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  • 特表-エアゾール容器用バルブ 図1
  • 特表-エアゾール容器用バルブ 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-21
(54)【発明の名称】エアゾール容器用バルブ
(51)【国際特許分類】
   B65D 83/36 20060101AFI20240514BHJP
   B65D 83/44 20060101ALI20240514BHJP
   B65D 83/32 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
B65D83/36
B65D83/44
B65D83/32
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563285
(86)(22)【出願日】2022-05-17
(85)【翻訳文提出日】2023-11-17
(86)【国際出願番号】 IN2022050472
(87)【国際公開番号】W WO2022249197
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】202121023421
(32)【優先日】2021-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523389224
【氏名又は名称】パテル,ビォジラル ラルジバイ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】パテル,ビォジラル ラルジバイ
【テーマコード(参考)】
3E014
【Fターム(参考)】
3E014PA01
3E014PB01
3E014PB07
3E014PD01
3E014PE09
3E014PE14
(57)【要約】
エアゾール容器200用のバルブ100であって、ハウジング104と、ステムガスケット103により装着カップ106に締結されたステム102と、ステム102をハウジングキャビティ112に接続するステムベンチュリ管111と、バネ105と、ステム102の上部の押ボタン(アクチュエータ)101であって、オリフィス110を有する押ボタン(アクチュエータ)101と、ハウジング104の底部の浸漬管107と、を備え、少なくとも3本のハウジングベンチュリ管108が、ハウジング104における異なる箇所を、エアゾール容器200の内部空間に接続することにより、エアゾール容器200の任意の角度、位置、及び、方向において、ハウジングキャビティ112を材料/製品で満たし続ける、ことを特徴とする、エアゾール容器200用のバルブ100(図1)。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアゾール容器(200)用のバルブ(100)であって、
ハウジング(104)と、
ステムガスケット(103)により装着カップ(106)に締結されたステム(102)と、
前記ステム(102)をハウジングキャビティ(112)に接続するステムベンチュリ管(111)と、
バネ(105)と、
前記ステム(102)の上部の押ボタン(アクチュエータ)(101)であって、オリフィス(110)を有する押ボタン(アクチュエータ)(101)と、
前記ハウジング(104)の底部の浸漬管(107)と、
を備え、
少なくとも3本のハウジングベンチュリ管(108)が、前記ハウジング(104)における異なる箇所を、前記エアゾール容器(200)の内部空間に接続することにより、エアゾール容器(200)の任意の角度、位置、及び、方向において、前記ハウジングキャビティ(112)を材料/製品で満たし続ける、
ことを特徴とする、エアゾール容器(200)用のバルブ(100)。
【請求項2】
少なくとも4本の前記ハウジングベンチュリ管(108)が、前記ハウジング(104)の異なる箇所を前記エアゾール容器(200)の内部空間に接続する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアゾール容器(200)用のバルブ(100)。
【請求項3】
少なくとも3本の前記ステムベンチュリ管(111)が前記ステム(102)を前記ハウジングキャビティ(112)に接続する、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアゾール容器(200)用のバルブ(100)。
【請求項4】
