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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】飲料自動販売機
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20240517BHJP
   G07F 13/00 20060101ALI20240517BHJP
   G07F 9/10 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
G07F13/00 Z
G07F13/00 A
G07F9/10 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023569901
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 IB2022054325
(87)【国際公開番号】W WO2022238887
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】102021000011945
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523425186
【氏名又は名称】リアベンドーズ・インダストリーズ・エッセ・ピ・ア
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ファビオ・ブルッツェーゼ
(72)【発明者】
【氏名】クラウディオ・マッジョーニ
(72)【発明者】
【氏名】ロベルト・リーヴァ
(72)【発明者】
【氏名】ジャンルカ・ピアッティ
(72)【発明者】
【氏名】カルロ・モレノ・モリナティ
(72)【発明者】
【氏名】クラウディオ・ベルトラメ
【テーマコード(参考)】
3E044
3E047
3E082
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E044FB04
3E047GA09
3E047GA10
3E082AA02
3E082BB01
3E082CC01
3E082DD20
3E082FF09
(57)【要約】
キャビネット(2)を有し、ドア(8)により閉じられる飲料自動販売機(1)は、飲料調整アセンブリ(5)と、同飲料を収容/混合するための本体の少なくとも1つのディスペンシングアセンブリ(9)とを収容し、収容/混合本体のディスペンシングアセンブリ(9)は、迅速結合ロックデバイス(10)によりドア(8)に対して結合され、迅速結合ロックデバイス(10)は、ディスペンシングアセンブリ(9)に対して安定的に連結された少なくとも1対の保持ピン(18)と、ドア(8)に対して安定的に連結され、各保持ピン(18)ごとにガイドスロット(34)を画定する成形保持プレート(30)とを有し、ガイドスロット(34)は、保持ピン(18)の装着ヘッド(28)により同保持ピン(18)のシャフト(25)まで横断されるように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料販売機(1)であって、収容チャンバ(4)および前記チャンバ(4)に対してアクセスするための開口部(6)を画定するボックス形状本体(3)と、前記アクセス開口部(6)を閉じるためのドア(8)と、飲料を収容/混合するための本体、および前記閉鎖ドア(8)または前記ボックス形状本体(3)に対して前記ディスペンシングアセンブリ(9)を連結するための連結手段を有する少なくとも1つのディスペンシングアセンブリ(9)であって、前記連結手段は、迅速結合ロックデバイス(10)を備え、前記迅速結合ロックデバイス(10)は、前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記閉鎖ドア(8)または前記ボックス形状本体(3)との間のあるものに対して安定的に連結された少なくとも1対の保持ピン(18)、および前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記閉鎖ドア(8)または前記ボックス形状本体(3)との間の他方のものに対して安定的に連結され、上方に開口する入口通路(37)を有する少なくとも1つのガイドスロット(34)を画定する成形保持プレート(30)を備え、各前記保持ピン(18)は、摺動可能な様式で前記スロット(34)に係合するシャフト(22)、および前記ガイドスロット(34)を画定する前記成形プレート(30)の一部分に当接状態に位置決めされ、上方に開口する前記入口通路(37)の上方から挿通可能である装着ヘッド(28)を備える、少なくとも1つのディスペンシングアセンブリ(9)と、前記ガイドスロット(34)中に前記シャフト(22)をロックするために設けられた解除可能ロック手段(40)とを備える、飲料販売機(1)。
【請求項2】
前記スロット(34)の中の少なくとも1つが、2つのセグメント(35)(36)を備え、前記2つのセグメント(35)(36)は、共にゼロを除く角度を形成し、前記セグメント(35)(36)の一方(35)は、それぞれの前記入口通路(37)と連通状態にあることを特徴とする、請求項1に記載の販売機。
