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  • 特表-可変静翼ブッシング組立体 図1
  • 特表-可変静翼ブッシング組立体 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】可変静翼ブッシング組立体
(51)【国際特許分類】
   F01D 11/00 20060101AFI20240517BHJP
   F01D 17/16 20060101ALI20240517BHJP
   F01D 25/16 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
F01D11/00
F01D17/16 A
F01D25/16 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571911
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 US2022073217
(87)【国際公開番号】W WO2023278993
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】63/216,937
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】100196449
【弁理士】
【氏名又は名称】湯澤 亮
(72)【発明者】
【氏名】メキレフ,ナフィー
(72)【発明者】
【氏名】マーフィー,クリスチャン
(72)【発明者】
【氏名】レブラン,ジャンーマリー
(72)【発明者】
【氏名】ヴァージェル,アルノー
【テーマコード(参考)】
3G071
3G202
【Fターム(参考)】
3G071AA00
3G071BA27
3G202KK01
(57)【要約】
【解決手段】 システム及び方法は、可変静翼組立体のハウジング内、かつ静翼組立体の静翼の周りに環状に配置される静翼ブッシングを有する可変静翼組立体を提供することを含む。1つ以上のトレランスリングがハウジングとブッシングとの間に配置され、可変静翼組立体が高温で動作するとき、静翼とブッシングとの間、ハウジングとブッシングとの間、又はそれらの組み合わせの間のアライメントを維持する。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可動静翼と、
前記可動静翼の周りに環状に配置される静翼ハウジングと、
前記ハウジング内、かつ前記静翼の周りに環状に配置されるブッシングと、
前記ハウジングと前記ブッシングとの間に配置される1つ以上のトレランスリングと、を備える、可変静翼組立体であって、前記1つ以上のトレランスリングが、前記トレランスリングの内面から半径方向内向きに、又は前記トレランスリングの外面から半径方向外向きに突出する複数の突起を含む、可変静翼組立体。
【請求項2】
前記ハウジングが、アルミニウム、マグネシウム、炭素鋼、ステンレス鋼、チタン、タングステン、それらの合金、それらの炭化物、又はポリマー複合材料から形成される、請求項1に記載の組立体。
【請求項3】
前記ハウジングが1つ以上の溝を備え、前記1つ以上の溝の各々が、前記1つ以上のトレランスリングを少なくとも部分的に受容するように構成される、請求項1に記載の組立体。
【請求項4】
前記ブッシングが、前記静翼、前記ハウジング、又はそれらの組み合わせの熱膨張係数(CTE)以上のCTEを含む材料から形成される、請求項1に記載の組立体。
【請求項5】
前記ブッシングが、ポリマー、プラスチック、ポリイミド、複合材料、炭素繊維、ガラス繊維、グラファイト、又はそれらの組み合わせを含む材料から形成される、請求項1に記載の組立体。
【請求項6】
前記ブッシングが、前記静翼、前記ハウジング、又はそれらの組み合わせの前記CTEの、少なくとも0.1%、かつ30%以下のCTEを含む材料から形成される、請求項1に記載の組立体。
【請求項7】
前記ブッシングが、アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、ホウ素、窒化ホウ素、クロム、銅、酸化銅、ハフニウム、ケイ素、窒化ケイ素、酸化ケイ素、タンタル、チタン、窒化チタン、タングステン、イットリウム、ジルコン、酸化ジルコニウム、それらの複合材料、又はそれらの組み合わせを含むセラミック材料から形成される、請求項1に記載の組立体。
【請求項8】
前記ブッシングが、フランジと、前記フランジから延びるバレルと、前記フランジ及び前記バレルを通って延びる中央開口部とを備える、請求項1に記載の組立体。
【請求項9】
前記ブッシングの前記バレルが前記ハウジング内に受容され、前記静翼が前記ブッシングの前記中央開口部を通して受容される、請求項8に記載の組立体。
【請求項10】
前記ブッシングが、前記ブッシングの前記バレル内に形成された1つ以上の溝を備え、前記1つ以上の溝の各々が、前記1つ以上のトレランスリングを少なくとも部分的に受容するように構成される、請求項8に記載の組立体。
【請求項11】
前記ブッシングの前記バレル内に形成された前記1つ以上の溝が、前記ブッシングの前記バレルが前記ハウジング内に受容されるときに、前記ハウジング内の前記1つ以上の溝と半径方向に整列する、請求項10に記載の組立体。
