特表 2024-520024 折り畳み式テーブル

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-05-21

(54)【発明の名称】折り畳み式テーブル

(51)【国際特許分類】

   A47B 3/06 20060101AFI20240514BHJP

   A47B 3/12 20060101ALI20240514BHJP

   A47B 13/08 20060101ALI20240514BHJP

【ＦＩ】

A47B3/06 D

A47B3/12 B

A47B13/08 A

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023572890

(86)(22)【出願日】2022-06-07

(85)【翻訳文提出日】2023-11-24

(86)【国際出願番号】 KR2022007969

(87)【国際公開番号】W WO2023003165

(87)【国際公開日】2023-01-26

(31)【優先権主張番号】10-2021-0096412

(32)【優先日】2021-07-22

(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】521444228

【氏名又は名称】ジェイケーエル コーポレイション

(74)【代理人】

【識別番号】110000556

【氏名又は名称】弁理士法人有古特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】ラー， ジェ クン

【テーマコード（参考）】

3B053

【Ｆターム（参考）】

3B053FA07

3B053FB07

3B053FB09

3B053LA00

3B053PA06

3B053PC04

(57)【要約】

本発明は、保管及び持ち運びが容易であり且つフレームで構造的剛性を確保した折り畳み式テーブルに関し、本発明の実施例に係る折り畳み式テーブルは、多角形平面の頂点をなすように配置される複数の連結部材、両端が連結部材の側面にそれぞれ結合されて多角形の骨組を形成する複数の支持フレーム、連結部材の上面に結合され複数の支持フレームによって支持される天板、及びそれぞれの一端が連結部材の下面に着脱可能に結合され、他端が地面に接触する複数の脚フレームを含んでよい。
【選択図】図１

【特許請求の範囲】

【請求項1】

多角形平面の頂点をなすように配置される複数の連結部材と、
両端が前記連結部材の側面にそれぞれ結合されて多角形の骨組を形成する複数の支持フレームと、
前記連結部材の上面に結合され、前記複数の支持フレームによって支持される天板と、
それぞれの一端が前記連結部材の下面に着脱可能に結合され、他端が地面に接触する複数の脚フレームを含む、折り畳み式テーブル。

【請求項2】

前記複数の支持フレームのうち互いに対向する一対の支持フレームにそれぞれ取り付けられて前記複数の連結部材の下面から取り外された前記複数の脚フレームがそれぞれ着脱可能にはめ込まれる一対の収納部材をさらに含む、請求項１に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項3】

前記一対の収納部材は、可撓性材料からなり、前記複数の連結部材の下面から取り外された前記複数の脚フレームがはめ込まれるときに弾性変形して前記複数の脚フレームを固定する、請求項２に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項4】

前記連結部材は、前記脚フレームが挿入されたときに前記連結部材の内表面と前記脚フレームの外表面との間に位置するスリーブを含む、請求項１に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項5】

前記脚フレームは、前記一端の外周面に形成される孔と、前記一端の内部に配置されて前記孔を通して前記外周面から放射状方向に突出する押付突起とを含み、
前記押付突起は、前記脚フレームが前記連結部材に挿入されるときに前記連結部材の内表面に押し付けられる、請求項１に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項6】

前記脚フレームは、前記一端の内部に形成され前記押付突起に前記放射状方向に弾性力を加える弾性部材をさらに含む、請求項５に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項7】

前記脚フレームは、前記一端の外周面に形成される孔と、前記一端の内部に配置されるクリップとを含み、
前記クリップは、前記脚フレームの内周面に当接して支持される支持部と、前記孔を通して前記外周面から放射状方向に突出する突起を含む突出部、及び前記支持部と前記突出部とを連結し互いに離れる方向に弾性力を加える湾曲部とを含み、
前記突出部は、前記脚フレームが前記連結部材に挿入されるときに突起が前記連結部材の内表面に押し付けられる、請求項１に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項8】

前記複数の脚フレームが前記連結部材に挿入されるときに前記複数の脚フレーム間の間隔が床面に向かって漸進的に離れるように配置されるように、前記天板に対して傾いて延びるように挿入される、請求項１に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項9】

前記複数の連結部材は、前記多角形の対向する二辺をなすように延びて形成され、前記連結部材の下面から取り外された前記複数の脚フレームがそれぞれ着脱可能にはめ込まれる収納部をさらに含む、請求項１に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項10】

