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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】内視鏡撮像システム
(51)【国際特許分類】
   A61B 34/20 20160101AFI20240517BHJP
   A61B 18/20 20060101ALI20240517BHJP
   A61B 1/045 20060101ALI20240517BHJP
   A61B 1/00 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
A61B34/20
A61B18/20
A61B1/045 622
A61B1/00 682
A61B1/00 621
A61B1/045 640
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570436
(86)(22)【出願日】2022-05-16
(85)【翻訳文提出日】2023-11-14
(86)【国際出願番号】 US2022029425
(87)【国際公開番号】W WO2022250996
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】63/192,742
(32)【優先日】2021-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591018693
【氏名又は名称】シー・アール・バード・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】1 Becton Drive Franklin Lakes NEW JERSEY 07417 UNITED STATES OF AMERICA
(74)【代理人】
【識別番号】100107249
【弁理士】
【氏名又は名称】中嶋 恭久
(72)【発明者】
【氏名】マニオン、ポール トーマス
(72)【発明者】
【氏名】フォガティ、パドレイグ
(72)【発明者】
【氏名】ガービー、トニー
【テーマコード(参考)】
4C026
4C161
【Fターム(参考)】
4C026AA01
4C026FF53
4C026HH15
4C026HH24
4C161CC06
4C161HH56
4C161JJ19
4C161UU06
4C161WW13
4C161WW18
(57)【要約】
本明細書では、内視鏡撮像システムが開示され、内視鏡撮像システムは、1つ以上の画像を捕捉するように構成された内視鏡であって、レーザシステムおよびディスプレイと通信する内視鏡と、前記内視鏡、前記レーザシステムおよび前記ディスプレイと通信するコンソールであって、前記レーザシステムから1つ以上のパラメータ設定を受信し、前記内視鏡から1つ以上の捕捉画像を受信し、パラメータ設定に対応する1つ以上のアイコンを生成し、前記ディスプレイ上に描画された捕捉画像上にアイコンを重ね合わせるように構成されたコンソールとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡撮像システムであって、
1つ以上の画像を捕捉するように構成された内視鏡であって、レーザシステムおよびディスプレイと通信する内視鏡と、
前記内視鏡、前記レーザシステム、及び前記ディスプレイと通信するコンソールであって、
前記レーザシステムから1つ以上のパラメータ設定を受信し、
前記内視鏡から1つ以上の捕捉画像を受信し、
前記パラメータ設定に対応する1つ以上のアイコンを生成し、
前記ディスプレイ上に描画された前記捕捉画像上に前記アイコンを重ね合わせるように構成されるコンソールと
を備える内視鏡撮像システム。
【請求項2】
前記コンソールは、前記内視鏡に有線接続されている、請求項1に記載の内視鏡撮像システム。
【請求項3】
前記コンソールは、前記レーザシステム、前記内視鏡、または前記ディスプレイの1つ以上と無線通信する、請求項1に記載の内視鏡撮像システム。
【請求項4】
前記コンソールは、1つ以上のプロセッサと、エネルギ源と、非一時的コンピュータ可読媒体と、複数のロジックモジュールとを含む、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の内視鏡撮像システム。
【請求項5】
請求項4に記載の内視鏡撮像システムであって、前記複数のロジックモジュールは、
前記レーザシステムから1つ以上のパラメータ設定を受信することと、
前記内視鏡から1つ以上の捕捉画像を受信することと、
前記ディスプレイ上に描画するために前記1つ以上のパラメータ設定を選択することと、
前記1つ以上のパラメータ設定に対応する1つ以上のアイコンを生成することと、
前記1つ以上の捕捉画像上に前記1つ以上のアイコンを重ね合わせることと
前記ディスプレイ上の前記1つ以上の捕捉画像上に重ね合わされた前記1つ以上のアイコンを描画することと
を含む動作を行うように構成される、内視鏡撮像システム。
【請求項6】