【請求項12】
前記ブッシングの前記フランジと前記ハウジングとの間に配置されるワッシャを更に備える、請求項10に記載の組立体。
【請求項13】
前記1つ以上のトレランスリングが、アルミニウム、ベリリウム、青銅、銅、鉄、マグネシウム、鋼、ばね鋼、ステンレス鋼、スズ、チタン、タングステン、又はそれらの合金を含む金属材料から形成される、請求項1に記載の組立体。
【請求項14】
前記複数の突起が、複数の波形部、複数のフィンガ、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の組立体。
【請求項15】
前記ブッシングと前記ハウジングとの間に流体密封シールを形成するように構成される、少なくとも1つの金属シールを更に備える、請求項1に記載の組立体。
【発明の詳細な説明】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0001】
ブッシングは、組立体の構成要素間の多くの産業用途で使用されている。ブッシングは、動作中に構成要素間のアライメントを維持し、かつ/又は構成要素間の相対運動を制御するために利用される。いくつかの用途では、ガスタービンエンジンの可変静翼組立体で利用されるものなどのブッシングは、極端な力、圧力、及び/又は温度などの極端な動作条件にさらされることが多い。これらの極端な動作条件に耐えるために、これらのブッシングは、通常、グラファイト又は他の高性能ポリマー材料から形成される。しかしながら、これらの材料は依然としてかなりの性能限界を示し、これらの材料の酸化は性能及び信頼性に悪影響を及ぼす可能性がある。そのため、産業界は、そのような用途のためのブッシング技術における改善を要求し続けている。
【図面の簡単な説明】
【0002】
実施形態の特徴及び利点が達成され、より詳細に理解され得るように、添付の図面に例解されるその実施形態を参照することによって、より具体的な説明が行われ得る。しかしながら、図面は、いくつかの実施形態のみを例解し、したがって、他の等しく有効な実施形態が存在し得るため、範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【0003】
図1図1は、本開示の一実施形態による、組立体の部分断面図である。
図2図2は、本開示の一実施形態による、トレランスリングの斜視図である。 異なる図面における同じ参照符号の使用は、同様の又は同一の部材を示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
図1は、本開示の一実施形態による、組立体100の部分断面図を示す。いくつかの実施形態では、組立体100は、ジェットエンジン圧縮機又はガスタービンエンジンであってもよい。より具体的には、いくつかの実施形態では、組立体は、ジェットエンジン圧縮機又はガスタービンエンジンの可変静翼組立体であり得る。組立体100は、一般に、静翼ハウジング102などの外側構成要素と、可動又は回転可能な静翼104などの内側構成要素とを備え得る。ハウジング102は、一般に、静翼104の周りに環状に配置され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング102及び/又は静翼104は、アルミニウム、マグネシウム、炭素鋼、ステンレス鋼、チタン、タングステン、それらの合金、それらの炭化物、又はポリマー複合材料から形成され得る。
【0005】
組立体100はまた、少なくとも部分的にハウジング102内、かつ静翼104の周りに環状に配置される環状ブッシング150を備え得る。ブッシング150は、フランジ152と、フランジ152から延びるバレル154と、フランジ152及びバレル154を通って延びる中央開口部156とを備え得る。より具体的には、ブッシング150は、バレル154がハウジング102内、かつハウジング102と静翼104との間に半径方向に配置されるように、配置されてもよい。フランジ152は、ハウジング102の外面106に隣接して配置され得る。静翼104は、ブッシング150の中央開口部156を通して受容されてもよい。いくつかの実施形態では、フランジ152は、ハウジング102の外面106に実質的に接してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、ワッシャ108が、フランジ152とハウジング102の外面106との間に配置されてもよい。
【0006】
いくつかの実施形態では、ブッシング150は、ハウジング102、静翼104、又はそれらの組み合わせの熱膨張係数(CTE)以上のCTEを備える材料から形成されてもよい。ブッシングが、ハウジング102、静翼104、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、0%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、又は少なくとも15%大きいCTEを備える材料から形成される、請求項1~5のいずれか一項に記載の組立体。いくつかの実施形態では、ブッシングは、ハウジング102、静翼104、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、又は1%以下大きいCTEを備える材料から形成され得る。更に、ブッシング150は、ハウジング102、静翼104、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、0%~30%以下、0%~20%以下、更には少なくとも0%~10%以下であるなど、これらの最小値と最大値のいずれかの間のCTEを備える材料から形成されてもよいことが理解されるであろう。
