(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】接着物排出装置
(51)【国際特許分類】
E06B 3/263 20060101AFI20240517BHJP
E04F 21/165 20060101ALI20240517BHJP
B05C 17/005 20060101ALI20240517BHJP
E06B 1/62 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
E06B3/263 Z
E04F21/165 Z
E04F21/165 S
B05C17/005
E06B1/62 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570366
(86)(22)【出願日】2022-05-09
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 KR2022006577
(87)【国際公開番号】W WO2022240101
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0061443
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523429128
【氏名又は名称】オ,シ チャン
【氏名又は名称原語表記】OH, Si Chan
(74)【代理人】
【識別番号】100166545
【氏名又は名称】折坂 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】オ,シ チャン
【テーマコード(参考)】
2E011
2E014
4F042
【Fターム(参考)】
2E011JA01
2E014AA03
2E014BB05
4F042AA28
4F042AA29
4F042AB00
4F042FA35
4F042FA43
(57)【要約】
本発明は、接着物排出装置に係り、ポケットの内部に液体型接着物を内蔵してポケットを一定した力で加圧する場合、液体型接着物が排出されながら目地に満たされるか、または、窓枠とガラスのような固定対象物に共同に塗布されて結合されるようにすることを目的とする。本発明による接着物排出装置は、第1パネル、前記第1パネルの上側に離隔して位置される第2パネル、前記第1パネルと第2パネルとの間の離隔空間に互いに離隔されるように介在されて前記第2パネルから伝達される振動エネルギーを吸収して低減させる複数の第1防振手段、前記第1パネルと第2パネルとの間の離隔空間に互いに離隔されるように介在され、前記第2パネルから伝達される振動によって一定水準に圧縮されながら振動エネルギーを吸収できるように垂直方向に連続されるように交差される曲線形状の谷部と山部を含む第2防振手段、前記第2パネルの上面に安着される吸音材、及び前記吸音材の上面に安着される織物部材を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体型接着部、及び
前記液体型接着部が収容される内部空間及び前記液体型接着部を排出させる排出口を含むポケット部を含み、
前記ポケット部を加圧する時、前記液体型接着部が排出口で排出される接着物排出装置。
【請求項2】
前記ポケット部は、
第1固定対象物に接触される第1傾斜ユニット、
前記第1傾斜ユニットと対向されて前記ポケット部に前記排出口を形成させ、前記第1固定対象物に接する第2固定対象物に接触される第2傾斜ユニット、及び
前記第1傾斜ユニットと第2傾斜ユニットとを連結する傾斜部を含み、
前記傾斜部を加圧する時、前記液体型接着部が加圧力によって排出されて前記第1傾斜ユニットと第2傾斜ユニットに共同に塗布される請求項2に記載の接着物排出装置。
【請求項3】
前記傾斜部に少なくとも一つ以上に埋め立てられ、前記傾斜部を加圧する時、しなった状態を維持する形状維持部をさらに含む請求項2に記載の接着物排出装置。
【請求項4】
前記ポケット部は、
第1固定対象物に接触される第1傾斜ユニット、
前記第1傾斜ユニットと対向されて前記ポケット部に前記排出口を形成させ、前記第1固定対象物に接する第2固定対象物に接触される第2傾斜ユニット、
前記第1、2傾斜ユニットの一端からそれぞれ直角方向に折り曲げられるように延長されて互いに向い合いながら前記排出口を形成する折り曲げ部、及び
前記第1傾斜ユニットと第2傾斜ユニットとを連結し、前記第1固定対象物と第2固定対象物が接する部位に向かって陷沒された形状に形成される曲線部を含む請求項1に記載の接着物排出装置。
【請求項5】
前記ポケット部の外面を包んで前記排出口を覆うカバー部をさらに含む請求項1に記載の接着物排出装置。
【請求項6】
前記ポケット部は多面体形状に形成され、
前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物との間に配置され、前記排出口は前記ポケット部のうち、前記固定対象物と向い合わないフレームに沿って一定間隔に形成され、
