(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-22
(54)【発明の名称】排便排尿用下着および排便排尿の処理方法
(51)【国際特許分類】
A61F 5/44 20060101AFI20240515BHJP
A61F 13/42 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
A61F5/44 S
A61F13/42 F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519858
(86)(22)【出願日】2023-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-03-30
(86)【国際出願番号】 KR2023003243
(87)【国際公開番号】W WO2023191336
(87)【国際公開日】2023-10-05
(31)【優先権主張番号】10-2022-0039289
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0105283
(32)【優先日】2022-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2023-0021917
(32)【優先日】2023-02-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521440242
【氏名又は名称】キム,フ ヨン
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム,フ ヨン
【テーマコード(参考)】
3B200
4C098
【Fターム(参考)】
3B200DF04
4C098AA09
4C098CC02
4C098CC12
4C098CC31
4C098CD01
4C098CD08
4C098CE05
4C098CE15
(57)【要約】
【課題】衛生的でかつ排便排尿を複数回処理することができる排便排尿用下着(おむつ)を提供する。
【解決手段】本発明は、衛生的でかつ排便排尿を複数回処理することができる排便排尿用下着(おむつ)が開示される。本発明の排便排尿用下着は、内部空間を有する下着部材、前記内部空間において前記下着部材に連結され、前記内部空間を第1の空間および第2の空間に分離する空間分離部材および前記第2の空間に配列される膨張部を含む。ここで、前記第1の空間にユーザーの尻または前記尻と太ももが収容され、前記第2の空間において前記膨張部が膨張することによって、前記ユーザーの尻または前記尻と前記太ももが上昇して前記第1の空間内に排便排尿を受容できる排便排尿空間が形成される。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部空間を有する下着部材と、
前記内部空間において前記下着部材に連結され、前記内部空間を第1の空間および第2の空間に分離する空間分離部材と、
前記第2の空間に配列される膨張部と、を含み、
前記第1の空間にユーザーの尻または前記尻と太ももが収容され、前記第2の空間において前記膨張部が膨張することによって、前記ユーザーの尻または前記尻と前記太ももが上昇して前記第1の空間内に排便排尿を受容できる排便排尿空間が形成されることを特徴とする排便排尿用下着。
【請求項2】
前記第2の空間において前記膨張部の上または下部に配列される支持部をさらに含み、
前記空間分離部材は、前記下着部材に着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項3】
前記第2の空間内に底板がさらに含まれ、
前記底板上に支持部および前記膨張部が順次的に位置し、前記空間分離部材は透明部および連結部を含み、
前記底板は、相互分離された第1のサブ底板および第2のサブ底板を含み、前記第1のサブ底板および前記第2のサブ底板の一面上にそれぞれ垂直部が形成され、前記垂直部によって特定空間が形成され、前記支持部は前記垂直部を囲み、前記透明部は前記特定空間に対応することを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項4】
前記第1のサブ底板上に少なくとも1つの光受信部が形成され、前記サブ底板の垂直部のうち1つに光送信部が形成され、
前記光送信部から出力された光は、前記透明部を介して前記光受信部に入射され、前記光の送受信を通じて排便排尿の排出を感知することを特徴とする請求項3に記載の排便排尿用下着。
【請求項5】
前記第1のサブ底板上に複数の光受信部が並んで配列され、
前記光送信部から出力された光は、前記透明部を介して前記光受信部に入射され、前記光の送受信を通じて排便排尿の排出だけでなく前記排便排尿の量も予測可能であることを特徴とする請求項4に記載の排便排尿用下着。
【請求項6】
前記透明部に金属体が含まれ、前記底板の下面に磁石が含まれて、前記透明部が前記底板に密着されることを特徴とする請求項3に記載の排便排尿用下着。
【請求項7】
第1の空間内で前記底板上に配列される設置構造物をさらに含み、
前記設置構造物は、底部および前記底部と交差して配列される支持部を含み、
前記支持部の後面空間に底洗浄管および人体洗浄管が収容され、前記底部には前記底洗浄管と連結された第1のノズルが形成され、前記底洗浄管に連結された第2のノズルが前記底部を介して外部に露出され、
前記透明部の一部分にホールが形成され、前記支持部を介してホールが形成され、
前記第1のノズルから出力された洗浄水は前記排便排尿空間内に受容された排便排尿を正面方向に移動させ、前記第2のノズルから出力された洗浄水は前記排便排尿空間内に受容された排便排尿を側面に移動させ、前記移動された排便排尿は前記透明部のホール、前記支持部のホールおよび排出管を介して外部に排出され、
前記支持部にホールが形成され、前記人体洗浄管に連結された第3のノズルが前記ホールに挿入され、前記第3のノズルを介して排出された洗浄水が前記ユーザーの尻を洗浄することを特徴とする請求項3に記載の排便排尿用下着。
【請求項8】
前記支持部上に光送信部が形成され、前記底板上に光受信部が形成され、
前記光送信部から出力された光が前記透明部を介して前記光受信部に入射され、前記光の送受信を通じて排便排尿の排出を感知し、前記支持部全体または前記支持部の上側部分がフレキシブルな材質で形成されることを特徴とする請求項7に記載の排便排尿用下着。
【請求項9】
前記排便排尿空間内に受容された排便排尿を外部に排出させる排出管をさらに含み、
前記排出管内に排尿センサが存在し、前記排尿センサが排尿を感知すると、前記受容された排尿が外部に自動的に排出されることを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項10】
前記下着部材に連結された洗浄管をさらに含み、
前記受容された排便排尿は排出管を介して収集部に収集され、
前記洗浄管は、洗浄水部に連結されて前記洗浄水部から洗浄水の供給を受け、前記洗浄水部または前記収集部下部に荷重センサが位置し、前記荷重センサによって、前記洗浄水部の洗浄水の量が既設定値以下に低くなったか、前記収集部に排便排尿または汚染水が既設定値以上満たされたと感知されると、管理者に通知が提供されることを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項11】
内部にポンプが位置するボックスが存在し、
前記ボックスにはファンが設けられ、前記受容された排便排尿は排出管を介して外部に排出され、前記ファンの回転に応答して前記排出管を介して前記排便排尿用下着内の空気が吸入されて前記ファンを介して外部に排出され、
前記ファンは、前記排便排尿を、前記排出管を介して収集するときだけでなく前記排便排尿の処理をしない平常時にも回転し、前記排便排尿を収集するときの前記ファンの回転速度が前記平常時の前記ファンの回転速度より高いことを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項12】
前記ファンによって吸入された空気の温度を測定する温度センサが存在し、
前記測定された温度が高いほど前記ファンの回転速度が速いことを特徴とする請求項11に記載の排便排尿用下着。
【請求項13】
前記ボックスにはホールが形成され、
前記ホールは開閉可能であり、前記受容された排便排尿を、前記排出管を介して外部に排出するときには前記ホールは開放され、前記排便排尿を処理しない平常時には前記ホールは閉鎖されることを特徴とする請求項11に記載の排便排尿用下着。
【請求項14】
前記第2の空間には、第1の支持部、前記膨張部および第2の支持部が存在し、他の膨張部が前記排便排尿用下着の外部に位置し、
前記膨張部は、前記第1の支持部の上部または下部に位置して前記尻を上昇させ、前記第1の支持部および前記他の膨張部は、前記ユーザーの太ももに対応して位置し、前記他の膨張部が膨張すると、前記太ももが上昇することを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項15】
前記第2の空間において前記膨張部下部に第1の支持部が位置し、前記膨張部上に第2の支持部が追加的に位置し、
前記第2の支持部の強度が前記第1の支持部の強度より弱いことを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項16】
前記第2の空間において第1の支持部上に前記膨張部が位置し、
前記膨張部内部に第2の支持部が追加的に存在し、前記第2の支持部の強度または材質が前記第1の支持部の強度または材質と異なることを特徴とする請求項1に記載の排便排尿用下着。
【請求項17】
内部空間を有する下着部材と、
前記下着部材の内部に配列される膨張部と、
前記下着部材の内部に位置する光センサと、を含み、
前記膨張部が膨張すると、ユーザーの尻または前記尻と太ももが上昇して排便排尿を受容できる空間が形成され、
前記光センサは、前記受容された排便排尿または汚染水によって反射された光、または前記受容された排便排尿または汚染水を通過した光を感知し、前記感知結果によって前記ユーザーが排便排尿を排出したか否かが決定されることを特徴とする排便排尿用下着。
【請求項18】
前記光センサのうち光送信部と光受信部が全て前記下着部材の内部に位置し、
前記光送信部は、光を前記排便排尿方向に出力させることを特徴とする請求項17に記載の排便排尿用下着。
【請求項19】
