(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-21
(54)【発明の名称】リモート電源、給電コンポーネント、電気装置及びその制御方法、電気システム
(51)【国際特許分類】
H04Q 9/00 20060101AFI20240514BHJP
B25F 5/00 20060101ALI20240514BHJP
【FI】
H04Q9/00 301A
B25F5/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510537
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 CN2022089528
(87)【国際公開番号】W WO2022228457
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】202110479516.9
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111116173.6
(32)【優先日】2021-09-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111144887.8
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111144848.8
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111235878.X
(32)【優先日】2021-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111283178.8
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523411101
【氏名又は名称】浙江斉享科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG LITHELI TECHNOLOGY CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100194526
【氏名又は名称】叶野 徹
(72)【発明者】
【氏名】李斌
【テーマコード(参考)】
3C064
5K048
【Fターム(参考)】
3C064AA03
3C064AA04
3C064AA06
3C064AA08
3C064AB02
3C064AC02
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3C064CB71
5K048AA04
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5K048EB12
5K048GC03
5K048HA21
5K048HA31
5K048HA37
(57)【要約】
【課題】ユーザーはリモートでリモート電源を制御して電気装置を起動でき、リモート電源の制御がよりスマートになり、ユーザー体験が向上します。
【解決手段】本申請は、電気装置のリモート電源を提供し、クラウドから送られた電源オン指令を無線ネットワークを介して受け取り、それに基づいて電気装置を起動させる。
このリモート電源には以下が含まれます:
該電気装置に電力を供給させる操作を行なう電池または電池パックと、
該クラウドと無線通信を実現させる操作を行なう無線通信ユニットと、そして
該クラウドから発信される電源オン指令を該無線通信ユニットを通じて受信し、該電源オン指令に基づいて該電池または電池パックを駆動して該電気装置を起動させる操作を行なう制御ユニット。
【選択図】
図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワークを介してクラウドから送られた電源オン指令を受け取り、電気装置を起動するためのリモート電源であって、
前記電気装置に電力を供給させる操作を行なう電池または電池パックと、
前記クラウドと無線通信を実現させる操作を行なう無線通信ユニットと、
前記クラウドから発信される電源オン指令を前記無線通信ユニットを通じて受信し、前記電源オン指令に基づいて前記電池または電池パックを駆動して前記電気装置を起動させる操作を行なう制御ユニットを備え、
ことを特徴とする電気装置のリモート電源。
【請求項2】
前記制御ユニットは、無線通信ユニットを介してクラウドから送信された電源オフ指令を受信し、前記電源オフ指令に基づいて電池または電池パックを駆動して電気装置をオフするものである、
ことを特徴とする請求項1に記載の電気装置のリモート電源。
【請求項3】
電子コントローラと、
電気装置の起動またはオフ操作を実行するアクチュエータを備え前記制御ユニットは、
前記電子コントローラは、無線通信ユニットが受信したクラウドから送信された無線信号を識別し、前記アクチュエータを駆動する、前記無線信号は、前記電源オン指令または電源オフ指令を備え、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電気装置のリモート電源。
【請求項4】
前記アクチュエータは回路スイッチである、
ことを特徴とする請求項3に記載の電気装置のリモート電源。
【請求項5】
前記無線信号は、クラウドがモバイル通信装置から送信された電源オン要求を受信したときに生成される、
ことを特徴とする請求項3に記載の電気装置のリモート電源。
【請求項6】
前記請求項1から5のいずれかに記載のリモート電源を備え、
ことを特徴とする電気装置のリ給電コンポーネント。
【請求項7】
エネルギー貯蔵電源を更に備え、
前記エネルギー貯蔵電源は前記クラウドと無線通信接続し、前記リモート電源の無線通信ユニットと無線通信接続し、前記リモート電源と前記クラウドとの間の無線通信を実現する、
前記エネルギー貯蔵電源は前記リモート電源を充電することができる、
ことを特徴とする請求項6に記載の電気装置のリ給電コンポーネント。
【請求項8】
転送電源を更に備え、
前記エネルギー貯蔵電源と前記転送電源が電気的に接続されると、前記エネルギー貯蔵電源または前記転送電源の無線通信機能が活性化し、前記エネルギー貯蔵電源または前記転送電源が前記クラウドと無線通信接続し、前記エネルギー貯蔵電源または前記転送電源が前記リモート電源の無線通信ユニットと無線通信接続し、前記リモート電源と前記クラウドとの間の無線通信を実現する、
ことを特徴とする請求項7に記載の電気装置のリ給電コンポーネント。
【請求項9】
前記エネルギー貯蔵電源が取り付け部を備え、
前記転送電源は前記取り付け部に適合して接続され、前記転送電源と前記エネルギー貯蔵電源との電気的接続を実現する、
ことを特徴とする請求項8に記載の電気装置のリ給電コンポーネント。
【請求項10】
前記取り付け部が第1の信号端子を備え、前記転送電源が第2の信号端子を備え、前記転送電源が前記取り付け部に位置決めされて取り付けられると、前記第1の信号端子と前記第2の信号端子が接続されて取り付けられ、前記転送電源と前記エネルギー貯蔵電源との電気的接続を実現する、
ことを特徴とする請求項9に記載の電気装置のリ給電コンポーネント。
【請求項11】
前記エネルギー貯蔵電源または前記転送電源の無線通信機能が活性化された後、前記転送電源が前記エネルギー貯蔵電源から取り外されると、前記転送電源が携帯型無線ネットワークとして使用できることである、
ことを特徴とする請求項8に記載の電気装置のリ給電コンポーネント。
【請求項12】
電力コンポーネントと、
前記請求項6-11のいずれかに記載の給電コンポーネントを備え、
前記給電コンポーネントは前記電力コンポーネントに電力を供給するために使用され、
ことを特徴とする電気装置。
【請求項13】
ケースを更に備え、
前記リモート電源は前記ケースに取り外し可能に取り付けられることである、
ことを特徴とする請求項12に記載の電気装置。
【請求項14】
前記リモート電源が電動工具に適していることである、
ことを特徴とする請求項12に記載の電気装置。
【請求項15】
前記電動工具が電動庭園工具および/または電動家庭用工具を含むことである、
ことを特徴とする請求項14に記載の電気装置。
【請求項16】
モバイル通信装置と、
クラウドと、
前記請求項6-11のいずれかに記載の給電コンポーネントを備え、
前記クラウドは前記モバイル通信装置と無線通信接続し、前記給電コンポーネントのリモート電源は前記クラウドと無線通信接続し、前記モバイル通信装置が電源オン要求を前記クラウドに送信し、前記クラウドが電源オン指令を前記リモート電源に送信することを引き起こすためのものである、
ことを特徴とする電気システム。
【請求項17】
モバイル通信装置によって実施される方法であって、
クラウドとの無線通信接続を確立し、前記クラウドは前記リモート電源と無線通信接続し、
電源オン要求が得られたとき、前記電源オン要求を前記クラウドに送信し、前記クラウドが電源オン指令をリモート電源に送信し、前記リモート電源が電気装置を起動することを引き起こし、前記電気装置を通電状態にします、
ことを特徴とする電気装置の制御方法。
【請求項18】
電源オフ要求が得られたとき、前記電源オフ要求を前記クラウドに送信し、前記クラウドが電源オフ指令をリモート電源に送信し、前記リモート電源を駆動して電気装置をオフするものである、
ことを特徴とする請求項17に記載の電気装置の制御方法。
【請求項19】
前記クラウドから送信された電源オフ成功の確認情報を受信し、前記電源オフ成功の確認情報は前記クラウドが前記リモート電源から送信された前記リモート電源の電源をオフにする状態情報に基づいて確定されます、
ことを特徴とする請求項18に記載の電気装置の制御方法。
【請求項20】
前記リモート電源が前記クラウドを介して転送した情報を受け取り、その情報によれば前記電気装置は自動的に電源が切断されました、
ことを特徴とする請求項17に記載の電気装置の制御方法。
【請求項21】
無線ネットワークを介してクラウドと通信を確立するための通信デバイスと、
前記請求項17から20のいずれかに記載の方法を実施するための処理デバイスと、
信号を物理的に保存状態に処理または保存するためのメモリを備え、
ことを特徴とするモバイル通信装置。
【請求項22】
クラウドによって実施される方法であって、
モバイル通信装置およびリモート電源とそれぞれ無線通信接続を確立し、
前記モバイル通信装置から送信された電源オン要求を受信したとき、前記電源オン要求に基づいて電源オン指令を生成し、
前記電源オン指令をリモート電源に送信し、前記リモート電源が電気装置を起動することを引き起こし、前記電気装置を通電状態にします、
ことを特徴とする電気装置の制御方法。
【請求項23】
前記モバイル通信装置から送信された電源オフ要求を受信したとき、前記電源オフ要求に基づいて電源オフ指令を生成し、
前記電源オフ指令をリモート電源に送信し、前記リモート電源を駆動して電気装置をオフするものである、
ことを特徴とする請求項22に記載の電気装置の制御方法。
【請求項24】
前記リモート電源から送信する電源をオフにする状態情報を受信する、
前記状態情報に基づいて、前記リモート電源が成功裏に電源をオフにしたことを確認する、
電源オフ成功の確認情報を前記モバイル通信装置に送信する、
ことを特徴とする請求項23に記載の電気装置の制御方法。
【請求項25】
リモート電源からの情報をモバイル通信装置に転送し、その情報によれば前記電気装置は自動的に電源が切断されました、
ことを特徴とする請求項22に記載の電気装置の制御方法。
【請求項26】
前記請求項22から25のいずれかに記載の方法を実行するための一つまたは複数の中央処理装置、
一つまたは複数のメモリおよび/または大容量記憶装置、
一つまたは複数の有線または無線ネットワークインターフェースを備え、
ことを特徴とするクラウド。
【請求項27】
リモート電源によって実行される方法であって、
クラウドとの無線通信接続を確立し、前記クラウドは前記モバイル通信装置と無線通信接続し、
前記クラウドが送信する電源オン指令を受け取る、前記電源オン指令は前記クラウドが前記モバイル通信装置からの電源オン要求に基づいて生成する、
前記電源オン指令に基づいて、前記電気装置を起動し、前記電気装置を通電状態にします、
ことを特徴とする電気装置の制御方法。
【請求項28】
前記クラウドが送信する電源オフ指令を受け取る、前記電源オフ指令は前記クラウドが前記モバイル通信装置からの電源オフ要求に基づいて生成する、
前記電源オフ指令に基づいて、前記電気装置をオフにする、
ことを特徴とする請求項27に記載の電気装置の制御方法。
【請求項29】
前記リモート電源が電源をオフにする状態情報を前記クラウドに送信し、前記クラウドが前記状態情報に基づいて前記リモート電源が成功裏に電源をオフにしたかどうかを判断する、
ことを特徴とする請求項28に記載の電気装置の制御方法。
【請求項30】
前記リモート電源が電気装置から自動的に電源を切断するとき、前記クラウドを介して、その情報がモバイル通信装置に転送され、その情報によれば前記電気装置は自動的に電源が切断されました、
ことを特徴とする請求項27に記載の電気装置の制御方法。
【請求項31】
前記請求項27から30のいずれかに記載の方法を実行するための制御ユニットを備え、
ことを特徴とするリモート電源。
【請求項32】
無線ネットワークを介してモバイル通信装置から送られた制御指令を受け取りのリモート電源であって、
前記電気装置に電力を供給させる操作を行なう電池または電池パックと、
前記モバイル通信装置と無線通信を実現させる操作を行なう無線通信ユニットと、
前記モバイル通信装置から発信される制御指令を前記無線通信ユニットを通じて受信させる操作を行なう制御ユニットを備え、
前記制御指令は少なくとも電源オン指令を備え、前記制御ユニットは前記電源オン指令に基づいて前記電池または前記電池パックを駆動して前記電気装置を起動する、
ことを特徴とする電気装置のリモート電源。
【請求項33】
前記制御指令がさらに電源オフ指令および/またはパラメータ設定指令および/またはパラメータ読取り指令を備え、
前記制御ユニットは、前記電源オフ指令に基づいて前記電池または前記電池パックを駆動して電気装置をオフにし、および/または前記パラメータ設定指令に基づいてリモート電源および/または前記電気装置のパラメータを設定し、および/または前記パラメータ読取り指令に基づいてリモート電源の状態情報を取得し、前記無線通信ユニットを通じて前記状態情報をモバイル通信装置に送信する、
ことを特徴とする請求項32に記載の電気装置のリモート電源。
【請求項34】
前記無線通信ユニットが前記モバイル通信装置と直接無線通信接続する、
ことを特徴とする請求項32に記載の電気装置のリモート電源。
【請求項35】
前記無線通信ユニットが前記モバイル通信装置を介してクラウドと無線通信を行い、前記制御ユニットが前記リモート電源の状態情報を取得した後、前記無線通信ユニットを介してその状態情報を前記モバイル通信装置に送信し、前記モバイル通信装置がその状態情報を前記クラウドに転送し、前記クラウドがその状態情報を保存または分類して保存する、
ことを特徴とする請求項34に記載の電気装置のリモート電源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は供給分野に関するものであり、特にリモート電源、給電コンポーネント、電気装置及びその制御方法、電気システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
伝統的な電気装置に電力を供給する電源は、主に電池または電池パックの構造設計であり、例えば伝統的な庭園ツールの電池パックや家庭用清掃ツールの電池パックは、多くの場合ネットワーク通信機能を持たず、ユーザーが操作する際には人為的に電池パックの通断を操作制御する必要があり、使用が非常に不便で、特にアウトドアレジャーシーンでは、伝統的なリチウム電源はすでに人々のスマートライフ要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明はリモート電源、給電コンポーネント、電気装置及びその制御方法、電気システムを提供する。
具体的には、本発明は以下の技術方案により実現される:
本発明の第1の側面は、電気装置のリモート電源を提供し、クラウドから送られた電源オン指令を無線ネットワークを介して受け取り、それに基づいて電気装置を起動させる。
このリモート電源には以下が含まれます:
該電気装置に電力を供給させる操作を行なう電池または電池パックと、
該クラウドと無線通信を実現させる操作を行なう無線通信ユニットと、そして
該クラウドから発信される電源オン指令を該無線通信ユニットを通じて受信し、該電源オン指令に基づいて該電池または電池パックを駆動して該電気装置を起動させる操作を行なう制御ユニット。
【0004】
本発明の第2の側面は、電気装置の給電コンポーネントを提供し、この給電コンポーネントには以下が含まれます:
上記の第1の側面のリモート電源。
【0005】
本発明の第3の側面は、電気装置を提供し、これには以下が含まれます:
電力コンポーネント、そして、
第2の側面の給電コンポーネント、この給電コンポーネントは電力コンポーネントに電力を供給するために使用され。
【0006】
本発明の第4の側面は、電気システムを提供し、これには以下が含まれます:
モバイル通信装置、
クラウド、これはモバイル通信装置と無線通信接続し、そして
第2の側面の給電コンポーネント、この給電コンポーネントのリモート電源はクラウドと無線通信接続し、
ここで、モバイル通信装置が電源オン要求をクラウドに送信し、クラウドが電源オン指令をリモート電源に送信することを引き起こすためのものである。
【0007】
本発明の第5の側面は、モバイル通信装置によって実施される電気装置の制御方法を提供し、この方法には以下が含まれます:
クラウドとの無線通信接続を確立し、ここで、クラウドはリモート電源と無線通信接続し、
電源オン要求が得されたとき、この電源オン要求をクラウドに送信し、クラウドが電源オン指令をリモート電源に送信し、リモート電源は電気装置を起動することを引き起こし、電気装置を通電状態にします。
【0008】
本発明の第6の側面は、モバイル通信装置を提供し、これには以下が含まれます:
無線ネットワークを介してクラウドと通信を確立するための通信デバイスと、
上記の第5の側面の方法を実施するための処理デバイスと、
信号を物理的に保存状態に処理または保存するためのメモリ。
【0009】
本発明の第7の側面は、クラウドによって実施される電気装置の制御方法を提供し、この方法には以下が含まれます:
モバイル通信装置およびリモート電源とそれぞれ無線通信接続を確立し、
モバイル通信装置から送信された電源オン要求を受信したとき、電源オン要求に基づいて電源オン指令を生成し、
電源オン指令をリモート電源に送信し、リモート電源が電気装置を起動することを引き起こし、電気装置を通電状態にします。
【0010】
本発明の第8の側面は、クラウドを提供し、これには以下が含まれます:
第7の側面で説明した方法を実行するための一つまたは複数の中央処理装置、
一つまたは複数のメモリおよび/または大容量記憶装置、
一つまたは複数の有線または無線ネットワークインターフェース。
【0011】
本発明の第9の側面は、リモート電源によって実行される電気装置の制御方法を提供し、これには以下が含まれます:
クラウドとの無線通信接続を確立し、クラウドはモバイル通信装置と無線通信接続し、
クラウドが送信する電源オン指令を受け取る、電源オン指令はクラウドがモバイル通信装置からの電源オン要求に基づいて生成する、
電源オン指令に基づいて電気装置を起動し、電気装置を通電状態にします。
【0012】
本発明の第10の側面は、リモート電源を提供し、これには以下が含まれます:
第9の側面で説明した方法を実行するための制御ユニット。
本発明の第11の側面は、電気装置のリモート電源を提供し、モバイル通信装置送られた制御指令を無線ネットワークを介して受け取り、リモート電源には以下が含まれます:
電気装置に電力を供給させる操作を行なう電池または電池パックと、
モバイル通信装置と無線通信を実現させる操作を行なう無線通信ユニットと、
モバイル通信装置から発信される制御指令を無線通信ユニットを通じて受信させる操作を行なう制御ユニット、
制御指令は少なくとも電源オン指令を備え、制御ユニットは電源オン指令に基づいて電池または電池パックを駆動して電気装置を起動する。
【0013】
本発明の実施形態によれば、リモート電源はクラウドまたはモバイル通信装置と無線通信でき、すなわちリモート電源はネットワーク通信機能を持つため、ユーザーはリモートでリモート電源を制御して電気装置を起動でき、リモート電源の制御がよりスマートになり、ユーザー体験が向上します。
理解すべきことは、上記の一般的な説明と後述の詳細な説明は例示的かつ説明的であり、本発明を制限するものではありません。
【図面の簡単な説明】
【0014】
ここでの図は説明書に組み込まれ、説明書の一部を構成し、本発明の実施例を示し、説明書とともに本発明の原理を説明するために使用されます。
【0015】
【
図1】
図1は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源の制御原理モジュールの模式図です、
【0016】
【
図2】
図2は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源の機能モジュールの模式図です、
【0017】
【
図3】
図3aは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源が単一セル電池形態の模式図です、
