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特表2024-519792センサー共有を使用した協働的早期脅威検出
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-21
(54)【発明の名称】センサー共有を使用した協働的早期脅威検出
(51)【国際特許分類】
   H04W 12/12 20210101AFI20240514BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240514BHJP
【FI】
H04W12/12
H04W4/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570428
(86)(22)【出願日】2022-03-30
(85)【翻訳文提出日】2023-11-14
(86)【国際出願番号】 US2022022624
(87)【国際公開番号】W WO2022245432
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】17/327,429
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダス、スーミャ
(72)【発明者】
【氏名】ネコウイ、モハマド
(72)【発明者】
【氏名】バッシロフスキー、ダン
(72)【発明者】
【氏名】シューマン、モハメド・アタール・ラーマン
(72)【発明者】
【氏名】マスキュー、ショーン・ビンセント
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA33
5K067EE25
5K067HH22
(57)【要約】
協働的早期脅威検出のための方法および装置。いくつかの態様では、装置は、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出する。装置は、少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信する。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し得る。異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備え得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、前記装置が、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出することと、
少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する前記データを有する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信することと
を行うように構成された、
装置。
【請求項2】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し、ここにおいて、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの前記データが、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記異常動作しているワイヤレスデバイスの前記少なくとも1つの特性に関係する前記ありそうもないデータが、ロケーション、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記異常動作しているワイヤレスデバイスが、異常動作している車両を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する前記障害物の前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、基準信号強度インジケータ(RSSI)しきい値よりも大きいRSSIを有して送信される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、サービス拒否(DoS)攻撃者、ジャマー、または帯域外(OOB)干渉物を備える、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記メッセージが、検出された前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つの情報要素(IE)をさらに示し、ここにおいて、前記少なくとも1つのIEが、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、サービス拒否(DoS)攻撃者、検出されたジャマー、または検出されたOOB干渉物のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのIEが、検出されたオブジェクトのクラスを備え、ここにおいて、検出されたオブジェクトの各クラスが、前記検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、前記サービス拒否(DoS)攻撃者、前記検出されたジャマー、および前記検出されたOOB干渉物のうちのそれぞれ1つの前記検出された特性を備える、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記メッセージが、協働的または自動運転決定を妨害する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための前記少なくとも前記第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガする、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記メッセージが、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する前記データを有する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信しているオブジェクトを識別する、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記オブジェクトが、傷害を受けやすい道路利用者(VRU)、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2のワイヤレスデバイスが、ワイヤレス車両、路側ユニット(RSU)、または傷害を受けやすい道路利用者(VRU)のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項14】
第1のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信の方法であって、
自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出することと、
少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する前記データを有する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信することと
を備える、方法。
【請求項15】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し、ここにおいて、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの前記データが、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応する、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する前記障害物の前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、基準信号強度インジケータ(RSSI)しきい値よりも大きいRSSIを有して送信される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記メッセージが、検出された前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つの情報要素(IE)をさらに示し、ここにおいて、前記少なくとも1つのIEが、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、サービス拒否(DoS)攻撃者、検出されたジャマー、または検出された干渉物のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備える、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記メッセージが、協働的または自動運転決定を妨害する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための前記少なくとも前記第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガする、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記メッセージが、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する前記データを有する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信しているオブジェクトを識別する、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、前記装置が、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に接続された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサが、
自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信することと、
前記メッセージを受信したことに応答して、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始することと
を行うように構成された、
装置。
【請求項22】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し、ここにおいて、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの前記データが、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備える、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記異常動作しているワイヤレスデバイスの前記少なくとも1つの特性に関係する前記ありそうもないデータが、ロケーション、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記異常動作しているワイヤレスデバイスが、異常動作している車両を備える、請求項22に記載の装置。
【請求項25】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応する、請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する前記障害物の前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、基準信号強度インジケータ(RSSI)しきい値よりも大きいRSSIを有して送信される、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、サービス拒否(DoS)攻撃者、ジャマー、または帯域外(OOB)干渉物を備える、請求項25に記載の装置。
【請求項28】
前記メッセージが、検出された前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つの情報要素(IE)をさらに示し、ここにおいて、前記少なくとも1つのIEが、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、サービス拒否(DoS)攻撃者、検出されたジャマー、または検出されたOOB干渉物のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備える、請求項21に記載の装置。
【請求項29】
前記少なくとも1つのIEが、検出されたオブジェクトのクラスを備え、ここにおいて、検出されたオブジェクトの各クラスが、前記検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、前記サービス拒否(DoS)攻撃者、前記検出されたジャマー、および前記検出されたOOB干渉物のうちのそれぞれ1つの前記検出された特性を備える、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記メッセージが、協働的または自動運転決定を妨害する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための前記少なくとも前記第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガする、請求項21に記載の装置。
【請求項31】
前記メッセージが、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する前記データを有する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信しているオブジェクトを識別する、請求項21に記載の装置。
【請求項32】
前記オブジェクトが、傷害を受けやすい道路利用者(VRU)、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備える、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第2のワイヤレスデバイスが、ワイヤレス車両、路側ユニット(RSU)、または傷害を受けやすい道路利用者(VRU)のうちの少なくとも1つを備える、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記メッセージが、第1のワイヤレスデバイスからまたは路側ユニット(RSU)から受信される、請求項31に記載の装置。
【請求項35】
第2のワイヤレスデバイスのワイヤレス通信の方法であって、
自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信することと、
前記メッセージを受信したことに応答して、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始することと
を備える、方法。
【請求項36】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し、ここにおいて、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの前記データが、前記異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備える、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応する、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する前記障害物の前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、基準信号強度インジケータ(RSSI)しきい値よりも大きいRSSIを有して送信される、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記メッセージが、検出された前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つの情報要素(IE)をさらに示し、ここにおいて、前記少なくとも1つのIEが、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、サービス拒否(DoS)攻撃者、検出されたジャマー、または検出されたOOB干渉物のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備える、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記メッセージが、協働的または自動運転決定を妨害する前記1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための前記少なくとも前記第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガする、請求項35に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、それの全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2021年5月21日に出願された「COOPERATIVE EARLY THREAT DETECTION USING SENSOR SHARING」と題する米国非仮特許出願第17/327,429号の利益を主張する。
【0002】
[0002] 本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、協働的早期脅威検出(cooperative early threat detection)のための構成に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなど、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソースを共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を採用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、および時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システムを含む。
【0004】
[0004] これらの多元接続技術は、様々なワイヤレスデバイスが都市、国家、地域、さらには地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。例示的な電気通信規格は5G新無線(NR)である。5G NRは、(たとえば、モノのインターネット(IoT)に関する)レイテンシ、信頼性、セキュリティ、スケーラビリティに関連する新しい要件、および他の要件を満たすために第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表された継続的モバイルブロードバンド発展の一部である。5G NRは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、マッシブマシンタイプ通信(mMTC)、および超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)に関連するサービスを含む。5G NRのいくつかの態様は、4Gロングタームエボリューション(LTE(登録商標))規格に基づき得る。ワイヤレス通信(wireless communication)の態様は、V2X、V2V、および/またはD2D通信においてなど、デバイス間の直接通信を備え得る。V2X、V2V、および/またはD2D技術のさらなる改善の必要性が存在する。これらの改善はまた、他の多元接続技術と、これらの技術を採用する電気通信規格とに適用可能であり得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 以下で、1つまたは複数の態様の基本的理解を提供するために、そのような態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、すべての企図された態様の包括的な概観ではなく、すべての態様の主要または重要な要素を識別するものでも、いずれかまたはすべての態様の範囲を定めるものでもない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明の導入として、1つまたは複数の態様のいくつかの概念を簡略化された形で提示することである。
【0006】
[0006] 本開示の一態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置(apparatus)が提供される。装置は、第1のワイヤレスデバイス(first wireless device)におけるデバイスであり得る。デバイスは、第1のワイヤレスデバイスにおけるプロセッサ(processor)および/またはモデムあるいは第1のワイヤレスデバイス自体であり得る。装置は、基本安全メッセージ(BSM:basic safety message)の送信に干渉するデータを送信している脅威エンティティ(threat entity)を検出する。装置は、第2のワイヤレスデバイス(second wireless device)に、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージ(message)を送信する。
【0007】
[0007] 本開示の一態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。装置は、第2のワイヤレスデバイスにおけるデバイスであり得る。デバイスは、第2のワイヤレスデバイスにおけるプロセッサおよび/またはモデムあるいは第2のワイヤレスデバイス自体であり得る。装置は、第1のワイヤレスデバイスから、脅威ゾーン(threat zone)内の脅威エンティティを示すメッセージを受信し、ここにおいて、脅威エンティティは、基本安全メッセージ(BSM)の送信に干渉するデータを送信する。装置は、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティに関係する情報を示すメッセージに少なくとも部分的に基づいて、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定する。装置は、少なくとも第3のワイヤレスデバイスに、決定された候補リソース上でBSMを送信する。
【0008】
[0008] 本開示の一態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。装置は、第1のワイヤレスデバイスにおけるデバイスであり得る。デバイスは、第1のワイヤレスデバイスにおけるプロセッサおよび/またはモデムあるいは第1のワイヤレスデバイス自体であり得る。装置は、脅威ゾーン内の脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて脅威エンティティを検出し、ここにおいて、脅威エンティティは、協働的または自動運転決定(cooperative or automated driving decision)において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソース(wireless spectrum or resources)を妨害する。装置は、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスに、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信する。
【0009】
[0009] 本開示の一態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。装置は、第2のワイヤレスデバイスにおけるデバイスであり得る。デバイスは、第2のワイヤレスデバイスにおけるプロセッサおよび/またはモデムあるいは第2のワイヤレスデバイス自体であり得る。装置は、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信し、ここにおいて、脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害する。装置は、メッセージを受信したことに応答して、脅威エンティティとの接触(contact)を回避または緩和するための緩和アクション(mitigation action)を開始する。
【0010】
[0010] 本開示の一態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。装置は、第1のワイヤレスデバイスにおけるデバイスであり得る。デバイスは、第1のワイヤレスデバイスにおけるプロセッサおよび/またはモデムあるいは第1のワイヤレスデバイス自体であり得る。装置は、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソース(wireless resource)に干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出する。装置は、少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号(object data signal)を示すメッセージを送信する。
【0011】
[0011] 本開示の一態様では、方法、コンピュータ可読媒体、および装置が提供される。装置は、第2のワイヤレスデバイスにおけるデバイスであり得る。デバイスは、第2のワイヤレスデバイスにおけるプロセッサおよび/またはモデムあるいは第2のワイヤレスデバイス自体であり得る。装置は、第1のワイヤレスデバイスから、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信する。装置は、メッセージを受信したことに応答して、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始する。
【0012】
[0012] 上記の目的および関係する目的を達成するために、1つまたは複数の態様は、以下で十分に説明され、特に特許請求の範囲において指摘される特徴を備える。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の態様のいくつかの例示的な特徴を詳細に記載する。ただし、これらの特徴は、様々な態様の原理が採用され得る様々な方法のうちのほんのいくつかを示し、この説明は、すべてのそのような態様およびそれらの等価物を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】[0013] ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワークの一例を示す図。
図2】[0014] サイドリンクスロット構造の例示的な態様を示す図。
図3】[0015] たとえば、V2V、V2X、および/またはデバイス間通信に基づく、ワイヤレス通信に関与する第1のデバイスと第2のデバイスとの一例を示す図。
図4】[0016] たとえば、サイドリンク通信に基づく、ワイヤレス通信に関与するデバイスの一例を示す図。
図5A】[0017] 協働的および自動運転システム(cooperative and automated driving system)のためのセンサー共有(sensor-sharing)の例を示す図。
図5B】協働的および自動運転システムのためのセンサー共有の例を示す図。
図5C】協働的および自動運転システムのためのセンサー共有の例を示す図。
図5D】協働的および自動運転システムのためのセンサー共有の例を示す図。
図6】[0018] 協働的および自動運転システムのためのセンサー共有の一例を示す図。
図7】[0019] 協働的および自動運転システムのためのセンサー共有の一例を示す図。
図8】[0020] 脅威エンティティの検出の一例を示す図。
図9】[0021] 脅威エンティティの検出の一例を示す図。
図10A】[0022] 脅威エンティティの検出および報告の一例を示す図。
図10B】脅威エンティティの検出および報告の一例を示す図。
図11】[0023] センサーデータ共有メッセージ構造の一例を示す図。
図12】[0024] センサーデータ共有メッセージ構造の一例を示す図。
図13】[0025] センサーデータ共有メッセージ中の検出されたオブジェクトの情報要素の一例を示す図。
図14】[0026] センサーデータ共有メッセージ中の検出されたオブジェクトのためのパラメータの一例を示す図。
図15】[0027] 第1のワイヤレスデバイスと、第2のワイヤレスデバイスと、第3のワイヤレスデバイスとの間のシグナリングのコールフロー図。
図16】[0028] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図17】[0029] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
図18】[0030] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図19】[0031] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図20】[0032] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
図21】[0033] 第1のワイヤレスデバイスと、第2のワイヤレスデバイスと、第3のワイヤレスデバイスとの間のシグナリングのコールフロー図。
図22】[0034] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図23】[0035] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図24】[0036] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
図25】[0037] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図26】[0038] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図27】[0039] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
図28】[0040] 第1のワイヤレスデバイスと第2のワイヤレスデバイスとの間のシグナリングのコールフロー図。
図29】[0041] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図30】[0042] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
図31】[0043] ワイヤレス通信の方法のフローチャート。
図32】[0044] 例示的な装置のためのハードウェア実装形態の一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[0045] 添付の図面に関して以下に記載される発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明される概念が実践され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を提供するための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念は、これらの具体的な詳細なしに実践され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造および構成要素がブロック図の形態で示される。
【0015】
[0046] 次に、様々な装置および方法に関して、電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および方法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、(「要素」と総称される)様々なブロック、構成要素、回路、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示される。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0016】
[0047] 例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」として実装され得る。プロセッサの例は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、中央処理ユニット(CPU)、アプリケーションプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、システムオンチップ(SoC)、ベースバンドプロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明される様々な機能を実施するように構成された他の好適なハードウェアを含む。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサは、ソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェア構成要素、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
【0017】
[0048] したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、他の磁気ストレージデバイス、上述のタイプのコンピュータ可読媒体の組合せ、あるいはコンピュータによってアクセスされ得る命令またはデータ構造の形態のコンピュータ実行可能コードを記憶するために使用され得る任意の他の媒体を備えることができる。
【0018】
[0049] 図1は、ワイヤレス通信システムおよびアクセスネットワーク100の一例を示す図である。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)とも呼ばれる)ワイヤレス通信システムは、基地局102と、UE104と、発展型パケットコア(EPC)160と、コアネットワーク(たとえば、5GC)190とを含む。基地局102は、マクロセル(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル(低電力セルラー基地局)を含み得る。マクロセルは基地局を含む。スモールセルは、フェムトセル、ピコセル、およびマイクロセルを含む。
【0019】
[0050] (発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)と総称される)4G LTEのために構成された基地局102は、バックホールリンク132(たとえば、S1インターフェース)を介してEPC160とインターフェースし得る。(次世代RAN(NG-RAN)と総称される)NRのために構成された基地局102は、バックホールリンク184を通してコアネットワーク190とインターフェースし得る。他の機能に加えて、基地局102は、以下の機能、すなわち、ユーザデータの転送と、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための配信と、NASノード選択と、同期と、無線アクセスネットワーク(RAN)共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数を実施し得る。基地局102は、バックホールリンク134(たとえば、X2インターフェース)上で互いに直接または間接的に(たとえば、EPC160もしくはコアネットワーク190を介して)通信し得る。バックホールリンク134はワイヤードまたはワイヤレスであり得る。
【0020】
[0051] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。重複する地理的カバレージエリア110があり得る。たとえば、スモールセル102’は、1つまたは複数のマクロ基地局102のカバレージエリア110と重複するカバレージエリア110’を有し得る。スモールセルとマクロセルの両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られることがある。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得るホーム発展型ノードB(eNB)(HeNB)を含み得る。基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク(UL)送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術を使用し得る。通信リンクは、1つまたは複数のキャリアを介し得る。基地局102/UE104は、各方向における送信のために使用される最高で合計Yx MHz(x個のコンポーネントキャリア)のキャリアアグリゲーションで割り振られた、キャリアごとに最高Y MHz(たとえば、5、10、15、20、100、400MHzなど)帯域幅のスペクトルを使用し得る。キャリアは、互いに隣接することも隣接しないこともある。キャリアの割振りは、DLとULとに関して非対称であり得る(たとえば、DLの場合、ULの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。コンポーネントキャリアは、1次コンポーネントキャリアと、1つまたは複数の2次コンポーネントキャリアとを含み得る。1次コンポーネントキャリアは1次セル(PCell)と呼ばれることがあり、2次コンポーネントキャリアは2次セル(SCell)と呼ばれることがある。
【0021】