前記光センサのうち光送信部は前記下着部材の外部に位置し、光受信部は前記下着部材の内部空間に位置し、
前記光送信部から出力された光が通過できる透明部が前記下着部材に形成されることを特徴とする請求項17に記載の排便排尿用下着。
【請求項20】
前記下着部材の内部空間に位置する支持部および底板をさらに含み、
前記底板上に前記支持部および前記膨張部が順次的に配列されたり、前記膨張部および前記支持部が順次的に配列されたりすることを特徴とする請求項17に記載の排便排尿用下着。
【請求項21】
前記底板は垂直部を含み、前記垂直部によって前記底板上に特定空間が形成され、前記垂直部と前記下着部材の内側面が連結部材を介して連結され、前記支持部が前記垂直部を囲み、前記排便排尿が前記底板の特定空間に受容されることを特徴とする請求項20に記載の排便排尿用下着。
【請求項22】
前記底板は、相互分離された第1のサブ底板および第2のサブ底板を含み、
前記第1のサブ底板と前記第2のサブ底板は連続的に配列され、前記第1のサブ底板および前記第2のサブ底板の一面上にそれぞれ垂直部が形成され、前記垂直部によって前記特定空間が形成され、前記支持部は前記垂直部を囲むことを特徴とする請求項21に記載の排便排尿用下着。
【請求項23】
前記第1のサブ底板上に少なくとも1つの光受信部が形成され、前記サブ底板の垂直部のうち1つに光送信部が形成され、
前記光送信部から出力された光は既光受信部に入射され、前記光の送受信を通じて排便排尿の排出を感知することを特徴とする請求項22に記載の排便排尿用下着。
【請求項24】
前記底板上に配列される設置構造物をさらに含み、
前記設置構造物は、底部および前記底部と交差して配列される支持部を含み、
前記支持部の後面空間に底洗浄管が収容され、前記底部には前記底洗浄管と連結された第1のノズルが形成され、前記底洗浄管に連結された第2のノズルが前記底部を介して外部に露出され、
前記第1のノズルから出力された洗浄水は前記底板上で排便排尿を正面方向に移動させ、前記第2のノズルから出力された洗浄水は前記底板上で前記排便排尿を側面に移動させ、前記移動された排便排尿は前記支持部のホールおよび排出管を介して外部に排出されることを特徴とする請求項21に記載の排便排尿用下着。
【請求項25】
前記下着部材の内部空間に第1の支持部、前記膨張部および第2の支持部が存在し、他の膨張部が前記排便排尿用下着の外部に位置し、
前記膨張部は、前記第1の支持部の上部または下部に位置して前記尻を上昇させ、前記第1の支持部および前記他の膨張部は、前記ユーザーの太ももに対応して位置し、前記他の膨張部が膨張すると、前記太ももが上昇することを特徴とする請求項17に記載の排便排尿用下着。
【請求項26】
前記内部空間において前記膨張部下部に第1の支持部が位置し、前記膨張部上に第2の支持部が追加的に位置し、
前記第2の支持部の強度が前記第1の支持部の強度より弱いことを特徴とする請求項17に記載の排便排尿用下着。
【請求項27】
前記内部空間において第1の支持部上に前記膨張部が位置し、
前記膨張部内部に第2の支持部が追加的に存在し、前記第2の支持部の強度または材質は、前記第1の支持部の強度または材質と異なることを特徴とする請求項17に記載の排便排尿用下着。
【請求項28】
ユーザーの体が収容される第1のサブ下着と、
前記第1のサブ下着に連結されて内側空間を有する第2のサブ下着と、
前記第2のサブ下着内に含まれる膨張部と、を含み、
前記第2のサブ下着内で前記膨張部が膨張することによって、前記ユーザーの尻または前記尻と太ももが上昇し、前記第1のサブ下着内に排便排尿を受容できる排便排尿空間が形成されることを特徴とする排便排尿用下着。
【請求項29】
前記第2のサブ下着の内側空間に配列される底板を含み、
前記第2のサブ下着の内側空間において前記底板上に支持部が配列され、前記支持部の上または前記底板と前記支持部の間に膨張部が位置し、
前記第1のサブ下着のうち前記底板に対応する部分または前記第1のサブ下着と前記第2のサブ下着が接する部分は、透明な材質で形成された透明部分であることを特徴とする請求項28に記載の排便排尿用下着。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排便排尿用下着および排便排尿の処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
療養病院の患者や高齢者の大部分は体が不自由であり、したがって、例えば患者がベッドに横になっている状態で家族や介護者が排便排尿を処理する場合が多い。具体的には、家族や介護者が患者の排便排尿時に使い捨ておむつを患者から外して、新しいおむつを患者に着用させる。このようなおむつ交換過程が一日に数回も行われる。昼間は家族による患者の介護が難しいため介護者が患者のおむつを交換するが、介護者が不足しているため、実質的に患者のおむつを適時交換できない場合がある。したがって、患者の衛生状態が良くないことがある。また、排便用おむつと排尿用おむつが別途にあるので、一日にかなり多くのおむつが消費されることになる。多くのおむつが捨てられることにより、環境汚染を引き起こす恐れがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、衛生的でかつ排便排尿を複数回処理することができる排便排尿用下着(おむつ)を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明による排便排尿用下着は、内部空間を有する下着部材と、前記内部空間において前記下着部材に連結され、前記内部空間を第1の空間および第2の空間に分離する空間分離部材と、前記第2の空間に配列される膨張部とを含み、前記第1の空間にユーザーの尻または前記尻と太ももが収容され、前記第2の空間において前記膨張部が膨張することによって、前記ユーザーの尻または前記尻と前記太ももが上昇して前記第1の空間内に排便排尿を受容できる排便排尿空間が形成されることを特徴とする。
【0005】
本発明による他の排便排尿用下着は、内部空間を有する下着部材と、前記下着部材の内部に配列される膨張部と、前記下着部材の内部に位置する光センサとを含み、前記膨張部が膨張すると、ユーザーの尻または前記尻と太ももが上昇して排便排尿を受容できる空間が形成され、前記光センサは、前記受容された排便排尿または汚染水によって反射された光、または前記受容された排便排尿または汚染水を通過した光を感知し、前記感知結果によって前記ユーザーが排便排尿を排出したか否かが決定されることを特徴とする。
【0006】
本発明による更に他の排便排尿用下着は、ユーザーの体が収容される第1のサブ下着と、前記第1のサブ下着に連結されて内側空間を有する第2のサブ下着と、前記第2のサブ下着内に含まれる膨張部とを含み、前記第2のサブ下着内で前記膨張部が膨張することによって、前記ユーザーの尻または前記尻と太ももが上昇し、前記第1のサブ下着内に排便排尿を受容できる排便排尿空間が形成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明による排便排尿用下着(おむつ)は、排便排尿を複数回処理することができ、洗浄した後、再使用が可能であるため、環境汚染を減らすことができる。また、排便排尿用下着が尻を持ち上げて排便排尿を受容できる空間を形成するため、前記空間に受容された排便排尿がユーザーの皮膚に接触することを最小化できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】患者がベッドに横になっている姿を示す図面である。
【
図2】本発明の一実施例に係るおむつを示す図面である。
【
図3】本発明の一実施例に係るおむつで排便排尿を受容するための空間を作る過程を示す図面である。
【
図4】本発明の一実施例に係るおむつで排便排尿を受容するための空間を作る過程を示す図面である。
【
図5】本発明の一実施例に係る洗浄構造を示す図面である。
【
図6】本発明の他の実施例に係るおむつの一部分を概略的に示す図面である。
【
図7】本発明のさらに他の実施例に係るおむつの一部分を概略的に示す図面である。
【
図8】本発明の一実施例に係る支持部材を示す図面である。
【
図9】本発明の一実施例に係る尻支持部の動作を示す図面である。
【
図10】本発明の一実施例に係る太もも支持部の動作を示す図面である。
【
図11】本発明の一実施例に係る管構造物を示す図面である。
【
図12】本発明の他の実施例に係るおむつを概略的に示す図面である。
【
図13】本発明の一実施例に係る膨張部の構造および排便排尿の排出構造を示す図面である。
【
図14】本発明の他の実施例に係る排便排尿の排出構造の概念を示す図面である。
【
図15】本発明の他の実施例に係る膨張部の構造を示す図面である。
【
図16】本発明の他の実施例に係るおむつを示す図面である。
【
図17】本発明の他の実施例に係るおむつを示す図面である。
【
図18】本発明の一実施例に係るセンサの構造を示す図面である。
【
図19】本発明の一実施例に係る底板の構造及び配列を示す図面である。
【
図20】本発明の他の実施例で底板の構造及び配列を示す図面である。
【
図21】本発明の一実施例に係る排便排尿用下着の一部分を概略的に示す図面である。
【
図22】本発明の他の実施例に係る底板の上面を示す図面である。
【
図24】本発明の一実施例に係る支持部が底板上に置かれた構造を示す図面である。
【
図25】本発明の一実施例に係る第1のサブおむつの一部分または第1のサブおむつと第2のサブおむつが接する部分を概略的に示す図面である。
【
図26】本発明の一実施例に係る支持部、底板および設置構造物の配列を概略的に示す図面である。
【
図27】本発明の一実施例に係る支持部、底板および設置構造物の配列を概略的に示す図面である。
【
図28】本発明のさらに他の実施例に係る排便排尿用下着を概念的に示す図面である。
【
図29】本発明のさらに他の実施例に係る排便排尿用下着を概念的に示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において使用される単数の表現は、文脈上明らかに異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「構成される」または「含む」などの用語は、明細書上に記載された複数の構成要素、または複数のステップを必ずしもすべて含むものと解釈されてはならず、その中の一部構成要素または一部ステップは含まれないこともでき、または追加的な構成要素またはステップをさらに含むことができるものと解釈されるべきである。また、明細書に記載された「...部」、「モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで実装されたり、ハードウェアとソフトウェアの結合で実装されたりすることができる。本発明は、高齢者または患者(ユーザー)用おむつ、特に療養病院用おむつに関するもので、排便排尿を複数回処理できるため、頻繁に着替えさせる面倒を解決し、排便排尿の処理を容易に遂行することができる。