図3bは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源が三セル電池形態の模式図です、
図3cは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源が五セル電池形態の模式図です、
図3dは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源が複数の単一セル電池形態のリモート電源を組み合わせて構成される形態の模式図です、
図3eは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源がエネルギーストレージステーション形態の模式図です、
【0018】
【
図4】
図4aは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源と室内扇風機の組み立て模式図です、
図4bは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源が室内扇風機に適用可能な組み立て模式図です、
図4cは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源がクリーニングロボットに適用可能な組み立て模式図です、
図4dは、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源が屋外車載冷蔵庫に適用可能な組み立て模式図です、
図4eは、本発明の具体的な実施例が提供するエネルギーストレージステーション形態のリモート電源が屋外車載冷蔵庫に適用可能な模式図です、
【0019】
【
図5】
図5は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法のログインステップのフローチャートです、
【0020】
【
図6】
図6は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法の電力利用ステップのフローチャートです、
【0021】
【
図7】
図7は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法の電源オフステップのフローチャートです、
【0022】
【
図8】
図8は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法の別種類の電源オフステップのフローチャートです、
【0023】
【
図9】
図9は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源の別種類の制御原理モジュールの模式図です、
【0024】
【
図10】
図10は、本発明の具体的な実施例が提供する第2の電源の機能モジュールの模式図です、
【0025】
【
図11】
図11は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源と第2の電源が組み合わされて屋外車載冷蔵庫に適用可能な模式図です、
【0026】
【
図12】
図12は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源と第2の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法のログインステップのフローチャートです、
【0027】
【
図13】
図13は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源と第2の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法の電力使用ステップのフローチャートです、
【0028】
【
図14】
図14は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源と第2の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法の電源オフステップのフローチャートです、
【0029】
【
図15】
図15は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源と第2の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法の別の種類の電源オフステップのフローチャートです、
【0030】
【
図16】
図16は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源の別の制御原理モジュールの模式図です、
【0031】
【
図17】
図17は、本発明の具体的な実施例が提供する第3の電源の機能モジュールの模式図です、
【0032】
【
図18】
図18は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源/第2の電源と第3の電源の組み合わせが適用される屋外車載冷蔵庫の模式図です、
【0033】
【
図19】
図19は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源/第2の電源と第3の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法のログインステップのフローチャートです、
【0034】
【
図20】
図20は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源/第2の電源と第3の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法の電力使用ステップのフローチャートです、
【0035】
【
図21】
図21は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源/第2の電源と第3の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法の電源オフステップのフローチャートです、
【0036】
【
図22】
図22は、本発明の具体的な実施例が提供する第1の電源/第2の電源と第3の電源の組み合わせに適用される電気装置の制御方法の別の種類の電源オフステップのフローチャートです、
【0037】
【
図23】
図23は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源のさらに別の制御原理モジュールの模式図です、
【0038】
【
図24】
図24は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源のさらに別の制御原理モジュールの模式図です、
【0039】
【
図25】
図25は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源のさらに別の制御原理モジュールの模式図です、
【0040】
【
図26】
図26は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源の機能モジュールの模式図です、
【0041】
【
図27】
図27は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法のフローチャートです、
【0042】
【
図28】
図28は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法におけるデータ比較方法のフローチャートです、
【0043】
【
図29】
図29は、本発明の具体的な実施例が提供する第2の電源の機能モジュールの模式図です、
【0044】
【
図30】
図30は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法のフローチャートです。
【0045】
【
図31】
図31は、本発明の具体的な実施例が提供する電気装置の制御方法のデータ比較方法のフローチャートです。
【0046】
【
図32】
図32は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源の複数の電気装置を制御する原理モジュールの模式図です。
【0047】
【
図33】
図33は、本発明の具体的な実施例が提供するリモート電源のリモート電源の複数の電気装置を制御する別の原理モジュールの模式図です。
【発明を実施するための形態】
【0048】
ここでは、例示的な実施例について詳細に説明します。その例示は図面に示されています。以下の説明では、図面に関連して、特に指定されていない限り、異なる図面で同じ番号が同じまたは類似の要素を示します。以下で説明する例示的な実施例は、本発明と一致するすべての実施例を代表するものではありません。それらはむしろ、添付された請求項の範囲で詳述された本発明の一部の側面と一致する装置および方法の例です。
【0049】
本発明で使用される用語は、特定の実施例を説明するためだけであり、本発明を制限するものではありません。本発明および添付された請求項の範囲で使用される「一つ」、「前記」、「該当」の単数形も複数形を含むものとします。また、「および/または」は、関連する一つまたは複数の列挙された項目の任意またはすべての可能な組み合わせを含むと理解すべきです。
第1、第2、第3などの用語を使用して各種情報を説明することが可能ですが、これらの情報はこれらの用語に限定されるべきではありません。これらの用語は、同じ種類の情報を区別するために使用されます。例えば、本発明の範囲を超えない範囲で、第1の情報は第2の情報と呼ばれることもありますし、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ばれることもあります。
【0050】
矛盾しない限り、以下の実施例および実施形態の特徴は相互に組み合わせることができます。
【0051】
図1および
図2に示すリモート電源100の制御原理モジュールの模式図および機能モジュールの模式図を参照して、電気装置200のリモート電源100は、クラウド300から発信される電源オン指令を無線ネットワークを通じて受信した後、電気装置200を起動するために使用されます。
【0052】
上記の電気装置200は、電動工具、例えば電動ドリル、電動アングルグラインダー、電動ハンマー、スプレーヤーなどである可能性があります。また、電動庭園工具、例えば枝切り機、草刈り機、チェーンソーなどである可能性もあります。または、電動家庭用工具、例えば掃除機、コーヒーメーカー、電動扇風機、ジューサーであり、他の種類の電気装置、例えば接着剤ガン、エアポンプ、緊急灯具などである可能性もあります。全体的に言えば、上記の電気装置200は二次電池または電池パック(例えばエネルギーストレージ/エネルギーステーション)を動力源として使用する作業装置を一般的に指すことができます。電気装置200が作業する際には、電源から電力を供給する必要があります。
【0053】
上述の電気装置200はさらに、動力工具(例えば電動ドリル、電動アングルグラインダー、電動ハンマー、プルーナー、芝刈り機、チェーンソーなど)または非動力電気機器(例えば照明器具、オーディオなど)を含むものとして一般化することができます。
【0054】
上記のリモート電源100は、電気装置200内に内蔵することができ、電気装置の作業に電力を供給します。また、電気装置200の外部に設置することも可能で、例えばリモート電源100が具体的なエネルギーストレージ電源100eとして、エネルギーストレージ電源100eは電気装置200の電源線またはデータ線に外部接続して電力供給することができます(
図4e参照)。
もちろん、より好ましい方法として、上記のリモート電源100は取り外し可能な方法で、つまり電気装置200に取り外し可能に取り付けられ、この場合、リモート電源100は異なるタイプの電気装置200に適しています。つまり、このリモート電源100は電動工具、電動庭園工具、電動家庭用工具で共有できます。例えば:
ユーザーが3.6V、12V、または20Vのリモート電源100を所有している場合、それはドリルに電力を供給するだけでなく、プルーニングマシンにも電力を供給することができます。さらに、それは掃除機に電力を供給することもできます、または非常灯に使用することもできます。このようなリモート電源100は、ユーザーのさまざまな使用シーンを満たすことができます。
【0055】
当リモート電源100が電気装置200に接続されている場合、リモート電源100は電気装置200との機械的な接続と電気的な接続に適しており、機械的な接続により固定し、電気的な接続により電気装置200に電力を供給します。。
図2に示すリモート電源100の機能モジュールの模式図を参照してください。リモート電源100には次のものが含まれます:
電池10または電池パックは、電気装置200に電力を供給するために使用されます、
無線通信ユニットは、クラウド300と無線通信を実現するために使用されます、
制御ユニットは、無線通信ユニットを介してクラウド300からの電源オン指令を受信し、電源オン指令に基づいて電池10または電池パックを起動して電気装置を動作させます。
【0056】
上記の電池10または電池パックには少なくとも一つの電池セルがあります。例えば、1つの21700電池があります。もちろん、3つの21700電池を直列に接続することもできます。または5つの21700電池を直列に接続して、異なる電圧プラットフォームの電気装置を使用することができます。注目すべきは、前述のものは説明のための例示であり、21700電池を使用することに限定されません。他のタイプの電池、例えば18650電池も使用できます。
【0057】
さらに、上記の電池パックには少なくとも一つの電池モジュールが含まれており、電池モジュールは複数の電池セルが相互に直列または並列に接続されて構成されており、これをエネルギー貯蔵電源またはエネルギー貯蔵ステーション100eとして使用することができます。
【0058】
また、上記のリモート電源100は少なくとも第1のリモート電源と第2のリモート電源が直列または並列に接続されて構成されていることもできます。
【0059】
具体的には、上記のリモート電源100には多くの形状があります。例えば:
図3aに示すように、リモート電源100aは単一セル電池形状の模式図であり、内部には1つの21700電池10しかありません。
図3bに示すように、リモート電源100bは三つのセル電池形状の模式図であり、内部には3つの21700電池10が直列に接続されています。
図3cに示すように、リモート電源100cは五つのセル電池形状の模式図であり、内部には5つの21700電池10が直列に接続されています。
図3dに示すように、リモート電源100dは複数の単一セル電池形状のリモート電源(
図3a参照)が相互に組み合わさった形状の模式図であり、それには複数の、具体的には4つの直列または並列に接続されたリモート電源100aが含まれています。もちろん、複数の直列または並列に接続されたリモート電源100bまたはリモート電源100cも構成することができます。
図3eに示すように、リモート電源はエネルギー貯蔵ステーション形状の模式図であり、それには少なくとも一つの電池モジュールが含まれています。電池モジュールは複数の電池セル10から構成されています。この時点で、電池または電池パックはエネルギー貯蔵電源またはエネルギー貯蔵ステーションとして使用されます。
【0060】
上述の無線通信ユニットは、クラウド300との無線通信を実現するためのものであり、少なくとも通信モジュールを備えています。特に重要な点は次のとおりです:
【0061】
この通信モジュールは、セルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)または非セルラー型(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)またはその両方を兼ね備えることができます。
【0062】
例えば、上述の無線通信ユニットは、4G/5G通信機能を持つか、またはWiFi/Bluetooth接続機能を持つか、または4G/5G通信機能とWiFi/Bluetooth接続機能の両方を持つことができます。
【0063】
上述のクラウドはサーバであり、本文中で言及されるサーバは、処理、データベース、通信設備のビジネスポイントとして理解されるべきです。例えば、サーバは、関連する通信およびデータストレージおよびデータベース設備を備えた単一の物理プロセッサを指すことができます。また、それはネットワーク化されたまたは集約されたプロセッサ、関連するネットワークおよびストレージデバイスの集合体を指すことができます。また、ソフトウェアおよび1つまたは複数のデータベースシステムおよびサーバが提供するサービスをサポートするアプリケーションソフトウェアを操作します。サーバは構成や性能に大きな違いがありますが、一般的には1つまたは複数の中央処理装置とメモリを含むことができます。サーバにはまた、1つまたは複数の大容量記憶装置、1つまたは複数の電源、1つまたは複数の有線または無線ネットワークインターフェース、1つまたは複数の入出力インターフェース、または1つまたは複数のオペレーティングシステムが含まれます。例えば、Windows Server、Mac OS X、Unix、Linux(登録商標)、FreeBSDなどがあります。
【0064】
本発明の一部の実施形態によれば、クラウドは一体型のサーバであるか、または複数のコンピュータまたはコンピュータデータセンターに分散するサーバであることができます。サーバは各種のタイプであることができ、例えばが限定されない、ネットワークサーバ、ニュースサーバ、メールサーバ、メッセージサーバ、広告サーバ、ファイルサーバ、アプリケーションサーバ、インタラクティブサーバ、データベースサーバ、またはプロキシサーバ。いくつかの実施形態では、各サーバはハードウェア、ソフトウェア、またはサーバがサポートまたは実装する適切な機能を実行するための内蔵ロジックコンポーネント、または2つ以上のこのようなコンポーネントの組み合わせを含むことができます。本発明においては、サーバは上述のリモート電源が必要とするすべての機能をサポートするために使用されます。
【0065】
本発明の具体的な実施形態に基づいて、
図2に示すリモート電源の機能モジュール図を参照してください。このリモート電源100には制御ユニット、入力装置、および通信インターフェースが含まれます。
【0066】
ここで、入力装置と通信インターフェースはそれぞれ制御ユニットに通信可能に接続されています。制御ユニットにはデータ処理用のマイクロプロセッサとデータ保存用のメモリが含まれています。制御ユニットは通信インターフェースを通じてクラウドと双方向通信を行うことができますし、通信インターフェースを通じてモバイル通信装置と双方向通信を行うこともできます。ユーザーは入力装置を通じて指令または情報を制御ユニットに入力することができ、制御ユニットはその指令または情報の内容を実行します。
【0067】
リモート電源の制御ユニットは、通信インターフェースを介してクラウドに接続し、クラウドは無線ネットワークを介してモバイル通信装置と通信を確立し、モバイル通信装置はクラウドを介してリモート電源を制御します。リモート電源は定期的に状態情報をクラウドに報告します。この状態情報には、電力使用状態情報、電力切断状態情報、位置情報、残り電力量、温度などの一部または全部が含まれます。
【0068】
さらに、このリモート電源にはセンサーとディスプレイが含まれており、センサーとディスプレイはそれぞれ制御ユニットに通信可能に接続されています。センサーは電池または電池パックの状態情報(例えば、温度、残り電力量、位置情報など)をリアルタイムで収集し、これらの状態情報を制御ユニットに送信することができます。ディスプレイは、必要に応じてユーザーが希望する内容(例えば、温度、残り電力量、位置情報など)および/またはインターフェース(例えば、インタラクティブインターフェース)を表示することができます。もちろん、ディスプレイとセンサーはこのリモート電源の必要な部品ではありません。
【0069】
また、上記の無線通信ユニットは、クラウド300との無線通信を実現するためのものであり、上記通信モジュールに加えて、位置情報モジュール(例:GNSSモジュールやGPSモジュール)を備えることができ、これにはGPSモジュールや北斗モジュールが含まれます。
【0070】
特に注目すべき点は以下のとおりです:
上記の制御ユニットは、無線通信ユニットを介してクラウドから送信された電源オフ指令を受信し、その電源オフ指令に基づいて電池または電池パックが電気装置をオフにするために使用されます。電気装置は電源オフ状態になります。
制御ユニットは以下を含みます:
電子コントローラーは、無線通信ユニットが受信した無線信号を認識し、アクチュエーターの動作を駆動するためのものです、
【0071】
アクチュエーターは、電気装置を起動またはシャットダウンする動作を実行します。
無線信号は、上述の実施例での電源オン指令または電源オフ指令を含むことができます。具体的には、クラウドが電源オン指令を無線通信ユニットに送信すると、無線信号は電源オン指令になります。クラウドが電源オフ指令を無線通信ユニットに送信すると、無線信号は電源オフ指令になります。理解しやすく言うと、クラウドが無線通信ユニットに電源オン指令や電源オフ指令以外の他の信号を送信すると、無線信号はその他の信号になります。
一つの実行可能な例では、アクチュエーターは回路スイッチで、構造が単純でコストが低いです。もちろん、他の実施例では、アクチュエーターは電気装置を起動またはシャットダウンすることができる他の構造であることができます。