前記収納部は、可撓性材料からなり、前記複数の連結部材の下面から取り外された前記複数の脚フレームがはめ込まれるときに弾性変形して前記複数の脚フレームを固定する、請求項９に記載の折り畳み式テーブル。

【請求項11】

前記天板は、内部がハニカム構造からなる、請求項１に記載の折り畳み式テーブル。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、折り畳み式テーブルに関し、より詳しくは、保管や持ち運びが容易であり且つ構造的剛性を確保した折り畳み式テーブルに関する。

【背景技術】

【0002】

一般的に、折り畳み式テーブルは、持ち運びや保管の利便性のために使用される。
近年、キャンプやピクニックなど屋外で主に使用される軽量であり且つ形態が変形できて持ち運びや保管が容易なテーブルの需要が増加している。
屋外用テーブルは軽量化したほうが持ち運びや保管に有利であるためテーブルを軽量化するが、この場合、テーブルの剛性が弱まり、安定性が低下するおそれがある。したがって、テーブルを軽量化しながらも剛性を確保して安定したテーブルを開発する必要性が要求される。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0003】

本発明の目的は、軽量材料で天板を構成して持ち運びや保管が容易であり且つ骨組の構造的剛性により安定性を確保した折り畳み式テーブルを提供することである。

【課題を解決するための手段】

【0004】

このような目的を達成するための本発明の一実施例に係る折り畳み式テーブルは、多角形平面の頂点をなすように配置される複数の連結部材、両端が連結部材の側面にそれぞれ結合されて多角形の骨組を形成する複数の支持フレーム、連結部材の上面に結合され、複数の支持フレームによって支持される天板、及びそれぞれの一端が連結部材の下面に着脱可能に結合され、他端が地面に接触する複数の脚フレームを含んでよい。

【0005】

また、折り畳み式テーブルは、複数の支持フレームのうち互いに対向する一対の支持フレームにそれぞれ取り付けられて複数の連結部材の下面から取り外された複数の脚フレームがそれぞれ着脱可能にはめ込まれる一対の収納部材をさらに含んでよい。

【0006】

また、一対の収納部材は、可撓性材料からなり、複数の連結部材の下面から取り外された複数の脚フレームがはめ込まれるときに弾性変形して複数の脚フレームを固定してよい。
連結部材は、脚フレームが挿入されたときに連結部材の内表面と脚フレームの外表面との間に位置するスリーブを含んでよい。

【0007】

脚フレームは、一端の外周面に形成される孔と、一端の内側に配置されて孔を通して外周面から放射状方向に突出する押付突起を含み、押付突起は、脚フレームが連結部材に挿入されるときに連結部材の内表面に押し付けられてよい。
脚フレームは、一端の内部に形成され押付突起に放射状方向に弾性力を加える弾性部材をさらに含んでよい。

【0008】

脚フレームは、一端の外周面に形成される孔と、一端の内部に配置されるクリップとを含み、クリップは、脚フレームの内周面に当接して支持される支持部と、孔を通して外周面から放射状方向に突出する突起を含む突出部、及び支持部と突出部とを連結し互いに離れる方向に弾性力を加える湾曲部とを含み、突出部は、脚フレームが連結部材に挿入されるときに突起が連結部材の内表面に押し付けられてよい。

【0009】

複数の脚フレームが連結部材に挿入されるときに複数の脚フレーム間の間隔が床面に向かって漸進的に離れるように配置されるように、複数の脚フレームは天板に対して傾いて延びるように挿入されてよい。

【0010】

また、本発明の一実施例によれば、複数の連結部材は、多角形の対向する二辺をなするように延びて形成され、連結部材の下面から取り外された複数の脚フレームがそれぞれ着脱可能にはめ込まれる収納部をさらに含んでよい。

【0011】

収納部は、可撓性材料からなり、複数の連結部材の下面から取り外された複数の脚フレームがはめ込まれるときに弾性変形して複数の脚フレームを固定してよい。
天板は、内部がハニカム構造からなるものであってよい。

【発明の効果】

【0012】

上述したように、本発明の実施例に係る折り畳み式テーブルによれば、テーブルの保管や持ち運びが容易であり、且つ支持フレームによって形成された骨組がテーブルの構造的な剛性を備えることで種々の材料で製作され又は様々な構造を持つ天板の使用が可能である。
また、脚フレームの取り外し収納により保管や持ち運びの際に体積が低減する。
さらに、脚フレームの強固な結合によりテーブルの使用の際の安定性が確保される。