前記パラメータ設定は、パルスエネルギ、パルス周波数、パルス持続時間、総電力、またはパルス幅の1つ以上を含む、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の内視鏡撮像システム。
【請求項7】
前記コンソールは、画像重ね合わせユニット内に含まれる、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の内視鏡撮像システム。
【請求項8】
請求項7に記載の内視鏡撮像システムであって、
前記画像重ね合わせユニットは、複数の選択ボタンおよび1つの方向ボタンを有する制御パネルを含み、
各選択ボタンは、1つのパラメータ設定に対応し、
前記方向ボタンは、前記ディスプレイの画面の周辺で前記1つ以上のアイコンを移動させるように構成されている、内視鏡撮像システム。
【請求項9】
前記画像重ね合わせユニットは、有線接続を介して、前記内視鏡、前記レーザシステム、および前記ディスプレイのそれぞれと結合される、請求項8に記載の内視鏡撮像システム。
【請求項10】
前記画像重ね合わせユニットは、レーザシステム入力、内視鏡入力、およびディスプレイ出力を含む、請求項9に記載の内視鏡撮像システム。
【請求項11】
内視鏡のディスプレイ上にレーザシステムのパラメータ設定を描画する方法であって、
前記レーザシステムの1つ以上のパラメータ設定を構成することと、
前記内視鏡を使用して1つ以上の画像を捕捉することと、
前記レーザシステム、前記内視鏡、および前記ディスプレイと通信するコンソールを使用して、1つ以上のアイコンを生成することと、
捕捉画像上に前記1つ以上のアイコンを重ね合わせることと、
前記アイコンおよび前記捕捉画像を前記ディスプレイ上に描画することと
を含む方法。
【請求項12】
前記レーザシステム、前記内視鏡、または前記ディスプレイの1つ以上は、有線接続を介してコンソールと結合される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記レーザシステム、前記内視鏡、または前記ディスプレイの1つ以上は、無線接続を介してコンソールと結合される、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記コンソールは、画像重ね合わせユニット内に含まれる、請求項11乃至13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記パラメータ設定は、パルスエネルギ、パルス周波数、パルス持続時間、総電力、またはパルス幅の1つ以上を含む、請求項11乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
1つ以上のアイコンを生成することは、前記ディスプレイ上に描画されるべき1つ以上のパラメータ設定をユーザが選択することを含む、請求項11乃至15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記1つ以上のアイコンは、前記1つ以上のパラメータ設定に対応する、請求項11乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記1つ以上のアイコンは、前記コンソールによって受信された前記パラメータ設定の全てに対するアイコンを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記1つ以上のアイコンは、ユーザによって選択された前記パラメータ設定に対するアイコンを含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
請求項11乃至18のいずれか一項に記載の方法であって、前記1つ以上のアイコンを前記捕捉画像上に重ね合わせることは、
前記レーザシステムから前記1つ以上のパラメータ設定を前記コンソールによって受信することと、
前記コンソールによって前記内視鏡から前記1つ以上の捕捉画像を受信することと
を含む方法。
【請求項21】
前記ディスプレイ上に前記アイコンおよび前記捕捉画像を描画することは、ユーザが前記ディスプレイ上に描画される前記アイコンを決定することを含む、請求項11乃至20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記ディスプレイ上に描画されるべき前記1つ以上のパラメータ設定は、画像重ね合わせユニットの制御パネルを介して前記ユーザによって選択される、請求項16に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
レーザシステム及び内視鏡を使用する医療処置中に、医師が内視鏡モニタを見ながらレーザシステムの設定を見ることは困難な場合がある。多くの場合、医師は、設定を確認するために自分の頭を横に向けてレーザシステムを見てから、自分の頭を内視鏡モニタの方に戻さなければならない。医師が、内視鏡モニタ上の方向でレーザ設定を確認できることは有益であろう。本明細書では、上記に対処するシステムおよび使用方法が開示される。
【発明の概要】
【0002】
