(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】脱気ユニット
(51)【国際特許分類】
A61M 1/16 20060101AFI20240517BHJP
【FI】
A61M1/16
A61M1/16 165
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572799
(86)(22)【出願日】2022-05-25
(85)【翻訳文提出日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 US2022030876
(87)【国際公開番号】W WO2022251325
(87)【国際公開日】2022-12-01
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522176942
【氏名又は名称】ダイアリティ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ボリリョ, ブランドン
【テーマコード(参考)】
4C077
【Fターム(参考)】
4C077BB01
4C077EE03
4C077EE05
4C077GG14
4C077JJ02
(57)【要約】
吸着材再生カートリッジと共に使用され得る脱気モジュールが、説明される。脱気モジュールは、空気入口ポートと、流体出口ポートと、ガス出口ポートと、内部チャンバの中に配置された第1および第2のチャネルと、第1および第2のチャネルを接続しているポートと、第2のチャネルの上方に位置付けられた疎水性膜とを含み得る。第1のチャネルは、空気入口ポートと流体連通し得、第2のチャネルは、流体出口ポートと連通し得る。いくつかの実施形態において、第1および第2のチャネルの各々は、螺旋構成を有し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱気モジュールであって、前記脱気モジュールは、
空気入口ポートと、
流体出口ポートと、
内部チャンバの中に配置された第1および第2のチャネルであって、前記第1および第2のチャネルの各々は、流体の流動を導くように構成され、前記第1のチャネルは、前記空気入口ポートと連通し、前記第2のチャネルは、前記流体出口ポートと連通している、第1および第2のチャネルと、
前記第1および第2のチャネルを接続しているポートと、
前記第2のチャネルの上方に位置付けられた疎水性膜と
を備えている、脱気モジュール。
【請求項2】
ガス出口ポートを伴うカバーをさらに備え、前記カバーは、前記疎水性膜の上方に位置付けられている、請求項1に記載のモジュール。
【請求項3】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの各々は、螺旋構成を有する、請求項1に記載のモジュール。
【請求項4】
前記第1および前記第2のチャネルを接続している前記ポートは、第1のチャネルの中心またはその近くに、および前記第2のチャネルの中心またはその近くに配置されている、請求項1に記載のモジュール。
【請求項5】
前記第1のチャネルは、前記螺旋構成の中心と外縁とを有する螺旋構成を有し、前記空気入口ポートは、前記外縁に配置されている、請求項1に記載のモジュール。
【請求項6】
前記第1および第2のチャネルを分離している基板をさらに備え、前記基板は、前記第1および第2のチャネルを接続している前記ポートを備えている、請求項1に記載のモジュール。
【請求項7】
前記基板は、ドーム形状を備え、前記ポートは、前記ドーム形状の前記中心のほぼ近くに配置されている、請求項6に記載のモジュール。
【請求項8】
前記第2のチャネルは、前記第1のチャネルの上方に配置されている、請求項1に記載のモジュール。
【請求項9】
透析のためのシステムであって、前記システムは、
ウレアーゼと金属リン酸塩とを備えている吸着材再生カートリッジと、
脱気モジュールと
を備え、
前記脱気モジュールは、
空気入口ポートと、
流体出口ポートと、
内部チャンバの中に配置された第1および第2のチャネルであって、前記第1および第2のチャネルの各々は、流体の流動を導くように構成され、前記第1のチャネルは、前記空気入口ポートと連通し、前記第2のチャネルは、前記流体出口ポートと連通している、第1および第2のチャネルと、
前記第1および第2のチャネルを接続しているポートと、
前記第2のチャネルの上方に位置付けられた疎水性膜と
を備えている、システム。
【請求項10】
前記脱気モジュールは、ガス出口ポートを伴うカバーをさらに備え、前記カバーは、前記疎水性膜の上方に位置付けられている、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの各々は、螺旋構成を有する、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1および前記第2のチャネルを接続している前記ポートは、第1のチャネルの中心またはその近くに、および前記第2のチャネルの中心またはその近くに配置されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1のチャネルは、前記螺旋構成の中心と外縁とを有する螺旋構成を有し、前記空気入口ポートは、前記外縁に配置されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項14】