電源オン指令は、モバイル通信装置からの電源オン要求を受信したときにクラウドで生成され、遠隔制御でリモート電源を起動して電気装置を作動させる目的を達成します。これにより、人間が手動でリモートコントロールのリモート電源ボタンを押して電気装置を起動する必要はありません。
【0072】
応用シナリオ1
リモート電源100はWiFiネットワークのカバー範囲内に位置しており、例えば室内家庭環境下にあります。リモート電源100は、非セルラー型(例えばWiFi)の通信モジュールを使用して家庭のWiFiネットワークに接続し、WiFiネットワークを通じてクラウドと無線通信を行います。ユーザーは携帯電話のセルラーデータ(例えば4Gまたは5G信号)を使用してクラウドと無線通信を行います。もちろん、ユーザーもWiFiネットワークのカバー範囲内にいる場合、携帯電話の内蔵WiFi通信モジュールを使用してWiFiネットワークに接続し、クラウドと無線通信を行うことができます。
【0073】
この時点で、ユーザーはモバイル通信装置を介して無線ネットワークから電源オン指令をクラウド300に送信し、クラウド300は無線ネットワークから電源オン指令を送信します。リモート電源100の制御ユニットは接続された無線ネットワークを介して電源オン指令を受信し、電池10または電池パックを制御して電気装置を起動します。
図4aのリモート電源と室内ファンの組み立て示唆図、
図4bのリモート電源の室内ファンへの適用示唆図、そして
図4cのリモート電源の清掃ロボットへの適用示唆図を参照してください。室内ファン200aまたは清掃ロボット200bはそれぞれリモート電源(例:単一電池形状のリモート電源100a)に接続され、リモート電源は室内ファン200aと清掃ロボット200bの動作に電力を供給します。この時点で、リモート電源100はWiFiネットワークのカバー範囲内に位置しており、リモート電源100はWiFi通信モジュールを使用して家庭のWiFiネットワークに接続し、WiFiネットワークを通じてクラウド300と無線通信を行います。この時点で、たとえユーザーが屋外にいても(例えば、オフィスで働いていたり、帰宅途中だったりする場合)、ユーザーはエンドポイントAPPを通じてクラウド300から遠隔操作でリモート電源100を起動し、室内ファンや清掃ロボットの動作を開始することができます。
図4aのリモート電源と室内ファンの組み立て示唆図、
図4bのリモート電源の室内ファンへの適用示唆図、そして
図4cのリモート電源の清掃ロボットへの適用示唆図を参照してください。リモート電源100は、電気装置200にワイヤレスで結合することができ、取り外し可能です。
【0074】
応用シナリオ2
ユーザーがリリモート電源100を携帯して屋外にいて、WiFiネットワークのカバレッジがない場合、リリモート電源100は、例えば、4Gまたは5G通信モジュールを通じてクラウド300に接続し、ユーザーは携帯電話のセルラーデータ、例えば4Gまたは5G信号を通じてクラウド300と無線通信を実現します。
【0075】
この時、ユーザーは、モバイル通信装置を通じて無線ネットワークで電源オン指令をクラウド300に送り、クラウド300は無線ネットワークで電源オン指令を送り、リリモート電源100の制御ユニットは接続された無線ネットワークで電源オン指令を受け取り、電池10または電池パックを制御して電気装置を起動します。
図4dのリリモート電源の組み立てが屋外の車載冷蔵庫200cに適用する模式図を参照してください。屋外の車載冷蔵庫200cはリリモート電源100(例:五節電池形態のリリモート電源100c)から電力を供給し、この時、リリモート電源100はWiFiネットワークのカバレッジがない屋外にあり、リリモート電源100は自己の持っているセルラー型、例えば、4Gまたは5G通信モジュールを通じてクラウドに接続します。この時、ユーザーはエンド端末APPを通じてクラウドから遠隔でリリモート電源100を開始し、屋外の車載冷蔵庫200cを起動して作業を行うことができます。
同様に、
図4dのリリモート電源の組み立てが屋外の車載冷蔵庫200cに適用する模式図を参照してください。リリモート電源100は、電気装置200に対してコードレスで結合し、取り外し可能です。
図4eはリリモート電源100の別の形態、すなわちエネルギーステーション形態を示しています。屋外の車載冷蔵庫200cはリリモート電源(例:エネルギーステーション形態のリリモート電源100e)から電力を供給し、この時リリモート電源100は複数の電池モジュールを含み、電池モジュールは複数の電池10から構成され、この時リリモート電源100はエネルギーストレージ源またはエネルギーステーションとして使用されます。
この時、このリリモート電源100はWiFiネットワークのカバレッジがない屋外にあり、リリモート電源100は電源線で屋外の車載冷蔵庫200cに接続し、自己の持っているセルラー型、例えば、4Gまたは5G通信モジュールを通じてクラウドに接続します。この時、ユーザーはエンド端末APPを通じてクラウドから遠隔でリリモート電源100を開始し、屋外の車載冷蔵庫200cを起動して作業を行うことができます。
【0076】
また、電源オフ指令は、クラウドがモバイル通信装置から送られた電源オフ要求を受け取った時に生成され、リリモート電源を遠隔で制御して電気装置を切る目的を達成し、人間が手動でリリモート電源のボタンを押して電気装置を切る必要はありません。本発明の別の面では、上述のリリモート電源100に基づく電気装置200を制御するための電気装置の制御方法が提供され、一部の実施例では、この電気装置200の制御方法はログインステップ、電力使用ステップ、電源切断ステップの一部または全部を含む。以下では、フローチャートを参照しながら本発明の制御方法の各ステップを詳細に説明します。
図5は、本発明の電気装置の制御方法でのログインステップのフローチャートを示しています。
【0077】
ユーザーが初めてこの電気装置とリリモート電源を使用する場合、オンラインで登録し、必要なユーザー情報を記入する必要があります。もちろん、ユーザーはネットワークからリリモート電源に適したユーザーエンドアプリケーションをモバイル通信装置にダウンロードし、そのアプリケーションをモバイル通信装置にローカルインストールすることができます。または、ユーザーのモバイル通信装置にはすでにリリモート電源に適したユーザーエンドアプリケーションがプレインストールされています。ログインステップでは、ユーザーはモバイル通信装置上のユーザーエンドアプリケーションを起動し、そのモバイル通信装置とクラウドとの接続を確立します。
【0078】
ステップS1では、ユーザーエンドアプリケーションを実行するモバイル通信装置がクラウド300に認証コードを要求します。ステップS2では、クラウド300はユーザーのモバイル通信装置からの認証コード要求を受け取った後、認証と確認を行い、SMS、メール、音声電話などの方法でそのモバイル通信装置に認証コードを送信します。ステップS3では、ユーザーはクラウド300から送信された認証コードを受け取った後、その認証コードをモバイル通信装置に入力し、その認証コードをネットワーク経由でクラウド300に送信します。ステップS4では、クラウド300はその認証コードを検証した後、ユーザーのモバイル通信装置にログイン確認情報を送信します。
【0079】
図6は電気装置の制御開始の流れを示しています。
ステップS10では、モバイル通信装置が電源オン要求をクラウド300に送信します。ステップS20では、クラウド300は電源オン要求を受け取った後、電源オン指令をリリモート電源100に送信して電源を開始します。ステップS30では、リリモート電源100は電源開始状態情報をクラウド300に送信します。ステップS40では、クラウド300は電源開始状態情報フィードバックをモバイル通信装置に送信します。
【0080】
次に電源オフの手順について説明します。
図7を参照してください。ユーザーが電気装置の作業を終了する必要がある場合、モバイル通信装置を通じてクラウド300に電源オフ要求(ステップS100)を送信し、クラウド300は電源オフ要求を受け取った後、リリモート電源100に電源オフ指令を送信して電源をオフにします(ステップS200)。リリモート電源100はその指令を受け取った後、リリモート電源100の電源オフ状態情報をクラウド300に送信します(ステップS300)。クラウド300はそのリリモート電源100の電源オフ状態情報を基に、リリモート電源100が電源オフであることを確認し、モバイル通信装置に電源オフ成功の確認情報を送信して、今回の電力使用を終了します(ステップS400)。
【0081】
さらに、本発明では、電源オフの手順は電気装置の自動電源切りによっても実現できます。具体的には、
図8を参照してください。電気装置が自動的に電源を切ると、リリモート電源は電源切断状態情報をクラウドに主動的に報告します(ステップS3000)。クラウドは電源切断状態情報を受け取り、その電源切断状態情報をモバイル通信装置にフィードバック送信して、ユーザーに電気装置の電源切断を知らせます(ステップS4000)。
具体的には、電気装置200はセンサー(例えば温度センサー)を内蔵しており、このセンサーが設定された閾値に達した温度を検出すると、リリモート電源と電気装置との間の供給回路を自動的に切断します。
【0082】
なお、モバイル通信装置については、本発明の実施形態の電気装置の制御方法は以下を含むことができます:
(1)、クラウドとの無線通信接続(つまりログインステップ)を確立します。ここで、クラウドはリリモート電源と無線通信接続し、
(2)、電源オン要求を取得した場合、その電源オン要求をクラウドに送信し、クラウドがリリモート電源に電源オン指令を送信するのを引き起こし、リリモート電源が電気装置を起動し、電気装置が電力使用状態になるようにします。
いくつかの実施形態では、電気装置の制御方法には、電源オフ要求を取得した場合、その電源オフ要求をクラウドに送信し、クラウドがリリモート電源に電源オフ指令を送信するのを引き起こし、リリモート電源が電気装置をオフにすることが含まれます。さらに進んで、電気装置の制御方法には、クラウドから送信された電源オフ成功の確認情報を受け取ることが含まれます。ここで、電源オフ成功の確認情報は、クラウドがリリモート電源から送信されたそのリリモート電源の電源オフ状態情報に基づいて確定されます。
いくつかの実施形態では、電気装置の制御方法には、リリモート電源からクラウド経由で転送された電気装置の自動電源切り情報を受け取ることが含まれます。
【0083】
クラウドについては、電気装置の制御方法は以下のステップを含むことができます:
(1)、モバイル通信装置とリリモート電源との間でそれぞれ無線通信接続を確立し、
(2)、モバイル通信装置から送信された電源オン要求を受け取った場合、その電源オン要求に基づいて電源オン指令を生成し、
(3)、リモート電源に電源オン指令を送信し、リモート電源が電気装置を起動させ、電気装置が電力供給状態になる。
一部の実施例では、電気装置の制御方法には次のものが含まれます:モバイル通信装置からの電源オフ要求を受信したとき、電源オフ指令を生成します、リモート電源に電源オフ指令を送信し、リモート電源が電気装置をオフにします。さらに、電気装置の制御方法には次のものが含まれます:リモート電源から送信されたリモート電源の電源オフ状態情報を受信します、状態情報に基づいて、リモート電源が電源を切ったことを確認します、モバイル通信装置に電源オフ成功の確認情報を送信します。
【0084】
一部の実施例では、電気装置の制御方法は、リモート電源から送信された電気装置が自動的に電源を切る指令情報をモバイル通信装置に転送することも含みます。
リモート電源に対して、電気装置の制御方法は次のステップを含むことができます:
(1)、クラウドとワイヤレス通信接続を確立し、クラウドはモバイル通信装置とワイヤレス通信接続を確立し、
(2)、クラウドから送信された電源オン指令を受け取り、電源オン指令はモバイル通信装置から送信された電源オン要求に基づいてクラウドで生成され、
(3)、電源オン指令に基づいて、電気装置を起動し、電気装置が電力供給状態になります。
一部の実施例では、電気装置の制御方法は、クラウドから送信された電源オフ指令を受け取ることも含みます、電源オフ指令は、モバイル通信装置から送信された電源オフ要求に基づいてクラウドで生成されます、電源オフ指令に基づいて、電気装置をオフにします。さらに、電気装置の制御方法には次のものが含まれます:リモート電源からの電源オフ状態情報をクラウドに送信し、クラウドが状態情報に基づいてリモート電源が電源を切ったかどうかを判断します。
一部の実施例では、電気装置の制御方法は、リモート電源が電気装置と自動的に電源を切るとき、モバイル通信装置に電気装置が自動的に電源オフ指令情報をクラウド経由で転送することも含みます。
【0085】
ここで説明する必要があるのは:上記のモバイル通信装置は少なくとも通信デバイスと処理デバイス、およびメモリを含みます。通信デバイスは有線または無線ネットワークを介して信号を送受信するために使用されます。処理デバイスはアプリケーション処理部分とRF/デジタル信号プロセッサを含みます。メモリは信号を物理的な保存状態として処理または保存するために使用されます。例えば、スマートフォン、パッド、ノートパソコンなどのスマート端末です。
上記のクラウドには少なくとも次のものが含まれます:一つまたは複数の中央処理装置、一つまたは複数のメモリおよび/または大容量記憶装置、一つまたは複数の有線または無線ネットワークインターフェース。
図9に示すリモート電源の別の制御原理モジュール図を参照してください。これには第1の電源700(
図9に示す第1の電源700はエネルギー貯蔵電源と呼ぶことができます)と第2の電源800が含まれています。
第1の電源700には無線通信ユニットがあり、クラウド300との無線通信を実現します。この無線通信ユニットには少なくとも通信モジュールがあり、具体的には、この通信モジュールはセルラータイプ(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)です。
第2の電源800も無線通信ユニットを持ち、第1の電源700との無線通信を実現します。この無線通信ユニットには少なくとも通信モジュールがあり、具体的には、この通信モジュールは非セルラータイプ(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)です。
【0086】
第2の電源800は、電気装置200に接続され、電気装置200に電力を供給するために使用されます。同様に、上述の電気装置200は電動工具、例えば電動ドリル、電動アングルグラインダー、電動ハンマー、スプレーヤーなどであることができ、また電動庭園工具、例えば剪定機、草刈り機、チェーンソーなどであることができます。または電動家庭用工具、例えば掃除機、コーヒーマシン、電動ファン、ジューサーなどであることができます。または他の種類の電気装置、例えばホットガン、エアポンプ、緊急照明器具などであることができます。全体的に見て、上述の電気装置200は二次電池または電池パック(例えばエネルギー貯蔵電源/エネルギー貯蔵ステーション)を動力源として使用する作業装置を一般的に指すことができます。電気装置200が作動するとき、電源が電力を供給する必要があり、電気装置の作業を駆動します。
同様に、上述の電気装置200は、動力工具装置(例えば電動ドリル、電動アングルグラインダー、電動ハンマー、剪定機、草刈り機、チェーンソーなど)または非動力の電気装置(例えば照明器具、音響など)を含むものとしてさらに一般化することができます。
【0087】
上述の第2の電源800は、電気装置200内に内蔵することができ、作業を提供するために電力を供給することができます。または、電気装置200の外部に設置することもできます。例えば、第2の電源800が具体的なエネルギー貯蔵電源100eとして、エネルギー貯蔵電源100eは電気装置200の電源線またはデータ線に外部から接続して電力を供給する(
図4e参照)。
もちろん、より好ましくは、上述の第2の電源800は自由に取り付けられる方法で電気装置200に取り付けることができます。このとき、この第2の電源800は、異なるタイプの電気装置200で使用するのに適しています。つまり、この第2の電源800は、電動工具、電動庭園工具、電動家庭用工具で共有することができます。例えば:
ユーザーが3.6Vまたは12Vまたは20Vの第2の電源800を所有している場合、その電源はドリルだけでなく、剪定機にも電力を供給することができ、さらに掃除機や緊急照明にも電力を供給することができます。このような一つの第2の電源800は、ユーザーのさまざまな使用シーンを満足させることができます。
第2の電源800が電気装置200に接続されている場合、第2の電源800は電気装置200との機械的な接続と電気的な接続に適しており、機械的な接続により固定し、電気的な接続により電気装置200に電力を供給します。
【0088】
図10に示す第2の電源の機能モジュールの示唆図を参照してください。第2の電源800は以下を含みます:
電池10または電池パックは、前述の電気装置200に電力を供給するためのものです、
無線通信ユニットは、第1の電源700と無線通信を実現します。
【0089】
制御ユニットは、第2の電源800の無線通信ユニットを通じて第1の電源700からの電源オン指令を受信し、電源オン指令に基づいて前述の電池10または電池パックを起動して電気装置を起動し、電気装置は電力状態になります。注目すべき点は、第1の電源700からの電源オン指令は実際にはクラウドから第1の電源700に送信されたものであり、第1の電源700はクラウドからの電源オン指令を第2の電源800の無線通信ユニットに転送するために使用されます。
【0090】
上述の電池10または電池パックは、少なくとも1つの電池セルを有しています。例えば、1つの21700電池。もちろん、3つの21700電池を直列に接続することもできます。または、5つの21700電池を直列に接続することもできます。これは、異なる電圧プラットフォームの電気装置を使用するためです。注意すべき点は、前述のものは例示であり、21700電池を使用することに限定されません。他のタイプの電池、例えば18650電池を使用することもできます。
【0091】
さらに、上述の電池パックは少なくとも一組の電池モジュールを含むことができます。電池モジュールは、複数の電池セルが直列または並列に接続されて構成されています。これはエネルギー貯蔵電源またはエネルギー貯蔵ステーション100eとして使用されます。
【0092】
さらに、上述の第2の電源800は少なくとも第1のリモート電源と第2のリモート電源が直列または並列に接続されて構成されることができます。
【0093】
具体的には、上述の第2の電源800には多くの形状が存在します。例えば:
図3aに示す単一電池形状、または、
図3bに示す三つの電池形状、または、
図3cに示す五つの電池形状の模式図、または、
図3dに示す複数の単一電池形状のリモート電源(
図3aに示す)が相互に組み合わされて構成される形状、または、
図3eに示すエネルギー貯蔵ステーションの形状。
本発明の具体的な実施例に基づき、
図10に示す第2の電源の機能モジュールの模式図を参照して、この第2の電源800は制御ユニット、入力装置、通信インターフェースを含む。
【0094】
ここで、入力装置と通信インターフェースはそれぞれ制御ユニットと通信可能に接続されている。制御ユニットはデータを処理するためのマイクロプロセッサとデータを保存するためのメモリを含む。制御ユニットは通信インターフェースを通じて第1の電源700と通信することも、通信インターフェースを通じてモバイル通信装置と通信することもできる。ユーザーは入力装置を通じて命令や情報を制御ユニットに入力し、制御ユニットがその命令や情報の内容を実行する。
第2の電源800の制御ユニットは通信インターフェースを介して第1の電源700に接続し、第1の電源700は無線ネットワーク(例えば4Gまたは5G)を介してクラウドと通信を確立し、クラウドは無線ネットワークを介してモバイル通信装置と通信を確立し、モバイル通信装置はクラウドと第1の電源700を介して第2の電源800を制御し、第2の電源800は定期的に第1の電源700を介してクラウドに状態情報を報告し、該状態情報は電力使用状態情報、電源切断状態情報、位置情報、残量、温度等の一つまたは複数を含む。
【0095】
また、この第2の電源800はさらにセンサーとディスプレイを含み、センサーとディスプレイはそれぞれ制御ユニットと通信可能に接続されている。センサーは電池または電池パックの状態情報(例えば、温度、残量、位置情報等)をリアルタイムで収集し、これらの状態情報を制御ユニットに送信することができる。ディスプレイは必要に応じてユーザーが希望する内容(例えば、温度、残量、位置情報等)や/またはインターフェース(例えば、対話インターフェース)を表示することができる。もちろん、ディスプレイとセンサーはこの第2の電源の必須部品ではない。
【0096】
さらに、上記の第2の電源800の無線通信ユニットは、上記の第1の電源700との無線通信を実現するために使用され、上記の通信モジュールの他に位置決めモジュール、例えばGNSSモジュールまたはGPSモジュールを備えることができ、これにはGPSモジュールまたは北斗モジュールが含まれる。
【0097】
説明すべき点は:
上記の制御ユニットはさらに、上記の第2の電源800の無線通信ユニットを介して第1の電源に接続し、第1の電源を介して、上記のクラウドから送信された電源オフ指令を受信し、電源オフ指令に基づいて上記の電池または電池パックを駆動して電気装置を切断するために使用される。このとき、電気装置は電源が切断された状態になる。説明すべき点は、クラウドから送信された電源オフ指令は第1の電源700を介して第2の電源800の無線通信ユニットに転送される。
