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特表2024-519873水洗式便器滅菌およびビデ消毒システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-21
(54)【発明の名称】水洗式便器滅菌およびビデ消毒システム
(51)【国際特許分類】
   A61G 9/02 20060101AFI20240514BHJP
   A47K 11/04 20060101ALI20240514BHJP
   A61H 35/00 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
A61G9/02
A47K11/04
A61H35/00 W
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571642
(86)(22)【出願日】2022-05-19
(85)【翻訳文提出日】2023-12-28
(86)【国際出願番号】 US2022030095
(87)【国際公開番号】W WO2022246103
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】63/258,660
(32)【優先日】2021-05-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521293338
【氏名又は名称】ガイトン・ディーン・エル
(74)【代理人】
【識別番号】100101890
【弁理士】
【氏名又は名称】押野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100098268
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 豊
(72)【発明者】
【氏名】ガイトン・ディーン・エル
【テーマコード(参考)】
2D036
4C094
4C341
【Fターム(参考)】
2D036BA03
2D036BA31
2D036HA01
2D036HA23
2D036HA44
2D036HA47
4C094AA08
4C094GG05
4C341JJ03
4C341JK04
4C341JK08
4C341JL05
(57)【要約】
人手による洗浄と滅菌を不要にする、ベッドパンおよびベッドサイド便器およびビデ水洗システム。このシステムは、ハウジングと、ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、真水保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる真水ホースと、ハウジングに装着され、排泄物保持タンク内に真空を発生させるように動作可能なモータを含むバキュームと、ハウジングに装着され、真水ホースを通る1つ以上の流体が排泄物容器内に排出されるよう促すように動作可能なポンプと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水洗式便器システムであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、
前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、
前記真水保持タンクと流体連通していて、前記排泄物容器まで延びる真水ホースと、
前記ハウジングに装着され、前記排泄物保持タンク内に真空を発生させるように動作可能なモータを含むバキュームと、
前記ハウジングに装着され、前記真水ホースを通る1つ以上の流体が前記排泄物容器内に排出されるよう促すように動作可能なポンプと、
を含む、水洗式便器システム。
【請求項2】
前記排泄物容器がベッドパンを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記排泄物容器が、可搬式ベッドサイド便器椅子に装着可能な排泄物容器を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
1つ以上のビデホースを介して前記真水保持タンクと流体連通するノズルを含むビデ装置をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記ポンプは、前記モータを動作させると同時に前記ポンプが動作するように、前記バキュームに動作可能に結合されている、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記ポンプが、プーリーベルトを使用して前記バキュームに動作可能に結合されている、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記1つ以上のビデホースが、
前記真水タンク内に存在する水と流体連通する水ホースと、
空気源と流体連通する空気ホースと、
を含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
前記ビデ装置は、
前記水が前記ノズルから排出される「水」位置と、
前記空気が前記ノズルから排出される「空気」位置と、
前記水と前記空気との組み合わせが前記ノズルから排出される「コンボ」位置と、
少なくとも前記空気が前記ノズルから排出されるのを防止するが、前記排泄物ホースを通じた真空引きを容易にする「真空」位置と、
前記モータの動作を停止させる「オフ」位置と、
からなる群から選択される複数のスイッチ位置の間で作動可能なスイッチをさらに含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記モータの動作は、前記「オフ」位置から残りの複数のスイッチ位置のいずれかに前記スイッチを作動させることによってトリガされる、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
開いた上部、閉じた底部、および前記開いた上部と前記閉じた底部との間に延びる内部を提供する本体と、
前記本体内に画定され、少なくとも前記ノズルを前記内部に受容する大きさの側壁開口と、
前記ビデ装置を使用する間に前記内部の中に集められた排泄物質および水の出口を提供する、前記閉じた底部から遠位に延びる排水口と、
を含むビデ槽をさらに含む、請求項4に記載のシステム。
【請求項11】
前記ハウジングの底部に配置され、前記排泄物容器を受容する大きさの洗浄ラックと、
前記ハウジングの前記底部に設けられ、前記排泄物容器が前記洗浄ラックに受容されたときに、前記排泄物容器に画定された穴と嵌合し、前記穴を部分的に閉塞する大きさの穴シールと、
をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記ハウジング上に配置され、水源を前記真水タンクに流体結合する場所を提供する流体継手をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記水源が、シャワーヘッド流体継手に旋回可能に結合されたシャワーヘッドを含むデュアルシャワーヘッドとして後付けされたベッドパンシャワーヘッドから得られる水を含み、前記シャワーヘッド流体継手が前記流体継手と嵌合可能である、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記流体継手および前記シャワーヘッド流体継手が、嵌合可能なグラッドハンド継手を含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記真水タンクと前記排泄物保持タンクとの間をインターフェース接続し、前記排泄物保持タンクに清浄水を供給する排泄物水洗弁と、
前記排泄物保持タンク内に回転可能に装着され、前記清浄水に対する撹拌力を生じさせるように回転可能な排泄物水洗ファンであって、前記撹拌力により、前記排泄物保持タンクを浄化し、前記清浄水と排泄物質とを前記排泄物ホースを通して前記排泄物容器まで押し進める、排泄物水洗ファンと、
をさらに含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項16】
前記真水保持タンクの1つ以上の外壁が、前記ハウジングの対応する1つ以上の外壁を構成し、前記排泄物保持タンクが、少なくとも部分的に前記真水タンクに囲まれている、請求項1に記載のシステム。
【請求項17】
前記排泄物保持タンクを滅菌および消毒するために使用される熱温水を収容する滅菌タンクをさらに含み、前記滅菌タンクが、弁で終端する導管を介して前記排泄物保持タンクと流体連通している、請求項1に記載のシステム。
【請求項18】
水洗式便器システムを使用する方法であって、前記方法は、
前記水洗式便器システムをユーザに隣接して配置することであって、前記水洗式便器システムは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、
前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、
前記真水保持タンクと流体連通していて、前記排泄物容器まで延びる真水ホースと、
前記ハウジングに装着され、モータを含むバキュームと、
前記ハウジングに装着されたポンプと、
を含む、ことと、
前記モータを動作させ、それにより前記排泄物保持タンク内に真空を発生させて、前記排泄物ホースを介してベッドパンから前記排泄物保持タンク内に排泄物質を引き込むことと、
前記ポンプを動作させ、それにより前記真水ホースを通る1つ以上の流体を前記排泄物容器へと促すことと、
前記真水ホースから前記1つ以上の流体を排出し、それにより前記排泄物容器を洗浄することと、
を含む、方法。
【請求項19】
前記水洗式便器システムが、1つ以上のビデホースを介して前記真水保持タンクと流体連通するノズルを含むビデ装置をさらに含み、
前記方法が、前記ポンプを動作させ、それによって前記真水タンク内に存在するか、または外部チャンバからの前記1つ以上の流体を、前記1つ以上のビデホースを通して前記ノズルへと促すことをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上の流体は水を含み、前記ノズルから前記1つ以上の流体を排出することは、
前記ノズルから前記水を排出することと、
前記水で前記ユーザの身体の一部を洗浄することと、
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記1つ以上のビデホースが、前記真水タンク内に存在する水と流体連通する水ホースと、前記真水タンク内に存在する空気と流体連通する空気ホースと、を含み、
前記ビデ装置は、
前記水が前記ノズルから排出される「水」位置と、
前記空気が前記ノズルから排出される「空気」位置と、
前記水と前記空気との組み合わせが前記ノズルから排出される「コンボ」位置と、
前記水と前記空気が前記ノズルから排出されるのを防ぐが、前記排泄物ホースを通じた真空引きを容易にする「真空」位置と、
前記モータの動作を停止させる「オフ」位置と、
からなる群から選択される複数のスイッチ位置の間で作動可能なスイッチをさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記水洗式便器システムが、開いた上部、閉じた底部、および前記開いた上部と前記閉じた底部との間に延びる内部を提供する本体を有するビデ槽をさらに含み、
前記方法は、
前記本体に画定された側壁開口を介して少なくとも前記ノズルを前記内部の中に受容することと、
前記ビデ装置を前記ユーザの身体の一部に対して押し付けることと、
前記ビデ装置を動作させ、それによって前記ノズルから水を排出して前記ユーザの身体の前記一部を洗浄することと、
前記閉じた底部から遠位に延びる排水口を介して前記ビデ槽から水および排泄物質を排出することと、
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記ハウジングの底部に配置された洗浄ラックに前記排泄物容器を配置することと、
前記水洗式便器システムを便器のボウル部分上に位置付けることと、
前記排泄物容器が前記洗浄ラックに受容されたときに、前記排泄物容器に画定された穴を前記ハウジングの前記底部に設けられた穴シールと嵌合させることと、
前記真水タンクと前記排泄物保持タンクとの間をインターフェース接続する排泄物水洗弁を介して前記排泄物保持タンク内に清浄水を搬送することと、
前記排泄物保持タンク内に装着された排泄物水洗ファンを回転させ、それにより前記清浄水を撹拌して前記排泄物保持タンクを浄化することと、
前記排泄物保持タンク内に存在する排泄物質を前記排泄物ホース内および前記排泄物容器まで押し進めることと、