前記第1固定対象物または第2固定対象物で前記ポケット部を加圧する時、前記液体型接着部がそれぞれの排出口を通じて排出されて第1固定対象物と第2固定対象物に共同に塗布される請求項1に記載の接着物排出装置。
【請求項7】
前記ポケット部は多面体形状に形成され、
前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物との間に配置され、前記排出口は前記ポケット部のうち、前記第1固定対象物及び第2固定対象物とそれぞれ向い合う面に少なくとも一つ以上に形成され、
前記第1固定対象物または第2固定対象物で前記ポケット部を加圧する時、前記液体型接着部が排出口を通じて排出される請求項1に記載の接着物排出装置。
【請求項8】
前記排出口を横切る形態またはポケット部の内部空間を横切る形態で前記ポケット部に埋め立てられる形状維持部をさらに含む請求項6または請求項7に記載の接着物排出装置。
【請求項9】
前記ポケット部は多面体形状に形成され、少なくともいずれか一つ以上の角部分にはラウンディング処理された陷沒部が形成され、
前記排出口は前記陷沒部にそれぞれ形成され、
前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物との間に配置され、
前記ポケット部には第1固定対象物または第2固定対象物によって加圧される時、
前記内部空間に引込されながら前記液体型接着部を加圧して排出口を通じて排出させるピストン部が突出形成された請求項1に記載の接着物排出装置。
【請求項10】
液体型接着部、及び
前記液体型接着部が収容される内部空間を含み、一定パターンの割れ線が形成されたポケット部を含み、
前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物との間に配置され、
前記第1固定対象物または第2固定対象物で前記ポケット部を加圧する時、前記割れ線が裂けるようになって液体型接着部が第1固定対象物と第2固定対象物に共同に塗布される接着物排出装置。
【請求項11】
請求項4に記載の曲線部を加圧するように円形断面形状に形成され、両側に斜面部がそれぞれ形成された突き棒部、及び
前記突き棒部に結合される取っ手を含む加圧道具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、接着物排出装置に係り、より詳細には、ポケットの内部に液体型接着物を内蔵してポケットを一定の力で加圧する場合、液体型接着物が排出されて目地に満たされるか、または窓枠とガラスのような固定対象物に共同に塗布されて結合されるようにすることができる接着物排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、マンションや建物などのコンクリート構造物のバルコニーには窓枠が設置され、窓枠には引き戸や上げ下げ式で窓が設置されて居住者が必要に応じて窓を開閉することができるようにする。
【0003】
このようなバルコニーの窓枠において、外部の雨や雪が落ちる降水の際に、水が室内に流入されないようにするために、バルコニーと窓枠が会う角部分はシリコーンコーキングで仕上げ処理される。
【0004】
これと係る先行技術が韓国実用新案公開20‐2008‐0004214号公報にレインバイザーを利用した窓枠の防水構造という名称で開示されている。
【0005】
しかし、時間が経つにつれて降水時の水が窓枠を支持するバルコニーに一部溜まるようになったり、朝夕、季節の変化による温度変化によってコンクリート構造物であるバルコニーでの膨脹及び収縮現象が繰り返して発生され、これらはシリコーンコーキングがバルコニーの表面や窓枠の表面で浮き立つようにする原因になった。
【0006】
この場合、降水時の水がシリコーンコーキングとの隙間を通じて室内に流入されて漏水になった。このような漏水はコンクリート構造物がバルコニーで中性化を促進してバルコニーの耐久性を低下させる原因になることもある。
【0007】
ここで、漏水を止めるための窓枠の補修のために、先ずバルコニーと窓枠の角部分を仕上げたシリコーンコーキングを取り除いて、シリコーンコーキングが取り除かれたバルコニーと窓枠の角部分に新しいシリコーン液を注入した後、硬化させて仕上げ処理した。
【0008】
しかし、バルコニーと窓枠の角部分で既存のシリコーンコーキングを完全に取り除くことは非常に難しいだけでなく、多くの時間が必要となり、これによって施工費が要されたという問題点がある。
【0009】
そして、窓枠と窓枠用ガラスは、シリコーンを通じて結合される。
【0010】
したがって、窓枠にガラスを結合するためには、必ずシリコーンガンを準備しなければならない煩わしい問題点がある。
【0011】
また、窓枠にガラスを結合する方式を見ると、作業者がガラスの縁に沿ってシリコーンを塗布して窓枠に結合した。
【0012】
しかし、このような場合、作業者の感でシリコーンを塗布するので、ガラスの縁に沿って塗布されるシリコーンの量を一定にすることが難しい問題点がある。
【0013】
