(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-22
(54)【発明の名称】自動ロック機構、ロックシステム及びロック機構を動作させる方法
(51)【国際特許分類】
B65D 88/12 20060101AFI20240515BHJP
B63B 25/00 20060101ALI20240515BHJP
【FI】
B65D88/12 U
B63B25/00 101A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571458
(86)(22)【出願日】2021-10-05
(85)【翻訳文提出日】2024-01-16
(86)【国際出願番号】 EP2021077423
(87)【国際公開番号】W WO2022242888
(87)【国際公開日】2022-11-24
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DK
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523115678
【氏名又は名称】エスエイチ グループ エー/エス
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ラース プレスト
【テーマコード(参考)】
3E170
【Fターム(参考)】
3E170AA21
3E170AA22
3E170RA02
3E170RA20
3E170VA16
3E170WF04
3E170WF07
(57)【要約】
本発明は、自動ロック機構、ロックシステム及びロック機構を動作させる方法に関する。ロック機構は、ハウジングと、細長いシャフト要素と、機器モジュール又は貨物コンテナの部分との相互接続のための上端部と、を備え、シャフト要素及び上端部は上記ハウジング内で長手方向に変位可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付け面への機器モジュール又は貨物コンテナの相互接続のための自動ロック機構(10)であって、該自動ロック機構(10)は、ハウジング(12)と、細長いシャフト要素(14)と、前記機器モジュール又は貨物コンテナの部分(36)との相互接続のための上端部(16)と、を備え、前記シャフト要素(14)及び前記上端部(16)は前記ハウジング(12)内で長手方向に変位可能である、自動ロック機構(10)。
【請求項2】
前記シャフト要素(14)及び前記上端部(16)の少なくとも一部が、前記長手方向の変位の方向に略平行な軸に関して回転を可能に配置された、請求項1に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項3】
前記上端部(16)は、前記回転による、前記機器モジュール又は貨物コンテナのISOコンテナコーナーなど、前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)との相互接続のために、円錐状上部要素などの回転可能な上部要素(18)を備える、請求項1又は2に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項4】
前記上端部(16)は、前記上部要素(18)と前記細長いシャフト要素(14)の間に延在するカラー部分(22)を備え、該カラー部分(22)は前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)の開口(36´)との係合のために回転不能な態様で配置される、請求項3に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項5】
前記細長いシャフト要素(14)は、前記カラー部分(22)に関して回転可能である、請求項4に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項6】
前記細長いシャフト要素(14)を前記長手方向に変位させるための駆動手段(24、24´)を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項7】
前記回転を生成するための力伝達手段(26、26´)を備える請求項2から6のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項8】
前記ハウジング(12)に対する長手方向変位及び/又は回転に対して前記細長いシャフト要素(14)及び/又は前記上部要素(18)をロックするためのロック手段(28)を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項9】
前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)の開口(36´)との係合時に前記カラー部分(22)及び前記当接要素(38)を割出しするために、前記当接要素(38)と前記細長いシャフト要素(14)の間の境界部に、ボールロックなどの解除可能なロック機構(32)を備える請求項1から8のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項10】
前記上端部(16)は、前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)に対向するための当接面(40)を有する当接要素(38)を備える、請求項2から9のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の少なくとも1つの自動ロック機構(10)と、前記機器モジュール又は貨物コンテナに対向するための上面を有して前記取付け面との接続のために適合された取付け面要素(34)と、を備え、前記ハウジング(12)は前記取付け面要素(34)に接続される、ロックシステム(10´)。
【請求項12】
前記取付け面要素(34)は、下向きテーパー状の周囲側縁を有する、請求項11に記載のロックシステム(10´)。
【請求項13】