前記排泄物質を前記便器の前記ボウル部分内に堆積させることと、
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記水洗式便器システムが、弁で終端する導管を介して前記排泄物保持タンクと流体連通する滅菌タンクをさらに含み、
前記方法が、
前記滅菌タンクから前記導管および前記弁を介して前記排泄物保持タンクに消毒水を搬送することと、
前記排泄物保持タンクから前記排泄物ホースを通して前記排泄物容器に前記消毒水を搬送することと、
前記排泄物保持タンク、前記排泄物ホースおよび前記排泄物容器を前記消毒水で滅菌および消毒することと、
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
水洗式便器システムであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、
前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、
前記ハウジングに装着され、前記排泄物保持タンク内に真空を発生させるように動作可能なモータを含むバキュームと、
を含む、水洗式便器システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
病院の患者および老人ホームの入居者は、しばしば寝たきりであり(confined to a bed)、この閉じ込め状態(confinement)は、ベッドのごく近くに制限されることがある。このように閉じ込められている場合、患者が用を足すためにトイレ設備まで移動することは、介助の有無にかかわらず、困難であるか、または不可能にすらなり得る。この問題に対する初歩的な解決策として、ベッドパンが採用され、これにより、患者はベッドから出ることなく用を足すことができる。環境によっては、患者がベッドの端から便器椅子の上まで足を軸としてわずかに旋回できる場合、排泄物容器を備えた椅子に入れたベッドサイド便器(bedside commode in a chair)を使用することもできる。どちらの製品も、ユーザが既設のトイレ設備に移動することなく、トイレサービスを受けることを可能にする。
【0002】
ユーザがベッドパンまたはベッドサイド便器を使用し終えると、ユーザの性器領域を清潔にすることがしばしば必要となる。この作業は、ティッシュペーパーまたは濡れたナプキンを用いて手作業で行われるのが一般的であるが、これは困難かつ、時には不衛生なプロセスとなり得る。この性器領域を清潔にするプロセスの後、ベッドパンおよびベッドサイド便器の排泄物容器は、看護師または従業員によって運ばれ、隣接するかまたは地域の浴室設備にある便器に捨てられなければならない。このような開放型の排泄物容器を洗浄すると、生物学的排泄物がこぼれ、また、不衛生な状態が生じることが多い。また、洗浄プロセスは、非熱的なまたは非滅菌の洗浄技術および方策を伴うことがしばしばあり、さらに不衛生な状態をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
安全で衛生的で便利なプロセスを確保するために、ベッドパンおよびベッドサイド便器の使用および浄化の改善が望まれている。
【0004】
以下の図は、本開示の特定の態様を説明するために含まれるものであり、排他的な実施形態とみなされるべきではない。開示された主題は、本開示の範囲から逸脱することなく、形態および機能においてかなりの修正、変更、組み合わせ、および等価物が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の1つ以上の実施形態による、ベッドパンおよびフリーハンドビデ(free-handed bidet)および水洗制御システムに取り付けられた例示的な水洗式機械の概略図である。
図2】本開示の原理に従って使用され得る例示的なビデ槽の等角側面図である。
図3】本開示の原理に従って使用され得る例示的なデュアルシャワーヘッドである。
図4】本開示の1つ以上の実施形態による、例示的な水洗式ベッドサイド便器の概略図である。
図5図4に示される線に沿った、図4の便器の概略断面側面図である。
図6図4の排泄物容器の等角側面図である。
図7図4の排泄物容器の平面図である。
図8】本開示の1つ以上の追加的な実施形態による、ベッドパンおよびベッドサイド便器に適応可能な熱滅菌チャンバを有する水洗式ビデ衛生および滅菌機械の概略図例である。
図9】1つ以上の実施形態による、図8のシステムに流体結合され得る例示的なグラッドハンド流体継手(glad hand fluid coupling)である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示は、病院および老人ホームで使用される設備、より具体的には、ベッドパンおよびベッドサイド便器に向けられている。本開示は、患者がベッドパンまたはベッドサイド便器を使用している間に、ベッドパンまたはベッドサイド便器の、排泄物保持チャンバへの洗い流しを可能にする、取り付け可能な装置を提供し、水洗操作中に排泄物を受け取った排泄物保持チャンバを浴室便器へと洗い流すことをさらに提供する。患者の性器領域を洗浄するためのオプションのビデも、この装置によって提供される。
【0007】
図1は、本開示の1つ以上の実施形態による、オプションのビデシステム120を備えた、ベッドパン104に取り付けられた例示的な施設用水洗式便器システム100の概略図である。図示されるように、施設用水洗式便器システム100(以下、「システム100」)は、ハウジング102を含み、ベッドパン104は、本明細書では「排泄物ホース」106と呼ばれる可撓性ベッドパンホースを介してハウジング102に連絡可能に結合可能である。あるいは、システム100は、便器ホースまたは「第2の」排泄物ホース106aを介して、隣接する可搬式ベッドサイド便器椅子103に流体結合され得る。より具体的には、排泄物ホース106aは、椅子103に装着されるように構成された取り外し可能な排泄物容器101に流体結合されることができ、排泄物容器101は、使用中に人間の排泄物を受け取り、洗浄および消毒を必要とするという点で、ベッドパン104と同様に動作することができる。
【0008】
本開示の目的上、排泄物容器101およびベッドパン104は、本明細書で説明するように、それぞれが本質的に同じ目的を果たし、本質的に同じ方法で洗浄および消毒されるので、両方とも「排泄物容器」と呼ぶことができる。しかしながら、以下の議論の多くは、ベッドパン104の洗浄、水洗、および消毒に関連するが、そのような議論は排泄物容器101にも等しく適用可能である。
【0009】
ベッドパン104は、病院もしくは老人ホームのような施設設備で、または代わりに、住宅環境、もしくは、ユーザがベッドもしくはベッド領域に制限される可能性があり、ベッドパンの使用を必要とする、任意の他の環境で、一般的に使用される任意のタイプの従来のベッドパンとすることができる。しかし、システム100で使用されるベッドパン104は、排泄物ホース106をベッドパン104に連絡可能に結合するように構成された適切な流体継手または接続部を有する。
【0010】
ベッドサイド便器椅子103を組み込んだ実施形態では、システム100が排泄物容器101に流体結合されると、ベッドサイド便器椅子103は、ベッドパン104の使用に関して本明細書で説明したのと同じサービスを提供できるようになる。
【0011】
システム100の例示的な動作において、ユーザがベッドにいる間、ベッドパン104をユーザの下に置くことができる。ベッドサイド便器椅子103を組み込んだ実施形態では、ユーザは可搬式ベッドサイド便器椅子103の上に身を置くことができる。ほとんどのベッドパンおよびベッドサイド便器の排泄物容器101に共通するように、ベッドパン104および椅子103はそれぞれ、その使用中に人間の排泄物が通過して下にある基材の中に着地することを可能にする大きさの中央穴105を画定する。
【0012】
排泄物ホース106および106aは、ハウジング102からユーザに届くのに十分な任意の長さにすることができる。いくつかの実施形態では、例えば、排泄物ホース106および106aの長さは、182.88cm(6フィート)であってよいが、本開示の範囲から逸脱することなく、182.88cm(6フィート)より長くても短くてもよい。排泄物ホース106および106aは、人間の排泄物を含む流体を圧力下で搬送することができる任意のタイプのホースまたは導管であり得る。排泄物ホース106および106aの直径は、人間の排泄物を収容するのに十分大きくすることができる。例えば、少なくとも1つの実施形態では、排泄物ホース106および106aは、少なくとも5.08cm(2インチ)の直径を示し得るが、本開示の範囲から逸脱することなく、5.08cm(2インチ)より大きくても小さくてもよい。
【0013】
ハウジング102は、本明細書では「排泄物保持タンク」と呼ばれる第1の容器108と、本明細書では「真水保持タンク」と呼ばれる第2の容器110と、を収容するか、または別様に画定する。いくつかの実施形態では、真水保持タンク110は、一種の入れ子関係で排泄物保持タンク108を取り囲むようにハウジング102内に配置される。このような実施形態では、真水保持タンク110は、排泄物保持タンク108の全部または一部を取り囲む円筒形のリングまたは環の形態であってもよい。さらに、そのような実施形態では、真水保持タンク110の外壁は、ハウジング102の外壁を形成するか、または別様にハウジング102の外壁を構成し得る。このような実施形態では、真水タンク110は、排泄物保持タンク108を少なくとも部分的に囲むことができる。しかしながら、他の実施形態では、排泄物保持タンク108および真水保持タンク110は、ハウジング102内に、また、別の方法で非連続の場所に、別々に配置されてもよい。
【0014】
排泄物ホース106および106aはそれぞれ、排泄物保持タンク108に連絡可能に結合され、人間の排泄物、水、および任意の他の物質(本明細書では「排泄物質」と総称する)を、ベッドパン104(または排泄物容器101)から排泄物保持タンク108に搬送するように構成され得る。ベッドパン104に関する以下の議論は、排泄物容器101にも等しく適用可能である。ベッドパン104から排泄物保持タンク108への排泄物質の搬送を容易にするのを助けるために、システム100は、ハウジング102に装着されたバキューム112を含むことができる。バキュームは、排泄物保持タンク108内に配置された相互接続されたバキューム装置114を作動させるように動作可能なモータ113を含む。バキューム装置114を駆動または動作させることにより、排泄物保持タンク108内に真空または低圧環境を発生させることができ、これは、排泄物ホース106を介して排泄物質をベッドパン104から排泄物保持タンク108内に引き込む(例えば、吸い上げる)のに使用され得る。いくつかの実施形態では、バキューム装置114は、回転可能なバキュームブレードまたはタービンを含み得るが、代替的に、排泄物保持タンク108内に真空を発生させることができる他の様々な装置または機構を含み得る。
【0015】
いくつかの実施形態では、バキューム112はバッテリ駆動式であってよい。そのような実施形態では、システム100は、ハウジング102に、またはハウジング102内部に装着され、バキューム112を動作させるのに必要な電力を供給するためにモータ113に電気的に結合された1つ以上の充電式電池などの、電池パックをさらに含むことができる。しかしながら、他の実施形態では、システム100は、バキューム112を動作させるのに必要な電力を供給するために、従来の電気のコンセントのようなローカル電源に差し込まれるように構成されてもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、バキューム112は、排泄物保持タンク108の内部を露出させる、ハウジング102の上部からの取り外し、または別の方法での分離が可能な、取り外し可能なカバー116に装着され得る。これは、真水保持タンク110またはさらに追加される可能性のある任意の他のタンクを覆うように延びていてもよい。ハウジング102に取り付けられると、取り外し可能なカバー116は、ハウジング102の上部からの流体の漏れを実質的に防止する密閉界面を提供する。いくつかの実施形態では、システム100は、バキューム装置114によって生成された排気の循環(排出)を可能にする排気ポート118をさらに含むことができる。図示されるように、排気ポート118は、取り外し可能なカバー116に設けられるか、または別様に画定され得るが、代替的に、ハウジング102上の別の場所に、排泄物保持タンク108と流体連通して、配置されてもよい。