【0007】
いくつかの実施形態では、ブッシング150は、ポリマー、プラスチック、ポリイミド、複合材料、炭素繊維、ガラス繊維、グラファイト、又はそれらの組み合わせを含む材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150は、少なくとも2E-6/K、少なくとも3E-6/K、少なくとも4E-6/K、少なくとも5E-6/K、少なくとも6E-6/K、少なくとも7E-6/K、少なくとも8E-6/K、少なくとも9E-6/K、少なくとも10E-6/K、少なくとも11E-6/K、少なくとも12E-6/K、又は少なくとも13E-6/KのCTEを備える材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150は、14E-6/K以下、13E-6/K以下、12E-6/K以下、11E-6/K以下、又は10E-6/K以下のCTEを備える材料から形成されてもよい。更に、ブッシング150は、少なくとも2E-6/K~10E-6/K以下、少なくとも3E-6/K~10E-6/K以下、又は更に少なくとも5E-6/K~12E-6/K以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間のCTEを備える材料から形成され得ることが理解されるであろう。
【0008】
いくつかの実施形態では、ブッシング150は、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせの熱膨張係数(CTE)以下のCTEを備えるセラミック材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150は、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、0%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、又は少なくとも15%低いCTEを備えるセラミック材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150は、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、又は1%以下低いCTEを備えるセラミック材料から形成され得る。更に、ブッシング150は、ハウジング102、静翼104、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、0%~30%以下、0%~20%以下、又は更には少なくとも0%~10%以下低いなど、これらの最小値と最大値のいずれかの間のCTEを備えるセラミック材料から形成され得ることが理解されるであろう。
【0009】
いくつかの実施形態では、ブッシング150は、アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、ホウ素、窒化ホウ素、クロム、銅、酸化銅、ハフニウム、ケイ素、窒化ケイ素、酸化ケイ素、タンタル、チタン、窒化チタン、タングステン、イットリウム、ジルコン、酸化ジルコニウム、それらの複合材料、又はそれらの組み合わせを含むセラミック材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150は、少なくとも0.5E-6/K、少なくとも1.0 E-6/K、少なくとも1.5E-6/K、少なくとも2E-6/K、少なくとも3E-6/K、少なくとも4E-6/K、少なくとも5E-6/K、少なくとも6E-6/K、少なくとも7E-6/K、少なくとも8E-6/K、少なくとも9E-6/K、又は少なくとも10E-6/KのCTEを備えるセラミック材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150は、16E-6/K以下、15E-6/K以下、14E-6/K以下、13E-6/K以下、12E-6/K以下、11E-6/K以下、又は10E-6/K以下のCTEを含むセラミック材料から形成され得る。更に、ブッシング150は、少なくとも0.5E-6/K~10E-6/K以下、少なくとも2E-6/K~10E-6/K以下、又は更に少なくとも3E-6/K~12E-6/K以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間のCTEを備えるセラミック材料から形成され得ることが理解されるであろう。
【0010】