【図面の簡単な説明】

【0013】

【図1】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの下側斜視図である。

【図2】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの分解された状態を示す上側斜視図である。

【図3】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの連結部材を示す図である。

【図4】図３におけるＩ-Ｉ矢視線断面図である。

【図5a】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの使用状態を示す底面図である。

【図5b】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの収納状態を示す底面図である。

【図6】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの収納部材を示す斜視図である。

【図7a】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの脚フレームの組立前の状態を示す断面図である。

【図7b】本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブルの脚フレームの組立後の状態を示す断面図である。

【図8a】本発明の変形例に係る連結部材と脚フレームの組立前の状態を示す断面図である。

【図8b】本発明の変形例に係る連結部材と脚フレームの組立後の状態を示す断面図である。

【図9a】本発明の第２実施例に係る折り畳み式テーブルの使用状態を示す底面図である。

【図9b】本発明の第２実施例に係る折り畳み式テーブルの収納状態を示す底面図である。

【図10】本発明の第２実施例に係る折り畳み式テーブルの連結部材を示す図である。

【図11】本発明の変形例に係る天板が使用された折り畳み式テーブルの斜視図である。

【発明を実施するための形態】

【0014】

以下、本発明の好ましい実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明することにする。
（第１実施例）
図１及び図２に示すように、本発明の第１実施例に係る折り畳み式テーブル１００は、４本の支持フレーム２が矩形骨組を形成し、それぞれの支持フレーム２の先端が連結部材１に挿入されることで複数の支持フレーム２が連結部材１に結合される。このように矩形骨組を形成すると、それぞれの連結部材１は支持フレーム２の間に位置する。矩形骨組の上部には天板３が結合され、下部には４本の脚フレーム４がそれぞれ連結部材１に結合される。

【0015】

支持フレーム２により形成される骨組は、矩形の他に正方形や五角形などの別の多角形であってもよい。多角形骨組の形状に応じて骨組の上部に結合される天板３の形状が変わってもよい。
複数の支持フレーム２により形成された骨組が剛性を有するので、比較的に構造的剛性が弱く軽量材料からなる天板３を結合してもテーブルの安定性が確保できる。したがって、本発明の折り畳み式テーブル１００は、天板の重量を減らしてテーブルを軽量化しながらテーブルの使用の際の安定性は保持する。

【0016】

天板３は、物を載せて支えるための機能をするので、一般的に広い板状を有する。本実施例では、天板３は矩形形状の板であるが、このような形状に限られるものではなく、前述したように多角形の骨組に応じて他の形状を有してもよい。例えば、天板３は、正方形とは異なる他の多角形の形状を有してよく、円形、楕円形などの形状を有してもよい。
また、本実施例において支持フレーム２及び脚フレーム４は円形の断面を有する棒状であるが、必ずしもこのような形状に限られるものではない。例えば、支持フレーム２及び脚フレーム４は、矩形、正方形などのような多角形の断面を有してもよい。

【0017】

脚フレーム４が連結部材１と結合された場合、地面に接触する脚フレーム４の下端にはゴムなどの材質から形成された滑り止め部材４８が結合されてよい。滑り止め部材４８の結合により地面に圧跡がつくことを防止することができ、且つ地面との摩擦力によりテーブルが滑ることを防止するので、テーブルの安定性を高めることができる。

【0018】

図３及び図４に示すように、連結部材１は、天板３を載置できる方形の板状の上部を有し、支持フレーム２が挿入される２つの側溝１１、脚フレーム４が挿入される下溝１２、及び天板３と結合するときに固定ピース１０１が通過する４つの連結孔１３を含む。
天板３が載置される連結部材１の上部は、天板３と接触する面積を広げ且つ天板３との確実な結合のために、好ましくは平坦な端面を有する。該上部は方形の他に円形などの板状を有してもよい。

【0019】

連結部材１と天板３とは、固定ピース１０１が連結孔１３を通過して天板３に挿入される形で結合される。なお、連結部材１と天板３とは、これ以外に他の方法による結合も可能である。固定ピース１０１の個数は、デザインや結合方法などに応じて変更可能である。
支持フレーム２は方形骨組を形成するので、側溝１１は地面と平行であり且つ互いに垂直な方向に２つ形成される。支持フレーム２は、該支持フレーム２の両端がそれぞれ連結部材１の側溝１１に挿入される形で結合される。