【0017】
システム100は、図1に水ホース122aおよび空気ホース122bとして示されている1つ以上の可撓性ビデホースでハウジング102に連絡可能に結合された手動または手持ち式ビデ装置120をさらに含むことができる。
【0018】
ビデホース122a、122bは両方とも真水タンク110と流体連通していてよい。水ホース122aは、真水タンク110から水124を引き出し、水124をビデ装置120に搬送するように構成され得、空気ホース122bは、真水タンク110から空気126を引き出し、空気126をビデ装置120に搬送するように構成され得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、システム100は、ホース122a、122bのうちの一方のみ、例えば水ホース122aのみを含んでいてもよい。1つ以上の実施形態では、空気126は、本開示の範囲から逸脱することなく、真水タンク110の外側に位置する区画またはチャンバ127などの別個のまたは外部の空気源から引き出され得る。このような実施形態では、外部チャンバ127は、ハウジング102の側壁に装着されてもよいが、代わりに任意の他の外部空気源を含んでもよい。いずれにせよ、空気ホース122bは、真水タンク110内から得られるか外部チャンバ127から得られるかに関わらず、空気を任意の空気源から引き込むように構成することができる。
【0019】
真水タンク110からビデ装置120への水124および/または空気126の搬送を容易にするのを助けるために、システム100は、ハウジング102に装着され、真水タンク110内に配置されたポンプ装置130を作動させるように動作可能なコンプレッサまたはポンプ128をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、ポンプ装置130は、真水タンク110を加圧し、それにより、水124および/または空気126を真水タンク110からそれぞれホース122a、122b内へ、そしてビデ装置120へと、放出(排出)のために促す(例えば、押し出す)ように構成され得る。別の言い方をすれば、ポンプ装置130は、真水タンク110内に高圧環境(例えば、周囲よりも高い空気圧)を生成する。しかし、他の実施形態では、ポンプ装置130は、真水タンク110内の圧力を加圧または上昇させる必要なく、真水タンク110から流体を単に押し出す水中ポンプまたは半水中ポンプを含み得る。ユーザ(または介護者)は、ビデ装置120からの水124および空気126を使用して、ユーザがベッドパン104の上または上方に座っている間に、ユーザの性器領域(または任意の他の領域)を洗い、かつ/または乾燥させることができる。水124は、洗浄のため、または性器領域へのウォーターメッセージセラピー(water message therapy)のために使用することができ、空気126は、乾燥目的で使用され得、これは、ティッシュペーパーまたは他の乾燥材料の必要性無しで済ませるのに役立つ。
【0020】
いくつかの実施形態では、システム100は、真水タンク110と流体連通し、ベッドパン104まで延びる真水ホース122cをさらに含むことができる。さらに、可搬式ベッドサイド便器椅子103を含む実施形態では、システム100は、真水タンク110と流体連通し、ベッドサイド便器椅子103まで、より具体的には排泄物容器101まで延びる、真水ホース122dをさらに含むことができる。真水ホース122c、122dは、真水タンク110から水124を引き出し、水124をベッドパン104および排泄物容器101それぞれに搬送し、所望に応じて、使用前にベッドパン104および排泄物容器101を洗うのに役立つように構成され得る。ポンプ128は、真水タンク110から真水ホース122c、122dを介してベッドパン104および排泄物容器101に水を搬送するように動作可能であってよい。真水ホース122c、122dによって供給される水は、以下に概して説明するように、真空引きプロセス中に使用されることもできる。
【0021】
いくつかの実施形態では、システム100は、真水保持タンク110内に配置され、水124および空気126を温めるのを助けるために使用される加熱コイル131をさらに含むことができる。これは、患者の身体の性器領域に触れて洗浄するビデの水および空気から冷たさを取り除くのを助けるために使用することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、ポンプ装置130は、回転可能なブレードまたはタービンを含み得るが、代替的に、真水タンク110内に上昇圧力を発生させることができる様々な他の装置または機構を含むことができる。しかしながら、上記で示したように、少なくとも1つの実施形態では、ポンプ装置130は、水中ポンプもしくは半水中ポンプ、または真水タンク110を加圧しないかもしくはその中の圧力を上昇させない別のタイプのポンプを含むことができる。システム100は、ポンプ装置130が動作する際に真水タンク110内に新鮮な空気を引き込むことができる場所を提供する入口ポート132をさらに含むことができる。図示されているように、入口ポート132は、取り外し可能なカバー116に設けられるか、または別様に画定され得るが、代替的に、ハウジング102の他の場所に位置付けられ、真水タンク110と流体連通することもできる。いくつかの実施形態では、圧力解放弁133が、ハウジング102上に配置され、真水タンク110と流体連通して、真水タンク110内の空気圧が所定の限界を超えた場合に真水タンク110から空気が出るようにすることができる。ポンプ装置130がオンにされ、生成された真空を介してベッドパン104を洗い流すと、同時に(そして同じ方向に)ビデ水ポンプ、ベッドパン水洗水、およびビデ乾燥機が動作する。しかし、ユニットが便器において洗浄されているとき、排泄物プロペラ162(以下でさらに詳細に説明する)は、ポンプ装置130が引っ掛かるラチェットを介して逆になったときに回転する唯一のアイテムである。
【0023】
いくつかの実施形態では、バキューム112、より具体的には、バキューム112に含まれるモータ113は、ポンプ128に電力供給し、また別様にポンプ128を動作させるために使用され得る。図示されているように、例えば、ポンプ128は、バキューム112とポンプ128との間に延びるプーリーベルト134を用いてバキューム112に動作可能に結合され得る。他の実施形態では、本開示の範囲から逸脱することなく、バキューム112をポンプ128に動作可能に接続するために、例えば歯車式相互接続などの他の機械的相互接続を採用することができる。バキューム112の動作(回転)は、対応的にプーリーベルト134を駆動し、それによってポンプ128を動作(回転)させる原動力を提供する。しかしながら、他の実施形態では、モータ113がポンプ128に含まれていてもよく、ポンプ128の動作が代わりにバキューム112の動作を駆動してもよいことが、本明細書で代替的に企図されている。したがって、バキューム112およびポンプ128のモータ動作は、本開示の範囲から逸脱することなく、いくつかの実施形態において入れ替えられてもよい。
【0024】
ビデ装置120は、ポンプ128が動作され、真水タンク110が同時に加圧されたときに、水124および/または空気126を放出するように構成されたシャワーヘッド特徴部またはノズル135を備えるか、または別様に含む。いくつかの実施形態では、図示されているように、ビデ装置120は、ノズル135に水124、空気126、またはそれらの組み合わせを放出させるように構成されたマルチウェイスイッチ136を含むことができる。図示された実施形態では、スイッチ136は、ユーザ(または介護者)が、スイッチ136の位置を様々なスイッチ場所または「位置」に手動でまたは物理的に操作することを必要とする、スライド可能な、また別様に横方向に移動可能な装置を含む。このような実施形態では、スイッチ136は、水124がノズル135から排出される「水」位置、または空気126がノズル135から排出される「空気」位置に移動可能であってもよい。スイッチ136はまた、水124および空気126の両方がノズル135から排出される、組み合わせまたは「コンボ」位置に移動可能であってもよい。当業者であれば、本明細書で説明する多機能の態様を容易にするために、適切な弁、鉛管接続、および電気接続をビデ装置120に含めることができることを容易に理解するであろう。
【0025】
いくつかの実施形態では、ビデ装置120は、使用前にベッドパン104を洗浄するために使用され得る。このような実施形態では、スイッチ136を「水」位置に移動させることができ、その結果、真水タンク110から真水がベッドパン104に入り、ベッドパン104の洗浄を補助する。場合によっては、例えば、患者は、ベッドパン104またはビデ装置120が快適に使用され得る前にベッドパン104が適度に洗浄されるのを見たいかもしれない。この特徴により、患者または医療専門家は、潜在的に混雑しているエリアにビデ装置120を置く前にベッドパン104の十分な洗浄をさらに制御することもできる。ビデ装置120によって供給される水は、概して後述するように、真空引きプロセス中に使用することもできる。
【0026】
いくつかの実施形態では、スイッチ136はさらに、水124も空気126もビデ装置120から放出されない「オフ」位置に移動可能であってもよい。少なくとも1つの実施形態では、スイッチ136は、ユーザ(または介護者)がスイッチ136を離すと、スイッチ136が自動的に「オフ」位置に移行するように、「オフ」位置にバネで付勢されていてもよい。以下により詳細に説明するように、スイッチ136を「オフ」位置から任意の他のスイッチ位置に移動させると、システム100が起動し、また、別様にモータ113の動作がトリガされ得る。
【0027】
スイッチ136は、ノズル135の本体上に配置されるものとして図1に示されているが、スイッチ136は、代替的に、ユーザがアクセス可能な他の場所に配置され得る。例えば、スイッチ136は、ホース122a、122bの一方もしくは両方に、またはビデ装置120に通信可能に結合された別個のドングルもしくは装置(図示せず)に、含まれ得る。さらに、図1には1つのスイッチ136が示されているが、本明細書では、スイッチ136が、ビデ装置120の動作を容易にする2つ以上のタイプのスライド可能または手動操作可能なスイッチを含み得ることが企図されている。
【0028】
スイッチ136は、代替的に、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な他のタイプのスイッチング装置またはシステムを含み得る。例えば、スイッチ136は、本明細書で説明するビデ装置120の全ての動作態様を引き起こすためにユーザが手動で押すことができる複数のボタンを含み得る。他の実施形態では、スイッチ136は、タッチスクリーン装置(図示せず)などにプログラムされ、また、別様に含まれてもよく、タッチスクリーン装置は、ビデ装置120と(有線または無線で)通信していてもよい。このような実施形態では、ユーザは、タッチスクリーン装置上に含まれる(表示される)ビデ装置120の所望の動作の適切なグラフィック表現を探し出し、それに触れることによって、ビデ装置120を動作させることができる。さらに他の実施形態では、システム100の動作は、ダウンロードされユーザの個人用装置(例えば、電話、タブレット、コンピュータなど)に保存され得るコンピュータ対応アプリケーションと一体化され得る。このような実施形態では、ユーザの個人用装置は、ビデ装置120および他のサービスと(有線または無線で)通信していてよく、スイッチ136およびその動作は、コンピュータ対応アプリケーションにグラフィカルに含まれることができる。
【0029】
いくつかの実施形態では、システム100は、手持ち式のビデ装置120を介してオンにされるか、または別様に起動され得る。より具体的には、ビデ装置120は、通信ライン138(有線または無線のいずれか)を介してシステム100、およびより具体的にはモータ113と通信していてよい。通信ライン138は、スイッチ136の作動(例えば、手動操作、移動、起動など)によりモータ113が動作し、これにより本明細書で論じるようにバキューム112およびポンプ128を駆動するように、スイッチ136と通信することができる。その結果、ユーザが「オフ」位置からスイッチ136を作動させてビデ装置120を起動し、水124、空気126、またはそれらの組み合わせを排出させると、起動信号が自動的にバキューム112に送られ、バキューム112を動作させる(オンにする)。いくつかの実施形態では、通信ライン138は、電線を含み得、スイッチ136を作動させると、電気コマンド信号が送信されてモータ113を動作させる。他の実施形態では、通信ライン138は、スイッチ136とバキューム112との間に延在する1つ以上のケーブルまたはワイヤを含み得、スイッチ136を手動で操作することにより、ケーブルを選択的に張力状態にしてモータ113を動作させる。スイッチ136を「オフ」位置へと作動させると、モータ133がオフになり、バキューム112およびポンプ128の動作が停止する。