【0010】
一実施例によれば、本発明のおむつは、ユーザーの排便排尿を感知した時に排便排尿を受容できる空間を作り、前記空間に受容された排便排尿を直ちに処理し、前記ユーザーの尻に付着した排便を洗浄することができる。このようなおむつは、洗濯後、再使用されることができる。特に、前記空間は、受容された排便排尿がユーザーの皮膚に接することを最小化できるように形成され、そのため衛生的である。療養病院では多くの患者や高齢者の体が不自由であるため、ベッドに横になった状態で排便排尿を済ませ、家族や介護者が環境汚染を引き起こす使い捨ておむつを毎日複数回交換している。また、排便用おむつと排尿用おむつが別途にあるので、別々に交換しなければならない。また、介護者が不足しているため、実質的には、患者のおむつが円滑に交換されてなく、したがって患者の衛生状態が良くないことがある。このような問題点を解決するために、本発明は、衛生的でかつ排便排尿を複数回処理することができるおむつを提供する。
【0011】
以下では、本発明の多様な実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。ただし、説明の便宜のためにおむつのユーザーを患者と想定する。
【0012】
図1は、患者がベッドに横になっている姿を図示した図面であり、
図2は、本発明の一実施例に係るおむつを図示した図面である。
図3および
図4は、本発明の一実施例に係るおむつで排便排尿を受容するための空間を作る過程を図示した図面であり、
図5は、本発明の一実施例に係る洗浄構造を図示した図面である。本実施例のおむつは、例えば、
図1に示すようにベッドに横になっている患者が着用している下着であって、排便排尿を複数回処理することができる。ここで、前記おむつは使用年齢、性別などに制限なく使用可能であり、下着として排便排尿を処理するという観点から排便排尿用下着と命名できる。つまり、前記おむつは、高齢者や患者または赤ちゃん用おむつに限定されるものではなく、排便排尿を処理することができるすべての下着を含む。
【0013】
図2を参照すると、本実施例のおむつは、前面200a、後面200bおよび前面200aと後面200bを連結する連結面200c(底部)を含むことができる。前記おむつは、パンツのように着る構造であることもでき、赤ちゃん用おむつのような付着型であることもできる。
図2に図示してはいないが、例えば、前面200aの左側または右側に開閉可能な面ファスナーまたはジッパー(ロック)が形成できる。もちろん、後面200bにロックが形成されることもできるが、後述するように、後面200aには多様な構成要素が含まれるので、前面200aに設けられることが効率的である。後面200bは、尻部210、第1の太もも部212および第2の太もも部214を含み、尻部200bは、左右の尻を支持する尻支持部220aおよび220b(支持部材)を有することができる。尻支持部220aおよび220bは、左右の尻を支持しながら排便排尿時に尻を持ち上げる機能を遂行し、例えば、パッドであることができる。
【0014】
一実施例によれば、尻支持部220aおよび220bは、それぞれ
図3に図示された構造を有することができる。具体的には、後面200bの内側面200b-1と外側面200b-2の間(内側空間)で内側面200b-1に尻支持部220が形成されることができる。ここで、内側面200b-1は患者の尻が接する部分であり、外側面200b-2はベッドに接する部分であることができる。また、内側面200b-1または外側面200b-2に空気注入管300が連結部310を介して結合されることができる。このような構造において、空気注入部(図示せず)が
図3の(A)に示すように空気注入管300を介して空気を内側面200b-1と外側面200b-2の間の空間210aに注入すると、
図3の(B)に示すように尻支持部220が持ち上げられる。結果的に、尻支持部220aおよび220bによって左右尻が持ち上げられ、その結果、
図4に示すように尻部210と連結面200cによって容器形態の空間A(凹んだ空間)が形成できる。後述するように、太もも支持部222によって太ももが持ち上げられる場合、
図4に示すように尻部210、連結面200cおよび太もも支持部222に該当する太もも部212および214によって排便排尿を受容できる空間Aが形成されることができる。
【0015】
空間Aは、排便排尿を受容できる空間であって、尻が尻支持部220aおよび220bによって持ち上げられたため、空間A内に受容された排便排尿が患者の皮膚にほとんど接しない。つまり、患者の皮膚が排便に接するのが最小化されることができ、その結果、衛生的であることができる。上述した内容においては、空気を内側面200b-1と外側面200b-2の間の空間210aに注入して容器形態の空間Aを形成したが、左右の尻を持ち上げて空間Aを作ることができる限り空間Aを形成する方法は多様に変形できる。例えば、機械駆動を介して尻支持部220aおよび220bを持ち上げることもできる。
【0016】
一実施例によれば、第1の太もも部212に第1の太もも支持部222aが形成され、第2の太もも部214に第2の太もも支持部222bが形成されることができる。太もも支持部222は、
図4に示すように太もも部212または214の内側面と外側面の間(内側空間)で前記内側面に形成されることができ、空気注入管400を介して注入された空気によって持ち上げられることができる。結果的に、左右の太もももまた太もも支持部222によって持ち上げられることができる。この場合、
図4に示すように容器形態の空間Aがよりよく作られるだけでなく、後面200bの太もも部212および214が患者の太ももに密着されるので、排便排尿および洗浄による汚染水が外部に漏出されない。その結果、ベッドや患者が汚れるのを防止することができる。
【0017】
一実施例によれば、後面200bにおいて腰付近に腰支持部224が追加的に形成されることもできる。腰支持部224もまた後面200bの内側面に形成され、空気注入管(図示せず)を介して注入された空気によって持ち上げられることができる。その結果、腰支持部224が患者の腰に密着されることによって、排便排尿および汚染水が外部に漏出されるのを防止することができる。後面200bをさらに察すると、後面200bには、排出管230、少なくとも1つの洗浄管234および乾燥管240が形成されることができる。排出管230は、一端が収集部250と連結され、他側は連結部232を介して後面200bに連結されることができ、排便排尿および汚染水を吸入することができる。ここで、排出管230は、連結部232を介して後面200bから着脱可能であることができる。
【0018】
一実施例によれば、排出管230は、排便排尿を受容する空間Aに対応して形成することができる。したがって、空間Aに存在する排便排尿および汚染水が排出管230を介して収集部250に収集できる。一実施例によれば、排出管230の内部に排尿センサが存在し、前記排尿センサが排尿を感知すると、受容された排尿が収集部250に自動的に収集できる。例えば、前記排尿センサが排尿を感知すると、収集部250が前記排尿を自動的に吸入して収集することができる。
【0019】
一実施例によれば、収集部250の下部に荷重センサなどが存在し、収集部250に排便排尿または汚染水が既設定値以上に満たされると、収集部250が自動的に空になるようにするかまたは管理者に知らせることができる。一方、患者がベッドに横になっている状態でおむつを交換するので、ベッドの一部分にホールが形成され、排出管230が前記ベッドのホールを介して収集部250に連結されることができる。もちろん、前記ベッドに別途のホールなしに排出管230が前記ベッドの上面上で外部に延長されることができる。収集部250は、空間Aに受容された排便排尿および汚染水を吸入して収集することができるかぎり制限がなく、吸入手段(図示せず)を含むことができる。洗浄管234は、一端が洗浄水部238に連結され、他端が該当の連結部236および242を介して後面200bに連結されることができ、着脱可能にできる。
【0020】
一実施例によれば、洗浄管234は、後面200bのうち空間Aの外側部分に形成されることができる。これは、洗浄管234が排便排尿によって詰まらないようにするためである。ただし、洗浄管234は、排便を洗浄しなければならないため、肛門に向かって形成することができる。例えば、洗浄管234は、肛門の左側または右側で肛門に向かって配列され、噴出水圧によって揺れるように形成することができる。
【0021】
一実施例によれば、洗浄管234は、
図5の(A)に示すように洗浄水を直線に放出する構造を有することもでき、
図5の(B)に示すように複数の噴出口が形成されて洗浄水が広がって噴出されることもできる。ここで、洗浄管234は、後面200b上に平らに形成されることもでき、
図5に示すように後面200bから突出するように形成されることもできる。ただし、洗浄管234が突出されても、普段は後面200b上に平らに形成され、排便排尿時に後面200bから突出されることができる。洗浄水部238は、洗浄水を格納するタンクであることができ、洗浄水が洗浄管234を介して噴出可能であるようにポンプ機能を含むことができる。他の例として、洗浄水部238は、直接水道管に連結されて供給されることもでき、洗浄管234は、洗浄水部238と着脱可能であることができる。
【0022】
一実施例によれば、洗浄水部238に含まれた洗浄水の容量が自動的に検出され、既設定容量以下に低下すると、洗浄水部238に洗浄水が自動的に供給されて満たされることができる。例えば、洗浄水部238の下部に置かれた荷重センサが洗浄水部238の荷重を測定し、制御部(図示せず)が前記測定結果によって洗浄水部238の現在の洗浄水容量を検出して、その結果、洗浄水容量が既設定容量以下である場合には洗浄水を洗浄水部238に供給することができる。結果的に、管理者が洗浄水部238を別途管理しなくても、洗浄水部238が常に排出する洗浄水を十分に確保できる。
【0023】