前記脱気モジュールは、前記第1および第2のチャネルを分離している基板をさらに備え、前記基板は、前記第1および第2のチャネルを接続している前記ポートを備えている、請求項9に記載のシステム。
【請求項15】
前記基板は、ドーム形状を備え、前記ポートは、前記ドーム形状の前記中心のほぼ近くに配置されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第2のチャネルは、前記第1のチャネルの上方に配置されている、請求項9に記載のシステム。
【請求項17】
前記金属リン酸塩は、リン酸ジルコニウムである、請求項9に記載のシステム。
【請求項18】
前記金属リン酸塩は、リン酸鉄(III)、リン酸チタン(IV)、リン酸セリウム(IV)、およびそれらの組み合わせとから成る群から選択される、請求項9に記載のシステム。
【請求項19】
前記金属リン酸塩は、少なくとも2つの金属リン酸塩の混合物を備えている、請求項9に記載のシステム。
【請求項20】
前記金属リン酸塩は、リン酸ジルコニウムとリン酸チタンとの混合物を備えている、請求項9に記載のシステム。
【請求項21】
CO2を備えている流体を脱気する方法であって、前記方法は、
空気の流動を第1のチャネルの中への流体の流れの中に圧送し、空気混入流体流を形成するステップを含み、
前記空気混入流体流は、第1のチャネルを通して流動し、ポートから出て行き、第2のチャネルを通して流動し、CO
2の気泡は、前記第2のチャネル内の前記空気混入流体から解放される、方法。
【請求項22】
前記空気の流動は、約300mL/分~約500mL/分の流量を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記流体の流れを前記第1のチャネルの中に圧送するステップをさらに含み、前記流体の流れは、約300mL/分~約500mL/分の流量で圧送される、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記流体の流れの流量は、前記第1のチャネルの中への前記空気の流動の流量とほぼ同じである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記CO
2の気泡は、前記第2のチャネルの上に配置されている疎水性膜を通して解放される、請求項21に記載の方法。
【請求項26】
前記第1のチャネルは、螺旋形状を有する、請求項21に記載の方法。
【請求項27】
前記第2のチャネルは、螺旋形状を有する、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ポートは、前記第1のチャネルの前記螺旋形状の中心の近くおよび前記前記第2のチャネルの螺旋形状の中心の近くに配置されている、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記第2のチャネルは、前記第1のチャネルの上に位置付けられている、請求項21に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、あらゆる目的のために、参照することによって、その全体として本明細書に明白に組み込まれる2021年5月28日に出願された米国仮出願第63/194,834号の優先権および利益を主張する。
【0002】
本発明は、透析において有用であるカートリッジに関する。具体的に、本発明は、一般に、再生された透析液流体の脱気に関する。
【背景技術】
【0003】
米国において、成人7人のうちの1人超(米国の成人の約15%)は、慢性腎臓(または腎)疾患を患っていると推測されている。慢性腎臓疾患を患う人々において、彼らの腎臓は、もはや彼らの血液および健康な腎臓を浄化しない。したがって、有毒な老廃物および余分な流体は、身体内に蓄積する。透析は、腎臓不全の結果として血液中に蓄積する老廃生成物および余剰流体を除去する治療である。慢性腎不全は、腎機能が正常の約25%まで悪化しているときである。この悪化の量は、血液化学に著しい変化を引き起こし、人々があまりにも体調不良を感じ医療処置を求めるほどの時間である。医療的治療は、その時間において求められる場合、進行は、遅らせられることができる。後期慢性腎不全は、腎臓機能が15%まで減少しているときである。末期腎不全は、腎臓機能が正常の5%にあるときである。死は、最も高い可能性として、この時点において治療を伴わない状態から結果として生じるであろう。
【0004】
腎疾患のための現在の治癒方法は、存在しないは、いくつかの形態の治療は、存在する。1つの治療は、移植であり、ヒト腎臓は、身体内に外科手術的に設置され、膀胱に接続される。移植の後、毎日の薬物治療は、身体が移植された腎臓を拒絶することを防ぐために必要とされる。別の治療は、腹膜透析(PD)である。この治療について、ブドウ糖と電解質とを含む透析液と呼ばれる薄い塩水溶液は、腹腔の中に入れられる。この腹腔への豊富な血液供給が存在するので、血液および流体からの尿素および他の毒素は、透析液の中に移動させられ、それによって、血液を浄化する。次いで、透析液は、腹膜から排出させられる。後に、「新鮮な」透析液は、腹膜の中に再び入れられる。