本発明が属する技術分野の先行技術文献には韓国登録特許第10‐1242622号公報などがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するために案出されたもので、ポケットの内部に液体型接着物を内蔵してポケットを一定の力で加圧する場合、液体型接着物が排出されながら目地に満たされるか、または窓枠とガラスのような固定対象物に共同に塗布されて結合されるようにすることができる接着物排出装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明による接着物排出装置は、液体型接着部、及び前記液体型接着部が収容される内部空間及び前記液体型接着部を排出させる排出口を含むポケット部を含み、前記ポケット部を加圧する時、前記液体型接着部が排出口へ排出される。
【0016】
そして、前記ポケット部は、第1固定対象物に接触される第1傾斜ユニット、前記第1傾斜ユニットと対向されて前記ポケット部に前記排出口を形成させ、前記第1固定対象物に接する第2固定対象物に接触される第2傾斜ユニット、及び前記第1傾斜ユニットと第2傾斜ユニットとを連結する傾斜部を含み、前記傾斜部を加圧する時、前記液体型接着部が加圧力によって排出されて前記第1傾斜ユニットと第2傾斜ユニットに共同に塗布される。
【0017】
また、前記傾斜部に少なくとも一つ以上に埋め立てられ、前記傾斜部を加圧する時、しなった状態を維持する形状維持部をさらに含む。
【0018】
そして、前記ポケット部は、第1固定対象物に接触される第1傾斜ユニット、前記第1傾斜ユニットと対向されて前記ポケット部に前記排出口を形成させ、前記第1固定対象物に接する第2固定対象物に接触される第2傾斜ユニット、前記第1、2傾斜ユニットの一端からそれぞれ直角方向に折り曲げられるように延長されて互いに向い合いながら前記排出口を形成する折り曲げ部、及び前記第1傾斜ユニットと第2傾斜ユニットとを連結し、前記第1固定対象物と第2固定対象物が接する部位に向かって陷沒された形状に形成される曲線部を含む。
【0019】
そして、前記ポケット部の外面を包んで前記排出口を覆うカバー部をさらに含む。
【0020】
また、前記ポケット部は多面体形状に形成され、前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物との間に配置され、前記排出口は前記ポケット部の中で前記固定対象物と向い合わないフレームに沿って一定間隔に形成され、前記第1固定対象物または第2固定対象物で前記ポケット部を加圧する時、前記液体型接着部がそれぞれの排出口を通じて排出されて第1固定対象物と第2固定対象物に共同に塗布される。
【0021】
そして、前記ポケット部は多面体形状に形成され、前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物の間に配置され、前記排出口は前記ポケット部の中で前記第1固定対象物及び第2固定対象物とそれぞれ向い合う面に少なくとも一つ以上に形成され、前記第1固定対象物または第2固定対象物で前記ポケット部を加圧する時、前記液体型接着部が排出口を通じて排出される。
【0022】
また、前記排出口を横切る形態またはポケット部の内部空間を横切る形態で前記ポケット部に埋め立てられる形状維持部をさらに含む。
【0023】
そして、前記ポケット部は多面体形状に形成され、少なくともいずれか一つ以上の角部分にはラウンディング処理された陷沒部が形成され、前記排出口は前記陷沒部にそれぞれ形成され、前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物の間に配置され、前記ポケット部には第1固定対象物または第2固定対象物によって加圧される時、前記内部空間に引込されながら前記液体型接着部を加圧して排出口を通じて排出させるピストン部が突出形成される。
【0024】
本発明の他の一実施例による接着物質排出装置は、液体型接着部及び前記液体型接着部が収容される内部空間を含み、一定パターンの割れ線が形成されたポケット部を含み、前記ポケット部は互いに向い合うように配置される第1固定対象物と第2固定対象物の間に配置され、前記第1固定対象物または第2固定対象物で前記ポケット部を加圧する時、前記割れ線が裂けるようになって液体型接着部が第1固定対象物と第2固定対象物に共同に塗布される。
【0025】
本発明の他の一実施例による接着物質加圧道具は、前記曲線部を加圧するように円形断面形状に形成され、両側に斜面部がそれぞれ形成された突き棒部及び前記突き棒部に結合される取っ手を含む。
【発明の効果】
【0026】
本発明による接着物排出装置は、ポケットの内部に液体型接着物を内蔵してポケットを一定の力で加圧する場合、液体型接着物が排出されながら目地に満たされるか、または窓枠とガラスのような固定対象物に共同に塗布されて結合させることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明による接着物排出装置の一例を示す図面である。
【
図2】
図1の接着物排出装置で目地を埋める過程を示す図面である。
【
図3】本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部の他の例を示す斜視図である。
【
図4】
図3の接着物排出装置で窓枠にガラスを施工する過程を示す図面である。