前記上端部(16)は、2つの位置、すなわち、前記上部要素(18)が前記取付け面要素の前記上面から実質的に突出せずに配置された第1の格納位置と、前記上部要素(18)が前記上面から突出する第2の突出位置と、の間で長手方向に変位可能である、請求項11又は12に記載のロックシステム(10´)。
【請求項14】
請求項1から10のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)又は請求項11から13のいずれか一項に記載のロックシステム(10´)を動作させる方法であって、
前記自動ロック機構(10)を取付け面に設けるステップであって、前記自動ロック機構(10)は前記取付け面に対して実質的に突出しない位置に配置される、ステップと、
機器モジュール又はコンテナを前記取付け面上の特定の位置に配置するステップであって、前記機器モジュール又はコンテナは前記自動ロック機構(10)との相互接続のための部分(36)を備える、ステップと、
前記細長いシャフト要素(14)及び前記上端部(16)を、前記上端部(16)の少なくとも一部が前記機器モジュール又はコンテナの前記部分内に突出するように、前記機器モジュール又はコンテナに向かう方向に変位させるステップと、
を備える方法。
【請求項15】
前記自動ロック機構(10)は、前記機器モジュール又はコンテナを前記取付け面上の所定距離だけ上昇させるために、前記当接要素(38)が前記取付け面上に延在するように長手方向に変位可能となる、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取付け面へのコンテナモジュールの連結など、物体の機械的連結の分野に関する。
具体的には、本発明は、自動ロック機構、取付け面に物体を相互接続するための少なくとも1つのロック機構を備えるロックシステム、及びロック機構を動作させる方法に関する。
【0002】
本発明のロック機構及びロックシステムは、船舶上の取付け面などの取付け面に接続される標準貨物コンテナ又は20フィート若しくは40フィート貨物コンテナ又は複数の相互接続された貨物コンテナに対応するサイズを有する機器モジュールと組み合わせて使用されるのに特に適する。
【背景技術】
【0003】
コンテナ若しくは機器モジュールの運送、すなわち、一般に運送の技術分野において、標準ISO1161コンテナコーナーなどの標準コンテナコーナーで使用されるのに適したISOツイストロックなどの手動操作標準ツイストロックを用いることによって、機器モジュール又は貨物コンテナを船舶のデッキ、トラック又は貨物列車などの取付け面に相互接続することが知られている。
【0004】
コンテナ又は機器モジュールを取付け面に相互接続する動作のために、作業者は、手動でロックをロック位置に操作し、又はロック位置から解除する必要があることが知られている。したがって、コンテナ又はモジュールは非常に重く、通常は数トンの重さがあるため、操作には時間がかかり、作業者の安全上の危険が懸念される。
特に、モジュール又はコンテナを貨物船に配置し、そのコンテナ/モジュールが相互に対して近接して位置決めされて積載配置される場合、作業者が手動でツイストロックをロック/ロック解除するのは困難であり、危険でありかつ重労働となる。また、コンテナ/モジュールが相互に対して積載配置される状況では、作業者は全てのツイストロックにアクセスすることはできず、そのツイストロックをロックすることはできない。これにより、一部のコンテナ/モジュールは、取付け面と完全には相互接続されない。
【0005】
従来技術のシステムの一例が、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】デンマーク国特許発明第179486号明細書
【発明の概要】
【0007】
本発明の課題は、上記の不利益を克服する自動ロック機構、ロックシステム及びロック機構を動作させる方法を提供することである。
【0008】
上記課題及び有利な効果は、他の多数の課題及び有利な効果とともに、本発明の以下の説明から明らかとなり、以下によって得られる本発明の第1の態様による。
取付け面への機器モジュール又は貨物コンテナの相互接続のための自動ロック機構であって、そのロック機構は、ハウジングと、細長いシャフト要素と、機器モジュール又は貨物コンテナの部分との相互接続のための上端部と、を備え、シャフト要素及び上端部はハウジング内で長手方向に変位可能である。
【0009】
これにより、自動ロック機構は船舶のデッキ、トラック又は貨物列車などの取付け面に取外し可能に又は恒久的に設置されるのに適し、ロック機構は少なくとも2つの位置、すなわち、上端部が機器モジュール又は貨物コンテナの部分から係合解除された第1の位置、及び上端部が機器モジュール又は貨物コンテナの部分に係合された第2の位置となり得る。
基本的実施形態では、接続のための機器モジュール又は貨物コンテナの部分がロック機構に正しく整合するようにモジュール/コンテナが取付け面上に正しく位置決めされると、自動ロック機構は第1の位置から第2の位置に移動する。好ましくは、モジュール/コンテナは各コーナーにおける接続のための部分を備え、その部分は、好ましくは、標準ISOコンテナコーナーとして配置される。各モジュール/コンテナは、取付け面内又は取付け面上に配置された対応する数の自動ロック機構との相互接続のために、そのような接続部分をより少なく又はより多く備えていてもよい。
上端部が接続のためのモジュール/コンテナの部分内に突出すると、モジュール/コンテナが取付け面にわたって意図せず移動することが防止される。
【0010】
自動ロック機構は、好ましくは、取付け面に取外し可能に配置される。ロック機構は、細長いシャフト要素及び上端部が長手方向に変位可能に配置されたハウジングを備える。
ハウジングは、ロック機構が取付け面内に配置可能となるように、取付け面への接続のための手段を備える。接続のための手段は、ボルト締結手段、又はロック機構を取付け面に解放可能に接続するための他の適切な締結手段を備えていてもよい。