【請求項3】
前記セグメント(35)(36)は、実質的に90°の角度を共に形成し、前記セグメントの一方(35)は、鉛直方向に延在し、関連する前記入口通路(37)に連通状態にあることを特徴とする、請求項2に記載の販売機。
【請求項4】
前記成形保持プレート(30)は、各前記保持ピン(18)ごとに、前記他方のスロット(34)とは別個であるそれぞれのスロット(34)を備えることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の販売機。
【請求項5】
前記解除可能ロック手段は、前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記保持プレート(30)との間のあるものにより保持されたストップピン(40)と、前記ピン(40)により解除可能な様式で係合され、前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記保持プレート(30)との間の他方のものの上に設けられた保持シートとを備えることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の販売機。
【請求項6】
前記迅速結合ロックデバイス(10)は、相互に鉛直方向に離間された前記保持ピン(18)の2つの対(16)(19)を備え、前記成形保持プレート(30)は、前記保持ピン(18)のそれぞれに対して1つの前記スロット(34)を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の販売機。
【請求項7】
前記成形保持プレート(30)は、前記ドア(8)に対して安定的に連結され、前記ディスペンシングアセンブリ(9)は、装着構造部(12)を備え、前記保持ピン(18)の前記シャフト(22)は、カンチレバー方式で前記装着構造部(12)に対して安定的に連結されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の販売機。
【請求項8】
各前記シャフト(22)は、ステムを備え、前記装着ヘッド(28)は、前記ステム上に螺着されたナット(23)を備えることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の販売機。
【請求項9】
各前記装着ヘッド(28)は、前記スロット(34)を画定する前記成形保持プレート(30)の部分により摺動可能に係合される周方向溝(29)を備える部分(24)を備えることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の販売機。
【請求項10】
前記成形プレート(30)は、鉛直方向平坦部分(32)および折返し部分(33)を備え、前記入口通路(37)は、前記折返し部分(33)を貫通して設けられることを特徴とする、請求項1に記載の販売機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、2021年5月10日に出願されたイタリア特許出願第102021000011945号に基づく優先権を主張する。このイタリア特許出願は、参照によりその全開示が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、飲料自動販売機に関する。
【背景技術】
【0003】
知られているように、飲料自動販売機は、キャビネットまたはコンテナを備える。このキャビネットまたはコンテナは、ドアにより閉じられた前方アクセス開口部を有し、飲料を作製するための複数のアセンブリを収容する。
【0004】
また、各キャビネットは、購入者の要求にしたがって販売機のアセンブリングの最中に構成され得る1つまたは複数の種々のサブアセンブリを収容する。
【0005】
これらのサブアセンブリおよび関連する構成部の例としては、
- 例えば58mm、70mm、73mm、および80mmなどの種々の直径の紙カップまたはプラスチックカップのディスペンサであって、さらに同カップを供給するための1つのタレットまたは2つ以上のタレットを有し得る、カップディスペンサ、
- カップを閉鎖するための蓋のディスペンサであって、いくつかの実施形態ではかかる蓋ディスペンサは設けられなくてもよい、ディスペンサ、ならびに
- 種々のサイズの撹拌スティックのディスペンサであって、用途に応じて存在してもまたは存在しなくてもよいディスペンサ
があり得る。
【0006】
上記のサブアセンブリは、支持および装着構造部を有し、この支持および装着構造部は、いくつかの例ではキャビネットの複数部分もしくはキャビネット内にやはり収容された装着フレームに対して連結されるか、またはドアに対して連結されてドア自体と共に動く。
【0007】
ドアを開くことによりサブアセンブリの直接的なかつ容易なアクセスが可能になるため、一般的にはドアへの連結が好ましい。
【0008】
サブアセンブリの構成に関わらず、これらのサブアセンブリは、関連する装着フレームに対して、または例えばねじ、ピン、シーガーリングなどの連結要素によりドアに対して固定される。