[0052] いくつかのUE104は、デバイス間(D2D)通信リンク158を使用して互いに通信し得る。D2D通信リンク158はDL/UL WWANスペクトルを使用し得る。D2D通信リンク158は、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、および物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用し得る。D2D通信は、たとえば、FlashLinQ、WiMedia、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標)、IEEE802.11規格に基づくWi-Fi(登録商標)、LTE、またはNRなど、様々なワイヤレスD2D通信システムを介し得る。
【0022】
[0053] ワイヤレス通信システムは、5GHz無認可周波数スペクトル中で通信リンク154を介してWi-Fi局(STA)152と通信しているWi-Fiアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、STA152/AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信するより前にクリアチャネルアセスメント(CCA)を実施し得る。
【0023】
[0054] スモールセル102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル102’はNRを採用し、Wi-Fi AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でNRを採用するスモールセル102’は、アクセスネットワークへのカバレージを強化し、および/またはアクセスネットワークの容量を増大させ得る。
【0024】
[0055] 基地局102は、スモールセル102’であろうがラージセル(たとえば、マクロ基地局)であろうが、eNB、gNodeB(gNB)、または他のタイプの基地局を含み得る。gNB180などのいくつかの基地局は、UE104との通信において、従来のサブ6GHzスペクトル中で、ミリメートル波(mmW)周波数中で、および/または近mmW周波数で動作し得る。gNB180がmmWまたは近mmWの周波数で動作するとき、gNB180は、mmW基地局と呼ばれることがある。極高周波(EHF)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートル~10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHz~30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、極めて高い経路損失と短い範囲とを有する。mmW基地局180は、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、UE104とのビームフォーミング182を利用し得る。
【0025】
[0056] デバイスは、通信を送信および受信するためにビームフォーミングを使用し得る。たとえば、図1は、基地局180が、1つまたは複数の送信方向182’でUE104にビームフォーミングされた信号を送信し得ることを示している。UE104は、1つまたは複数の受信方向182’’で基地局180からビームフォーミングされた信号を受信し得る。UE104はまた、1つまたは複数の送信方向で基地局180にビームフォーミングされた信号を送信し得る。基地局180は、1つまたは複数の受信方向でUE104からビームフォーミングされた信号を受信し得る。基地局180/UE104は、基地局180/UE104の各々のための最良の受信方向と送信方向とを決定するために、ビームトレーニングを実施し得る。基地局180のための送信方向と受信方向とは、同じであることも同じでないこともある。UE104のための送信方向と受信方向は、同じであることも同じでないこともある。ビームフォーミングされた信号はUE104と基地局102/180との間に示されているが、ビームフォーミングの態様は、V2XまたはD2D通信などのサイドリンク通信などに基づいて、UE104またはRSU107が別のUE104またはRSU107と通信するために同様に適用され得る。
【0026】
[0057] EPC160は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、他のMME164と、サービングゲートウェイ166と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)ゲートウェイ168と、ブロードキャストマルチキャストサービスセンタ(BM-SC)170と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ172とを含み得る。MME162は、ホーム加入者サーバ(HSS)174と通信していることがある。MME162は、UE104とEPC160との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、MME162は、ベアラおよび接続管理を提供する。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットは、サービングゲートウェイ166を通して転送され、サービングゲートウェイ166自体は、PDNゲートウェイ172に接続される。PDNゲートウェイ172は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。PDNゲートウェイ172とBM-SC170とはIPサービス176に接続される。IPサービス176は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。BM-SC170は、MBMSユーザサービスプロビジョニングおよび配信のための機能を提供し得る。BM-SC170は、コンテンツプロバイダMBMS送信のためのエントリポイントとして働き得、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)内のMBMSベアラサービスを許可し、開始するために使用され得、MBMS送信をスケジュールするために使用され得る。MBMSゲートウェイ168は、特定のサービスをブロードキャストするマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)エリアに属する基地局102にMBMSトラフィックを配信するために使用され得、セッション管理(開始/停止)と、eMBMS関係の課金情報を収集することとを担当し得る。
【0027】
[0058] コアネットワーク190は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)192と、他のAMF193と、セッション管理機能(SMF)194と、ユーザプレーン機能(UPF)195とを含み得る。AMF192は、統合データ管理(UDM)196と通信していることがある。AMF192は、UE104とコアネットワーク190との間のシグナリングを処理する制御ノードである。概して、AMF192は、QoSフローおよびセッション管理を提供する。すべてのユーザインターネットプロトコル(IP)パケットはUPF195を通して転送される。UPF195は、UEのIPアドレス割振りならびに他の機能を提供する。UPF195はIPサービス197に接続される。IPサービス197は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、PSストリーミングサービス、および/または他のIPサービスを含み得る。
【0028】
[0059] 基地局は、gNB、ノードB、発展型ノードB(eNB)、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、送受信ポイント(TRP)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。基地局102は、UE104にEPC160またはコアネットワーク190へのアクセスポイントを提供する。UE104の例は、セルラーフォン、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)フォン、ラップトップ、携帯情報端末(PDA)、衛星無線、全地球測位システム、マルチメディアデバイス、ビデオデバイス、デジタルオーディオプレーヤ(たとえば、MP3プレーヤ)、カメラ、ゲーム機、タブレット、スマートデバイス、ウェアラブルデバイス、車両、電気メーター、ガスポンプ、大きいまたは小さいキッチン器具、ヘルスケアデバイス、インプラント、センサー/アクチュエータ、ディスプレイ、あるいは任意の他の同様の機能デバイスを含む。UE104のうちのいくつかは、IoTデバイス(たとえば、パーキングメータ、ガスポンプ、トースタ、車両、心臓モニタなど)と呼ばれることがある。UE104は、局、移動局、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。
【0029】
[0060] いくつかのワイヤレス通信ネットワークは、車両ベースの通信デバイスを含み得、これは、車両間(V2V)、車両対インフラストラクチャ(V2I)(たとえば、車両ベースの通信デバイスから、路側ユニット(RSU:roadside unit)などの道路インフラストラクチャノードに)、車両対ネットワーク(V2N)(たとえば、車両ベースの通信デバイスから、基地局などの1つまたは複数のネットワークノードに)、セルラー車両対あらゆるモノ(C-V2X)、拡張V2X(e-V2X)、および/またはそれらの組合せから通信し、ならびに/あるいは他のデバイスと通信することができ、それらは、車両対すべてのモノ(V2X)通信と総称され得る。再び図1を参照すると、いくつかの態様では、UE104、たとえば、送信する車両ユーザ機器(VUE)または他のUEは、別のUE104にメッセージを直接送信するように構成され得る。通信は、V2X通信、またはプロキシミティサービス(ProSe:Proximity Services)などの他のD2D通信に基づき得る。V2Xおよび/またはD2D通信に基づく通信はまた、路側ユニット(RSU)107など、他の送信および受信デバイスによって送信および受信され得る。通信の態様は、たとえば、図2の例に関して説明されるように、PC5またはサイドリンク通信に基づき得る。以下の説明は、5G NRに関してV2X/D2D通信の例を提供し得るが、本明細書で説明される概念は、LTE、LTE-A、CDMA、GSM(登録商標)、および他のワイヤレス技術など、他の同様のエリアに適用可能であり得る。
【0030】
[0061] 再び図1を参照すると、いくつかの態様では、UE104は、脅威エンティティのゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを仮想的に感知し得るように、検出された脅威エンティティの情報を他のワイヤレスデバイスと共有するように構成され得る。たとえば、UE104は、脅威エンティティのゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイス(たとえば、104’)が脅威エンティティを仮想的に感知し得るように、検出された脅威エンティティの情報を他のワイヤレスデバイスと共有するように構成された検出構成要素198を備え得る。いくつかの態様では、UE104は、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスが予防的方策をプロアクティブに取り得るように、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有するように構成され得る。たとえば、UE104は、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイス(たとえば、UE104’)が予防的方策をプロアクティブに取り得るように、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有するように構成された検出構成要素198を備え得る。いくつかの態様では、UE104は、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有するように構成され得る。たとえば、UE104は、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイス(たとえば、UE104’)と共有するように構成された検出構成要素198を備え得る。
【0031】
[0062] 再び図1を参照すると、いくつかの態様では、UE104’は、脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、BSMを送信するためのサブチャネルを決定するように構成され得る。たとえば、UE104’は、脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、BSMを送信するためのサブチャネルを決定するように構成されたBSM構成要素199を備え得る。いくつかの態様では、UE104’は、第1のワイヤレスデバイスによって検出された脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、緩和アクションを開始するように構成され得る。たとえば、UE104’は、第1のワイヤレスデバイス(たとえば、104)によって検出された脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、緩和アクションを開始するように構成された緩和構成要素199を備え得る。いくつかの態様では、UE104’は、脅威障害物の脅威ゾーンを越えたところにある間、第1のワイヤレスデバイスによって検出された脅威障害物の通知を受信したことに応答して、緩和アクションを開始するように構成され得る。たとえば、UE104’は、脅威障害物の脅威ゾーンを越えたところにある間、第1のワイヤレスデバイス(たとえば、104)によって検出された脅威障害物の通知を受信したことに応答して、緩和アクションを開始するように構成された緩和構成要素199を備え得る。
【0032】
[0063] 図2は、たとえば、UE104の間、UEとインフラストラクチャとの間、UEとRSUとの間など、サイドリンク通信のために使用され得るフレーム構造内のサイドリンクサブフレームを示す例示的な図200を示す。フレーム構造はLTEフレーム構造内にあり得る。以下の説明ではLTEに焦点が合わせられ得るが、本明細書で説明される概念は、5G NR、LTE-A、CDMA、GSM、および他のワイヤレス技術など、他の同様のエリアに適用可能であり得る。これは一例にすぎず、他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。フレーム(10ms)は、10個の等しいサイズのサブフレーム(1ms)に分割され得る。各サブフレームは2つのスロットを含み得る。各スロットは7つのSC-FDMAシンボルを含み得る。スロット構成0の場合、各スロットは14個のシンボルを含み得、スロット構成1の場合、各スロットは7つのシンボルを含み得る。図200は単一のRBサブフレームを示しているが、サイドリンク通信は複数のRBを含み得る。
【0033】
[0064] フレーム構造を表すためにリソースグリッドが使用され得る。各タイムスロットは、12個の連続するサブキャリアを拡張する(物理リソースブロック(RB)(PRB)とも呼ばれる)RBを含み得る。リソースグリッドは複数のリソース要素(RE)に分割される。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。図2に示されているように、REのいくつかは、復調RS(DMRS)などの基準信号を含み得る。少なくとも1つのシンボルは、本明細書で説明されるように、フィードバックのために使用され得る。フィードバックより前のおよび/またはそれの後のシンボルは、データの受信とフィードバックの送信との間のターンアラウンドのために使用され得る。たとえば、サブフレームの終端における、別のシンボルは、送信/受信なしのガードシンボルとして使用され得る。このガードは、デバイスが、たとえば、後続のサブフレームにおいて、送信デバイスとして動作することから、受信デバイスとして動作するために準備することに切り替わることを可能にする。データまたは制御は、示されているように、残りのRE中で送信され得る。たとえば、データはPSSCH中で搬送され得、制御情報はPSCCH中で搬送され得る。制御情報はサイドリンク制御情報(SCI)を備え得る。基準信号、制御、およびデータのいずれかの位置は、図2に示されている例とは異なり得る。
【0034】
[0065] 図2は、使用され得るフレーム構造の1つの非限定的な例を示しているにすぎない。本明細書で説明される態様は、他の異なるフレームフォーマットを使用した通信に適用され得る。
【0035】
[0066] 図3は、たとえば、V2V/V2X/他の通信を介して、第2のワイヤレス通信デバイス350と通信している第1のワイヤレス通信デバイス310のブロック図300である。デバイス310は、受信デバイス、たとえば、デバイス350と通信している送信デバイスを備え得る。通信は、たとえば、サイドリンクに基づき得る。送信デバイス310は、UE、RSUなどを備え得る。受信デバイスは、UE、RSUなどを備え得る。パケットは、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装するコントローラ/プロセッサ375に提供され得る。レイヤ3は、無線リソース制御(RRC)レイヤを含み、レイヤ2は、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとを含む。
【0036】
[0067] 送信(TX)プロセッサ316と受信(RX)プロセッサ370とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。TXプロセッサ316は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、M値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、OFDMサブキャリアにマッピングされ、時間領域および/または周波数領域中で基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器374からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、デバイス350によって送信される基準信号および/またはチャネル状態フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、別個の送信機318TXを介して異なるアンテナ320に提供され得る。各送信機318TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームを有するRFキャリアを変調し得る。
【0037】
[0068] デバイス350において、各受信機354RXは、受信機のそれぞれのアンテナ352を介して信号を受信する。各受信機354RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、受信(RX)プロセッサ356に情報を提供する。TXプロセッサ368とRXプロセッサ356とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。RXプロセッサ356は、デバイス350に宛てられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがデバイス350に宛てられた場合、それらは、RXプロセッサ356によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。RXプロセッサ356は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、デバイス310によって送信される、可能性が最も高い信号のコンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器358によって算出されるチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上でデバイス310によって最初に送信されたデータおよび制御信号を復元するために復号およびデインターリーブされる。データおよび制御信号は、次いで、レイヤ3およびレイヤ2機能を実装するコントローラ/プロセッサ359に提供される。
【0038】
[0069] コントローラ/プロセッサ359は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ(memory)360に関連付けられ得る。メモリ360はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。コントローラ/プロセッサ359は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを提供し得る。コントローラ/プロセッサ359はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0039】
[0070] デバイス310による送信に関して説明された機能と同様に、コントローラ/プロセッサ359は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)収集、RRC接続、および測定報告に関連するRRCレイヤ機能と、ヘッダ圧縮/解凍およびセキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)に関連するPDCPレイヤ機能と、上位レイヤPDUの転送、ARQを介した誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリ、RLCデータPDUの再セグメンテーション、ならびにRLCデータPDUの並べ替えに関連するRLCレイヤ機能と、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、TB上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、HARQを介した誤り訂正、優先度処理、および論理チャネル優先度付けに関連するMACレイヤ機能とを提供し得る。
【0040】
[0071] デバイス310によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器358によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を容易にすることとを行うために、TXプロセッサ368によって使用され得る。TXプロセッサ368によって生成された空間ストリームは、別個の送信機354TXを介して異なるアンテナ352に提供され得る。各送信機354TXは、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0041】
[0072] 送信は、デバイス350における受信機機能に関して説明された方式と同様の方式でデバイス310において処理される。各受信機318RXは、それのそれぞれのアンテナ320を通して信号を受信する。各受信機318RXは、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報をRXプロセッサ370に提供する。
【0042】
[0073] コントローラ/プロセッサ375は、プログラムコードとデータとを記憶するメモリ376に関連付けられ得る。メモリ376はコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。コントローラ/プロセッサ375は、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の多重分離と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ解凍と、制御信号処理とを提供する。コントローラ/プロセッサ375はまた、HARQ動作をサポートするためにACKおよび/またはNACKプロトコルを使用する誤り検出を担当する。
【0043】
[0074] デバイス350のTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、またはコントローラ/プロセッサ359あるいはTX316、RXプロセッサ370、またはコントローラ/プロセッサ375のうちの少なくとも1つは、図1の198または199に関して説明された態様を実施するように構成され得る。
【0044】
[0075] 図4は、V2Xまたは他のD2D通信など、サイドリンク通信に基づくデバイス間のワイヤレス通信の一例400を示す。通信は、図2に関して説明された態様を備えるスロット構造に基づき得る。たとえば、送信UE402は、たとえば、受信UE404、406、408によって受信され得る制御チャネルおよび/または対応するデータチャネルを備える、送信414を送信し得る。少なくとも1つのUEは、自律車両または無人航空車両を備え得る。制御チャネルは、データチャネルを復号するための情報を含み得、また、データ送信中に占有リソース上で送信することを控えることによって干渉を回避するために受信デバイスによって使用され得る。TTIの数、ならびにデータ送信によって占有されることになるRBが、送信デバイスからの制御メッセージ中で示され得る。UE402、404、406、408は、各々、受信デバイスとして動作することに加えて、送信デバイスとして動作することが可能であり得る。したがって、UE406、408は、送信416、420を送信しているものとして示されている。送信414、416、420は、近くのデバイスにブロードキャストまたはマルチキャストされ得る。たとえば、UE414は、UE414の範囲401内の他のUEによる受信を対象とする通信を送信し得る。追加/代替として、RSU407は、UE402、404、406、408から通信を受信し、および/またはそれらに通信を送信し得る。
【0045】
[0076] UE402、404、406、408またはRSU407は、図1に関して説明された198と同様に、検出構成要素を備え得る。UE402、404、406、408またはRSU407はまた、図1に関して説明された199と同様に、BSMまたは緩和構成要素を備え得る。
【0046】
[0077] V2X通信などのワイヤレス通信では、V2Xエンティティは、協働的および自動運転のために他のV2Xエンティティとのセンサー共有を実施し得る。たとえば、図5A図500を参照すると、ホスト車両(HV)502は、それの環境内にいくつかのアイテムを検出し得る。たとえば、HV502は、非V2Xエンティティ(NV)506の存在を検出し得る。第1のリモート車両(RV1)504または路側ユニット(RSU)508が、それら自身で、NV506を検出することができない場合、HV502は、NV506の存在に関して、RV1 504および/またはRSU508などの他のエンティティに通知し得る。HV502がNV506に関してRV1 504および/またはRSU508に通知することは、センサー情報の共有である。図5B図510を参照すると、HV502は、RV1 504および/またはRSU508によってまだ検出されていないHV502および/またはRV1 504の経路中の障害物(obstacle)であり得る、くぼみ、デブリ、またはオブジェクトなどの物理的障害物512を検出し得る。HV502は、障害物512が回避され得るように、障害物512をRV1および/またはRSU508に通知し得る。図5C図520を参照すると、HV502は、傷害を受けやすい道路利用者(VRU:vulnerable road user)522の存在を検出し得、RSU508および/またはRV1 504がVRU522を検出することが不可能であり得る事例では、VRU522の検出をRV1 504およびRSU508と共有し得る。図5D図530を参照すると、HVは、近くのエンティティ(たとえば、NV、VRU、障害物)を検出すると、エンティティの検出を共有するために、RVおよび/またはRSUにセンサーデータ共有メッセージ(SDSM:sensor data sharing message)532を送信し得る。SDSM532は、HVの近傍内のどんな受信デバイスもメッセージを受信し得るように、ブロードキャストメッセージであり得る。いくつかの事例では、共有情報は、RVなどの他のエンティティに中継され得る。たとえば、図6図600を参照すると、HV602は、NV606および/またはVRU622の存在を検出し得る。HV602は、NV606および/またはVRU622の検出を報告するために、RSU608にSDSM610をブロードキャストし得る。RSU608は、リモート車両がNV606および/またはVRU622の存在に気づくように、HV602から受信されたSDSM610をリモート車両に中継し得る。たとえば、RSU608は、RV1 604にSDSM612を送信し得、ここで、SDSM612は、NV606および/またはVRU622の検出に関係する情報を含む。いくつかの事例では、リモート車両は、繰り返しアップデートされ得る。たとえば、図7図700を参照すると、HV702は、NV1 706および/またはNV2 708を検出し得、NV1 706および/またはNV2 708の存在をRV704と共有し得る。HV702は、HV702によって収集された生データを広告するSDSM710を送信し得る。RV704は、HV702によって広告された生データにサブスクライブするようにとの要求を備え得るSDSM712を送信し得る。それに応答して、HVは、RV704に生データ交換714を送信し得る。いくつかのオブジェクトに関係する情報はSDSM中に含まれ得る。たとえば、SDSMは、非V2X車両、障害物、またはVRUに関係する情報を含み得る。これらは、物理的に検出され得、V2X車両の経路に対する物理的障害物またはバリアを提示し得る、オブジェクトである。しかしながら、いくつかのオブジェクトは、V2X車両の協働的および自動運転決定に対するリスクを提示し得る。
【0047】
[0078] C-V2X通信などのワイヤレス通信では、C-V2X分散スケジューリング方式(たとえば、LTE-V2Xのためのモード4またはNR-V2Xのためのモード2)は、サブチャネル除外のために物理的感知を利用し、予約を行っている間、隠れノードによって占有されたリソースを考慮しないでよい。永続的な隠れジャマーまたはWi-Fi帯域外(OOB:out of band)干渉物(interferer)は、特にブロードキャスト範囲のエッジでは、成功したパケット受信を減少させ得、これは、C-V2X通信の有効な範囲を低減し得る。これは、都市の車両アドホックネットワーク(VANET:vehicular ad hoc network)では、障害物および/または建築物の存在により見えなり得る近距離隠れノードの存在によって悪化され得る。隠れノードは、自動運転決定において利用されるリソースを妨害するかまたはそれへの干渉を引き起こし得る。隠れノードは、C-V2X安全アプリケーションを攻撃することを意図的に試みている悪意のあるエンティティでないことがある。しかしながら、いくつかの隠れノードは、悪意のあるエンティティまたは脅威エンティティであり得、サービス拒否(DoS:denial of service)攻撃(attack)、ジャミング(jamming)、またはさらには、意図的でなくC-V2Xに既知の脅威であるOOB干渉の形態の攻撃を提示し得る。これらのエンティティからのこれらの攻撃は、悪意があってもなくても、C-V2X対応の安全アプリケーションの効用を大幅に妨害し得る。これらのエンティティからの攻撃が適時に検出されず、適切に緩和または回避されない場合、そのような攻撃は、道路利用者に対して即時の危険を提示し得る。
【0048】
[0079] 本明細書で提供される態様は、センサー共有を使用した協働的早期脅威検出のための構成を提供する。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有し得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティのゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを仮想的に感知するように、検出された脅威エンティティの情報を他のワイヤレスデバイスと共有し得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスがプロアクティブに予防策を取り得るように、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有し得る。
【0049】
[0080] 図8は、脅威エンティティの検出の一例を示す図800である。いくつかの事例では、ビクティム車両(VV:victim vehicle)802は、V2Xエンティティであり得、脅威エンティティ804に遭遇し得る。VV802は、脅威エンティティ804の脅威ゾーン806内にある間、脅威エンティティ804に遭遇し得る。VV802は、脅威エンティティ804の存在を検出し、ならびに脅威エンティティ804の特性(characteristic)を検出し得る。いくつかの事例では、脅威エンティティ804は、DoS攻撃、ジャマー(jammer)、異常動作している車両(misbehaving vehicle)、帯域外(OOB:out of band)干渉物(interferer)、ワイドエリアネットワーク(WAN)ジャマー、または全地球ナビゲーション衛星システム(GNSS)ジャマーの形態であり得る。図8図800は、VV802に対する脅威を提示し得る1つの脅威エンティティ804を開示している。しかしながら、いくつかの態様では、VV802に対する脅威は、1つまたは複数の脅威エンティティによって提示され得る。1つまたは複数の脅威エンティティは、固定または移動であり得る。たとえば、固定の脅威エンティティは、近くの建築物にまたは街路もしくは交差点の近くの建築物の外部に位置し得るが、移動の脅威エンティティは、車両を備え得る。
【0050】
[0081] VV802が脅威エンティティ804を検出すると、VV802の運転者は通知を受信し得、通常のC-V2X動作は停止され得る。脅威エンティティ804が検出されると、脅威エンティティ804が、協働的および自動運転決定において使用されるワイヤレスリソースまたはスペクトルを妨害しているかまたはそれらに干渉していることにより、C-V2X動作は停止され得る。たとえば、他の道路利用者に対して危険を提示し得るC-V2X動作の安全機能が妨害され得る。したがって、脅威エンティティ804が検出されると、基本安全メッセージ(BSM)の送信は停止され得る。
【0051】
[0082] 脅威エンティティ804は、サイバー脅威であり得、図5A図7における検出されたNV、VRU、または物理的障害物と同様の方法で、新しいクラスの検出されたオブジェクトと見なされ得る。したがって、脅威エンティティ804の検出は、それが物理的障害物とは対照的にスペクトルおよび/またはセキュリティ障害物であることにより、SDSMまたは協働的知覚メッセージ(CPM:cooperative perception message)として符号化され得る。SDSMまたはCPMは、脅威エンティティ804の脅威ゾーン806の外側にあるリモート車両(RV)810に達するように、VV802によってブロードキャストされ得る。いくつかの態様では、VV802は、PC5リンク812を介してSDSMまたはCPMをRV810にブロードキャストし得る。RV810は、PC5リンク812を介してSDSMまたはCPMを受信するために、VV802のサイドリンク送信の範囲内にあり得る。いくつかの態様では、RV816は、VV802のサイドリンク送信範囲を越えたところにあり得る。そのような事例では、脅威ゾーン806の外側にあるおよび/またはVV802のサイドリンク送信範囲を越えたところにあるRV816および他のRVにRSU808がSDSMまたはCPMを中継し得るように、VV802は、PC5インターフェース814を介してSDSMまたはCPMをネットワークエンティティ(たとえば、RSU808)にブロードキャストし得る。
【0052】
[0083] 脅威エンティティ804の検出の後に、VV802は、脅威エンティティ804のタイプを、DoS攻撃者(attacker)、異常動作している車両、ジャマー、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーのうちの少なくとも1つであるものとして分類するように構成され得る。VV802は、脅威エンティティ804から受信されたデータに基づいて脅威エンティティ804のタイプを分類し得る。脅威エンティティ804から受信されたデータは、ワイヤレスデバイスの予想データと一致しないデータを含み得る。たとえば、データは、誤ったまたはありそうもないロケーションデータを含み得るか、あるいは実際のスピード(speed)またはヘッドを十分に越えている脅威エンティティ804のスピードまたは方位(heading)の値を含み得る。VV802は、脅威エンティティ804の分類に関連する信頼性値を含み得る。いくつかの態様では、脅威エンティティ804の分類は、VV802の帯域幅全体(たとえば、広帯域)にわたる、または各サブチャネル(たとえば、狭帯域)にわたるなど、脅威エンティティ804の測定されたRSSIに基づき得る。
【0053】