本明細書では、内視鏡撮像システムが開示され、内視鏡撮像システムは、1つ以上の画像を捕捉するように構成された内視鏡であって、レーザシステムおよびディスプレイと通信する内視鏡と、前記内視鏡、前記レーザシステムおよび前記ディスプレイと通信するコンソールであって、前記レーザシステムから1つ以上のパラメータ設定を受信し、前記内視鏡から1つ以上のキャプチャされた画像を受信し、パラメータ設定に対応する1つ以上のアイコンを生成し、前記ディスプレイ上に描画された捕捉画像上にアイコンを重ね合わせるように構成されたコンソールとを有する。
【0003】
いくつかの実施形態では、前記コンソールは、有線接続を介して前記内視鏡と結合される。
いくつかの実施形態では、前記レーザシステム、前記内視鏡、または前記ディスプレイの1つ以上は、無線接続を介してコンソールと結合される。
【0004】
いくつかの実施形態では、前記コンソールは、1つ以上のプロセッサと、エネルギ源と、非一時的コンピュータ可読媒体と、複数のロジックモジュールとを含む。
いくつかの実施形態では、前記複数のロジックモジュールは、前記レーザシステムから1つ以上のパラメータ設定を受信することと、前記内視鏡から1つ以上の捕捉画像を受信することと、前記ディスプレイ上に描画するために1つ以上のパラメータ設定を選択することと、前記1つ以上のパラメータ設定に対応する1つ以上のアイコンを生成することと、前記1つ以上の捕捉画像上に前記1つ以上のアイコンを重ね合わせることと、前記ディスプレイ上の前記1つ以上の捕捉画像上に重ね合わされた前記1つ以上のアイコンを表示することとのうちの1つ以上を行うように構成される。
【0005】
いくつかの実施形態では、前記パラメータ設定は、パルスエネルギ、パルス周波数、パルス持続時間、総電力、およびパルス幅のうちの1つ以上を含む。
いくつかの実施形態では、前記コンソールは、画像重ね合わせユニット内に含まれる。
【0006】
いくつかの実施形態では、前記画像重ね合わせユニットは、複数の選択ボタンおよび1つの方向ボタンを有する制御パネルを含み、各選択ボタンは、1つのパラメータ設定に対応し、前記方向ボタンは、前記ディスプレイの画面の周辺で前記1つ以上のアイコンを移動させるように構成される。
【0007】
いくつかの実施形態では、前記画像重ね合わせユニットは、内視鏡、レーザシステム、およびディスプレイの各々に有線接続される。
いくつかの実施形態では、前記画像重ね合わせユニットは、レーザシステム入力、内視鏡入力、およびディスプレイ出力を含む。
【0008】
また、本明細書に開示されるのは、内視鏡のディスプレイ上にレーザシステムのパラメータ設定を描画する方法であって、前記レーザシステムの1つ以上のパラメータ設定を構成することと、前記内視鏡を使用して1つ以上の画像を捕捉することと、コンソールを使用して1つ以上のアイコンを生成することとを含み、前記コンソールは、前記レーザシステム、前記内視鏡、および前記ディスプレイと通信する、方法である。前記方法は、前記1つ以上のアイコンを捕捉画像上に重ね合わせることと、前記捕捉画像とともに前記アイコンを前記ディスプレイ上に描画することとをさらに含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記レーザシステム、前記内視鏡、または前記ディスプレイの1つ以上は、有線接続を介してコンソールと結合される。
いくつかの実施形態では、前記レーザシステム、前記内視鏡、または前記ディスプレイの1つ以上は、無線接続を介してコンソールと結合される。
【0010】
いくつかの実施形態では、前記コンソールは、画像重ね合わせユニット内に含まれる。
いくつかの実施形態では、前記パラメータ設定は、パルスエネルギ、パルス周波数、パルス持続時間、総電力、およびパルス幅のうちの1つ以上を含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、1つ以上のアイコンを生成することは、前記ディスプレイ上に描画されるべき1つ以上のパラメータ設定をユーザが選択することを含む。
いくつかの実施形態では、前記1つ以上のアイコンは、前記1つ以上のパラメータ設定に対応する。
【0012】
いくつかの実施形態では、前記1つ以上のアイコンは、前記コンソールによって受信された前記パラメータ設定の全てに対するアイコンを含む。
いくつかの実施形態では、前記1つ以上のアイコンは、前記ディスプレイ上に描画されるべき前記ユーザによって選択された前記パラメータ設定に対するアイコンを含む。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記捕捉画像上に前記1つ以上のアイコンを重ね合わせことは、(i)前記コンソールによって前記レーザシステムから前記1つ以上のパラメータ設定を受信することと、(ii)前記コンソールによって前記内視鏡から前記1つ以上の捕捉画像を受信することとを含む。
【0014】
いくつかの実施形態では、前記ディスプレイ上に前記アイコンおよび前記捕捉画像を描画することは、前記ユーザが前記ディスプレイ上に描画されるべき前記アイコンを決定することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、前記ユーザは、画像重ね合わせユニットの制御パネルを使用して、前記ディスプレイ上に描画されるべき前記1つ以上のパラメータ設定を選択する。
