IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジェイディーエス ユニフェイズ コーポレーションの特許一覧

<>
  • 特表-微細構造パターンを複製する方法 図1A
  • 特表-微細構造パターンを複製する方法 図1B
  • 特表-微細構造パターンを複製する方法 図1C
  • 特表-微細構造パターンを複製する方法 図1D
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】微細構造パターンを複製する方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20240517BHJP
   B29C 59/02 20060101ALI20240517BHJP
【FI】
H01L21/30 502D
B29C59/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572209
(86)(22)【出願日】2022-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 US2022032019
(87)【国際公開番号】W WO2022256569
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】17/338,118
(32)【優先日】2021-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502151820
【氏名又は名称】ヴァイアヴィ・ソリューションズ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Viavi Solutions Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100147485
【弁理士】
【氏名又は名称】杉村 憲司
(74)【代理人】
【識別番号】230118913
【弁護士】
【氏名又は名称】杉村 光嗣
(74)【代理人】
【識別番号】100202326
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 大佑
(72)【発明者】
【氏名】リベレト アルメイダ
【テーマコード(参考)】
4F209
5F146
【Fターム(参考)】
4F209AA44
4F209AF01
4F209AG05
4F209AH33
4F209PA02
4F209PB01
4F209PC03
4F209PG05
4F209PN09
5F146AA31
(57)【要約】
微細構造パターンを複製する方法は、基板、薄膜、およびポジ型フォトレジストを含む多層構造を準備するステップと、微細構造パターンを有するモールドを準備するステップと、圧力および温度下でモールドを多層構造に被着するステップとを含み、モールドの微細構造パターンは、多層構造のポジ型フォトレジスト上に複製される。基板と、微細構造パターンを有する薄膜とを含む物品も開示されている。
【選択図】図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、以下のステップ、すなわち、
基板、薄膜、およびポジ型フォトレジストを含む多層構造を準備するステップと、
微細構造パターンを有するモールドを準備するステップと、
圧力および温度を加えてモールドを前記多層構造に被着するステップと、
を備え、
前記モールドの前記微細構造パターンは、前記多層構造のポジ型フォトレジスト上に複製される、
方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、前記薄膜は高屈折率薄膜である、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法において、前記微細構造パターンを有する前記モールドは、剥離剤でコーティングされる、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法において、前記モールドの前記微細構造パターンはグレースケールパターンである、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法において、前記モールドの前記微細構造パターンはランダムパターンである、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法において、前記モールドを前記多層構造に被着する前記ステップは、エンボスプロセスである、方法。
【請求項7】
