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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-24
(54)【発明の名称】カメラ装置
(51)【国際特許分類】
   G03B 17/56 20210101AFI20240517BHJP
   H04N 23/50 20230101ALI20240517BHJP
   G03B 15/00 20210101ALI20240517BHJP
   G03B 30/00 20210101ALI20240517BHJP
【FI】
G03B17/56 A
H04N23/50
G03B15/00 V
G03B30/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573159
(86)(22)【出願日】2022-05-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-27
(86)【国際出願番号】 KR2022007619
(87)【国際公開番号】W WO2022250510
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0069563
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ファン ソン ミン
(72)【発明者】
【氏名】イ ミン ウ
【テーマコード(参考)】
2H105
5C122
【Fターム(参考)】
2H105AA02
5C122DA11
5C122DA14
5C122EA55
5C122FA01
5C122FA16
5C122FB03
5C122GE04
5C122GE05
5C122GE07
5C122GE11
(57)【要約】
カメラ装置は、レンズを含む移動部と、前記移動部と結合する固定部と、前記移動部と前記固定部との間に配置されるプレートと、前記移動部の移動を調整する調整部を含み、前記調整部は、弾性部材、調整部材およびボディーを含み、前記ボディーは、べース、前記べースから延びて前記固定部と接触する第1側壁および前記べースから延びて前記移動部と接触する第2側壁を含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズを含む移動部と、
前記移動部と結合する固定部と、
前記移動部と前記固定部との間に配置されるプレートと、
前記移動部の移動を調整する調整部を含み、
前記調整部は、弾性部材、調整部材およびボディーを含み、
前記ボディーは、べース、前記べースから延びて前記固定部と接触する第1側壁および前記べースから延びて前記移動部と接触する第2側壁を含む、カメラ装置。
【請求項2】
前記弾性部材は、前記プレートと一体で形成され、前記プレートの一側に延びる第1領域と、前記第1領域で折曲される第2領域を含む、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記ボディーの前記べースと前記固定部との間の間隔が小さくなると、前記弾性部材の前記第1領域と前記第2領域との間の間隔が小さくなる、請求項2に記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記プレートと前記固定部との間の間隔は、前記弾性部材の前記第1領域と前記第2領域との間の間隔によって調整される、請求項2に記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記弾性部材は、前記固定部と前記移動部との間に配置され、
前記弾性部材の一側は、前記固定部と接触する、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項6】
前記べースは、前記調整部材が挿入されるホールを含む、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項7】
前記べースと前記第1側壁がなす角度は、前記べースと前記第2側壁がなす角度と異なる、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項8】
前記べースと前記第1側壁の内面がなす角度は直角で、
前記べースと前記第2側壁の内面がなす角度は鈍角である、請求項7に記載のカメラ装置。
【請求項9】
前記ボディーの前記べースと前記固定部との間の間隔が小さくなると、
前記レンズの光軸が基準点から一側方向にチルトされる、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項10】
レンズを含む移動部と、
前記移動部と結合する固定部と、
前記移動部と前記固定部の間に配置されるプレートと、
前記移動部の移動を調整する調整部を含み、
前記調整部は、弾性部材とボディーを含み、
前記ボディーが前記レンズの光軸と垂直な方向に移動する時、前記レンズの光軸は、基準点から一側方向または他側方向にチルトされる、カメラ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例はカメラ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、超小型カメラモジュールが開発されており、超小型カメラモジュールは、スマートフォン、ノートパソコン、ゲーム機などの小型電子製品に広く使用されている。
【0003】