【0098】
上記の第2の電源800の制御ユニットには、
電子コントローラが含まれ、これは上記の第2の電源800の無線通信ユニットが受信した無線信号を識別し、アクチュエータの動作を駆動するために使用される、
アクチュエータは、電気装置の起動またはオフの動作を実行するために使用される。
ここで、無線信号は電源オン指令または電源オフ指令を含むことができ、具体的には、クラウドが第1の電源700を介して第2の電源800の無線通信ユニットに電源オン指令を転送するとき、無線信号は電源オン指令である。クラウドが第1の電源700を介して第2の電源800の無線通信ユニットに電源オフ指令を転送するとき、無線信号は電源オフ指令である。理解できるように、クラウドが第1の電源700を介して第2の電源800の無線通信ユニットに電源オン指令と電源オフ指令以外の他の信号を転送するとき、無線信号はその他の信号である。
【0099】
実施可能な例では、上記のアクチュエータは回路スイッチであり、構造が単純でコストが低い。もちろん、他の実施例では、アクチュエータは電気装置を起動またはオフすることができる他の構造であることができる。
其中、電源オン指令は、モバイル通信装置からの電源オン要求を受け取った際にクラウドが生成するものであり、遠隔操作により第2の電源800を起動し、電気装置を起動する目的を実現し、第2の電源800のボタンを手動で操作する必要はありません。
【0100】
応用シーン
ユーザーが第1の電源700と第2の電源800を携帯して屋外にいて、WiFiネットワークのカバレッジがなく、第1の電源700はセルラー型、例えば:4Gまたは5G通信モジュールを介してクラウド300に接続し、第2の電源は非セルラー型、例えば:WiFiまたはBluetooth通信モジュールを介して第1の電源に接続し、ユーザーは携帯電話のセルラーデータ、例えば
【0101】
4Gまたは5G信号を介してクラウド300と無線通信を実現します。
この時、ユーザーはモバイル通信装置から無線ネットワーク経由でクラウド300に電源オン指令を送信し、クラウド300は無線ネットワーク経由で電源オン指令を送信し、第1の電源700は接続された無線ネットワーク経由で電源オン指令を第2の電源800に送信し、第2の電源800の制御ユニットは接続された無線ネットワーク経由で電源オン指令を受け取り、電池10または電池パックを制御して電気装置を起動します。
【0102】
図11に示す第1の電源と第2の電源の組み合わせが屋外車載冷蔵庫に適用される模式図を参照し、屋外車載冷蔵庫200cは第2の電源800(例:5つの電池形状のリモート電源100c)から電力を供給され、この時、第2の電源800は非セルラー型、例えば:WiFiまたはBluetooth通信モジュールを介して第1の電源700に接続し、第1の電源700は自身が持つセルラー型、例えば:4Gまたは5G通信モジュールを介してクラウド300に接続し、この時、ユーザーはエンド端末APPを介してクラウドからリモートでリモート電源100を制御し、屋外車載冷蔵庫200cを起動します。
【0103】
また、電源オフ指令は、モバイル通信装置からの電源オフ要求を受け取った際にクラウドが生成するものであり、遠隔操作により第2の電源800をオフし、電気装置をオフする目的を実現し、第2の電源800のボタンを手動で操作する必要はありません。
【0104】
本発明の別の側面によれば、上述の第1の電源700と第2の電源800の組み合わせに基づく電気装置200を制御するための電気装置の制御方法が提供されており、一部の実施例では、この電気装置200の制御方法はログインステップ、電力使用ステップ、電力オフステップの一部または全部を含む。以下では、フローチャートを参照して本発明の制御方法の各ステップを詳細に説明します。
【0105】
図12は電気装置の制御方法のログインステップのフローチャートを示しています、
ユーザーが初めてこの電気装置と第1の電源と第2の電源を使用する際には、オンラインで登録し、必要なユーザー情報を入力する必要があります。もちろん、ユーザーはネットワークからクラウドにユーザーエンドアプリケーションをダウンロードし、モバイル通信装置にローカルにインストールすることも、ユーザーのモバイル通信装置には既にユーザーエンドアプリケーションがプレインストールされていることもあります。ログインステップでは、ユーザーはモバイル通信装置上のユーザーエンドアプリケーションを起動し、そのモバイル通信装置をクラウドと接続します。
【0106】
ステップS1では、ユーザーエンドアプリケーションを実行するモバイル通信装置がクラウド300に認証コードを要求します。ステップS2では、クラウド300はユーザーのモバイル通信装置からの認証コード要求を受け取った後、認証と確認を行い、SMS、メール、音声電話などの方法でそのモバイル通信装置に認証コードを送信します。ステップS3では、ユーザーはクラウド300から送信された認証コードを受け取った後、その認証コードをモバイル通信装置に入力し、そのモバイル通信装置を介してネットワーク経由でその認証コードをクラウド300に送信します。ステップS4では、クラウド300はその
【0107】
認証コードを検証した後、ユーザーのモバイル通信装置にログイン確認情報を送信します。
図13は電気装置の電源をオンにして電力を使用するフローチャートを示しています、
ステップS10では、モバイル通信装置は電源オン要求をクラウド300に送信します、ステップS20では、クラウド300は電源オン要求を受け取った後、電源オン指令を第1の電源700に送信します、ステップS30では、第1の電源700は電源オン指令を受け取った後、それを第2の電源800に送信して電源を入れます、ステップS40では、第2の電源800は電源が入った状態情報を第1の電源700に送信します、ステップS50では、第1の電源700は電源が入った状態情報をクラウド300に送信します、ステップS60では、クラウド300は電源が入った状態情報のフィードバックをモバイル通信装置に送信します。
次に、電源を切る手順について説明します。
【0108】
図14の電源を切る手順のフローチャートを参照してください。ユーザーが電気装置の動作を終了する必要がある場合、モバイル通信装置からクラウド300に電源オフ要求を送信します(ステップS100)。クラウド300が電源オフ要求を受け取った後、第1の電源に電源オフ指令を送信します(ステップS200)。第1の電源700が電源オフ指令を受け取った後、それを第2の電源800に送信して電源を切ります(ステップS300)。第2の電源800は、電源が切られた状態情報を第1の電源700に送信します(ステップS400)。第1の電源700がその指令を受け取った後、第2の電源800の電源が切られた状態情報をクラウド300に送信します(ステップS500)。クラウド300は、この第2の電源800の電源が切られた状態情報に基づいて、第2の電源800が電源を切ったことを確認した後、モバイル通信装置に電源オフ成功の確認情報を送信し、この消費電力の使用を終了します(ステップS600)。
【0109】
また、本発明では、電源を切る手順は、電気装置が自動的に電源を切ることで実現することもできます。具体的には、
図15の電源を切る手順のフローチャートを参照してください。電気装置が自動的に電源を切った後、第2の電源800は電源が切られた状態情報を主動的に第1の電源700に送信し、それをクラウドに報告します(ステップS4000~ステップ5000)。クラウドは、電源が切られた状態情報を受け取り、その情報をモバイル通信装置にフィードバック送信して、ユーザーに電気装置の電源が切られたことを通知します(ステップS6000)。
【0110】
具体的には、電気装置200はセンサー(例えば、温度センサー)を内蔵しており、センサーが設定された閾値に達する温度を検出した場合、リモート電源と電気装置との間の供給回路を自動的に切断します。
モバイル通信装置に対しては、本発明の実施例の電気装置の制御方法は以下のようなステップを含むことができます:
(1)クラウドと無線通信接続(すなわちログインステップ)を確立します。ここで、クラウドは第1の電源700と無線通信接続を確立して、クラウドと第2の電源800との無線通信を実現し、
(2)電源オン要求を取得した場合、そのリクエストをクラウドに送信し、クラウドが第1の電源700に電源オン指令を送信し、第1の電源700が電源オン指令を第2の電源800に転送して、第2の電源800が電気装置を起動することで、電気装置が消費電力状態になることを引き起こします。
【0111】
一部の実施例では、電気装置の制御方法はまた、電源オフ要求を取得した場合、そのリクエストをクラウドに送信し、クラウドが第1の電源700に電源オフ指令を送信し、第1の電源700がその指令を第2の電源800に転送して、第2の電源800が電気装置をオフすることを含むことができます。さらに、電気装置の制御方法はまた、クラウドから送信された電源オフ成功の確認情報を受け取ることも含むことができます。ここで、電源オフ成功の確認情報は、クラウドが第2の電源800が第1の電源700を通じて送信した第2の電源800の電源が切られた状態情報に基づいて確定されます。
【0112】
一部の実施例では、電気装置の制御方法はまた、第第1の電源700とクラウドを経由して次々に送信される、電気装置が自動的に電源を切るよう指示する情報を、第2の電源800から受信ることも含むことができます。
クラウドに対しては、電気装置の制御方法は以下のステップを含むことができます:
(1)モバイル通信装置と第2の電源800とそれぞれ無線通信接続を確立し、
(2)モバイル通信装置から送信された電源オン要求を受け取った場合、そのリクエストに基づいて電源オン指令を生成し、
(3)、第1の電源700に電源オン指令を送信し、第1の電源700が第2の電源800に電源オン指令を転送し、第2の電源800が電気装置を起動し、電気装置が電力消費状態になる。
実施例の一部では、電気装置の制御方法はさらに、モバイル通信装置からの電源オフ要求を受け取ったとき、その要求に基づいて電源オフ指令を生成し、第1の電源700に電源オフ指令を送信し、第1の電源700が第2の電源800に電源オフ指令を転送し、第2の電源800が電気装置を切断する。さらに、電気装置の制御方法は、第1の電源700から転送された第2の電源800の電源切断状態情報を受け取り、その状態情報に基づいて、第2の電源800が正常に電源を切ったことを確認し、モバイル通信装置に電源オフ成功の確認情報を送信することも含む。
【0113】
実施例の一部では、電気装置の制御方法はさらに、第2の電源800が第1の電源700を通じて送信した電気装置の自動切断情報をモバイル通信装置に転送することも含む。
第2の電源800については、電気装置の制御方法は以下のステップを含むことができる:
(1)、第1の電源700と無線通信接続を確立し、第2の電源800とクラウド間の無線通信を実現する。ここで、クラウドは第1の電源700とモバイル通信装置とそれぞれ無線通信接続している、
(2)、クラウドから第1の電源700を通じて送信された電源オン指令を受け取る。ここで、電源オン指令は、クラウドがモバイル通信装置からの電源オン要求に基づいて生成する、
(3)、電源オン指令に基づいて、電気装置を起動し、電気装置を電力消費状態にする。
実施例の一部では、電気装置の制御方法はさらに、クラウドから第1の電源700を通じて送信された電源オフ指令を受け取り、その指令はクラウドがモバイル通信装置からの電源オフ要求に基づいて生成する、電源オフ指令に基づいて、電気装置を切断する。さらに、電気装置の制御方法はさらに、第1の電源700を通じて第2の電源800の電源切断状態情報をクラウドに送信し、クラウドがその状態情報に基づいて、第2の電源800が正常に電源を切ったかどうかを判断することも含む。
実施例の一部では、電気装置の制御方法はさらに、第2の電源800が電気装置と自動的に切断された場合、第1の電源700とクラウドを経由して電気装置の自動切断情報をモバイル通信装置に転送することも含む。
その他にも言及すべき点があります:
【0114】
上述の第1の電源700は、第2の電源800を充電するのにも適しています。第2の電源800の電池残量が不足した場合、ユーザーは第1の電源700を通じて第2の電源800に電池補充を行うことができます。
具体的には、上述の第1の電源700は、エネルギーストレージステーションの形態を採用することが好ましい。つまり、
図3eに示すように、それは少なくとも一つの電池モジュールを含み、電池モジュールは複数の電池10から構成され、このとき、電池または電池パックはエネルギーストレージ源またはエネルギーストレージステーション(またはアウトドア電源)として使用されます。
【0115】
既存のエネルギーストレージステーション技術によれば、通常のエネルギーストレージステーションまたはアウトドア電源はDC出力とAC出力機能を持ち、シガーソケット(車両充電口)、市電充電口、太陽電池板充電口、およびPD双方向充放電口とインテリジェントディスプレイなどを配置しています。したがって、第1の電源700がエネルギーストレージステーションの形態を採用した場合、既存のエネルギーストレージステーションの通常必要な機能と設定を持つことになります。
また、上述の第1の電源700は第2の電源800に充電するのに適していて、その第1の電源700の容量(Ah)は第2の電源の容量(Ah)より大きいことが好ましい、または第1の電源700が持つエネルギー(WH)は第2の電源が持つエネルギー(WH)より大きい。
【0116】
図16に示すリモートパワーソースの別の制御原理モジュールの模式図を参照してください。これには、第1の電源700(
図16の第1の電源700はエネルギー貯蔵電源とも呼ばれます)と第2の電源800(
図16の第2の電源800は転送電源とも呼ばれます)、そして第3の電源900が含まれています。
第1の電源700または第2の電源800には、無線通信ユニットがあり、これを使用してクラウド300と無線通信を実現します。この無線通信ユニットには少なくとも通信モジュールがあり、具体的には、この通信モジュールはセルラータイプ(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)です。
【0117】
特に指摘すべき点は:
第1の電源700または第2の電源800の無線セルラー通信機能は、第1の電源700と第2の電源800が電気的に接続された後にのみ活性化されます。具体的には、第1の電源700には、第2の電源800と電気的に接続するための取り付け部700aがあり、第2の電源800は取り付け部700aに適合して接続されます。この時、第2の電源800は第1の電源700と位置決めをして取り付けると同時に電気的に接続されます。さらに具体的には、取り付け部には、第2の電源800の電気端子と電気的に適合する別の電気端子が設けられています。この時、第1の電源700または第2の電源800の制御ユニットは、両者が適合する電気信号を検出し、第1の電源700または第2の電源800の無線セルラー通信機能を活性化します。
または、第2の電源800が第1の電源700と位置決めをして取り付けると同時に信号接続を行います。さらに具体的には、取り付け部には、第2の電源800の信号端子と電気信号接続を行う別の信号端子が設けられています。両者が取り付けられて接続されるとき、両者は信号上でハンドシェイク認識を行い、第1の電源700または第2の電源800の無線セルラー通信機能を活性化します。
【0118】
第3の電源900も無線通信ユニットを持っており、これを使用して無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800と無線通信を行います。この無線通信ユニットには少なくとも通信モジュールがあり、具体的には、この通信モジュールは非セルラータイプ(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)です。
同様に、第3の電源900は電気装置200に接続され、電気装置200に電力を供給します。同様に、上記の電気装置200は電動工具(例:電動ドリル、電動アングルグラインダー、電動ハンマー、スプレーヤーなど)、または電動庭園工具(例:プルーナー、草刈り機、チェーンソーなど)、または電動家庭用工具(例:掃除機、コーヒーマシン、電動ファン、ジューサーなど)、または他の種類の電気装置(例:グルーガン、エアポンプ、緊急灯具など)であることができます。全体として、上記の電気装置200は二次電池または電池パック(例:エネルギー貯蔵電源/エネルギー貯蔵ステーション)を動力源として使用する作業装置を指すことができます。電気装置200が作業するときには、電源から電力を供給する必要があります。
上記の第3の電源900は、電気装置200の内部に組み込むことができ、作業用の電気装置に電力を供給することができます。また、電気装置200の外部に設置することもできます。例えば、第3の電源900が具体的なエネルギー貯蔵電源100eとして、エネルギー貯蔵電源100eは電気装置200の電源線またはデータ線に外部から接続して電力を供給します(
図4e参照)。
【0119】
もちろん、より好ましくは、上記の第3の電源900を電気装置200に取り付けたり取り外したりすることができます。この時、第3の電源900は異なるタイプの電気装置200に適しています。つまり、この第3の電源900は、電動工具、電動庭園工具、電動家庭用工具で共有することができます。例えば:
ユーザーが3.6Vまたは12Vまたは20Vの第3の電源900を所有している場合、それはドリルに電力を供給するだけでなく、プルーナーにも電力を供給することができます。さらに、それは掃除機にも電力を供給することができ、緊急灯具にも使用することができます。このような一つの第3の電源900は、ユーザーのさまざまな使用シーンを満たすことができます。
第3の電源900が電気装置200に接続されている場合、第3の電源900は電気装置200との機械的な接続と電気的な接続に適しており、機械的な接続により固定し、電気的な接続により電気装置200に電力を供給します。
図17に示す第3の電源900の機能モジュールの模式図を参照してください。第2の電源800には次のものが含まれます:
電池10または電池パックは、電気装置200に電力を供給するために使用されます、
無線通信ユニットは、無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800と無線通信を実現するために使用されます。
【0120】
制御ユニットは、第3の電源900の無線通信ユニットを介して、無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800からの電源オン指令を受信し、その電源オン指令に基づいて電池10または電池パックを駆動して電気装置を起動します。電気装置は即座に消費電力状態になります。特に、第1の電源700または第2の電源800からの電源オン指令は実際にはクラウドから第1の電源700に送信されるものであり、つまり第1の電源700はクラウドからの電源オン指令を第3の電源900の無線通信ユニットに転送します。
上記の電池10または電池パックには少なくとも1つのセルが含まれています。例えば、1つの21700電池、もちろん3つの21700電池を直列に接続したり、5つの21700電池を直列に接続したりして、異なる電圧プラットフォームの電気装置を使用することも可能です。なお、これらはあくまで例示であり、21700電池に限定されるわけではなく、他のタイプの電池、例えば18650電池も使用可能です。
【0121】
また、上記の電池パックには少なくとも一組の電池モジュールが含まれています。電池モジュールは、複数のセルが直列または並列に接続されて構成され、これをエネルギー貯蔵電源またはエネルギー貯蔵ステーション100eとして使用します。
さらに、上記の第3の電源900は、少なくとも第1のリモート電源と第2のリモート電源が直列または並列に接続されて構成されます。
【0122】
具体的には、上記の第3の電源900には多くの形態があります。例えば:
図3aに示す単一セル電池形態、または、
図3bに示す三セル電池形態、または、
図3cに示す五セル電池形態、または、
図3dに示す複数の単一セル電池リモート電源(
図3a参照)が組み合わさった形態、または、
図3eに示すエネルギー貯蔵ステーション形態。
本発明の具体的な実施形態に基づき、
図17に示す第3の電源900の機能モジュールの模式図を参照してください。この第3の電源900には制御ユニット、入力装置、通信インターフェースが含まれています。
ここで、入力装置と通信インターフェースはそれぞれ制御ユニットに通信可能に接続されています。制御ユニットにはデータ処理用のマイクロプロセッサとデータ保存用のメモリが含まれています。制御ユニットは通信インターフェースを通じて無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800と通信することができ、また通信インターフェースを通じてモバイル通信装置と通信することもできます。ユーザーは入力装置を通じて指令または情報を制御ユニットに入力し、制御ユニットはその指令または情報の内容を実行します。
