッサに、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部又は部分に記載されるか又はこれに関連する方法、技術又はプロセスを実行させる命令を備える1つ以上のコンピュータ読取可能媒体とを備える装置を含んでよい。
【0132】
例31は、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部又は部分に記載されるか又はこれに関連する信号を含んでよい。
【0133】
例32は、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部又は部分に記載されるか又はこれに関連するか又は他の方法で本開示に記載されるデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)又はメッセージを含んでよい。
【0134】
例33は、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部又は部分に記載されるか又はこれに関連するか又は他の方法で本開示に記載されるデータで符号化された信号を含んでよい。
【0135】
例34は、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部又は部分に記載されるか又はこれに関連するか又は他の方法で本開示に記載されるデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)又はメッセージで符号化された信号を含んでよい。
【0136】
例35は、コンピュータ読取可能命令を搬送する電磁信号を含んでよく、ここで、1つ以上のプロセッサによるコンピュータ読取可能命令の実行は、1つ以上のプロセッサに、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部に記載されるか又はこれに関連する方法、技術又はプロセスを実行させる。
【0137】
例36は、命令を含むコンピュータプログラムを含んでよく、ここで、処理要素によるプログラムの実行は、処理要素に、例1乃至23のいずれか又はそれらの一部に記載されるか又はこれに関連する方法、技術又はプロセスを実行させることである。
【0138】
例37は、本明細書に示され、説明されるような無線ネットワークにおける信号を含んでよい。
【0139】
例38は、本明細書に示され、説明されるような無線ネットワークにおいて通信する方法を含んでよい。
【0140】
例39は、本明細書に示され、説明されるような無線通信を提供するためのシステムを含んでよい。
【0141】
例40は、本明細書に示され、説明されるような無線通信を提供するためのデバイスを含んでよい。
【0142】
本明細書において異なるように使用されない限り、用語、定義及び略語は、3GPP TR 21.905 v16.0.0(2019-06)で定義された用語、定義及び略語と一致してもよい。本文書の目的のために、以下の略語が本明細書中で議論される実施例及び実施形態に適用されてよい。
【0143】
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【表1-7】
【表1-8】
【表1-9】
【0144】
前述の説明は、例示及び様々な例示的実施形態の説明を提供するが、網羅的であること、又は実施形態の範囲を開示された正確な形態に限定することは意図されていない。修正及び変形は、上記の教示に照らして可能であり、又は様々な実施形態の実施から得られ得る。本開示の例示的な実施形態を説明するために特定の詳細が記載されている場合、当業者には、本開示がこれらの特定の詳細なしに又はこれらの特定の詳細の変形を伴って実施されることが可能であることが明らかであるものとする。しかしながら、本開示の概念を開示された特定の形態に限定する意図はなく、反対に、本開示及び添付の特許請求の範囲と一致するすべての修正、均等物及び代替をカバーする意図があることを理解されたい。
【0145】
用語
本文書の目的のために、以下の用語及び定義は、本明細書で議論される実施例及び実施形態に適用可能である。
【0146】
本明細書で使用されるとき、「回路」という用語は、記載された機能性を提供するように構成される、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えばフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC又はプログラマブルSoC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)等のようなハードウェア構成要素を指すか、その一部であるか又は含む。いくつかの実施形態において、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能性の少なくとも一部を提供し得る。「回路」という用語は、1つ以上のハードウェア要素(又は電気又は電子システムで使用される回路の組合せ)と、そのプログラムコードの機能性を実行するために使用されるプログラムコードとの組合せを指すこともある。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードの組合せは、特定のタイプの回路と呼ばれることがある。
【0147】
本明細書で使用される「プロセッサ回路」という用語は、算術又は論理演算のシーケンスを順次かつ自動的に実行すること、あるいはデジタルデータを記録、記憶、及び/又は転送することができる回路を指すか、その一部であるか又は含む。処理回路は、命令を実行するための1つ以上の処理コアと、プログラム及びデータ情報を記憶するための1つ以上のメモリ構造とを含み得る。「プロセッサ回路」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理中央処理ユニット(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クワッドコアプロセッサ、並びに/あるいはプログラムコード、ソフトウェアモジュール及び/又は機能プロセスのようなコンピュータ実行可能命令を実行するか又は他の方法で動作させることができる任意の他のデバイスを指すことがある。処理回路は、より多くのハードウェアアクセラレータを含んでよく、これは、ハードウェアアクセラレータはマイクロプロセッサ、プログラマブル処理デバイス等であってよい。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えばコンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義であると考えられてよく、「プロセッサ回路」と呼ばれることがある。
【0148】
本明細書で使用されるとき、「インタフェース回路」という用語は、2つ以上の構成要素又はデバイス間で情報の交換を可能にする回路を指すか、その一部であるか又は含む。「インタフェース回路」という用語は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えばバス、I/Oインタフェース、周辺構成要素インタフェース、ネットワークインタフェースカード等を指すことがある。
【0149】
本明細書で使用されるとき、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信能力を有するデバイスを指し、通信ネットワークにおけるネットワークリソースのリモートユーザを記述し得る。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイル局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモート局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能無線機器、再構成可能モバイルデバイス等と同義であると考えられてよく、そのように呼ばれることがある。さらに、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、任意のタイプの無線/有線デバイス、又は無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含み得る。