更に、ブッシング150は、ブッシング150のバレル154と、ハウジング102、静翼104、又はそれらの組み合わせとの間に有益な公差を有するように設計され得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150のバレル154は、ブッシング150がハウジング102との圧入設置を備えるように、ハウジング102との実質的にゼロの公差を含み得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150のバレル154は、ブッシング150がハウジング102内で最小限の移動を備えるように、ハウジング102と最小限の公差を含み得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150のバレル154とハウジング100との間の公差は、ブッシング150のバレル154の直径の0%、少なくとも0.005%、少なくとも0.01%、少なくとも0.02%、少なくとも0.03%、少なくとも0.04%、少なくとも0.05%、少なくとも0.10%、又は少なくとも0.15%であり得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150のバレル154とハウジング100との間の公差は、ブッシング150のバレル154の直径の5%以下、4%以下、3%以下、2.5%以下、2%以下、1.5%以下、1%以下、0.75%以下、0.50%以下、0.25%以下、0.20%以下、0.15%以下、0.10%以下、又は0.05%以下であり得る。更に、ブッシング150のバレル154とハウジング100との間の公差は、0%~5%以下、又は更に少なくとも0.10%~0.20%以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間であり得ることが理解されるであろう。
【0011】
組立体100はまた、ハウジング102とブッシング150との間に配置される1つ以上のトレランスリング200を備え得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のトレランスリング200は、1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、又は更に多くのトレランスリング200を備えてもよい。複数のトレランスリング200を備える実施形態では、複数のトレランスリング200は、ブッシング150の軸方向長さに沿って離隔されてもよい。いくつかの実施形態では、ハウジング102は、1つ以上のトレランスリング200を少なくとも部分的に受容するように構成される、1つ以上の溝110を備え得る。いくつかの実施形態では、ブッシング150はまた、ブッシング156のバレル156内に形成され、1つ以上のトレランスリング200を少なくとも部分的に受容するように構成される、1つ以上の溝158を備え得る。更に、いくつかの実施形態では、ブッシング150のバレル154内に形成された1つ以上の溝158は、ブッシング150のバレル154がハウジング102内に受容されるとき、ハウジング102内の1つ以上の溝110と半径方向に整列してもよい。溝110、158は、1つ以上のトレランスリング200を受容し、1つ以上のトレランスリング200がハウジング102及び/又はブッシング150に対して軸方向に摺動することを防止するのに十分な深さであり得ることが理解されるであろう。
【0012】
加えて、いくつかの実施形態では、組立体100は、ブッシング150とハウジング102との間に流体密封シールを形成するように構成される、少なくとも1つの金属シール170を備え得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの金属シール170は、金属リップシールを含んでもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの金属シール170は、独立型金属リップシールであってもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、少なくとも1つの金属シール170は、1つ以上のトレランスリング200に一体化されてもよい。更に、少なくとも1つの金属シール170は、ブッシング150のバレル154に沿って軸方向に配置され得ることが理解されるであろう。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの金属シール170は、1つ以上のトレランスリング200に隣接して配置されてもよい。
【0013】
図2は、本開示の一実施形態による、トレランスリング200の斜視図を示す。1つ以上のトレランスリング200は、一般に、環状の材料バンド又は環状のリング形状に形成された基板202を含み得る。いくつかの実施形態では、トレランスリング200は、第1の周方向端部206及び第2の周方向端部208を画定する間隙204を含み得る。いくつかの実施形態では、トレランスリング200は、弾性金属材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、金属材料は、アルミニウム、ベリリウム、青銅、銅、鉄、マグネシウム、鋼、ばね鋼、ステンレス鋼、スズ、チタン、タングステン、又はそれらの合金を含んでもよい。