本明細書で提供される概念のこのよう特徴および他の特徴は、そのような概念の特定の実施形態をより詳細に記載する添付の図面および以下の説明を考慮して、当業者にとってより明白になるであろう。
【0016】
本開示のより具体的な説明は、添付の図面に示される特定の実施形態を参照することによってなされる。これら図面は、本発明の典型的な実施形態のみを示しているため、その範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解されたい。本発明の例示的な実施形態は、添付の図面を使用することにより、追加の特異性および詳細とともに説明および説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】いくつかの実施形態による内視鏡撮像システムの斜視図を示す。
図2】いくつかの実施形態による内視鏡撮像システムのいくつかの構成要素のブロック図を示す。
図3A】いくつかの実施形態による、画像重ね合わせユニットを含む内視鏡撮像システムの斜視図を示す。
図3B】いくつかの実施形態による、画像重ね合わせユニットのブロック図を示す。
図4】いくつかの実施形態による、ディスプレイ上にレーザシステムのパラメータ設定のアイコンを表示する内視鏡による捕捉画像の描画を示す。
図5】いくつかの実施形態による、内視鏡のディスプレイ上にレーザシステムのパラメータ設定を表示する例示的な方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
いくつかの特定の実施形態がより詳細に開示される前に、本明細書に開示される特定の実施形態は、本明細書に提供される概念の範囲を限定しないことを理解されたい。本明細書に開示される特定の実施形態は、特定の実施形態から容易に分離でき、任意選択で、本明細書に開示される他の多数の実施形態のいずれかの特徴と組み合わせるか、または置換することができる特徴を有することができることも理解されたい。
【0019】
本明細書で使用される用語に関して、用語は、いくつかの特定の実施形態を説明するためのものであり、用語は、本明細書で提供される概念の範囲を限定しないことも理解されたい。序数(例えば、第1、第2、第3など)は、一般に、複数の特徴または複数のステップのグループ内の異なる特徴またはステップを区別または識別するために使用され、連続的な限定または数値制限を提供するものではない。例えば、「第1」、「第2」、および「第3」の特徴またはステップは、必ずしもその順序で現れる必要はなく、そのような特徴またはステップを含む特定の実施形態は、必ずしも3つの特徴またはステップに限定される必要はない。「左」、「右」、「上」、「下」、「前」、「後」、などのラベルは、便宜上使用されており、例えば、特定の固定位置、向き、又は方向を意味するものではない。代わりに、そのような表記は、例えば、相対的な位置、向き、又は方向を反映するために使用される。単数形の「一」、「1つ」、および「前記」は、文脈で明確に指示されていない限り、複数形の参照も含む。
【0020】
「ロジック」という用語は、1つまたは複数の機能を実行するように構成されたハードウェア、ファームウェア、またはソフトウェアを表し得る。ハードウェアとして、ロジックという用語は、データ処理および/またはストレージ機能を有する回路を指してもよいし、または含んでもよい。そのような回路の例は、限定または制限されないが、ハードウェアプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、1つまたは複数のプロセッサコア、デジタル信号プロセッサ、プログラム可能なゲートアレイ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路「ASIC」、など)、半導体メモリ、または組み合わせ素子を含む。
【0021】
追加的にまたは代替として、ロジックという用語は、1つ以上のプロセス、1つ以上のインスタンス、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)、サブルーチン、関数、アプレット、サーブレット、ルーチン、ソースコード、オブジェクトコード、共有ライブラリ/動的リンクライブラリ(DLL:dynamic link library)、あるいは1つ以上の命令などのソフトウェアを指すか、または含み得る。このソフトウェアは、任意のタイプの適切な非一時的記憶媒体、または一時的記憶媒体(例えば、搬送波、赤外線信号、またはデジタル信号などの電気、光、音響、または他の形態の伝搬信号)に格納されてもよい。非一時的記憶媒体の例は、プログラマブル回路、揮発性メモリ(例えば、任意のタイプのランダムアクセスメモリ「RAM」)のような非一時的記憶、または不揮発性メモリ(例えば、読み取り専用メモリ「ROM」、パワーバックアップ型RAM、フラッシュメモリ、相変化メモリなど)、半導体ドライブ、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブまたは持ち運び可能なメモリデバイスのような一時的記憶を含むが、それらに限定されるわけではない。ファームウェアとして、ロジックは永続ストレージに保存され得る。
