(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】推進体を含むパウダー吸入装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/20 20200101AFI20240517BHJP
A24F 40/05 20200101ALI20240517BHJP
A24F 40/485 20200101ALI20240517BHJP
A24F 40/42 20200101ALI20240517BHJP
【FI】
A24F40/20
A24F40/05
A24F40/485
A24F40/42
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570284
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2023-11-21
(86)【国際出願番号】 KR2022017529
(87)【国際公開番号】W WO2023128246
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0193021
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェオウン、エウン ミ
(72)【発明者】
【氏名】キム、ナ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ス イン
(72)【発明者】
【氏名】チョ、ダン ビ
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA12
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB23
4B162AC13
4B162AC16
4B162AC17
4B162AC42
4B162AD15
4B162AD28
(57)【要約】
様々な実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置は、ハウジングパイプと、前記ハウジングパイプの一端部に配置され、前記推進体が充填されるキャリアチャンバと、前記ハウジングパイプの他端部に配置されるマウスピース部と、前記キャリアチャンバと前記ハウジングパイプとの間に配置される第1バルブと、前記ハウジングパイプの内部にパウダーを供給するパウダーサプライを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
推進体を含むパウダー吸入装置であって、
ハウジングパイプと、
前記ハウジングパイプの一端部に配置され、前記推進体が充填されるキャリアチャンバと、
前記ハウジングパイプの他端部に配置されるマウスピース部と、
前記キャリアチャンバと前記ハウジングパイプとの間に配置される第1バルブと、
前記ハウジングパイプの内部にパウダーを供給するパウダーサプライと、
を含む、パウダー吸入装置。
【請求項2】
前記マウスピース部と前記ハウジングパイプとの間に配置される第2バルブをさらに含む、請求項1に記載のパウダー吸入装置。
【請求項3】
前記キャリアチャンバの前記ハウジングパイプと対向する一端部の反対側の端部に配置されるキャリアカートリッジをさらに含む、請求項1に記載のパウダー吸入装置。
【請求項4】
前記キャリアチャンバ内部の圧力は大気圧よりも高い、請求項1に記載のパウダー吸入装置。
【請求項5】
吸入検出センサをさらに含み、
前記吸入検出センサは、ユーザの吸入行為を検出して前記第1バルブを開閉する、請求項1に記載のパウダー吸入装置。
【請求項6】
前記パウダーサプライは、前記第1バルブと前記第2バルブとの間に配置される、請求項2に記載のパウダー吸入装置。
【請求項7】
前記パウダーサプライは、パウダーが収容されることができるパウダーカートリッジと、パウダー噴射体を含む、請求項1に記載のパウダー吸入装置。
【請求項8】
前記パウダー噴射体は、前記マウスピース部に向かって斜めに配置される、請求項7に記載のパウダー吸入装置。
【請求項9】
前記パウダー噴射体は流線型構造を含む、請求項7に記載のパウダー吸入装置。
【請求項10】
前記キャリアチャンバ及び前記キャリアカートリッジは賦形剤をさらに含み、
前記賦形剤は、エアロゾル形成基材又は香味剤を含む、請求項3に記載のパウダー吸入装置。
【請求項11】
前記パウダーカートリッジは、パウダーを含む複数のパウダーカプセルを含み、
前記パウダーサプライは、前記パウダーカートリッジから供給された前記複数のパウダーカプセルをつぶす破砕部をさらに含む、請求項7に記載のパウダー吸入装置。
【請求項12】