乾燥管240は、一端が乾燥部(図示せず)に連結され、他端が連結部242を介して後面200bに連結されることができ、着脱可能である。前記乾燥部は、乾燥管234を介して乾燥風を排出し、洗浄水によって洗浄された尻を乾燥させることができる。一方、前記乾燥動作は、ユーザー(例えば、患者)が排便排尿を排出した時だけでなく、排便排尿を排出していない平常時にも弱い風をユーザーの皮膚に出力することができる。一般的に患者が継続的に横になって過ごすため、褥瘡などのような皮膚疾患が発生する可能性がある。したがって、このような皮膚疾患を防止するために弱い風を持続的に患者の皮膚に出力することができる。ここで、平常時に出力される風の強さは、排尿後に乾燥のために使用される風の強さより弱くてもよい。
【0024】
他の実施例によれば、排便排尿排出装置(例えば、真空ポンプ)を含むボックスが存在し、前記ボックスにファンが設置されることができる。このとき、前記排便排尿排出装置は、排出管と連結され、排便排尿時に排便排尿を吸入して収集部に収集することができる。このような排便排尿排出時以外にも前記ファンは継続的に回転でき、前記ファンが回転すると、前記排出管を介して前記排便排尿用下着の内部の空気が吸入されて、前記ボックスのファンを介して外部に排出される。この場合、前記排便排尿用下着に外部空気が自然に入り込んで皮膚疾患を防止することができる。
【0025】
前記排便排尿が、排出管を介して吸入する時もファンが回転することができ、前記排便排尿時のファンの速度が排便排尿を処理しない時のファンの速度より速い。排便排尿時のファンの回転によって、前記排出管を介して吸入された排便排尿は収集部に収集され、吸入された空気はファンを介して外部に排出できる。すなわち、排便排尿の処理をしない平常時にはゆっくり回転させて前記排便排尿用下着内部の空気を外部に排出して皮膚疾患を防止し、排便排尿の処理時にはファンの回転を速くして排便排尿の処理を迅速に進行させることができる。一方、このようなファンは夜には回転しないようにできる。
【0026】
さらに他の実施例によれば、前記ボックスまたは前記ボックスの外部に温度センサが設置され、前記温度センサが前記排出管を介して排出された空気の温度を測定することができる。前記温度測定の結果、温度が高いほど前記ファンの回転速度を上昇させることができる。すなわち、前記排便排尿用下着内部の温度を測定し、温度が高い場合にはファンの回転速度を上昇させ、温度が低い場合にはファンの回転速度を低下させることができる。一方、平常時に温度が高い時のファンの回転速度より排便排尿の処理時のファンの回転速度が速いこともできる。
【0027】
さらに他の実施例によれば、前記ボックスのファンの横にホールが存在し、前記ホールを開閉する開閉部が存在することができる。前記開閉部は、排便排尿を処理する時以外には閉鎖されることができる。例えば、排便排尿を処理する時には前記排出管を介して吸入された空気が外部にもっと良く排出されるように前記開閉部を開放することができ、例えば、前記ホールを布で塞ぐと、前記空気によって自然に前記布がまくられて前記ホールが開放される。
【0028】
一方、平常時には、前記ファンが排気管を介して前記排便排尿用下着の空気を外部に排出する時に前記開閉部はホールを閉鎖することができる。前記ホールが開放されていると、前記ファンによって前記ホールを介して流入される空気が外部に排出されるので、これを防止するために前記ホールを閉鎖することができる。一方、このようなファンを利用すると、別途の乾燥風をユーザーの尻などに出力しないことができる。すなわち、前記ファンを使用する排便排尿用下着は、別途の乾燥管などを設ける必要がない。これは、前記ファンが乾燥動作と皮膚疾患防止のための空気循環の役割を全て遂行するためである。
【0029】
さらに他の実施例によれば、排便排尿用下着の排出管と連結された収集部が、前記ポンプ(例えば、真空掃除機モータ)または前記ポンプが位置するボックスに管を介して連結される。その結果、前記排出管を介して収集された排便排尿または汚染水は前記収集部に収集され、前記収集部に存在する空気は前記ポンプによって前記管を介して吸入され、前記ポンプまたは前記ファンを介して外部に排出される。もちろん、前記ポンプは、前記排気管を介して排便排尿または汚染水を収集するために吸入動作を遂行する。
【0030】
まとめると、本発明のおむつは、尻支持部220aおよび220bと太もも支持部222aおよび222bを利用して排便排尿を受容できる空間Aを形成し、排便排尿時に洗浄水を利用して肛門を洗浄し、排便排尿および洗浄された汚物(汚染水)が収集部250を介して収集され、洗浄水によって濡れた尻や肛門を乾燥風で乾燥させることができる。したがって、患者が一日に複数回の排便排尿をしてもおむつを交換する必要がなく、一日または数日程度おむつを続けて使用しても、おむつを洗濯した後、再使用することができる。その結果、患者のおむつを頻繁に交換する必要がないため、家族や介護者の手間が軽減され、環境汚染が減少される。
【0031】
一方、収集部に収集された排便排尿または汚染水の量が既設定値以上に増加したり、または洗浄部の洗浄水量が既設定値以下になったりすると、管理者に自動的に通知が提供される。例えば、前記管理者が管理する機器パネルに赤色の光が点灯されることができる。このために収集部のための発光手段と洗浄水のための発光手段が前記機器パネルに別途存在する。上述していないが、本発明のおむつは、腰を締めることができる弾性部216および排便排尿時に発生する湿気およびガスを介して排便排尿を感知するセンサ(図示せず)、光で排便排尿を認識する光センサ、排便排尿の排出時にこれを接触または重量で感知するセンサをさらに含むことができる。
【0032】
弾性部216は、空気注入によっておむつ内部が膨らむときに患者の締めを緩めることができる。一方、弾性部は、おむつの太もも部214にも形成されることができる。前記センサは、おむつの内側空間に形成されることもでき、おむつの内側面上に形成されることもできる。すなわち、前記センサが排便排尿を感知するかぎり位置的な制限はない。ただし、前記センサは、尻の下部に形成されることが効率的である。これは、肛門から排便やガスなどが出るときに直ちに感知できるようにするためである。
【0033】
また、おむつの上端部分は、多数の陽刻突出模様が形成されたり、しわなどが形成されたりすることができ、その結果、おむつの内部面と患者の皮膚の接触部分が最小限に抑えられ、空気が自然的に循環されることができる。さらに、洗浄管234と連結される連結部236には、栓が付着されていることができる。これは、洗浄管234をおむつから分離する時に連結部236のホールを塞ぐためである。また、前記おむつの上端部分(腰に該当)には、マッサージ機能が追加される。空気注入によって患者の尻および太ももが持ち上げられて再び下りてくる動作を繰り返すと、腰のマッサージが可能である。また、前記おむつの上端部文(腰に相当)には温熱機能が追加される。
【0034】
以下では、本発明のおむつで排便排尿を処理する過程を詳察する。患者がベッドに横になっていると仮定する。まず、患者におむつを着用させた後、排出管230、洗浄管234および乾燥管240を前記おむつに連結させることができる。もちろん、排出管230、洗浄管234および乾燥管240は、患者がおむつを着用する前に前記おむつに連結されることもできる。続いて、センサが排便排尿の湿気、ガス、重量または排便排尿が溜まったときにセンサを遮蔽することによって光が遮断される不透明性を介して排便排尿の排出を感知する。続いて、排便排尿の排出を感知した時、空気注入を介して尻支持部220aおよび220bと太もも支持部222aおよび222bを持ち上げ、その結果、患者の尻および太ももが持ち上げられ、尻部210と連結面200cによって容器形態の空間Aが形成されることができる。このとき、空間Aに排便排尿が受容されるため、患者の皮膚が排便排尿に接するのが最小化される。
【0035】
一方、尻支持部220aおよび220bと太もも支持部222aおよび222bが持ち上げられるとき、腰支持部224も一緒に持ち上げられることができる。続いて、排便排尿の排出が完了したと判断されたとき、洗浄水が洗浄管234を介して肛門に排出する。続いて、洗浄水の排出が完了すると、乾燥風が乾燥管240を介して注入されることによって濡れた肛門を乾燥させる。続いて、排便排尿および前記洗浄水による汚染水が排出管230を介して収集部250に収集される。このような収集過程は、乾燥前に遂行されることもでき、乾燥と一緒に遂行されることもできる。続いて、収集完了時に、尻支持部220aおよび220b、太もも支持部222aおよび222b、腰支持部224が正常的な位置に復帰されることができる。つまり、持ち上げられた尻支持部220aおよび220b、太もも支持部222aおよび222b、腰支持部224が下りてくることができる。続いて、収集部250に収集された排便排尿および汚物水が捨てることができる。
【0036】
図6は、本発明の他の実施例に係るおむつの一部分を概略的に図示した図面である。
図6の(A)に示すように、おむつの後面の内側面200b-1と外側面200b-2の間に尻支持部600と膨張部602(例えば、風船)が積層されている。すなわち、内側面200b-1と外側面200b-2の間に尻支持部だけがあった以前の実施例と異なり、本実施例では、内側面200b-1と外側面200b-2の間に尻支持部600と膨張部602が存在する。他の実施例によれば、尻支持部600と膨張部602が後面の内側に全て配列されることもでき、後面の外側に全て配列されることもでき、尻支持部600と膨張部602のうち一方は後面の内側に配列され、他方は後面の外側に配列されることもできる。
【0037】
このような状態で、空気注入管604を介して膨張部602に空気が注入されると、
図6の(B)に示すように膨張部602が膨張しながら尻支持部600を上昇させる。その結果、患者の尻が上昇することができる。他の実施例によれば、膨張部602が尻支持部600の上部に位置することもできる。この場合にも、膨張部602が膨張すると、患者の尻が上昇できる。
図6には示してはいないが、太ももの観点から、おむつの後面の内側面200b-1と外側面200b-2の間に太もも支持部と膨張部が積層されている。したがって、前記膨張部に空気を注入して前記太もも支持部を上昇させることができる。
【0038】
他の実施例によれば、太もも支持部と膨張部が後面の内側に全て配列することもでき、後面の外側に全て配列することもでき、太もも支持部と膨張部のうち一方は後面の内側に配列し、他方は後面の外側に配列することもできる。すなわち、尻支持部600と太もも支持部が上昇するにつれて、排便排尿を受容できる空間が形成される。このような空間の説明は上述したので、省略する。