【0030】
上述したように、モータ113を動作させることにより、バキューム112が駆動され、これにより、排泄物保持タンク108内に真空(低圧状態)が生成され、ベッドパン104内に存在する可能性のある排泄物質および水が、排泄物ホース106内に吸い込まれ(引き込まれ)、排泄物保持タンク108内に堆積される。理解されるように、真水ホース122c、122dおよび/またはビデ装置120によって供給される水もまた、真空引きプロセス中にベッドパン104内に搬送されて、ベッドパン104の洗浄およびベッドパン104からの内容物の除去を助けることができる。少なくとも1つの実施形態では、排泄物ホース106は、ベッドパン104から切り離され(分離され)、他の場所、チャンバ、表面などから排泄物質(または他の何か)を引き込む(吸引する)ためのバキュームホースとして使用され得る。
【0031】
モータ113を動作させることにより、ポンプ128も駆動され、これにより、ポンプ装置130の動作を介して真水タンク110を加圧し(または代わりに、真水タンク110を加圧することなくポンプ装置130を動作させ)、それにより、水124および/または空気126をそれぞれホース122a、122bを介してビデ装置120に搬送することを容易にする。また、上述したように、ビデ装置120は、使用前にベッドパン104を洗浄するために使用することもできる。いくつかの実施形態では、スイッチ136は、ノズル135を介した水124および空気126の排出は阻止されるが、排泄物ホース106を通じた真空引きは許容または促進される、「真空」位置またはオプションをさらに含むことができる。「真空」オプションは、(特にビデ装置120を使用する前に)ユーザがノズル135を通して水124または空気126を排出することなく、ベッドパン104の内容物を取り除きたい場合に有利であることが分かる。
【0032】
しかしながら、少なくとも1つの実施形態では、この分岐点(junction)においてベッドパン104に真水を注ぐことが有利な場合がある。その結果、「真空」位置は、代わりに、ノズル135を介した空気126の排出を防止し、同時にノズル135からの水124の排出を可能にすることができる。これは、ユーザがベッドパン104から排泄物質を洗うと同時に吸い込むのを助けることができる、手持ち式の水源をユーザに提供するのに有利となり得る。
【0033】
したがって、排泄物保持タンク108の真空圧力と真水タンク110の上昇圧力は、スイッチ136が作動される(例えば、手動で操作される、移動される、起動される等)ときに同時に生成され得る。その結果、ユーザ(または介護者)は、ビデ装置120と共にシステム100を起動し、ベッドパン104に座ったまま、またはその上に位置したまま、性器領域を洗って乾燥させることができる。ベッドパン104内に存在する排泄物質および余分な水124は、排泄物ホース106を通して、ハウジング102内の排泄物保持タンク108に吸引され得る。
【0034】
ユーザがベッドパン104およびビデ装置120の使用を終了し、排泄物質および水124が排泄物ホース106を介して排泄物保持タンク108に吸い込まれ(吸引され)ると、ベッドパン104(破線で示す)は、その後、システム100の洗浄および浴室便器への洗い流しに備えてハウジング102上に収納され得る。図示されるように、システム100は、ハウジング102の端部142(例えば、底部)に取り付けられ、ベッドパン104を受容する大きさの収納および洗浄ラック140を含むことができる。いくつかの実施形態では、洗浄ラック140の寸法は、ベッドパン104が洗浄ラック140によって受容されたときに洗浄ラック140とベッドパン104との間の締まりばめを容易にすることができ、これにより、ベッドパン104が洗浄ラック140から不注意に離脱する(外れる)のを防止する。他の実施形態では、またはそれに加えて、洗浄ラック140は、ベッドパン104が洗浄ラック140内に前進(導入)される際にベッドパン104の底部と係合可能な1つ以上の隆起または突起144(2つ図示)を含むかまたは画定することができる。突起144との係合により、ベッドパン104がハウジング102の底部142に押し付けられ得、これは、洗浄ラック140との締まりばめを作るのに役立つ。
【0035】
1つ以上の実施形態では、穴シール146がハウジング102の底部142に設けられ得る。穴シール146は、ベッドパン104が洗浄ラック140に適切に収納されたときに、ベッドパン104に画定された穴105と嵌合し、この穴を部分的に閉塞するような大きさにすることができる。穴シール146は、ベッドパン104とハウジング102との間に密閉界面を生成することができる様々な弾性材料または柔軟な材料で作られ得る。穴シール146の例示的な材料としては、ゴム、ポリマー(例えば、ナイロン)、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0036】
ベッドパン104の穴105は、主穴部分148aと、主穴部分148aから遠位に延びる細長い穴部分148bとを含むことができる。ユーザ(介護者)は、細長い穴部分148bを先頭(最初)にしてベッドパン104を洗浄ラック140内にスライドさせる。ユーザ(または介護者)がベッドパン104を洗浄ラック140内にスライドさせると、穴シール146は、主穴部分148aの位置を定めてこれに対してシールすると共に、細長い穴部分148bの一部または全部を露出させたままにすることができる。突起144を含む実施形態では、ベッドパン104を洗浄ラック140内にスライドさせると、突起144に係合し、ベッドパン104を主穴部分148aにおいて密閉係合させる。したがって、ベッドパン104が洗浄ラック140の上(または中)に適切に収納されると、穴シール146は主穴部分148aの全部または一部と密閉係合するが、細長い穴部分148bの一部または全部は露出したままであり、それによって排出点150を提供し、また別様に画定することができる。以下でさらに詳細に説明するように、システム100の洗浄および水洗中、排泄物質および水は、排出点150を介してベッドパン104から排出され得る。
【0037】
可搬式ベッドサイド便器椅子103を含む実施形態では、取り外し可能な排泄物容器101は、洗浄ラック140内に受容される大きさにすることができる。その結果、洗浄ラック140内に受容された際のベッドパン104の洗浄に関する前述の議論は、ベッドサイド便器椅子103の排泄物容器101の洗浄にも等しく適用可能である。
【0038】
ベッドパン104が適切に収納された状態で、システム100は次に水洗および洗浄される準備が整う。これを行うために、システム100は、近くの便器または「トイレ」(図示せず)まで運ばれ、便器の上に、より具体的には、現在の実施形態では便器の蓋が「上がった」位置にある状態で便器のボウル部分の上に置かれるが、異なる向きで便座の上に位置するように容易に設計することができる。この便器は、病院、老人ホーム、住宅など、システム100が使用される任意の場所に設置することができる。いくつかの実施形態では、システム100は、キャスターホイールなどを備えた運搬可能なキャリア(図示せず)上に配置することができ、したがって、システム100を可搬式にすることができる。
【0039】
他の実施形態では、システム100は、ハウジング102の側壁に取り付けられたハンドル152を含むことができ、ユーザ(または介護者)は、ハンドル152を把持して、システム100を手動で持ち上げ、物理的に便器まで運ぶことができる。ハウジング102の側壁に取り付けられたハンドル152からシステム100を持ち上げると、システム100全体の物理的な向きが矢印Aで示す方向に自然に回転する傾向がある。この結果、ベッドパン104が約90°回転し、また、別様に、細長い穴部分148bが下を向いた状態で、垂直な向きになり得る。これは、細長い穴部分148bおよび排出点150が便器のボウル部分の方を向き、また、別様に便器のボウル部分内に送り込まれる状態で、ユーザがシステム100を便器上に置くことを可能にする上で有利であることが分かる。
【0040】
いくつかの実施形態では、システム100は、ハウジング102に取り付けられ、ベッドパン104が洗浄ラック140に受容されたときに排出点150においてまたはその近傍において細長い穴部分148bと一致するように位置付けられ得る、一種のスプラッシュガードまたはバイザー(図示せず)をさらに含むかまたは別様に組み込むことができる。1つ以上の実施形態では、バイザーは、排出点150の近くでベッドパン104の底部に対して締まりばめを形成するように構成された、U字型または蹄鉄形部材とすることができる。バイザーは、ハウジング102の底部142付近に開口部または漏斗を形成し、これは、洗浄および水洗プロセス中に排出点150においてベッドパン104から排出されるあらゆる飛沫または逸脱した(errant)排泄物質を受け止める。バイザーは、システム100のハウジング内への凹部とすることができ、それは、システム100が便器の上にあり、シャワーヘッドが取り付けられていてそのサイクルにある間にシャワーヘッドが清浄水タンク110から強制的に清浄水を供給しているときにのみ、排泄物および洗浄水が大きな力および清浄水で排泄物保持タンク108、バキュームホース106、およびベッドパン104を通って放出されるためである。しかし、サイクルが、シャワーヘッドを動かしたりスイッチを作動させたりすることによりシステム100を乾燥させるだけのときは、排泄物保持タンク108内の排泄物水洗ファン162(さらに詳細に後述する)は空気を発生させるだけであり、したがって、ベッドパン104、ホース106、排泄物保持タンク108、およびバイザー凹部を乾燥させる。
【0041】
ユーザ(または介護者)は、ベッドパン104が垂直方向下方に向けられ、ベッドパン104の排出点150が便器のボウル部分の方を向くか、または別様にボウル部分内に延びた状態で、システム100を便器上に置くことができる。システム100が便器上に下ろされるにつれて、バイザーも便器のボウル部分内に少なくとも部分的に延びることができる。いくつかの実施形態では、ハウジング102は、ハウジング102が安定化支持部材を必要とせずに便器の上に位置することができるように、便器のボウル部分と嵌合するように構成され得る。そのような実施形態では、ハウジング102は、便器の座部またはセラミックボウルと嵌合するように設計された嵌合領域を提供するか、または別様に画定することができる。しかしながら、他の実施形態では、システム100は、便器に取り付けられるかまたは便器の一部を形成する支持構造体と嵌合するか、または別様に結合されるように構成されてもよい。さらに他の実施形態では、システム100は、本開示の範囲から逸脱することなく、便器の上(上方)に吊り下げられた状態で水洗および洗浄され得る。
【0042】
システム100が便器上に適切に配置されると、システム100は、次に、真水を真水タンク110に搬送するように構成され得る水源154と流体連通され得る。理解されるように、システム100は、便器上に設置される前またはそれに先行して、水源154に流体結合され得る。水源154は、図示されているように、ハウジング102の側壁上に配置され得る流体継手156において、ハウジング102に流体結合され得る。流体継手156は、水源154から真水タンク110への水の投入を容易にすることができる。
【0043】
水源154は、ハウジング102に流体結合可能な任意の局所的に利用可能な水源(加圧または非加圧)であってよい。例えば、水源154は、浴室内のシンクへの流体接続を介して、浴室もしくはシャワーエリア内のシャワーヘッドへの流体接続を介して、または加圧もしくは非加圧の飲料水の任意の他の供給源への流体接続を介して得られる水を含み得る。水源154は、代替的に、浴室便器または病院の便器のベッドパンウォッシャーの水洗部(flushing)に接続された水タンクまたは水ラインへの接続を含んでいてもよい。
【0044】