第3の電源900の制御ユニットは、通信インターフェースを介して無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800に接続され、無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800は無線ネットワーク(例えば4Gまたは5G)を通じてクラウドと通信を確立し、クラウドは無線ネットワークを通じてモバイル通信装置と通信を確立します。モバイル通信装置はクラウドと無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800を介して第3の電源900を制御します。第3の電源900は定期的に無線セルラー通信機能が活性化された第1の電源700または第2の電源800を介してクラウドに状態情報を報告します。この状態情報には、消費電力状態情報、電源オフ状態情報、位置情報、残りの電力量、温度などの一部または全部が含まれます。
さらに、この第3の電源900には、センサーとディスプレイが含まれており、これらは制御ユニットと通信可能な接続を持っています。センサーは電池または電池パックの状態情報(例えば、温度、残りの電力、位置情報など)をリアルタイムで収集し、これらの状態情報を制御ユニットに送信します。ディスプレイはユーザーが希望する内容(例えば、温度、残りの電力、位置情報など)や/またはインターフェース(例えば、対話型インターフェース)を必要に応じて表示します。もちろん、ディスプレイとセンサーはこの第2の電源の必須部品ではありません。
さらに、上記の第3の電源900の無線通信ユニットは、無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800との間で無線通信を実現するために使用され、上記の通信モジュールに加えて位置情報モジュール(例えば、GNSSモジュールまたはGPSモジュール)を持つこともできます。これにはGPSモジュールや北斗モジュールが含まれます。
【0123】
説明すべきことは:
上記の制御ユニットは、無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800に接続するために第3の電源900の無線通信ユニットを介して使用することもできます。そして、無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800からクラウド300から送信された電源オフ指令を受け取り、この電源オフ指令に基づいて電池または電池パックを駆動して電気装置をオフにします。説明すべきことは、クラウドから送信された電源オフ指令は、無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800によって第3の電源900の無線通信ユニットに転送されます。
【0124】
上記の第3の電源900の制御ユニットは以下を含みます:
電子コントローラーは、第3の電源900の無線通信ユニットが受信した無線信号を認識し、アクチュエーターの動作を駆動するためのものです、
アクチュエーターは、電気装置を起動またはオフする動作を実行します。
無線信号は、電源オン指令または電源をオフにする指令を含むことができます。具体的には、クラウドが無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800を介して第3の電源900の無線通信ユニットに電源オン指令を転送するとき、無線信号は電源オン指令です。クラウドが無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800を介して第3の電源900の無線通信ユニットに電源オフ指令を転送するとき、無線信号は電源オフ指令です。理解できるように、クラウドが無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800を介して第3の電源900の無線通信ユニットに電源オン指令や電源オフ指令以外の他の信号を転送するとき、無線信号はその他の信号です。
一つの実施可能な例では、上記アクチュエーターは回路スイッチで、構造が単純でコストが低いです。もちろん、他の実施例では、アクチュエーターは電気装置を起動またはオフすることができる他の構造であってもよいです。
電源オン指令は、クラウドがモバイル通信装置からの電源オン要求を受信したときに生成され、リモートでリモコン電源を起動して電気装置を操作する目的を達成し、人間が手動でリモコン電源のボタンを操作して電気装置を起動する必要はありません。
【0125】
使用シーン
ユーザーは第1の電源700と第2の電源800を持ち歩き、Wi-Fiネットワークがカバーしていない屋外にいます。第2の電源800は第1の電源700に接続されて設置されています。第1の電源700または第2の電源800の無線セルラー通信機能が有効化されています。無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800は、例えば4Gまたは5G通信モジュールを通じてクラウド300に接続します。第3の電源900は、非セルラー型(例えば、Wi-FiまたはBluetooth)通信モジュールを通じて無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800に接続します。ユーザーは携帯電話のセルラーデータ(例えば4Gまたは5G信号)を通じてクラウド300と無線通信を実現します。
このとき、ユーザーはモバイル通信装置を介して無線ネットワークで電源オン指令をクラウド300に出し、クラウド300は無線ネットワークで電源オン指令を出し、無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800は、接続された無線ネットワークを通じて電源オン指令を第3の電源900に送り、第3の電源900の制御ユニットは接続された無線ネットワークを通じて電源オン指令を受け取り、電池10または電池パックを制御して電気装置を起動します。
図18に示すように、第1の電源/第2の電源と第3の電源の組み合わせは、屋外車載冷蔵庫200cに適用され、このとき、第3の電源900(例:5つの電池セル形式のリモート電源100c)が電力を供給し、第3の電源900は非セルラー型(例:WiFiまたはBluetooth通信モジュール)で無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800に接続し、無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800は自身が持つセルラー型(例:4Gまたは5G通信モジュール)でクラウド300に接続します。このとき、ユーザーは端末APPを介してクラウドからリモートでリモート電源100を開始し、屋外車載冷蔵庫200cを起動します。
【0126】
また、電源オフ指令は、クラウドがモバイル通信装置から送信された電源オフ要求を受け取ったときに生成され、リモートでリモート電源を切って電気装置を切る目的を達成し、人手でリモート電源のボタンを押して電気装置を切る必要はありません。
【0127】
本発明の別の側面によれば、電気装置200の制御方法が提供されています。この制御方法は、上述のような電気装置200を制御するためのものであり、電気装置200は第一電源700/第二電源800と第三電源900の組み合わせに基づいています。いくつかの実施例では、この電気装置200の制御方法はログインステップ、電力使用ステップ、および電源切断ステップの一部または全部を含む。以下では、フローチャートを参照して、本発明の制御方法の各ステップを詳細に説明します。
図19は電気装置の制御方法におけるログインステップのフローチャートを示しています、
ユーザーが初めてこの電気装置と第1の電源/第2の電源と第3の電源を使用するとき、オンラインで登録し、必要なユーザー情報を入力する必要があります。もちろん、ユーザーはネットワークからクラウドにユーザーエンドアプリケーションをダウンロードし、それをモバイル通信装置にローカルインストールすることができます。または、ユーザーのモバイル通信装置にはすでにユーザーエンドアプリケーションがプレインストールされています。ログインステップでは、ユーザーはモバイル通信装置上のユーザーエンドアプリケーションを起動し、そのモバイル通信装置とクラウドとの間に接続を確立します。
【0128】
ステップS1では、ユーザーエンドアプリケーションを実行するモバイル通信装置はクラウド300に認証コードを要求します。ステップS2では、クラウド300はユーザーのモバイル通信装置からの認証コードの要求を受け取った後、認証と確認を行い、短信、メール、音声通話などの方法でそのモバイル通信装置に認証コードを送信します。ステップS3では、ユーザーはクラウド300から送信された認証コードを受け取った後、その認証コードをモバイル通信装置に入力し、そのモバイル通信装置を介してネットワーク経由でその認証コードをクラウド300に送信します。ステップS4では、クラウド300はその認証コードを検証した後、ユーザーのモバイル通信装置にログイン確認情報を送信します。
図20は電気装置を開始して電力を使用する制御のフローチャートを示しています、
ステップS10で、モバイル通信装置は電源オン要求をクラウド300に送信します。ステップS20では、クラウド300が電源オン要求を受け取った後、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に電源オン指令を送信します。ステップS30では、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800が電源オン指令を受け取った後、第3の電源900に送信して電源をオンにします。ステップS40では、第3の電源900は電源のオン状態情報を無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に送信します。ステップS50では、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800は、受け取った電源のオン状態情報をクラウド300に送信します。ステップS60では、クラウド300は電源のオン状態情報のフィードバックをモバイル通信装置に送信します。
【0129】
次に、電源を切る手順について説明します。
図21の電源を切る手順のフローチャートを参照してください。ユーザーが電気装置の作業を終了する必要がある場合、モバイル通信装置からクラウド300に電源オフ要求を送信します(ステップS100)。クラウド300が電源オフ要求を受け取った後、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に電源オフ指令を送信します(ステップS200)。無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800が電源オフ指令を受け取った後、第3の電源900に送信して電源を切ります(ステップS300)。第3の電源900は、電源を切る状態情報を無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に送信します(ステップS400)。無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800がこの指令を受け取った後、第3の電源900が電源を切った状態情報をクラウド300に送信します(ステップS500)。クラウド300は、第3の電源900が電源を切った状態情報に基づいて第3の電源900が電源を切ったことを確認した後、モバイル通信装置に電源オフ成功の確認情報を送信し、この電力使用を終了します(ステップS600)。
【0130】
さらに、本発明では、電源を切る手順は電気装置が自動的に電源を切ることで実現することができます。具体的には、
図22の電源を切る手順のフローチャートを参照してください。電気装置が自動的に電源を切った後、第3の電源900は断電状態情報を無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に主動的に送信し、クラウドに報告します(ステップS4000 ~ステップ5000)。クラウドは断電状態情報を受け取り、その断電状態情報をモバイル通信装置にフィードバック送信し、ユーザーに電気装置が断電したことを通知します(ステップS6000)。
具体的には、電気装置200にはセンサーが内蔵されており、例えば温度センサーで、このセンサーが予定の閾値に達した温度を検出すると、リモート電源と電気装置の間の供給回路を自動的に切断します。
モバイル通信装置については、本発明の実施例の電気装置の制御方法は以下を含むことができます:
(1)、クラウドと無線通信接続を確立します(つまりログインステップ)、ここで、クラウドはリモート電源と無線通信接続を行います、
(2)、電源オン要求を取得した場合、電源オン要求をクラウドに送信し、クラウドが無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に電源オン指令を送信するのをトリガーします。無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800は、電源オン指令を第3の電源900に転送し、第3の電源900が電気装置を起動するのを駆動します。これにより、電気装置は電力使用状態になります。
一部の実施例では、電気装置の制御方法には以下のものが含まれます:電源オフ要求が取得されたとき、クラウドに電源オフ要求を送信し、クラウドが無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に電源オフ指令を送信するのを引き起こします。その後、第1の電源700または第2の電源800は、第3の電源900に電源オフ指令を転送し、第3の電源900が電気装置をオフにするのを駆動します。さらに、電気装置の制御方法には、クラウドから送信された電源オフ成功の確認情報を受信することが含まれます。ここで、電源オフ成功の確認情報は、クラウドがリモート電源から第1の電源700または第2の電源800を介して送信された第3の電源900の電源切断状態情報に基づいて決定されます。
【0131】
一部の実施例では、電気装置の制御方法には、リモート電源から無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800を経由してクラウドに転送される、電気装置が自動的に電源オフ指令情報を受け取ることが含まれます。
【0132】
クラウドに対して、電気装置の制御方法は以下のステップを含むことができます:
(1) モバイル通信装置とリモート電源とそれぞれ無線通信接続を確立する、
(2) モバイル通信装置から送信された電源オン要求を受信したとき、電源オン要求に基づいて電源オン指令を生成する、
(3) 無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に電源オン指令を送信し、第1の電源700または第2の電源800が電源オン指令を第3の電源900に転送し、第3の電源900が電気装置を起動するのを駆動し、電気装置が電力状態になるようにする。
【0133】
一部の実施例では、電気装置の制御方法には、モバイル通信装置から送信された電源オフ要求を受信したとき、電源オフ要求に基づいて電源オフ指令を生成することが含まれます。そして、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800に電源オフ指令を送信し、第1の電源700または第2の電源800が電源オフ指令を第3の電源900に転送し、第3の電源900が電気装置をオフにするのを駆動します。さらに、電気装置の制御方法には、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800から転送された第3の電源900の電源オフ状態情報を受け取り、状態情報に基づいて第3の電源900が電源オフに成功したことを確認し、モバイル通信装置に電源オフ成功の確認情報を送信することが含まれます。
【0134】
一部の実施例では、電気装置の制御方法には、第3の電源900から無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800を介して送信された、電気装置が自動的に電源オフ指令情報をモバイル通信装置に転送することが含まれます。
【0135】
リモート電源に対して、電気装置の制御方法は以下のステップを含むことができます:
(1) 無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800と無線通信接続を確立し、第3の電源900とクラウドとの間の無線通信を実現する。ここで、クラウドは無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800およびモバイル通信装置とそれぞれ無線通信接続を確立します、
(2) 無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800を介してクラウドから送信された電源オン指令を受け取る。ここで、電源オン指令は、クラウドがモバイル通信装置から送信された電源オン要求に基づいて生成されます、
(3) 電源オン指令に基づいて、電気装置を起動し、電気装置が電力状態になるようにする。
一部の実施例では、電気装置の制御方法には、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800を介してクラウドから送信された電源オフ指令を受け取ることが含まれます、ここで、電源オフ指令は、クラウドがモバイル通信装置から送信された電源オフ要求に基づいて生成されます、そして、電源オフ指令に基づいて、電気装置をオフにします。さらに、電気装置の制御方法には、無線セルラー通信機能がアクティブ化された第1の電源700または第2の電源800を介して第3の電源900が電源オフの状態情報をクラウドに送信することが含まれます。これにより、クラウドは状態情報に基づいてリモート電源が電源オフに成功したかどうかを判断します。
いくつかの実装例では、電気装置の制御方法には、第3の電源900が電気装置と自動的に電源を切るとき、無線セルラー通信機能が有効化された第1の電源700または第2の電源800を経由し、クラウドがモバイル通信装置に電気装置の自動電源オフ指令情報を転送することを含みます。
【0136】
特に指摘すべきは:
図16および
図18を参照して、第2の電源800は、無線通信ユニットを持ち、これを用いてクラウド300と無線通信を実現します。この無線通信ユニットは少なくとも通信モジュールを持ち、具体的には、この通信モジュールはセルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)です。第2の電源800の無線セルラー通信機能は、第2の電源800と第1の電源700を相互に電気的に接続した後に有効化できます。
具体的には、第1の電源700には、第2の電源800と電気的に接続するための取り付け部700aがあり、第2の電源800は取り付け部700aに適合して接続されます。このとき、第2の電源800は、第1の電源700と位置決めして取り付け接続すると同時に電気接続を実現します。さらに具体的には、取り付け部には、第2の電源800の電極と電気的に組み合わせるための別の電極が設けられています。このとき、第2の電源800の制御ユニットは、両者が適合する電気信号を検出し、第2の電源800の無線セルラー通信機能を有効化します。
【0137】
または、第2の電源800は、第1の電源700と位置決めして取り付け接続すると同時に信号接続を実現します。さらに具体的には、取り付け部700aには、第2の電源800の信号端子と電気信号接続するための別の信号端子が設けられています。説明を簡単にするため、取り付け部700aの信号端子を第1の信号端子、第2の電源800の信号端子を第2の信号端子と呼ぶことができます。両者(すなわち、第1の信号端子と第2の信号端子)が取り付け接続するとき、両者は信号上でハンドシェイク認識を行い、第2の電源800の無線セルラー通信機能を有効化します。
このとき、理解できることは:
【0138】
第2の電源800は、第1の電源700よりも体積がはるかに小さいです。具体的には、第2の電源800は、最適には単一の21700電池形状を採用し、その体積は小さく、ユーザーが携帯するのに便利です。また理解できることは、第2の電源800が第1の電源700に装着されており、第1の電源700が第2の電源800に電力を供給し、つまり第2の電源800に充電サービスを提供できることです。
このとき、具体的には、上述の第1の電源700は、エネルギー貯蔵ステーション形状を採用することが最適であり、つまり、
図3eに示すように、少なくとも一つの電池モジュールを含みます。電池モジュールは複数の電池10から構成されます。このとき、電池または電池パックはエネルギー貯蔵電源またはエネルギー貯蔵ステーション(またはアウトドア電源)として使用されます。
【0139】
既存のエネルギー貯蔵ステーション技術によれば、通常のエネルギー貯蔵ステーションまたはアウトドア電源は、DC出力とAC出力機能を持ち、シガーライターソケット(車載充電口)、市電充電口、太陽電池板充電口、PD双方向充放電口、およびインテリジェントディスプレイなどを配置しています。したがって、第1の電源700がエネルギー貯蔵ステーション形状を採用する場合、既存のエネルギー貯蔵ステーションの一般的な必須機能と設定を持つことになります。
上述の第1の電源700は、第2の電源800に充電することができ、その第1の電源700の容量(Ah)は第2の電源の容量(Ah)より大きいことが最適です。または、第1の電源700が持つエネルギー(WH)は、第2の電源が持つエネルギー(WH)より大きいです。
【0140】