請求項1に記載の方法において、前記複製された微細構造パターンを有する前記ポジ型フォトレジストは、前記複製された微細構造パターンを有していない前記ポジ型フォトレジストの基底部分を含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、さらに、前記モールドを前記多層構造から除去するステップを備える、方法。
【請求項9】
請求項8に記載の方法であって、さらに、コリメート光源の使用によりフラッド露光を前記ポジ型フォトレジストに照射する、ステップを備え、
該コリメート光は前記複製された微細構造パターンおよび前記ポジ型フォトレジストの前記基底部分を露光するものである、方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、さらに、前記ポジ型フォトレジストの基底部分を均一な速度で現像するステップを備える、方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、前記現像するステップは、前記ポジ型フォトレジストの前記基底部分の厚さを減少させ、これにより前記薄膜の表面部分を露出させる、方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法であって、さらに、前記薄膜をエッチングして、エッチングされた微細構造パターン形成するステップを備える、方法。
【請求項13】
請求項12に記載の方法において、前記エッチングのステップは、前記多層構造から、残存しているポジ型フォトレジストの全てを除去する、方法。
【請求項14】
請求項12に記載の方法において、
前記薄膜の前記エッチングされた微細構造パターンは、前記モールドの前記微細構造パターンに対して位相/極性が反対である、または、
前記薄膜の前記エッチングされた微細構造パターンは、位相/極性の点で前記ポジ型フォトレジストの前記複製された微細構造パターンと同じであり、また同一アスペクト比は有していない、方法。
【請求項15】
請求項1の方法において、前記ポジ型フォトレジストの前記複製された微細構造パターンは、前記モールドの前記微細構造パターンと同じであり、また逆の位相/極性である、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連する出願]
本出願は、2021年6月3日出願の米国特許出願第17/338,118号に対する優先権を主張し、その開示全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、基板、薄膜、およびポジ型(positive-tone)フォトレジストを含む多層構造を準備するステップと、微細構造パターンを有するモールドを準備するステップと、圧力および温度下でモールドを多層構造に被着するステップとを含み、モールドの微細構造パターンは多層構造のポジ型フォトレジスト上に複製される、微細構造パターンを複製する方法に関する。複製された微細構造パターンを含む物品も開示される。
【背景技術】
【0003】
ポリマー・オン・ガラス複製プロセスまたはスタンピングプロセスは、ディフューザ構造を作成するために使用することができる。エッチングプロセスで追従するとき、ポリマー層のゼロ基底部分または無視できる厚さ(例えば、数百ナノメートルのオーダー)を有する基底部分を有することが望ましい。微細構造の複製に続くエッチングプロセスでは、エッチングプロセスウインドウはポリマー層内の微細構造のくぼみ/突起を中心とする必要がある。複製後にポリマー層の基底部分を制御することは難しく、その後の、高屈折率材料のような薄膜のエッチングプロセスの制御が難しくなる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本開示の特徴は、以下の図に例示的に示され、限定されないが、これらの図において、同様の数字は同様の要素を示しており、すなわち、
図1A】本発明の一態様による、微細構造パターンを有するモールドを多層構造に被着する図である。
図1B】モールドの除去および多層構造のフォトレジスト層における微細構造パターンの複製を示す図である。
図1C】コリメート光源の照射およびフォトレジスト層の現像を示す図である。
図1D】薄膜のエッチングを示す図である。
【発明の概要】
【0005】
一態様では、基板、薄膜、およびポジ型フォトレジストを含む多層構造を準備するステップと、微細構造パターンを有するモールド(成形型)を準備するステップと、圧力および温度下でモールドを多層構造に被着するステップを含み、モールドの微細構造パターンは多層構造のポジ型フォトレジスト上に複製される、微細構造パターンを複製する方法が開示される。
【0006】
別の態様では、基板、および微細構造パターンを有する薄膜を含む物品が開示される。