【0009】
これらの要素の挿入は、工具または器具の使用に依存するが、これらの工具または器具は、既知の販売機がコンパクトであることおよびしたがって操縦スペースが狭いことにより、常に使用が容易であるとは限らない。
【0010】
D1では、飲料自動販売機が説明される。一方で、D2は、オーバーターンドキー穴スロット内に摺動するピンによって2つのパーツが相互に連結される飲料自動販売機について説明している。
【0011】
文献D5は、保持ペグのための摺動スロットと、このスロット内のペグのスナップオンロック歯とを有する、スナップオン迅速結合デバイスについて説明している。
【0012】
これらは、高い安定性を保証するものであるが、かかる連結要素は、短時間でサブアセンブリを設置することが可能でありながらも、既に動作状態にある機械においてサブアセンブリ同士を置換することにより構成変更または改装することが可能であるということへの需要の高まりに応じることができない点を、すなわちオペレータパートにおいて大きな労力を伴わずかつ緩い固定具ならびにこれらの固定具の挿入および取出しのための機械工具および機械器具を使用する必要性を伴わずに、新規のディスペンシング要件に対して容易かつ迅速に適合することが可能であることへの需要の高まりに応じることができない点を、本出願人は確認することができた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の目的は、上記に示した需要を満たすことが可能になるように、上記に示した問題を単純かつ経済的な方法で解決することを可能にする飲料自動販売機を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲において特許請求されるような飲料自動販売機が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】明瞭化のためにいくつかのパーツが除去された、本発明の指示により実現された飲料自動販売機の好ましい一実施形態の斜視図である。
図2】明瞭化のためにいくつかのパーツが除去された、図1の細部の拡大縮尺による斜視図である。
図3】3つの異なる結合条件の中の1つにおいて構成された図1の飲料販売機のパーツ結合デバイスの正面図である。
図4】3つの異なる結合条件の中の1つにおいて構成された図1の飲料販売機のパーツ結合デバイスの正面図である。
図5】3つの異なる結合条件の中の1つにおいて構成された図1の飲料販売機のパーツ結合デバイスの正面図である。
図6】明瞭化のためにいくつかのパーツが除去された、図5の線VI-VIに沿った大幅拡大縮尺による断面図である。
図7】明瞭化のためにいくつかのパーツが除去された、図3の細部の拡大図である。
図8】明瞭化のためにいくつかのパーツが除去された、図5の細部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、当業者による作製および使用が可能になるように、添付の図面を参照として本発明を詳細に説明する。説明される実施形態の様々な修正が、当業者には即座に明らかになろう。また、添付の図面において定義されるように、開示される一般的原理は、本発明の保護範囲から逸脱することなく他の実施形態および用途に対して適用することができる。したがって、本発明は、図示および説明される実施形態に限定されず、開示および特許請求される特徴にしたがって最大限に広範な保護範囲を認められるべきである。
【0017】
別様のことが定義されない限り、本明細書において用いられる技術用語および科学用語はいずれも、本発明の技術の当業者により一般的に使用されるものと同じ意味を有する。矛盾がある場合には、提示された定義を含む本発明が拘束力を有する。さらに、これらの例は、もっぱら例示を目的として提示されるものであり、限定的なものとみなされるべきではない。
【0018】
本明細書において説明される実施形態の理解を容易にするために、いくつかの具体的な実施形態を参照とし、これらの実施形態を説明するためにある特定の表現が使用される。本文献において用いられる術語は、特定の実装形態の説明のみを目的とするものであり、本発明の範囲を限定するようには意図されない。
【0019】
図1では、参照番号1は、飲料自動販売機を全体として示す。
【0020】
飲料自動販売機1は、キャビネット2を備え、さらにこのキャビネット2は、ボックス形状本体3と、1つまたは複数の飲料を調製およびディスペンスするためのアセンブリを収容するチャンバ4とを備える。このアセンブリは、本質的に既知のものであり、詳細には説明しない。また、このアセンブリは、参照番号5で示す。
【0021】
チャンバ4は、フラップドア8により閉じられるアクセス開口部6を介して外部と連通する。フラップドア8は、キャビネット2の一部を構成する。
【0022】
さらに、飲料自動販売機1は、種々のサイズの紙カップまたはプラスチックカップを送給するための「送給サブアセンブリ」として一般的に知られる3つのタレットディスペンシングアセンブリ9を備え、用途によっては、同カップを閉じるための蓋および撹拌スティックをさらに備える。しかし、綴じ蓋およびスティックのディスペンシングアセンブリは、ミッシングであってもよい。