【
図5】本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部の他の例及び加圧道具を示す斜視図である。
【
図6】
図5の接着物排出装置で第1固定対象物と第2固定対象物を結合する過程を示す図面である。
【
図7】本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部のまた他の例を示す斜視図である。
【
図8】
図7の接着物排出装置で第1固定対象物と第2固定対象物を結合する過程を示す図面である。
【
図9】本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部のまた他の例を示す斜視図である。
【
図10】
図9の接着物排出装置で第1固定対象物と第2固定対象物を結合する過程を示す図面である。
【
図11】本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部のまた他の例を示す斜視図である。
【
図12】本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部のまた他の例を示す斜視図である。
【
図13】
図11及び
図12の接着物排出装置で第1固定対象物と第2固定対象物を結合した状態を示す図面である。
【
図14】本発明による接着物排出装置に他の一例を示す斜視図である。
【
図15】
図14の接着物排出装置で第1固定対象物と第2固定対象物を結合する過程を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すれば明確になる。
【0029】
しかし、本発明は以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態に具現されることができ、ただ、本実施例は本発明の開示が完全になるようにし、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって同一参照符号は同一構成要素を指称する。
【0030】
以下、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の実施例に対して添付の図面を参考にして詳細に説明する。
【0031】
しかし、本発明は幾つか異なる形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されない。明細書全体を通じて類似な部分に対しては同一図面符号を付けた。
【0032】
図1は本発明による接着物排出装置の一例を示す図で、
図2は
図1の接着物排出装置で目地を埋める過程を示す図である。
【0033】
本発明の一実施例による接着物排出装置100は、液体型接着部110と、ポケット部120及びカバー部140のうち、少なくともいずれか一つ以上を含むことができる。
【0034】
液体型接着部110は接着力に優れる液状シリコーンで形成されることができる。
【0035】
液体型接着部110は空気中に露出されず、硬化が発生しない状態でポケット部120に収容される。
【0036】
ポケット部120は
図1に示されたように、内部に液体型接着部110が収容される内部空間が形成される。
【0037】
ポケット部120は固体形態のシリコーンで形成されることができる。
【0038】
一例として、液体型接着部110は空気に露出されず、硬化作用が行われない状態で、ポケット部120は空気に露出され、硬化作用が完了した状態であり得る。
【0039】
液体型接着部110はポケット部120に比べて液状であるため、流動性を持つ。
【0040】
したがって、液体型接着部110はポケット部120で排出された後、硬化される過程を経るようになる。
【0041】
ポケット部120の底面には液体型接着部110を排出させる排出口120aが形成される。
【0042】
ポケット部120を加圧すれば液体型接着部110が加圧力によって排出口120aを通じて排出される。
【0043】
カバー部140はポケット部120を保護しながら液体型シリコーンが硬化されるか、または外部に漏れることを防止する構成である。
【0044】
一例として、カバー部140はステッカー形態に適用されることができる。カバー部140は一面に塗布されている接着物質を通じてポケット部120の外面に付着することができる。
【0045】
他の例として、カバー部140はフィルムまたはビニルで適用されることができる。
【0046】
このような場合、カバー部140はポケット部120に接着剤を通じて取り付けられることができる。
【0047】
カバー部140は2個で適用され、一つのカバー部140はポケット部120の上面を覆って、他の一つのカバー部140はポケット部120の残り部分を覆う。
【0048】
本発明の一実施例による接着物排出装置100は、このような構成を通じて、ある物体自体に形成された溝形態の目地を埋めることができる。
【0049】
例えば、テーブル上板1の場合、デザインやその他多様な理由によって目地を模様で形成し、このような目地を埋める用途で使われることができる。