[0084] いくつかの態様では、脅威エンティティ804の特性を報告するために、脅威エンティティ804の特性の報告を備える階層データ構造が使用され得る。いくつかの事例では、報告は、VV802のロケーション(location)、スピード、方位、またはタイムスタンプに関係する情報を含み得る。VV802における脅威エンティティ804の測定されたRSSIに関係する情報は、報告中に含まれ得る。たとえば、図11図1100を参照すると、ソースデータ1102は、VV802に関係する情報を含み得るが、検出されたオブジェクトデータ1104は、検出された脅威エンティティ804に関係する情報を含み得る。検出されたオブジェクトデータ1104は、脅威に関係する共通のデータを備え得、脅威が異常動作している車両であるのか、ジャマーであるのか、または干渉物であるのかに応じて、特定の脅威に関係する特定の情報1106をさらに備え得る。図12図1200を参照すると、検出されたオブジェクトデータ1202は、物理的障害物1204(たとえば、くぼみ、VRU、非V2X車両)を含み得、また、協働的および自動運転決定において使用されるワイヤレスリソースまたはスペクトルに干渉する検出されたオブジェクト1206を含み得る。たとえば、1206は、異常動作している車両データ、ジャマーデータ、または干渉物データを含み得る。図13図1300を参照すると、検出されたオブジェクトのトップレベル情報要素(IE:information element)1302は、検出されたオブジェクトの特定の検出された特性(detected characteristic)を含み得る。たとえば、データ要素1304は、非V2X車両データ、VRUデータ、物理的障害物データを含み得るが、データ要素1306は、車両固有の検出された特性である、異常動作している車両データ、検出されたジャマーデータ、および検出された干渉物データを含み得る。図14図1400を参照すると、検出されたオブジェクトのパラメータ1402の一例を提供する。たとえば、パラメータ1402は、脅威の位置、スピード、および方位を含み得る。検出されたジャマー(detected jammer)または干渉物の場合、パラメータ1402は、RSSI値を含み得る。DoS攻撃の場合、パラメータ1402は、位置、スピード、または方位を含み得る。いくつかの態様では、たとえば検出されたジャマーまたは干渉物の場合、パラメータ1402は、脅威が潜在的に存在し得る位置の周りの半径をさらに含み得る。いくつかの態様では、ジャミングは通常広帯域であるので、C-V2Xおよび/またはNR帯域幅全体にわたる平均的な測定されたRSSIが報告され得る。いくつかの態様では、たとえばOOB放射および/または狭帯域ジャミングを分類するために、ウィンドウにわたって平均化された各サブチャネルのRSSIは、特定のサブチャネルのRSSIがしきい値(threshold)を超える事例では、報告中に含まれ得る。いくつかの態様では、たとえばDoS攻撃および/または異常動作している車両を分類するために、VV802における脅威エンティティ804の測定されたRSSIは重要でないことがあり、したがって、RV(たとえば、810、816)がモデムレイヤにおいて何らかの受信されたDoSパケットを事前フィルタ処理し得るように、脅威エンティティ804のレイヤ2(L2)アドレスが含まれ得る。いくつかの態様では、VV802は、事前構成された時間間隔にわたって脅威エンティティ804が検出される事例では、脅威エンティティ804の検出を報告し得る。いくつかの態様では、VV802は、脅威エンティティ804のロケーションの測定値を決定するために、脅威エンティティ804の測定されたRSSIを、VV802の他のセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)からの示度と組み合わせ得る。いくつかの態様では、VV802は、脅威エンティティ804のロケーションの測定値を決定するために、脅威エンティティ804の測定されたRSSIをV2Iメッセージ(たとえば、マップ情報)と組み合わせ得る。VV802は、報告中に、脅威エンティティ804のロケーションの測定値の関連する信頼性値と、脅威エンティティ804のロケーションの測定値とを含め得る。
【0054】
[0085] いくつかの態様では、RV816は、SDSMまたはCPMを受信したことに応答して、緩和アクションを開始し得る。RV816は、SDSMまたはCPMを受信したことに応答して、脅威エンティティ804との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始し得る。脅威エンティティ804は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。いくつかの態様では、緩和アクションは、脅威エンティティ804を回避するための代替経路820を選択することを備え得る。たとえば、RV816は、スケジュールまたはプランニングされた経路818を有し得、脅威エンティティ804の存在を報告するSDSMを受信したことに応答して、脅威エンティティ804を回避するための代替経路820を選択し得る。脅威エンティティ804は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。いくつかの態様では、RV816は、それのスケジュールされた進行ルートまたは経路818を、検出された脅威エンティティまたは何らかの脅威エンティティによる影響を最も受けないものに変更することを決定し得る。RV816が、ネットワークエンティティ808(たとえば、基地局)から、脅威エンティティ804を示すSDSMを受信する事例では、RV816は、脅威エンティティ804との接触を回避または緩和し得る。VV802から遠ざかっているRV816は、PC5を介してVV802からSDSMを直接受信する範囲内にないことがあり、したがって、RV816は、Uuリンク814を介してネットワークエンティティ808(たとえば、基地局)から中継されたSDSMを受信する。VV802から遠ざかっているRV816は、限定はされないが、脅威エンティティ804を回避するための代替経路820を取ること、よりロバストなMCSを利用すること、または脅威エンティティを仮想的に感知することなど、緩和アクションを準備するために十分な時間をRV816に提供し得る。いくつかの態様では、ネットワークエンティティ808は、限定はされないが、街路交差点においてWi-Fiアクセスポイントなどの(たとえば、固定の)既知の脅威の詳細なRFフィンガープリントを提供し、Uuを介してクラウドエンドポイントに送信し、それにより第2のワイヤレスデバイスに送信され得るように構成され得る基地局または多重アクセスエッジコンピューティング(MEC:multi-access edge computing)システムなど、セルラーアクセスポイントを備え得る。いくつかの事例では、RSUまたはMECがより高い計算リソースおよび/または感覚入力を有することに部分的に起因して、RSUまたはMECは、VV802よりも脅威エンティティ804の改善された位置特定を獲得し得る。加えて、RSUまたはMECは、PC5および/またはUuインターフェースを介して、脅威エンティティ804を報告するメッセージをRV816に送信し得る。
【0055】
[0086] いくつかの態様では、たとえば図9図900に示されているように、VV1 902は、脅威エンティティ904のロケーションの測定値を決定するために、同じ脅威エンティティ904を報告する報告を他のVV(たとえば、VV2 908および/またはVV3 908)から受信し得る。VV1 902は、RV910に送信される報告中に、脅威エンティティ904のロケーションの測定値に関連する信頼性値とともに、脅威エンティティ904のロケーションの測定値を含み得る。VV2 908およびVV3 908も、VV2 908およびVV3 908がVV1 902に同じ脅威エンティティを報告するように、脅威エンティティ904の脅威ゾーン906内にあり得る。いくつかの態様では、VV1 902は、脅威エンティティ904の推定ロケーションを決定するために、VV2 908およびVV3 908からの報告を、VV1 902の他のセンサーからの示度および脅威エンティティ904の測定されたRSSIと組み合わせ得る。
【0056】
[0087] 図10A図10Bは、脅威エンティティの検出および報告の一例を示す図1000、1050である。たとえば、図1000はハイウェイシナリオの一例であり、一方、図1050は都市シナリオの一例である。いくつかの態様では、VV1002は、脅威エンティティ1004の脅威ゾーン1006を越えたところにあり得るRV1008が脅威エンティティ1004を仮想的に感知し得るように、検出された脅威エンティティ1004をRV1008に報告し得る。図10A図1000のハイウェイシナリオなど、いくつかの事例では、RV1008は、距離に基づいて脅威エンティティ1004の脅威ゾーン1006を越えたところにあり得る。図10B図1050の都市シナリオなど、いくつかの事例では、RV1008と脅威エンティティ1004との中間に高損失建築物1016があり、したがって、高損失建築物1016は、脅威エンティティ1004の信号がRV1008のロケーションに達するのをブロックすることにより、RV1008は、脅威エンティティ1004の脅威ゾーンを越えたところにあり得る。
【0057】
[0088] RV1008は、VV1002から受信された報告(たとえば、SDSM1012)に基づいて脅威エンティティ1004を仮想的に感知し、脅威エンティティ1004を仮想的に感知したことに基づいて、BSMを送信するための1つまたは複数のサブチャネルを決定得る。いくつかの態様では、VV1002は、脅威エンティティ1004により、BSMがRSSIしきい値よりも大きいRSSIを有してその上で通信されるサブチャネルを検出し得る。VV1002は、脅威エンティティ1004の存在を検出し、関連情報を抽出し得る。関連情報は、脅威エンティティ1004に基づいて変動し得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルの第1のサブセットが、サブチャネルのサブセットのRSSIの平均に基づいて検出され得る。そのような態様では、関連情報は、脅威エンティティ1004がジャマーデバイスであるように、ジャマーデバイスに対応し得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルについて検出され得る。そのような態様では、関連情報は、脅威エンティティ1004がOOB干渉物であるように、OOB干渉物に対応し得る。関連情報は、SDSM1012においてRV1008と共有され得る。
【0058】
[0089] いくつかの態様では、RV1008は、BSM1014をその上で送信すべきサブチャネルのセットのうちの1つまたは複数のサブチャネルを決定し得る。RV1008は、SDSM1012がサブチャネルの第1のサブセットを示すことに少なくとも部分的に基づいて、BSM1014をその上で送信すべきサブチャネルのセットのうちの1つまたは複数のサブチャネルを決定し得る。いくつかの態様では、SDSM1012がサブチャネルの第1のサブセットを示すことに少なくとも部分的に基づくサブチャネルのセットのうちのサブチャネルの決定は、サブチャネルの第1のサブセットを示す追加のメッセージが他のワイヤレスデバイスから受信されるかどうかにさらに基づき得る。たとえば、RV1008は、脅威エンティティを報告する1つまたは複数の他のVVからRV1008が受信する追加のメッセージに基づいて、BSMを送信するためにどのサブチャネルが除外されるかを決定し得る。脅威エンティティ1004の影響を受ける脅威ゾーン1006内に複数のVVがあり、RV1008が、脅威エンティティ1004の存在を報告するVVから複数のメッセージを受信する事例では、複数のメッセージの受信は、脅威エンティティ1004の存在の信頼性が高い報告を示し得る。脅威エンティティ1004の影響を受ける脅威ゾーン1006内に複数のVVがあり、RV1008が、脅威エンティティ1004の存在を報告する1つのSDSM1012(または複数のVVの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)を受信する事例では、1つのSDSM1012(または複数の第1のワイヤレスデバイスの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)の受信は、信頼性が低い報告を示し得る。そのような事例では、RV1008はBSM1014を送信し得るが、報告(たとえば、SDSM)のソースが信頼できない場合、脅威エンティティを回避するためのBSM1014のスケジューリングを可能にするために行われる緩和(mitigation)は、呼び出されないことがある。RV1008は、少なくともHV1010に、決定された少なくとも1つのサブチャネル上でBSM1014を送信し得る。送信されるBSM1014は、送信されるBSM1014がRV1008の近傍内のどんなワイヤレスデバイスにも送信され、それらによって受信され得るように、ブロードキャストメッセージであり得る。いくつかの態様では、BSM1014は、2つ以上のサブチャネル上で送信され得る。
【0059】
[0090] 図15は、第1のワイヤレスデバイス1502と、第2のワイヤレスデバイス1504と、第3のワイヤレスデバイス1506との間の例示的な通信フロー1500を示す。通信は、送信デバイスから直接的に受信デバイスへのV2X、V2V、またはD2Dベースの通信に基づき得る。デバイス1502、1504から送信される通信は、図4に関して説明されたように、ブロードキャストされ、特定の送信デバイスの範囲内の複数の受信デバイスによって受信され得る。第1のワイヤレスデバイス1502は第1のUEに対応し得、第2のワイヤレスデバイス1504は第2のUEに対応し得る。第1のワイヤレスデバイス1502、第2のワイヤレスデバイス1504、および/または第3のワイヤレスデバイス1506は、C-V2Xエンティティに対応し得る。たとえば、図1のコンテキストでは、第1のワイヤレスデバイス1502は少なくともUE104に対応し得、第2のワイヤレスデバイス1504は少なくとも104’に対応し得る。別の例では、図3のコンテキストでは、第1のワイヤレスデバイス1502はデバイス350に対応し得、第2のワイヤレスデバイス1504はデバイス310に対応し得る。
【0060】
[0091] 1508に示されているように、第1のワイヤレスデバイス1502は、BSMの送信に干渉するデータを送信している脅威エンティティを検出し得る。第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの存在を検出し、脅威エンティティに関係する関連情報を抽出し得る。関連情報は、脅威エンティティに基づいて変動し得る。いくつかの態様では、脅威エンティティは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備え得る。関連情報は、第1のワイヤレスデバイスによって、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスと共有され得る。
【0061】
[0092] 1510に示されているように、第1のワイヤレスデバイス1502は、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージを送信し得る。第1のワイヤレスデバイスは、少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージを送信し得る。第2のワイヤレスデバイス1504は、第1のワイヤレスデバイス1502からメッセージを受信し得る。いくつかの態様では、メッセージ中の情報は、RSSIしきい値よりも大きい基準RSSIを有するサブチャネルのサブセットを備え得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きい基準RSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセットのRSSIの平均に基づき得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きい基準RSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルのRSSIの平均に基づき得る。メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセット上の平均RSSI、サブチャネルのサブセット中の各サブチャネルの平均RSSI、RSSIしきい値、RSSIウィンドウ時間長、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、またはサブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せをさらに示し得る。いくつかの態様では、送信されるメッセージは、SDSM、I2Vメッセージ、またはCPMであり得る。送信されるメッセージは、送信されるメッセージが第1のワイヤレスデバイスの近傍内のどんなワイヤレスデバイスによっても受信され得るように、ブロードキャストメッセージであり得る。
【0062】
[0093] 1512に示されているように、第2のワイヤレスデバイス1504は、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定し得る。第2のワイヤレスデバイス1504は、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティに関係する情報を示すメッセージに少なくとも部分的に基づいて、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定し得る。いくつかの態様では、メッセージ中の情報は、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットを備え得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセットのRSSIの平均に基づき得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルのRSSIの平均に基づき得る。メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセットの平均RSSI、サブチャネルのサブセット中の各サブチャネルの平均RSSI、RSSIしきい値、RSSIウィンドウ時間長、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、またはサブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せをさらに示し得る。いくつかの態様では、候補リソースは、候補単一サブフレームリソース(CSR:candidate single-subframe resource)を備え得、候補リソースのセットは、CSRのセットを備え得る。CSRは、候補リソースのセットの1つまたは複数のサブチャネルを備え得る。いくつかの態様では、候補リソースのセットのうちの候補リソースの決定は、第1のワイヤレスデバイスからのメッセージに示されているように、脅威ゾーンをもつ脅威エンティティを示す追加のメッセージが他のワイヤレスデバイスから受信されるかどうかにさらに基づき得る。たとえば、第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティを報告する1つまたは複数の他のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスが受信する追加のメッセージに基づいて、BSMを送信するためにどの候補リソースが除外され得るかを決定し得る。脅威エンティティの影響を受けるゾーン内に複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)があり、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティの存在を報告する複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)から複数のメッセージを受信する事例では、複数のメッセージの受信は、脅威エンティティの存在の信頼性が高い報告を示し得る。脅威エンティティの影響を受けるゾーン内に複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)があり、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティの存在を報告する1つのメッセージ(または複数の第1のワイヤレスデバイスの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)を受信する事例では、1つのメッセージ(または複数のワイヤレスデバイスの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)の受信は、信頼性が低い報告を示し得る。そのような事例では、第2のワイヤレスデバイスはBSMを送信し得るが、報告(たとえば、SDSM)のソースが信頼できない場合、脅威エンティティを回避するためのBSMのスケジューリングを可能にするために行われる緩和は、呼び出されないことがある。
【0063】
[0094] いくつかの態様では、BSMを送信するための候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定するために、第2のワイヤレスデバイス1504は、候補リソースのセットがLTE-V2XであるかNR-V2Xであるかを決定し得る。候補リソースがLTE-V2Xである事例では、第2のワイヤレスデバイス1504は、候補リソースのセット中の各候補リソースの予想基準信号受信電力(RSRP:projected reference signal received power)がRSRPしきい値を超えることに基づいて、候補リソースのセット中の1つまたは複数の候補リソースを除外し得る。第2のワイヤレスデバイス1504は、候補リソースの第1のサブセットを決定するために、RSRPしきい値を超える予想RSRPに基づいて1つまたは複数の候補リソースを除外し得る。いくつかの態様では、候補リソースは、ある量の候補リソースが選択プール(たとえば、候補リソースのセット)中に残るまで、RSRPに基づいて除外され得る。いくつかの態様では、このある量は、候補リソースのセットの20パーセント(20%)を備え得る。いくつかの態様では、このある量は、候補リソースのセットの20パーセント(20%)よりも大きくなり得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスはまた、それの半二重動作に基づいてCSRのいくつかを除外し得る。
【0064】
[0095] いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイス1504は、候補リソースの第2のサブセットを取得するために、重み付けされたRSSIランキングに基づいて候補リソースの第1のサブセットをランク付けし得る。候補リソースの第2のサブセットは、最も低い重み付けされたRSSIを有し得る。候補リソースの第2のサブセットは、候補リソースの第1のサブセットの一部分であり得る。いくつかの態様では、重み付けされたRSSIは、物理的に感知された候補リソースと、仮想的に感知された候補リソースとからなる。物理的に感知された候補リソースは、感知ウィンドウ内に第2のワイヤレスデバイスによって測定された候補リソースを備え得る。仮想的に感知された候補リソースは、第1のワイヤレスデバイスによって測定され、第1のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスによって受信されたメッセージ内に示されるサブチャネルを備え得る。いくつかの態様では、仮想的に感知された候補リソースは、候補リソースのRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。いくつかの態様では、重み付けされたRSSIランキングは、しきい値を上回るRSRPを有する候補リソースの除外の後に残る候補リソースと、半二重動作による候補リソースの除外の後に残る候補リソースとに基づき得る。
【0065】
[0096] 第2のワイヤレスデバイス1504は、最も高い重み付けされたRSSIを有する第1のサブセットからの候補リソースが選択プールから除外されるように、最も低い重み付けされたRSSIを有する候補リソースの第2のサブセットを取得するために、重み付けされたRSSIランキングに基づいて候補リソースの第1のサブセットをランク付けし得る。最も高い重み付けされたRSSIを有する第1のサブセットの候補リソースは、リソースのある量(たとえば、20%)が選択プール中に残るまで除外され得る。BSMをその上で送信すべき候補リソースは、候補リソースの第2のサブセットから決定され得る。候補リソースの第1のサブセットのランキングは、(たとえば、仮想的に感知された)第1のワイヤレスデバイスからのメッセージ中に示されるサブチャネルの第1のサブセットの測定されたRSSIに基づき得る重み付けされたRSSIに基づき得、(たとえば、物理的に感知された)感知ウィンドウ中の第2のワイヤレスデバイスによる測定値に基づく候補リソースの予想RSSIに基づき得る。第2のワイヤレスデバイスは、感知ウィンドウ中に候補リソースのRSSI測定値を取得することによって物理的感知を実施し得、値がしきい値を超える場合、選択プールから対応する候補リソースを除外する。第2のワイヤレスデバイスは、仮想的感知を実施し、第1のワイヤレスデバイスから(たとえば、ビクティム車両)受信されたメッセージ(たとえば、SDSMメッセージ)内で報告されるRSSI測定値に基づいて、妨害または干渉されたリソース(たとえばサブチャネル)を除外し得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスによって報告された妨害または干渉されたリソース(たとえば、サブチャネル)を検出しなくてよく、そのような妨害または干渉されたサブチャネルを除外するために、第1のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)によって共有されるメッセージ中の情報を利用し得る。最も高い重み付けされたRSSIをもつ候補リソースの第1のサブセットのうちの候補リソースは、ある量のリソースが選択プール中に残るまで除外され得る。候補リソースxの重み付けされたRSSIは、以下の式に基づいて決定され得る。
【0066】
【数1】
【0067】
ここで、RSSIx,phyは、物理的に感知された候補リソースxのRSSIであり、SSIx,virtは、仮想的に感知された候補リソースxのRSSIであり、α=1の値、および0≦β≦1である。βの値は、隠れ脅威ノードに対する保護のレベルに基づいて設定され得る。βの値は、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報(たとえば、マップ情報)、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。たとえば、βの値は、平均RSSIが、物理的に感知された候補リソースにより多く依拠し得るように、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティから離れて進んでいる事例では、0により近くなり得る。いくつかの態様では、βの値は、仮想的に感知されたリソースが平均RSSIにおいて考慮されるように、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティの近くにあり得、脅威エンティティに対する保護を高め得る事例では、1により近くなり得る。
【0068】
[0097] いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、BSMの送信のために候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択し得る。
【0069】
[0098] 候補リソースがNR-V2Xである事例では、第2のワイヤレスデバイス1504は、候補リソースのセット中の1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外し得る。第2のワイヤレスデバイス1504は、前置フィルタしきい値(pre-filter threshold)を超えるRSSIを有する候補リソースのセット中の1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外し得る。第2のワイヤレスデバイスは、前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセットを取得するために、前置フィルタしきい値を超えるRSSIを有する1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースは、第1のワイヤレスデバイスによって測定され、第1のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスによって受信されたメッセージ内に示され得る。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの影響を受け得る1つまたは複数のサブチャネルを物理的に感知し得、第2のワイヤレスデバイスが1つまたは複数のサブチャネルを仮想的に感知するように、そのような情報を第2のワイヤレスデバイスに送信されるメッセージ中に含め得る。いくつかの態様では、仮想的に感知された候補リソースは、サブチャネルのRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。第2のワイヤレスデバイスは、しきい値(たとえば、Threshvirt)を上回るRSSIを有する仮想的に感知されたリソースを事前フィルタ処理し得る。しきい値を上回るRSSIを有する仮想的に感知されたリソースは、RSRPベースの除外が実施されるより前に、候補リソースのプールから省略され得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ある量の候補リソースが候補リソースの選択プール中に利用可能に残るまで、第1のワイヤレスデバイスによって提供された1つまたは複数のサブチャネルの仮想的に感知されたRSSI測定値に基づいて、仮想的に感知された候補リソースを事前フィルタ処理し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、リソースの20パーセント(20%)のある量が選択プール(たとえば、フィルタ処理済みサブセット)中に利用可能に残るまで、仮想的に感知された候補リソースを事前フィルタ処理し得る。20パーセントであるこのある量は、一例にすぎず、本明細書で提供される例に限定されるものではない。いくつかの態様では、このある量は20パーセント(20%)よりも大きくなり得る。
【0070】
[0099] いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイス1504は、RSRPしきい値を超えない候補リソースの第2のサブセットを取得するために、RSRPしきい値を超える前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセット内の候補リソースを除外し得る。いくつかの態様では、候補リソースの第2のサブセットは、前置フィルタしきい値を超えない選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備え得る。いくつかの態様では、前置フィルタしきい値は、候補リソースの第2のサブセットが、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率よりも少ない候補リソースの量を備える場合、調整され得る。前置フィルタしきい値はさらに、候補リソースの第2のサブセットが、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備えるまで、調整され得る。いくつかの態様では、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率は、20パーセント(20%)を備え得る。いくつかの態様では、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率は、20パーセント(20%)よりも大きく備え得る。いくつかの態様では、RSRPしきい値は、候補リソースの第2のサブセットが選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備えるように、調整され得る。RSRPしきい値は、前置フィルタしきい値を調整することの追加または代替として調整され得る。
【0071】
[0100] BSMをその上で送信すべき少なくとも1つのサブチャネルを備える候補リソースは、候補リソースの第2のサブセットから決定され得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、BSMを送信するための候補リソースを選択するより前に、それの半二重動作に基づいて候補リソースのいくつかを除外し得る。前置フィルタしきい値(たとえば、Threshvirt)は、上記で論じられたβパラメータと同様の方法で機能し得る。たとえば、前置フィルタしきい値(たとえば、Threshvirt)は、仮想的に感知されたリソースに対する保護のレベルに基づいて調整され得る。たとえば、仮想的に感知されたリソースに対するより多くの保護が望まれる場合、前置フィルタしきい値の値は低減され得る。前置フィルタしきい値を低減することにより、仮想的に感知されたリソースのより多くを除外し得る。いくつかの態様では、前置フィルタしきい値は、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。
【0072】
[0101] いくつかの態様では、前置フィルタしきい値(たとえば、Threshvirt)に基づく仮想的に感知されたリソースの事前フィルタ処理は、RSRPベースの除外と連携して動作し得る。たとえば、リソースのある量(たとえば、20%)よりも少ないRSRPベースの除外が選択プール(たとえば、候補リソースの第2のサブセット)中で利用可能である場合、第2のワイヤレスデバイスは、より少ないリソースが除外され、リソースのある量(たとえば、20%)が選択プール(たとえば、候補リソースの第2のサブセット)中で利用可能になるように、しきい値(たとえば、Threshvirt)の値を調整し得る。この方式はまた、NR-V2Xの場合において、永続的な非隠れ(たとえば、物理的に感知された)脅威エンティティを回避するために使用され得る。
【0073】
[0102] いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイス1504は、BSMの送信のために候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択し得る。
【0074】
[0103] 1514に示されているように、第2のワイヤレスデバイス1504は、少なくとも第3のワイヤレスデバイス1506に、決定された候補リソース上でBSMを送信し得る。第3のワイヤレスデバイス1506は、第2のワイヤレスデバイス1504からBSMを受信し得る。送信されるBSMは、送信されるBSMが第2のワイヤレスデバイス1504の近傍内のどんなワイヤレスデバイスにも送信され、それらによって受信され得るように、ブロードキャストメッセージであり得る。いくつかの態様では、BSMは、候補リソース上で送信され得、ここで、候補リソースは、1つまたは複数のサブチャネルを備え得る。
【0075】
[0104] 図16は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1600である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置1702と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ1704と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを仮想的に感知するように、第1のワイヤレスデバイスが、検出された脅威エンティティの情報を他のワイヤレスデバイスと共有することを可能にし得る。
【0076】
[0105] 1602において、第1のワイヤレスデバイスは、BSMの送信に干渉するデータを送信している脅威エンティティを検出し得る。たとえば、1602は、装置1702の検出構成要素1740によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの存在を検出し、脅威エンティティに関係する関連情報を抽出し得る。関連情報は、脅威エンティティに基づいて変動し得る。いくつかの態様では、脅威エンティティは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備え得る。関連情報は、第1のワイヤレスデバイスによって、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスと共有され得る。
【0077】
[0106] 1604において、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージを送信し得る。たとえば、1604は、装置1702のメッセージ構成要素1742によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージを送信し得る。いくつかの態様では、メッセージ中の情報は、RSSIしきい値よりも大きい基準RSSIを有するサブチャネルのサブセットを備え得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きい基準RSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセットのRSSIの平均に基づき得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きい基準RSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルのRSSIの平均に基づき得る。メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセット上の平均RSSI、サブチャネルのサブセット中の各サブチャネルの平均RSSI、RSSIしきい値、RSSIウィンドウ時間長、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、またはサブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せをさらに示し得る。いくつかの態様では、送信されるメッセージは、SDSM、I2Vメッセージ、またはCPMであり得る。送信されるメッセージは、送信されるメッセージが第1のワイヤレスデバイスの近傍内のどんなワイヤレスデバイスによっても受信され得るように、ブロードキャストメッセージであり得る。
