(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】クラウド機器予約システムとその方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/02 20120101AFI20240517BHJP
【FI】
G06Q10/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569948
(86)(22)【出願日】2022-06-08
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 CN2022097691
(87)【国際公開番号】W WO2023024647
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110974624.3
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】390005175
【氏名又は名称】株式会社アドバンテスト
(74)【代理人】
【識別番号】240000327
【氏名又は名称】弁護士法人クレオ国際法律特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲チュ▼方民
(72)【発明者】
【氏名】劉磊
【テーマコード(参考)】
5L010
【Fターム(参考)】
5L010AA03
(57)【要約】
クラウド機器予約システムとその方法を提供する。クラウド機器の予約方法であって、複数の遠隔機器を備える遠隔機器群と、複数の予約可能な時間枠及び複数の予約済み時間枠を含み、各予約済み時間枠が複数の遠隔機器のうちの1つを指定する予約情報と、機器情報を提供するための機器予約システムと、防御サーバと、を含むクラウド機器予約システムに適用される。クラウド機器の予約方法には、防御サーバが、ペアリング情報と予約情報に基づいて、複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、防御サーバと複数の予約済み時間枠のいずれかに指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また指定された遠隔機器と複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、任意の予約済み時間枠の終了時に、安全な接続と専用接続を終了することが含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遠隔機器を含む遠隔機器群と、
複数の予約可能な時間枠及び複数の予約済み時間枠を含み、前記複数の予約済み時間枠のそれぞれは前記複数の遠隔機器のうちの1つに対応する予約情報と、機器情報を提供するための機器予約システムと、
前記遠隔機器群に接続され、前記複数の遠隔機器とそれぞれペアリングしてペアリング情報を生成するための防御サーバと、
前記防御サーバと前記機器予約システムに接続され、複数のユーザーワークステーションを含み、これらのうちいずれか1つのユーザーワークステーションは前記機器予約システムを介して、前記予約情報に基づいて、前記複数の予約可能な時間枠から1つを選択し、また前記機器情報に基づいて、前記複数の遠隔機器から1つを指定するユーザーワークステーション群と、
前記防御サーバに接続され、前記予約情報、前記ペアリング情報、前記機器情報に基づき、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に速度許可証を生成し、選択された前記予約済み時間枠に指定された遠隔機器に対して、前記防御サーバを介して前記速度許可証を送信するためのクラウド許可サーバと、
を含むことを特徴とするクラウド機器予約システム。
【請求項2】
前記防御サーバは、前記ペアリング情報と前記予約情報に基づいて、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記防御サーバと前記指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また前記指定された遠隔機器と前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、前記任意の予約済み時間枠の終了時に、前記安全な接続と前記専用接続を終了することを特徴とする、請求項1に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項3】
前記防御サーバは、複数のサブ防御サーバを含み、前記複数のサブ防御サーバが前記複数の遠隔機器にそれぞれ対応することを特徴とする、請求項1または2に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項4】
前記機器情報は、前記複数の遠隔機器のテスト項目と最大テスト速度を含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項5】
前記ペアリング情報は、前記複数の遠隔機器の識別子とペアリングパスワードを含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項6】
前記クラウド機器予約システムは、複数の遠隔機器を備える遠隔機器群と、複数の予約可能な時間枠及び複数の予約済み時間枠を含み、前記複数の予約済み時間枠のそれぞれは、前記複数の遠隔機器のうちの1つを指定する予約情報と、機器情報を提供するための機器予約システムと、防御サーバと、を含み、