少なくとも1つの実施形態では、水源154は、ベッドパンおよび可搬式便器を水洗および洗浄するために一般的に使用される局所的なベッドパンシャワーヘッドから得られる水を含み得る。より詳細には、多くの病院および老人ホームの浴室は、便器の隣に位置するか、または便器に流体結合されたベッドパンシャワーヘッドを含む。いくつかのベッドパンシャワーヘッドは、便器に飲料水を供給する同じ水源に流体結合される。水源154がベッドパンシャワーヘッドを含む実施形態では、ベッドパンシャワーヘッドは、流体継手156と嵌合するように構成された嵌合カプラーで後付けすることができるが、これは必須でなくてもよい。少なくとも1つの実施形態では、流体継手156は、ベッドパンシャワーヘッドに設けられたグラッドハンド装置コネクタの対向する半体と嵌合するように構成されたグラッドハンド流体コネクタの半体を含み得る。一般的なグラッドハンド流体コネクタは、対向する構造的コネクタの半体が他方に対して90°回転して接続をロックするときに流体シールを形成する、対向する流体ガスケットを含む。同様のグラッドハンド流体コネクタは、トラクタートレーラーで一般的に見られる。ベッドパンシャワーヘッドの少なくとも1つの実施例が、例として図3に示されている。
【0045】
少なくとも1つの実施形態では、水源154の流体圧力は、流体継手156を介して真水タンク110に導入される水に、より大きな力を与えるように強化(増加)されてもよく、その結果、システム100のより強力な洗浄および水洗がもたらされ得る。このような実施形態では、システム100は、水源154から水を受け取り、水の圧力を増加させるように構成されたポンプ158をさらに含むことができる。いくつかの実施形態では、ポンプ158は、外部ポンプを含み得るが、代替的に、本開示の範囲から逸脱することなく、システム100の一部を形成し、また、別様にハウジング102に装着され得る。ポンプ158の使用は、局所的な水源154の水圧が低いか、または必要とされる洗浄および水洗操作を実行するのに十分高くない場所において有利であることが分かる。
【0046】
水源154から真水タンク110に供給された水は、真水タンク110と排泄物保持タンク108との間をインターフェース接続する(interfaces)排泄物水洗弁160を介して排泄物保持タンク108に循環され得る。弁160は、例えば一方向弁であってよく、排泄物保持タンク108に入る水は、排泄物保持タンク108から排泄物質を洗浄し、洗い流すために使用され得る。いくつかの実施形態では、弁160は、差圧を徐々に減らす(work off)ことができ、排泄物保持タンク108の洗浄中に弁160を開くために必要な圧力が、ビデ装置120およびベッドパン104の水洗のための管を通して水を押し出すための水への圧力よりもかなり大きくなる可能性があるためである。さらに、水洗およびビデ装置120のための水は、真水タンク110に下向きの圧力をかけていない水中ポンプタイプに関連し得る。
【0047】
洗浄および水洗プロセスを助けるために、システム100は、排泄物保持タンク108内に配置され、回転可能なシャフト164に装着された排泄物水洗ファン162をさらに含むことができる。回転可能なシャフト164は、正逆ラチェット機構166を介してモータ112に動作可能に結合され得る。例えば、正ラチェット機構(forward ratcheting mechanism)166は、モータ112が第1の角度方向(例えば、時計回り)に動作してバキューム装置114を回転させるときにラチェットで動き、モータ112が第1の角度方向とは反対の第2の角度方向(例えば、反時計回り)に動作するときに回転可能なシャフト164を駆動(回転)させる。その結果、回転可能なシャフト164および排泄物水洗ファン162は、モータ112が第1の角度方向に動作してバキューム装置114を駆動するとき、排泄物保持タンク108内で静止したままであってよいが、排泄物水洗ファン162は、モータ112が第2の角度方向に動作されると、回転する。いくつかの実施形態では、モータ112は、上部にラチェットを有するダブルシャフトモータであってもよく(一方は、一方向のためにベルトに接続されるプーリ内にあってよく、別のラチェットは、下部シャフト上にあり;例えば、バキュームポンプ114の雌型セクションにある)、極性が逆方向に変更されると回転する。
【0048】
モータ112を第2の角度方向に動作させ、それによって回転可能なシャフト164および排泄物水洗ファン162を回転(作動)させるために、システム100は、ユーザ(または介護者)によって手動で作動可能であり、モータ112に通信可能に結合されたスイッチ170(例えば、逆極性スイッチ)を含むことができる。逆極性スイッチ170が作動すると、モータ112が第2の角度方向に回転し、排泄物水洗ファン162が排泄物保持タンク108内で回転を開始し、それによって真水タンク110から流入する清浄水に撹拌力を生じさせる。水の流入により排泄物保持タンク108内の流体圧力が上昇すると、流入する水を撹拌することにより、排泄物保持タンク108の洗浄が補助され、水と排泄物質を排泄物ホース106に押し込んで、便器のボウルの上に配置されたままのベッドパン104に押しやる。ベッドパン104は垂直方向下方に向けられ、ベッドパン104の排出点150は、便器のボウル部分の方を向いているか、または別様に便器のボウル部分の中に延びているので、流入する水および排泄物質は、便器のボウル部分に堆積される。したがって、システム100の洗浄および水洗は、排泄物保持タンク108、排泄物ホース106、およびベッドパン104を通して水を逆流させ、同時にこれらの構成要素からシステム100内に存在するあらゆる排泄物質を取り除くことから本質的になる。ベッドパン104に逆流した排泄物質および水は、ベッドパン104の露出した排出点150において直ちに便器内に堆積される。
【0049】
システム100の水洗および洗浄を支援する他に、洗浄および水洗プロセス中にシステム100に注入される真水は、真水タンク110内の真水供給を補充するのにも役立つ。その結果、本明細書で説明する洗浄および水洗プロセスの後、システム100は、ビデ装置120のその後の使用に使用することができる清浄水と、ベッドパン104の排泄物を真空引きシステムへ、ひいては排泄物保持タンク108内へと補助する真水で充満させられ、また、別様に適切に満たされる。
【0050】
図2は、本開示の原理に従って使用され得る例示的なビデ槽200の等角側面図である。ビデ槽200は、ビデ装置120と共に使用され、ビデ装置120の使用中の噴流水の飛散および水滴の排出を低減するのを助けることができる。図示されるように、ビデ槽200は、上部204aおよび上部204aの反対側の底部204bを提供する、細長い概ね楕円形または卵形の本体202を含み得る。内部206は、上部204aと底部204bとの間に延び、その中にビデ装置120の全部または一部を受容する大きさである。上部204aは部分的にまたは完全に開いている(露出している)一方、底部204bは閉じており、したがって、本体202は開いた容器状の構造または「槽」を形成する。
【0051】
いくつかの実施形態では、本体202は、少なくともノズル135を内部206に受容する大きさの側壁開口208を画定することができる。ノズル135がビデ槽200の内部206内に配置された状態で、ビデ槽200の開いた上部204aは、ユーザの性器領域に接触されるかまたは密接に係合され得る。次いで、ビデ装置120は、ユーザの性器領域を洗浄するように操作されることができ、ビデ槽200は、ビデ装置120が操作されている間、排泄物質および水が内部206の外側に飛散するのを防止するのに役立つことができる。本体202は、底部204b内に画定されるかまたは底部204bから遠位に延在し、ビデ装置120の使用中に内部206内に集められた排泄物質および水の出口を提供するように構成された、排水口210をさらに提供することができる。使用中、ユーザ(または介護者)は、排水口210を、ベッドパン104(図1)の真上に位置するように配置することができ、これにより、ビデ槽200内に捕捉された排泄物質および水が、排水口210を介してベッドパン104内に堆積される。
【0052】
ビデ槽200は、ビデ槽200をユーザの身体に対してきつく押し付けることを可能にする柔らかく弾性のある材料で作られてもよい。用途によっては、この材料は、ビデ槽200とユーザの身体との間に密封界面または実質的密封界面を生成するのに十分な圧力をユーザ(または介護者)が本体202に加えることを可能にすることができる。さらに、ビデ槽200の材料は、側壁開口208がノズル135を受容するために十分に伸びることができるように、十分弾性を有することができる。ビデ槽200の例示的な材料としては、ゴム、合成ゴム、布、布地、柔らかい医療用材料、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0053】
ビデ槽200は、ビデ装置120を使用する間に誤って飛び散ったり、不注意でこぼれたり、不衛生な排泄物質に曝されたりすることを緩和するか、または完全に防止することによって、ユーザ(および/または介護者)に利益をもたらすことができる。また、ビデ装置120およびビデ槽200を使用することにより、ユーザの性器領域を十分に洗浄するためのティッシュペーパーまたは他の洗浄材料の必要性が低減され、これにより、社会にとってさらなる生態学的利益がもたらされる。また、ユーザは、より清潔になるだけでなく、水によるマッサージから得られる身体的な療法の快適さ、および、ベッドパン体験によって介護者のストレスが(もしあれば)ほぼ完全に解消されることを知る心理的な利点も享受できる。真水タンク110(図1)内の加熱コイル131(図1)または別の温水源により、水を最も快適な温度にすることができる。
【0054】
図3は、本開示の原理に従って使用され得る例示的なデュアルシャワーヘッド300である。上述したように、いくつかの実施形態では、便器内に洗い流される間の洗浄、ビデのための水供給、およびベッドパンの水洗の目的で、システム100(図1)に水を供給する水源154(図1)は、ベッドパンおよび可搬式便器を水洗および洗浄するために一般的に使用される局所的なベッドパンシャワーヘッドを含み得る。そのような実施形態では、ベッドパンシャワーヘッドは、標準的なシャワーヘッドであってもよいし、後付けされるか、または別様に、シャワーヘッド流体継手304に旋回可能に結合された従来のベッドパンシャワーヘッド302を含むデュアルシャワーヘッド300のようなものと置き換えられてもよい。
【0055】
ベッドパンシャワーヘッド302およびシャワーヘッド流体継手304の両方は、デュアルシャワーヘッドの構成(向き)に応じて、水源154から水を供給されることができる。より詳細には、いくつかの実施形態では、図3に示すように、シャワーヘッド流体継手304を展開位置に旋回させると、シャワーヘッド302から投入された水をシャワーヘッド流体継手304へ自動的にそらすことができる。しかしながら、他の実施形態では、デュアルシャワーヘッド300は、シャワーヘッド302から投入された水をシャワーヘッド流体継手304へそらすように手動でシフトさせることができる手動スイッチ306をさらに含むことができる。
【0056】
シャワーヘッド流体継手304は、ハウジング102(図1)の側壁に配置された流体継手156(図1)と嵌合するように構成することができる。上述したように、流体継手156は、グラッドハンド流体コネクタの半体を含み得、シャワーヘッド流体継手304は、グラッドハンド流体コネクタの他方の半体を含み得る。このような実施形態では、各流体コネクタ156、304は、流体コネクタ156、304が他方に対して90°回転して接続をロックするときに流体シールを形成する、対向する流体ガスケットを含むことができる。
【0057】
グラッドハンド水洗式ベッドサイド便器
図4は、本開示の1つ以上の実施形態による、例示的な水洗式ベッドサイド便器400の概略図である。水洗式ベッドサイド便器400(以下、「便器400」)は、便器400を受容するように構成された椅子(図示せず)に動作可能に取り付けられるか、または別様にその上に載置され得る。椅子および嵌合された便器400は、ユーザにトイレサービスを提供するために、ユーザのベッドの隣に位置付けられ得る。図示されているように、便器400は、排泄物容器404が旋回可能に装着されたハウジング402を含む。便座(図示せず)は、排泄物容器404の上方でハウジング402に装着され得る。ベッドサイド便器では通常そうであるように、便座は椅子構造体によって支持され、特に排泄物容器404が便座の中央開口部(図示せず)と垂直に整列しているとき、ハウジング402は便座と連絡する。人間の排泄物が排泄物容器404内に受け入れられた後、便器400は椅子から分離され、建物の浴室便器に運ばれ、便器の蓋が「上がった」位置にある状態で便器のボウル部分上に置かれ得る。その場所の便器(local commode)は、病院、老人ホーム、住宅など、便器400が使用される任意の場所に設置することができる。