【0150】
本明細書で使用されるとき、「ネットワーク要素」という用語は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的又は仮想化機器及び/又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化されたコンピュータ、ネットワーキングハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化VNF、NFVI等と同義であると考えられてよく、かつ/又はそのように呼ばれることがある。
【0151】
本明細書で使用されるとき、「コンピュータシステム」という用語は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス又はそれらの構成要素を指す。加えて、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々な構成要素を指すことがある。さらに、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、かつコンピューティング及び/又はネットワーキングリソースを共有するよう構成される、複数のコンピュータデバイス及び/又は複数のコンピューティングシステムを指すことがある。
【0152】
本明細書で使用される「アプライアンス」、「コンピュータアプライアンス」等の用語は、特定のコンピューティングリソースを提供するように特別に設計されたプログラムコード(例えばソフトウェア又はファームウェア)を有するコンピュータデバイス又はコンピュータシステムを指す。「仮想アプライアンス」は、コンピュータアプライアンスを仮想化又はエミュレートするか、あるいは他の方法で特定のコンピューティングリソースを提供するために専用化される、ハイパーバイザ装備デバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0153】
本明細書で使用されるとき、「リソース」という用語は、物理又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理構成要素又は仮想構成要素、並びに/あるいはコンピュータデバイス、機械デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用率、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用率、電力、入出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用率、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、ワークロードユニット等のような、特定のデバイス内の物理又は仮想構成要素を指す。「ハードウェアリソース」は、物理ハードウェア要素によって提供される計算リソース、記憶リソース及び/又はネットワークリソースを指すことがある。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システム等に提供される計算リソース、記憶リソース及び/又はnリソースを指すことがある。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指すことがある。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指すことがあり、計算リソース及び/又はネットワークリソースを含み得る。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上にあり、明確に識別可能であるサーバを介してアクセス可能な、コヒーレント機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスのセットと考えられてよい。
【0154】
本明細書で使用されるとき、「チャネル」という用語は、データ又はデータストリームを通信するために使用される、有形又は無形のいずれかの任意の伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「無線周波数キャリア」及び/又はデータが通信される経路又は媒体を示す任意の他の同様の用語と同義であり、かつ/又は同等であり得る。加えて、本明細書で使用されるとき、「リンク」という用語は、情報を送受信する目的でRATを介した2つのデバイス間の接続を指す。
【0155】
本明細書で使用されるとき、「インスタンス化」、「インスタンシエイション」等の用語は、インスタンスの作成を指す。また、「インスタンス」は、例えばプログラムコードの実行中に発生する可能性のある、オブジェクトの具体的な発生を指す。
【0156】
「結合された」、「通信可能に結合された」という用語は、その派生語とともに本明細書において使用される。「結合された」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接物理的に又は電気的に接触していることを意味してもよく、2つ以上の要素が互いに間接的に接触しているが、互いに協働又は相互作用していることを意味してもよく、かつ/又は1つ以上の他の要素が、互いに結合されていると言われる要素間で結合又は接続されていることを意味してもよい。「直接結合された」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接接触していることを意味し得る。「通信可能に結合された」という用語は、2つ以上の要素が、ワイヤ又は他の相互接続を介して、無線通信チャネル又はリンクを介して、及び/又は同様のものを含む通信手段によって、互いに接触し得ることを意味し得る。
【0157】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素の個々のコンテンツ、又はコンテンツを含むデータ要素を指す。
【0158】
「SMTC」という用語は、SSB-MeasurementTimingConfigurationによって構成されたSSBベースの測定タイミング構成を指す。
【0159】
「SSB」という用語は、SS/PBCHブロックを指す。
【0160】
「プライマリセル」という用語は、UEが初期接続確立手順を実行するか又は接続再確立手順を開始する、一次周波数で動作するMCGセルを指す。
【0161】
「プライマリSCGセル」は、DC動作のための同期手順を伴う再構成(Reconfiguration with Sync procedure)を実行するときに、UEがランダムアクセスを実行するSCGセルを指す。
【0162】
「二次セル(Secondary Cell)」という用語は、CAで構成されるUEのための特別なセルの上部に追加の無線リソースを提供するセルを指す。
【0163】
「二次セルグループ」という用語は、PSCellと、DCで構成されるUEのためのゼロ又はそれより多くの二次セルとを含む、サービングセルのサブセットを指す。
【0164】
「サービングセル」という用語は、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTED内のUEのためのプライマリセルを指し、プライマリセルを構成するサービングセルは1つだけである。
【0165】
「サービングセル」又は「複数のサービングセル」という用語は、CA/で構成されるRRC_CONNECTED内のUEのための特別なセル及びすべての二次セルを含むセルのセットを指す。
【0166】
「特別なセル(Special Cell)」は、DCオペレーションのためのMCGのためのPCell又はSCGのためのPSCellを指し、それ以外の場合、「特別なセル」はPcellを指す。
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【国際調査報告】