【0005】
別の形態の治療は、血液透析である。これは、血液が継続的に身体から除去され、透析器(人工腎臓)に通される血液精製の方法であり、代謝老廃物および余剰水は、除去され、pHおよび酸/塩基平衡が正常化される。血液は、身体に同時に戻される。透析器は、半浸透性膜から成る小さい使い捨て可能デバイスである。膜は、老廃物、電解質、および水が横断することを可能にするは、大きい分子量のタンパク質および血液細胞の通過を制限する。血液は、透析液が膜の他の側で反対方向に圧送されるにつれて、膜の片側で圧送される。透析液は、添加された塩と、電解質とを伴う高度精製水である。この機械は、血液および透析液を圧送し、それら圧力、温度、および電解質濃度を制御するように働く制御ユニットである。1回の血液透析治療の平均的長さは、約3.5時間である。
【0006】
シングルパスシステムおよび吸着材システムを含むいくつかのタイプの血液透析は、存在する。シングルパス血液透析は、腎疾患のための最も一般的な治療である。これらの器具は、透析液(浄化溶液)が透析器内の血液を一度通過し、次いで、処分されるので、シングルパスと呼ばれる。シングルパス透析機は、概して、(1)(逆浸透(R.O.)システムによる50%の拒絶率を仮定して)少なくとも1,000~1,500ml/分において送達することが可能である水源と、(2)500~800ml/分の精製水の持続的流動を提供するために十分である浄水システムと、(3)500~800ml/分の水を圧送および加熱するための少なくとも15アンペアの電気回路と、(4)少なくとも500ml/分の使用された透析液およびR.O.システムからの拒絶された水を収容することが可能である床部排液管または任意の他の受器とを要求する。
【0007】
吸着材透析システムは、システムは、持続的に少量の透析液を再生し、機械内に水処理システムを組み込むので、持続的水源、別個の浄水機械、または床部排液管を要求しない。したがって、吸着材システムは、持ち運びできる。吸着材システムは、6リットルの水を使用することができ、それから、透析液が治療全体のために作製される。吸着材システムは、吸着材カートリッジを使用し、吸着材カートリッジは、水浄化機としての機能、および使用された透析液を新鮮透析液に再生させるための手段として機能の両方を果たす。注入液システムは、吸着材システムとともに、再生された透析液の電解質組成物を適切に平衡させるように機能する。
【0008】
現在、患者の血液から尿毒素を除去し、再循環を介して透析溶液を再利用する透析機内で使用されるいくつかのタイプの多層吸着材カートリッジは、存在する。しかしながら、これらの吸着材透析システムは、高い容量において、または高い電解質安定性を伴って、尿毒素を効率的に除去しない。
【0009】
吸着材透析システムでは、ウレアーゼおよびリン酸ジルコニウムを用いて尿素を除去するプロセスは、吸着材カートリッジから出て行く流体組成物を発生させ、流体組成物は、重炭酸塩透析液において使用される標準的範囲より低いpHを有する。前述の吸着材デバイスは、酸化ジルコニウムおよび炭酸ジルコニウムの吸着材カートリッジ内の高pH最終層を使用している。しかしながら、これらのデバイスは、透析液の流量および透析治療の長さに対して限界を有し、透析液の流量および透析治療の長さは、pHを引き上げるために最終層の総質量を増加させることに対してトレードオフされなければならない。代替として、増加したpHは、リン酸ジルコニウム層において使用されることができる。鉄(III)、チタン(IV)、およびセリウム(IV)の他の金属リン酸塩も、類似の課題に悩む。しかしながら、それは、余剰的ナトリウムと、ウレアーゼとの尿素反応によって発生されるアンモニウムのための除去容量の低減とをもたらす。他のプロセスは、吸着材出口流に対する添加された化学物質として重炭酸ナトリウムを使用しているは、これらのシステムは、標準的な重炭酸塩透析を優に下回る結果として生じるpHレベルを有するか、または、吸着材カートリッジから出て行く流体流中の溶解させられたCO2ガスの大部分の除去のための専門化されたシステムを要求する。
【0010】
いくつかのデバイスは、透析液を開放したチャンバの中に圧送し、気泡がチャンバの上部に浮動することを可能にすることによって、CO2を除去している。しかしながら、システムは、ポンプを用いて流体を撹拌している間に流体から自然に出て行くガスに依拠しているに過ぎない。そのようなシステムは、脱気プロセスの制御を殆どもたらさない。さらに、流体リザーバは、大気に対して開放しており、それは、潜在的な滅菌性課題、余分な短期的保守、および長期的保守の課題を提示する。
【0011】