取付け手段は、好ましくは、取付け面要素を備え、それはプレート状要素の上側部分が取付け面の一部を形成するように取付け面に取外し可能に組み込むことができるプレート状要素として配置される。プレート状要素は開口を備え、ロック機構は少なくとも上部要素が開口を通じて延在してモジュール/コンテナの部分と係合することができるようにプレート状要素の下面に接続可能である。
プレート状要素は、第1の手段、例えば、多数の締結ボルトを介したハウジングとの連相互接続のためのボルト孔、及び第2の手段、例えば、プレート状要素を船舶のデッキ、トラック又は貨物列車などの取付け面に接続するためのボルト孔としても配置されるものを備える。
プレート状要素をハウジングに接続するための手段及び取付け面は、様々な部分の相互接続、好ましくは解放可能な相互接続のために様々に配置された接続手段など、ボルト孔とは異なる態様で配置されてもよく、それは、当業者の能力内にある。
【0011】
ハウジングは、好ましくは、水、オイル、水分、汚れなどがロック機構の内部に入ることがないように、液密ハウジングとして封止及び配置される。したがって、ハウジングとシャフト及び/又は上端部との間には、ロック機構の不具合をもたらし得る異物の侵入を防止するように、パッキン、例えば、ゴムパッキン/Oリングなどの適宜の封止手段が配置される。
【0012】
ロック機構は、好ましくは、ロック機構がモジュール/コンテナから切り離される位置と、ロック機構がコンテナに接続される位置との間を上端部が移動できるように、ハウジングに対する細長いシャフト要素及び/又は上端部の長手方向の変位を実行するための駆動手段を備える。駆動手段は、ロック機構に組み込まれてもよいし、細長いシャフト要素及び/又は上端部を変位させる外部駆動機構として配置されてもよい。
【0013】
好ましくは、駆動手段は、ハウジングに組み込まれ、油圧ピストン、ネジ山機構又はラックアンドピニオン機構を備える。
【0014】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、シャフト要素及び/又は少なくとも上端部の一部が、長手方向の変位の方向に略平行な軸に対して回転可能に配置される。
【0015】
上端部の少なくとも一部が突出してモジュール/コンテナの部分と係合するように細長いシャフト要素が変位された後に、モジュール/コンテナの縦方向への移動を防止するために回転後の上端部の少なくとも一部がモジュール/コンテナの部分と係合するように、細長いシャフト要素及び/又は上端部の少なくとも一部がハウジング内で回転可能に配置される。シャフト要素及び/又は上端部の少なくとも一部の回転動作は、適宜の力伝達手段によって自動的に行われる。
力伝達手段は、ロック機構に組み込まれてもよいし、細長いシャフト要素及び/又は上端部の少なくとも一部を回転させる外部力伝達手段として配置されてもよい。力伝達手段は、油圧式、電気的、空圧式又は機械的手段などの任意の適宜の力によって駆動され得る。
【0016】
好ましくは、力伝達手段は、ハウジングに組み込まれ、油圧ピストン、ネジ山機構又はラックアンドピニオン機構を備える。
【0017】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、上端部は、回転による、機器モジュール又は貨物コンテナのISOコンテナコーナーなど、当該機器モジュール又は貨物コンテナの部分との相互接続のために、円錐状の上部要素などの回転可能な上部要素を備える。
【0018】
好適な実施形態では、上端部は、好ましくは標準ISOコンテナコーナーと連結するのに適した円錐状の上部要素である回転可能な上部要素を備える。
力伝達手段の作動によって、上部要素は、回転してモジュール/コンテナの部分と係合する。
【0019】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、上端部は、上部要素と細長いシャフト要素の間に延在するカラー部分を備え、そのカラー部分は機器モジュール又は貨物コンテナの部分の開口との係合のために回転不能な態様で配置される。
【0020】
上端部は、細長いシャフト要素及び/又は上端部が変位されるとモジュール/コンテナの部分への開口と相互作用するカラー部分を備える。好ましくは、開口は、標準ISOコンテナコーナーにおける標準長穴に対応する。
上端部が変位されてモジュール/コンテナの部分と係合すると、カラー部分が開口内に突出し、それにより、ハウジングに関して回転不能位置に維持される。そのようなカラー部分によってロック機構を配置することで、水平方向においてモジュール/コンテナの適切な位置が与えられる。
【0021】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、細長いシャフト要素は、カラー部分に対して回転可能である。
【0022】
好適な実施形態では、細長いシャフト要素及び上部要素の双方とも、ハウジング内で回転可能に配置され、カラー部分に対して回転可能に配置される。
【0023】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、ロック機構は、細長いシャフトを長手方向に変位させるための駆動手段を備える。
【0024】
上述したように、ロック機構は、ロック機構がモジュール/コンテナから切り離される位置と、ロック機構がコンテナに接続される位置との間を上端部が移動できるように、ハウジングに対する細長いシャフト要素及び/又は上端部の長手方向の変位を実行するための駆動手段を備える。駆動手段は、ロック機構に組み込まれ、細長いシャフト要素及び/又は上端部の変位のために配置される。
【0025】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、機構は、回転を生成するための力伝達手段を備える。
【0026】
上述したように、モジュール/コンテナの縦方向への移動を防止するために回転後の上端部の少なくとも一部がモジュール/コンテナの部分と係合するように、細長いシャフト要素及び/又は上端部の少なくとも一部がハウジング内で回転可能に配置される。シャフト要素及び/又は上端部の少なくとも一部の回転動作は、好ましくはロック機構のハウジングに組み込まれた力伝達手段によって自動的に行われる。