【0014】
トレランスリング200は、複数の突起210(例えば、波形部212、フィンガ214、又はそれらの組み合わせ)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、突起210は、内面222から半径方向内向きに突出してもよい。より具体的には、いくつかの実施形態では、複数の波形部212、複数のフィンガ214、又はそれらの組み合わせは、トレランスリング200の内面222から半径方向内向きに突出してもよく、ブッシング150の溝158と接触している。いくつかの実施形態では、突起210は、外面224から半径方向外向きに突出してもよい。より具体的には、いくつかの実施形態では、複数の波形部212、複数のフィンガ214、又はそれらの組み合わせは、トレランスリング200の外面224から半径方向外向きに突出してもよく、ハウジング102内の溝110と接触している。
【0015】
いくつかの実施形態では、突起210は、トレランスリング200の周りに円周方向に配置され得る。いくつかの実施形態では、突起210は、互いに比較して同じ幾何学的形状及び/又はサイズを含んでもよい。他の実施形態では、いくつかの突起210は、互いに比較して異なる幾何学的形状及び/又はサイズを有してもよい。更に他の実施形態では、突起210の全てが、互いに比較して異なる幾何学的形状及び/又はサイズを有してもよい。
【0016】
いくつかの実施形態では、複数の突起210は、複数の波形部212、複数のフィンガ214、又はそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、複数の波形部212は、トレランスリング200の周りに円周方向に1つ以上のバンド216内に配置され得る。いくつかの実施形態では、複数の波形部212は、波形部212の複数のグループ218にグループ化されてもよい。いくつかの実施形態では、波形部212の複数のグループ218の各々は、グループ218当たり同じ数の波形部212を含んでもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、波形部212の複数のグループ218のうちの少なくとも1つは、異なる数の波形部212を含んでもよい。いくつかの実施形態では、波形部212の複数のグループ218の各々は、グループ218当たり少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つの波形部を含んでもよい。更に、いくつかの実施形態では、波形部212の複数のグループ218の各々は、1つ以上の平坦部分220、1つ以上のフィンガ214、又はそれらの組み合わせによって分割されてもよい。
【0017】
突起210(例えば、波形部212、フィンガ214、又はそれらの組み合わせ)は、所望の弾性/塑性変形特性、所望の力伝達特性を提供するように、ハードウェア構成要素の製造公差を考慮するように、かつ/又は動作中にハードウェア構成要素間に生じ得る熱膨張及び摩耗を補償するように、選択され得ることが理解されるであろう。より具体的には、突起210は、ブッシング150に作用する垂直荷重を保持することができる応力レベル及び変形に適応するように選択されてもよく、一方で、曲げモーメントがブッシング150に加えられるとき、いくらかの圧縮を可能にし、それによって、ブッシング150の各端部における応力を最小限にする。
【0018】
ポリマーが可変静翼ブッシングに使用される場合、材料の可塑性により、ブッシングは、ブッシングと静翼との間のミスアライメントを補償することができ、したがって、摩耗を制限しながらいくらかの変形を生じさせることができる。本明細書に開示されるブッシング150に使用される材料などのより硬い材料の場合、塑性変形は事実上存在せず、曲げモーメントに起因してブッシング150に加えられる負荷は、ブッシング150を損傷させ得る。しかしながら、1つ以上のトレランスリング200は、ブッシング150の剛性を補償することができ、ガスタービンエンジンの動作によって引き起こされる半径方向及び/又は軸方向の力から生じるブッシング150に加えられる曲げモーメントを防止又は大幅に低減することができ、それによって、ブッシング150が従来のブッシングよりも高い動作温度に耐えることができる。
【0019】
したがって、いくつかの実施形態では、1つ以上のトレランスリング200は、静翼104とブッシング150との間、ハウジング102とブッシング150との間、又はそれらの組み合わせの間の、公差の不一致、ミスアライメント、CTEの差を補償するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のトレランスリング200は、静翼104とブッシング150との間、ハウジング102とブッシング150との間、又はそれらの組み合わせの間のアライメントを維持するように構成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、1つ以上のトレランスリング200は、空気(例えば、空気流)下で少なくとも摂氏350度、少なくとも摂氏400度、少なくとも摂氏450度、少なくとも摂氏500度、少なくとも摂氏600度、少なくとも摂氏700度、少なくとも摂氏800度、少なくとも摂氏850度、少なくとも摂氏900度、少なくとも摂氏950度、少なくとも摂氏1000度、又は更に高い動作温度に耐えながら、静翼104とブッシング150との間、ハウジング102とブッシング150との間、又はそれらの組み合わせの間のアライメントを維持するように構成されてもよい。これらの温度での動作は、標準大気圧で、少なくとも10バール、少なくとも20バール、少なくとも30バール、少なくとも40バール、少なくとも50バール、又は更に少なくとも60バールの圧力までであってもよい。