真空下でCO2を除去する他の脱気システムは、それらが動作するために多くのエネルギーを要求するので、理想的ではない。さらに、多くの水は、これらの真空システム下で蒸発し、それは、透析液を濃縮し、ナトリウムレベルを上昇させる。それらは、収集され、処分される必要がある湿気の流れも生成する。真空システムは、システム管類およびポンプに対してより高い真空圧要件も追加する。膜脱気システムは、広い表面積と高価な膜とを要求し、それらは、汚れの課題を生じやすい。化学反応または吸着材を用いた脱気は、かなりのコストを追加し、CO2のために最も実現可能な吸着剤は、望ましくない化学物質もろ過する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0012】
故に、透析の分野において、再生された流体から余剰CO2ガスを除去しながら、流体のpHも許容可能なレベルまで引き上げる効果的方法を含む吸着材再生システムを作成することは、有益であろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】
図1Aは、脱気装置モジュールを伴う吸着材カートリッジの例示的略図である。
【0014】
【
図1B】
図1Bは、脱気装置モジュールを伴う例示的吸着材カートリッジの断面である。
【0015】
【
図2A】
図2Aは、脱気装置モジュールの一部の底部側斜視図である。
【0016】
【
図2B】
図2Bは、脱気装置モジュールの一部の上部側斜視図である。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明を実施するための形態】
【0020】
(要約)
脱気モジュールを含む吸着材カートリッジは、説明され、吸着材カートリッジは、透析システムにおいて使用されるべき透析液を再生させるために使用され得る。
【0021】
吸着材再生脱気は、実質的にCO2を含まないこともある空気の流れを再生された透析液の中に導入することによって遂行され得る。空気の流れは、液体の流量とほぼ同じ流量を有し得る。組み合わせられた空気液体流体は、次いで、疎水性膜にさらされ得、疎水性膜において、ガスは、システムから自由に出て行く。
【0022】
流体は、いくつかの流体チャネルを通して流動するように導かれ得る。第1の流体チャネルでは、流体は、周囲空気と混合され、流体中のCO2の分圧を低下させ得る。第2の流体チャネルでは、流体が長いチャネルを通して流動するにつれて、流体中に含まれるガスの少なくとも一部は、疎水性膜を通して流体から外に散逸する。
【0023】
(詳細な説明)
透析治療において、透析機は、腎臓のタスクを実施するための健康な腎臓を欠く患者のために、尿毒素を除去し、イオン性分子の平衡を保ち、pHを平衡させるための人工腎臓として機能する。大量の水の代わりに多層カートリッジを用いる場合、カートリッジは、尿毒素を除去するのみならず、イオン性塩とpHとの平衡を保つことにも関わる。
【0024】
透析液発生器を組み込む血液透析システムが、第US 2021/0128807号(あらゆる目的のために、参照することによって、その全体として本明細書に明白に組み込まれる)において説明されている。本明細書に説明される吸着材カートリッジを含む吸着材再生システムの種々の実施形態は、透析液発生器の代わりに、第US 2021/0128807号において説明されているシステムの中に組み込まれ得る。
【0025】
吸着材再生カートリッジ200は、透析液を浄化するための複数の層の構成要素を含み得る。カートリッジ200は、少なくともウレアーゼの層と、リン酸ジルコニウムまたは他の金属リン酸塩(異なる形態にあり得る鉄(III)、チタン(IV)、およびセリウム(IV)等)の層または複数の層とを含み得る。再生透析中、使用された透析液は、カートリッジ200の層を通して上方に移動する。ウレアーゼは、尿素を炭酸アンモニウムに転換する。アンモニアおよびアンモニウムイオンは、次いで、H+およびNa+イオンと引き換えに、リン酸ジルコニウム(または金属リン酸塩)の層または複数の層によって除去される。尿素加水分解からの炭酸塩が、次いで、H+と組み合わせられ、重炭酸塩(HCO3
-)と、炭酸(H2CO3)とを形成する。炭酸は、不安的な有機酸であり、その大半は、水および二酸化炭素分子(CO2)に急速に分解する。CO2ガス気泡は、次いで、脱気ユニット300を使用してカートリッジから換気され得る。
【0026】
吸着材カートリッジ200は、余剰量の二酸化炭素(CO2)ガスを生成する、2つのプロセスを有する。ウレアーゼ酵素による尿素(CON2H4)の分解は、下記の反応に従う。
CON2H4+H2O→CO2+2NH3
CO2+2NH3H2O→0.5CO3
2-HCO3
1-+2NH4
1+
【0027】
化学的平衡状態は、溶液のpHに応じて、炭素、アンモニア(NH3)、およびアンモニウム(NH4
+)の各形態の異なる量を有し得る。
xCO2←→yHCO3
1-←→zCO3
2-
aNH3←→bNH4
1+
【0028】
アンモニア(NH3)を含む、使用済み透析液は、次いで、リン酸ジルコニウム(または他の金属リン酸塩)カチオン吸着材を通過すると、以下の反応は、生じ、それは、炭酸(H2CO3)の産出をもたらす。
Zr(HPO4)2+0.5CO3
2-HCO3
1-+2NH4
1+←→Zr(NH4PO4)2+HCO3
1-+H2CO3