【0007】
様々な実施形態の追加的な特徴および利点は、部分的には、以下の説明に記載され、部分的には、説明から明らかになるか、または様々な実施形態の実施によって知ることができる。様々な実施形態の目的および他の利点は、本明細書の説明において特に指摘される要素および組み合わせによって実現され、達成される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
簡略化および例示の目的で、本開示は、主にその実施例を参照して説明される。以下の説明では、本開示の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細を記載する。しかしながら、本開示は、これらの特定の詳細に限定されることなく実施され得ることは容易に明らかであろう。他の例では、本開示を不必要に不明瞭にしないように、いくつかの方法および構造は詳細に記載されていない。
【0009】
さらに、添付の図に描かれた要素は、追加の構成要素を含む場合があり、これらの図に記載された構成要素のいくつかは、本開示の範囲から逸脱することなく、除去および/または修正してもよい。さらに、図に描かれている要素は、縮尺通りに描かれていない場合があり、したがって、要素は、図に示されているものとは異なる大きさおよび/または構成を有する場合がある。
【0010】
前述の一般的な説明と以下の詳細な説明の両方は、例示的かつ説明的なものに過ぎず、本教示の様々な実施形態の説明を提供することを意図していることを理解されたい。その広範かつ多様な実施形態において、本明細書に開示されるのは、物品、ならびに物品の製造方法および使用方法である。
【0011】
本開示は、基板14、薄膜12、およびポジ型フォトレジスト10を含む多層構造16を準備するステップと、微細構造パターン20aを有するモールド18を準備するステップと、圧力および温度下でモールド18を多層構造16に被着するステップと、を含み、図1Aに示すように、モールド18の微細構造パターン20aが、多層構造16のポジ型フォトレジスト10上における複製パターン20bとして複製される方法を説明する。
【0012】
多層構造16は、基板14、薄膜12、およびポジ型フォトレジスト層10を含むことができる。薄膜12は、材料の単層、および/または多層スタックを含む任意の薄膜であり得る。一態様では、薄膜12は基板14の表面上に存在することができ、反対側の支持体上で、ポジ型フォトレジスト10を受け止めることができる。一態様では、薄膜12は高屈折率材料薄膜、すなわち、940nm付近で約2~約4の屈折率を有する材料からなる薄膜であってもよい。一態様では、薄膜12は、材料中に、屈折率の勾配または連続的な変化、または周期的な屈折率プロファイルを有することができる。薄膜12は、約1ミクロン~約20ミクロン、例えば、約1ミクロン~約15ミクロン、更なる例として、約3ミクロン~約10ミクロンの範囲の厚さで存在することができる。薄膜は、基板14の表面および/またはフォトレジスト10の表面上に存在することができる。
【0013】
別の態様では、薄膜12は多層スタックとすることができる。多層スタックは、反射体材料、磁性材料、誘電体材料、および吸収材料の1つ以上の層を含むことができる。
【0014】
基板14は、複数の層に耐えることができる任意の材料であってよい。一態様では、薄膜12は基板の表面上に存在できる。一態様では、基板14は透明材料であってよい。適切な基板材料の非限定的な例としては、ガラスおよびポリマー、例えばポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、アモルファスコポリエステル、ポリ塩化ビニル、液状シリコンゴム、環状オレフィンコポリマー、アイオノマー樹脂、透明ポリプロピレン、フッ素化エチレンプロピレン、スチレン・メチルメタクリレート、スチレン・アクリロニトリル樹脂、ポリスチレン、メチルメタクリレート・アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンなどが挙げられる。基板14は、約50ミクロンから約2000ミクロン、例えば、約100ミクロンから約1500ミクロン、更なる例として、約150ミクロンから約1000ミクロンの範囲の厚さで存在することができる。
【0015】
基板14は、約50ミクロンから約2000ミクロン、例えば、約100ミクロンから約1500ミクロン、更なる例として、約150ミクロンから約1000ミクロンの範囲の厚さで存在することができる。
【0016】