前記パウダーはニコチンを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のパウダー吸入装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態は、推進体を含むパウダー吸入装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近来、伝統的な巻タバコの短所を克服する代替物品に関する需要が増加している。例えば、巻タバコスティックを電気的に加熱することによってエアロゾルを発生させる装置(例えば、巻タバコ型の電子タバコ)に関する需要が増加している。そのため、電気加熱式エアロゾル発生装置と、それに適用される巻タバコスティック(又は、エアロゾル発生物品)に対する研究が活発に行われている。例えば、公開特許公報第10-2017-0132823号は、非燃焼型香味吸引器、香喫味源ユニット及び霧化ユニットを開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
様々な実施形態によれば,推進体を含むパウダー吸入装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
様々な実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置は、ハウジングパイプと、前記ハウジングパイプの一端部に配置され、前記推進体が充填されるキャリアチャンバと、前記ハウジングパイプの他端部に配置されるマウスピース部と、前記キャリアチャンバと前記ハウジングパイプとの間に配置される第1バルブと、前記ハウジングパイプの内部にパウダーを供給するパウダーサプライとを含む。
【0005】
一実施形態において、前記マウスピース部と前記ハウジングパイプとの間に配置される第2バルブをさらに含むことができる。
【0006】
一実施形態において、一実施形態において、前記キャリアチャンバの前記ハウジングパイプと対向する一端部の反対側の端部に配置されるキャリアカートリッジをさらに含むことができる。
【0007】
一実施形態において、前記キャリアチャンバ内部の圧力は大気圧よりも高くてもよい。
【0008】
一実施形態において、吸入検出センサをさらに含み、前記吸入検出センサは、ユーザの吸入行為を検出して前記第1バルブを開閉することができる。
【0009】
一実施形態において、前記パウダーサプライは、前記第1バルブと前記第2バルブとの間に配置されることができる。
【0010】
一実施形態において、前記パウダーサプライは、パウダーが収容されることができるパウダーカートリッジと、パウダー噴射体を含むことができる。
【0011】
一実施形態において、前記パウダー噴射体は、前記マウスピース部に向かって斜めに配置されることができる。
【0012】
一実施形態において、前記パウダー噴射体は流線型構造を含むことができる。
【0013】
一実施形態において、前記賦形剤は、エアロゾル形成基材又は香味剤を含むことができる。
【0014】
一実施形態において、前記パウダーカートリッジは、パウダーを含む複数のパウダーカプセルを含み、前記パウダーサプライは、前記カートリッジから供給された前記パウダーカプセルをつぶす破砕部をさらに含むことができる。
【0015】
一実施形態において、前記パウダーはニコチンを含むことができる。
【発明の効果】
【0016】
一実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置は、従来におけるエアロゾルを発生させてニコチンを吸入するデバイスと同様にニコチンをユーザに伝達することができる。一実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置は、媒質の定量投与を提供することができる。一実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置の効果は以上で言及されたものなどに限定されず、言及されない異なる効果は、下記の記載によって当業者にとって明確に理解できるのである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】一実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置を概略的に示す図である。
【
図2】一実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置を概略的に示す図である。
【
図3A】一実施形態に係るパウダー噴射体を概略的に示す図である。
【
図3B】一実施形態に係るパウダー噴射体を概略的に示す図である。
【
図4】他の実施形態に係るパウダー噴射体を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
