(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-21
(54)【発明の名称】API含有食用品を製造するためのシステムおよび方法、ならびにその結果得られる食用製品
(51)【国際特許分類】
A23L 29/00 20160101AFI20240514BHJP
A23G 3/48 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
A23L29/00
A23G3/48
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574664
(86)(22)【出願日】2022-06-06
(85)【翻訳文提出日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 US2022032351
(87)【国際公開番号】W WO2022256735
(87)【国際公開日】2022-12-08
(32)【優先日】2021-06-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521486114
【氏名又は名称】トランスポート・オーソリティ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100101890
【氏名又は名称】押野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100098268
【氏名又は名称】永田 豊
(72)【発明者】
【氏名】ウォーレン・ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】スミス・ウォルター・リー
【テーマコード(参考)】
4B014
4B035
【Fターム(参考)】
4B014GB07
4B014GK12
4B014GL03
4B014GP12
4B014GP14
4B014GQ05
4B035LC06
4B035LC16
4B035LG04
4B035LG32
4B035LG33
4B035LG37
4B035LK19
4B035LP01
4B035LP34
4B035LP43
4B035LP45
(57)【要約】
本開示は、バッチプロセスで製造される食品に医薬活性成分を送達するための信頼性の高い方法および装置を提供する。一実施例では、医薬活性成分は、バッチ食品が調理され冷却された後に加えられる。食品は、キャンディ、焼いた食べ物、またはバッチとして混合され、その後調理され冷却される任意の代替的な食品であり得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を調製する方法であって、
バッチ食品の混合物を規定するために、食品の混合物を提供するステップと、
前記食品が調理済み食品を規定するように、前記バッチ食品の混合物を調理するステップと、
前記食品が冷却された食品を規定するように、前記調理済み食品を冷却するステップと、
前記提供するステップの後で、前記食品に活性医薬成分(API)を添加するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記冷却するステップは、前記調理済み食品を能動的に冷却することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記冷却するステップは、前記調理済み食品を受動的に冷却することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記提供するステップは、前記バッチ食品の混合物を製造するために複数の食用成分を混合することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記提供するステップは、複数の食用成分を混合することと、その後、前記バッチ食品の混合物を製造するために、ある量の食品を前記複数の食用成分から除去することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記添加するステップは、前記調理するステップの後に実施される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記添加するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記添加するステップは、前記冷却するステップの前に実施される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記APIは、カンナビノイドを含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記カンナビノイドは、完全に脱炭酸されていない、請求項9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記カンナビノイドは、脱炭酸されていない、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記カンナビノイドは、完全に脱炭酸されている、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記食品に送達することを含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記添加するステップは、添加される前記食品を、前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記食品に送達することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、請求項13から14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、請求項13から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項13から18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項13から19のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項13から24のいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
前記添加するステップは、それぞれのAPIを前記食品のうちの種々のものに送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項13から25のいずれか一項に記載の方法。
【請求項27】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記食品に送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記食品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記食品の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、請求項13から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項13から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記添加後、前記食品を後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を変化させること、3)前記APIを前記食品にさらに付着させること、4)前記APIを前記食品に沿って分散させること、および、5)前記食品への前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、請求項13から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
個別化食品を規定するために前記食品を個別化するステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
前記個別化するステップは、前記調理するステップの後、かつ前記冷却するステップの前に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記個別化するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記個別化するステップは、前記混合するステップの後、かつ前記調理するステップの前に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記個別化するステップは、前記個別化食品を前記食品の残部から切断することを含む、請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
前記個別化するステップは、前記食品が個別化食品へと配分されるように、前記食品をそれぞれの金型に送達することを含む、請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記添加するステップは、前記個別化食品に前記APIを添加することを含む、請求項31から34のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記個別化するステップは、前記個別化食品を前記食品の残部から切断することを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記個別化するステップは、前記食品が個別化食品へと配分されるように、前記食品をそれぞれの金型に送達することを含む、請求項31から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項40】
前記個別化食品を前記それぞれの金型から取り出すステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記添加するステップは、前記バッチ食品の混合物を製造するために、ある量の食品を複数の食用成分から除去する前に、実施される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記添加するステップは、前記冷却された食品をそれぞれの金型に送達するステップの前に、前記APIを前記金型に送達することを含み、前記冷却された食品は、前記冷却された食品をそれぞれの金型に送達するステップの間に前記それぞれの金型における送達された前記APIに接触する、請求項39から41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記添加するステップは、前記冷却された食品が前記それぞれの金型に送達される際に、前記APIを前記冷却された食品に直接送達することを含む、請求項39から42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
前記添加するステップは、前記個別化食品が前記それぞれの金型内に配置されている間に、前記APIを前記個別化食品に直接送達することを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記APIは、前記それぞれの金型内の前記個別化食品の連続する層の間に配置される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記個別化食品を包装するステップをさらに含む、請求項31から45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記冷却するステップが実施された後に、前記個別化食品をさらに冷却するステップを含む、請求項31から46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記さらに冷却するステップは、前記添加するステップの後に実施される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記さらに冷却するステップは、前記調理するステップが完了した後に、前記調理済み食品の温度の少なくとも10%だけ前記個別化食品を冷却することを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記調理するステップは、前記食品を少なくとも約93.33℃(約200°F)の温度にすることを含む、請求項31から49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記温度は、約93.33℃(約200°F)~約260℃(約500°F)の範囲である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記冷却するステップは、前記冷却された食品を製造するために前記温度を少なくとも10%だけ低下させる、請求項50から51のいずれか一項に記載の方法。
【請求項53】
前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記個別化食品に送達することを含む、請求項37から52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記添加するステップは、前記個別化食品を前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記個別化食品に送達することを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、請求項53から54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、請求項53から55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、請求項53から55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項53から58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、請求項53から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項61】
各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項53から59のいずれか一項に記載の方法。
【請求項62】
前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項53から64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記添加するステップは、前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を前記複数の個別化食品のそれぞれに送達することを含む、請求項54から65のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
前記添加するステップは、それぞれのAPIを前記個別化食品のうちの種々のものに送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項53から66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記個別化食品に送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記個別化食品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記個別化食品の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、請求項53から68のいずれか一項に記載の方法。
【請求項70】
前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項53から69のいずれか一項に記載の方法。
【請求項71】
前記添加後、前記個別化食品を後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を増加させること、3)前記APIを前記個別化食品にさらに付着させること、4)前記APIを前記個別化食品に沿って分散させること、および、5)前記個別化食品への前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、請求項53から70のいずれか一項に記載の方法。
【請求項72】
前記混合物を複数の金型に送達するステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項73】
前記添加するステップは、前記混合物をそれぞれの金型に送達するステップの前に、前記APIを前記金型に送達することを含み、前記混合物は、前記混合物をそれぞれの金型に送達するステップの間に前記それぞれの金型における送達された前記APIに接触する、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記添加するステップは、前記混合物が前記それぞれの金型に送達された後で、前記APIを前記混合物に直接送達することを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記添加するステップは、前記個別化食品が前記それぞれの金型内に配置されている間に、前記APIを前記個別化食品に直接送達することを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記APIは、前記それぞれの金型内の前記混合物の連続する層の間に配置される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するステップをさらに含む、請求項72から76のいずれか一項に記載の方法。
【請求項78】
前記金型のそれぞれが、ベースと、前記ベースによって支持される少なくとも1つの側壁とを画定して、前記混合物を受容する内部金型キャビティを画定し、前記少なくとも1つの側壁は、前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するように脈動するように構成される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記金型は、前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するように振動するように構成された支持表面上に配置される、請求項77から78のいずれか一項に記載の方法。
【請求項80】
前記混合物の撹拌を刺激するステップをさらに含む、請求項77から79のいずれか一項に記載の方法。
【請求項81】
前記刺激するステップは、前記混合物の露出表面を横切って空気流を向けることを含む、請求項81に記載の方法。
【請求項82】
前記刺激するステップは、前記金型内の前記混合物にエネルギーを向けることを含む、請求項80から81のいずれか一項に記載の方法。
【請求項83】
前記エネルギーは、伝播する電磁波および照明パルスのうちの少なくとも1つとして構成される、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記提供するステップは、前記混合物の成分を装置の混合チャンバに送達することを含み、前記添加するステップは、APIを前記混合チャンバに送達することを含み、前記方法は、添加された混合物を規定するように前記成分と前記APIとを混合するステップをさらに含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項85】
前記提供するステップは、前記混合物の乾燥成分および湿潤成分を前記混合チャンバに送達することを含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記乾燥成分および前記湿潤成分は、単一の投入導管を通して前記混合チャンバに送達される、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記乾燥成分および前記湿潤成分は、それぞれの複数の投入導管を通して前記混合チャンバに送達される、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記混合チャンバへの前記成分の送達前、送達中、または送達後に、前記APIを前記混合チャンバに送達するステップを含む、請求項85から87のいずれか一項に記載の方法。
【請求項89】
前記混合デバイスの出口から複数の金型に前記混合物を送達するステップを含む、請求項84から88のいずれか一項に記載の方法。
【請求項90】
前記混合チャンバは、前記成分および前記APIが混合される際に前記混合チャンバの出口から前記混合物を押し出すように渦を画定する、請求項84から89のいずれか一項に記載の方法。
【請求項91】
前記食品を少なくとも1つのサブバッチに分割するステップをさらに含み、前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチに前記APIを添加することを含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項92】
前記食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップは、前記提供するステップの後、かつ前記調理するステップの前に実施される、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記調理するステップの前に前記APIを添加される、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記調理するステップの後に前記APIを添加される、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの後に前記APIを添加される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップが、前記調理するステップの後、かつ前記冷却するステップの前に実施される、請求項91に記載の方法。
【請求項97】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの前に前記APIを添加される、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの後に前記APIを添加される、請求項96に記載の方法。
【請求項99】
前記バッチ食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、請求項91に記載の方法。
【請求項100】
前記調理するステップは、前記食品を少なくとも65.56℃(150°F)の温度にすることを含む、請求項91から99のいずれか一項に記載の方法。
【請求項101】
前記温度は、約65.56℃(約150°F)~約260℃(約500°F)の範囲である、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
前記冷却するステップは、前記調理するステップが完了した後で前記調理済み食品の温度の少なくとも10%だけ前記調理済み食品の温度を低下させる、請求項91から101のいずれか一項に記載の方法。
【請求項103】
少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記食品を分割するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチを製造するために少なくとも1つの容器に前記食品を送達することを含み、前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済み食品を分割するステップの前に前記容器に前記APIを送達することを含み、前記少なくとも1つのサブバッチは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの間に前記容器内の送達された前記APIに接触する、請求項91から102のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの間に、前記サブバッチに前記APIを直接送達することを含む、請求項91から103のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの後に、前記サブバッチに前記APIを直接送達することを含む、請求項91から104のいずれか一項に記載の方法。
【請求項106】
前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記少なくとも1つのサブバッチに送達することを含む、請求項91から105のいずれか一項に記載の方法。
【請求項107】
前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチを前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記少なくとも1つのサブバッチに送達することを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、請求項106から107のいずれか一項に記載の方法。
【請求項109】
前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、請求項106から108のいずれか一項に記載の方法。
【請求項110】
前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、請求項106から109のいずれか一項に記載の方法。
【請求項111】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項106から111のいずれか一項に記載の方法。
【請求項113】
各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、請求項106から112のいずれか一項に記載の方法。
【請求項114】
各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項106から112のいずれか一項に記載の方法。
【請求項115】
前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、請求項114に記載の方法。
【請求項118】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項106から117のいずれか一項に記載の方法。
【請求項119】
前記少なくとも1つのサブバッチは、複数のサブバッチを含み、前記添加するステップは、前記複数のサブバッチのそれぞれにAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達することを含む、請求項106から117のいずれか一項に記載の方法。
【請求項120】
前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチにそれぞれのAPIを送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項106から119のいずれか一項に記載の方法。
【請求項121】
少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記食品を分割するステップは、複数のサブバッチを製造することをさらに含み、前記添加するステップは、前記サブバッチのうちの種々のものにそれぞれのAPIを送達することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記少なくとも1つのサブバッチに送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記少なくとも1つのサブバッチの少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、請求項120から121のいずれか一項に記載の方法。
【請求項123】