自動車の普及が大衆化するにつれ、超小型カメラは小型電子製品だけでなく、車両にも多く使用されている。例えば、車両の保護または交通事故の客観的な資料のためのブラックボックスカメラ、車両後尾の死角地帯を運転者が画面を通してモニタリングできるようにし、車両の後進時に安全を確保できるようにする後方監視カメラ、車両の周辺をモニタリングできる周辺感知カメラなどが備えられる。
【0004】
一方、技術の発展により、走行中の道路の前方映像信号を入力し、リアルタイムで分析して、その信号を入力し、運転者の不注意や居眠り運転などで発生する車線離脱状況を感知した後、警報を発生させる車線離脱自動復帰システム(LKAS;Lane Keeping Assist SYSTEM)を適用している傾向である。
【0005】
しかし、車両ごとに車両の大きさとウインドガラスの角度などの違いにより、車線離脱自動復帰システム用カメラの最適を画角のために車両ごとに別のカプラー(coupler)などの構成を使用しなければならず、これにより金型のコストが発生するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本実施例の目的は、製造単価を下げることができ、所望の範囲内の指向角で画角を調整できるカメラ装置を提供することである。
【0007】
さらに、装着した後も、所望の範囲内の指向角で画角を調整することが容易なカメラ装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本実施例によるカメラ装置は、レンズを含む移動部と、前記移動部と結合する固定部と、前記移動部と前記固定部との間に配置されるプレートと、前記移動部の移動を調整する調整部を含み、前記調整部は、弾性部材、調整部材およびボディーを含み、前記ボディーはべース、前記べースから延びて前記固定部と接触する第1側壁および前記べースから延びて前記移動部と接触する第2側壁を含む。
【0009】
前記弾性部材は、前記プレートと一体で形成され、前記プレートの一側に延びる第1領域と、前記第1領域で折曲される第2領域を含むことができる。
【0010】
前記ボディーの前記べースと前記固定部との間の間隔が小さくなると、前記弾性部材の前記第1領域と前記第2領域との間の間隔が小さくなることができる。
【0011】
前記プレートと前記固定部との間の間隔は、前記弾性部材の前記第1領域と前記第2領域の間の間隔によって調整することができる。
【0012】
前記弾性部材は、前記固定部と前記移動部との間に配置され、前記弾性部材の一側は前記固定部と接触することができる。
【0013】
前記べースは、前記調整部材が挿入されるホールを含むことができる。
【0014】
前記べースと前記第1側壁がなす角度は、前記べースと前記第2側壁がなす角度と異なることができる。
【0015】
前記べースと前記第1側壁の内面がなす角度は直角で、前記べースと前記第2側壁の内面がなす角度は鈍角であることができる。
【0016】
前記ボディーの前記べースと前記固定部との間の間隔が小さくなると、前記レンズの光軸が基準点から一側方向にチルトされることができる。
【0017】
他の実施例によるカメラ装置は、レンズを含む移動部と、前記移動部と結合する固定部と、前記移動部と前記固定部との間に配置されるプレートと、前記移動部の移動を調整する調整部を含み、前記調整部は弾性部材とボディーを含み、前記ボディーが前記レンズの光軸と垂直な方向に移動する時、前記レンズの光軸は基準点から一側方向または他側方向にチルトされる。
【発明の効果】
【0018】
本実施例により、所望の範囲内の指向角で画角を調整できるカメラ装置を提供することができる。
【0019】
また、カメラモジュールの製造公差または車両装着時に発生する公差による画角の変化を最小化できるカメラ装置を提供することができる。
【0020】
また、車両装着過程または装着後の外力または振動などにより発生する画角の変化を最小化できるカメラ装置を提供することができる。
【0021】
また、車両装着後の外力によって変動する画角の変化を再調整できるカメラ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例によるカメラ装置が設置された車両の概略図。
図2】本発明の実施例によるカメラ装置の外観を図示した斜視図。
図3図2を他の角度から図示した斜視図。
図4】本発明の実施例によるカメラ装置の後面を図示した斜視図。
図5】本発明の実施例による固定部を除いたカメラ装置の後面を図示した斜視図。
図6】本発明の実施例によるカメラ装置の分解斜視図。
図7図6を他の角度から図示したカメラ装置の分解斜視図。
図8】本発明の実施例によるカメラ装置の断面図。
図9図8の固定部を除いたカメラ装置の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0024】
但し、本発明の技術思想は説明される一部実施例に限定されるものではなく、異なる様々な形態で実施することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間でその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合または置換して使用することができる。
【0025】
さらに、本発明の実施例で使用される用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特別に定義されて記述されていない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解できる意味に解釈することができ、辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈することができるだろう。
【0026】
さらに、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0027】
本明細書において、単数形は文言で特に言及されていない限り、複数形も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一個以上)」と記載されている場合、A、B、Cで組み合わせられる全ての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0028】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(A)、(B)等の用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって当該構成要素の本質や順番または順序などに限定されるものではない。
【0029】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載されている場合、その構成要素は、他の構成要素に直接的に「連結」、「結合」、または「接続」されている場合だけでなく、その構成要素と他の別構成要素の間にある別の構成要素によって「連結」、「結合」、または「接続」される場合も含むことができる。
【0030】
さらに、各構成要素「の上(上)」または「の下(下)」に形成または配置されると記載される場合、「の上(上)」または「の下(下)」は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上の別の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。さらに、「の上(上)」または「の下(下)」で表現される場合、一つの構成要素を基準に上側方向だけでなく、下側方向の意味も含むことができる。
【0031】
図1は本発明の実施例によるカメラ装置が設置された車両の概略図である。
【0032】
図1を参照すると、本発明の一実施例によるカメラ装置10は、車両1のウインドガラス2(wind glass)に結合することができる。車両1の前方または後方にウインドガラス2が配置されることができる。ウインドガラス2は透明な材質で形成され、運転者が前方または後方を注目できるようにする。ウインドガラス2は、車両1の前方に配置される前方ウインドガラスと、車両の後方に配置される後方ウインドガラスを含むことができる。カメラ装置10は、ウインドガラス2の内側面に結合することができる。本発明の実施例でカメラ装置10は、前方ウインドガラスに結合することを例に挙げて説明するが、後方ウインドガラスに結合されることもできる。カメラ装置10のブラケット200(図2参照)が直接ウインドガラス2の内側面に接着などの方法で結合されることもあるが、別のカプラー(図示せず)および/またはカバー(図示せず)を介してカメラ装置10がウインドガラス2に結合されることを排除するものではない。
【0033】
図2は、本発明の実施例によるカメラ装置の外観を図示した斜視図であり、図3は、図2を他の角度から図示した斜視図であり、図4は、本発明の実施例によるカメラ装置の後面を図示した斜視図であり、図5は、本発明の実施例による固定部を除いたカメラ装置の後面を図示した斜視図であり、図6は、本発明の実施例によるカメラ装置の分解斜視図であり、図7は、図6を他の角度から図示したカメラ装置の分解斜視図であり、図8は、本発明の実施例によるカメラ装置の断面図であり、図9は、図8の固定部を除いたカメラ装置の断面図である。
【0034】
図2~9を参照すると、本発明の実施例によるカメラ装置10は、移動部100、固定部200、調整部300およびプレート400を含むことができるが、このうち一部の構成を除いて実施することもでき、以外追加的な構成を排除することもない。
【0035】
前記カメラ装置10は、車両1のウインドガラス2に設置することができる。前記カメラ装置10は、前記移動部100の撮影方向を調節することができる。これにより、前記移動部100の製作公差や、車両1への装着公差などを補償し、ユーザーの所望の指向角の範囲内で画角を調節することができる。
【0036】
前記カメラ装置10は、前記移動部100を含むことができる。前記移動部100は、前記カメラ装置10の外形を形成するという点で、ハウジング100と名付けることもできる。前記移動部100は、少なくとも一つ以上のレンズ110、120を含むことができる。本実施例では、前記カメラ装置10がデュアルカメラであることを例に挙げて説明するが、これに限定されず、トリプルカメラなど多様に変更されることができる。
【0037】
前記レンズ110、120は、第1レンズ110と第2レンズ120を含み、前記移動部100の前面に配置されることができる。前記移動部100の外形を形成するハウジング101の前面には、前記第1レンズ110と前記第2レンズ120が結合される装着部112、122が配置されることができる。前記装着部112、122は開口形状を有し、前記第1レンズ110が結合される第1装着部112と、前記第2レンズ120が結合される第2装着部122を含むことができる。前記ハウジング101の前面は、相互に段差を有するように配置される複数の領域を有し、前記複数の領域のそれぞれに前記第1装着部112と前記第2装着部122が配置されることができる。