実施形態で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら可能な限り現在に幅広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野の技術者の意図又は判例、新しい技術の出現などによって異なる。また、特定の場合、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合に該当する発明の説明部分において詳しくその意味を記載する。したがって、本発明で使用される用語は単なる用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0019】
明細書の全体において、いずれかの部分がいずれかの構成要素を「含む」とするとき、これは特に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除外するものではなく、他の構成要素をさらに含むことを意味する。また、明細書に記載されている「~部」、「~モジュール」などの用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェア又はソフトウェアで具現されるかハードウェアとソフトウェアの結合で具現されることができる。
【0020】
以下では、添付の図面を参考して本発明の実施形態に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な異なる形態に実現され得るが、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0021】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0022】
以下では図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0023】
図1及び
図2は、一実施形態に係る推進体を含むパウダー吸入装置10を概略的に示す図である。
【0024】
図1を参照すると、推進体を含むパウダー吸入装置10は、ハウジングパイプ11、キャリアチャンバ12、マウスピース部13、第1バルブ14a、第2バルブ14b、パウダーサプライ15を含む。
【0025】
一実施形態において、ハウジングパイプ11は、推進体、賦形剤及び/又はパウダーをマウスピース部13に移送する経路を形成することができる。ハウジングパイプ11は、その中が空いている管(pipe)の形態であってもよい。
【0026】
一実施形態において、キャリアチャンバ12は、ハウジングパイプ11の長さ方向の一端部に配置されることができる。実施形態に係るキャリアチャンバ12は、内部に推進体が充填され得る。
【0027】
一実施形態において、キャリアチャンバ12の内部は高圧の状態に保持されてもよい。一実施形態に係るキャリアチャンバ12の内部に充填されている推進体は、大気圧で気体の状態に存在し得るが、キャリアチャンバ12の内部では高圧によって液体状態に格納されてもよい。キャリアチャンバ12内部の圧力は大気圧よりも高く、好ましくは、大気圧の2倍レベルの圧力(2bar)を有してもよく、より好ましくは、大気圧の6倍レベルの圧力(6bar)を有してもよい。一実施形態に係る推進体は、HFA-134a(1、1、1、2-Tetrafluorodthane)、プロピレングリコール(co-solvents propylene glycol)、ポリエチレングリコール(polyethylene glycol)、HAF227(1、1、1、2、3、3、3-heptafluoropropane)、152a(1、1-Difluoroethane)及び/又はエタノール(ethanol)又はその混合物であってもよい。
【0028】
一実施形態において、キャリアチャンバ12は賦形剤をさらに含むことができる。一実施形態に係る賦形剤は、エアロゾル形成基材及び/又は香味剤を含んでもよい。一実施形態に係るエアロゾル形成基材は、エアロゾルを形成している物質を意味する。エアロゾルは、揮発性化合物を含んでもよい。エアロゾル形成基材は固体又は液相であってもよい。例えば、固体のエアロゾル形成基材は、シートタバコ、刻みタバコ、再構成タバコなどのタバコ原料を基礎にする固体物質を含んでもよく、液相のエアロゾル形成基材は、ニコチン、タバコ抽出物及び/又は様々な香味剤を基礎にする液相組成物質を含んでもよい。しかし、本開示の範囲がこのような例示に限定されることはない。一実施形態に係る香味剤は、例えば、メントール、シス-3-ヘキセノール(CIS-3-HEXENOL)、リナロール(LINALOOL)、ヘキサナール(HEXANAL)、ユーカリプトール(EUCALYPTOL)、サリチル酸メチル(METHYL SALICYLATE)、グアイアコール(GUAIACOL)、オレンジオイル、レモンオイル、スターアニスオイル、ペパーミントオイル、スペアミントオイル、ライムオイル、ジンジャーオイルのうち少なくとも1つ以上を含んでもよい。
【0029】