【0039】
他の実施例によれば、おむつ(下着)は、
図6の(C)に示すように第1のサブおむつ610(第1のサブ下着)と第2のサブおむつ612(第2のサブ下着)を含むことができる。すなわち、
図2のような構造の第1のサブおむつ610の外側面に内部空間を有する第2のサブおむつ612が連結される。例えば、第2のサブおむつ612が布であり、第2のサブおむつ612の終端が第1のサブおむつ610の外側面に連結されることによって、第2のサブおむつ612の内部に空間が形成でき、第2のサブおむつ612は尻部分にのみ形成されることもできる。ここで、前記布は、面ファスナーの形態で第1のサブおむつ610に接着されることができる。すなわち、第2のサブおむつ612は、第1のサブおむつ610に固定または着脱可能に装着できる。
【0040】
このような構造において患者の尻は第1のサブおむつ610内に位置し、尻支持部600および膨張部602は第2のサブおむつ612内に位置することができる。ただし、尻支持部600と膨張部602の積層順序は関係がない。例えば、尻支持部600の下部に膨張部602が位置することもできるが、尻支持部600の上部に膨張部602が位置することもできる。この場合にも、膨張部602が膨張すると、尻が持ち上げられて排便排尿を受容できる空間が形成されることができる。もちろん、太もも支持部と該当の膨張部も第2のサブおむつ612内に位置することができる。
【0041】
他の実施例によれば、
図6の(D)に示すように第1のサブおむつ610の内側に第3のサブおむつ620(第3のサブ下着)が形成され、尻支持部600および膨張部602が第3のサブおむつ620内に位置することもできる。もちろん、太もも支持部と該当の膨張部も第3のサブおむつ620内に位置することができる。さらに他の実施例によれば、尻支持部600と前記太もも支持部は第1のサブおむつ610内に位置し、該当の膨張部は第2のサブおむつ612または第3のサブおむつ620内に位置することもできる。ただし、尻支持部600および膨張部602は第2のサブおむつ612内に一緒に位置するのが構造の側面で効率的である。
【0042】
一方、尻支持部および太もも支持部なしに膨張部のみで排便排尿を受容できる空間を形成することができるが、前記膨張部のみ存在すると、前記膨張部に空気が注入されていない状態では患者の排尿が外部に流れ出る可能性がある。一方、前記尻支持部および前記太もも支持部が前記膨張部と一緒に存在すると、前記膨脹部に空気が注入されていない状態でも前記尻支持部と前記太もも支持部によって基本的な空間が形成される。その結果、前記膨張部に空気が注入されていない状態でも患者の排尿が外部に排出されない。したがって、前記尻支持部、前記太もも支持部と前記膨張部が一緒に存在することが効率的である。また、これらの支持部が基本的な高さを有するため、皮膚とおむつ底面の間を分離することができ、褥瘡などの皮膚疾患を抑制することもできる。
【0043】
さらに他の実施例によれば、おむつの内部に空間分離部材が結合されて、前記おむつが2つの空間を含むことができる。前記空間のうち、上側空間にはユーザーの尻などが挿入され、下側空間には支持部および膨張部が位置することができる。このとき、前記空間分離部材は前記おむつから着脱可能である。
【0044】
図7は、本発明の他の実施例に係るおむつの一部分を概略的に図示した図面であり、
図8は、本発明の一実施例に係る支持部材を図示した図面である。
図9は、本発明の一実施例に係る尻支持部の動作を図示した図面であり、
図10は、本発明の一実施例に係る太もも支持部の動作を図示した図面である。
図11は、本発明の一実施例に係る管構造物を図示した図面である。ただし、説明の便宜のために、
図7はおむつの後面だけを示す。
【0045】
図7を参照すると、おむつの後面700の内側面のうち尻部700aまたは尻部700aと太もも部上に支持部材702が位置することができ、内側面700aと支持部材702の間に膨張部720、722および724が配列されることができる。ただし、膨張部722および724は、支持部材702上に位置することもでき、おむつの後面(700)の外側面下部に位置することもできる。支持部材702は、
図7および
図8に示すように尻支持部710、第1の太もも支持部712、第2の太もも支持部714、尻支持部710と第1の太もも支持部712を連結する第1の連結部800および尻支持部710と第2の太もも支持部714を連結する第2の連結部802を含むことができる。すなわち、尻支持部710と太もも支持部712および714が一体型に実装される。もちろん、尻支持部710と太もも支持部712及び714は、連結部800及び802なしにそれぞれ個別の部材として存在することもできる。
【0046】
一実施例によれば、尻支持部710と太もも支持部712および714は、連結部800および802よりも大きい高さを有し、連結部800および802上に洗浄管などが横切って配列される。
図9の(A)および(B)を参照して尻支持部710の動作を察すると、尻支持部710と尻部700aの内側面700a-1の間に位置する膨張部720に空気が注入されると、膨張部720が膨張し、その結果、尻支持部710が上昇して尻が持ち上げられる。
図10の(A)および(B)を参照して太もも支持部1010の動作を察すると、太もも支持部1010は、おむつの後面700のうち太もも部の内側面700b-1上に配列され、膨張部1012は、太もも部の外側面700b-2下部に配列される。このような配列状態において、空気注入管1014を介して膨張部1012に空気が注入されると、太もも支持部1010が持ち上げられ、その結果、太ももが上昇する。
【0047】
もちろん、内側面700b-1上に膨張部および太もも支持部1010が順次的に位置することもできる。ただし、
図10の構造が太もも部自体も上昇させるため、排尿などを排出管の方向に移動させるのにもっと有利である。全体的に察すると、尻支持部710と太もも支持部1010が上昇するにつれて排便排尿を受容できる空間が自然的に形成されることができる。上述した実施例において、排出管、洗浄管および乾燥管を言及していないが、
図1~
図6の内容と同一または類似するので、別途の説明はしていない。ただし、排出管、洗浄管および乾燥管は、上述した実施例のようにおむつに直接結合されることもできるが、
図11に示すようにおむつの内側面上に形成された管構造物1100に結合されることもできる。
【0048】
例えば、管構造物1100は、硬質のプラスチックで形成されることができ、排出管、洗浄管または乾燥管が固定的に結合され得る少なくとも1つのホール1102を含むことができる。すなわち、排出管、洗浄管または乾燥管は、おむつに直接結合されず、管構造物1100に結合されることができる。もちろん、管構造物1100は、おむつに進入する外部管と内側に位置する内部管を連結させる構造を有することもできる。すなわち、管構造物1100が排出管、洗浄管または乾燥管を結合させることができる限り、結合構造および方法は多様に変形されることができる。他の実施例によれば、支持部材および前記支持部材の上部または下部に位置する少なくとも1つの膨張部が、
図6の(C)および(D)に示すように第1のサブおむつ610と第2のサブおむつ612または第3のサブおむつ620を含むおむつの第2のサブおむつ612または第3のサブおむつ620内に位置することもできる。もちろん、前記支持部材または前記膨張部は第1のサブおむつ610内に位置し、前記膨張部または前記支持部材は第2のサブおむつ612内に位置することもできる。
【0049】
図12は、本発明の他の実施例に係るおむつを概略的に図示した図面であり、
図13は、本発明の一実施例に係る膨張部の構造および排便排尿の排出構造を図示した図面であり、
図14は、本発明の他の実施例に係る排便排尿の排出構造の概念を図示した図面であり、
図15は、本発明の他の実施例に係る膨張部の構造を図示した図面である。ただし、
図2~
図11での構成要素と同一の構成要素に対しては同一の図面符号を使用して説明を省略する。
【0050】
図12を参照すると、下着(おむつ)には
図2に図示された第1の排出管230以外に第2の排出管1200および風噴射部1202が追加的に存在することができる。第1の排出管230はおむつの後面中央部に連結され、第2の排出管1200は尻支持部または太もも支持部を上昇させる膨張部方向にして外部に連結されることができる。具体的には、
図13に示すように前記尻支持部または前記太もも支持部を上昇させる膨張部は、第1の膨張部1300、第2の膨張部1302および連結部1304を含むことができる。空気が注入される前には、膨張部1300および1302は、
図13の(A)に示すように膨張されていない状態であり、空気が注入されると、
図13の(B)に示すように膨張されることができる。
【0051】
一実施例によれば、連結部1304は膨張部1300または1302より小さい幅を有し、膨張部1300および1302の上端に連結されることができる。その結果、膨張部1300および1302が膨張すると、連結部1304の下端に排出通路が形成される。したがって、
図14に示すように排便排尿が集められた空間の排便排尿または汚染水が第1の排出管230を介して排出されるだけでなく、連結部1304下端の排出通路および第2の排出管1200を介して外部に排出されることができる。他の実施例によれば、膨張部が支持部の上に位置すると、前記支持部の一部分の下部が凹状に形成され、排出通路が形成されることができる。上述した内容において空気が注入される構造は図示していないが、膨張部1300および1302のうち1つに空気が注入され、注入された空気は連結部1304を介して他の膨張部に伝達されることができる。その結果、1つの膨張部1300または1302に空気が注入されると、膨張部1300および1302が全て膨張することができる。もちろん、膨張部1300および1302のそれぞれに空気が注入されることもできる。
図2の構造では、多量の排便や汚染水が発生すると、これを排出することが困難であった。したがって、このような排便や汚染水を円滑に排出するために、膨張部1300及び1302の連結部1304の下端に別の排出通路を形成した。
【0052】
また、上述した内容においては、尻支持部または太もも支持部のいずれかを上昇させる膨張部を介してのみ排出通路が形成されるものとして記載したが、尻支持部および全ての太もも支持部に排出通路が形成することもできる。
【0053】
他の実施例によれば、尻支持部および太もも支持部を上昇させるために、膨張部は、