前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチの送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、請求項116から122のいずれか一項に記載の方法。
【請求項124】
前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項116から123のいずれか一項に記載の方法。
【請求項125】
前記添加後、前記少なくとも1つのサブバッチを後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を増加させること、3)前記APIを前記少なくとも1つのサブバッチにさらに付着させること、4)前記APIを前記少なくとも1つのサブバッチに沿って分散させること、および、5)前記少なくとも1つのサブバッチへの前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、請求項116から124のいずれか一項に記載の方法。
【請求項126】
前記調理するステップは、管轄区域の境界線の第1の側で実施され、前記添加するステップは、前記管轄区域の境界線の第2の側で実施される、請求項1から125のいずれか一項に記載の方法。
【請求項127】
前記APIは、単独であるかもしくはフラボノイドおよびテルペンのうちの1つ以上と組み合わせられた、マリファナ植物、麻植物からの抽出物、または任意の代替的なAPIである、請求項1から126のいずれか一項に記載の方法。
【請求項128】
前記APIは、栄養補助食品を含む、請求項1から127のいずれか一項に記載の方法。
【請求項129】
前記食品は、焼いた食べ物である、請求項1から128のいずれか一項に記載の方法。
【請求項130】
前記食品は、グミを含む、請求項1から129のいずれか一項に記載の方法。
【請求項131】
前記食品は、果物またはナッツである、請求項1から129のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願との相互参照〕
本出願は、2021年6月4日に出願された米国特許出願第63/197,189号に対する優先権を主張し、また、2022年4月7日に出願された米国特許出願第63/328,306号に対する優先権を主張するものであり、これらそれぞれの開示は、その全体が本明細書に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
〔技術分野〕
本開示は、大麻製品の分野に関し、より具体的には、大麻を含む食用製品の分野、ならびにそれを製造するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
〔現状の議論〕
合法大麻産業は、米国、カナダ、そして世界中で急速に成長している。従来、バッチ生産された調理済み食品に含まれる大麻、または他の活性医薬成分(API)は、典型的には、生産のバッチ段階中に加えられる。特に、
図1に示されるように、調理済み食品をバッチ生産するための方法100は、調製される食品の成分を提供するステップ101を含む。例えば、提供するステップは、バッチ食品の混合物を生産するために複数の食用成分を一緒に混合するステップ102を含むことができる。いくつかの例では、所望の量のバッチ食品を生産するために、混合物からある量の食品を除去することができる。バッチ食品は、次にステップ103で所望の温度で所望の時間調理され、その後ステップ104で冷却される。バッチ食品は、次にステップ106で個別化食品へと配分され、次にステップ108で所望のとおり包装される。いくつかの例では、個別化食品は、包装前に最終冷却ステップ107にかけられる。
【0004】
従来のAPI付加プロセスには、バッチ食品にAPIを加え、APIの均質な混合物を得ようとして1回以上の混合操作を行うことが含まれる。よって、最終的な個別化食品は、ある量のAPIを含有する。しかしながら、本発明者らは、従来の添加シーケンスが、生産された食品にAPIの用量の実質的なばらつきを生じさせ得ることを発見した。その結果、個別化食品のうちの1つを消費したときに経験される医薬効果は、個別化食品のうちの別のものを消費したときに経験される医薬効果に対して実質的に異なる。この違いは、食品が一口サイズの場合、重大な影響を及ぼす可能性がある。食品が一口サイズより大きい場合、API添加のばらつきにより、さらに、食品の第1の領域が食品の第2の領域より実質的に多いかまたは少ないAPIを含むようになる可能性がある。よって、食品の第1の領域を消費する際に経験される医薬効果は、食品の第2の領域を消費する際に経験される医薬効果に対して実質的に異なる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、必要とされているのは、添加されたAPIが、従来達成されるよりも、生産された個別化食品間で高い一貫性を有する、改善されたバッチ生産された調理済み食品である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例では、食品を調製する方法は、バッチ食品の混合物を提供するステップと、食品が調理済みバッチ食品を規定するように、バッチ食品の混合物を調理するステップと、調理済みバッチ食品が冷却された食品を規定するように、調理済みバッチ食品を冷却するステップと、を含むことができる。本方法は、冷却するステップの後、冷却された食品にカンナビノイドを添加するステップをさらに含むことができる。
【0007】
以下の詳細な説明は、添付図面と併せて読むとよりよく理解されるであろう。添付図面には、例示目的で例としての実施形態が示されている。しかしながら、本開示は、示された正確な配置および手段に限定されないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】調理済み食品をバッチ調製する従来の方法に関連するステップを示すフローチャートである。
【
図2A】活性医薬成分を食用製品に送達するためのシステムの概略斜視図である。
【
図2B】
図2Aに示される食用製品の一部の拡大概略斜視図である。
【
図3A】
図2Aに示されるシステムの添加ゾーンの概略図である。
【
図3B】一実施例における微小液滴の斜視図である。
【
図3C】別の実施例における微小液滴の側面図である。
【
図4】
図2Aに示される食用製品の平面図であり、送達ゾーンを示す。
【
図5A】本開示の態様による活性医薬成分を添加されたミックスナッツの斜視図である。
【
図5B】本開示の態様による活性医薬成分を添加されたドライフルーツの斜視図である。
【
図5C】本開示の態様による活性医薬成分を添加された、焼いた食べ物(baked good)の斜視図である。
【
図5D】本開示の態様による活性医薬成分を添加されたグミの側面図である。
【
図5E】本開示の態様による活性医薬成分を添加された舌圧子の斜視図である。
【
図6A】一実施例に従って構成された添加機の斜視図である。
【
図6B】
図6Aに示される添加機を使用して添加する方法の概略図である。
【
図7】一実施例による調理済み食品をバッチ調製する方法に関連するステップを示すフローチャートである。
【
図8】別の実施例による調理済み食品をバッチ調製する方法に関連するステップを示すフローチャートである。
【
図9A】さらに別の実施例による調理済み食品をバッチ調製する方法に関連するステップを示すフローチャートである。
【
図9B】一実施例における食品を受ける金型キャビティの概略図である。
【
図10】さらに別の実施例による調理済み食品をバッチ調製する方法に関連するステップを示すフローチャートである。
【
図11】さらに別の実施例による調理済み食品をバッチ調製する方法に関連するステップを示すフローチャートである。
【
図12】本開示の一態様における混合デバイスの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1つ以上の異なる態様が本出願に記載され得る。さらに、本明細書に記載される態様の1つ以上について、多数の代替的な構成が記載され得;これらは例示目的でのみ提示されており、本明細書に含まれる態様または本明細書に提示される特許請求の範囲を決して限定するものではないことを理解されたい。構成のうちの1つ以上は、開示から容易に明らかであるように、多数の態様に広く適用可能とすることができる。一般に、構成は、当業者が態様の1つ以上を実施できるように十分に詳細に記載されており、他の構成が利用され得ること、ならびに、特定の態様の範囲から逸脱することなく、構造的、論理的、ソフトウェア的、電気的および他の変更を行い得ることを理解されたい。本明細書に記載される態様のうちの1つ以上の特定の特徴は、本開示の一部を形成する1つ以上の特定の態様または図を参照して説明することができ、それらの中では、例示として、態様のうちの1つ以上の特定の構成が示されている。しかしながら、そのような特徴は、それらが記載されているものに関連した1つ以上の特定の態様または図における使用に限定されないことを理解されたい。本開示は、態様のうちの1つ以上のすべての構成の文字通りの説明でも、すべての構成に存在しなければならない態様のうちの1つ以上の特徴のリストでもない。
【0010】
この特許出願で提供されている項目の見出しおよびこの特許出願の名称は、便宜上のものに過ぎず、決して開示を制限するものとはみなされない。
【0011】
相互に通信しているデバイスは、特に明記しない限り、相互に継続的に通信している必要はない。さらに、相互に通信しているデバイスは、論理的または物理的な1つ以上の通信手段または媒介物を通じて間接的に、または直接的に通信することができる。
【0012】
複数の構成要素が相互に通信している態様の説明は、そのような構成要素のすべてが必要であることを意味するわけではない。反対に、広範な可能な態様を例示し、1つ以上の態様をより完全に例示するために、多様な任意選択的な構成要素が記載され得る。同様に、プロセスステップ、方法ステップ、アルゴリズムなどは、連続した順序で記述されてもよいが、そのようなプロセス、方法、およびアルゴリズムは、特に別段の記述がない限り、一般に、代わりの順序で動作するように構成されてもよい。換言すれば、この特許出願に記載され得るステップの任意のシーケンスまたは順序は、それ自体としては、ステップがその順序で実行されるという要件を示さない。記載されたプロセスのステップは、任意の実際的な順序で実行することができる。さらに、いくつかのステップは、(例えば、一方のステップが他方のステップの後に記述されているため)非同時に発生すると記述または暗示されているにもかかわらず、同時に実行されてもよい。さらに、図面におけるその描写によるプロセスの図示は、図示されたプロセスがそれに対する他の変形および改変を排除していることを意味するものではなく、図示されたプロセス、またはそのステップのうちのいずれかが態様のうちの1つ以上に必要であることを意味するものでもなく、図示されたプロセスが好ましいことを意味するものでもない。また、ステップは、概して1つの態様につき1回記述されるが、これは、それらが起こるのが1回でなければならないことを意味するものではなく、または、プロセス、方法、もしくはアルゴリズムが遂行もしくは実行されるたびに1回のみ起こり得ることを意味するものではない。いくつかのステップは、いくつかの態様もしくはいくつかの発生において省略されてもよく、またはいくつかのステップは、所与の態様もしくは発生において複数回実行されてもよい。
【0013】
単一のデバイスまたは物品が本明細書に記載される場合、単一のデバイスまたは物品の代わりに複数のデバイスまたは物品が使用され得ることは容易に明らかであろう。同様に、複数のデバイスまたは物品が本明細書に記載されている場合、複数のデバイスまたは物品の代わりに単一のデバイスまたは物品を使用してもよいことは容易に明らかであろう。
【0014】
デバイスの機能性または特徴は、そのような機能性または特徴を有するものとして明示的に記載されていない1つ以上の他のデバイスによって代替的に具体化されてもよい。したがって、他の態様は、デバイス自体を含む必要はない。
【0015】
本明細書中で記載または参照される技術および機構は、明確にするために、時として単数形で記載される。しかしながら、特定の態様は、特に明記されていない限り、技術の複数の反復または機構の複数の例示を含み得ることを理解されたい。図中のプロセスの記述またはブロックは、プロセスにおいて特定の論理機能またはステップを実施するための1つ以上の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント、または部分を表すものとして理解されたい。代替的な実施態様は、例えば、当業者に理解されるように、関連する機能性に応じて、実質的に同時または逆の順序を含めて、図示または説明されたものとは違う順序で機能を実行することができる様々な態様の範囲内に含まれる。
【0016】
図7~
図11を参照して後述するように、個別化食品における最終的な用量の誤差の機会を低減するために、食品調製プロセスの1つ以上の段階でAPIを添加することによって、所望の用量のAPIを有する食品を調製するための方法が記載される。最初に、これから概して
図2~
図6を参照して説明されるように、大麻食用品、および結果として得られる食用製品を製造するためのシステムおよび方法が提供される。
【0017】
食用製品に大麻を加える方法およびシステム
ある態様によれば、食用製品または他の基質を大麻または他のAPI含有製品に変換する方法が開示される。この方法は、カンナビノイドなどのAPIを、食用製品または非食用製品であってよい基質に送達するステップを含むことができる。送達するステップは、所定の適用量のカンナビノイドを送達する任意の適切な1つ以上のアプリケータを用いて実施することができる。本明細書で使用される用語「カンナビノイド」は、単独であるかもしくはフラボノイドおよびテルペンのうちの任意の1つ以上と組み合わせられた、CBD、THC、または、任意の代替的なカンナビノイドなどの、マリファナ植物もしくは麻植物からの任意の抽出物を指す。抽出物は、その純粋な形態であってもよく、または例としてカンナビノイド液の乳化形態を含め、所望のとおりに処理されてもよい。本開示は、基質への少なくとも1つのカンナビノイドの付加を提供し、したがってカンナビノイドは、最終製品の市場として企図されるが、他の活性医薬成分(API)を含め(ただし、これらに限定されない)、大麻を伴わない、本明細書に開示されるシステムおよび方法の適用も可能であり、かつ想定される。例えば、本明細書に開示されたシステムおよび方法の適用は、1つ以上のカンナビノイドを含む活性医薬成分(API)、健康上の利益もしくはレクリエーショナルドラッグ経験の一方もしくは両方を提供するものを含む任意の代替的な1つ以上の市販(OTC)もしくは処方薬、または他の方法で制御された摂取可能な物質を含むことが可能であり、かつ想定される。したがって、本明細書における活性医薬成分への言及は、以下のいずれか1つを含むことができる:大麻、天然の油性形態または乳化形態のいずれかの1つ以上のカンナビノイド、1つ以上の市販薬、1つ以上の処方薬、1つ以上のフラボノイド、1つ以上のテルペン、および任意の所望の行動修正消耗品。よって、本明細書中の活性医薬成分の1つ以上への言及は、本明細書で同定された活性医薬成分のいずれか他のものに等しく適用することができる。本開示の態様によれば、カンナビノイドまたは従来の薬物を送達する方法を使用して、やはりAPIである、ホメオパシーのレメディー、風味または匂いを有するハーブサプリメントなどを食用製品に送達することもできる。その結果得られる食用製品は「栄養補助食品」と呼ぶことができ、これは、その定義が「健康を与える添加物を含有するかまたは薬効を有する食品」であるためである。本明細書に記載されるすべてのAPIは、所望により天然化合物または合成化合物として提供することができる。
【0018】
活性医薬成分を基質に加えて、食用食品、食用非食品(edible non-food products)、または他の非食用基質を含み得る、活性含有基質(active-containing substrate)を生産することができる。食用食品は、限定ではなく例として、ハードキャンディ、チョコレートブラウニー、クッキー、グミのようなソフトキャンディ、トレイルミックスバーまたは乾燥肉片のようなセイボリーなどを含むことができる。したがって、いくつかの実施例では、食用食品は、調理済み食品とすることができる。いくつかの具体的な実施例では、食用食品は、焼成食品とすることができる。食用食品は、M&Mキャンディ、グミ、チョコレートキスなどのような一口サイズであってもよく、またはクッキーのように、完全に消費するのに二口以上を必要とするように設計されてもよい。したがって、いくつかの実施例では、食用食品は、複数の混合成分を含むことができる。以下の説明から理解されるように、食品は、APIを食品に加える前に完全に調製され得る。他の実施例では、APIは、食品の調製中に加えられ得る。いくつかの実施例では、食品は、ドライフルーツまたはジャーキーのような乾燥食品であってよい。他の実施例では、食用製品は、フリーズドライされていてよい。さらに他の実施例では、食用製品は、ナッツまたは果物などの生の食品であってよい。
【0019】
食品への活性医薬成分の適用は、活性医薬成分を用いて、より広い範囲の食品を製造することを可能にすることが理解されるであろう。さらに、APIは、従来の方法と比較して、より正確に添加され得る。予め調製された食品に活性医薬成分を適用する場合、食品を調製するために後で加工される未加工成分と組み合わせられる活性医薬成分に関して、短い保存期間を有するAPIを基質に適用し、より短期間で摂取することができる。APIが食品調製プロセス中に加えられる場合、APIが調理または焼成の前に混合されるバルク成分に含まれる従来の方法と比較して、APIをより正確に添加することができる。
【0020】
さらに他の実施例では、上記のように、APIを添加される基質は、食用非食品とすることができる。食品の主な目的は栄養素の送達であるが、非食品の主な目的は、単独でまたは担体とともにAPIを送達することである。食用非食品の例としては、スリップのような溶解可能な材料を挙げることができ、または、カプセル、丸薬、錠剤、ナゲットなどとすることができる。あるいはまた、上述したように、基質は非食用製品33とすることもできる。すなわち、基質は、ヒトが消費するようには設計されていないが、口に入れるように設計されている。1つのこのような非限定的な例は、舌圧子35である(
図5E参照)。
【0021】
1つの態様では、複数の活性含有基質をセットとして提供することができ、基質の一部は、異なる用量の活性医薬成分を有し、異なる曜日など、ある期間の中で異なる時間に摂取されるように設計されている。よって、所望の用量プロファイルを、その期間にわたり患者に送達することができる。代替的または付加的に、活性含有基質の1つは、異なる少なくとも1つの活性医薬成分を含有することができる。よって、活性含有基質のセットは、その期間にわたって順次摂取される(すなわち、次々に摂取される)ように設計することができ、それにより、患者に所望の所定の一連の活性医薬成分を送達する。
【0022】
1つ以上のカンナビノイドを含む活性医薬成分は、API含有液体として液体形態で、またはAPI含有固体として粒状固体形態で基質に送達され得る。API含有液体は、樹脂のような純粋なAPIの形態であってもよく、または、溶媒のような液体担体中のAPIの濃縮物(concentration)の形態であってもよい。API含有固体は、粉末のような純粋なAPIの形態であってもよく、またはAPIと任意の他の適切な物質との混合物であってもよい。基質に送達されるAPI含有液体およびAPI含有粉末は、API含有物質と呼ぶことができる。いくつかの実施例では、アプリケータが、微量の活性医薬成分を基質に送達することができる。例えば、微量は、溶媒によって担持され、約2ナノリットル~約10マイクロリットル、例えば約25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲の体積をそれぞれが有する微小液滴としてアプリケータによって送達され得る。例えば、微小液滴は、約25ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲の体積を有することができる。微小液滴は、所望に応じたAPIの濃度を有することができる。例えば、APIの濃度は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲であり得る。他の実施例では、液体は、APIの純粋な樹脂であってよい。
【0023】
一実施例では、同様の用量のAPIを同様の基質に送達するアプリケータは、ほぼ同じサイズの微小液滴を同様の基質に送達することができることが想定される。したがって、例えば、同じ用量のAPIを有するように設計されたドライフルーツおよび/またはナッツにAPIを送達する場合、アプリケータは、ほぼ同じ体積および数の微小液滴を、各ドライフルーツおよび/もしくはナッツに、または一人分などのグループの、ドライフルーツおよび/もしくはナッツに、送達することができる。
【0024】
以下でさらに詳細に記載されるように、上述の体積のような任意の適切な体積の微小液滴を送達するように構成された添加ヘッドを提供することができる。したがって、各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラム、例えば約1ミリグラム~約2ミリグラムの範囲の微量のAPIを含有することができる。しかしながら、微小液滴は、所望のとおり任意の体積を有し得ることが認識される。さらに、各微小液滴は、例えば、微小液滴の体積に応じて、異なる量のAPIを含有し得ることが認識される。微小液滴中の微量のAPIによって、基質に送達されるAPIの用量を正確に制御することができる。例えば、それぞれの体積の微小液滴は、3シグマで微小液滴の標的体積から、約1%~約10%の範囲、例えば約5%で基質に送達され得る。かくして、各微小液滴中のAPIの用量は、3シグマで標的用量から、約1%~約10%の範囲内、例えば約5%で基質に送達することができる。微小液滴の標的体積は、微小液滴が適用される基質の表面積または体積に基づいて変化し得る。同様に、基質に送達されるAPIの用量は、同様に、ドライフルーツもしくはナッツなどの、基質、または一人分のパッケージ化された基質へのAPIの標的用量から、3シグマで、約1%~約10%の範囲内、例えば約5%であり得る。微小液滴の標的体積は、微小液滴が適用される基質の表面積または体積に基づいて変化し得る。
【0025】
したがって、一実施例では、微量が、連続した個別化(例えば、一度に1つずつの)微小液滴の形態で基質に送達され得る。微小液滴の使用は、従来の技術と比較して、活性医薬成分の正確な用量投与に役立ち得る。微小液滴は、3Dプリンタ、インクジェットプリンタ、または他の適切な印刷プロセスによって基質の外側表面に送達することができる。代替的または追加的に、微小液滴は、精密噴霧によって基質の外側表面に送達され得る。さらに代替的または追加的に、微小液滴は、外側表面によって囲まれた基質の内部場所に送達され得る。例えば、微小液滴は、機械的に注入され得るか、または高圧空気の噴出で微小液滴を基質に向けて発射する空気銃を用いて送達され得る(これは、いくつかのワクチンおよび他の薬物が注射針での注射を用いずに皮下投与され得る方法と類似の方法である)。理論に拘束されることなく、基質の内部場所への微小液滴はまた、潜在的に苦い味(または強い大麻味)の配合物の投与または摂取を、少量のそのような物質をはるかに多量の食用製品に加える手段を提供することにより、容易にするのを助け得ると考えられる。
【0026】
APIを含む微小液滴を基質に送達することができる。微小液滴は、任意の適切な溶媒と混合された溶質として液体形態の少なくとも1つのカンナビノイドを含む溶液を含むことができる。少なくとも1つのカンナビノイドの予測可能な適用量を達成することを助けるために、少なくとも1つのカンナビノイドを溶質と実質的に均一に混合することができる。あるいは、微小液滴は、カンナビノイド抽出物が確実に分配されることを可能にする所望の粘度を有する液体形態の、精製されるか、部分的に精製されるか、または精製されていない、カンナビノイド抽出物からなるか、または本質的になることができる。いくつかの実施例では、液体を加熱して、カンナビノイド抽出物を溶質中で混合することなく所望の粘度を達成することができる。いくつかの実施例では、微小液滴は、油性または親水性の性質を有し得る。例えば、微小液滴は、正確な用量の油ベースまたは水ベースの配合物を囲むタンパク質または他の保護コーティングを有する多層であり得る。液体中のカンナビノイドの濃度を知ることができるので、液体の体積を予め決定して基質に送達し、カンナビノイドの所望の所定の概算適用量を達成することができる。いくつかの他の実施例では、微小液滴は乳化したカンナビノイド液体のものであってもよい。
【0027】
他の態様では、1つ以上のカンナビノイドを含むことができる活性医薬成分は、粒状形態で基質に加えられ得る。例えば、精製されるか、部分的に精製されるか、または精製されていなくてよい、カンナビノイド抽出物は、粉末として基質に送達され得る。いくつかの実施例では、カンナビノイドを結晶化し、粉砕して粉末を製造することができる。粉末中のカンナビノイドの濃度を知ることができるので、粉末の質量を予め決定して基質に送達し、カンナビノイドの所望の適用量を達成することができる。
【0028】
基質に送達される液体または粉末は、単一の所望のカンナビノイドを含むことができる。したがって、単一の所望のカンナビノイドを基質に送達することができる。あるいは、複数の異なる液体または粉末を基質に送達することができ、それぞれは、それら自体の異なる1つ以上のカンナビノイドを含有する。したがって、複数の異なる液体および粉末を送達することによって、複数の所望のカンナビノイドを基質に送達することができる。液体および粉末は、同量でまたは異なる量で送達することができる。したがって、1つ以上のカンナビノイドの、1つ以上の他のカンナビノイドに対する比率を制御することができる。他の実施例では、基質に送達される液体または粉末は、複数のカンナビノイドを、等しい割合または所望の比率で含むことができる。したがって、単一の液体または粉末を基質に送達して、単一のカンナビノイドまたは複数のカンナビノイドのいずれかを送達することができる。1つ以上の粉末または液体を用いて食品に送達される複数のカンナビノイドは、2つ以上のカンナビノイドから、最大で全範囲のカンナビノイド、例えば約113のカンナビノイド、を含むことができる。
【0029】
カンナビノイドは、食用製品が調製された後に、食用製品に加えられるので、カンナビノイドは、食品調製プロセスを受けないことが認識されるべきである。したがって、カンナビノイドは、食品の成分の混合、食品の調理、食品の凍結乾燥、食品の脱水等を受けない。その結果、活性医薬成分は、別の状況では活性医薬成分の効力を低下させる可能性のあるプロセスの対象ではない。しかしながら、本開示は、調製された食品にカンナビノイドを送達する方法が、生の食品、例えば生の果物およびナッツ、食用非食品、ならびに他の非食用基質にさらに適用され得ることを認識している。
【0030】
別の態様によれば、大麻または他の配合物などのAPIは、3D、インクジェット印刷、または任意の適切な代替的な印刷プロセスを含む任意の適切な印刷プロセスを介して適用することができる。場合によっては、このような印刷は、例えば、大麻警告記号または警告のような任意の適切なラベルを適用するために使用することができ、印刷に使用されるインクドットは、主として大麻または麻由来の目標配合物から構成することができる。いくつかの態様では、食用製品への正確な付加のために使用される配合物は、複数の任意の適切なカンナビノイドのうちの1つ以上の実質的な画分を含み得る。そのようなカンナビノイドの非限定的な例としては、THC、CBD、またはこれらの一方もしくは両方と他のカンナビノイドとの組み合わせが挙げられる。いくつかの態様では、カンナビノイドの混合物は、1つ以上のテルペンまたはフラボノイドによって補充することができ、これらのテルペンおよび/またはフラボノイドは、大麻もしくは麻から抽出することができ、または他の供給源から商業的に入手もしくは合成された純粋な物質として提供することができる。さらに、苦い風味または強い大麻風味は、「宿主」食用製品のはるかに優勢な風味の中に隠されている可能性がある。代替的または追加的に、少なくとも1つのカンナビノイドを、摂取中に舌と直接最初に接触するように設計されていない製品の場所に堆積させることができ、それによって、少なくとも1つのカンナビノイドの味をさらにマスキングする。例えば、少なくとも1つのカンナビノイドは、クッキーの上部の丸い表面に適用することができ、クッキーは、下部の平らな表面が舌に接した状態で口の中に置かれるように設計されていることが認識される。代替的または追加的に、微小液滴は、所望のとおりに、砂糖または他の適切な味覚マスキング剤でコーティングすることができる。