【0020】
ブッシング150及び1つ以上のトレランスリング200を備えるブッシング組立体は、ジェットエンジン圧縮機又はガスタービンエンジン用の静翼組立体に適用可能なものとして開示され得るが、ブッシング150及び1つ以上のトレランスリング200を備えるブッシング組立体は、公差補償が必要とされる様々な他の用途に適用可能であることが理解されるであろう。
【0021】
本明細書に開示される組立体100の実施形態は、以下の実施形態のうちの1つ以上を含み得る。
【0022】
実施形態1.可動静翼と、可動静翼の周りに環状に配置される静翼ハウジングと、ハウジング内、かつ静翼の周りに環状に配置されるブッシングと、ハウジングとブッシングとの間に配置される1つ以上のトレランスリングと、を備える可変静翼組立体であって、1つ以上のトレランスリングが、トレランスリングの内面から半径方向内向きに、又はトレランスリングの外面から半径方向外向きに突出する複数の突起を含む、可変静翼組立体。
【0023】
実施形態2.ハウジングが、アルミニウム、マグネシウム、炭素鋼、ステンレス鋼、チタン、タングステン、それらの合金、それらの炭化物、又はポリマー複合材料から形成される、実施形態1に記載の組立体。
【0024】
実施形態3.ハウジングが1つ以上の溝を備え、1つ以上の溝の各々が、1つ以上のトレランスリングを少なくとも部分的に受容するように構成される、実施形態1~2のいずれか1つに記載の組立体。
【0025】
実施形態4.ブッシングが、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせの熱膨張係数(CTE)以上のCTEを備える材料から形成される、実施形態1~3のいずれか1つに記載の組立体。
【0026】
実施形態5.ブッシングが、ポリマー、プラスチック、ポリイミド、複合材料、炭素繊維、ガラス繊維、グラファイト、又はそれらの組み合わせを含む材料から形成される、実施形態1~4のいずれか1つに記載の組立体。
【0027】
実施形態6.ブッシングが、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、0%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、又は少なくとも15%大きいCTEを備える材料から形成される、実施形態1~5のいずれか1つに記載の組立体。
【0028】
実施形態7.ブッシングが、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、又は1%以下大きいCTEを備える材料から形成される、実施形態1~6のいずれか1つに記載の組立体。
【0029】
実施形態8.ブッシングが、少なくとも2E-6/K、少なくとも3E-6/K、少なくとも4E-6/K、少なくとも5E-6/K、少なくとも6E-6/K、少なくとも7E-6/K、少なくとも8E-6/K、少なくとも9E-6/K、少なくとも10E-6/K、少なくとも11E-6/K、少なくとも12E-6/K、少なくとも13E-6/K、少なくとも14E-6/K、又は少なくとも15E-6/KのCTEを備える材料から形成される、実施形態1~7のいずれか1つに記載の組立体。
【0030】
実施形態9.ブッシングが、16E-6/K以下、15E-6/K以下、14E-6/K以下、13E-6/K以下、12E-6/K以下、11E-6/K以下、又は10E-6/K以下のCTEを備える材料から形成される、実施形態1~8のいずれか1つに記載の組立体。
【0031】
実施形態10.ブッシングが、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせの熱膨張係数(CTE)以下のCTEを備えるセラミック材料から形成される、実施形態1~3のいずれか1つに記載の組立体。
【0032】
実施形態11.ブッシングが、アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、ホウ素、窒化ホウ素、クロム、銅、酸化銅、ハフニウム、ケイ素、窒化ケイ素、酸化ケイ素、タンタル、チタン、窒化チタン、タングステン、イットリウム、ジルコン、酸化ジルコニウム、それらの複合材料、又はそれらの組み合わせを含むセラミック材料から形成される、実施形態1~3又は10のいずれか1つに記載の組立体。
【0033】