【0038】
一方、本実施例では、前記レンズ110、120がレンズ自体であることを例に挙げているが、これを限定するものではなく、前記レンズ110、120は、レンズバレルであってもよく、前記レンズバレル内には、少なくとも1枚以上のレンズが配置されることができる。
【0039】
前記ハウジング101は、前記装着部112、122が形成される前面部132、上面を形成する上面部131、前記前面部132の両側に配置され、側面を形成する側面部138を含むことができる。前記の側面部138の前端は、前記前面部132よりも前方に突出するように形成することができ、前記の側面部138の前端には、前記固定部200との結合のための第1結合部140が配置されることができる。前記第1結合部140は、第1結合ホール142を含み、前記固定部200とヒンジ結合することができる。前記移動部100は、前記第1結合ホール142を回転中心として回転することができる。これにより、前記カメラ装置10の画角が調節されることができる。
【0040】
前記ハウジング101の後面には、少なくとも一つ以上の電子部品が配置される空間が形成されることができる。例えば、前記ハウジング101の後面には、前記第1レンズ110と光軸方向に対向して配置される第1イメージセンサー632を備えた第1プリント回路基板630と、前記第2レンズ120と光軸方向に対向して配置される第2イメージセンサー642を備えた第2プリント回路基板640が配置されることができる。ここでは、前記第1イメージセンサー632と前記第2イメージセンサー642が、前記第1プリント回路基板630と前記第2プリント回路基板640のそれぞれに配置されることを例示したが、一つのプリント回路基板に配置できることはもちろんである。
【0041】
前記ハウジング101の上面には、他の領域よりも上方に突出する第1ガイド150が配置されることができる。前記第1ガイド150は、前記上面部131の中央に配置されることができる。前記第1ガイド150は、プレート形状を有し、後述するボディー310と結合することができる。前記第1ガイド150の後面には、他の領域よりも後方に突出する第2ガイド152が配置され、前記第2ガイド152の上面には、後述する調整部材340が結合するホール153が形成されることができる。
【0042】
前記ハウジング101の上面と下面には、前記プレート400との結合のための第1結合溝160がそれぞれ配置されることができる。前記第1結合溝160は、前記ハウジング101の上面部131に2つが配置され、前記ハウジング101の下面に2つが配置されることができる。例えば、前記上面部131に配置される2つの第1結合溝160は、前記第1ガイド150を基準にして両側にそれぞれ離隔して配置することができる。
【0043】
前記第1結合溝160は、前記ハウジング101の上面他領域よりも下方に陥没する形状を有し、後述する前記プレート400の第3結合部450が結合されることができる。前記第1結合溝160の底面には、底面から突出する突起162が形成されることができる。前記突起162の外面のうち一部は、傾斜面であってもよい。
【0044】
前記カメラ装置10は、前記固定部200を含むことができる。前記固定部200は、前記カメラ装置10を設置領域に固定させるという点で、ブラケット200と名付けることもできる。
【0045】
前記固定部200は、前記移動部100と結合することができる。前記固定部200は、前記移動部100の後面に結合されることができる。前記移動部100は、前記固定部200に対してチルトできるように結合されることができる。
【0046】
前記固定部200は、前記移動部100の後面に結合される後面部202と、前記後面部202の両端から前方に折曲されて延び、側面を形成する複数の側面部204を含むことができる。前方に延びた前記の側面部204の端部には、第2結合部220が配置されることができる。前記第2結合部220は、前記第1結合部140と対向するように配置されることができる。前記第2結合部220は、第2結合ホール222を含むことができる。前記第2結合ホール222は、前記第1結合ホール142と対向して配置されることができる。
【0047】
前記カメラ装置10は、前記第1結合ホール142および前記第2結合ホール222に結合され、前記移動部100の回転中心を形成する結合軸500を含むことができる。前記結合軸500は、前記第2結合部220の外側から嵌められて、少なくとも一部が前記第2結合ホール222および前記第1結合ホール142を貫通するように結合されることができる。前記移動部100は、後述する調整部300を介して前記結合軸500を中心に時計回りまたは反時計回りに回転(チルト)されることができる。
【0048】
前記固定部200の後面には、後方に延びる固定プレート210が配置されることができる。前記固定プレート210は、前記固定部200の後面の下端から外側に延びる形状であってもよい。前記固定プレート210は、少なくとも一つ以上のねじホール212を含むことができる。従って、前記ねじホール212にスクリューがねじ結合され、前記カメラ装置10は設置領域に固定されることができる。
【0049】
前記固定部200の後面部202には、前面から後面を貫通するコネクターホール230が配置されることができる。前記コネクターホール230は、コネクター610、620が貫通するためのもので、前記コネクター610、620は、一端が前記プリント回路基板630、640に結合され、他端が前記コネクターホール230を貫通して、前記固定部200の後面よりも後方に突出するように配置されることができる。前記コネクターホール230は、前記コネクター610、620の数に対応して複数に備えることができる。