【0031】
いくつかの態様では、チョコレート、グミ、リコリスなどの軟らかい食用製品は、(空気銃、針、または当技術分野で既知の他の適切な方法によって)軟らかい食用製品に注入することができる量のカンナビノイドの「担体」または「宿主」として使用されて、加えられた物質を軟らかい食用製品の大部分内に押し込むことができる。大麻の風味はこのようなアプローチによりマスキングされ得る。いくつかの態様では、赤外線、強制空気、またはマイクロ波などのエネルギーを食用製品の表面に適用して、小さな領域内の物質を軟化(またはさらに軟化)させることができ、大麻または麻由来の物質を、赤外線で前処理された領域に、より容易に(または宿主の食用製品中の大きな深さまで)注入することができる。エネルギーは、注入前、注入後、または注入の前後両方で適用することができる。他の実施例では、少なくとも1つのカンナビノイドを、食用製品の複数の表面から最大で食用製品の全表面に適用することができる。
【0032】
食用製品、例えばハードキャンディもしくはソフトキャンディ、または任意の他の適切な食用基質については、インクとして作用するCBD、THC、または他のカンナビノイド配合物を有する可視的なデザインをアイテムに印刷することができる。カンナビノイド配合物の用量の表示を有するマイクロドットを所望に応じて印刷することができる。適用量は、キャンディもしくはチョコレート層のような追加の層に噴霧するか、または追加の層として加えることもできる。いくつかの態様では、少なくとも1つのカンナビノイドは、特に食品成分が付加に適している場合、(例えば、アイシングもしくは他のコーティング中の成分として、またはグミに塗布された砂糖コーティングの一部として)調製された食用製品を包装または送達する直前に、そのような成分と混合することができる。
【0033】
いくつかの態様では、食用製品は、少なくとも1つのカンナビノイドをそれぞれが含有する小さな油球または固体粉末のコーティングでコーティングされて、味をブロックし、または大麻の風味を隠すことができる。いくつかの態様では、着色剤が、配合物ブレンドを食用製品の色素とブレンドするために、少なくとも1つのカンナビノイドを食用製品に送達する前に、少なくとも1つのカンナビノイドに加えられてもよい。
【0034】
一態様によれば、アプリケータは、食用製品の表面上にAPIを噴霧し;大麻または麻由来物質は、大麻または麻由来物質の表面中に拡散するか、または表面上に残留する。
【0035】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有液体を食用製品中に発射する。
【0036】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有液体を食用製品中に吹き付ける。
【0037】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有液体を食用製品の表面上に吹き付ける。
【0038】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を食用製品の表面上にスタンプする。
【0039】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を食用製品の表面上に印刷する。
【0040】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を食用製品の表面上に散布する。
【0041】
ある態様によれば、アプリケータは、食用製品の表面上に1つ以上のAPI含有マイクロピル(micro-pills)を構築する。
【0042】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質の共形コーティングを食用製品に加える。
【0043】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を、食用製品に加える前に、適用された大麻または麻物質の風味、機械的特性、または美しさの少なくとも1つ以上を改変するように構成された1つ以上の調整剤でカプセル化するか、またはこれと混合する。
【0044】
ある態様によれば、アプリケータは、風味または美しさを改変するために、食用製品上のAPI含有物質のサイズ、場所、または分布を調節する。
【0045】
ある態様によれば、アプリケータは、溶液中のAPIの濃度または溶液の成分の一方または両方を調節する。
【0046】
ある態様によれば、食用製品の表面にエネルギーを加えて、API含有物質の食用製品への付着力を高める。ある態様によれば、表面の温度を上昇させるためにエネルギーが加えられる。一態様では、温度は、強制空気、マイクロ波、および赤外光のような光のうちの少なくとも1つを表面に向けることによって上昇させることができる。エネルギーは、API含有物質を食用製品に送達する前に、API含有物質を食用製品に送達した後に、またはAPI含有物質を食用製品に送達する前後両方に、加えることができる。
【0047】
ここで
図2A~
図3を参照すると、活性含有基質を含む、本明細書に記載された上記の方法ステップおよび器具のすべては、任意の適切なシステムに組み込むことができるか、または任意の適切なシステムによって提供することができる。そのような1つのシステム20を図示し、本明細書に記載するが、上述したように、所望の基質の上または中に概算適用量の活性医薬成分を分配するために、多数の代替物が利用可能であることが認識される。一実施例では、システム20は、活性医薬成分22を、食用製品24として構成され得る基質23に送達するように構成され、それによって活性含有基質を製造する。基質が食用製品である場合、活性含有基質は、活性含有食用製品と呼ぶことができる。上述したように、食用製品24は、任意の適切な完全に調製された食品であり得る。あるいは、以下でさらに詳細に説明するように、食用製品24は、従来の添加技術を使用すると一般的である用量の不一致の機会を減少させる食品製造プロセスの1つ以上のステップでAPIを添加され得る。さらに、上述したように、活性医薬成分は、少なくとも1つのカンナビノイド、健康上の利益もしくはレクリエーショナルドラッグ経験を提供する少なくとも1つの代替的な薬物もしくは物質、または法律によって指定されるような任意の望ましい代替的な摂取可能な規制物質を含むことができる。システム20は、所望の量およびタイプの活性医薬成分を有する基質の製品ラインを提供するための費用対効果が高く効率的な方法を提供し得ることが理解されよう。
【0048】
場合によっては、活性医薬成分22を食用製品24に送達する前または後に、調製された食用製品24に1つ以上の補助食用製品を加えることが望ましいことがある。例としては、クッキーにアイシングを加えること、または、ブラウニーもしくはケーキにフロスティングすることが含まれる。しかしながら、これらの例では、クッキーおよびブラウニーは、医薬成分を加える前に完全に調理されているか、または他の方法で調製されていることができる。システム20は、1つ以上の食用製品を受け取るように構成された送達ステーション28と、概算適用量の活性医薬成分(API)22を1つ以上の食用製品に送達するように構成された添加ステーション36と、後処理ステーション40と、概算適用量の活性医薬成分22を担持する食用製品24を包装するように構成することができる包装ステーション42と、のうち1つ以上から、最大ですべてを含むことができる。いくつかの実施例では、概算適用量は、本明細書に記載されるような正確な適用量であり得る。後処理ステーション40は、1)例えば、APIが溶液として送達される場合に、溶媒を乾燥させる、2)APIの粘度を変化させる、例えば増加させる、3)APIを基質にさらに付着させる、4)基質に沿ってAPIを分散させる、5)基質内へのAPIの吸収または拡散を増加させる、のうち少なくとも1つを行うように構成することができる。システムの動作は、カリフォルニア州サンバレーに営業所を有するCreative Automation Companyから市販されているChampion 3700 Digital Dispensing Benchtop Systemなどの任意の適切なコントローラによって制御することができる。
【0049】
用語「実質的な」、「概算」、「約」、および同様の趣旨の単語は、量、体積、質量、重量、用量、サイズ、形状、方向、または他のパラメータに関して使用される場合、記載されたパラメータを、具体的には、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス20%以内、例えば、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス5%以内を含め、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス10%以内、例えば、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス1%以内を含め、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス2%以内の範囲と併せて、含む。
【0050】
少なくとも1つの活性医薬成分が、前述したタイプの溶液、または例えば油として純粋なAPIであってよい、API含有液体25として送達される場合には、システム20は、液体25を保持するように構成された保持タンク26を含むことができる。したがって、液体25は、一実施例では純粋な大麻抽出物であり得るが、他の実施例では、大麻抽出物は、所望に応じて、溶媒などの1つ以上の他の物質と混合されるか、または他の方法で組み合わせられ得る。一実施例では、液体は、概算濃度の上記のカンナビノイドまたは他の活性医薬成分22を有する溶液である。API含有物質中の活性医薬成分の概算濃度は、上述の既知の濃度であり得る。したがって、活性医薬成分22は溶液の溶質を規定することができ、溶液は任意の適切な溶媒を規定することができる。一実施例では、溶媒は、アルコール、例えば、所望によりエタノールもしくは任意の代替的なアルコール、または所望により任意の他の粘度低減剤であり得る。一実施例では、液体25は、約40%~約90%、例えば、溶媒を含む溶液中で約50体積%~約70体積%などの範囲の濃度の活性医薬成分を含有することができる。溶媒は、その後の乾燥ステップの間に実質的にその全体が除去されることが認識される。例えば、溶媒は、食用製品24に適用された後、容易に蒸発することができる。それにもかかわらず、溶媒は少量で消費するのに安全なものであることが望ましいであろう。
【0051】
あるいは、カンナビノイドまたは他の活性API含有液体25は、独立した抽出物であってもよく、これは、燃焼されるかまたはその他の方法で蒸発されるように設計された担体と混合されないことを意味する。抽出物は、所望に応じて精製されるか、部分的に精製されるか、または精製されていなくてもよい。このような独立した抽出物は、比較的高い粘度を有する樹脂の形態であってよく、この樹脂は、抽出物が基質23へ容易に送達されるように適切に自由に流れることを妨げ得ることが認識される。したがって、以下により詳細に説明するように、システム20は、抽出物の温度を上昇させ、それによってAPI含有液体の粘度を低下させるように構成された1つ以上のヒータを含むことができる。代替的または追加的に、液体の粘度を低下させる、アルコールなどの添加剤を液体25に加えることができる。アルコールは、液体25が基質23に適用された後、容易に蒸発する。適切に低い粘度を有する抽出物は、本明細書に記載される任意の方法で基質に容易に送達され得ることが認識される。例えば、抽出物を基質23に適用する間、抽出物を加熱温度に維持することが望ましい場合がある。加熱温度は、約37.78℃(約100°F)~約93.33℃(約200°F)の範囲、例えば少なくとも約37.78℃(約100°F)または少なくとも約65.56℃(約150°F)であり得る。一実施例では、加熱温度は、約65.56℃(約150°F)~約82.22℃(約180°F)の範囲であり得る。抽出物は、室温で十分に低い粘度を有することが想定されるが、それでもなお、場合によっては、溶液を加熱温度に維持することが望ましい場合がある。液体25中の少なくとも1つのカンナビノイドの概算適用量が分かっているので、保持タンク26から添加ステーション36へ、したがって、食用アイテム24へ送達される、所定の概算体積の液体25は、ほぼ所定の所望の概算適用量の医薬成分22を含有することができる。
【0052】
送達ステーション28は、複数の食用製品24などの複数の基質23を受け取るように構成することができる。基質は食用製品24として示されているが、基質は、上述のように任意の適切な代替的な基質として構成され得ることが認識される。一実施例では、システム20は、少なくとも1つの支持部材32の1つ以上の支持表面30を含み、これらは、それぞれの1つ以上の食用製品24を受け取り、支持するように構成されている。支持表面30は、支持部材32のそれぞれの所定の場所によって画定することができる。所定の場所は、幾何学的マーキングによって画定することができる。代替的または追加的に、所定の場所は、支持部材32によって画定されるポケット34によって画定され得る。支持部材32および添加ステーション36の少なくとも一方または両方は、添加ステーション36を食用製品24と整列させるように移動可能とすることができる。添加ステーション36は、一度に概算体積の液体25を1つの食用食品に送達するように構成することができ、または、複数の概算体積の液体25をそれぞれの複数の食用食品に同時に送達するように構成することができる。この点に関して、本明細書における単数形要素の説明は、等しい効力をもって、複数の単数形要素および単数形要素の少なくとも1つに当てはまる。したがって、本明細書において単数形の器具または方法ステップに関連して使用される用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、複数の器具または方法ステップ、および器具または方法ステップの少なくとも1つを含む。逆に、本明細書における複数形要素の説明は、等しい力をもって、単数形要素、または単数形要素の少なくとも1つに当てはまる。したがって、本明細書に記載される複数形の器具または方法ステップは、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、ならびに「少なくとも1つの」を含む。添加ステーション36は、ドイツのフライブルグに営業所を有するBiofluidixから市販されている超低体積液体取り扱い機械として構成することができる。
【0053】
一実施例では、支持部材32は、添加ステーション36と動作可能に整列されるよう食用製品を支持して輸送するように設計されたコンベヤ38または他の適切な支持部材のような任意の適切な送達部材として構成することができる。コンベヤ38は、対応して、送達ステーション28から添加ステーション36まで食用製品24を輸送するように移動可能とすることができる。あるいは、支持表面30は静止していてもよく、後述するように1つ以上の添加ヘッドとして構成され得るアプリケータを含む、添加ステーション36が、基質23と整列されるように移動可能であってもよい。さらに代替的に、支持表面30および添加ステーションの両方は、添加ヘッドを基質23と整列させるように移動可能であってもよい。したがって、支持表面30および添加ステーション36の少なくとも一方は、基質23を添加ステーション36の添加ヘッドと整列させるように、支持表面30および添加ステーション36の他方に対して移動可能とすることができると言える。
【0054】
さらに代替的に、システム20はセルフサービス用に構成され得、それによって、ユーザが、添加ステーション36で支持表面30上に基質を置くことが認識される。あるいは、ユーザは、基質23を支持表面30上に配置し、基質23を、例えば支持表面30に沿って、添加ステーション36まで手動で移動させることができる。この実施例では、支持表面30は、静止した支持表面であり得る。さらに、添加ステーションが、静止していてもよい。
【0055】
活性医薬成分が添加ステーション36から基質23に送達された後、活性含有基質23を添加ステーション36から後処理ステーション40に移動させることができる。活性含有基質23は、支持表面30または任意の適切な代替的な器具を使用して、添加ステーション36から後処理ステーション40に移動させることができる。この点に関して、後処理ステーション40は、いくつかの実施例では、支持表面30に沿って、添加ステーション36とインラインで位置決めすることができる。あるいは、後処理ステーション40は、支持表面30に対してオフラインであってもよい。したがって、活性含有基質は、活性含有基質が包装に適した状態になるまで、所望の時間だけ後処理ステーション40に留まることができる。包装に適した状態になった時点で、活性含有基質は、後処理ステーション40から包装ステーション42に移動することができる。支持表面30または任意の適切な代替的な器具は、活性含有基質を後処理ステーションから包装ステーション42に移動させることができる。この点に関して、後処理ステーション40は、支持表面30に沿って添加ステーション36とインラインに配置することができ、または支持表面30に対してオフラインにすることができる。
【0056】
いったん食用製品24が添加ステーション36と整列されると、添加ステーション36は、所定の概算体積の活性医薬成分、例えば少なくとも1つのカンナビノイドを、食用製品に送達するように構成される。いくつかの実施例では、活性医薬成分は、液体25として提示され得る。液体25中の活性医薬成分の濃度が既知であり、基質23に送達されるべき活性医薬成分の所望の適用量が既知であるので、基質23に送達される液体25の概算体積を決定することができる。いくつかの実施例では、静電力が生成され得、これは、活性医薬成分を基質23に駆動し、それによって、活性医薬成分と基質とが反対に帯電される。例えば、基質23に負の電荷を与えることができ、送達される液体または粉末に正の電荷を加え、それによって静電荷を生成することができる。
【0057】
他の実施例では、活性医薬成分は粉末として基質23に送達され得ることが認識される。例えば、少なくとも1つのカンナビノイドを含有する液体25は、乾燥および結晶化することができる樹脂の初期形態であり得る。得られた結晶は、所望の適用量の活性医薬成分を有する粉末に粉砕することができる。粉末中の活性医薬成分の密度が既知であり、基質23に送達されるべき活性医薬成分の所望の適用量が既知であるので、添加ステーション36によって基質23に送達される粉末の概算質量を決定することができる。
【0058】
添加ステーション36は、複数のアプリケータなど、上述のタイプの少なくとも1つのアプリケータを含むことができる。各アプリケータは、保持タンク26から送達される、それぞれの概算量の概算体積の液体25を分配するように構成された添加ヘッド46を画定することができる。したがって、添加ステーション36は、少なくとも1つの添加ヘッド46、例えば複数の添加ヘッド46を含むことができる。添加ステーション36、特にアプリケータ、したがって添加ヘッド46は、保持タンク26と流体連通している。よって、添加ヘッド46は、保持タンク26から送達された、それぞれの量の体積の液体25を受け取り、それぞれの量を食用製品24に分配するように構成されている。添加ヘッド46によって分配されたそれぞれの量は、保持タンク26から受け取った液体25の概算体積を累積的に規定する。
【0059】
これから説明するように、添加ヘッド46は、正確な量の体積の液体25を食用製品24に送達するように構成することができる。いくつかの実施例では、正確な量は、食用製品24に適用される微量であり得る。したがって、食用製品24は、連邦規則の範囲内で予測可能な用量の活性医薬成分を受け取ることができる。さらに、この用量の活性医薬成分は、所望に応じて食用製品の特定の場所で適用することができる。例えば、特定の実施例では、活性医薬成分が食用製品24の上または中に実質的に均一に分布するように活性医薬成分を送達することが望ましい場合がある。その結果、例えば、食用製品が大きな焼いた食べ物である場合、等しい体積で食用製品の異なる領域を消費すると、実質的に同じ量の活性医薬成分を摂取することになる。大きな焼いた食べ物の1つの非限定的な例は、ブラウニーであり得る。さらに、食用製品24が、混合および/または調理され、その後単一化されたバッチ成分の製品である一口サイズの食品である場合、等しい体積を有する異なる一口サイズの食品の消費は、実質的に同一量の活性医薬成分の摂取を引き起こす。このような一口サイズの食品の1つの非限定的な例は、グミであり得る。一実施例では、添加ヘッド46は、カリフォルニア州サンバレーに営業所を有するCreative Automation Companyから市販されているTrue Volume(商標) Piston Positive Displacement Pumpによって定義することができる。別の実施例では、添加ヘッド46は、ウィスコンシン州ミドルトンに営業所を有するGilson Inc.から市販されているPipetman M P10Mデバイスによって定義することができる。
【0060】
ここで特に
図3を参照すると、添加ステーション36は、保持タンク26と添加ヘッド46との間に配置された注入リザーバ49を含むことができる。添加ステーション36は、保持タンク26からリザーバ49に延びる第1の導管51と、リザーバ49から添加ヘッド46に向かって延びる第2の導管53と、を含むことができる。よって、リザーバ49は、保持タンク26からの体積の液体25を受け取ることができる。添加ステーション36は、リザーバ49から延びる第2の導管53をさらに含むことができる。第2の導管53は、マニホールド55まで延びることができる。したがって、リザーバ49は、ポンプによって提供される圧力差の下で、マニホールド55にこの体積の液体25を送達することができ、マニホールド55は、添加ヘッド46にこの体積の液体25を分配することができる。この点に関して、第2の導管53は、添加ヘッド46と流体連通していることを理解されたい。ポンプは、正の圧力差を規定する正のポンプ(positive pump)とすることができる。保持タンク25は、液体25を保持タンク26から添加ヘッド46に向けて付勢する正の力を与えるように正圧下に置くことができる。あるいは、保持タンク25を負圧下に置き、液体25を保持タンク26から添加ヘッド46に向けて引き出すようにしてもよい。他の実施例では、システム20は、添加ヘッド46のうちそれぞれの1つ以上にそれぞれの圧力差を与えるようにそれぞれが構成された複数のポンプを含むことができる。
【0061】
ポンプは、例えば、所定の正確な体積の液体25を噴射するために対応するシリンダ内で移動可能なそれぞれのピストンを画定することができる。この点に関し、液体25を第1の少なくとも1つの添加ヘッド46に送達するピストンのストローク長は、液体25を第2の少なくとも1つの添加ヘッド46に送達するピストンのストローク長と異なることができる。あるいは、ポンプは、添加ヘッド46から液体25を駆動するようにピエゾスタックアクチュエータによって部分的に圧搾される内径を有する弾性マイクロパイプを含むことができる。
【0062】
いくつかの実施例では、異なる添加ヘッド46は、異なる量のそれぞれの体積の液体25を食用製品24(
図2参照)に送達するように構成することができる。さらに、第1の少なくとも1つの添加ヘッド46によって送達される液体25は、第2の少なくとも1つの添加ヘッド46によって送達される液体25とは異なる活性医薬品を含むことができる。さらに、システム20は、異なる医薬品をそれぞれが含有する任意の数のAPI含有液体25を、それぞれの少なくとも1つの添加ヘッド46に送達するように構成することができる。したがって、添加ヘッド46を組み合わせて、異なる液体抽出物からの活性医薬品を異なる量で共通の基質23上に送達することができる。代替的または追加的に、異なる液体は、異なる濃度のそれぞれの活性医薬品を有することができる。したがって、システム20は、所望に応じて任意の数の保持タンク26を含むことができ、各タンクは、異なる少なくとも1つの医薬活性成分を含有する異なる液体抽出物を収容する。異なる液体抽出物は、添加ヘッド46のうちの異なるそれぞれに送達することができる。したがって、異なる添加ヘッドは、異なるカンナビノイドを基質に送達するように構成することができる。
【0063】
一実施例として、第1のグループの添加ヘッド46は、ある適用量の第1の活性医薬品を送達するように構成することができ、第2のグループの添加ヘッド46は、ある適用量の第2の活性医薬品を送達するように構成することができ、第2の活性医薬品は、第1の活性医薬品とは異なる。例えば、第1の活性医薬品はTHCであり得、第2の活性医薬品はCBDであり得る。さらに、第1の活性医薬品は、第2の活性医薬品とは異なる所定の概算適用量で送達することができる。さらにまた、第1の活性医薬品を収容するタンクは、第2のタンクとは異なる温度に維持することができる。これにより、それぞれのAPI含有液体25のそれぞれの粘度を個別に制御することができる。加えて、それぞれの導管51、53の1つ以上からすべて、およびそれぞれの添加ヘッド46における、温度は、それぞれのタンクからそれぞれの1つ以上の添加ヘッド46に移動する際の各液体抽出物の粘度を個別に制御するように、異なっていてよい。
【0064】
システム20は、少なくとも1つの添加ヘッド46が少なくとも1つの活性医薬成分を基質23に送達したという表示を提供するために、任意の適切なフィードバック機構を含むことができる。フィードバック機構は、いくつかの実施例では閉フィードバックループとすることができる。例えば、導管53内の背圧を測定するために、導管53内に圧力センサを配置することができる。例えば、背圧の低下は、それぞれの少なくとも1つの添加ヘッド46がそれぞれの少なくとも1つの活性医薬成分を基質23に送達したことを示すことができる。あるいは、システム20は、重量を感知することによって、基質23が添加ヘッド46と整列していることを決定するロードセルを含むことができる。さらに代替的に、システム20は、基質23が添加ヘッド46と整列していることを視覚的に識別するための視覚センサを含む視覚認識システムを含むことができる。したがって、いくつかの実施例では、基質23は、支持表面の所定の場所である必要がない、支持表面上の任意の場所に配置され得ることが理解される。
【0065】
さらに、システム20は、添加ヘッド46から送達された微小液滴の定量化を測定するように設計されたカメラを含むことができる。例えば、カメラは、添加ヘッド46から基質23に移動する際の微小液滴の断面寸法を測定することができる。微小液滴は、それらが添加ヘッドから移動するにつれて伸長され得ることが認識される。しかしながら、微小液滴の表面張力は、微小液滴が添加ヘッド46から基質に移動する際に、微小液滴を、より球状にし得る。したがって、一実施例では、断面寸法は、球の直径に近似する最大断面寸法であり得、微小液滴の体積の概算が所望のとおりに計算され得る。しかしながら、断面寸法は、微小液滴の体積に関係する任意の適切な代替的な断面寸法であり得る。微小液滴の断面寸法または計算された体積の概算は、基質23に送達されている微小液滴の体積の一貫性を確保するために、または微小液滴の体積における所望の変動を検証するために、互いに比較することができる。次いで、断面寸法または計算された概算をフィードバックループ(feedback look)に統合して、システム20の適切な動作を確実にすることができる。一実施例では、カメラは、ドイツのフライブルグに営業所を有するBiofluidixから市販されているSmartDropシステムであり得る。
【0066】