【0023】
ディスペンシングアセンブリ9は、ドア8により支持され、各ディスペンシングアセンブリ9が、他の迅速結合ロックデバイス10とは無関係にそれぞれの迅速結合ロックデバイス10(図2および図3図6)によって解除可能または取外し可能な様式でドア8に対して連結される。
【0024】
具体的には、各ディスペンシングアセンブリ9は、本質的に既知である説明しないディスペンシングベース11と、関連するディスペンシングベース11を部分的にまたは完全に収容するこのディスペンシングアセンブリ9に固有の装着フレーム12とを備える。
【0025】
各迅速結合ロックデバイス10は、保持ピン18の上方対16と、保持ピン18の下方対19とを備え、これらの対は、相互に鉛直方向に離間される。これらのピン18は、ドア8に対面するフレーム12の表面20からカンチレバー様式で突出する。
【0026】
図6を参照すると、各保持ピン18は、シャフト22を備え、このシャフト22は、フレーム12に対して安定的に連結され、端部に雄ねじセグメントを有する。締付けナット23が、この雄ねじセグメントに螺着される。好都合には、好ましくはしかし必須ではないが減摩擦性材料から作製された成形カラー24が、シャフト22上に取り付けられ、関連するナット23によりフレーム12の表面20に対接して締め付けられる。各カラー24が、実質的にH字形状の断面を有し(図6)、中央円筒状部分25ならびに2つの側方円形フランジ26および27を備える。このフランジ27は、フランジ26の外径よりも小さい外径を有し、関連するナット23に対接状態にて位置決めされて、関連する保持ピン18の装着ヘッド28をナット23自体によって画定する。
【0027】
他方において、フランジ26は、表面20に対接状態に位置決めされ、円筒状環状部分25およびフランジ27によって周方向溝29を画定する。
【0028】
図示しない変形例によれば、各保持ピン18が、関連するカラー24を有さず、装着ヘッド28は、ナット23のみによって画定される。
【0029】
さらに図2および図3図5を参照すると、各迅速結合ロックデバイス10が、ピン18の関連する成形装着プレート30をさらに備え、ドア8に対して固定される。
【0030】
好都合には、成形プレート30は、ディスペンシングアセンブリ9のすべてに共通しておりドア8に対して安定的に連結される、成形クロスピース31の連続セグメントを構成する。
【0031】
一変形例によれば、図示しないが、成形装着プレート30は、相互に離間され、ドア8に対してそれぞれ安定的に連結される。
【0032】
各成形プレート30は、単一のクロスピース31とは別個のものであるかまたは単一のクロスピース31の一部であるかに関わらず、C字形状であり(図2および図6)、鉛直方向中間壁部32と、ナット34Aによりドア8に対して安定的に連結された2つの水平方向側壁部または翼部33とを備える。
【0033】
各中間壁部32は、各保持ピン18ごとに、関連するピン18の関連する成形保持案内スロット(34で示す)を備える(図3図5および図7)。
【0034】
各スロット34は、鉛直方向セグメント35と、水平方向セグメント36と、鉛直方向セグメント35の上方に配置され鉛直方向セグメント35自体と連通する入口通路37とを備える。
【0035】
特に図7を参照すると、入口37の一部は、中間壁部32上に設けられ、入口37の残りの部分は、上方翼部33を貫通して設けられる。翼部33を貫通して設けられる入口37は、上方へと開口して、関連する装着ヘッド28が鉛直方向への摺動のみによって各スロット34に挿入されることが可能となるような入口である。
【0036】
図示しない一変形例によれば、入口はいずれも、中間壁部32上に設けられる。
【0037】
いずれの場合においても、各入口37は、関連するピン18の装着ヘッド28により、すなわち関連するナット23および関連するフランジ27により横断され、関連するフランジ26によっては横断されないように構成される。
【0038】
他方において、セグメント35および36は、関連する管状部分25の外径に過剰により近似する幅を有することにより、管状部分25自体がセグメント35および36内に自由に摺動することが可能になるように形状設定される。
【0039】
カラー24が存在しない場合には、セグメント35および36は、シャフト直径22に過剰により近似する幅を有する。
【0040】
説明のために1つのみのディスペンシングアセンブリ9を考慮すると、このディスペンシングアセンブリ9自体のアセンブリングおよびディスアセンブリングは、以下のよう実施される。
【0041】
図3を参照すると、フレーム12は、関連する入口37にピン18の装着ヘッド28を配置することにより、クロスピース31に対面する位置へと置かれ、その後、フレーム12は、クロスピース31に対して押圧され、ピンの装着ヘッド28は、フランジ26が壁部32に対接状態になるまで、関連する入口37を貫通して前進される。
【0042】