【0058】
便器400は、流体継手410で終端する導水管408に流体結合される水洗ノズル406をさらに含む。流体継手410は、便器400を水源412と流体連通させるために使用され得、この水源412は、排泄物容器404を水洗するために導水管408に真水を搬送するように構成され得る。図1の水源154と同様に、水源412は、任意の局所的に利用可能な水源(加圧または非加圧)であってよい。例えば、水源412は、浴室内のシンクへの流体接続を介して、浴室もしくはシャワーエリア内のシャワーヘッドへの流体接続を介して、局所的なベッドパンシャワーヘッドへの流体接続を介して、または加圧もしくは非加圧の飲料水の任意の他の供給源への流体接続を介して得られる水を含み得る。
【0059】
ホース414は、水源412と、第1の流体継手410と嵌合するように構成された第2の流体継手416との間を延び、第2の流体継手416で終端することができる。少なくとも1つの実施形態では、流体継手410、416は、対向する構造的コネクタ半体が他方に対して90°回転されて接続をロックしたときに流体シールを形成する、対向する流体ガスケットを含むグラッドハンド流体コネクタを含み得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、ノズル406は導水管408から垂直に延びることができ、この導水管408は、スイベル418に接続されることができる。便器400は、ノズルばね(図示せず)をさらに含み、これは、排泄物容器404に向かってノズル406に順方向バイアスをかけるようにスイベル418に作用する。ノズルばねは、ばね鋼で作られ、ノズル406を排泄物容器404に対して前方に付勢するためにハウジング402の基部に取り付けられ得る。排泄物容器404がひっくり返ると、ノズル406は反転した排泄物容器404の下で前進する。ノズル406は後壁から取り付けられたストッパーによって止められるが、ノズル406が進み過ぎないようにノズル406を受け止める。排泄物容器404が静止位置に戻されると、ノズル406をノズルばねに抗して押し戻す。このときも、後壁から取り付けられたストッパーがストッパーとしてノズル406の前に来る。
【0061】
便器の動作中、排泄物容器404は、ノズル406に対する付勢を乗り越えて約140°旋回(例えば、回転、反転など)することができる。流体継手410、416がグラッドハンド継手(雄型および雌型の嵌合可能な半体)を含む実施形態では、排泄物容器404は、第2の流体継手416を第1の流体継手410に流体接続する際に、回転または反転することができる。第2の流体継手416が第1の流体継手410に適切に嵌合されると、第1の流体継手410は、以下に概説するように、第1の流体継手410上を回転するように構成された歯車アセンブリに装着されるグラッドハンド歯車キャッチ420内に入れ子式にはまり込むことができる。
【0062】
図5は、図4に示された線に沿った便器400の概略的断面側面図である。図示されているように、第1の回転可能な歯車502は、第1の流体継手410(例えば、グラッドハンド継手)上を回転するように構成されている。第2の流体継手416(例えば、グラッドハンド継手)が第1の流体継手410と嵌合され、便器400の後方に向かって回転されるときは常に、第1の歯車502は、グラッドハンド歯車キャッチ420(図4)に動作可能に接続されているので、これに対応して回転する。
【0063】
第1の歯車502は、チェーン506を介して第2の回転可能な歯車504に動作可能に結合され、第2の歯車504は、第3の回転可能な歯車508を駆動するように配置される。第3の歯車508は、スロット付き容器ダンピングアーム510に回転装着されている。いくつかの実施形態では、ダンピングアーム510は、概ねU字形であってよく、ハウジング402(図4)の一方の側から延び、ハウジング402の前部の周りを回って、ユニットの後部のダンプアームシャフト512によって水平に接続されて終わる。ダンプアームシャフト512は、ダンピングアーム510が後方(またはユニットの上部)で水平に接続するバーである。ダンピングロックアームピン428は、ダンピングアーム510から延び、ラッチスライディングポスト516と係合可能である。現在の例示的な実施形態では、ダンピングアーム510は、U字形構造の両側でよく似ている(mirrors)。その結果、水源412からの対向するグラッドハンド継手が、流体継手410(図4)に接続するために回転されるときはいつでも、そのような回転は、グラッドハンドがそれ自体の中に完全にキャッチされると、ダンピングアーム510を移動させる。
【0064】
一対のタンブラー518(1つを図示)は、水平なスロット付きダンピングアーム510と共にハウジング402(図4)の両側に垂直に配置された対応するスロット付きタンブラーポスト520(1つを図示)を通じて回転接続されている。より具体的には、タンブラー518および対応するタンブラーポスト520は、ハウジング402の対向する側において鏡のような構造(mirrored structures)を構成する。第2の流体継手416(図4)を第1の流体継手410に物理的に接続することによって引き起こされる一連の動作によりダンピングアーム510が上または下に移動し、それによって第2の流体継手416を回転させることが可能になるたびに、タンブラー518は、対応するタンブラーポストを自動的に上または下に移動させる。
【0065】
図4を再び参照し、図5を引き続き参照し、図6および図7をさらに参照すると、各タンブラー518に取り付けられているのは、両タンブラー518から上を向いているタンブラーラッチポスト522の上に適合する穴を両側に有する排泄物容器プレート422(図4および図7)である。排泄物容器プレート422はタンブラー518に直接取り付けられる。排泄物容器プレート422はタンブラー518に取り付けられ、排泄物容器404はプレート422の開口部内に収まる。すると、排泄物容器404のフランジがラッチを越えて押し進み、ラッチの下に引っ掛かる(図7参照)。
【0066】
適合しているプッシュオーバーラッチ424(図4および図7)は、ラッチポスト522に旋回可能に取り付けられ、容器プレート422は、プッシュオーバーラッチ424と対応するラッチポスト522との間に介在する。容器プレート422は、主として、ラッチばね426(図4および図7)および容器解放ハンドル702(図7)を載せるために含まれるが、オプションである。排泄物容器404の平らな水平タブ上の合わせ穴602(図6)は、ラッチばね426が戻るにつれてプッシュオーバーラッチ424を越えて押し進み、よって、容器解放ハンドル702がハウジング402(図4)の前面に向かって引かれるまで、排泄物容器404をロックする。これにより、排泄物容器404を取り外すことができる。
【0067】
ダンピングアームロックピン428(図4および図5)は、ダンピングアーム510のちょうど前面かつ中央において、スロット付きダンピングアーム510の前面から、突出している。ダンピングアームロックピン428は、ボウルロックラッチ430(図4および図5)上に位置するように構成されてもよく、これが移動されなければ、便器400は動作することができないが、それは、ダンピングアームロックピン428がダンピングアーム510の移動を阻止し、その結果、歯車502、504、508および第2の流体コネクタ416の移動を阻止し、それによって、便器400の動作を阻止するためである。しかしながら、ボウルロックラッチ430は、ラッチスライディングポスト516をロック位置に付勢するように構成されたばね432(図4)を用いて、ラッチスライディングポスト516上で水平にスライドするように構成されてもよい。
【0068】
ボウルロックラッチ430は、第1の流体継手410に取り付けられているときに第2の流体継手416(例えば、建物の給水用グラッドハンドル)とインターフェース接続する1つの部品である。ボウルロックラッチ430が第2の流体継手によって押し下げられると、ボウルロックラッチ430はボウルロックピン428の邪魔にならないように押し出され、それにより、便器400は自由に動作する。ボウルロックピン428が戻ると、ボウルロックラッチ430は、典型的なドアラッチと同様の動作をさせる角度のついた界面のために押し倒される。
【0069】
図8は、本開示の1つ以上の追加的な実施形態による、別の例示的な施設用水洗式可搬式便器システム800の概略図である。施設用水洗式可搬式便器システム800(以下、「システム800」)は、図1のシステム100といくつかの点で類似していてよく、したがって、それを参照して最もよく理解され得、同様の参照数字は、再度詳細に説明しない同様の構成要素を指す。システム100と同様に、例えば、システム800は、ハウジング102と、可撓性排泄物ホース106を介してハウジング102に連絡可能に結合されたベッドパン104と、を含む。システム800は、少なくとも水ホース122aおよび空気ホース122bによりハウジング102に連絡可能に結合された手持ち式ビデ装置120をさらに含む。さらに、ハウジング102は、排泄物保持タンク108および真水保持タンク110を含む。
【0070】
しかしながら、図1のシステム100とは異なり、システム800は、本明細書において「滅菌タンク」と呼ばれる第3のタンク802を含む。いくつかの実施形態では、図示されているように、滅菌タンク802は、ハウジング102内の真水保持タンク110と壁を共有してもよい。しかしながら、他の実施形態では、滅菌タンク802は、破線で示すように、ハウジング102に流体結合され得る独立した別個の容器またはタンクを含み得る。
【0071】
滅菌タンク802は、排泄物保持タンク108およびシステム800の他の部分を滅菌および消毒するために使用される消毒水または熱高温消毒水804を収容し、分配するように設計され得る。研究により、化学的洗浄よりも熱洗浄および乾燥の方が有利であることが決定的に示されており、それは、化学的洗浄では危険な残留物が残り得るためである。消毒効果を高めるために、消毒水804は、滅菌タンク802内で高温または「滅菌」温度に維持されてもよい。消毒水804の滅菌温度は、少なくとも76.67℃(170°F)であってよい。いくつかの実施形態では、システム800は、消毒水804を滅菌温度以上に維持するのを助けるために使用される加熱コイル806をさらに含むことができる。そのような実施形態では、加熱コイル806は、滅菌タンク802を加圧するのを助けることもできる。図示の実施形態では、加熱コイル806は、滅菌タンク802内に配置されているが、本開示の範囲から逸脱することなく、代替的に滅菌タンク802の独立した実施形態内に設けることもできる。
【0072】
システム800が洗浄のために便器上に適切に配置されると、システム800は、次に、一般に上述したように、水源154と流体連通され得る。本実施形態では、システム800を水源154に流体結合させることにより、真水タンク110および滅菌タンク802内への真水の搬送を容易にすることができる。水源154は、流体継手156において真水タンク110に流体結合され、別の流体継手808において滅菌タンク802に流体結合され得る。流体継手156、808は、水源154から対応するタンク110、802への水の投入を容易にすることができる。
【0073】
一般に上述したように、排泄物保持タンク108を空にして水洗した後、消毒水804は、次に排泄物保持タンク108に注入されて、排泄物保持タンク108およびその構成部品(例えば、排泄物水洗ファン162)の消毒および滅菌を助けることができる。さらに、消毒水804は、最終的に、排泄物保持タンク108から、排泄物ホース106を通って、ベッドパン104に搬送され、その後の使用のためにベッドパン104を滅菌するのを助ける。いくつかの実施形態では、一般に上述したような排泄物水洗ファン162の動作は、システムを通して熱無菌水を強制的に排出するだけでなく、システムをファン乾燥させる。
【0074】
図示されているように、滅菌タンク802は、弁812で終端する導管810を介して排泄物保持タンク108と流体連通し得る。弁812は、作動時に消毒水804が排泄物保持タンク108に注入されるように、手動で、電気的に、または電気機械的に作動可能であってよい。少なくとも1つの実施形態では、消毒水804は、滅菌プロセスを助けるために圧力下で排泄物保持タンク108に注入され得る。
【0075】