上述のように、システム20は、API含有液体を基質23に分配する前または分配中に、導管のうちの1つ以上の中および/または添加ヘッド46の中のいずれかで液体25に熱を送達するように構成することができる。熱は、API含有液体25の粘度を低下させるのに十分であり得る。いくつかの実施例では、例えば、API含有液体25が溶媒を含む場合、液体25に熱を送達するステップは、溶媒を蒸発させることができ、その結果、十分に低い粘度を有する純粋なAPIが添加ヘッド46から分配される。したがって、一実施例では、API含有液体25は、APIおよび溶媒を含むことができ、保持タンク26から添加ヘッド46まで移動することができる。API含有液体25は、保持タンク26と添加ヘッド46との間で加熱されて、液体25の粘度を低下させ、場合によっては、溶媒の一部または全部を蒸発させることができる。代替的または追加的に、API含有液体25は、添加ヘッド46において加熱されて、液体25の粘度を低下させ、場合によっては、溶媒の一部または全部を蒸発させることができる。一実施例では、システム20は、API含有液体の粘度を低下させ、場合によっては、溶媒を蒸発させるように、第1の導管51、第2の導管53、注入リザーバ49、マニホールド55、および添加ヘッド46のうちの1つ以上から、最大ですべてに熱を送達する少なくとも1つのヒータを含むことができる。一実施例では、液体25は、約37.78℃(約100°F)~約93.33℃(約200°F)、例えば、約60℃(約140°F)~約93.33℃(約200°F)、一実施例では、約65.56℃(約150°F)~約82.22℃(約180°F)の範囲の温度に維持することができる。あるいは、液体25が溶液である場合など、いくつかの実施例では、液体25を室温に維持することができる。
【0067】
添加ヘッド46は、一実施例では少なくとも1つの活性医薬成分を含有する液体25を基質23に送達するように構成することができるが、添加ヘッド46は、代わりに、液体25に関して本明細書に記載した方法で固体または粉末の形態の少なくとも1つの活性医薬成分を基質23に送達するように構成することができる。したがって、液体の形態で活性医薬成分を適用する上記の実施例は、別段の指示がない限り、等しい効力をもって、少なくとも1つの活性医薬成分を含む粉末に当てはまり得る。各添加ヘッド46は、上述のように、APIの微小液滴を送達するように構成することができる。したがって、粉末は、微量として基質23に送達され得ることが理解されるべきである。粉末は、保持タンク26内に貯蔵することができ、第1の導管51および第2の導管53を通して、直接、またはマニホールド55を通して、添加ヘッド46に導くことができる。したがって、ある量のAPI含有物質を基質23に適用し得ると言える。API含有物質は、粉末または液体の形態であり得る。したがって、API含有物質は、上述のように、所望の濃度の活性医薬成分を含むことができる。他の実施例では、API含有物質は、活性医薬成分のみを含むことができる。
【0068】
さらに、添加ヘッド46のそれぞれは、保持タンク26から受け取ったAPI含有液体25を分配するように構成することができるが、API含有液体25は、他の方法を用いて送達され得ることが認識される。例えば、システム20は、液体または固体形態のAPIを収容する第1の保持タンクと、溶媒を収容する第2の保持タンクと、を含むことができる。APIおよび溶媒は、添加ステーション36で混合することができる。例えば、APIおよび溶媒は、添加ヘッド46で混合することができる。一実施例では、添加ヘッドは、APIを受け取る第1のチャンバと、溶媒を受け取る第2のチャンバと、を含むことができる。APIおよび溶媒は、添加ヘッド46内で混合して、所定の濃度のAPIを有する溶液を生成することができる。次いで、添加ヘッド46内で生成された溶液を、本明細書に記載される方法で、1つ以上の微小液滴として分配することができる。いくつかの実施例では、この濃度は、添加ヘッド46内で変化させることができる。すなわち、添加ヘッド46内で混合されるAPIと溶媒のそれぞれの割合を変えることができる。さらに、APIまたは溶液は、大麻または麻物質の風味、1つ以上の機械的特性、または1つ以上の美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成された少なくとも1つの他の摂取可能な調整剤と混合することができる。混合は、添加ヘッド46内で、または所望に応じて任意の他の場所で行うことができる。例えば、いくつかの実施例では、少なくとも1つの他の食用製品を保持タンク26内の液体25中に混合することができる。
【0069】
再び
図2A~
図3Bを参照すると、一実施例では、添加ヘッド46は、添加ヘッド46の少なくとも1つの横列50を含むアレイ48に配置することができる。各横列50の添加ヘッド46は、それぞれの横列50に沿って実質的に等距離で離間され得る。あるいは、添加ヘッド46は、それぞれの横列50に沿って可変的に離間され得る。アレイ48は、横列50を互いに離間させる複数の縦列52をさらに含むことができる。添加ヘッド46は、それぞれの縦列52に沿って等距離で離間され得る。あるいは、添加ヘッド46は、それぞれの縦列52に沿って可変的に離間され得る。一実施例では、添加ヘッド46のすべてが、同一の少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように構成され得る。あるいは、上述のように、異なるグループの添加ヘッド46は、それぞれの異なる活性医薬成分を送達するように構成することができる。各グループは、少なくとも1つの添加ヘッド46から、最大で複数の添加ヘッド46を含むことができる。各グループは、横列50のうちのそれぞれ1つ以上によって定義することができる。あるいは、各グループは、縦列のうちのそれぞれ1つによって定義することもできる。
【0070】
ここで
図2A~
図4を参照すると、添加ヘッド46は、食用製品24の添加ゾーン54の異なるそれぞれの場所と整列させることができる。したがって、添加ヘッド46は、それらのそれぞれの量の体積の液体25を、添加ゾーン54の異なるそれぞれの場所に送達するように配置することができる。さらに、システム20は、添加ゾーン54と整列されておらず、したがって液体25の体積のそれぞれの部分を受け取らない、選択された添加ヘッド46を停止させ、また、添加ゾーン54と整列され、したがって液体25の体積のそれぞれの部分を受け取る、選択された添加ヘッド46を起動するように、構成することができる。いくつかの実施例では、システム20は、食用製品24の添加ゾーン54を識別するセンサを含むことができる。センサは、カメラ、支持表面上の基質23の重量を測定し、重量および/もしくはサイズに基づいて添加ゾーンを決定する重量センサ、または任意の適切な代替的なセンサであり得る。添加ゾーン54は、食用製品24の外周56によって少なくとも部分的に画定され得る。例えば、添加ゾーン54は、その全体が、食用製品24の外周56によって画定され得る。したがって、食用製品24の外側表面全体が添加ゾーン54を画定することができる。いくつかの実施例では、添加ゾーン54は、その全体が外周56の内側に配置され得る。例えば、添加ゾーン54は、外周によって画定されるフットプリントの半分よりも大きく、例えば75%よりも大きくすることができる。いずれにしても、添加ゾーン54は、食用製品24の外周56に対して実質的に所定の場所とすることができると言える。したがって、添加ゾーン54は、類似しているが同一ではないサイズおよび形状を有し得るクッキーまたはブラウニーのような複数の異なるサイズの食用製品24の間で一貫性を有することができる。
【0071】
添加ヘッド46は、活性医薬成分の所望の分布を添加ゾーン54内の食用製品24に送達するように、所望に応じて互いから離間され得る。あるいは、1つ以上の添加ヘッド46は、活性医薬成分を食用製品24の複数の場所に送達するように移動可能であり得る。一実施例では、添加ヘッド46は、液体25の体積の実質的に均一な分布を添加ゾーン54内の食用製品24に送達するように構成される。例えば、添加ヘッド46のそれぞれまたは各複数の添加ヘッドによって分配される懸濁液の体積のそれぞれの量は、その他の添加ヘッド46または他の複数の添加ヘッド46によって分配される懸濁液のそれぞれの量に実質的に等しくすることができる。
【0072】
別の実施例では、システム20は、添加ゾーン54を複数のサブゾーンに分割することができる。各サブゾーンは、異なる少なくとも1つの活性医薬成分を受け取るように構成することができる。したがって、第1のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の少なくとも1つの活性医薬成分をサブゾーンのうちの第1のサブゾーンに送達することができ、第2のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の少なくとも1つの活性医薬成分とは異なる第2の少なくとも1つの活性医薬成分をサブゾーンのうちの第2のサブゾーンに送達することができる。代替的または追加的に、第1のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の適用量の第1の少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように構成することができ、第2のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の適用量とは異なる第2の適用量の第2の少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように構成することができる。さらに別の実施例では、第1および第2のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、同じ少なくとも1つの活性医薬成分を異なる適用量で送達するように構成することができる。活性医薬成分は、サブゾーンのそれぞれに実質的に均等に分布され得る。
【0073】
いくつかの実施例では、複数の添加ヘッド46などの少なくとも1つの添加ヘッド46は、食用製品24の異なる場所でそれぞれの少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように、基質23に沿って移動可能とすることができる。さらに、添加ヘッド46は、異なる活性医薬成分を基質23に送達するように構成することができる。例えば、添加ヘッド46は、液体および/または粉末の異なる組み合わせを送達するように構成することができる。一実施例では、添加ヘッド46は、第1の活性医薬成分を含有する第1の液体または粉末を基質23に送達することができる。次に、添加ヘッド46は、基質23に、第1の活性医薬成分とは異なる第2の活性医薬成分を送達することができる。次に、添加ヘッド46は、第1および第2の活性医薬成分のそれぞれとは異なる第3の活性医薬成分などを、すべての所望の活性医薬成分が基質23に送達されるまで、基質23に送達することができる。
【0074】
添加ヘッド46が、それぞれの異なる少なくとも1つの活性医薬成分をそれぞれが送達する添加ヘッド46のグループとして配置される場合、異なる活性医薬成分は、基質20のそれぞれの異なる場所に送達され得る。例えば、添加ヘッド46は、活性医薬成分が基質23に送達されるとき、基質23に対して静止したままであり得る。あるいは、添加ヘッド46は基質23に沿って移動可能であり得、異なるグループの少なくとも1つの添加ヘッド46によって送達されるような活性医薬成分の組み合わせが、基質20の同じそれぞれの場所に送達され得る。ヘッド46は、添加ヘッド46が、その他の添加ヘッドとは異なる基質23のそれぞれの場所にそれぞれの活性医薬成分を送達することができるように、移動可能であり得る。異なるそれぞれの場所における活性医薬成分は、基質23に沿って少なくとも一方向に実質的に均一に分布することができる。例えば、異なる場所における活性医薬成分は、基質23に沿った2つの垂直な方向に実質的に均一に分布し得る。
【0075】
基質23は、支持表面30に面する内側表面60と、内側表面60の反対側の外側表面58と、を画定する外表面を含む。添加ヘッドは、活性医薬成分を基質23の外側表面58に送達することができる。食用製品24は、内側表面60から外側表面58まで延びる厚さを規定する。活性医薬成分の送達された体積は、外側表面58上に実質的に残ることができる。外側表面58に液体の体積を送達することにより、液体を経口受容体に曝露することができ、それによって、活性医薬成分の摂取速度を増加させる。代替的または追加的に、液体25の送達される体積は、外側表面58から反対側の内側表面60に延びる食用製品の厚さの少なくともある体積に染み込むように外側表面58に浸透することができる。代替的に、活性医薬成分は、内側表面60と外側表面58との間で基質23内に注入され得る。例えば、活性医薬成分の少なくとも20%を厚さの中心の75%に配置することができる。厚さの中心の75%は、内側表面60および外側表面58の各々から等距離で離間され得る。例えば、活性医薬成分の少なくとも20%を厚さの中心の50%に配置することができる。厚さの中心の50%は、内側表面60および外側表面58の各々から等距離で離間され得る。いくつかの実施例では、基質23の外側表面に沿った分布は、外側表面から内側表面までの基質23の厚さに沿った分布とは異なることができる。
【0076】
一実施例では、添加ヘッド46は、それぞれの量の活性医薬成分を微小液滴62の形態で食用製品24の外側表面58のそれぞれの場所に送達するように構成することができる。微小液滴62は、所望に応じて任意の適切なサイズおよび形状を有することができる。一実施例では、微小液滴62は、微量の活性医薬成分を含むことができる。例えば、微小液滴62は、水平方向に沿った最大断面寸法を規定することができ、これは、約100万分の5インチから、例えば印刷された場合には、約1000分の100インチまでの範囲内である。例えば、この範囲は、約1000分の5インチから約1000分の50インチであり得る。一実施例では、選択方向に沿った最大断面寸法は、約1000分の20インチから約1000分の40インチの範囲であり得る。添加ヘッド46は、添加ヘッド46から食用製品24への活性医薬成分の移動方向に沿って、食用製品24から離間され得る。したがって、活性医薬成分は、移動方向に沿って基質に送達される。選択方向は、移動方向に対して実質的に垂直であってもよい。一実施例では、添加ヘッド46は、垂直方向に沿って食用製品24の上方に離間される。これにより、選択方向を実質的に水平方向とすることができる。例えば、添加ヘッド46は、活性医薬成分を食用製品24に送達するときに、食用製品24から任意の適切な距離だけ、例えば約2mm~約25mm、離間させることができる。
図3Bに示されるように、微小液滴62の少なくとも一部から、最大で微小液滴62のすべては、実質的に球形であり得る。代替的または追加的に、
図3Cに示されるように、微小液滴62の少なくとも一部から、最大で微小液滴62のすべては、伸長され得、例えば、実質的に涙滴形状にされるか、または代替的に所望に応じて成形され得る。
【0077】
一実施例では、微小液滴62は、重力、静電力などの任意の適切な力の下で添加ヘッド46から食用製品24のそれぞれの場所に送達される。別の実施例では、微小液滴62は、添加ヘッド46から、正圧下で、食用製品のそれぞれの場所に送達される。この点に関して、添加ステーション36は、微小液滴62が食用製品24の外側表面58上に残るかどうか、および微小液滴62が上述した方法で外側表面58を通って食用製品24の厚さに浸透するかどうかを制御することができる。さらに他の実施例では、添加ヘッド46のうちの1つ以上は、それぞれの量の体積の液体25を食用製品24内の外側表面58と内側表面60との間の場所に送達するように、食用製品24内に駆動され得るそれぞれの針に連結され得る。場合によっては、針は、基質への針の注入を補助するために、針によって接触される基質の場所を軟化または溶融させるのに適した温度で加熱され得る。加熱された針はまた、活性医薬成分が針を通って基質内に送達されているとき、少なくとも1つの活性医薬成分の所望の粘度を維持することができる。活性医薬成分が食用製品24に微小液滴として送達されるかまたは注射剤として送達されるかにかかわらず、活性医薬成分は、微量で食用製品に送達され得る。
【0078】
上述のように、システム20は、液体25が食用製品24に送達された後に、食用製品24を処理するように構成された後処理ステーション40を含むことができる。後処理ステーション40は、例えば、APIが溶液として送達される場合に、溶媒を乾燥させるように構成することができる。この点に関して、後処理ステーション40は、液体25を乾燥させるために、乾燥剤を食用製品24のそれぞれの場所に送達するように構成された複数の乾燥ヘッド70または少なくとも1つの乾燥ヘッド70のような、任意の適切な乾燥部材を含むことができる。液体25が乾燥すると、活性医薬成分を担持する、送達された体積の液体25の溶媒も乾燥し、蒸発することができ、活性医薬成分を基質23上に残すことが理解される。この点に関して、乾燥ヘッド70は、添加ヘッド46のアレイと同数の横列および縦列を有するアレイに配置することができる。さらに、乾燥ヘッド70の、その他の乾燥ヘッド70に対する相対位置は、添加ヘッド46の、その他の添加ヘッド46に対する相対位置と同じであってよい。したがって、乾燥ヘッド70は、添加ヘッド46によって食用製品24に送達された活性医薬成分と整列させることができる。
【0079】
乾燥剤は、紫外線、レーザー、赤外線などを含む任意の適切な光として構成することができる。あるいは、乾燥剤は、食用製品24の外側表面に送達される強制ガスであってもよい。強制ガスは、空気、窒素、または不活性ガスなどの任意の適切な代替的なガスであり得る。強制ガスは加熱することができ、例えば約37.78℃(約100°F)~約121.11℃(約250°F)の範囲の温度を有することができる。代替的に、強制ガスは実質的に非加熱であり、したがって周囲温度であることができる。代替的に、強制ガスを冷却することができ、したがって周囲温度よりも低い温度であることができる。この点に関して、冷却された強制ガスは、カンナビノイドを基質の表面上で凍結させ、または大麻含有溶液が基質23の厚さにさらに染み込むように溶媒の蒸発を遅らせることができる。あるいは、後処理ステーション40は、添加済の基質を周囲空気または制御された環境に曝露して、この体積の液体25を乾燥させることができる。APIに適用される乾燥剤はAPIの粘度を増加させ得ることが認識される。後処理ステーションはさらに、APIを基質23にさらに付着させることができる。例えば、粘度を増加させることにより、APIを基質23にさらに付着させることができる。さらに、基質23に強制空気を適用すると、APIが基質23の外側表面に沿って移動するときに、APIが基質に沿って分散し、それによって、基質23へのAPIの吸収を容易にすることができる。例えば、APIは、送達された微小液滴の下にある基質23の部分において飽和し得ることが認識される。次に、APIを基質23の外側表面に沿って移動させることにより、APIは、APIで飽和していない基質23の場所で基質23内に吸収されることができる。後処理ステーション40は、さらに、APIを基質23上または内部で固化させることができる。いくつかの実施例では、APIは、基質23上またはその中で結晶化することができる。あるいは、APIは、基質23上または内部に油として残ることができる。少なくとも1つのカンナビノイドが粉末として適用される場合、後処理ステップは、粉末に熱を加え、それによって少なくとも1つのカンナビノイドを基質23上で液化させることができる。その後、液化された粉末を冷却することにより、液体を固化させたり、結晶化させたり、または別様に基質23上もしくは内部に付着させたりすることができる。
【0080】
基質23内へのAPIの拡散または吸収を改善するために、基質23にエネルギーを印加することができることが理解される。例えば、熱が特定の基質23、特に特定の食用製品、例えば、チョコレート、焼いた食べ物、グミ、ロリポップ等の表面に加えられると、食用製品の表面の温度は、食用製品が、融解するか、水分を出すか、または別様に、APIを封入するように構成された形態をとるレベルまで上昇する。温度は、例えば、加熱された強制空気および光の少なくとも1つを表面に向けることによって、上昇させることができる。
【0081】
いったん基質23が後処理されると、活性含有食用製品24は、後処理ステーション40から包装ステーション42に移送され得る。包装ステーション42において、乾燥した食用製品24は、任意の適切なパッケージ73内に個別に包装することができる。代替的または追加的に、複数の活性含有食用製品24を共通のパッケージに包装することができる。活性含有食用製品24は、調理された食用製品と、調理された食用製品の添加ゾーン内で調理された食用製品によって担持される、適用量の活性医薬成分と、を含むことができる。適用量の活性医薬成分は、添加ゾーンにおいて実質的に均一に分布され得る。食用製品は、活性医薬成分を加える前に完全に調理されているので、活性医薬成分を加えた後に活性医薬成分を調理する必要はない。
【0082】
いくつかの実施例では、食用製品24は、複数のナッツ37(
図4A)および/または果物39(
図4B)、および/またはドライフルーツとナッツの混合物、および場合によっては他の追加的な食品として構成することができる。APIは、
図5A~
図5Eでは、図の性質上、見えないことが理解される。活性医薬成分は、本明細書中に開示される任意の適切な方法でナッツおよび果物に適用することができる。いくつかの実施例では、ナッツは、調理され、例えばローストされている。他の実施例では、ナッツは生であってもよい。場合によっては、ナッツまたは果物は、塩、砂糖、蜂蜜、または任意の適切な代替的な成分を用いて調製することができる。これにより、ナッツを甘くすることができる。いくつかの実施例では、果物は生の果物であり得る。他の実施例では、果物を乾燥させることができる。さらに他の実施例では、果物は甘くすることができる。果物およびナッツは、比較的低い表面積および体積を有し得ることが理解される。したがって、果物およびナッツに適用される活性医薬成分の用量の変動は、より大きな表面積および体積を有する食用製品と比較した場合、食用製品の体積当たりの活性医薬成分の比率に大きな影響を及ぼし得る。
【0083】
したがって、果物およびナッツに加えられる活性医薬成分の用量を正確に制御することは特に有利であり得る。活性医薬成分は、上記の方法で、微量として果物およびナッツに適用することができ、これにより、果物およびナッツに適用される活性医薬成分の用量を正確に制御することができる。果物またはナッツのサイズに応じて、約5ナノリットル~約20マイクロリットルの範囲のそれぞれの体積を有する微小液滴が、個々の果物またはナッツに送達され得ることが認識される。したがって、各果物またはナッツは、約2.5マイクログラム~約20ミリグラムの範囲のAPIの量または用量を含むことができる。したがって、各微小液滴は、約0.5マイクログラム~約1ミリグラムの範囲の微量のAPIを含有することができる。もちろん、ドライフルーツまたはナッツごとのAPIの用量は、所望により変化し得ることが認識される。例えば、他の量の微小液滴を、例えば、果物およびナッツのサイズ、微小液滴のサイズ、ならびに微小液滴中のAPIの濃度に応じて、果物およびナッツに送達することができる。微小液滴中の微量のAPIによって、基質に送達されるAPIの用量を、上記のように正確に制御することができる。さらに、ドライフルーツまたはナッツ当たりのAPIの用量を正確に制御することができ、一人分に相当する複数のドライフルーツおよび/またはナッツでも可能である。焼いた食べ物41(
図5C参照)などのより大きな食用製品については、微小液滴は、表面全体にわたって約5ナノリットル~約20マイクロリットルの範囲で適用され、基質に送達される総APIを100ミリグラム以上まで大きく増加させることができる。
【0084】
システム20を使用していくつかの利点を達成できることを理解されたい。一実施例では、基質23は、複数の活性医薬成分を含むことができ、これにより、単一の活性医薬成分をそれぞれが有する複数の薬剤を消費する従来の必要性を排除することができる。さらに、微量の活性医薬成分を基質に適用することができる。したがって、基質によって担持される少なくとも1つの活性医薬成分の用量は、従来の適用プロセスに対して、より良好に制御することができる。さらに、少なくとも1つの活性医薬成分は、添加ゾーンに沿って実質的に均一に分布され得る。さらに、基質上での活性医薬成分の個々の添加は、基質が調製された後に適用される、地方で製造された活性医薬成分の使用を可能にし、それによって、一部の管轄区域では違法であるか、または追徴税が課せられることがある、適用された活性医薬成分を管轄区域の境界線を越えて輸送する必要性を回避することができる。さらに、基質が管轄区域の境界線を越えた後に基質に添加することは、ときに長距離輸送を含み得る、管轄区域の境界線を越えて輸送中の、活性医薬成分の分解を低減または排除することができる。いくつかの実施例において、活性医薬成分が基質に送達されたことを確認するために、所望であれば、色素を活性医薬成分と共に使用することができる。
【0085】
次に
図6A~
図6Bを参照すると、いくつかの実施例では、上述のシステム20は、単一の一体型の独立した添加機72として構成することができることが認識される。添加機74は、コンベヤ38、保持タンク26、送達ステーション28、添加ステーション36、後処理ステーション40、および包装ステーション42を含むことができる。添加機74は、コンベヤ38、保持タンク26、送達ステーション28、添加ステーション36、後処理ステーション40、および包装ステーション42を支持する支持構造体76をさらに含むことができる。したがって、コンベヤ38、保持タンク26、送達ステーション28、添加ステーション36、後処理ステーション40、および包装ステーション42は、単一の独立した添加機に一体化され、共通の支持構造体76によって支持されていると言える。添加機72は、上述の方法で微小液滴の最大断面寸法を測定するカメラをさらに含むことができる。さらに、システム20および添加機74は、APIを基質23に送達する前に、基質23から遊離微粒子を除去するように構成された洗浄機を含むことができる。例えば、塩で味付けしたナッツの場合には、遊離した塩をナッツから除去することができ、一方、ナッツに強い付着力を有する塩は残る。一実施例では、洗浄機は、強制空気を基質に送り、基質から遊離した破片を除去するように構成することができる。したがって、APIが基質に送達されるとき、APIは基質23に対して強い付着力を有することができる。いくつかの実施例では、強制空気を加熱して基質の温度を上昇させ、本明細書に記載する方法で、基質内へのAPIの吸収または拡散を改善することができる。
【0086】
送達ステーション28は、基質23の1つ以上を収容するホッパー76または他の格納部材を含むことができる。送達ステーション28は、ホッパー76から基質を受け取り、ホッパー76から添加ステーション36に基質23を送達するように構成された、送達部材78をさらに含むことができる。例えば、送達部材78は、ホッパー76から添加ステーション36まで、さらに、添加済の基質がコンベヤ38に送達される送達場所と整列した第3の場所まで、基質23を輸送することができる。送達部材78は、ホッパー76から添加ステーション36までそれぞれの経路81に沿って基質23を導く少なくとも1つの細長い溝80または他の適切な構造体を有することができる任意の適切な材料を含み、規定することができる。例えば、送達部材78は、ホッパー76から複数のそれぞれの添加ステーション36まで複数の経路81を画定する複数の溝80を含むことができる。あるいは、複数の送達部材78は、ホッパー76からそれぞれの添加ステーション36までそれぞれの経路に沿って延びるそれぞれの溝80を画定することができる。
【0087】
一実施例では、送達部材78は、ホッパー76と整列した第1の場所から添加ステーション36と整列した第2の場所へ、さらに添加済の基質がコンベヤ38に送達される送達場所と整列した第3の場所への方向に沿って下方に傾斜することができる。さらに、送達部材78は、振動するか、揺れるか、または別様に基質23を、第1の場所から第2の場所へ、および第2の場所から第3の場所へと送達部材78に沿って移動させるように構成することができる。あるいは、送達部材78は、基質23を第1の場所から第2の場所へ、および第2の場所から第3の場所へ移動させるようにコンベヤとして構成することができる。あるいは、上述したように、ユーザは、送達部材78に沿って基質23を手動で移動させるか、または、別様に添加ステーション36と整列した位置に基質を移動させることができる。
【0088】