さらに、最適には単一の21700電池形状を採用した第2の電源800が初めて有効化された後、第1の電源700の取り付け部700aから取り出すことができます。このとき、第2の電源800はポータブルWiFiデバイスとして使用することもできます。
もちろん、第2の電源800は他の形態を採用することもできます。例えば、
図3bに示すような三つの電池の形態、または、
図3cに示す五つの電池の形態、または、
図3dに示す複数の単一電池の形態で構成されたリモート電源(
図3a参照)、または、
図3eに示すエネルギーストレージステーションの形態。
【0141】
本発明の実施例は、モバイル通信装置から送信される制御指令を無線ネットワークを通じて受信するための電気装置のリモート電源を提供します。このリモート電源には以下が含まれます:
電池または電池パック、これは電気装置に電力を提供するためのものです、
無線通信ユニット、これはモバイル通信装置と無線通信を実現するためのものです、そして
制御ユニット、これは無線通信ユニットを通じてモバイル通信装置から送信された制御指令を受信するためのものです、
ここで、制御指令は少なくとも電源オン指令を含み、制御ユニットはこの開始電源指令に基づいて電池または電池パックを駆動して電気装置を起動します。
【0142】
本発明の実施例におけるリモート電源は、モバイル通信装置と無線通信が可能であり、つまりリモート電源はネットワーク通信機能を持っています。これにより、ユーザーはリモートでリモート電源を制御して電気装置を起動することができ、リモート電源の制御がよりインテリジェントになり、ユーザー体験が向上します。
制御指令は、電源オフ指令と/またはパラメータ設定指令と/またはパラメータ読み取り指令を含むこともできます。例えば、一部の実施例では、制御指令は電源オフ指令を含み、制御ユニットはこの電源オフ指令に基づいて電池または電池パックを駆動して電気装置をオフします。また、他の一部の実施例では、制御指令はパラメータ設定指令を含み、制御ユニットはこのパラメータ設定指令に基づいてリモート電源および/または電気装置のパラメータ設定を行います。例えば、制御ユニットはパラメータ設定指令に基づいてリモート電源の出力電流および/または出力電圧などのパラメータを設定し、または電気装置の動作モード、動作パラメータなどを設定することができます。さらに、他の一部の実施例では、制御指令はパラメータ読み取り指令を含み、制御ユニットはこのパラメータ読み取り指令に基づいてリモート電源の状態情報を取得し、無線通信ユニットを通じてリモート電源の状態情報をモバイル通信装置に送信します。リモート電源の状態情報には、リモート電源が制御指令を実行した状況(例えば、リモート電源が制御指令を正常に実行したかどうか)、リモート電源の電量および/または温度などの状態情報が含まれることができます。
【0143】
一部の実施例では、リモート電源の無線通信ユニットはモバイル通信装置と間接的に無線通信接続します。例えば、
図1に示すように、リモート電源100の無線通信ユニットはクラウド300を通じてモバイル通信装置と無線通信接続を実現します。また、
図9に示すように、第2の電源800(第2の電源800はリモート電源)の無線通信ユニットは、第1の電源700とクラウド300を順次通じてモバイル通信装置と無線通信接続を実現します。さらに、
図16に示すように、第3の電源900(第3の電源900はリモート電源)の無線通信ユニットは、第2の電源800または第1の電源700およびクラウド300を順次通じてモバイル通信装置と無線通信接続を実現します。
【0144】
他の一部の実施例では、リモート電源の無線通信ユニットはモバイル通信装置と直接無線通信接続します。
図23に示すように、電気装置200のリモート電源100は、電気装置200に電力を供給し、同時にモバイル通信装置から送信された制御指令を無線ネットワークを通じて受信します。
【0145】
このリモート電源100は無線通信ユニットを持っており、この無線通信ユニットは少なくとも無線通信モジュールを持っています。この無線通信モジュールはセル型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)または非セル型(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)であるか、または両方を兼ね備えています。
このリモート電源100の機能モジュールは
図2に示されています。
【0146】
そのリモート電源100は、直接的にモバイル通信装置と無線通信接続を実現し、モバイル通信装置から発された制御指令を受け取り、リモート電源の状態情報をモバイル通信装置にフィードバックします。
図24に示すように、リモート電源は第1の電源700と第2の電源800を含むことができ、第1の電源700と第2の電源800は直列または並列に接続され、第2の電源800は電気装置200に接続され、電気装置200に電力を供給するために使用されます。
【0147】
その第1の電源700は無線通信ユニットを有し、モバイル通信装置との無線通信を実現するために使用され、その無線通信ユニットは少なくとも通信モジュールを具備し、具体的には、その通信モジュールはセルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)または非セルラー型(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)であるか、または両者を兼ね備えます。
第2の電源800の機能モジュールは
図10に示されています。
図25に示すように、リモート電源は第1の電源700、第2の電源800、および第3の電源900を含むことができ、その第3の電源900は電気装置200に接続され、電気装置200に電力を供給するために使用されます。
第1の電源700または第2の電源800は無線通信ユニットを有し、モバイル通信装置との無線通信を実現するために使用され、その無線通信ユニットは少なくとも通信モジュールを具備し、具体的には、その通信モジュールはセルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)です。
【0148】
第3の電源900の機能モジュールは
図17に示されています。
一部の実施例では、リモート電源の無線通信ユニットは、モバイル通信装置を介してクラウドと無線通信を行います。
図23に示すように、リモート電源100の無線通信ユニットは、モバイル通信装置を介してクラウド300と無線通信を行います。また、
図24に示すように、第1の電源700の無線通信ユニットは、モバイル通信装置を介してクラウド300と無線通信を行います。また、
図25に示すように、第1の電源700または第2の電源800は、モバイル通信装置を介してクラウド300と無線通信を行います。この実施例では、リモート電源の制御ユニットがリモート電源の状態情報を取得した後、無線通信ユニットを通じて状態情報をモバイル通信装置に送信し、モバイル通信装置が状態情報をクラウドに転送し、クラウドが状態情報を保存または分類して保存します。
【0149】
注意すべき点は、リモート電源の無線通信ユニットがモバイル通信装置と間接的に無線通信接続するか、直接的に通信接続するかに関わらず、電気装置の制御方法は同じであり、具体的な内容は上記の実施例の対応する部分の説明を参照してください、再度説明する必要はありません。
【0150】
本発明の別の側面によれば、給電コンポーネントが提供され、その給電コンポーネントは上記の実施例で述べたリモート電源を含むことができます。
【0151】
図1に示す実施例では、リモート電源100は直接的にクラウド300と無線ネットワークを介して無線通信を実現し、リモート電源100の制御ユニットは、リモート電源100の無線通信ユニットを介して、クラウド300から発された電源オン指令を受け取り、電源オン指令に基づいて電池10または電池パックを駆動して電気装置を起動し、電気装置は電力使用状態となります。
リモート電源100の制御ユニットはまた、リモート電源100の無線通信ユニットを介して、クラウド300から発された電源オフ指令を受け取り、電源オフ指令に基づいて電池または電池パックを駆動して電気装置をオフし、電気装置は電源オフ状態となります。
【0152】
図1に示す実施例では、電源オン指令、電源オフ指令の制御指令は、モバイル通信装置がクラウドを介してリモート電源100に転送します。
【0153】
図9に示す実施例では、リモート電源は第2の電源800であり、給電コンポーネントはまた第1の電源700(第1の電源700はエネルギー貯蔵電源とも呼ばれる)を含み、第1の電源700はクラウドと無線通信接続し、第2の電源800の無線通信ユニットと無線通信接続し、第2の電源800とクラウド300との間の無線通信を実現します。なお、第1の電源700は第2の電源800を充電することができます。この実施例では、第2の電源800は第1の電源700の中継を介してクラウド300との間の無線通信を実現します。
【0154】
図9の実施例では、電源オン指令、電源オフ指令の制御指令は、モバイル通信装置からクラウド経由で第1の電源700に送信され、その後第1の電源700から第2の電源800に転送されます。
図16の実施例では、リモート電源は第3の電源900であり、給電コンポーネントには第1の電源700(エネルギー貯蔵電源とも呼ばれる)と第2の電源800(転送電源とも呼ばれる)が含まれています。このとき、第1の電源700と第2の電源800が電気的に接続されると、第1の電源700または第2の電源800の無線通信機能が活性化され、第1の電源700または第2の電源800とクラウド300との間で無線通信接続が確立され、また、第1の電源700または第2の電源800と第3の電源900の無線通信ユニットとの間で無線通信接続が確立され、これにより第3の電源900とクラウド300との間の無線通信が実現されます。
【0155】
図16の実施例では、電源オン指令、電源オフ指令の制御指令は、モバイル通信装置からクラウド経由で第1の電源700または第2の電源80に送信され、その後、第1の電源700または第2の電源80から第3の電源900に転送されます。
図16に示すように、第1の電源700には取り付け部700aがあり、第2の電源800は取り付け部700aに適合して接続され、これにより第2の電源800と第1の電源700の電気的接続が実現されます。
取り付け部には第1の信号端子が設けられており、第2の電源800には第2の信号端子が含まれています。第2の電源800が取り付け部に位置決めされて取り付けられると、第1の信号端子と第2の信号端子が接続され、これにより第2の電源800と第1の電源700の電気的接続が実現されます。
【0156】
第1の電源700または第2の電源800の無線通信機能が活性化された後、もし第2の電源800が第1の電源700から取り外された場合、第2の電源800は携帯型無線ネットワークとして使用することができます。
また、
図9または
図16の実施例では、第1の電源700とクラウド300はセルラーネットワークを基に無線通信を実現し、第1の電源700と第3の電源900の無線通信ユニットは非セルラーネットワークを基に無線通信を実現します。
図23の実施例では、リモート電源100は直接モバイル通信装置と無線ネットワークで無線通信を実現します。電源オン指令、電源オフ指令の制御指令は、モバイル通信装置から直接リモート電源100に送信されます。
図24の実施例では、第1の電源700は直接モバイル通信装置と無線ネットワークで無線通信を実現します。電源オン指令、電源オフ指令の制御指令は、モバイル通信装置から直接第1の電源700に送信され、その後、第1の電源700から第2の電源800に転送されます。
【0157】
図25の実施例では、電源オン指令、電源オフ指令の制御指令は、モバイル通信装置からクラウド経由で第1の電源700または第2の電源80に送信され、その後、第1の電源700または第2の電源80から第3の電源900に転送されます。
本発明の他の実施形態では、以下のものを含む電気装置が提供されます:
電力コンポーネント、そして
上記の任意の実施形態で述べられた給電コンポーネント、これは電気コンポーネントに電力を供給するためのものです。
いくつかの実施例では、電気装置はさらにケースを含み、リモート電源はケースに取り外し可能に取り付けられます。
ここで、リモート電源は、電動庭園工具や電動家庭用工具などの電力コンポーネントに適しています。
【0158】
本発明の他の実施形態では、以下を含む電気システムが提供されます:
モバイル通信装置、
クラウド、これはモバイル通信装置と無線通信接続、そして
上述のいずれかの実施例における給電コンポーネントでは、一部の実施例では、給電コンポーネントのリモート電源がクラウドと無線通信接続しています。すなわち、モバイル通信装置は電源オン要求をクラウドに送信し、クラウドがリモート電源に電源オン指令を送信するトリガとなります。他の一部の実施例では、給電コンポーネントのリモート電源は直接モバイル通信装置と無線通信接続し、モバイル通信装置は直接電源オン指令などの制御命令をリモート電源に送信します。
さらに、上述のリモート電源100はパラメータ調整にも適していることに注目すべきです。
具体的には、
図26に示すリモート電源100の機能モジュール図を参照してください。リモート電源100は以下を含みます:
電池10または電池パックせ、こ電気装置200に電力を供給するためのものです、
無線通信ユニット、これはクラウド300と無線通信を実現するためのものです、
制御ユニット、これは無線通信ユニットを通じてモバイル通信装置から送信された出力パラメータ調整の制御命令を受け取り、その制御命令に基づいてリモート電源の出力パラメータを調整するためのものです。
上述の出力パラメータは、出力パワー、出力時間、出力電流方向、出力モードなどの一種または複数種を含みます。例えば、遠隔操作で電気扇風機を制御する場合、この出力パラメータは基本的に出力パワーであり、出力パワーを調整することで電気扇風機の風速を調整することができます。また、遠隔操作で掃除機を制御する場合、この出力パラメータは出力パワーでもあり、出力パワーを調整することで掃除機の吸引力を調整することができます。さらに、電動ドリルを制御する場合、この調整パラメータは出力パワーと出力電流方向であり、出力パワーを調整することで電動ドリルの回転速度を調整し、出力電流方向を調整することで電動ドリルの回転方向を調整することができます。また、遠隔操作でコーヒーマシンを制御する場合、このコーヒーマシンの出力パラメータは出力モードであり、その出力モードはコーヒーの風味に応じて設定することができます。例えば、アメリカンスタイル、ラテスタイル、エスプレッソスタイルなどです。
【0159】
上述の制御ユニットには以下が含まれます:
収集モジュール、これはリモート電源の現在の出力パラメータを収集し、同時に無線通信信号を収集し、収集したデータや信号を処理モジュールに送信するためのものです、
処理モジュール、これは収集モジュールから収集した現在の出力パラメータとモバイル通信装置から送信された待ち調整の出力パラメータを比較し、比較結果が一致している場合は出力パラメータを再度調整する必要はなく、結果をモバイル通信装置にフィードバックします。比較結果が一致しない場合は、現在の出力パラメータを待ち調整の出力パラメータに調整し、調整結果をモバイル通信装置にフィードバックします。そして
ストレージモジュール、これは収集モジュールから収集した現在の出力パラメータを保存します。また、ネットワークがない状態では、上述の比較結果も保存します。
【0160】
上述のモバイル通信装置は少なくとも表示モジュールを備えており、調整インターフェースまたはフィードバックインターフェースを表示するため、またユーザが制御命令を入力するのに便利です。
さらに、上述のように、このリモート電源にはセンサーとディスプレイが含まれており、センサーとディスプレイはそれぞれ制御ユニットと通信可能に接続されています。センサーは電池または電池パックの状態情報(例えば、温度、残量、位置情報など)をリアルタイムで収集し、これらの状態情報を制御ユニットに送信します。ディスプレイは必要に応じてユーザが希望する内容(例えば、温度、残量、位置情報など)および/またはインターフェース(例えば、インタラクティブインターフェース)を表示します。もちろん、ディスプレイとセンサーはこのリモート電源の必須部品ではありません。
また、上述の無線通信ユニットは、通信モジュールに加えて、位置決めモジュール、例えばGNSSモジュールやGPSモジュールを備えることができます。これにはGPSモジュールや北斗モジュールが含まれます。
【0161】
制御ユニットは次のものを含みます:
電子コントローラー、これは無線通信ユニットが受信した無線信号を識別し、アクチュエーターを動作させるためのものです、
アクチュエーター、これは出力パラメータを調整する動作を実行するためのものです。
一つの実行可能な例では、アクチュエーターは回路スイッチで、構造が単純でコストが低いです。もちろん、他の実施例では、アクチュエーターは出力パラメータを調整できる他の構造であることができます。
ここで説明する必要があるのは:上記のモバイル通信装置は少なくとも通信デバイスと処理デバイス、およびメモリを含みます。通信デバイスは有線または無線ネットワークを介して信号を送受信するために使用されます。処理デバイスはアプリケーション処理部分とRF/デジタル信号プロセッサを含みます。メモリは信号を物理的な保存状態として処理または保存するために使用されます。例えば、スマートフォン、パッド、ノートパソコンなどのスマート端末です。
上述のクラウドは少なくとも次のものを含む:一つまたは複数の中央処理装置、一つまたは複数のメモリおよび/または大容量記憶装置、一つまたは複数の有線または無線ネットワークインターフェース。
【0162】
応用シーン1
リモート電源100がWiFiネットワークのカバー範囲内、例えば室内の家庭環境下にある場合、リモート電源100は非セルラークラス、例えばWiFi通信モジュールを介して家庭のWiFiネットワークに接続し、WiFiネットワークを通じてモバイル通信装置と無線通信を実現します。ユーザーは携帯電話のセルラーデータ、例えば4Gまたは5G信号を介してクラウドと無線通信を行います。もちろん、クラウドもWiFiネットワークのカバー範囲内にある場合、携帯電話の組み込みWiFi通信モジュールを介してWiFiネットワークに接続し、クラウドと無線通信を実現することができます。
この時、ユーザーはモバイル通信装置を通じて無線ネットワーク上で出力パラメータの調整命令をリモート電源に送信し、リモート電源100の制御ユニットは接続された無線ネットワークを通じて出力パラメータの調整命令を受信し、リモート電源の出力パラメータを調整します。
【0163】
具体的には、
図4aのリモート電源とファンの組み立て図、
図4bのリモート電源装着用ファンの概念図、および
図4cのリモート電源装着用クリーニングロボットの概念図を参照してください。ファン200aまたはクリーニングロボット200bはそれぞれリモート電源(例:単セル電池形式のリモート電源100a)に接続され、リモート電源はファン200aとクリーニングロボット200bの作業に電力を供給します。この時、リモート電源100はWiFiネットワークのカバー範囲内にあり、リモート電源100はWiFi通信モジュールを介して家庭のWiFiネットワークに接続し、WiFiネットワークを通じてモバイル通信装置と無線通信を実現します。この時、ユーザーは端末のAPPを通じてリモートでリモート電源100を起動し、ファンまたはクリーニングロボットを起動して作業を行うことができます。また、リモートでリモート電源の出力パラメータを調整することも可能です。例えば、ファンの風速を変更したり、クリーニングロボットのクリーニングモードを変更したりすることができます。
【0164】
応用シーン2
ユーザーがリモート電源100を持って屋外にいて、WiFiネットワークがカバーしていない場合、リモート電源100は非セルラークラス、例えばBluetooth通信モジュールを介してモバイル通信装置に接続します。ユーザーは携帯電話のセルラーデータ、例えば4Gまたは5G信号を介してクラウド300と無線通信を行います。
この時、ユーザーは、モバイル通信装置を介して無線ネットワークを通じて出力パラメータを調整し、リモート電源100の制御ユニットは、接続された無線ネットワークを通じて出力パラメータの制御指令を受け取り、リモート電源の出力パラメータを調整します。
【0165】
図4dに示すように、リモート電源は屋外車載冷蔵庫200cに適用され、リモート電源100(例えば、五節電池形態のリモート電源100c)により電力が供給されます。この時、リモート電源100はWiFiネットワークのカバーがない屋外にあり、リモート電源100は自身が持つセルラー系、例えば4Gや5G通信モジュールを通じてモバイル通信装置に接続します。この時、ユーザーは端末APPを通じてリモート電源100の出力パラメータをリモートで操作することができます。例えば、屋外車載冷蔵庫の出力パワーを調整することができます。
【0166】
図4eに示すように、リモート電源100は別の形態であるエネルギー貯蔵ステーション形態で、屋外車載冷蔵庫200cはリモート電源(例えば、エネルギー貯蔵ステーション形態のリモート電源100e)により電力が供給されます。この時、リモート電源100は複数の電池モジュールを含み、電池モジュールは複数の電池10から構成されます。この時、リモート電源100はエネルギー貯蔵源またはエネルギー貯蔵ステーションとして使用されます。
この時、リモート電源100はWiFiネットワークのカバーがない屋外にあり、リモート電源100は電源線を通じて屋外車載冷蔵庫200cに接続し、自身が持つセルラー系、例えば4Gや5G通信モジュールを通じてクラウドに接続します。この時、ユーザーは端末APPを通じてリモート電源100の開始をリモートで制御し、屋外車載冷蔵庫200cの動作を開始することができます。