【0020】

下溝１２は、天板３に対して垂直に形成されてよいが、複数の脚フレーム４が連結部材１に挿入されるときに複数の脚フレーム４間の間隔が床面に向かって漸進的に離れるように配置されるように、天板３に対して傾いて延びるように形成されてもよい。天板３に対する傾きの程度は当業者の設計によって異なり得る。このように下溝１２が天板３に対して傾くように延びて形成された場合、脚フレーム４が連結部材１に挿入されるときに下溝１２と脚フレーム４との間の隙間により生じるがたつきの程度が低減され得る。

【0021】

脚フレーム４は連結部材１の下部に結合される。連結部材１の下部に形成される下溝１２に脚フレーム４の上端が着脱可能に挿入される。連結部材１から取り外された複数の脚フレーム４は、テーブルの下部に形成される収納部材５にはめ込まれて収納され得る。したがって、脚フレーム４を別途に保管しておく必要がないため管理が容易である。

【0022】

図５ａは、折り畳み式テーブル１００の使用のために、連結部材１に複数の脚フレーム４が全て結合された状態を示す図である。図５ａに示すように、収納部材５は、多角形の骨組を形成する複数の支持フレーム２のうち互いに対向して左右の辺をなす支持フレーム２にそれぞれ取り付けられる。

【0023】

図５ｂは、折り畳み式テーブル１００の収納状態を示す図である。図５ｂに示すように、複数の脚フレーム４が連結部材１から取り外されると、脚フレーム４は収納部材５にはめ込まれて収納される。これにより、テーブルの持ち運びや保管が容易になる。
図６を参照すると、収納部材５は、支持フレーム２と結合するときに支持フレーム２の両端に配置される等辺台形状の一対の結合翼５２と、一対の結合翼５２の下部に配置され連結部材１から取り外された脚フレーム４がはめ込まれるように一定の間隔を空けて形成された複数の把持ブロック５４を含む。結合翼５２の断面は等辺台形状に限られず他の形態であってもよい。

【0024】

本実施例において収納部材５と支持フレーム２との結合方式は、締結ボルト１０２と締結ナット１０３との締結により結合する方式である。一対の結合翼５２は、収納部材５が支持フレーム２に結合されるときに締結ボルト１０２が通過する締結孔５３をそれぞれ含む。支持フレーム２にも締結孔５３と同様に締結ボルト１０２が通過できる孔が形成されてよい。締結ボルト１０２が締結孔５３と支持フレーム２を通過してから締結ナット１０３に締結されることにより、収納部材５と支持フレーム２とが結合される。

【0025】

収納部材５は、可撓性材料からなるものであってよい。この場合、連結部材１から取り外された脚フレーム４が収納部材５にはめ込まれるときに把持ブロック５４が弾性変形して脚フレーム４を固定することができる。脚フレーム４がはめ込まれる収納部材５の把持ブロック５４だけを可撓性材料からなるものにしてもよい。

【0026】

図７ａ及び７ｂは、連結部材１に脚フレーム４が結合される構造を示す図である。
図７ａを参照すると、連結部材１の下溝１２の内部にはスリーブ１５が挿入されている。下溝１２に脚フレーム４が挿入されるとき、スリーブ１５は下溝１２の内表面と脚フレーム４の一端の外表面との間に位置するようになる。スリーブ１５を下溝１２の内部に配置する結合方法としては、ボンドを活用したり押し込む方法などがある。

【0027】

連結部材１の下溝１２にスリーブ１５が挿入された構造により、テーブルの安定性が増加する効果が奏される。連結部材１に脚フレーム４が挿入されるときに連結部材１の下溝１２と挿入される脚フレーム４の一端との間には隙間が生じ得る。このような隙間はテーブルを地面上に置いて使用するときに脚フレーム４ががたつく原因となり、テーブルの安定性を低減させ得る。スリーブ１５は、このようながたつきを減らし且つテーブルの安定性を増加させるために、下溝１２と脚フレーム４の一端との間に存在し得る隙間を最小化する役割をするようになる。