より低い程度において、重炭酸ナトリウムおよび塩化ナトリウムも、炭酸を産出するために交換されることができる。
Zr(HPO4)2+NaHCO3+NaCl←→Zr(NaPO4)(HPO4)+H2CO3+NaCl
【0029】
炭酸(H2CO3)は、安定しておらず、以下の等式に従って、二酸化炭素(CO2)に分解する傾向にある。
H2CO3→CO2+H2O
【0030】
したがって、リン酸ジルコニウムまたは他の金属リン酸塩(鉄(III)、チタン(IV)、およびセリウム(IV)等)を用いる透析液の治療は、酸性化された透析溶液をもたらす。存在するCO
2の一部は、純粋に気相にあり得、存在するCO
2の別の部分は、吸着材カートリッジ200から出て行く透析液中に溶解させられ得る。透析液中に溶解させられたCO
2の一部は、吸着材カートリッジ内のCO
2の分圧は、非常に高いので、非常に高くあり得る。この関係は、以下のヘンリーの法則として公知である。
【数1】
【0031】
ヘンリーの法則では、定数(HCP)は、溶解ガスの濃度(Ci)をその同じ溶解ガスの分圧(Pi)に関連付ける。したがって、余剰CO2を除去するための方法は、透析液中のCO2の分圧を低くすることに焦点を当て得る。
【0032】
図1A-1Bおよび
図3Aに見られるように、脱気装置モジュールまたはユニット300は、吸着材カートリッジ200の上に配置され得る。脱気装置300は、基部310とカバー314とを有するコンテナ316を含み得る。基部は、Oリング322を保持するように構成された溝312を有し得、Oリング322は、吸着材カートリッジ200の外側壁296に摩擦的に係合し得る。コンテナ316は、少なくとも2つの流体チャネル(下側流体チャネル330および上側流体チャネル340)を含み得、それらは、再生された透析液等の流体の流動を導くように構成されている。脱気装置ユニット300の基部310は、吸着剤床294の上に配置された粒子保持フィルタ298に隣接して、またはそれと接触して位置し得、それによって、下側流体チャネルは、吸着剤床294の上部における粒子保持フィルタ298に接触し得る。したがって、下側流体チャネル330は、吸着材カートリッジ200の吸着剤床294の底部から上部に圧送されている流体およびガスと接触し得る。
【0033】
図1Aに見られるように、ポンプ290は、周囲空気の流れを、微生物膜フィルタ292を通して入口318を通して圧送し得る。
図2Aに見られるように、コンテナ316の内側において、空気流334は、吸着剤床294から下側流体チャネル330の中に圧送された流体と組み合わせられ得る。流体は、下側流体チャネル330の通路に沿った任意の場所において下側流体チャネル330に進入し得る。下側流体チャネル330の中への空気流の追加は、吸着材カートリッジからの流体およびガスにポート332につながる下側流体チャネル330によって画定される経路を辿らせ得、ポート332は、下側流体チャネル330と上側流体チャネル340とを流体的に接続する。
【0034】
下側流体チャネル330および上側流体チャネルの各々は、細長いチャネルであり得る。各流体チャネルは、少なくとも約6インチ、代替として、少なくとも約7インチ、代替として、少なくとも約8インチ、代替として、少なくとも約9インチ、代替として、少なくとも約10インチの長さであり得、代替として、長さにおいて、約6インチ~約12インチ、代替として、約7インチ~約11インチ、代替として、約8インチ~約11インチ、代替として、約6インチ~約25インチ、代替として、約6インチ~約20インチ、代替として、約6インチ~約15インチであり得る。下側流体チャネル330および上側流体チャネルの各々は、コンテナ316内の流体経路の長さの第1のものである螺旋状パターン(例えば、
図2Aおよび2B参照)、スイッチバックパターン、ランダム、または他の好適な配置にあり得る。下側流体チャネル330および上側流体チャネル340のパターンが螺旋である実施形態において、各々の螺旋は、(例えば、脱気ユニット300の上部から見て)中心から時計回りまたは反時計回りのいずれかであり得る。いくつかの実施形態において、各々の螺旋は、同じ時計回りまたは反時計回り方向にあり得るか、または、各々の螺旋は、一方が時計回りであり、他方が反時計回りであるように、異なる方向にあり得る。
【0035】
図1B、3B、および3Cに見られるように、表面338は、下側330および上側340流体チャネルがポート332のみを通して流体連通するように、下側流体チャネル330および上側流体チャネル340を分離する。表面338は、ドーム(例えば、