【0022】
他に定義しない限り、本明細書中で使用される全ての科学技術用語は、当業者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。
図1は、いくつかの実施形態による内視鏡撮像システム100の斜視図を示す。いくつかの実施形態では、画像重ね合わせシステム100は、レーザシステム110、内視鏡120、およびディスプレイ150を含む。内視鏡120は、レーザシステム110およびディスプレイ150の各々と通信し得る。いくつかの実施形態では、内視鏡120は、レーザシステム110およびディスプレイ150に有線接続されてもよいし、またはレーザシステム110およびディスプレイ150の少なくとも1つと無線通信してもよい。使用中、内視鏡120は、レーザシステム110も患者に対して使用されている間に、患者から1つ以上の画像を捕捉するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、捕捉画像はライブ画像を含んでもよい。いくつかの実施形態では、内視鏡120は、レーザシステム110、内視鏡120、およびディスプレイ150の各々と通信するコンソール122を含み、コンソール122は、レーザシステム110から1つ以上のパラメータ設定を受信するとともに、内視鏡120からの捕捉画像上に1つ以上のパラメータ設定を描画する1つ以上のアイコンを重ね合わせ、捕捉された内視鏡画像およびパラメータ設定のアイコンをディスプレイ150上に描画するように構成される。有利には、レーザシステム110は、臨床医が内視鏡120の進行を監視するとともに、ディスプレイ150上でレーザシステム110の1つ以上のパラメータ設定を検証することを可能にしながら、手術室内の任意の場所に配置され得る。いくつかの実施形態では、内視鏡120は尿管鏡を含んでもよい。
【0023】
図2は、いくつかの実施形態による内視鏡撮像システム100のいくつかの構成要素のブロック図を示す。いくつかの実施形態では、内視鏡120は、1つ以上のプロセッサ124、エネルギ源126、非一時的コンピュータ可読媒体(「メモリ」)128、及び複数のロジックモジュールを有するコンソール122を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コンソール122は、レーザシステム110、内視鏡120、およびディスプレイ150に有線接続されるか、またはそれらと無線通信する。例示的な無線通信方式は、WiFi、Bluetooth(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、セルラーモバイル通信用グローバルシステム(GSM)、電磁気(EM:electromagnetic)、無線周波数(RF)、それらの組合せ等を含むことができる。いくつかの実施形態では、コンソール122は、以下でさらに説明されるように、内視鏡120に結合されてもよく、内視鏡120に統合されてもよく、または独立型ユニットであってもよい。いくつかの実施形態では、エネルギ源126は、バッテリ、または内視鏡120の電源を含む電源を含んでもよい。
【0024】
いくつかの実施形態では、複数のロジックモジュールは、レーザシステムパラメータ設定受信ロジック130と、内視鏡画像受信ロジック132と、レーザシステムパラメータ設定重ね合わせロジック134と、レーザシステムパラメータ設定選択ロジック136と、ディスプレイ送信ロジック138とを含んでもよい。いくつかの実施形態において、レーザシステムパラメータ設定受信ロジック130は、レーザシステム110から1つ以上のパラメータ設定を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のパラメータは、パルスエネルギ(ジュール)、パルス周波数(ヘルツ)、パルス持続時間(マイクロ秒)、総電力(ワット)、およびはパルス幅のうちの1つ以上を含んでもよい。いくつかの実施形態において、内視鏡画像受信ロジック132は、内視鏡120から1つ以上の捕捉画像を受信するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、捕捉画像はライブ画像を含んでもよい。いくつかの実施形態では、レーザシステムパラメータ設定重ね合わせロジック134は、レーザシステム110から受信した1つ以上のパラメータ設定を描画する1つ以上のアイコンを生成するとともに、捕捉された内視鏡画像上に重ね合わせるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、アイコンは、パラメータ設定の名前、パラメータ設定の数値、およびパラメータ設定の測定単位を含む、形状、テキスト、数字、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態では、レーザシステムパラメータ設定選択ロジック136は、ユーザが、レーザシステム110から受信した1つ以上のパラメータ設定のうちのどれが内視鏡画像上に重ね合わせられるかを選択/決定することを可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、レーザシステム110から受信したパラメータ設定の全てが、ディスプレイ150上に描画されてもよい。