【0050】
そして、本発明の一実施例による接着物排出装置100は、タイルとタイルとの間の空間を埋める用途で使われることもできる。
【0051】
例えば、本発明の一実施例による接着物排出装置100は、底や壁面に数枚のタイルを施工した時、タイルとタイルとの間に発生する目地を埋めることもできる。
【0052】
図2には本発明の一実施例による接着物排出装置100がテーブルの上板1に形成された目地を埋める例を図示した。
【0053】
図2のように、下部カバー部140を剥離した後、目地にポケット部120を挿入した後、上部カバーを分離した後、加圧道具400の突出片401でポケット部120の上面を下方に加圧すれば、液体型接着部110が加圧力で排出口120aを通じて排出される。
【0054】
排出された液体型接着部110は、ポケット部120とタイルの内壁面との間の隙間に染みこむようになって、一定時間が経過することによって硬化され、液体型接着部110及びポケット部120が目地を埋めるようになる。
【0055】
そして、液体型接着部110の排出工程を完了すれば、ポケット部120の上面に付着されたカバー部140を取り除けばよい。
【0056】
一方、本発明の一実施例による接着物排出装置100は、
図3及び
図4のように、第1固定対象物2と第2固定対象物3を付着方式で結合することもできる。
【0057】
図3は本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部の他の例を示す斜視図で、
図4は
図3の接着物排出装置で窓枠にガラスを施工する過程を示す図である。
【0058】
液体型接着部110は、前述したように、液状のシリコーン材質で形成されることにより、水平方向に配置される第1固定対象物2及び第1固定対象物2の一側に接する第2固定対象物3に多様な種類の物を固定することができる。
【0059】
一例として、本発明の一実施例による接着物排出装置100は、窓枠にガラスを固定させる用途で使われることができる。
【0060】
この時、本発明の一実施例による接着物排出装置100はガラスの縁を窓枠に固定させることができる。
【0061】
以下では、窓枠を第1固定対象物2と、窓枠の内部に収容されるガラスを第2固定対象物3と定義する。
【0062】
ポケット部120は第1固定対象物2に接触される第1傾斜ユニット121a、第1傾斜ユニット121aと対向されて第2固定対象物3に接触される第2傾斜ユニット122a、及び第1傾斜ユニット121aと第2傾斜ユニット122aを連結して板状に形成される傾斜部123aを含むことができる。
【0063】
第1傾斜ユニット121a及び第2傾斜ユニット122aの端部には、直角方向に折り曲げられるように延長され、互いに向い合う折り曲げ部1211a,1221aがそれぞれ形成される。
【0064】
この時、第1傾斜ユニット121a及び第2傾斜ユニット122aはそれぞれ傾斜部123aと連結される一側から他側に行くほど互いに漸進的に近くなる斜角を持つ。
【0065】
そして、折り曲げ部1211a,1221aの間には、前述の排出口120aが形成される。
【0066】
傾斜部123aと第1、2傾斜ユニット121a,122a及び折り曲げ部1211a,1221aによってポケット部120の内部には液体型接着部110が収容される内部空間が形成され、折り曲げ部1211a,1221aの間には液体型接着部110を排出させる排出口120aが形成される。同時に、ポケット部120は両面が開放された構造からなることができる。
【0067】
付加的に、傾斜部123aの内部には少なくとも一つ以上の形状維持部130が埋め立てられる。
【0068】
形状維持部130は本発明の一実施例による接着物排出装置100が窓枠に適用された時、ポケット部120が自体弾性力によって元の形に復元されることを防止するもので、金属材質で形成されることができる。
【0069】
この時、形状維持部130は単純板状または円形断面のシーム形態で適用されることができる。
【0070】
本発明が窓枠に適用されてガラスを固定する場合、カバー部140は一体に形成されることができる。
【0071】
この時、カバー部140は傾斜部123aの中央部分に位置された部分が断絶された形態に形成される。よって、使用者がカバー部140を容易に剥離することができる。
【0072】
次に、
図4を参考して、以上説明した接着物排出装置100の使用例を説明する。
【0073】
先ず、ポケット部120からカバー部140を剥離する。
【0074】
以後、第1傾斜ユニット121aを第1固定対象物2に接触させ、上側に位置した第2傾斜ユニット122aは第2固定対象物3に接触させる。
【0075】
以後、傾斜部123aの略中央部分を第1、2固定対象物方向に加圧する。
【0076】
このような場合、液体型接着部110が加圧力によって排出口120aを通じて外部に排出され、第1固定対象物2と第2固定対象物3に共同に塗布される。
【0077】
したがって、第2固定対象物3であるガラスの縁は第1固定対象物2である窓枠の内周面に液体型接着部110によって接着して固定される。
【0078】