少なくとも4本の前記ステムベンチュリ管(111)が前記ステム(102)を前記ハウジングキャビティ(112)に接続する、
ことを特徴とする、請求項2に記載のエアゾール容器(200)用のバルブ(100)。
【請求項5】
前記ステムベンチュリ管(111)の直径が0.1mm以上1.2mm以下である、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアゾール容器(200)用のバルブ(100)。
【請求項6】
前記ハウジングベンチュリ管(108)の直径が0.2mm以上2mm以下である、
ことを特徴とする、請求項1に記載のエアゾール容器(200)用のバルブ(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアゾール容器用バルブに関する。バルブは、エアゾール容器内の材料/製品/液体を、エアゾール容器の任意の角度、位置、及び、方向に噴霧することを可能にする。
【背景技術】
【0002】
エアゾール容器の内容物を噴霧するためのバルブが知られている。通常、エアゾール容器は、特に、エアゾール容器に充填された材料/製品を噴霧している間、垂直又は逆位置にある。ただし、エアゾール容器が傾いていたり、水平位置にあったり、180度以外の角度で配置されていたりすると、エアゾール容器に充填された材料/製品を噴射できない場合がある。本発明の特筆すべき特徴は、エアゾール容器が任意の角度、位置、及び、方向に傾いているにもかかわらず、エアゾール容器に充填された材料/製品を、使用者により作動されるとおりに連続的に噴霧できることである。
【0003】
特許文献1は、バルブに一体化されたエアゾールを形成する手段を有するエアゾール缶を開示する。エアゾール製剤は、エアゾール缶を逆さまに使用した場合にも発生する。また、バルブには、エアゾール缶が垂直又は上下反転しているときにエアゾールが流れるよう、互いに根底から配置された通路があるが、そのような通路は、押ボタンが作動したときに、液体がリザーバーから噴射開口部に自由に流れやすくするのみである。さらに、このようなバルブは特定の材料/製品にのみ適しており、すべての角度で機能するわけではない。
【0004】
特許文献2は、キャニスター内に貯蔵された材料/製品の濾過のための膜の使用を開示する。キャップ又は蛇口及び液体蛇口オリフィスのサイズは、多孔質膜及びエアゾール組成物の特性に応じて選択される。これにより、容器の向きに関係なく、膜を通過する気体と液体の体積比を少なくとも約8:1とする。容器を傾けると、液体は膜を通過し、バルブが開いている間はシステムの送達部分に到達する時間がないため、液化推進剤が容器から逃げるのを防ぐ。このようなバルブは、特定の材料/製品にのみ適しており、すべての角度で機能するわけではない。同時に、この装置には、あらゆる角度/方向での出力を確保するために、液化推進剤がどのチャンバーにも浸水することを保証するメカニズムは含まれていない。したがって、本装置には、その使用に制限がある。
【0005】
特許文献3は、弁体及び周囲の浸漬管に動作可能に連結された中空の浸漬管を含む液面噴霧制御手段を開示する。中空浸漬管は、バルブ本体ベースの下方に間隔をあけて内部に開口手段を画定し、開口手段は、容器内部からの開口流路を画定し、浸漬管と中空管との間、及びバルブ本体に対して、中空管は、バルブ本体ベースから下方に延び、かつ、開口手段は、ベースと浸漬管の下端との間の距離の少なくとも約20%以上、ベースと浸漬管の下端との間の距離の約80%以下の位置に配置され、開口手段は、エアゾール容器及びバルブアセンブリが逆位置にあるときと直立位置にあるときの両方において、バルブ本体内部と流路連通している。このようなバルブは、特定の材料/製品にのみ適しており、すべての角度で機能するわけではなく、バルブの構造は、バルブ本体と浸漬管の間の連通を開閉するための金属ボールに依存している。したがって、本装置には、その使用に制限がある。
【0006】
特許文献4は、液体及び気体で満たされた容器上に設置され、ボール作動部により自動的に開閉され、第1作動ボール及び第2作動ボールがエアゾール噴霧用重力弁と共に移動するエアゾール噴霧用重力弁を開示する。この文献に開示されているような重力弁は、ボール操作管の内部で第1作動球により開口孔が塞がれ、第2作動球が第2入口の上部を押圧し、流体が第2入口に流入するのを防止する。第1流入口に導入された充填液は、隙間を通って流体通路に移動し、上部に形成された吐出孔を通ってノズルに吐出される。このようなバルブは、特定の材料/製品にのみ適しており、すべての角度で機能するわけではなく、バルブの構造は、バルブ本体と第1及び第2入口との間の連通を開閉するための金属球に依存している。したがって、本装置には、その使用に制限がある。