図3Bおよび3C参照)または円錐形状を有し得、それによって、ポート332は、下側流体チャネル330の外縁より高い高さまたは高度にある。いくつかの実施形態において、ポートは、下側流体チャネル330の外縁より少なくとも約0.125インチ、代替として、少なくとも約0.25インチ、代替として、少なくとも約0.4インチ、代替として、少なくとも約0.5インチ、代替として、約0.125インチ~約0.8インチ、代替として、約0.125インチ~約0.7インチ、代替として、約0.125インチ~約0.6インチ、代替として、約0.125インチ~約0.5インチ高くあり得る。表面がドーム形状を有する実施形態において、ポート332は、ドームの中心またはその近くに配置され得る。したがって、下側流体チャネル330の上部を画定する表面338は、凹面を有し得、上側流体チャネル340の底部を画定する表面338は、凸面を有し得る。代替として、表面338は、平ら、すなわち、水平であり得る(図示せず)。下側流体チャネル330および上側流体チャネル340の各々が螺旋形状またはパターンを有する実施形態において、チャネルを接続しているポート332は、螺旋の各々の中心に配置され得、空気入口ポート318および液体出口ポート320は、それぞれ、下側流体チャネル330および上側流体チャネル340の外縁またはその近くに配置され得る。
【0036】
図1A、1B、および2Aに見られるように、空気流は、空気入口318を通して下側流体チャネル330の中に圧送され得、空気流334は、下側流体チャネル330内で、吸着剤床294から上方に圧送されている流体、例えば、再生された透析液と混合され得る。流体は、下側流体チャネル330の通路に沿った任意の場所において下側流体チャネル330に入り得る。脱気ユニット300の中への周囲空気流の流量は、約100mL/分~約600mL/分、代替として、約200mL/分~約600mL/分、代替として、約200mL/分~約500mL/分、代替として、約200mL/分~約400mL/分であり得る。吸着剤床294からの流体およびガスの流量は、約100mL/分~約600mL/分、代替として、約200mL/分~約600mL/分、代替として、約200mL/分~約500mL/分、代替として、約200mL/分~約400mL/分であり得る。いくつかの実施形態において、周囲空気の流量および吸着剤床294からの流体およびガスの流量は、実質的に同じである。代替として、周囲空気の流量と流体の流量との間の差異は、約50mL/分~約100mL/分、代替として、約50mL/分~約200mL/分、代替として、約100mL/分~約300mL/分、代替として、約100mL/分~約400mL/分、代替として、約200mL/分~約400mL/分、代替として、約300mL/分~約500mL/分であり得る。
【0037】
図2Aに見られるように、空気流334の経路は、流体がポート332に到達し、それを通して上側流体チャネルに流動するまで、下側流体チャネル330によって画定された経路を通してそれに沿って流動するように流体を押し進め得る。下側流体チャネル330によって画定される長い経路は、周囲空気からの空気流334とCO
2を含む流体との混合を可能にする。流体が下側流体チャネル330を通して流動するにつれて、流体(例えば、再生された透析液)内のCO
2分圧は、周囲空気と平衡し、それによって、溶解させられたCO
2の総量を低下させ得る。ヘンリーの法則を参照して上で解説されたように、液体に関するCO
2の分圧を低くすることは、溶解させられたCO
2の総量を低くする。
【0038】
ポート332を通して下側流体チャネル330から出て行き、ポート332を通して上側流体チャネル340の中に入った後、流体は、それが上側流体チャネル340の外縁またはその近くに配置され得る液体出口ポート320に到達するまで、上側流体チャネル340によって画定される経路336を通して流動する。上側流体チャネル340の中心またはその近くにおける流体の流量は、上側流体チャネル340の中心の近傍におけるより高い圧力に起因して、上側流体チャネル340の外縁またはその近くにおける流体の流量より高くあり得る。上側流体チャネル340によって画定される長い通路は、流体が上側流体チャネル340を通して経路336を辿るにつれて、流体中に含まれるガスの少なくとも一部が流体から外へ大気の中に散逸することを可能にする。上側流体チャネル340の長い長さは、分離するための時間をガスおよび液体に与え得る。ガスを含む流体は、上側流体チャネル(例えば、
図2Bに示される螺旋チャネルの経路336)の周囲を移動するにつれて、ガスを含む流体は、求心力を経験し得、求心力は、液体のガスの質量と比較してより大きい質量により、液体においてより大きい。液体の方向を変更するために要求される本より大きい力は、液体が上側流体チャネル340(例えば、
図2Bに描写される螺旋の外側壁)の外側に押し進められることをもたらし得る。これは、小さいガス気泡を上側流体チャネル340の中心または上側流体チャネル340の内側壁に集めることに役立ち得、それによって、より大きい気泡が液体流中で混合されたままである可能性または表面にくっつく可能性が低いので、小さいガス気泡が疎水性脱気膜328まで上昇することを可能にする。したがって、求心力は、液体からガス(例えば、CO
2)を分離することに役立ち得る。ガスが上側流体チャネル340内で液体から分離するにつれて、ガスは、上側流体チャネル340の上方に配置された疎水性膜328を通過し得る一方、液体は、チャネルの底部における液体出口320から外に出て行き得る。
【0039】