【0050】
前記コネクターホール230は、上下方向に長さ方向が形成される長ホールであることができる。これにより、前記移動部100の移動時、前記コネクター610、620が前記コネクターホール230内で移動することができる。
【0051】
前記固定部200の上面には、他の領域よりも上側に突出する第3ガイド240が配置されることができる。前記第3ガイド240は、前記第1ガイド150と光軸方向に対向して配置されることができる。前記第3ガイド240の中央には、前記第2ガイド152の少なくとも一部を収容するための溝が形成されることができる。
【0052】
前記カメラ装置10は、プレート400を含むことができる。前記プレート400は、前記移動部100と前記固定部200との間に配置することができる。前記プレート400は、前記移動部100の後面に結合されることができる。前記プレート400は、金属材質であることができる。前記プレート400は、前記移動部100内の空間の後面をカバーするように結合されることができる。これにより、前記プレート400と前記移動部100内の空間の間に前記プリント回路基板630、640が配置されることができる。
【0053】
前記プレート400は、前記コネクター610、620が貫通するように貫通ホール402を含むことができる。前記貫通ホール402は、前記プレート400の前面から後面を貫通するように形成されることができる。
【0054】
前記プレート400の後面には、他の領域よりも前方に陥没する形状の凹部404が形成されることができる。前記凹部404は、溝形状を有することができる。前記凹部404が複数に備えられ、相互に離隔して配置されることができる。前記凹部404は、所定の長さを有する長溝であることができる。前記凹部404の長さ方向は、前記プレート400の両側面を接続する左右方向に定義することができる。前記凹部404を通して前記プレート400の剛性が補強されることができる。
【0055】
前記凹部404が形成される領域に対応する前記プレート400の前面には、前方に突出する突出部が配置されることができる。
【0056】
前記プレート400は、第3結合部450を含むことができる。前記第3結合部450は、前記プレート400の端部のうち一部が前方に折曲されて延びる形状であることができる。前記第3結合部450は、前記移動部100に結合することができる。前記第3結合部450は、前記第1結合溝160に結合されることができる。前記第3結合部450は、前記第1結合溝160の数に対応して複数に備えることができる。例えば、前記第3結合部450は、前記プレート400の上端に2つが相互に離隔して配置され、下端に2つが相互に離隔して配置されることができる。
【0057】
前記第3結合部450は、第3結合ホール452を含み、前記第3結合ホール452は、前記突起162に結合されることができる。即ち、前記プレート400と前記移動部100は、前記第3結合ホール452および前記突起162を介してフック(hook)結合することができる。
【0058】
前記カメラ装置10は、調整部300を含むことができる。前記調整部300は、前記カメラ装置10の画角を調節するためのもので、前記移動部100を移動させることができる。
【0059】
前記調整部300は、弾性部材430、調整部材340およびボディー310を含むことができる。
【0060】
前記弾性部材430は、前記プレート400の構成であることができる。前記弾性部材430は、前記プレート400と一体で形成されることができる。前記弾性部材430は、前記プレート400の上端から上方に延びる第1領域431と、前記第1領域431の上端から下方に折曲される第2領域432、434を含むことができる。本実施例では、前記弾性部材430が前記プレート400と一体で形成されたものだけ示したが、別の構成であってもよい。
【0061】
前記弾性部材430は、前記ボディー310の移動方向に垂直な方向に弾性変形が行われることができる。前記第1領域431と前記第2領域432、434は、前記ボディー310の移動により相互近づいたり、遠くなることができる。より具体的に、後述するボディー310のべース312と前記固定部200との間の間隔が小さくなると、前記第1領域431と前記第2領域432、434との間の間隔が小さくなることができる。また、ボディー310のべース312と前記固定部200との間の間隔が遠くなると、前記第1領域431と前記第2領域432、434との間の間隔が遠くなることができる。
【0062】
また、前記プレート400と前記固定部200との間の間隔は、前記弾性部材430の前記第1領域431と前記第2領域432、434との間の間隔によって調整されることができる。
【0063】
前記弾性部材430は、前記第1ガイド150の後面と前記固定部200の後面部202、即ち、前記第3ガイド240の前面の間に配置されることができる。
【0064】
前記第2領域432、434は、少なくとも1回以上折曲された領域を有することができる。前記第2領域432、434は、前記折曲された領域を基準にして上下方向に区切られる第2-1領域432と、第2-2領域434を含むことができる。前記折曲された領域は、他の領域よりも後方に突出する形状であることができる。
【0065】