動作中、基質23はホッパー76内に装填される。次いで、基質23は、ホッパー76から送達部材78の第1の場所に送達される。この送達は、重力または任意の適切な代替的構造体および方法の下で行うことができる。特に、基質23は、それぞれの経路81に沿って配置されるように、送達部材78に送達され得る。基質23は、それぞれの送達部材78上に、したがってそれぞれの経路81に沿って、個別化され、1列縦隊として配置され得る。あるいは、基質23のグループが、送達部材78の1つ以上に配置されてもよい。それぞれの経路81に沿って移動する基質23は、果物もしくはナッツ、または焼いた食べ物などのような同じタイプの基質を規定することができる。あるいは、異なるタイプの基質23が、それぞれの経路81に沿って移動することができる。例えば、1つの経路に沿って移動する基質23は、ドライフルーツを含むことができる。別の経路または同じ経路に沿って移動する基質23は、生またはローストされたナッツを含むことができる。さらに別の経路に沿って移動する基質23は、焼いた食べ物を含むことができる。
【0089】
基質23は、送達部材78に沿って第2の場所まで移動し、それによって、基質23は、それぞれの少なくとも1つの添加ステーション36と整列する。添加機72は、複数の添加ステーション36を含むことができ、それによって、添加ステーション36の各々は、送達部材78の各々と整列される。上述したように、送達部材78はそれぞれ、それぞれの経路81に沿って延在させる。したがって、添加ステーション36の各々は、それぞれの経路81のうちの1つと整列され、それぞれの経路81に沿って移動する基質23にAPIを送達するように構成される。一実施例では、基質23は、それぞれの経路と整列された添加ステーション36の1つ以上の添加ヘッド46が、基質23がそれぞれの経路81に沿って移動するときに、一度に1つの基質23のみにAPIを送達するように構成されるように、送達部材78上に配置され得る。具体的には、添加ヘッド46は、本明細書に記載する方法で各個別の基質23に微小液滴を送達するように構成することができる。APIは微小液滴で送達されるので、正確な所定の用量のAPIが基質23の各々に送達される。
【0090】
一実施例では、同じAPI含有液体を複数の基質23に送達することができる。あるいは、異なるAPI特性を有するAPI含有液体を異なる基質23に送達することができる。異なる基質23は、それぞれの複数の基質を規定することができる。複数の基質は、異なるそれぞれの経路81に沿って、それぞれの経路81と動作可能に整列された異なる添加ステーション36に移動することができる。添加ステーション36は、個々に、または基質23のグループとして、整列された基質23にそれぞれのAPIを送達することができ、それぞれのAPIは、その他のAPIとは異なる少なくとも1つのAPI特性を有する。あるいは、複数の基質23は、同じ経路81に沿って同じ添加ステーション36まで移動することができる。代替的に、複数の基質23は、異なる経路81に沿って同じ添加ステーション36まで移動することができる。同じ添加ステーションは、第1のAPI含有液体を、第1の少なくとも1つの基質23、例えば第1の複数の基質23に送達することができる。同じ添加ステーションは、第2のAPI含有液体を、第2の少なくとも1つの基質23、例えば第2の複数の基質23に送達することができる。第1および第2のAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有することができる。異なるAPI特性は、1)APIの濃度、2)送達ステップ中に基質に送達されるAPIの体積であって、異なる数の微小液滴および異なる体積を有する微小液滴のうちの少なくとも1つを含み得るもの、3)APIの組成、4)APIと混合された調整剤であって、送達されたAPIの風味、機械的特性、および美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成されたもの、5)API含有液体が堆積されるべき基質23の場所を規定する基質23の少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含むことができる。機械的特性は、いくつかの実施例において、API含有液体の粘度を含むことができる。機械的特性は、添加ステーションから送達されるAPI含有液体の表面張力をさらに含むことができる。異なるAPI特性は、異なる基質23に送達される異なる所定の用量を含み得ることがさらに理解される。一実施例において、用量は、ある期間にわたる投与計画に対応するように予め決定され得る。したがって、1つ以上の基質のグループは、異なっていて、投与計画の間に所定の時間に消費されるように設計される、用量を有することができる。例えば、用量は、投与計画によって定められた期間にわたって減少し得る。あるいは、各基質23は、同じAPI特性を有するAPI含有液体25を受け取ることができる。さらに、異なるグループの基質は、少なくとも1つの異なるAPI特性を有するAPI含有液体25を受け取ることができ、各グループの中のすべての基質は、同じAPI含有液体25を受け取る。
【0091】
あるいは、所定量の基質23、または複数の基質23、例えばドライフルーツおよび/またはナッツを、それぞれの経路81に沿って送達部材78上で共にグループ化することができることが想定される。したがって、添加ステーション36は、グループの複数の基質23と整列することができる。したがって、添加ヘッド46は、各個々のドライフルーツまたはナッツとは対照的に、全体として、所定量または目標量のAPI含有微小液滴をグループに送達することができる。APIは微小液滴で送達されるので、正確な所定の用量のAPIが基質23のグループに送達される。基質23のグループは、一人分(single serving)で摂取されるように意図することができる。したがって、グループの基質23が摂取されるときに、正確な所定の用量が摂取される。グループにおいて添加を受ける所定量の基質23は、果物およびナッツに限定されるものではなく、チップス、ポップコーン、プレッツェル、グミ45(
図4D)などのキャンディなど、多量に消費するように設計されたあらゆるタイプの食用製品24に限定されることが認識される。したがって、添加ステーションは、一度に少なくとも1つの基質23にAPIを送達するように構成することができ、この基質は、単一の基質23または基質23のグループを含むことができることを理解されたい。
【0092】
各添加ステーション36は、添加ヘッド46のアレイのような少なくとも1つの添加ヘッド46と、上述のそれぞれのAPI含有液体25を収容することができる1つ以上の保持タンク26と、を含むことができる。複数の添加ステーション36は、保持タンクのうちの共通のものからAPI含有液体25を受け取ることができることが認識される。あるいは、添加ステーション36は、API含有液体25を異なる保持タンク26から受け取ることができる。異なる保持タンク26内のAPI含有液体25は、互いに異なるAPIを有することも、同じAPIを有することもできる。したがって、APIは、カンナビノイドまたは任意の適切な代替的な活性医薬成分であり得る。添加ステーション36の各少なくとも1つの添加ヘッド46は、経路81のそれぞれに沿って移動する少なくとも1つの基質23に活性医薬成分を送達するように、経路81のそれぞれと動作可能に整列され得る。したがって、少なくとも1つの基質23がそれぞれの経路に沿って第2の場所に移動すると、添加ステーション36は、所定量のAPI含有液体25を、少なくとも1つの添加ヘッド46から、整列したそれぞれの少なくとも1つの基質23に送達する。添加ヘッド46は、少なくとも1つの基質23が所定量の液体25を受け取ったとき、API含有液体25の送達を中止する。添加ヘッド46のアレイの添加ヘッド46は、組み合わせて、少なくとも1つの基質23のそれぞれの異なる場所に所定量の液体25を送達することができる。すなわち、少なくとも1つの基質23の場所は、それぞれの経路81と整列している添加ヘッド46のアレイの種々の添加ヘッド46と整列することができる。
【0093】
それぞれの少なくとも1つの基質23が所定量の液体25を受け取った後、基質23は、送達部材78に沿って第2の場所を過ぎて移動する。添加ステーション36は、別の少なくとも1つの基質23が、少なくとも1つの添加ヘッド46と整列した位置へ第2の場所へ移動したときに、液体25の送達を再開する。この点に関して、各それぞれの経路81に沿って順次配置された少なくとも1つの基質23は、添加ステーション36のうちの整列された1つから所定量の液体25を受け取る。所定量は、少なくとも1つの基質23、および少なくとも1つの基質23に送達されるべき活性医薬成分の所望の用量に応じて、互いに等しいか、または所望により互いに異なることができる。添加機72は、少なくとも1つの送達部材78に沿って移動する基質23に適用される用量でプログラムされたプロセッサを含むことができる。プロセッサは、送達部材78および上述した添加機72のステーションのそれぞれの動作を制御することができる。例えば、添加ステーション36は、基質23のうちの1つが移動して添加ヘッド46と整列したとき、および液体25の送達を必要とする基質23が添加ヘッド46と整列していないときを識別し、整列情報をプロセッサに伝達するために、上述のような任意の適切な器具またはセンサを含むことができる。次いで、プロセッサは、添加ヘッド48の動作を制御する。
【0094】
いったん基質23に活性医薬成分含有液体25が添加されると、基質23は、送達部材78に沿って第3の場所まで移動し、それによって、それらはコンベヤ38に送達される。この点に関し、送達部材78は、コンベヤに対して空間的関係で配置することができ、基質23は、送達部材78からコンベヤ38に移動し得る。一実施例では、送達部材78は、添加機72の送達支持部材82によって支持される。したがって、支持構造体76は、コンベヤ38および包装ステーション42を支持するベース77と、添加ステーション36、少なくとも1つの保持タンク26、少なくとも1つのホッパー76、および後処理ステーション40に加えて、送達部材78を支持する送達支持部材82と、を含むことができる。基質23は、第2の場所から第3の場所へ移動する際に乾燥され得る。したがって、添加機72は、第2の場所と第3の場所との間に後処理ステーション40を含むことができる。後処理ステーションは、上記のように構成することができる。したがって、処理ステップ中にいったん基質23が処理されると、APIは基質23に付着することができる。
【0095】
送達支持部材82は、コンベヤ38の上方の場所で送達部材78を支持することができ、添加済の基質23は、支持構造体78からコンベヤ38に向かって下方に移動することができる。一実施例では、添加済の基質23は、重力下で支持構造体78からコンベヤ38に向かって移動することができる。例えば、送達部材78は、基質23を、送達支持部材82の開口部83によって画定される第3の場所に輸送することができる。これにより、基質23は、開口部83を通ってコンベヤ38に向かって移動することができる。あるいは、第3の場所は、基質23をコンベヤに向けて輸送するように構成されたコンベヤまたは他の適切な輸送部材として構成することができる。第3の場所は、すべての経路81または複数の経路81から添加済の基質23を受け取る単一の開口部またはコンベヤとして構成することができる。あるいは、各経路81は、それ自体の専用の第3の場所を有することができる。
【0096】
添加機72は、複数のパッケージ86をコンベヤ38に送達する包装ステーション42を含むことができる。一実施例では、パッケージ86は、第3の場所の上流でコンベヤ38上に配置される。添加機72は、複数のパッケージを収容するリザーバを含むことができ、さらに、パッケージを順次コンベヤ38上に送達することができる。あるいは、別個の機械が、パッケージをコンベヤ38に送達することができる。コンベヤ38は、パッケージ86を第3の場所のそれぞれと整列した位置に移動させる。これにより、送達部材78からコンベヤ38に向かって移動する基質23のうちの少なくとも1つが、それぞれのパッケージ86内に送達される。いくつかの実施例では、焼いた食べ物などの単一の添加済の基質が各パッケージ86内に送達されることが考えられる。他の実施例では、ドライフルーツおよび/またはナッツなどの複数の添加済の基質が、各パッケージ82内に送達されることが考えられる。例えば、複数の基質23は、複数の経路81から最大ですべての経路81から、単一のそれぞれの容器82に送達され得る。あるいは、1つ以上のコンベヤ38は、パッケージをそれぞれの場所に送達することができ、それにより、パッケージ82は、複数の経路81のそれぞれから、専用の第3の場所を介して、それぞれの少なくとも1つの基質23を受け取る。したがって、パッケージ86は、それぞれの少なくとも1つの基質23を同時に受け取ることができる。
【0097】
包装ステーション42は、パッケージ86がそれぞれの少なくとも1つの基質23を受け取った後、パッケージ86を囲むように構成されたシールステーション88をさらに含むことができる。特に、コンベヤ38は、パッケージ86がそれぞれの少なくとも1つの基質23を受け取った後に、パッケージ86をシールステーション88に送達する。シールステーションは、パッケージ86を密封し、例えば、パッケージ86がプラスチック袋または代替的に構成されたプラスチックパッケージである場合、パッケージ86をそれ自体に付着させることができる。あるいは、例えばパッケージがジャーまたは他の適切に構成されたパッケージとして構成されている場合、シールステーション88は、パッケージ86上にキャップを送達して締め付けることができる。その後、密封されたパッケージを顧客に配送することができる。
【0098】
ここで再び
図1を参照すると、上述したように、APIは、従来の添加技術を使用すると一般的である用量の不一致の機会を減少させるバッチ食品生産プロセス中の任意の適切な段階で食品に送達することができ、よって、結果として得られる個別化食品においてより一貫性のあるAPI適用量を生成する。本発明者らは、最終的な食品において一貫性のないAPI添加を生じる、調理済み食品をバッチ生産するための方法100中の従来のAPI添加における誤差の多くの機会を特定した。始めに、バッチ混合ステップ102は、バッチ食品の乾燥成分を混合するステップ102aと、バッチ食品の液体成分を混合するステップ102bとを含み得、ステップ102において乾燥混合成分と液体混合成分とを組み合わせることが認識される。ステップ102aおよび102bは、図示のように別々に実行されるが、代わりに、所望に応じて、代替的に単一の混合ステップへと組み合わせられ得ることが認識される。
【0099】
図1に示すように、混合ステップ102は、乾燥形態である成分のみを一緒に混合するステップ102aを含むことができる。製品バッチを成功させるためには、混合される(乾燥成分中に存在する場合はAPIを含む)各乾燥成分について、(体積または重量で)正確な量が通常望まれる。各乾燥成分の規定体積または重量からの逸脱は、結果として得られる食品に誤差を生じさせる。これらの個々の誤差の合計は、規定量からの、乾燥成分体積または重量の完全な逸脱を構成する。この誤差は製品バッチの最終的なAPI濃度に影響を与える。特に、これは、バッチ全体のAPI濃度を、所望の濃度に対して高くまたは低くシフトさせ得る。
【0100】
図1の混合ステップ102は、液体である成分のみを一緒に混合するステップ102bをさらに含むことができる。製品バッチを成功させるためには、混合される(液体成分中に存在する場合はAPIを含む)各液体成分について、正確な量(体積または重量)が通常望まれ、各液体成分の規定体積または重量からの逸脱は、結果として得られる食品に誤差を生じさせる可能性がある。これらの個々の誤差の合計は、規定量からの、液体成分体積または重量の完全な逸脱を構成する。この誤差は、この製品バッチの最終的なAPI濃度に影響を与える。特に、これは、バッチ全体のAPI濃度を、所望の濃度に対して高くまたは低くシフトさせ得る。
【0101】
本発明者らは、乾燥混合物または液体混合物のいずれかまたは両方におけるAPIの体積の誤差が、濃度計算の分子に現れることにより、結果として得られる食品の、結果として得られるAPI濃度にも直線的に影響を与え得ることを認識している:API濃度=(重量または体積での)API量÷それぞれの混合物の全成分の(重量または体積での)総量。バッチ処方にいくつかの成分が存在し得るため、いくつかの高い偏差が他の低い偏差を相殺し得、それにより、結果として得られる分母における偏差を減少させることができる。しかしながら、APIの量の偏差は、API濃度計算の分子における唯一の量であるため、他の成分によって相殺されることはない。よって、API量の誤差は、バッチ製品の、ひいては結果として得られる食品の、API濃度における、結果として得られる誤差に直接寄与する。
【0102】
したがって、食品中のAPIの濃度における誤差の潜在的な原因は、混合される各成分の量の偏差から生じ得ることが認識される。誤差のさらに別の原因は、(a)ステップ102aにおけるすべての乾燥成分の不完全な混合、(b)ステップ102bにおけるすべての液体成分の不完全な混合、および(c)乾燥成分混合物と液体成分混合物との不完全な混合のうちのいずれか1つからすべてまでの、不完全な混合から生じ得る。ステップ102aおよび102bが単一のステップに組み合わせられる場合、原因または誤差は、乾燥成分と液体成分との組み合わせの不完全な混合から、生じ得る。不完全な混合は、混合物から製造される個々の食品中のAPIの濃度に直接的な影響を及ぼし得る。なぜなら、製品の様々な個々の部分にわたるAPI量の一貫性は、結果として得られる個々の添加済の食品中のAPIの一貫した用量を消費者に提供するからである。もしAPIが混合物のその他の成分と不完全に組み合わせられた場合、結果として得られる個々の食品中のAPIの濃度は著しく変化し得、これにより、高すぎるかまたは低すぎるAPI適用量を消費者に提供することになる。
【0103】
混合ステップ中の上記で特定した誤差は、調理ステップ103の前に、結果として得られる食品の部分ごとにAPI適用量の偏差を生じさせる可能性がある。しかしながら、結果として得られる食品中のAPIの一貫性における誤差が生じるさらに追加の機会が存在する。例えば、乾燥成分混合物の不均一性は、液体と混合される際、濃縮固形成分の結節(「岩」とも呼ばれる)を引き起こす可能性があり、これは、最終的な全体混合ステップを通して持続し、APIの平均を上回るかまたは下回って吸収する。
【0104】
さらに、不均一性は、上述の混合ステップのうちの任意の1つからすべてまでにおいて、混合時間が不十分であることから生じ得る。混合は、混合完了の程度に関するフィードバックが容易に利用可能でないことが多いので、技術と技法にまたがっている(part art and part technique)と考えることができる。よって、混合ステップをいつ終了させるかの決定は、特定することが困難となり得、混合が広範囲に及ばない限り、不均一性は、特に、コーナーもしくは他の形状効果または均一な混ぜ合わせ作用(folding action)の欠如を経験する混合体積の部分に残る。これらの問題は、結果として得られる個別化食品中のAPIの最終濃度に直接影響を与える可能性がある。
【0105】
混合ステップが完了すると、次に、バッチ食品の混合物を調理するステップ103が実行され、食品が調理済みバッチ食品を規定する。調理ステップ103は、バッチ食品を、少なくとも約65.56℃(約150°F)、例えば約93.33℃(約200°F)、例えば約121.11℃(約250°F)~約176.67℃(約350°F)の範囲を含む、約65.56℃(約150°F)~約260℃(約500°F)以上の温度にすることができる。しかしながら、食品全体の温度変化により、APIの脱炭酸の程度は様々である。さらに、場合によっては、ステップ103で食品を調理するのに必要な温度と時間により、APIの活性成分が分解されることがある。
【0106】
引き続き
図1を参照すると、ステップ103は高温調理プロセス(煮沸、焼成など)を表す。このステップでは、バッチ混合物の構成成分は、ある量の蒸発を受けることにより、大幅な温度上昇に反応する。種々の構成成分が種々の量の蒸発を受け、CBD、THC、テルペン、フラボノイドなどのAPIの構成成分についても同様である。したがって、これらのAPI構成成分の比率(APIの「プロファイル」として知られている)は、高温調理の間に変化する。このプロファイルの変化とAPIの全体的な量の減少が、最終的な食用製品の効力に対する高温処理の2つの主な影響である。さらに、この効力の低下における個々のばらつきは、調理中のバッチの体積全体にわたる温度の不均一性から生じる。したがって、APIの全体的な減少、プロファイルの修正、空間温度の不均一性はすべて、(a)調理済みバッチの平均API含量の不正確さ(目標適用量からの逸脱)、および(b)消費者が経験する、部分ごとのAPI適用量の不一致またはばらつき、を悪化させることが予想され得る。
【0107】
食品はステップ104で冷却され、調理済みバッチ食品が冷却された食品を規定する。冷却ステップ104は、調理済みバッチ食品の温度を、調理済み食品の温度の少なくとも10%、例えば、調理済み食品の温度の少なくとも30%を含め、調理済み食品の温度の少なくとも20%だけ、低下させることができる。しかし、冷却された食品の温度の不一致が、時間に応じて存在する可能性がある。冷却は食品の収縮を引き起こす可能性があるため、配分ステップ106で食品を個々の金型に配分するかまたはその他の方法で個別化する際に、食品の特定の領域は他の領域よりもAPIの濃度が高くなる可能性があり、これは、結果として得られる個別化食品に存在するAPIの量における誤差の別の原因となる可能性がある。いくつかの実施例では配分ステップ106をすべての冷却シーケンスの前に実施できることが、いくつかの実施例において理解される。よって、ステップ104はステップ106の後に実行することができる。
【0108】
食品が包装されると、所望に応じて出荷され得る。上述したように、個別化食品は、包装前にステップ107でさらに冷却され得る。さらなる冷却ステップ107は、食品の温度を、冷却された食品の温度の少なくとも10%、例えば、冷却された食品の温度の少なくとも30%を含め、冷却された食品の温度の少なくとも20%だけ、さらに低下させることができる。配分ステップ106の間に周囲温度にさらすことにより、食品を受動的に冷却することもできることが認識される。したがって、さらなる冷却ステップ107に関して上述した温度の低下は、配分ステップ106後の食品の温度にも適用できる。しかしながら、冷却ステップ104に関して上述したように、さらに冷却するステップ107は、食品全体の温度のさらなるばらつきを引き起こす可能性がある。その結果、得られた食品が一口サイズの食用品より大きい場合、その食品は、API濃度のばらつきをこうむることになる。特に、個別化食品の第1の領域は、個別化食品の第2の領域とは実質的に異なるAPI濃度を有することがある。もちろん、いくつかの実施例では、最初の冷却ステップ104だけで食品を十分に冷却した場合に、さらに冷却するステップ107を省略できることが認識される。
図1は、従来の食品調製プロセスの一例を示すが、調製されている添加食品に応じて、他の多数のプロセスが存在することが認識される。しかしながら、食品は調理ステップ103の前に添加されるため、結果として得られる食品は、上述のような添加の不正確さおよび不一致をこうむる可能性がある。
【0109】
ここで
図7~
図9を参照すると、従来の添加技術と比較して、調理済み食品をバッチ生産するための方法100’の間に異なるステップで食品にAPIを添加するステップ110を実行することにより、上記のようなAPI添加の誤りの潜在的な原因のうちの少なくとも1つ以上からすべてまでを低減または完全に回避することができることが認識される。方法100’は、方法100の食品調製ステップの少なくとも一部を含むことができる。よって、方法100’の調理ステップ103、冷却ステップ104、配分または個別化ステップ106、最終的な冷却ステップ107、および包装ステップ108は、特に指示がない限り、APIを添加するステップを除いて、方法100に関して上述したように実施することができる。
【0110】
図7に示されるように、方法100’は、混合ステップ102、調理ステップ103、冷却ステップ104、および包装ステップ108を少なくとも含むことができる。上述したように、例えばステップ102aで混合されるような乾燥成分と、例えばステップ102bで混合されるような湿潤成分とを含むことができる、ステップ101で提供されるバッチ食品の混合物を作成するステップ102。ステップ102は、代替的に、乾燥成分を含まない、もっぱら湿潤した混合物を含み得、または代替的に、湿潤成分を含まない、もっぱら乾燥した混合物を含み得ることが理解される。したがって、ステップ102において、バッチ食品の混合物は、バッチ食品の成分を混合することによって提供され得ることを理解されたい。他の実施例では、バッチ食品は、後続の方法ステップで使用するために予め混合されて送達され得る。ステップ103では、混合物を調理して(焼成してあぶる、煮る、蒸す、揚げる、焼く、または任意の適切な代替調理法を用いるなど)、調理済み食品を規定し得る食品を作る。上述したように、方法100’の調理ステップ103は、バッチ食品の温度を、少なくとも約93.33℃(約200°F)、例えば、約121.11℃(約250°F)~約176.67℃(約350°F)の範囲を含め、約93.33℃(約200°F)~約260℃(約500°F)以上の温度まで上昇させることができる。
【0111】
ステップ104では、食品は冷却され得、食品が冷却された食品を規定する。上述したように、方法100’の冷却ステップ104は、調理済みバッチ食品の温度を、調理済み食品の温度の少なくとも10%、例えば、調理済み食品の温度の少なくとも30%を含め、調理済み食品の温度の少なくとも20%だけ、低下させることができる。最終的に、冷却ステップ104または冷却ステップ104と1つ以上の他の冷却ステップとの組み合わせにより、食品の温度はほぼ室温に達することができる。冷却ステップ104または本明細書に記載の任意の冷却ステップは、室温未満の温度を有する冷却空気などの冷却要素に食品を能動的にさらすことによって食品の温度を低下させる、能動的な冷却ステップとすることができる。あるいは、冷却ステップ冷却ステップ104または本明細書に記載される任意の冷却ステップは、いくつかの実施例では室温とすることができる、周囲温度に食品をさらすことによって食品の温度が低下する、受動的な冷却ステップとすることができる。最後に、ステップ108で食品を包装して出荷することができる。
【0112】
図7に示されるように、方法100’は、調理ステップ103の後にAPIを食品に送達することを含む添加ステップ110を含むことができる。例えば、添加ステップ110は、調理ステップ103の後、かつ任意の冷却ステップ104の前に実施することができる。あるいは、添加ステップ110は、調理ステップ103の後、かつ冷却ステップ104の後に適用することもできる。よって、食品のバッチ全体にAPIを添加することができる。APIは混合ステップ102の後に食品に送達されるので、APIは、
図1の従来の方法100の場合のように、混合プロセス中の不完全性による混合物全体にわたるばらつきを受けない。さらに、APIは一実施例では調理ステップ103の後に食品に送達されることもできるので、APIは、
図1の従来の方法100の場合のように調理ステップ103中に分解を受けない。本明細書に記載された
図7~
図11の全ての実施例において、ステップ110で食品に送達されたAPIは、別段の指示がない限り、結果として得られる最終的な冷却済の食品中に配置され得ることを理解されたい。
【0113】
さらに、カンナビノイドのようなAPIが脱炭酸されておらず、よって酸性形態である場合、調理ステップ103の後に添加されたときに酸性形態のままであることが認識される。対照的に、従来の方法100では、最初は脱炭酸されていないAPI成分は、調理ステップ103の間に脱炭酸され得る。したがって、方法100’では、APIはその酸性形態(すなわち、脱炭酸されていない)で添加され得、所望であれば酸性形態のままとすることができる。理論に束縛されることなく、APIの酸性形態は、その酸性形態で添加され、維持され、消費された場合に、ある種の医学的利益を有することができると考えられる。もちろん、添加されたAPIは、所望によりその脱炭酸(例えば、非酸性または中性)形態で提供され、その後、その脱炭酸形態で食品に送達され得ることが理解される。いくつかの実施例では、APIは食品に送達される際に部分的に脱炭酸され得ることを理解されたい。しかしながら、これらの実施例では、APIは完全には脱炭酸されない。よって、APIは、従来のバッチ添加法を使用して完全に脱炭酸されたAPIよりも酸性である。
【0114】