【0007】
エアゾール容器に充填された材料・製品を、容器を任意の角度(360度)・任意の位置・方向に傾けた状態で噴霧するエアゾール容器用バルブであって、金属球などを使わずに製造でき、費用対効果が高く、日常生活での使用を想定したバルブは、まだ開発されていない。
【0008】
従来技術では、種々の材料/製品が種々の推進剤とともにエアゾール容器内に充填されることが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】ベルギー国特許発明第1003982号明細書
【特許文献2】米国特許第4141472号明細書
【特許文献3】米国特許第4475667号明細書
【特許文献4】韓国公開特許第2019-0076169号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、容器が任意の角度、位置、又は、方向に傾いても、エアゾール容器に充填された材料/製品を、使用者により作動されるとおりに連続的又は断続的に噴霧することができるようなエアゾール容器用のバルブを提供することにより、従来技術で知られている装置の欠点や問題点を克服することである。
【0011】
本発明の他の目的は、あらゆる種類の流動性のある液体/エマルジョンに適したエアゾール容器用バルブを提供することである。
【0012】
本発明のさらに別の目的は、異なるアクチュエータが任意の角度(360度)及び位置/方向で異なる噴霧パターンを実現できるようにし、全方向からの操作が可能なエアゾール容器用のバルブを提供することである。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、金属球又は任意の他の球の使用を排除することにより、コスト削減を実現したエアゾール容器用のバルブを提供することである。本発明に記載されるような構造はまた、より少ないプラスチックを使用するため、より経済的になり、また、エアゾール容器の二酸化炭素排出量を削減する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、エアゾール容器用のバルブに関する。エアゾール容器用のバルブは、ハウジングと、ステムガスケットにより装着カップに締結されたステムと、ステムをハウジングキャビティに接続するステムベンチュリ管と、バネと、ステムの上部の押ボタン(アクチュエータ)であって、オリフィスを有する押ボタン(アクチュエータ)と、ハウジングの底部の浸漬管と、を備え、少なくとも3本のハウジングベンチュリ管が、ハウジングにおける異なる箇所を、エアゾール容器の内部空間に接続することにより、エアゾール容器の任意の角度、位置、及び、方向において、ハウジングキャビティを材料/製品で満たし続ける、ことを特徴とする。
【0015】
本発明はまた、上述したようなエアゾール容器用バルブに関し、少なくとも4本のハウジングベンチュリ管が、ハウジングの異なる箇所をエアゾール容器の内部空間に接続する。
【0016】
本発明はまた、上述したようなエアゾール容器用バルブに関し、少なくとも3本のステムベンチュリ管がステムをハウジングキャビティに接続する。
【0017】
本発明はまた、上述したようなエアゾール容器用バルブに関し、少なくとも4本のステムベンチュリ管がステムをハウジングキャビティに接続する。
【0018】
本発明はまた、上述したようなエアゾール容器用バルブに関し、ステムベンチュリ管の直径が0.1mm以上1.2mm以下である、上述したエアゾール容器用バルブにも関する
【0019】
本発明はまた、上述したようなエアゾール容器用バルブに関し、ハウジングベンチュリ管の直径は、0.2mm以上2mm以下である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
以下の図面は、本発明の作用を実現するための具体例を例示するものである。本発明の説明を目的としており、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。図面は、別途そのように記載されていない限り、縮尺ではなく、以下の詳細な記載の説明と併せて使用することが意図される。図面は以下の通りである。
【0021】