疎水性脱気膜328が、上側流体チャネル340の上に配置され得、疎水性脱気膜328は、上側流体チャネル340を通して流動する流体と接触し得る。膜328が疎水性であるので、一般に、流体は、膜328を通過しないであろうが(すなわち、それは、液体に対して不浸透性である)、ガスが膜を通過することを可能にするであろう。疎水性膜328に接触する流体は、CO2および空気泡が流体流から離れることを可能にする若干量の背圧(例えば、<5psi)下にあり得る。疎水性脱気膜328は、約0.005μm~約1.5μm、代替として、約0.005μm~約1.3μm、代替として、約0.005μm~約1.0μm、代替として、約0.006μm~約1.0μmの細孔径を有し得る。
【0040】
図3Aに見られるように、コンテナ316の上のカバー314が、システムを閉鎖し、環境汚染物質が流体に入ることを減らすために追加され得る。カバー314は、ガス(例えば、流体からのCO
2)が大気の中に脱出することを可能にするための開口部342を含み得る。
図1B、3B、および3Cに見られるように、カバー314は、疎水性膜328を実質的に平坦に保つことを補助するための追加の構造350も含み得る。追加の構造350がないと、疎水性膜328は、コンテナ316内の圧力に起因して、疎水性膜328の外縁と比較して疎水性膜328の中心により高い点を伴う湾曲した凹面を形成し得る。疎水性膜328は、もはや実質的に平坦でなくなった場合、疎水性膜328の一部は、上側流体チャネル340内の液体と接触しないこともある。追加の構造350は、ガスが開口部342を通して脱出することを可能にするために膜の上方にある空隙を保つことに加え、疎水性膜328を実質的に平坦または平面状に保つことを補助する任意の形状にあり得る。追加の構造350は、追加の構造350が上側流体チャネル340のパターンを補完し得るので、上側流体チャネル340のパターンに依存し得る。例えば、上側流体チャネル340が螺旋構成にある実施形態において、追加の構造350も、補足的な螺旋構成にあり得、追加の構造350内で螺旋を画定する壁の少なくとも一部は、
図3Bおよび3Cに見られるように、上側流体チャネル340の螺旋構成を画定する壁間に位置付けられ得る。
【0041】
本主題の種々の側面が、ここでは、これまでに説明された実施形態を精査して、および/または捕捉して下記に述べられ、以下の実施形態の相互関係および可換性に重点が置かれる。言い換えると、重点は、明示的に別様に記載されるか、または論理的に真実である可能性が低くない限り、実施形態の各特徴がありとあらゆる他の特徴と組み合わせられ得るという事実に置かれる。本明細書に説明される実施形態は、図の明白な言及を伴うことなく、以下の段落において再度記載され、詳述される。
【0042】
多くの実施形態において、脱気モジュールが、説明される。脱気モジュールは、空気入口ポートと、流体出口ポートと、内部チャンバの中に配置された第1および第2のチャネルであって、第1および第2のチャネルの各々は、流体の流動を導くように構成され、第1のチャネルは、空気入口ポートと連通し、第2のチャネルは、流体出口ポートと連通している、第1および第2のチャネルと、第1および第2のチャネルを接続しているポートと、第2のチャネルの上方に位置付けられた疎水性膜とを含み得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、脱気モジュールは、ガス出口ポートを伴うカバーであって、カバーは、疎水性膜の上方に位置付けられている、カバーをさらに含む。
【0044】
いくつかの実施形態において、第1のチャネルおよび第2のチャネルの各々は、螺旋構成を有する。
【0045】
いくつかの実施形態において、第1および第2のチャネルを接続しているポートは、第1のチャネルの中心またはその近くに、および第2のチャネルの中心またはその近くに配置されている。
【0046】
いくつかの実施形態において、第1のチャネルは、螺旋構成の中心と外縁とを有する螺旋構成を有し、空気入口ポートは、外縁に配置されている。
【0047】
いくつかの実施形態において、脱気モジュールは、第1および第2のチャネルを分離している基板をさらに含み、基板は、第1および第2のチャネルを接続しているポートを備えている。いくつかの実施形態において、基板は、ドーム形状を備え、ポートは、ドーム形状の中心のほぼ近くに配置されている。
【0048】
いくつかの実施形態において、第2のチャネルは、第1のチャネルの上方に配置されている。
【0049】
多くの実施形態において、透析のためのシステムが、説明される。システムは、ウレアーゼと金属リン酸塩とを備えている吸着材再生カートリッジと、脱気モジュールであって、空気入口ポートと、流体出口ポートと、内部チャンバの中に配置された第1および第2のチャネルであって、第1および第2のチャネルの各々は、流体の流動を導くように構成され、第1のチャネルは、空気入口ポートと連通し、第2のチャネルは、流体出口ポートと連通している、第1および第2のチャネルと、第1および第2のチャネルを接続しているポートと、第2のチャネルの上方に位置付けられた疎水性膜とを備えている、脱気モジュールとを含み得る。
【0050】
いくつかの実施形態において、脱気モジュールはさらに、ガス出口ポートを伴うカバーを含み、カバーは、疎水性膜の上方に位置付けられている。