【0027】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、ロック機構は、細長いシャフト及び/又は上記上部要素をハウジングに対する長手方向変位及び/又は回転に対してロックするためのロック手段を備える。
【0028】
細長いシャフト要素及び/若しくは上端部の意図しない変位並びに/又は細長いシャフト要素及び/若しくは上端部の回転動作を防止するために、ロック手段が設けられる。そのロック手段は、これに限定されないが、細長いシャフト要素の受容開口に突出するロックピンを含み得る。変位又は回転を防止するために当業者に周知の他の適宜のロック手段が、組み込まれてもよい。
【0029】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、ロック機構は、機器モジュール又は貨物コンテナの上記部分の開口との係合時にカラー部分及び当接要素を割出しするために、当接要素と細長いシャフト要素の間の境界部にボールロックなどの解除可能なロック機構を備える。
【0030】
カラー及び当接要素は、細長いシャフト要素、上部要素及び上部要素シャフトに対して回転可能に配置され、それは細長いシャフトに回転不能な態様で接続される。ただし、ハウジングに対する細長いシャフト要素及び/又は上端部を長手方向に変位させてモジュール/コンテナの部分の開口に係合する場合、カラー部分がハウジングに対して回転不能位置となるために開口内に突出し、好適な実施形態では一般に周知のボールロックである解除可能なロック機構は、カラー及び当接要素が細長いシャフト要素に対して正しい位置に維持され、それにより機器モジュール又は貨物コンテナの部分の開口を通じた挿入のための正しい位置(正しい割出し)に維持されることを確実にする。
【0031】
本発明の第1の態様の更なる実施形態によると、上端部は、機器モジュール又は貨物コンテナの部分に対向するための当接面を有する当接要素を備える。
【0032】
上端部は、好ましくはモジュール/コンテナに当接するための、特に機器モジュール又は貨物コンテナの部分に当接するための当接面として機能する上面を有する当接要素を備える。したがって、当接要素は、モジュール/コンテナのための支持面として機能し得る。
ロック機構は、駆動手段が上部要素及び当接面を取付け面の高さ以上に変位させ得るように配置され得る。
したがって、その特徴は、モジュール/コンテナを取付け面上に積載する動作のために特に有利である。モジュールは、例えば、モジュール/コンテナの上側部分における固定点を介してモジュール/コンテナを上昇させるクレーンによって、取付け面上に巻上げられ得る。
一方、モジュール/コンテナは、例えば、モジュール/コンテナの下面に係合する単数又は複数の要素によって、下方からモジュール/コンテナを上昇させる積載用機器によって取付け面上に巻上げ及び積載されてもよい。
その昇降要素をモジュール/コンテナを下方から格納させるために、使用されるロック機構は、当接面が取付け面以上となるように上昇されてリフトとして機能し、それにより、昇降要素はモジュール/コンテナの下方から格納され得る。
昇降要素が格納された後に、ロック機構は、好ましくは、モジュール/コンテナの主部が支持面上に接するように降下される。この位置において、支持面は、取付け面と略平行となり得る。
【0033】
本発明の第2の態様によると、上記課題及び有利な効果は、以下によって得られる。
本発明に係る少なくとも1つのロック機構と、機器モジュール又は貨物コンテナに対向するための上面を有して取付け面との接続のために適合された取付け面要素と、を備えるロックシステムであって、ハウジングは当該取付け面要素に接続される。
【0034】
上述したようなロック機構は、好ましくは、機器モジュール又は貨物コンテナに対向するための上面を有して取付け面との接続のために適合された取付け面要素に取外し可能に結合される。ハウジングは、好ましくは、例えば、ボルト又は他の適宜の接続手段などの適宜の接続手段によって取付け面要素に取外し可能に取り付けられるが、代替として、例えば、溶接によるなどして取付け面要素に取外し不可能に取り付けられてもよい。少なくとも1つのロック機構及び取付け面要素を備えるロックシステムを配置することによって、取付け面に取外し可能な態様で容易に接続可能なシステムが与えられる。
ロックシステムは、一実施形態では、1つのロック機構及び取付け面要素を備え、更なる実施形態では、さらに多数のロック機構を備える。ロックシステムは、取付け面要素に接続された2、3、4又はさらに多数のロック機構を備えていてもよい。
取付け面要素に1つよりも多いロック機構を設けることは、相互に隣り合う複数のモジュール/コンテナを接続する場合に有利である。積載されたモジュール/コンテナを取付け面上付近に配置する場合、周知のツイストロックなどの一般に周知のロック機構のアクセス性は非常に限定され、深刻な健全性リスクに関連する。複数のロック機構を有する取付け面要素を配置することによって、モジュール/コンテナは、最小限の中間距離でかつ人的関与なしに取付け面上に取付け及び接続可能となる。
【0035】
本発明の第2の態様の更なる実施形態によると、取付け面要素(34)は、下向きテーパー状の周囲側縁を有する。
【0036】
取付け面要素は、好ましくは、下向きテーパー状の周囲側縁を備える。下向きテーパー状の形状は、システムの設置を容易化し、取付け面内又は取付け面上に精密に規定された位置にロックシステムを配置する。
【0037】
本発明の第2の態様の更なる実施形態によると、上端部は、2つの位置、すなわち、上部要素が取付け面要素の上面から実質的に突出せずに配置された第1の格納位置と、上部要素が上面から突出する第2の突出位置と、の間で長手方向に変位可能である。
【0038】
それにより、ロックシステムは、取付け面に取外し可能に又は恒久的に設置されるのに適し、ロック機構は少なくとも2つの位置、すなわち、上端部が機器モジュール又は貨物コンテナの部分から係合解除された第1の位置、及び上端部が機器モジュール又は貨物コンテナの部分に係合された第2の位置にあり得る。