図15に示すように「コ」の形状を有することができる。この場合も、連結部1404が第1の膨張部1400と第2の膨張部1402を連結させ、膨張部1400および1402の上端に連結されることができる。その結果、連結部1404の下端を介して排出通路が形成されることができる。ここで、第1の膨張部1400は尻および太もも一部を上昇させ、第2の膨張部1402は太ももの残りの部分を上昇させることができる。
【0054】
他の実施例によれば、連結部下端の排出通路に排便排尿や汚染水が良好に排出されるように風を噴射する風噴射部1202をさらに含むことができる。すなわち、風噴射部1202が、連結部下端の排出通路に排便や汚染水が流れるように前記排出通路方向に向かって風を噴射させることができる。高齢患者などの場合、1日に数十回も排便排尿を排出するので、
図2の構造においては多量の洗浄水を噴射しなければならず、これにより多量の汚染水が発生するため、多数のポンプを複数回動作させなければならない。一般的に病院では1つの病室に複数人の患者が入院しているため、このようなポンプの動作により多くの騒音を発生させることができ、他の患者の不便さを引き起こす可能性がある。したがって、騒音の少ない風を利用して排便または汚染水の排出を補助すると、洗浄水の噴射または排便排尿の噴射のためのポンプ動作の回数または時間を減らし、騒音を減らすことができる。
【0055】
一方、風噴射部1202を別途具備せず、乾燥管240を介して尻などを乾燥させた後、風が排出通路方向に吹くように乾燥管240の方向が転換されることもできる。さらに他の実施例によれば、連結部下端の排出通路にビニルなどの保護部材が配列されることができる。これは、排便排尿または汚染水の移動による汚染、汚れや臭いを最小限に抑えるためのものである。
【0056】
図16および
図17は、本発明の他の実施例に係るおむつを図示した図面である。
図16を参照すると、膨張部1600および1602の間に連結部なしに膨張部1600および1602の間が離隔された構造を有する。この場合、膨張部1600および1602が膨張すると自然に排出通路が形成される。前記排出通路と排出管が連結されて排便排尿または汚染水が前記排出通路および前記排出管を介して外部に排出される。
図17を参照すると、膨張部1700および1702は「コ」の形状を有し、膨張部1700および1702の間に連結部なしに膨張部1700および1702が離隔された構造を有することができる。その結果、膨張部1700および1702が膨張すると、自然に膨張部1700および1702の間に排出通路が形成される。
【0057】
図18は、本発明の一実施例に係るセンサの構造を図示した図面である。センサ1800は、排便排尿を感知できるセンサであり、おむつ後面の内側面上に位置することができる。ただし、排便排尿を感知できる限り、センサ1800の位置的な制限はない。一方、前記おむつが第1のサブおむつおよび第2のサブおむつを含む場合、前記センサは、前記第1のサブおむつ内に配列される。一実施例によれば、センサ1800は、
図18に示すように基底部1810、蓋1812、第1の電極1814および第2の電極1816を含むことができる。図示していないが、電極1814および1816を電源(図示せず)に連結する配線が存在することができる。
【0058】
第1の電極1814は、基底部1810上に形成され、蓋1812によって覆われている。 すなわち、蓋1812は、第1の電極1814上に形成されて第1の電極1814を覆う。第2の電極1816は、基底部1810上に形成され、蓋1812の外部に位置することができる。すなわち、第1の電極1814は蓋1812によって覆われ、第2の電極1816は蓋1812によって覆われない。このような構造を有するセンサ1800は、例えば後面の内側面上に位置し、抵抗の変化を感知して患者が排便排尿を排出したか否かを判断することができる。排便または排尿を排出したと判断された場合は、洗浄動作が遂行される。
【0059】
蓋1812は、第1の電極1814上に凸状に形成され、その上にホールが形成される。このような蓋1812がないと、男性の局部または女性の陰部部位が電極1814および1816に接触する可能性があり、その場合、局部または陰部部位の水分によって電極1814および1816が電気的に連結されて誤作動する可能性がある。すなわち、排便排尿を排出していない場合にもセンサ1800が排便排尿を排出したと誤動作する。このような問題を解決するために、第1の電極1814上に蓋812を形成して、局部または陰部部位が直接的に第1の電極1814に接触しないようにした。ただし、排便排尿の排出時に排尿などが第1の電極1814上に流れなければならないので、排尿などが通過できるホールが蓋1812に形成することができる。その結果、排便排尿時に排尿がホールを介して第1の電極1814に流れるので、電極1814および1816が電気的に連結されてセンサ1800の抵抗が変化する。センサ1800は、このような抵抗変化を通じて排便排尿を感知する。一方、このような蓋1812を形成すると、高く突出した長さだけ股間が後退することにより排泄時に排便が溜まる位置もまた後退する。その結果、排泄された排便は後述する底板に安定的に溜まることができる。
【0060】
他の実施例によれば、蓋812にホールが形成されないこともでき、例えば、蓋812が皮革などの材料で形成されることができる。ホールが形成されなくても排尿などが蓋812に沿って流れることによって、電極1814および1816を電気的に連結させることもできる。もちろん、センサ1800は、排便排尿を感知できる限り、
図18の構造に限定されない。
【0061】
図19は、本発明の一実施例に係る底板の構造および配列を図示した図面であり、
図20は、本発明の他の実施例に係る底板の構造および配列を図示した図面である。底板1900(排出補助部または補助板)は、おむつの後面の内側面、第1のサブおむつ610、第2のサブおむつ612または第3のサブおむつ620の内側面上で、例えば股間付近に配列される。もちろん、底板1900は、おむつの外部に配列することもできる。このような底板1900は、上面および下面が平らであることができる。その結果、底板1900が、例えばおむつの後面の内側面上に配列されると排便が安定的に溜まり、空間に受容された排便排尿が排出口方向に良好に滑ることができる。すなわち、底板1900は、排便排尿が排出口方向に良好に排出されるように補助することができる。また、底板1900は、尻支持部、第1の膨張部、太もも支持部および膨張部によって形成される排便排尿を受容できる空間を安定的に維持することができる。一般的に、患者はベッドに横になっていて、患者とベッドの間に布団が置かれることができる。この場合、布団によっておむつ部分、特に前記空間が形成された部分が凸状に突出されることができ、その結果、排便排尿を受容できる空間が小さくなる可能性がある。
【0062】
一方、底板1900が存在する場合には、布団と関係なく前記空間に対応するおむつ部分を常に平らに維持することができ、その結果、排便排尿を受容できる空間を十分に確保することができる。ただし、このような機能のためには底板1900が安定的に固定される必要があり、このために底板1900はボディ1910の両側面に羽1912および1914が形成された構造を有し、羽1912および1914が支持部材または膨張部によって押されるようにする。もちろん、ボディ1910の一部分が前記支持部材または前記膨張部によって押される。この場合、患者の体重によって底板1900が押されるようになり、底板1900は安定的に固定されるだけでなく、底と水平を維持することができる。このとき、ボディ1910は「コ」形状の支持部材のうち側面部材1932および1934の間の空間に位置し、羽1912および1914は側面部材1932および1934によって押される。
【0063】
一方、底板1900は、支持部材と膨張部の間に挿入されることもできる。他の実施例によれば、
図20に示すように底板1900の一部分、特に排便が落ちる部分にホールまたは透明部分2000が形成されることができ、排便を受容する観点からホールよりは透明部分(2000)が好ましい。これは排便を感知するためである。具体的には、おむつ内部で底板1900を基準に発光部と受光部が対称的に配列され、前記発光部から出力された光が底板1900の透明部分2000を通過して受光部に入射されることができ、前記受光部は感知結果を外部に出力することができる。排便が排泄されない場合または排尿の場合には透明部分2000が透明な状態を維持するが、排便が排泄される場合には透明部分2000が不透明になる。このような差異によって排便が排泄されたか否かを感知することができる。もちろん、不透明になった透明部分2000は、洗浄時に再び透明に変化される。
【0064】
一方、透明部分2000を除く底板1900の残りの部分は不透明であることができる。このような底板1900の構造においては、支持部材と膨張部が第1のサブおむつ610の内側面に配列され、底板1900が前記内側面で前記膨張部下部に位置したり、前記支持部材は第1のサブおむつ610の内側面に位置し、前記膨張部は第2のサブおむつ612内に位置し、底板1900が前記内側面で前記支持部材下部に位置したりすることができる。または、前記支持部材と前記膨張部が第2のサブおむつ612内に位置する場合、底板1900は第1のサブおむつ610の内側面に位置したり、第2のサブおむつ612内で前記支持部材と前記膨張部の下部に位置したりすることもできる。
【0065】
一方、前記発光部と前記受光部は、底板1900を基準に対称的に配列され、第1のサブおむつ610の一部が、光が透過できるように透明に形成されるが、底板1900の一側面上部に一緒に位置することもできる。この場合、底板1900に透明部分2000ではなく反射部分が形成されることもできる。また、前記受光部が光を感知すると電気を発生させることができる太陽光パネルが前記おむつの内部に追加的に形成されることもできる。
【0066】
さらに、底板1900およびおむつに透明部分を、距離をおいて複数形成すれば、排便の落ちる部位が狭いか広いかを測定することができ、その結果、排便の量をある程度測定することができる。もちろん、排便の水っぽさの程度に応じて透明部分2000を通過する光の量が変わるので、このような光の量を通じて排便の質も測定することができる。この場合、1つの発光部が使用されることもできるが、複数の発光部が使用されることもできる。
【0067】