図1図1は、バルブ100が作動していないときの、本発明に係るバルブ100の断面図を示す。バルブ100は、押ボタン(アクチュエータ)101、オリフィス110、ステム102、ステムガスケット103、ステムベンチュリ管111、ハウジング104、ハウジングベンチュリ管108、ハウジングキャビティ112、ハウジングのテールピース104A、バネ105、装着カップ106、カップガスケット109、及び浸漬管107から構成される。エアゾール容器は符号200、材料/製品は符号201で示す。
図2図2は、バルブ100が作動位置にあるときの、本発明に係るバルブ100の断面図を示す。同位置において、ステム102及びバネ105は、圧縮位置にあり、ステムガスケット103は、ステムベンチュリ管111を開くために柔軟に折り曲げられる。
【0022】
当業者は、図中の要素が単純かつ明瞭に図示されており、縮尺どおりに描かれていない可能性があることを理解するであろう。例えば、図中の一部の要素の寸法は、本開示の様々な例示的な実施形態の理解をしやすくする目的において、他の要素に対して誇張され得る。図面全体を通して、同一又は類似の要素、特徴、及び構造を描写するため、同様の参照番号が使用されていることに留意されたい。しかしながら、図面及び/又は例示は、本発明の範囲を限定するものでは決してない。本明細書に具体的に記載されるもの以外の本発明の図面/図示の修正及び/又は変更は、当業者により達成され得ること、及びそのような修正及び変更は、本発明の全体的な範囲に該当すると考えられることが理解される。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付の図面を参照した以下の説明は、特許請求の範囲及びそれらに準ずるものにより定義される、本発明の例示的な実施形態の包括的な理解を支援するために提供される。その理解を助けるため、様々な具体的な詳細が含まれているが、これらは単なる例示と見なされるべきである。したがって、当業者は、本明細書に記載の実施形態の種々の変更及び修正が、本発明の範囲及び趣旨を逸脱することなく行うことができることを認識し得る。さらに、既知の機能や構造の説明は、明瞭さと簡潔さのため、省略されている。
【0024】
また、説明は本発明の例示にすぎず、決して同一であることを限定するものではないことも明らかにされる。
【0025】
以下の説明及び特許請求の範囲で使用される表現及び用語は、書誌的意味に限定されるものではなく、発明者が発明の明確かつ一貫した理解を可能にするために単に使用する。したがって、本発明の例示的な実施形態の以下の説明は、例示の目的でのみ提供され、添付の特許請求の範囲及びそれらに準ずるものにより定義される発明を限定する目的では提供されないことは、当業者には明らかである。
【0026】
図1は、エアゾール容器200用のバルブ100である、本発明の好ましい実施形態を示す。バルブ100は、ステム102に装着された押ボタン(アクチュエータ)101を備え、押ボタン(アクチュエータ)101の種類は、必要な噴射パターンに応じて変化し得る。
【0027】
ステム102は、装着カップ106で圧着することにより、ステムガスケット103及びバネ105とともにハウジング104に固定され、次いで、装着カップ106は、カップガスケット109とともにエアゾール容器200に圧着される。バネ105は、エアゾール容器200に含まれる材料/製品201を押ボタン(アクチュエータ)101に供給するためにステム102が必要とする弾力性を提供する。これにより、使用者により圧縮されると、圧縮されたステム102による連続的又は断続的な噴霧が可能となる。
【0028】
本発明の好ましい実施形態では、装着カップ106は圧着され、エアゾール容器200に固定され、ステムガスケット103は、装着カップ106の内側に嵌合され、ステム102が使用者により作動されないときは、材料/製品201がエアゾール容器200から流出するのを阻止する封止として作用する。
【0029】
本発明の好ましい実施形態では、浸漬管107は、ハウジング104のテールピース104Aに取り付けられている。ここで、浸漬管107の長さは、エアゾール容器200のサイズに依存するが、浸漬管107は、エアゾール容器200の底部から少なくともわずかに上方にあるべきである。
【0030】
本発明の好ましい実施形態では、ハウジング104は、ハウジングベンチュリ管108を備え、ステム102は、ステムベンチュリ管111及び浸漬管107を備え、ハウジング104のテールピース104Aに取り付けられている。筐体104上の浸漬管107及びハウジングベンチュリ管108により、材料/製品201は、エアゾール容器200からハウジングキャビティ112に流れ込み、ステムベンチュリ管111を介してステム102に流れ、最後に押ボタン(アクチュエータ)101に流れることができる。これにより、材料/製品201は、使用者が押ボタン(アクチュエータ)101を押すことにより作動されるオリフィス110から、連続的又は断続的に噴霧され得る。