基本的実施形態では、接続のための機器モジュール又は貨物コンテナの部分がロック機構に正しく整合するようにモジュール/コンテナが取付け面上に正しく位置決めされると、自動ロック機構は第1の位置から第2の位置に移動する。好ましくは、モジュール/コンテナは各コーナーにおける接続のための部分を備え、その部分は、好ましくは、標準ISOコンテナコーナーとして配置される。各モジュール/コンテナは、取付け面内又は取付け面上に配置された対応する数の自動ロック機構との相互接続のために、そのような接続部分をより少なく又はより多く備えていてもよい。
上端部が相互接続のためのモジュール/コンテナの部分内に突出すると、モジュール/コンテナが取付け面にわたって意図せず移動することが防止される。
さらに上述したように、モジュール/コンテナをモジュール/コンテナの下方から積載する際に昇降要素を格納させるために、ロック機構は、当接面が取付け面以上となるように上昇されてリフトとして機能し、それにより、昇降要素はモジュール/コンテナの下方から格納され得る。
【0039】
更なる可能な実施形態によると、取付け面要素は、ロックシステムを取付け面から上昇させるための手段を備える。
【0040】
ロックシステムが取付け面から又は取付け面に昇降されるために、ロックシステムは、巻き上げ目、又は取付け面から又は取付け面にロックシステムを上昇/降下させるための他の適宜の手段などの昇降手段を備え得る。
【0041】
本発明の第3の態様によると、上記課題及び有利な効果は、以下によって得られる。
本発明に係るロック機構又はロックシステムを動作させる方法であって、以下の、
-ロック機構を取付け面に設けるステップであって、ロック機構は取付け面に対して実質的に突出しない位置に配置される、ステップと、
-機器モジュール又はコンテナを取付け面上の特定の位置に配置するステップであって、当該機器モジュール又はコンテナは上記ロック機構との相互接続のための部分を備える、ステップと、
-上記細長いシャフト要素及び上記上端部を、当該上端部の少なくとも一部が上記機器モジュール又はコンテナの上記部分内に突出するように、当該機器モジュール又はコンテナに向かう方向に変位させるステップと、
を備える。
【0042】
本発明の第3の態様の更なる実施形態によると、ロック機構は、機器モジュール又はコンテナを取付け面上の所定距離だけ上昇させるために、当接要素が取付け面上に延在するように長手方向に変位可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【
図1】
図1は、格納位置にある、ハウジングを省略した自動ロック機構の斜視図である。
【
図2】
図2は、伸展位置にある、ハウジングを省略した自動ロック機構の斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、格納位置にあるロックシステム及びモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図3B】
図3Bは、格納位置にあるロック機構及びモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図4A】
図4Aは、格納位置にあるロックシステム及びロックシステム上に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図4B】
図4Bは、格納位置にあるロック機構及びロック機構付近に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、伸展位置にあるロックシステム及びロックシステム上に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図5B】
図5Bは、伸展位置にあるロック機構及びロック機構付近に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図6A】
図6Aは、伸展位置にあるロックシステム及び連結されているロックシステム上に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図6B】
図6Bは、伸展位置にあるロック機構及び連結されているロック機構付近に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図7A】
図7Aは、伸展ロック位置にあるロックシステム及びロックシステム上に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図7B】
図7Bは、伸展ロック位置にあるロック機構及びロック機構付近に配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図8A】
図8Aは、更なる伸展ロック位置にあるロックシステム及びロックシステムに対して上昇されて配置されたモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図8B】
図8Bは、更なる伸展ロック位置にあるロック機構及びロック機構によって上昇されているモジュールコンテナの部分の斜視図である。
【
図9】
図9は、2個のロック機構を備えるロックシステムの斜視図である。
【
図10】
図10は、4個のロック機構を備えるロックシステムの斜視図である。
【
図11】
図11は、ハウジングを省略したロック機構の斜視分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0044】
ここで、本発明の例示的実施形態を示す添付図面を参照して、以下に本発明をより完全に説明する。ただし、本発明は、様々な形態で実現され得るものであり、ここに説明する実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が綿密かつ完全なものとなるとともに本発明の範囲を当業者に完全に伝えるように与えられる。同様の符号は、全体を通じて同様の要素を指す。したがって、同様の要素は、各図の説明に関して詳細には説明しない。
【0045】