一実施形態において、マウスピース部13は、ハウジングパイプ11の長手方向の他端部に配置されてもよい。ハウジングパイプ11の長手方向の他端部は、キャリアチャンバ12の反対側の端部を意味する。一実施形態に係るマウスピース部13は、パウダー吸入装置10のユーザがパウダーを吸入するために口と接触する部分である。
【0030】
一実施形態において、第1バルブ14a及び第2バルブ14bは、パウダー吸入装置10のユーザがパウダーの吸入を開始すれば開かれ、ユーザがパウダーの吸入を終了すれば閉じられる。
【0031】
一実施形態において、第1バルブ14aは、ハウジングパイプ11とキャリアチャンバ12との間に配置されることができる。一実施形態に係るキャリアチャンバ12の内部は、大気圧よりも高い圧力で保持されることが好ましく、一実施形態に係るハウジングパイプ11の内部の圧力は、キャリアチャンバ12の内部の圧力よりも低いことが好ましい。この場合、ユーザの吸入が始まって第1バルブ14aが開かれれば、キャリアチャンバ12の内部に充填されていた液相形態の推進体が気化しながら、第1バルブ14aを介してハウジングパイプ11に移動することができる。
【0032】
一実施形態において、第2バルブ14bは、ハウジングパイプ11とマウスピース部13との間に配置されることができる。一実施形態に係る第2バルブ14bは、ユーザが所望のときのみパウダーを吸入できるよう、ユーザがマウスピース部13を噛んで吸入する場合にのみ開かれる。
【0033】
一実施形態において、パウダーサプライ15は、ハウジングパイプ11の内部にパウダーを供給することができる。一実施形態に係るパウダーサプライ15は、第1バルブ14aと第2バルブ14bとの間に配置される。一実施形態に係るパウダーサプライ15は、ハウジングパイプ11が形成している経路上にパウダーを噴射する。引き続き、
図1を参照すると、一実施形態において、パウダーサプライ15は、ハウジングパイプ11が形成している経路と垂直方向にパウダーを噴射する。
図2を参照すると、一実施形態において、パウダーサプライ15は、ハウジングパイプ11が形成する経路に対して斜めに傾いて配置されてもよい。この場合、パウダーサプライ15により供給されるパウダーの初期噴射方向とハウジングパイプ11に沿って移送される推進体の移動方向が鋭角を形成し、より効率的な移送を可能にする。
【0034】
引き続き、
図1及び
図2を参照すると、一実施形態に係るパウダー吸入装置10は、キャリアカートリッジ16をさらに含んでもよい。
【0035】
一実施形態において、キャリアカートリッジ16は、キャリアチャンバ12に推進体をリフィル(refill)することができる。一実施形態に係るキャリアカートリッジ16は、キャリアチャンバ12のハウジングパイプ11に対向する一端部の反対側の端部に配置されてもよい。一実施形態に係るキャリアカートリッジ16は、キャリアチャンバ12に充填される推進体物質と同一の推進体物質を含んでもよい。一実施形態に係る推進体は、HFA-134a(1、1、1、2-Tetrafluorodthane)、プロピレングリコール(co-solvents propylene glycol)、ポリエチレングリコール(polyethylene glycol)、HAF227(1、1、1、2、3、3、3-heptafluoropropane)、152a(1、1-Difluoroethane)及び/又はエタノール(ethanol)又はその混合物であってもよい。
【0036】
引き続き、
図1及び
図2を参照すると、一実施形態に係るパウダー吸入装置10は、制御部17及びスイッチ18をさらに含んでもよい。
【0037】
一実施形態において、制御部17は、パウダー吸入装置10の動作を全般的に制御することができる。具体的に、制御部17は、パウダー吸入装置10に含まれている構成の動作を制御する。また、制御部17は、パウダー吸入装置10の構成それぞれの状態を確認し、パウダー吸入装置10が動作可能な状態であるか否かを判断してもよい。
【0038】
一実施形態において、制御部17は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとそのマイクロプロセッサで実行され得るプログラムが格納されているメモリの組み合わせで実現されてもよい。更なる形態のハードウェアで実現されることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できるものである。
【0039】
例えば、制御部17は、吸入検出センサを含む。一実施形態に係る吸入検出センサは、パウダー吸入装置10のユーザが吸入しようとする行為又は吸入行為を検出して第1バルブ14a及び/又は第2バルブ14bの開閉を制御することができる。この場合、吸入検出センサが作動するためには電力が供給されなければならないため、パウダー吸入装置10は、電力供給が可能なバッテリ(図示せず)をさらに含んでもよい。