代替的または追加的に、APIは、調理ステップ103の後で、かつ、食品の温度が添加ステップ110の間にAPIを完全に脱炭酸させないように食品をある程度冷却した後で(または調理温度によっては冷却しない)、添加ステップ110で食品に送達され得る。したがって、APIは少なくとも部分的に非脱炭酸とすることができる。上述したように、APIは一実施例ではカンナビノイドであり得る。本方法中、APIは最大約80%脱炭酸されるように添加することができ、したがって少なくとも約20%は非脱炭酸とすることができる。例えば、APIは最大約70%脱炭酸され得、したがって少なくとも約30%が非脱炭酸とすることができる。例えば、APIは、最大約60%脱炭酸され得、したがって少なくとも約40%が非脱炭酸とすることができる。例えば、APIは最大約50%脱炭酸され得、したがって少なくとも約50%が非脱炭酸とすることができる。例えば、APIは最大約40%脱炭酸され得、したがって少なくとも約60%が非脱炭酸とすることができる。例えば、APIは最大約30%脱炭酸され得、したがって少なくとも約70%が非脱炭酸とすることができる。例えば、APIは最大約20%脱炭酸され得、したがって少なくとも約80%が非脱炭酸とすることができる。例えば、APIは最大約10%脱炭酸され得、したがって少なくとも約90%が非脱炭酸とすることができる。さらに他の実施例では、APIは完全に非脱炭酸のままとすることができる。いったんAPIが添加ステップ110で食品に送達されると、以下でより詳細に論じるように、食品は個々の金型に送達可能となるように十分な粘性を有することができる。
【0115】
いくつかの実施例では、APIは、調理ステップ103の後で、かつ、食品の温度がAPIを完全に蒸発させないように食品をある程度冷却した後で(または調理温度によっては冷却しない)、添加ステップ110で食品に送達され得る。必要であれば、食品に加えるAPIの量は、添加ステップ110の間に食品の温度により蒸発するAPIの量に部分的に基づいて決定することができる。一実施例では、APIの約80重量%までが蒸発され得る。例えば、APIの約70重量%までが蒸発され得る。例えば、APIの約60重量%までが蒸発され得る。例えば、APIの約50重量%までが蒸発され得る。例えば、APIの約40重量%までが蒸発され得る。例えば、APIの約30重量%までが蒸発され得る。例えば、APIの約20重量%までが蒸発され得る。例えば、APIの約10重量%までが蒸発され得る。さらに他の実施例では、APIは全く蒸発しない。上述したように、いったんAPIが添加ステップ110で食品に送達されると、食品は、以下でより詳細に論じるように、個々の金型に送達可能となるように十分な粘性を有することができる。
【0116】
次に
図8に関して説明するように、方法100’は、APIを個別化食品に送達するステップを含むことができる。特に、バッチ食品を個別化食品へと配分することができる。よって、個別化ステップの後、食品は個別化食品を規定すると言うことができる。その後、APIは、微小液滴の送達を含む、本明細書に記載される任意の適切な送達方法に従って、個別化食品に送達され得る。一実施例では、個別化ステップはステップ106で行われ得、それにより食品が個々の金型に配分され、冷却された食品が個別化食品へと配分される。例えば、添加ステップ110は、冷却された食品がステップ106でそれぞれの金型に送達された後に実行することができる。その結果、上述の方法で添加される基質は、ステップ106で製造される1つ以上の個別化食品として構成され得る。したがって、添加ステップ110は、ステップ108において個別化食品をそれぞれの金型から取り出し、個別化食品を包装するステップの前に実施することができる。
【0117】
添加ステップ110は、1)食品をそれぞれの金型に送達するステップの前に、カンナビノイドなどのAPIを金型に送達し、食品をそれぞれの金型に送達するステップの間に、冷却された食品がそれぞれの金型内の送達されたカンナビノイドに接触するようにすること、2)個別化食品がそれぞれの金型に配置されている間に、カンナビノイドを個別化食品に直接送達すること、および3)食品をそれぞれの金型に送達する間に、カンナビノイドを冷却された食品に直接送達すること、のうちの1つ以上からすべてまでを含むことができる。一実施例では、カンナビノイドおよび食品をそれぞれの金型に送達するステップは、食用食品およびカンナビノイドの層を交互に加えるステップを含むことができ、カンナビノイドが食品の隣接する層の間に配置されるようにする。
【0118】
食品は、食品がそれぞれの金型に送達されると、個別化食品とみなすことができる。食品がグミとして構成される場合など、いくつかの実施例では、冷却された食品は粘性および流動性を有することができ、それぞれの金型に流れ込むように駆動され得る。個別化食品は、冷却ステップ104の後に金型に送達される場合、冷却された個別化食品を規定することができる。いくつかの実施例では、調理済み食品は、所望により、調理ステップ103の後、かつ冷却ステップ104の前に、ステップ106で金型に送達され得ることが認識される。したがって、金型に配分された個別化食品に添加するステップ110は、調理ステップ103の後、かつ冷却ステップ104の前に実施することができる。よって、個別化食品は、調理ステップ103の後、かつ冷却ステップ104の前に、調理済み個別化食品を規定することができる。
【0119】
したがって、APIは、
図7~
図8に関して上述した方法で、ステップ103で調理された後に個別化食品に送達され得ることが認識される。一実施例では、APIは、それぞれの金型内で個別化された調理済み食品に送達することができる。別の実施例では、例えば食品が焼いた食べ物として構成されている場合、調理済み食品は非粘性であってよく、個別化食品は、例えば切断操作の間に、調理済み食品の残部から物理的に分割または配分され得る。したがって、APIは、調理ステップの後(および冷却ステップ104の前もしくは後)、かつ食品を個別化食品へと分割または配分する前に、バッチ食品に送達することができる。あるいは、APIは、調理ステップの後(および冷却ステップ104の前もしくは後)、かつ食品を個別化食品へと分割または配分した後に、バッチ食品に送達され得る。
【0120】
あるいは、ここで
図9Aを参照すると、方法100’は、食品が調理ステップ103の前に個別化される場合、
図1の従来の方法100に関して特定の利点を実現できることが理解される。特に、調理ステップ103の前に個別化食品に添加することにより、個別化食品は、バッチ混合物での場合よりも、潜在的に不完全な混合によるばらつきにさらされにくくなる。さらに、
図9Aのステップ102で個別化食品が不完全に混合されたとしても、それとは無関係に、APIは依然として微小液滴として食品に正確に送達され得る。したがって、不完全な混合は、個別化食品に送達されるAPIの適用量に最小限の影響しか及ぼさないかまたは全く影響を及ぼさない。APIは、上述のように、調理ステップ103の前または後のいずれかに個別化食品に送達され得る。
【0121】
したがって、
図9Aに示す一実施例では、調製されるべき食品の成分を提供するステップ101において、食品を個別化することができる。特に、これらの成分は、個別化食品混合物を製造するために、ステップ102で混合される前に、個々の金型に配分され得る。APIは、APIを含有するかまたは添加された個別化食品混合物を規定するよう、上記のように個別化食品混合物の各々にステップ110で送達され得る。いくつかの実施例では、カンナビノイドなどのAPIは、食品成分をそれぞれの金型に送達するステップの前に金型に送達することができる。あるいは、食品成分は金型に送達され得、APIは、その後、個別化食品混合物がそれぞれの金型に配置されている間に、個別化食品成分に送達され得る。あるいは、APIは、食品成分が金型に送達されている間に金型に送達され得る。
【0122】
図9Aに示す別の実施例では、食品を混合するステップ102の完了後に、食品を個別化することができる。特に、成分は、ステップ101で提供され、ステップ102でバッチとして混合され得る。その後、ステップ102で調製された混合バッチ食品を個別化して、個別化食品混合物を製造することができる。APIは、食品が添加済の個別化食品混合物を規定するように、上述のように個別化食品混合物の各々に(再び
図9Aのステップ110として)送達され得る。いくつかの実施例では、カンナビノイドなどのAPIは、食品混合物をそれぞれの金型に送達するステップの前に、金型に送達され得る。あるいは、食品混合物は金型に送達され得、APIは、その後、個別化食品混合物がそれぞれの金型に配置されている間に、個別化食品混合物に送達され得る。あるいは、食品混合物が金型に送達されている間にAPIを金型に送達することもできる。例えば、APIは、金型に加えられる混合物の連続する層の間で金型に送達され得る。よって、APIは混合物の連続する層の間に配置され得る。
【0123】
図9Bを参照すると、各金型109はそれぞれ、ベース111と、ベース111によって支持された少なくとも1つの側壁113と、を画定して、食品混合物119を受容する内部金型キャビティ117を画定することができる。金型109のうちのいくつかは、共通の側壁113を共有することができる。ベース111は、金型キャビティ117の閉じた下端部を画定することができ、少なくとも1つの側壁113は、食品を受容するように構成された、開いた端部115を画定することができる。ベース111および少なくとも1つの側壁113は、所望に応じて任意の適切なサイズおよび形状を画定することができる。いくつかの実施例では、側壁113は剛性であることができる。他の実施例では、側壁113は脈動するように可撓性とすることができ、それにより、金型キャビティ117に配置されたAPIの有無にかかわらず食品混合物119をさらに混合する。代替的または追加的に、金型109は、振動するように構成され得る支持表面121上に配置され得、それにより、金型キャビティ117内に配置された食品混合物119を撹拌し、さらに混合する。代替的または追加的に、空気流123が、食品混合物119の撹拌を刺激するように、食品混合物119の露出表面を横切って向けられ得る。代替的または追加的に、エネルギー125を食品混合物119中に向けることができる。エネルギーは、伝播する電磁波または照明(赤外線、超音波、マイクロ波)パルスとして構成することができる。
【0124】
次いで、添加済の個別化食品混合物は、所望により、ステップ103で調理され、ステップ104で冷却され、ステップ108で包装され得る。所望であれば、本明細書に記載の方法で、調理ステップ後にAPIを食品に送達することもできることがさらに理解される。あるいは、個別化食品混合物は、最初にAPIを添加されることなく調理され得、次いで、調理ステップ103および/または冷却ステップ104の後であるが包装ステップ108の前に、上述の方法でAPIを添加され得る。
【0125】
APIを送達するステップは、上述の方法でAPIの微小液滴を送達することによって達成することができる。したがって、添加ステップ110は、1)食品をそれぞれの金型に送達するステップの前に、APIの微小液滴を金型に送達し、食品をそれぞれの金型に送達するステップの間に、食品がそれぞれの金型内の送達されたカンナビノイドに接触するようにすること、2)食品がそれぞれの金型に送達される際に、カンナビノイドの微小液滴を食品に直接送達すること、および3)個別化食品がそれぞれの金型に配置されている間に、カンナビノイドの微小液滴を個別化食品に直接送達すること、のうちの1つ以上からすべてまでを含み得る。微小液滴は、本明細書に記載される任意の実施例に従って送達され得る。
【0126】
したがって、添加ステップ110は、上述の方法で、添加ステーションから個別化食品にAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップを含むことができる。同様に、添加ステップは、個別化食品を添加ステーションの添加ヘッドと整列させるステップを含むことができ、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、添加ヘッドから個別化食品に少なくとも1つの微小液滴を送達することを含む。これに関して、添加ステップは、個別化食品のうちの異なるものにそれぞれのAPIを送達することを含むことができ、それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する。異なるAPI特性は、1)APIの濃度、2)添加ステップ中に個別化食品に送達されるAPIの体積、3)APIの組成、4)APIと混合される調整剤であって、送達されるAPIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)個別化食品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含む。代替的または追加的に、API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、個別化食品の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含むことができる。さらに、方法100’は、添加後、個別化食品を後処理するステップを含むことができる。上述したように、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)APIの粘度を増加させること、3)APIを個別化食品にさらに付着させること、4)APIを個別化食品に沿って分散させること、5)個別化食品へのAPIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行うことができる。
【0127】
ここで
図10を参照すると、いくつかの方法100’において、バッチ食品を、バッチ食品の量よりも少ないが個別化食品の量よりも多い量の食品を有する、より管理しやすいサブバッチに分割することが望ましい場合があることが認識される。その後、ステップ110において、サブバッチのうちの1つ以上はAPIを添加され得る。複数のサブバッチなどの少なくとも1つのサブバッチを製造するために調理済みバッチ食品を分割するステップ105は、冷却ステップ104の前に実施することができる。あるいは、複数のサブバッチなどの少なくとも1つのサブバッチを製造するために調理済みバッチ食品を分割するステップは、冷却ステップ104の後に実施することもできる。サブバッチを製造するステップ105は、添加ステップ110の前に行うことができる。少なくとも1つのサブバッチを製造するために調理済みバッチ食品を分割するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために、調理済み製品を少なくとも1つの容器に送達するステップを含むことができる。例えば、各サブバッチを異なる別個の容器に送達することができる。あるいは、複数のサブバッチを、別々の区画を有する単一の容器に送達することもできる。サブバッチに分割される調理済みバッチ食品は、サブバッチに分割される前に冷却ステップ104に供された冷却済みバッチ食品として構成することもできることを理解されたい。
【0128】
サブバッチは、個別化食品に関して上述したような任意の方法で添加され得る。したがって、一実施例では、添加ステップは、1)少なくとも1つのサブバッチを規定するように調理済み食品をそれぞれの少なくとも1つの容器に分割するステップの前に、少なくとも1つの容器にAPIを送達して、少なくとも1つのサブバッチを製造するために調理済みバッチ食品を分割するステップの間に、少なくとも1つのサブバッチが少なくとも1つの容器内の送達されたAPIと接触するようにすること、2)少なくとも1つのサブバッチを製造するために調理済みバッチ食品を分割するステップの間に(すなわち、調理済み食品をそれぞれの少なくとも1つの容器に送達する際に)、調理済み食品にAPIを直接送達すること、および、3)調理済みバッチ食品をサブバッチに分割した後(すなわち、調理済み食品を少なくとも1つの容器に送達した後)に、APIを少なくとも1つのサブバッチに直接送達すること、のうちの1つ以上から最大すべてまでを含むことができる。この点で、調理済み食品がそれぞれの金型に送達されると、調理済み食品をサブバッチとみなすことができることが理解される。サブバッチは個別化食品で意図されるよりも多量の食品を含むため、サブバッチは、APIを添加された後、配分ステップ106において、所望の任意の方法で個別化食品へと配分され得る。最終的な冷却ステップは、所望であれば、上述のようにステップ107で実施することができ、個別化食品はステップ108で包装することができる。最終的な冷却ステップ107は、配分ステップ106の前または後に実施することができる。
【0129】
別の実施例では、ここで
図11を参照すると、混合食品を調理ステップ103の前に混合サブバッチに分割し、APIが混合サブバッチに送達される場合、方法100’は
図1の従来の方法100に関してある利点を実現できることが理解される。特に、調理ステップ103の前に混合サブバッチに添加することで、サブバッチの食品は、バッチ混合物での場合よりも、潜在的に不完全な混合によるばらつきにさらされにくくなる。さらに、サブバッチが不完全に混合されたとしても、APIはサブバッチに微小液滴として送達され得る。したがって、不完全な混合は、個別化食品に送達されるAPIの適用量に最小限の影響しか及ぼさないかまたは全く影響を及ぼさない。APIは調理ステップ103の前または後のいずれかにサブバッチに送達され得ることが理解される。
【0130】
したがって、
図11に示す一実施例では、サブバッチは、調製される食品の成分を提供するステップ101の後に提供され得る。特に、これらの成分は、バッチ量で提供され、組み合わせられ、ステップ102で混合され得る。その後、ステップ102で調製された混合食品は、ステップ105でサブバッチに分割することができる。次に、APIは、混合サブバッチが添加済の混合サブバッチを規定するよう、上述のようにサブバッチの各々に送達され得る。次いで、添加済の混合サブバッチは、所望により、調理され、冷却され得る。あるいは、混合サブバッチをステップ103で調理して調理済みサブバッチを製造することができ、次に調理ステップ103の後にAPIを調理済みサブバッチに送達することができる。例えば、所望により冷却ステップ104の後、包装ステップの前に、APIを調理済みサブバッチに送達することができる。上述したように、食品のサブバッチは、ステップ106で個別化食品に配分され得る。個別化食品は、所望により最終的な冷却シーケンス107を受けることができ、個別化食品は、ステップ108で包装することができる。
【0131】
APIをサブバッチに送達するステップは、上述の方法でAPIの微小液滴を送達することにより達成することができる。よって、添加ステップ110は、1)サブバッチを画定するように食品をそれぞれの容器に分割するステップの前に、APIの微小液滴を少なくとも1つの容器に送達すること、のうちの1つ以上から最大ですべてを含むことができる。よって、サブバッチは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために調理済みバッチ食品を分割するステップの間に、少なくとも1つの容器内の送達されたAPIに接触し付着し、2)サブバッチを製造するために調理済みバッチ食品を分割するステップの間に(すなわち、調理済み食品がそれぞれの少なくとも1つの容器に送達される際に)、APIの微小液滴を食品に直接送達すること、および3)食品をサブバッチに分割した後(すなわち、食品が少なくとも1つの容器に送達された後)、APIの微小液滴を少なくとも1つのサブバッチに直接送達すること。微小液滴は、本明細書に記載される任意の実施例に従って送達することができる。
【0132】
したがって、添加ステップ110は、上記の方法で、添加ステーションから食品のサブバッチにAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップを含み得る。同様に、添加ステップは、添加されるサブバッチを添加ステーションの添加ヘッドと整列させるステップを含むことができ、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、添加ヘッドからサブバッチに少なくとも1つの微小液滴を送達することを含むことができる。この点に関して、添加ステップは、サブバッチのうちの異なるものにそれぞれのAPIを送達することを含み得、それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する。異なるAPI特性は、1)APIの濃度、2)添加ステップ中にサブバッチに送達されるAPIの体積、3)APIの組成、4)APIと混合される調整剤であって、送達されるAPIの風味、機械的特性、および美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成された、調整剤、ならびに5)サブバッチの少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含む。代替的または追加的に、API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、サブバッチの送達ゾーンの異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含むことができる。さらに、方法100’は、添加後、添加済のサブバッチを後処理するステップを含むことができる。上述したように、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)APIの粘度を増加させること、3)APIをサブバッチにさらに付着させること、4)APIをサブバッチに沿って分散させること、5)サブバッチへのAPIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行うことができる。食品がグミとして構成されている場合のような、いくつかの実施例では、調理済み食品は、粘性を有することができ、サブバッチを製造するようにそれぞれの少なくとも1つの容器に流れ込むことができる。食品が焼いた食べ物として構成されている場合など、他の実施例では、調理済み食品は非粘性であってよく、調理済み食品の残部から切断されるなど、物理的に分割され、容器に送達され得る。
【0133】
サブバッチの食品は、ステップ106に関して上述したように、所望に応じてさらに個別化され得ることがさらに理解されるべきである。さらに、個別化食品は、上述の方法で、所望によりAPIを添加され得る。したがって、食品がサブバッチに分割された場合、食品は、1)食品がサブバッチに分割されたとき、および2)食品が個別化されたとき、のいずれかまたは両方において、上記のようにAPIを添加され得る。したがって、1つの実施例では、APIの所望の適用量の第1の部分が、サブバッチに送達され得、APIの所望の適用量の第2の部分が、個別化食品に送達され得る。したがって、食品をサブバッチに分割することにより、二段階のAPI送達システムを提供することができ、そこでは第1の量のAPIが添加され、その後、配分後のステップで、第2の量のAPIが添加される。第2の量のAPIは、食品の摂取時に速やかに舌下に取り込まれるように構成され得る。第1の量のAPIは、食品の消化時に血流に入ることができる。いくつかの実施例では、第1の量のAPIは、第2の量のAPIより多くすることができる。
【0134】
次に
図9および
図11~
図12を参照すると、調理ステップ103の前にAPIを食品に添加する方法を開示する実施例が提供されている。調理ステップ103の前にAPIを成分と混合する方法の特定の実施例が開示されているが、所望に応じて任意の適切な代替実施例に従ってAPIを成分と混合できることが理解されるべきである。例えば、少なくとも1つの混合デバイス120が、APIを成分と混合するように構成され得る。一実施例では、混合デバイス120は混合チューブ122として構成され得る。混合デバイス120は、混合チャンバ126を画定する細長い本体124と、混合チャンバ126に配置される食品成分およびAIPを混合するように構成される、混合チャンバ内の少なくとも1つの混合要素128と、を画定することができる。本体124、ひいては混合チャンバ126は、実質的に円筒形の形状、実質的に円錐形の形状であってよく、または、所望に応じて任意の適切な代替形状を画定することができる。混合要素128は、混合チャンバ126内に配置される成分を混合するように混合チャンバ126内で回転することにより動作するように作動され得る、オーガー、1つ以上の混合ブレードなどとして構成され得る。混合デバイス120は、本体124を通って延び、バッチ食品の1つ以上の成分を混合チャンバ126に送達するように構成された少なくとも1つの食品投入導管130と、本体124を通って延び、少なくとも1つのAPIを混合チャンバ126に送達するように構成された少なくとも1つのAPI投入導管132と、を含むことができる。
【0135】
例えば、食品の少なくとも1つの乾燥成分および食品の少なくとも1つの湿潤成分は、少なくとも1つの食品投入導管130を通じて混合チャンバ126に送達され得る。一実施例では、食品の乾燥成分および湿潤成分は、同じ製品投入導管130を通して混合チャンバ126に送達され得る。あるいは、1つ以上の乾燥成分の種々のグループを、それぞれの異なる乾燥食品投入導管130を通して混合チャンバに導入することができる。同様に、1つ以上の湿潤成分の種々のグループを、それぞれの異なる湿潤食品投入導管130を通して混合チャンバに導入することもできる。食品成分の一部または全部は、それぞれの製品投入導管130を通して混合チャンバ126に導入される前に、例えば混合チューブ内で、予備混合され得ることが理解されるべきである。あるいは、
【0136】
APIは、混合チャンバ126に送達されて食品成分と混合され得る。一実施例では、APIは、例えばAPI投入導管132を通して、混合チャンバ126に送達される。例えば、所定量のAPIを注ぐか、ピペットで移すか、本明細書に記載されているように離散的な微小液滴として送達するか、または所望の任意の方法で混合チャンバ126に送達することができる。1つ以上のAPIを、単一のAPI投入導管132を通して送達することができる。あるいは、複数のAPIをそれぞれの異なるAPI投入導管132を通して送達することができる。よって、少なくとも1つのAPIは少なくとも1つのAPI投入導管132を通して混合チャンバ126に送達され得ると言うことができる。一実施例では、APIは、混合チャンバ126への食品成分の送達の前に混合チャンバ126に送達され得る。あるいは、APIは、混合チャンバ126への食品成分の送達の後に混合チャンバ126に送達され得る。あるいは、APIは、混合チャンバ126内への食品成分の送達中に混合チャンバ126内に送達され得る。
【0137】
次いで、添加済の食品混合物をステップ103として加熱することができる。例えば、混合デバイス120は、調理ステップ103を実行するオーブンに混合物を送達するために、混合デバイス120から任意の適切な担体に混合物を送達するように構成される出口134を画定することができる。次いで、調理済み食品は、上述した方法で、個別化食品に分割され、包装され得るか、または上述したように、ステップ106で個々の金型に送達され得る。他の実施例では、API含有混合物は、混合デバイス120から直接個別化金型に、またはAPI含有混合物を個別化金型に送達する中間担体に、送達され得る。その後、金型は所望によりステップ103で加熱され、包装される前に冷却され得る。
【0138】
上述したように、混合デバイス120は、混合チャンバ126内に配置された食品成分およびAIPを混合してAPI含有混合物を生成するように構成された少なくとも1つの混合要素128を混合チャンバ内に含むことができる。混合要素128は、成分およびAPIが混合チャンバ126に導入されるにつれておよび/または導入された後に作動され得、それによりAPI含有混合物を生成する。上述したように、本体124、よって混合チャンバ126は実質的に円錐形の形状であり得る。よって、混合チャンバ126は、混合要素128の動作中に渦を画定することができ、この渦は、食品成分およびAPIを混合し、さらに、結果として得られた混合物を、出口134を通して駆動する。
【0139】