図1は、格納位置にある、ハウジング12を省略した自動ロック機構10の斜視図である。ロック機構10はハウジング12(不図示)を備え、ここではハウジング底部12´のみが示される。ロック機構10は、細長いシャフト要素14、並びに図示する実施形態では円錐状の上部要素18、カラー22及び当接要素38を備える上端部16を備え、当接要素38はモジュール/コンテナの部分36の下面に当接するのに適した上側当接面40を有する。円錐状の上部要素18及びカラー22は、上部要素18及びカラー22がISOコンテナコーナーなどのモジュール/コンテナの部分における対応する開口36´に突出可能となるような細長い形態で図示される。モジュール/コンテナの部分36は、そのようなISOコンテナコーナーとは異なる態様で配置されてもよい。
ロック機構10は駆動手段24を備え、その小部分のみが図示される。駆動手段24は、油圧式、電気的、空圧式又は機械的手段など、長手シャフト要素14及び上端部16をハウジング12に対して長手方向に変位させるための任意の適宜の手段であればよく、好ましくは、油圧ピストンなどの駆動ピストンとして配置され得る。
ロック機構10は、細長いシャフト要素14をそのシャフト要素14の長手方向に略平行な軸周りに回転させるように配置されたラックアンドピニオン機構として示す力伝達手段26、26´をさらに備える。上部要素18は、図示する実施形態では、細長いシャフト要素14の回転が上部要素18の回転をもたらすように、カラー22及び当接要素38を介して回転可能に延在する上部要素シャフト20(
図11参照)を介して細長いシャフト要素14に相互接続される。
図示する実施形態では、細長いシャフト要素14は、長手方向において長円形状であり、その長円形状は、ピニオンとして示す力伝達手段26を通る開口に対応する。それにより、ラックとして示す力伝達手段26´によって力伝達手段26が作動され、ラックの回転動作が細長いシャフト要素14に伝達される。力伝達手段26、26´は、好ましくは、ハウジング12(不図示)内に支持されている。細長いシャフト要素の長円形状は、2つの略平行な面及び対向する丸い面を備え得る。
ロック機構10は、ハウジング12(不図示)内に配置された2本のピンとして示すロック手段28をさらに備え、中間距離は細長いシャフト要素14の最も狭い部分での直径に概ね対応する。細長いシャフト要素14及びロック手段の形状は、ロック手段28によって細長いシャフト要素14がロック手段28に対して変位可能となる限り、異なる態様で構成されてもよい。
細長いシャフト要素14の長手方向の変位時に、シャフト要素14はロック手段28に対して変位し、それは、ロック機構が伸展位置にある場合に、細長いシャフト要素上の特定の位置においてシャフト凹部30と整合する。それにより、凹部の最大径がピン間の距離よりも小さくなるので、シャフト要素14は360度回転可能となる。円錐状の上部要素は開口を備え、それにより、上端部は、ロック機構を取付け面に対して昇降するためのリフト又はクレーンのための接続点として使用され得る。
【0046】
図2は、伸展位置にある、ハウジング12を省略した自動ロック機構10の斜視図である。
図2に示すロック機構10は、
図1に示すロック機構10に対応する。図は、格納位置から伸展位置へのロック機構10の移動を示し、上部要素18はモジュール/コンテナ(不図示)の部分内に突出してそれと連結する。
第1に、駆動手段24は、縦矢印で示すように、細長いシャフト要素14及び上端部16を長手方向に変位させるために細長いシャフト要素14に応じて作用する。駆動手段が細長いシャフト要素14を変位させた後、上部要素18がモジュール/コンテナの部分36内に突出する。
第2に、上部要素18がモジュール/コンテナの部分36内に突出すると、力伝達手段26、26´は、例えば、油圧力によって駆動されて、細長いシャフト要素14及びそれに相互接続された上部要素18の回転動作をもたらし、それにより、上部要素18はモジュール/コンテナの部分36と連結する。当接要素38に接続された長円形状のカラー22は、モジュール/コンテナの部分36の対応する開口36´(
図3A、3B参照)内に突出し、それにより、細長いシャフト要素14とともに回転することが防止される。
当接要素38の周囲面とハウジング12(不図示)の内面との間において、ロック機構10は、汚れ、水及び/又は水分がロック機構に侵入するのを防止するOリングなどの適宜の封止手段を備える。
【0047】
図3Aは格納位置にあるロックシステム10´及びモジュールコンテナの部分36の斜視図であり、
図3Bは格納位置にあるロック機構及びモジュールコンテナの部分36の斜視図である。
図3Bは、
図1~2におけるものと比較して、ロック機構の異なる実施形態を示すが、
図3Aは両実施形態を表すものである。
図3Bでは、駆動手段24´が、可動ピストンの代わりに細長いシャフト要素の下側ネジ部分に作用するラックアンドピニオン機構を備える。
ラックは、ハウジング12に回転可能に固定され、ラックの変位によって回転され得るものであり、それにより、細長いシャフト要素14のネジ部分を長手方向に変位させる。
図4Bに示す力伝達手段26、26´は
図1~2の力伝達手段26、26´と同様に機能するが、力伝達手段26の部分を通じて細長いシャフト要素の開口内に突出する変位可能なロックピンとして配置されたロック手段28´を備え得る。これにより、細長いシャフト要素が回転することが防止される。ロック手段28´は、油圧式、電気的、空圧式又は機械的手段などの任意の適宜の力によって駆動され得る。
図3Aは、
図1~2又は3に示すようなロック機構10、及び船舶のデッキ、トラック又は貨物列車などの取付け面に取り付けられるように配置された取付け面要素34を備えるロックシステム10´を示す。
図3A及び3Bにおける実施形態は、ハウジング12及び
図3Bに示す取付け面要素がないこと以外は相互に対応する。図示する状況では、ロック機構10は、上部要素18が取付け面要素よりも上方に突出しない格納位置にある。代替の実施形態では、モジュール/コンテナの部分36の図示によってのみ示す機器モジュールの降下中に上部要素18及びカラーが取付け面要素よりも上方に突出してもよい。