この時、第1固定対象物2と第2固定対象物3に共同に塗布された液体型接着部110が硬化されれば、ポケット部120が第1固定対象物2と第2固定対象物3とを連結する形態で定着されることによって、第1固定対象物2と第2固定対象物3との結合力が向上する。
【0079】
前述した方式でガラスの各縁を窓枠の各内面に順次結合させればよい。
【0080】
さらに、ポケット部120は内部が空いている構造であって、第1、2固定対象物の方向に加圧された傾斜部123aは、
図4(c)に示されたように、曲線形態でしないながら液体型接着部110を排出させる。
【0081】
この時、ポケット部120はシリコーン材質で形成されて傾斜部123aが弾性力を持っているが、傾斜部123aがしなう時に一緒にしなう形状維持部130が傾斜部123aが元々の形に復元することを抑制する。
【0082】
したがって、
図4(c)のように、傾斜部123aが第1固定対象物2と第2固定対象物3にそれぞれ接触された形態を持続的に維持するようになって、結局、第1固定対象物2と第2固定対象物3が液体型接着部110及びポケット部120を媒介にして一体に連結される。
【0083】
一方、
図5は本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部の他の例及び加圧道具を示す斜視図で、
図6は
図5の接着物排出装置で第1固定対象物と第2固定対象物とを結合する過程を示す図である。
【0084】
ポケット部120は第1固定対象物2と第2固定対象物3とが接する部分に向かって陷沒された形状に形成される曲線部123bと、曲線部123bの一側と他側にそれぞれ形成され、曲線部123bと連結される一側から他側に行くほど漸進的に互いに近くなる斜角を持つように形成されて、第1固定対象物2及び第2固定対象物3にそれぞれ接触する第1傾斜ユニット121bと第2傾斜ユニット122b、及び第1傾斜ユニット121bと第2傾斜ユニット122bの一端からそれぞれ直角方向に折り曲げられるように延長され、互いに向い合いながら排出口120aを形成する折り曲げ部1211b,1221bを含むことができる。
【0085】
このように曲線部123bを形成する場合、
図4に示された傾斜部123aと違って復元力が大きくないので、形状維持部130を適用する必要がない。
【0086】
勿論、図面に示されていないが、曲線部123bに形状維持部130を適用してもかまわない。
【0087】
図5のように、ポケット部120が曲線部123bと、第1傾斜ユニット121bと、第2傾斜ユニット122bと、折り曲げ部1211b,1221bとを含む場合、本発明の一実施例による加圧道具300が使われることができる。
【0088】
加圧道具300は曲線部123bを加圧するように円形断面形状に形成され、両側に斜面部がそれぞれ形成された突き棒部310及び突き棒部310の上面に結合される取っ手320を含むことができる。
【0089】
すなわち、
図6のように、第1固定対象物2と第2固定対象物3に傾斜部123aをそれぞれ接触させた後、突き棒部310で曲線部123bを加圧する方式で液体型接着部110を第1固定対象物2と第2固定対象物3に共同に塗布させることができて、使用上の便宜性を向上させることができる。
【0090】
一方、
図7は本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部のまた他の例を示す斜視図で、
図8は
図7の接着物排出装置であって第1固定対象物と第2固定対象物とを結合する過程を示す図である。
【0091】
ポケット部120は多面体形状に形成されることができる。
【0092】
図面にはポケット部120が六面体形状に形成された例を示すが、ポケット部120の形状は六面体形状に限定されない。
【0093】
このようにポケット部120は多面体形状に形成される場合、第1固定対象物2と第2固定対象物3との間に配置される。
【0094】
この時、排出口120aは複数個に適用され、
図8を基準にして、ポケット部120のうち、第1固定対象物2及び第2固定対象物3と向い合わない面である上面と底面と左側面と右側面とにそれぞれ形成されることができる。
【0095】
そして、カバー部140は合計3個で適用されることができる。
【0096】
2個のカバー部140は四角板状に形成されてポケット部120の前面及び後面にそれぞれ付着され、1個のカバー部140は帯状に形成されてポケット部120のフレームに沿って取り付けられる。
【0097】
帯状のカバー部140は液体型取付部が空気に露出されないようにして、硬化されることを防止する。
【0098】
本実施例の液体型接着部110及びポケット部120は、窓枠とガラスではない他の2個の第1固定対象物2と第2固定対象物3とを結合する用途で使われることができる。
【0099】
第1固定対象物2と第2固定対象物3は木材であってもよく、金属材質であってもよい。
【0100】
この時、本実施例において、第1固定対象物2と第2固定対象物3の種類は限定されない。
【0101】
次に、
図8を参考にして本実施例による接着物排出装置100の使用例を説明する。
【0102】