この時点にて、フレーム12は、最初にピン18の管状部分25を水平方向セグメント36上に載置されるまで鉛直方向セグメント35に沿って前進させることによって下げられ、次いで、水平方向セグメント36内部で管状部分25自体を水平方向セグメント36自体の下部表面と当接状態になるまで移動させることによって水平方向に並進移動される。
【0043】
第2に、図示しない一変形例においては、セグメント35および36は、0°および90°を除く角度を共に形成するような方向に沿って延在する。
【0044】
このようにすることで、ピン18およびしたがってフレーム12は、ディスペンシングアセンブリ9を正確な機能位置へ配置する規定のおよび不変の経路に沿って案内される。図5に示すように、ピン18が、セグメント36の下部表面に対接状態に位置決めされると、フレーム12により支持され迅速結合ロックデバイス10の一部を構成するロッキングピン40は、下げられ、クロスピース31の上方翼部33上に設けられた保持シート内に挿入される。
【0045】
好都合には、各ピン40は、ピン18がセグメント36の下部表面に到達した場合に、保持シート内にスナップ嵌めされるようにばねを装填される。
【0046】
前述から、迅速結合ロックデバイス10により、各ディスペンシングアセンブリ9は、いかなる固定具の使用も伴わずおよびいかなる工具および機械器具の使用も伴わずに、相互に独立して設置/除去および交換が可能となることが明らかである。
【0047】
これに加えて、各迅速結合ロックデバイス10により、各ディスペンシングアセンブリ9は、基準を必要とすることなくおよび設置者パートに注意を払うことなく、固有かつ不変の位置に配置およびロックすることが可能となる。
【0048】
第1に、これにより、販売機1のアセンブリングまたは初期準備の作業が容易になり、時間が削減されるが、とりわけサービスエリアにおいて既に動作中である機械内のディスペンシングアセンブリ9の構成変更または改装を目的とした迅速な交換が可能になり、それによりオペレータパートにおける労力が低い状態で新規のディスペンシング要件に対して容易かつ迅速にディスペンシングアセンブリ9を適合化することが可能となる。これにより、オペレータは、単にディスペンシングアセンブリ9を並進移動し持ち上げることによって、単にペグ40を引き抜き、ディスペンシングアセンブリ9全体を結合解除し、同オペレーションを逆の順序で繰り返すことによって、別のディスペンシングアセンブリと交換することだけが必要となる。
【0049】
また、前述から、独立請求項により定義される保護範囲から逸脱することなく修正および変更を行うことが可能であることは明らかである。具体的には、保持ピン18は、図示するものとは異なる様式で構成することが可能であり、しかし依然として摺動係合部分を構成するために図示するものとは異なる個数であることが可能である。
【0050】
同じスロット35および36は、図示するものとは異なるジオメトリを有することも可能である。
【0051】
さらに、飲料自動販売機1は、1つのみのディスペンシングアセンブリ9を備えることも可能である。
【0052】
最後に、保持ピン18が、成形保持プレート30ならびにスロット35および36により支持され、関連する入口37は、ディスペンシングアセンブリ9のフレーム12により支持されることも可能である。
【0053】
最後に、ピン40が、成形保持プレート30により支持され、関連する保持シートが、ディスペンシングアセンブリ9により支持されることも可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 飲料自動販売機
2 キャビネット
3 ボックス形状本体
4 チャンバ
5 アセンブリ
6 アクセス開口部
8 フラップドア
9 ディスペンシングアセンブリ
10 迅速結合ロックデバイス
11 ディスペンシングベース
12 装着フレーム
16 保持ピンの上方対
18 保持ピン
19 保持ピンの下方対
20 表面
22 シャフト
23 締付けナット
24 成形カラー
25 中央円筒状部分、円筒状環状部分、管状部分、管状セグメント
26 フランジ
27 フランジ
28 装着ヘッド
29 周方向溝
30 成形装着プレート、成形プレート、成形保持プレート
31 成形クロスピース
32 鉛直方向中間壁部
33 水平方向側壁部または翼部
34 成形保持案内スロット
34A ナット
35 鉛直方向セグメント
36 水平方向セグメント
37 入口通路、入口
40 ロッキングピン、ペグ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-05-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容チャンバ(4)および前記チャンバ(4)に対してアクセスするための開口部(6)を画定するボックス形状本体(3)と、前記アクセス開口部(6)を閉じるためのドア(8)と、飲料を収容/混合するための本体、および前記閉鎖ドア(8)または前記ボックス形状本体(3)に対してディスペンシングアセンブリ(9)を連結するための連結手段を有する少なくとも1つのディスペンシングアセンブリ(9)であって、前記連結手段は、迅速結合ロックデバイス(10)を備える、少なくとも1つのディスペンシングアセンブリ(9)とを備える、飲料販売機(1)であって、前記迅速結合ロックデバイス(10)は、