前記防御サーバは、前記ペアリング情報と前記予約情報に基づいて、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記防御サーバと前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また前記指定された遠隔機器と前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、前記任意の予約済み時間枠の終了時に、前記安全な接続と前記専用接続を終了することを特徴とする、
クラウド機器予約システムに適用可能なクラウド機器予約方法。
【請求項7】
前記クラウド機器予約システムは、複数のユーザーワークステーションを備えるユーザーワークステーション群と、クラウド許可サーバと、を更に含み、前記防御サーバは、前記ペアリング情報と前記予約情報に基づいて、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記防御サーバと前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また前記指定された遠隔機器と前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、前記任意の予約済み時間枠の終了時に、前記安全な接続と前記専用接続を終了する手順の前に、
前記防御サーバは、前記複数の遠隔機器とそれぞれペアリングして、前記ペアリング情報を生成し、
前記複数のユーザーワークステーションのうちいずれか1つのユーザーワークステーションは、前記機器予約システムを介して、前記予約情報に基づき、前記複数の予約可能な時間枠から1つを選択し、また前記機器情報に基づき、前記複数の遠隔機器から1つを指定し、
前記クラウド許可サーバは、前記予約情報、前記ペアリング情報、前記機器情報に基づき、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に速度許可証を生成し、また前記指定された遠隔機器に前記速度許可証を前記防御サーバを介して送信することを特徴とする、
請求項6に記載されたクラウド機器予約方法。
【請求項8】
前記速度許可証は、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記指定された遠隔機器を起動させ、特定のレベルのテスト速度を付与するために用いられることを特徴とする、請求項7に記載されたクラウド機器予約方法。
【請求項9】
前記機器情報は、前記複数の遠隔機器のテスト項目と最大テスト速度を含むことを特徴とする、請求項6から8のいずれか1項に記載されたクラウド機器予約方法。
【請求項10】
前記ペアリング情報は、前記複数の遠隔機器の識別子とペアリングパスワードを含むことを特徴とする、請求項6から9のいずれか1項に記載されたクラウド機器予約方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年8月24日を出願日とする中国特許出願第2021109746243号の優先権を主張する。本願は、上記の中国特許出願の全文を参照する。
【0002】
本発明はクラウド機器に関するものであり、特に機器予約システムとクラウド許可サーバに基づくクラウド機器予約システムとその方法に関する。
【背景技術】
【0003】
一般的に、ファブレス半導体企業(fabless semiconductor company)は、チップをテストする際、企業の製品テスト要件に合致する機器を探し、借りる必要があり、その後、機器がある場所に移動して製品のテストを行う必要がある。しかし、企業の製品テスト要件に合致する機器が不足している、または機器に特定のレベルの速度許可証がない、または実験室が企業から遠く離れているなど、さまざまな要因がある場合、これらは企業のテストコストを大幅に増加させ、テストの不確実性も増加させ、更には製品の市場投入に影響を与えたり、時間を長引かせたりしてビジネスチャンスを逃す可能性があり、結果として企業に大きな損失をもたらすことがある。
【発明の概要】
【0004】
このことに鑑みて、本発明の実施例が提供するクラウド機器予約システムには、遠隔機器群、機器予約システム、防御サーバ、ユーザーワークステーション群、クラウド許可サーバが含まれる。遠隔機器群は、複数の遠隔機器を含む。機器予約システムは、複数の予約可能な時間枠と複数の予約済み時間枠を含み、各予約済み時間枠が複数の遠隔機器のうちの1つに対応する予約情報、及び機器情報を提供するために用いられる。防御サーバは、遠隔機器群に接続され、各遠隔機器とそれぞれペアリングして、ペアリング情報を生成するために用いられる。ユーザーワークステーション群は、防御サーバと機器予約システムに接続され、複数のユーザーワークステーションを含み、これらのうちいずれか1つのユーザーワークステーションが、機器予約システムを介して、予約情報に基づき、複数の予約可能な時間枠から1つを選択し、また機器情報に基づき、複数の遠隔機器から1つを指定する。クラウド許可サーバは、防御サーバに接続され、予約情報、ペアリング情報、機器情報に基づき、複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に速度許可証を生成し、選択された予約済み時間枠に指定された遠隔機器に対して、防御サーバを介して速度許可証を送信する。
【0005】
本発明の実施例は、クラウド機器の予約方法を提供し、複数の遠隔機器を備える遠隔機器群と、複数の予約可能な時間枠及び複数の予約済み時間枠を含み、各予約済み時間枠が複数の遠隔機器のうちの1つを指定する予約情報と、機器情報を提供するための機器予約システムと、防御サーバと、を含むクラウド機器予約システムに適用される。クラウド機器の予約方法には、防御サーバが、ペアリング情報と予約情報に基づいて、複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、防御サーバと複数の予約済み時間枠のいずれかに指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また指定された遠隔機器と複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、任意の予約済み時間枠の終了時に、安全な接続と専用接続を終了することが含まれる。