一態様において、ポジ型フォトレジスト10は薄膜12に隣接する(共通の境界を共有する)ことができ、および/または薄膜12の表面上に存在することができる。ポジ型フォトレジストは、グレースケールリソグラフィに使用される低コントラストフォトレジストと類似または同一の感光性の低コントラストであり得る。ポジ型フォトレジストは、DNQ-ノボラック(ジアゾナフトキノン(DNQ)およびノボラック樹脂(フェノールホルムアルデヒド樹脂)の混合物)とすることができる。低コントラストフォトレジストの例として、Merck KGaA社から入手可能な登録商標AZ製品、およびDow Chemical社から入手可能なMEGAPOSITTM SPRTM製品などが挙げられる。フォトレジストは薄膜12の表面に数ミクロンから数十ミクロンの厚さにスピンコートすることができる。一態様では、フォトレジスト10は薄膜12の表面にスプレーコーティングすることができる。フォトレジスト10の厚さは、高品質で効果的なエンボス/スタンピングのために、モールド18上の構造の頂点から谷までの高さよりも大きくすることができる。
【0017】
図1Aに示すように、モールド18は微細構造パターン20aを有することができる。モールド18は、微細構造パターン20aを受け止めて保持することができる材料で作ることができる。材料の非限定的な例としては、金属、半導体、ニッケル、シリコン、溶融シリカなどの誘電体、ガラス、石英、およびそれらの組み合わせが挙げられる。一態様では、モールド18は導電性材料で作ることができる。別の態様では、モールド18は熱伝導性材料で作られ、微細構造パターン20aを有することができる。
【0018】
微細構造パターン20aは、ランダムまたは周期的パターンとすることができる。一態様では、微細構造パターン20aはバイナリ(2値)パターンとすることができる。別の態様では、微細構造パターン20aは、グレースケールの非バイナリパターンとすることができる。微細構造パターン20aは、様々な大きさの様々な形状、形態、画像、くぼみ、突起、およびそれらの組み合わせを含むことができる。微細構造パターン20aは、均一な部分および不規則な部分を含むことができる。例えば、図1Aに示すように、微細構造パターン20aは、平面部によって互いに均一に分離された3つの別個の三角形状のくぼみを含む。
【0019】
一態様では、モールド18は、微細構造パターン20a上にコーティングとして塗布された剥離剤(図示せず)を含むことができる。剥離剤は、低表面エネルギーのフルオロポリマーまたは疎水性シランなどの疎水性自己組織化単分子膜とすることができる。剥離剤は、微細構造パターン20aのくぼみ/突起などに剥離剤を堆積させることができる任意の堆積プロセスでモールド18に塗布することができる。適切な堆積プロセスの非限定的な例としては、スピンコーティングおよびディップ(浸漬)コーティング、化学蒸着、スパッタまたは熱蒸発のような物理蒸着、ならびに剥離剤で微細構造パターン20aの表面をバフ研磨するような物理的塗布が挙げられる。
【0020】
図1Aに示すように、モールド18は多層構造16のフォトレジスト10の表面上に被着することができる。本方法は、モールド18および/または多層構造16に圧力および温度を加えるステップを含むことができる。一態様では、モールド18を多層構造16に被着するステップは、エンボスプロセスまたはスタンピング(打刻)プロセスとすることができる。加熱したモールド18をフォトレジスト表面に接触させ、圧力を加える前に約1秒~約10秒の間、そこに配置することができる。モールド18に圧力が加えられてからのエンボスプロセス時間は、約1秒~約30秒の範囲における値を取り得る。温度は約60℃~約90℃の範囲における値を取り得る。圧力は約5PSI~約60PSIの範囲を取り得る。一態様では、プロセス条件は、圧力約10PSIで、約20秒間、温度約167°F(75°C)の条件が含まれた。別の態様では、プロセス条件は、圧力約20PSIで約20秒間、温度約167°F(75°C)の条件が含まれた。
【0021】
このようにして、モールド18の微細構造パターン20aは、多層構造16のポジ型フォトレジスト10上に複製および/またはほぼ複製することができる。一態様では、複製された微細構造パターン20bは、元の微細構造パターン20aから位相および/または極性が逆になり得る。
【0022】
本方法は、図1Bに示すように、多層構造16からモールド18を除去するステップを含む。ポジ型フォトレジスト10は、複製された微細構造パターン20bを有することができ、そしてまた、複製された微細構造パターン20bを有さないポジ型フォトレジスト10の基底部分22を含むことができる。ポジ型フォトレジスト10の基底部分22は、約0.001μm~約10ミクロン、例えば約0.01ミクロン~約8ミクロン、更なる例として約0.1ミクロン~約5ミクロンの範囲の初期厚さを有することができる。