実施形態12.ブッシングが、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、0%、少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、又は少なくとも15%低いCTEを備えるセラミック材料から形成される、実施形態1~3又は10~11のいずれか1つに記載の組立体。
【0034】
実施形態13.ブッシングが、静翼、ハウジング、又はそれらの組み合わせのCTEよりも、30%以下、25%以下、20%以下、15%以下、10%以下、9%以下、8%以下、7%以下、6%以下、5%以下、4%以下、3%以下、2%以下、又は1%以下低いCTEを備えるセラミック材料から形成される、実施形態1~3又は10~12のいずれか1つに記載の組立体。
【0035】
実施形態14.ブッシングが、少なくとも0.5E-6/K、少なくとも1.0E-6/K、少なくとも1.5E-6/K、少なくとも2E-6/K、少なくとも3E-6/K、少なくとも4E-6/K、少なくとも5E-6/K、少なくとも6E-6/K、少なくとも7E-6/K、少なくとも8E-6/K、少なくとも9E-6/K、又は少なくとも10E-6/KのCTEを備えるセラミック材料から形成される、実施形態1~3又は10~13のいずれか1つに記載の組立体。
【0036】
実施形態15.ブッシングが、16E-6/K以下、15E-6/K以下、14E-6/K以下、13E-6/K以下、12E-6/K以下、11E-6/K以下、又は10E-6/K以下のCTEを備えるセラミック材料から形成される、実施形態1~3又は10~14のいずれか1つに記載の組立体。
【0037】
実施形態16.ブッシングが、フランジと、フランジから延びるバレルと、フランジ及びバレルを通って延びる中心開口部とを備える、実施形態1~15のいずれか1つに記載の組立体。
【0038】
実施形態17.ブッシングのバレルがハウジング内に受容され、静翼がブッシングの中央開口部を通して受容される、実施形態16の組立体。
【0039】
実施形態18.ブッシングが、ブッシングのバレル内に形成された1つ以上の溝を備え、1つ以上の溝の各々が、1つ以上のトレランスリングを少なくとも部分的に受容するように構成される、実施形態16~17のいずれか1つに記載の組立体。
【0040】
実施形態19.ブッシングのバレル内に形成された1つ以上の溝が、ブッシングのバレルがハウジング内に受容されるときに、ハウジング内の1つ以上の溝と半径方向に整列する、実施形態18の組立体。
【0041】
実施形態20.ブッシングのフランジが、ハウジングに実質的に接する、実施形態16~19のいずれか1つに記載の組立体。
【0042】
実施形態21.ブッシングのフランジとハウジングとの間に配置されるワッシャを更に備える、実施形態17~20のいずれか1つに記載の組立体。
【0043】
実施形態22.ブッシングのバレルとハウジングとの間の公差が、ブッシングのバレルの直径の0%、少なくとも0.005%、少なくとも0.01%、少なくとも0.02%、少なくとも0.03%、少なくとも0.04%、少なくとも0.05%、少なくとも0.10%、又は少なくとも0.15%である、実施形態17~21のいずれか1つに記載の組立体。
【0044】
実施形態23.ブッシングのバレルとハウジングとの間の公差が、ブッシングのバレルの直径の5%以下、4%以下、3%以下、2.5%以下、2%以下、1.5%以下、1%以下、0.75%以下、0.50%以下、0.25%以下、0.20%以下、0.15%以下、0.10%以下、又は0.05%以下である、実施形態17~22のいずれか1つに記載の組立体。
【0045】
実施形態24.1つ以上のトレランスリングが、アルミニウム、ベリリウム、青銅、銅、鉄、マグネシウム、鋼、ばね鋼、ステンレス鋼、スズ、チタン、タングステン、又はそれらの合金を含む金属材料から形成される、実施形態1~23のいずれか1つに記載の組立体。
【0046】
実施形態25.1つ以上のトレランスリングが、複数のトレランスリングを備える、実施形態24に記載の組立体。
【0047】
実施形態26.複数のトレランスリングが、ブッシングの軸方向長さに沿って離隔される、実施形態25に記載の組立体。
【0048】
実施形態27.複数の突起が、複数の波形部、複数のフィンガ、又はそれらの組み合わせを含む、実施形態1~26のいずれか1つに記載の組立体。
【0049】
実施形態28.複数の波形部が、トレランスリングの周りに円周方向に1つ以上のバンド内に配置され、複数の波形部が、波形部の複数のグループ、又はそれらの組み合わせにグループ化される、実施形態27に記載の組立体。
【0050】
実施形態29.波形部の複数のグループの各々が、グループ当たり同じ数の波形部を含む、実施形態28に記載の組立体。
【0051】
実施形態30.波形部の複数のグループのうちの少なくとも1つが、異なる数の波形部を含む、実施形態28に記載の組立体。
【0052】
実施形態31.波形部の複数のグループの各々が、グループ当たり少なくとも1つ、少なくとも2つ、少なくとも3つ、少なくとも4つ、又は少なくとも5つの波形部を含む、実施形態28~30のいずれか1つに記載の組立体。
【0053】
実施形態32.波形部の複数のグループの各々が、1つ以上の平坦部分、1つ以上のフィンガ、又はそれらの組み合わせによって分割される、実施形態28~31のいずれか1つに記載の組立体。