【0006】
本発明の実施例が提供するクラウド機器予約システムとその方法において、ユーザーワークステーションは機器予約システムを介して、製品テストの要件に合致する遠隔機器と時間枠を検索、予約、選択し、また、防御サーバ、ペアリング情報、予約情報を介して、任意の予約済み時間枠が開始すると、ユーザーワークステーションと指定された遠隔機器との専用接続を確立し、またクラウド許可サーバ、機器情報、予約情報を介して、任意の予約済み時間枠が開始すると、指定された遠隔機器に対して特定の速度許可証を生成し、送信する。その後、任意の予約済み時間枠の終了時に、防御サーバを介して専用接続を終了する。これにより、製品テストの要件に適した遠隔機器を探し出すための場所と時間が大幅に軽減され、またテスト環境の安全性と排他性が確保されて、製品テストの利便性が向上し、製品の市場投入が迅速化される。
【0007】
上述した説明は、本発明の技術的な解決策の概要に過ぎない。本発明の技術の手段をより明確に理解できるように、且つ、明細書の内容に従って実施し、本発明の目的、特徴、利点をより明確に理解できるように、以下に好ましい実施例及び添付された図面を参照しながら、以下のように詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、本発明の実施例が提供するクラウド機器予約システムの概略図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施例が提供するクラウド機器予約方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1を参照すると、
図1は、本発明の実施例が提供するクラウド機器予約システムの概略図である。クラウド機器予約システム1は、機器予約システム10、防御サーバ(bastion sever)20、クラウド許可サーバ30、遠隔機器群40、ユーザーワークステーション群50を含む。
【0010】
遠隔機器群40は、複数の異なる遠隔機器の供給業者(supplier)によって組成され、多様な異なるテスト能力の遠隔機器40-1から40-Mを提供する。更に、各遠隔機器は、必要に応じて、複数の異なるテストモジュール(例えば、デジタル製品用のテストモジュール、無線周波数製品用のテストモジュールなど)を搭載できる。また、各テストモジュールは、特定のテスト項目に対してテストを行うことができる。例えば、無線周波数製品用のテストモジュールは、wi-fi通信プロトコル、ブルートゥース(登録商標:Bluetooth)通信プロトコル、NB-IoT通信プロトコルの規格に合致したテスト項目を備える。
【0011】
このほか各テストモジュールは、必要に応じて特定のテスト速度を設定でき、例えば、一般的なテスト速度(例:数10Mbpsなど)、中程度のテスト速度(例:数100Mbpsなど)、最高レベルのテスト速度(例:数Gbpsなど)である。したがって、各遠隔機器には、その遠隔機器が提供できるテスト項目とテスト速度(つまり、テスト能力)を説明するための独自の機器情報がある。本発明の一実施例では、異なるテスト速度に対して異なるレベルの速度許可証(speed license)が設定される。例えば、一般的なレベルの速度許可証は、遠隔機器に一般的なテスト速度を提供し、中程度の速度許可証は遠隔機器に中程度のテスト速度を提供し、最高レベルの速度許可証は遠隔機器に最高速度のテスト速度を提供する。注意すべきは、速度許可証は、遠隔機器の供給業者が遠隔機器の製造業者から購入またはリースすることができるということである。更に、遠隔機器自体に速度許可証の設定がない場合、テストモジュールの機能は有効にならず、つまり、ユーザーワークステーションは速度許可証の設定がない遠隔機器を介して製品(例えば、チップなど)のテストを実行することはできない。
【0012】
ユーザーワークステーション群50は、防御サーバ20と機器予約システム10に接続され、ユーザーワークステーション群50は、複数の異なる集積回路(IC)メーカーによって組成され、複数のユーザーワークステーション50-1から50-Nを提供する。本発明の一実施例では、集積回路メーカーは、特定のレベルの速度許可証を遠隔機器の製造業者から購入またはリースして、選択・指定された遠隔機器に応用し、特定のレベルのテスト速度を備える能力を提供する。
【0013】
機器予約システム10は、防御サーバ20とクラウド許可サーバ30に予約情報と機器情報を提供するために用いられる。予約情報には、複数の予約可能な時間枠と複数の予約済み時間枠(つまり、予約できない時間枠)が含まれ、各予約済み時間枠は、1つのユーザーワークステーション(つまり、複数のユーザーワークステーション50-1から50-Nのうちのいずれか1つ)によって指定された遠隔機器(つまり、複数の遠隔機器40-1から40-Mのうちのいずれか1つ)に対応する。例えば、各予約可能な時間枠は、機器予約システム10を介して、1つのユーザーワークステーションにしか予約を許可しない。また、ユーザーワークステーションは、予約手続きを完了するために、予約可能な時間枠を選択するだけでなく、製品のテスト要件に合致する遠隔機器を選択・指定する必要がある。
【0014】