【0048】
図4Aは格納位置にあるロックシステム10´及びロックシステム10´上に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図であり、
図4Bは格納位置にあるロック機構10及びロック機構10付近に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図である。
図4A及び4Bにおける実施形態は、ハウジング12及び
図4Bに示す取付け面要素がないこと以外は相互に対応する。
図4A及び4Bでは、モジュール/コンテナの部分36の底部のみを説明のために示す。
図4A及び4Bに示すように、部分36によってのみ示す機器モジュールは、取付け面要素34上に降下される。
【0049】
図5Aは伸展位置にあるロックシステム10´及びロックシステム10´上に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図であり、
図5Bは伸展位置にあるロック機構10及びロック機構10付近に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図である。
図5A及び5Bにおける実施形態は、ハウジング12及び
図5Bに示す取付け面要素がないこと以外は相互に対応する。図示する状況では、駆動手段24´は、細長いシャフト要素14、及び上部要素18を含む上端部16を長手方向に変位させて、上部要素18がモジュール/コンテナの部分36の開口36´を通じて突出する伸展位置とする。カラー22も開口36´を通じて突出し、当接要素38の当接面40はモジュール/コンテナの部分36の下面に当接し/下面を支持する。
【0050】
図6Aは伸展位置にあるロックシステム10´及び連結されているロックシステム10´上に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図であり、
図6Bは伸展位置にあるロック機構10及び連結されているロック機構10付近に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図である。
図6A及び6Bにおける実施形態は、ハウジング12及び
図6Bに示す取付け面要素がないこと以外は相互に対応する。
図6A及び6Bは、作動されている力伝達手段を示し、それにより細長いシャフト要素14及び上部要素18の回転をもたらし、それによりモジュール/コンテナの部分36と連結する。
【0051】
図7Aは伸展ロック位置にあるロックシステム10´及びロックシステム10´上に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図であり、
図7Bは伸展ロック位置にあるロック機構10及びロック機構10付近に配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図である。
図7A及び7Bにおける実施形態は、ハウジング12及び
図7Bに示す取付け面要素がないこと以外は相互に対応する。
図7A及び7Bでは、ロック機構がモジュール/コンテナに既に連結し、ロック手段28´が作動され、それにより、細長いシャフト要素14及び上部要素18がコンテナとの係合を外れて回転することが防止される。
【0052】
図8Aは更なる伸展ロック位置にあるロックシステム10´及びロックシステム10´に対して上昇されて配置されたモジュールコンテナの部分36の斜視図であり、
図8Bは更なる伸展ロック位置にあるロック機構10及びロック機構10によって上昇されているモジュールコンテナの部分36の斜視図である。
本出願において先述したように、モジュール/コンテナをリフト又はクレーンなどの昇降機器を用いて取付け面に対して積載し又は降ろす際に、昇降機器はモジュールコンテナの下方から退避されなければならない場合がある。
図8A及び8Bには、モジュール/コンテナの下面を支持する必要がある昇降手段によってモジュール/コンテナが降ろされなければならない状況が示される。
【0053】
細長いシャフト要素14及び上端部16は長手方向に変位され、それにより、当接要素38の当接面(昇降面)40はリフトとして機能し、それにより、昇降機器が昇降のためにモジュールの下方に延在可能となるように取付け面上に所定距離だけ上昇されている。昇降前に、ロック手段28´は格納され、力伝達手段26、26´が作動され、それにより、上部要素18は、モジュール/コンテナの部分36との係合を外れて回転する。その後、モジュールは、ロックシステム10´から上昇され得る。
モジュール/コンテナが取付け面上に積載される場合、同じ手順が逆の順序で当てはまる。
【0054】
図9は2個のロック機構10を備えるロックシステム10´の斜視図であり、
図10は4個のロック機構10を備えるロックシステム10´の斜視図である。
【0055】
図11は、ハウジングを省略したロック機構の斜視分解図である。
【符号の説明】
【0056】
10 自動ロック機構
10´ ロックシステム
12 ハウジング
12´ ハウジング底部
14 細長いシャフト要素
16 上端部
18 上部要素
20 上部要素シャフト
22 カラー
24、24´、24″ 駆動手段
26、26´ 力伝達手段
28、28´ ロック手段
30 シャフト凹部
32 解除可能なロック機構
34 取付け面要素
36 モジュール/コンテナの部分
36´ モジュール部分開口
38 当接要素
40 当接面
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取付け面への機器モジュール又は貨物コンテナの相互接続のための自動ロック機構(10)であって、該ロック機構(10)は、ハウジング(12)と、細長いシャフト要素(14)と、前記機器モジュール又は貨物コンテナの部分(36)との相互接続のための上端部(16)と、を備え、前記シャフト要素(14)及び前記上端部(16)は前記ハウジング(12)内で長手方向に変位可能である、自動ロック機構(10)。
【請求項2】