【0051】
いくつかの実施形態において、第1のチャネルおよび第2のチャネルの各々は、螺旋構成を有する。
【0052】
いくつかの実施形態において、第1および第2のチャネルを接続しているポートは、第1のチャネルの中心またはその近くに、および第2のチャネルの中心またはその近くに配置されている。
【0053】
いくつかの実施形態において、第1のチャネルは、螺旋構成の中心と外縁とを有する螺旋構成を有し、空気入口ポートは、外縁に配置されている。
【0054】
いくつかの実施形態において、脱気モジュールは、第1および第2のチャネルを分離している基板をさらに含み、基板は、第1および第2のチャネルを接続しているポートを備えている。いくつかの実施形態において、基板は、ドーム形状を備え、ポートは、ドーム形状の中心のほぼ近くに配置されている。
【0055】
いくつかの実施形態において、第2のチャネルは、第1のチャネルの上方に配置されている。
【0056】
いくつかの実施形態において、金属リン酸塩は、リン酸ジルコニウムを備えている。
【0057】
いくつかの実施形態において、金属リン酸塩は、リン酸鉄(III)、リン酸チタン(IV)、リン酸セリウム(IV)、およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを備えている。
【0058】
いくつかの実施形態において、金属リン酸塩は、少なくとも2つの金属リン酸塩の混合物を備えている。
【0059】
いくつかの実施形態において、金属リン酸塩は、リン酸ジルコニウムとリン酸チタンとの混合物を備えている。
【0060】
多くの実施形態において、CO2を備えている流体を脱気する方法が、説明される。方法は、空気の流動を第1のチャネルの中への流体の流れの中に圧送し、空気混入流体流を形成するステップを含み得、空気混入流体流は、第1のチャネルを通して流動し、ポートから出て行き、第2のチャネルを通して流動し、CO2の気泡は、第2のチャネル内の空気混入流体から解放される。
【0061】
いくつかの実施形態において、空気の流動は、約300mL/分~約500mL/分の流量を有する。
【0062】
いくつかの実施形態において、方法は、流体の流れを第1のチャネルの中に圧送するステップをさらに含み、流体の流れは、約300mL/分~約500mL/分の流量で圧送される。
【0063】
いくつかの実施形態において、流体の流れの流量は、第1のチャネルの中への空気の流動の流量とほぼ同じである。
【0064】
いくつかの実施形態において、CO2の気泡は、疎水性膜を通して解放される。いくつかの実施形態において、疎水性膜は、第2のチャネルの上に配置されている。
【0065】
いくつかの実施形態において、第1のチャネルは、螺旋形状を有する。いくつかの実施形態において、第2のチャネルは、螺旋形状を有する。いくつかの実施形態において、ポートは、第1のチャネルの螺旋形状の中心の近くおよび第2のチャネルの螺旋形状の中心の近くに配置されている。
【0066】
いくつかの実施形態において、第2のチャネルは、第1のチャネルの上に位置付けられている。
【0067】
本明細書に提供される任意の実施形態に関して説明される全ての特徴、要素、構成要素、機能、およびステップは、自由に組み合わせ可能であり、任意の他の実施形態からのものと代用可能であることを意図することに留意されたい。ある特徴、要素、構成要素、機能、またはステップは、1つのみの実施形態に関して説明される場合、その特徴、要素、構成要素、機能、またはステップは、明示的に別様に記載されない限り、本明細書に説明される全ての他の実施形態と共に使用され得ることを理解されたい。この段落は、したがって、前述の説明は、特定の事例において、そのような組み合わせまたは代用が可能と明示的に記載しない場合でも、随時、異なる実施形態からの特徴、要素、構成要素、機能、およびステップを組み合わせる、または一実施形態からの特徴、要素、構成要素、機能、およびステップを別のものと代用する請求項の導入のための前項および記述上の支援としての役割を果たす。特に、あらゆるそのような組み合わせおよび代用の許容性は、当業者によって容易に認識されるであろうことを前提として、あらゆる可能な組み合わせおよび代用の列挙を表現することは、過度に負担になることを明示的に認識されたい。
【0068】
本明細書および添付の請求項において使用されるように、文脈が明確に別様に指示しない限り、単数形「a」、「an」、および「the」は、複数指示物を含む。
【0069】
実施形態は、種々の修正および代替形態を受け入れる余地があるは、その具体的な実施例は、図面に示され、本明細書に詳細に説明されている。しかしながら、これらの実施形態は、開示される特定の形態に限定されず、対照的に、これらの実施形態は、本開示の精神に該当する、全ての修正、均等物、および代替物を網羅すべきであることを理解されたい。さらに、実施形態の任意の特徴、機能、ステップ、または要素は、その範囲内にない特徴、機能、ステップ、または要素によって請求項の発明の範囲を定義する、負の限界と同様に、請求項内に列挙されるか、またはそれらに追加され得る。
【国際調査報告】