【0167】
本申請の別の側面に基づいて、遠隔電源100に基づく電気装置200を制御するための電気装置の制御方法が提供されています。
図27は、出力パラメータを調整する方法のフローチャートを示しています:
ステップS10、モバイル通信装置は出力パラメータの調整要求をリモート電源100に送信し、
ステップS20、ステップS10を実行すると同時に、要求情報をクラウドに送信して保存し、
ステップS30、リモート電源100が出力パラメータの制御指令を受け取った後、その制御指令を実行し、
ステップS40、リモート電源100は制御指令を実行した後、その実行状況をモバイル通信装置にフィードバックし、
ステップS50、モバイル通信装置はフィードバック情報をクラウドに送信し、クラウドはそのフィードバック情報を分類して保存します。
図28に示すように、ステップS30を実行する前に、比較方法も含まれており、ステップは以下の通りです:
ステップS31、制御ユニットの収集モジュールが現在の出力パラメータデータを収集し、モバイル通信装置から出力パラメータの制御指令データを受け取ります、
ステップS32、処理モジュールが収集モジュールから送信されたデータを受け取った後、現在の出力パラメータデータと調整対象の出力パラメータデータを比較し、
ステップS33、現在の出力パラメータデータと調整対象の出力パラメータデータが一致するかどうかを判断し、
ステップS34、比較結果が一致する場合、出力パラメータの制御指令を実行する必要はありません、
ステップS35、比較結果が一致しない場合、出力パラメータの調整指令を実行します。
図24に示すリモート電源の別の制御原理モジュール図を参照してください。それは、第1の電源700(
図7に示す第1の電源700はエネルギー貯蔵源とも呼ばれる)と第2の電源800を含んでいます。
第1の電源700には無線通信ユニットがあり、モバイル通信装置と無線通信を実現します。この無線通信ユニットは少なくとも通信モジュールを備えており、具体的には、この通信モジュールはセルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)、非セルラー型(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)、または両方を兼ね備えています。
【0168】
好ましくは、第1の電源の通信モジュールは非セルラー型で、具体的には、第1の電源の通信モジュールはBluetoothです。
第2の電源800も無線通信ユニットを持っており、これを用いて第1の電源700と無線通信を行います。この無線通信ユニットは少なくとも通信モジュールを備えており、具体的には、この通信モジュールはセルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)、非セルラー型(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)、または両方を兼ね備えています。
好ましくは、第2の電源の通信モジュールは非セルラー型で、具体的には、第2の電源の通信モジュールはBluetoothです。
第2の電源800は電気装置200に接続され、電気装置200に電力を供給します。同様に、上記の電気装置200は電動工具(例:ドリル、角研磨機、ハンマー、スプレーヤーなど)、電動庭園工具(例:プルーナ、草刈り機、チェーンソーなど)、電動家庭用工具(例:掃除機、コーヒーマシン、扇風機、ジューサーなど)、その他のタイプの電気装置(例:ホットガン、空気ポンプ、緊急照明器具など)になることができます。全体的に見て、上記の電気装置200は、二次電池または電池パック(例:エネルギー貯蔵源/エネルギー貯蔵ステーション)を動力源として使用する作業装置を一般的に指すことができます。電気装置200が作動するときは、電源から電力を供給する必要があります。
上記の第2の電源800は、電気装置200内に内蔵することも、電気装置200外に配置することもできます。例えば、第2の電源800が具体的なエネルギー貯蔵源100eとして、エネルギー貯蔵源100eは電気装置200の電源線またはデータ線に外部から接続して電力を供給します(
図4e参照)。
【0169】
もちろん、より好ましくは、上記の第2の電源800は取り付けや取り外しが自由な方法で電気装置200に取り付けられることです。この場合、この第2の電源800は、さまざまなタイプの電気装置200に適しています。つまり、この第2の電源800は電動工具、電動庭園工具、電動家庭用工具で共有することができます。例えば:
ユーザーが3.6Vまたは12Vまたは20Vの第2の電源800を所有している場合、それはドリルだけでなくプルーナにも電力を供給することができ、さらには掃除機や緊急照明器具にも電力を供給することができます。このような一つの第2の電源800は、ユーザーのさまざまな使用シーンを満たすことができます。
第2の電源800が電気装置200に接続されたとき、この第2の電源800は電気装置200との機械的および電気的接続に適しており、機械的接続により固定し、電気的接続により電気装置200に電力を供給します。
図29に示す第2の電源の機能モジュール図を引き続き参照してください。第2の電源800は以下を含みます:
電池10または電池パックは、電気装置200に電力を供給するためのものです、
無線通信ユニットは、第1の電源700と無線通信を実現するためのものです、
制御ユニットは、第2の電源800の無線通信ユニットを通じて、第1の電源700から出力パラメータ調整指令を受け取り、指令に従って調整作業を実行します。なお、第1の電源700から出る出力パラメータ調整指令は、実際にはモバイル通信装置から第1の電源700へ送信されるものであり、つまり、第1の電源700はモバイル通信装置から出る制御指令を第2の電源800の無線通信ユニットへ転送します。
【0170】
上記の制御ユニットには以下が含まれます:
収集モジュール、リモート電源の現在の出力パラメータを収集するために使用され、同時に無線通信信号を収集するために使用され、収集されたデータと/または信号を処理モジュールに送信します。
処理モジュール、収集モジュールから収集された現在の出力パラメータと、モバイル通信装置から送信された調整待ちの出力パラメータを比較するために使用されます。比較結果が一致する場合、出力パラメータを再調整する必要はありませんが、結果をモバイル通信装置にフィードバックします。比較結果が一致しない場合、現在の出力パラメータを調整待ちの出力パラメータに調整し、調整結果をモバイル通信装置にフィードバックします。
ストレージモジュールは、収集モジュールから収集された現在の出力パラメータを保存します。ネットワークがない状態では、上記の比較結果も保存します。
【0171】
上記の出力パラメータは、出力電力、出力時間、出力電流方向、出力モードなどを含むことができます。例えば、電動扇風機を調整する場合、この出力パラメータは基本的に出力電力であり、出力電力を調整することで扇風機の風速を調整することができます。また、掃除機を調整する場合、この出力パラメータは出力電力であることができ、出力電力を調整することで掃除機の吸引力を調整することができます。さらに、電動ドリルを調整する場合、この調整パラメータは出力電力と出力電流方向であり、出力電力を調整することでドリルの回転速度を調整することができ、また出力電流方向を調整することでドリルの回転方向を調整することができます。さらに、コーヒーマシンを調整する場合、このコーヒーマシンの出力パラメータは出力モードであり、この出力モードはコーヒーのフレーバーによって設定することができます。例えば、アメリカンスタイル、ラテスタイル、エスプレッソスタイルなど。
上記の電池10または電池パックは少なくとも1つの電池を有しており、例えば1つの21700電池があります。もちろん、3つの21700電池を直列に接続したり、5つの21700電池を直列に接続したりして、異なる電圧プラットフォームの電気装置の使用を満たすこともできます。注目すべきは、前述のものは例示に過ぎず、21700電池の使用に限定されるものではなく、他のタイプの電池、例えば18650電池を使用することもできます。
また、上記の電池パックは少なくとも1つの電池モジュールグループを含むことができ、電池モジュールグループは複数の電池が直列または並列に接続されて構成され、これをエネルギーストレージ電源またはエネルギーストレージステーション100eとして使用することができます。
【0172】
具体的には、上記の第2の電源800には多くの形態が存在します。例えば:
図3aに示す単一電池形態、または、
図3bに示す三つの電池形態、または、
図3cに示す五つの電池形態の模式図、または、
図3dに示す複数の単一電池形態のリモート電源(
図3aに示す)が相互に組み合わされて構成される形態、または、
図3eに示すエネルギーストレージステーションの形態。
本申請の具体的な実施例に基づき、
図29に示す第2の電源の機能モジュールの模式図を参照して、この第2の電源800は制御ユニット、入力装置、通信インターフェースを含んでいます。
ここで、入力装置と通信インターフェースはそれぞれ制御ユニットと通信可能に接続されています。制御ユニットは、データを処理するためのマイクロプロセッサと、データを保存するためのメモリを含んでいます。制御ユニットは、通信インターフェースを介して第1の電源700と通信することも、通信インターフェースを介してモバイル通信装置と通信することもできます。ユーザーは、入力装置を通じて指令または情報を制御ユニットに入力することができ、制御ユニットはその指令または情報の内容を実行します。
【0173】
第2の電源800の制御ユニットは、通信インターフェースを介して第1の電源700に接続され、第1の電源700は無線ネットワークを介してモバイル通信装置と通信を確立し、モバイル通信装置は無線ネットワークを介してクラウドと通信を確立します。モバイル通信装置は第1の電源700を介して第2の電源800を制御し、第2の電源800は定期的に第1の電源700とモバイル通信装置を介してクラウドに状態情報を報告します。この状態情報には、電力使用状況、電力切断状況、位置情報、残量、温度などの一つまたは複数が含まれます。
また、この第2の電源800にはセンサーとディスプレイが含まれ、センサーとディスプレイはそれぞれ制御ユニットに通信可能に接続されています。センサーは電池または電池パックの状態情報(例えば、温度、残量、位置情報など)をリアルタイムで収集し、これらの状態情報を制御ユニットに送信することができます。ディスプレイは、必要に応じてユーザーが望む内容(例えば、温度、残量、位置情報など)や/またはインターフェース(例えば、対話型インターフェース)を表示することができます。もちろん、ディスプレイとセンサーはこの第2の電源の必須部品ではありません。
また、上記の第2の電源800の無線通信ユニットは、上記の第1の電源700と無線通信を実現するために使用されます。この他にも、通信モジュール以外にも位置情報モジュール(例えば、GNSSモジュールやGPSモジュール)を備えていることができます。これには、GPSモジュールや北斗モジュールが含まれます。
【0174】
上記の制御ユニットには電子コントローラとアクチュエータが含まれ、この電子コントローラは上記のプロセッサであり、この電子コントローラは上記の第2の電源800の無線通信ユニットが受信した無線信号を識別し、アクチュエータを駆動します。アクチュエータは、出力パラメータを調整するために使用されます。
ここで、無線信号には出力パラメータを調整する制御命令が含まれていることがあり、また電源を開くまたは閉じる制御命令であることもあります。具体的には、モバイル通信装置が第1の電源700を介して出力パラメータを調整する制御命令を第2の電源800の無線通信ユニットに転送するとき、無線信号は出力パラメータを調整する制御命令となります。
実施可能な例では、上記のアクチュエータは回路スイッチであり、構造が簡単でコストも低いです。もちろん、他の実施例では、アクチュエータは出力パラメータを調整できる他の構造であることもあります。
それ以外にも注目すべき点があります:
【0175】
上述の第1の電源700は、第2の電源800に充電するためにも使用できます。第2の電源800の電量が不足している場合、ユーザーは第1の電源700を通じて第2の電源800に電量を補充することができます。その際、第1の電源700の容量(Ah)は第2の電源800の容量(Ah)よりも大きい方が良いです。
具体的には、上述の第1の電源700は、エネルギー貯蔵ステーションの形態を採用することが望ましいです。つまり、
図3eに示すように、少なくとも一つの電池モジュールを含み、電池モジュールは複数の電池10から構成されます。この場合、電池または電池パックはエネルギー貯蔵電源またはエネルギー貯蔵ステーション(またはアウトドア電源)として使用されます。
【0176】
既存のエネルギー貯蔵ステーション技術によれば、通常のエネルギー貯蔵ステーションまたはアウトドア電源はDC出力とAC出力機能を持つとともに、シガーライターソケット(車載充電口)、市電充電口、ソーラーパネル充電口、PD双方向充放電口、インテリジェントディスプレイなどを配置しています。したがって、第1の電源700がエネルギー貯蔵ステーションの形態を採用する場合、既存のエネルギー貯蔵ステーションの一般的な必須機能と設定を持つことになります。
【0177】
応用シナリオ3
ユーザーは、第1の電源700と第2の電源800を持って屋外にいて、WiFiネットワークのカバレッジがない場合、第1の電源700は非セルラー型、例えば、Bluetooth通信モジュールを介してモバイル通信装置に接続し、第2の電源は非セルラー型、例えば、Bluetooth通信モジュールを介して第1の電源に接続し、ユーザーは携帯電話のセルラーデータ、例えば4Gまたは5G信号を介してモバイル通信装置と無線通信を実現します。
この時、ユーザーはモバイル通信装置を介してBluetoothで出力パラメータの調整指令を第1の電源700に送り、第1の電源700は接続したBluetoothを介して出力パラメータの調整指令を第2の電源800に送り、第2の電源800の制御ユニットは出力パラメータの調整指令を受け取り、現在の出力パラメータが調整待ちの出力パラメータと一致するかどうかを判断します。一致する場合、実行する必要はありません。一致しない場合は、モバイル通信装置から出された制御指令に従って実行します。
【0178】
第1の電源と第2の電源の組み合わせは、屋外車載冷蔵庫の概念図に適用可能で、屋外車載冷蔵庫200cは第2の電源800(例:5つの電池フォームのリモート電源100c)から電力を供給し、この時、第2の電源800は非セルラー型、例えばWiFiまたはBluetooth通信モジュールを介して第1の電源700に接続し、第1の電源700は自身が持つ非セルラー型、例えばWiFiまたはBluetooth通信モジュールを介してモバイル通信装置に接続します。この時、ユーザーはエンドユーザーAPPを介して第1の電源から遠隔操作で第2の電源の出力パラメータを制御し、屋外車載冷蔵庫200cの運転電力を調整することができます。
【0179】
図30は、出力パラメータの調整方法のフローチャートを示しており、手順は以下の通りです:
手順S100では、モバイル通信装置が出力パラメータの調整要求を第1の電源700に送信します。手順S200では、手順S100を実行すると同時に、要求情報をクラウドに送信して保存します。手順S300では、第1の電源700が出力パラメータの制御指令を第2の電源800に転送します。手順S400では、第2の電源800が出力パラメータの制御指令を受け取った後、その制御指令を実行します。手順S500では、リモート電源100が制御指令を実行した後、その実行状況を第1の電源を介してモバイル通信装置にフィードバックします。手順S600では、モバイル通信装置がフィードバック情報をクラウドに送信し、クラウドがそのフィードバック情報を分類して保存します。
【0180】
図31を参照して、手順S400を実行する前に、データ比較方法も含まれています。手順は以下の通りです:
手順S410では、制御ユニットの収集モジュールが現在の出力パラメータデータを収集し、モバイル通信装置から出された出力パラメータの調整指令データを受け取ります。手順S420では、処理モジュールが収集モジュールから送られてきたデータを受け取った後、現在の出力パラメータデータと調整待ちの出力パラメータデータを比較します。手順S430では、現在の出力パラメータデータと調整待ちの出力パラメータデータが一致するかどうかを判断します。手順S440では、比較結果が一致している場合、出力パラメータの調整指令を実行する必要はありません。手順S450では、比較結果が一致していない場合、出力パラメータの調整指令を実行します。
【0181】
以上のとおり:
本発明は、無線ネットワークを介してモバイル通信装置から出された出力パラメータの制御指令を受け取り、その制御指令を実行するための電気装置のリモート電源100にも関連しています。
このリモート電源100は以下を含みます:
電池10または電池パック、これは電気装置200に電力を供給するためのものです、
無線通信ユニット、これはモバイル通信装置と無線通信を実現するためのものです、そして
制御ユニットは、無線通信ユニットを通じて、モバイル通信装置から出力される出力パラメータの調整制御指令を受信し、その制御指令に基づいてリモート電源100の出力パラメータを調整する。
さらに、制御ユニットには以下が含まれます:
収集モジュールは、第1のデータと第2のデータを収集します。ここで、第1のデータはリモート電源の現在の出力パラメータデータであり、第2のデータはモバイル通信装置から出力される調整待ちの出力パラメータデータです。処理モジュールは、収集モジュールから収集された第1のデータと第2のデータを受け取り、第1のデータと第2のデータを比較します。
さらに、制御ユニットには以下が含まれます:
ストレージモジュールは、収集モジュールから収集されたデータと処理モジュールの比較結果データを保存します。無線ネットワークに接続されたストレージモジュールは、保存されたデータをモバイル通信装置に送信します。
さらに、出力パラメータは、出力電力、出力時間、出力電流方向、出力モードの一つまたは複数を含みます。
本申請は、電気装置の給電コンポーネントを提供し、給電コンポーネントには以下が含まれます:
上記のリモート電源とエネルギー貯蔵電源で、これらはモバイル通信装置と無線通信接続し、リモート電源の無線通信ユニットと無線通信接続し、リモート電源とモバイル通信装置との間の無線通信を実現します。ここで、エネルギー貯蔵電源はリモート電源を充電することができます。
本申請は、電気装置を提供し、その装置には以下が含まれます:
電力コンポーネント、そして上記の給電コンポーネントで、給電コンポーネントは電力コンポーネントに電力を供給します。
【0182】
本申請は、電気システムを提供し、そのシステムには以下が含まれます:
クラウド、
モバイル通信装置、これはクラウドと無線通信接続します、そして
上記の給電コンポーネントで、給電コンポーネントのリモート電源はモバイル通信装置と無線通信接続します、
ここで、モバイル通信装置はリモート電源に出力パラメータの調整制御指令を送信し、リモート電源の出力パラメータを調整します。
本申請は、電気装置の制御方法を提供し、この方法は上記の電気システムに適用され、制御方法には以下が含まれます:
モバイル通信装置は、無線ネットワークを通じて出力パラメータの調整制御指令の要求をリモート電源に送信します、
リモート電源は制御指令を実行し、実行状態情報をモバイル通信装置にフィードバックします。
さらに、リモート電源が制御指令を実行する前に、データ比較方法を行う必要があります。データ比較方法には、第1のデータと第2のデータを比較し、第1のデータと第2のデータが一致しているかどうかを判断することが含まれます。比較結果が一致している場合は制御指令を実行せず、比較結果が一致していない場合は制御指令を実行します。ここで、第1のデータはリモート電源の現在の出力パラメータデータであり、第2のデータはモバイル通信装置から出力される調整待ちの出力パラメータデータです。
【0183】
さらに、モバイル通信装置がリモート電源に制御指令の要求を送信すると同時に、制御指令の要求をクラウドに送信して保存します。
【0184】
さらに、モバイル通信装置はフィードバックされた実行状態情報をクラウドに送信して保存します。
本申請の実施例による技術方案によれば、リモート電源はモバイル通信装置と無線通信を行うことができ、つまりリモート電源はネットワーク通信機能を持っています。これにより、ユーザーはリモート電源の出力パラメータをリモート制御することができ、リモート電源の制御がよりスマートになり、ユーザー体験が向上します。
理解すべきは、上述の一般的な説明と以下の詳細な説明は、例示的で説明的なものであり、本申請を制限するものではありません。
【0185】
さらに、
図9を参照してください。第1の電源700は、第1の無線通信ユニットを有し、これによりモバイル通信装置と無線通信を実現します。この第1の無線通信ユニットは、少なくとも第1の通信モジュールを備えています。
第2の電源800は、第2の無線通信ユニットを有し、これによりモバイル通信装置または第1の電源と無線通信を実現します。この第2の無線通信ユニットは、少なくとも第2の通信モジュールを備えています。
同等の条件下で、第1の通信モジュールのデータ伝送距離は、第2の通信モジュールのデータ伝送距離よりも長いです。