【0023】
複製された微細構造パターン20bは、モールド18の微細構造パターン20aの逆パターンとなりうる。例えば、モールド18の微細構造パターン20aが三角形状のくぼみの3つの別個の部分を含むことができるのに対して、フォトレジスト10の微細構造パターン20bは三角形状の突起の3つの別個の部分を含むことができる。
【0024】
図1Cに示すように、本方法は、コリメート光源24の使用によりフラッド露光を多層構造16に照射するステップを含むことができ、コリメート光24は、複製された微細構造パターン20bおよび複製された微細構造パターン20bを有しないフォトレジスト10の基底部分22を露光する。コリメート光源24は、フォトマスクアライナーランプ、専用のi線UV露光ツール、またはUV-LED/レーザーセットアップなどの、コリメート光を放出する光源とすることができる。別の態様では、コリメート光源は、拡散光を受光してコリメート光を放出するレンズまたはミラーなどの、コリメート光を放出する光源とすることができる。
【0025】
フラッド露光の適用は、後続の現像ステップに続くことができる。特に、本方法は、均一な速度でポジ型フォトレジスト10の基底部分22を現像するステップを含むことができる。基底部分22の現像は、例えば、図1Cに示すように、微細構造パターン20bと薄膜12の表面との間に基底部分22が存在しないよう、下にある薄膜12の表面部分26を完全に露出させることができるまで完遂することができる。一態様では、基底部分22の現像は、複製された微細構造パターン20bの直下で薄膜12の上方(図示せず)で、完遂に近い、又は数百ナノメートル~数ミクロン残存させることができる。
【0026】
現像ステップは、水性-アルカリ性ベースの現像剤をフォトレジスト10に塗布するステップを含むことができる。一態様では、コリメート光の照射後、構造体は、基板14、薄膜12、および薄膜12の表面に隣接または表面上にある複製された微細構造パターン20bを含む。一態様では、フォトレジスト10の基底部分22は、コリメート光への露光後の現像後には存在しない。別の態様では、コリメート光への露光および現像後の基底部分22は、モールド18の被着後、基底部分22の初期の厚さと比較して減少した厚さを有することができる。
【0027】
図1Dに示すように、本方法は、フォトレジスト10および薄膜12をエッチングして、エッチングされた微細構造パターン20cを薄膜12に形成するステップも含む。エッチング後、薄膜12は、複製された微細構造パターン20cを有する部分、および/または薄膜12の元の厚さを有する部分を含む。薄膜12を全く含まない部分、すなわち薄膜12が存在しない部分が存在し得る。エッチングのステップは、フォトレジスト材料をエッチングする任意の技術を使用して行うことができる。適切なエッチング技術の非限定的な例としては、反応性イオンエッチング(RIE)、誘導結合プラズマ-反応性イオンエッチング(ICP-RIE)、およびイオンミリングが挙げられる。エッチングにより、薄膜12の表面など、多層構造16から残存するフォトレジスト10を除去することができる。エッチングにより、フォトレジスト中の微細構造パターン20bの形態を薄膜12に転写することができる。
【0028】
薄膜12のエッチングされた微細構造パターン20cは、モールド18の微細構造パターン20aと、反対の極性を有することができ、さらに、同じアスペクト比を有する、または有していないようにすることもできる。薄膜12のエッチングされた微細構造パターン20cは、モールド18の微細構造パターン20aと、同じの極性を有することができ、さらに、同じアスペクト比を有する、または有していないようにすることもできる。
【0029】
以上の説明から、当業者は、本教示を様々な形態で実施できることを理解することができる。したがって、これらの教示は、その特定の実施形態および例に関連して記載されてきたが、本教示の真の範囲は、そのように限定されるべきではない。本明細書の教示の範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正を行うことができる。
【0030】
本開示は広義に解釈される。 本開示は、本明細書に開示されたコーティング、装置、活動、および機械的作用を達成するための等価物、手段、システム、および方法を開示することを意図している。開示された各コーティング、デバイス、物品、方法、手段、機械的要素または機構について、本開示はまた、本明細書に開示された多くの態様、機構およびデバイスを実施するための等価物、手段、システムおよび方法も開示に包含し、教示することを意図する。
図1A
図1B
図1C
図1D
【国際調査報告】