前記シャフト要素(14)及び前記上端部(16)の少なくとも一部が、前記長手方向の変位の方向に略平行な軸に関して回転を可能に配置された、請求項1に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項3】
前記上端部(16)は、前記回転による、前記機器モジュール又は貨物コンテナのISOコンテナコーナーなど、前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)との相互接続のために、円錐状上部要素などの回転可能な上部要素(18)を備える、請求
項2に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項4】
前記上端部(16)は、前記上部要素(18)と前記細長いシャフト要素(14)の間に延在するカラー部分(22)を備え、該カラー部分(22)は前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)の開口(36´)との係合のために回転不能な態様で配置される、請求項3に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項5】
前記細長いシャフト要素(14)は、前記カラー部分(22)に関して回転可能である、請求項4に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項6】
前記細長いシャフト要素(14)を前記長手方向に変位させるための駆動手段(24、24´)を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項7】
前記回転を生成するための力伝達手段(26、26´)を備える請求項2から
5のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項8】
前記ハウジング(12)に対する長手方向変位及び/又は回転に対して前記細長いシャフト要素(14)及び/又は前記上部要素(18)をロックするためのロック手段(28)を備える請求項
3から
5のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項9】
前記上端部(16)は、前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)に対向するための当接面(40)を有する当接要素(38)を備える、請求項2から
8のいずれか一項に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項10】
前記シャフト要素(14)及び前記上端部(16)の少なくとも一部が、前記長手方向の変位の方向に略平行な軸に関して回転を可能に配置され、
前記上端部(16)は、前記回転による、前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)との相互接続のために、回転可能な上部要素(18)を備え、
前記上端部(16)は、前記上部要素(18)と前記細長いシャフト要素(14)の間に延在するカラー部分(22)を備え、
前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)の開口(36´)との係合時に前記カラー部分(22)及び前記当接要素(38)を割出しするために、前記当接要素(38)と前記細長いシャフト要素(14)の間の境界部に、ボールロックなどの解除可能なロック機構(32)を備える請求項9に記載の自動ロック機構(10)。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の少なくとも1つの自動ロック機構(10)と、前記機器モジュール又は貨物コンテナに対向するための上面を有して前記取付け面との接続のために適合された取付け面要素(34)と、を備え、前記ハウジング(12)は前記取付け面要素(34)に接続される、ロックシステム(10´)。
【請求項12】
前記取付け面要素(34)は、下向きテーパー状の周囲側縁を有する、請求項11に記載のロックシステム(10´)。
【請求項13】
前記シャフト要素(14)及び前記上端部(16)の少なくとも一部が、前記長手方向の変位の方向に略平行な軸に関して回転を可能に配置され、
前記上端部(16)は、前記回転による、前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)との相互接続のために、回転可能な上部要素(18)を備え、
前記上端部(16)は、2つの位置、すなわち、前記上部要素(18)が前記取付け面要素の前記上面から実質的に突出せずに配置された第1の格納位置と、前記上部要素(18)が前記上面から突出する第2の突出位置と、の間で長手方向に変位可能である、請求項11又は12に記載のロックシステム(10´)。
【請求項14】
請求項1から10のいずれか一項に記載のロック機構(10)又は請求項11から13のいずれか一項に記載のロックシステム(10´)を動作させる方法であって、
前記ロック機構(10)を取付け面に設けるステップであって、前記ロック機構(10)は前記取付け面に対して実質的に突出しない位置に配置される、ステップと、
機器モジュール又はコンテナを前記取付け面上の特定の位置に配置するステップであって、前記機器モジュール又はコンテナは前記ロック機構(10)との相互接続のための部分(36)を備える、ステップと、
前記細長いシャフト要素(14)及び前記上端部(16)を、前記上端部(16)の少なくとも一部が前記機器モジュール又はコンテナの前記部分内に突出するように、前記機器モジュール又はコンテナに向かう方向に変位させるステップと、
を備える方法。
【請求項15】
前記上端部(16)は、前記機器モジュール又は貨物コンテナの前記部分(36)に対向するための当接面(40)を有する当接要素(38)を備え、
前記ロック機構(10)は、前記機器モジュール又はコンテナを前記取付け面上の所定距離だけ上昇させるために、前記当接要素(38)が前記取付け面上に延在するように長手方向に変位可能となる、請求項14に記載の方法。
【国際調査報告】