先ず、ポケット部120の上面と下面に付着されたカバー部140及びポケット部120のフレームに沿って付着された帯状のカバー部140をそれぞれ剥離する。
【0103】
以後、第1固定対象物2と第2固定対象物3との間にポケット部120を位置させる。
【0104】
以後、第1固定対象物または第2固定対象物3でポケット部120を加圧する。
【0105】
第1固定対象物2または第2固定対象物3の加圧力によってポケット部120が圧縮され、ポケット部120の内部空間に収容された液体型接着部110がそれぞれの排出口120aを通じて排出されて第1固定対象物2と第2固定対象物3に共同に塗布される。
【0106】
そして、一定時間が経過するにつれ、液体型接着部110が硬化されてポケット部120のような状態になることで、第1固定対象物2と第2固定対象物3とが液体型接着部110及びポケット部120を媒介にして結合される。
【0107】
本実施例でも形状維持部130が適用されることができる。
【0108】
形状維持部130は、いずれか2個の排出口120aを横切る形でポケット部120にそれぞれ埋め立てられることができる。
【0109】
形状維持部130は第1固定対象物2または第2固定対象物3でポケット部120を加圧する前には一直線の形態を維持するが、第1固定対象物2または第2固定対象物3でポケット部120を加圧すれば、不規則な形でしなってポケット部120が自己弾性力によって元の形に復元されることを防止する。
【0110】
一方、
図9は本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部のまた他の例を示す斜視図で、
図10は
図9の接着物排出装置で第1固定対象物と第2固定対象物とを結合する過程を示す図である。
【0111】
ポケット部120は多面体形状に形成されることができる。
【0112】
図面にはポケット部120が六面体形状に形成された例を示すが、ポケット部120の形状は六面体形状に限定されない。
【0113】
本実施例の場合、ポケット部120の各角部分は曲線形状に形成されることができる。
【0114】
このようにポケット部120は多面体形状に形成される場合、第1固定対象物2と第2固定対象物3との間に配置される。
【0115】
この時、排出口120aは複数個に適用され、ポケット部120のうち、第1固定対象物2及び第2固定対象物3と向い合う前面及び後面にそれぞれ少なくとも一つ以上に形成されることができる。
【0116】
そして、カバー部140は合計2個で適用されることができる。カバー部140は四角板状に形成されてポケット部120の前面及び後面にそれぞれ取り付けられる。
【0117】
本実施例の液体型接着部110及びポケット部120は、窓枠とガラスではない他の2個の第1固定対象物2と第2固定対象物3とを結合する用途で使われることができる。
【0118】
第1固定対象物2と第2固定対象物3は木材であってもよく、金属材質であってもよい。
【0119】
この時、本実施例において、第1固定対象物2と第2固定対象物3の種類は限定されない。
【0120】
次に、
図10を参考にして本実施例による接着物排出装置100の使用例を説明する。
【0121】
先ず、ポケット部120の上面と下面に付着されたカバー部140及びポケット部120のフレームに沿って付着された帯状のカバー部140をそれぞれ剥離する。
【0122】
以後、第1固定対象物2と第2固定対象物3との間にポケット部120を位置させる。
【0123】
以後、第1固定対象物または第2固定対象物3でポケット部120を加圧する。
【0124】
第1固定対象物2または第2固定対象物3の加圧力によってポケット部120が圧縮され、ポケット部120の内部空間に収容された液体型接着部110がそれぞれの排出口120aを通じて排出されて第1固定対象物2と第2固定対象物3に共同に塗布される。
【0125】
そして、一定時間が経過するにつれ、液体型接着部110が硬化されてポケット部120のような状態になることによって、第1固定対象物2と第2固定対象物3が液体型接着部110及びポケット部120を媒介にして結合される。
【0126】
本実施例でも形状維持部130が適用されることができる。
【0127】
形状維持部130はポケット部120の内部空間を横切る形でポケット部120にそれぞれ埋め立てられることができる。
【0128】
形状維持部130は第1固定対象物2または第2固定対象物3でポケット部120を加圧する前には一直線の形態を維持するが、第1固定対象物2または第2固定対象物3でポケット部120を加圧すれば、不規則な形態でしなってポケット部120が自己弾性力によって元の形に復元されることを防止する。
【0129】
一方、
図11及び
図12は本発明による接着物排出装置に適用されたポケット部のまた他の例を示す斜視図で、
図13は
図11及び
図12の接着物排出装置であって第1固定対象物と第2固定対象物とを結合した状態を示す図である。
【0130】
ポケット部120は多面体形状に形成されることができる。
【0131】
図面にはポケット部120が六面体形状に形成された例を示すが、ポケット部120の形状は六面体形状に限定されない。