【0078】
[0107] 図17は、装置1702のためのハードウェア実装形態の一例を示す図1700である。装置1702は、UEであり、セルラーRFトランシーバ1722および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード1720に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ1704と、セキュアデジタル(SD)カード1708およびスクリーン1710に結合されたアプリケーションプロセッサ1706と、Bluetoothモジュール1712と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール1714と、GNSSモジュール1716と、電源1718とを含む。GNSSモジュール1716は、様々な衛星測位システムを備え得る。たとえば、GNSSモジュールは、全地球測位システム(GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、BeiDouナビゲーション衛星システム(BDS)、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、GPS支援ジオオーグメンテッドナビゲーション(GAGAN)、運輸多目的衛星(MTSAT)衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、準天頂衛星システム(QZSS)、またはナビゲーションウィズインディアンコンスタレーション(NavIC)に対応し得る。セルラーベースバンドプロセッサ1704は、セルラーRFトランシーバ1722を通して、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ1704は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ1704は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ1704によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ1704に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ1704によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ1704は、受信構成要素1730と、通信マネージャ1732と、送信構成要素1734とをさらに含む。通信マネージャ1732は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ1732内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ1704内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ1704は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置1702は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ1704を含み得、別の構成では、装置1702は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置1702の前に説明された追加のモジュールを含み得る。
【0079】
[0108] 通信マネージャ1732は、たとえば、図16の1602に関して説明されたように、BSMの送信に干渉するデータを送信している脅威エンティティを検出するように構成された検出構成要素1740を含む。通信マネージャ1732は、たとえば、図16の1604に関して説明されたように、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージを送信するように構成されたメッセージ構成要素1742をさらに含む。
【0080】
[0109] 装置は、図16の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図16の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0081】
[0110] 一構成では、装置1702、および特にセルラーベースバンドプロセッサ1704は、BSMの送信に干渉するデータを送信している脅威エンティティを検出するための手段を含む。装置は、第2のワイヤレスデバイスに、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージを送信するための手段を含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置1702の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置1702は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
【0082】
[0111] 図18は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1800である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置2002と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ2004と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、BSMを送信するための候補リソースを決定することを可能にし得る。
【0083】
[0112] 1802において、第2のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。たとえば、1802は、装置2002のメッセージ構成要素2040によって実施され得る。脅威エンティティは、BSMの送信に干渉するデータを送信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからメッセージを受信し得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージは、SDSM、I2Vメッセージ、またはCPMを備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備え得る。
【0084】
[0113] 1804において、第2のワイヤレスデバイスは、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定し得る。たとえば、1804は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティに関係する情報を示すメッセージに少なくとも部分的に基づいて、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定し得る。いくつかの態様では、メッセージ中の情報は、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットを備え得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセットのRSSIの平均に基づき得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルのRSSIの平均に基づき得る。メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセットの平均RSSI、サブチャネルのサブセット中の各サブチャネルの平均RSSI、RSSIしきい値、RSSIウィンドウ時間長、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、またはサブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せをさらに示し得る。いくつかの態様では、候補リソースは、CSRを備え得、候補リソースのセットは、CSRのセットを備え得る。CSRは、候補リソースのセットの1つまたは複数のサブチャネルを備え得る。いくつかの態様では、候補リソースのセットのうちの候補リソースの決定は、第1のワイヤレスデバイスからのメッセージに示されているように、脅威ゾーンをもつ脅威エンティティを示す追加のメッセージが他のワイヤレスデバイスから受信されるかどうかにさらに基づき得る。たとえば、第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティを報告する1つまたは複数の他のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスが受信する追加のメッセージに基づいて、BSMを送信するためにどの候補リソースが除外され得るかを決定し得る。脅威エンティティの影響を受けるゾーン内に複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)があり、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティの存在を報告する複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)から複数のメッセージを受信する事例では、複数のメッセージの受信は、脅威エンティティの存在の信頼性が高い報告を示し得る。脅威エンティティの影響を受けるゾーン内に複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)があり、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティの存在を報告する1つのメッセージ(または複数のワイヤレスデバイスの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)を受信する事例では、1つのメッセージ(または複数のワイヤレスデバイスの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)の受信は、信頼性が低い報告を示し得る。そのような事例では、第2のワイヤレスデバイスはBSMを送信し得るが、報告(たとえば、SDSM)のソースが信頼できない場合、脅威エンティティを回避するためのBSMのスケジューリングを可能にするために行われる緩和は、呼び出されないことがある。
【0085】
[0114] 1806において、第2のワイヤレスデバイスは、決定された候補リソース上でBSMを送信し得る。たとえば、1806は、装置2002のBSM構成要素2044によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、少なくとも第3のワイヤレスデバイスに、決定された候補リソース上でBSMを送信し得る。送信されるBSMは、送信されるBSMが第2のワイヤレスデバイスの近傍内のどんなワイヤレスデバイスにも送信され、それらによって受信され得るように、ブロードキャストメッセージであり得る。いくつかの態様では、BSMは、候補リソース上で送信され得、ここで、候補リソースは、1つまたは複数のサブチャネルを備え得る。
【0086】
[0115] 図19は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート1900である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置2002と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ2004と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、BSMを送信するための候補リソースを決定することを可能にし得る。
【0087】
[0116] 1902において、第2のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。たとえば、1902は、装置2002のメッセージ構成要素2040によって実施され得る。脅威エンティティは、BSMの送信に干渉するデータを送信し得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからメッセージを受信し得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージは、SDSM、I2Vメッセージ、またはCPMを備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備え得る。
【0088】
[0117] 1904において、第2のワイヤレスデバイスは、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定し得る。たとえば、1904は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティに関係する情報を示すメッセージに少なくとも部分的に基づいて、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定し得る。いくつかの態様では、メッセージ中の情報は、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットを備え得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセットのRSSIの平均に基づき得る。いくつかの態様では、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットは、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルのRSSIの平均に基づき得る。メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセット上の平均RSSI、サブチャネルのサブセット中の各サブチャネルの平均RSSI、RSSIしきい値、RSSIウィンドウ時間長、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、またはサブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せをさらに示し得る。いくつかの態様では、候補リソースは、CSRを備え得、候補リソースのセットは、CSRのセットを備え得る。CSRは、候補リソースのセットの1つまたは複数のサブチャネルを備え得る。いくつかの態様では、候補リソースのセットのうちの候補リソースの決定は、第1のワイヤレスデバイスからのメッセージに示されているように、脅威ゾーンをもつ脅威エンティティを示す追加のメッセージが他のワイヤレスデバイスから受信されるかどうかにさらに基づき得る。たとえば、第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティを報告する1つまたは複数の他のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスが受信する追加のメッセージに基づいて、BSMを送信するためにどの候補リソースが除外され得るかを決定し得る。脅威エンティティの影響を受けるゾーン内に複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)があり、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティの存在を報告する複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)から複数のメッセージを受信する事例では、複数のメッセージの受信は、脅威エンティティの存在の信頼性が高い報告を示し得る。脅威エンティティの影響を受けるゾーン内に複数のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)があり、第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティの存在を報告する1つのメッセージ(または複数のワイヤレスデバイスの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)を受信する事例では、1つのメッセージ(または複数のワイヤレスデバイスの数よりもはるかに少ない最小量のメッセージ)の受信は、信頼性が低い報告を示し得る。そのような事例では、第2のワイヤレスデバイスはBSMを送信し得るが、報告(たとえば、SDSM)のソースが信頼できない場合、脅威エンティティを回避するためのBSMのスケジューリングを可能にするために行われる緩和は、呼び出されないことがある。
【0089】
[0118] いくつかの態様では、BSMを送信するための候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定するために、第2のワイヤレスデバイスは、候補リソースのセットがLTE-V2XであるかNR-V2Xであるかを決定し得る。候補リソースがLTE-V2Xである事例では、第2のワイヤレスデバイスは、1908において、候補リソースのセット中の1つまたは複数の候補リソースを除外し得る。たとえば、1908は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、候補リソースのセット中の各候補リソースの予想RSRPがRSRPしきい値を超えることに基づいて、候補リソースのセット中の1つまたは複数の候補リソースを除外し得る。第2のワイヤレスデバイスは、候補リソースの第1のサブセットを決定するために、RSRPしきい値を超える予想RSRPに基づいて1つまたは複数の候補リソースを除外し得る。いくつかの態様では、候補リソースは、ある量の候補リソースが選択プール(たとえば、候補リソースのセット)中に残るまで、RSRPに基づいて除外され得る。いくつかの態様では、このある量は、候補リソースのセットの20パーセント(20%)を備え得る。いくつかの態様では、このある量は、候補リソースのセットの20パーセント(20%)よりも大きくなり得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスはまた、それの半二重動作に基づいてCSRのいくつかを除外し得る。
【0090】
[0119] 1910において、第2のワイヤレスデバイスは、重み付けされたRSSIランキングに基づいて候補リソースの第1のサブセットをランク付けし得る。たとえば、1910は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、候補リソースの第2のサブセットを取得するために、重み付けされたRSSIランキングに基づいて、候補リソースの第1のランク付けされたサブセットをランク付けし得る。候補リソースの第2のサブセットは、最も低い重み付けされたRSSIを有し得る。候補リソースの第2のサブセットは、候補リソースの第1のサブセットの一部分であり得る。いくつかの態様では、重み付けされたRSSIは、物理的に感知された候補リソースと、仮想的に感知された候補リソースとからなる。物理的に感知された候補リソースは、感知ウィンドウ内に第2のワイヤレスデバイスによって測定された候補リソースを備え得る。仮想的に感知された候補リソースは、第1のワイヤレスデバイスによって測定され、第1のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスによって受信されたメッセージ内に示されるサブチャネルを備え得る。いくつかの態様では、仮想的に感知された候補リソースは、候補リソースのRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。いくつかの態様では、重み付けされたRSSIランキングは、しきい値を上回るRSRPを有する候補リソースの除外の後に残る候補リソースと、半二重動作による候補リソースの除外の後に残る候補リソースとに基づき得る。
【0091】
[0120] 第2のワイヤレスデバイスは、最も高い重み付けされたRSSIを有する第1のサブセットからの候補リソースが選択プールから除外されるように、最も低い重み付けされたRSSIを有する候補リソースの第2のサブセットを取得するために、重み付けされたRSSIランキングに基づいて候補リソースの第1のランク付けされたサブセットをランク付けし得る。最も高い重み付けされたRSSIを有する第1のサブセットの候補リソースは、リソースのある量(たとえば、20%)が選択プール中に残るまで除外され得る。BSMをその上で送信すべき候補リソースは、候補リソースの第2のサブセットから決定され得る。候補リソースの第1のサブセットのランキングは、(たとえば、仮想的に感知された)第1のワイヤレスデバイスからのメッセージ中に示されるサブチャネルの第1のサブセットの測定されたRSSIに基づき得る重み付けされたRSSIに基づき得、(たとえば、物理的に感知された)感知ウィンドウ中の第2のワイヤレスデバイスによる測定値に基づく候補リソースの予想RSSIに基づき得る。第2のワイヤレスデバイスは、感知ウィンドウ中に候補リソースのRSSI測定値を取得することによって物理的感知を実施し得、値がしきい値を超える場合、選択プールから対応する候補リソースを除外する。第2のワイヤレスデバイスは、仮想的感知を実施し、第1のワイヤレスデバイスから(たとえば、ビクティム車両)受信されたメッセージ(たとえば、SDSMメッセージ)内で報告されるRSSI測定値に基づいて、妨害または干渉されたリソース(たとえば、サブチャネル)を除外し得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスによって報告された妨害または干渉されたリソース(たとえば、サブチャネル)を検出しなくてよく、そのような妨害または干渉されたサブチャネルを除外するために、第1のワイヤレスデバイス(たとえば、ビクティム車両)によって共有されるメッセージ中の情報を利用し得る。最も高い重み付けされたRSSIをもつ候補リソースの第1のサブセットのうちの候補リソースは、ある量のリソースが選択プール中に残るまで除外され得る。候補リソースxの重み付けされたRSSIは、以下の式に基づいて決定され得る。
【0092】
【数2】
【0093】
ここで、RSSIx,phyは、物理的に感知された候補リソースxのRSSIであり、RSSIx,virtは、仮想的に感知された候補リソースxのRSSIであり、α=1の値、および0≦β≦1である。βの値は、隠れ脅威ノードに対する保護のレベルに基づいて設定され得る。βの値は、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報(たとえば、マップ情報)、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。たとえば、βの値は、平均RSSIが、物理的に感知された候補リソースにより多く依拠し得るように、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティから離れて進んでいる事例では、0により近くなり得る。いくつかの態様では、βの値は、仮想的に感知されたリソースが平均RSSIにおいて考慮されるように、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティの近くにあり得、脅威エンティティに対する保護を高め得る事例では、1により近くなり得る。
【0094】
[0121] 1912において、第2のワイヤレスデバイスは、候補リソースを選択し得る。たとえば、1912は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、BSMの送信のために候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択し得る。
【0095】
[0122] 候補リソースがNR-V2Xである事例では、第2のワイヤレスデバイスは、1914において、候補リソースのセット中の1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外し得る。たとえば、1914は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、前置フィルタしきい値を超えるRSSIを有する候補リソースのセット中の1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外し得る。第2のワイヤレスデバイスは、前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセットを取得するために、前置フィルタしきい値を超えるRSSIを有する1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースは、第1のワイヤレスデバイスによって測定され、第1のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスによって受信されたメッセージ内に示され得る。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの影響を受け得る1つまたは複数のサブチャネルを物理的に感知し得、第2のワイヤレスデバイスが1つまたは複数のサブチャネルを仮想的に感知するように、そのような情報を第2のワイヤレスデバイスに送信されるメッセージ中に含み得る。いくつかの態様では、仮想的に感知された候補リソースは、サブチャネルのRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。第2のワイヤレスデバイスは、しきい値(たとえば、Threshvirt)を上回るRSSIを有する仮想的に感知されたリソースを事前フィルタ処理し得る。しきい値を上回るRSSIを有する仮想的に感知されたリソースは、RSRPベースの除外が実施されるより前に、候補リソースのプールから省略され得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ある量の候補リソースが候補リソースの選択プール中に利用可能に残るまで、第1のワイヤレスデバイスによって提供された1つまたは複数のサブチャネルの仮想的に感知されたRSSI測定値に基づいて、仮想的に感知された候補リソースを事前フィルタ処理し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、リソースの20パーセント(20%)のある量が選択プール(たとえば、フィルタ処理済みサブセット)中に利用可能に残るまで、仮想的に感知された候補リソースを事前フィルタ処理し得る。20パーセントであるこのある量は、一例にすぎず、本明細書で提供される例に限定されるものではない。いくつかの態様では、このある量は20パーセント(20%)よりも大きくなり得る。
【0096】
[0123] 1916において、第2のワイヤレスデバイスは、候補リソースのフィルタ処理済みサブセット内の候補リソースを除外し得る。たとえば、1916は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、RSRPしきい値を超える前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセット内の候補リソースを除外し得る。第2のワイヤレスデバイスは、RSRPしきい値を超えない候補リソースの第2のサブセットを取得するために、前置フィルタしきい値を超えないがRSRPしきい値を超える候補リソースのフィルタ処理済みサブセット内の候補リソースを除外し得る。いくつかの態様では、候補リソースの第2のサブセットは、前置フィルタしきい値を超えない選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備え得る。いくつかの態様では、前置フィルタしきい値は、候補リソースの第2のサブセットが、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率よりも少ない候補リソースの量を備える場合、調整され得る。前置フィルタしきい値はさらに、候補リソースの第2のサブセットが、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備えるまで、調整され得る。いくつかの態様では、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率は、20パーセント(20%)を備え得る。いくつかの態様では、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率は、20パーセント(20%)よりも大きく備え得る。いくつかの態様では、RSRPしきい値は、候補リソースの第2のサブセットが選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備えるように、調整され得る。RSRPしきい値は、前置フィルタしきい値を調整することの追加または代替として調整され得る。
【0097】
[0124] BSMをその上で送信すべき少なくとも1つのサブチャネルを備える候補リソースは、候補リソースの第2のサブセットから決定され得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、BSMを送信するための候補リソースを選択するより前に、それの半二重動作に基づいて候補リソースのいくつかを除外し得る。前置フィルタしきい値(たとえば、Threshvirt)は、上記で論じられたβパラメータと同様の方法で機能し得る。たとえば、前置フィルタしきい値(たとえば、Threshvirt)は、仮想的に感知されたリソースに対する保護のレベルに基づいて調整され得る。たとえば、仮想的に感知されたリソースに対するより多くの保護が望まれる場合、前置フィルタしきい値の値は低減され得る。前置フィルタしきい値を低減することにより、仮想的に感知されたリソースのより多くを除外し得る。いくつかの態様では、前置フィルタしきい値は、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づき得る。
【0098】
[0125] いくつかの態様では、しきい値(たとえば、Threshvirt)に基づく仮想的に感知されたリソースの事前フィルタ処理は、RSRPベースの除外と連携して動作し得る。たとえば、リソースのある量(たとえば、20%)よりも少ないRSRPベースの除外が選択プール(たとえば、候補リソースの第2のサブセット)中で利用可能である場合、第2のワイヤレスデバイスは、より少ないリソースが除外され、リソースのある量(たとえば、20%)が選択プール(たとえば、候補リソースの第2のサブセット)中で利用可能になるように、しきい値(たとえば、Threshvirt)の値を調整し得る。この方式はまた、NR-V2Xの場合において、永続的な非隠れ(たとえば、物理的に感知された)脅威エンティティを回避するために使用され得る。
【0099】
[0126] 1918において、第2のワイヤレスデバイスは、候補リソースを選択し得る。たとえば、1918は、装置2002の決定構成要素2042によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、BSMの送信のために候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択し得る。
【0100】
[0127] 1906において、第2のワイヤレスデバイスは、決定された候補リソース上でBSMを送信し得る。たとえば、1906は、装置2002のBSM構成要素2044によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、少なくとも第3のワイヤレスデバイスに、決定された候補リソース上でBSMを送信し得る。送信されるBSMは、送信されるBSMが第2のワイヤレスデバイスの近傍内のどんなワイヤレスデバイスにも送信され、それらによって受信され得るように、ブロードキャストメッセージであり得る。いくつかの態様では、BSMは、候補リソース上で送信され得、ここで、候補リソースは、1つまたは複数のサブチャネルを備え得る。
【0101】
[0128] 図20は、装置2002のためのハードウェア実装形態の一例を示す図2000である。装置2002は、UEであり、セルラーRFトランシーバ2022および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード2020に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ2004と、セキュアデジタル(SD)カード2008およびスクリーン2010に結合されたアプリケーションプロセッサ2006と、Bluetoothモジュール2012と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール2014と、GNSSモジュール2016と、電源2018とを含む。GNSSモジュール2016は、様々な衛星測位システムを備え得る。たとえば、GNSSモジュールは、全地球測位システム(GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、BeiDouナビゲーション衛星システム(BDS)、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、GPS支援ジオオーグメンテッドナビゲーション(GAGAN)、運輸多目的衛星(MTSAT)衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、準天頂衛星システム(QZSS)、またはナビゲーションウィズインディアンコンスタレーション(NavIC)に対応し得る。セルラーベースバンドプロセッサ2004は、セルラーRFトランシーバ2022を通して、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ2004は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ2004は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ2004によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ2004に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ2004によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ2004は、受信構成要素2030と、通信マネージャ2032と、送信構成要素2034とをさらに含む。通信マネージャ2032は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ2032内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ2004内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ2004は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置2002は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ2004を含み得、別の構成では、装置2002は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置2002の前に説明された追加のモジュールを含み得る。
【0102】
[0129] 通信マネージャ2032は、たとえば、図18の1802または図19の1902に関して説明されたように、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信するように構成されたメッセージ構成要素2040を含む。通信マネージャ2032は、たとえば、図18の1804または図19の1904に関して説明されたように、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定するように構成された決定構成要素2042をさらに含む。決定構成要素2042は、たとえば、図19の1908に関して説明されたように、候補リソースのセット中の1つまたは複数の候補リソースを除外するように構成され得る。決定構成要素2042は、たとえば、図19の1910に関して説明されたように、重み付けされたRSSIランキングに基づいて、候補リソースの第1のサブセットをランク付けするように構成され得る。決定構成要素2042は、たとえば、図19の1912に関して説明されたように、候補リソースを選択するように構成され得る。決定構成要素2042は、たとえば、図19の1914に関して説明されたように、候補リソースのセット中の1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外するように構成され得る。決定構成要素2042は、たとえば、図19の1916に関して説明されたように、候補リソースのフィルタ処理済みサブセット内の候補リソースを除外するように構成され得る。決定構成要素2042は、たとえば、図19の1918に関して説明されたように、候補リソースを選択するように構成され得る。通信マネージャ2032は、たとえば、図18の1806または図19の1906に関して説明されたように、決定された候補リソース上でBSMを送信するように構成されたBSM構成要素2044をさらに含む。
【0103】