図9は、1つ以上の実施形態による、図8のシステム800に流体結合され得る例示的なグラッドハンド流体継手900である。いくつかの実施形態では、流体継手900は、図3のシャワーヘッド300といくつかの点で類似していてもよい。例えば、流体継手900は、システム800を水源154(図8)と流体連通させて、システム800に、より詳細には、真水保持タンク110(図8)および滅菌タンク802(図8)に水を供給することが可能であり得る。したがって、流体継手900は、グラッドハンドコネクタの対向する半体(複数の半体)を含む、流体継手156、808(図8)の一方または両方と嵌合するように構成されたグラッドハンド流体コネクタの半体を含み得る。
【0076】
滅菌タンク802が独立型ユニットを含む実施形態では、流体継手900を使用して、滅菌タンク802を局所的なベッドパンシャワーヘッドの形態の水源154と流体連通させることができる。このような実施形態では、滅菌タンク802は、システム800(図8)とは別に、独立型滅菌および消毒機械として使用することができる。
【0077】
図示されるように、流体継手900は、ユーザによって把持され得るハンドル902と、ユーザによる移動の際に流体継手900が回転すると同時に移動するインジケータ904と、を含み得る。流体継手900が対向するグランドハンドコネクタ半体に適切に嵌合されると、インジケータ904は、システム800(図8)の動作を変化させる様々なインジケータまたは位置を指し示すことができる。例えば、図示されているように、インジケータ904は、第1の位置または「オフ」位置に移動させることができ、これにより、真水保持タンク110(図8)および滅菌タンク802(図8)のいずれか一方または両方への水の流入が防止される。インジケータ904を第2の位置または「A」に移動させると、システム800は、一般に上述したように、システム800から排泄物の内容物を洗い流すことができる。インジケータ904を第3の位置または「B」に動かすと、やはり一般に上述したように、排泄物保持タンク108を洗浄すると同時に、その後の使用のために真水タンク110を満たすために、真水タンク110を介して排泄物保持タンク108に真水を注入することができる。最後に、インジケータ904を第4の位置または「C」に動かすと、消毒水804が滅菌タンク802から排泄物保持タンク108に注入され、排泄物保持タンク108およびその構成部品を消毒および滅菌することができる。
【0078】
いくつかの実施形態では、インジケータ904を様々な位置の間で動かすことにより、システム800(図8)の様々な構成部品を手動で作動させることができる。例えば、インジケータ904を第4の位置または「C」に動かすと、同時に、弁812(図8)に動作可能に結合されたケーブルが引っ張られ、それによって弁812を開くことができる。他の実施形態では、様々な位置間での流体継手900の回転運動は、1つ以上の電気的または電気機械的接続、およびソレノイド弁、モータなどの関連装置を介して、システム800を動作させる。当業者であれば、このような動作を制御するために、様々なタイプのマイクロプロセッサ、プリント回路基板などが使用され得ることを容易に理解するであろう。
【0079】
本明細書に開示される実施形態には、以下が含まれる:
A.水洗式便器システムであって、ハウジングと、前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、前記真水保持タンクと流体連通していて、前記排泄物容器まで延びる真水ホースと、前記ハウジングに装着され、前記排泄物保持タンク内に真空を発生させるように動作可能なモータを含むバキュームと、前記ハウジングに装着され、前記真水ホースを通る1つ以上の流体が前記排泄物容器内に排出されるよう促すように動作可能なポンプと、を含む、水洗式便器システム。
【0080】
B.水洗式便器システムを使用する方法であって、前記方法は、前記水洗式便器システムをユーザに隣接して配置するステップを含み、前記水洗式便器システムは、ハウジングと、前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、前記真水保持タンクと流体連通していて、前記排泄物容器まで延びる真水ホースと、前記ハウジングに装着され、モータを含むバキュームと、前記ハウジングに装着されたポンプと、を含む、方法。本方法は、前記モータを動作させ、それにより前記排泄物保持タンク内に真空を発生させて、前記排泄物ホースを介してベッドパンから前記排泄物保持タンク内に排泄物質を引き込むステップと、前記ポンプを動作させ、それにより前記真水ホースを通る1つ以上の流体を前記排泄物容器へと促すステップと、前記真水ホースから前記1つ以上の流体を排出し、それにより前記排泄物容器を洗浄するステップと、をさらに含む。
【0081】
C.水洗式便器システムであって、ハウジングと、前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、前記ハウジングに装着され、前記排泄物保持タンク内に真空を発生させるように動作可能なモータを含むバキュームと、を含む、水洗式便器システム。
【0082】
実施形態A、B、およびCの各々は、任意の組み合わせで、以下の追加要素の1つ以上を有することができる:要素1:前記排泄物容器がベッドパンを含む。要素2:前記排泄物容器が、可搬式ベッドサイド便器椅子に装着可能な排泄物容器を含む。要素3:1つ以上のビデホースを介して前記真水保持タンクと流体連通するノズルを含むビデ装置をさらに含む。要素4:前記ポンプは、前記モータを動作させると同時に前記ポンプが動作するように、前記バキュームに動作可能に結合されている。要素5:前記ポンプが、プーリーベルトを使用して前記バキュームに動作可能に結合されている。要素6:前記1つ以上のビデホースが、前記真水タンク内に存在する水と流体連通する水ホースと、空気源と流体連通する空気ホースと、を含む。要素7:前記ビデ装置は、前記水が前記ノズルから排出される「水」位置、前記空気が前記ノズルから排出される「空気」位置、前記水と前記空気との組み合わせが前記ノズルから排出される「コンボ」位置、少なくとも前記空気が前記ノズルから排出されるのを防止するが、前記排泄物ホースを通じた真空引きを容易にする「真空」位置、および前記モータの動作を停止させる「オフ」位置からなる群から選択される複数のスイッチ位置の間で作動可能なスイッチをさらに含む。要素8:前記モータの動作は、前記「オフ」位置から残りの複数のスイッチ位置のいずれかに前記スイッチを作動させることによってトリガされる。要素9:開いた上部、閉じた底部、および前記開いた上部と前記閉じた底部との間に延びる内部を提供する本体と、前記本体内に画定され、少なくとも前記ノズルを前記内部に受容する大きさの側壁開口と、前記ビデ装置を使用する間に前記内部の中に集められた排泄物質および水の出口を提供する、前記閉じた底部から遠位に延びる排水口と、を含むビデ槽をさらに含む。要素10:前記ハウジングの底部に配置され、前記排泄物容器を受容する大きさにされた洗浄ラックと、前記ハウジングの前記底部に設けられ、前記排泄物容器が前記洗浄ラックに受容されたときに、前記排泄物容器に画定された穴と嵌合し、前記穴を部分的に閉塞する大きさの穴シールと、をさらに含む。要素11:前記ハウジング上に配置され、水源を前記真水タンクに流体結合する場所を提供する流体継手をさらに含む。要素12:前記水源が、シャワーヘッド流体継手に旋回可能に結合されたシャワーヘッドを含むデュアルシャワーヘッドとして後付けされたベッドパンシャワーヘッドから得られる水を含み、前記シャワーヘッド流体継手が前記流体継手と嵌合可能である。要素13:前記流体継手および前記シャワーヘッド流体継手が、嵌合可能なグラッドハンド継手を含む。要素14:前記真水タンクと前記排泄物保持タンクとの間をインターフェース接続し、前記排泄物保持タンクに清浄水を供給する排泄物水洗弁と、前記排泄物保持タンク内に回転可能に装着され、前記清浄水に対する撹拌力を生じさせるように回転可能な排泄物水洗ファンであって、前記撹拌力により、前記排泄物保持タンクを浄化し、前記清浄水と前記排泄物質とを前記排泄物ホースを通して前記排泄物容器まで押し進める、排泄物水洗ファンと、をさらに含む。要素15:前記真水保持タンクの1つ以上の外壁が、前記ハウジングの対応する1つ以上の外壁を構成し、前記排泄物保持タンクが、少なくとも部分的に前記真水タンクに囲まれている。要素16:前記排泄物保持タンクを滅菌および消毒するために使用される熱温水を収容する滅菌タンクをさらに含み、前記滅菌タンクが、弁で終端する導管を介して前記排泄物保持タンクと流体連通している。
【0083】
要素17:前記水洗式便器システムが、1つ以上のビデホースを介して前記真水保持タンクと流体連通するノズルを含むビデ装置をさらに含み、前記方法が、前記ポンプを動作させ、それによって前記真水タンク内に存在するか、または外部チャンバからの前記1つ以上の流体を、前記1つ以上のビデホースを通して前記ノズルへと促すことをさらに含む。要素18:前記1つ以上の流体は水を含み、前記ノズルから前記1つ以上の流体を排出することは、前記ノズルから前記水を排出することと、前記水でユーザの身体の一部を洗浄することと、を含む。要素19:前記1つ以上のビデホースが、前記真水タンク内に存在する水と流体連通する水ホースと、前記真水タンク内に存在する空気と流体連通する空気ホースと、を含み、前記ビデ装置は、前記水が前記ノズルから排出される「水」位置と、前記空気が前記ノズルから排出される「空気」位置と、前記水と前記空気との組み合わせが前記ノズルから排出される「コンボ」位置と、前記水と前記空気が前記ノズルから排出されるのを防ぐが、前記排泄物ホースを通じた真空引きを容易にする「真空」位置と、前記モータの動作を停止させる「オフ」位置と、からなる群から選択される複数のスイッチ位置の間で作動可能なスイッチをさらに含む。要素20:前記水洗式便器システムが、開いた上部、閉じた底部、および前記開いた上部と前記閉じた底部との間に延びる内部を提供する本体を含むビデ槽をさらに含み、前記方法は、前記本体に画定された側壁開口を介して少なくとも前記ノズルを前記内部の中に受容することと、前記ビデ装置を前記ユーザの身体の一部に対して押し付けることと、前記ビデ装置を動作させ、それによって前記ノズルから水を排出して前記ユーザの身体の前記一部を洗浄することと、前記閉じた底部から遠位に延びる排水口を介して前記ビデ槽から水および排泄物質を排出することと、をさらに含む。要素21:前記ハウジングの底部に配置された洗浄ラックに前記排泄物容器を配置することと、前記水洗式便器システムを便器のボウル部分上に位置付けることと、前記排泄物容器が前記洗浄ラックに受容されたときに、前記排泄物容器に画定された穴を前記ハウジングの前記底部に設けられた穴シールと嵌合させることと、前記真水タンクと前記排泄物保持タンクとの間をインターフェース接続する排泄物水洗弁を介して前記排泄物保持タンク内に清浄水を搬送することと、前記排泄物保持タンク内に装着された排泄物水洗ファンを回転させ、それにより前記清浄水を撹拌して前記排泄物保持タンクを浄化することと、前記排泄物保持タンク内に存在する排泄物質を前記排泄物ホース内および前記排泄物容器まで押し進めることと、前記排泄物質を前記便器の前記ボウル部分内に堆積させることと、をさらに含む。要素22:前記水洗式便器システムが、弁で終端する導管を介して前記排泄物保持タンクと流体連通する滅菌タンクをさらに含み、前記方法が、前記滅菌タンクから前記導管および前記弁を介して前記排泄物保持タンクに消毒水を搬送することと、前記排泄物保持タンクから前記排泄物ホースを通して前記排泄物容器に前記消毒水を搬送することと、前記排泄物保持タンク、前記排泄物ホースおよび前記排泄物容器を前記消毒水で滅菌および消毒することと、をさらに含む。
【0084】
非限定的な例として、A、B、およびCに適用可能な例示的な組み合わせには、以下が含まれる:要素3と要素4;要素4と要素5;要素3と要素6;要素6と要素7;要素7と要素8;要素3と要素9;要素11と要素12;要素12と要素13;要素17と要素18;要素17と要素19;および要素17と要素20。
【0085】