防御サーバ20は、遠隔機器群40に接続され、各遠隔機器とそれぞれペアリングし、ペアリング情報を生成してクラウド許可サーバ30に送信するために用いられる。本発明の一実施例では、防御サーバ20は、複数のサブ防御サーバ(図には示されていない)を含む。これらのサブ防御サーバは、複数の遠隔機器40-1から40-Mにそれぞれ対応し、即ち各遠隔機器は、特定または指定のサブ防御サーバとペアリングされ、これらのサブ防御サーバ間のペアリングの対象は重複しないようになっている。各遠隔機器は、専用の識別子と専用のペアリングパスワード(つまり、ペアリング情報)を持っているため、防御サーバ20とクラウド許可サーバ30は、ペアリング情報に基づいて特定の遠隔機器と通信したり接続を確立したりできる。更に防御サーバは、好ましくはファイアウォール(firewall)機能を備えたサーバであることが望ましい。
【0015】
クラウド許可サーバ30は、防御サーバ20に接続され、予約情報、ペアリング情報、機器情報に基づいて、任意の予約済み時間枠が開始すると、特定のレベルの速度許可証を生成し、それを防御サーバ20を介して指定された遠隔機器に送信して、テストモジュールの機能を起動し、特定のレベルのテスト速度を提供するために用いられる。つまり、遠隔機器は、テスト項目に基づき、特定のテスト速度で製品をテストすることができる。
【0016】
図2を参照すると、
図2は、本発明の実施例が提供するクラウド機器予約方法の概略図である。クラウド機器予約方法には、以下の手順が含まれる。最初に、ステップS110に示すように、防御サーバ20は、複数の遠隔機器40-1から40-Mのそれぞれとペアリングを行い、ペアリング情報を生成する。
【0017】
次に、ステップS120に示すように、複数のユーザーワークステーション50-1から50-Nのうちのいずれか1つのユーザーワークステーションは、機器予約システム10を介して、予約情報をもとに、複数の予約可能な時間枠から1つを選択し、同時に、機器情報をもとに、複数の遠隔機器40-1から40-Mのうちのいずれか1つの遠隔機器を選択・指定して(つまり、この予約可能な時間枠で他のユーザーワークステーションによって選択または予約されていない遠隔機器)、予約手続きが完了する。また、機器予約システム10は、予約情報と機器情報を同期・更新させ、即ち、いずれか1つのユーザーワークステーションが選択した予約可能な時間枠を予約済み時間枠に更新し、選択された遠隔機器をこの予約済み時間枠に指定された遠隔機器に更新する。
【0018】
そして、ステップS130に示すように、クラウド許可サーバ30は、機器情報、ペアリング情報、予約情報に基づき、任意の予約済み時間枠が開始すると速度許可証を生成し、防御サーバ20を介して、その速度許可証を指定された遠隔機器に送信して、テストモジュールの機能を起動し、特定のレベルのテスト速度を提供する。
【0019】
その後、ステップS140に示すように、防御サーバ20は、ペアリング情報と予約情報に基づいて、複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、防御サーバ20と複数の予約済み時間枠のいずれかに指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また指定された遠隔機器と複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、任意の予約済み時間枠の終了時に、安全な接続と専用接続を終了して、製品テストの安全性と排他性(即ち専有性)を確保する。
【0020】
以上をまとめると、本発明の実施例が提供するクラウド機器予約システムとその方法において、ユーザーワークステーションは、機器予約システムを介して、製品テスト要件に合致する遠隔機器と時間枠を検索、予約、選択し、また、防御サーバ、ペアリング情報、予約情報を介して、任意の予約済み時間枠が開始すると、ユーザーワークステーションと指定された遠隔機器との専用接続を確立し、また、クラウド許可サーバ、機器情報、予約情報を介して、任意の予約済み時間枠が開始すると、指定された遠隔機器に対して特定の速度許可証を生成し、送信する。その後、任意の予約済み時間枠の終了時に、防御サーバを介して専用接続を終了する。これにより、製品テストの要件に合致する遠隔機器を探し出すための場所と時間が大幅に軽減され、またテスト環境の安全性と排他性が確保されて、製品テストの利便性が向上し、製品の市場投入が迅速化される。
【0021】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明に対するいかなる形式上の制約も示すものではない。本発明の好適な実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。当該分野の技術を熟知する者であれば、本発明の技術的特徴から逸脱しない範囲内で、上記に開示された方法及び技術内容を変更または修正することができ、これによって同等の実施例を得ることができる。したがって、本発明の技術的実質に従った、上記の実施例に対するいかなる簡単な修正、同等の変更、修飾も、いずれも本発明の技術的特徴の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0022】
1:クラウド機器予約システム
10:機器予約システム
20:防御サーバ
30:クラウド許可サーバ
40:遠隔機器群
40-1、40-2、40-M:遠隔機器
50:ユーザーワークステーション群
50-1、50-2、50-N:ユーザーワークステーション
S110~S140:ステップ
【手続補正書】
【提出日】2023-12-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の遠隔機器を含む遠隔機器群と、