【0132】
本実施例の場合、ポケット部120の少なくとも一つ以上の角部分にはラウンディング処理された陷沒部120bが形成される。
【0133】
図面にはポケット部120のそれぞれの角部分に陷沒部120bが形成された例を図示した。
【0134】
この時、排出口120aは陷沒部120bにそれぞれ形成されることができる。
【0135】
このようにポケット部120は多面体形状に形成される場合、第1固定対象物2と第2固定対象物3との間に配置される。
【0136】
そして、ポケット部120には中空が形成され、中空にはピストン部120cが挿入される。
【0137】
ピストン部120cは中空を通じてポケット部120の内部空間に引込されることができる。
【0138】
すなわち、第1固定対象物2または第2固定対象物3でピストン120cを加圧すれば、ピストン120cがポケット部120の内部空間に引込されながら液体型接着部110を加圧して排出口120aを通じて排出させるようになる。
【0139】
そして、カバー部140は1個で適用されることができる。カバー部140はポケット部120及びピストン部120cを共同に包むように取り付けられる。
【0140】
本実施の液体型接着部110及びポケット部120は、窓枠とガラスではない他の2個の第1固定対象物2と第2固定対象物3とを結合する用途で使われることができる。
【0141】
第1固定対象物2と第2固定対象物3は木材であってもよく、金属材質であってもよい。
【0142】
この時、本実施例において、第1固定対象物2と第2固定対象物3の種類は限定されない。
【0143】
一方、
図14は本発明による接着物排出装置に他の一例を示す斜視図で、
図15は
図14の接着物排出装置であって第1固定対象物と第2固定対象物を結合する過程を示す図である。
【0144】
本実施例による接着物排出装置200は、液体型接着部210及びポケット部220を含むことができる。
【0145】
液体型接着部210は液体型シリコーンで形成されることができる。
【0146】
ポケット部220は球状に形成され、内部空間に液体型接着部210が収容される。
【0147】
ポケット部220はビニルまたはフィルムで形成されることができる。
【0148】
ポケット部220には一定パターンの割れ線220aが形成される。
【0149】
割れ線220aは公知の切取線と同一の形態に形成されることができる。
【0150】
そして、図面には割れ線220aがポケット部220を正面で眺めた時、十字形状に形成された例を示す。
【0151】
本実施例の液体型接着部210及びポケット部220は、窓枠とガラスではない他の2個の第1固定対象物2と第2固定対象物3とを結合する用途で使われることができる。
【0152】
第1固定対象物2と第2固定対象物3は木材であってもよく、金属材質であってもよい。
【0153】
この時、本実施例において、第1固定対象物2と第2固定対象物3の種類は限定されない。
【0154】
次に、
図15を参考にして本実施例による接着物排出装置200の使用例を説明する。
【0155】
先ず、第1固定対象物2と第2固定対象物3との間にポケット部220を位置させる。
【0156】
以後、第1固定対象物または第2固定対象物3でポケット部220を加圧する。
【0157】
第1固定対象物2または第2固定対象物3の加圧力によってポケット部220が圧縮され、ポケット部220の内部空間に収容された液体型接着部210がそれぞれの排出口120aを通じて排出されて第1固定対象物2と第2固定対象物3に共同に塗布される。
【0158】
そして、一定時間が経過するにつれ、液体型接着部210が硬化されてポケット部220のような状態になることによって、第1固定対象物2と第2固定対象物3が液体型接着部210及びポケット部220を媒介にして結合される。
【0159】
本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須的特徴を変更しなくても他の具体的な形態で実施されることができることを理解することができる。そのため、以上で記述した実施例はすべての面において例示的なものであり、限定的ではないものとして理解しなければならない。
【0160】
本発明の範囲は前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から想到するすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものとして解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0161】
100、200:接着物排出装置
110、210:液体型接着部
120、220:ポケット部
120a:排出口
120b:陷沒部
120c:ピストン
121a、121b:第1傾斜ユニット
1211a、1221a、1211b、1221b:折り曲げ部
122a、122b:第2傾斜ユニット
123a:傾斜部
123b:曲線部
130:形状維持部
140:カバー部
220a:割れ線
300、400:加圧道具
310:突き棒部
320:取っ手
401:突出片
【国際調査報告】