【0054】
実施形態33.複数の波形部、複数のフィンガ、又はそれらの組み合わせが、トレランスリングの内面から半径方向内向きに突出し、ブッシングの溝と接触している、実施形態27~32のいずれか1つに記載の組立体。
【0055】
実施形態34.複数の波形部、複数のフィンガ、又はそれらの組み合わせが、トレランスリングの外面から半径方向外向きに突出し、ハウジングの溝と接触している、実施形態27~33のいずれか1つに記載の組立体。
【0056】
実施形態35.ブッシングとハウジングとの間に流体密封シールを形成するように構成される、少なくとも1つの金属シールを更に備える、実施形態1~34のいずれか1つに記載の組立体。
【0057】
実施形態36.少なくとも1つの金属シールが金属リップシールを含む、実施形態35に記載の組立体。
【0058】
実施形態37.少なくとも1つの金属シールが、1つ以上のトレランスリングに一体化される、実施形態35~36のいずれか1つに記載の組立体。
【0059】
実施形態38.複数のトレランスリングが、静翼とブッシングとの間、ハウジングとブッシングとの間、又はそれらの組み合わせの間のCTEの差を補償するように構成される、実施形態1~37のいずれか1つに記載の組立体。
【0060】
実施形態39.複数のトレランスリングが、静翼とブッシングとの間、ハウジングとブッシングとの間、又はそれらの組み合わせの間の、公差の不一致、ミスアライメント、又はそれらの組み合わせを補償するように構成される、実施形態1~38のいずれか1つに記載の組立体。
【0061】
実施形態40.複数のトレランスリングが、静翼とブッシングとの間、ハウジングとブッシングとの間、又はそれらの組み合わせの間のアライメントを維持するように構成される、実施形態1~39のいずれか1つに記載の組立体。
【0062】
実施形態41.複数のトレランスリングが、空気下で少なくとも摂氏350度、少なくとも摂氏400度、少なくとも摂氏450度、少なくとも摂氏500度、少なくとも摂氏600度、少なくとも摂氏700度、少なくとも摂氏800度、少なくとも摂氏850度、少なくとも摂氏900度、少なくとも摂氏950度、又は少なくとも摂氏1000度の動作温度において、静翼とブッシングとの間、ハウジングとブッシングとの間、又はそれらの組み合わせの間のアライメントを維持するように構成される、実施形態1~40のいずれか1つに記載の組立体。
【0063】
一般的な説明又は実施例において、上で説明される活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされない場合があり、説明される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0064】
前述の明細書では、特定の実施形態を参照して概念を記載してきた。しかしながら、当業者であれば、以下の特許請求の範囲に掲げる本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解する。そのため、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきであり、全てのこのような修正は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0065】
本明細書で使用される場合、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図される。例えば、特徴のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的に列挙されていないか、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は/若しくは(or)」は、包含的な「又は/若しくは(or)」を指し、排他的な「又は/若しくは(or)」を指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0066】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成成分を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、単数はまた、そうでないことを意味することが明らかでない限り、複数も含む。
【0067】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0068】
本明細書を読んだ後、当業者には、特定の特徴が、明確にするために、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載されており、単一の実施形態において組み合わせて提供され得ることが理解されよう。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴は、別個に又は任意の部分的な組み合わせで提供され得る。更に、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。
図1
図2
【国際調査報告】