複数の予約可能な時間枠及び複数の予約済み時間枠を含み、前記複数の予約済み時間枠のそれぞれは前記複数の遠隔機器のうちの1つに対応する予約情報と、機器情報を提供するための機器予約システムと、
前記遠隔機器群に接続され、前記複数の遠隔機器とそれぞれペアリングしてペアリング情報を生成するための防御サーバと、
前記防御サーバと前記機器予約システムに接続され、複数のユーザーワークステーションを含み、これらのうちいずれか1つのユーザーワークステーションは前記機器予約システムを介して、前記予約情報に基づいて、前記複数の予約可能な時間枠から1つを選択し、また前記機器情報に基づいて、前記複数の遠隔機器から1つを指定するユーザーワークステーション群と、
前記防御サーバに接続され、前記予約情報、前記ペアリング情報、前記機器情報に基づき、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に速度許可証を生成し、選択された前記予約済み時間枠に指定された遠隔機器に対して、前記防御サーバを介して前記速度許可証を送信するためのクラウド許可サーバと、
を含むことを特徴とするクラウド機器予約システム。
【請求項2】
前記防御サーバは、前記ペアリング情報と前記予約情報に基づいて、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記防御サーバと前記指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また前記指定された遠隔機器と前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、前記任意の予約済み時間枠の終了時に、前記安全な接続と前記専用接続を終了することを特徴とする、請求項1に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項3】
前記防御サーバは、複数のサブ防御サーバを含み、前記複数のサブ防御サーバが前記複数の遠隔機器にそれぞれ対応することを特徴とする、請求項1または2に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項4】
前記機器情報は、前記複数の遠隔機器のテスト項目と最大テスト速度を含むことを特徴とする、請求項1
または2に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項5】
前記ペアリング情報は、前記複数の遠隔機器の識別子とペアリングパスワードを含むことを特徴とする、請求項1
または2に記載されたクラウド機器予約システム。
【請求項6】
前記クラウド機器予約システムは、複数の遠隔機器を備える遠隔機器群と、複数の予約可能な時間枠及び複数の予約済み時間枠を含み、前記複数の予約済み時間枠のそれぞれは、前記複数の遠隔機器のうちの1つを指定する予約情報と、機器情報を提供するための機器予約システムと、防御サーバと、を含み、
前記防御サーバは、前記ペアリング情報と前記予約情報に基づいて、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記防御サーバと前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また前記指定された遠隔機器と前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、前記任意の予約済み時間枠の終了時に、前記安全な接続と前記専用接続を終了することを特徴とする、
クラウド機器予約システムに適用可能なクラウド機器予約方法。
【請求項7】
前記クラウド機器予約システムは、複数のユーザーワークステーションを備えるユーザーワークステーション群と、クラウド許可サーバと、を更に含み、前記防御サーバは、前記ペアリング情報と前記予約情報に基づいて、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記防御サーバと前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定された遠隔機器との安全な接続を確立し、また前記指定された遠隔機器と前記複数の予約済み時間枠のいずれかに指定されたユーザーワークステーションとの専用接続を確立し、前記任意の予約済み時間枠の終了時に、前記安全な接続と前記専用接続を終了する手順の前に、
前記防御サーバは、前記複数の遠隔機器とそれぞれペアリングして、前記ペアリング情報を生成し、
前記複数のユーザーワークステーションのうちいずれか1つのユーザーワークステーションは、前記機器予約システムを介して、前記予約情報に基づき、前記複数の予約可能な時間枠から1つを選択し、また前記機器情報に基づき、前記複数の遠隔機器から1つを指定し、
前記クラウド許可サーバは、前記予約情報、前記ペアリング情報、前記機器情報に基づき、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に速度許可証を生成し、また前記指定された遠隔機器に前記速度許可証を前記防御サーバを介して送信することを特徴とする、
請求項6に記載されたクラウド機器予約方法。
【請求項8】
前記速度許可証は、前記複数の予約済み時間枠のいずれかの開始時に、前記指定された遠隔機器を起動させ、特定のレベルのテスト速度を付与するために用いられることを特徴とする、請求項7に記載されたクラウド機器予約方法。
【請求項9】
前記機器情報は、前記複数の遠隔機器のテスト項目と最大テスト速度を含むことを特徴とする、請求項6から8のいずれか1項に記載されたクラウド機器予約方法。
【請求項10】
前記ペアリング情報は、前記複数の遠隔機器の識別子とペアリングパスワードを含むことを特徴とする、請求項6から
8のいずれか1項に記載されたクラウド機器予約方法。
【国際調査報告】