[0130] 装置は、図18または図19の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図18または図19の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0104】
[0131] 一構成では、装置2002、および特にセルラーベースバンドプロセッサ2004は、第1のワイヤレスデバイスから、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信するための手段を含む。脅威エンティティは、BSMの送信に干渉するデータを送信する。装置は、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティに関係する情報を示すメッセージに少なくとも部分的に基づいて、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定するための手段を含む。装置は、少なくとも第3のワイヤレスデバイスに、決定された候補リソース上でBSMを送信するための手段を含む。装置は、候補リソースの第1のサブセットを決定するために、候補リソースのセット中の各候補リソースの予想RSRPがRSRPしきい値を超えることに基づいて、候補リソースのセット中の1つまたは複数の候補リソースを除外するための手段をさらに含む。装置は、最も低い重み付けされたRSSIをもつ候補リソースの第2のサブセットを取得するために、重み付けされたRSSIランキングに基づいて候補リソースの第1のサブセットをランク付けするための手段をさらに含む。候補リソースの第2のサブセットは、候補リソースの第1のサブセットの一部分である。装置は、候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択するための手段をさらに含む。装置は、前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセットを取得するために、前置フィルタしきい値を超えるRSSIを有する候補リソースのセット中の1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外するための手段をさらに含む。装置は、RSRPしきい値を超えない候補リソースの第2のサブセットを取得するために、RSRPしきい値を超える前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセット内の候補リソースを除外するための手段をさらに含む。装置は、候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択するための手段をさらに含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置2002の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置2002は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
【0105】
[0132] 図21は、第1のワイヤレスデバイス2102と、第2のワイヤレスデバイス2104と、第3のワイヤレスデバイス2106との間の例示的な通信フロー2100を示す。通信は、送信デバイスから直接的に受信デバイスへのV2X、V2V、またはD2Dベースの通信に基づき得る。デバイス2102、2104、2106から送信される通信は、図4に関して説明されたように、ブロードキャストされ、特定の送信デバイスの範囲内の複数の受信デバイスによって受信され得る。第1のワイヤレスデバイス2102は第1のUEに対応し得、第2のワイヤレスデバイス2104は第2のUEに対応し得る。第1のワイヤレスデバイス2102、第2のワイヤレスデバイス2104、および/または第3のワイヤレスデバイス2106は、C-V2Xエンティティに対応し得る。たとえば、図1のコンテキストでは、第1のワイヤレスデバイス2102は少なくともUE104に対応し得、第2のワイヤレスデバイス2104は少なくとも104’に対応し得る。別の例では、図3のコンテキストでは、第1のワイヤレスデバイス2102はデバイス350に対応し得、第2のワイヤレスデバイス2104はデバイス310に対応し得る。
【0106】
[0133] 2108に示されているように、第1のワイヤレスデバイス2102は、脅威ゾーン内の脅威エンティティを検出し得る。第1のワイヤレスデバイス2102は、脅威ゾーン内の脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて脅威エンティティを検出し得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。いくつかの態様では、脅威エンティティから受信されたデータ信号は、ワイヤレスデバイスの予想データと一致しないデータを備え得る。たとえば、データ信号は、ワイヤレスデバイスにとって現実的でないまたは予期されないデータを含み得る。データ信号は、予想よりもはるかに高いスピードの値、無意味なまたは第1のワイヤレスデバイスの近傍内にない位置情報を示し得るか、あるいは第1のワイヤレスデバイスに過負荷をかける高い量のデータを含み得る。データ信号は、本開示が本明細書で提供される例に限定されるものではないように、他のタイプの一致しないまたは不正確なデータを含み得る。いくつかの態様では、データ信号は、異常動作しているワイヤレスデバイス(misbehaving wireless device)のデータを備え得る。異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータ(implausible data)を備える。いくつかの態様では、脅威エンティティのタイプは、脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、第1のワイヤレスデバイスによって決定され得る。脅威エンティティのタイプは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備え得る。
【0107】
[0134] 2114に示されているように、第1のワイヤレスデバイス2102は、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信し得る。第1のワイヤレスデバイス2102は、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイス2104に、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信し得る。第2のワイヤレスデバイス2104は、第1のワイヤレスデバイス2102から、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。検出された脅威エンティティは、脅威エンティティが物理的障害物とは対照的にスペクトルまたはセキュリティ問題であることにより、脅威エンティティを示すメッセージがセンサーデータ共有メッセージ(SDSM)または共同知覚メッセージ(CPM)として符号化され得るように、新しいクラスの検出されたオブジェクトと見なされ得る。メッセージは、脅威ゾーンの外側にある少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイス2104、ならびに第1のワイヤレスデバイスの近傍内の任意の他のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。メッセージは、サイドリンク通信(たとえば、PC5)を介して少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティを示すメッセージを第1のワイヤレスデバイスから受信することにより、第2のワイヤレスデバイスは、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにあることにより第2のワイヤレスデバイスが検出できない脅威エンティティを仮想的に感知することが可能になる。いくつかの態様では、たとえば半永続的スケジューリング(SPS)において、第2のワイヤレスデバイスは、予約を行うために、感知ウィンドウ中にデータを搬送するサブチャネルのRSRPおよび/またはRSSIを測定し得る。測定されたRSRP/RSSIがしきい値を超える場合、第2のワイヤレスデバイスは、候補CSRのリストからCSRを除外し得る。CSRは、1つまたは複数のサブチャネルを備え得る。加えて、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティを示すメッセージを使用する第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティを示すメッセージ中で報告されたRSSI測定値に基づいて、妨害または干渉されたサブチャネルを除外し得る。この仮想的感知は、特に第2のワイヤレスデバイスが延長時間期間にわたってSPS予約に固執する可能性がある場合、第2のワイヤレスデバイスによって送信されたメッセージの受信確率を改善し得る。
【0108】
[0135] いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイス2102は、Uuリンクを介してネットワークエンティティ(たとえば、基地局)にメッセージ(たとえば、SDSM)を送信し得る。そのような事例では、ネットワークエンティティは、脅威ゾーンの外側にある他のワイヤレスデバイスが予防的方策をプロアクティブに取り得るように、メッセージを第1のワイヤレスデバイスから他のワイヤレスデバイスに中継し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ネットワークエンティティから、脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。そのような事例では、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの脅威ゾーン内にある間、脅威エンティティを物理的に検出した。脅威ゾーンの外側にあり、脅威エンティティを検出した第1のワイヤレスデバイスから送信の範囲を越えたところにある少なくとも第2のワイヤレスデバイスおよび他のデバイスにネットワークエンティティがメッセージを中継することを可能にするために、第1のワイヤレスデバイスは、ネットワークエンティティに、検出された脅威エンティティを報告するメッセージを送信し得る。メッセージは、少なくとも1つの他のワイヤレスデバイスから受信された脅威エンティティの報告の数、脅威エンティティの重大度、脅威エンティティと第1のワイヤレスデバイスとを分離している距離、または少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威ゾーンに接近するための時間のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づいて送信され得る。メッセージは、脅威エンティティのデータ信号のデューティサイクルを備え得る。脅威エンティティのデータ信号のデューティサイクルの情報は、第2のワイヤレスデバイスが、それの送信予約/構成を行うとき、脅威エンティティのデューティサイクルを考慮することを可能にし得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティを検出した第1のワイヤレスデバイスのアンテナ要素の間のピークRSSI検出を含み得る。第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの送信の到来角を検出するように構成され得る指向性受信アンテナアレイで構成され得、それにより、脅威エンティティのロケーションの決定が向上され得、メッセージ中に含まれる脅威ゾーンの抑制が支援され得る。
【0109】
[0136] メッセージは、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガし得る。メッセージは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを物理的に感知するために脅威エンティティの脅威ゾーン内にないことがあっても、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを仮想的に感知することを可能にする。
【0110】
[0137] メッセージは、脅威エンティティの特性に関係する情報を備え得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティのタイプに関連する信頼性値を備え得る。メッセージは、少なくとも第1のワイヤレスデバイスの帯域幅にわたって測定されたRSSIの平均を備え得る。ジャミングは通常広帯域であり、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたって測定されたRSSIの平均は、脅威エンティティをジャミングデバイスであるものとして示し得る。いくつかの態様では、メッセージは、RSSIしきい値を超える各サブチャネルについて測定されたRSSIの平均を備え得る。各サブチャネルのRSSIの平均は、時間ウィンドウにわたって測定され得る。各サブチャネルについて測定されたRSSIの平均は、脅威エンティティをOOBエンティティまたは狭帯域ジャマーとして示し得る。メッセージは、脅威エンティティから受信されるデータ信号のデューティサイクルを備え得る。脅威エンティティからのデータ信号のデューティサイクルの情報は、ワイヤレスデバイスが、デューティサイクル中に受信されるデータを無視することを可能にし得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティのレイヤ2(L2)アドレスを備え得る。いくつかの事例、たとえば、DoS攻撃または異常動作しているワイヤレスデバイス(たとえば、異常動作している車両)では、RSSI報告は重要でないことがある。したがって、メッセージは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスがモデムレイヤにおいて受信されたDoSパケットを事前フィルタ処理することを可能にするために、脅威エンティティのL2アドレスを含み得る。メッセージは、脅威エンティティに対応する少なくとも1つの情報要素(IE)をさらに示し得る。少なくとも1つのIEは、脅威エンティティの検出された特性を備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、位置、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを備え得る。たとえば、脅威エンティティの位置、スピード、および/または方位は、DoS攻撃の場合に含まれ得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティの位置の周りの半径を備え得る。たとえば、ジャマーまたは干渉物の場合、位置の周りの半径に関係する情報が提供され得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの特性を決定するために、それの他のセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)からの情報および/または同じ脅威エンティティを検出している他のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージ(たとえば、SDSMもしくはマップ)を組み合わせ得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティの測定されたRSSIに関係する情報を備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティに関連する1つまたは複数のレイヤ、certダイジェスト、セル識別子、またはパブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)に関係する情報を備え得る。メッセージは、脅威エンティティを、脅威エンティティのデータ信号を送信しているオブジェクト(object)として識別し得る。いくつかの態様では、オブジェクトは、傷害を受けやすい道路利用者(VRU)、検出された車両(detected vehicle)、またはワイヤレス障害物(wireless obstacle)のうちの1つを備え得る。
【0111】
[0138] 検出された脅威タイプがC-V2Xジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたるRSSIの平均と、RSSI平均化ウィンドウサイズとに関係する情報を含み得る。いくつかの態様では、IE(たとえば、DetectedObjectCommonData)は、脅威エンティティの脅威ゾーンの半径に関係する情報、ならびに第1のワイヤレスデバイスの他のセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)の組み合わされた情報を含み得る。検出された脅威タイプがOOB干渉物である事例では、IE(たとえば、DetectedInterfererData)は、各サブチャネルもしくは帯域の測定されたRSSI、RSSI報告しきい値、RSSI平均化ウィンドウサイズ、または脅威エンティティのデューティサイクルを含み得る。検出された脅威タイプが異常動作している車両である事例では、IE(たとえば、MisbehavingVehicleData)は、L2アドレスまたは証明書ダイジェストを含み得る。検出された脅威タイプがWANジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、E-UTRA絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN)、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を含み得る。検出された脅威タイプがGNSSジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、GNSS帯域、レイヤ1(L1)、L2、またはレイヤ5(L5)に関係する情報を含み得る。
【0112】
[0139] 2118に示されているように、第2のワイヤレスデバイス2104は、メッセージ(たとえば、SDSM)を受信したことに応答して、緩和アクションを開始し得る。第2のワイヤレスデバイス2104は、メッセージを受信したことに応答して、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始し得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。いくつかの態様では、緩和アクションは、よりロバストなMCS、または脅威エンティティの仮想的感知を利用して、脅威エンティティを回避するための代替経路を選択することを備え得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、それのスケジュールされた進行ルートまたは経路を、検出された脅威エンティティまたは何らかの脅威エンティティによる影響を最も受けないものに変更することを決定し得る。第2のワイヤレスデバイスが、ネットワークエンティティ(たとえば、RSU)から、脅威エンティティを示すメッセージを受信する事例では、第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティとの接触を回避または緩和することが可能であり得る。第1のワイヤレスデバイスから遠ざかっている第2のワイヤレスデバイスは、PC5を介して第1のワイヤレスデバイスからメッセージを直接受信する範囲内にないことがあり、したがって、第2のワイヤレスデバイスは、Uuリンクを介してネットワークエンティティ(たとえば、基地局)から中継されたメッセージを受信する。第1のワイヤレスデバイスから遠ざかっている第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティを回避するための代替経路を取ること、よりロバストなMCSを利用すること、または脅威エンティティの仮想的感知など、緩和アクションを準備するために十分な時間を第2のワイヤレスデバイスに提供し得る。いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、街路交差点においてアクセスポイントなどの(たとえば、固定の)既知の脅威の詳細なRFフィンガープリントを提供し、Uuを介してクラウドエンドポイントに送信し、それにより第2のワイヤレスデバイスに送信され得るように構成され得るRSUまたは多重アクセスエッジコンピューティング(MEC)システムを備え得る。RSUまたはMECがより高い計算リソースおよび/または感覚入力を有することに部分的に起因して、RSUまたはMECは、第1のワイヤレスデバイスよりも脅威エンティティの改善された位置特定を獲得し得る。加えて、RSUまたはMECは、PC5および/またはUuインターフェースを介して、脅威エンティティを報告するメッセージを第2のワイヤレスデバイスに送信し得る。
【0113】
[0140] いくつかの態様では、たとえば2112において、第1のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスによって取得された他のデータと組み合わせて脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、脅威エンティティのロケーションの推定された測度を決定し得る。いくつかの態様では、脅威エンティティから受信されたデータ信号は、第1のワイヤレスデバイスの1つまたは複数のセンサーから受信されたデータと組み合わされ得る。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するために、脅威エンティティのRSSI測定値を第1のワイヤレスデバイスのセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)からの示度および/またはV2Iメッセージ(たとえば、マップ)と組み合わせ得る。メッセージは、脅威エンティティの推定ロケーションと、脅威エンティティの推定ロケーションに関連する信頼性値とを備え得る。
【0114】
[0141] いくつかの態様では、たとえば2110において、第1のワイヤレスデバイス2102は、第3のワイヤレスデバイス2106から、脅威エンティティを示す報告を受信し得る。第1のワイヤレスデバイスは、報告の受信に応答して、脅威エンティティの推定ロケーションを決定し得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイス2102は、報告の受信に応答して、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するようにトリガされ得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイス2102は、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するために、第1のワイヤレスデバイスが脅威エンティティから受信したデータ信号とともに第3のワイヤレス2106デバイスからの報告中で提供された情報を利用し得る。いくつかの態様では、第3のワイヤレスデバイスからの報告は、第3のワイヤレスデバイスによって決定された脅威エンティティの推定ロケーション、第3のワイヤレスデバイスによって測定された脅威エンティティの信号強度測定値、または脅威エンティティの他の特性を備え得る。いくつかの態様では、第3のワイヤレスデバイスからの報告は、限定はされないが、ロケーション、スピード、方位、およびタイムスタンプなどの第3のワイヤレスデバイスの特性を備え得る。第1のワイヤレスデバイスは、2つ以上の第3のワイヤレスデバイスから、検出された脅威エンティティに関係する報告を受信し、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するためにそのような情報を組み合わせ得る。
【0115】
[0142] いくつかの態様では、たとえば2116において、第2のワイヤレスデバイス2104は、メッセージの受信に応答して送信パラメータを調整し得る。第2のワイヤレスデバイスは、メッセージの受信に応答して、BSMを送信するように送信パラメータを調整し得る。いくつかの態様では、調整された送信パラメータは、送信電力の増加またはよりロバストなMCSを使用することのうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを備え得る。よりロバストなMCSを使用することは、より低いMCSに切り替わることを備え得る。いくつかの態様では、送信パラメータを調整することにより、脅威エンティティの影響は緩和され得るが、拡張された範囲および/または増加したオーバージエア送信時間により、他のワイヤレスデバイスとのパケット衝突確率が増加し得る。そのような事例では、MCSインデックスおよび送信電力は、ワイヤレスデバイス密度および脅威信号強度に基づいて調整され得る。
【0116】
[0143] 図22は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート2200である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置2402と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ2404と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスがプロアクティブに予防策を取り得るように、第1のワイヤレスデバイスが、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有することを可能にし得る。
【0117】
[0144] 2202において、第1のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを検出し得る。たとえば、2202は、装置2402の検出構成要素2440によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて脅威エンティティを検出し得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。いくつかの態様では、脅威エンティティから受信されたデータ信号は、ワイヤレスデバイスの予想データと一致しないデータを備え得る。たとえば、データ信号は、ワイヤレスデバイスにとって現実的でないまたは予期されないデータを含み得る。データ信号は、予想よりもはるかに高いスピードの値、無意味なまたは第1のワイヤレスデバイスの近傍内にない位置情報を示し得るか、あるいは第1のワイヤレスデバイスに過負荷をかける高い量のデータを含み得る。データ信号は、本開示が本明細書で提供される例に限定されるものではないように、他のタイプの一致しないまたは不正確なデータを含み得る。いくつかの態様では、データ信号は、異常動作しているワイヤレスデバイスのデータを備え得る。異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータを備える。いくつかの態様では、脅威エンティティのタイプは、脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、第1のワイヤレスデバイスによって決定され得る。脅威エンティティのタイプは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備え得る。
【0118】
[0145] 2204において、第1のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信し得る。たとえば、2204は、装置2402のメッセージ構成要素2446によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスに、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信し得る。検出された脅威エンティティは、脅威エンティティが物理的障害物とは対照的にスペクトルまたはセキュリティ問題であることにより、脅威エンティティを示すメッセージがSDSMまたはCPMとして符号化され得るように、新しいクラスの検出されたオブジェクトと見なされ得る。メッセージは、脅威ゾーンの外側にある少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイス、ならびに第1のワイヤレスデバイスの近傍内の任意の他のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。メッセージは、サイドリンク通信(たとえば、PC5)を介して少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。いくつかの態様では、メッセージは、Uuインターフェースを介してネットワークエンティティ(たとえば、基地局)に送信され得る。そのような事例では、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局)は、脅威ゾーンの外側にある他のワイヤレスデバイスが予防的方策をプロアクティブに取り得るように、メッセージを他のワイヤレスデバイスに中継し得る。メッセージは、少なくとも1つの第3のワイヤレスデバイスから受信された脅威エンティティの報告の数、脅威エンティティの重大度、脅威エンティティと第1のワイヤレスデバイスとを分離している距離、または少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威ゾーンに接近するための時間のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づいて送信され得る。メッセージ(たとえば、SDSM)は、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガし得る。メッセージは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを物理的に感知するために脅威エンティティの脅威ゾーン内にないことがあっても、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを仮想的に感知することを可能にする。
【0119】
[0146] メッセージは、脅威エンティティの特性に関係する情報を備え得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティのタイプに関連する信頼性値を備え得る。メッセージは、少なくとも第1のワイヤレスデバイスの帯域幅にわたって測定されたRSSIの平均を備え得る。ジャミングは通常広帯域であり、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたって測定されたRSSIの平均は、脅威エンティティをジャミングデバイスであるものとして示し得る。いくつかの態様では、メッセージは、RSSIしきい値を超える各サブチャネルについて測定されたRSSIの平均を備え得る。各サブチャネルのRSSIの平均は、時間ウィンドウにわたって測定され得る。各サブチャネルについて測定されたRSSIの平均は、脅威エンティティをOOBエンティティまたは狭帯域ジャマーとして示し得る。メッセージは、脅威エンティティから受信されるデータ信号のデューティサイクルを備え得る。脅威エンティティからのデータ信号のデューティサイクルの情報は、ワイヤレスデバイスが、デューティサイクル中に受信されるデータを無視することを可能にし得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティのL2アドレスを備え得る。いくつかの事例、たとえば、DoS攻撃または異常動作しているワイヤレスデバイス(たとえば、異常動作している車両)では、RSSI報告は重要でないことがある。したがって、メッセージは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスがモデムレイヤにおいて受信されたDoSパケットを事前フィルタ処理することを可能にするために、脅威エンティティのL2アドレスを含み得る。メッセージは、脅威エンティティに対応する少なくとも1つのIEをさらに示し得る。少なくとも1つのIEは、脅威エンティティの検出された特性を備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、位置、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを備え得る。たとえば、脅威エンティティの位置、スピード、および/または方位は、DoS攻撃の場合に含まれ得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティの位置の周りの半径を備え得る。たとえば、ジャマーまたは干渉物の場合、位置の周りの半径に関係する情報が提供され得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの特性を決定するために、それの他のセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)からの情報および/または同じ脅威エンティティを検出している他のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージ(たとえば、SDSMもしくはマップ)を組み合わせ得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティの測定されたRSSIに関係する情報を備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティに関連する1つまたは複数のレイヤ、certダイジェスト、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を備え得る。メッセージは、脅威エンティティを、脅威エンティティのデータ信号を送信しているオブジェクトとして識別し得る。いくつかの態様では、オブジェクトは、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備え得る。
【0120】
[0147] 検出された脅威タイプがC-V2Xジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたるRSSIの平均と、RSSI平均化ウィンドウサイズとに関係する情報を含み得る。いくつかの態様では、IE(たとえば、DetectedObjectCommonData)は、脅威エンティティの脅威ゾーンの半径に関係する情報、ならびに第1のワイヤレスデバイスの他のセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)の組み合わされた情報を含み得る。検出された脅威タイプがOOB干渉物である事例では、IE(たとえば、DetectedInterfererData)は、各サブチャネルもしくは帯域の測定されたRSSI、RSSI報告しきい値、RSSI平均化ウィンドウサイズ、または脅威エンティティのデューティサイクルを含み得る。検出された脅威タイプが異常動作している車両である事例では、IE(たとえば、MisbehavingVehicleData)は、L2アドレスまたはcertダイジェストを含み得る。検出された脅威タイプがWANジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、(EARFCN、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を含み得る。検出された脅威タイプがGNSSジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、GNSS帯域、L1、L2、またはL5に関係する情報を含み得る。
【0121】
[0148] 図23は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート2300である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置2402と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ2404と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにある他のワイヤレスデバイスがプロアクティブに予防策を取り得るように、第1のワイヤレスデバイスが、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有することを可能にし得る。
【0122】
[0149] 2302において、第1のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを検出し得る。たとえば、2302は、装置2402の検出構成要素2440によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて脅威エンティティを検出し得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。いくつかの態様では、脅威エンティティから受信されたデータ信号は、ワイヤレスデバイスの予想データと一致しないデータを備え得る。たとえば、データ信号は、ワイヤレスデバイスにとって現実的でないまたは予期されないデータを含み得る。データ信号は、予想よりもはるかに高いスピードの値、無意味なまたは第1のワイヤレスデバイスの近傍内にない位置情報を示し得るか、あるいは第1のワイヤレスデバイスに過負荷をかける高い量のデータを含み得る。データ信号は、本開示が本明細書で提供される例に限定されるものではないように、他のタイプの一致しないまたは不正確なデータを含み得る。いくつかの態様では、データ信号は、異常動作しているワイヤレスデバイスのデータを備え得る。異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータを備える。いくつかの態様では、脅威エンティティのタイプは、脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、第1のワイヤレスデバイスによって決定され得る。脅威エンティティのタイプは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備え得る。