一方、前記おむつの透明部分は、材質自体が透明材料であったり、前記おむつにホールが形成され、その上に透明部材(例えば、透明プラスチック板)が付着されたりすることもできる。他の実施例によれば、底板なしに透明部分がおむつの一部分に形成され、前記透明部分を基準に発光部および受光部が配列されて排便を感知することもできる。もちろん、前記おむつの一部分に反射体が形成され、光の反射を利用して排便を感知することもできる。この場合、前記反射体を基準に同じ方向に発光部および受光部が配列される。このとき、前記受光部として照度センサまたは太陽光センサが使用されることができる。
【0068】
一方、上述した内容においては底板が一体型構造物であったが、分離された複数のサブ底板で実装されることもできる。前記サブ底板は並んで配列されることができる。このように分離されたサブ底板を使用すると、ユーザーがベッドに横になっているときだけでなく座っているときも、前記サブ底板がユーザーの尻を自然に支持することができる。
【0069】
図21は、本発明の一実施例に係る排便排尿用下着の一部分を概略的に図示した図面であり、
図22は、本発明の他の実施例に係る底板の上面を図示した図面であり、
図23は、
図22の底板の下面を図示した図面であり、
図24は、本発明の一実施例に係る支持部が底板上に置かれた構造を図示した図面であり、
図25は、本発明の一実施例に係る第1のサブおむつの一部分または第1のサブおむつと第2のサブおむつが接する部分を概略的に図示した図面であり、
図26~
図27は、本発明の一実施例に係る支持部、底板および設置構造物の配列を概略的に図示した図面であり、
図28は、本発明のさらに他の実施例に係る排便排尿用下着を概念的に図示した図面であり、
図29は、本発明のさらに他の実施例に係る排便排尿用下着を概念的に図示した図面である。
【0070】
本発明の排便排尿用下着は、2つの構造を有することができる。第1の構造として、排便排尿用下着は、
図21に示すように下着部材2100内部に空間分離部材2102が形成される構造を有する。この場合、前記排便排尿用下着は、空間分離部材2102によって上側の第1の空間2150および下側の第2の空間2152を有する。第1の空間2150にはユーザーの尻などが収容され、第2の空間2152には支持部2104、膨張部2120および底板2106が含まれる。このとき、膨張部2120は、支持部2104の下部または上部に位置することができ、底板2106は、プラスチックで形成される。
【0071】
また、空間分離部材2102は、下着部材2100に着脱式に付着されることができる。このように空間分離部材2102を着脱式に実装すると、排便排尿の処理後に空間分離部材2102のみを分離して洗浄した後、再付着して使用することができる。すなわち、空間分離部材2102の洗浄のみで前記排便排尿用下着を清潔に維持することができる。第2の構造として、排便排尿用下着は、
図28に示すように尻および太ももが挿入される第1のサブ下着2800および第1のサブ下着2800の下部に連結された第2のサブ下着2802を含むことができる。このとき、第2のサブ下着2802内には、支持部2104、膨張部2120および底板2106が含まれることができる。このとき、膨張部2120は、支持部2104の下部または上部に位置することができる。ここで、第1のサブ下着2800の内部空間は、第1の構造の第1の空間2150に対応し、第2のサブ下着2802の内部空間は、第1の構造の第2の空間2152に対応することができる。
【0072】
以下では、第1の構造に基づいて排便排尿用下着の構造および動作を詳察する。第2の構造において、第1のサブ下着2800の下面または第1のサブ下着2800と第2のサブ下着2802が接する部分が透明部材で形成される点を除いては、第2の構造の動作は第1の構造の動作と類似する。第2の空間2152内で、底板2106上に支持部2104および膨張部2120が順次的に配列される。一実施例によれば、底板2106は、
図22に示すように相互分離された第1のサブ底板2200および第2のサブ底板2202を含むことができる。このようにサブ底板2200および2202が分離されていると、ユーザーが横になっているときだけでなく座っているときも心地よさを維持することができる。もちろん、上述した内容においては2つのサブ底板2200および2202を言及したが、3つ以上のサブ底板から構成されることもできる。このような底板2106は、下着部材2100の下面または第2のサブ下着2802の下側内側面に結合されることもできる。
【0073】
一実施例によれば、第1のサブ底板2200上には「コ」形状の垂直部2210が形成され、第2のサブ底板2202上には「¬」形状の垂直部2212が形成されることができる。このとき、垂直部2210および2212のうち対向する部分は並んで配列される。その結果、
図21に示すように垂直部2210および2212によって空間2230が形成される。ただし、垂直部2210および2212によって形成される空間2230の一部分にはホール2240が形成される。このようなホール2240は、排便排尿の排出する通路に該当する部分である。
【0074】
このような底板2106の構造において、
図24に示すように底板2106上に「コ」形状の支持部2104が置かれることができる。例えば、支持部2104が底板2106上で底板2106の垂直部2210および2212に沿って垂直部2210および2212の外側に配列されることができる。すなわち、支持部2104が垂直部2210および2212を囲むことができる。具体的には、支持部2104のうち、尻部に対応する部分が第2のサブ底板2202上に配列され、太もも部に対応する部分が第2のサブ底板2202および第1のサブ底板2200にわたって配列されることができる。
【0075】
このような支持部2104が底板2106上に配列された状態で、膨張部2120が支持部2104上に配列されることができる。底板2106上に支持部2104および膨張部2120が配列された構造物が第2の空間2152に配列され、ユーザーの尻および太ももが第1の空間2150上に配列されるので、膨張部2120が膨張すると、第1の空間2150内の尻または太ももが上昇することができる。この場合、底板2106および支持部2104は、膨張部2120が膨張しても元の状態を維持する。
【0076】
一実施例によれば、尻膨張部および太もも膨張部が存在することができ、前記尻膨張部は、第2の空間2152で支持部2104の上部または下部に位置することができ、前記太もも膨張部は、前記排便排尿用下着の外側に太ももに対応する部分に位置することができる。このとき、太もも支持部は、前記排便排尿用下着の内側に位置することができる。もちろん、前記太もも膨張部もまた前記排便排尿用下着の第2の空間2152内に位置することもできるが、前記排便排尿用下着の外側に位置することが前記太ももを十分に持ち上げることができるので、より効率的である。前記太もも膨張部が前記排便排尿用下着内に位置すると、前記太もも膨張部が膨張しても前記太ももが十分に上昇できないが、前記太もも膨張部が前記排便排尿用下着の外部に位置すると、前記太ももが十分に上昇することができる。その結果、受容された排便排尿がより良好に排出されることができる。
【0077】
他の実施例によれば、第1の支持部2104上に膨張部2120が存在し、第2の空間2152内で膨張部2120上に第2の支持部(サブ支持部)が追加的に存在することができる。前記第2の支持部は、ユーザーの尻を心地よく支持する役割を遂行することができる。このために、前記第2の支持部の強度は、第1の支持部2104の強度より弱くてもよく、エンボス構造を有することもできる。すなわち、第1の支持部2104は硬い支持部であることができ、第2の支持部は柔らかい支持部であることができる。さらに他の実施例によれば、第1の支持部2104上に存在する膨張部2120内に第2の支持部が存在することができる。前記第2の支持部は、膨張部2120が膨張していない状態でユーザーの尻を柔らかく支持する役割を遂行することができる。このとき、前記第2の支持部の強度は、第1の支持部2104より弱くてもよい。さらに他の実施例によれば、膨張部2120の上下部に支持部が存在し、膨張部2120の内部にも支持部が存在することができる。さらに他の実施例によれば、第1の支持部上に第2の支持部および膨張部が順次的に位置することができる。この場合も、第2の支持部の強度は、第1の支持部の強度より弱くてもよい。すなわち、膨張部2120の上下部または内部に追加の支持部が存在することができ、前記支持部の強度または材質が互いに異なることができる。
【0078】
一方、本実施例の排便排尿用下着は、光センサを利用して排便排尿を感知することができる。このような構造のために、
図22に示すように第1のサブ底板2200のうち垂直部2210に形成される空間2230内に少なくとも1つの光受信部2204が形成され、
図21および
図25に示すように空間分離部材2102は透明部2102aおよび連結部2102bを含むことができる。第2の構造では、第1のサブ下着2800と第2のサブ下着2802が接する部分または第1のサブ下着2800のうち空間2230に該当する部分が光の透過を可能にする透明な物質で形成されることができる。空間分離部材2102は、透明部2102aまたは第1のサブ下着2800の透明部分は、底板200の垂直部2210および2212に形成される空間2230に対応して位置することができる。
【0079】
一実施例によれば、
図22および
図27に示すように、第1のサブ底板2200のうち垂直部2210上に光送信部2206を形成されることができる。その結果、光送信部2206から出力された光が透明部2102aを通過して第1の空間2150に進入した後、透明部2102aを介して第2の空間2152内の光受信部2204に入射されることができる。透明部2102a上に排便が存在すると、光受信部2204に入射される光の量が小さくなる。すなわち、前記光センサを介してユーザーが排便を排出したか否か、排便の水っぽさの程度などを把握することができる。
【0080】
また、
図24に示すように、光受信部2204が第1のサブ底板2200上に離隔された状態で並んで配列されることができる。このように光受信部2204を配列すると、排便の量を大略的に把握することができる。
図24において3つの光受信部2204に光が受信されなかったり、または少なく受信されたりすると排便の量が多いことを示し、1つの光受信部2204に対してのみ光の受信が少ないと排便の量が少ないことを意味する。他の実施例によれば、