上述したように、調理済み食品をバッチ生産するための方法100’は、成分と熱とを混合した生成物である任意の食品に所望に応じて適用することができる。限定ではなく例として、食品は、キャンディもしくは焼いた食べ物、または所望どおりの任意の代替食品とすることができる。一実施例では、キャンディは、所望どおりにグミまたはハードキャンディとすることができる。個々のキャンディは個別に包装され得る。あるいは、包装されていないキャンディを1つのパッケージの中に入れることもできる。あるいは、個別に包装されたキャンディを1つのパッケージの中に入れることもできる。キャンディは、一口サイズ、つまり全体が消費者の口に入れられるようなサイズにすることもできるし、繰り返し噛んで消費されるようなサイズにすることもできる。食品が焼いた食べ物である場合、焼いた食べ物を個別に包装することができる。あるいは、複数のブラウニーを共通の容器に入れることもできる。あるいは、個別に包装された焼いた食べ物を、共通の容器に入れることもできる。焼いた食べ物は、全体が消費者の口に入れられるようなサイズにすることもできるし、繰り返し噛んで消費されるようなサイズにすることもできる。
【0140】
図に示される実施形態および実施例の図示および説明は、例示的な目的のものにすぎず、開示を限定するものと解釈されるべきではないことに留意されたい。当業者は、本開示が、本明細書に記載される様々な態様、実施形態および実施例のさまざまな可能な改変を意図していることを理解するであろう。さらに、上述した実施形態および実施例を用いて上述した概念は、単独で、または上述したその他の実施形態および実施例のいずれかと組み合わせて使用することができることを理解されたい。さらに、別段の指示がない限り、1つの図示された実施形態に関して上述された様々な代替手段は、本明細書に記載された他のすべての実施形態および実施例に適用することができることを理解されたい。したがって、特許請求の範囲を参照する。
【0141】
〔実施の態様〕
(1) 食品を調製する方法であって、
バッチ食品の混合物を規定するために、食品の混合物を提供するステップと、
前記食品が調理済み食品を規定するように、前記バッチ食品の混合物を調理するステップと、
前記食品が冷却された食品を規定するように、前記調理済み食品を冷却するステップと、
前記提供するステップの後で、前記食品に活性医薬成分(API)を添加するステップと、
を含む、方法。
(2) 前記冷却するステップは、前記調理済み食品を能動的に冷却することを含む、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記冷却するステップは、前記調理済み食品を受動的に冷却することを含む、実施態様1に記載の方法。
(4) 前記提供するステップは、前記バッチ食品の混合物を製造するために複数の食用成分を混合することを含む、実施態様1に記載の方法。
(5) 前記提供するステップは、複数の食用成分を混合することと、その後、前記バッチ食品の混合物を製造するために、ある量の食品を前記複数の食用成分から除去することと、を含む、実施態様1に記載の方法。
【0142】
(6) 前記添加するステップは、前記調理するステップの後に実施される、実施態様1から5のいずれかに記載の方法。
(7) 前記添加するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、実施態様1から6のいずれかに記載の方法。
(8) 前記添加するステップは、前記冷却するステップの前に実施される、実施態様1から7のいずれかに記載の方法。
(9) 前記APIは、カンナビノイドを含む、実施態様1から8のいずれかに記載の方法。
(10) 前記カンナビノイドは、完全に脱炭酸されていない、実施態様9のいずれかに記載の方法。
【0143】
(11) 前記カンナビノイドは、脱炭酸されていない、実施態様9に記載の方法。
(12) 前記カンナビノイドは、完全に脱炭酸されている、実施態様9に記載の方法。
(13) 前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記食品に送達することを含む、実施態様1から11のいずれかに記載の方法。
(14) 前記添加するステップは、添加される前記食品を、前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記食品に送達することを含む、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、実施態様13から14のいずれかに記載の方法。
【0144】
(16) 前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、実施態様13から15のいずれかに記載の方法。
(17) 前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、実施態様13から16のいずれかに記載の方法。
(18) 前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、実施態様17に記載の方法。
(19) 前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、実施態様13から18のいずれかに記載の方法。
(20) 各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、実施態様13から19のいずれかに記載の方法。
【0145】
(21) 各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、実施態様13から19のいずれかに記載の方法。
(22) 前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、実施態様21に記載の方法。
(23) 前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、実施態様22に記載の方法。
(24) 前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、実施態様21に記載の方法。
(25) 前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、実施態様13から24のいずれかに記載の方法。
【0146】
(26) 前記添加するステップは、それぞれのAPIを前記食品のうちの種々のものに送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、実施態様13から25のいずれかに記載の方法。
(27) 前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記食品に送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記食品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、実施態様26に記載の方法。
(28) 前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記食品の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、実施態様13から27のいずれかに記載の方法。
(29) 前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、実施態様13から28のいずれかに記載の方法。
(30) 前記添加後、前記食品を後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を変化させること、3)前記APIを前記食品にさらに付着させること、4)前記APIを前記食品に沿って分散させること、および、5)前記食品への前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、実施態様13から29のいずれかに記載の方法。
【0147】
(31) 個別化食品を規定するために前記食品を個別化するステップをさらに含む、実施態様1から12のいずれかに記載の方法。
(32) 前記個別化するステップは、前記調理するステップの後、かつ前記冷却するステップの前に実施される、実施態様31に記載の方法。
(33) 前記個別化するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、実施態様31に記載の方法。
(34) 前記個別化するステップは、前記混合するステップの後、かつ前記調理するステップの前に実施される、実施態様31に記載の方法。
(35) 前記個別化するステップは、前記個別化食品を前記食品の残部から切断することを含む、実施態様31から34のいずれかに記載の方法。
【0148】
(36) 前記個別化するステップは、前記食品が個別化食品へと配分されるように、前記食品をそれぞれの金型に送達することを含む、実施態様31から34のいずれかに記載の方法。
(37) 前記添加するステップは、前記個別化食品に前記APIを添加することを含む、実施態様31から34のいずれかに記載の方法。
(38) 前記個別化するステップは、前記個別化食品を前記食品の残部から切断することを含む、実施態様37に記載の方法。
(39) 前記個別化するステップは、前記食品が個別化食品へと配分されるように、前記食品をそれぞれの金型に送達することを含む、実施態様31から37のいずれかに記載の方法。
(40) 前記個別化食品を前記それぞれの金型から取り出すステップをさらに含む、実施態様39に記載の方法。
【0149】
(41) 前記添加するステップは、前記バッチ食品の混合物を製造するために、ある量の食品を複数の食用成分から除去する前に、実施される、実施態様40に記載の方法。
(42) 前記添加するステップは、前記冷却された食品をそれぞれの金型に送達するステップの前に、前記APIを前記金型に送達することを含み、前記冷却された食品は、前記冷却された食品をそれぞれの金型に送達するステップの間に前記それぞれの金型における送達された前記APIに接触する、実施態様39から41のいずれかに記載の方法。
(43) 前記添加するステップは、前記冷却された食品が前記それぞれの金型に送達される際に、前記APIを前記冷却された食品に直接送達することを含む、実施態様39から42のいずれかに記載の方法。
(44) 前記添加するステップは、前記個別化食品が前記それぞれの金型内に配置されている間に、前記APIを前記個別化食品に直接送達することを含む、実施態様42に記載の方法。
(45) 前記APIは、前記それぞれの金型内の前記個別化食品の連続する層の間に配置される、実施態様44に記載の方法。
【0150】
(46) 前記個別化食品を包装するステップをさらに含む、実施態様31から45のいずれかに記載の方法。
(47) 前記冷却するステップが実施された後に、前記個別化食品をさらに冷却するステップを含む、実施態様31から46のいずれかに記載の方法。
(48) 前記さらに冷却するステップは、前記添加するステップの後に実施される、実施態様47に記載の方法。
(49) 前記さらに冷却するステップは、前記調理するステップが完了した後に、前記調理済み食品の温度の少なくとも10%だけ前記個別化食品を冷却することを含む、実施態様48に記載の方法。
(50) 前記調理するステップは、前記食品を少なくとも約93.33℃(約200°F)の温度にすることを含む、実施態様31から49のいずれかに記載の方法。
【0151】
(51) 前記温度は、約93.33℃(約200°F)~約260℃(約500°F)の範囲である、実施態様50に記載の方法。
(52) 前記冷却するステップは、前記冷却された食品を製造するために前記温度を少なくとも10%だけ低下させる、実施態様50から51のいずれかに記載の方法。
(53) 前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記個別化食品に送達することを含む、実施態様37から52のいずれかに記載の方法。
(54) 前記添加するステップは、前記個別化食品を前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記個別化食品に送達することを含む、実施態様53に記載の方法。
(55) 前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、実施態様53から54のいずれかに記載の方法。
【0152】
(56) 前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、実施態様53から55のいずれかに記載の方法。
(57) 前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、実施態様53から55のいずれかに記載の方法。
(58) 前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、実施態様57に記載の方法。
(59) 前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、実施態様53から58のいずれかに記載の方法。
(60) 各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、実施態様53から59のいずれかに記載の方法。
【0153】
(61) 各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、実施態様53から59のいずれかに記載の方法。
(62) 前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、実施態様61に記載の方法。
(63) 前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、実施態様62に記載の方法。
(64) 前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、実施態様60に記載の方法。
(65) 前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、実施態様53から64のいずれかに記載の方法。
【0154】
(66) 前記添加するステップは、前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を前記複数の個別化食品のそれぞれに送達することを含む、実施態様54から65のいずれかに記載の方法。
(67) 前記添加するステップは、それぞれのAPIを前記個別化食品のうちの種々のものに送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、実施態様53から66のいずれかに記載の方法。
(68) 前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記個別化食品に送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記個別化食品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、実施態様67に記載の方法。
(69) 前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記個別化食品の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、実施態様53から68のいずれかに記載の方法。
(70) 前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、実施態様53から69のいずれかに記載の方法。
【0155】
(71) 前記添加後、前記個別化食品を後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を増加させること、3)前記APIを前記個別化食品にさらに付着させること、4)前記APIを前記個別化食品に沿って分散させること、および、5)前記個別化食品への前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、実施態様53から70のいずれかに記載の方法。
(72) 前記混合物を複数の金型に送達するステップをさらに含む、実施態様1から12のいずれかに記載の方法。
(73) 前記添加するステップは、前記混合物をそれぞれの金型に送達するステップの前に、前記APIを前記金型に送達することを含み、前記混合物は、前記混合物をそれぞれの金型に送達するステップの間に前記それぞれの金型における送達された前記APIに接触する、実施態様71に記載の方法。
(74) 前記添加するステップは、前記混合物が前記それぞれの金型に送達された後で、前記APIを前記混合物に直接送達することを含む、実施態様72に記載の方法。
(75) 前記添加するステップは、前記個別化食品が前記それぞれの金型内に配置されている間に、前記APIを前記個別化食品に直接送達することを含む、実施態様74に記載の方法。
【0156】
(76) 前記APIは、前記それぞれの金型内の前記混合物の連続する層の間に配置される、実施態様75に記載の方法。
(77) 前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するステップをさらに含む、実施態様72から76のいずれかに記載の方法。
(78) 前記金型のそれぞれが、ベースと、前記ベースによって支持される少なくとも1つの側壁とを画定して、前記混合物を受容する内部金型キャビティを画定し、前記少なくとも1つの側壁は、前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するように脈動するように構成される、実施態様77に記載の方法。
(79) 前記金型は、前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するように振動するように構成された支持表面上に配置される、実施態様77から78のいずれかに記載の方法。
(80) 前記混合物の撹拌を刺激するステップをさらに含む、実施態様77から79のいずれかに記載の方法。
【0157】
(81) 前記刺激するステップは、前記混合物の露出表面を横切って空気流を向けることを含む、実施態様81に記載の方法。
(82) 前記刺激するステップは、前記金型内の前記混合物にエネルギーを向けることを含む、実施態様80から81のいずれかに記載の方法。
(83) 前記エネルギーは、伝播する電磁波および照明パルスのうちの少なくとも1つとして構成される、実施態様82に記載の方法。
(84) 前記提供するステップは、前記混合物の成分を装置の混合チャンバに送達することを含み、前記添加するステップは、APIを前記混合チャンバに送達することを含み、前記方法は、添加された混合物を規定するように前記成分と前記APIとを混合するステップをさらに含む、実施態様1から12のいずれかに記載の方法。
(85) 前記提供するステップは、前記混合物の乾燥成分および湿潤成分を前記混合チャンバに送達することを含む、実施態様84に記載の方法。
【0158】
(86) 前記乾燥成分および前記湿潤成分は、単一の投入導管を通して前記混合チャンバに送達される、実施態様85に記載の方法。
(87) 前記乾燥成分および前記湿潤成分は、それぞれの複数の投入導管を通して前記混合チャンバに送達される、実施態様85に記載の方法。
(88) 前記混合チャンバへの前記成分の送達前、送達中、または送達後に、前記APIを前記混合チャンバに送達するステップを含む、実施態様85から87のいずれかに記載の方法。
(89) 前記混合デバイスの出口から複数の金型に前記混合物を送達するステップを含む、実施態様84から88のいずれかに記載の方法。
(90) 前記混合チャンバは、前記成分および前記APIが混合される際に前記混合チャンバの出口から前記混合物を押し出すように渦を画定する、実施態様84から89のいずれかに記載の方法。
【0159】
(91) 前記食品を少なくとも1つのサブバッチに分割するステップをさらに含み、前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチに前記APIを添加することを含む、実施態様1から12のいずれかに記載の方法。
(92) 前記食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップは、前記提供するステップの後、かつ前記調理するステップの前に実施される、実施態様91に記載の方法。
(93) 前記少なくとも1つのサブバッチは、前記調理するステップの前に前記APIを添加される、実施態様92に記載の方法。
(94) 前記少なくとも1つのサブバッチは、前記調理するステップの後に前記APIを添加される、実施態様92に記載の方法。
(95) 前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの後に前記APIを添加される、実施態様94に記載の方法。
【0160】
(96) 前記食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップが、前記調理するステップの後、かつ前記冷却するステップの前に実施される、実施態様91に記載の方法。
(97) 前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの前に前記APIを添加される、実施態様96に記載の方法。
(98) 前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの後に前記APIを添加される、実施態様96に記載の方法。
(99) 前記バッチ食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、実施態様91に記載の方法。
(100) 前記調理するステップは、前記食品を少なくとも65.56℃(150°F)の温度にすることを含む、実施態様91から99のいずれかに記載の方法。
【0161】
(101) 前記温度は、約65.56℃(約150°F)~約260℃(約500°F)の範囲である、実施態様100に記載の方法。
(102) 前記冷却するステップは、前記調理するステップが完了した後で前記調理済み食品の温度の少なくとも10%だけ前記調理済み食品の温度を低下させる、実施態様91から101のいずれかに記載の方法。
(103) 少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記食品を分割するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチを製造するために少なくとも1つの容器に前記食品を送達することを含み、前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済み食品を分割するステップの前に前記容器に前記APIを送達することを含み、前記少なくとも1つのサブバッチは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの間に前記容器内の送達された前記APIに接触する、実施態様91から102のいずれかに記載の方法。
(104) 前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの間に、前記サブバッチに前記APIを直接送達することを含む、実施態様91から103のいずれかに記載の方法。
(105) 前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの後に、前記サブバッチに前記APIを直接送達することを含む、実施態様91から104のいずれかに記載の方法。
【0162】
(106) 前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記少なくとも1つのサブバッチに送達することを含む、実施態様91から105のいずれかに記載の方法。
(107) 前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチを前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記少なくとも1つのサブバッチに送達することを含む、実施態様106に記載の方法。
(108) 前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、実施態様106から107のいずれかに記載の方法。
(109) 前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、実施態様106から108のいずれかに記載の方法。
(110) 前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、実施態様106から109のいずれかに記載の方法。
【0163】
(111) 前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、実施態様110に記載の方法。
(112) 前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、実施態様106から111のいずれかに記載の方法。
(113) 各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、実施態様106から112のいずれかに記載の方法。
(114) 各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、実施態様106から112のいずれかに記載の方法。
(115) 前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、実施態様114に記載の方法。
【0164】
(116) 前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、実施態様115に記載の方法。
(117) 前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、実施態様114に記載の方法。
(118) 前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、実施態様106から117のいずれかに記載の方法。
(119) 前記少なくとも1つのサブバッチは、複数のサブバッチを含み、前記添加するステップは、前記複数のサブバッチのそれぞれにAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達することを含む、実施態様106から117のいずれかに記載の方法。
(120) 前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチにそれぞれのAPIを送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、実施態様106から119のいずれかに記載の方法。
【0165】
(121) 少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記食品を分割するステップは、複数のサブバッチを製造することをさらに含み、前記添加するステップは、前記サブバッチのうちの種々のものにそれぞれのAPIを送達することを含む、実施態様120に記載の方法。
(122) 前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記少なくとも1つのサブバッチに送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記少なくとも1つのサブバッチの少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、実施態様120から121のいずれかに記載の方法。
(123) 前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチの送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、実施態様116から122のいずれかに記載の方法。
(124) 前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、実施態様116から123のいずれかに記載の方法。