したがって、開示されたシステムおよび方法は、言及された目的および利点ならびにそれらに固有のものを達成するために十分に適合される。本開示の教示は、本明細書の教示の利益を有する当業者に明らかな、異なるが等価な様式で修正および実施され得るので、上記に開示された特定の実施形態は、例示に過ぎない。さらに、本明細書に示される構造または設計の詳細については、以下の特許請求の範囲に記載される以外には、いかなる制限も意図されない。したがって、上記に開示された特定の例示的な実施形態は、変更、組み合わせ、または修正が可能であり、そのようなすべての変形は、本開示の範囲内とみなされることは明らかである。本明細書において例示的に開示されるシステムおよび方法は、本明細書において具体的に開示されない要素および/または本明細書において開示される任意のオプションの要素がない場合にも好適に実施され得る。組成物および方法は、種々の成分またはステップを「含む(comprising)」、「含有する(containing)」、または「含む(including)」という用語で記載されるが、組成物および方法はまた、種々の成分およびステップから「本質的になる」かまたは「なる」ことができる。上記で開示されたすべての数および範囲は、いくらか異なる場合がある。下限値および上限値を有する数値範囲が開示される場合は常に、その範囲内に入る任意の数および含まれる任意の範囲が具体的に開示される。特に、本明細書に開示されるあらゆる数値範囲(「約aから約bまで」、または等価的に「およそaからbまで」、または等価的に「およそa~b」という形式のもの)は、より広い数値範囲内に包含されるあらゆる数および範囲を規定するものと理解される。また、特許請求の範囲に記載された用語は、特許権者によって明示的かつ明確に定義されていない限り、平易な通常の意味を有する。さらに、特許請求の範囲において使用される不定冠詞「a」または「an」は、本明細書において、それが導入する要素のうちの1つまたは複数を意味するものと定義される。本明細書と、参照により本明細書に組み込まれる可能性のある1つ以上の特許または他の文書における単語または用語の用法に矛盾がある場合は、本明細書と一致する定義を採用すべきである。
【0086】
本明細書で使用される場合、「および」または「または」という用語でアイテムのいずれかを区切った、一連のアイテムに先行する「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、リストの各メンバー(すなわち、各アイテム)ではなく、リスト全体を修飾する。「~のうちの少なくとも1つ」という語句は、アイテムのうちのいずれか1つの少なくとも1つ、および/またはアイテムの任意の組み合わせの少なくとも1つ、および/またはアイテムのうちそれぞれの少なくとも1つを含む意味を許容する。一例として、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」または「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」という語句はそれぞれ、Aのみ、Bのみ、またはCのみ;A、B、およびCの任意の組み合わせ;ならびに/またはA、B、およびCのうちそれぞれの少なくとも1つを指す。
【0087】
上(above)、下(below)、上(upper)、下(lower)、上方(upward)、下方(downward)、左、右などの方向を示す用語の使用は、図に描かれているように、例示的な実施形態に関連して使用され、上方方向は、対応する図の上部に向かい、下方方向は、対応する図の底部に向かっている。
【0088】
〔実施の態様〕
(1) 水洗式便器システムであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、
前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、
前記真水保持タンクと流体連通していて、前記排泄物容器まで延びる真水ホースと、
前記ハウジングに装着され、前記排泄物保持タンク内に真空を発生させるように動作可能なモータを含むバキュームと、
前記ハウジングに装着され、前記真水ホースを通る1つ以上の流体が前記排泄物容器内に排出されるよう促すように動作可能なポンプと、
を含む、水洗式便器システム。
(2) 前記排泄物容器がベッドパンを含む、実施態様1に記載のシステム。
(3) 前記排泄物容器が、可搬式ベッドサイド便器椅子に装着可能な排泄物容器を含む、実施態様1に記載のシステム。
(4) 1つ以上のビデホースを介して前記真水保持タンクと流体連通するノズルを含むビデ装置をさらに含む、実施態様1に記載のシステム。
(5) 前記ポンプは、前記モータを動作させると同時に前記ポンプが動作するように、前記バキュームに動作可能に結合されている、実施態様4に記載のシステム。
【0089】
(6) 前記ポンプが、プーリーベルトを使用して前記バキュームに動作可能に結合されている、実施態様5に記載のシステム。
(7) 前記1つ以上のビデホースが、
前記真水タンク内に存在する水と流体連通する水ホースと、
空気源と流体連通する空気ホースと、
を含む、実施態様4に記載のシステム。
(8) 前記ビデ装置は、
前記水が前記ノズルから排出される「水」位置と、
前記空気が前記ノズルから排出される「空気」位置と、
前記水と前記空気との組み合わせが前記ノズルから排出される「コンボ」位置と、
少なくとも前記空気が前記ノズルから排出されるのを防止するが、前記排泄物ホースを通じた真空引きを容易にする「真空」位置と、
前記モータの動作を停止させる「オフ」位置と、
からなる群から選択される複数のスイッチ位置の間で作動可能なスイッチをさらに含む、実施態様7に記載のシステム。
(9) 前記モータの動作は、前記「オフ」位置から残りの複数のスイッチ位置のいずれかに前記スイッチを作動させることによってトリガされる、実施態様8に記載のシステム。
(10) 開いた上部、閉じた底部、および前記開いた上部と前記閉じた底部との間に延びる内部を提供する本体と、
前記本体内に画定され、少なくとも前記ノズルを前記内部に受容する大きさの側壁開口と、
前記ビデ装置を使用する間に前記内部の中に集められた排泄物質および水の出口を提供する、前記閉じた底部から遠位に延びる排水口と、
を含むビデ槽をさらに含む、実施態様4に記載のシステム。
【0090】
(11) 前記ハウジングの底部に配置され、前記排泄物容器を受容する大きさの洗浄ラックと、
前記ハウジングの前記底部に設けられ、前記排泄物容器が前記洗浄ラックに受容されたときに、前記排泄物容器に画定された穴と嵌合し、前記穴を部分的に閉塞する大きさの穴シールと、
をさらに含む、実施態様1に記載のシステム。
(12) 前記ハウジング上に配置され、水源を前記真水タンクに流体結合する場所を提供する流体継手をさらに含む、実施態様1に記載のシステム。
(13) 前記水源が、シャワーヘッド流体継手に旋回可能に結合されたシャワーヘッドを含むデュアルシャワーヘッドとして後付けされたベッドパンシャワーヘッドから得られる水を含み、前記シャワーヘッド流体継手が前記流体継手と嵌合可能である、実施態様12に記載のシステム。
(14) 前記流体継手および前記シャワーヘッド流体継手が、嵌合可能なグラッドハンド継手を含む、実施態様13に記載のシステム。
(15) 前記真水タンクと前記排泄物保持タンクとの間をインターフェース接続し、前記排泄物保持タンクに清浄水を供給する排泄物水洗弁と、
前記排泄物保持タンク内に回転可能に装着され、前記清浄水に対する撹拌力を生じさせるように回転可能な排泄物水洗ファンであって、前記撹拌力により、前記排泄物保持タンクを浄化し、前記清浄水と排泄物質とを前記排泄物ホースを通して前記排泄物容器まで押し進める、排泄物水洗ファンと、
をさらに含む、実施態様1に記載のシステム。
【0091】
(16) 前記真水保持タンクの1つ以上の外壁が、前記ハウジングの対応する1つ以上の外壁を構成し、前記排泄物保持タンクが、少なくとも部分的に前記真水タンクに囲まれている、実施態様1に記載のシステム。
(17) 前記排泄物保持タンクを滅菌および消毒するために使用される熱温水を収容する滅菌タンクをさらに含み、前記滅菌タンクが、弁で終端する導管を介して前記排泄物保持タンクと流体連通している、実施態様1に記載のシステム。
(18) 水洗式便器システムを使用する方法であって、前記方法は、
前記水洗式便器システムをユーザに隣接して配置することであって、前記水洗式便器システムは、
ハウジングと、
前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、
前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、
前記真水保持タンクと流体連通していて、前記排泄物容器まで延びる真水ホースと、
前記ハウジングに装着され、モータを含むバキュームと、
前記ハウジングに装着されたポンプと、
を含む、ことと、
前記モータを動作させ、それにより前記排泄物保持タンク内に真空を発生させて、前記排泄物ホースを介してベッドパンから前記排泄物保持タンク内に排泄物質を引き込むことと、
前記ポンプを動作させ、それにより前記真水ホースを通る1つ以上の流体を前記排泄物容器へと促すことと、
前記真水ホースから前記1つ以上の流体を排出し、それにより前記排泄物容器を洗浄することと、
を含む、方法。
(19) 前記水洗式便器システムが、1つ以上のビデホースを介して前記真水保持タンクと流体連通するノズルを含むビデ装置をさらに含み、
前記方法が、前記ポンプを動作させ、それによって前記真水タンク内に存在するか、または外部チャンバからの前記1つ以上の流体を、前記1つ以上のビデホースを通して前記ノズルへと促すことをさらに含む、実施態様18に記載の方法。
(20) 前記1つ以上の流体は水を含み、前記ノズルから前記1つ以上の流体を排出することは、
前記ノズルから前記水を排出することと、
前記水で前記ユーザの身体の一部を洗浄することと、
を含む、実施態様19に記載の方法。
【0092】
(21) 前記1つ以上のビデホースが、前記真水タンク内に存在する水と流体連通する水ホースと、前記真水タンク内に存在する空気と流体連通する空気ホースと、を含み、
前記ビデ装置は、
前記水が前記ノズルから排出される「水」位置と、
前記空気が前記ノズルから排出される「空気」位置と、
前記水と前記空気との組み合わせが前記ノズルから排出される「コンボ」位置と、
前記水と前記空気が前記ノズルから排出されるのを防ぐが、前記排泄物ホースを通じた真空引きを容易にする「真空」位置と、
前記モータの動作を停止させる「オフ」位置と、
からなる群から選択される複数のスイッチ位置の間で作動可能なスイッチをさらに含む、実施態様19に記載の方法。
(22) 前記水洗式便器システムが、開いた上部、閉じた底部、および前記開いた上部と前記閉じた底部との間に延びる内部を提供する本体を有するビデ槽をさらに含み、
前記方法は、
前記本体に画定された側壁開口を介して少なくとも前記ノズルを前記内部の中に受容することと、
前記ビデ装置を前記ユーザの身体の一部に対して押し付けることと、
前記ビデ装置を動作させ、それによって前記ノズルから水を排出して前記ユーザの身体の前記一部を洗浄することと、
前記閉じた底部から遠位に延びる排水口を介して前記ビデ槽から水および排泄物質を排出することと、
をさらに含む、実施態様19に記載の方法。
(23) 前記ハウジングの底部に配置された洗浄ラックに前記排泄物容器を配置することと、
前記水洗式便器システムを便器のボウル部分上に位置付けることと、
前記排泄物容器が前記洗浄ラックに受容されたときに、前記排泄物容器に画定された穴を前記ハウジングの前記底部に設けられた穴シールと嵌合させることと、
前記真水タンクと前記排泄物保持タンクとの間をインターフェース接続する排泄物水洗弁を介して前記排泄物保持タンク内に清浄水を搬送することと、
前記排泄物保持タンク内に装着された排泄物水洗ファンを回転させ、それにより前記清浄水を撹拌して前記排泄物保持タンクを浄化することと、
前記排泄物保持タンク内に存在する排泄物質を前記排泄物ホース内および前記排泄物容器まで押し進めることと、
前記排泄物質を前記便器の前記ボウル部分内に堆積させることと、
をさらに含む、実施態様18に記載の方法。
(24) 前記水洗式便器システムが、弁で終端する導管を介して前記排泄物保持タンクと流体連通する滅菌タンクをさらに含み、
前記方法が、
前記滅菌タンクから前記導管および前記弁を介して前記排泄物保持タンクに消毒水を搬送することと、
前記排泄物保持タンクから前記排泄物ホースを通して前記排泄物容器に前記消毒水を搬送することと、
前記排泄物保持タンク、前記排泄物ホースおよび前記排泄物容器を前記消毒水で滅菌および消毒することと、
をさらに含む、実施態様18に記載の方法。
(25) 水洗式便器システムであって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に別々に画定された排泄物保持タンクおよび真水保持タンクと、
前記排泄物保持タンクと流体連通していて、排泄物容器まで延びる排泄物ホースと、
前記ハウジングに装着され、前記排泄物保持タンク内に真空を発生させるように動作可能なモータを含むバキュームと、
を含む、水洗式便器システム。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】