図21に示すように、第1の空間2150内で第1のサブ底板2200上に「逆T」の形状の設置構造物2108が配列されることができる。この場合、設置構造物2108上に光送信部(赤い点線部分)が形成されることもできる。その結果、前記光送信部から出力された光が、透明部2102aを介して光受信部2204に入射されることができる。
【0081】
さらに他の実施例によれば、光送信部は排便排尿用下着の外部に位置することができ、前記光受信部は前記排便排尿用下着の内側に位置することができる。このとき、前記排便排尿用下着には、前記光送信部から出力された光が内部に入射できるようにする透明部が形成されることができる。すなわち、前記光送信部から出力された光は、前記排便排尿用下着に入射され、排便排尿などを透過または反射して前記光受信部に受信されることができる。これにより、前記排便排尿の排出有無が感知される。さらに他の実施例によれば、前記光送信部と前記光受信部が全て排便排尿用下着の外部に位置することができる。このとき、前記光送信部から出力された光が入射することができる第1の透明部と、前記排便排尿などを透過または反射された光が通過することができる第2の透明部が前記排便排尿用下着に存在することができる。
【0082】
設置構造物2108を詳察すると、設置構造物2108は、底部2108aおよび支持部2108bを含むことができる。ここで、底部2108aは第1のサブ底板2200上に配列されることができ、支持部2108bは底部2108aと交差して、好ましくは垂直に配列されることができる。一実施例によれば、支持部2108bの後面には底洗浄管および人体洗浄管が収容されることができる後面空間2140が形成される。前面の下側および上側にそれぞれホール2130、2132が形成でき、底部2108a上に少なくとも1つの第1のノズル2110が形成され、底部2108aを介して第2のノズル2112が外部に露出することができる。
【0083】
このとき、第1のノズル2110および第2のノズル2112は、支持部2108bの後面空間2140に挿入された底洗浄管にそれぞれ連結される。その結果、第1のノズル2110を介して水を噴出させると排便排尿が正面方向に移動し、第2のノズル2112を介して水を噴出させると排便排尿が側面方向に移動する。一実施例によれば、空間分離部材2102の透明部2102aの一部分(
図25の赤い点線)にホールが形成され、前記ホールに対応する支持部2104を介してホール2400が形成される。このようなホールおよびホール2400は、垂直部2210および2212によって形成された空間2230の一部分に形成されたホール2240に対応する。その結果、ノズル2110および2112によって移動された排便排尿が透明部2102aのホール、支持部2104のホール2400および排出管を介して外部に排出することができる。ここで、前記排出管は、支持部2104のホール2400に対応する部分で下着部材2100に連結される。
【0084】
支持部2108bの下側に形成されたホール2130には、支持部2108bの後面空間2140に収容された人体洗浄管と連結された第1の人体ノズルが形成され、上側に形成されたホール2132には、前記人体洗浄管と連結された第2の人体ノズルが形成される。前記第1の人体ノズルはユーザーの尻を洗浄する役割を遂行し、前記第2の人体ノズルは性器を洗浄する役割を遂行することができる。一実施例によれば、支持部2108b全体または上側部はフレキシブルな材質で構成されることができる。これは、ユーザーの姿勢に関係なく支持部2108bを安定的に維持するためである。一実施例によれば、支持部2108bの前面上に光送信部が設けられることができ、例えば
図21の赤い点線で示されるようにホール2130および2132の間に前記光送信部が形成されることができる。前記光送信部から出力された光は、空間分離部材2102の透明部2102aまたは第1のサブ下着2800の下面の透明部分を介して第1のサブ底板2200上に位置する光受信部(2204)に入射されることができる。この場合、第1のサブ底板2200の垂直部2210に形成された光受信部2206が存在しなくてもよい。
【0085】
一実施例によれば、
図25に示すように、例えば空間分離部材2102の透明部2102aに金属体2502が含まれ、
図23に示すように、底板2106、例えば第1のサブ底板2200の底面に磁石が形成される。その結果、空間分離部材2102の透明部2102aが底板2106の空間2230に安定的に密着される。もちろん、透明部2102aを底板2106に安定的に密着させる限り、磁石を利用した方法以外にも他の方法が使用されることができる。例えば、底板2106に溝を形成した後、透明部2102aの少なくとも一部をはめることもでき、透明部2102aを底板216に接着させることもできる。
【0086】
一方、上述した内容においては空間分離部材2102に透明部2102aが存在するか、または第1のサブ下着2800の下面一部分が透明であると説明したが、空間分離部材2102および第1のサブ下着2800の下面に透明部分が存在しないこともできる。この場合には、光センサを利用して排便排尿の排出を感知せずに荷重センサなどの他の方式によって排便排尿の排出を感知することができる。もちろん、空間分離部材2102にホールを形成して光センサを利用することもできる。
【0087】
上述した内容においては空間分離部材2102を利用したが、
図29に示すように空間分離部材なしに下着部材2900内部が1つの空間で存在し、前記空間内に底板2902、支持部2904、膨張部2906およびユーザーの尻などが収容されることができる。例えば、下着部材2900内側の両終端に連結された連結部材(例えば、布2908)が底板2902の垂直部に連結され、底板2902の内部空間には透明部が存在しないことができる。すなわち、下着部材2900内部に連結される連結部材2908が存在はするが、連結部材2908が下着部材2900の内部空間を完璧に2つの空間に分離させないことができる。このとき、排便排尿は底板2902の垂直部によって形成された空間に受容される。もちろん、光センサおよび設置構造物は、上述した内容と類似して形成される。
【0088】
例えば、底板2902は、相互分離された第1のサブ底板および第2のサブ底板を含み、前記第1のサブ底板と前記第2のサブ底板は連続的に配列され、前記第1のサブ底板および前記第2のサブ底板の一面上にそれぞれ垂直部が形成され、前記垂直部によって前記特定空間が形成され、支持部2904が前記垂直部を囲むことができる。また、前記第1のサブ底板上に少なくとも1つの光受信部が形成され、前記サブ底板の垂直部のうち1つに光送信部が形成され、前記光送信部から出力された光は既光受信部に入射され、前記光の送受信を通じて排便排尿の排出を感知することができる。
【0089】
さらに、底板2902上に配列される設置構造物は、底部および前記底部と交差して配列される支持部を含み、前記支持部の後面空間に底洗浄管が収容され、前記底部には前記底洗浄管と連結された第1のノズルが形成され、前記底洗浄管に連結された第2のノズルが前記底部を介して外部に露出されることができる。この場合、前記第1のノズルから出力された洗浄水は底板2902上で排便排尿を正面方向に移動させ、前記第2のノズルから出力された洗浄水は底板2902上で排便排尿を側面に移動させ、前記移動された排便排尿は、支持部2904のホールおよび排出管を介して外部に排出されることができる。
【0090】
一方、前述した実施例の構成要素は、プロセス的な観点から容易に把握することができる。すなわち、各々の構成要素は、各々のプロセスとして把握することができる。さらに、前述した実施例のプロセスは、装置の構成要素の観点から容易に把握することができる。本発明の実施例は、例示の目的のために開示されたものであり、本発明に対する通常の知識を有する当業者であれば、本発明の思想と範囲内で多様な修正、変更、付加が可能であり、このような修正、変更および付加は、下記の特許請求の範囲に属するものとみなすべきである。
【符号の説明】
【0091】
200a 前面
200b 後面
200b-1 内側面
200b-2 外側面
200c 連結面
210 尻部
210a 空間
212 第1の太もも部
214 第2の太もも部
216 弾性部
220 尻支持部
220a 尻支持部
220b 尻支持部
222a 第1の太もも支持部
222b 第2の太もも支持部
224 腰支持部
230 第1の排出管
232 連結部
234 洗浄管
236 連結部
238 洗浄水部
240 乾燥管
242 連結部
250 収集部
300 空気注入管
310 連結部
400 空気注入管
600 尻支持部
602 膨張部
604 空気注入管
610 第1のサブおむつ
612 第2のサブおむつ
620 第3のサブおむつ
700 おむつの後面
700a 尻部
700a-1 尻部の内側面
700a-2 尻部の外側面
700b-1 太もも部の内側面
700b-2 太もも部の外側面
700b 太もも部
700c 太もも部
702 支持部材
710 尻支持部
712 太もも支持部
714 太もも支持部
720 膨張部
722 膨張部
724 膨張部
800 連結部
802 連結部
900 空気注入管
1010 太もも支持部
1012 膨張部
1014 空気注入管
1100 管構造物
1102 ホール
1200 第2の排出管
1202 風噴射部
1300 膨張部
1302 膨張部
1304 連結部
1400 第1の膨張部
1402 第2の膨張部
1404 連結部
1600、1602 膨張部
1700、1702 膨張部
1800 センサ
1810 基底部
1812 蓋
1814、1816 電極
1900 底板
1910 ボディ
1912、1914 羽
1932、1934 側面部材
2000 透明部分
2100 下着部材
2102 空間分離部材
2102a 透明部
2102b 連結部
2104 支持部
2106 底板
2108 設置構造物
2108a 底部
2108b 支持部
2110 第1のノズル
2112 第2のノズル
2120 膨張部
2130 ホール
2132 ホール
2140 後面空間
2150 第1の空間
2152 第2の空間
2200 第1のサブ底板
2202 第2のサブ底板
2204 光受信部
2206 光送信部
2210 垂直部
2212 垂直部
2230 空間
2240 ホール
2400 ホール
2502 金属体
2800 第1のサブ下着
2802 第2のサブ下着
2900 下着部材
2902 底板
2904 支持部
2906 膨張部
2908 連結部材
【国際調査報告】