上述したように、上記の第1の電源700は、第2の電源800に充電するために使用できます。この第1の電源700の容量(Ah)は、第2の電源の容量(Ah)よりも大きいです。好ましくは、第1の電源700の容量は、第2の電源の容量の2倍以上です。
【0186】
上記の第1の電源700は、第1の無線通信ユニットを介してモバイル通信装置から送られてくる制御指令データを受け取り、それを第2の電源に転送します。この第1の無線通信ユニットは、少なくとも第1の通信モジュールを備えています。具体的には、この第1の通信モジュールはセルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)または非セルラー型(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)のいずれか、またはその両方である。
具体的には、この第1の通信モジュールは非セルラー型で、ネットワーク構築のコストを低減します。好ましくは、この第1の通信モジュールはBluetoothです。
【0187】
上記の第2の電源800は、第2の無線通信ユニットを有し、これによりモバイル通信装置と直接無線ネットワーク通信を行うことで、モバイル通信装置から送られてくる制御指令データを直接受け取るか、または第2の電源と無線ネットワーク通信を行うことで、第1の電源を介して制御指令データを転送します。この第2の無線通信ユニットは、少なくとも第2の通信モジュールを備えています。具体的には、この第2の通信モジュールはセルラー型(例:2G/3G/4G/5G/NB-IOT/LTE-M)または非セルラー型(例:WiFi/Bluetooth/ZigBee/Lora/Sigfox)のいずれか、またはその両方である。
具体的には、この第2の通信モジュールは非セルラー型で、ネットワーク構築のコストを低減します。好ましくは、この第2の通信モジュールはBluetoothです。
【0188】
同等の条件下で、上記の第1の通信モジュールのデータ伝送距離は、上記の第2の通信モジュールのデータ伝送距離よりも長いです。これにより、ネットワーク構築のコストを低減しながら、遠距離データ伝送を実現します。
具体的には、同等の条件下で、上記の第1の通信モジュールのデータ伝送距離は、上記の第2の通信モジュールのデータ伝送距離の1.2倍以上です。さらに、同等の条件下で、上記の第1の通信モジュールのデータ伝送距離は、上記の第2の通信モジュールのデータ伝送距離の1.5倍から2倍です。
したがって、同等の条件下で、第1の通信モジュールの送信電力は、第2の通信モジュールの送信電力よりも大きいです。または、同等の条件下で、第1の通信モジュールのアンテナゲインは、第2の通信モジュールのアンテナゲインよりも高く、これにより第1の通信モジュールの伝送距離が第2の通信モジュールの伝送距離よりも長くなります。
上記の第1の電源またはモバイル通信装置は、複数の第2の電源と同時に無線通信接続を実現できます。つまり、複数の第2の電源を同時に制御することができます。つまり、複数の第2の電源を使用する電気装置を同時に制御することができます。
【0189】
モバイル通信装置と電気装置との間の距離が設定された伝送距離を超えると、モバイル通信装置は第1の電源と無線通信接続し、第1の電源は第2の電源と無線通信接続します。つまり、モバイル通信装置から送られてくる制御指令データを第1の電源が転送し、または第2の電源からフィードバックされるフィードバック情報を転送します。モバイル通信装置と電気装置との間の距離が設定された伝送距離内にある場合、情報を第1の電源を介して転送することができます。つまり、モバイル通信装置は第1の電源と無線通信接続し、第1の電源は第2の電源と無線通信接続します。もちろん、モバイル通信装置は電気装置と直接無線通信接続することもできます。
【0190】
具体的には、モバイル通信装置と電気装置の間の距離が予定の伝送距離を超える場合、そのリモート電池のデータ通信は第1のデータ通信方法を採用します。その第1のデータ通信方法は次のとおりです:
ステップS1、第1の電源は第1の無線通信ネットワークを通じてモバイル通信装置から送信された制御指令データを受信します。ステップS2、第2の電源は第2の無線通信ネットワークを通じて第1の電源から転送された制御指令データを受信します。ステップS3、第2の電源は第2の無線通信ネットワークを通じて制御指令の実行情報と状態情報を第1の電源にフィードバックします。ステップS4、第1の電源は第1の無線通信ネットワークを通じて受信した状態情報と実行情報をモバイル通信装置に転送します。
【0191】
ここで、モバイル通信装置と第1の電源の間で上述の第1の無線通信ネットワークが確立され、両者間の双方向データ伝送が実現されます。第1の電源と第2の電源の間で上述の第2の無線通信ネットワークが確立され、両者間の双方向データ伝送が実現されます。ここで、第1の電源の第1の通信モジュールのデータ伝送距離は、第2の電源の第2の通信モジュールのデータ伝送距離よりも長く、モバイル通信装置と電気装置の間の長距離通信を実現します。
また、
図32に示すリリモート電源が複数の電気装置を制御する原理モジュール図を参照してください。電気システムは次のものを含みます:
クラウド、
モバイル通信装置、上記クラウド300との無線通信接続用、そして
リリモート電源、上記モバイル通信装置との無線通信接続用、上記リリモート電源は複数あります、
ここで、各リリモート電源は、上記電気装置200に電力を供給するために使用され、同時に無線ネットワークを通じてモバイル通信装置から送信された制御指令を受信し、制御指令を実行し、実行情報またはフィードバック情報を無線ネットワークを通じてモバイル通信装置に送信します。
上述のモバイル通信装置は、同時に複数の上述のリリモート電源100と無線通信接続することができ、モバイル通信装置を通じて複数のリリモート電源を同時に制御し、つまり、複数の電気装置の作業状態を制御することができます。
上述のモバイル通信装置は少なくともプロセッサとメモリを備えており、プロセッサは識別情報に基づいて予定のルールに従ってユーザーパワーソースとリリモート電源を番号付けし、同時にリリモート電源と電気装置の間の接続情報を分析し、両者間の対応情報を出力します。メモリは上述の識別情報、番号付け情報、対応情報を保存します。
プロセッサがリリモート電源の識別情報または電気装置の識別情報を受信した後、予定のルールに従って番号付けを行い、メモリに保存します。プロセッサはまた、接続情報を分析し、リリモート電源の番号と電気装置の番号を対応させ、メモリに保存します。上述のリリモート電源の番号、電気装置の番号、および両者間の対応関係はデータベースを形成し、そのデータベースをクラウドにアップロードします。
リリモート電源の予定のルールは、規格、型番、製品シリアル番号をアルファベット、数字、文字の組み合わせのルールに従って番号付けすることができます。電気装置の予定のルールは、規格、型番、機能、製品シリアル番号をアルファベット、数字、文字の組み合わせのルールに従って番号付けすることができます。
上記のモバイル通信装置にはさらに表示装置が含まれており、各電気装置の作業状態を表示し、また、電気装置に電力を供給するリリモート電源の作業状態を表示するために使用されます。これにより、ユーザーは指令に従って制御指令を入力することができ、また、リリモート電源と電気装置の状態を確認することができます。
上記のモバイル通信装置はスマートフォン、パッド、ノートブックなどのスマート端末であることができます。
具体的には、この電気装置の制御方法は以下を含みます:
ステップS1、ユーザーは一つまたは複数の電気装置を制御する指令を入力します、
ステップS2、モバイル通信装置のプロセッサは上記の制御指令の実行要求を受け取り、その要求情報を分析処理し、データベースを照会して、上記の要求情報を受け取るリモート電源の番号を探します、
ステップS3、モバイル通信装置は無線通信ネットワークを通じて制御指令情報を上記の番号に対応するリモート電源に送信します、
ステップS4、リモート電源は上記の要求情報を受け取り、その要求情報を処理分析し、制御指令を実行します。
上記の制御方法にはまた以下が含まれます:
ステップS5、リモート電源は制御指令を実行する前に、リモート電源と電気装置が電気的に接続されているかどうかを検出する必要があります、
ステップS6、もし接続されていれば、リモート電源は制御指令を実行します、
ステップS7、もし接続されていなければ、リモート電源は制御指令を実行せず、リモート電源と電気装置が電気的に接続されていない情報をモバイル通信装置にフィードバックします。
上記のモバイル通信装置がクラウドと無線接続しているとき、上記のデータベースを無線通信ネットワークを通じてクラウドに送信し、分類保存するためです。このモバイル通信装置とクラウド間の通信モジュールはセルラータイプであり、モバイル通信装置とクラウド間の長距離伝送を実現することができます。
さらに
図33を参照してください、電気システムには以下が含まれます:
クラウド、
モバイル通信装置、クラウドとの無線通信接続のため、
第1の電源、モバイル通信装置との無線通信接続のため、そして
第2の電源、第1の電源との無線通信接続のため、第2の電源は複数あります、
ここで、第2の電源は電気装置200に電力を供給するために使用され、同時に第1の電源を通じてモバイル通信装置から送信された制御指令を受け取り、制御指令を実行し、第1の電源を通じて実行情報またはフィードバック情報をモバイル通信装置に送信します。
第2の電源800は電気装置200に接続され、電気装置200に電力を供給します。
上記の第1の電源700は同時に複数の第2の電源800と無線通信接続することができ、モバイル通信装置を通じて複数の第2の電源800を同時に制御することができます、つまり複数の電気装置の作業状態を制御することができます。
図9に示すように、上記の第1の電源700は以下を含みます:
電池10または電池パック、第2の電源800に電力を供給するため、
第2の無線通信ユニット、モバイル通信装置との無線通信を実現するためのものです、
第2の制御ユニットは、制御指令のリクエスト情報を処理分析し、そのリクエスト情報を第1の電源に転送し、第2の電源と電気装置に番号を付けるために使用されます。
上記の第1の電源700は、第2の電源800に充電することも可能であり、好ましくは、第1の電源700の容量(Ah)は第2の電源の容量(Ah)より大きく、第2の電源800の電力が不足している場合、ユーザーは第1の電源700を通じて第2の電源800に電力を補充することができます。
【0192】
具体的には、上記の第1の電源700は、好ましくはエネルギー貯蔵ステーションの形態を採用し、すなわち、
図3eに示すように、少なくとも一つの電池モジュールを含み、電池モジュールは複数の電池10から構成され、この時の電池または電池パックはエネルギー貯蔵源またはエネルギー貯蔵ステーション(またはアウトドア電源)として使用されます。
【0193】
上述の第2の制御ユニットには以下が含まれます:
第2の処理モジュールは、制御指令のリクエスト情報を分析処理し、そのリクエスト情報を対応する第2の電源に送信し、予定されたルールに基づいて第2の電源と電気装置に番号を付けるために使用されます、そして
第2のストレージモジュールは、上述の識別情報、接続情報、および対応情報を保存し、データベースを形成するために使用されます。
【0194】
第2の処理モジュールが第2の電源の識別情報または電気装置の識別情報を受け取った後、予定されたルールに基づいて番号を付け、その情報をメモリに保存します。第2の処理モジュールはまた、接続情報を分析し、第2の電源の番号と電気装置の番号を対応させ、その情報をメモリに保存します。上述の第2の電源の番号、電気装置の番号、およびそれらの間の対応情報はデータベースを形成し、そのデータベースはクラウドにアップロードされます。
第2の電源の予定されたルールは、規格、型番、製品シリアルナンバーに基づいて文字、数字、文字の組み合わせで番号を付けるルールであることができます、電気装置の予定されたルールは、規格、型番、機能、製品シリアルナンバーに基づいて文字、数字、文字の組み合わせで番号を付けるルールであることができます。
上述の第2の制御ユニットにはさらに以下が含まれます:
【0195】
第2の収集ユニットは、第1の電源の状態情報を収集するために使用されます。
上記のモバイル通信装置は少なくとも通信デバイスと処理デバイス、およびメモリを含みます。通信デバイスは有線または無線ネットワークを介して信号を送受信するために使用されます。処理デバイスはアプリケーション処理部分とRF/デジタル信号プロセッサを含みます。メモリは信号を物理的な保存状態として処理または保存するために使用されます。例えば、スマートフォン、パッド、ノートパソコンなどのスマート端末です。
上述のモバイル通信装置にはさらに表示装置が含まれており、各電気装置の作業状態および電気装置に電力を供給する第2の電源の作業状態を表示するために使用されます。これにより、ユーザーは指令に基づいて制御指令を入力することができ、また第1の電源、第2の電源、電気装置の状態情報を確認することができます。
【0196】
具体的には、電気装置の制御方法は以下を含みます:
ステップS10、ユーザーは一つまたは複数の電気装置を制御する指令を入力します、ステップS20、モバイル通信装置は制御指令のリクエスト情報を第1の電源に送信します、ステップS30、第1の電源の第2の処理ユニットは上述のリクエスト情報を受け取り、そのリクエスト情報を分析処理し、データベースを照会して、上述のリクエスト情報を受け取る必要がある第2の電源の番号を探します、ステップS40、第1の電源は無線通信ネットワークを通じてリクエスト情報を上述の番号に対応する第2の電源に送信します、ステップS50、第2の電源は上述のリクエスト情報を受け取り、そのリクエスト情報を分析処理し、制御指令を実行します。
上記の制御方法には以下も含まれます:
ステップS60、第2の電源は制御命令を実行する前に、第2の電源と対応する電気装置が電気的に接続されているかどうかを先に検出する必要があります。ステップS70、もし接続されていれば、第2の電源は制御命令を実行します。ステップS80、接続されていない場合、第2の電源は制御命令を実行せず、第2の電源と電気装置が電気的に接続されていない情報をモバイル通信装置にフィードバックします。
【0197】
上記のモバイル通信装置がクラウドと無線接続されている場合、上記の情報とデータベースを無線通信ネットワークを通じてクラウドに送信し、分類保存を行います。このモバイル通信装置とクラウド間の通信モジュールはセルラー型であり、モバイル通信装置とクラウド間の長距離伝送を実現できます。
図26または
図29をさらに参照してください。リモート電源100にはさらにモニタリングユニットが含まれ、これは電気装置200および/またはリモート電源100の動作パラメータを収集し、該動作パラメータを分析処理するためのものです。制御ユニットは、モバイル通信装置から発信された制御命令を受け取り、制御命令を実行するためのものであり、同時にモニタリングユニットから得られた処理結果に基づいてリモート電源および/またはリモート電源を制御するためのものです。
【0198】
具体的には、上述のモニタリングユニットには以下が含まれます:
収集モジュールは、リモート電源100および/または電気装置200の動作パラメータをリアルタイムで収集するためのものです。
処理モジュールは、収集モジュールから収集された動作パラメータを特徴抽出し、抽出後の特徴を自己比較および相互比較するためのものです。また、モバイル通信装置から発信された制御命令を受け取り、制御命令を実行するためのものでもあります。
【0199】
ストレージモジュールは、動作パラメータと処理モジュールから処理された結果を保存するためのものです。
収集モジュールはセンサーであり、各種の動作パラメータを収集するためのものです。ストレージモジュールはFLASHチップまたはランダムアクセスメモリまたはキャッシュチップであることができます。
上記の自己比較は、現在抽出された特徴と以前に収集された特徴を比較するものであり、相互比較は抽出された特徴と予設の閾値を比較するものであり、自己比較の結果と相互比較の結果に基づいて動作パラメータが異常であるかどうかを判断します。
【0200】
ストレージモジュールが保存を行う際、現在抽出された特徴が以前に保存された特徴と一致する場合、記録時間を現在の時間に変更します。一致しない場合、現在の特徴で以前の特徴を置き換え、同時に記録時間を現在の時間に変更します。
上記のリモート電源の動作パラメータは、電圧パラメータ、電流パラメータ、温度パラメータ、充電状態パラメータの一つまたは複数を含むことができます。上記の電気装置の動作パラメータは、動作電力パラメータ、動作モードパラメータ、動作時間パラメータ、位置パラメータ、温度パラメータの一つまたは複数を含むことができます。
例えば、収集されるパラメータがリモート電源の充電時の温度パラメータであり、収集された温度パラメータを以前に保存された温度パラメータと比較し、同時に収集された温度パラメータを予存された閾値と比較します。自己比較時に現在の温度が以前の温度よりも上昇し、現在の温度が閾値を超えている場合、異常が発生したことを示します。異常結果を制御ユニットに送信し、制御ユニットはリモート電源の充電をオフし、同時に警告情報をモバイル通信装置に送信し、ユーザーに通知します。
【0201】
また、収集されるパラメータがリモート電源の放電時の電圧パラメータであり、現在の電圧を以前に保存された放電時の電圧と比較し、同時に現在の電圧を予存された閾値と比較します。自己比較時に電圧が下降し、放電電圧が予設の閾値を下回る場合、異常とみなします。処理ユニットは異常結果を制御ユニットに送信し、制御ユニットはリモート電源が電気装置に放電するのをオフし、同時に警告情報をモバイル通信装置に送信し、ユーザーに通知します。
例えば、収集したパラメータは電気装置の位置パラメータで、収集した位置パラメータを以前の位置パラメータと比較し、同時に設定した閾値と比較します。自己比較の結果、現在の位置と以前の位置との距離が大きくなり、現在の位置が設定した地域閾値を超えた場合、異常とみなし、異常結果を制御ユニットに送信します。制御ユニットはリモート電源から警報情報を出力するように制御し、リマインダ情報をモバイル通信装置に送信してユーザーに通知します。
したがって、本申請は、上記のリモート電源100とリモート電源100を基にした電気装置200を監視するための電気システムの監視方法も提供します。監視方法のフローチャートは次の通りです:
ステップS10、パラメータ収集ステップ、収集モジュールがリモート電源および/または電気装置の運用パラメータを収集します、
ステップS20、特徴抽出ステップ、処理モジュールが収集モジュールが収集した運用パラメータの特徴を抽出します、
ステップS30、比較分析ステップ、抽出した特徴を自己比較と相互比較し、自己比較結果と相互比較結果を得ます、
ステップS40、異常判定ステップ、処理済みの自己比較結果と相互比較結果に基づいて異常かどうかを判断します、
ステップS50、異常処理ステップ、異常が発生した場合、設定された規則に基づいて対応する制御命令を出し、その制御命令を制御ユニットに送信します。制御ユニットは制御命令を実行し、同時に異常のリマインダ情報と実行情報をモバイル通信装置に送信します。
ステップS60、パラメータ伝送ステップ、異常が発生しない場合、抽出したパラメータ情報をモバイル通信装置に伝送します。モバイル通信装置はそのパラメータ情報をクラウドに伝送し、クラウドはそのパラメータ情報を分類して保存します。
上記の自己比較は、現在抽出した特徴を以前に保存した特徴と比較することで、相互比較は現在の特徴を設定した閾値と比較することで、自己比較結果と相互比較結果に基づいて運用パラメータが異常かどうかを判断します。
設定された規則は次の通りです:リモート電源の電圧パラメータ、電流パラメータ、温度パラメータ、または荷電状態パラメータが異常な場合、リモート電源の動作をオフさせます。具体的には、充電をオフするか、電気装置への放電をオフします。電気装置の作業パワーパラメータ、作業モードパラメータ、作業時間パラメータ、または温度パラメータが異常な場合、リモート電源が電気装置に電力を供給するのをオフします。電気装置の位置パラメータが異常な場合、リモート電源の動作をオフさせます。具体的には、電気装置への電力供給をオフし、同時にリモート電源から警報信号を発するように制御します。
【0202】
上記の制御命令は主にリモート電源または電気装置の動作をオフする制御命令で、位置パラメータが設定した地域を超えた場合、警報信号を発する制御命令も必要です。
上記のリマインダ情報は、音声、テキスト、画像、振動、光などの一種または複数の方法でユーザーに通知します。
パラメータ情報がモバイル通信装置に伝送された後、モバイル通信装置は現在のパラメータ情報と以前に保存したパラメータ情報を比較します。両者が一致する場合、記録時間を現在の時間に更新します。両者が一致しない場合、以前に保存したパラメータ情報を現在のパラメータ情報に置き換え、記録時間を現在の時間に更新します。
パラメータ情報がクラウドに伝送された後、クラウドはそのパラメータ情報を分類して保存し、ユーザーがデータを検索できるようにします。
【0203】
以上述したものは、本発明の一例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の精神と原理に基づいて行われる任何変更、同等の置換、改善などは、すべて本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【図】
【国際調査報告】