いくつかの実施形態では、レーザシステムパラメータ設定重ね合わせロジック134は、レーザシステム110から受信したパラメータ設定の全てについてアイコンを生成するとともに、ユーザによって決定/選択されたパラメータ設定のみを重ね合わせるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、レーザシステムパラメータ設定重ね合わせロジック134は、レーザシステムパラメータ設定選択ロジック136を通じてユーザによって決定されたパラメータ設定のみについてアイコンを生成するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ送信ロジック138は、1つ以上のパラメータ設定を描画する重ね合わされたアイコンとともに捕捉画像をディスプレイ150上に送信するように構成されてもよい。
【0025】
図3Aは、いくつかの実施形態による、画像重ね合わせユニット160を含む内視鏡撮像システム100の斜視図を示す。いくつかの実施形態では、コンソール122は、レーザシステム110、内視鏡120、およびディスプレイ150の各々と通信し得る、独立型画像重ね合わせユニット160内に含まれてもよく、画像重ね合わせユニット160は、レーザシステム110からのパラメータ設定および内視鏡120から捕捉された1つ以上の画像を受信するように構成されてもよい。有利なことに、独立型画像重ね合わせユニット160は、内視鏡上に標準ビデオ出力を含む任意の製造業者からの内視鏡から捕捉画像入力を受信するように構成されてもよい。さらに、画像重ね合わせユニット160は、ディスプレイ150の近くを含む処置室内の任意の場所に配置されてもよく、ユーザが処置に集中することを可能にする。画像重ね合わせユニット160は、上述したように、レーザシステム110からの1つ以上のパラメータ設定の1つ以上のアイコンを、ディスプレイ150上に描画された捕捉画像上に重ね合わせるように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、画像重ね合わせユニット160は、画像重ね合わせユニット160の前面に配置された制御パネル162を含んでもよい。制御パネル162は、レーザシステム150のどのパラメータ設定がディスプレイ150上に描画されるかをユーザが制御することを可能にするように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、制御パネル162は、1つ以上の選択ボタン164を有するように構成されてもよく、各選択ボタンは、ディスプレイ150上に描画され得るレーザシステム110のパラメータ設定に対応する。一実施形態では、選択ボタン164は、2つのセクション、すなわちレーザシステム制御ペダルモジュール(図示せず)上の左ペダルに対応する左ペダルセクション166と、レーザシステム制御ペダルモジュール上の右ペダルに対応する右ペダルセクション168とに編成またはグループ化されてもよい。ユーザは、ユーザが望むパラメータ設定に対応するボタン164を選択することによって、ディスプレイ150上に描画されるパラメータ設定を選択することができる。この実施形態では、画像重ね合わせユニット160は、ディスプレイ画面150の周辺に描画されたアイコンのうちの1つ以上を移動させるように構成された方向ボタン170を含んでもよい。いくつかの実施形態では、レーザシステム110、内視鏡120、およびディスプレイ150は、画像重ね合わせユニット160の後側に結合されてもよい。
【0026】
図3Bは、いくつかの実施形態による、画像重ね合わせユニット160の背面図を示す。画像重ね合わせユニット160の背面は、レーザシステム入力174、内視鏡入力172、およびディスプレイ出力176を含んでもよい。いくつかの実施形態では、レーザシステム入力174は、任意の数の標準入力(例えば、イーサネット(登録商標)、コンポーネントビデオ、コンポジットオーディオ/ビデオ、VGA、FireWire(登録商標)、シリアルポート、DVI、HDMI(登録商標)、パラレルポート、USB Type-C、USBポート、光オーディオToslink(登録商標)等)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、内視鏡入力172は、内視鏡120から受信される標準ビデオ入力(例えば、HDMI(登録商標)、ミニHDMI、マイクロHDMI、VGA、ミニVGA、DVI-D、DVI-I、ミニDVI、マイクロDVI、ディスプレイポート(DisplayPort)、ミニディスプレイポート(mini DisplayPort)、USB Type-C、Thunderbolt(登録商標)など)を含んでもよい。いくつかの実施形態において、ディスプレイ出力176は、標準ビデオ出力(例えば、HDMI(登録商標)、ミニHDMI、マイクロHDMI、VGA、ミニVGA、DVI-D、DVI-I、ミニDVI、マイクロDVI、ディスプレイポート(DisplayPort)、ミニディスプレイポート(mini DisplayPort)、USB Type-C、Thunderbolt(登録商標)など)を含んでもよい。