【0031】
本発明の好ましい実施形態では、ハウジング104上のハウジングベンチュリ管108は、ハウジング104のテールピース104Aに取り付けられた浸漬管107とともに、エアゾール容器200が全方向動作のために任意の角度(360度)及び位置/方向に傾けられる際、ハウジング104を常に材料/製品201で満たしておく。押ボタン(アクチュエータ)101が使用者により押されると、ステム102がバネ105に押され、ステムガスケット103が柔軟に曲げられてステム102上に存在するステムベンチュリ管111が開く。これにより、材料/製品201が、図2に示すように、ステム102上のステムベンチュリ管111を通ってハウジングキャビティ112から押ボタン(アクチュエータ)101に流れることができる。
【0032】
好ましい実施形態では、使用者が押ボタン(アクチュエータ)101を放すと、バネ105、ステムガスケット103、及びステム102は、図1に示されている元の非作動位置に戻る。ステム102に存在するステムベンチュリ111は、ステムガスケット103によって封止され、エアゾール容器200に充填された材料/製品201は、ハウジングキャビティ112から押ボタン(アクチュエータ)101への流れを停止する。
【0033】
本発明による好ましい実施形態では、ハウジング104上に少なくとも3本のハウジングベンチュリ管108が存在する。
【0034】
本発明によるより好ましい実施形態では、ハウジング104上に少なくとも4本又は5本又は6本のハウジングベンチュリ管108が存在する。
【0035】
本発明によるさらなる好ましい実施形態では、ステム102上に少なくとも3本のステムベンチュリ管111が存在する。本発明によるより好ましい実施形態では、ステム102上に少なくとも4本のステムベンチュリ管111が存在する。
【0036】
本発明の好ましい実施形態では、自由に流れる液体/エマルジョンがエアゾール容器内に充填される際、ステムベンチュリ管の直径は0.2mm~1.2mmの範囲にあり、ハウジングベンチュリ管の直径は0.2mm~2mmの範囲にある。
【0037】
本発明の好ましい実施形態では、押ボタン(アクチュエータ)の噴射パターンは、中空円錐狭分散、中空円錐広分散、フルコーン、スパイラルフルコーン、ソリッドストリーム、ミスト/フォグ、フラットファン等のいずれかから選択され得る噴射パターンである。
【0038】
利点1.ベンチュリ管及びハウジング及びステムの種々の位置における通路は、本発明を多くの用途にとって非常に効率的であり得る。
【0039】
利点2.異なる位置に配置されたベンチュリ管は、エアゾール容器の任意の角度、位置、又は方向で、ハウジングキャビティを材料/製品で満たす際に有効である。
【0040】
利点3.本発明の流路は、エアゾール容器の全方向動作のために、エアゾール容器が必要に応じて任意の角度、位置、及び、方向にあるときに、エアゾール容器内に充填された材料/製品の適切な排出を可能にする。
【0041】
利点4.製品と推進剤に応じて、ベンチュリ管の位置/寸法/形状/数を製品に合わせて作成でき、推進剤は適用しやすいようにし得る。
【0042】
利点5.本発明では、延長用の延長ノズル/チューブ、全方向噴霧パターン用の付属品、その他の付属品が取り付けられ、操作を容易にすることができる。
【0043】
利点6.本発明では、従来技術に開示されている金属球などの構成要素を排除している。メタルボールのための空間がなくなることで、バルブの構造に使用されるプラスチックが減少し、これにより経済的な面でも優れている。
【0044】
利点7.本発明の筐体は、単一のプロセスで製造することができ、これにより、コストを節約し、二酸化炭素排出量を低減することができる。
【0045】
本発明の多くの特徴及び利点は、詳細明細書から明らかであり、したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の趣旨及び範囲内の、本発明の特徴及び利点のすべてを内包することを意図している。さらに、多数の変更及び変形が当業者により容易に行われるため、本発明を図示及び説明する際に提示したそのままの構成及び動作に限定することは望ましくない。したがって、すべての適切な変更及びそれに準ずるものは、発明の範囲内に該当するものとして採用され得る。
図1
図2
【国際調査報告】