- 相互に鉛直方向に離間された保持ピン(18)の上方対(16)および保持ピン(18)の下方対(19)であって、各保持ピン(18)が、前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記閉鎖ドア(8)または前記ボックス形状本体(3)との間のあるものに対して安定的に連結される、相互に鉛直方向に離間された保持ピン(18)の上方対(16)および保持ピン(18)の下方対(19)と
- 前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記閉鎖ドア(8)または前記ボックス形状本体(3)との間の他方のものに対して安定的に連結された成形保持プレート(30)であって、前記成形保持プレート(30)はC字形状であり、鉛直方向中間壁部(32)および2つの水平方向翼部(33)を備え、2つの水平翼部(33)が、前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記閉鎖ドア(8)または前記ボックス形状本体(3)との間の前記他方のものに対して安定的に連結される、成形保持プレート(30)と
を備え、
前記成形保持プレート(30)は、各前記保持ピン(18)ごとに、関連する前記保持ピン(18)のための少なくとも1つのガイドスロット(34)を画定し、
各ガイドスロット(34)が、鉛直方向セグメント(35)、水平方向セグメント(36)、および前記鉛直方向セグメント(35)の上方に配置され前記鉛直方向セグメント(35)自体と連通状態にある入口通路(37)を備え、
前記保持プレート(30)は、前記上方対(16)の前記保持ピン(18)を受けるように構成された上方ガイドスロット(34)と、前記下方対(19)の前記保持ピン(18)を受けるように構成された下方ガイドスロット(34)とを画定し、
各前記保持ピン(18)は、摺動可能な様式で前記それぞれのガイドスロット(34)に係合するシャフト(22)と、前記それぞれのガイドスロット(34)を画定する成形プレート(30)の部分に当接状態に位置決めされ、前記それぞれの入口通路(37)に挿通可能である装着ヘッド(28)とを備え、
各前記装着ヘッド(28)は、前記それぞれのガイドスロット(34)を画定する前記成形保持プレート(30)の部分により摺動可能な様式で係合された周方向溝(29)を備える部分(24)を備え、前記周方向溝(29)は、第1の円形フランジ(26)と第2の円形フランジ(27)との間に横方向に画定され、前記第2のフランジ(27)は、前記第1のフランジ(26)の外径よりも小さい外径を有し、
各入口通路(37)は、前記第2のフランジ(27)が前記入口通路(37)を横断する一方で、前記第1のフランジ(26)が前記入口通路(37)を横断しないように、前記関連する保持ピン(18)の前記装着ヘッド(28)により横断されるように構成され、
各鉛直方向セグメント(35)および各水平方向セグメント(36)は、前記関連する周方向溝(29)が前記鉛直方向セグメント(35)および前記水平方向セグメント(36)の中を自由に摺動することが可能になるように、各関連する周方向溝(29)の外径に過剰により近似する幅を有するように形状設定され、
各前記上方ガイドスロット(34)は、前記入口通路(37)を有し、前記入口通路(37)は、上方に開口し、前記中間壁部(32)を部分的に貫通しておよび前記水平方向翼部(33)の上方翼部を部分的に貫通して設けられ、
前記上方対(16)の各保持ピン(18)の前記装着ヘッド(28)は、前記それぞれの上方ガイドスロット(34)の上方に開口する前記入口通路(37)を貫通して上方から挿入可能であり、
前記飲料販売機(1)は、前記ガイドスロット(34)内に前記シャフト(22)をロックするために設けられる解除可能ロック手段(40)をさらに備える、飲料販売機(1)。
【請求項2】
前記解除可能ロック手段は、前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記保持プレート(30)との間のあるものにより保持されたストップピン(40)と、前記ピン(40)により解除可能な様式で係合され、前記ディスペンシングアセンブリ(9)と前記保持プレート(30)との間の他方のものの上に設けられた保持シートとを備えることを特徴とする、請求項1に記載の販売機。
【請求項3】
前記成形保持プレート(30)は、前記ドア(8)に対して安定的に連結され、前記ディスペンシングアセンブリ(9)は、装着構造部(12)を備え、前記保持ピン(18)の前記シャフト(22)は、カンチレバー方式で前記装着構造部(12)に対して安定的に連結されることを特徴とする、請求項1に記載の販売機。
【請求項4】
各前記シャフト(22)は、ステムを備え、前記装着ヘッド(28)は、前記ステム上に螺着されたナット(23)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の販売機。
【国際調査報告】