【0123】
[0150] 2304において、第1のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスによって取得された他のデータと組み合わせて脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、脅威エンティティの推定ロケーションを決定し得る。たとえば、2304は、装置2402の決定構成要素2442によって実施され得る。いくつかの態様では、脅威エンティティから受信されたデータ信号は、第1のワイヤレスデバイスの1つまたは複数のセンサーから受信されたデータと組み合わされ得る。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティのロケーションを決定するために、脅威エンティティのRSSI測定値を第1のワイヤレスデバイスのセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)からの示度および/またはV2Iメッセージ(たとえば、マップ)と組み合わせ得る。メッセージは、脅威エンティティの推定ロケーションと、脅威エンティティの推定ロケーションに関連する信頼性値とを備え得る。
【0124】
[0151] 2306において、第1のワイヤレスデバイスは、第3のワイヤレスデバイスから、脅威エンティティを示す報告を受信し得る。たとえば、2306は、装置2402の報告構成要素2444によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、報告の受信に応答して、脅威エンティティの推定ロケーションを決定し得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスは、報告の受信に応答して、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するようにトリガされ得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するために、第1のワイヤレスデバイスが脅威エンティティから受信したデータ信号とともに第3のワイヤレスデバイスからの報告中で提供された情報を利用し得る。いくつかの態様では、第3のワイヤレスデバイスからの報告は、第3のワイヤレスデバイスによって決定された脅威エンティティの推定ロケーション、第3のワイヤレスデバイスによって測定された脅威エンティティの信号強度測定値、または脅威エンティティの他の特性を備え得る。いくつかの態様では、第3のワイヤレスデバイスからの報告は、限定はされないが、ロケーション、スピード、方位、およびタイムスタンプなどの第3のワイヤレスデバイスの特性を備え得る。第1のワイヤレスデバイスは、2つ以上の第3のワイヤレスデバイスから、検出された脅威エンティティに関係する報告を受信し、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するためにそのような情報を組み合わせ得る。
【0125】
[0152] 2308に示されているように、第1のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信し得る。たとえば、2308は、装置2402のメッセージ構成要素2446によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスに、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信し得る。検出された脅威エンティティは、脅威エンティティが物理的障害物とは対照的にスペクトルまたはセキュリティ問題であることにより、脅威エンティティを示すメッセージがSDSMまたはCPMとして符号化され得るように、新しいクラスの検出されたオブジェクトと見なされ得る。メッセージは、脅威ゾーンの外側にある少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイス、ならびに第1のワイヤレスデバイスの近傍内の任意の他のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。メッセージは、サイドリンク通信(たとえば、PC5)を介して少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。いくつかの態様では、メッセージは、Uuインターフェースを介してネットワークエンティティ(たとえば、基地局)に送信され得る。そのような事例では、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局)は、脅威ゾーンの外側にある他のワイヤレスデバイスが予防的方策をプロアクティブに取り得るように、メッセージを他のワイヤレスデバイスに中継し得る。メッセージは、少なくとも1つの第3のワイヤレスデバイスから受信された脅威エンティティの報告の数、脅威エンティティの重大度、脅威エンティティと第1のワイヤレスデバイスを分離している距離、または少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威ゾーンに接近するための時間のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づいて送信され得る。メッセージ(たとえば、SDSM)は、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガし得る。メッセージは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを物理的に感知するために脅威エンティティの脅威ゾーン内にないことがあっても、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティを仮想的に感知することを可能にする。
【0126】
[0153] メッセージは、脅威エンティティの特性に関係する情報を備え得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティのタイプに関連する信頼性値を備え得る。メッセージは、少なくとも第1のワイヤレスデバイスの帯域幅にわたって測定されたRSSIの平均を備え得る。ジャミングは通常広帯域であり、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたって測定されたRSSIの平均は、脅威エンティティをジャミングデバイスであるものとして示し得る。いくつかの態様では、メッセージは、RSSIしきい値を超える各サブチャネルについて測定されたRSSIの平均を備え得る。各サブチャネルのRSSIの平均は、時間ウィンドウにわたって測定され得る。各サブチャネルについて測定されたRSSIの平均は、脅威エンティティをOOBエンティティまたは狭帯域ジャマーとして示し得る。メッセージは、脅威エンティティから受信されるデータ信号のデューティサイクルを備え得る。脅威エンティティからのデータ信号のデューティサイクルの情報は、ワイヤレスデバイスが、デューティサイクル中に受信されるデータを無視することを可能にし得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティのL2アドレスを備え得る。いくつかの事例、たとえば、DoS攻撃または異常動作しているワイヤレスデバイス(たとえば、異常動作している車両)では、RSSI報告は重要でないことがある。したがって、メッセージは、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスがモデムレイヤにおいて受信されたDoSパケットを事前フィルタ処理することを可能にするために、脅威エンティティのL2アドレスを含み得る。メッセージは、脅威エンティティに対応する少なくとも1つのIEをさらに示し得る。少なくとも1つのIEは、脅威エンティティの検出された特性を備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、位置、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを備え得る。たとえば、脅威エンティティの位置、スピード、および/または方位は、DoS攻撃の場合に含まれ得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティの位置の周りの半径を備え得る。たとえば、ジャマーまたは干渉物の場合、位置の周りの半径に関係する情報が提供され得る。いくつかの態様では、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの特性を決定するために、それの他のセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)からの情報および/または同じ脅威エンティティを検出している他のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージ(たとえば、SDSMもしくはマップ)を組み合わせ得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティの測定されたRSSIに関係する情報を備え得る。いくつかの態様では、脅威エンティティの検出された特性は、脅威エンティティに関連する1つまたは複数のレイヤ、certダイジェスト、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を備え得る。メッセージは、脅威エンティティを、脅威エンティティのデータ信号を送信しているオブジェクトとして識別し得る。いくつかの態様では、オブジェクトは、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備え得る。
【0127】
[0154] 検出された脅威タイプがC-V2Xジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたるRSSIの平均と、RSSI平均化ウィンドウサイズとに関係する情報を含み得る。いくつかの態様では、IE(たとえば、DetectedObjectCommonData)は、脅威エンティティの脅威ゾーンの半径に関係する情報、ならびに第1のワイヤレスデバイスの他のセンサー(たとえば、カメラ、レーダー、ライダー)の組み合わされた情報を含み得る。検出された脅威タイプがOOB干渉物である事例では、IE(たとえば、DetectedInterfererData)は、各サブチャネルもしくは帯域の測定されたRSSI、RSSI報告しきい値、RSSI平均化ウィンドウサイズ、または脅威エンティティのデューティサイクルを含み得る。検出された脅威タイプが異常動作している車両である事例では、IE(たとえば、MisbehavingVehicleData)は、L2アドレスまたはcertダイジェストを含み得る。検出された脅威タイプがWANジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、(EARFCN、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を含み得る。検出された脅威タイプがGNSSジャマーである事例では、IE(たとえば、DetectedJammerData)は、GNSS帯域、L1、L2、またはL5に関係する情報を含み得る。
【0128】
[0155] 図24は、装置2402のためのハードウェア実装形態の一例を示す図2400である。装置2402は、UEであり、セルラーRFトランシーバ2422および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード2420に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ2404と、セキュアデジタル(SD)カード2408およびスクリーン2410に結合されたアプリケーションプロセッサ2406と、Bluetoothモジュール2412と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール2414と、GNSSモジュール2416と、電源2418とを含む。GNSSモジュール2416は、様々な衛星測位システムを備え得る。たとえば、GNSSモジュールは、全地球測位システム(GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、BeiDouナビゲーション衛星システム(BDS)、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、GPS支援ジオオーグメンテッドナビゲーション(GAGAN)、運輸多目的衛星(MTSAT)衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、準天頂衛星システム(QZSS)、またはナビゲーションウィズインディアンコンスタレーション(NavIC)に対応し得る。セルラーベースバンドプロセッサ2404は、セルラーRFトランシーバ2422を通して、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ2404は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ2404は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ2404によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ2404に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ2404によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ2404は、受信構成要素2430と、通信マネージャ2432と、送信構成要素2434とをさらに含む。通信マネージャ2432は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ2432内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ2404内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ2404は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置2402は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ2404を含み得、別の構成では、装置2402は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置2402の前に論じられた追加のモジュールを含み得る。
【0129】
[0156] 通信マネージャ2432は、たとえば、図22の2202または図23の2302に関して説明されたように、脅威ゾーン内の脅威エンティティを検出するように構成された検出構成要素2440を含む。通信マネージャ2432は、たとえば、図23の2304に関して説明されたように、第1のワイヤレスデバイスによって取得された他のデータと組み合わせて脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するように構成された決定構成要素2442をさらに含む。通信マネージャ2432は、たとえば、図23の2306に関して説明されたように、第3のワイヤレスデバイスから、脅威エンティティを示す報告を受信するように構成された報告構成要素2444をさらに含む。通信マネージャ2432は、たとえば、図22の2204または図23の2308に関して説明されたように、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信するように構成されたメッセージ構成要素2446をさらに含む。
【0130】
[0157] 装置は、図22または図23の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図22または図23の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0131】
[0158] 一構成では、装置2402、および特にセルラーベースバンドプロセッサ2404は、脅威ゾーン内の脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて脅威エンティティを検出するための手段を含む。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害する。装置は、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスに、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信するための手段を含む。装置は、第1のワイヤレスデバイスの1つまたは複数のセンサーから受信されたデータと組み合わせて脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、脅威エンティティの推定ロケーションを決定するための手段をさらに含む。装置は、第3のワイヤレスデバイスから、脅威エンティティを示す報告を受信するための手段をさらに含む。脅威エンティティの推定ロケーションは、報告の受信に応答して決定される。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置2402の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置2402は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
【0132】
[0159] 図25は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート2500である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置2702と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ2704と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、第2のワイヤレスデバイスが、第1のワイヤレスデバイスによって検出された脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、緩和アクションを開始することを可能にし得る。
【0133】
[0160] 2502において、第2のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。たとえば、2502は、装置2702のメッセージ構成要素2740によって実施され得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからまたはネットワークエンティティからメッセージを受信し得る。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの脅威ゾーン内にあり得、脅威エンティティを物理的に検出する。第1のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージは、SDSMまたはCPMを備え得る。第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティを示すメッセージを第1のワイヤレスデバイスから受信することにより、第2のワイヤレスデバイスは、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにあることにより第2のワイヤレスデバイスが検出できない脅威エンティティを仮想的に感知することが可能になる。いくつかの態様では、たとえば半永続的スケジューリング(SPS)において、第2のワイヤレスデバイスは、予約を行うために、感知ウィンドウ中にデータを搬送するサブチャネルのRSRPおよび/またはRSSIを測定し得る。測定されたRSRP/RSSIがしきい値を超える場合、第2のワイヤレスデバイスは、候補サブチャネルのリストからサブチャネルを除外し得る。加えて、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティを示すメッセージを使用する第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティを示すメッセージ中で報告されたRSSI測定値に基づいて、妨害または干渉されたサブチャネルを除外し得る。この仮想的感知は、特に第2のワイヤレスデバイスが延長時間期間にわたってSPS予約に固執する可能性がある場合、第2のワイヤレスデバイスによって送信されたメッセージの受信確率を改善し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局)から、脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。そのような事例では、ワイヤレスデバイス(たとえば、第1のワイヤレスデバイス)は、脅威エンティティの脅威ゾーン内にある間、脅威エンティティを物理的に検出している。脅威ゾーンの外側にあり、脅威エンティティを検出したワイヤレスデバイスから送信の範囲を越えたところにあるワイヤレスデバイスにネットワークエンティティがメッセージを中継することを可能にするために、ワイヤレスデバイスは、ネットワークエンティティに、検出された脅威エンティティを報告するメッセージを送信した。メッセージは、脅威エンティティのデータ信号のデューティサイクルを備え得る。脅威エンティティのデータ信号のデューティサイクルの情報は、第2のワイヤレスデバイスが、それの送信予約/構成を行うとき、脅威エンティティのデューティサイクルを考慮することを可能にし得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティを検出した第1のワイヤレスデバイスのアンテナ要素の間のピークRSSI検出を含み得る。指向性受信で構成された第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティのロケーションの決定を向上し得、メッセージ中に含まれる脅威ゾーンを抑制するのを支援し得る。
【0134】
[0161] 2504において、第2のワイヤレスデバイスは、メッセージ(たとえば、SDSM)を受信したことに応答して、緩和アクションを開始し得る。たとえば、2504は、装置2702の緩和構成要素2744によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、メッセージを受信したことに応答して、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始し得る。いくつかの態様では、緩和アクションは、よりロバストなMCS、または脅威エンティティの仮想的感知を利用して、脅威エンティティを回避するための代替経路を選択することを備え得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、それのスケジュールされた進行ルートまたは経路を、検出された脅威エンティティまたは何らかの脅威エンティティによる影響を最も受けないものに変更することを決定し得る。第2のワイヤレスデバイスが、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局)から、脅威エンティティを示すメッセージを受信する事例では、第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティとの接触を回避または緩和することが可能であり得る。第1のワイヤレスデバイスから遠ざかっている第2のワイヤレスデバイスは、PC5を介して第1のワイヤレスデバイスからメッセージを直接受信する範囲内にないことがあり、したがって、第2のワイヤレスデバイスは、Uuリンクを介してネットワークエンティティ(たとえば、基地局)から中継されたメッセージを受信する。第1のワイヤレスデバイスから遠ざかっている第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティを回避するための代替経路を取ること、よりロバストなMCSを利用すること、または脅威エンティティの仮想的感知など、緩和アクションを準備するために十分な時間を第2のワイヤレスデバイスに提供し得る。いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、街路交差点においてアクセスポイントなどの(たとえば、固定の)既知の脅威の詳細なRFフィンガープリントを提供し、Uuを介してクラウドエンドポイントに送信し、それにより第2のワイヤレスデバイスに送信され得るように構成され得る基地局またはMECシステムを備え得る。MECがより高い計算リソースおよび/または感覚入力を有することに部分的に起因して、MECは、第1のワイヤレスデバイスよりも脅威エンティティの改善された位置特定を獲得し得る。加えて、基地局またはMECは、PC5および/またはUuインターフェースを介して、脅威エンティティを報告するメッセージを第2のワイヤレスデバイスに送信し得る。
【0135】
[0162] 図26は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート2600である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置2702と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ2704と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、第2のワイヤレスデバイスが、第1のワイヤレスデバイスによって検出された脅威エンティティを仮想的に感知したことに基づいて、緩和アクションを開始することを可能にし得る。
【0136】
[0163] 2602において、第2のワイヤレスデバイスは、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。たとえば、2602は、装置2702のメッセージ構成要素2740によって実施され得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからまたはネットワークエンティティからメッセージを受信し得る。たとえば、第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティの脅威ゾーン内にあり得、脅威エンティティを物理的に検出する。第1のワイヤレスデバイスから受信されるメッセージは、SDSMまたはCPMを備え得る。第2のワイヤレスデバイスが、脅威エンティティを示すメッセージを第1のワイヤレスデバイスから受信することにより、第2のワイヤレスデバイスは、第2のワイヤレスデバイスが脅威エンティティの脅威ゾーンを越えたところにあることにより第2のワイヤレスデバイスが検出できない脅威エンティティを仮想的に感知することが可能になる。いくつかの態様では、たとえば半永続的スケジューリング(SPS)において、第2のワイヤレスデバイスは、予約を行うために、感知ウィンドウ中にデータを搬送するサブチャネルのRSRPおよび/またはRSSIを測定し得る。測定されたRSRP/RSSIがしきい値を超える場合、第2のワイヤレスデバイスは、候補サブチャネルのリストからサブチャネルを除外し得る。加えて、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティを示すメッセージを使用する第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティを示すメッセージ中で報告されたRSSI測定値に基づいて、妨害または干渉されたサブチャネルを除外し得る。この仮想的感知は、特に第2のワイヤレスデバイスが延長時間期間にわたってSPS予約に固執する可能性がある場合、第2のワイヤレスデバイスによって送信されたメッセージの受信確率を改善し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局)から、脅威エンティティを示すメッセージを受信し得る。そのような事例では、ワイヤレスデバイス(たとえば、第1のワイヤレスデバイス)は、脅威エンティティの脅威ゾーン内にある間、脅威エンティティを物理的に検出している。脅威ゾーンの外側にあり、脅威エンティティを検出したワイヤレスデバイスから送信の範囲を越えたところにあるワイヤレスデバイスにネットワークエンティティがメッセージを中継することを可能にするために、ワイヤレスデバイスは、ネットワークエンティティに、検出された脅威エンティティを報告するメッセージを送信した。メッセージは、脅威エンティティのデータ信号のデューティサイクルを備え得る。脅威エンティティのデータ信号のデューティサイクルの情報は、第2のワイヤレスデバイスが、それの送信予約/構成を行うとき、脅威エンティティのデューティサイクルを考慮することを可能にし得る。いくつかの態様では、メッセージは、脅威エンティティを検出した第1のワイヤレスデバイスのアンテナ要素の間のピークRSSI検出を含み得る。指向性受信で構成された第1のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティのロケーションの決定を向上し得、メッセージ中に含まれる脅威ゾーンを抑制するのを支援し得る。
【0137】
[0164] 2604において、第2のワイヤレスデバイスは、メッセージの受信に応答して送信パラメータを調整し得る。たとえば、2602は、装置2702の調整構成要素2742によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、メッセージの受信に応答して、BSMを送信するように送信パラメータを調整し得る。いくつかの態様では、調整された送信パラメータは、送信電力の増加またはよりロバストなMCSを使用することのうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを備え得る。よりロバストなMCSを使用することは、より低いMCSに切り替わることを備え得る。いくつかの態様では、送信パラメータを調整することにより、脅威エンティティの影響は緩和され得るが、拡張された範囲および/または増加したオーバージエア送信時間により、他のワイヤレスデバイスとのパケット衝突確率が増加し得る。そのような事例では、MCSインデックスおよび送信電力は、ワイヤレスデバイス密度および脅威信号強度に基づいて調整され得る。
【0138】
[0165] 2606において、第2のワイヤレスデバイスは、メッセージ(たとえば、SDSM)を受信したことに応答して、緩和アクションを開始し得る。たとえば、2606は、装置2702の緩和構成要素2744によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、メッセージを受信したことに応答して、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始し得る。いくつかの態様では、緩和アクションは、よりロバストなMCS、または脅威エンティティを仮想的感知することを利用して、脅威エンティティを回避するための代替経路を選択することを備え得る。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、それのスケジュールされた進行ルートまたは経路を、検出された脅威エンティティまたは何らかの脅威エンティティによる影響を最も受けないものに変更することを決定し得る。第2のワイヤレスデバイスが、ネットワークエンティティ(たとえば、基地局)から、脅威エンティティを示すメッセージを受信する事例では、第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティとの接触を回避または緩和することが可能であり得る。第1のワイヤレスデバイスから遠ざかっている第2のワイヤレスデバイスは、PC5を介して第1のワイヤレスデバイスからメッセージを直接受信する範囲内にないことがあり、したがって、第2のワイヤレスデバイスは、Uuリンクを介してネットワークエンティティ(たとえば、基地局)から中継されたメッセージを受信する。第1のワイヤレスデバイスから遠ざかっている第2のワイヤレスデバイスは、脅威エンティティを回避するための代替経路を取ること、よりロバストなMCSを利用すること、または脅威エンティティの仮想的感知など、緩和アクションを準備するために十分な時間を第2のワイヤレスデバイスに提供し得る。いくつかの態様では、ネットワークエンティティは、街路交差点においてアクセスポイントなどの(たとえば、固定の)既知の脅威の詳細なRFフィンガープリントを提供し、Uuを介してクラウドエンドポイントに送信し、それにより第2のワイヤレスデバイスに送信され得るように構成され得るRSUまたはMECシステムを備え得る。RSUまたはMECがより高い計算リソースおよび/または感覚入力を有することに部分的に起因して、RSUまたはMECは、第1のワイヤレスデバイスよりも脅威エンティティの改善された位置特定を獲得し得る。加えて、RSUまたはMECは、PC5および/またはUuインターフェースを介して、脅威エンティティを報告するメッセージを第2のワイヤレスデバイスに送信し得る。
【0139】
[0166] 図27は、装置2702のためのハードウェア実装形態の一例を示す図2700である。装置2702は、UEであり、セルラーRFトランシーバ2722および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード2720に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ2704と、セキュアデジタル(SD)カード2708およびスクリーン2710に結合されたアプリケーションプロセッサ2706と、Bluetoothモジュール2712と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール2714と、GNSSモジュール2716と、電源2718とを含む。GNSSモジュール2716は、様々な衛星測位システムを備え得る。たとえば、GNSSモジュールは、全地球測位システム(GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、BeiDouナビゲーション衛星システム(BDS)、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、GPS支援ジオオーグメンテッドナビゲーション(GAGAN)、運輸多目的衛星(MTSAT)衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、準天頂衛星システム(QZSS)、またはナビゲーションウィズインディアンコンスタレーション(NavIC)に対応し得る。セルラーベースバンドプロセッサ2704は、セルラーRFトランシーバ2722を通して、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ2704は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ2704は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ2704によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ2704に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ2704によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ2704は、受信構成要素2730と、通信マネージャ2732と、送信構成要素2734とをさらに含む。通信マネージャ2732は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ2732内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ2704内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ2704は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置2702は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ2704を含み得、別の構成では、装置2702は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置2702の前に論じられた追加のモジュールを含み得る。
【0140】
[0167] 通信マネージャ2732は、たとえば、図25の2502または図26の2602に関して説明されたように、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信するように構成されたメッセージ構成要素2740を含む。通信マネージャ2732は、たとえば、図26の2604に関して説明されたように、メッセージの受信に応答して送信パラメータを調整するように構成された調整構成要素2742をさらに含む。通信マネージャ2732は、たとえば、図25の2504または図26の2606に関して説明されたように、メッセージを受信したことに応答して緩和アクションを開始するように構成された緩和構成要素2744をさらに含む。