(125) 前記添加後、前記少なくとも1つのサブバッチを後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を増加させること、3)前記APIを前記少なくとも1つのサブバッチにさらに付着させること、4)前記APIを前記少なくとも1つのサブバッチに沿って分散させること、および、5)前記少なくとも1つのサブバッチへの前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、実施態様116から124のいずれかに記載の方法。
【0166】
(126) 前記調理するステップは、管轄区域の境界線の第1の側で実施され、前記添加するステップは、前記管轄区域の境界線の第2の側で実施される、実施態様1から125のいずれかに記載の方法。
(127) 前記APIは、単独であるかもしくはフラボノイドおよびテルペンのうちの1つ以上と組み合わせられた、マリファナ植物、麻植物からの抽出物、または任意の代替的なAPIである、実施態様1から126のいずれかに記載の方法。
(128) 前記APIは、栄養補助食品を含む、実施態様1から127のいずれかに記載の方法。
(129) 前記食品は、焼いた食べ物である、実施態様1から128のいずれかに記載の方法。
(130) 前記食品は、グミを含む、実施態様1から129のいずれかに記載の方法。
【0167】
(131) 前記食品は、果物またはナッツである、実施態様1から129のいずれかに記載の方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を調製する方法であって、
バッチ食品の混合物を規定するために、食品の混合物を提供するステップと、
前記食品が調理済み食品を規定するように、前記バッチ食品の混合物を調理するステップと、
前記食品が冷却された食品を規定するように、前記調理済み食品を冷却するステップと、
前記提供するステップの後で、前記食品に活性医薬成分(API)を添加するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記冷却するステップは、前記調理済み食品を能動的に冷却することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記冷却するステップは、前記調理済み食品を受動的に冷却することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記提供するステップは、前記バッチ食品の混合物を製造するために複数の食用成分を混合することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記提供するステップは、複数の食用成分を混合することと、その後、前記バッチ食品の混合物を製造するために、ある量の食品を前記複数の食用成分から除去することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記添加するステップは、前記調理するステップの後に実施される、請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記添加するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記添加するステップは、前記冷却するステップの前に実施される、請求項
1に記載の方法。
【請求項9】
前記APIは、カンナビノイドを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項10】
前記カンナビノイドは、完全に脱炭酸されていない、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記カンナビノイドは、脱炭酸されていない、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記カンナビノイドは、完全に脱炭酸されている、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記食品に送達することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項14】
前記添加するステップは、添加される前記食品を、前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記食品に送達することを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、請求項1
3に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、請求項1
3に記載の方法。
【請求項17】
前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、請求項1
3に記載の方法。
【請求項18】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項1
3に記載の方法。
【請求項20】
各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、請求項1
3に記載の方法。
【請求項21】
各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項1
3に記載の方法。
【請求項22】
前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、請求項21に記載の方法。
【請求項25】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項1
3に記載の方法。
【請求項26】
前記添加するステップは、それぞれのAPIを前記食品のうちの種々のものに送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項1
3に記載の方法。
【請求項27】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記食品に送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記食品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記食品の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、請求項1
3に記載の方法。
【請求項29】
前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項1
3に記載の方法。
【請求項30】
前記添加後、前記食品を後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を変化させること、3)前記APIを前記食品にさらに付着させること、4)前記APIを前記食品に沿って分散させること、および、5)前記食品への前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、請求項1
3に記載の方法。
【請求項31】
個別化食品を規定するために前記食品を個別化するステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項32】
前記個別化するステップは、前記調理するステップの後、かつ前記冷却するステップの前に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記個別化するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記個別化するステップは、前記混合するステップの後、かつ前記調理するステップの前に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記個別化するステップは、前記個別化食品を前記食品の残部から切断することを含む、請求項3
1に記載の方法。
【請求項36】
前記個別化するステップは、前記食品が個別化食品へと配分されるように、前記食品をそれぞれの金型に送達することを含む、請求項3
1に記載の方法。
【請求項37】
前記添加するステップは、前記個別化食品に前記APIを添加することを含む、請求項3
1に記載の方法。
【請求項38】
前記個別化するステップは、前記個別化食品を前記食品の残部から切断することを含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記個別化するステップは、前記食品が個別化食品へと配分されるように、前記食品をそれぞれの金型に送達することを含む、請求項3
1に記載の方法。
【請求項40】
前記個別化食品を前記それぞれの金型から取り出すステップをさらに含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記添加するステップは、前記バッチ食品の混合物を製造するために、ある量の食品を複数の食用成分から除去する前に、実施される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記添加するステップは、前記冷却された食品をそれぞれの金型に送達するステップの前に、前記APIを前記金型に送達することを含み、前記冷却された食品は、前記冷却された食品をそれぞれの金型に送達するステップの間に前記それぞれの金型における送達された前記APIに接触する、請求項3
9に記載の方法。
【請求項43】
前記添加するステップは、前記冷却された食品が前記それぞれの金型に送達される際に、前記APIを前記冷却された食品に直接送達することを含む、請求項3
9に記載の方法。
【請求項44】
前記添加するステップは、前記個別化食品が前記それぞれの金型内に配置されている間に、前記APIを前記個別化食品に直接送達することを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記APIは、前記それぞれの金型内の前記個別化食品の連続する層の間に配置される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
前記個別化食品を包装するステップをさらに含む、請求項3
1に記載の方法。
【請求項47】
前記冷却するステップが実施された後に、前記個別化食品をさらに冷却するステップを含む、請求項3
1に記載の方法。
【請求項48】
前記さらに冷却するステップは、前記添加するステップの後に実施される、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記さらに冷却するステップは、前記調理するステップが完了した後に、前記調理済み食品の温度の少なくとも10%だけ前記個別化食品を冷却することを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記調理するステップは、前記食品を少なくとも約93.33℃(約200°F)の温度にすることを含む、請求項3
1に記載の方法。
【請求項51】
前記温度は、約93.33℃(約200°F)~約260℃(約500°F)の範囲である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記冷却するステップは、前記冷却された食品を製造するために前記温度を少なくとも10%だけ低下させる、請求項5
0に記載の方法。
【請求項53】
前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記個別化食品に送達することを含む、請求項3
7に記載の方法。
【請求項54】
前記添加するステップは、前記個別化食品を前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記個別化食品に送達することを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、請求項5
3に記載の方法。
【請求項56】
前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、請求項5
3に記載の方法。
【請求項57】
前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、請求項5
3に記載の方法。
【請求項58】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項5
3に記載の方法。
【請求項60】
各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、請求項5
3に記載の方法。
【請求項61】
各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項5
3に記載の方法。
【請求項62】
前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、請求項60に記載の方法。
【請求項65】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項5
3に記載の方法。
【請求項66】
前記添加するステップは、前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を前記複数の個別化食品のそれぞれに送達することを含む、請求項5
4に記載の方法。
【請求項67】
前記添加するステップは、それぞれのAPIを前記個別化食品のうちの種々のものに送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項5
3に記載の方法。
【請求項68】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記個別化食品に送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記個別化食品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記個別化食品の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、請求項5
3に記載の方法。
【請求項70】
前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項5
3に記載の方法。
【請求項71】
前記添加後、前記個別化食品を後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を増加させること、3)前記APIを前記個別化食品にさらに付着させること、4)前記APIを前記個別化食品に沿って分散させること、および、5)前記個別化食品への前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、請求項5
3に記載の方法。
【請求項72】
前記混合物を複数の金型に送達するステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項73】
前記添加するステップは、前記混合物をそれぞれの金型に送達するステップの前に、前記APIを前記金型に送達することを含み、前記混合物は、前記混合物をそれぞれの金型に送達するステップの間に前記それぞれの金型における送達された前記APIに接触する、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記添加するステップは、前記混合物が前記それぞれの金型に送達された後で、前記APIを前記混合物に直接送達することを含む、請求項72に記載の方法。
【請求項75】
前記添加するステップは、前記個別化食品が前記それぞれの金型内に配置されている間に、前記APIを前記個別化食品に直接送達することを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記APIは、前記それぞれの金型内の前記混合物の連続する層の間に配置される、請求項75に記載の方法。
【請求項77】
前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するステップをさらに含む、請求項7
2に記載の方法。
【請求項78】
前記金型のそれぞれが、ベースと、前記ベースによって支持される少なくとも1つの側壁とを画定して、前記混合物を受容する内部金型キャビティを画定し、前記少なくとも1つの側壁は、前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するように脈動するように構成される、請求項77に記載の方法。
【請求項79】
前記金型は、前記混合物と前記APIとを前記金型内で混合するように振動するように構成された支持表面上に配置される、請求項7
7に記載の方法。
【請求項80】
前記混合物の撹拌を刺激するステップをさらに含む、請求項7
7に記載の方法。
【請求項81】
前記刺激するステップは、前記混合物の露出表面を横切って空気流を向けることを含む、請求項
80に記載の方法。
【請求項82】
前記刺激するステップは、前記金型内の前記混合物にエネルギーを向けることを含む、請求項8
0に記載の方法。
【請求項83】
前記エネルギーは、伝播する電磁波および照明パルスのうちの少なくとも1つとして構成される、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記提供するステップは、前記混合物の成分を装置の混合チャンバに送達することを含み、前記添加するステップは、APIを前記混合チャンバに送達することを含み、前記方法は、添加された混合物を規定するように前記成分と前記APIとを混合するステップをさらに含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項85】
前記提供するステップは、前記混合物の乾燥成分および湿潤成分を前記混合チャンバに送達することを含む、請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記乾燥成分および前記湿潤成分は、単一の投入導管を通して前記混合チャンバに送達される、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記乾燥成分および前記湿潤成分は、それぞれの複数の投入導管を通して前記混合チャンバに送達される、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
前記混合チャンバへの前記成分の送達前、送達中、または送達後に、前記APIを前記混合チャンバに送達するステップを含む、請求項8
5に記載の方法。
【請求項89】
前記混合デバイスの出口から複数の金型に前記混合物を送達するステップを含む、請求項8
4に記載の方法。
【請求項90】
前記混合チャンバは、前記成分および前記APIが混合される際に前記混合チャンバの出口から前記混合物を押し出すように渦を画定する、請求項8
4に記載の方法。
【請求項91】
前記食品を少なくとも1つのサブバッチに分割するステップをさらに含み、前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチに前記APIを添加することを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項92】
前記食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップは、前記提供するステップの後、かつ前記調理するステップの前に実施される、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記調理するステップの前に前記APIを添加される、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記調理するステップの後に前記APIを添加される、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの後に前記APIを添加される、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップが、前記調理するステップの後、かつ前記冷却するステップの前に実施される、請求項91に記載の方法。
【請求項97】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの前に前記APIを添加される、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記少なくとも1つのサブバッチは、前記冷却するステップの後に前記APIを添加される、請求項96に記載の方法。
【請求項99】
前記バッチ食品を前記少なくとも1つのサブバッチに分割するステップは、前記冷却するステップの後に実施される、請求項91に記載の方法。
【請求項100】
前記調理するステップは、前記食品を少なくとも65.56℃(150°F)の温度にすることを含む、請求項9
1に記載の方法。
【請求項101】
前記温度は、約65.56℃(約150°F)~約260℃(約500°F)の範囲である、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
前記冷却するステップは、前記調理するステップが完了した後で前記調理済み食品の温度の少なくとも10%だけ前記調理済み食品の温度を低下させる、請求項9
1に記載の方法。
【請求項103】
少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記食品を分割するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチを製造するために少なくとも1つの容器に前記食品を送達することを含み、前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済み食品を分割するステップの前に前記容器に前記APIを送達することを含み、前記少なくとも1つのサブバッチは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの間に前記容器内の送達された前記APIに接触する、請求項9
1に記載の方法。
【請求項104】
前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの間に、前記サブバッチに前記APIを直接送達することを含む、請求項9
1に記載の方法。
【請求項105】
前記添加するステップは、少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記調理済みバッチ食品を分割するステップの後に、前記サブバッチに前記APIを直接送達することを含む、請求項9
1に記載の方法。
【請求項106】
前記添加するステップは、前記APIを含むAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ステーションから前記少なくとも1つのサブバッチに送達することを含む、請求項9
1に記載の方法。
【請求項107】
前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチを前記添加ステーションの添加ヘッドと整列させることを含み、少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記少なくとも1つのサブバッチに送達することを含む、請求項106に記載の方法。
【請求項108】
前記少なくとも1つの微小液滴は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度で前記APIを含有する、請求項10
6に記載の方法。
【請求項109】
前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含む、請求項10
6に記載の方法。
【請求項110】
前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから複数の微小液滴を送達することを含む、請求項10
6に記載の方法。
【請求項111】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項10
6に記載の方法。
【請求項113】
各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量の前記APIを含有する、請求項10
6に記載の方法。
【請求項114】
各微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項10
6に記載の方法。
【請求項115】
前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から約1%~約5%の範囲内である、請求項114に記載の方法。
【請求項118】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項10
6に記載の方法。
【請求項119】
前記少なくとも1つのサブバッチは、複数のサブバッチを含み、前記添加するステップは、前記複数のサブバッチのそれぞれにAPI含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達することを含む、請求項10
6に記載の方法。
【請求項120】
前記添加するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチにそれぞれのAPIを送達することを含み、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項10
6に記載の方法。
【請求項121】
少なくとも1つのサブバッチを製造するために前記食品を分割するステップは、複数のサブバッチを製造することをさらに含み、前記添加するステップは、前記サブバッチのうちの種々のものにそれぞれのAPIを送達することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記添加するステップ中に前記少なくとも1つのサブバッチに送達されるAPIの体積、3)前記APIの組成、4)前記APIと混合される調整剤であって、送達される前記APIの風味、機械的特性、および美しさの少なくとも1つを改変するように構成されている、調整剤、ならびに5)前記少なくとも1つのサブバッチの少なくとも1つの添加ゾーンの場所のうちの少なくとも1つを含む、請求項12
0に記載の方法。
【請求項123】
前記API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を送達するステップは、前記少なくとも1つのサブバッチの送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達することを含む、請求項11
6に記載の方法。
【請求項124】
前記添加するステップの間に前記APIの粘度を下げるように前記APIの温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項11
6に記載の方法。
【請求項125】
前記添加後、前記少なくとも1つのサブバッチを後処理することをさらに含み、後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を増加させること、3)前記APIを前記少なくとも1つのサブバッチにさらに付着させること、4)前記APIを前記少なくとも1つのサブバッチに沿って分散させること、および、5)前記少なくとも1つのサブバッチへの前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを行う、請求項11
6に記載の方法。
【請求項126】
前記調理するステップは、管轄区域の境界線の第1の側で実施され、前記添加するステップは、前記管轄区域の境界線の第2の側で実施される、請求項
1に記載の方法。
【請求項127】
前記APIは、単独であるかもしくはフラボノイドおよびテルペンのうちの1つ以上と組み合わせられた、マリファナ植物、麻植物からの抽出物、または任意の代替的なAPIである、請求項
1に記載の方法。
【請求項128】
前記APIは、栄養補助食品を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項129】
前記食品は、焼いた食べ物である、請求項
1に記載の方法。
【請求項130】
前記食品は、グミを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項131】
前記食品は、果物またはナッツである、請求項
1に記載の方法。
【国際調査報告】