【0028】

脚フレーム４は、一端の外周面に形成される孔４１及び一端の内部に配置され孔４１を通して外周面から放射状方向に突出する押付突起４２を含んでよい。連結部材１に脚フレーム４を挿入してテーブルを使用する際に脚フレーム４が連結部材１の下溝１２から抜けやすいと、テーブルの安定性が低減するという問題が生じる。このとき、押付突起４２が下溝１２の内部に押し付けられることにより、脚フレーム４が不意に抜けることを防止し且つ脚フレーム４のがたつきを低減させてテーブルの安定性を高める効果を奏する。

【0029】

また、脚フレーム４は、その一端の内部に設けられて押付突起４２に放射状方向に弾性力を加える弾性部材４３を備える。図７ｂを参照すると、弾性部材４３は、脚フレーム４が連結部材１に挿入されるときに押付突起４２が連結部材１の下溝１２の内部に押し付けられるように弾性力を提供するようになる。これにより、脚フレーム４のがたつきを低減させ、且つ脚フレーム４が連結部材１から不意に抜けることを防止してテーブルの安定性を高めることができる。弾性部材４３は、好ましくは、ばねであってよい。

【0030】

（脚フレームの変形例）
図８ａを参照すると、脚フレーム４は、上述した第１実施例の押付突起４２及び弾性部材４３の代わりに、弾性を有するクリップ４５を備えてよい。クリップ４５は、脚フレーム４の内周面に接触して支えられる支持部４４、脚フレーム４が連結部材１に挿入されるときに連結部材１の内表面に押し付けられる突起を含む突出部４６、及び支持部４４と突出部４６とを連結し互いに離れる方向に弾性力を加える湾曲部４７を含んでよい。

【0031】

図８ｂに示すように、突出部４６の突起は、脚フレーム４の一端の外周面に形成された孔４１を通して連結部材１の下溝１２の内表面に押し付けられる。このようなクリップ４５は、好ましくは、支持部４４と突出部４６とが互いに離れる方向に弾性力を加えやすいように、Ｕ字状またはＶ字状を有してよい。
上述した第１実施例の押付突起４２と同様に、クリップ４５は、突出部４６の突起が下溝１２の内部に押し付けられることにより、脚フレーム４が不意に抜けることを防止し且つ脚フレーム４のがたつきは低減させてテーブルの安定性を高める効果を奏する。

【0032】

（第２実施例）
以下、図９及び図１０を参照して本発明の第２実施例に係る折り畳み式テーブルについて説明する。なお、上述した第１実施例と同一または相当の構成に対しては同一または相当の図面符号を付し、第１実施例と重複する説明は省略する。

【0033】

図９ａを参照すると、本発明の第２実施例に係る折り畳み式テーブル１００の連結部材１は、矩形骨組の平行な二辺をなすように延びた形態であるので、２本の支持フレーム２と結合して矩形骨組を形成するときに対向する二辺をなすようになる。２本の支持フレーム２が平行に配置され、それぞれの支持フレーム２の先端が平行に配置されたそれぞれの連結部材１の側溝１１に挿入されることにより矩形骨組を形成するようになる。連結部材１は、下面から取り外された複数の脚フレーム４がそれぞれ着脱可能にはめ込まれる収納部１４をさらに含む。

【0034】

図９ｂに示すように、複数の脚フレーム４が連結部材１から取り外されると、脚フレーム４は収納部１４にはめ込まれて収納される。
収納部１４は、可撓性材料からなる。したがって、連結部材１から取り外された脚フレーム４が収納部１４にはめ込まれるときに弾性変形して脚フレーム４を固定することができる。

【0035】

上述の実施例に係る折り畳み式テーブル１００は、多角形の骨組を形成する支持フレーム２の結合によって構造的剛性を確保するため、持ち運びや保管の容易性を高めるために比較的に構造的剛性が弱く軽量材料からなる天板３を結合してもテーブルが安定性を有することができる。
一方、図１１に示すように、天板３は、軽量且つ比較的に剛性の弱いハニカム構造からなるものであってよい。天板３は、ハニカムパネルの他、木製合板やダンパーパネルなどからなるものであってもよい。

【0036】

以上の説明は本発明の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者であれば本発明の本質的な特性を逸脱しない範囲で様々な修正及び変形が可能である。したがって、本発明に開示された実施例は本発明の技術思想を限定するものではなく説明するためのものであり、これらの実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5a】

【図5b】

【図6】

【図7a】

【図7b】

【図8a】

【図8b】

【図9a】

【図9b】

【図10】

【図11】

【国際調査報告】