【0141】
[0168] 装置は、図25または図26の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図25または図26の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0142】
[0169] 一構成では、装置2702、および特にセルラーベースバンドプロセッサ2704は、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信するための手段を含む。脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害する。装置は、メッセージを受信したことに応答して、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始するための手段を含む。装置は、メッセージの受信に応答して、送信パラメータを調整するための手段をさらに含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置2702の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置2702は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
【0143】
[0170] 図28は、第1のワイヤレスデバイス2802と第2のワイヤレスデバイス2804との間の例示的な通信フロー2800を示す。通信は、送信デバイスから直接的に受信デバイスへのV2X、V2V、またはD2Dベースの通信に基づき得る。デバイス2802、2804から送信される通信は、図4に関して説明されたように、ブロードキャストされ、特定の送信デバイスの範囲内の複数の受信デバイスによって受信され得る。第1のワイヤレスデバイス2802は第1のUEに対応し得、第2のワイヤレスデバイス2804は第2のUEに対応し得る。たとえば、図1のコンテキストでは、第1のワイヤレスデバイス2802は少なくともUE104に対応し得、第2のワイヤレスデバイス2804は少なくとも104’に対応し得る。別の例では、図3のコンテキストでは、第1のワイヤレスデバイス2802はデバイス350に対応し得、第2のワイヤレスデバイス2804はデバイス310に対応し得る。
【0144】
[0171] 2806に示されているように、第1のワイヤレスデバイス2802は、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し得る。異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータを備え得る。いくつかの態様では、異常動作しているワイヤレスデバイスは、異常動作している車両を備え得る。異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータは、ロケーション、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを含み得る。たとえば、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、ワイヤレスデバイスにとって現実的でないまたは予期されないデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、実際のスピードを十分に超えているスピードの値、無意味なまたは第1のワイヤレスデバイスの近傍内にない位置情報を示し得るか、あるいは第1のワイヤレスデバイスに過負荷をかける高い量のデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、本開示が本明細書で提供される例に限定されるものではないように、他のタイプの一致しないまたは不正確なデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応し得る。いくつかの態様では、ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物または脅威エンティティの1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有して送信され得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーに対応し得る。自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、安全使用事例に対する脅威を提示し得る。たとえば、協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。障害物または脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。道路状況および/または道路利用者の正確な知識は、自動車両(たとえば、第1または第2のワイヤレスデバイス)が、個々に行われるかまたは車両間ネゴシエートされる協働的機動の一部として行われる決定を含み得る、安全で効率的な運転決定に達することを支援し得る。
【0145】
[0172] 2808に示されているように、第1のワイヤレスデバイス2802は、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信し得る。第1のワイヤレスデバイス2802は、少なくとも第2のワイヤレスデバイス2804に、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信し得る。第2のワイヤレスデバイス2804は、第1のワイヤレスデバイス2802からメッセージを受信し得る。メッセージは、障害物または脅威エンティティが物理的障害物とは対照的にスペクトルまたはセキュリティ問題であることにより、SDSMまたはCPMとして符号化され得る。メッセージは、脅威ゾーンの外側にある少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイス、ならびに第1のワイヤレスデバイスの近傍内の任意の他のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。メッセージは、サイドリンク通信(たとえば、PC5)を介して少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。いくつかの態様では、メッセージは、PC5インターフェースを介してネットワークエンティティ(たとえば、RSU)に送信され得る。そのような事例では、第1のワイヤレスデバイスの送信範囲の外側にあり、サイドリンク通信を介してメッセージを受信することができない他のワイヤレスデバイスが予防的方策をプロアクティブに取り得るように、ネットワークエンティティ(たとえば、RSU)は、メッセージを他のワイヤレスデバイスに中継し得る。いくつかの態様では、メッセージは、検出された1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つのIEをさらに示す。少なくとも1つのIEは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、または検出されたOOB干渉物(detected OOB interferer)、WANジャマー、GNSSジャマーのうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備え得る。少なくとも1つのIEは、検出されたオブジェクトのクラス(classes of detected objects)を備え得る。検出されたオブジェクトの各クラスは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、および検出された干渉物(detected interferer)のうちのそれぞれ1つの検出された特性を備え得る。検出されたオブジェクトタイプが異常動作している車両である事例では、検出されたオブジェクトIE(たとえば、MisbehavingVehicleData)は、L2アドレスまたは証明書ダイジェストを含み得る。検出されたオブジェクトタイプがOOB干渉物である事例では、検出された障害物IE(たとえば、InterfererData)は、各サブチャネルもしくは帯域の測定されたRSSI、RSSI報告しきい値、RSSI平均化ウィンドウサイズ、または脅威のデューティサイクルを含み得る。検出されたオブジェクトタイプがC-V2Xジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたるRSSIの平均と、RSSI平均化ウィンドウサイズとに関係する情報を含み得る。検出されたオブジェクトタイプがGNSSジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、GNSS帯域、L1、L2、またはL5に関係する情報を含み得る。検出されたオブジェクトタイプがWANジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、EARFCN、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を含み得る。
【0146】
[0173] いくつかの態様では、メッセージは、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信していることがあり得るオブジェクトを識別し得る。たとえば、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するオブジェクトまたは障害物は、既存の検出されたオブジェクトに基づいて識別され得る。いくつかの態様では、オブジェクトは、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備え得る。たとえば、VRUが、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、検出された車両が、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、障害物が、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレス車両(wireless vehicle)、RSU、またはVRUのうちの少なくとも1つを備える。
【0147】
[0174] 2810に示されているように、第2のワイヤレスデバイス2804は、メッセージ(たとえば、SDSM)を受信したことに応答して、緩和アクションを開始し得る。第2のワイヤレスデバイス2804は、メッセージを受信したことに応答して、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始し得る。いくつかの態様では、メッセージは、協働的または自動運転決定を妨害する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための少なくとも第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガし得る。障害物は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。いくつかの態様では、緩和アクションは、よりロバストなMCS、または脅威エンティティの仮想的感知を利用して、脅威エンティティを回避するための代替経路を選択することを備え得る。障害物は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、それのスケジュールされた進行ルートまたは経路を、検出された障害物または何らかの障害物による影響を最も受けないものに変更することを決定し得る。
【0148】
[0175] 図29は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート2900である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置3002と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ3004と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、第1のワイヤレスデバイスが、検出された脅威エンティティに関係する情報を他のワイヤレスデバイスと共有することを可能にし得る。
【0149】
[0176] 2902において、第1のワイヤレスデバイスは、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出し得る。たとえば、2902は、装置3002の検出構成要素3040によって実施され得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し得る。異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータを備え得る。いくつかの態様では、異常動作しているワイヤレスデバイスは、異常動作している車両を備え得る。異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータは、ロケーション、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを含み得る。たとえば、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、ワイヤレスデバイスにとって現実的でないまたは予期されないデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、実際のスピードを十分に超えているスピードの値、無意味なまたは第1のワイヤレスデバイスの近傍内にない位置情報を示し得るか、あるいは第1のワイヤレスデバイスに過負荷をかける高い量のデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、本開示が本明細書で提供される例に限定されるものではないように、他のタイプの一致しないまたは不正確なデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応し得る。いくつかの態様では、ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物または脅威エンティティの1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有して送信され得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーに対応し得る。自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、安全使用事例に対する脅威を提示し得る。たとえば、協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。障害物または脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。道路状況および/または道路利用者の正確な知識は、自動車両(たとえば、第1または第2のワイヤレスデバイス)が、個々に行われるかまたは車両間ネゴシエートされる協働的機動の一部として行われる決定を含み得る、安全で効率的な運転決定に達することを支援し得る。
【0150】
[0177] 2904に示されているように、第1のワイヤレスデバイスは、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信し得る。たとえば、2904は、装置3002のメッセージ構成要素3042によって実施され得る。第1のワイヤレスデバイスは、少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信し得る。メッセージは、障害物または脅威エンティティが物理的障害物とは対照的にスペクトルまたはセキュリティ問題であることにより、SDSMまたはCPMとして符号化され得る。メッセージは、脅威ゾーンの外側にある少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイス、ならびに第1のワイヤレスデバイスの近傍内の任意の他のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。メッセージは、サイドリンク通信(たとえば、PC5)を介して少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにブロードキャストされ得る。いくつかの態様では、メッセージは、PC5インターフェースを介してネットワークエンティティ(たとえば、RSU)に送信され得る。そのような事例では、第1のワイヤレスデバイスの送信範囲の外側にあり、サイドリンク通信を介してメッセージを受信することができない他のワイヤレスデバイスが予防的方策をプロアクティブに取り得るように、ネットワークエンティティ(たとえば、RSU)は、メッセージを他のワイヤレスデバイスに中継し得る。いくつかの態様では、メッセージは、検出された1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つのIEをさらに示す。少なくとも1つのIEは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、検出されたOOB干渉物、WANジャマー、GNSSジャマーのうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備え得る。少なくとも1つのIEは、検出されたオブジェクトのクラスを備え得る。検出されたオブジェクトの各クラスは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、および検出された干渉物のうちのそれぞれ1つの検出された特性を備え得る。検出されたオブジェクトタイプが異常動作している車両である事例では、検出されたオブジェクトIE(たとえば、MisbehavingVehicleData)は、L2アドレスまたはcertダイジェストを含み得る。検出されたオブジェクトタイプがOOB干渉物である事例では、検出された障害物IE(たとえば、InterfererData)は、各サブチャネルもしくは帯域の測定されたRSSI、RSSI報告しきい値、RSSI平均化ウィンドウサイズ、または脅威のデューティサイクルを含み得る。検出されたオブジェクトタイプがC-V2Xジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたるRSSIの平均と、RSSI平均化ウィンドウサイズとに関係する情報を含み得る。検出されたオブジェクトタイプがGNSSジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、GNSS帯域、L1、L2、またはL5に関係する情報を含み得る。検出されたオブジェクトタイプがWANジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、EARFCN、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を含み得る。
【0151】
[0178] いくつかの態様では、メッセージ(たとえば、SDSM)は、協働的または自動運転決定を妨害する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガし得る。第2のワイヤレスデバイスへのメッセージの送信は、第2のワイヤレスデバイスがメッセージに基づいて回避または緩和アクションを開始するようにトリガされ得るように、第2のワイヤレスデバイスに障害物または脅威エンティティの早期検出を提供し得る。いくつかの態様では、メッセージは、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信され得るオブジェクトを識別し得る。たとえば、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するオブジェクトまたは障害物は、既存の検出されたオブジェクトに基づいて識別され得る。いくつかの態様では、オブジェクトは、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備え得る。たとえば、VRUが、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、検出された車両が、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、障害物が、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレス車両、RSU、またはVRUのうちの少なくとも1つを備える。
【0152】
[0179] 図30は、装置3002のためのハードウェア実装形態の一例を示す図3000である。装置3002は、UEであり、セルラーRFトランシーバ3022および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード3020に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ3004と、セキュアデジタル(SD)カード3008およびスクリーン3010に結合されたアプリケーションプロセッサ3006と、Bluetoothモジュール3012と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール3014と、GNSSモジュール3016と、電源3018とを含む。GNSSモジュール3016は、様々な衛星測位システムを備え得る。たとえば、GNSSモジュールは、全地球測位システム(GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、BeiDouナビゲーション衛星システム(BDS)、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、GPS支援ジオオーグメンテッドナビゲーション(GAGAN)、運輸多目的衛星(MTSAT)衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、準天頂衛星システム(QZSS)、またはナビゲーションウィズインディアンコンスタレーション(NavIC)に対応し得る。セルラーベースバンドプロセッサ3004は、セルラーRFトランシーバ3022を通して、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ3004は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ3004は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ3004によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ3004に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ3004によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ3004は、受信構成要素3030と、通信マネージャ3032と、送信構成要素3034とをさらに含む。通信マネージャ3032は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ3032内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ3004内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ3004は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置3002は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ3004を含み得、別の構成では、装置3002は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置3002の前に論じられた追加のモジュールを含み得る。
【0153】
[0180] 通信マネージャ3032は、たとえば、図29の2902に関して説明されたように、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出するように構成された検出構成要素3040を含む。通信マネージャ3032は、たとえば、図29の2904に関して説明されたように、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信するように構成されたメッセージ構成要素3042をさらに含む。
【0154】
[0181] 装置は、図29の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図29の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、本装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0155】
[0182] 一構成では、装置3002、および特にセルラーベースバンドプロセッサ3004は、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出するための手段を含む。装置は、少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信するための手段を含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置3002の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置3002は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
【0156】
[0183] 図31は、ワイヤレス通信の方法のフローチャート3100である。方法は、UEまたはUEの構成要素(たとえば、UE104と、装置3202と、メモリ360を含み得、UE350全体、あるいはTXプロセッサ368、RXプロセッサ356、および/またはコントローラ/プロセッサ359などのUE350の構成要素であり得るセルラーベースバンドプロセッサ3204と)によって実施され得る。図示された動作のうちの1つまたは複数は、任意選択であるか、省略されるか、転置されるか、または同時存在であり得る。方法は、第2のワイヤレスデバイスが、脅威障害物の脅威ゾーンを越えたところにある間、第1のワイヤレスデバイスによって検出された脅威障害物の通知を受信したことに応答して、緩和アクションを開始することを可能にし得る。
【0157】
[0184] 3102において、第2のワイヤレスデバイスは、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信し得る。たとえば、3102は、装置3202のメッセージ構成要素3240によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、第1のワイヤレスデバイスから、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信し得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応し得る。異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータを備え得る。いくつかの態様では、異常動作しているワイヤレスデバイスは、異常動作している車両を備え得る。異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係する誤ったまたはありそうもないデータは、ロケーション、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを含み得る。たとえば、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、ワイヤレスデバイスにとって現実的でないまたは予期されないデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、実際のスピードを十分に超えているスピードの値、無意味なまたは第1のワイヤレスデバイスの近傍内にない位置情報を示し得るか、あるいは第1のワイヤレスデバイスに過負荷をかける高い量のデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、本開示が本明細書で提供される例に限定されるものではないように、他のタイプの一致しないまたは不正確なデータを含み得る。1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応し得る。いくつかの態様では、ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物または脅威エンティティの1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有して送信され得る。いくつかの態様では、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーに対応し得る。自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号は、安全使用事例に対する脅威を提示し得る。たとえば、協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。障害物または脅威エンティティは、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。道路状況および/または道路利用者の正確な知識は、自動車両(たとえば、第1または第2のワイヤレスデバイス)が、個々に行われるかまたは車両間ネゴシエートされる協働的機動の一部として行われる決定を含み得る、安全で効率的な運転決定に達することを支援し得る。
【0158】
[0185] いくつかの態様では、メッセージは、検出された1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つのIEをさらに示す。少なくとも1つのIEは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、検出されたOOB干渉物、WANジャマー、GNSSジャマーのうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備え得る。少なくとも1つのIEは、検出されたオブジェクトのクラスを備え得る。検出されたオブジェクトの各クラスは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、および検出された干渉物のうちのそれぞれ1つの検出された特性を備え得る。検出されたオブジェクトタイプが異常動作している車両である事例では、検出されたオブジェクトIE(たとえば、MisbehavingVehicleData)は、L2アドレスまたはcertダイジェストを含み得る。検出されたオブジェクトタイプがOOB干渉物である事例では、検出された障害物IE(たとえば、InterfererData)は、各サブチャネルもしくは帯域の測定されたRSSI、RSSI報告しきい値、RSSI平均化ウィンドウサイズ、または脅威のデューティサイクルを含み得る。検出されたオブジェクトタイプがC-V2Xジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、第1のワイヤレスデバイスの帯域幅全体にわたるRSSIの平均と、RSSI平均化ウィンドウサイズとに関係する情報を含み得る。検出されたオブジェクトタイプがGNSSジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、GNSS帯域、L1、L2、またはL5に関係する情報を含み得る。検出されたオブジェクトタイプがWANジャマーである事例では、検出された障害物IE(たとえば、JammerData)は、EARFCN、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を含み得る。
【0159】
[0186] いくつかの態様では、メッセージは、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信され得るオブジェクトを識別し得る。たとえば、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するオブジェクトまたは障害物は、既存の検出されたオブジェクトに基づいて識別され得る。いくつかの態様では、オブジェクトは、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備え得る。たとえば、VRUが、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、検出された車両が、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、障害物が、ジャマー、干渉物、または異常動作している車両に対応する属性を備え得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、ワイヤレス車両、RSU、またはVRUのうちの少なくとも1つを備える。
【0160】
[0187] 3104において、第2のワイヤレスデバイスは、メッセージ(たとえば、SDSM)を受信したことに応答して、緩和アクションを開始し得る。たとえば、3104は、装置3202の緩和構成要素3242によって実施され得る。第2のワイヤレスデバイスは、メッセージを受信したことに応答して、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始し得る。いくつかの態様では、メッセージは、協働的または自動運転決定を妨害する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための少なくとも第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガし得る。障害物は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害し得る。いくつかの態様では、緩和アクションは、よりロバストなMCS、または脅威エンティティの仮想的感知を利用して、脅威エンティティを回避するための代替経路を選択することを備え得る。障害物は、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを大幅に劣化させ得る。協働的または自動運転決定は、安全のために高い信頼性を要求し得る。いくつかの態様では、第2のワイヤレスデバイスは、それのスケジュールされた進行ルートまたは経路を、検出された障害物または何らかの障害物による影響を最も受けないものに変更することを決定し得る。
【0161】
[0188] 図32は、装置3202のためのハードウェア実装形態の一例を示す図3200である。装置3202は、UEであり、セルラーRFトランシーバ3222および1つまたは複数の加入者識別モジュール(SIM)カード3220に結合された(モデムとも呼ばれる)セルラーベースバンドプロセッサ3204と、セキュアデジタル(SD)カード3208およびスクリーン3210に結合されたアプリケーションプロセッサ3206と、Bluetoothモジュール3212と、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)モジュール3214と、GNSSモジュール3216と、電源3218とを含む。GNSSモジュール3216は、様々な衛星測位システムを備え得る。たとえば、GNSSモジュールは、全地球測位システム(GPS)、全地球ナビゲーション衛星システム(GLONASS)、Galileo、BeiDouナビゲーション衛星システム(BDS)、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、GPS支援ジオオーグメンテッドナビゲーション(GAGAN)、運輸多目的衛星(MTSAT)衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、準天頂衛星システム(QZSS)、またはナビゲーションウィズインディアンコンスタレーション(NavIC)に対応し得る。セルラーベースバンドプロセッサ3204は、セルラーRFトランシーバ3222を通して、UE104および/またはBS102/180と通信する。セルラーベースバンドプロセッサ3204は、コンピュータ可読媒体/メモリを含み得る。コンピュータ可読媒体/メモリは非一時的であり得る。セルラーベースバンドプロセッサ3204は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶されたソフトウェアの実行を含む一般的な処理を担当する。ソフトウェアは、セルラーベースバンドプロセッサ3204によって実行されたとき、セルラーベースバンドプロセッサ3204に、上記で説明された様々な機能を実施させる。コンピュータ可読媒体/メモリはまた、ソフトウェアを実行するときにセルラーベースバンドプロセッサ3204によって操作されるデータを記憶するために使用され得る。セルラーベースバンドプロセッサ3204は、受信構成要素3230と、通信マネージャ3232と、送信構成要素3234とをさらに含む。通信マネージャ3232は、1つまたは複数の図示された構成要素を含む。通信マネージャ3232内の構成要素は、コンピュータ可読媒体/メモリに記憶され、および/またはセルラーベースバンドプロセッサ3204内のハードウェアとして構成され得る。セルラーベースバンドプロセッサ3204は、UE350の構成要素であり得、メモリ360、および/またはTXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とのうちの少なくとも1つを含み得る。一構成では、装置3202は、モデムチップであり、ただベースバンドプロセッサ3204を含み得、別の構成では、装置3202は、UE全体(たとえば、図3の350参照)であり、装置3202の前に論じられた追加のモジュールを含み得る。