【0027】
図4は、いくつかの実施形態による、ディスプレイ150上にレーザシステム110のパラメータ設定のアイコンを表示する、内視鏡120による捕捉画像の描画を図示する。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のアイコン180は、捕捉画像を遮らないように、ディスプレイ150の角または辺の近くに描画されてもよい。レーザシステム110が2つのペダルを含むいくつかの実施形態では、1つ以上のアイコン180は、ディスプレイ150上の位置によって区別されてもよい。例えば、図4に示されるように、レーザシステム110の左ペダルのパラメータ設定に対応するアイコン180Aは、ディスプレイ150の左上に位置し、レーザシステム110の右上ペダルのパラメータ設定に対応するアイコン180Bは、ディスプレイ150の右側に位置する。いくつかの実施形態では、方向ボタン170は、1つ以上のアイコン180をユーザの裁量でディスプレイ画面上の様々な位置に移動させるように構成されてもよい。
【0028】
図5は、いくつかの実施形態による、内視鏡120のディスプレイ150上にレーザシステム110のパラメータ設定を表示する例示的な方法200のフローチャートを示す。方法200は、レーザシステム110の1つ以上のパラメータ設定を構成することを含む(ブロック202)。いくつかの実施形態では、1つ以上のパラメータ設定は、パルスエネルギ、パルス周波数、パルス持続時間、総電力、およびパルス幅のうちの1つ以上を含む。方法200は、内視鏡120を使用して1つ以上の画像を捕捉すること(ブロック204)をさらに含む。方法200は、1つ以上のアイコン180を生成すること(ブロック206)をさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のアイコン180を生成することは、コンソール122が1つ以上のアイコン180を生成することを含む。いくつかの実施形態では、コンソール122は、画像重ね合わせユニッ160ト内に含まれる。いくつかの実施形態において、アイコン180は、レーザシステム110の1つ以上のパラメータ設定に対応する形状および/またはテキストを含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上のアイコン180を生成することは、ディスプレイ150上に描画されるべき1つ以上のパラメータ設定をユーザが選択することを含む。いくつかの実施形態では、1つ以上のアイコン180を生成することは、コンソール122が、該コンソール122によって受信された全てのパラメータ設定について1つ以上のアイコン180を生成することを含むか、または、コンソール122が、ディスプレイ150上に描画されるようにユーザによって選択されたパラメータ設定のみについて1つ以上のアイコン180を生成することを含む。
【0029】
方法200は、捕捉画像上に1つ以上のアイコン180を重ね合わせること(ブロック208)をさらに含む。いくつかの実施形態では、捕捉画像上に1つ以上のアイコン180を重ね合わせことは、コンソール112が、(i)レーザシステム110から1つ以上のパラメータ設定を受信することと、(ii)内視鏡120から1つ以上の捕捉画像を受信することとを含む。いくつかの実施形態では、重ね合わせることは、ライブで捕捉された画像(live captured image)上に1つ以上のアイコン180を重ね合わせることを含む。方法200は、重ね合わされたアイコン180および捕捉画像をディスプレイ150上に描画することをさらに含む(ブロック210)。いくつかの実施形態では、ディスプレイ150上にアイコン180および捕捉画像を描画することは、ユーザがディスプレイ150上に描画されるアイコン180を決定することを含む。いくつかの実施形態では、ユーザがディスプレイ150上に描画されるアイコン180を決定することは、ディスプレイ150上に示されるべき1つ以上のパラメータ設定を選択すべく、ユーザが画像重ね合わせユニット160のコントロールパネル162を使用することを含む。いくつかの実施形態では、ディスプレイ150上に重ね合わされたアイコン180および捕捉画像を描画することは、ディスプレイ150の辺または角に向かってアイコン180を描画することを含む。
【0030】
いくつかの特定の実施形態が本明細書で開示されており、それら特定の実施形態が、ある程度詳細に開示されているが、それら特定の実施形態が、本明細書で提供される概念の範囲を限定することは意図されていない。更なる適合及び/又は修正が、当業者には明らかとなる可能性があり、より広範な態様においては、これらの適合及び/又は修正も同様に包含される。したがって、本明細書で提供される概念の範囲から逸脱することなく、本明細書で開示される特定の実施形態からの展開を実施することができる。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
【国際調査報告】