前記ボディー310は、前記移動部100および前記固定部200の上部に結合されることができる。前記ボディー310は、少なくとも一部が前記第1ガイド150の前面に接触し、他の一部が前記固定部200の後面に接触することができる。
【0066】
前記ボディー310は、べース312と、前記べース312から延びて前記固定部200と接触する第1側壁316と、前記べース312から延びて前記移動部100と接触する第2側壁314を含むことができる。前記第1側壁316は、前記べース312の後面から延び、前記第2側壁314は、前記べース312の前面から延びることができる。前記第1側壁316および前記第2側壁314は、前記べース312の前面、後面から下方に突出する形状であってもよい。
【0067】
前記べース312と前記第1側壁316が形成する角度は、前記べース312と前記第2側壁314が形成する角度と異なる場合がある。例えば、前記第1側壁316は、下方に行くほど前記固定部200の後面までの距離が遠くなるように傾斜して形成されることができる。この時、前記第1側壁316と前記べース312が形成する角度は、鈍角であることができる。前記第2側壁314は、前記べース312に対して垂直に配置されることができる。
【0068】
前記ボディー310の移動方向は、前記レンズ110、120の光軸と平行でない場合がある。
【0069】
前記べース312には、上面から下面を貫通して前記調整部材340が結合されるホール313が形成されることができる。前記ホール313の内周面には螺子山またはねじ溝が形成されることができ、これにより、前記調整部材340がねじ結合されることができる。
【0070】
前記べース312は、前記第2ガイド152と上下方向にオーバーラップされるように配置することができる。前記べース312内のホール313は、前記第2ガイド152のホール153と上下方向に対向するように配置することができる。
【0071】
前記調整部材340は、前記べース312のホール313を貫通し、前記第2ガイド152にホール153にねじ結合されることができる。前記調整部材340は、スクリュー340と名付けることもできる。前記調整部材340は、頭部342と、頭部342の下面から下方に突出して前記ホール313、153に結合される締結部344を含むことができる。前記カメラ装置10は、前記調整部材340の回転を制御する制御部(図示せず)を含むことができる。前記調整部材340の回転により前記移動部100が前記固定部200に対してチルトされることができる。
【0072】
前記制御部は、前記調整部材340の回転を制御するためのもので、前記調整部材340の回転により、前記ボディー310を上下方向に移動させることができる。前記調整部材340は、ステップモーターのような別の駆動部と連結することができ、前記制御部は、前記ステップモーターの制御を通じて前記調整部材340の回転を制御することができる。
【0073】
ユーザーによって前記調整部材340が手動で回転できるのはもちろんである。
【0074】
前記のような構造によると、前記ボディー310のべース312と、前記固定部200との間の間隔が小さくなると、前記レンズ110、120の光軸が基準点から一側方向にチルトされることができる。また、前記ボディー310のべース312と前記固定部200との間の間隔が大きくなると、前記レンズ110、120の光軸が基準点から他側方向にチルトされることができる。
【0075】
ここで、前記基準点というのは、前記カメラ装置10の組み立て過程で最初に前記レンズ110、120の光軸がセッティングされる領域であることができる。
【0076】
従って、前記ボディー310が前記レンズ110、120の光軸と垂直な方向に移動する時、前記レンズ110、120の光軸は、前記基準点から一側方向または他側方向にチルトされることができる。前記基準点を基準として、前記レンズ110、120は、一側方向または他側方向に20度の回転角を有することができる。これは、前記固定部200と前記プレート400の間の間隔を考慮したもので、設定範囲以上に前記移動部が回転時、前記カメラ装置10内の構成の変形や、前記カメラ装置10内の空間が過度にオープンされることを考慮したものである。
【0077】
図8を基準にして、制御部によって前記調整部材340の一方向回転時、前記ボディー310が下方に移動され、前記第1側壁316と前記固定部200の接触および前記第2側壁314と前記移動部100の接触によって、前記レンズ110、120を含む前記移動部100は、第1方向(A)に移動することができる。これは、前記ボディー310が下側方向に移動する時、前記レンズ110、120の光軸が上側方向にチルトされるものと理解することができる。そして、前記ボディー310が下側方向に移動する時、前記プレート400の上側と前記固定部200上側との間の間隔は狭くなり、前記プレート400の下側と前記固定部200の下側との間の間隔は広くなることができる。
【0078】
また、制御部により前記調整部材340の他方向回転時、前記ボディー310が上方に移動され、前記固定部200と前記第1側壁316との接触領域変化により、前記レンズ110、120を含む前記移動部100は、第2方向(B)に移動することができる。これは前記ボディー310が上側方向に移動する時、前記レンズ110、120の光軸が下側方向にチルトされることで理解することができる。そして、前記ボディー310が上側方向に移動する時、前記プレート400の上側と前記固定部200の上側との間の間隔は遠くなることができ、前記プレート400の下側と前記固定部200の下側との間の間隔は小さくなることができる。
【0079】