【0162】
[0189] 通信マネージャ3232は、たとえば、図31の3102に関して説明されたように、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信するように構成されたメッセージ構成要素3240を含む。通信マネージャ3232は、たとえば、図31の3104に関して説明されたように、メッセージを受信したことに応答して緩和アクションを開始するように構成される、緩和構成要素3242をさらに含む。
【0163】
[0190] 装置は、図31の上述のフローチャート中のアルゴリズムのブロックの各々を実施する追加の構成要素を含み得る。したがって、図31の上述のフローチャート中の各ブロックは、1つの構成要素によって実施され得、本装置は、それらの構成要素のうちの1つまたは複数を含み得る。構成要素は、述べられたプロセス/アルゴリズムを行うように特に構成された1つまたは複数のハードウェア構成要素であるか、述べられたプロセス/アルゴリズムを実施するように構成されたプロセッサによって実装されるか、プロセッサによる実装のためにコンピュータ可読媒体内に記憶されるか、またはそれらの何らかの組合せであり得る。
【0164】
[0191] 一構成では、装置3202、および特にセルラーベースバンドプロセッサ3204は、第1のワイヤレスデバイスから、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信するための手段を含む。装置は、メッセージ(たとえば、SDSM)を受信したことに応答して、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始するための手段を含む。上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された装置3202の上述の構成要素のうちの1つまたは複数であり得る。上記で説明されたように、装置3202は、TXプロセッサ368と、RXプロセッサ356と、コントローラ/プロセッサ359とを含み得る。したがって、一構成では、上述の手段は、上述の手段によって具陳された機能を実施するように構成された、TXプロセッサ368、RXプロセッサ356、およびコントローラ/プロセッサ359であり得る。
【0165】
[0192] 開示されたプロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計選好に基づいて、プロセス/フローチャート中のブロックの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのブロックは組み合わされるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なブロックの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
【0166】
[0193] 以下の例は、例示的なものにすぎず、限定はしないが、本明細書で説明される他の実施形態または教示の態様と組み合わされ得る。
【0167】
[0194] 態様1は、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であり、本方法は、BSMの送信に干渉するデータを送信している脅威エンティティを検出することと、第2のワイヤレスデバイスに、脅威エンティティのタイプに関係する情報を示すメッセージを送信することとを備える。
【0168】
[0195] 態様2では、態様1の方法は、メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセットの、またはサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルのRSSIの平均が、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいことに基づいて、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットを備えることをさらに含む。
【0169】
[0196] 態様3では、態様1または2の方法は、メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセット上の平均RSSI、サブチャネルのサブセット中の各サブチャネルの平均RSSI、RSSIしきい値、RSSIウィンドウ時間長、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、またはサブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せをさらに示すことをさらに含む。
【0170】
[0197] 態様4では、態様1~3のいずれかの方法は、送信されるメッセージが、SDSM、I2Vメッセージ、またはCPMであることをさらに含む。
【0171】
[0198] 態様5では、態様1~4のいずれかの方法は、脅威エンティティが、ジャマー、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備えることをさらに含む。
【0172】
[0199] 態様6は、デバイスであり、本デバイスは、1つまたは複数のトランシーバ(transceiver)と、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のトランシーバおよび1つまたは複数のプロセッサと電子通信しており、態様1~5のいずれかの方法をデバイスに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する1つまたは複数のメモリとを含む。
【0173】
[0200] 態様7は、態様1~5のいずれかの方法を実装するかまたは装置を実現するための手段を含むシステムまたは装置である。
【0174】
[0201] 態様8は、態様1~5のいずれかの方法を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。
【0175】
[0202] 態様9は、第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であり、本方法は、第1のワイヤレスデバイスから、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信することと、ここにおいて、脅威エンティティが、BSMの送信に干渉するデータを送信する、第1のワイヤレスデバイスからの脅威エンティティに関係する情報を示すメッセージに少なくとも部分的に基づいて、BSMをその上で送信すべき候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定することと、少なくとも第3のワイヤレスデバイスに、決定された候補リソース上でBSMを送信することとを備える。
【0176】
[0203] 態様10では、態様9の方法は、メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセットの、またはサブチャネルのサブセット中の各サブチャネルのRSSIの平均が、少なくともRSSIウィンドウ時間長にわたってRSSIしきい値よりも大きいことに基づいて、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有するサブチャネルのサブセットを備えることをさらに含む。
【0177】
[0204] 態様11では、態様9または10の方法は、メッセージ中の情報は、サブチャネルのサブセット上の平均RSSI、サブチャネルのサブセット中の各サブチャネルの平均RSSI、RSSIしきい値、RSSIウィンドウ時間長、サブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、またはサブチャネルのサブセットのうちの少なくとも1つにおけるRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せをさらに示すことをさらに含む。
【0178】
[0205] 態様12では、態様9~11のいずれかの方法は、受信されるメッセージが、SDSM、I2Vメッセージ、またはCPMであることをさらに含む。
【0179】
[0206] 態様13では、態様9~12のいずれかの方法は、脅威エンティティが、ジャマー、OOB干渉物、WANジャマー、またはGNSSジャマーを備えることをさらに含む。
【0180】
[0207] 態様14では、態様9~13のいずれかの方法は、候補リソースがCSRを備え、候補リソースのセットがCSRのセットを備えることをさらに含む。
【0181】
[0208] 態様15では、態様9~14のいずれかの方法は、候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定することは、候補リソースの第1のサブセットを決定するために、候補リソースのセット中の各候補リソースの予想RSRPがRSRPしきい値を超えることに基づいて候補リソースのセット中の1つまたは複数の候補リソースを除外することと、最も低い重み付けされたRSSIをもつ候補リソースの第2のサブセットを取得するために、重み付けされたRSSIランキングに基づいて候補リソースの第1のサブセットをランク付けすることと、ここにおいて、候補リソースの第2のサブセットが、候補リソースの第1のサブセットの一部分である、候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択することとをさらに含むこと、をさらに含む。
【0182】
[0209] 態様16では、態様9~15のいずれかの方法は、重み付けされたRSSIが、物理的に感知された候補リソースと、1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースとを備えることをさらに含む。
【0183】
[0210] 態様17では、態様9~16のいずれかの方法は、物理的に感知された候補リソースが、感知ウィンドウ内に第2のワイヤレスデバイスによって測定された候補リソースを備えることをさらに含む。
【0184】
[0211] 態様18では、態様9~17のいずれかの方法は、1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースは、第1のワイヤレスデバイスによって測定され、第1のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスによって受信されたメッセージ内に示される候補リソースを備えることをさらに含む。
【0185】
[0212] 態様19では、態様9~18のいずれかの方法は、1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースが、候補リソースのRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づくことをさらに含む。
【0186】
[0213] 態様20では、態様9~19のいずれかの方法は、候補リソースのセットのうちの候補リソースを決定することは、前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセットを取得するために、前置フィルタしきい値を超えるRSSIを有する候補リソースのセット中の1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースを除外することと、RSRPしきい値を超えない候補リソースの第2のサブセットを取得するために、RSRPしきい値を超える前置フィルタしきい値を超えない候補リソースのフィルタ処理済みサブセット内の候補リソースを除外することと、候補リソースの第2のサブセットから候補リソースを選択することとをさらに含むこと、をさらに含む。
【0187】
[0214] 態様21では、態様9~20のいずれかの方法は、1つまたは複数の仮想的に感知された候補リソースが、第1のワイヤレスデバイスによって測定され、第1のワイヤレスデバイスから第2のワイヤレスデバイスによって受信されたメッセージ内に示されることをさらに含む。
【0188】
[0215] 態様22では、態様9~21のいずれかの方法は、候補リソースの第2のサブセットが、前置フィルタしきい値を超えない選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備えることをさらに含む。
【0189】
[0216] 態様23では、態様9~22のいずれかの方法は、前置フィルタしきい値は、候補リソースの第2のサブセットが、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率よりも少ない候補リソースの量を備える場合、調整されることをさらに含む。
【0190】
[0217] 態様24では、態様9~23のいずれかの方法は、前置フィルタしきい値は、候補リソースの第2のサブセットが、選択プール中の総候補リソースの事前構成された比率を備えるまで、さらに調整されることをさらに含む。
【0191】
[0218] 態様25では、態様9~24のいずれかの方法は、仮想的に感知された候補リソースが、候補リソースのRSSIに影響を及ぼしている脅威エンティティのロケーション、脅威エンティティに関連するロケーション信頼性半径、第1のワイヤレスデバイスから受信されたメッセージに関連するタイムスタンプ、第2のワイヤレスデバイスの速度、第2のワイヤレスデバイスの加速度、脅威エンティティのロケーションに対する第2のワイヤレスデバイスの進行方向、道路形状に関係する情報、またはBSMに関連する送信要件のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づくことをさらに含む。
【0192】
[0219] 態様26では、態様9~25のいずれかの方法は、候補リソースのセットのうちの候補リソースの決定は、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示す追加のメッセージが他のワイヤレスデバイスから受信されるかどうかにさらに基づくことをさらに含む。
【0193】
[0220] 態様27は、デバイスであり、本デバイスは、1つまたは複数のトランシーバと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサと電子通信しており、態様9~26のいずれかの方法をデバイスに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する1つまたは複数のメモリとを含む。
【0194】
[0221] 態様28は、態様9~26のいずれかの方法を実装するかまたは装置を実現するための手段を含むシステムまたは装置である。
【0195】
[0222] 態様29は、態様9~26のいずれかの方法を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。
【0196】
[0223] 態様30は、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であり、本方法は、脅威ゾーン内の脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて脅威エンティティを検出することと、ここにおいて、脅威エンティティが、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害する、少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスに、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを送信することとを備える。
【0197】
[0224] 態様31では、態様30の方法は、脅威エンティティから受信されたデータ信号が、ワイヤレスデバイスの予想データと一致しないデータを備えることをさらに含む。
【0198】
[0225] 態様32では、態様30または31の方法は、データ信号が、異常動作しているワイヤレスデバイスのデータを備えることをさらに含み、ここにおいて、異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備える。
【0199】
[0226] 態様33では、態様30~32のいずれかの方法は、脅威エンティティのタイプが、脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて決定されることをさらに含み、およびここにおいて、脅威エンティティのタイプは、DoS攻撃者、ジャマー、異常動作している車両、OOB干渉物、またはGNSSジャマーを備える。
【0200】
[0227] 態様34では、態様30~33のいずれかの方法は、メッセージが、脅威エンティティのタイプに関連する信頼性値を備えることをさらに含む。
【0201】
[0228] 態様35では、態様30~34のいずれかの方法は、メッセージが、少なくとも第1のワイヤレスデバイスの帯域幅にわたって測定された平均RSSIを備えることをさらに含む。
【0202】
[0229] 態様36では、態様30~35のいずれかの方法は、メッセージが、RSSIしきい値を超える各サブチャネルについて測定された平均RSSIを備えることをさらに含み、ここにおいて、各サブチャネルの平均RSSIは、時間ウィンドウにわたって測定される。
【0203】
[0230] 態様37では、態様30~36のいずれかの方法は、メッセージが、脅威エンティティのL2アドレスを備えることをさらに含む。
【0204】
[0231] 態様38では、態様30~37のいずれかの方法は、第1のワイヤレスデバイスの1つまたは複数のセンサーから受信されたデータと組み合わせて脅威エンティティから受信されたデータ信号に基づいて、脅威エンティティの推定ロケーションを決定することをさらに含む。
【0205】
[0232] 態様39では、態様30~38のいずれかの方法は、第3のワイヤレスデバイスから、脅威エンティティを示す報告を受信することをさらに含み、ここにおいて、脅威エンティティの推定ロケーションは、報告の受信に応答して決定される。
【0206】
[0233] 態様40では、態様30~39のいずれかの方法は、メッセージが、脅威エンティティの推定ロケーションと、脅威エンティティの推定ロケーションに関連する信頼性値とを備えることをさらに含む。
【0207】
[0234] 態様41では、態様30~40のいずれかの方法は、メッセージが、脅威エンティティに対応する少なくとも1つのIEをさらに示すことをさらに含み、ここにおいて、少なくとも1つのIEは、脅威エンティティの検出された特性を備える。
【0208】
[0235] 態様42では、態様30~41のいずれかの方法は、脅威エンティティの検出された特性が、位置、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを備えることをさらに含む。
【0209】
[0236] 態様43では、態様30~42のいずれかの方法は、脅威エンティティの検出された特性が、脅威エンティティの位置の周りの半径を備えることをさらに含む。
【0210】
[0237] 態様44では、態様30~43のいずれかの方法は、脅威エンティティの検出された特性が、脅威エンティティの測定されたRSSIに関係する情報を備えることをさらに含む。
【0211】
[0238] 態様45では、態様30~44のいずれかの方法は、脅威エンティティの検出された特性が、脅威エンティティに関連する1つまたは複数のレイヤ、証明書ダイジェスト、セル識別子、またはPLMNに関係する情報を備えることをさらに含む。
【0212】
[0239] 態様46では、態様30~45のいずれかの方法は、メッセージが、脅威エンティティを、脅威エンティティのデータ信号を送信しているオブジェクトとして識別することをさらに含む。
【0213】
[0240] 態様47では、態様30~46のいずれかの方法は、オブジェクトが、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備え得ることをさらに含む。
【0214】
[0241] 態様48では、態様30~47のいずれかの方法は、メッセージが、少なくとも1つの第3のワイヤレスデバイスから受信された脅威エンティティの報告の数、脅威エンティティの重大度、脅威エンティティと第1のワイヤレスデバイスとを分離している距離、または少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスが脅威ゾーンに接近するための時間のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せに基づいて送信されることをさらに含む。
【0215】
[0242] 態様49では、態様30~48のいずれかの方法は、メッセージが、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための少なくとも1つの第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガすることをさらに含む。
【0216】
[0243] 態様50では、態様30~49のいずれかの方法は、メッセージが、脅威エンティティから受信されたデータ信号のデューティサイクルを備えることをさらに含む。
【0217】
[0244] 態様51は、デバイスであり、本デバイスは、1つまたは複数のトランシーバと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサと電子通信しており、態様30~50のいずれかの方法をデバイスに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する1つまたは複数のメモリとを含む。
【0218】
[0245] 態様52は、態様30~50のいずれかの方法を実装するかまたは装置を実現するための手段を含むシステムまたは装置である。
【0219】
[0246] 態様53は、態様30~50のいずれかの方法を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。
【0220】
[0247] 態様54は、第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であり、本方法は、脅威ゾーン内の脅威エンティティを示すメッセージを受信することと、ここにおいて、脅威エンティティが、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースを妨害する、メッセージを受信したことに応答して、脅威エンティティとの接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始することとを備える。
【0221】
[0248] 態様55では、態様54の方法は、メッセージの受信に応答して、送信パラメータを調整することをさらに含む。
【0222】
[0249] 態様56では、態様54または55の方法は、調整された送信パラメータが、送信電力の増加またはよりロバストなMCSを使用することのうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを備えることをさらに含む。
【0223】
[0250] 態様57では、態様54~56のいずれかの方法は、緩和アクションが、脅威エンティティを回避するための代替経路の選択を備えることをさらに含む。
【0224】
[0251] 態様58では、態様54~57のいずれかの方法は、メッセージが、第1のワイヤレスデバイスからまたはネットワークエンティティから受信されることをさらに含む。
【0225】
[0252] 態様59は、デバイスであり、本デバイスは、1つまたは複数のトランシーバと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサと電子通信しており、態様54~58のいずれかの方法をデバイスに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する1つまたは複数のメモリとを含む。
【0226】
[0253] 態様60は、態様54~58のいずれかの方法を実装するかまたは装置を実現するための手段を含むシステムまたは装置である。
【0227】
[0254] 態様61は、態様54~58のいずれかの方法を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。
【0228】
[0255] 態様62は、第1のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であり、本方法は、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を検出することと、少なくとも第2のワイヤレスデバイスに、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを送信することとを備える。
【0229】
[0256] 態様63では、態様62の方法は、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応することをさらに含み、ここにおいて、異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備える。
【0230】
[0257] 態様64では、態様62または63の方法は、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータが、ロケーション、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを含むことをさらに含む。
【0231】
[0258] 態様65では、態様62~64のいずれかの方法は、異常動作しているワイヤレスデバイスが、異常動作している車両を備えることをさらに含む。
【0232】
[0259] 態様66では、態様62~65のいずれかの方法は、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応することをさらに含む。
【0233】
[0260] 態様67では、態様62~66のいずれかの方法は、ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物の1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有して送信されることをさらに含む。
【0234】
[0261] 態様68では、態様62~67のいずれかの方法は、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、DoS攻撃者、ジャマー、またはOOB干渉物を備えることをさらに含む。
【0235】
[0262] 態様69では、態様62~68のいずれかの方法は、メッセージが、検出された1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つのIEをさらに示すことをさらに含み、ここにおいて、少なくとも1つのIEは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、または検出されたOOB干渉物のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備える。
【0236】
[0263] 態様70では、態様62~69のいずれかの方法は、少なくとも1つのIEが、検出されたオブジェクトのクラスを備えることをさらに含み、ここにおいて、検出されたオブジェクトの各クラスは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、および検出された干渉物のうちのそれぞれ1つの検出された特性を備える。
【0237】
[0264] 態様71では、態様62~70のいずれかの方法は、メッセージが、協働的または自動運転決定を妨害する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための少なくとも第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガすることをさらに含む。
【0238】
[0265] 態様72では、態様62~71のいずれかの方法は、メッセージが、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信しているオブジェクトを識別することをさらに含む。
【0239】
[0266] 態様73では、態様62~72のいずれかの方法は、オブジェクトが、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備えることをさらに含む。
【0240】
[0267] 態様74では、態様62~73のいずれかの方法は、第2のワイヤレスデバイスが、ワイヤレス車両、RSU、またはVRUのうちの少なくとも1つを備えることをさらに含む。
【0241】
[0268] 態様75は、デバイスであり、本デバイスは、1つまたは複数のトランシーバと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサと電子通信しており、態様62~74のいずれかの方法をデバイスに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する1つまたは複数のメモリとを含む。
【0242】
[0269] 態様76は、態様62~74のいずれかの方法を実装するかまたは装置を実現するための手段を含むシステムまたは装置である。
【0243】
[0270] 態様77は、態様62~74のいずれかの方法を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。
【0244】
[0271] 態様78は、第2のワイヤレスデバイスにおけるワイヤレス通信の方法であり、本方法は、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を示すメッセージを受信することと、メッセージを受信したことに応答して、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための緩和アクションを開始することとを備える。
【0245】
[0272] 態様79では、態様78の方法は、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、異常動作しているワイヤレスデバイスに対応することをさらに含み、ここにおいて、異常動作しているワイヤレスデバイスのデータは、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータを備える。
【0246】
[0273] 態様80では、態様78または79の方法は、異常動作しているワイヤレスデバイスの少なくとも1つの特性に関係するありそうもないデータが、ロケーション、スピード、または方位のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せを含むことをさらに含む。
【0247】
[0274] 態様81では、態様78~80のいずれかの方法は、異常動作しているワイヤレスデバイスが、異常動作している車両を備えることをさらに含む。
【0248】
[0275] 態様82では、態様78~81のいずれかの方法は、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、協働的または自動運転決定において利用されるワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物に対応することをさらに含む。
【0249】
[0276] 態様83では、態様78~82のいずれかの方法は、ワイヤレススペクトルまたはリソースに干渉するかまたはそれらを妨害する障害物の1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、RSSIしきい値よりも大きいRSSIを有して送信されることをさらに含む。
【0250】
[0277] 態様84では、態様78~83のいずれかの方法は、1つまたは複数のオブジェクトデータ信号が、DoS攻撃者、ジャマー、またはOOB干渉物を備えることをさらに含む。
【0251】
[0278] 態様85では、態様78~84のいずれかの方法は、メッセージが、検出された1つまたは複数のオブジェクトデータ信号に対応する少なくとも1つのIEをさらに示すことをさらに含み、ここにおいて、少なくとも1つのIEは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、または検出されたOOB干渉物のうちの少なくとも1つ、あるいはそれらの組合せの検出された特性を備える。
【0252】
[0279] 態様86では、態様78~85のいずれかの方法は、少なくとも1つのIEが、検出されたオブジェクトのクラスを備えることをさらに含み、ここにおいて、検出されたオブジェクトの各クラスは、検出された異常動作しているワイヤレスデバイス、DoS攻撃者、検出されたジャマー、および検出された干渉物のうちのそれぞれ1つの検出された特性を備える。
【0253】
[0280] 態様87では、態様78~86のいずれかの方法は、メッセージが、協働的または自動運転決定を妨害する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号との接触を回避または緩和するための少なくとも第2のワイヤレスデバイスにおける緩和アクションをトリガすることをさらに含む。
【0254】
[0281] 態様88では、態様78~87のいずれかの方法は、メッセージが、自動運転決定において利用されるワイヤレスリソースに干渉するデータを有する1つまたは複数のオブジェクトデータ信号を送信しているオブジェクトを識別することをさらに含む。
【0255】
[0282] 態様89では、態様78~88のいずれかの方法は、オブジェクトが、VRU、検出された車両、またはワイヤレス障害物のうちの1つを備えることをさらに含む。
【0256】
[0283] 態様90では、態様78~89のいずれかの方法は、第2のワイヤレスデバイスが、ワイヤレス車両、RSU、またはVRUのうちの少なくとも1つを備えることをさらに含む。
【0257】
[0284] 態様91では、態様78~90のいずれかの方法は、メッセージが、第1のワイヤレスデバイスからまたはRSUから受信されることをさらに含む。
【0258】
[0285] 態様92は、デバイスであり、本デバイスは、1つまたは複数のトランシーバと、1つまたは複数のプロセッサと、1つまたは複数のプロセッサと電子通信しており、態様78~91のいずれかの方法をデバイスに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する1つまたは複数のメモリとを含む。
【0259】
[0286] 態様93は、態様78~91のいずれかの方法を実装するかまたは装置を実現するための手段を含むシステムまたは装置である。
【0260】
[0287] 態様94は、態様78~91のいずれかの方法を1つまたは複数のプロセッサに実装させるように1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体である。
【0261】
[0288] 以上の説明は、当業者が本明細書で説明された様々な態様を実施することができるようにするために提供されたものである。これらの態様への様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。「例示的」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。「例示的」として本明細書で説明されたいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好適または有利であると解釈されるべきではない。別段に明記されていない限り、「いくつか」という用語は1つまたは複数を指す。「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、A、B、および/またはCの任意の組合せを含み、複数のA、複数のB、または複数のCを含み得る。具体的には、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つまたは複数」、および「A、B、C、またはそれらの任意の組合せ」などの組合せは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびB、AおよびC、BおよびC、またはAおよびBおよびCであり得、ここで、任意のそのような組合せは、A、B、またはCのうちの1つまたは複数のメンバーを含み得る。本開示全体にわたって説明された様々な態様の要素に対するすべての構造的および機能的均等物は、当業者には知られているか、または後に知られるようになり、参照により本明細書に明確に組み込まれ、特許請求の範囲によって包含されるものである。その上、本明細書で開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているのかどうかにかかわらず、公に供するものではない。「モジュール」、「機構」、「要素」、「デバイス」などという単語は、「手段」という単語の代用でないことがある。したがって、いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図5D
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
【国際調査報告】