【0040】
一実施形態において、第1バルブ14a及び/又は第2バルブ14bは、手動で開閉されてもよい。一実施形態に係るスイッチ18は、ユーザがパウダー吸入装置10を把持するとき親指又は人差し指が置かれる位置に配置し、吸入時にスイッチをクリックする場合、第1バルブ14a及び/又は第2バルブ14bが開かれてパウダーの移行が行われる。
【0041】
以下では、
図3A、
図3B及び
図4を参照して様々な実施形態に係るパウダーサプライ15の形態について説明する。
【0042】
図3A、
図3B及び
図4は、一実施形態に係るパウダーサプライ15を概略的に示す図である。
【0043】
一実施形態に係るパウダーサプライ15は、パウダーが収容され得るパウダーカートリッジ152及びパウダー噴射体154を含む。
【0044】
図3A及び
図3Bを参照すると、一実施形態において、パウダーカートリッジ152は、パウダー粒子(MP)を収容することができる。パウダー粒子(MP)は、ユーザに移行される媒質を含んでいる。一実施形態に係るパウダーカートリッジ152はパウダーを含んでもよく、一実施形態に係るパウダーは、1本分量のニコチン媒質又はそれ以上のニコチン媒質を含んでもよい。
【0045】
一実施形態に係るパウダーカートリッジ152は、パウダー粒子(MP)が放出される開口を含むことができる。パウダーカートリッジ152の開口を介してパウダー粒子(MP)はパウダー噴射体154に移送される。
【0046】
一実施形態において、パウダー噴射体154は、パウダー粒子(MP)が放出される開口を含むことができる。パウダー噴射体154の開口を介してパウダー粒子(MP)は、ハウジングパイプ11の内部に移送される。
【0047】
図3Aを参照すると、一実施形態に係るパウダー噴射体154は、流線型の構造を含んでいる。一実施形態に係るパウダー噴射体154は、ハウジングパイプ11が形成する経路上に挿入されて配置されるため、推進体がマウスピース部13に向かって移送される場合、パウダー噴射体154による抵抗を最小化するためには、流線型の構造を有することが好ましい。
【0048】
図3Bを参照すると、一実施形態に係るパウダー噴射体154は、長手方向に形成される管状を含んでもよい。推進体がマウスピース部13に向かって移送される経路上で、パウダー噴射体154による抵抗を最小化するためには狭くて長い管状を有することが好ましい。
【0049】
一実施形態に係るパウダー噴射体154は、ハウジングパイプ11が形成している経路に対し斜めに傾いて配置されてもよい(
図2参考)。この場合、パウダーサプライ15により供給されるパウダーの初期噴射方向とハウジングパイプ11に沿って移送される推進体の移動方向が鋭角を形成し、より効率的な移送を可能にする。
【0050】
図4を参照すると、一実施形態に係るパウダーサプライ15は、パウダーカートリッジ152及びパウダー噴射体154を含む。一実施形態に係るパウダーカートリッジ152は、パウダー物質を含む複数のパウダーカプセル(MC)を含んでもよい。一実施形態に係るパウダーカートリッジ152は、パウダーカプセル(MC)が放出される開口を含む。パウダーカートリッジ152の開口を介してパウダーカプセル(MC)はパウダー噴射体154に移送されることができる。
【0051】
引き続き、
図4を参照すると、一実施形態に係るパウダーサプライ15は、破砕部156をさらに含むことができる。一実施形態において、破砕部156は、パウダーカートリッジ152から放出されたパウダーカプセル(MC)を破砕する。一実施形態に係る破砕部156によって破砕されたパウダーカプセル(MC)内に含まれているパウダーが放出されながら、ハウジングパイプ11の内部に移送される。
【0052】
前記様々な実施形態に係るパウダー噴射体154によって噴射されたパウダー物質は、キャリアチャンバ12から放出された推進体と共に、マウスピース部13に向かって移動することができる。ここで、推進体は蒸発性が強い物質として、高圧のキャリアチャンバ12から放出されると同時に、早く気化及び/又は蒸発される。このような過程を経て、パウダー物質及び賦形剤だけがマウスピース部13に到達することでユーザに吸入されることができる。
【0053】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、前記に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順に実行されたり、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられたり、他の構成要素又は均等物によって代替、置換されても適切な結果を達成することができる。
【0054】
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等なものなどにより定められるものである。
【国際調査報告】