一方、前記カメラ装置10は、前記移動部100の移動を制限するクリップ700を含むことができ、前記クリップ700は、前記カメラ装置10の下面に結合されることができる。一例として、前記クリップ700は、一部が前記移動部100の下面に結合され、他の一部が前記固定部200の下面に結合されることができる。前記クリップ700によって、前記移動部100の第1方向(A)に過度にチルトされることを防止することができる。
【0080】
前記のような構造によると、所望の範囲内の指向角で画角を調整できるカメラ装置を提供することができる。
【0081】
また、カメラモジュールの製造公差または車両装着時に発生する公差による画角の変化を最小化できるカメラ装置を提供することができる。
【0082】
また、車両装着過程または装着後の外力または振動などにより発生する画角の変化を最小化できるカメラ装置を提供することができる。
【0083】
以上、本発明の実施例を構成する全ての構成要素が一つで結合したり、結合して動作されることで説明したが、本発明が必ずこのような実施例に限定されるものではない。即ち、本発明の目的範囲内であれば、その全ての構成要素が一つ以上で選択的に結合して動作されることもできる。さらに、以上で記載された「含む」、「構成する」または「有する」等の用語は、特に反対の記載がない限り、該当構成要素が内在する可能性があることを意味し、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含むと解釈されなければならない。技術的や科学的な用語を含めた全ての用語は、他に定義されていない限り、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
【0084】
辞書に定義された用語と共に一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味と一致すると解釈されるべきであり、本発明で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味と解釈されない。
【0085】
以上の説明は、本発明の技術思想を例示的に説明したものにすぎず、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で様々な修正および変形が可能である。従って、本発明に開示された実施例は、本発明の技術思想を限定するためのものでなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本発明の技術思想の範囲が限定されるのではない。本発明の保護範囲は、下記の請求範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本発明の権利範囲に含まれると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-11-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズを含む移動部と、
前記移動部と結合する固定部と、
前記移動部と前記固定部との間に配置されるプレートと、
前記移動部の移動を調整する調整部を含み、
前記調整部は、弾性部材、調整部材およびボディーを含み、
前記ボディーは、べース、前記べースから延びて前記固定部と接触する第1側壁および前記べースから延びて前記移動部と接触する第2側壁を含む、カメラ装置。
【請求項2】
前記弾性部材は、前記プレートと一体で形成され、前記プレートの一側に延びる第1領域と、前記第1領域で折曲される第2領域を含む、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項3】
前記ボディーの前記べースと前記固定部との間の間隔が小さくなると、前記弾性部材の前記第1領域と前記第2領域との間の間隔が小さくなる、請求項2に記載のカメラ装置。
【請求項4】
前記プレートと前記固定部との間の間隔は、前記弾性部材の前記第1領域と前記第2領域との間の間隔によって調整される、請求項2又は3に記載のカメラ装置。
【請求項5】
前記弾性部材は、前記固定部と前記移動部との間に配置され、
前記弾性部材の一側は、前記固定部と接触する、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項6】
前記べースは、前記調整部材が挿入されるホールを含む、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項7】
前記べースと前記第1側壁がなす角度は、前記べースと前記第2側壁がなす角度と異なる、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項8】
前記べースと前記第1側壁の内面がなす角度は直角で、
前記べースと前記第2側壁の内面がなす角度は鈍角である、請求項7に記載のカメラ装置。
【請求項9】
前記ボディーの前記べースと前記固定部との間の間隔が小さくなると、
前記レンズの光軸が基準点から一側方向にチルトされる、請求項1に記載のカメラ装置。
【請求項10】
レンズを含む移動部と、
前記移動部と結合する固定部と、
前記移動部と前記固定部の間に配置されるプレートと、
前記移動部の移動を調整する調整部を含み、
前記調整部は、弾性部材とボディーを含み、
前記ボディーが前記レンズの光軸と垂直な方向に移動する時、前記レンズの光軸は、基準点から一側方向または他側方向にチルトされる、カメラ装置。
【国際調査報告】